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1. WO2016111085 - DISPOSITIF DE COMMUNICATION SANS FIL, PROCÉDÉ DE COMMUNICATION SANS FIL, ET PROGRAMME

Document

明 細 書

発明の名称 無線通信装置、無線通信方法及びプログラム

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004  

先行技術文献

特許文献

0005  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0006  

課題を解決するための手段

0007   0008   0009   0010   0011   0012  

発明の効果

0013  

図面の簡単な説明

0014  

発明を実施するための形態

0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110   0111   0112   0113   0114   0115   0116   0117   0118   0119   0120   0121   0122   0123   0124   0125   0126   0127   0128   0129   0130   0131   0132   0133   0134   0135   0136   0137   0138   0139   0140   0141   0142   0143   0144   0145   0146   0147   0148   0149   0150   0151   0152   0153   0154   0155   0156   0157   0158   0159   0160   0161   0162   0163   0164  

符号の説明

0165  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18   19   20  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12  

明 細 書

発明の名称 : 無線通信装置、無線通信方法及びプログラム

技術分野

[0001]
 本開示は、無線通信装置、無線通信方法及びプログラムに関する。

背景技術

[0002]
 無線LAN(Local Area Network)システムにおいては、伝搬損失、シャドウイング、フェージング、又はフレーム同士の衝突等が生じる場合があるため、受信機が送信機から送信されたフレームの受信に失敗する現象が発生し得る。このような現象に対応するため、無線LANシステムでは、肯定応答(ACK:ACKnowledgement)及び否定応答(NACK:Negative ACKnowledgement)を用いた再送制御が採用される場合がある。受信側からの応答を用いた再送制御技術において、データ送信側からの送達確認要求に応じて、受信側からデータ受信の成功又は失敗を示す情報を含む送達確認応答が返却される場合がある。そのひとつとして、ひとつ以上の送信フレームに関する受信確認をまとめて実行可能な、BAR(Block ACK Request)フレーム及びBA(Block ACK)フレームを用いた再送制御がある。
[0003]
 ここで、無線LANに関する標準規格の一つであるIEEE802.11aaにおいて、親機(AP:Access Point)と子機(STA:Station)との間で、BAR及びBAを用いた再送制御を行うための技術が定義されている。詳しくは、APが、マルチキャストグループに属する複数のSTAへBARをユニキャスト送信し、STAからBAを受信することで、マルチキャスト送信に関する再送制御を行う技術が定義されている。この技術によれば、マルチキャストグループに属するSTAが少数である場合、例えばAPが全てのSTAへBARを送信し全てのSTAからBAを受信することにより、信頼性の高い無線通信環境を実現可能である。ただし、マルチキャストグループに属するSTAの数が多数である場合、BAR及びBAの送受信にかかるオーバーヘッドによりスループットが劣化し得る。
[0004]
 上記事情に関し、下記特許文献1では、マルチキャストグループのSTAをグループ化し、グループごとに設定した代表端末のみを対象としてBAR及びBAの送受信を行う技術が開示されている。

先行技術文献

特許文献

[0005]
特許文献1 : 特開2014-53832号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0006]
 上記特許文献1に開示された技術では、厳密なグループ化及び代表端末の選定が行われる。そのため、例えばSTAの受信環境の変動が生じた場合に、再度のグループ化を行うことなくスループットの劣化を防止することは困難であるし、グループ化をやり直すためには高いオーバーヘッドが要されていた。そこで、本開示では、より柔軟に送達確認要求の送信先を変更することが可能な、新規且つ改良された無線通信装置、無線通信方法及びプログラムを提案する。

課題を解決するための手段

[0007]
 本開示によれば、他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信部と、前記他の無線通信装置によるマルチキャスト送信に係る送信確認要求フレームの送信先の変更を要求する第1のメッセージを前記他の無線通信装置へ送信するよう前記無線通信部を制御する制御部と、を備える無線通信装置が提供される。
[0008]
 また、本開示によれば、他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信部と、前記無線通信部により前記他の無線通信装置から受信された送信確認要求フレームの送信先の変更を要求する第1のメッセージに基づいて、前記無線通信部によるマルチキャスト送信に係る前記送信確認要求フレームの送信先を選択する制御部と、を備える無線通信装置が提供される。
[0009]
 また、本開示によれば、他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信装置において、前記他の無線通信装置によるマルチキャスト送信に係る送信確認要求フレームの送信先の変更を要求する第1のメッセージを前記他の無線通信装置へ送信すること、を含む無線通信方法が提供される。
[0010]
 また、本開示によれば、他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信装置において、前記無線通信装置により前記他の無線通信装置から受信された送信確認要求フレームの送信先の変更を要求する第1のメッセージに基づいて、前記無線通信装置によるマルチキャスト送信に係る前記送信確認要求フレームの送信先を選択すること、を含む無線通信方法が提供される。
[0011]
 また、本開示によれば、コンピュータを、他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信部と、前記他の無線通信装置によるマルチキャスト送信に係る送信確認要求フレームの送信先の変更を要求する第1のメッセージを前記他の無線通信装置へ送信するよう前記無線通信部を制御する制御部と、として機能させるためのプログラムが提供される。
[0012]
 また、本開示によれば、コンピュータを、他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信部と、前記無線通信部により前記他の無線通信装置から受信された送信確認要求フレームの送信先の変更を要求する第1のメッセージに基づいて、前記無線通信部によるマルチキャスト送信に係る前記送信確認要求フレームの送信先を選択する制御部と、として機能させるためのプログラムが提供される。

発明の効果

[0013]
 以上説明したように本開示によれば、より柔軟に送達確認要求の送信先を変更することが可能である。なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。

図面の簡単な説明

[0014]
[図1] 本開示の一実施形態に係る無線通信システムの全体構成の一例を示す図である。
[図2] 本実施形態に係るAPの論理的な構成の一例を示すブロック図である。
[図3] 本実施形態に係るSTAの論理的な構成の一例を示すブロック図である。
[図4] 本実施形態に係る無線通信システムにおいて実行されるBAR及びBAの送受信処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
[図5] 本実施形態に係るSTAにおいて実行される受信状況情報の回答処理の流れの一例を示すフローチャートである。
[図6] 本実施形態に係るAPにおいて実行されるBARの送信先の選択処理の流れの一例を示すフローチャートである。
[図7] 本実施形態に係る無線通信システムにおいて実行されるBARの送信先変更処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
[図8] 本実施形態に係るSTAにおいて実行されるBAR開始要求メッセージの送信判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
[図9] 本実施形態に係るSTAにおいて実行されるBAR停止要求メッセージの送信判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
[図10] スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。
[図11] カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。
[図12] 無線アクセスポイントの概略的な構成の一例を示すブロック図である。

