Traitement en cours

Veuillez attendre...

Paramétrages

Paramétrages

Aller à Demande

1. WO2019117005 - RAPPORT D'ÉVALUATION DE CONDUITE, DISPOSITIF EMBARQUÉ, DISPOSITIF ET SYSTÈME DE CRÉATION DE RAPPORT D'ÉVALUATION DE CONDUITE, PROGRAMME D'ORDINATEUR SERVANT À LA CRÉATION D'UN RAPPORT D'ÉVALUATION DE CONDUITE, ET SUPPORT DE STOCKAGE

Document

明 細 書

発明の名称 運転評価報告書、車載機、運転評価報告書作成装置、運転評価報告書作成システム、運転評価報告書作成のためのコンピュータプログラム、及び記憶媒体

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003  

先行技術文献

特許文献

0004  

課題を解決するための手段及びその効果

0005   0006   0007   0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041  

図面の簡単な説明

0042  

発明を実施するための形態

0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110   0111   0112   0113   0114   0115   0116   0117   0118   0119   0120   0121   0122   0123   0124   0125   0126   0127   0128   0129   0130   0131   0132   0133   0134   0135   0136   0137   0138   0139   0140   0141   0142   0143   0144   0145   0146   0147   0148   0149   0150   0151   0152   0153   0154   0155   0156   0157   0158   0159   0160   0161   0162   0163   0164   0165   0166   0167   0168   0169   0170   0171   0172   0173   0174   0175   0176   0177   0178   0179   0180   0181   0182   0183   0184   0185   0186   0187   0188   0189   0190   0191   0192   0193  

産業上の利用可能性

0194  

符号の説明

0195  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16  

明 細 書

発明の名称 : 運転評価報告書、車載機、運転評価報告書作成装置、運転評価報告書作成システム、運転評価報告書作成のためのコンピュータプログラム、及び記憶媒体

技術分野

[0001]
 本発明は、運転評価報告書、車載機、運転評価報告書作成装置、運転評価報告書作成システム、運転評価報告書作成のためのコンピュータプログラム、及び記憶媒体に関する。

背景技術

[0002]
 特許文献1には、運行記録装置が開示され、文献の図4には、運行記録に基づく、安全運転日報の形式が開示されている。係る日報においては、最高速度、速度オーバー回数、速度オーバー時間、急発進回数、急加速回数、急減速回数、連続走行時間、危険運転(信号無視)等の各評価項目ごとに、それぞれ点数、評価が記載され、さらにはコメントが付記されている。
[0003]
 [発明が解決しようとする課題]
 特許文献1記載の運行記録装置によれば、運行記録に基づく、安全運転日報には、上記したような各評価項目毎のすべてについて、それぞれ点数、評価が記載され、さらにはコメントまでが付記されていた。
 そのため、各運転者毎に、「あなたの本日の運転で注意していただきたい点」などを的確に把握しようとすれば、その把握に時間を要するものとなっていた。このため、例えば、物流業者の運転者管理部門の人達が、運転者出発前の毎朝の朝礼時など、運転者を送り出す限られた時間に、各運転者毎に、本日の注意ポイントを的確に一言ずつで伝えるのは困難であるという課題があった。
 また、上記評価項目だけでは、事故の発生を未然に防ぐことができる安全意識改革につながるような評価には至っていないという課題があった。

先行技術文献

特許文献

[0004]
特許文献1 : 特開2016-57765号公報

発明の概要

課題を解決するための手段及びその効果

[0005]
 本発明は、上記課題に鑑みなされたものであって、運転者出発前の毎朝の朝礼時など、運転者を送り出す、極めて時間が限られた状況においても、各運転者毎に、「あなたの本日の運転で注意していただきたい点」などを的確に伝達することのできる運転評価報告書、運転評価報告書作成装置、運転評価報告書作成システム、運転評価報告書作成のためのコンピュータプログラム、及び記憶媒体を提供することを目的としている。
 また、安全意識改革につながるような評価項目を備えた運転評価報告書を提供することを目的としている。
[0006]
 上記目的を達成するために、本開示に係る運転評価報告書(1)は、車載機から送信されてくる車両運転者の運転状況が記録されたデータに基づいて、各運転者の運転評価のために作成されるコンピュータ画面表示用に加工された運転評価報告書であって、
 多数の評価項目の中に、交差点における右左折確認評価項目が含まれていることを特徴としている。
[0007]
 上記運転評価報告書(1)によれば、各運転者の交差点における右左折確認評価を確実に行うことができ、事故に直結しやすい運転者の安全確認意識を正確に把握し、評価することができる。かかる評価を行うことにより、「あなたの運転、ここが危なかったね」を、運転者に確実に意識させることができ、運転に対する心の姿勢までも正確に評価することに繋がり、事故の発生を未然に防ぐための意識改革を促進させることができる。
[0008]
 また、本開示に係る運転評価報告書(2)は、上記運転評価報告書(1)において、多数の評価項目が、運転操作評価項目、運転集中評価項目、及びコンプライアンス評価項目の3分野に区分され、各分野毎に、少なくとも1以上の評価項目が含まれていることを特徴としている。
[0009]
 上記運転評価報告書(2)によれば、事故に繋がりやすい評価項目を網羅的に漏れることなく把握することができ、運転者の安全に対する意識を正確に把握し、評価することができる。かかる評価を行うことにより、「あなたの運転、ここが危なかったね」を、網羅的に漏れることなく、運転者に確実に意識させることができ、事故の発生を未然に防ぐための意識改革を確実に促進させることができる。
[0010]
 また、本開示に係る運転評価報告書(3)は、上記運転評価報告書(2)において、前記運転操作評価項目に、急発進評価項目、急加速評価項目、急減速評価項目、急ハンドル評価項目、速度超過評価項目、及び最高速度評価項目のうち、少なくとも1つは含まれていることを特徴としている。
[0011]
 上記運転評価報告書(3)によれば、運転操作に関する事故に繋がりやすい評価項目を網羅的に漏れることなく把握することができる。
[0012]
 また、本開示に係る運転評価報告書(4)は、上記運転評価報告書(2)において、前記運転集中評価項目に、交差点進入速度評価項目、交差点右左折確認評価項目、眠気評価項目、脇見評価項目、及び運転姿勢評価項目のうち、少なくとも1つは含まれていることを特徴としている。
[0013]
 上記運転評価報告書(4)によれば、運転集中に関する事故に繋がりやすい評価項目を網羅的に漏れることなく把握することができる。
[0014]
 また、本開示に係る運転評価報告書(5)は、上記運転評価報告書(2)において、前記コンプライアンス評価項目に、アイドリング評価項目、燃費評価項目、連続運転評価項目、運転時間評価項目、及び走行距離評価項目のうち、少なくとも1つは含まれていることを特徴としている。
[0015]
 上記運転評価報告書(5)によれば、コンプライアンス評価に関する事故に繋がりやすい評価項目を網羅的に漏れることなく把握することができる。
[0016]
 また、本開示に係る運転評価報告書(6)は、上記運転評価報告書(1)~(5)のいずれかにおいて、多数の評価項目の中から、前日との比較において、改善度合いの高い評価項目が上から順に抽出され、少なくとも1つは日改善評価項目が表示されることを特徴としている。
[0017]
 上記運転評価報告書(6)によれば、前日との比較において、改善度合いの高い評価項目を一目で把握することができ、運転者管理部門の人達にとっては、毎朝、運転者の出発前に、各運転者毎に的確に時間をかけずに改善された評価項目について声掛けすることができる。また、運転者にとっては、改善点が評価されていることを実感することができるものとなり、毎日のやる気を出させてくれる評価報告書であると認識されることとなる。
[0018]
 また、本開示に係る運転評価報告書(7)は、上記運転評価報告書(6)において、前記抽出が、前記各分野毎に実施され、表示されることを特徴としている。
[0019]
 上記運転評価報告書(7)によれば、前記各分野毎に、改善度合いの高い評価項目を一目で把握することができ、運転者管理部門の人達にとっても、各運転者にとっても、より一層価値のある評価報告書であると認識されることとなる。
[0020]
 また、本開示に係る運転評価報告書(8)は、上記運転評価報告書(1)~(7)のいずれかにおいて、多数の評価項目の中から、その日の評価において、成績が悪い評価項目が下から順に抽出され、少なくとも1つは日注意評価項目が表示されることを特徴としている。
[0021]
 上記運転評価報告書(8)によれば、その日の評価において、成績が悪い評価項目を一目で把握することができ、運転者管理部門の人達にとっては、毎朝、運転者の出発前に、各運転者毎に時間をかけずに「あなたの本日の運転で注意していただきたい点」を的確に伝達することができることとなる。また、運転者にとっては、本日の運転で注意すべき点を正確に認識することができるものとなり、安全運転を強力にサポートしてくれる心強い評価報告書であると認識されることとなる。
[0022]
 また、本開示に係る運転評価報告書(9)は、上記運転評価報告書(8)において、前記抽出が、前記各分野毎に実施され、表示されることを特徴としている。
[0023]
 上記運転評価報告書(9)によれば、前記各分野毎に、成績が悪い評価項目を一目で把握することができ、運転者管理部門の人達にとっても、各運転者にとっても、より一層価値のある評価報告書であると認識されることとなる。
[0024]
 また、本開示に係る運転評価報告書(10)は、上記運転評価報告書(1)~(9)のいずれかにおいて、多数の評価項目の中から、前月との比較において、改善度合いの高い評価項目が上から順に抽出され、少なくとも1つは月改善評価項目が表示されることを特徴としている。
[0025]
 上記運転評価報告書(10)によれば、前月との比較において、改善度合いの高い評価項目を一目で把握することができ、少しスパンの長いデータ量の多い改善度合いを的確に時間をかけずに把握することができ、各運転者の長期間の傾向を一目で把握することができる。また、運転者にとっても、自分自身の長期間にわたる改善点が評価されていることを実感することができるものとなり、長期間にわたるやる気を出させてくれる評価報告書であると認識されることとなる。
[0026]
 また、本開示に係る運転評価報告書(11)は、上記運転評価報告書(10)において、
前記抽出が、前記各分野毎に実施され、表示されることを特徴としている。
[0027]
 上記運転評価報告書(11)によれば、前記各分野毎に、前月との比較において、改善度合いの高い評価項目を一目で把握することができ、運転者管理部門の人達にとっても、各運転者にとっても、より一層価値のある評価報告書であると認識されることとなる。
[0028]
 また、本開示に係る運転評価報告書(12)は、上記運転評価報告書(1)~(11)のいずれかにおいて、多数の評価項目の中から、その月の評価において、成績が悪い評価項目が下から順に抽出され、少なくとも1つは月注意評価項目が表示されることを特徴としている。
[0029]
 上記運転評価報告書(12)によれば、その月の評価において、成績が悪い評価項目を一目で把握することができ、運転者管理部門の人達にとっては、ある程度長期間に関する、各運転者毎の「あなたの運転で注意していただきたい点」を的確に伝達することのできることとなる。また、運転者にとっては、長期間の傾向としての注意すべき点を正確に認識することができるものとなり、安全運転を強力にサポートしてくれる心強い評価報告書であると認識されることとなる。
[0030]
 また、本開示に係る運転評価報告書(13)は、上記運転評価報告書(12)において、前記抽出が、前記各分野毎に実施され、表示されることを特徴としている。
[0031]
 上記運転評価報告書(13)によれば、前記各分野毎に、その月の評価において、成績が悪い評価項目を一目で把握することができ、長期間の傾向としての注意すべき点を正確に認識することができるものとなり、運転者管理部門の人達にとっても、各運転者にとっても、より一層価値のある評価報告書であると認識されることとなる。
[0032]
 また本開示に係る車載機は、車両に搭載される車載機であって、
 前記車両の運転者の画像を撮像するカメラ部と、
 該カメラ部で撮像された前記画像から前記運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの情報を検出する画像情報検出部と、
 該画像情報検出部で検出された前記情報を記憶する画像情報記憶部と、
 前記車両の挙動を検出する車両挙動検出部と、
 該車両挙動検出部で検出された車両挙動を記憶する車両挙動記憶部と、
 前記画像情報記憶部に記憶された前記情報と、前記車両挙動記憶部に記憶された前記車両挙動とを、運転評価報告書作成装置に出力する出力部とを備えていることを特徴としている。
[0033]
 上記車載機によれば、前記情報と前記車両挙動とを前記運転評価報告書作成装置に出力することができ、前記運転評価報告書作成装置に前記運転者の安全確認動作の評価をさせることができ、前記車載機の処理負担を軽減することができる。
[0034]
 また本開示に係る運転評価報告書作成装置は、
 車載機から送信されてくる車両運転者の運転状況が記録されたデータに基づいて、各運転者の運転評価のための運転評価報告書を作成する運転評価報告書作成装置であって、
 外部装置との間で各種データの送受信の通信制御を行う通信ユニットと、
 運転評価報告書作成のための交差点推定制御、情報取得制御、安全確認評価制御などの各種制御を行う制御ユニットと、
 運転評価報告書作成のための画像情報、評価情報、プログラムなどの各種情報を記憶する記憶ユニットとを含んで構成されていることを特徴としている。
[0035]
 上記運転評価報告書作成装置によれば、各運転者の交差点における右左折確認評価を確実に行うことができ、事故に直結しやすい運転者の安全確認意識を正確に把握し、評価することができる運転評価報告書を作成することができる。かかる報告書の提供により、「あなたの運転、ここが危なかったね」を、運転者に確実に意識させることができ、運転に対する心の姿勢までも正確に評価することにより、事故の発生を未然に防ぐための意識改革を促進させることができる。
[0036]
 また本開示に係る運転評価報告書作成システムは、上記車載機と、上記運転評価報告書作成装置とを含んで構成されていることを特徴としている。
[0037]
 上記運転評価報告書作成システムによれば、前記車載機の処理負担を軽減することができ、低コストで導入可能なシステムを構築することができる。
[0038]
 また本開示に係るコンピュータプログラムは、
 車載機から送信されてくる車両運転者の運転状況が記録されたデータに基づいて、各運転者の運転評価のための運転評価報告書を作成する処理を少なくとも1つのコンピュータに実行させるための運転評価報告書作成のためのコンピュータプログラムであって、
 前記少なくとも1つのコンピュータに、
 前日のすべての評価項目の評価値と、前々日の評価項目の評価値とを比較するステップと、
 比較した結果、改善されていない評価項目を抽出するステップと、
 抽出された改善されていない評価項目の前日における評価点を比較するステップと、
 比較の結果、評価点の低い下位3つの評価項目を抽出するステップと、
 画面表示のための出力処理を行うステップとを実行させるためのプログラムであることを特徴としている。
[0039]
 上記コンピュータプログラムによれば、その日の評価において、成績が悪い評価項目を一目で把握することができる運転評価報告書を作成することができ、運転者管理部門の人達にとっては、毎朝、運転者の出発前に、各運転者毎に時間をかけずに「あなたの本日の運転で注意していただきたい点」を的確に伝達することができることとなる。また、運転者にとっては、本日の運転で注意すべき点を正確に認識することができることとなり、安全運転を強力にサポートしてくれる心強い運転評価報告書であると認識されることとなる。上記コンピュータプログラムは、記憶媒体に保存されたプログラムであってもよいし、通信ネットワークを介して転送可能なプログラムであってもよい。
[0040]
 また本開示に係るコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、
 車載機から送信されてくる車両運転者の運転状況が記録されたデータに基づいて、各運転者の運転評価のための運転評価報告書を作成する処理を少なくとも1つのコンピュータに実行させるための運転評価報告書作成のためのコンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
 前記少なくとも1つのコンピュータに、
 前日のすべての評価項目の評価値と、前々日の評価項目の評価値とを比較するステップと、
 比較した結果、改善されていない評価項目を抽出するステップと、
 抽出された改善されていない評価項目の前日における評価点を比較するステップと、
 比較の結果、評価点の低い下位3つの評価項目を抽出するステップと、
 画面表示のための出力処理を行うステップとを実行させるためのプログラムを記憶したことを特徴としている。
[0041]
 上記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体によれば、前記少なくとも1つのコンピュータに、前記プログラムを読み取らせて上記各ステップを実行させることにより、その日の評価において、成績が悪い評価項目を一目で把握することができる運転評価報告書を作成することができ、運転者管理部門の人達にとっては、毎朝、運転者の出発前に、各運転者毎に時間をかけずに「あなたの本日の運転で注意していただきたい点」を的確に伝達することができることとなる。また、運転者にとっては、本日の運転で注意すべき点を正確に認識することができることとなり、安全運転を強力にサポートしてくれる心強い運転評価報告書であると認識されることとなる。

