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1. WO2020194828 - INFORMATION PROCESSING SYSTEM, INFORMATION PROCESSING DEVICE, AND INFORMATION PROCESSING METHOD

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明 細 書

発明の名称 情報処理システム、情報処理装置、および情報処理方法

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005  

課題を解決するための手段

0006  

発明の効果

0007  

図面の簡単な説明

0008  

発明を実施するための形態

0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110   0111   0112  

符号の説明

0113  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13  

明 細 書

発明の名称 : 情報処理システム、情報処理装置、および情報処理方法

技術分野

[0001]
 本発明は、情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。

背景技術

[0002]
 従来より、コミュニケーションの目的でデータを送受信するシステムにおいて、当事者間の円滑なコミュニケーションを補助する技術が存在する。特許文献1では、テレビ会議システムにおいて、送信対象の画像データのデータ量をネットワークの帯域内に抑えるために、当該画像データに人物がいるか否かに応じて解像度やフレームレートを調整する技術が開示されている。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 特開2012-80518号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 しかしながら、上記の特許文献1を含む従来技術のみでは、送信対象の画像データの内容に応じて、データ送信のパラメータを調整することはできるものの、送り手からの一方向的なコミュニケーションの手段であることに変わりはなく、当事者間の円滑なコミュニケーションを実現するには十分なものではなかった。
[0005]
 本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、情報の送り手と受け手とのコミュニケーションを、より円滑に進めることを補助する技術を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0006]
 上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理システムは、送り手と受け手との所定の方式のコミュニケーションに利用される情報処理システムであって、前記所定の方式によって前記送り手から前記受け手へ伝達される対象に関する情報を、オリジナル情報として前記送り手より取得する情報取得手段と、前記受け手に提示される様態に基づいて、前記オリジナル情報の少なくとも一部を加工する方法を決定する決定手段と、前記方法に基づいて、前記オリジナル情報を加工する加工手段と、前記加工手段により加工された情報を、前記受け手に対して、提示する提示手段と、を備え、前記加工手段は、前記所定のコミュニケーションにより前記送り手が伝えたい内容自体は変えないようにして、前記受け手が好むように前記オリジナル情報の少なくとも一部を変更する。
 また、本発明の他の態様の情報処理システムは、送り手と受け手との所定の方式のコミュニケーションに利用され、該コミュニケーションにおいて少なくとも前記受け手は前記所定の方式を実現するための装置を用いる情報処理システムであって、前記所定の方式によって前記送り手から前記受け手へ伝達される対象に関する情報を、オリジナル情報として前記送り手より取得する情報取得手段と、前記受け手に適合するように前記オリジナル情報の少なくとも一部を加工する方法を決定する決定手段と、前記方法に基づいて、前記オリジナル情報を加工する加工手段と、前記加工手段により加工された情報を、前記受け手に対して、前記装置によって提示させる提示手段と、を備え、前記加工手段は、前記所定のコミュニケーションにより前記送り手が伝えたい内容自体は変えないようにして、前記受け手が好むように前記オリジナル情報の少なくとも一部を変更する。
 また、本発明の一態様の情報処理装置は、送り手と受け手との所定の方式のコミュニケーションに利用され、該コミュニケーションにおいて前記受け手により用いられる装置と通信可能な情報処理装置であって、前記送り手が発した、前記所定の方式によって前記送り手から前記受け手へ伝達される対象に関する情報を取得する手段と、前記受け手に適合するよう前記取得した情報の少なくとも一部を加工する手段と、前記加工された情報を前記装置に送信する手段とを備え、前記加工する手段は、前記所定のコミュニケーションにより前記送り手が伝えたい内容自体は変えないようにして、前記受け手が好むように前記取得した情報の少なくとも一部を変更し、前記送信された加工された情報は前記装置にて前記受け手に提示される。
 さらに、本発明の他の態様の情報処理装置は、送り手と受け手との所定の方式のコミュニケーションにおいて前記受け手にて用いられる情報処理装置であって、前記所定の方式によって前記送り手から前記受け手へ伝達される対象に関する情報を取得する手段と、前記受け手に適合するよう前記取得した情報の少なくとも一部を加工する手段と、前記加工された情報を前記受け手に提示させる手段とを備え、前記加工する手段は、前記所定のコミュニケーションにより前記送り手が伝えたい内容自体は変えないようにして、前記受け手が好むように前記取得した情報の少なくとも一部を変更する。
 また、本発明の一態様の情報処理装置は、送り手と受け手との所定のコミュニケーションに利用され、該コミュニケーションにおいて、前記送り手により用いられる第1の装置と前記受け手により用いられる第2の装置との双方と通信可能な情報処理装置であって、前記送り手により第1形態の伝達方式によって入力された、前記送り手から前記受け手へ伝達すべき内容を示すオリジナル情報を前記第1の装置より取得する手段と、前記受け手の状況を示す状況情報を前記第2の装置より取得する手段と、前記取得された状況情報に基づいて前記オリジナル情報を加工して、前記第1形態の伝達方式と異なる第2形態の伝達方式の加工後情報を生成する手段と、前記加工後情報を前記第2の装置に送信する手段とを備える。
 また、本発明の一態様の情報処理方法は、送り手と受け手との所定のコミュニケーションに利用される情報処理方法であって、第1形態の伝達方式によって前記送り手から前記受け手へ伝達すべき内容を示すオリジナル情報を前記送り手より取得する工程と、前記受け手の状況示す状況情報を取得する工程と、前記取得された状況情報に基づいて前記オリジナル情報を加工して、前記第1形態の伝達方式と異なる第2形態の伝達方式の加工後情報を生成する工程と、前記生成された加工後情報の内容を前記受け手に認識させる工程とを有する。

発明の効果

[0007]
 本発明によれば、情報の送り手と受け手とのコミュニケーションを、より円滑に進めることを補助する技術を提供することができる。

図面の簡単な説明

[0008]
[図1] 本発明の一実施形態の情報処理システムの適用対象となるサービスの概要を示す図である。
[図2] 本発明の一実施形態の情報処理システムを適用したサービスについて、図1の例とは異なる例を示す図である。
[図3] 本発明の一実施形態の情報処理システムのシステム構成図である。
[図4] 本発明の一実施形態のサーバのハードウェアブロック図である。
[図5] 本発明の一実施形態のサーバの機能ブロック図である。
[図6] 本発明の一実施形態のパーソナライズ処理の一例を説明するフローチャートである。
[図7] 本発明の一実施形態の情報処理システムを適用したサービスについて、図1および図2の例とは異なる例を示す図である。
[図8] 本発明の一実施形態の情報処理システムを適用したサービスについて、図1、図2、および図7の例とは異なる例を示す図である。
[図9] 本発明の一実施形態の情報処理システムの適用対象となるサービスの概要を示す図である。
[図10] パーソナライズサービスにおけるパーソナライズの具体例を示す図である。
[図11] 本発明の一実施形態の情報処理システムのシステム構成図である。
[図12] 本発明の一実施形態のサーバの機能ブロック図である。
[図13] 本発明の一実施形態の情報処理システムの適用対象となるサービスの概要を示す図である。