発明を実施するための形態

[0015]
 以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[0016]
 また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の要素を、必要に応じて無線通信装置100A、100B及び100Cのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、無線通信装置100A、100B及び100Cを特に区別する必要が無い場合には、単に無線通信装置100と称する。
[0017]
 なお、説明は以下の順序で行うものとする。
  1.全体構成
  2.基本構成
   2.1.AP
   2.2.STA
  3.機能詳細
   3.1.BAR/BAの送受信機能
   3.2.BARの送信先変更機能
  4.応用例
  5.まとめ
[0018]
 <<1.全体構成>>
 まず、図1を参照して、本開示の一実施形態に係る無線通信システムの全体構成を説明する。
[0019]
 図1は、本開示の一実施形態に係る無線通信システム1の全体構成の一例を示す図である。図1に示すように、無線通信システム1は、無線通信装置100及びひとつ以上の無線通信装置200を含む。無線通信装置100は、自身に接続するひとつ以上のSTAへ無線通信サービスを提供するAPである。無線通信装置200は、AP100に接続して無線通信を行うSTAである。図1に示した例では、STA200A及び200Bはスマートフォンであり、STA200Cはタブレット端末である。AP100からSTA200への通信をDL(ダウンリンク)、STA200からAP100への通信をUL(アップリンク)とも称する。
[0020]
 例えば、AP100及びSTA200A~200Cは、それぞれ無線通信を介して接続され、直接的にフレームの送受信を行う。STA200A~200Cは、単一のマルチキャストグループに属しているものとし、AP100は、STA200A~200Cを対象としたマルチキャスト送信を行う。また、AP100はSTA200A~200Cとの間で、ADDBA request及びADDBA responseの送受信を行うことで、BAR及びBAを送受信するための準備を完了しているものとする。これにより、STA200A~200Cは、いずれもBARを受信しBAを返信することが可能な状態にある。以下では、特に言及しない限り、STA200は単一のマルチキャストグループに属しており、BAR及びBAを送受信するための準備を完了しているものとする。
[0021]
 以上、本実施形態に係る無線通信システム1の全体構成の一例を説明した。続いて、図2及び図3を参照して、本実施形態に係るAP100及びSTA200の基本的な構成例を説明する。
[0022]
 <<2.基本構成>>
  <2.1.AP>
 図2は、本実施形態に係るAP100の論理的な構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、AP100は、無線通信部110、記憶部120及び制御部130を含む。
[0023]
  (1)無線通信部110
 無線通信部110は、AP100による他の装置との無線通信を仲介する無線通信インタフェースである。本実施形態では、無線通信部110は、STA200との間で無線通信を行う。例えば、無線通信部110は、STA200から送信された無線信号を受信する。無線通信部110は、増幅器、周波数変換器、及び復調器等としての機能を有していてもよく、例えば受信したデータを制御部130へ出力し得る。また、無線通信部110は、アンテナを介してSTA200へ無線信号を送信する。無線通信部110は、変調器、及び増幅器等としての機能を有していてもよく、例えば制御部130から出力されたデータを、変調及び電力増幅等して送信してもよい。
[0024]
 本実施形態に係る無線通信部110は、STA200へマルチキャスト送信を行う。また、無線通信部110は、制御部130により選択されたBARの送信先のSTAへBARを送信し、BAを受信する。なお、BAには、一連のマルチキャストパケットの受信成否を示すBAビットマップ(送達確認応答ビットマップ)が含まれる。ここでのマルチキャストパケットとは、STA200自身が属するマルチキャストグループ宛てのマルチキャストパケットを指す。また、無線通信部110は、各STA200との間で、BARの送信先を柔軟に変更するための各種メッセージを送受信する。
[0025]
  (2)記憶部120
 記憶部120は、所定の記録媒体に対してデータの記録再生を行う部位である。例えば、記憶部120は、制御部130により選択されたBARの送信先を示す情報を記憶する。
[0026]
  (3)制御部130
 制御部130は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従ってAP100内の動作全般を制御する。
[0027]
 例えば、制御部130は、BARの送信先を選択する機能を有する。例えば、制御部130は、マルチキャストグループに属するひとつ以上のSTA200における、AP100からのマルチキャスト送信に係る受信状況に関する情報に基づいてBARの送信先を選択してもよい。この情報を、以下では受信状況情報とも称する。受信状況情報は、例えば、スループット、パケットロス率、受信に成功したマルチキャストパケットの数、受信に失敗したマルチキャストパケットの数、又は所望信号電力に対する雑音電力と干渉信号電力との和の比の少なくともいずれかを含む情報である。AP100は、受信状況情報に基づいてBARの送信先を選択することで、無線通信システム1全体の信頼性を向上させることができる。なお、制御部130は、受信状況情報に基づいて、データ送信に用いる変調方式又は誤り訂正符号化率のうち少なくともいずれかを決定してもよい。
[0028]
 制御部130は、STA200から受信状況情報を取得するために、受信状況情報を要求するメッセージをSTA200へ送信するよう無線通信部110を制御してもよい。本メッセージを、以下では受信状況情報要求メッセージとも称する。また、制御部130は、無線通信部110により受信されたSTA200からの回答を含むメッセージから、受信状況情報を取得する。以下では、本メッセージを、受信状況情報回答メッセージとも称する。
[0029]
 制御部130がBARの送信先を選択するタイミングは多様に考えられる。例えば、制御部130は、無線通信部110によりSTA200から受信されたBARの送信先の変更を要求するメッセージ(第1のメッセージ)に基づいて、無線通信部110によるマルチキャスト送信に係るBARの送信先を選択してもよい。本メッセージを、以下では送信先変更要求メッセージとも称する。本メッセージにより、制御部130は、STA200の電波環境の変化等に応じてBARの送信先を柔軟に変更することが可能である。これにより、AP100は、マルチキャストグループ全体の信頼性を向上させることができる。なお、制御部130は、受信された送信先変更要求メッセージが示す変更要求をそのまま採用してもよいし、例えばSTA200における受信状況を示す情報に基づいて選択してもよい。他にも、制御部130は、例えば周期的にBARの送信先を選択してもよい。
[0030]
 例えば、制御部130は、BARの送信先の選択結果を示す情報を含むメッセージ(第2のメッセージ)を送信先変更要求メッセージの送信元のSTA200へ送信するよう無線通信部110を制御してもよい。このBARの送信先の選択結果を示す情報を含むメッセージを、以下では送信先変更回答メッセージとも称する。本メッセージにより、STA200は、自身がBARの送信先として選択されたこと、自身がBARの送信先から除外されたこと、又は自身の要求が拒否されたことを知得することが可能となる。
[0031]
 例えば、制御部130は、STA200において送信先変更要求メッセージを送信するトリガ(条件)のために用いられる情報を含むメッセージ(第3のメッセージ)を送信するよう、無線通信部110を制御してもよい。本メッセージを、以下では送信先変更要求トリガ設定メッセージとも称する。本メッセージにより、AP100は、STA200により送信先変更要求メッセージが送信される状況、タイミング等を制御することが可能となる。
[0032]
 また、制御部130は、BARが送信されることを通知するメッセージをBARの送信先として選択されたSTA200へ送信するよう無線通信部110を制御してもよい。また、制御部130は、BARが送信されないことを通知するメッセージを、BARの送信先として選択されなかったSTA200へ送信するよう無線通信部110を制御してもよい。このようなメッセージを、以下ではBAR送信先通知メッセージとも称する。本メッセージにより、STA200は、自身がBARの送信先として選択されたこと又は選択されなかったことを明示的に知得できるので、自身の受信状況等に応じて送信先変更要求メッセージを送信することが可能となる。なお、AP100がBAR送信先通知メッセージを送信しない場合、STA200は、所定期間内に自身へのBARが送信されたか否かに基づいて、自身がBARの送信先として選択されたか否かを判定し得る。
[0033]
  <2.2.STA>
 図3は、本実施形態に係るSTA200の論理的な構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、STA200は、無線通信部210、記憶部220及び制御部230を含む。
[0034]
  (1)無線通信部210
 無線通信部210は、STA200による他の装置との無線通信を仲介する無線通信インタフェースである。本実施形態では、無線通信部210は、AP100との間で無線通信を行う。例えば、無線通信部210は、AP100から送信された無線信号を受信する。無線通信部210は、増幅器、周波数変換器、及び復調器等としての機能を有していてもよく、例えば受信したデータを制御部230へ出力し得る。また、無線通信部210は、アンテナを介してAP100へ無線信号を送信する。無線通信部210は、変調器、及び増幅器等としての機能を有していてもよく、例えば制御部230から出力されたデータを、変調及び電力増幅等して送信してもよい。
[0035]
 本実施形態に係る無線通信部210は、AP100からマルチキャスト送信されたフレームを受信する。また、無線通信部210は、AP100からBARを受信し、AP100へBAを送信する。また、無線通信部210は、AP100との間で、BARの送信先を柔軟に変更するための各種メッセージを送受信する。
[0036]
  (2)記憶部220
 記憶部220は、所定の記録媒体に対してデータの記録再生を行う部位である。例えば、記憶部220は、AP100により通知された送信先変更要求トリガ設定メッセージ等に含まれる情報を記憶する。
[0037]
  (3)制御部230
 制御部230は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従ってSTA200内の動作全般を制御する。
[0038]
 例えば、制御部230は、AP100によるマルチキャスト送信に係るBARの送信先の変更を要求するメッセージ(送信先変更要求メッセージ)をAP100へ送信するよう無線通信部210を制御する機能を有する。STA200は、送信先変更要求メッセージにより、BARの送信先を柔軟に変更させることが可能である。
[0039]
 送信先変更要求メッセージは、BARの送信先にSTA200自身を含めるよう要求するメッセージであってもよい。即ち、本メッセージは、STA200が、自身へのBARの送信の開始を要求するメッセージである。本メッセージを、以下ではBAR開始要求メッセージとも称する。本メッセージにより、STA200は、例えば閾値よりも受信状況が悪い場合に、自身をBARの送信先とするようAP100へ要求することができる。この要求が承諾されてBARの送信先となった場合、STA200は、適切な再送を受けることが可能となる。ここで、閾値よりも受信状況(又は受信状況情報)が悪いとは、例えば受信状況情報がスループットである場合、閾値よりも小さい値が計算されたことを指し、例えば受信状況情報がパケットロス率であれば、閾値よりも大きな値が計算されたことを指す。閾値よりも受信状況が良いとは、これらの逆を意味するものとする。なお、この閾値は、AP100から通知された送信先変更要求トリガ設定メッセージにより指定される。
