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1. (WO2018138960) OUTBOARD MOTOR RAISING/LOWERING DEVICE
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明 細 書

発明の名称 船外機昇降装置

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005  

課題を解決するための手段

0006  

発明の効果

0007  

図面の簡単な説明

0008  

発明を実施するための形態

0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110   0111   0112   0113  

符号の説明

0114  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10  

補正された請求の範囲(条約第19条)

1  *   2   3   4   5   6  *   7  *   8  *   9  *   10  *   11  *  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12  

明 細 書

発明の名称 : 船外機昇降装置

技術分野

[0001]
 本発明は、船体の船外機を昇降させる船外機昇降装置に関する。

背景技術

[0002]
 船体の分野において、主として船外機を水面上に上昇させたり水面下に下降させたりするためのチルトシリンダと、主として水面下における船外機の角度を変更するためのトリムシリンダとを有する船外機昇降装置が知られている(例えば特許文献1及び2)。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 日本国公告特許公報「特公昭58-028159号公報」
特許文献2 : 日本国公開特許公報「特開平2-99494号公報」

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 ところで、船外機昇降装置では、船外機の昇降の速さを好適に変更できることが好ましい。
[0005]
 本発明は、船外機の昇降の速さを好適に変更することのできる船外機昇降装置を実現することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0006]
 かかる目的のもと、本発明は、船外機を昇降させる船外機昇降装置において、1又は複数のチルトシリンダと、1又は複数のトリムシリンダと、を備え、前記各トリムシリンダは、当該トリムシリンダを第1室と第2室とに仕切るピストンと、前記ピストンに接続され、当該トリムシリンダの第1室を貫通するロッドとを備え、前記各チルトシリンダは、当該チルトシリンダを第1室と第2室とに仕切るピストンと、前記ピストンに接続され、当該チルトシリンダの第1室を貫通するロッドとを備え、当該船外機昇降装置は、油圧源と、前記油圧源と、前記1又は複数のチルトシリンダの第2室と、前記1又は複数のトリムシリンダの第2室とを接続する第1の油路と、前記1又は複数のトリムシリンダの少なくとも何れかの第1室に接続された第2の油路と、前記第2の油路上に設けられた切替弁とを備えている。

発明の効果

[0007]
 本発明によれば、船外機の昇降の速さを好適に変更することができる。

図面の簡単な説明

[0008]
[図1] 実施形態1に係る船外機昇降装置の使用例及び船外機の概略的な内部構成を示す図である。
[図2] 実施形態1に係る船外機昇降装置の構成の一例を示す正面図である。
[図3] 実施形態1に係る船外機昇降装置の側断面図である。
[図4] 実施形態1に係る船外機昇降装置の油圧回路を示す図である。
[図5] 実施形態2に係る船外機昇降装置の油圧回路を示す図である。
[図6] 実施形態3に係る船外機昇降装置の油圧回路を示す図である。
[図7] 実施形態4に係る船外機昇降装置の油圧回路を示す図である。
[図8] 実施形態5に係る船外機昇降装置の油圧回路を示す図である。
[図9] 実施形態6に係る船外機昇降装置の油圧回路を示す図である。
[図10] 実施形態7に係る船外機昇降装置の油圧回路を示す図である。
[図11] 実施形態8に係る船外機昇降装置の油圧回路を示す図である。
[図12] 実施形態9に係る船外機昇降装置の油圧回路を示す図である。