図面の簡単な説明

[0042]
[図1] 本発明の実施の形態に係る運転評価報告書作成システムの構成例を示す概略構成図である。
[図2] 実施の形態に係る運転評価報告書作成システムにおける車載機のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
[図3] 実施の形態に係る運転評価報告書作成システムにおけるサーバ装置のハードウェア構成の部分的一例を示すブロック図である。
[図4] 実施の形態に係るサーバ装置が備えている交差点推定部の構成の一例を示すブロック図である。
[図5] 実施の形態に係るサーバ装置が備えている安全確認評価部の構成の一例を示すブロック図である。
[図6] 実施の形態に係る安全確認評価で行われる交差点への進入時刻の推定方法を説明するためのタイミングチャートである。
[図7] (a)~(c)は、実施の形態に係るサーバ装置で行われる安全確認動作の評価方法を説明するためのタイミングチャートである。
[図8] 実施の形態に係る運転評価報告書作成システムにおける車載機が行う処理動作の一例を示すフローチャートである。
[図9] 実施の形態に係る運転評価報告書作成システムにおける車載機及びサーバ装置が行う処理動作の一例を示すフローチャートである。
[図10] 実施の形態に係る運転評価報告書作成システムにおけるサーバ装置が行う処理動作の一例を示すフローチャートである。
[図11] 実施の形態に係る運転評価報告書作成システムにおけるサーバ装置が行う安全運転評価の処理動作の一例を示すフローチャートである。
[図12] コンピュータ画面に表示される運転評価報告書の日報形式の一例を示す模式図である。
[図13] コンピュータ画面に表示される運転評価報告書の日報形式の一例を示す模式図である。
[図14] コンピュータ画面に表示される運転評価報告書の日報形式の一例を示す模式図である。
[図15] 実施の形態に係る運転評価報告書作成システムにおけるサーバ装置が行う処理動作の一例を示すフローチャートである。
[図16] 実施の形態に係る運転評価報告書作成システムにおけるサーバ装置が行う処理動作の一例を示すフローチャートである。

