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1. WO2020196516 - SHOVEL

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明 細 書

発明の名称 ショベル

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005  

課題を解決するための手段

0006  

発明の効果

0007  

図面の簡単な説明

0008  

発明を実施するための形態

0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110   0111   0112   0113   0114   0115   0116   0117   0118   0119   0120   0121   0122   0123   0124   0125   0126   0127   0128   0129   0130   0131   0132   0133   0134   0135   0136   0137  

符号の説明

0138  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13  

補正された請求の範囲(条約第19条)

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14  *   15  *   16  *   17  *  

図面

1   2   3   4   5   6   7  

明 細 書

発明の名称 : ショベル

技術分野

[0001]
 本開示は、ショベルに関する。

背景技術

[0002]
 エンジンの累積稼動時間を表示する表示装置を備えたショベルが知られている(例えば、特許文献1参照)。このショベルは、エンジンの制御状態、燃費状態、冷却水温、及び燃料残量等と共にエンジンの累積稼動時間を表示装置に表示できるように構成されている。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 国際公開第2015/163381号

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 上述のショベルは、運転席に着いたショベルの操作者が各種情報を容易に視認できるように構成されているが、運転席に着かずに運転室の外で作業を行う保守作業者、修理作業者、又は管理者等(以下、「保守作業者等」とする。)が所望の情報を容易に視認できるようには構成されていない。そのため、保守作業者等は、ショベルに搭載されている記憶装置に記憶されている所望の情報を視認する際には、運転室内に乗り込んで表示装置を操作する必要がある。そして、複数のショベルのそれぞれに搭載された記憶装置に記憶されている情報を視認するために、ショベルごとに運転室内に乗り込んで表示装置を操作するのは効率的でない。
[0005]
 そこで、ショベルに搭載された記憶装置に記憶されている情報を保守作業者等がより容易に確認できるようにすることが望まれる。

課題を解決するための手段

[0006]
 本発明の実施形態に係るショベルは、下部走行体と、前記下部走行体に旋回可能に搭載される上部旋回体と、前記上部旋回体に搭載される運転室と、前記運転室に設けられるドアと、前記運転室内に配置される表示装置と、前記ドアの近傍で前記表示装置から離れた位置に配置されるスイッチと、を有し、前記スイッチが切り換わったときに、ショベルに記憶されている情報を出力するように構成されている。

発明の効果

[0007]
 上述の手段により、ショベルに搭載された記憶装置に記憶されている情報を保守作業者等がより容易に確認できるようにするショベルが提供される。

図面の簡単な説明

[0008]
[図1] 本発明の実施形態に係るショベルの側面図である。
[図2] 図1のショベルの上面図である。
[図3] 図1のショベルに搭載される基本システムの構成例を示す図である。
[図4] 稼動状態画面の一例を示す図である。
[図5] 切り換え処理のフローチャートである。
[図6] 非稼動状態画面の一例を示す図である。
[図7] 図1のショベルの左側面図である。

