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1. WO2020202250 - ELEVATOR LANDING DOOR AND ELEVATOR DEVICE

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明 細 書

発明の名称 エレベータの乗場戸およびエレベータ装置

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004   0005   0006   0007   0008  

先行技術文献

特許文献

0009  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0010   0011   0012  

課題を解決するための手段

0013   0014   0015   0016  

発明の効果

0017  

図面の簡単な説明

0018  

発明を実施するための形態

0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106  

産業上の利用可能性

0107  

符号の説明

0108  

請求の範囲

1   2   3   4  

図面

1   2   3   4   5  

明 細 書

発明の名称 : エレベータの乗場戸およびエレベータ装置

技術分野

[0001]
 この発明はエレベータの乗場戸およびエレベータ装置に関するものである。

背景技術

[0002]
 建物内に設置されて昇降路が壁で区画されているエレベータでは、建物の下層階に設けられた玄関口から冷たい空気が流入すると、建物の内部で暖められた空気がエレベータの乗場から昇降路内に流入して昇降路内を上昇し、上層階の乗場から流出する。この現象は、煙突効果と呼ばれ、高層ビルにおいて顕著である。
[0003]
 この煙突効果により、下層階で乗場から昇降路内に向かう気流が発生し、この気流が乗場のドアパネルに吹き付け、戸閉駆動装置がドアパネルを開閉する際に抵抗となり、この抵抗が大きいと戸閉駆動装置がドアパネルを開閉できなくなってしまう。
[0004]
 ところで、従来のエレベータの乗場ドア装置は、ドアパネルを吊持するドアハンガに駆動ローラと施錠装置を解錠する解錠ローラが取り付けられており、ドアパネルはかご戸に取り付けられた一対の係合板が駆動ローラと解錠ローラを挟持することによりかごに設けられた戸閉駆動装置に駆動されて、かご戸と同期して乗場出入口を開閉していた。
[0005]
 さらに、係合板は、扉全閉直前で駆動ローラ及び解錠ローラの挟持を解く構造となっていた。ドアパネルはかご戸と係合している区間は、かご戸と同期して駆動されるが、全閉直前で係合が外れると惰性で全閉するようになっていた。
[0006]
 このため、この抵抗が大きいと、乗場出入口を閉じる際に全閉直前で係合が外れるので戸閉力が不足し、全閉仕切らないという現象が発生する。
[0007]
 そこで、従来のエレベータの乗場ドア装置では、引き戸のドアパネルの戸先側が戸尻側よりも乗場手前側となるように、乗場の壁面に対して斜めに傾斜して開閉するように、ドアパネルの頂部を吊持するレールと下端部を案内する溝の戸先側を乗場手前側に、戸尻側を昇降路奥側に配置し、壁面に対してそれぞれ傾斜させている。
[0008]
 これにより、ドアパネルの受ける風圧によって戸閉力を発生させ、この戸閉力をドアパネルの慣性力に重畳させることにより、風圧の大きい階では大きな戸閉力を発生させて全閉不能を阻止することができる。

先行技術文献

特許文献

[0009]
特許文献1 : 特開2002-145562号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0010]
 上層階では煙突効果により昇降路内から乗場に向かう気流が発生し、この気流が乗場のドアパネルに吹き付け、戸閉駆動装置がドアパネルを開閉する際に抵抗となり、この抵抗が大きいと、乗場出入口を閉じる際に全閉直前で係合が外れるので戸閉力が不足し、全閉仕切らないという現象が発生するが、従来のエレベータの乗場ドア装置は、上層階ではドアパネルの受ける風圧によって戸開力を発生させるため、煙突効果による全閉不能を阻止する効果を奏しない。
[0011]
 また、従来のエレベータの乗場ドア装置は、ドアパネルを乗場の壁面に対して平行に開閉する乗場ドア装置よりも製造コストが高く、設置スペースが大きかった。
[0012]
 本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものである。