発明を実施するための形態

[0009]
 〔実施形態1〕
 以下、本発明の第1の実施形態に係る船外機昇降装置1について、図1~図4を参照して説明する。
[0010]
 船外機昇降装置1は、船外機300を昇降させるための装置である。図1の(a)は、船外機昇降装置1の使用例を示す図であり、船体(本体)200の後部と船外機300とに取り付けられた船外機昇降装置1を示している。図1の(a)における実線は、船外機300が下降した状態を示し、図1の(a)における破線は、船外機300が上昇した状態を示している。図1の(b)は、船外機300の内部構成を概略的に示す模式図である。図1の(b)に示すように、船外機300は、エンジン301と、プロペラ303と、エンジン301からプロペラ303に動力を伝達する動力伝達機構302とを備えている。ここで、動力伝達機構は、例えば、シャフトやギヤによって構成される。
[0011]
 図2は、船外機昇降装置1の構成の一例を示す正面図であり、図3は、船外機昇降装置1の側断面図である。図2に示すように、船外機昇降装置1は、シリンダユニット10と、船体200の後部に取り付けられる1対のスターンブラケット70と、船外機300に取り付けられるスイベルブラケット80とを備えている。
[0012]
 シリンダユニット10は、一例として、図2に示すように、2本のトリムシリンダ12、1本のチルトシリンダ14、モータ16、タンク(貯油タンク)18、上部ジョイント22、基部24を備えている。トリムシリンダ12及びチルトシリンダ14は、基部24に対して相対移動不能に設けられている。
[0013]
 なお、シリンダユニット10が備えるトリムシリンダ12及びチルトシリンダ14の数は本実施形態を限定するものではなく、1又は複数のトリムシリンダ12及び1又は複数のチルトシリンダ14を備えるシリンダユニット10も本実施形態に含まれる。また、そのように任意の数のトリムシリンダ12及びチルトシリンダ14を有するシリンダユニット10に対しても以下の説明が成り立つ。
[0014]
 トリムシリンダ12は、シリンダ12aと、シリンダ12a内に摺動可能に設けられたピストン12c(図4参照)と、ピストン12cに固定されたピストンロッド12bとを備えている。また、チルトシリンダ14は、シリンダ14aと、シリンダ14a内に摺動可能に設けられたピストン14c(図4参照)と、ピストン14cに固定されたピストンロッド14bとを備えている。
[0015]
 また、図2に示すように、基部24とスターンブラケット70には、それぞれ貫通孔が形成されており、これらの貫通孔を貫通するアンダーシャフト26を介して、基部24とスターンブラケット70とが相対回転可能に接続されている。
[0016]
 また、図2に示すように、ピストンロッド14bの先端には、上部ジョイント22が設けられており、スイベルブラケット80には、支持部材28が固定されている。上部ジョイント22及び支持部材28には、それぞれ貫通孔が形成されており、こられの貫通孔を貫通するアッパーシャフト23を介して、上部ジョイント22とスイベルブラケット80とが相対回転可能に接続されている。
[0017]
 また、スターンブラケット70及びスイベルブラケット80の上部一端にはそれぞれ貫通孔が形成されており、図3に示すように、これらの貫通孔を貫通する支持軸32によって、スターンブラケット70とスイベルブラケット80とが相対回転可能に接続されている。
[0018]
 (トリム域及びチルト域)
 チルトシリンダ14のピストンロッド14bが上昇及び下降することにより、スイベルブラケット80が上昇及び下降するので、船外機300が上昇及び下降する。
[0019]
 チルトシリンダ14のピストンロッド14bの上昇及び下降によって調整される船外機300の角度領域は、図1の(a)に示したトリム域とチルト域とから構成される。チルト域は、トリムシリンダ12のピストンロッド12bの先端がスイベルブラケット80に当接不能な角度領域であり、チルト域での船外機300の角度調整はチルトシリンダ14のピストンロッド14bによって行われる。
[0020]
 一方、トリム域は、トリムシリンダ12のピストンロッド12bの先端がスイベルブラケット80に当接可能な角度領域であり、チルト域での船外機300の角度調整はトリムシリンダ12のピストンロッド12b及びチルトシリンダ14のピストンロッド14bの双方によって行われ得る。ただし、後述するように、本実施形態では、チルト域においても、船外機300の角度調整がチルトシリンダ14のピストンロッド14bのみによって行われることもある。
[0021]
 (油圧回路)
 次に、船外機昇降装置1の油圧回路について説明する。図4は、船外機昇降装置1の油圧回路を示す図である。図4では、すでに説明した部材と同じ部材には同じ符号を付している。
[0022]
 図4に示すように、船外機昇降装置1は、モータ16、ポンプ42、第1の逆止弁44a、第2の逆止弁44b、アップブローバルブ46a、ダウンブローバルブ46b、メインバルブ(ポンプポート)48、マニュアルバルブ52、サーマルバルブ54、チルトシリンダ14、トリムシリンダ12、タンク18、フィルタF1~F2、及び、第1の流路C1~第9の流路C9を備えている。
[0023]
 モータ16によって駆動される油圧源としてのポンプ42は、運転者による船外機の昇降指示を示す昇降信号SIG_UDに応じて、「正転」「反転」「停止」の何れかの動作を行う。タンク18には作動油が貯えられている。
[0024]
 メインバルブ48は、図4に示すように、スプール48a、第1チェック弁48b、及び第2チェック弁48cを備えている。メインバルブ48は、スプール48aによって、第1チェック弁48b側の第1シャトル室48dと、第2チェック弁48c側の第2シャトル室48eとに仕切られている。
[0025]
 第1の流路C1は、ポンプ42と第1シャトル室48dとを接続すると共に、ポンプ42と第1の逆止弁44aとを接続している。また、第1の流路C1には、アップブローバルブ46aが接続されている。第2の流路C2は、ポンプ42と第2シャトル室48eとを接続すると共に、ポンプ42と第2の逆止弁44bとを接続している。また、第2の流路C2には、ダウンブローバルブ46bが接続されている。
[0026]
 なお、本明明細書に記載の油路構成における「接続」には、他の油圧エレメントを介さずに流路によって直接接続されている場合と、他の油路エレメントを介して間接的に接続されている場合の双方が含まれる。ここで、他の油圧エレメントには、例えば、バルブ(弁)、シリンダ、及びフィルタ等が含まれる。
[0027]
 チルトシリンダ14は、ピストン14cによって上室14fと下室14gとに仕切られており、チルトシリンダ14のピストン14cは、図4に示すように、ショックブローバルブ14d及びリターンバルブ14eを備えている。
[0028]
 なお、本明細書において、「上室」及び「下室」における「上」及び「下」とは、単に互いを区別するための名称であり、当該上室が当該下室よりも鉛直方向上側に位置することを必ずしも意味するものではない。このため、「上室」とは、シリンダにおいてピストンによって仕切られる第1室及び第2室のうち、ピストンに接続されたロッドが貫通する方の室である第1室と表現してもよいし、「下室」とは、シリンダにおいてピストンによって仕切られる第1室及び第2室のうち、ピストンに接続されたロッドが貫通しない方の室である第2室と表現してもよい。