発明を実施するための形態

[0009]
 最初に、図1及び図2を参照して、本発明の実施形態に係る掘削機としてのショベル100について説明する。図1はショベル100の側面図であり、図2はショベル100の上面図である。
[0010]
 本実施形態では、ショベル100の下部走行体1は、図2に示すように、クローラ1Cを含む。クローラ1Cは、下部走行体1に搭載されている走行用油圧モータ2Mによって駆動される。但し、走行用油圧モータ2Mは、電動アクチュエータとしての走行用電動発電機であってもよい。具体的には、クローラ1Cは左クローラ1CL及び右クローラ1CRを含む。左クローラ1CLは左走行用油圧モータ2MLによって駆動され、右クローラ1CRは右走行用油圧モータ2MRによって駆動される。
[0011]
 下部走行体1には旋回機構2を介して上部旋回体3が旋回可能に搭載されている。旋回機構2は、上部旋回体3に搭載されている旋回用油圧モータ2Aによって駆動される。但し、旋回用油圧モータ2Aは、電動アクチュエータとしての旋回用電動発電機であってもよい。
[0012]
 上部旋回体3にはブーム4が取り付けられている。ブーム4の先端にはアーム5が取り付けられ、アーム5の先端にバケット6が取り付けられている。ブーム4、アーム5、及びバケット6は、アタッチメントの一例である掘削アタッチメントを構成する。ブーム4はブームシリンダ7で駆動され、アーム5はアームシリンダ8で駆動され、バケット6はバケットシリンダ9で駆動される。
[0013]
 ブーム4にはブーム角度センサS1が取り付けられ、アーム5にはアーム角度センサS2が取り付けられ、バケット6にはバケット角度センサS3が取り付けられている。
[0014]
 ブーム角度センサS1はブーム4の回動角度を検出する。本実施形態では、ブーム角度センサS1は加速度センサであり、上部旋回体3に対するブーム4の回動角度であるブーム角度を検出できる。ブーム角度は、例えば、ブーム4を最も下げたときに最小角度となり、ブーム4を上げるにつれて大きくなる。
[0015]
 アーム角度センサS2はアーム5の回動角度を検出する。本実施形態では、アーム角度センサS2は加速度センサであり、ブーム4に対するアーム5の回動角度であるアーム角度を検出できる。アーム角度は、例えば、アーム5を最も閉じたときに最小角度となり、アーム5を開くにつれて大きくなる。
[0016]
 バケット角度センサS3はバケット6の回動角度を検出する。本実施形態では、バケット角度センサS3は加速度センサであり、アーム5に対するバケット6の回動角度であるバケット角度を検出できる。バケット角度は、例えば、バケット6を最も閉じたときに最小角度となり、バケット6を開くにつれて大きくなる。
[0017]
 ブーム角度センサS1、アーム角度センサS2、及びバケット角度センサS3はそれぞれ、可変抵抗器を利用したポテンショメータ、対応する油圧シリンダのストローク量を検出するストロークセンサ、連結ピン回りの回動角度を検出するロータリエンコーダ、ジャイロセンサ、又は、加速度センサとジャイロセンサの組み合わせ等であってもよい。
[0018]
 上部旋回体3には、運転室としてのキャビン10が設けられ、且つ、エンジン11等の動力源が搭載されている。また、上部旋回体3には、コントローラ30、物体検知装置70、撮像装置80、向き検出装置85、機体傾斜センサS4、及び旋回角速度センサS5等が取り付けられている。キャビン10の内部には、操作装置26及び表示装置40等が設けられている。なお、本書では、便宜上、上部旋回体3における、ブーム4が取り付けられている側(+X側)を前側とし、カウンタウェイトが取り付けられている側(-X側)を後側とする。
[0019]
 コントローラ30は、ショベル100を制御するための制御装置である。本実施形態では、コントローラ30は、CPU、揮発性記憶装置、及び不揮発性記憶装置等を備えたコンピュータで構成されている。そして、コントローラ30は、各機能に対応するプログラムを不揮発性記憶装置から読み出して揮発性記憶装置にロードし、対応する処理をCPUに実行させる。
[0020]
 表示装置40は、各種情報を表示するように構成されている。本実施形態では、表示装置40は、キャビン10内の右前部に設置され、ショベル100の作業条件及び動作状態の少なくとも1つに関する情報を表示するように構成されている。運転席に座る操作者は、表示装置40に表示された各種情報を確認しながら、ショベル100による作業を行うことができる。表示装置40は、表示装置40で表示される画像を制御する際に利用される1又は複数のスイッチを有していてもよい。
[0021]
 物体検知装置70は、ショベル100の周囲に存在する物体を検知するように構成されている。物体検知装置70は、物体検知装置70又はショベル100と認識された物体との間の距離を算出するように構成されていてもよい。物体は、例えば、人、動物、車両、建設機械、建造物、及び穴等を含む。物体検知装置70は、例えば、超音波センサ、ミリ波レーダ、ステレオカメラ、LIDAR、距離画像センサ、又は赤外線センサ等である。本実施形態では、物体検知装置70は、キャビン10の上面前端に取り付けられた前センサ70F、上部旋回体3の上面後端に取り付けられた後センサ70B、上部旋回体3の上面左端に取り付けられた左センサ70L、及び、上部旋回体3の上面右端に取り付けられた右センサ70Rを含む。
[0022]
 物体検知装置70は、ショベル100の周囲に設定された所定領域内の所定物体を検知するように構成されていてもよい。例えば、所定物体である人と人以外の物体とを区別できるように構成されていてもよい。
[0023]
 撮像装置80は、ショベル100の周囲を撮像するように構成されている。撮像装置80は、例えば、単眼カメラ、ステレオカメラ、距離画像カメラ、赤外線カメラ、又はLIDAR等である。本実施形態では、撮像装置80は、上部旋回体3の上面後端に取り付けられた後カメラ80B、上部旋回体3の上面左端に取り付けられた左カメラ80L、及び、上部旋回体3の上面右端に取り付けられた右カメラ80Rを含む。撮像装置80は、前カメラを含んでいてもよい。
[0024]
 後カメラ80Bは後センサ70Bに隣接して配置され、左カメラ80Lは左センサ70Lに隣接して配置され、且つ、右カメラ80Rは右センサ70Rに隣接して配置されている。前カメラは、前センサ70Fに隣接して配置されていてもよい。
[0025]
 撮像装置80が撮像した画像は、キャビン10内に設置されている表示装置40に表示される。撮像装置80は、俯瞰画像等の視点変換画像を表示装置40に表示できるように構成されていてもよい。俯瞰画像は、例えば、後カメラ80B、左カメラ80L、及び右カメラ80Rのそれぞれが出力する画像を合成して生成される。
[0026]
 後カメラ80B、左カメラ80L、及び右カメラ80Rは何れも、光軸が斜め下方を向くように、且つ、上部旋回体3の一部が撮像範囲に含まれるように上部旋回体3に取り付けられている。後カメラ80B、左カメラ80L、及び右カメラ80Rのそれぞれの撮像範囲は、例えば、上面視で約180度の視野角を有する。
[0027]
 撮像装置80は、物体検知装置として機能してもよい。この場合、物体検知装置70は省略されてもよい。
[0028]
 向き検出装置85は、上部旋回体3の向きと下部走行体1の向きとの相対的な関係に関する情報を検出するように構成されている。例えば、向き検出装置85は、下部走行体1に取り付けられた地磁気センサと上部旋回体3に取り付けられた地磁気センサの組み合わせで構成されていてもよい。或いは、向き検出装置85は、下部走行体1に取り付けられたGNSS受信機と上部旋回体3に取り付けられたGNSS受信機の組み合わせで構成されていてもよい。或いは、向き検出装置85は、レゾルバで構成されていてもよい。
[0029]
 機体傾斜センサS4は、所定の平面に対するショベル100の傾斜を検出するように構成されている。本実施形態では、機体傾斜センサS4は、水平面に関する上部旋回体3の前後軸の傾斜角及び左右軸の傾斜角を検出する加速度センサである。機体傾斜センサS4は、加速度センサとジャイロセンサの組み合わせで構成されていてもよい。上部旋回体3の前後軸及び左右軸は、例えば、互いに直交し、ショベル100の旋回軸上の一点であるショベル中心点を通る。
[0030]
 旋回角速度センサS5は、上部旋回体3の旋回角速度を検出するように構成されている。本実施形態では、旋回角速度センサS5は、ジャイロセンサである。旋回角速度センサS5は、レゾルバ又はロータリエンコーダ等であってもよい。旋回角速度センサS5は、旋回速度を検出してもよい。旋回速度は、旋回角速度から算出されてもよい。
[0031]
 次に、図3を参照して、図1のショベル100に搭載される基本システムについて説明する。図3は、図1のショベル100に搭載される基本システムの構成例を示す。図3において、機械的動力伝達ラインは二重線、作動油ラインは太い実線、パイロットラインは破線、電源ラインは細い実線、電気制御ラインは一点鎖線でそれぞれ示されている。
[0032]
 図3に示されるように、基本システムは、主に、エンジン11、メインポンプ14、パイロットポンプ15、コントロールバルブユニット17、操作装置26、操作圧センサ29、コントローラ30、切換弁35、表示装置40、作動スイッチ51、ルームライト52、メイン電源71、電装品73、エンジンコントロールユニット74、エンジン回転数調整ダイヤル75、及び出力特性切換スイッチ76等を含む。
[0033]
 エンジン11は、負荷の増減に関わらずエンジン回転数を一定に維持するアイソクロナス制御を採用したディーゼルエンジンである。エンジン11における燃料噴射量、燃料噴射タイミング、及びブースト圧等は、エンジンコントロールユニット74により制御される。
[0034]