課題を解決するための手段

[0013]
 本発明に係るエレベータの乗場戸は、乗場と昇降路とを連通する乗場出入口の幅方向にスライドして前記乗場出入口を開閉する1つまたは複数の乗場戸であって、前記乗場戸は、戸本体を有し、前記戸本体は、板状の部材が曲折して形成され、前記乗場出入口の高さ方向に伸びる表面部、戸先側側面部、および戸尻側側面部を有し、前記表面部は、外面が前記乗場側を向いて前記乗場出入口の幅方向に伸び、前記戸先側側面部は、前記表面部の前記戸先側から前記昇降路側に伸び、前記戸尻側側面部は、前記表面部の前記戸尻側から前記昇降路側に伸び、前記戸先側側面部を前記乗場出入口の幅方向に投影した投影面の面積が、前記戸尻側側面部を前記乗場出入口の幅方向に投影した投影面の面積よりも大きい。
[0014]
 また、本発明に係るエレベータの乗場戸は、乗場と昇降路とを連通する乗場出入口の幅方向にスライドして前記乗場出入口を開閉する1つまたは複数の乗場戸であって、前記乗場戸は、戸本体および当て板を有し、前記戸本体は、板状の部材が曲折して形成され、前記乗場出入口の高さ方向に伸びる表面部、戸先側側面部、および戸尻側側面部を有し、前記表面部は、外面が前記乗場側を向いて前記乗場出入口の幅方向に伸び、前記戸先側側面部は、前記表面部の前記戸先側から前記昇降路側に伸び、前記戸尻側側面部は、前記表面部の前記戸尻側から前記昇降路側に伸び、前記当て板は、前記戸本体の前記戸尻側側面部から前記乗場側に伸び、前記戸先側側面部および前記当て板を前記乗場出入口の幅方向に投影した投影面の面積が、前記戸尻側側面部を前記乗場出入口の幅方向に投影した投影面の面積よりも大きい。
[0015]
 また、本発明に係るエレベータの乗場戸は、乗場と昇降路とを連通する乗場出入口の幅方向にスライドして前記乗場出入口を開閉する1つまたは複数の乗場戸であって、前記乗場戸は、戸本体を有し、前記戸本体は、板状の部材が曲折して形成され、前記乗場出入口の高さ方向に伸びる表面部、戸先側側面部、および戸尻側側面部を有し、前記表面部は、外面が前記乗場側を向いて前記乗場出入口の幅方向に伸び、前記戸先側側面部は、前記表面部の前記戸先側から前記昇降路側に伸び、前記戸尻側側面部は、前記表面部の前記戸尻側から前記乗場側に伸びる。
[0016]
 また、本発明に係るエレベータ装置は、上記のエレベータの乗場戸のうちいずれか1つを上層階だけに設けられたものである。

発明の効果

[0017]
 本発明に係るエレベータの乗場戸およびエレベータ装置は、昇降路内と乗場との気圧差を利用して、上層階の乗場戸が乗場出入口を閉め切れないという現象を阻止することができる。

図面の簡単な説明

[0018]
[図1] 本発明に係るエレベータの乗場戸の正面図である。
[図2] 図1にA-Aで示された矢印の方向から見たエレベータの乗場戸の縦断面図である。
[図3] 図1にB-Bで示された矢印の方向から見た実施の形態1によるエレベータの乗場戸の横断面図である。
[図4] 図1にB-Bで示された矢印の方向から見た実施の形態2によるエレベータの乗場戸の横断面図である。
[図5] 図1にB-Bで示された矢印の方向から見た実施の形態3によるエレベータの乗場戸の横断面図である。