発明を実施するための形態

[0009]
 以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
[0010]
 [実施形態A]
 図1は、本発明の一実施形態の情報処理システムの適用対象となるサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)の概要を示す図である。
 ここで、本サービスは、所定の情報伝達の方式(テレビ会議、電話、電子メールやチャットなど)を実現するための装置(インターフェース)が活用された、情報の送り手Sと受け手Rとのコミュニケーションに利用されるサービスである。すなわち、本実施形態に係る情報処理システムでは、上記コミュニケーションにおいて所定の装置が活用されることが前提であり、送り手Sからのコミュニケーションに係る要素(送り手Sの表情や身振り、伝達媒体(声や伝達内容に関する文章)、伝達内容自体など)の少なくとも1つが受け手Rに直接伝わるのではなく、上記所定の装置を介して受け手Rに伝わるのである。このようなサービスとしては、例えば、テレビ会議サービス、バーチャルアシスタントといった映像や音声を使ったコミュニケーションサービス、電話サービスといった音声を使ったコミュニケーションサービス、電子メールサービスやチャットといったテキストを使ったコミュニケーションサービス、さらには映像、音声、テキストを適宜混合したサービスなどが挙げられる。さらには、本サービスは、スマートグラスやヘッドマウントディスプレイやヒアラブルデバイス(補聴器も含む)を受け手側が装着して送り手Sと直接対峙してのコミュニケーションにも適用できる。この場合も、ヘッドマウントディスプレイなどであれば、送り手Sの表情や身振りがグラス部分やディスプレイを介して受け手Rに伝わり、ヒアラブルデバイスであれば、送り手Sが発した音声がマイク/スピーカを介して受け手Rに伝わる。
 さて具体的に例えば、本サービスは、用いる情報伝達の方式によって送り手Sから受け手Rへ伝達される対象に関する情報(以下、「オリジナル情報」と呼ぶ)であるオリジナル情報ISの少なくとも一部を、受け手Rに応じて(好ましくは、受け手Rに適合した様態に基づいて)決定される加工の方法(以下、「加工方法」と呼ぶ)に従って加工し、受け手Rに提示するサービスである。
 上記伝達される対象としては、例えば情報伝達の方式がテレビ会議である場合は、コミュニケーション時における身体的態様(表情や身振りなど)、および伝達内容を示す音声である。また、情報伝達の方式が電話である場合の上記伝達される対象は、伝達内容を示す音声である。さらに、情報伝達の方式が電子メールやチャットである場合の上記伝達される対象は、伝達内容を示す文字列(文章など)である。
 このように、オリジナル情報には、伝達内容を示すものと、必ずしも伝達内容自体を表すものでは無いが該当する方式のコミュニケーションにおいて送り手Sが発するものとが含まれる。
 なお、上記のオリジナル情報ISの形態は、特に限定されず、各種各様の形態が含まれ得る。具体的に例えば、あるコミュニケーションにおける送り手Sの身体の少なくとも一部(顔、上半身、全身など)を示す画像(「動画像」と「静止画像」を含む)、送り手Sが発した音声、送り手Sが伝達したい内容を示す文章などに関する情報などは、オリジナル情報ISに含まれる。
[0011]
 本サービスにおいて、受け手Rは、送り手Sとのコミュニケーションにおいて、送り手Sから送信されたオリジナル情報ISをそのまま取得するのではなく、自身に適合するよう(例えば、自身の嗜好に応じて決定された様態に)加工されたオリジナル情報IS(以下、「加工後情報」と呼ぶ)を取得する。
 これにより、例えば、送り手Sから送信されたオリジナル情報ISに、受け手Rにとってストレスを感じる内容が含まれていたとしても、受け手Rは、そのストレスが感じにくいように加工された加工後情報IPを取得することができるため、受け手Rは、対象となるコミュニケーションにおいて自身が感じるストレスを低減することができる。
[0012]
 以下、本サービスの具体的な流れについて説明する。なお、図1においては、本サービスとしてテレビ会議について説明する。
 ステップSS1において、受け手Rは、自身の希望する加工方法についての要望に関する情報を、要望情報IRとして後述する受信端末2aに入力し、受信端末2aはその情報を、後述するサーバ1aに送信する。ここでは、要望情報IRを、「送り手Sの顔を笑顔に変更することを指示する情報」とする。
[0013]
 ここで、受け手Rが要望情報IRを入力する方法や、その具体的な要望の内容は特に限定されないが、例えば、受け手Rが、後述するアプリケーションを介して、提示されたリストから選択するようにしても良い。
 この場合は例えば、「送り手Sの頭部をキャラクタAの頭部に置換」、「送り手Sの表情を笑顔に変更」などの加工項目が列挙されたリストから受け手Rに選択させれば良い。また、上記頭部を他に置換する場合は、上記キャラクタAも受け手Rに選択させても良い。なお、加工方法や要望情報IRの内容の具体例については、図2などを用いて、後述する。
[0014]
 ステップSS2において、サーバ1aは、受信端末2aから送信された要望情報IRに基づいて、オリジナル情報ISの加工方法を決定する。ここでは、要望情報IRが「送り手Sの顔を笑顔に変更」することを指示するものであるので、加工方法は、所定の画像の中で検出された顔を笑顔に変更するものとなる。
[0015]
 ステップSS3において、送り手Sは、活用するサービスに係るインターフェースとしての送信端末3a(サービスの種類毎に決まっている)を用いて、受け手Rに対するコミュニケーションのための動作を実行する。図1においてはテレビ会議であるので、送り手Sが送信端末3aが備えるカメラの前で会話をすることにより該カメラは送り手Sを撮影し、送信端末3aは、撮影により得られた画像および音声をオリジナル情報として取得し、その情報を、サーバ1aに送信する。サーバ1aは、送信端末3aから送信されたオリジナル情報ISを取得する。
 なお、本サービスが電話であれば、送り手Sが送信端末3aのマイクに対して音声を入力したり、本サービスがメールやチャットであれば、送り手Sが送信端末3aの入力部(キーボードやタッチパネル)を介して伝達内容を打ち込んだりすることによって、送信端末3aはオリジナル情報を取得する。
[0016]
 ステップSS4において、サーバ1aは、ステップSS3で取得されたオリジナル情報ISを、ステップSS2で決定された加工方法に従って加工する(以下、「パーソナライズ処理」という)。ここでは要望情報IRが「送り手Sの顔を笑顔に変更することを示す情報」であるので、サーバ1aは、オリジナル情報に含まれる画像に対して加工を施す。例えば、サーバ1aは、上記取得されたオリジナル情報に含まれる画像において顔検出処理を行い、検出された顔を笑顔に変更する。このとき、表情解析を行い、オリジナル情報において検出された顔が元々笑顔である場合は本変更を行わなくても良い。また、表情解析により所定の表情(無表情や怒りなど)の時に笑顔に変更するようにしても良い。サーバ1aは、加工したオリジナル情報ISを、加工後情報IPとして、受け手Rが本サービス時に活用する装置である受信端末2aに送信する。
[0017]
 ステップSS5において、受信端末2aは、サーバ1aから送信された加工後情報IPを受信し、該受信した加工後情報IPを本サービスに沿って受け手Rに提示する。
 以上が本サービスの概要である。ここで、図1を見ると、本サービスの使用中において送り手Sが無表情である場合は、送り手Sから送信されるオリジナル情報ISに含まれる画像IS1には、無表情の送り手Sが撮影された画像が含まれることになる。本実施形態では、ステップSS4にて送り手Sの顔を笑顔に変更する加工が施されるので、受け手Rが取得する加工後情報IPに含まれる上記画像IS1に対応する画像IP1は、送り手Sが笑った画像が含まれることになる。
 すなわち、図1の例では、無表情の送り手Sが撮影された画像が、受け手Rの要望に基づいて、笑っている送り手Sが映る画像に加工されて、受け手Rに提示されている。
 そのため、受け手Rは、無表情の送り手Sが撮影された画像ではなく、笑っている送り手Sが映っている画像を見ることになるので、無表情で何を考えているのだろうと言った不要な心配をすることがなく、結果としてストレスを低減することができる。また、このような効果は、送り手Sの立場からしても、受け手Rに対して、余計な不安を与えることもなく、好印象を与えることができるため有用である。
[0018]
 なお、受信端末2aおよび送信端末3aのそれぞれは、事前に本サービスの提供者などによって提供される所定のアプリケーション(以下、「アプリ」と呼ぶ)がインストールされ、サーバ1aを含めて、本サービスの提供に必要となる各種情報は、予め図示せぬDBなどに格納されているものとする。例えば、本サービスがテレビ会議である場合は、受信端末2a、送信端末3aにインストールされているアプリはテレビ会議に関するものとなる。
[0019]
 ここで、テレビ会議に関する本サービスにおける加工は、必ずしも、無表情の表情で撮影された画像を笑っている表情の画像に加工することに限定されるものではない。そこで、図2を参照しつつ、他の具体的な加工の例についていくつか説明する。
 図2は、本発明の一実施形態の情報処理システムを適用したサービスについて、図1の例とは異なる例を示す図である。
[0020]
 図2の(a)乃至(d)のそれぞれは、図1の画像IP1の変形例として、オリジナル情報ISに含まれる画像IS1が加工された結果の画像の一例を示している。
 図2(a)には、「送り手Sの頭部をキャラクタAの頭部に置換する」加工が施された画像IP2が表示されている。
 このような加工方法が要望される場合としては、例えば、受け手Rが送り手Sの顔に嫌悪感を抱いており、送り手Sの顔が撮影された画像が提示された場合、受け手Rの、コミュニケーションに対する意欲が減退する場合などがあり得る。
 すなわち、そのような場合、受け手Rは、送り手Sの頭部を、好きなキャラクタAの頭部に置換する加工方法を、自身の、コミュニケーションに対する意欲の減退への対抗手段として用い得る。
[0021]
 図2(b)には、「送り手Sの目の部分をマスクする」加工が施された画像IP3が表示されている。
 ここで受け手Rは、例えば、送り手Sの顔が撮影された画像の鋭い目つきに威圧感を感じる場合などに、このような加工方法を要望し得る。
 すなわち、受け手Rは、送り手Sの顔が撮影された画像の目の部分を隠すことで、威圧感を感じる原因を取り除き、コミュニケーションに対する集中力を高めるといった効果を狙い得る。