[0040]
 送信先変更要求メッセージは、BARの送信先からSTA200自身を除外するよう要求するメッセージであってもよい。即ち、本メッセージは、STA200が、自身へのBARの送信の停止を要求するメッセージである。本メッセージを、以下ではBAR停止要求メッセージとも称する。本メッセージにより、STA200は、例えば閾値よりも受信状況が良い場合に、自身をBARの送信先から除外するようAP100へ要求することができる。この要求が承諾されてBARの送信先から除外された場合、マルチキャストグループ内の他のSTA200が、BARの送信先として選択される機会を増加させることができる。
[0041]
 例えば、制御部230は、受信状況情報回答メッセージをAP100へ送信するよう無線通信部210を制御してもよい。例えば、制御部230は、AP100から通知された受信状況情報要求メッセージにより指定された、AP100が要求する受信状況情報を取得して、受信状況情報回答メッセージを返信させる。
[0042]
 以上、本実施形態に係るAP100及びSTA200の基本的な構成例を説明した。続いて、本実施形態に係るAP100及びSTA200の機能について詳細に説明する。
[0043]
 <<3.機能詳細>>
 以下では、AP100及びSTA200における、BAR及びBAを送受信するBAR/BAの送受信機能、及びBARの送信先を変更するBARの送信先変更機能について、それぞれ詳細に説明する。
[0044]
  <3.1.BAR/BAの送受信機能>
  (AP側の機能詳細)
 上述したように、制御部130は、受信状況情報要求メッセージをSTA200へ送信することで、STA200の受信状況情報を取得する。例えば、制御部130は、受信状況情報要求メッセージを、マルチキャスト送信するよう無線通信部110を制御してもよい。これにより、AP100は、マルチキャストグループに属するSTA200の各々の受信状況情報を取得可能となる。受信状況情報要求メッセージには、多様な情報が含まれ得る。
[0045]
 例えば、制御部130は、要求する受信状況情報を識別するための識別子を受信状況情報要求メッセージに含め得る。これにより、受信状況情報回答メッセージには、当該識別子に対応する受信状況情報が含まれることとなる。
[0046]
 例えば、制御部130は、パケットロス率を要求する場合、送信するマルチキャストパケットの総数を受信状況情報要求メッセージに含め得る。これにより、STA200は、パケットロス率を計算することが可能となる。なお、STA200は、自身が受信したパケットの最小のシーケンス番号と最大のシーケンス番号とから、AP100が送信したマルチキャストパケットの総数を計算してもよい。その場合、制御部130は、送信するマルチキャストパケットの総数を受信状況情報要求メッセージに含めなくてもよい。
[0047]
 例えば、制御部130は、受信に失敗したマルチキャストパケットの数を要求する場合、送信するマルチキャストパケットの総数を受信状況情報要求メッセージに含め得る。これにより、STA200は、受信に失敗したマルチキャストパケットの数を計算することが可能となる。なお、STA200は、自身が受信に成功したパケットの最小のシーケンス番号と最大のシーケンス番号との間における受信できていないシーケンス番号から、受信に失敗したマルチキャストパケットの数を計算してもよい。その場合、制御部130は、送信するマルチキャストパケットの総数を受信状況情報要求メッセージに含めなくてもよい。ただし、IEEE802.11では、マルチキャストパケットのシーケンス番号が、全てのマルチキャストグループ、及びビーコンを始めとしたマネジメントフレームと共通する場合がある。その場合、受信していないシーケンス番号のパケットは、必ずしもSTA200自身宛てのパケットであるとは言えない。このような場合、STA200は、受信していないシーケンス番号のパケットを受信に失敗したマルチキャストパケットの数として単純に数えてもよいし、例えばフレームの種類又はフレームが自身宛てであるか否か等によりフィルタリングした上で数えてもよい。
[0048]
 例えば、制御部130は、STA200が受信状況情報回答メッセージを返信するか否かを判定するための閾値を示す情報を、受信状況情報要求メッセージに含めてもよい。制御部130は、例えば受信状況情報の生の値、又は量子化された値、瞬時値若しくは平均値その他の生の値から一意に導き出される値を閾値に用いてもよい。また、制御部130は、受信状況情報要求メッセージの送信先のSTA200から過去に受信状況情報が受信されている場合、過去の受信状況情報との変化率を閾値に用いてもよい。他にも、制御部130は、上限値及び下限値のように、ひとつの受信状況情報に関する複数の閾値を、受信状況情報要求メッセージに含めてもよい。その場合、制御部130は、受信状況情報が上限値及び下限値の範囲内であるSTA200に、受信状況情報回答メッセージを送信させることができる。制御部130が指定する閾値の値は、予め定められたデフォルトの値であってもよいし、伝搬路の混雑度合い等から制御部130により算出された値であってもよい。なお、この閾値は、AP100におけるBARの送信先の選択のために用いられる閾値と同一であることが、効率の観点から望ましい。なお、受信状況情報要求メッセージにかかる閾値が含まれない場合、STA200は、受信状況情報要求メッセージの受信をトリガとして受信状況情報回答メッセージを返信してもよい。
[0049]
 他にも、受信状況情報要求メッセージには、計測の開始時刻、及び計測期間が含まれていてもよい。その場合、STA200の各々から収集する情報の確度を一定に保つことが可能となる。
[0050]
 受信状況情報要求メッセージは、例えばRadio Measurement Request frameを用いて送信され得る。その場合、制御部130は、要求する受信状況情報を識別するための識別子等のSTA200へ通知する情報を、Radio Measurement Request frame内の任意のフィールドに格納し得る。例えば、制御部130は、下記の一例を挙げるInformation Elementに格納してもよいし、下記Information Elementのいずれかのsub elementに格納してもよい。
  ・Channel load request
  ・Noise histogram request
  ・Frame request
  ・STA statistics request
  ・LCI request
  ・Transmit stream/category measurement request
  ・Multicast diagnostics request
  ・新たなInformation Element
[0051]
 例えば、制御部130は、受信状況情報が閾値の範囲内にあるSTA200を、BARの送信先として選択してもよい。この閾値は、上限値及び下限値のように、ひとつの受信状況情報に関する複数の値が設定されてもよい。上限値は、例えば受信状況が悪いSTA200をBARの送信先として選択するよう定められた値であってもよい。例えば、制御部130は、この上限値以下の受信状況情報を報告したSTA200を、BARの送信先として選択する。これにより、AP100は、マルチキャストグループ全体の信頼性を向上させることができる。一方で、下限値は、例えば極端に受信状況が悪いSTA200をBARの送信先として選択しないように定められた値であってもよい。例えば、制御部130は、この下限値以下の受信状況情報を報告したSTA200を、BARの送信先としては選択しない。その場合、制御部130は、極端に受信状況が悪いSTA200をBARの送信先として選択することを回避することが可能となる。これにより、AP100は、過度な再送によるオーバーヘッドを抑えることができる。制御部130は、無線通信システム1内でデフォルトで設定された閾値を用いてもよいし、伝搬路の混雑度合い等に基づいて適応的に閾値を計算してもよい。
[0052]
 制御部130は、BARの送信先の最大数を設定してもよい。制御部130は、設定した最大数を超えない範囲で、BARの送信先のSTA200を選択する。これにより、AP100は、過度のBAR及びBAの送受信を抑止することが可能となる。ここで、BARの数が増加するにつれて、オーバーヘッドが増加して帯域が圧迫され、無線通信システム1全体のスループットが低下し得る。そのため、帯域の使用率に応じてBAR送信先のSTA200の数が管理されることが望ましい。そこで、制御部130は、STA200との間における伝搬路の混雑度合いに基づいて最大数を設定してもよい。これにより、AP100は、無線通信システム1全体のスループットが過度に低下することを、帯域の状態に応じて回避することができる。もちろん、制御部130は、予め設定されたデフォルトの最大数を用いてもよい。
[0053]
 なお、制御部130は、STA200から受信状況情報回答メッセージが受信される度に、BARの送信先の選択を逐次的に行ってもよい。この場合、AP100は、全てのSTA200からの受信状況情報が集まっていない段階から、信頼性の向上を図ることができる。さらに、STA200から受信状況情報回答メッセージが一挙に送信されて、帯域が一挙に圧迫される事態を回避することが可能である。また、制御部130は、所定数のSTA200から受信状況情報回答メッセージが受信された場合に、BARの送信先の選択を行ってもよい。この場合、AP100は、受信状況が良いSTA200をBARの送信先として選択することを防止し得るので、冗長なBAR及びBAの送受信を防止し得る。
[0054]
 制御部130は、受信状況に関する情報に応じて、マルチキャストパケットを送信する電力の制御を行ってもよい。たとえば、BAR送信先のSTA200の受信状況が良好な場合、AP100がマルチキャストパケットを送信する電力を下げても、当該STA200に正しく受信させることができる。このような場合に、制御部130は、送信電力を下げることによって、スループットを保ちつつ、AP100自身の周りに存在している他の無線端末への影響を下げることができ、システム全体のスループットを向上させることができる。逆に、BAR送信先のSTA200の受信状況が劣悪な場合、制御部130は、送信電力を上げることによって、BAR送信先のSTA200が正しく受信できる確率が上昇し、スループットを改善することができる。
[0055]
  (STA側の機能詳細)
 上述したように、制御部230は、受信状況情報回答メッセージをAP100へ送信することで、AP100から要求された受信状況情報を報告する。例えば、制御部230は、受信状況情報要求メッセージを、ユニキャスト送信するよう無線通信部110を制御してもよい。受信状況情報回答メッセージには、多様な情報が含まれ得る。
[0056]
 例えば、受信状況情報回答メッセージには、受信状況情報が含まれ得る。受信状況情報は、計測された生の値でもよいし、量子化された値、瞬時値又は平均値その他の生の値から一意に導き出される値であってもよい。
[0057]
 例えば、受信状況情報回答メッセージには、STA200により計測された、伝搬路の混雑度合いを示す情報が含まれ得る。これにより、AP100において、伝搬路の混雑度合いに基づいてBARの送信先の最大数を設定することが可能となる。
[0058]
 受信状況情報回答メッセージは、例えばRadio Measurement Report frameを用いて送信され得る。その場合、制御部230は、受信状況情報等のAP100へ回答する情報を、Radio Measurement Report frame内の任意のフィールドに格納し得る。例えば、制御部230は、下記の一例を挙げるInformation Elementに格納してもよいし、下記Information Elementのいずれかのsub elementに格納してもよい。
  ・Channel load report
  ・Noise histogram report
  ・Frame report
  ・STA statistics report
  ・LCI report
  ・Transmit stream/category measurement report