発明を実施するための形態

[0019]
 以下、本発明のエレベータの乗場戸およびエレベータ装置の好適な実施の形態につき、図面を用いて説明する。
[0020]
 実施の形態1.
 図1は、本発明に係るエレベータの乗場戸の正面図である。図2は、図1にA-Aで示された矢印の方向から見たエレベータの乗場戸の縦断面図である。図3は、図1にB-Bで示された矢印の方向から見た実施の形態1によるエレベータの乗場戸の横断面図である。
[0021]
 図1から図3において、1は昇降路であり、2は乗場であり、3は躯体壁であり、4は仕上げ壁であり、5は乗場出入口であり、6は三方枠であり、7は乗場敷居であり、8は乗場戸であり、9は乗場戸開閉装置であり、10は乗りかごであり、11は、かご出入口であり、12はかご敷居であり、13はかご戸であり、14はかご戸開閉装置である。
[0022]
 乗場2は、昇降路1の上層階に設けられている。
[0023]
 躯体壁3は、昇降路1と乗場2とを区画している。躯体壁3は、開口部3aを形成されている。開口部3aは、周囲に三方枠取付け部材15を取り付けられている。
[0024]
 仕上げ壁4は、躯体壁3よりも乗場2側に設けられている。仕上げ壁4は、三方枠6の周囲に設けられている。
[0025]
 乗場出入口5は、躯体壁3の開口部3aに位置している。乗場出入口5は、昇降路1と乗場2とを連通している。
[0026]
 三方枠6は、乗場出入口5を形成している。三方枠6は、一対の縦枠16、上枠17、および塞ぎ部材18を有している。一対の縦枠16は、乗場出入口5の左側および右側に配置されて乗場出入口5の幅を成している。上枠17は、乗場出入口5の上側に配置されて一対の縦枠16の上部を繋いで乗場出入口5の高さ成している。塞ぎ部材18は、一対の縦枠16および上枠17と三方枠取付け部材15との隙間を塞いでいる。
[0027]
 縦枠16は、縦枠本体19、繋ぎ部材20、および裏面部材21を有している。
[0028]
 縦枠本体19は、板状の1つの部材が曲折して形成されている。縦枠本体19は、見込み部19a、見付け部19b、散り部19c、見返し部19d、および縁部19eを有している。
[0029]
 見込み部19aは、乗場出入口5の奥行方向に伸びて乗場出入口5の幅を成す。見付け部19bは、見込み部19aの乗場2に近い端部から乗場出入口5の外側に伸びる。散り部19cは、見付け部19bの乗場出入口5に遠い端部から昇降路1側に伸びる。見返し部19dは、見込み部19aの昇降路1に近い端部から乗場出入口5の外側に伸びる。見返し部19dは、外面が昇降路1側を向く。縁部19eは、見返し部19dの乗場出入口5に遠い端部から乗場2側に伸びる。
[0030]
 繋ぎ部材20は、板状の1つの部材が曲折して形成されている。繋ぎ部材20は、縦枠本体19の散り部19cの内面と縁部19eの内面とを繋いでいる。複数の繋ぎ部材20が、縦枠本体19に高さ方向に断続的に取り付けられている。
[0031]
 裏面部材21は、板状の1つの部材が曲折して形成されている。裏面部材21は、複数の繋ぎ部材20の外面に取り付けられている。裏面部材21は、縦枠本体19の散り部19cと縁部19eとの隙間を塞いでいる。
[0032]
 乗場敷居7は、乗場戸8の下方に設けられている。乗場敷居7は、乗場戸8が乗場出入口5の幅方向に移動するように乗場戸8を案内する案内溝7aを形成されている。
[0033]
 乗場戸8は、戸本体22およびドアシュ23を有している。
[0034]
 戸本体22は、板状の1つの部材が曲折して形成されている。戸本体22は、表面部22a、戸先側側面部22b、戸尻側側面部22c、戸先側縁部22d、および戸尻側縁部22eを有している。
[0035]
 表面部22aは、乗場出入口5の幅方向に伸びる。表面部22aは、外面が乗場2側を向く。表面部22aは、縦枠本体19の見返し部19dと対向する。戸先側側面部22bは、表面部22aの戸先側の端部から昇降路1側に伸びる。戸尻側側面部22cは、表面部22aの戸尻側の端部から昇降路1側に伸びる。戸先側縁部22dは、戸先側側面部22bの昇降路1側の端部から戸尻側に伸びる。戸尻側縁部22eは、戸尻側側面部22cの昇降路1側の端部から戸先側に伸びる。