 エンジン11の出力軸は、油圧ポンプとしてのメインポンプ14及びパイロットポンプ15のそれぞれの入力軸に連結されている。メインポンプ14は、作動油ラインを介してコントロールバルブユニット17に作動油を供給する。
[0035]
 コントロールバルブユニット17は、ショベル100の油圧系の制御を行う油圧制御装置である。コントロールバルブユニット17は、左走行用油圧モータ2ML、右走行用油圧モータ2MR、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ9、及び旋回用油圧モータ2A等の油圧アクチュエータに接続されている。
[0036]
 具体的には、コントロールバルブユニット17は、各油圧アクチュエータに対応する複数のスプール弁を含む。各スプール弁は、PCポートの開口面積及びCTポートの開口面積を増減できるように、操作装置26が生成するパイロット圧に応じて変位可能に構成されている。PCポートは、メインポンプ14と油圧アクチュエータとを連通させるポートである。CTポートは、油圧アクチュエータと作動油タンクとを連通させるポートである。
[0037]
 操作装置26は、例えば、左操作レバー、右操作レバー、及び走行操作装置を含む。走行操作装置は、例えば、走行レバー及び走行ペダルを含む。本実施形態では、操作装置26のそれぞれは、パイロットポンプ15が吐出する作動油を利用する油圧式操作装置であり、パイロットラインを介してコントロールバルブユニット17内にある対応するスプール弁のパイロットポートに接続されている。但し、操作装置26は、電気式操作装置であってもよい。この場合、電気式操作装置の操作量は、電気信号としてコントローラ30へ入力される。また、パイロットポンプ15と各スプール弁のパイロットポートとの間には電磁弁が配置される。電磁弁は、コントローラ30からの電気信号に応じて動作するように構成される。この構成により、電気式操作装置を用いた手動操作が行われると、コントローラ30は、操作量に対応する電気信号によって電磁弁を制御してパイロット圧を増減させることで各スプール弁をコントロールバルブユニット17内で移動させることができる。なお、各スプール弁は電磁スプール弁で構成されていてもよい。この場合、電磁スプール弁は、電気式操作装置の操作量に対応するコントローラ30からの電気信号に応じて動作する。
[0038]
 操作圧センサ29は、操作装置26に対する操作の内容を圧力の形で検出する。操作圧センサ29は、検出値をコントローラ30に対して出力する。但し、操作装置26に対する操作の内容は、電気的に検出されてもよい。
[0039]
 切換弁35は、操作装置26の有効状態と無効状態とを切り換えできるように構成されている。操作装置26の有効状態は、操作者が操作装置26を用いて油圧アクチュエータを操作できる状態を意味する。操作装置26の無効状態は、操作者が操作装置26を用いて油圧アクチュエータを操作できない状態を意味する。本実施形態では、切換弁35は、コントローラ30からの指令に応じて動作するように構成されている電磁弁としてのゲートロック弁である。具体的には、切換弁35は、パイロットポンプ15と操作装置26とを繋ぐパイロットラインに配置され、コントローラ30からの指令に応じてパイロットラインの遮断・連通を切り換えできるように構成されている。操作装置26は、例えば、ゲートロックレバーD4が引き上げられて切換弁35(ゲートロック弁)が閉じられたときに無効状態となり、ゲートロックレバーD4が押し下げられて切換弁35(ゲートロック弁)が開かれたときに有効状態となる。
[0040]
 イグニッションスイッチ(図示せず。)は、ショベル100の状態を切り換えることができるように構成されている。例えば、イグニッションスイッチは、ショベル100の状態をキーオン状態とキーオフ状態との間で切り換えることができるように構成されている。キーオン状態は、ショベル100の状態の1つであり、例えば、キーシリンダに差し込まれたメカニカルキーが第1位置(エンジン11の稼動中に選択される位置)まで回転させられたときに実現される。キーオフ状態は、ショベル100の状態の別の1つであり、例えば、キーシリンダに差し込まれたメカニカルキーが第2位置(メカニカルキーをキーシリンダから抜き取ることができる位置)まで回転させられたとき、或いは、メカニカルキーがキーシリンダから抜き取られたときに実現される。
[0041]
 本実施形態では、イグニッションスイッチは、キーシリンダ型のスイッチである。ショベル100の操作者は、キーシリンダに差し込まれたメカニカルキーを回転させることで、イグニッションスイッチの位置をOFF位置、ACC位置(アクセサリ位置)、ON位置、及びSTART位置のうちの何れか1つに合わせることができる。イグニッションスイッチの位置がOFF位置にある場合、ショベル100の状態はキーオフ状態となる。イグニッションスイッチの位置がACC位置、ON位置、又はSTART位置にある場合、ショベル100の状態はキーオン状態となる。操作者は、イグニッションスイッチの位置をACC位置又はON位置に合わせることで、エンジン11を始動させずに、ショベル100に搭載されている電装品73を作動させることができる。また、操作者は、イグニッションスイッチの位置をSTART位置に合わせることで、スタータ11bによりエンジン11を始動させることができる。また、操作者は、エンジン11を始動させた後にイグニッションスイッチの位置をON位置にしておくことで、エンジン11を継続的に動作させることができる。
[0042]
 メイン電源71は、キーオン状態及びキーオフ状態の双方で利用される電源である。本実施形態では、メイン電源71は、オルタネータ11aで発電した電気で充電される蓄電池である。メイン電源71は、キーオン状態で、スタータ11b、コントローラ30、表示装置40、及び電装品73等の電気負荷に電力を供給できるように、且つ、キーオフ状態で表示装置40に電力を供給できるように構成されている。スタータ11bは、メイン電源71からの電力で駆動され、エンジン11を始動させる。
[0043]
 具体的には、メイン電源71は、電源ラインPL1を介して接地され、且つ、スイッチ71a、電源ラインPL2、及びバックアップ電源ラインPL3を介して表示装置40に接続されるように構成されている。また、メイン電源71は、スイッチ71a、電源ラインPL2、リレー71b、及びメイン電源ラインPL4を介して電気負荷のそれぞれに接続されるように構成されている。更に、メイン電源71は、スイッチ71a、電源ラインPL2、スイッチ71c、及び電源ラインPL5を介してリレー71bに接続されるように構成されている。
[0044]
 スイッチ71aは、メイン電源71から電気負荷を切り離すためのスイッチである。本実施形態では、スイッチ71aは、保守作業者等が操作できるようにメイン電源71の近くに設置され、保守作業の際に保守作業者等がメイン電源71から電気負荷を切り離すために利用される。スイッチ71aは、基本的には、保守作業が行われる場合を除き、キーオフ状態であっても導通状態で維持される。
[0045]
 リレー71bは、スイッチ71cが導通状態のときに導通状態となり、スイッチ71cが遮断状態のときに遮断状態となるように構成されている。
[0046]
 スイッチ71cは、イグニッションスイッチの位置がACC位置、ON位置、又はSTART位置にある場合に導通状態となるように、且つ、イグニッションスイッチの位置がOFF位置のときに遮断状態となるように構成されている。
[0047]
 スイッチ71cが導通状態になると、リレー71bは、メイン電源71から電力の供給を受けて作動し、導通状態となる。リレー71bが導通状態になると、電源ラインPL2とメイン電源ラインPL4とが接続され、電気負荷のそれぞれは、メイン電源71からメイン電源ラインPL4を介して電力の供給を受ける。
[0048]
 表示装置40は、CAN等の通信ネットワークを介してコントローラ30に接続されていてもよく、専用線を介してコントローラ30に接続されていてもよい。本実施形態では、表示装置40は、CANを介してコントローラ30に接続されている。
[0049]
 表示装置40は、制御部40a、画像表示部41、及び操作部42を有する。制御部40aは、画像表示部41に表示される画像を制御する。本実施形態では、制御部40aは、CPU、揮発性記憶装置、及び不揮発性記憶装置等を備えたコンピュータで構成されている。この場合、制御部40aは、各機能に対応するプログラムを不揮発性記憶装置から読み出して揮発性記憶装置に読み込み、対応する処理をCPUに実行させる。
[0050]
 具体的には、制御部40aは、キーオン状態において、メイン電源71からメイン電源ラインPL4を介して電力の供給を受けて動作し、キーオフ状態において、メイン電源71からバックアップ電源ラインPL3を介して電力の供給を受けて動作する。このように、制御部40aは、エンジン11が停止している場合、或いは、メカニカルキーがキーシリンダに差し込まれていない場合であっても、画像表示部41の作動・停止を切り換えることができるように構成されている。なお、本実施形態では、キーオフ状態において、制御部40aはメイン電源71からバックアップ電源ラインPL3を介して電力の供給を受けて動作し、コントローラ30等の他の装置(電気負荷)は、電力の供給を受けての動作はしない。
[0051]
 画像表示部41は、各種画像を表示できるように構成されている。本実施形態では、画像表示部41は、液晶ディスプレイであり、キーオン状態において、稼動状態画面(図4参照。)を表示できるように構成されている。稼動状態画面は、例えば、撮像装置80の少なくとも1つが撮像した撮像画像を含んでいてもよい。或いは、稼動状態画面は、ショベル100の状態を示す状態画面、又は、ショベル100の各種設定を示す設定画面等を含むメニュー画面であってもよい。
[0052]