  ・Multicast diagnostics report
  ・新たなInformation Element
[0059]
  (動作処理例)
 続いて、BAR/BAの送受信機能に係る動作処理を説明する。まず、図4を参照して、無線通信システム1全体における動作処理例を説明する。
[0060]
 図4は、本実施形態に係る無線通信システム1において実行されるBAR及びBAの送受信処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図4に示すように、本シーケンスにはAP100及びSTA200が関与する。なお、図4では、BARの送信先として選択されるSTA200のひとつを代表して図示し、その他のSTA200は省略している。
[0061]
 まず、ステップS102で、AP100は、受信状況情報要求メッセージをSTA200へ送信する。
[0062]
 次いで、ステップS104で、STA200は、回答判定処理を行う。例えば、STA200は、受信状況情報要求メッセージにおいて要求された受信状況情報を計算して、回答するか否かを判定する。詳細な判定基準については、図5を参照して後に説明する。
[0063]
 次に、ステップS106で、STA200は、受信状況情報回答メッセージをAP100へ送信する。
[0064]
 そして、ステップS108で、AP100は、BAR送信先選択処理を行う。例えば、AP100は、受信状況情報回答メッセージに含まれた情報に基づいて、どのSTA200へBARを送信するかを判定する。詳細な判定基準については、図6を参照して後に説明する。
[0065]
 次いで、ステップS110で、AP100は、上記ステップS108において選択したSTA200へ、BARが送信されることを通知するためのBAR送信先通知メッセージを送信する。
[0066]
 次いで、ステップS112で、AP100は、マルチキャストグループに属するひとつ以上のSTA200へマルチキャスト送信を行う。AP100は、複数回マルチキャスト送信を行ってもよい。
[0067]
 次に、ステップS114で、AP100は、BARをSTA200へ送信する。その際、AP100は、上記ステップS108においてBARの送信先として選択したSTA200へBARを送信する。
[0068]
 そして、ステップS116で、自身宛てのBARを受信したSTA200は、BAをAP100へ送信する。
[0069]
 以上、無線通信システム1全体におけるBAR/BAの送受信機能に係る動作処理例を説明した。続いて、図5及び図6を参照して、AP100及びSTA200における動作処理例をそれぞれ説明する。
[0070]
 図5は、本実施形態に係るSTA200において実行される受信状況情報の回答処理の流れの一例を示すフローチャートである。
[0071]
 図5に示すように、まず、ステップS202で、無線通信部210は、AP100から受信状況情報要求メッセージを受信する。
[0072]
 次いで、ステップS204で、制御部230は、STA200が要求している受信状況情報の識別子、及び受信状況情報を送信するか否かを判定するための閾値を、受信状況情報要求メッセージから取得する。また、制御部230は、計測の開始時刻及び計測期間を受信状況情報要求メッセージから取得してもよい。
[0073]
 次に、ステップS206で、制御部230は、上記ステップS204において取得した識別子から、AP100が要求している受信状況情報を識別する。
[0074]
 次いで、ステップS208で、制御部230は、上記ステップS206において識別した受信状況情報を計算する。例えば、制御部230は、上記ステップS204において取得した計測の開始時刻から計測期間分の計測を行い、計測した結果に基づいて受信状況情報を計算する。
[0075]
 次に、ステップS210で、制御部230は、上記ステップS204において閾値の取得に成功したか否かを判定する。
[0076]
 閾値の取得に成功したと判定された場合(S210/YES)、ステップS212で、制御部230は、閾値よりも受信状況が悪い受信状況情報があるか否かを判定する。例えば、制御部230は、上記ステップS204において取得した閾値と、上記ステップS208において計算した受信状況情報とを比較して本判定を行う。なお、上記ステップS204において複数の閾値が取得された場合、制御部230は、複数の閾値のうちいずれかひとつ、任意の複数個、又は取得に成功した全ての閾値に関して、閾値よりも受信状況が悪い受信状況情報があるか否かを判定してもよい。
[0077]
 閾値よりも受信状況が悪い受信状況情報があると判定された場合(S212/YES)、ステップS214で、制御部230は、受信状況情報回答メッセージを送信するよう無線通信部210を制御する。例えば、制御部230は、上記ステップS208において計算した受信状況情報を受信状況情報回答メッセージに含め、無線通信部210にAP100へ送信させる。閾値の取得に失敗したと判定された場合(S210/NO)も同様である。
[0078]
 閾値よりも受信状況が悪い受信状況情報がないと判定された場合(S212/NO)、制御部230は、受信状況情報回答メッセージを送信させない。この場合、制御部230は、周期的に上記ステップS212に係る判定を行い、閾値よりも受信状況が悪い受信状況情報が発生した時点で、受信状況情報回答メッセージを送信させてもよい。
[0079]
 図6は、本実施形態に係るAP100において実行されるBARの送信先の選択処理の流れの一例を示すフローチャートである。
[0080]
 図6に示すように、まず、ステップS302で、無線通信部110は、STA200から受信状況情報回答メッセージを受信する。
[0081]
 次いで、ステップS304で、制御部130は、受信状況情報を受信状況情報回答メッセージから取得する。
[0082]
 次に、ステップS306で、制御部130は、受信状況が閾値の範囲内であるか否かを判定する。例えば、制御部130は、予め設定された、又は混雑度合い等に基づいて計算した上限値及び下限値の範囲内に受信状況情報が含まれるか否かを判定する。
[0083]
 受信状況が閾値の範囲内でないと判定された場合(S306/NO)、処理は終了する。
[0084]
 一方で、受信状況が閾値の範囲内であると判定された場合(S306/YES)、ステップS308で、制御部130は、受信状況情報の送信元であるSTA200をBAR送信先候補リストに加える。なお、制御部130は、STA200からの受信状況情報回答メッセージが受信される度に、BAR送信先候補リストを更新してもよい。
[0085]
 次いで、ステップS310で、制御部130は、BARの送信先STA200の最大数を設定する。例えば、制御部130は、受信状況情報回答メッセージから取得された、伝搬路の混雑度合いを示す情報に基づいて最大数を設定する。
[0086]
 次に、ステップS312で、制御部130は、候補リストの中から設定した最大数以下のSTA200をBARの送信先として選択する。例えば、制御部130は、候補リストに含まれるSTA200のうち、受信状況が悪い順にBARの送信先を選択してもよい。
[0087]
 そして、ステップS314で、制御部130は、BARの送信先として選択されたことを示すBAR送信先通知メッセージを、BAR送信先のSTA200へ送信するよう無線通信部110を制御する。
[0088]
 以上、BAR/BAの送受信機能に係る動作処理例を説明した。
[0089]
  <3.2.BARの送信先変更機能>
  (AP側の機能詳細)
 上述したように、制御部130は、送信先変更要求トリガ設定メッセージをSTA200へ送信することで、STA200におけるBAR開始要求メッセージ又はBAR停止要求メッセージの送信トリガを設定する。制御部130は、送信先変更要求トリガ設定メッセージを、ブロードキャストフレーム、STA200が所属するマルチキャストグループ宛てのマルチキャストフレームのうち少なくともひとつを用いて送信するよう無線通信部110を制御してもよい。そのようなフレームとして、例えばビーコンフレームが用いられ得る。送信先変更要求トリガ設定メッセージには、多様な情報が含まれ得る。
[0090]
 まず、BAR停止要求メッセージの送信のためのトリガに係る送信先変更要求トリガ設定メッセージについて説明する。例えば、送信先変更要求トリガ設定メッセージには、BARが最後に受信されてからの経過時間の閾値を示す情報、又は受信状況情報の閾値を示す情報の少なくともいずれかが含まれてもよい。また、送信先変更要求トリガ設定メッセージには、対象のSTA200と同一のマルチキャストグループに所属する他のSTA200(無線通信端末)からのBAの受信電力の閾値を示す情報、当該BAの受信回数の閾値を示す情報、又は当該BAに含まれるBAビットマップとの相関値の閾値を示す情報の少なくともいずれかが含まれてもよい。制御部130は、例えば上記の各値(経過時間や受信状況情報等)についての生の値、又は量子化された値、瞬時値若しくは平均値その他の生の値から一意に導き出される値を閾値に用いてもよい。
[0091]
 続いて、BAR開始要求メッセージの送信のためのトリガに係る送信先変更要求トリガ設定メッセージについて説明する。例えば、送信先変更要求トリガ設定メッセージには、BARを受信していない期間の閾値を示す情報、受信状況情報の閾値を示す情報、又はビーコン間隔におけるBAR開始要求メッセージの送信可能上限数を示す情報の少なくともいずれかが含まれていてもよい。なお、受信状況情報の閾値を示す情報は、受信状況情報の値そのものに関する閾値を示す情報であってもよいし、受信状況情報の値の変化率に関する閾値を示す情報であってもよい。制御部130は、例えば上記の各値(期間や受信状況情報等)についての生の値、又は量子化された値、瞬時値若しくは平均値その他の生の値から一意に導き出される値を閾値に用いてもよい。
[0092]
 制御部130は、無線通信部110により受信された送信先変更要求メッセージに基づいて、BARの送信先を選択する。
[0093]
 例えば、制御部130は、BAR停止要求メッセージに基づいて、送信元のSTA200へのBARの送信を停止するか否かを判定する。その際、制御部130は、BAR停止要求メッセージに含まれるトリガの識別子に応じた異なる基準を用いて判定を行ってもよい。制御部130は、送信元のSTA200へのBARの送信を停止すると判定した場合、BARの送信を停止することを通知するためのメッセージを当該STA200へ送信してもよい。同様に、制御部130は、送信元のSTA200へのBARの送信を停止しないと判定した場合、BARの送信を停止しないことを通知するためのメッセージを当該STA200へ送信してもよい。また、制御部130は、送信元のSTA200へのBARの送信を停止すると判定した場合、BAR送信先候補リストの中から新たな送信先を選択してもよい。
[0094]
 例えば、制御部130は、BAR開始要求メッセージに基づいて、送信元のSTA200へのBARの送信を開始するか否かを判定する。その際、制御部130は、BAR開始要求メッセージに含まれる受信状況情報やBAビットマップに基づいて判定を行ってもよい。制御部130は、送信元のSTA200へのBARの送信を開始すると判定した場合、それまでBARの送信先として選択していたSTA200のうち少なくともいずれかひとつのSTA200を送信先から除外してもよい。また、制御部130は、送信元のSTA200へのBARの送信を開始すると判定した場合、BARの送信を開始することを通知するためのメッセージを当該STA200へ送信してもよい。同様に、制御部130は、送信元のSTA200へのBARの送信を開始しないと判定した場合、BARの送信を開始しないことを通知するためのメッセージを当該STA200へ送信してもよい。また、BAR開始要求メッセージにBAビットマップが含まれる場合、制御部230は、当該BAビットマップに基づいてマルチキャストパケットの再送を行ってもよい。
[0095]
  (STA側の機能詳細)
 まず、BAR停止要求メッセージの送信について説明する。
[0096]
 例えば、制御部230は、以下に一例を挙げる多様なトリガを用いてBAR停止要求メッセージを送信するよう無線通信部210を制御する。なお、制御部230は、複数のトリガを組み合わせて用いてもよい。