[0036]
 ここで、戸本体22の戸先側側面部22bの乗場出入口5の幅方向に投影した投影面の面積S1は、戸本体22の戸先側側面部22bの乗場出入口5の幅方向に投影した投影面の面積S2よりも大きくなっている。
[0037]
 ドアシュ23は、戸本体22の下部に取り付けられている。ドアシュ23は、乗場敷居7の案内溝7aに挿入されている。
[0038]
 乗場戸開閉装置9は、乗場戸8を支える。乗場戸開閉装置9は、2つの乗場戸8を乗場出入口5の幅方向に互いに逆方向にスライドさせて乗場出入口5を開閉する。乗場戸開閉装置9は、ハンガーケース24、ドアレール25、ドアハンガ26、乗場戸連動機構27(図示しない)、クローザ28(図示しない)、および係合ローラ29を有している。
[0039]
 ハンガーケース24は、乗場出入口5の上方に取り付けられている。
[0040]
 ドアレール25は、ハンガーケース24に固定されている。ドアレール25は乗場出入口5の幅方向に伸びる。
[0041]
 ドアハンガ26は、ドアレール25に乗場戸8を吊り下げている。ドアハンガ26は、ハンガプレート26aおよびハンガローラ26bを有している。
[0042]
 ハンガプレート26aは、乗場戸8の上部に取り付けられている。
[0043]
 ハンガローラ26bは、ハンガプレート26aに回転自由に取り付けられている。ハンガローラ26bは、ドアレール25の上面に沿って転がる。
[0044]
 戸連動機構27は、2つのドアハンガ26を連結する。戸連動機構27は、一方のドアハンガ26が乗場戸8の開閉方向に動くと、他方のドアハンガ26が反対の方向に動くように、2つのドアハンガ26を連動させる。戸連動機構27は、例えば、巻き掛け機構、リンク機構を有して2つのドアハンガ26を連動させる。
[0045]
 クローザ28は、乗場戸8が乗場出入口5を閉める方向に乗場戸8に力を加える。クローザ28は、例えば、おもり、ばねを有して乗場戸8に力を加える。
[0046]
 係合ローラ29は、ハンガプレート26aに回転自由に取り付けられている。係合ローラ29は、上から見ると、乗場敷居7よりも乗りかご10側に、かつかご敷居12よりも乗場2側に位置している。
[0047]
 かご敷居12は、かご戸13の下方に設けられている。かご敷居12は、かご戸13がかご出入口11の幅方向に移動するようにかご戸13を案内する案内溝12aを形成されている。
[0048]
 かご戸13は、戸本体30およびドアシュ31を有している。
[0049]
 ドアシュ31は、戸本体30の下部に取り付けられている。ドアシュ31は、かご敷居12の案内溝12aに挿入されている。
[0050]
 かご戸開閉装置14は、かご戸13を支える。かご戸開閉装置14は、2つのかご戸13をかご出入口11の幅方向に互いに逆方向にスライドさせてかご出入口11を開閉する。かご戸開閉装置14は、けた32、ドアレール33、ドアハンガ34、戸連動機構35(図示しない)、係合板36、電動機37(図示しない)、および動力伝達機構38(図示しない)を有している。
[0051]
 けた32は、かご出入口11より上方に取り付けられている。
[0052]
 ドアレール33は、けた32に固定されている。ドアレール33はかご出入口11の幅方向に伸びる。
[0053]
 ドアハンガ34は、ドアレール33にかご戸13を吊り下げている。ドアハンガ34は、ハンガプレート34aおよびハンガローラ34bを有する。
[0054]
 ハンガプレート34aは、かご戸13を取り付けられている。
[0055]
 ハンガローラ34bは、ハンガプレート34aに回転自由に取り付けられている。ハンガローラ34bは、ドアレール33の上面を転がる。
[0056]
 戸連動機構35は、2つのドアハンガ34を連結して、一方のドアハンガ34がかご戸13の開閉方向に動くと、他方のドアハンガ34が反対の方向に動くように、2つのドアハンガ34を連動させる。戸連動機構35は、例えば、巻き掛け機構、リンク機構を有して2つのドアハンガ34を連動させる。
[0057]
 係合板36は、戸本体30に取り付けられている。係合板36は、乗場敷居7よりも乗りかご10側に、かつかご敷居12よりも乗場2側に位置している。