 撮像画像は、例えば、後カメラ80Bが撮像した後画像、左カメラ80Lが撮像した左画像、又は、右カメラ80Rが撮像した右画像であってもよい。また、撮像画像は、例えば、後カメラ80B、左カメラ80L、及び右カメラ80Rのそれぞれによって撮像された撮像画像が合成された俯瞰画像であってもよい。また、撮像画像は、後画像、左画像、右画像、及び俯瞰画像から選択される2以上の画像であってもよい。
[0053]
 また、画像表示部41は、キーオフ状態において、稼動状態画面とは異なる非稼動状態画面(図6参照。)を表示できるように構成されている。非稼動状態画面は、例えば、ショベル100のメンテナンスに関する情報を表示するメンテナンス情報画面であってもよい。メンテナンス情報画面は、例えば、エンジン11の稼動時間に関する情報を表示する画面であってもよい。非稼動状態画面は、キーオン状態であるかキーオフ状態であるかにかかわらず、画像表示部41の周囲に設けられた所定のボタンが操作された場合に画像表示部41に表示されてもよい。
[0054]
 なお、画像表示部41は、キーオン状態において、コントローラ30と表示装置40との間のCAN通信が途絶えた場合に、非稼動状態画面の別の一例である異常状態画面を表示できるように構成されていてもよい。この場合、異常状態画面は、例えば、CAN通信異常が発生した旨を伝える情報を表示する画面である。
[0055]
 本実施形態では、制御部40aは、キーオフ状態において所定の作動条件が満たされた場合に、画像表示部41を作動させる。すなわち、制御部40aは、メイン電源71からバックアップ電源ラインPL3を介して画像表示部41に電力が供給されるようにする。その結果、画像表示部41は、非稼動時画面を表示できるようになる。所定の作動条件は、例えば、作動スイッチ51の状態が切り換わったこと等を含む。
[0056]
 作動スイッチ51は、キャビン10のドア10D(図1参照。)の近傍で表示装置40から離れた位置に配置されている。本実施形態では、作動スイッチ51は、ドア10Dが開かれたことを検出するドアスイッチであり、リミットスイッチで構成されている。但し、作動スイッチ51は、ドア10Dのノブ10N(図1参照。)が操作されたことを検出するリミットスイッチとしてのノブスイッチであってもよい。或いは、作動スイッチ51は、保守作業者等の手がノブ10Nに触れたことを検出する静電スイッチであってもよい。或いは、作動スイッチ51は、ドア10Dの外側にいる保守作業者等を検知する非接触型の人感スイッチであってもよい。或いは、作動スイッチ51は、ドア10Dの外側にいる保守作業者等がドア10Dを開けずに操作できるようにキャビン10の外側に配置された押しボタンスイッチであってもよい。或いは、作動スイッチ51は、キャビン10の内側で、且つ、ドア10Dの近傍に配置されてもよい。具体的には、作動スイッチ51は、運転席の左側にある左コンソールに、押しボタンスイッチとして配置されていてもよい。或いは、作動スイッチ51は、上述の複数種類のスイッチの組み合わせであってもよい。
[0057]
 或いは、作動スイッチ51は、近距離無線通信を介し、保守作業者等が携帯している端末の接近を検知できるように構成されていてもよい。保守作業者等が携帯している端末は、例えば、キーレスエントリーシステム又はスマートキーレスエントリーシステム等の電子キーシステムで使用される端末である。典型的には、端末は、電子キー又はスマートフォン等である。この場合、ショベル100のドア10Dの内部に設置された作動スイッチ51の状態は、例えば、保守作業者等が携帯している端末がドア10Dに接近すると、遮断状態から導通状態に切り換わるように構成されている。
[0058]
 具体的には、制御部40aは、キーオフ状態において、ドア10Dが開かれた場合に、作動スイッチ51の状態が遮断状態から導通状態に切り換わったことを検出し、所定の作動条件が満たされたと判定する。
[0059]
 制御部40aは、キーオフ状態において所定の停止条件が満たされた場合に、画像表示部41の作動を停止させる。すなわち、制御部40aは、メイン電源71からバックアップ電源ラインPL3を介して画像表示部41に電力が供給されないようにする。その結果、画像表示部41は、非稼動時画面を表示できないようになる。
[0060]
 所定の停止条件は、例えば、作動スイッチ51の状態が元に戻ったこと、又は、画像表示部41を作動させた後で所定の最大作動時間が経過したこと等を含む。最大作動時間は、例えば、数十秒である。
[0061]
 具体的には、制御部40aは、キーオフ状態において、開かれていたドア10Dが閉じられた場合に、作動スイッチ51の状態が導通状態から遮断状態に戻ったことを検出し、所定の停止条件が満たされたと判定する。或いは、制御部40aは、キーオフ状態において、画像表示部41を作動させた後で所定の最大作動時間が経過した場合に、所定の停止条件が満たされたと判定してもよい。
[0062]
 操作部42は、ハードウェアスイッチを含むスイッチパネルである。操作部42は、タッチパネルであってもよい。本実施形態では、操作部42は、画像表示部41の下側に配置されている。但し、操作部42は、例えば、操作レバーの表面に配置されていてもよく、運転席の左側にある左コンソールに配置されていてもよく、或いは、運転席の右側にある右コンソールに配置されていてもよい。
[0063]
 ルームライト52は、キャビン10内を照らす照明装置である。本実施形態では、ルームライト52は、ドア10Dが開かれたときに点灯するように構成されている。制御部40aは、上述のように、作動スイッチ51の状態に基づき、キャビン10のドア10Dが開かれたか否かを判定できるように構成されている。この構成により、制御部40aは、ドア10Dが開かれたと判定した場合、ルームライト52に対して制御指令を出力し、ルームライト52を点灯させることができる。なお、ルームライト52は、キーオフ状態では、メイン電源71からバックアップ電源ラインPL3を介して電力の供給を受けるように構成されている。
[0064]
 エンジンコントロールユニット74は、冷却水温等、エンジン11の状態に関するデータをコントローラ30に送信するように構成されている。メインポンプ14のレギュレータ14aは、斜板傾転角に関するデータをコントローラ30に送信するように構成されている。吐出圧センサ14bは、メインポンプ14の吐出圧に関するデータをコントローラ30に送信するように構成されている。作動油タンクとメインポンプ14との間の管路に設けられた油温センサ14cは、その管路を流れる作動油の温度に関するデータをコントローラ30に送信するように構成されている。操作圧センサ29は、操作装置26が操作されたときに生成されるパイロット圧に関するデータをコントローラ30に送信するように構成されている。コントローラ30は揮発性記憶装置又は不揮発性記憶装置にこれらのデータを蓄積しておき、必要なときに表示装置40に送信できるように構成されている。
[0065]
 エンジン回転数調整ダイヤル75は、エンジン11の回転数を調整するためのダイヤルである。エンジン回転数調整ダイヤル75は、エンジン回転数の設定状態に関するデータをコントローラ30に送信するように構成されている。エンジン回転数調整ダイヤル75は、SPモード、Hモード、Aモード、及びIDLEモードの4段階でエンジン回転数を切り換えできるように構成されている。SPモードは、作業量を優先したい場合に選択される回転数モードであり、最も高いエンジン回転数を利用する。Hモードは、作業量と燃費を両立させたい場合に選択される回転数モードであり、2番目に高いエンジン回転数を利用する。Aモードは、燃費を優先させながら低騒音でショベル100を稼動させたい場合に選択される回転数モードであり、3番目に高いエンジン回転数を利用する。IDLEモードは、エンジン11をアイドリング状態にしたい場合に選択される回転数モードであり、最も低いエンジン回転数を利用する。エンジン11は、エンジン回転数調整ダイヤル75で設定された回転数モードに対応するエンジン回転数で一定となるように制御される。エンジン回転数調整ダイヤル75には出力特性切換スイッチ76が設けられている。ショベル100の操作者は、出力特性切換スイッチ76の押下によってショベル100の出力特性を切り換えることができる。出力特性切換スイッチ76は、例えば、押下されたときに、エンジン出力トルク線図を変更させてもよいし、エンジン回転数調整ダイヤル75における各段階のエンジン回転数を所定値だけ減少させてもよい。
[0066]
 次に、図4を参照し、稼動状態画面について説明する。図4は、稼動状態画面の一例を示す。
[0067]
 キーオン状態では、画像表示部41は、日時表示領域41a、走行モード表示領域41b、アタッチメント表示領域41c、燃費表示領域41d、エンジン制御状態表示領域41e、エンジン稼動時間表示領域41f、冷却水温表示領域41g、燃料残量表示領域41h、回転数モード表示領域41i、尿素水残量表示領域41j、作動油温表示領域41k、エアコン運転状態表示領域41m、画像表示領域41n、及びメニュー表示領域41pを含む。
[0068]
 走行モード表示領域41b、アタッチメント表示領域41c、エンジン制御状態表示領域41e、回転数モード表示領域41i、及びエアコン運転状態表示領域41mは、ショベル100の設定状態に関する情報である設定状態情報を表示する領域である。燃費表示領域41d、エンジン稼動時間表示領域41f、冷却水温表示領域41g、燃料残量表示領域41h、尿素水残量表示領域41j、及び作動油温表示領域41kは、ショベル100の稼動状態に関する情報である稼動状態情報を表示する領域である。
[0069]
 日時表示領域41aは、現在の日時を表示する領域である。走行モード表示領域41bは、現在の走行モードを表示する領域である。アタッチメント表示領域41cは、現在装着されているアタッチメントを表す画像を表示する領域である。燃費表示領域41dは、コントローラ30によって算出された燃費情報を表示する領域である。燃費表示領域41dは、全期間に関する平均燃費又は一部期間に関する平均燃費を表示する平均燃費表示領域41d1、及び、瞬間燃費を表示する瞬間燃費表示領域41d2を含む。全期間は、例えば、ショベル100が出荷された後の全期間を意味する。一部期間は、例えば、操作者が任意に設定した期間を意味する。