[0029]
 本明細書では、特に混乱がない限り「上室」「下室」との表現も用いるが、上記の点に留意すべきである。
[0030]
 トリムシリンダ12は、ピストン12cによって上室12fと下室12gとに仕切られている。
[0031]
 第1チェック弁48bは、チルトシリンダ14の下室14gに、フィルタF1及び第3の流路C3を介して接続されている。一方、第2チェック弁48cは、チルトシリンダ14の上室14fに、フィルタF2及び第4の流路C4を介して接続されている。また、図4に示すように、第4の流路C4には、上室給油バルブ56が接続されている。
[0032]
 第3の流路C3と第4の流路C4とを接続する第5の流路C5にはマニュアルバルブ52及びサーマルバルブ54が接続されている。
[0033]
 なお、メインバルブ48及びフィルタF1を介してポンプ42とチルトシリンダ14の下室14gとを接続する第1の流路C1及び第3の流路C3を、纏めて第1の油路とも呼ぶ。
[0034]
 第6の流路C6(当該流路も第1の油路とも呼ぶ)は、第3の流路C3とトリムシリンダ12の下室12gとを接続する。
[0035]
 第7の流路C7(第3の油路とも呼ぶ)は、複数のトリムシリンダ12の上室12fを互いに接続している。第7の流路C7の存在により、複数のトリムシリンダ12の上室12fの圧力が互いに均等化される。
[0036]
 第8の流路C8(第2の油路とも呼ぶ)は、複数のトリムシリンダ12の上室12fの一つとタンク18とを接続している。第9の流路C9は、第1の逆止弁44a及び第2の逆止弁44とタンク18とを接続している。
[0037]
 第1の逆止弁44aは、トリムシリンダ12及びチルトシリンダ14が収縮し切った状態になってもなおポンプ42が作動油を回収しようとする場合に、タンク18からポンプ42に作動油を供給する。
[0038]
 第2の逆止弁44bは、チルトシリンダ14が伸長する際に、ピストンロッド14bの退出容積分の作動油をタンク18からポンプ42に供給し、また、トリムシリンダ12が伸長する際には、ピストンロッド12bの退出容積分の作動油をタンク18からポンプ42に供給する。
[0039]
 アップブローバルブ46aは、トリムシリンダ12及びチルトシリンダ14が伸長し切った状態になってもなおポンプ42が作動油を供給する場合に、余剰の作動油をタンク18に戻す。
[0040]
 ダウンブローバルブ46bは、チルトシリンダ14が収縮する際に、ピストンロッド14bの進入容積分の作動油をタンク18に戻し、また、トリムシリンダ12が収縮する際には、ピストンロッド12bの進入容積分の作動油をタンク18に戻す。
[0041]
 マニュアルバルブ52は、手動による開閉が可能であり、船外機昇降装置1のメンテナンス時等においてマニュアルバルブ52を開状態とすることによって、作動油がチルトシリンダ14の下室14gからタンク18に戻される。これにより、チルトシリンダ14が手動で収縮可能となる。
[0042]
 サーマルバルブ54は、温度上昇により作動油の体積が増大した場合に、余剰分の作動油をタンク18に戻す。
[0043]
 (切替弁60)
 第8の流路C8上に設けられた切替弁60は、図4に示すように、ソレノイド62と、ソレノイド62によって駆動され、第8の流路C8を遮断状態又は開放状態とするプランジャ64とを備えている。ソレノイド62には、運転者による切替弁の制御指示を示す制御信号SIG_CONTが供給され、制御信号SIG_CONTに基づき、ソレノイド62のON/OFFが切り替えられる。
[0044]
 切替弁60は、ソレノイド62がOFFの場合にクローズ状態となることによって第8の流路C8を遮断し、ソレノイド62がONの場合にオープン状態となることによって第8の流路C8を開放するノーマリークローズ弁として構成してもよいし、ソレノイドがOFFの場合にオープン状態となることによって第8の流路C8を開放し、ソレノイドがONの場合にクローズ状態となることによって第8の流路C8を遮断するノーマリーオープン弁として構成してもよい。
[0045]
 切替弁60をノーマリーオープン弁として構成した場合、万一、切替弁60が作動しなくなった場合であっても、第8の流路C8が開放された状態、すなわち、トリムシリンダ12の上室12fとタンク18とが連通した状態で維持されるので、チルトシリンダ14及びトリムシリンダ12の双方を用いて船外機300の角度調整を行うことができる。
[0046]
 一方で、切替弁60をノーマリークローズ弁として構成した場合、万一、切替弁60が作動しなくなった場合であっても、第8の流路C8が遮断された状態、すなわち、トリムシリンダ12の上室12fとタンク18とが非連通状態で維持される。このため、トリムシリンダ12の上室12fから作動油が流出しないので、チルトシリンダ14のみで船外機300の角度調整を行ったり、船外機300を保持し続けたりすることができる。
[0047]
 なお、本実施形態では、プランジャ64には、第8の流路C8の遮断状態においてトリムシリンダ12の上室12fからの作動油の流出を止めるためのバルブ66が設けられている。
[0048]
 また、上記の説明では、ソレノイド62がオンオフソレノイドであり、プランジャ64が第8の流路C8を遮断状態及び開放状態の何れか一方の状態とする構成を例に挙げたが、これは本実施形態を限定するものではない。ソレノイド62として比例ソレノイドを採用し、プランジャ64を遮断状態位置から開放状態位置までの任意の位置に制御可能な構成としてもよい。このような構成とすることにより、第8の流路C8を通過する作動油の流量をきめ細かく制御することができるので、船外機300の上昇及び下降をよりきめ細かく制御することができる。
[0049]
 (船外機昇降装置1の動作例)
 (上昇動作)
 昇降信号SIG_UDが「上昇」を示している場合、ポンプ42が正転し、作動油がポンプ42からメインバルブ48の第1シャトル室48dに圧送される。これにより、第1チェック弁48bが開くと共に、スプール48aが第1チェック弁48b側に移動し、第2チェック弁48cが開く。その結果、作動油がチルトシリンダ14の下室14gに供給されると共に、チルトシリンダ14の上室14fから作動油が回収される。
[0050]
 ここで、切替弁60がオープン状態であれば、作動油はトリムシリンダ12の下室12gにも供給されるので、チルトシリンダ14のピストンロッド14bとトリムシリンダ12のピストンロッド12bとが共に上昇する。
[0051]
 一方、切替弁60がクローズ状態であれば、作動油はトリムシリンダ12の下室12gには供給されないので、チルトシリンダ14のピストンロッド14bは上昇するが、トリムシリンダ12のピストンロッド12bは上昇しない。
[0052]
 切替弁60がクローズ状態の場合、作動油がトリムシリンダ12の下室12gに供給されない。ポンプ42によって供給される単位時間当たりの作動油量は、切替弁60がオープン状態であっても、クローズ状態であっても大きな変化はない。このため、チルトシリンダ14のピストンロッド14bは、切替弁60がオープン状態である場合に比べて、速く上昇する。