[0058]
 係合板36は、戸先側係合板36aおよび戸尻側係合板36bを有する。かご戸13および乗場戸が閉まり切っているとき、戸先側係合板36aは、係合ローラ29よりも戸先側に位置し、戸尻側係合板36bは、係合ローラ29よりも戸尻側に位置する。
[0059]
 電動機37は、動力を発生する。動力伝達機構38は、かご戸13がかご出入口11を開閉するように、かご戸13に電動機37が発生した動力を伝える。動力伝達機構38は、例えば、巻き掛け機構、リンク機構を有してかご戸13に当該動力を伝える。
[0060]
 次に、本発明の実施の形態1によるエレベータの乗場戸の動作を説明する。
[0061]
 昇降路1内を乗りかご10が昇降して乗場2に到着すると、かご戸開閉装置14によりかご戸13がかご出入口11を開き始める。かご戸開閉装置14の戸先側係合板36aが乗場戸開閉装置9の係合ローラ29に当たると、かご戸13と乗場戸8とが係合し、乗場戸開閉装置9により乗場戸8が乗場出入口5を開き始める。
[0062]
 かご戸13と乗場戸8とが係合すると、乗場戸開閉装置9のクローザ28は、乗場戸開閉装置9の係合ローラ29を戸先側係合板36aに押し付ける。
[0063]
 ここで、乗場2は昇降路1の上層階に設けられている。
[0064]
 上層階では、煙突効果により、昇降路1内から乗場2に向かう気流が発生する。この気流が乗場戸8に吹き付けて生じる風圧は、乗場戸開閉装置9が乗場戸8を開閉する際に抵抗となる。例えば、風圧により、ドアシュ23が乗場敷居7の案内溝7aの側面に押し付けられて、乗場戸開閉装置9が乗場戸8を開閉する際に抵抗となる。
[0065]
 乗場戸開閉装置9が乗場戸8を閉める際にこの抵抗が大きいと、乗場戸8はかご戸13よりも閉まるのが遅れ、乗場戸開閉装置9の係合ローラ31がかご戸開閉装置14の戸先側係合板38aから離れ、かご戸13と乗場戸8との係合が外れる。
[0066]
 かご戸13がさらに閉まると、かご戸開閉装置14の戸尻側係合板36bが乗場戸開閉装置9の係合ローラ31に当たり、再びかご戸13と乗場戸8とが係合し、乗場戸8が閉まるが、かご戸13が閉まり切ると、かご戸開閉装置14の戸尻側係合板36bが乗場戸開閉装置9の係合ローラ29を押さなくなり、乗場戸8が閉まり切らない。
[0067]
 また、上層階では、前述の煙突効果により、昇降路1内の気圧が乗場2の気圧よりも大きくなる。本発明の実施の形態1によるエレベータの乗場戸は、昇降路1内と乗場2との気圧差△pを利用して、上層階の乗場戸8が乗場出入口5を閉め切れないという現象を阻止するものである。
[0068]
 本発明の実施の形態1によるエレベータの乗場戸では、戸本体22の戸先側側面部22bの乗場出入口5の幅方向に投影した投影面の面積S1は、戸本体22の戸先側側面部22bの乗場出入口5の幅方向に投影した投影面の面積S2よりも大きくなっているので、昇降路1内と乗場2の気圧差△pにより戸本体22に乗場戸8を閉める方向の力F1が作用して、上層階の乗場戸8が乗場出入口5を閉め切れないという現象を阻止することができる。なお、気圧差△pは、昇降路1内の気圧値から乗場2内の気圧値を引いた値である。
[0069]
 ここで、力F1、気圧差△p、面積S1、および面積S2の関係は、式(1)で表される。
[0070]
 F1=△p×(S1-S2)・・・(1)
[0071]
 また、本発明の実施の形態1によるエレベータの乗場出入口装置では、乗場戸8を乗場出入口5の幅方向に対して平行にスライドさせて乗場出入口5を開閉するので、乗場戸8を乗場出入口5の幅方向に対して傾斜してスライドさせて乗場出入口5を開閉する従来のエレベータの乗場出入口装置よりも製造コストを低減できるとともに、設置スペースを小さくすることができる。
[0072]
 実施の形態2.
 図4は、図1にB-Bで示された矢印の方向から見た実施の形態2によるエレベータの乗場戸の横断面図である。図4は、実施の形態1の図3に相当する。
[0073]