発明を実施するための形態

[0043]
 以下、本発明に係る運転評価報告書、車載機、運転評価報告書作成装置、運転評価報告書作成システム、運転評価報告書作成のためのコンピュータプログラム、及び記憶媒体の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[0044]
[適用例]
 図1は、実施の形態に係る運転評価報告書作成システムの構成例を示す概略構成図である。
 運転評価報告書作成システム1は、車両2の運転者の運転評価報告書を作成するためのシステムであって、少なくとも1台以上の車両2に搭載される車載機10と、各車載機10で取得されたデータを処理する少なくとも1つ以上のサーバ装置40とを含んで構成されている。サーバ装置40により、実施の形態に係る「運転評価報告書作成装置」は構成されている。
[0045]
 車載機10が搭載される車両2は、特に限定されない。適用例としては、各種の事業を営む事業者が管理する車両が対象となり得る。例えば、運送事業者が管理するトラック、バス事業者が管理するバス、タクシー事業者が管理するタクシー、カーシェアリング事業者が管理するカーシェア車両、レンタカー事業者が管理するレンタカー、会社が所有している社有車などを挙げることができる。
[0046]
 車載機10とサーバ装置40とは、通信ネットワーク3を介して通信可能に構成されている。通信ネットワーク3は、基地局を含む携帯電話網(3G/4G)や無線LAN(Local Area Network)などの無線通信網であってもよいし、公衆電話網などの有線通信網、インターネット、又は専用網などであってもよい。
[0047]
 また、車両2を管理する事業者の端末装置80(以下、事業者端末という。)が、通信ネットワーク3を介してサーバ装置40と通信可能に構成されている。事業者端末80は、通信機能を備えたパーソナルコンピュータであってもよいし、携帯電話、スマーフォン、又はタブレット装置などの携帯情報端末であってもよい。
[0048]
 運転評価報告書作成システム1では、サーバ装置40が、交差点における右左折確認評価項目の算定に必要とされる、車両2の交差点進入時刻(以下、進入時刻ともいう。)を推定する処理を行う。例えば、サーバ装置40が、車載機10で取得された車両2の角速度データを蓄積し、蓄積された車両2の角速度データに基づいて、前記進入時刻を推定する。前記進入時刻は、換言すれば、車両2が右左折を始めた時刻(右左折開始時刻)であり、交差点への進入前と進入後とにおける運転者の安全確認動作を評価するための境界時刻としての意味も有している。
[0049]
 また、交差点とは、例えば、2本以上の道路と道路が交差する分岐点であり、十字路(四叉路)の他、T字路やY字路であってもよく、また、四叉路以上の交差点であってもよい。また、信号機、横断歩道の有無は問わない。換言すれば、交差点とは、車両2が、右折又は左折により進行方向を切り替える地点をいい、上記した道路と道路が交差する部分の他、道路と沿道施設(店舗、駐車場など)に至る通路が交差する部分、すなわち、道路から沿道施設への出入口部分を含めることもできる。前記沿道施設に至る道路には歩道部分が含まれてもよい。
[0050]
 さらに、サーバ装置40は、車載機10で取得された運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの情報(以下、向き情報ともいう)を蓄積し、前記推定された進入時刻の前後所定時間内に取得された前記向き情報に基づいて、運転者の安全確認動作を評価する処理を行う。例えば、サーバ装置40は、進入時刻より前の所定時間内と、進入時刻より後の所定時間内とにおける運転者の安全確認動作をそれぞれ評価する処理を行い、これら評価結果を記憶する。
[0051]
 そして、例えば、事業者端末80から要求があった場合に、車両2の運転者の安全確認動作の評価結果などの情報を、通信ネットワーク3を介して事業者端末80に提供する処理を行う。
[0052]
 運転評価報告書作成システム1によれば、地図データベースなどの交差点情報を用いることなく、車両2の角速度データを用いた、簡素かつ低コストの構成で、車両2が交差点に進入した時刻を推定することが可能となる。
 また、サーバ装置40によれば、推定された進入時刻の前後所定時間内に取得された前記向き情報に基づいて、運転者の安全確認動作を評価する。したがって、交差点への進入前後における運転者の安全確認行動を、運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかから適切に評価することが可能となる。
[0053]
 [構成例]
 図2は、実施の形態に係る運転評価報告書作成システム1を構成する車載機10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
 実施の形態に係る車載機10は、カメラ部11、制御部20、及び記憶部30を含んで構成されている。カメラ部11で運転者の画像が撮像され、撮像された画像が制御部20で解析される。例えば、運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかが解析される。
[0054]
 また、車載機10には、車両2の慣性力を検出する慣性センサ12、位置検出部としてのGPS(Global Positioning System)受信機15、音声出力部としてのスピーカ16が装備され、通信部17、外部インターフェース(外部I/F)18が装備されている。慣性センサ12とGPS受信機15とを含んで、本発明の「車両挙動検出部」の一例が構成される。
[0055]
 カメラ部11は、例えば、図示しないレンズ部、撮像素子部、光照射部、インターフェース部、これら各部を制御するカメラ制御部などを含んで構成されている。前記撮像素子部は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子、フィルタ、マイクロレンズなどを含んで構成されている。前記撮像素子部は、可視領域の光を受けて撮像画像を形成できるものを含む他、紫外線又は赤外線を受けて撮像画像を形成できるCCD、CMOS、或いはフォトダイオード等の赤外線センサを含んでいてもよい。前記光照射部は、LED(Light Emitting Diode)などの発光素子を含み、また、昼夜を問わず運転者の状態を撮像できるように赤外線LEDなども採用される。カメラ部11は、単眼カメラでもよいし、ステレオカメラであってもよい。
[0056]
 前記カメラ制御部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、画像処理回路などを含んで構成されている。前記カメラ制御部が、前記撮像素子部や前記光照射部を制御して、該光照射部から光(例えば、近赤外線など)を照射し、前記撮像素子部でその反射光を撮像する制御などを行う。カメラ部11は所定のフレームレート(例えば、毎秒30~60フレーム)で画像を撮像し、カメラ部11で撮像された画像データが制御部20へ出力される。
[0057]
 慣性センサ12には、車両2の角速度を検出する角速度センサ13が含まれている。角速度センサ13には、少なくとも鉛直軸回り(ヨー方向)の回転に応じた角速度、すなわち、車両2の左右方向への回転(旋回)に応じた角速度データを検出可能なセンサ、例えば、ジャイロセンサ(ヨーレートセンサともいう)が採用される。
 また、角速度センサ13には、鉛直軸回りの1軸ジャイロセンサの他、左右方向の水平軸回り(ピッチ方向)の角速度も検出する2軸ジャイロセンサ、さらには前後方向の水平軸回り(ロール方向)の角速度も検出する3軸ジャイロセンサが採用される。これらジャイロセンサは、振動式ジャイロセンサの他、光学式、機械式のジャイロセンサであってもよい。
[0058]
 また、角速度センサ13の鉛直軸回りの角速度の検出方向は、例えば、時計回りが正方向に、半時計回りが負方向に設定される。この場合、車両2が右方向に旋回すれば正の角速度データが検出され、左方向に旋回すれば負の角速度データが検出される。角速度センサ13では、所定の周期(例えば、33ms周期)で角速度が検出され、検出された角速度データが、検出時刻と対応付けて慣性データ記憶部32に記憶される。
[0059]
 また、慣性センサ12は、車両2の加速度を検出する加速度センサ14を含んで構成されている。角速度センサ13と加速度センサ14とが一つのパッケージに搭載されたものであってもよい。加速度センサ14は、XYZ軸の3方向の加速度を検出する3軸加速度センサが望ましいが、2軸、1軸の加速度センサであってもよい。3軸加速度センサには、静電容量型の他、ピエゾ抵抗型などの半導体方式の加速度センサが採用される。加速度センサ14で検出された加速度データは、検出時刻と対応付けて慣性データ記憶部32に記憶される。
[0060]
 GPS受信機15は、アンテナ15aを介して人工衛星からのGPS信号を所定周期で受信して、現在地の位置データ(経度、緯度、高度)を検出する。GPS受信機15で検出された位置データは、位置検出時刻と対応付けて位置データ記憶部33に記憶される。なお、車両2の自車位置を検出する装置は、GPS受信機15に限定されるものではない。例えば、GPSの他、日本の準天頂衛星、ロシアのグロナス(GLONASS)、欧州のガリレオ(Galileo)、中国のコンパス(Compass)等の他の衛星測位システムに対応した測位装置であってもよい。
[0061]
 通信部17は、本発明の「出力部」を構成しており、通信ネットワーク3を介してサーバ装置40にデータ送出などを行うための通信モジュールを含んで構成されている。
[0062]
 外部I/F18は、車外を撮像する車外カメラなどの車載機器(図示せず)との間でデータや信号の授受を行うためのインターフェース回路や接続コネクタなどを含んで構成されている。
[0063]
 制御部20は、画像情報検出部21を含んで構成され、さらに時刻t0検出部22、車速演算部23、時刻t0取消部24を含んで構成されている。制御部20は、CPUなどの1つ以上のハードウェアプロセッサを含んで構成されている。
[0064]
 制御部20は、カメラ部11、慣性センサ12やGPS受信機15などで取得した各種データを記憶部30に記憶する処理を行う。また、制御部20は、記憶部30に記憶された各種データやプログラムを読み出して、該プログラムを実行することで、画像情報検出部21、さらに時刻t0検出部22、車速演算部23、時刻t0取消部24の動作を実現する。
[0065]
 画像情報検出部21は、カメラ部11で撮像された画像から運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの情報(向き情報)を検出する処理などを行う。画像情報検出部21は、例えば、画像処理プロセッサなどを含んで構成される。画像情報検出部21で検出された前記向き情報などが画像情報記憶部31に記憶される。また、画像情報記憶部31には、前記向き情報とともに、カメラ部11で撮像された画像、その撮像時刻などをそれぞれ対応付けて記憶される。
[0066]
 運転者の顔の向きは、例えば、運転者の顔のX軸(左右軸)回りの角度(上下の向き)であるピッチ(Pitch)角、顔のY軸(上下軸)回りの角度(左右の向き)であるヨー(Yaw)角、及び顔のZ軸(前後軸)回りの角度(左右傾き)であるロール(Roll)角で示され、少なくとも左右の向きを示すヨー(Yaw)角が含まれる。またこれらの角度は、所定の基準方向に対する角度で示され、例えば、前記基準方向は、運転者の正面方向に設定される。
[0067]
 また、運転者の視線の向きは、例えば、運転者の顔の向きと、目領域の情報(目頭、眼尻及び瞳孔の位置など)との関係から推定される、3次元座標上における視線ベクトルV(3次元ベクトル)などで示すことができる。視線ベクトルVは、例えば、運転者の顔のX軸(左右軸)回りの角度(上下の向き)であるピッチ角、顔のY軸(上下軸)回りの角度(左右の向き)であるヨー角、及び顔のZ軸(前後軸)回りの角度(左右傾き)であるロール角のうちの、少なくとも1つと、前記目領域の情報とから推定されたものとなる。また、視線ベクトルVは、その3次元ベクトルの一部の値を顔の向きのベクトルの値と共通(例えば、3次元座標の原点を共通)にして示したり、顔の向きのベクトルを基準とした相対角度(顔の向きのベクトルの相対値)で示したりしてもよい。
[0068]
 時刻t0検出部22は、角速度センサ13で検出された角速度データが所定の角速度閾値ωthを超えた時刻t0を検出する処理を行う。
 車速演算部23は、GPS受信機15で検出された位置(経度、緯度)データを用いて、車両2の速度を演算する処理を行う。
[0069]
 時刻t0取消部24は、時刻t0検出部22で検出された時刻t0における車両2の車速が所定速度以上である場合、時刻t0を取り消す処理を行う。また、時刻t0検出部22で検出された時刻t0が、前回検出された時刻t0’から所定時間以上経過していない場合、換言すれば、時刻t0の検出間隔が所定時間未満である場合、今回の時刻t0を取り消す処理を行ってもよい。
[0070]
 記憶部30は、画像情報記憶部31、慣性データ記憶部32、位置データ記憶部33、プログラム記憶部34を含んで構成されている。慣性データ記憶部32と位置データ記憶部33は、本発明の「車両挙動記憶部」を構成している。
 記憶部30は、例えば、Random Access Memory(RAM)、Read Only Memory(ROM)、フラッシュメモリ、ソリッドステートドライブ(SSD)、ハードディスクドライブ(HDD)などの、1つ以上の記憶装置を含んで構成されている。また、記憶部30は、メモリーカードなどの着脱可能な記憶装置を含んで構成されてもよい。なお、RAM及びROMを制御部20に含めて構成してもよい。
[0071]