[0053]
 (下降動作)
 昇降信号SIG_UDが「下降」を示している場合、ポンプ42が逆転し、作動油がポンプ42からメインバルブ48の第2シャトル室48eに圧送される。これにより、第2チェック弁48cが開くと共に、スプール48aが第2チェック弁48c側に移動し、第1チェック弁48bが開く。その結果、作動油がチルトシリンダ14の上室14fに供給されると共に、チルトシリンダ14の下室14gから作動油が回収される。
[0054]
 ここで、切替弁60がオープン状態であれば、作動油はトリムシリンダ12の下室12gからも回収されるので、チルトシリンダ14のピストンロッド14bとトリムシリンダ12のピストンロッド12bとが共に下降する。
[0055]
 一方、切替弁60がクローズ状態であれば、作動油はトリムシリンダ12の下室12gからは回収されないので、チルトシリンダ14のピストンロッド14bは下降するが、トリムシリンダ12のピストンロッド12bは下降しない。
[0056]
 切替弁60がクローズ状態の場合、作動油がトリムシリンダ12の下室12gからは回収されないので、チルトシリンダ14のピストンロッド14bは、切替弁60がオープン状態である場合に比べて、速く下降する。
[0057]
 (保持状態)
 昇降信号SIG_UDが「上昇」及び「下降」の何れも示していない場合、ポンプ42が停止する。ポンプ42が停止すると、船外機昇降装置1の油圧回路内の動作油の移動が収束した状態において、船外機300が保持される。なお、本明細書では、昇降信号SIG_UDが「上昇」及び「下降」の何れも示していない場合を、便宜的に、昇降信号SIG_UDが「保持」を示している場合と表現することもある。
[0058]
 以上のように、船外機昇降装置1は、切替弁60を備えることによって、船外機300の昇降の速さを好適に変更することができる。
[0059]
 <切替弁60を第8の流路上に配置することの効果>
 以上説明したように、本実施形態では、切替弁60を、トリムシリンダ12の上室(第1室)12fに接続された第8の流路C8上に配置した。一方で、比較例としては、トリムシリンダ12の下室12gに接続された第6の流路C6上に切替弁60を設けるという構成も考えられる。
[0060]
 しかしながら、一般に、シリンダの下室には上室に比べて高い油圧が印加され、その油圧の値は一例として25MPa程度に達する。このため、トリムシリンダ12の下室12gに接続された第6の流路C6上に切替弁60を設ける場合、切替弁60に対して高い耐圧性及びシール性が要求されるので、切替弁60の大型化及び重量化を招来してしまう。
[0061]
 また、第6の流路C6上に切替弁60を設ける場合、切替弁60としてノーマリークローズ弁を用いた場合、ピストンロッド12bに外力が印加された場合、切替弁60に過度な圧力がかかる可能性があるので、当該過度な圧力を逃がすための保護バルブを別途設ける必要がある。
[0062]
 一方で、本実施形態のように、切替弁60を、トリムシリンダ12の上室(第1室)12fに接続された第8の流路C8上に設ける構成では、切替弁60に対して上記のような高い耐圧性及びシール性が要求されることはない。また、切替弁60を第8の流路C8上に設ける構成では、上述のような保護バルブを設けることは必須ではない。
[0063]
 したがって、本実施形態のように、切替弁60を、トリムシリンダ12の上室(第1室)12fに接続された第8の流路C8上に設ける構成は、トリムシリンダ12の下室12gに接続された第6の流路C6上に切替弁60を設ける構成に比べて、船外機昇降装置の小型化や軽量化を図ることができるというメリットがある。また、製造コストの抑制及び信頼度の向上というメリットがある。
[0064]
 〔実施形態2〕
 以下では、実施形態2に係る船外機昇降装置1aの構成について、図5を参照して説明する。図5は、本実施形態に係る船外機昇降装置1aの油圧回路を示す図である。図5では、すでに説明した部材と同じ部材には同じ符号を付している。
[0065]
 図5に示すように、本実施形態に係る船外機昇降装置1aでは、2つのトリムシリンダ12-1及び12-2を備え、これらのトリムシリンダの上室には、それぞれ切替弁60-1及び60-2が接続されている。換言すれば、本実施形態に係る船外機昇降装置1aは、第1トリムシリンダ12-1の上室(第1室)12fに接続された第1切替弁60-1と、第2トリムシリンダ12-2の上室(第1室)12fに接続された第2切替弁60-2とを備えている。
[0066]
 ここで、第1トリムシリンダ12-1及び第2トリムシリンダ12-2は、実施形態1において説明したトリムシリンダ12と同様の構成であり、第1切替弁60-1及び第2切替弁60-2は、実施形態1において説明した切替弁60と同様の構成である。
[0067]
 また、図5に示すように、本実施形態に係る船外機昇降装置1aは、第2トリムシリンダ12-2の上室12fに接続された第10の流路C10を備えている。第1切替弁60-1は、第1トリムシリンダ12-1の上室12fに接続された第8の流路C8上に設けられており、第2切替弁60-2は、第10の流路C10上に設けられている。
[0068]
 また、本実施形態に係る船外機昇降装置1aは、第1トリムシリンダ12-1の上室12fと、第2トリムシリンダ12-2の上室12fとを接続する油路を有していない。
[0069]
 上記のような構成とすることによっても、実施形態1において説明した船外機昇降装置と同様の効果を奏することができる。
[0070]
 また、上記のような構成とすることにより、第1トリムシリンダ12-1の上室12fからの作動油の流出と、第2トリムシリンダ12-2の上室12fからの作動油の流出とを、第1切替弁60-1と第2切替弁60-2とを用いて個別に制御することができるので、船外機の昇降に関し、よりきめ細かい制御を行うことができる。
[0071]
 なお、上記の説明では、船外機昇降装置1aが2つのトリムシリンダ12を備える場合を例に挙げたが、本実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、3つ以上のトリムシリンダ12を備え、これら3つ以上のトリムシリンダ12の上室12fにそれぞれ接続された切替弁60を有する構成も本実施形態に含まれる。
[0072]
 〔実施形態3〕
 以下では、実施形態3に係る船外機昇降装置1bの構成について、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態に係る船外機昇降装置1bの油圧回路を示す図である。図6では、すでに説明した部材と同じ部材には同じ符号を付している。
[0073]
 図6に示すように、本実施形態に係る船外機昇降装置1bは、第1トリムシリンダ12-1及び第2トリムシリンダ12-2を備え、第1トリムシリンダ12-1及び第2トリムシリンダ12-2のそれぞれの上室(第1室)12fに、切替弁60が直接接続されている。より具体的に言えば、本実施形態に係る船外機昇降装置1bは、第7の流路C7に接続された第11の流路C11を備えており、第1トリムシリンダ12-1の上室12fと、第2トリムシリンダ12-2の上室12fと、切替弁60とが、第7の流路C7及び第11の流路C11とを介して直接接続されている。