[0022]
 図2(c)には、「送り手Sの動きとしてダイナミックに手を動かす身振りを加える」加工が施された画像IP4が表示されている。
 このような加工は、例えば、受け手Rが身体を動かさず淡々としゃべる送り手Sに対して悪い印象を受ける場合に要望し、送り手Sに対する悪い印象を取り除き、コミュニケーションに係るストレスを低減し得る点で有用である。
[0023]
 図2(d)には、「送り手Sの頭部に花を付する」加工が施された画像IP5が提示されている。
 このような加工は、例えば、送り手Sおよび受け手Rを含む複数人でのテレビ会議などにおいて、議論が白熱し過ぎてしまった場合や、議論が煮詰まってしまった場合などに、コミュニケーションの場を和ませることで、受け手Rの精神を安定させてリラックスさせる効果や、議論自体の質を高める効果を発揮し得る。
[0024]
 なお、図2(a)~(d)に示した例を含む様々な加工方法があるが、具体的な加工方法はステップSS1にて受け手Rの所望に応じて決定されても良いし、サーバ1aがランダムに決定しても良い。
 以上、本サービスにおける具体的な加工の例について説明した。これらをまとめると、オリジナル情報ISが、送り手Sの頭部が撮影された画像を含むと推測される画像に関する情報であった場合の、加工方法は、概ね5種類に分類できる。
 すなわち、送り手Sの身体の少なくとも一部を変更する加工、送り手Sの身体の少なくとも一部を置換する加工、送り手Sの身体の少なくとも一部を隠す加工、送り手Sの動きを変更する加工、および送り手Sの身体に何かを追加する加工の5種類である。
 ただし、これらの例は、あくまでも例示であり、本サービスの提供者は、本サービスにおいて、その他のあらゆる加工方法を採用し得る。
 また、オリジナル情報ISが、音声に関する情報や文字に関する情報であった場合の例については、図7および図8などを参照しつつ、後述する。
[0025]
 図3は、本発明の一実施形態の情報処理システムのシステム構成図である。
 図1に示す情報処理システムは、本サービスの提供者などにより管理されるサーバ1aと、受け手Rにより使用される受信端末2aと、送り手Sにより使用される送信端末3aとを含む情報処理システムである。なお、用いるコミュニケーションの方式によっては、情報のやり取りはインタラクティブになる場合(例えば、テレビ会議、電話など)もある。この場合は、情報を発信している側が送り手Sとなり、その情報を受ける側が受け手Rとなり、状況に応じて送り手Sと受け手Rは入れ替わる。よって、図3におけるシステムにおいても、受信端末2aが送信端末になることもあるし、送信端末3aが受信端末になることもある。すなわち、本明細書において、「受信端末」、「送信端末」はそれぞれ、受信専用、送信専用の装置を意味するものでは無く(もちろんそうであっても良い)、あるコミュニケーションのあるタイミングにおける情報を発信する側の装置を送信端末と称し、その時に情報を受信する側の装置を受信端末と称するのである。また、ヘッドマウントディスプレイやヒアラブルデバイスを用いる場合は、送信端末は存在しない場合もある。
 サーバ1aと、受信端末2aと、送信端末3aとは、インターネットなどの所定のネットワークNを介して相互に接続されている。
[0026]
 図4は、本発明の一実施形態の情報処理システムのうち、サーバ1aのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
[0027]
 サーバ1aは、CPU(Central Processing Unit)11aと、ROM(Read Only Memory)12aと、RAM(Random Access Memory)13aと、バス14aと、入出力インターフェース15aと、出力部16aと、入力部17aと、記憶部18aと、通信部19aと、ドライブ20aとを備えている。
[0028]
 CPU11aは、ROM12aに記録されているプログラム、または、記憶部18aからRAM13aにロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
 RAM13aには、CPU11aが各種の処理を実行する上において必要な情報なども適宜記憶される。
[0029]
 CPU11a、ROM12aおよびRAM13aは、バス14aを介して相互に接続されている。このバス14aにはまた、入出力インターフェース15aも接続されている。入出力インターフェース15aには、出力部16a、入力部17a、記憶部18a、通信部19aおよびドライブ20aが接続されている。
[0030]
 出力部16aは、液晶ディスプレイやスピーカなどの各種ハードウェアで構成され、各種情報を出力する。
 入力部17aは、キーボードやマウスなど各種ハードウェアで構成され、各種情報を入力する。
 記憶部18aは、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)などで構成され、各種情報を記憶する。
 通信部19aは、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(例えば、図3の例で言えば、受信端末2aや送信端末3aなど)との間で行う通信を制御する。
[0031]
 ドライブ20aは、必要に応じて設けられる。ドライブ20aには磁気ディスクなどからなり、リムーバブルメディア31aが適宜装着される。ドライブ20aによってリムーバブルメディア31aから読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18aにインストールされる。
[0032]
 なお、受信端末2aおよび送信端末3aのハードウェア構成は、サーバ1aのハードウェア構成と基本的に同様とすることができるので、ここではその説明を省略する。
[0033]
 続いて、図5を参照しつつ、本サービスに関連する一連の処理(以下、「パーソナライズ処理」と呼ぶ)を実現し得るサーバ1aの機能的構成の一例について説明していく。
[0034]
 図5は、図3のサーバ1a、受信端末2a、および送信端末3aの機能的構成のうち、パーソナライズ処理を実行し得る機能的構成の一例を示すブロック図である。図5に示す例では、コミュニケーションの方式としては、テレビ会議(ビデオチャット)、音声電話、およびチャットであり、受信端末2aおよび送信端末3aにインストールされるアプリは、上記3つの方式の各々を実現できるものとする。従って送り手Sおよび受け手Rは、所望のコミュニケーションの所定のタイミング時(例えば、開始時)に、今回活用する方式を選択することになる。図5においては、便宜上受信端末2a、送信端末3aと表記しているが、テレビ会議や音声電話の場合は、状況に応じて、符号2a、3aの各々の端末は受信端末になったり送信端末になったりすることになる。
 サーバ1aのCPU11aにおいては、要望情報受付部111aと、加工方法決定部112aと、オリジナル情報取得部113aと、加工部114aと、提示部115aとが機能する。
 また、サーバ1aの記憶部18aの一領域には、加工情報DB200aが設けられている。
[0035]
 ここで、上述の通り、本サービスにおいて、受信端末2aは、受け手Rにより入力された加工方法に対する要望情報IRを、サーバ1aに送信する。
 そこで、サーバ1aの要望情報受付部111aは、受信端末2aから送信された要望情報IRを、通信部19aを介して取得する。
 なお、上述の通り、受け手Rが要望情報IRを入力する方法や、その具体的な形態は特に限定されず、本サービスの提供者は、任意にその内容を決定することができる。
[0036]
 加工方法決定部112aは、最終的に(受信端末2aによって受け手Rが実際に伝達内容を認識する際において)受け手Rに提示される様態に基づいて、後述するオリジナル情報ISの加工方法を決定する。
 すなわち、加工方法決定部112aは、受信端末2aから送信された要望情報IRに基づいて、後述するオリジナル情報ISの加工方法を決定する。
 ここで、受け手Rに提示される様態とは、例えば、受け手Rによる加工方法に対する明示的な要望である。しかしながら、これはあくまでも例示であり、受け手Rに提示される様態とは、加工方法の決定に資する受け手Rに関するあらゆる情報が含まれる。
 なお、本実施形態においては、受け手Rの要望として、例えば、「送り手Sの頭部をキャラクタAの頭部に置換」、「送り手Sの話す言葉を関西弁に変更」、「文章の語尾を「でちゅ」に変更」といった具体的な加工方法が選択により入力されることを前提としている。そして、加工方法決定部112aは、上記の各選択された内容と事前に紐付けられている加工の具体的な内容(例えば、加工のための所定のアルゴリズムなど)を、加工情報DB200aから取得することで、オリジナル情報ISの加工方法を決定する。
 すなわち、本実施形態において、加工情報DB200aには、受け手Rが選択し得る要望の内容と紐づけられた加工に利用し得る具体的なアルゴリズムなどが、保持される形態や具体的な形式を問わず、格納されている。
 なお、このような要望と、加工の具体的な内容とを紐付けする方法などについても、特に限定されない。具体的に例えば、受信端末2aにおいて、加工の具体的な内容を一意に識別するID(Identification)などを生成し、そのIDが受信端末2aからサーバ1aに送信されても良い。
[0037]
 オリジナル情報取得部113aは、利用者により選択された方式のコミュニケーションにより送り手側から受け手側に伝達されるべきものに関する情報を、オリジナル情報ISとして送り手Sより取得する。
 すなわち、オリジナル情報取得部113aは、送信端末3aから送信されたオリジナル情報ISを、通信部19aを介して取得する。
 このオリジナル情報ISには、画像、音声、文字などに関する情報を含むあらゆる形態の情報が含まれ得る。つまり、具体的に例えば、オリジナル情報ISとは、テレビ会議に出席した送り手Sを撮影した動画に関する情報、電話やテレビ会議での送り手Sが発した音声に関する情報や、メールやチャットにおいて送り手Sが書いた文章に関する情報などである。
 なお、オリジナル情報ISが、送り手Sを撮影した動画に関する情報である場合の、本サービスにおける加工の具体的な例は、図1および図2を用いて前述した。また、オリジナル情報ISが電話やテレビ会議での送り手Sが発した音声に関する情報や、メールやチャットにおいて送り手Sが書いた文章に関する情報である場合の、本サービスにおける加工の具体的な例は、図7および図8を用いて後述する。
[0038]