[0070]
 エンジン制御状態表示領域41eは、エンジン11の制御状態を表示する領域である。エンジン稼動時間表示領域41fは、エンジン11の稼動時間に関する情報を表示する領域である。冷却水温表示領域41gは、現在のエンジン冷却水の温度状態を表示する領域である。燃料残量表示領域41hは、燃料タンクに貯蔵されている燃料の残量状態を表示する領域である。回転数モード表示領域41iは、エンジン回転数調整ダイヤル75によって設定された現在の回転数モードを画像で表示する領域である。尿素水残量表示領域41jは、尿素水タンクに貯蔵されている尿素水の残量状態を画像で表示する領域である。作動油温表示領域41kは、作動油タンク内の作動油の温度状態を表示する領域である。
[0071]
 エアコン運転状態表示領域41mは、現在の吹出口の位置を表示する吹出口表示領域41m1、現在の運転モードを表示する運転モード表示領域41m2、現在の設定温度を表示する温度表示領域41m3、及び、現在の設定風量を表示する風量表示領域41m4を含む。
[0072]
 画像表示領域41nは、撮像装置80が撮像した画像を表示する領域である。画像表示領域41nは、上方に位置する第1画像表示領域41n1と下方に位置する第2画像表示領域41n2を有する。図4の例では、俯瞰画像FVを第1画像表示領域41n1に配置し、且つ、後画像CBTを第2画像表示領域41n2に配置している。但し、画像表示領域41nは、俯瞰画像FVを第2画像表示領域41n2に配置し、且つ、後画像CBTを第1画像表示領域41n1に配置してもよい。また、図4の例では、俯瞰画像FVと後画像CBTとは上下に隣接して配置されているが、間隔を空けて配置されていてもよい。
[0073]
 俯瞰画像FVは、制御部40aによって生成される仮想視点画像であり、後カメラ80B、左カメラ80L、及び右カメラ80Rのそれぞれが取得した画像に基づいて生成される。また、俯瞰画像FVの中央部分には、ショベル100に対応するショベル図形GEが配置されている。ショベル100とショベル100の周囲に存在する物体との位置関係を操作者により直感的に把握させるためである。後画像CBTは、ショベル100の後方の空間を映し出す画像であり、カウンタウェイトの上面の一部を表す画像GCを含む。後画像CBTは、制御部40aによって生成される実視点画像であり、後カメラ80Bが取得した画像に基づいて生成される。
[0074]
 図4の例では、画像表示領域41nは、縦長の領域であるが、横長の領域であってもよい。画像表示領域41nが横長の領域である場合、画像表示領域41nは、左側に第1画像表示領域41n1として俯瞰画像FVを含み、右側に第2画像表示領域41n2として後画像CBTを含んでいてもよい。この場合、俯瞰画像FVは、後画像CBTの左側に間隔を空けて配置されていてもよい。或いは、俯瞰画像FVは、後画像CBTの右側に配置されていてもよい。
[0075]
 メニュー表示領域41pは、タブ領域41p1~41p7を有する。図4の例では、画像表示部41の最下部に、タブ領域41p1~41p7が左右に互いに間隔を空けて配置されている。タブ領域41p1~41p7のそれぞれには、関連する情報の内容を表すアイコンが表示されている。
[0076]
 タブ領域41p1には、メニュー詳細項目を表示するためのメニュー詳細項目アイコンが表示されている。操作者によりタブ領域41p1が選択されると、タブ領域41p2~41p7に表示されているアイコンがメニュー詳細項目に関連付けられたアイコンに切り換わる。
[0077]
 タブ領域41p4には、デジタル水準器に関する情報を表示するためのアイコンが表示されている。操作者によりタブ領域41p4が選択されると、後画像CBTがデジタル水準器に関する情報を示す第1画面に切り換わる。
[0078]
 タブ領域41p6には、情報化施工に関する情報を表示するためのアイコンが表示されている。操作者によりタブ領域41p6が選択されると、後画像CBTが情報化施工に関する情報を示す第2画面に切り換わる。
[0079]
 タブ領域41p7には、クレーンモードに関する情報を表示するためのアイコンが表示されている。操作者によりタブ領域41p7が選択されると、後画像CBTがクレーンモードに関する情報を示す第3画面に切り換わる。
[0080]
 但し、第1画面、第2画面、又は第3画面等のメニュー画面は何れも、後画像CBT上に重畳表示されてもよい。或いは、後画像CBTは、メニュー画面を表示するための場所を空けるように縮小されてもよい。或いは、俯瞰画像FVがメニュー画面に切り換わるように構成されていてもよい。或いは、メニュー画面は、俯瞰画像FV上に重畳表示されてもよい。或いは、俯瞰画像FVは、メニュー画面を表示するための場所を空けるように縮小されてもよい。
[0081]
 図4に示す例では、タブ領域41p2、41p3、及び41p5には、アイコンが表示されていない。このため、操作者によりタブ領域41p2、41p3、又は41p5が操作されても、画像表示部41に表示される画像に変化は生じない。
[0082]
 なお、タブ領域41p1~41p7に表示されるアイコンは上記した例に限定されるものではなく、他の情報を表示するためのアイコンが表示されていてもよい。
[0083]
 図4の例では、操作部42は、操作者がタブ領域41p1~41p7の選択、及び、設定入力等を行うための複数のボタン式のスイッチにより構成されている。具体的には、操作部42は、上段に配置された7つのスイッチ42a1~42a7と、下段に配置された7つのスイッチ42b1~42b7とを含む。スイッチ42b1~42b7は、スイッチ42a1~42a7のそれぞれの下方に配置されている。但し、操作部42のスイッチの数、形態、及び配置は、上記した例に限定されるものではない。例えば、操作部42は、ジョグホイール又はジョグスイッチ等のように、複数のボタン式のスイッチの機能を1つにまとめた形態であってもよい。また、操作部42は、表示装置40から独立した部材として構成されていてもよい。また、タブ領域41p1~41p7は、ソフトウェアボタンとして構成されていてもよい。この場合、操作者は、タブ領域41p1~41p7をタッチ操作することで任意のタブ領域を選択できる。
[0084]
 図4の例では、スイッチ42a1は、タブ領域41p1の下方に、タブ領域41p1に対応して配置されており、タブ領域41p1を選択するスイッチとして機能する。スイッチ42a2~42a7のそれぞれについても同様である。
[0085]
 この構成により、操作者は、タブ領域41p1~41p7のうちの所望の1つを選択する際にスイッチ42a1~42a7の何れを操作すればよいのかを直感的に認識できる。
[0086]
 スイッチ42b1は、画像表示領域41nに表示される撮像画像を切り換えるスイッチである。表示装置40は、スイッチ42b1が操作されるごとに画像表示領域41nの第1画像表示領域41n1に表示される撮像画像が、例えば、後画像、左画像、右画像、及び俯瞰画像の順で切り換わるように構成されている。或いは、表示装置40は、スイッチ42b1が操作されるごとに画像表示領域41nの第2画像表示領域41n2に表示される撮像画像が、例えば、後画像、左画像、右画像、及び俯瞰画像の順で切り換わるように構成されていてもよい。或いは、表示装置40は、スイッチ42b1が操作されるごとに画像表示領域41nの第1画像表示領域41n1に表示される撮像画像と第2画像表示領域41n2に表示される撮像画像とが入れ換わるように構成されていてもよい。
[0087]
 このように、操作者は、操作部42としてのスイッチ42b1を操作することで、第1画像表示領域41n1又は第2画像表示領域41n2に表示される画面を切り換えてもよい。或いは、操作者は、スイッチ42b1を操作することで、第1画像表示領域41n1と第2画像表示領域41n2に表示される画面を切り換えてもよい。表示装置40は、第2画像表示領域41n2に表示される画面を切り換えるためのスイッチを別に備えていてもよい。
[0088]
 スイッチ42b2及び42b3は、エアコンの風量を調節するスイッチである。図4の例では、操作部42は、スイッチ42b2が操作されるとエアコンの風量が小さくなり、スイッチ42b3が操作されるとエアコンの風量が大きくなるように構成されている。
[0089]
 スイッチ42b4は、冷房・暖房機能のON・OFFを切り換えるスイッチである。図4の例では、操作部42は、スイッチ42b4が操作されるごとに冷房・暖房機能のON・OFFが切り換わるように構成されている。
[0090]
 スイッチ42b5及び42b6は、エアコンの設定温度を調節するスイッチである。図4の例では、操作部42は、スイッチ42b5が操作されると設定温度が低くなり、スイッチ42b6が操作されると設定温度が高くなるように構成されている。
[0091]
 スイッチ42b7は、エンジン稼動時間表示領域41fに表示される、エンジン11の稼動時間に関する情報の内容を切り換えるスイッチである。エンジン11の稼動時間に関する情報は、例えば、全期間に関する累積稼動時間及び一部期間に関する累積稼動時間等を含む。
[0092]
 また、スイッチ42a2~42a6及び42b2~42b6は、それぞれのスイッチ又はスイッチ近傍に表示された数字を入力できるように構成されている。また、スイッチ42a3、42a4、42a5、2b4は、画像表示部41にカーソルが表示された際、カーソルをそれぞれ左、上、右、下に移動させることができるように構成されている。
[0093]