[0074]
 ここで、第1トリムシリンダ12-1及び第2トリムシリンダ12-2は、実施形態1において説明したトリムシリンダ12と同様の構成であり、第1切替弁60-1及び第2切替弁60-2は、実施形態1において説明した切替弁60と同様の構成である。
[0075]
 上記のような構成とすることによっても、実施形態1において説明した船外機昇降装置と同様の効果を奏することができる。
[0076]
 〔実施形態4〕
 以下では、実施形態4に係る船外機昇降装置1cの構成について、図7を参照して説明する。図7は、本実施形態に係る船外機昇降装置1cの油圧回路を示す図である。図7では、すでに説明した部材と同じ部材には同じ符号を付している。
[0077]
 図7に示すように、本実施形態に係る船外機昇降装置1cは、第1トリムシリンダ12-1及び第2トリムシリンダ12-2を備え、第1トリムシリンダ12-1及び第2トリムシリンダ12-2の一方である第1トリムシリンダ12-1の上室12fに切替弁60が接続されている。より具体的に言えば、第1トリムシリンダ12-1の上室12fには、一端がタンク18に接続された第8の流路C8が接続され、当該第8の流路C8上に切替弁60が設けられている。一方で、本実施形態に係る船外機昇降装置1cは、一端がタンク18に接続された第10の流路C10を備えており、第2トリムシリンダ12-2の上室12fには、第10の流路C10の他端が接続されているが、当該第10の流路C10上には切替弁60が設けられていない。
[0078]
 ここで、第1トリムシリンダ12-1及び第2トリムシリンダ12-2は、実施形態1において説明したトリムシリンダ12と同様の構成である。
[0079]
 また、本実施形態に係る船外機昇降装置1cは、第1トリムシリンダ12-1の上室12fと第2トリムシリンダ12-2の上室12fとを接続する流路を備えていない。これにより、本実施形態に係る船外機昇降装置1cでは、第1トリムシリンダ12-1のみを切替弁60を用いて制御することができる。
[0080]
 上記の構成によれば、切替弁60をクローズ状態とすることにより、第1トリムシリンダ12-1の上室12fから作動油が流出したり、当該上室12fに作動油が流入することがないので、チルトシリンダ14及び第2トリムシリンダ12-2のみを用いて船外機300の昇降を行うことが可能となる。
[0081]
 このように切替弁60をクローズ状態とすることにより、切替弁60をオープン状態とした場合に比べて、船外機300の昇降を速く行うことができる。
[0082]
 なお、上記の説明では、第1トリムシリンダ12-1及び第2トリムシリンダ12-2の一方である第1トリムシリンダ12-1の上室12fのみに切替弁60が接続されている構成を例に挙げたが、本実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、N本(Nは3以上)のトリムシリンダ12を備え、これらN本のトリムシリンダのうち、少なくとも何れかの上室12fに切替弁60が接続されている構成も本実施形態に含まれる。
[0083]
 〔実施形態5〕
 以下では、実施形態5に係る船外機昇降装置1dの構成について、図8を参照して説明する。図8は、本実施形態に係る船外機昇降装置1dの油圧回路を示す図である。図8では、すでに説明した部材と同じ部材には同じ符号を付している。
[0084]
 図8に示すように、本実施形態に係る船外機昇降装置1dでは、第8の流路C8が、切替弁60を介して、メインバルブ48における第1シャトル室48d及び第2シャトル室48eのうち、第2シャトル室48eに接続されている。ここで、第2シャトル室48eは、第2チェック弁48c及びフィルタF2を介して、第4の流路C4によりチルトシリンダ14の上室(第1室)に接続されている。したがって、本実施形態では、第8の流路C8は、切替弁60を介して、メインバルブ48における第1シャトル室48d及び第2シャトル室48eのうち、チルトシリンダ14の第1室に接続された第2シャトル室48eに接続されている。
[0085]
 このような構成によっても、実施形態1において説明した船外機昇降装置と同様の効果を奏することができる。また、第8の流路C8をタンク18まで引き回す必要がないので船外機昇降装置1dにおける各構成要素の配置如何によっては油路構成を簡素化することができる。また、後述する実施形態6のように第8の流路C8を第4の流路C4に接続する場合に比べて、チルトシリンダ14の上室14fの油圧の変動の影響を受けにくくすることができる。
[0086]
 〔実施形態6〕
 以下では、実施形態6に係る船外機昇降装置1eの構成について、図9を参照して説明する。図9は、本実施形態に係る船外機昇降装置1eの油圧回路を示す図である。図9では、すでに説明した部材と同じ部材には同じ符号を付している。
[0087]
 図9に示すように、本実施形態に係る船外機昇降装置1eでは、第8の流路C8が、切替弁60を介して、第4の流路C4に接続されている。ここで、第4の流路C4は、チルトシリンダ14の上室(第1室)に接続されている。しがたって、本実施形態では、第8の流路C8は、切替弁60を介してチルトシリンダ14の上室(第1室)に接続されている。
[0088]
 このような構成によっても、実施形態1において説明した船外機昇降装置と同様の効果を奏することができる。また、第8の流路C8をタンク18まで引き回す必要がないので船外機昇降装置1dにおける各構成要素の配置如何によっては油路構成を簡素化することができる。また、メインバルブ48に第8の流路C8を接続する実施形態5に比べて、加工コストを低減することができる。
[0089]
 〔実施形態7〕
 以下では、実施形態7に係る船外機昇降装置1fの構成について、図10を参照して説明する。図10は、本実施形態に係る船外機昇降装置1fの油圧回路を示す図である。図10では、すでに説明した部材と同じ部材には同じ符号を付している。
[0090]
 図10に示すように、本実施形態に係る船外機昇降装置1fは、第8の流路C8に接続された第12の流路C12を備えている。また、本実施形態に係る船外機昇降装置1fでは、第8の流路C8における切替弁60とトリムシリンダ12との間には、第12の流路C12を介して、保護バルブ71の一端が接続されている。また、保護バルブ71の他端は、タンク18に接続されている。
[0091]
 本実施形態に係る船外機昇降装置1fは、トリムシリンダ12の上室12fの油圧が過度に上昇した場合であっても、保護バルブ71を介して過度な油圧が解放されるので、切替弁60に過度な油圧が印加されることを抑制しつつ、実施形態1と同様の効果を奏することができる。
[0092]
 なお、本実施形態に係る船外機昇降装置が備える保護バルブ71は、図10に示す油路構成に限定して適用されるものではない。例えば、図5~図9、及び後述する図11~図12に示す各船外機昇降装置においても同様に、第8の流路C8における切替弁60とトリムシリンダ12(12-1)との間に、第12の流路C12を介して、保護バルブ71の一端が接続される構成とすることができる。
[0093]
 〔実施形態8〕