 加工部114aは、オリジナル情報取得部113aにより取得されたオリジナル情報ISを、加工方法決定部112aにより決定された加工方法に基づいて、加工し、その情報を加工後情報IPとして取得する。
 ここで、加工部114aには、画像加工部121aと、音声加工部122aと、文字加工部123aとが設けられている。上述のように本実施形態では、各コミュニケーションにおいて3つの方式から1つが選択されるが、画像加工部121a、音声加工部122a、文字加工部123aのち機能毎に機能するものが異なる。以下、これらの機能ブロックの機能について、詳細に説明していく。
[0039]
 画像加工部121aは、オリジナル情報取得部113aで取得されたオリジナル情報ISに含まれる画像を加工するものであって、テレビ会議において機能する。
 具体的に例えば、加工方法決定部112aで決定された加工方法が「送り手Sの頭部をキャラクタAの頭部に置換」である場合、オリジナル情報ISに送り手Sの頭部が撮影された画像を含むと推測される画像について、予め取得されているキャラクタAの頭部が撮影された画像へと置換するという加工を行う。
 なお、例えば、オリジナル情報ISに送り手Sの頭部が撮影された画像が含まれているか否かの判断などについては、実現する手法を問わず、本サービスの提供者は、画像処理や表情認識などに関連する任意の手法を採用することができる。
[0040]
 音声加工部122aは、オリジナル情報取得部113aで取得されたオリジナル情報ISに含まれる音声を加工するものであって、テレビ会議および音声電話において機能する。
 具体的に例えば、加工方法決定部112aで決定された加工方法が「その場が和む音声に加工」だった場合、送り手Sの音声を含むと推測される音声について、音声のスピード、音声の高低、トーン、抑揚など、その場が和むように、適切な加工を行うことができる。
 また例えば、音声加工部122aは、受け手Rの嗜好に応じて、音声はもとより、その言葉によって記述される文章も同時に加工することが可能である。すなわち例えば、受け手Rが関西弁を話すキャラクタBのファンであった場合、要望情報受付部111aに送信する要望情報IRを「キャラクタBの話す音声に加工」とすることができる。この設定によれば、音声加工部122aは、送り手Sの音声を含むと推測される音声について、その音声をキャラクタBの音声に加工してさらに、その言葉によって記述される文章に関西弁の特徴(例えば一人称の名詞の「わし」や「うち」、語尾の「ねん」や「やん」などを含む)を付与することができる。
 なお、例えば、送り手Sの音声を含むか否かの推測や、音声の加工の具体的な方法については、特に限定されず、本サービスの提供者は、音声認識、文章解析、および言語解析などに関連する任意の技術を採用することができる。
[0041]
 文字加工部123aは、オリジナル情報取得部113aで取得されたオリジナル情報ISに含まれる文字を加工するものであって、チャットにおいて機能する。
 具体的に例えば、文字加工部123aは、受け手Rの要望が「文章の語尾を「でちゅ」に変更」だった場合、次のような一連の処理を実行する。
 すなわち、文字加工部123aは、文章解析の手法を用いて、当該文章の情報から、語尾に相当する部分を抽出する。
 文字加工部123aはさらに、抽出した部分を「でちゅ」に変更した文章の情報を、加工後情報IPとして取得する。
 本発明で重要なことは、送り手Sと受け手Rがいるコミュニケーションにおいて、送り手Sによるオリジナルな情報(表情、身振り手振り、発した言葉自体)を受け手側において忠実に再現することではなく、上記情報を受け手Rに適合させること(好むようにすること)が重要である。そのために、送り手Sが伝えたい内容が伝達されることは大前提のもと、上記オリジナルな情報を受け手Rに応じてパーソナライズすることが本質である。よって、パーソナライズの方法、程度、方向性などは本質では無い。
[0042]
 加工部114aは、画像加工部121a、音声加工部122a、および文字加工部123aで適宜加工された各種情報に基づいて、加工後情報IPを生成し、その情報を取得する。
[0043]
 提示部115aは、加工部114aで取得された加工後情報IPを、受け手Rに対して、選択された方式に応じたデバイス(例えば、テレビ会議であれば、ディスプレイやスピーカ)に提示させる。
[0044]
 図6は、図4のサーバ1aにより実行されるパーソナライズ処理の流れを説明するフローチャートである。ここでは、コミュニケーションの方式としてテレビ会議について説明する。よって、例えば、端末2a、3aの各々の利用者がアプリにおいてテレビ会議を選択して通信を開始し、上記利用者の少なくとも一方が本パーソナライズ処理を選択した場合、該選択をした端末に対して本処理は開始される。ここでは、端末2aの利用者のみがパーソナライズ処理を選択した場合について説明する。例えば、端末2a、3aは、パーソナライズ処理の実行の要否を選択させる画面を自身の出力部16aに表示させ、利用者に上記要否の選択を促す。利用者が入力部17aを介して要否を選択すると、端末2a、3aは該要否を示す情報をサーバ1aに送信する。
 なお、例えば、テレビ会議の場合、パーソナライズ処理対象の人物を予め登録し、該人物が登場する場合(画像認識により所定の人物が検出された場合など)にパーソナライズ処理を実行するようにしても良い。すなわち、パーソナライズ処理の実行自体の選択に限らず、所定の条件を満たした場合にパーソナライズ処理を実行させるようにしても良い。上記所定の条件についても、端末2a、3aは、利用者にそれらの入力を促し、入力された情報をサーバ1aに送信すれば良い。また、所定のコミュニケーションにおいて、本パーソナライズ処理を必ず実行するようにしても良い。
 さて、本発明に係る「パーソナライズ処理」の恩恵を受けるのは、図1における受け手R、すなわち、少なくとも2人の人間の間で実施される所定のコミュニケーションにおいて、伝達コンテンツを発信した側(1人でも良いし、複数人でも良い)が発した伝達コンテンツを受ける側(1人でも良いし、複数人でも良い)である。一方、本来であれば、テレビ会議であるので、端末2a,3aの利用者は適宜送り手S、受け手Rが入れ替わるのであるが、上述のように、パーソナライズ処理を望む者が端末2aの利用者であるので、ここでは説明を分かり易くするために、パーソナライズ処理の観点から便宜上、端末2aの利用者を受け手Rとし、端末2aを受信端末2aと表記し(パーソナライズ処理を受けるのが端末2aの利用者であるので)、端末3aの利用者を送り手Sとし端末3aを送信端末3aと表記する。すなわち、本発明に係るパーソナライズ処理を受ける方を受け手Rとし、パーソナライズ処理が施されたコンテンツ(加工後情報)を出力する端末を受信端末2aとする。
[0045]
 上述のように本実施形態では、本テレビ会議において受信端末2aの利用者(受け手R)のみがパーソナライズ処理を選択しているので、受信端末2aは、受け手Rに対して要望情報入力画面を表示して要望情報IRの入力を促す。受け手Rが所望の要望情報IRを入力すると、受信端末2aは入力された要望情報IRをサーバ1aに送信する。ステップS11の処理において、要望情報受付部111aは、上記受信端末2aから送信された要望情報IRを、通信部19aを介して取得する。
[0046]
 ステップS12の処理において、加工方法決定部112aは、ステップS11で取得された要望情報IRに基づいて、オリジナル情報ISに対する、加工方法を決定する。
[0047]
 ステップS13の処理において、オリジナル情報取得部113aは、送信端末3aにて取得されて送信されたオリジナル情報ISを、通信部19aを介して取得する。なお、ここでは、コミュニケーションの方式としてビデオ会議が選択されているので、本ステップでは、オリジナル情報取得部113aは、上記テレビ会議における動画の1フレームに相当する静止画を取得することになる。
[0048]
 ステップS14の処理において、加工部114aは、ステップS13で取得されたオリジナル情報ISを、ステップS12で決定された加工方法に基づいて、加工し、その情報を加工後情報IPとして取得する。例えば、上記決定された加工方法が「送り手Sの顔を笑顔に変更」である場合、画像加工部121aは、上記オリジナル情報に含まれる1フレームに相当する静止画に対して、該変更となる加工を施す。
[0049]
 ステップS15の処理において、提示部115aは、ステップS14で取得された加工後情報IPを受け手Rに対して、提示するよう受信端末2aが備える出力部16aを制御する。
 ステップS16の処理において、CPU11aは、次に提示すべきオリジナル情報があるか否かを判定する。すなわち、CPU11aは、送信端末3aより次に続く1フレームに対応する静止画を受信したか否かを判定する。該静止画を受信していると判定する場合は、CPU11aは次に提示すべきオリジナル情報があると判断し、ステップS13に戻り、上記静止画を受信していないと判定する場合は、CPU11aは次に提示すべきオリジナル情報が無いと判断し、処理を終了する。なお、用いるテレビ会議におけるフレームレートの全てのフレームに対して加工するのは、受信端末2aのスペック上負荷が大きい場合は、ステップS14の処理を間引いて行っても良い。
[0050]
 ここで、パーソナライズ処理は、通常のコミュニケーション手段とは異なり、送り手Sが送信を希望する情報(画像、音声、文字などに関する情報)を忠実に受け手Rに提示し、再現することを、必ずしも第1の目的としていない。むしろ、受け手Rがいかにストレスなく、心地よく、コミュニケーションをとることができるか、すなわち、受け手Rの要望に適合できるかという点に着目している。そのための手段として、送り手Sからの各種情報(画像、音声、文字などに関する情報)の内容の本質的な部分は加工せずに、伝達するための媒体や手段である容姿、動き、音声や文章の一部のみを加工して、受け手Rに提示することが好ましい。
 このような前提の下、図1および図2に示した画像を加工する場合の例については、上述の通りである。そこで、図7および図8を用いて、本サービスにおいて、音声および文字を加工する場合の例について、順次説明していく。
[0051]
 図7は、本発明の一実施形態の情報処理システムを適用したサービスについて、図1および図2の例とは異なる例を示す図である。
 ここで、オリジナル情報ISに音声に関する情報が含まれる場合には、送り手Sの使用する送信端末3aに音声に関する情報を取得可能な機器(例えばマイクロフォンなど)が搭載されていることが通常である。
 図7の説明では、送信端末3aとして、例えば、電話機(以下、「送信端末3-1a」と呼ぶ)、スマートスピーカ(以下、「送信端末3-2a」と呼ぶ)、テレビ会議システム(以下、「送信端末3-3a」と呼ぶ)などを採用するものとして、説明を行う。