 なお、スイッチ42a1~42a7及び42b1~42b7のそれぞれに与えられた上述の機能は一例である。スイッチ42a1~42a7及び42b1~42b7のそれぞれは、他の機能が実行できるように構成されていてもよい。
[0094]
 次に、図5を参照し、キーオフ状態において制御部40aが画像表示部41の作動・停止を切り換える処理(以下、「切り換え処理」とする。)の一例について説明する。図5は、切り換え処理の一例のフローチャートである。制御部40aは、キーオフ状態において、メイン電源71(図3参照。)からバックアップ電源ラインPL3を介して電力の供給を受け、所定の制御周期で繰り返しこの切り換え処理を実行する。
[0095]
 最初に、制御部40aは、ショベル100の状態がキーオフ状態であるか否かを判定する(ステップST1)。本実施形態では、制御部40aは、バックアップ電源ラインPL3又はメイン電源ラインPL4の何れの電源ラインを介して電力の供給を受けているかに基づいてショベル100の状態がキーオフ状態であるか否かを判定する。具体的には、制御部40aは、バックアップ電源ラインPL3を介して電力の供給を受けている場合に、ショベル100の状態がキーオフ状態であると判定し、メイン電源ラインPL4を介して電力の供給を受けている場合に、ショベル100の状態がキーオフ状態でないと判定する。
[0096]
 キーオフ状態でないと判定した場合(ステップST1のNO)、制御部40aは、今回の切り換え処理を終了させる。
[0097]
 キーオフ状態であると判定した場合(ステップST1のYES)、制御部40aは、キャビン10のドア10Dが開いているか否かを判定する(ステップST2)。本実施形態では、制御部40aは、作動スイッチ51としてのドアスイッチの出力に基づいてドア10Dが開いているか否かを判定する。
[0098]
 ドア10Dが開いていないと判定した場合(ステップST2のNO)、制御部40aは、今回の切り換え処理を終了させる。
[0099]
 ドア10Dが開いていると判定した場合(ステップST2のYES)、制御部40aは、画像表示部41を作動させてショベル100の稼動時間に関する情報を表示させる(ステップST3)。本実施形態では、制御部40aは、メイン電源71からバックアップ電源ラインPL3を介して画像表示部41に電力が供給されるようにすることで、非稼動状態画面としてのメンテナンス情報画面(図6参照。)が画像表示部41に表示されるようにする。
[0100]
 その後、制御部40aは、最大作動時間が経過したか否かを判定する(ステップST4)。本実施形態では、制御部40aは、付属のタイマ機能を用い、画像表示部41を作動させた後の経過時間が所定の最大作動時間に達したか否かを監視する。そして、制御部40aは、経過時間が最大作動時間に達するまで、所定の制御周期ごとにこの判定を繰り返す(ステップST4のNO)。
[0101]
 最大作動時間が経過したと判定した場合(ステップST4のYES)、制御部40aは、画像表示部41の作動を停止させてショベル100の稼動時間に関する情報の表示を中止させる(ステップST5)。本実施形態では、制御部40aは、メイン電源71からバックアップ電源ラインPL3を介して画像表示部41に電力が供給されないようにすることで、画像表示部41におけるメンテナンス情報画面の表示が中止されるようにする。その結果、画像表示部41に表示されていたメンテナンス情報画面は、作動スイッチ51の状態とは無関係に消える。
[0102]
 この切り換え処理により、保守作業者等は、キャビン10内に乗り込まなくとも、キャビン10のドア10Dを開けるだけで、画像表示部41に表示されたショベル100の稼動時間に関する情報を視認できる。なお、保守作業者は、例えば、保守点検ガイドライン等に従い、ショベル100のメンテナンスを行った際に、ショベル100の稼動時間及び日付等をチェックシートに書き込むように求められる場合がある。この場合、保守作業者は、画像表示部41に表示されたショベル100の稼動時間に関する情報を視認することで、キャビン10内に乗り込んで表示装置40を起動させなくとも、ショベル100の稼動時間をチェックシートに書き込むことができる。
[0103]
 また、表示装置40は、ドア10Dの外側から視認可能な位置に画像表示部41を備えている。すなわち、画像表示部41は、ドア10Dの外側にいる保守作業者等から見て、操作レバー等の陰に隠れないように配置されている。そのため、保守作業者等は、無理な姿勢を取ることなく、画像表示部41に表示されたショベル100の稼動時間に関する情報を視認できる。
[0104]
 また、ドア10Dにはガラス窓10W(図1参照。)が取り付けられている。そのため、保守作業者等は、ドア10Dを全開させることなく僅かに開けるだけで、画像表示部41に表示されたショベル100の稼動時間に関する情報をガラス窓越しに視認できる。
[0105]
 或いは、保守作業者等が携帯している端末の接近を作動スイッチ51が検知できるように構成されている場合には、保守作業者等は、ドア10Dに近づくだけで、画像表示部41に表示されたショベル100の稼動時間に関する情報をガラス窓越しに視認できる。この場合、保守作業者等は、画像表示部41に表示されたショベル100の稼動時間に関する情報を視認するためにドア10Dを開ける必要は無い。
[0106]
 なお、画像表示部41は、ショベル100の状態がキーオン状態からキーオフ状態へ移行した後の作動スイッチ51の最初の切り換わりに応じては作動しないように構成されていてもよい。或いは、画像表示部41は、キーオン状態からキーオフ状態へ移行した後で所定の作動禁止時間が経過するまでは、作動しないように構成されていてもよい。ショベル100の操作を終えた操作者がキャビン10から出るためにドア10Dを開けたときに画像表示部41が作動してしまうのを防止するためである。
[0107]
 具体的には、画像表示部41は、通常、ショベル100の状態がキーオン状態からキーオフ状態へ移行したときに、電力の供給が遮断されて作動が停止される。そのため、操作者がキャビン10から出るためにドア10Dを開けたときに画像表示部41が作動してしまうと、操作者は、画像表示部41の作動が適切に停止されていないと誤認してしまうおそれがある。上述の機能は、このような誤認を生じさせてしまうのを防止できる。
[0108]
 但し、画像表示部41は、ショベル100の状態がキーオン状態からキーオフ状態へ移行した後の作動スイッチ51の最初の切り換わりに応じて作動するように構成されていてもよい。また、画像表示部41は、キーオン状態からキーオフ状態へ移行した直後であっても作動するように構成されていてもよい。例外的な処理を省略することによって機能を単純化し、故障等の不具合が発生するのを抑制或いは防止するためである。
[0109]
 次に、図6を参照し、非稼動状態画面について説明する。図6は、非稼動状態画面の一例を示す。
[0110]
 図6に示す例では、キーオフ状態において画像表示部41に表示される非稼動状態画面は、日時表示領域41a及びエンジン稼動時間表示領域41fを含む。具体的には、制御部40aは、画像表示部41の全表示領域を黒色で表示させ、中央に累積稼動時間を白色で表示させ、右上隅に日時を白色で表示させている。
[0111]
 非稼動状態画面に含まれるエンジン稼動時間表示領域41fに表示される文字(例えば数字)の大きさは、稼動状態画面(図4参照。)に含まれるエンジン稼動時間表示領域41fに表示される文字の大きさよりも大きい。
[0112]
 また、非稼動状態画面は、日時表示領域41a及びエンジン稼動時間表示領域41f以外の全表示領域を一色(黒色)で表示し、日時表示領域41a及びエンジン稼動時間表示領域41fのそれぞれにおける数値及び記号等を別の一色(白色)で表示している。そして、非稼動状態画面は、中央に配置されたエンジン稼動時間表示領域41fの周囲には他の情報を表示していない。
[0113]
 このように、非稼動状態画面は、ドア10Dの外側にいる保守作業者等であっても、稼動時間に関する情報を容易に視認できるように構成されている。そのため、ドア10Dの外側にいる保守作業者等、すなわち、表示装置40から見て運転席に座る操作者よりも遠くにいる保守作業者等であっても、エンジン稼動時間表示領域41fに表示される文字を容易に視認(識別)することができる。
[0114]
 なお、非稼動状態画面は、日時表示領域41aの表示を省略してもよい。保守作業者等に必要とされる情報(例えば、稼動時間に関する情報)以外の情報の表示を省略することで、保守作業者等に必要とされる情報の視認性を更に向上させるためである。
[0115]
 或いは、非稼動状態画面は、保守作業者等に必要とされる情報として、燃料の残量に関する情報、尿素水の残量に関する情報、及びエラーに関する情報等の少なくとも1つを表示してもよい。この場合、燃料の残量に関する情報、尿素水の残量に関する情報、及びエラーに関する情報は、例えば、ショベル100の状態が直近のキーオン状態から現在のキーオフ状態に切り換わったときに記憶装置に記憶された情報である。
[0116]
 非稼動状態画面は、保守作業者等に必要とされる情報ではなく、ショベル100の操作者に必要とされる情報を表示してもよい。具体的には、非稼動状態画面は、例えば、キーレスエントリーシステム又はスマートキーレスエントリーシステム等の電子キーシステムをショベル100が搭載している場合、エンジンの始動手順に関する情報を表示してもよい。
[0117]
 次に、図7を参照し、切り換え処理を実行可能な制御部40aを備えたショベル100がもたらす効果について説明する。図7は、ショベル100の左側面図であり、ドア10Dの外側にいるヘルメットを装着した保守作業者によってドア10Dが大きく開かれた状態を示す。
[0118]