[0097]
 例えば、制御部230は、自身がBARの送信先であることをトリガとし得る。これにより、STA200は、不要なBAR停止要求メッセージの送信を回避することが可能である。例えば、制御部230は、送信先変更要求トリガ設定メッセージにより指定された経過時間の閾値内に自身宛てのBARの受信に成功したか、又はBARの送信先であることをAP100から通知された場合に、自身がBARの送信先であることを知得する。
[0098]
 例えば、制御部230は、受信状況情報が閾値より改善したことをトリガとし得る。これにより、AP100は、移動等により受信状況情報が改善したSTA200から、当該STA200よりも受信状況が悪い他のSTA200へBARの送信先を変更することが可能となる。これにより、マルチキャストグループ全体の受信状況(スループット等)が改善し得る。例えば、制御部230は、送信先変更要求トリガ設定メッセージにより指定された閾値よりも受信状況情報が改善した場合に、BAR停止要求メッセージを送信させる。ここで、受信状況(又は受信状況情報)が閾値より改善するとは、例えば受信状況情報がスループットである場合、閾値よりも小さい値が計算された状態から閾値より大きい値が計算された状態に遷移することを指す。受信状況(又は受信状況情報)が閾値より悪化するとは、これらの逆を意味するものとする。
[0099]
 例えば、制御部230は、自身が所属するマルチキャストグループに所属する他のSTA200(無線通信端末)からのBAの受信に成功したことをトリガとし得る。他のSTA200からのBAの受信に成功することは、自身と当該他のSTA200とが近い位置にあると推定されるので、冗長なBAの返答を回避することが可能となる。一般的にパケットの誤りは、距離減衰、フェージング、シャドウイング、他のパケットとの衝突によって起きるが、位置が近いSTA200同士では、距離減衰率、シャドウイング、他のパケットとの衝突による干渉量の相関が高い場合がある。そのため、近い位置にある2台のSTA200が送信するBAに含まれるBAビットマップによってAP100に報告されるエラーパケットの情報は、相関が高い可能性がある。よって、近い位置にある2台のSTA200からBAが返答されることは冗長になり得る。さらに、制御部230は、受信に成功した他のSTA200からのBAの受信電力が閾値を超えたことをトリガとしてもよい。また、制御部230は、他のSTA200からのBAの受信に成功した回数が閾値を超えたことをトリガとしてもよい。また、制御部230は、受信に成功した他のSTA200からのBAに含まれるBAビットマップと無線通信部210における受信に係るBAビットマップとの相関値が閾値を超えたことをトリガとしてもよい。相関値が高いほど、自身が返答するBAが冗長なBAとなってしまうためである。
[0100]
 例えば、制御部230は、自身がマルチキャストグループから退会することを検知したことをトリガとし得る。例えば、制御部230は、無線通信を要していたアプリケーションの終了等を検知した場合に、BAR停止要求メッセージを送信させる。これにより、AP100は、退会によりBAを返答しなくなったSTA200から他のSTA200へ、BARの送信先を変更することが可能となる。
[0101]
 BAR停止要求メッセージは、上述したいずれのトリガにより送信されるかを示す、トリガの識別子を含んでいてもよい。AP100は、この識別子を参照して、STA200へのBARの送信を停止するか否かを判定することが可能となる。
[0102]
 続いて、BAR開始要求メッセージの送信について説明する。
[0103]
 例えば、制御部230は、以下に一例を挙げる多様なトリガを用いてBAR開始要求メッセージを送信するよう無線通信部210を制御する。なお、制御部230は、複数のトリガを組み合わせて用いてもよい。
[0104]
 例えば、制御部230は、自身がBARの送信先でないことをトリガとし得る。これにより、STA200は、不要なBAR開始要求メッセージの送信を回避することが可能である。例えば、制御部230は、BARを受信していない期間が、送信先変更要求トリガ設定メッセージにより指定された閾値を超えたことをトリガとし得る。また、制御部230は、BARの送信先でないことをAP100から通知されたことをトリガとし得る。
[0105]
 例えば、制御部230は、送信先変更要求トリガ設定メッセージにより指定された、所定期間におけるBAR開始要求メッセージの送信可能上限数に達していないことをトリガとし得る。所定期間ごとに送信可能上限数が設定されることで、BAR開始要求メッセージが過度に送信されて、帯域が消費されることを防止することができる。所定期間が経過すると、送信回数がリセットされて、また送信可能上限数に達するまでBAR開始要求メッセージを送信可能になる。この所定期間は、例えばビーコン間隔であってもよい。他にも、所定期間は、ビーコン間隔の整数倍であってもよいし、単に数マイクロ秒のような時間であっても良いし、STA200がマルチキャストグループに接続している期間であってもよい。
[0106]
 例えば、制御部230は、受信状況情報が閾値より悪化したことをトリガとし得る。これにより、AP100は、移動等により受信状況情報が悪化したSTA200をBARの送信先にすることが可能となる。これにより、マルチキャストグループ全体の受信状況が改善し得る。例えば、制御部230は、送信先変更要求トリガ設定メッセージにより指定された閾値よりも受信状況情報が悪化した場合、又は受信状況情報の悪化率が閾値を超えた場合に、BAR開始要求メッセージを送信させる。
[0107]
 BAR開始要求メッセージは、AP100からのマルチキャスト送信に係るBAビットマップを含んでいてもよい。また、BAR開始要求メッセージは、AP100からのマルチキャスト送信に係る無線通信部210における受信状況情報を含んでいてもよい。BAR開始要求メッセージには、AP100からのマルチキャストパケットの再送のための、BAビットマップが含まれることが望ましい。例えば、BAR開始要求メッセージは、BAであってもよいし、Radio Measurement Report frameであってもよい。
[0108]
  (動作処理例)
 続いて、BARの送信先変更機能に係る動作処理を説明する。まず、図7を参照して、無線通信システム1全体における動作処理例を説明する。
[0109]
 図7は、本実施形態に係る無線通信システム1において実行されるBARの送信先変更処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図7に示すように、本シーケンスにはAP100及びSTA200が関与する。なお、図7では、BARの送信先として選択されたSTA200のひとつを代表して図示し、その他のSTA200は省略している。
[0110]
 まず、ステップS402で、AP100は、送信先変更要求トリガ設定メッセージをSTA200へ送信する。
[0111]
 次いで、ステップS404で、STA200は、送信先変更要求の実行判定処理を行う。例えば、STA200は、上記ステップS402において受信された送信先変更要求トリガ設定メッセージに基づいて設定したトリガに合致する状況であるか否かを判定する。ここでは、BAR開始要求メッセージを送信するためのトリガに状況が合致したものとする。なお、ここでの詳細な判定基準については、図8を参照して後に説明する。
[0112]
 次に、ステップS406で、STA200は、BAR開始要求メッセージをAP100へ送信する。AP100は、受信したBAR開始要求メッセージに基づいてBARの送信先の選択を行う。その結果、BAR開始要求メッセージの送信元のSTA200が、BARの送信先として選択されたものとする。
[0113]
 次いで、ステップS408で、AP100は、送信先変更回答メッセージをSTA200へ送信する。この送信先変更回答メッセージには、STA200がBARの送信先として選択されたことを示す情報が含まれる。
[0114]
 次に、ステップS410で、AP100は、BARをSTA200へ送信する。なお、本図では、図4において説明したマルチキャスト送信(ステップS112)については省略している。
[0115]
 次いで、ステップS412で、STA200は、BAをAP100へ送信する。
[0116]
 その後、ステップS414で、STA200は、送信先変更要求の実行判定処理を行う。ここでは、BAR停止要求メッセージを送信するためのトリガに状況が合致したものとする。なお、ここでの詳細な判定基準については、図9を参照して後に説明する。
[0117]
 次に、ステップS416で、STA200は、BAR停止要求メッセージをAP100へ送信する。AP100は、受信したBAR停止要求メッセージに基づいてBARの送信先の選択を行う。その結果、BAR停止要求メッセージの送信元のSTA200が、BARの送信先から除外されたものとする。
[0118]
 次いで、ステップS418で、AP100は、送信先変更回答メッセージをSTA200へ送信する。この送信先変更回答メッセージには、STA200がBARの送信先から除外されたことを示す情報が含まれる。
[0119]
 以上、無線通信システム1全体におけるBARの送信先変更機能に係る動作処理例を説明した。続いて、図8及び図9を参照して、STA200における、BARの送信の開始を要求するか否かを判定する処理例、及びBARの送信の停止を要求するか否かを判定する処理例を説明する。
[0120]
 図8は、本実施形態に係るSTA200において実行されるBAR開始要求メッセージの送信判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
[0121]
 図8に示すように、まず、ステップS502で、無線通信部210は、送信先変更要求トリガ設定メッセージを受信する。例えば、制御部230は、送信先変更要求トリガ設定メッセージに含まれる各種閾値を示す情報を取得して、BAR開始要求メッセージを送信するためのトリガを設定する。
[0122]
 次いで、ステップS504で、制御部230は、自身へのBARの送信の開始を要求するためのトリガに状況が合致するか否かを判定する。例えば、制御部230は、自身がBARの送信先でないか否か、また、ビーコン間隔におけるBAR開始要求メッセージの送信可能上限数に達していないか否かを判定してもよい。また、制御部230は、受信状況情報が閾値より悪化したか否かを判定してもよい。
[0123]
 合致しないと判定された場合(S504/NO)、処理は終了する。
[0124]
 一方で、合致すると判定された場合(S504/YES)、ステップS506で、制御部230は、BAR開始要求メッセージをAP100へ送信するよう無線通信部210を制御する。
[0125]
 図9は、本実施形態に係るSTA200において実行されるBAR停止要求メッセージの送信判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
[0126]
 図9に示すように、まず、ステップS602で、無線通信部210は、送信先変更要求トリガ設定メッセージを受信する。例えば、制御部230は、送信先変更要求トリガ設定メッセージに含まれる各種閾値を示す情報を取得して、BAR停止要求メッセージを送信するためのトリガを設定する。
[0127]
 次いで、ステップS604で、制御部230は、自身へのBARの送信の停止を要求するためのトリガに状況が合致するか否かを判定する。例えば、制御部230は、自身がBARの送信先であるか否かを判定してもよい。また、制御部230は、受信状況情報が閾値より改善したか否か、自身が所属するマルチキャストグループに所属する他のSTA200からのBAの受信に成功した否か、又は自身がマルチキャストグループから退会することを検知したか否か等を判定してもよい。
[0128]
 合致しないと判定された場合(S604/NO)、処理は終了する。
[0129]
 一方で、合致すると判定された場合(S604/YES)、ステップS606で、制御部230は、トリガの識別子をBAR停止要求メッセージに含める。
[0130]
 そして、ステップS608で、制御部230は、BAR停止要求メッセージをAP100へ送信するよう無線通信部210を制御する。
[0131]