[0052]
 図7の例では、音声加工部122aが、送信端末3-1a乃至3-3aを介して取得された音声情報ISSを、加工方法決定部112aで決定された加工方法に基づいて、加工する場合の具体的な例が示されている。
 音声に関する情報を加工する場合の具体的な例は、「送り手Sの音声を好きなキャラクタの音声に変更」、「送り手Sの音声を好きな俳優、女優、声優などの音声に変更」、「受け手Rの希望に応じて、音声のトーン、テンポ、抑揚などを、受け手Rが好むものや場が和むものに変更」、「送り手Sの口調を関西弁に変更」などである。
 また、図示はしないが、例えば、送り手Sの発した実際の言葉と、受け手Rに提示される言葉を変えても良い。具体的に例えば、送り手Sが実際には「〇〇です」という言葉を発した場合であっても、受け手Rには「〇〇でちゅ」という言葉で音声を提示しても良い。すなわち、音声の意味内容自体は、加工せずに、受け手Rの印象を変える程度の加工を行うことで、コミュニケーションをとりつつも、受け手Rが受ける印象や受け手Rに掛かり得るストレスを変化させることが重要である。
[0053]
 同様に、図8は、本発明の一実施形態の情報処理システムを適用したサービスについて、図1、図2、および図7の例とは異なる例を示す図である。
 図8の例では、文字加工部123aが、送信端末3aを介して取得されたテキスト情報ISTを、加工方法決定部112aで決定された加工方法に基づいて、加工する場合の具体的な例が示されている。
 例えば、「〇〇君、作業が遅れているぞ。」という内容を示す文章IST1は、上司である送り手Sが部下である受け手Rに、チャットを介して送信したオリジナル情報ISの一例である。このような場合、部下である受け手Rが、無機質な「〇〇君、作業が遅れているぞ。」という文章をそのまま受け取った場合、必要以上に送り手Sからのストレスを受けてしまうこともあるため、例えば、「〇〇君、作業が遅れているぞ(ハートマーク)」という内容の文章IPT1を、受け手Rには提示する。このような加工を施すことにより、受け手Rは、上司である送り手Sとのコミュニケーションにおいても、掛かるストレスを一定程度低減することができる。
 同様に、文章IPT2においては、「いつもお世話になっております」という内容の文章が、「いつもお世話になっておりまちゅ」という文章へと、語尾が加工されて、受け手Rに提示されている。
[0054]
 以上を含めて、本発明の一実施形態についてまとめると、次の通りである。すなわち、本発明の前提となる課題の1つとは、例えば、情報の送り手がいるコミュニケーションにおいて、受け手の印象を良くすること(例えば、情報の受け手のストレスを低減させること)にある。ここで、このような二者間のコミュニケーションは一般に、例えば画像、音声、文字などに関する情報の取得や提示を担うインターフェースを介して行われる。すなわち、送り手が発した情報を、受け手のインターフェースを介して提示することで行われる。
 本発明の一実施形態は、そのようなコミュニケーションにおいて、送り手が発した情報を、受け手のインターフェースを介して提示する前に、受け手に適合させて(例えば、受け手の嗜好に基づいて)加工するものである。これにより本発明の一実施形態は、受け手が送り手をどう感じるかを制御し、ひいては例えば、受け手のストレスを低減させることを補助することができる。
 換言すれば、本発明の一実施形態は、受け手が、世界を認識する際、コミュニケーションをする対象の捉え方を、パーソナライズすることを補助するものである。
 すなわち本発明の一実施形態によれば、対象のコミュニケーションにより送り手が伝えたい内容(伝達内容)自体は変えないようにして、送り手側から発せられたオリジナル情報を受け手に適合するように(例えば、受け手が好むように)加工したものを受け手に提示するので、オリジナル情報が受け手に好まれなかったり、受け手にストレスを生じさせるようなものであっても、受け手が上記コミュニケーションにより受けるストレスを低減させることができる。よって、上記コミュニケーションによって伝達すべき内容以外の要素(例えば、送り手自身、送り手の表情、送り手の声の抑揚など)に対する受け手側が捉える印象を良くすることができ、上記伝達すべき内容以外の要素に起因したコミュニケーションを阻害するもの(例えば、送り手が苦手な人の場合、その人からのコミュニケーションというだけでコミュニケーションに集中できないなど)を軽減することができる。よって、コミュニケーションをより円滑に進めることができる。
 また、通常は、例えばコミュニケーションにおいて受け手側が送り手側を不快に思ったことがあった場合、受け手側が我慢するか、送り手側にその不快要素を改善してもらうよう依頼などする必要があった。これに対して、本発明の一実施形態によれば、送り手側は話し方や表情といった、送り手からのコミュニケーションに係る要素を受け手側に合わせることなく、すなわち、ある意味自分勝手にコミュニケーションを進めても、受け手側にとっては不快感が低減された状態で上記コミュニケーションに接することができる。よって、上記送り手からのコミュニケーションに係る要素に対して受け手側が不快に思うものがあったとしても、送り手側も上記改善といった要求をされないので不快に思うことなくコミュニケーションに臨むことができる。
[0055]
 以上本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良などは本発明に含まれるものである。
[0056]
 また、上記の実施形態におけるコミュニケーションの概念について、簡単に補足する。上記の実施形態におけるコミュニケーションとは、情報の送り手と情報の受け手の間の情報の伝達一般を含む広義の概念をいう。すなわち、上記の実施形態におけるコミュニケーションとは、二者間の情報の伝達に限られず、一方向の情報の伝達も含む概念をいう。
 ここで、情報の送り手と情報の受け手は特に限定されない。
 すなわち、情報の送り手であるには何らかの情報を送ることができれば足る。具体的には例えば、情報の送り手は、人間の他に、情報を送ることができるように構成されたプログラムや、人工知能であっても良い。一方、情報の受け手は、人間である。
 さらに、情報の送り手が情報を送る手段は限定されない。すなわち例えば、何らかの情報送信手段(例えば、スマートフォン、タブレット、ウェブカメラ、コンピュータ、スマートスピーカ、電話機など)を介して情報を送信する主体も送り手であり得る。また、送り手が所定のプログラムや人工知能である場合(バーチャルアシスタントなど)、該プログラムや人工知能が実装されている情報処理装置(サーバなど)が上記情報送信手段となる。また、本発明は、あるコミュニケーションにおいて送り手が発した情報を受ける受け手側に焦点を当てており、送り手の情報送信自体は問題ではない。すなわち、上述のように送り手が何らかの装置を活用するか否かは問題ではなく、送り手は何らかの情報送信手段を用いなくても良い。このような場合は、例えば、ヒアラブルデバイスやヘッドマウントディスプレイを装着した受け手に送り手が直接話かける場合などが想定される。
 また、情報の受け手が情報を受け取る手段は特に限定されない。すなわち例えば、何らかの情報受信手段(例えば、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ、電話機、スマートスピーカ、ヒアラブルデバイス、ヘッドマウントディスプレイなど)を介して情報を受信する主体も受け手であり得る。なお、本発明においては、受け手は、対象となるコミュニケーションにおいては、本発明に係るパーソナライズ処理の恩恵を受けるため何らかの情報受信手段を必ず用いることになる。
[0057]
 また例えば、上記の実施形態において、受信端末2aは画像、音声、文字などの提示をするものとして説明した。また同様に、送信端末3aは画像、音声、文字などに関する情報の取得をするものとして説明した。ここで、そのような情報の取得や提示は、以下に説明するようなインターフェースを介して実行される。
 すなわち、画像に関する情報を取得する場合はカメラなど、音声に関する情報を取得する場合はマイクロフォンなどの、それぞれの種類の情報を受け付けて所定の種類の信号(例えば、電気信号)へと変換する機構を有する装置が、インターフェースとなる。また、文字に関する情報を取得する場合、キーボードなど、文字入力を所定の符号情報に変換する機構や、音声認識する機構を有する装置が、インターフェースとなる。また、送り手がバーチャルアシスタントのようなプログラムや人工知能である場合は、これらプログラムや人工知能が実装された情報処理装置が、インターフェースとなる。
 また例えば、画像や文字を提示する場合は、ディスプレイ(すなわち、パーソナルコンピュータの画面、テレビジョン受像機の画面、スマートフォンやタブレット端末の画面、ヘッドマウントディスプレイの画面、ヘッドアップディスプレイの画面)や、スマートグラスの画面(ディスプレイ表示板、網膜投影)などの、画像や文字を提示する機構を有する装置が、インターフェースとなる。また例えば、音声を提示する場合は、電話機の受話器、スマートスピーカ、ヒアラブルデバイスなどの音声を提示する機構を有する装置がインターフェースとなる。
[0058]
 なおここで、上記のインターフェースは、例えば受信端末2aや送信端末3aに外部機器として接続されてもよく、また受信端末2aや送信端末3aと、構造上一体であっても良い。換言すれば、図3のサーバ1aと、受信端末2aと、送信端末3aとを含む情報処理システムが、情報処理システム全体として、オリジナル情報ISの取得と、加工後情報IPの提示とを適宜実行できれば足る。
[0059]
 ここで、本発明における本サービスの考え方について、さらに補足する。本サービスでは、所定のインターフェースを介して提示される送り手を特徴づける「要素」を、受け手に適合するよう(例えば、受け手の嗜好に応じて)加工する、若しくは、コミュニケーションの場、目的に応じて、加工する。
 なおここで、本サービスにおいて要素とは、画像、音声、文字を含むあらゆる情報の形態において、加工し得る特定の情報の単位または集合をいう。具体的に例えば、上記の実施形態において、画像に関する情報における、人物の頭部、表情、目の部分、動きや、音声の情報における、音声自体、スピード、高低、トーン、抑揚、方言、語尾、および文字の情報における語尾、句点などは要素の例である。ただし、これらの例は、あくまでも例示であり、特に限定されない。
[0060]