 図7に示すように、表示装置40は、右側ピラー10Pと運転席との間に配置されている。具体的には、表示装置40は、右側ピラー10Pの前にある右前コンソール10Cにおいて、画面が運転席側を向くように取り付けられている。保守作業者がドア10Dを開くと、表示装置40の制御部40aは、画像表示部41を作動させ、図6に示すような非稼動状態画面を表示させる。この機能により、保守作業者は、キャビン10内に乗り込むことなく、非稼動状態画面に表示されているショベル100の稼動時間を視認できる。画像表示部41は、運転席及び操作レバー等の陰に隠れてしまうこともない。
[0119]
 保守作業者は、ドア10Dを僅かに開くだけで、画像表示部41を作動させて非稼動状態画面を表示させるようにしてもよい。この場合、保守作業者は、ドア10Dの下部に嵌め込まれたガラス窓10Wを通して非稼動状態画面に表示されているショベル100の稼動時間を視認できる。
[0120]
 或いは、ショベル100は、保守作業者がドア10Dのノブ10Nを操作したときに、若しくは、ノブ10Nに触れたときに、画像表示部41を作動させることができるように構成されていてもよい。或いは、ショベル100は、ドア10Dの外側のすぐ近くにいる保守作業者を非接触で検知したときに、画像表示部41を作動させることができるように構成されていてもよい。これらの場合、保守作業者は、上述のように、ドア10Dの下部に嵌め込まれたガラス窓10Wを通して非稼動状態画面に表示されているショベル100の稼動時間を視認できる。
[0121]
 上述のように、本発明の実施形態に係るショベル100は、下部走行体1と、下部走行体1に旋回可能に搭載される上部旋回体3と、上部旋回体3に搭載される運転室としてのキャビン10と、キャビン10に設けられるドア10Dと、キャビン10内に配置される表示装置40と、ドア10Dの近傍で表示装置40から離れた位置に配置されるスイッチである作動スイッチ51とを有する。そして、ショベル100は、作動スイッチ51が切り換わったときに、ショベル100に搭載された記憶装置に記憶されている情報を出力するように構成されている。この構成により、ショベル100は、記憶装置に記憶されている情報を保守作業者等がより容易に確認できるようにする。
[0122]
 具体的には、ショベル100は、キーオフ状態において、表示装置40の画像表示部41を作動させることで、ショベル100に搭載された不揮発性記憶装置に記憶されている情報をキャビン10の外にいる保守作業者等に提示する機能を実現できる。或いは、ショベル100は、キーオフ状態において、音出力装置を作動させることで、不揮発性記憶装置に記憶されている情報をキャビン10の外にいる保守作業者等に音声で伝える機能を実現できる。そのため、保守作業者等は、キャビン10内に乗り込むことなく、キャビン10の外から、不揮発性記憶装置に記憶されている情報を取得できる。
[0123]
 作動スイッチ51は、望ましくは、ドア10Dの開閉を検出するように構成されたドアスイッチである。この構成により、制御部40aは、ルームライト52を点灯させるか否かを判定する際に利用する既設のドアスイッチの出力に基づき、キーオフ状態において画像表示部41を作動させるか否かを判定できる。すなわち、ショベル100は、新たなスイッチの設置を必要とすることなく、上述の機能を実現できる。
[0124]
 表示装置40は、望ましくは、エンジン11の稼動時間に関する情報を表示するように構成されている。この構成により、保守作業者等は、ショベル100に乗り込むことなく、エンジン11の稼動時間を確認できる。
[0125]
 表示装置40は、望ましくは、ドア10Dの外側から視認可能な位置に画像表示部41を備えている。そして、ショベル100は、望ましくは、作動スイッチ51が切り換わったときに画像表示部41を作動させるように構成されている。この構成により、ドア10Dの外側にいる保守作業者等は、ドア10Dを開けるだけで、無理な姿勢をとることなく、所望の情報を視認できる。
[0126]
 ショベル100は、ドア10Dの開放に応じて画像表示部41を作動させた後で所定の第1時間である最大作動時間が経過したときに画像表示部41の作動を停止させるように構成されていてもよい。この構成により、ショベル100は、キーオフ状態において、画像表示部41が長時間にわたって作動したままになってしまうのを防止できる。
[0127]
 画像表示部41は、ショベル100の状態がキーオン状態からキーオフ状態へ移行した後の作動スイッチ51の最初の切り換わりに応じては作動しないように構成されていてもよい。或いは、画像表示部41は、ショベル100の状態がキーオン状態からキーオフ状態へ移行した後で所定の第2時間である作動禁止時間が経過するまでは、作動しないように構成されていてもよい。この構成により、ショベル100は、ショベル100の操作を終えた操作者がキャビン10から出るためにドア10Dを開けたときに画像表示部41が作動してしまうのを防止できる。操作者がキャビン10から出るためにドア10Dを開けたときに画像表示部41が作動してしまうと、操作者は、画像表示部41が作動したままになっていると誤認してしまうためである。
[0128]
 表示装置40は、望ましくは、作動スイッチ51が切り換わったときに、キーオン状態のときに画像表示部に表示される稼動状態画面(図4参照。)とは異なる非稼動状態画面(図6参照。)を画像表示部41に表示するように構成されている。
[0129]
 そして、非稼動状態画面で表示される文字は、望ましくは、稼動状態画面で表示される文字よりも大きい。稼動状態画面は、キャビン10内の運転席に座る操作者によって視認されるのに対し、非稼動状態画面は、ドア10Dの外側にいる保守作業者等によって視認されるためである。
[0130]
 また、非稼動状態画面における所定の情報の表示位置は、望ましくは、稼動状態画面における所定の情報の表示位置とは異なる。例えば、エンジン稼動時間表示領域41fは、図4に示す稼動状態画面では、画像表示部41の左下の部分に配置されているが、図6に示す非稼動状態画面では、画像表示部41の中央部分に配置されている。これは、非稼動状態画面を視認する保守作業者等が所望の情報(エンジン11の稼動時間に関する情報)をより確実に視認できるようにするためである。
[0131]
 また、非稼動状態画面に表示される情報の数は、望ましくは、稼動状態画面に表示される情報の数よりも少ない。例えば、図4に示す稼動状態画面では、画像表示部41は、日時表示領域41a、走行モード表示領域41b、アタッチメント表示領域41c、燃費表示領域41d、エンジン制御状態表示領域41e、エンジン稼動時間表示領域41f、冷却水温表示領域41g、燃料残量表示領域41h、回転数モード表示領域41i、尿素水残量表示領域41j、作動油温表示領域41k、エアコン運転状態表示領域41m、画像表示領域41n、及びメニュー表示領域41pを含む。しかしながら、図4に示す非稼動状態画面では、画像表示部41は、日時表示領域41a及びエンジン稼動時間表示領域41fを含むのみである。これは、保守作業者等が所望の情報(エンジン11の稼動時間に関する情報)を迷うことなく確認できるようにするためである。同様の理由により、非稼動状態画面は、望ましくは、画像表示領域41nのような、動画が表示される領域を含まない。
[0132]
 また、非稼動状態画面で使用される色の数は、望ましくは、稼動状態画面で使用される色の数よりも少ない。例えば、図4に示す稼動状態画面で使用される色の数は、実質的に無制限であるのに対し、図6に示す非稼動状態画面で使用される色の数は、2色(背景色としての黒色と文字色としての白色)に制限されている。これは、保守作業者等に必要とされる情報の視認性を向上させるためである。
[0133]
 以上、本発明の好ましい実施形態について詳説した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態に制限されることはない。上述した実施形態は、本発明の範囲を逸脱することなしに、種々の変形又は置換等が適用され得る。また、別々に説明された特徴は、技術的な矛盾が生じない限り、組み合わせが可能である。
[0134]
 例えば、上述の実施形態では、キーオフ状態での画像表示部41の作動・停止は、キーオフ状態においてメイン電源71からバックアップ電源ラインPL3を介して電力の供給を受けている制御部40aによって制御される。しかしながら、キーオフ状態での画像表示部41の作動・停止は、キーオフ状態においてメイン電源71からバックアップ電源ラインPL3を介して電力の供給を受けている他の装置(例えば、コントローラ30又は撮像装置80等)によって制御されてもよい。
[0135]
 また、上述の実施形態では、制御部40aは、所定の作動条件が満たされた場合に、画像表示部41を作動させるように構成されている。しかしながら、制御部40aは、所定の作動条件が満たされた場合に、音出力装置を作動させるように構成されていてもよい。この場合、音出力装置は、例えば、キャビン10の外側にいる保守作業者等に向けてメンテナンスに関する音声情報を出力するように構成されていてもよい。具体的には、音出力装置は、例えば、エンジン11の稼動時間に関する音声情報を保守作業者等に向けて出力するように構成されていてもよい。
[0136]
 また、上述の実施形態では、作動スイッチ51としてのドアスイッチは、キーオフ状態において画像表示部41を作動させるか否かを制御部40aが判定する際に利用され、且つ、ルームライト52を点灯させるか否かを制御部40aが判定する際に利用されている。すなわち、作動スイッチ51は、2つの機能を実現するために利用されている。しかしながら、作動スイッチ51は、キーオフ状態において画像表示部41を作動させるか否かを制御部40aが判定するためのみに利用される専用のスイッチであってもよい。この場合、作動スイッチ51は、キャビン10の外側に配置された押しボタンであってもよい。
[0137]
 本願は、2019年3月26日に出願した日本国特許出願2019-059334号に基づく優先権を主張するものであり、この日本国特許出願の全内容を本願に参照により援用する。