 以上、BARの送信先変更機能に係る動作処理例を説明した。
[0132]
 <<4.応用例>>
 本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、無線通信装置200は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、テレビジョン受像機、プリンタ、デジタルスキャナ若しくはネットワークストレージなどの固定端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、無線通信装置200は、スマートメータ、自動販売機、遠隔監視装置又はPOS(Point Of Sale)端末などの、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、無線通信装置200は、これら端末に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
[0133]
 一方、例えば、無線通信装置100は、ルータ機能を有し又はルータ機能を有しない無線LANアクセスポイント(無線基地局ともいう)として実現されてもよい。また、無線通信装置100は、モバイル無線LANルータとして実現されてもよい。さらに、無線通信装置100は、これら装置に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
[0134]
  <4.1.第1の応用例>
 図10は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913、アンテナスイッチ914、アンテナ915、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
[0135]
 プロセッサ901は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
[0136]
 カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
[0137]
 無線通信インタフェース913は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース913は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信し得る。また、無線通信インタフェース913は、アドホックモード又はWi-Fi Direct(登録商標)等のダイレクト通信モードにおいては、他の装置と直接的に通信し得る。なお、Wi-Fi Directでは、アドホックモードとは異なり2つの端末の一方がアクセスポイントとして動作するが、通信はそれら端末間で直接的に行われる。無線通信インタフェース913は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF(Radio Frequency)回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース913は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース913は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又はセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ914は、無線通信インタフェース913に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ915の接続先を切り替える。アンテナ915は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース913による無線信号の送信及び受信のために使用される。
[0138]
 なお、図10の例に限定されず、スマートフォン900は、複数のアンテナ(例えば、無線LAN用のアンテナ及び近接無線通信方式用のアンテナ、など)を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ914は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
[0139]
 バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図10に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
[0140]
 図10に示したスマートフォン900において、図3を用いて説明した無線通信装置200に含まれるひとつ以上の構成要素(例えば、無線通信部210、記憶部220又は制御部230の少なくともいずれか)は、無線通信インタフェース913において実装されてもよい。また、これら構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。一例として、スマートフォン900は、無線通信インタフェース913、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記ひとつ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記ひとつ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記ひとつ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記ひとつ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがスマートフォン900にインストールされ、無線通信インタフェース913、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記ひとつ以上の構成要素を備える装置としてスマートフォン900又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記ひとつ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
[0141]
 なお、スマートフォン900は、プロセッサ901がアプリケーションレベルでアクセスポイント機能を実行することにより、無線アクセスポイント(ソフトウェアAP)として動作してもよい。また、無線通信インタフェース913が無線アクセスポイント機能を有していてもよい。
[0142]
  <4.2.第2の応用例>
 図11は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、アンテナスイッチ934、アンテナ935及びバッテリー938を備える。
[0143]
 プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
[0144]
 GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
[0145]
 コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
[0146]
 無線通信インタフェース933は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信し得る。また、無線通信インタフェース933は、アドホックモード又はWi-Fi Direct等のダイレクト通信モードにおいては、他の装置と直接的に通信し得る。無線通信インタフェース933は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース933は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又はセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ934は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路の間でアンテナ935の接続先を切り替える。アンテナ935は、単一の又は複数のアンテナ素子を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送信及び受信のために使用される。
[0147]
 なお、図11の例に限定されず、カーナビゲーション装置920は、複数のアンテナを備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ934は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
[0148]
 バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図11に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
[0149]
 図11に示したカーナビゲーション装置920において、図3を用いて説明した無線通信装置200に含まれるひとつ以上の構成要素(例えば、無線通信部210、記憶部220又は制御部230の少なくともいずれか)は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。一例として、カーナビゲーション装置920は、無線通信インタフェース933、及び/又はプロセッサ921を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記ひとつ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記ひとつ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記ひとつ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記ひとつ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがカーナビゲーション装置920にインストールされ、無線通信インタフェース933、及び/又はプロセッサ921が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記ひとつ以上の構成要素を備える装置としてカーナビゲーション装置920又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記ひとつ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
[0150]
 また、無線通信インタフェース933は、上述したAP100として動作し、車両に乗るユーザが有する端末に無線接続を提供してもよい。
[0151]
 また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
[0152]
  <4.3.第3の応用例>
 図12は、本開示に係る技術が適用され得る無線アクセスポイント950の概略的な構成の一例を示すブロック図である。無線アクセスポイント950は、コントローラ951、メモリ952、入力デバイス954、表示デバイス955、ネットワークインタフェース957、無線通信インタフェース963、アンテナスイッチ964及びアンテナ965を備える。
[0153]
 コントローラ951は、例えばCPU又はDSP(Digital Signal Processor)であってよく、無線アクセスポイント950のIP(Internet Protocol)レイヤ及びより上位のレイヤの様々な機能(例えば、アクセス制限、ルーティング、暗号化、ファイアウォール及びログ管理など)を動作させる。メモリ952は、RAM及びROMを含み、コントローラ951により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、ルーティングテーブル、暗号鍵、セキュリティ設定及びログなど)を記憶する。
[0154]
 入力デバイス954は、例えば、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作を受け付ける。表示デバイス955は、LEDランプなどを含み、無線アクセスポイント950の動作ステータスを表示する。