 すなわち本サービスでは、この加工の対象として、視覚的要素のうち例えば、画像などであれば、送り手の身体の少なくとも一部を加工することができるし、視覚的要素のうち例えば、文字などであれば、送り手の文章の少なくとも一部を変更したり、所定の文面や記号などを追加することができる。
 一方、加工の対象が聴覚的要素(音声など)であれば、送り手の発する音声を、そのコミュニケーションの場(テレビ会議、メール/チャット、手紙(スマホでかざしたり、スマートグラスで見たり)、電話)における送り手からの伝達要素や送り手を特定づける要素などを、受け手の都合により加工する。
[0061]
 そして、上記の加工には、能動的な加工と、受動的な(自動的な)加工とのいずれもが想定される。
 能動的な加工の場合、受け手が、コミュニケーションの相手に合わせて加工する要素やその加工先(例えば、キャラクタ)を決定する。若しくは、サーバ1aが推奨する要素やその加工先を提示して、その中から受け手が希望する要素やその加工先を選択するといった方法が想定される。上記の実施形態においては、このような流れに類似する手法を採用して説明を行った。
 なお、サーバ1aによる推奨は、例えば、受け手の過去の選択結果に基づいて、機械学習などの技術を利用して決定されても良いし、単にランダムで決定されても良い。ここで、ランダムで推奨された場合であっても、最終的には、受け手による決定がされるとしても良い。その場合最終的には、受け手が要素やその加工先を決定するので、受け手の嗜好や
都合が反映されることになる。
 他方、受動的(自動的な)加工の場合、例えば、送り手によらず、サーバ1aが推奨する要素やその加工先に基づいて加工方法を決定したり、受け手に最初だけ加工する要素やその加工先を決定させて、2度目以降は、デフォルトでそれに合わせた加工方法で自動で加工するといった方法が想定される。
 いずれの場合であっても、受け手の嗜好を反映した形や受け手が感じる印象を少しでも良くするような形に、送り手のコミュニケーションに係る要素(画像、音声、文字など)を加工することが重要である。
 以上をまとめて換言すると、受け手に提示される様態とは、大別すると、受け手によって意識的に決定され、当該受け手に提示される様態だけでなく、受け手によらずに取得され得る受け手に関するあらゆる情報に基づき決定され、当該受け手に提示される様態などが含まれ得る。
 具体的に例えば、必ずしも受け手でない者(例えばサーバ1a)が、受け手の意向や受け手に関する各種情報を取得して、受け手に提示される形態を判断して、加工方法を決定することも可能である。
[0062]
 また、上記の実施形態において、複数の加工の具体的な例については、説明しているが、さらに説明を追加する。
 まず、上述の通り、画像の加工を行う場合、送り手の身体の少なくとも一部(例えば、顔)を加工する場合、上記の実施形態において説明した例を含み、例えば、以下の方法が想定される。
 (1)送り手の顔、または全身を、受け手の好きなキャラクタに変更する。
 (2)送り手の顔の表情を変更する。具体的例えば、口角を上げる画像処理などを行うことで、笑顔に見えるような加工を行う。
 (3)送り手の顔の一部にモザイクをかける。具体的に例えば、目の部分にマスクをかぶせるなどして、送り手の顔自体を変更するのではなく、送り手の顔の少なくとも一部を認識できないように加工する。
 (4)送り手の顔、または身体に対して何かを追加する。具体的に例えば、送り手の頭から花を生やす、出っ歯にする、背中から羽を生やすなどの加工をする。
 (5)送り手の顔や身体の色彩や質感、または形状を加工する。具体的に例えば、送り手の顔に、受け手の好む化粧を施したり、送り手の目を大きくしたり、送り手の顔の血色を良くしたり、送り手の体形をふくよかにしたり、送り手の体形を痩身にしたりするような加工を行う。
[0063]
 またここで、画像の加工の対象は、送り手の身体に係る要素に限定されない。例えば、以下の方法が想定される。
 (1)送り手の存在する空間の雰囲気を変更する。具体的には例えば、送り手が居る部屋の壁の色や風合い、部屋の明度などを変更する処理を行っても良いし、送り手の背景を星空にしたり、草原に変更する処理を行っても良い。例えば、受け手が静かに集中したい場合は、送り手が居る部屋の壁の色を、落ち着いた青色に変更しても良い。
 (2)画像に何らかの要素を追加する。具体的には例えば、送り手が特定の言葉を発した場合、画面にその言葉をテロップとして提示しても良い。これにより、受け手は、例えば、重要な言葉に対する注意を喚起されることが可能である。
 さらに具体的に例えば、送り手を特徴付ける動作がされた場合、特定の記号を画面に提示しても良い。例えば、送り手がネクタイを触る動作をした場合、感嘆符を画面に提示しても良い。これにより、受け手は、例えば送り手が服装に気を使う人物であるなどの情報を得ることができ、送り手の誕生日にネクタイを送るなどして、送り手との関係構築に役立てることができる。
 さらに具体的に例えば、送り手を特徴付ける視覚要素、例えば、送り手が身に着けている物の情報を画面に提示しても良い。例えば、送り手の服、眼鏡、時計などのブランド名や商品名、および値段などの情報を画面に提示しても良い。これにより受け手は例えば、送り手の趣味趣向に対する詳細な情報を得ることができ、送り手との関係の構築に役立てることができる。
[0064]
 また、上記の実施形態においても、簡単に言及しているが、送り手の「動き」を変更することも考えられる。
 具体的に例えば、テレビ会議の際に、送り手は、実際に手を動かしてはいないが、受け手に提示する加工後情報では、ダイナミックに手を動かしているような画像を提示することで、受け手の印象を良くする(受け手のストレスを低減する)という例について、上記の実施形態において説明した。
 また例えば、送り手が、受け手の発する音声や言葉の内容に反応して、頷くような画像を提示しても良い。これにより、受け手は、送り手が自分の言葉に耳を傾け、理解しようと努めているとの印象を受け、その結果として受け手のストレスが低減して、より円滑なコミュニケーションを図ることができる。
[0065]
 また、上記の実施形態において、音声加工部122aの有する、音声によって記述される文章を取得する機能と、文章解析、言語解析、機械学習などの機能を組み合わせて、新たな機能とすることも考えられる。
 具体的には例えば、会議の内容の議事録や要約を自動的に生成しても良い。この点、さらに画像認識や表情認識の機能を用いて、発言した人物を特定しても良いし、さらにその人物の、発言時点での感情を推測しても良い。
 また、そのような、例えば、人物と、発言と、その発言をした時の感情とが紐づいた情報とを取得しても良い。そのような情報によれば、その人物をより深く分析することが可能となり、例えばその人物との関係の構築に役立てることができる。
[0066]
 すなわち、本サービスでは、上述の通り、通常のテレビ会議などのように、コミュニケーションの当事者が実際にしている行動を忠実に再現することが目的ではなく、あくまで円滑なコミュニケーションを図るべく(少なくとも受け手のストレスを緩和してそのコミュニケーションに臨むため)相手の動きを加工するという点が重要である。
[0067]
 また例えば、上記の実施形態において、受け手が選択可能な要望には、予め加工に必要となるアルゴリズムなどが事前に紐づけられて設定され、加工情報DB200aに格納されていることを前提として説明したが、特にこれに限定されない。
 例えば、加工方法決定部112aは、受け手或いは送り手のフィードバックにより、加工方法を自動で決定しても良い。具体的に例えば、受け手のバイタルデータ(心拍、脈拍、体温、発汗量など)に応じて、加工方法を決定(加工するキャラクタを変更するなど)しても良い。例えば、心拍や脈拍であれば、それらを取得するためのセンサを別途設けたり、受け手の顔の画像処理によりそれらを取得すれば良い。本発明では、バイタルデータを取得すること自体が本質では無いので、それらを取得するための手法はいずれであっても良い。さらに具体的に例えば、受け手のバイタルデータが低い時(例えば眠そうな時)は、テンションが上がるようなキャラクタに変更したり、バイタルデータが高い時(例えば焦っている時)は、落ち着いた印象のキャラクタに変更するなどしても良い。
 例えば、加工方法決定部112aは、受け手が過去に選択したキャラクタから受け手の嗜好を推定し、その結果によって加工方法を決定しても良い。なお、その場合、予め図示せぬデータベースなどに選択の候補となり得る情報(キャラクタなど)を保持していても良いし、インターネットなどを利用してクローリングをしても良い。
 換言すれば、加工方法決定部112aは、受け手の過去の履歴(行動の履歴や加工の履歴)などに応じて、自動で加工方法を決定できても良いし、受け手、または送り手の状態を検知した結果に応じて自動で加工方法を決定できても良い。これらを実現すべく、サーバ1aは、所定の受け手について過去の履歴を蓄積し、機械学習を含むAI(Artificial Intelligence)、画像解析、表情認識、音声認識、言語解析などに関する各種技術を組み合わせて利用することができる。
[0068]
 また例えば、加工方法決定部112aは、単に加工方法を決定するのではなく、相手や状況に応じて、加工するか否かの選択、加工の程度、加工の実行に対する条件を決定しても良い。具体的に例えば、送り手のうち加工の対象とする人物を予め登録しておき、コミュニケーションの相手が登録した人物であった場合にのみ自動または手動にて加工方法を決定しても良い。
 また例えば、送り手が、受け手にとって特に苦手な人物(顔も見たくない人物)であれば、顔全体を加工の対象としたり、音声だけが苦手な人物であれば、顔は加工の対象とせず音声だけを加工の対象としても良いし、受け手が無表情の人物が苦手であれば、表情のみを笑顔に変更しても良い。
 さらに例えば、送り手が取引先の顧客など、ビジネス上の重要人物である場合は、敢えて送り手からのオリジナル情報ISを加工しない設定を採用して、コミュニケーションの正確さを優先しても良い。
 本サービスの提供者、または受け手は、これらの設定を、うまく使い分けることで、より円滑にコミュニケーションを進めることができる。
[0069]
 また例えば、本サービスの提供を受け加工後の加工後情報のみを確認するのではなく、例えば、送り手の現実の表情も確認したい場合には、本サービスの提供者は、例えば、以下の施策を講じることもできる。
 具体的に例えば、本サービスの提供者は、例えば、送り手の実際の様子が撮影された画像などと、パーソナライズ処理を実行した加工後の画像などとの2つの画像を、2画面で提示するか、またはこれらを切り替えて提示する仕様としても良い。この時、例えば、実際の様子が撮影された画像などと、加工後の画像などのいずれか一方のみを小さく提示しても良い。