符号の説明

[0138]
 1・・・下部走行体 1C・・・クローラ 2・・・旋回機構 2A・・・旋回用油圧モータ 2M・・・走行用油圧モータ 3・・・上部旋回体 4・・・ブーム 5・・・アーム 6・・・バケット 7・・・ブームシリンダ 8・・・アームシリンダ 9・・・バケットシリンダ 10・・・キャビン 10D・・・ドア 10N・・・ノブ 10W・・・ガラス窓 11・・・エンジン 11a・・・オルタネータ 11b・・・スタータ 14・・・メインポンプ 14a・・・レギュレータ 14b・・・吐出圧センサ 14c・・・油温センサ 15・・・パイロットポンプ 17・・・コントロールバルブユニット 26・・・操作装置 29・・・操作圧センサ 30・・・コントローラ 35・・・切換弁 40・・・表示装置 40a・・・制御部 41・・・画像表示部 42・・・操作部 51・・・作動スイッチ 52・・・ルームライト 70・・・物体検知装置 71・・・メイン電源 71a、71c・・・スイッチ 71b・・・リレー 73・・・電装品 74・・・エンジンコントロールユニット 75・・・エンジン回転数調整ダイヤル 76・・・出力特性切換スイッチ 80・・・撮像装置 85・・・向き検出装置 100・・・ショベル D4・・・ゲートロックレバー S1・・・ブーム角度センサ S2・・・アーム角度センサ S3・・・バケット角度センサ S4・・・機体傾斜センサ S5・・・旋回角速度センサ

請求の範囲

[請求項1]
 下部走行体と、
 前記下部走行体に旋回可能に搭載される上部旋回体と、
 前記上部旋回体に搭載される運転室と、
 前記運転室に設けられるドアと、
 前記運転室内に配置される表示装置と、
 前記ドアの近傍で前記表示装置から離れた位置に配置されるスイッチと、を有し、
 前記スイッチが切り換わったときに、ショベルに記憶されている情報を出力するように構成されている、
 ショベル。
[請求項2]
 前記スイッチは、前記ドアの開閉を検出するように構成されている、
 請求項1に記載のショベル。
[請求項3]
 前記表示装置は、エンジンの稼動時間に関する情報を表示するように構成されている、
 請求項1に記載のショベル。
[請求項4]
 前記表示装置は、前記ドアの外側から視認可能な位置に画像表示部を備えている、
 請求項1に記載のショベル。
[請求項5]
 前記スイッチが切り換わったときに前記画像表示部を作動させるように構成されている、
 請求項4に記載のショベル。
[請求項6]
 前記画像表示部を作動させた後で所定の第1時間が経過したときに前記画像表示部の作動を停止させるように構成されている、
 請求項5に記載のショベル。
[請求項7]
 前記画像表示部は、キーオン状態からキーオフ状態へ移行した後の前記スイッチの最初の切り換わりに応じては作動しないように構成されている、
 請求項5に記載のショベル。
[請求項8]
 前記画像表示部は、キーオン状態からキーオフ状態へ移行した後で所定の第2時間が経過するまでは、作動しないように構成されている、
 請求項5に記載のショベル。
[請求項9]
 前記表示装置は、前記スイッチが切り換わったときに、キーオン状態のときに画像表示部に表示される稼動状態画面とは異なる非稼動状態画面を前記画像表示部に表示する、
 請求項1に記載のショベル。
[請求項10]
 前記非稼動状態画面で表示される文字は、前記稼動状態画面で表示される文字よりも大きい、
 請求項9に記載のショベル。
[請求項11]
 前記非稼動状態画面における所定の情報の表示位置は、前記稼動状態画面における前記所定の情報の表示位置とは異なる、
 請求項9に記載のショベル。
[請求項12]
 前記非稼動状態画面に表示される情報の数は、前記稼動状態画面に表示される情報の数よりも少ない、
 請求項9に記載のショベル。
[請求項13]
 前記非稼動状態画面で使用される色の数は、前記稼動状態画面で使用される色の数よりも少ない、
 請求項9に記載のショベル。

補正された請求の範囲(条約第19条)
[ 2020年8月7日 ( 07.08.2020 )  国際事務局受理 ]

[1]
 下部走行体と、
 前記下部走行体に旋回可能に搭載される上部旋回体と、
 前記上部旋回体に搭載される運転室と、
 前記運転室に設けられるドアと、
 前記運転室内に配置される表示装置と、
 前記ドアの近傍で前記表示装置から離れた位置に配置されるスイッチと、を有し、
 前記スイッチが切り換わったときに、ショベルに記憶されている情報を出力するように構成されている、
 ショベル。
[2]
 前記スイッチは、前記ドアの開閉を検出するように構成されている、
 請求項1に記載のショベル。
[3]
 前記表示装置は、エンジンの稼動時間に関する情報を表示するように構成されている、
 請求項1に記載のショベル。
[4]
 前記表示装置は、前記ドアの外側から視認可能な位置に画像表示部を備えている、
 請求項1に記載のショベル。
[5]
 前記スイッチが切り換わったときに前記画像表示部を作動させるように構成されている、
 請求項4に記載のショベル。
[6]
 前記画像表示部を作動させた後で所定の第1時間が経過したときに前記画像表示部の作動を停止させるように構成されている、
 請求項5に記載のショベル。
[7]
 前記画像表示部は、キーオン状態からキーオフ状態へ移行した後の前記スイッチの最初の切り換わりに応じては作動しないように構成されている、
 請求項5に記載のショベル。
[8]
 前記画像表示部は、キーオン状態からキーオフ状態へ移行した後で所定の第2時間が経過するまでは、作動しないように構成されている、
 請求項5に記載のショベル。
[9]
 前記表示装置は、前記スイッチが切り換わったときに、キーオン状態のときに画像表示部に表示される稼動状態画面とは異なる非稼動状態画面を前記画像表示部に表示する、
 請求項1に記載のショベル。
[10]
 前記非稼動状態画面で表示される文字は、前記稼動状態画面で表示される文字よりも大きい、
 請求項9に記載のショベル。
[11]
 前記非稼動状態画面における所定の情報の表示位置は、前記稼動状態画面における前記所定の情報の表示位置とは異なる、
 請求項9に記載のショベル。
[12]
 前記非稼動状態画面に表示される情報の数は、前記稼動状態画面に表示される情報の数よりも少ない、
 請求項9に記載のショベル。
[13]
 前記非稼動状態画面で使用される色の数は、前記稼動状態画面で使用される色の数よりも少ない、
 請求項9に記載のショベル。
[14]
[追加] エンジン停止中に前記スイッチが切り換わったときに、ショベルに記憶されている情報を出力するように構成されている、
 請求項1に記載のショベル。
[15]
[追加] 前記スイッチが切り換わったときに、ショベルに記憶されている情報を、前記ドアの外側にいる人が認識できるように出力するように構成されている、
 請求項1に記載のショベル。
[16]
[追加] 前記スイッチが切り換わるまでは、前記表示装置は、非作動である、
 請求項1に記載のショベル。
[17]
[追加] 下部走行体と、前記下部走行体に旋回可能に搭載される上部旋回体と、前記上部旋回体に搭載される運転室と、前記運転室に設けられるドアと、前記運転室内に配置される表示装置と、前記ドアの近傍で前記表示装置から離れた位置に配置されるスイッチと、を有するショベル用のシステムであって、
 前記スイッチが切り換わったときに、ショベルに記憶されている情報を出力するように構成されている、
 ショベル用のシステム。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]