[0155]
 ネットワークインタフェース957は、無線アクセスポイント950が有線通信ネットワーク958に接続するための有線通信インタフェースである。ネットワークインタフェース957は、複数の接続端子を有してもよい。有線通信ネットワーク958は、イーサネット(登録商標)などのLANであってもよく、又はWAN(Wide Area Network)であってもよい。
[0156]
 無線通信インタフェース963は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、近傍の端末へアクセスポイントとして無線接続を提供する。無線通信インタフェース963は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース963は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。アンテナスイッチ964は、無線通信インタフェース963に含まれる複数の回路の間でアンテナ965の接続先を切り替える。アンテナ965は、単一の又は複数のアンテナ素子を有し、無線通信インタフェース963による無線信号の送信及び受信のために使用される。
[0157]
 図12に示した無線アクセスポイント950において、図2を用いて説明した無線通信装置100に含まれるひとつ以上の構成要素(例えば、無線通信部110、記憶部120又は制御部130の少なくともいずれか)は、無線通信インタフェース963において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、コントローラ951において実装されてもよい。一例として、無線アクセスポイント950は、無線通信インタフェース963、及び/又はコントローラ951を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記ひとつ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記ひとつ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記ひとつ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記ひとつ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが無線アクセスポイント950にインストールされ、無線通信インタフェース963、及び/又はコントローラ951が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記ひとつ以上の構成要素を備える装置として無線アクセスポイント950又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記ひとつ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
[0158]
 <<5.まとめ>>
 以上、図1~図12を参照して、本開示の一実施形態について詳細に説明した。上記説明したように、AP100との間で無線通信を行うSTA200は、AP100によるマルチキャスト送信に係るBARの送信先の変更を要求する送信先変更要求メッセージをAP100へ送信する。AP100は、STA200からの送信先変更要求メッセージに基づいて、BARの送信先を柔軟に変更することが可能である。これにより、無線通信システム1は、マルチキャストグループ全体の信頼性を向上させることができる。
[0159]
 例えば、送信先変更要求メッセージは、BARの送信先にSTA200自身を含めるよう要求するメッセージであってもよい。本メッセージにより、AP100は、受信状況が悪いSTA200をBARの送信先として選択することが可能となり、適切な再送により信頼性を向上させることが可能となる。
[0160]
 例えば、送信先変更要求メッセージは、BARの送信先からSTA200自身を除外するよう要求するメッセージであってもよい。本メッセージにより、AP100は、受信状況が良いSTA200から悪いSTA200へBARの送信先を変更することが可能となり、無線通信システム1全体の信頼性を向上させることが可能となる。
[0161]
 以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
[0162]
 なお、本明細書においてフローチャート及びシーケンス図を用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
[0163]
 また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
[0164]
 なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
 他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信部と、
 前記他の無線通信装置によるマルチキャスト送信に係る送達確認要求フレームの送信先の変更を要求する第1のメッセージを前記他の無線通信装置へ送信するよう前記無線通信部を制御する制御部と、
を備える無線通信装置。
(2)
 前記第1のメッセージは、前記送達確認要求フレームの送信先に前記無線通信装置を含めるよう要求するメッセージである、前記(1)に記載の無線通信装置。
(3)
 前記第1のメッセージは、前記マルチキャスト送信に係る送達確認応答ビットマップを含む、前記(2)に記載の無線通信装置。
(4)
 前記第1のメッセージは、前記マルチキャスト送信に係る前記無線通信部における受信状況に関する情報を含む、前記(2)又は(3)に記載の無線通信装置。
(5)
 前記受信状況に関する情報は、スループット、パケットロス率、受信に成功したマルチキャストパケットの数、受信に失敗したマルチキャストパケットの数、又は所望信号電力に対する雑音電力と干渉信号電力との和の比の少なくともいずれかを含む、前記(4)に記載の無線通信装置。
(6)
 前記制御部は、前記送達確認要求フレームを受信していない期間が閾値を超えたこと、又は前記マルチキャスト送信に係る前記無線通信部における受信状況に関する情報が閾値より悪化したことの少なくともいずれかをトリガとして前記第1のメッセージを送信するよう前記無線通信部を制御する、前記(2)~(5)のいずれか一項に記載の無線通信装置。
(7)
 前記第1のメッセージは、送達確認要求フレームの送信先から前記無線通信装置を除外するよう要求するメッセージである、前記(1)に記載の無線通信装置。
(8)
 前記制御部は、前記無線通信装置が所属するマルチキャストグループに所属する他の無線通信端末からの送達確認応答フレームの受信に成功したこと、又は前記送達確認応答フレームの受信電力が閾値を超えたこと、前記送達確認応答フレームの受信に成功した回数が閾値を超えたこと、若しくは受信に成功した前記送達確認応答フレームに含まれる送達確認応答ビットマップと前記無線通信部における受信に係る送達確認応答ビットマップとの相関値が閾値を超えたこと、又は前記無線通信装置が前記マルチキャストグループから退会することを検知したこと若しくは前記マルチキャスト送信に係る前記無線通信部における受信状況に関する情報が閾値より改善したことの少なくともいずれかをトリガとして、前記第1のメッセージを送信するよう前記無線通信部を制御する、前記(7)に記載の無線通信装置。
(9)
 他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信部と、
 前記無線通信部により前記他の無線通信装置から受信された送達確認要求フレームの送信先の変更を要求する第1のメッセージに基づいて、前記無線通信部によるマルチキャスト送信に係る前記送達確認要求フレームの送信先を選択する制御部と、
を備える無線通信装置。
(10)
 前記制御部は、前記マルチキャスト送信に係るマルチキャストグループに属するひとつ以上の前記他の無線通信装置における受信状況に関する情報に基づいて前記送達確認要求フレームの送信先を選択する、前記(9)に記載の無線通信装置。
(11)
 前記制御部は、前記他の無線通信装置において前記第1のメッセージを送信するトリガのために用いられる情報を含む第3のメッセージを、ブロードキャストフレーム、前記マルチキャスト送信に係るマルチキャストグループ宛てのマルチキャストフレームのうち少なくともひとつを用いて送信するよう前記無線通信部を制御する、前記(9)又は(10)に記載の無線通信装置。
(12)
 前記第1のメッセージは、前記送達確認要求フレームの送信先に前記他の無線通信装置を含めるよう要求するメッセージであり、
 前記第3のメッセージは、ビーコンフレームを用いて送信され、前記送達確認要求フレームを受信していない期間の閾値を示す情報、前記他の無線通信装置における受信状況に関する情報の閾値を示す情報、又はビーコン間隔における前記第1のメッセージの送信可能上限数を示す情報の少なくともいずれかを含む、前記(11)に記載の無線通信装置。
(13)
 前記第1のメッセージは、前記送達確認要求フレームの送信先から前記無線通信装置を除外するよう要求するメッセージであり、
 前記第3のメッセージは、ビーコンフレームを用いて送信され、前記送達確認要求フレームが最後に受信されてからの経過時間の閾値を示す情報、前記他の無線通信装置における受信状況に関する情報の閾値を示す情報、前記他の無線通信装置と同一のマルチキャストグループに所属する他の無線通信端末からの送達確認応答フレームの受信電力の閾値を示す情報、前記送達確認応答フレームの受信回数の閾値を示す情報、又は前記送達確認応答フレームに含まれる送達確認応答ビットマップとの相関値の閾値を示す情報の少なくともいずれかを含む、前記(11)に記載の無線通信装置。
(14)
 前記制御部は、前記送達確認要求フレームの送信先の最大数を設定する、前記(9)~(13)のいずれか一項に記載の無線通信装置。
(15)
 前記制御部は、前記送達確認要求フレームの送信先の選択結果を示す情報を含む第2のメッセージを前記第1のメッセージの送信元の前記他の無線通信装置へ送信するよう前記無線通信部を制御する、前記(9)~(14)のいずれか一項に記載の無線通信装置。
(16)
 前記制御部は、前記送達確認要求フレームの送信先の受信状況に応じてマルチキャストフレームの送信電力を制御する、前記(9)~(15)のいずれか一項に記載の無線通信装置。
(17)
 他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信装置において、
 前記他の無線通信装置によるマルチキャスト送信に係る送達確認要求フレームの送信先の変更を要求する第1のメッセージを前記他の無線通信装置へ送信すること、
を含む無線通信方法。
(18)
 他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信装置において、
 前記無線通信装置により前記他の無線通信装置から受信された送達確認要求フレームの送信先の変更を要求する第1のメッセージに基づいて、前記無線通信装置によるマルチキャスト送信に係る前記送達確認要求フレームの送信先を選択すること、
を含む無線通信方法。
(19)
 コンピュータを、
 他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信部と、
 前記他の無線通信装置によるマルチキャスト送信に係る送達確認要求フレームの送信先の変更を要求する第1のメッセージを前記他の無線通信装置へ送信するよう前記無線通信部を制御する制御部と、
として機能させるためのプログラム。
(20)
 コンピュータを、
 他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信部と、
 前記無線通信部により前記他の無線通信装置から受信された送達確認要求フレームの送信先の変更を要求する第1のメッセージに基づいて、前記無線通信部によるマルチキャスト送信に係る前記送達確認要求フレームの送信先を選択する制御部と、
として機能させるためのプログラム。