 また例えば、本サービスの提供者は、例えば、テレビ会議のように、送り手と受け手がリアルタイムでコミュニケーションをとるような場面において、加工後の映像などを、受け手に提示するのと同時に、送り手の映像などを録画しておき、後から任意のタイミングにおける相手の状況を確認できるようにしても良い。この時、相手の音声や、メールの文面などについても記録しておいても良い。
[0070]
 また例えば、上記の実施形態において、受け手から加工方法に関する要望が選択により入力され、加工方法決定部112aで当該要望に基づいて、具体的な加工方法が決定されるものとして説明したが、特にこれに限定されない。
 すなわち、受け手からの要望は、選択により入力される必要はなく、任意の形式で入力されれば良いし、受け手から入力されるものは、必ずしも要望である必要はなく、加工方法決定部112aが、加工方法を決定し得るものであれば足りる。
 さらに言えば、上述のように加工方法決定部112aが自動で加工方法を決定する場合などであれば、要望自体が入力される必要がなく、上述のように、サーバ1aが、受け手に提示される様態として、受け手や送り手の行動履歴や、コンテクスト情報や、バイタルデータなどを取得できれば足りる。
[0071]
 なお、ここで、受け手や送り手のコンテクスト情報とは、受け手や送り手に関する内的状態および外的状態の全てを指す。
[0072]
 受け手や送り手に関する内的状態とは、受け手自身や送り手自身についてのセンシング可能な状態である。具体的に例えば、受け手や送り手についての、身長、体重、年齢、体調(体温、脈拍など)、感情(喜怒哀楽など)は、受け手や送り手の内的状態の一例である。
[0073]
 受け手や送り手に関する外的状態とは、受け手や送り手の周囲の環境についてのセンシング可能な状態である。具体的に例えば、(予報を含む)天気、気温、室温、温度、空間的若しくは時間的な配置の位置(時間的な配置の位置とは、例えば、現在時刻を指す)の他、受け手や送り手の周囲の空間方向と時間方向のうち、少なくとも一方向に分布する所定の状態などは、受け手や送り手の外的状態の一例である。
[0074]
 また例えば、上記の実施形態では、受け手が選択可能な要望と予め加工に必要となるアルゴリズムなどが加工情報DB200aに格納されているものとして説明したが、特にこれに限定されない。例えば、受信端末2aにおいて、予め加工に必要となるアルゴリズムなどを保持しておき、アルゴリズムなどがサーバ1aに送信されるものとしても良い。
 少なくとも、加工部114aが、実際に受け手の要望などに基づいて決定された加工方法に従って、各種情報を加工できれば足りる。
[0075]
 また例えば、上記の実施形態において、加工方法決定部112aにおける加工方法の決定は、オリジナル情報取得部113aにおけるオリジナル情報ISの取得の事前に行われるものとして説明したが、特にこれに限定されない。
 すなわち、サーバ1aは、オリジナル情報取得後に、受け手からの要望を取得して、加工方法を決定しても良い。
 この場合、例えば、サーバ1aは、受け手に対して、事前にオリジナル情報ISを入力した人物や内容の概略を事前に提示しても良い。受け手は、事前にこのような情報を確認し、十分に考慮した上で、自身の要望を入力することができるので、より自身の希望に即したコミュニケーションの方法を選択することもできる。
[0076]
 また例えば、上記の実施形態において、加工方法決定部112aは、受け手からの要望に基づいて、単一の加工方法を決定するものとして説明したが、特にこれに限定されない。すなわち、例えば、加工方法決定部112aは、複数の加工方法を選択しても良い。この場合、例えば、提示部115aは、加工された複数種類の情報を受け手に提示しても良いし、そのうちの1種類のみを受け手に提示しても良い。具体的に、加工方法決定部112aは、例えば受け手のバイタルデータや受け手の過去の履歴に応じて、少なくとも1つ又は複数の加工方法を自動で仮決定し、仮決定した1以上の加工方法を、選択可能な加工方法候補として受け手に提示(レコメンド)する。受け手は提示された加工方法候補の中から、自身が要望する1の加工方法を選択する。加工方法決定部112aが加工方法候補の中から受け手に選択された1の加工方法を決定すると、文字加工部123aは加工方法決定部112aにより決定された加工方法に基づいてオリジナル情報ISを加工する。また提示された加工方法候補の中に受け手が要望する加工方法がない場合には、受け手は加工方法候補の何れも選択しないことで、加工しないとの選択を行うこともできる。また加工方法決定部112aが受け手に加工方法候補を提示(レコメンド)するタイミングは、例えばコミュニケーションの開始時、途中などであって良い。
[0077]
 さらに、テレビ会議のように長時間に及ぶコミュニケーションを行う場合、時間やコミュニケーションの内容毎に、受ける印象やその場の雰囲気というのは大きく変わり得る。そのため、加工方法決定部112aは、コミュニケーションの内容や状況に応じて時間毎に異なる加工方法を選択するなどしても良い。
 これにより、受け手は、飽きることなく、より効果的にコミュニケーションのストレスを低減などすることができる。
[0078]
 また例えば、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
 換言すると、図5の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。
 すなわち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図5の例に限定されない。また、機能ブロックの存在場所も、図5に特に限定されず、任意で良い。例えば、サーバ1aの機能ブロックを受信端末2aまたは送信端末3aなどに移譲させても良い。逆に受信端末2aまたは送信端末3aの機能ブロックをサーバ1aなどに移譲させても良い。
 また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成しても良いし、ソフトウェア単体で構成しても良いし、それらの組み合わせで構成しても良い。
[0079]
 一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータなどにネットワークや記録媒体からインストールされる。
 コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであっても良い。
 また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであっても良い。
[0080]
 このようなプログラムを含む記録媒体は、受信端末2aまたは送信端末3aなどにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で受信端末2aまたは送信端末3aなどに提供される記録媒体などで構成される。
[0081]
 なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
 また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段などより構成される全体的な装置を意味するものとする。
[0082]
 また例えば、一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータなどにネットワークや記録媒体からインストールされる。
 コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであっても良い。
 また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであっても良い。
[0083]
 [実施形態B]
 (第1の実施形態)
 以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
 まず図9及び図10を参照して、本発明の第1の実施形態に係る情報処理システムの適用対象となるサービス(以下、「パーソナライズサービス」と呼ぶ)の概要について説明する。
[0084]
 図9は、本発明の一実施形態(第1の実施形態)の情報処理システムの適用対象となるサービスの概要を示す図である。
 本実施形態に係るパーソナライズサービスは、所定のインターフェースを介した2者間のコミュニケーションにおいて、送り手S側で入力された情報を受け手R側で出力する際、その情報を受け手Rの状況に応じて変化させることができるというサービスである。
 より具体的には、本実施形態に係るパーソナライズサービスでは、送り手S側で入力された第1形態の伝達方式の情報(以下、「オリジナル情報」と呼ぶ)に対して、受け手Rに対応させるための加工(以下、「パーソナライズ」と呼ぶ)が施される。そして、パーソナライズされた情報は、入力時の第1形態とは異なる第2形態の伝達方式の情報(以下、「加工後情報」と呼ぶ)として、受け手R側で出力される。
 なお、本発明において、「伝達方式」とは、所定の情報をやり取りするための通信手段を使ったコミュニケーションの仕方や仕組みであって、情報の伝達手段としてテキストを活用する方式、音声を活用する方式、画像を活用する方式、テキスト、音声、画像の少なくとも2つを組み合わせて活用する方式である。
[0085]
 オリジナル情報及び加工後情報には、例えば以下の形態の情報が含まれる。即ち、メールやチャット等で送受信されるテキストデータ、電話等で送受信される音声データ、テレビ会議等で送受信される画像データ等が含まれる。
[0086]