 画像情報記憶部31には、制御部20の画像情報検出部21で、画像解析などにより検出された運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかを含む情報が記憶される。
[0072]
 慣性データ記憶部32には、角速度センサ13で検出された角速度データなどが記憶される。位置データ記憶部33には、GPS受信機15で検出された位置(経度、緯度、高さ)データが記憶される。プログラム記憶部34には、制御部20で実行される各種プログラムが記憶される。
[0073]
 車載機10は、上記した各部が1つの筐体内に収納された、コンパクトな構成となっている。その場合における車載機10の車内設置箇所は、カメラ部11で少なくとも運転者の顔を含む視野を撮像できる位置にあればよい。車載機10は、例えば車両2のダッシュボード中央付近の他、ハンドルコラム部分、メーターパネル付近、ルームミラー近傍位置、又はAピラー部分などに設置される。また、カメラ部11の仕様(例えば、画角や画素数(縦×横)など)及び位置姿勢(例えば、取付角度や所定の原点(ハンドル中央位置など)からの距離など)を含む情報がカメラ部11又は記憶部30に記憶される。また、カメラ部11は、車載機10と一体に構成される形態の他、車載機10に外付けされる形態であってもよい。
[0074]
 図3は、実施の形態に係る運転評価報告書作成システム1を構成するサーバ装置40のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
 実施の形態に係るサーバ装置40は、例えば、通信ユニット41、制御ユニット50、記憶ユニット70などを含んで構成されている。
[0075]
 通信ユニット41は、通信ネットワーク3を介して、車載機10や事業者端末80などの外部装置との間で各種のデータや信号を送信したり、受信したりするための通信制御を行う装置で構成されている。
[0076]
 制御ユニット50は、交差点推定部51、情報取得部56、安全確認評価部57を含んで構成されている。制御ユニット50は、例えば、CPUなどの1つ以上のハードウェアプロセッサを含んで構成されている。安全確認評価部57は、本発明の「評価部」の一部を構成している。
[0077]
 記憶ユニット70は、画像情報蓄積部73、評価情報記憶部74、プログラム記憶部75を含んで構成され、さらに慣性データ蓄積部71と位置データ蓄積部72とを含んで構成されている。記憶ユニット70は、例えば、HDD、SSDなど、1つ以上の大容量記憶装置で構成されている。
[0078]
 慣性データ蓄積部71には、車載機10から送信されてくる角速度データ(時刻t0のデータなども含む)などが蓄積される。位置データ蓄積部72には、車載機10から送られてくる、GPS受信機15で検出された位置データ(経度、緯度、高度)などが蓄積される。画像情報蓄積部73には、車載機10から送られてくる、前記向き情報を含む画像情報が蓄積される。評価情報記憶部74には、各交差点での運転者の安全確認動作の評価結果などの情報が記憶される。また、プログラム記憶部75には、制御ユニット50で実行される各種プログラムが記憶されている。
[0079]
 制御ユニット50は、車載機10から送られてくる各種データを記憶ユニット70に記憶させる処理を行う。また、制御ユニット50は、記憶ユニット70に記憶された各種データやプログラムを読み出して、該プログラムを実行することで、交差点推定部51、安全確認評価部57などの動作を実現する。
[0080]
 図4は、サーバ装置40の一部を構成する交差点推定部51の一例を示す機能ブロック図である。
 交差点推定部51は、積分値演算部52と、時刻t5検出部53とを含み、さらに時刻t5検出取り止め部54と、方向推定部55とを含んで構成されている。交差点推定部51は、慣性データ蓄積部71に記憶された車両2の角速度データに基づいて、車両2の交差点への進入時刻を推定する処理を行う。
[0081]
 積分値演算部52は、交差点通過時刻を示す時刻t0の前後所定時間内の角速度データの積分値を演算する。時刻t5検出部53は、積分値演算部52で演算された積分値が、所定の積分比率に到達した時刻t5を検出し、当該時刻t5を交差点への進入時刻として推定する処理を行う。
[0082]
 時刻t5検出取り止め部54は、積分値演算部52で演算された積分値が、所定の道路交差角度の範囲内にない場合に、時刻t5検出部53による進入時刻t5の検出を取り止める処理を行う。
[0083]
 方向推定部55は、積分値演算部52で演算された積分値の正負に基づいて、車両2の右左折方向を推定する。本実施の形態の一例では、積分値が正の場合、右折と推定し、積分値が負の場合、左折と推定する。
[0084]
 図5は、サーバ装置40の一部を構成する安全確認評価部57の構成の一例を示すブロック図である。
 安全確認評価部57は、交差点推定部51で推定された進入時刻t5の前後所定時間内における運転者の安全確認動作を評価する処理を行う。
 安全確認評価部57は、第1検出部58、第1評価部59、第2評価部60、第3評価部61、及び評価点算出部62を含んで構成され、さらに、第2検出部63と評価対象除外部64とを含んで構成されている。
[0085]
 第1検出部58は、画像情報蓄積部73に蓄積された前記向き情報に基づいて、進入時刻t5の前後所定時間内における運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの左右の振り角度及び振り時間を検出する。例えば、第1検出部58は、進入時刻t5の前後所定時間内に取得された前記向き情報の経時変化を検出する。
[0086]
 第1評価部59は、進入時刻t5より前の所定時間における、前記左右の振り角度及び振り時間に基づいて、左右の安全確認動作を評価する処理を行う。例えば、第1評価部59では、進入時刻t5より前の所定時間に、右方向の安全確認と、左方向の安全確認とが行われたか否かを判定する。なお、左右の各方向の検出順序は問わない。
[0087]
 前記右方向の安全確認については、[評価項目1]右方向への振り角度が所定角度以上であるか否かを判定し、また、[評価項目2]前記所定角度以上の状態が所定時間以上継続しているか否かを判定する。同様に、前記左方向の安全確認については、[評価項目3]左方向への振り角度が所定角度以上であるか否かを判定し、また、[評価項目4]前記所定角度以上の状態が所定時間以上継続しているか否かを判定する。
[0088]
 第2評価部60は、進入時刻t5より後の所定時間における、前記左右の振り角度及び振り時間に基づいて、交差点での進路変更方向、例えば、右折先又は左折先の安全確認動作を評価する処理を行う。例えば、第2評価部60では、進入時刻t5より後の所定時間に、進路変更方向に対する安全確認が行われたか否かを判定する。
 前記進路変更方向の安全確認については、[評価項目5]右左折する進路変更方向への振り角度が所定角度以上であるか否かを判定し、[評価項目6]前記所定角度以上の状態が所定時間以上継続しているか否かを判定する。
[0089]
 第3評価部61は、進入時刻t5の前後所定時間における車両2の速度に基づいて、運転者の減速意識を評価する処理を行う。例えば、第3評価部61では、[評価項目7]進入時刻t5の前後所定時間における車両2の速度の最高値が、所定の上限速度以下であるか否かを判定することにより、減速意識の有無を評価する。
[0090]
 評価点算出部62は、第1評価部59、第2評価部60、及び第3評価部61の評価に基づいて、交差点毎の評価点を算出する処理を行う。例えば、評価点算出部62は、上記した評価項目1から7の各項目で判定された評価点を合計して、交差点の評価点を算出し、算出した評価点を評価情報記憶部74に記憶する処理を行う。
[0091]
 第2検出部63は、画像情報蓄積部73に蓄積された前記向き情報に基づいて、進入時刻t5の前後所定時間内における、運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの上下の振り角度及び振り時間を検出する。例えば、第2検出部63は、進入時刻t5の前後所定時間内に取得された前記向き情報の経時変化を検出する。
[0092]
 評価対象除外部64は、第1検出部58及び第2検出部63での検出結果に基づいて、進入時刻t5の前後所定時間に、運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの左右の振り角度とともに、所定値以上の上下の振り角度が検出された場合、該上下の振り角度が検出されたときの前記向き情報を安全確認動作の評価対象から除外する処理を行う。所定値以上の上下の振り角度には、例えば、上下方向への脇見であると判定し得る角度を設定する。
[0093]
 また、別の実施の形態に係るサーバ装置40では、プレゼンテーション層として動作するWebサーバ、アプリケーション層として動作するアプリケーションサーバ、データベース層として動作するデータベースサーバを含む、クラウドサービスを提供可能な構成が適用されもよい。なお、クラウドサービスを提供するためのサーバの構成は、上記した3層構造に限定されない。
[0094]
 前記Webサーバは、通信ユニット41として機能するものであり、例えば、事業者端末80のブラウザから要求されたHTTPリクエストを処理して、前記アプリケーションサーバに該当する処理を指示したり、又は前記アプリケーションサーバから処理結果を受け取り、ブラウザを通じて事業者端末80に処理結果を提示したりする処理を行う。
[0095]
 前記アプリケーションサーバは、制御ユニット50として機能するものであり、例えば、前記Webサーバからの要求に応じ、前記データベースサーバにアクセスして、処理に必要なデータの検索やデータの抽出を行い、交差点推定部51、安全確認評価部57などの処理を行う。
[0096]
 前記データベースサーバは、記憶ユニット70として機能するものであり、例えば、車載機10から取得した慣性データ、画像情報、評価情報を含む各種データを管理し、前記アプリケーションサーバからの要求に応じて、データの検索、抽出、保存などの処理を行う。
[0097]
[動作例]
 図6は、実施の形態に係る運転評価報告書作成システム1において、車両2が交差点で右左折したときの交差点進入時刻の推定方法を説明するためのタイミングチャートであり、車両2の角速度の経時変化の一例を示している。
[0098]
 時刻t0は、車両2の角速度(ω)データから推定された交差点通過時刻を示している。時刻t5は、角速度データから推定された交差点進入時刻を示している。
[0099]
 時刻t0は、車両2の角速度の絶対値が所定の角速度下限値ωL未満の状態から所定の角速度閾値ωth以上となった時刻を示している。所定の角速度閾値ωthは、所定の角速度下限値ωLよりも大きな値に設定されている。角速度下限値ωLは、例えば、5dps~15dpsのいずれかの値、角速度閾値ωthは、例えば、15dps~50dpsのいずれかの値に設定することができる。所定の角速度下限値ωLは、例えば、車両2が走行車線(同一車線)内で蛇行走行しているときに検出される角速度値に設定してもよい。また、所定の角速度閾値ωthは、例えば、車両2が交差点を曲がっている(右左折中である)ときに検出される角速度値に設定してもよい。なお、時刻t0は、車載機10で検出してもよいし、サーバ装置40で検出してもよい。
[0100]
 なお、車両2が交差点で右左折する場合、車両2は速度を落として走行する。そのため、時刻t0での車速が、所定の交差点上限速度以上である場合は、交差点を右左折中ではないものと見做し、時刻t0を取り消してもよい。
[0101]
 時刻t0での車速は、車載機10のGPS受信機15で検出された位置データに基づいて、例えば、位置データの検出周期の移動距離(経緯度の変化)から算出される。この場合、角速度センサ13による角速度の検出周期は、GPS受信機15による位置データの検出周期よりも短い。したがって、時刻t0での位置データの誤差を少なくするため、時刻t0の直前に検出された位置データから演算した車速を、時刻t0での車速とすることが望ましい。
[0102]
 また、角速度データが角速度閾値ωth以上となった後の所定時間内、例えば1~3秒程度以下の短時間内に、角速度の向きが変化(正から負、または負から正に変化)した場合、交差点を右左折中ではない、例えば、急なハンドル操作で車線変更したと見做し、時刻t0を取り消してもよい。
[0103]
 また、時刻t0と、前回の交差点通過時刻t0’との間隔(時間)が、所定の閾値時間Th以上でない場合は、交差点を右左折中ではないと見做し、時刻t0を取り消してもよい。所定の閾値時間Thには、例えば、カーブが連続している道路を走行していると推定できる時間、例えば、10~20秒間程度の時間を設定することができる。
[0104]
 交差点進入時刻である時刻t5の推定方法は、まず、時刻t0の前後所定時間内(±n秒間)の角速度データを、交差点進入時刻を推定するための分析データ範囲に設定する。すなわち、時刻t0は、分析データ範囲の中心点となっている。前記±n秒間は、例えば、±10~20秒間のいずれかの時間に設定できる。
[0105]
 次に、分析データ範囲の角速度データの積分値θを演算する。積分値θは、車両2が曲がった(右左折したときの)角度を示す。このときに、角速度の絶対値が所定の角速度下限値ωL以上の角速度データのみを演算してもよい。角速度下限値ωLには、例えば、車両2が走行車線(同一車線)内で蛇行走行しているときに検出される角速度値を設定することができる。これにより、演算された積分値θに、蛇行走行などに伴う角速度の誤差成分が含まれないようにできる。
[0106]