符号の説明

[0165]
 1    無線通信システム
 100  AP
 110  無線通信部
 120  記憶部
 130  制御部
 200  STA
 210  無線通信部
 220  記憶部
 230  制御部

請求の範囲

[請求項1]
 他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信部と、
 前記他の無線通信装置によるマルチキャスト送信に係る送達確認要求フレームの送信先の変更を要求する第1のメッセージを前記他の無線通信装置へ送信するよう前記無線通信部を制御する制御部と、
を備える無線通信装置。
[請求項2]
 前記第1のメッセージは、前記送達確認要求フレームの送信先に前記無線通信装置を含めるよう要求するメッセージである、請求項1に記載の無線通信装置。
[請求項3]
 前記第1のメッセージは、前記マルチキャスト送信に係る送達確認応答ビットマップを含む、請求項2に記載の無線通信装置。
[請求項4]
 前記第1のメッセージは、前記マルチキャスト送信に係る前記無線通信部における受信状況に関する情報を含む、請求項2に記載の無線通信装置。
[請求項5]
 前記受信状況に関する情報は、スループット、パケットロス率、受信に成功したマルチキャストパケットの数、受信に失敗したマルチキャストパケットの数、又は所望信号電力に対する雑音電力と干渉信号電力との和の比の少なくともいずれかを含む、請求項4に記載の無線通信装置。
[請求項6]
 前記制御部は、前記送達確認要求フレームを受信していない期間が閾値を超えたこと、又は前記マルチキャスト送信に係る前記無線通信部における受信状況に関する情報が閾値より悪化したことの少なくともいずれかをトリガとして前記第1のメッセージを送信するよう前記無線通信部を制御する、請求項2に記載の無線通信装置。
[請求項7]
 前記第1のメッセージは、送達確認要求フレームの送信先から前記無線通信装置を除外するよう要求するメッセージである、請求項1に記載の無線通信装置。
[請求項8]
 前記制御部は、前記無線通信装置が所属するマルチキャストグループに所属する他の無線通信端末からの送達確認応答フレームの受信に成功したこと、又は前記送達確認応答フレームの受信電力が閾値を超えたこと、前記送達確認応答フレームの受信に成功した回数が閾値を超えたこと、若しくは受信に成功した前記送達確認応答フレームに含まれる送達確認応答ビットマップと前記無線通信部における受信に係る送達確認応答ビットマップとの相関値が閾値を超えたこと、又は前記無線通信装置が前記マルチキャストグループから退会することを検知したこと若しくは前記マルチキャスト送信に係る前記無線通信部における受信状況に関する情報が閾値より改善したことの少なくともいずれかをトリガとして、前記第1のメッセージを送信するよう前記無線通信部を制御する、請求項7に記載の無線通信装置。
[請求項9]
 他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信部と、
 前記無線通信部により前記他の無線通信装置から受信された送達確認要求フレームの送信先の変更を要求する第1のメッセージに基づいて、前記無線通信部によるマルチキャスト送信に係る前記送達確認要求フレームの送信先を選択する制御部と、
を備える無線通信装置。
[請求項10]
 前記制御部は、前記マルチキャスト送信に係るマルチキャストグループに属するひとつ以上の前記他の無線通信装置における受信状況に関する情報に基づいて前記送達確認要求フレームの送信先を選択する、請求項9に記載の無線通信装置。
[請求項11]
 前記制御部は、前記他の無線通信装置において前記第1のメッセージを送信するトリガのために用いられる情報を含む第3のメッセージを、ブロードキャストフレーム、前記マルチキャスト送信に係るマルチキャストグループ宛てのマルチキャストフレームのうち少なくともひとつを用いて送信するよう前記無線通信部を制御する、請求項9に記載の無線通信装置。
[請求項12]
 前記第1のメッセージは、前記送達確認要求フレームの送信先に前記他の無線通信装置を含めるよう要求するメッセージであり、
 前記第3のメッセージは、ビーコンフレームを用いて送信され、前記送達確認要求フレームを受信していない期間の閾値を示す情報、前記他の無線通信装置における受信状況に関する情報の閾値を示す情報、又はビーコン間隔における前記第1のメッセージの送信可能上限数を示す情報の少なくともいずれかを含む、請求項11に記載の無線通信装置。
[請求項13]
 前記第1のメッセージは、前記送達確認要求フレームの送信先から前記無線通信装置を除外するよう要求するメッセージであり、
 前記第3のメッセージは、ビーコンフレームを用いて送信され、前記送達確認要求フレームが最後に受信されてからの経過時間の閾値を示す情報、前記他の無線通信装置における受信状況に関する情報の閾値を示す情報、前記他の無線通信装置と同一のマルチキャストグループに所属する他の無線通信端末からの送達確認応答フレームの受信電力の閾値を示す情報、前記送達確認応答フレームの受信回数の閾値を示す情報、又は前記送達確認応答フレームに含まれる送達確認応答ビットマップとの相関値の閾値を示す情報の少なくともいずれかを含む、請求項11に記載の無線通信装置。
[請求項14]
 前記制御部は、前記送達確認要求フレームの送信先の最大数を設定する、請求項9に記載の無線通信装置。
[請求項15]
 前記制御部は、前記送達確認要求フレームの送信先の選択結果を示す情報を含む第2のメッセージを前記第1のメッセージの送信元の前記他の無線通信装置へ送信するよう前記無線通信部を制御する、請求項9に記載の無線通信装置。
[請求項16]
 前記制御部は、前記送達確認要求フレームの送信先の受信状況に応じてマルチキャストフレームの送信電力を制御する、請求項9に記載の無線通信装置。
[請求項17]
 他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信装置において、
 前記他の無線通信装置によるマルチキャスト送信に係る送達確認要求フレームの送信先の変更を要求する第1のメッセージを前記他の無線通信装置へ送信すること、
を含む無線通信方法。
[請求項18]
 他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信装置において、
 前記無線通信装置により前記他の無線通信装置から受信された送達確認要求フレームの送信先の変更を要求する第1のメッセージに基づいて、前記無線通信装置によるマルチキャスト送信に係る前記送達確認要求フレームの送信先を選択すること、
を含む無線通信方法。
[請求項19]
 コンピュータを、
 他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信部と、
 前記他の無線通信装置によるマルチキャスト送信に係る送達確認要求フレームの送信先の変更を要求する第1のメッセージを前記他の無線通信装置へ送信するよう前記無線通信部を制御する制御部と、
として機能させるためのプログラム。
[請求項20]
 コンピュータを、
 他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信部と、
 前記無線通信部により前記他の無線通信装置から受信された送達確認要求フレームの送信先の変更を要求する第1のメッセージに基づいて、前記無線通信部によるマルチキャスト送信に係る前記送達確認要求フレームの送信先を選択する制御部と、
として機能させるためのプログラム。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]