 実施の形態1では、乗場戸開閉装置9が2つの乗場戸8を乗場出入口5の幅方向に互いに逆方向にスライドさせて乗場出入口5を開閉するが、実施の形態2では、乗場戸開閉装置9が2つの乗場戸39を乗場出入口5の幅方向に互いに逆方向にスライドさせて乗場出入口5を開閉する。
[0074]
 以下、本発明の実施の形態1に示される構成要素と同一または対応する構成要素に、本発明の実施の形態1に示される符号と同じ符号が付されている。
[0075]
 乗場戸39は、戸本体40、ドアシュ23、および当て板41を有している。乗場戸39は、本発明の実施の形態1によるエレベータの乗場戸の乗場戸8に相当する。
[0076]
 戸本体40は、板状の1つの部材が曲折して形成されている。戸本体40は、表面部40a、戸先側側面部40b、戸尻側側面部40c、戸先側縁部40d、および戸尻側縁部40eを有している。
[0077]
 表面部40aは、乗場出入口5の幅方向に伸びる。表面部40aは、外面が乗場2側を向く。表面部40aは、縦枠本体19の見返し部19dと対向する。戸先側側面部40bは、表面部40aの戸先側の端部から昇降路1側に伸びる。戸尻側側面部40cは、表面部40aの戸尻側の端部から昇降路1側に伸びる。戸先側縁部40dは、戸先側側面部40bの昇降路1側の端部から戸尻側に伸びる。戸尻側縁部40eは、戸尻側側面部40cの昇降路1側の端部から戸先側に伸びる。
[0078]
 ドアシュ23は、戸本体40の下部に取り付けられている。ドアシュ23は、乗場敷居7の案内溝7aに挿入されている。
[0079]
 当て板41は、戸本体40の戸尻側側面部40cに取り付けられる。当て板41は、戸本体40の戸尻側側面部40cから乗場2側に伸びる。
[0080]
 当て板41は、ボルト42aおよびナット42bを有する接合部材42で戸本体40の戸尻側側面部40cに取り付けられている。
[0081]
 ここで、戸本体40の戸先側側面部40bの乗場出入口5の幅方向に投影した投影面の面積と当て板41の乗場出入口5の幅方向に投影した投影面の面積とを足した面積S3は、戸本体40の戸先側側面部22bの乗場出入口5の幅方向に投影した投影面の面積S2よりも大きくなっている。
[0082]
 本発明の実施の形態2によるエレベータの乗場戸は、昇降路1内と乗場2との気圧差△pを利用して、上層階の乗場戸39が乗場出入口5を閉め切れないという現象を阻止するものである。
[0083]
 本発明の実施の形態2によるエレベータの乗場戸では、戸本体40の戸先側側面部40bの乗場出入口5の幅方向に投影した投影面の面積と当て板41の乗場出入口5の幅方向に投影した投影面の面積とを足した面積S3は、戸本体40の戸先側側面部40bの乗場出入口5の幅方向に投影した投影面の面積S2よりも大きくなっているので、昇降路1内と乗場2の気圧差△pにより戸本体40に乗場戸39を閉める方向の力F2が作用して、上層階の乗場戸39が乗場出入口5を閉め切れないという現象を阻止することができる。
[0084]
 ここで、力F2、気圧差△p、面積S2、および面積S3の関係は、式(2)で表される。
[0085]
 F2=△p×(S3-S2)・・・(2)
[0086]
 また、本発明の実施の形態2によるエレベータの乗場出入口装置では、乗場戸39を乗場出入口5の幅方向に対して平行にスライドさせて乗場出入口5を開閉するので、乗場戸39を乗場出入口5の幅方向に対して傾斜してスライドさせて乗場出入口5を開閉する従来のエレベータの乗場出入口装置よりも製造コストを低減できるとともに、設置スペースを小さくすることができる。
[0087]
 実施の形態3.
 図5は、図1にB-Bで示された矢印の方向から見た実施の形態3によるエレベータの乗場戸の横断面図である。図5は、実施の形態2の図4に相当する。
[0088]
 実施の形態2では、乗場戸39の当て板41が戸本体40の戸尻側側面部40cから乗場2側に伸びているが、実施の形態3では、乗場戸43の戸本体44の戸尻側側面部44c乗場2側に伸びている。
[0089]
 以下、本発明の実施の形態1および実施の形態2に示される構成要素と同一または対応する構成要素に、本発明の実施の形態1および実施の形態2に示される符号と同じ符号が付されている。
[0090]