 角速度データの積分値θが、所定の積分比率θr(積分値θに対する比率)に到達した時刻を、時刻t5、すなわち交差点進入時刻として検出する。積分比率θrは、例えば、角速度データの積分値θの10%以下のいずれかの割合x%に設定することができる。なお、積分値θの値に応じて、積分比率θrの設定値を変更してもよいし、時刻t0-n秒間における角速度の変化状態に応じて、積分比率θrの設定値を変更してもよい。例えば、時刻t0-n秒間に、角速度下限値ωL以上で角速度閾値ωth未満の角速度データが検出された場合、積分比率θrを設定値よりも高い値に変更する構成にしてもよい。
[0107]
 上記角速度データの積分値θの絶対値は角度を示す。積分値θの絶対値が、所定の道路交差角度の範囲内にない場合、交差点ではないものと見做し、時刻t5を取り消してもよい。所定の道路交差角度の範囲には、例えば、交差角度下限値から交差角度上限値の範囲(例えば、40度~120度)が設定されてもよい。
[0108]
 また、分析データ範囲の角速度データの積分値θが正の値であれば右折、負の値であれば左折と判定することができる。そして、交差点への進入時刻t5が検出された後、時刻t5より前の所定時間内と、時刻t5より後の所定時間内とにおける運転者の安全確認動作がそれぞれ評価されるようになっている。
[0109]
 図7は、実施の形態に係るサーバ装置40で行われる安全確認動作の評価方法を説明するためのタイミングチャートである。図7(a)は、車両2の角速度ωの経時変化の一例と、運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの左右(ヨー)方向の振り角度θyawの経時変化の一例を示している。図7(b)は、左右(ヨー)方向の振り角度θyawの経時変化の別の例を示し、図7(c)は、左右(ヨー)方向の振り角度θyawと上下(ピッチ)方向の振り角度θpitchの経時変化のさらに別の例を示している。
[0110]
 交差点での安全確認動作の評価方法は、まず、交差点への進入時刻t5の前後所定時間(例えば、±m秒間)の向き情報を評価範囲に設定する。前記±m秒間は、例えば、±10~20秒間のいずれかの時間に設定できる。次に、画像情報蓄積部73から、進入時刻t5の前後所定時間内の向き情報を読み出し、向き情報の経時変化を検出する。例えば、時間的に連続する左右の振り角度の経時変化を検出する。
[0111]
 図7に示した例では、縦軸の正の角度が、交差点で進行方向を切り替える方向(進路変更方向)の振り角度を示し、負の角度が、前記切り替える方向とは反対方向の振り角度を示しているものとする。例えば、交差点を右折する場合、正の角度は右方向の振り角度を示し、負の角度は左方向の振り角度を示す。振り角度の判定では、例えば、運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかが判定条件を満たしていることを判定してもよい。
[0112]
 次に、進入時刻t5より前の所定時間(例えば、t5-m秒間)における、左右の振り角度及び振り時間に基づいて、左右の安全確認動作を評価する処理を行う。
[0113]
 図7に示した例では、t5-m秒間において、前記進路変更方向を示す正の振り角度が所定角度θp以上となっている時間を検出する[評価項目1]。所定角度θpには、例えば、30度~40度のいずれかの値が設定され得る。その結果、時刻taから時刻tbまでの時間x1が検出され、時間x1が振り時間となる。また、時間x1が所定時間(例えば、0.5~2秒間のいずれかの時間)以上であるか否かを判定する[評価項目2]。
[0114]
 次に、t5-m秒間において、前記進路変更方向とは反対方向を示す負の振り角度が所定角度θm以上となっている時間を検出する[評価項目3]。所定角度θmには、例えば、30度~40度のいずれかの値が設定され得る。その結果、時刻tcから時刻tdまでの時間x2が検出され、時間x2が振り時間となる。また、時間x2が所定時間(例えば、0.5~2秒間のいずれかの時間)以上であるか否かを判定する[評価項目4]。
[0115]
 次に、進入時刻t5より後の所定時間(例えば、t5+m秒間)における、左右の振り角度及び振り時間に基づいて、交差点で進行方向を切り替える方向の安全確認動作を評価する処理を行う。
 図7(a)に示した例では、t5+m秒間において、前記進路変更方向を示す正の振り角度が所定角度θp以上となっている時間を検出する[評価項目5]。その結果、時刻teから時刻tfまでの時間x3が検出され、時間x3が振り時間となる。次に、時間x3が所定の時間(例えば、0.5~2秒間のいずれかの時間)以上であるか否かを判定する[評価項目6]。
[0116]
 次に、t5±m秒間における車両2の速度に基づいて、運転者の減速意識を評価する処理を行う。車両2の速度は、例えば、車載機10から送信されてくる、車両2の位置データに基づいて演算する。そして、進入時刻t5の前後所定時間内における車両2の速度(例えば、最高値)が、所定の上限速度(例えば、15~30km/hのいずれかの速度)以下であるか否かを判定する[評価項目7]。
[0117]
 上記評価項目1から7までの評価を行った後、交差点毎の評価点の算出を行う。例えば、上記した評価項目1から7の各項目の条件を満たしていれば、各項目で評価点(1点)を付与し、付与された上記7項目の評価点の合計値を交差点の評価点として算出し、算出した評価点を評価情報記憶部74に記憶する処理を行う。
[0118]
 なお、図7(a)の例が、交差点を右折しているときの例を示しているとすると、進入時刻t5より前の時間x1で右方向(右折方向の車、歩行者などの状況)が確認され、時間x2で左方向(対向車線の車の状況)が確認され、進入時刻t5より後の時間x3で右折方向(右折方向の車、歩行者などの状況)が確認されていることが判定できる。
[0119]
 なお、進入時刻t5より前の所定時間における、左右の安全確認動作の順序は問わない。例えば、図7(b)に示すように、進入時刻t5より前の時刻tgから時刻thまでの時間x4で左方向(対向車線の車の状況)を確認し、時刻tiから時刻t5までの時間x5で右方向(右折方向の車、歩行者などの状況)を確認したまま、進入時刻t5より後の時刻t5から時刻tjまでの時間x6で右折方向を確認した場合でも、進入時刻t5の前に左右の安全確認動作が行われたものとして評価される。
[0120]
 また、図7(c)に示す例のように、時刻t5の前後所定時間において、左右(ヨー)方向の振り角度θyawとともに、所定の閾値θth以上の上下(ピッチ)方向の振り角度θpitchが検出された場合、時刻tkから時刻tmまでの時間x7の左右の振り角度を安全確認動作の評価対象から除外するようにしてもよい。所定の閾値θth以上のピッチ方向の振り角度が検出されている場合は、安全確認ではなく、よそ見をしている可能性が高いからである。
[0121]
 図8は、実施の形態に係る車載機10の制御部20が行う処理動作を示すフローチャートである。本処理動作は、例えば、角速度センサ13で角速度が検出されるタイミング(例えば、33ms等の所定周期)で実行される。
[0122]
 ステップS1では、角速度センサ13で検出された角速度データを取得し、次のステップS2では、角速度の絶対値が所定の角速度閾値ωth以上になったか否か、すなわち、所定の角速度下限値ωL未満の状態から、はじめて所定の角速度閾値ωth以上になったか否かを判断する。
[0123]
 ステップS2において、角速度の絶対値が所定の角速度閾値ωth未満であると判断するとステップS10に進み、ステップS10では、取得した角速度データと、その検出時刻とを対応付けて慣性データ記憶部32に記憶する処理を行い、その後ステップS11に進む。
[0124]
 一方ステップS2において、角速度の絶対値が所定の角速度閾値ωth以上であると判断するとステップS3に進む。ステップS3では、角速度の絶対値が所定の角速度閾値ωth以上になった時刻t0(交差点通過時刻)を検出し、交差点通過フラグFを1にして、ステップS4に進む。
[0125]
 ステップS4では、時刻t0での車両2の速度(車速)を検出する。車速は、例えば、時刻t0の直前にGPS受信機15で検出された位置データに基づいて演算される。次のステップS5では、制御部20が、時刻t0での車速が所定の交差点上限速度以下であるか否かを判定する。所定の交差点上限速度には、例えば、交差点内で安全を確認するのに好ましい低速度の値を設定することができる。
[0126]
 ステップS5において、時刻t0での車速が所定の交差点上限速度以下であると判断すればステップS6に進む。ステップS6では、前回の交差点通過時刻(時刻t0’)を慣性データ記憶部32から読み出し、次のステップS7では、前回の時刻t0’から今回の時刻t0までの間隔(時間)が、所定時間以上経過しているか否かを判断する。前記所定時間には、車両2の角速度が短時間で変化する道路、例えば、ワインディングロードなどのカーブが連続している道路を走行していると推定できる時間(例えば、10~20秒間程度の値)を設定することができる。
[0127]
 ステップS7において、前回の時刻t0’から今回の時刻t0までの間隔が所定時間以上であると判断すればステップS8に進む。ステップS8では、制御部20が、取得した角速度データと、交差点通過時刻t0と、交差点通過フラグF=1とを対応付けて慣性データ記憶部32に記憶する処理を行い、ステップS11に進む。
[0128]
 一方、ステップS5において、時刻t0での車速が所定の交差点上限速度より大きい、すなわち、交差点ではなく、カーブした道路(曲線道路)やワインディングロードなどを走行していると判断すればステップS9に進む。また、ステップS7において、前回の時刻t0’から今回の時刻t0までの間隔が、所定時間未満である、例えば、角速度が短時間で変化する道路を走行していると判断すれば、ステップS9に進む。
[0129]
 ステップS9では、ステップS3で検出した交差点通過時刻(時刻t0)を取り消す処理、この場合、交差点通過フラグFを0にして、その後ステップS10に進む。ステップS10では、ステップS1で取得した角速度データと、その検出時刻とを対応付けて、慣性データ記憶部32に記憶して、ステップS11に進む。
[0130]
 ステップS11では、慣性データ記憶部32に記憶された角速度データを、サーバ装置40に送信するタイミングになったか否か、例えば、前回の送信タイミングから所定時間(例えば、1分~5分程度の時間)が経過したか否かを判断し、送信タイミングになっていないと判断すれば、その後処理を終える一方、送信タイミングになったと判断すればステップS12に進む。
[0131]
 ステップS12では、慣性データ記憶部32に記憶されたデータ(所定時間の角速度データ、その検出時刻、交差点通過時刻t0、交差点通過フラグFなどのデータ)をサーバ装置40に送信する処理を行い、その後処理を終える。なお、ステップS12において、慣性データ記憶部32に記憶されたデータとともに、位置データ記憶部33に記憶された位置データをサーバ装置40に送信してもよい。
[0132]
 一方、サーバ装置40は、車載機10から送信されてきたデータを受信し、慣性データ蓄積部71に記憶する処理を行い、位置データを受信した場合は、位置データを位置データ蓄積部72に記憶する処理を行う。
[0133]
 なお、上記ステップS1~S12の処理のうち、ステップS4、S5の処理が省略された構成としてもよいし、ステップS6、S7の処理が省略された構成としてもよいし、又はステップS4~S7及びステップS9の処理が省略された構成としてもよい。
[0134]
 また、ステップS12でのサーバ装置40へのデータ送信処理において、慣性データ記憶部32に記憶されたデータの他、位置データ記憶部33に記憶されたデータ、画像情報記憶部31に記憶されたデータを送信するようにしてもよい。
[0135]
 また、ステップS11とS12の処理を省略し、ステップS8とS10とで慣性データ記憶部32に記憶されたデータを、メモリーカードなどの着脱式記憶装置に記憶させて、走行後、前記メモリーカードに記憶されたデータを事業者端末80で読み込み、事業者端末80からサーバ装置40に送信する構成としてもよい。
[0136]
 図9は、実施の形態に係る車載機10の制御部20が行う処理動作を示すフローチャートである。本処理動作は、例えば、カメラ部11で画像が撮像されるタイミング(例えば、毎フレーム、又は所定間隔のフレーム毎)で実行される。
[0137]
 まず、ステップS21では、カメラ部11で撮像された画像を取得し、次のステップS22では、取得された画像から運転者の顔(例えば、顔の領域)を検出する処理を行い、その後ステップS23に進む。画像から顔を検出する手法は特に限定されないが、高速で高精度に顔を検出できる手法を採用することが好ましい。
[0138]
 ステップS23では、ステップS22で検出された顔の領域から、目、鼻、口、眉などの顔器官の位置や形状を検出する処理を行う。画像中の顔の領域から顔器官を検出する手法は特に限定されないが、高速で高精度に顔器官を検出できる手法を採用することが好ましい。例えば、3次元顔形状モデルを作成し、これを2次元画像上の顔の領域にフィッティングさせ、顔の各器官の位置と形状を検出する手法が採用され得る。この手法によれば、カメラ部11の設置位置や画像中の顔の向きなどに関わらず、正確に顔の各器官の位置と形状を検出することが可能となる。画像中の人の顔に3次元顔形状モデルをフィッティングさせる技術として、例えば、特開2007-249280号公報に記載された技術を適用することができるが、これに限定されるものではない。
[0139]
 次のステップS24では、ステップS23で求めた顔の各器官の位置や形状のデータに基づいて、運転者の顔の向きを検出する。例えば、上記3次元顔形状モデルのパラメータに含まれている、上下回転(X軸回り)のピッチ角、左右回転(Y軸回り)のヨー角、及び全体回転(Z軸回り)のロール角を運転者の顔の向きに関する情報として検出する。
[0140]