 以下では、実施形態8に係る船外機昇降装置1gの構成について、図11を参照して説明する。図11は、本実施形態に係る船外機昇降装置1gの油圧回路を示す図である。図11では、すでに説明した部材と同じ部材には同じ符号を付している。
[0094]
 図11に示すように、本実施形態に係る船外機昇降装置1gでは、第8の流路C8は、切替弁60を介してタンク18に接続されており、第8の流路C8において、切替弁60とタンク18との間には、保護バルブ(保持バルブ)72が設けられている。
[0095]
 本実施形態に係る船外機昇降装置1gにおける上記の構成は、切替弁60をノーマリーオープン弁として構成する場合に好適である。第8の流路C8において、切替弁60とタンク18との間に保護バルブ72が設けられているので、万一、切替弁60が作動しなくなった場合であっても、トリムシリンダ12の上室12fへの作動油の流入が抑制される。このため、船外機300が意図せずに下降してしまうことを抑制することができる。
[0096]
 なお、本実施形態に係る船外機昇降装置が備える保護バルブ72は、図11に示す油路構成に限定して適用されるものではない。例えば、図5~図7、図10、及び、後述する図12に示す各船外機昇降装置においても同様に、第8の流路C8において、切替弁60とタンク18との間に、保護バルブ(保持バルブ)72が設ける構成をすることができる。
[0097]
 〔実施形態9〕
 以下では、実施形態9に係る船外機昇降装置1hの構成について、図12を参照して説明する。図12は、本実施形態に係る船外機昇降装置1hの油圧回路を示す図である。図12では、すでに説明した部材と同じ部材には同じ符号を付している。
[0098]
 図12に示すように、本実施形態に係る船外機昇降装置1hは、ポンプ(油圧源)42に接続されたメインバルブ(第1のポンプポート)48に加え、ポンプ42に接続された第2のメインバルブ(第2のポンプポート)49を備えている。また、本実施形態に係る船外機昇降装置1hは、ポンプ42と第2のメインバルブ49とを接続する第13の流路C13及び第14の流路C14を備えている。
[0099]
 第2のメインバルブ49は、図12に示すように、スプール49a、及びチェック弁49bを備えている。第2のメインバルブ49は、スプール49aによって、チェック弁49b側の第1シャトル室49dと、スプール49aから見てチェック弁49bとは反対側の第2シャトル室49eとに仕切られている。
[0100]
 第2のメインバルブ49における第1のシャトル室49dは、第13の流路C13及び第1の流路C1を介してメインバルブ48における第1のシャトル室48dにも接続されており、第2のメインバルブ49における第2のシャトル室49eは、第14の流路C14及び第2の流路を介してメインバルブ48における第2のシャトル室48eにも接続さされている。
[0101]
 また、図12に示すように、本実施形態に係る船外機昇降装置1hでは、トリムシリンダ12の下室12gに接続された第6の流路C6は、第2のメインバルブ49におけるチェック弁49bに接続されている。換言すれば、第6の流路C6は、チェック弁49を介して、第2のメインバルブ49における第1のシャトル室49dに接続されている。
[0102]
 また、図12に示すように、本実施形態に係る船外機昇降装置1hでは、第6の流路C6は、マニュアルバルブ52にも接続されている。また、図12に示すように、第6の流路C6には、保護バルブ82接続されており、当該第6の流路C6は、当該保護バルブ82を介してタンク18に接続されている。
[0103]
 上記のように構成された船外機昇降装置1hは以下のように動作する。
[0104]
 (上昇動作)
 ポンプ42が正転すると、作動油がポンプ42からメインバルブ48の第1シャトル室48d、及び第2のメインバルブ49の第1シャトル室49dに圧送される。これにより、メインバルブ48の第1チェック弁48bが開くと共に、スプール48aが第1チェック弁48b側に移動し、第2チェック弁48cが開く。また、第2メインバルブ49のチェック弁49bが開く。その結果、メインバルブ48から作動油がチルトシリンダ14の下室14gに供給されると共に、チルトシリンダ14の上室14fから作動油が回収される。また、第2のメインバルブ49から作動油がトリムシリンダ12の下室12gに供給される。
[0105]
 ここで、切替弁60がオープン状態であれば、上記実施形態と同様に、作動油はトリムシリンダ12の下室12gにも供給されるので、チルトシリンダ14のピストンロッド14bとトリムシリンダ12のピストンロッド12bとが共に上昇する。
[0106]
 一方、切替弁60がクローズ状態であれば、上記実施形態と同様に、作動油はトリムシリンダ12の下室12gには供給されないので、チルトシリンダ14のピストンロッド14bは上昇するが、トリムシリンダ12のピストンロッド12bは上昇しない。
[0107]
 切替弁60がクローズ状態の場合、作動油がトリムシリンダ12の下室12gに供給されない。ポンプ42によって供給される単位時間当たりの作動油量は、切替弁60がオープン状態であっても、クローズ状態であっても大きな変化はない。このため、上記実施形態と同様に、チルトシリンダ14のピストンロッド14bは、切替弁60がオープン状態である場合に比べて、速く上昇する。
[0108]
 (下降動作)
 ポンプ42が逆転すると、作動油がポンプ42からメインバルブ48の第2シャトル室48e、及び第2のメインバルブ49の第2シャトル室49eに圧送される。これにより、第2チェック弁48cが開くと共に、スプール48aが第2チェック弁48c側に移動し、第1チェック弁48bが開く。また、第2のメインバルブ49のスプール49aがチェック弁49b側に移動し、チェック弁49bが開く。その結果、作動油がチルトシリンダ14の上室14fに供給されると共に、チルトシリンダ14の下室14gから作動油が回収される。また、トリムシリンダ12の下室12gから作動油が回収される。
[0109]
 ここで、切替弁60がオープン状態であれば、上記実施形態と同様に、作動油はトリムシリンダ12の下室12gからも回収されるので、チルトシリンダ14のピストンロッド14bとトリムシリンダ12のピストンロッド12bとが共に下降する。
[0110]
 一方、切替弁60がクローズ状態であれば、上記実施形態と同様に、作動油はトリムシリンダ12の下室12gからは回収されないので、チルトシリンダ14のピストンロッド14bは下降するが、トリムシリンダ12のピストンロッド12bは下降しない。
[0111]
 切替弁60がクローズ状態の場合、作動油がトリムシリンダ12の下室12gからは回収されないので、上記実施形態と同様に、チルトシリンダ14のピストンロッド14bは、切替弁60がオープン状態である場合に比べて、速く下降する。
[0112]
 なお、本実施形態に係る船外機昇降装置1hが備える第2のメインバルブ49及び第6の流路C6の接続態様は、図12に示す油路構成に限定して適用されるものではない。例えば、図5~図11に示した各船外機昇降装置においても同様に、第2のメインバルブ49を備える構成とし、第6の流路C6の接続態様を図12と同様に構成することができる。
[0113]
 本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。