 乗場戸43は、戸本体44、およびドアシュ23を有している。乗場戸43は、本発明の実施の形態2によるエレベータの乗場戸の乗場戸39に相当する。
[0091]
 戸本体44は、板状の1つの部材が曲折して形成されている。戸本体44は、表面部44a、戸先側側面部44b、戸尻側側面部44c、戸先側縁部44d、および戸尻側縁部44eを有している。
[0092]
 表面部44aは、乗場出入口5の幅方向に伸びる。表面部44aは、外面が乗場2側を向く。表面部44aは、縦枠本体19の見返し部19dと対向する。戸先側側面部44bは、表面部44aの戸先側の端部から昇降路1側に伸びる。戸尻側側面部44cは、表面部44aの戸尻側の端部から乗場2側に伸びる。戸先側縁部44dは、戸先側側面部44bの昇降路1側の端部から戸尻側に伸びる。戸尻側縁部44eは、戸尻側側面部44cの乗場2側の端部から戸先側に伸びる。
[0093]
 ドアシュ23は、戸本体44の下部に取り付けられている。ドアシュ23は、乗場敷居7の案内溝7aに挿入されている。
[0094]
 本発明の実施の形態3によるエレベータの乗場戸は、昇降路1内と乗場2との気圧差△pを利用して、上層階の乗場戸43が乗場出入口5を閉め切れないという現象を阻止するものである。
[0095]
 本発明の実施の形態3によるエレベータの乗場戸では、戸本体44の戸先側側面部44bが昇降路1側に伸び、戸本体44の戸尻側側面部44cが乗場2側に伸びているので、昇降路1内と乗場2の気圧差△pにより戸本体44に乗場戸43を閉める方向の力F3が作用して、上層階の乗場戸43が乗場出入口5を閉め切れないという現象を阻止することができる。
[0096]
 ここで、力F3、気圧差△p、および面積S4の関係は、式(3)で表される。面積S4は、乗場戸43の戸本体44の戸先側側面部44bおよび戸尻側側面部44cの乗場出入口5の幅方向に投影した投影面の面積である。
[0097]
 F3=△p×S4・・・(3)
[0098]
 また、本発明の実施の形態3によるエレベータの乗場出入口装置では、乗場戸43を乗場出入口5の幅方向に対して平行にスライドさせて乗場出入口5を開閉するので、乗場戸43を乗場出入口5の幅方向に対して傾斜してスライドさせて乗場出入口5を開閉する従来のエレベータの乗場出入口装置よりも製造コストを低減できるとともに、設置スペースを小さくすることができる。
[0099]
 なお、本発明の実施の形態1、実施の形態2、または実施の形態3において、かご戸開閉装置14の係合板36は、戸先側係合板36aと戸尻側係合板36bとの隙間が一定であるが、戸先側係合板36aおよび戸尻側係合板36bの少なくとも一方が動いて当該隙間が変化してもよい。
[0100]
 例えば、かご戸13が開き始めるとき、戸尻側係合板36bが戸先側に動き、戸先側係合板36aと戸尻側係合板36bとの間で係合ローラ29が拘束される。そして、かご戸13が閉まり切る前に、戸尻側係合板36bが戸尻側に動き、戸先側係合板36aと戸尻側係合板36bとの間で拘束された係合ローラ29が解放される。
[0101]
 この場合も、本発明の実施の形態1、実施の形態2、または実施の形態3によるエレベータの乗場戸と同様の効果を奏する。
[0102]
 なお、本発明の実施の形態1、実施の形態2、または実施の形態3において、乗場戸開閉装置9は、かご戸開閉装置14と同様に電動機および動力伝達機構を備えていてもよい。当該電動機が発生した動力を乗場戸8、乗場戸39、または乗場戸43に伝え、乗場出入口5を開閉する。クローザ28および係合ローラ29は不要である。
[0103]
 この場合も、本発明の実施の形態1、実施の形態2、または実施の形態3によるエレベータの乗場戸と同様の効果を奏する。
[0104]
 また、当該電動機の動力が不足しても、乗場戸8、乗場戸39、または乗場戸43が乗場出入口5を閉め切れないという現象を阻止することができる。
[0105]
 なお、本発明に係るエレベータ装置は、本発明の実施の形態1、実施の形態2、または実施の形態3によるエレベータの乗場戸を上層階だけに設けられたエレベータ装置である。
[0106]
 この場合も、本発明の実施の形態1、実施の形態2、または実施の形態3によるエレベータの乗場戸と同様の効果を奏する。