 ステップS25では、ステップS24で求めた運転者の顔の向き、及びステップS23で求めた運転者の顔器官の位置や形状、特に目の特徴点(目尻、目頭、瞳孔)の位置や形状に基づいて、視線の方向を検出し、その後ステップS26に進む。
[0141]
 視線の方向は、例えば、様々な顔の向きと視線方向の目の画像の特徴量(目尻、目頭、瞳孔の相対位置、又は白目部分と黒目部分の相対位置、濃淡、テクスチャーなど)とを予め学習器を用いて学習し、これら学習した特徴量データとの類似度を評価することで検出してもよい。または、前記3次元顔形状モデルのフィッティング結果などを用いて、顔の大きさや向きと目の位置などから眼球の大きさと中心位置とを推定するとともに、瞳孔(黒目)の位置を検出し、眼球の中心と瞳孔の中心とを結ぶベクトルを視線方向として検出してもよい。
[0142]
 ステップS26では、ステップS24で検出した運転者の顔の向きと、ステップS25で検出した運転者の視線の向きと(向き情報)を、当該画像及び撮像時刻と対応付けて、画像情報として画像情報記憶部31に記憶させて、その後ステップS27に進む。
[0143]
 ステップS27では、画像情報記憶部31に記憶された画像情報を、サーバ装置40に送信するタイミングになったか否か、例えば、前回の送信タイミングから所定時間(例えば、1分~5分程度の時間)が経過したか否かを判断し、送信タイミングになっていないと判断すれば、その後処理を終える一方、送信タイミングになったと判断すればステップS28に進む。
[0144]
 ステップS28では、画像情報記憶部31に記憶された画像情報(所定時間の向き情報、その画像、及び撮像時刻などの情報)をサーバ装置40に送信する処理を行い、その後処理を終える。
[0145]
 一方、サーバ装置40は、ステップS29において、車載機10から送信されてきた画像情報を取得し、ステップS30で、画像情報を画像情報蓄積部73に記憶する処理を行う。
[0146]
 なお、上記ステップS21~S28の処理のうち、ステップS24の処理が省略された構成としてもよいし、又はステップS25の処理が省略された構成としてもよい。
 また、ステップS27とS28の処理を省略し、ステップS26で画像情報記憶部31に記憶された画像情報を、メモリーカードなどの着脱式記憶装置に記憶させて、走行後、前記メモリーカードに記憶された情報を事業者端末80で読み込み、事業者端末80からサーバ装置40に送信する構成としてもよい。
[0147]
 図10は、実施の形態に係るサーバ装置40における制御ユニット50の行う処理動作を示すフローチャートである。本処理動作は、例えば、車載機10からデータを受信したタイミング(例えば、1分から5分程度の周期)で実行してもよいし、サーバ装置40側で定めた所定時間毎に実行してもよいし、事業者端末80から要求があった場合に実行してもよい。
[0148]
 まずステップS31では、慣性データ蓄積部71に蓄積されたデータから、交差点通過フラグF=1が付されている交差点通過時刻(時刻t0)を抽出し、ステップS32に進む。ステップS32では、交差点への進入時刻(時刻t5)を推定するための分析データ範囲として、時刻t0の前後所定時間(例えば、時刻t0±n秒)の角速度データを慣性データ蓄積部71から読み出し、ステップS33に進む。
[0149]
 ステップS33では、時刻t0の前後所定時間の角速度データを積分する処理を行う。当該積分処理では、角速度の絶対値が所定の角速度下限値ωL以上の角速度データのみを積分してもよい。所定の角速度下限値ωLには、例えば、車両2が走行車線(同一車線)内で蛇行走行しているときに検出される角速度を設定してもよい。
[0150]
 ステップS34では、制御ユニット50が、ステップS33で演算した角速度データの積分値θの絶対値(角度)が、所定の道路交差角度の範囲内にあるか否かを判断する。所定の道路交差角度の範囲には、例えば、交差角度下限値から交差角度上限値の範囲(例えば、40度~120度)が設定されてもよい。
[0151]
 ステップS34において、角速度データの積分値θの絶対値が、所定の道路交差角度の範囲内にないと判断した場合、交差点進入時刻(時刻t5)の検出を取り止めて、ステップS40に進む。所定の道路交差角度の範囲内にない場合とは、例えば、緩やかなカーブ又は急カーブの道路を走行している場合、或いは隣接車線へ車線変更した場合などである。
[0152]
 一方、ステップS34において、角速度データの積分値θの絶対値が、所定の道路交差角度の範囲内にあると判断すればステップS35に進む。ステップS35では、角速度データの積分値が、所定の積分比率θrに到達した時刻t5を検出し、ステップS36に進む。次のステップS36では、ステップS35で検出された時刻t5を交差点進入時刻と推定し、ステップS37に進む。
[0153]
 所定の積分比率θrは、積分値θの10%以下のいずれかの割合x%に設定してもよい。例えば、ステップS33で演算した積分値θの絶対値、すなわち角度が90度であった場合、所定の積分比率θrがx%に到達した時刻t5とは、角度が90度×(x/100)度になった時刻であり、この時刻を交差点への進入時刻と推定する。
[0154]
 ステップS37では、ステップS33で演算した積分値θの正負に基づいて、車両2の右左折方向(右折又は左折)を判定し、ステップS38に進む。ステップS38では、車両2の進入時刻(時刻t5)と右左折方向とを対応付けて、評価情報記憶部74に記憶し、ステップS39に進む。
[0155]
 ステップS39では、進入時刻t5の前後所定時間における運転者の安全確認動作を評価する処理を行い、その後ステップS40に進む。ステップS39の処理の内容は、図11を用いて説明する。
[0156]
 ステップS40では、次の交差点通過時刻t0があるか否かを判断し、次の交差点通過時刻t0があると判断すれば、ステップS31に戻り、すべての交差点通過時刻t0の抽出が終了するまで処理を繰り返す。一方、次の交差点通過時刻t0がない、すなわち、蓄積されたデータから交差点通過時刻t0の抽出が全て終了したと判断すれば、その後処理を終える。
[0157]
 図11は、実施の形態に係るサーバ装置40における制御ユニット50の行う安全確認動作の評価処理動作を示すフローチャートである。なお、この評価処理動作に先立って交差点の評価点(合計値)Kがクリアされる。
[0158]
 まず、ステップS41では、評価情報記憶部74から進入時刻t5と右左折方向を読み出し、次のステップS42では、画像情報蓄積部73から進入時刻t5の前後所定時間(±m秒間)の向き情報を読み出し、その後ステップS43に進む。
[0159]
 ステップS43では、ステップS42で読み出した向き情報の経時変化を検出し、その後ステップS44に進む。例えば、前記向き情報を基に、時間的に連続する左右の振り角度の経時変化を検出する。このとき、進路変更方向の振り角度が正となるように設定する。
 ステップS44では、進入時刻t5より前の所定時間(例えば、t5-m秒間)において、正の振り角度が所定角度θp以上となっている時間x1が検出された否かを判断する。前記所定角度θpは、安全確認をしたと見做せる角度に設定される。
[0160]
 ステップS44において、時間x1が検出されたと判断すれば、ステップS45に進み、ステップS45では、時間x1における、顔の向き又は視線の向きを示すピッチ角が、所定値(閾値θth)未満であるか否かを判定する。前記ピッチ角の所定値は、例えば、上下方向によそ見をしていると見做せる角度に設定される。
[0161]
 ステップS45において、時間x1における前記ピッチ角が所定値未満であると判断すれば、ステップS46に進み、ステップS46では、評価点Kに1を加算し、ステップS47に進む。
[0162]
 次にステップS47では、時間x1が、安全確認をしたと見做せる所定時間(例えば0.5~2秒間のいずれかの時間)以上であるか否かを判断し、時間x1が所定時間以上であると判断すれば、ステップS48に進み、評価点Kに1を加算し、ステップS49に進む。
[0163]
 一方ステップS44において、時間x1が検出されていないと判断すれば、ステップS49に進む。また、ステップS45において、時間x1における前記ピッチ角が所定値以上であると判断すれば、ステップS49に進む。また、ステップS47において、時間x1が所定時間未満であると判断すれば、ステップS49に進む。
[0164]
 ステップS49では、進入時刻t5より前の所定時間(例えば、t5-m秒間)において、負の振り角度が所定角度θm以上となっている時間x2が検出されたか否かを判断する。前記負の振り角度は、前記進路変更方向とは反対方向の振り角度を示す。
[0165]
 ステップS49において、時間x2が検出されたと判断すれば、ステップS50に進み、時間x2における、顔の向き又は視線の向きを示すピッチ角が、所定値未満であるか否かを判定する。ステップS50において、時間x2における前記ピッチ角が所定値未満であると判断すれば、ステップS51に進み、評価点Kに1を加算し、ステップS52に進む。
[0166]
 次にステップS52では、時間x2が、安全確認をしたと見做せる所定時間(例えば0.5~2秒間のいずれかの時間)以上であるか否かを判断し、時間x2が所定時間以上であると判断すれば、ステップS53に進み、評価点Kに1を加算し、ステップS54に進む。
[0167]
 一方ステップS49において、時間x2が検出されていないと判断すれば、ステップS54に進む。また、ステップS50において、時間x2における前記ピッチ角が所定値以上であると判断すれば、ステップS54に進む。また、ステップS52において、時間x2が所定時間未満であると判断すれば、ステップS54に進む。
[0168]
 ステップS54では、進入時刻t5より後の所定時間(例えば、t5+m秒間)において、正の振り角度が所定角度θp以上となっている時間x3が検出されたか否かを判断する。
[0169]
 ステップS54において、時間x3が検出されたと判断すれば、ステップS55に進み、ステップS55では、時間x3における、顔の向き又は視線の向きを示すピッチ角が、所定値未満であるか否かを判定する。ステップS55において、時間x3における前記ピッチ角が所定値未満であると判断すれば、ステップS56に進み、評価点Kに1を加算し、ステップS57に進む。
[0170]
 次にステップS57では、時間x3が、安全確認をしたと見做せる所定時間(例えば0.5~2秒間のいずれかの時間)以上であるか否かを判断し、時間x3が所定時間以上であると判断すれば、ステップS58に進み、評価点Kに1を加算し、ステップS59に進む。
[0171]
 一方、ステップS54において、時間x3が検出されていないと判断すれば、ステップS59に進む。また、ステップS55において、時間x3における前記ピッチ角が所定値以上であると判断すれば、ステップS59に進む。また、ステップS57において、時間x3が所定時間未満であると判断すれば、ステップS59に進む。
[0172]
 ステップS59では、位置データ蓄積部72から進入時刻t5の前後所定時間における車両2の位置データを読み出し、該位置データを用いて、進入時刻t5の前後所定時間(例えば±m秒間)の車速を演算する。次のステップS60では、進入時刻t5の前後所定時間における車両2の速度(例えば、最高値)が、交差点内での安全走行が可能な所定の上限速度以下であるか否かを判断する。
[0173]
 ステップS60において、進入時刻t5の前後所定時間の車速が所定の上限速度以下であると判断すれば、ステップS61に進み、評価点Kに1を加算し、ステップS62に進む。一方、ステップS60において、進入時刻t5の前後所定時間の車速が所定の上限速度より大きいと判断すれば、その後ステップS62に進む。
[0174]
 ステップS62では、加算された合計の評価点K(最小0点、最大7点)を、当該交差点の評価点Kとして評価情報記憶部74に記憶し、その後処理を終える。評価情報記憶部74には、評価点Kと、当該交差点への進入時刻t5及び当該交差点の位置座標データとが対応付けて記憶されてもよい。
[0175]
 なお、上記ステップS44からS48までの処理と、ステップS49からS53までの処理との順序が入れ替わってもよい。また、ステップS45、S50、S55の処理が省略されてもよい。
[0176]
 [実施の形態に係る運転評価報告書における評価項目]
 運転評価報告書には、上記した交差点右左折確認評価項目の他、多数の評価項目が表示される。
 多数の評価項目は、大きく分けて、運転操作評価項目、運転集中評価項目、及びコンプライアンス評価項目の3分野に区分される。
[0177]
 前記運転操作評価項目には、急発進評価項目、急加速評価項目、急減速評価項目、急ハンドル評価項目、速度超過評価項目、及び最高速度評価項目が含まれるが、これらの評価項目の内、いくつかは省略されても差し支えない。
 前記運転集中評価項目には、交差点進入速度評価項目、交差点右左折確認評価項目、眠気評価項目、脇見評価項目、及び運転姿勢評価項目が含まれるが、これらの評価項目の内、交差点右左折確認評価項目を除く、いくつかは省略されても差し支えない。
 前記コンプライアンス評価項目には、アイドリング評価項目、燃費評価項目、連続運転評価項目、運転時間評価項目、及び走行距離評価項目が含まれるが、これらの評価項目の内、いくつかは省略されても差し支えない。
[0178]
 これらの各評価項目における評価点の算出は、交差点右左折確認評価項目の場合とほぼ同様に、車載機10から送られてくる情報に基づいて、サーバ装置40において行われる。
各評価項目における評価点の算出は、評価項目が多数にのぼることからそのすべてについてここで記載するのは、困難なため、交差点右左折確認評価項目の場合を例に挙げて記載し、その他の評価項目の記載は省略することとする。
[0179]
 交差点右左折確認評価項目の場合の一例を下記しておく。