符号の説明

[0114]
1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h 船外機昇降装置
12、12-1、12-2 トリムシリンダ
14 チルトシリンダ
42 ポンプ(油圧源)
60、60-1、60-2 切替弁
200 船体(本体)
300 船外機
301 エンジン
302 動力伝達機構
303 プロペラ
310 ジェネレータ
C1 第1の流路(第1の油路)
C2 第2の流路
C3 第3の流路(第1の油路)
C4 第4の流路
C5 第5の流路
C6 第6の流路(第1の油路)
C7 第7の流路(第3の油路)
C8 第8の流路(第2の油路)
C9 第9の流路
C10 第10の流路
C11 第11の流路
C12 第12の流路
C13 第13の流路
C14 第14の流路

請求の範囲

[請求項1]
 船外機を昇降させる船外機昇降装置において、
 1又は複数のチルトシリンダと、
 1又は複数のトリムシリンダと、
を備え、
 前記各トリムシリンダは、
  当該トリムシリンダを第1室と第2室とに仕切るピストンと、
  前記ピストンに接続され、当該トリムシリンダの第1室を貫通するロッドとを備え、
 前記各チルトシリンダは、
  当該チルトシリンダを第1室と第2室とに仕切るピストンと、
  前記ピストンに接続され、当該チルトシリンダの第1室を貫通するロッドとを備え、
 当該船外機昇降装置は、
 油圧源と、
 前記油圧源と、前記1又は複数のチルトシリンダの第2室と、前記1又は複数のトリムシリンダの第2室とを接続する第1の油路と、
 前記1又は複数のトリムシリンダの少なくとも何れかの第1室に接続された第2の油路と、
 前記第2の油路上に設けられた切替弁と、
を備えていることを特徴とする船外機昇降装置。
[請求項2]
 前記トリムシリンダは、少なくとも第1トリムシリンダ及び第2トリムシリンダを備え、
 前記切替弁は、前記第1トリムシリンダ及び前記第2トリムシリンダの少なくとも何れかに接続されている
ことを特徴とする、請求項1に記載の船外機昇降装置。
[請求項3]
 前記切替弁は、前記第1トリムシリンダ及び前記第2トリムシリンダの何れか一方のみに接続されている
ことを特徴とする、請求項2に記載の船外機昇降装置。
[請求項4]
 前記トリムシリンダは、少なくとも第1トリムシリンダ及び第2トリムシリンダを備え、
 前記切替弁として、
 前記第1トリムシリンダの第1室に接続された第1切替弁と、
 前記第2トリムシリンダの第1室に接続された第2切替弁と、
を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の船外機昇降装置。
[請求項5]
 前記トリムシリンダは、少なくとも第1トリムシリンダ及び第2トリムシリンダを備え、
 前記切替弁は、前記第1トリムシリンダ及び前記第2トリムシリンダに直接接続されている
ことを特徴とする、請求項1に記載の船外機昇降装置。
[請求項6]
 前記油圧源に接続されたポンプポートを更に備え、
 前記第2の油路は、前記切替弁を介して、前記ポンプポートにおける2つのシャトル室のうち、前記チルトシリンダの第1室に接続されたシャトル室に接続されている
ことを特徴とする、請求項1から5の何れか1項に記載の船外機昇降装置。
[請求項7]
 前記第2の油路は、前記切替弁を介して、前記チルトシリンダの第1室に接続されている
ことを特徴とする、請求項1から5の何れか1項に記載の船外機昇降装置。
[請求項8]
 前記第2の油路において、前記切替弁と前記トリムシリンダとの間には保護バルブの一端が接続されている
ことを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の船外機昇降装置。
[請求項9]
 前記第2の油路は、前記切替弁を介して貯油タンクに接続されており、
 前記第2の油路において、前記切替弁と貯油タンクとの間には保護バルブが設けられている
ことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の船外機昇降装置。
[請求項10]
 前記油圧源に接続された第1のポンプポート及び第2のポンプポートを更に備え、
 前記第1のポンプポートは、前記チルトシリンダの前記第1室及び前記第2室に対して、それぞれチェック弁を介して接続された第2及び第1のシャトル室を有しており、
 前記第2のポンプポートは、前記第1のポンプポートの前記第1のシャトル室に接続されたシャトル室を有しており、
 前記第1の油路は、前記第2のポンプポートの前記シャトル室に対してチェック弁を介して接続されている
ことを特徴とする、請求項1から9の何れか1項に記載の船外機昇降装置。

補正された請求の範囲(条約第19条)
[ 2018年3月22日 ( 22.03.2018 )  国際事務局受理 ]