産業上の利用可能性

[0107]
 本発明に係るエレベータの乗場戸は、昇降路内と乗場の気圧差△pにより戸本体に乗場戸を閉める方向の力が作用して、上層階の乗場戸が乗場出入口を閉め切れないという現象を阻止するエレベータの乗場戸として好適に利用可能である。

符号の説明

[0108]
 1 昇降路、2 乗場、3 躯体壁、3a 躯体壁3の開口部、4 仕上げ壁、5 乗場出入口、6 三方枠、7 乗場敷居、7a 案内溝、8 乗場戸、9 乗場戸開閉装置、10 乗りかご、11 かご出入口、12 かご敷居、12a 案内溝、13 かご戸、14 かご戸開閉装置、15 三方枠取付け部材、16 縦枠、17 上枠、18 塞ぎ部材、19 縦枠本体、19a 見込み部、19b 見付け部、19c 散り部、19d 見返し部、19e 縁部、20 繋ぎ部材、21 裏面部材、22 戸本体、22a 表面部、22b 戸先側側面部、22c 戸尻側側面部、22d 戸先側縁部、22e 戸尻側縁部、23 ドアシュ、24 ハンガーケース、25 ドアレール、26 ドアハンガ、26a ハンガプレート、26b ハンガローラ、27 戸連動機構、28 クローザ、29 係合ローラ、30 戸本体、31 ドアシュ、32 けた、33 ドアレール、34 ドアハンガ、34a ハンガプレート、34b ハンガローラ、35 戸連動機構、36 係合板、36a 戸先側係合板、36b 戸尻側係合板、37 電動機、38 動力伝達機構、39 乗場戸、40 戸本体、40a 表面部、40b 戸先側側面部、40c 戸尻側側面部、40d 戸先側縁部、40e 戸尻側縁部、41 当て板、42 接合部材、42a ボルト、42b ナット、43 乗場戸、44 戸本体、44a 表面部、44b 戸先側側面部、44c 戸尻側側面部、44d 戸先側縁部、44e 戸尻側縁部。

請求の範囲

[請求項1]
 乗場と昇降路とを連通する乗場出入口の幅方向にスライドして前記乗場出入口を開閉する1つまたは複数の乗場戸であって、
 前記乗場戸は、戸本体を有し、
 前記戸本体は、板状の部材が曲折して形成され、前記乗場出入口の高さ方向に伸びる表面部、戸先側側面部、および戸尻側側面部を有し、
 前記表面部は、外面が前記乗場側を向いて前記乗場出入口の幅方向に伸び、
 前記戸先側側面部は、前記表面部の前記戸先側から前記昇降路側に伸び、
 前記戸尻側側面部は、前記表面部の前記戸尻側から前記昇降路側に伸び、
 前記戸先側側面部を前記乗場出入口の幅方向に投影した投影面の面積が、前記戸尻側側面部を前記乗場出入口の幅方向に投影した投影面の面積よりも大きいエレベータの乗場戸。
[請求項2]
 乗場と昇降路とを連通する乗場出入口の幅方向にスライドして前記乗場出入口を開閉する1つまたは複数の乗場戸であって、
 前記乗場戸は、戸本体および当て板を有し、
 前記戸本体は、板状の部材が曲折して形成され、前記乗場出入口の高さ方向に伸びる表面部、戸先側側面部、および戸尻側側面部を有し、
 前記表面部は、外面が前記乗場側を向いて前記乗場出入口の幅方向に伸び、
 前記戸先側側面部は、前記表面部の前記戸先側から前記昇降路側に伸び、
 前記戸尻側側面部は、前記表面部の前記戸尻側から前記昇降路側に伸び、
 前記当て板は、前記戸本体の前記戸尻側側面部から前記乗場側に伸び、
 前記戸先側側面部および前記当て板を前記乗場出入口の幅方向に投影した投影面の面積が、前記戸尻側側面部を前記乗場出入口の幅方向に投影した投影面の面積よりも大きいエレベータの乗場戸。
[請求項3]
 乗場と昇降路とを連通する乗場出入口の幅方向にスライドして前記乗場出入口を開閉する1つまたは複数の乗場戸であって、
 前記乗場戸は、戸本体を有し、
 前記戸本体は、板状の部材が曲折して形成され、前記乗場出入口の高さ方向に伸びる表面部、戸先側側面部、および戸尻側側面部を有し、
 前記表面部は、外面が前記乗場側を向いて前記乗場出入口の幅方向に伸び、
 前記戸先側側面部は、前記表面部の前記戸先側から前記昇降路側に伸び、
 前記戸尻側側面部は、前記表面部の前記戸尻側から前記乗場側に伸びるエレベータの乗場戸。
[請求項4]
 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のエレベータの乗場戸を上層階だけに設けられたエレベータ装置。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]