      記
1)通過した交差点
  ケース1……全ての交差点を対象とする。(N)
  ケース2……開始から100交差点を対象とする。(100)

2)[評価項目1]~[評価項目7](以下、[1]~[7]で記す)までのポイントを各1点ずつで評価する。
 ・交差点評価点…[1]+[2]+[3]+[4]+[5]+[6]
         +[7]=Vtotal
 ・日確認評価点……ΣVtotal/7点×N×100
 ・月確認評価点……Σ日確認評価点/月稼働日数
 ・日確認要素評価点……Σ[1]/N、Σ[2]/N、Σ[3]/N、
     Σ[4]/N、Σ[5]/N、Σ[6]/N、Σ[7]/N
 ・月確認要素評価点……Σ日確認要素評価点[1]~[7]/月稼働日数
 ・日右左折別確認評価点……右折、左折毎に日確認評価点を算出し、
              それぞれの交差点数で割る
 ・月右左折別確認評価点……右折、左折毎に月確認評価点を月合計し、
              月稼働日数で割る
 ・日右左折別確認要素評価点……右折、左折毎に[1]~[7]の要素を
                集計し、右左折交差点数で割る
 ・月右左折別確認要素評価点……日右左折別確認要素評価点を月合計し、
                月稼働日数で割る
[0180]
3)月確認評価点についてABCDEランク評価
 A:80%以上、B:60~79%、C:40~59%、
 D:20~39%、E:0~19%