[1]
[補正後] 船外機を昇降させる船外機昇降装置において、
 1又は複数のチルトシリンダと、
 1又は複数のトリムシリンダと、
を備え、
 前記各トリムシリンダは、
  当該トリムシリンダを第1室と第2室とに仕切るピストンと、
  前記ピストンに接続され、当該トリムシリンダの第1室を貫通するロッドとを備え、
 前記各チルトシリンダは、
  当該チルトシリンダを第1室と第2室とに仕切るピストンと、
  前記ピストンに接続され、当該チルトシリンダの第1室を貫通するロッドとを備え、
 当該船外機昇降装置は、
 油圧源と、
 前記油圧源と、前記1又は複数のチルトシリンダの第2室と、前記1又は複数のトリムシリンダの第2室とを接続する第1の油路と、
 前記1又は複数のトリムシリンダの少なくとも何れかの第1室に接続された第2の油路と、
 前記油圧源と、前記1又は複数のチルトシリンダの第1室とを接続する第3の油路であって、前記第2の油路とは独立して設けられた第3の油路と、
 前記第2の油路上に設けられた切替弁と、
を備えていることを特徴とする船外機昇降装置。
[2]
 前記トリムシリンダは、少なくとも第1トリムシリンダ及び第2トリムシリンダを備え、
 前記切替弁は、前記第1トリムシリンダ及び前記第2トリムシリンダの少なくとも何れかに接続されている
ことを特徴とする、請求項1に記載の船外機昇降装置。
[3]
 前記切替弁は、前記第1トリムシリンダ及び前記第2トリムシリンダの何れか一方のみに接続されている
ことを特徴とする、請求項2に記載の船外機昇降装置。
[4]
 前記トリムシリンダは、少なくとも第1トリムシリンダ及び第2トリムシリンダを備え、
 前記切替弁として、
 前記第1トリムシリンダの第1室に接続された第1切替弁と、
 前記第2トリムシリンダの第1室に接続された第2切替弁と、
を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の船外機昇降装置。
[5]
 前記トリムシリンダは、少なくとも第1トリムシリンダ及び第2トリムシリンダを備え、
 前記切替弁は、前記第1トリムシリンダ及び前記第2トリムシリンダに直接接続されている
ことを特徴とする、請求項1に記載の船外機昇降装置。
[6]
[補正後] 前記第2の油路は、前記切替弁を介して、前記チルトシリンダの第1室に接続されている
ことを特徴とする、請求項1から5の何れか1 項に記載の船外機昇降装置。
[7]
[補正後] 前記第2の油路において、前記切替弁と前記トリムシリンダとの間には保護バルブの一端が接続されている
ことを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の船外機昇降装置。
[8]
[補正後] 前記第2の油路は、前記切替弁を介して貯油タンクに接続されており、
 前記第2の油路において、前記切替弁と貯油タンクとの間には保護バルブが設けられている
ことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の船外機昇降装置。
[9]
[補正後] 船外機を昇降させる船外機昇降装置において、
 1又は複数のチルトシリンダと、
 1又は複数のトリムシリンダと、
を備え、
 前記各トリムシリンダは、
  当該トリムシリンダを第1室と第2室とに仕切るピストンと、
  前記ピストンに接続され、当該トリムシリンダの第1室を貫通するロッドとを備え、
 前記各チルトシリンダは、
  当該チルトシリンダを第1室と第2室とに仕切るピストンと、
  前記ピストンに接続され、当該チルトシリンダの第1室を貫通するロッドとを備え、
 当該船外機昇降装置は、
 油圧源と、
 前記油圧源と、前記1又は複数のチルトシリンダの第2室と、前記1又は複数のトリムシリンダの第2室とを接続する第1の油路と、
 前記1又は複数のトリムシリンダの少なくとも何れかの第1室に接続された第2の油路と、
 前記第2の油路上に設けられた切替弁とを備え、
 前記トリムシリンダは、少なくとも第1トリムシリンダ及び第2トリムシリンダを備え、
 前記切替弁として、
 前記第1トリムシリンダの第1 室に接続された第1切替弁と、
 前記第2トリムシリンダの第1 室に接続された第2切替弁と、
を備えていることを特徴とする船外機昇降装置。
[10]
[補正後] 船外機を昇降させる船外機昇降装置において、
 1 又は複数のチルトシリンダと、
 1 又は複数のトリムシリンダと、
を備え、
 前記各トリムシリンダは、
  当該トリムシリンダを第1室と第2室とに仕切るピストンと、
  前記ピストンに接続され、当該トリムシリンダの第1室を貫通するロッドとを備え、 
 前記各チルトシリンダは、
  当該チルトシリンダを第1室と第2室とに仕切るピストンと、
  前記ピストンに接続され、当該チルトシリンダの第1室を貫通するロッドとを備え、
 当該船外機昇降装置は、
 油圧源と、
 前記油圧源と、前記1又は複数のチルトシリンダの第2室と、前記1又は複数のトリムシリンダの第2室とを接続する第1の油路と、
 前記1又は複数のトリムシリンダの少なくとも何れかの第1室に接続された第2の油路と、
 前記第2の油路上に設けられた切替弁とを備え、
 前記油圧源に接続されたポンプポートを更に備え、
 前記第2の油路は、前記切替弁を介して、前記ポンプポートにおける2つのシャトル室のうち、前記チルトシリンダの第1室に接続されたシャトル室に接続されている
ことを特徴とする船外機昇降装置。
[11]
[追加] 船外機を昇降させる船外機昇降装置において、
 1又は複数のチルトシリンダと、
 1又は複数のトリムシリンダと、
を備え、
 前記各トリムシリンダは、
  当該トリムシリンダを第1室と第2室とに仕切るピストンと、
  前記ピストンに接続され、当該トリムシリンダの第1室を貫通するロッドとを備え、 
 前記各チルトシリンダは、
  当該チルトシリンダを第1室と第2室とに仕切るピストンと、
  前記ピストンに接続され、当該チルトシリンダの第1室を貫通するロッドとを備え、
 当該船外機昇降装置は、
 油圧源と、
 前記油圧源と、前記1又は複数のチルトシリンダの第2室と、前記1又は複数のトリムシリンダの第2室とを接続する第1の油路と、
 前記1又は複数のトリムシリンダの少なくとも何れかの第1室に接続された第2の油路と、
 前記第2の油路上に設けられた切替弁とを備え、
 前記油圧源に接続された第1のポンプポート及び第2のポンプポートを更に備え、
 前記第1のポンプポートは、前記チルトシリンダの前記第1室及び前記第2室に対して、それぞれチェック弁を介して接続された第2及び第1のシャトル室を有しており、
 前記第2のポンプポートは、前記第1のポンプポートの前記第1のシャトル室に接続されたシャトル室を有しており、
 前記第1の油路は、前記第2のポンプポートの前記シャトル室に対してチェック弁を介して接続されている
ことを特徴とする船外機昇降装置。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]