4)月確認要素評価点についてABCDEランク評価

5)月右左折別確認評価点についてABCDEランク評価
[0181]
 図12~図14は、コンピュータ画面に表示される運転評価報告書の日報形式の一例を示しており、各評価項目に対する評価と共に、前日と比較して「改善された点」、及び本日「注意してほしい点」がそれぞれ3項目ずつ抽出され、表示されている。
 かかる表示により、前日との比較において、改善度合いの高い評価項目を一目で把握することができ、運転者管理部門の人達にとっては、毎朝、運転者の出発前に、各運転者毎に的確に時間をかけずに改善された評価項目について声掛けすることができる。また、運転者にとっては、改善点が評価されていることを実感することができるものとなり、毎日のやる気を出させてくれる評価報告書であると認識されることとなる。
[0182]
 また、前日の評価において、成績が悪い評価項目を一目で把握することができ、運転者管理部門の人達にとっては、毎朝、運転者の出発前に、各運転者毎に時間をかけずに「あなたの本日の運転で注意していただきたい点」を的確に伝達することのできることとなる。また、運転者にとっては、本日の運転で注意すべき点を正確に認識することができるものとなり、安全運転を強力にサポートしてくれる心強い評価報告書であると認識されることとなる。
[0183]
 また、上記運転評価報告書には、必ず交差点における右左折確認評価項目が含まれているので、各運転者の交差点における右左折確認評価を確実に行うことができ、事故に直結しやすい運転者の安全確認意識を正確に把握し、評価することができる。かかる評価を行うことにより、「あなたの運転、ここが危なかったね」を、運転者に確実に意識させることができ、運転に対する心の姿勢までも正確に評価することに繋がり、事故の発生を未然に防ぐための意識改革を促進させることができる。
[0184]
 また、上記運転評価報告書には、多数の評価項目が、運転操作評価項目、運転集中評価項目、及びコンプライアンス評価項目の3分野に区分されて表示されるので、事故に繋がりやすい評価項目を網羅的に漏れることなく把握することができ、運転者の安全に対する意識を正確に把握し、評価することができる。
[0185]
 また、上記運転評価報告書には、運転集中評価項目に、交差点進入速度評価項目、交差点右左折確認評価項目、眠気評価項目、脇見評価項目、及び運転姿勢評価項目が含まれているので、運転集中に関する事故に繋がりやすい評価項目を網羅的に漏れることなく把握することができる。
[0186]
 また、上記運転評価報告書には、前月との比較において、改善度合いの高い評価項目が上から順に抽出され、少なくとも1つは月改善評価項目が表示されるので、前月との比較において、改善度合いの高い評価項目を一目で把握することができ、少しスパンの長いデータ量の多い改善度合いを的確に時間をかけずに把握することができ、各運転者の長期間の傾向を一目で把握することができる。また、運転者にとっても、自分自身の長期間にわたる改善点が評価されていることを実感することができるものとなり、長期間にわたるやる気を出させてくれる評価報告書であると認識されることとなる。
[0187]
 また、上記運転評価報告書には、その月の評価において、成績が悪い評価項目が下から順に抽出され、少なくとも1つは月注意評価項目が表示されるので、その月の評価において、成績が悪い評価項目を一目で把握することができ、運転者管理部門の人達にとっては、ある程度長期間に関する、各運転者毎の「あなたの運転で注意していただきたい点」を的確に伝達することができることとなる。また、運転者にとっては、長期間の傾向としての注意すべき点を正確に認識することができるものとなり、安全運転を強力にサポートしてくれる心強い評価報告書であると認識されることとなる。
[0188]
 図15は、前日と比較して改善された評価項目を上位から3つ抽出するフローを示しており、まず、ステップS101では、すべての評価項目が前日の評価値と比較される。次に、ステップS102では、比較の結果、改善幅が大きなもの上位3つの評価項目が抽出される。次に、ステップS103では、画面表示のための出力処理が行われる。
[0189]
 図16は、本日注意すべき評価項目を下位から3つ抽出するためのフローを示しており、
まず、ステップS105では、前日のすべての評価項目が前々日の評価項目の評価値と比較され、改善されていない評価項目が抽出される。次に、ステップS106では、抽出された評価項目の前日における評価点を比較する。次に、ステップS107では、比較の結果、評価点の低い下位3つの評価項目が抽出される。次に、ステップS108では、画面表示のための出力処理が行われる。
[0190]
 また、車載機10によれば、サーバ装置40に、向き情報と車両挙動とを出力し、サーバ装置40に運転者の安全確認動作の評価を実行させることにより、車載機10の処理負担を軽減することができ、また、その構成を簡略化することができ、車両2への後付けも容易に行うことができ、運転評価報告書作成システム1を低コストで導入することができる。
[0191]
 以上、本発明の実施の形態を詳細に説明したが、上記説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく、種々の改良や変更を行うことができることは言うまでもない。
[0192]
 上記実施の形態では、車両2の角速度データ、換言すれば、車両2が右左折するときになどに検出される角速度データに基づいて、車両2の交差点への進入時刻(時刻t5)を推定し、推定された時刻t5の前後所定時間内における運転者の安全確認動作を評価する構成となっている。
[0193]
 別の実施の形態では、車両2の角速度データに基づいて、車両2の沿道施設の出入口地点への進入時刻を推定し、推定された時刻の前後所定時間内における運転者の安全確認動作を評価する構成としてもよい。係る構成によれば、道路から沿道施設に入るとき、又は沿道施設から道路に出るときの運転者の安全確認動作も評価することができる。

産業上の利用可能性

[0194]
 本発明は、各種の事業を営む事業者が管理する車両に乗車する運転者の安全確認動作の評価結果を活用できる分野、例えば、運転者の安全意識を改善するための安全教育支援を行うサービス分野などにおいて広く利用することができる。

符号の説明

[0195]
1 運転評価報告書作成システム
2 車両
3 通信ネットワーク
10 車載機
11 カメラ部
12 慣性センサ
13 角速度センサ
14 加速度センサ
15 GPS受信機
15a アンテナ
16 スピーカ
17 通信部
18 外部インターフェース(外部I/F)
20 制御部
21 画像情報検出部
22 時刻t0検出部
23 車速演算部
24 時刻t0取消部
30 記憶部
31 画像情報記憶部
32 慣性データ記憶部
33 位置データ記憶部
34 プログラム記憶部
40 サーバ装置
41 通信ユニット
50 制御ユニット
51 交差点推定部
52 積分値演算部
53 時刻t5検出部
54 時刻t5検出取り止め部
55 方向推定部
56 情報取得部
57 安全確認評価部
58 第1検出部
59 第1評価部
60 第2評価部
61 第3評価部
62 評価点算出部
63 第2検出部
64 評価対象除外部
70 記憶ユニット
71 慣性データ蓄積部
72 位置データ蓄積部
73 画像情報蓄積部
74 評価情報記憶部
75 プログラム記憶部
80 事業者端末

請求の範囲

[請求項1]
 車載機から送信されてくる車両運転者の運転状況が記録されたデータに基づいて、各運転者の運転評価のために作成されるコンピュータ画面表示用に加工された運転評価報告書であって、
 多数の評価項目の中に、交差点における右左折確認評価項目が含まれていることを特徴とする運転評価報告書。
[請求項2]
 多数の評価項目が、運転操作評価項目、運転集中評価項目、及びコンプライアンス評価項目の3分野に区分され、各分野毎に、少なくとも1以上の評価項目が含まれていることを特徴とする請求項1記載の運転評価報告書。
[請求項3]
 前記運転操作評価項目に、急発進評価項目、急加速評価項目、急減速評価項目、急ハンドル評価項目、速度超過評価項目、及び最高速度評価項目のうち、少なくとも1つは含まれていることを特徴とする請求項2記載の運転評価報告書。
[請求項4]
 前記運転集中評価項目に、交差点進入速度評価項目、交差点右左折確認評価項目、眠気評価項目、脇見評価項目、及び運転姿勢評価項目のうち、少なくとも1つは含まれていることを特徴とする請求項2記載の運転評価報告書。
[請求項5]
 前記コンプライアンス評価項目に、アイドリング評価項目、燃費評価項目、連続運転評価項目、運転時間評価項目、及び走行距離評価項目のうち、少なくとも1つは含まれていることを特徴とする請求項2記載の運転評価報告書。
[請求項6]
 多数の評価項目の中から、前日との比較において、改善度合いの高い評価項目が上から順に抽出され、少なくとも1つは日改善評価項目が表示されることを特徴とする請求項1~5のいずれかの項に記載の運転評価報告書。
[請求項7]
 前記抽出が、前記各分野毎に実施され、表示されることを特徴とする請求項6記載の運転評価報告書。
[請求項8]
 多数の評価項目の中から、その日の評価において、成績が悪い評価項目が下から順に抽出され、少なくとも1つは日注意評価項目が表示されることを特徴とする請求項1~5のいずれかの項に記載の運転評価報告書。
[請求項9]
 前記抽出が、前記各分野毎に実施され、表示されることを特徴とする請求項8記載の運転評価報告書。
[請求項10]
 多数の評価項目の中から、前月との比較において、改善度合いの高い評価項目が上から順に抽出され、少なくとも1つは月改善評価項目が表示されることを特徴とする請求項1~5のいずれかの項に記載の運転評価報告書。
[請求項11]
 前記抽出が、前記各分野毎に実施され、表示されることを特徴とする請求項10記載の運転評価報告書。
[請求項12]
 多数の評価項目の中から、その月の評価において、成績が悪い評価項目が下から順に抽出され、少なくとも1つは月注意評価項目が表示されることを特徴とする請求項1~5のいずれかの項に記載の運転評価報告書。
[請求項13]
 前記抽出が、前記各分野毎に実施され、表示されることを特徴とする請求項12記載の運転評価報告書。
[請求項14]
 車両に搭載される車載機であって、
 前記車両の運転者の画像を撮像するカメラ部と、
 該カメラ部で撮像された前記画像から前記運転者の顔の向き又は視線の向きの少なくともいずれかの情報を検出する画像情報検出部と、
 該画像情報検出部で検出された前記情報を記憶する画像情報記憶部と、
 前記車両の挙動を検出する車両挙動検出部と、
 該車両挙動検出部で検出された車両挙動を記憶する車両挙動記憶部と、
 前記画像情報記憶部に記憶された前記情報と、前記車両挙動記憶部に記憶された前記車両挙動とを、運転評価報告書作成装置に出力する出力部とを備えていることを特徴とする車載機。
[請求項15]
 車載機から送信されてくる車両運転者の運転状況が記録されたデータに基づいて、各運転者の運転評価のための運転評価報告書を作成する運転評価報告書作成装置であって、
 外部装置との間で各種データの送受信の通信制御を行う通信ユニットと、
 運転評価報告書作成のための交差点推定制御、情報取得制御、安全確認評価制御などの各種制御を行う制御ユニットと、
 運転評価報告書作成のための画像情報、評価情報、プログラムなどの各種情報を記憶する記憶ユニットとを含んで構成されていることを特徴とする運転評価報告書作成装置。
[請求項16]
 請求項14記載の車載機と、
 請求項15記載の運転評価報告書作成装置と、
 を含んで構成されていることを特徴とする運転評価報告書作成システム。
[請求項17]
 車載機から送信されてくる車両運転者の運転状況が記録されたデータに基づいて、各運転者の運転評価のための運転評価報告書を作成する処理を少なくとも1つのコンピュータに実行させるための運転評価報告書作成のためのコンピュータプログラムであって、
 前記少なくとも1つのコンピュータに、
 前日のすべての評価項目の評価値と、前々日の評価項目の評価値とを比較するステップと、
 比較した結果、改善されていない評価項目を抽出するステップと、
 抽出された改善されていない評価項目の前日における評価点を比較するステップと、
 比較の結果、評価点の低い下位3つの評価項目を抽出するステップと、
 画面表示のための出力処理を行うステップとを実行させることを特徴とする運転評価報告書作成のためのコンピュータプログラム。
[請求項18]
 車載機から送信されてくる車両運転者の運転状況が記録されたデータに基づいて、各運転者の運転評価のための運転評価報告書を作成する処理を少なくとも1つのコンピュータに実行させるための運転評価報告書作成のためのコンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
 前記少なくとも1つのコンピュータに、
 前日のすべての評価項目の評価値と、前々日の評価項目の評価値とを比較するステップと、
 比較した結果、改善されていない評価項目を抽出するステップと、
 抽出された改善されていない評価項目の前日における評価点を比較するステップと、
 比較の結果、評価点の低い下位3つの評価項目を抽出するステップと、
 画面表示のための出力処理を行うステップとを実行させるためのプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]

[ 図 15]

[ 図 16]