 また、パーソナライズの態様として、(1)オリジナル情報としてのテキストデータを、音声データと画像データとからなる加工後情報にするもの(テキストによる伝達方式から、音声と映像による伝達方式への変換)、(2)オリジナル情報としてのテキストデータを、テキストデータと画像データとからなる加工後情報にするもの(テキストによる伝達方式から、テキストと映像による伝達方式への変換)、(3)オリジナル情報としての音声データを、テキストデータと画像データとからなる加工後情報にするもの(音声による伝達方式から、テキストと映像による伝達方式への変換)、(4)オリジナル情報としてのテキストデータを、テキストデータと音声データと画像データとからなる加工後情報にするもの(テキストによる伝達方式から、テキストと音声と映像による伝達方式への変換)、(5)オリジナル情報としての音声データを、テキストと音声データと画像データとからなる加工後情報にするもの(音声による伝達方式から、テキストと音声と映像による伝達方式への変換)、(6)オリジナル情報としての画像データと音声データを、テキストデータと音声データとからなる加工後情報にするもの(映像による伝達方式から、テキストと音声による伝達方式への変換)、(7)オリジナル情報としての音声データを、音声データと画像データとからなる加工後情報にするもの(音声による伝達方式から、音声と映像による伝達方式への変換)等の態様がある。さらに、パーソナライズの態様としては、(8)オリジナル情報としてのテキストデータを、音声データである加工後情報にするもの(テキストによる伝達方式から、音声による伝達方式への変換)、(9)オリジナル情報としての音声データを、テキストデータである加工後情報にするもの(音声による伝達方式から、テキストによる伝達方式への変換)、等の態様も含まれる。
 なお、本発明において、「加工」とは、所定の伝達において送り手が伝達したい内容(伝達したい思想や表現の意味であったり、主題等)を別の内容に変えるものではない。すなわち、本発明の「加工」は、表現の仕方は変わるかもしれないが、あくまでも伝えたい内容自体は変えず、伝え方の手段である伝達方式を変えるのである。なお、本発明の「加工」は、内容自体を変えないのであれば、表現の仕方を変えることも含む。
 以上のような態様のパーソナライズが行われることで、例えば上記(1)乃至(5)の態様であれば、加工後情報として、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)等に、バーチャルアシスタントを出力させることも可能となる。
[0087]
 パーソナライズサービスにおいて、パーソナライズの態様は、受け手Rの状況を示す情報(以下、「状況情報」と呼ぶ)に基づいて決定される。状況情報には、所定のコミュニケーションについて、現在の状況において受け手Rに適する伝達方式を示す要望情報を含む。さらには、状況情報には、受け手Rの性格に関する情報、価値観に関する情報、嗜好に関する情報、気分に関する情報、体調に関する情報、周囲の環境に関する情報、又は送り手とのパワーバランスに関する情報等を含めることができる。このため、パーソナライズの態様は、受け手Rが、自身の価値観や嗜好等に基づいて、自由に選択又は指定することができる。また、受け手Rや送り手Sが何もせずとも、AI(人工知能)等が受け手Rの状況(バイタル状況や受け手Rが使用している装置のアプリケーションソフトウェア(以下、「アプリ」と呼ぶ)の使用状況等)を自動的に認識して、受け手Rにとって最適となるパーソナライズの態様が適用されるようにすることもできる。
 なお、本実施形態で重要なことは、あるコミュニケーションにおいて、その時の状況について受け手Rに適合するように伝達方式を変えることにあるので、状況情報は、少なくとも要望情報を含むものである。
[0088]
 本実施形態に係るパーソナライズサービスの具体的な流れは以下のとおりである。
 即ち、ステップSS1において、送り手Sは、送り手端末2bを操作するなどして、第1形態の情報としてのオリジナル情報を入力する。
 ステップSS2において、送り手端末2bは、送り手Sの操作に基づいて、又は自動で、ステップSS1で入力されたオリジナル情報をサーバ1bに送信する。
 ステップSS3において、サーバ1bは、受け手端末3bから送信されてきた状況情報を取得する。
 ステップSS4において、サーバ1bは、送り手端末2bから送信されてきたオリジナル情報を取得し、状況情報に基づいて決定された所定態様(受け手に適合する伝達方式であって、例えば受け手Rにより指定された態様や、受け手の嗜好や状態に応じた態様)によるパーソナライズを行う。
 ステップSS5において、サーバ1bは、ステップSS4のパーソナライズの結果としての加工後情報を、受け手Rの受け手端末3bに送信する。
 ステップSS6において、受け手端末3bは、サーバ1bから送信されてきた加工後情報を取得し、受け手Rの操作に基づいて、又は自動で出力する。
[0089]
 以上のような流れでパーソナライズサービスが提供されることにより、入力されたオリジナル情報は、受け手Rの状況(例えば受け手Rの性格、価値観、嗜好、気分、体調、周囲の環境、又は送り手とのパワーバランス等)に対応した加工後情報にパーソナライズされて出力されることになる。
[0090]
 次に、パーソナライズサービスの肝となるパーソナライズの具体例について説明する。図10は、パーソナライズサービスにおけるパーソナライズの具体例を示す図である。
 図10には、パーソナライズの態様のうち、上記(2)の態様、即ち、オリジナル情報としてのテキストデータ(第1形態の伝達方式)を、テキストデータと画像データとからなる加工後情報(第2形態の伝達方式)にパーソナライズした場合の具体例が示されている。図10の左側には、入力されたオリジナル情報の具体例として、送り手端末2bに表示されたチャット画面が描画されている。図10の右側には、受け手端末3bに出力された情報の具体例として、パーソナライズされていない従来型のチャット画面と、パーソナライズされている場合の画面とが描画されている。
[0091]
 即ち、図10の左側に示すように、送り手Sが、送り手端末2bのチャット画面に、「おはよう。今日もがんばれよ。」というメッセージ(テキストデータ)を入力した場合を想定する。この場合、従来であれば、図10の右側上段に示すように、受け手端末3bのチャット画面には、送り手Sにより入力されたメッセージ(テキストデータ)がそのままチャット画面に表示(出力)される。
[0092]
 これに対して、パーソナライズサービスによれば、送り手端末2bに入力されたメッセージ(テキストデータ)は、パーソナライズが行われたうえで、受け手端末3bから出力される。図10に例示するパーソナライズは、送り手Sがテキストにより伝達内容を入力するという第1形態の伝達方式を、受け手Rがテキストと画像により伝達内容を認知する、第1形態と異なる第2形態の伝達方式に変換し、かつオリジナル情報の本質的な部分(意味内容)を維持しつつ、表現方法等、非本質的な部分に加工を施すことである。このため、例えばオリジナル情報として送り手Sが入力したメッセージ(テキストデータ)が「NO!」というものである場合には、それが受け手Rの望む内容ではなかったとしても、パーソナライズを経た加工後情報としてのメッセージ(テキストデータ)が「YES!」になることはない(意味内容が変わってしまうので)。この場合、例えば「NOです」、「お断りします」といった否定を示すメッセージ(テキストデータ)が所定の画像と共に加工後情報として受け手R側に出力される。
[0093]
 即ち、図10に示すように、送り手Sが、送り手端末2bのチャット画面に、「おはよう。今日もがんばれよ。」というメッセージ(テキストデータ)を入力した場合には、このメッセージをオリジナル情報とするパーソナライズが行われる。そして、受け手端末3bには、例えば図10の右側下段に示すように、オリジナル情報の本質的な部分を維持しつつ、非本質的な部分となる表現方法に加工が施された加工後情報が出力される。具体的には例えば、受け手端末3bには、「おはよう!今日も元気に頑張って行こう!」というメッセージ(テキストデータ)とともに、キャラクタC(画像データ)が出力される。本例では、該出力されるキャラクタCは受け手Rが好きなキャラクタであり、実際は送り手Sからのメッセージではあるが、受け手Rに対してキャラクタCからのメッセージと思わせることが狙いである。
 なお、受け手端末3bに出力されるキャラクタC(画像データ)の種類は特に限定されない。例えば予め用意された複数種類にキャラクタの中から、受け手Rにより選択されたものであってもよい。また、メッセージの内容や、受け手Rの状況に応じて、AI(人工知能)等により選択されたものであってもよい。また、送り手Sを示すアバタのようなものであってもよい。
[0094]
 上述のように、図10に示す例では、送り手Sが伝達内容を入力した時はテキスト入力による伝達方式であったが、受け手Rに届く際はテキストと画像とによる伝達方式に変換されており、該画像が受け手Rが好むキャラクタとなっている。よって、本例によれば、例えば送り手Sが入力した伝達内容が受け手Rが好ましく思わない内容であったり、送り手S自身を受け手Rが苦手だったりしても、すなわち送り手Sにより入力されたオリジナル情報をそのままの形態で出力した場合受け手Rがストレスを感じたり、感情的になったり、落ち込んだり、体調を崩したりする等の不利益を被る場合であっても、送り手Sが送った伝達内容に受け手Rが接する際は、まるで受け手Rが好きなキャラクタCからのメッセージであるように受け手Rに感じさせることができる。よって、送り手S側に起因する受け手Rが受けるであろう不利益を低減させることができる。その結果、受け手Rのみならず、送り手Sを含む両者にとって快適なコミュニケーションを実現させることができる。
[0095]
 図11は、本発明の一実施形態の情報処理システムのシステム構成図である。図11に示す情報処理システムは、サーバ1bと、送り手端末2bと、受け手端末3bとを含むように構成されている。サーバ1b、送り手端末2b、及び受け手端末3bのそれぞれは、インターネット等の所定のネットワークNを介して相互に接続されている。サーバ1bは、サービス提供者Gにより管理され、送り手端末2b、及び受け手端末3bと適宜通信をしながら、パーソナライズサービスを実現するための各種処理を実行する。送り手端末2bは、送り手Sにより操作される情報処理装置であって、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット等である。受け手端末3bは、受け手Rにより操作される情報処理装置であって、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット等である。
 なお、サーバ1b、送り手端末2bおよび受け手端末3bのハードウェア構成は、図4のサーバ1aのハードウェア構成と基本的に同様とすることができるので、ここではその説明を省略する。
[0096]
 図12は、パーソナライズ処理を実行するためのサーバ1bの機能ブロック図である。図12に示すように、サーバ1bのCPU11bにおいては、状況取得部101bと、態様決定部102bと、オリジナル情報取得部103bと、パーソナライズ部104bと、提示制御部105bとが機能する。また、サーバ1bの記憶部18bの一領域には、加工情報DB181bが設けられている。
 なお、伝達方式によっては、情報のやり取りはインタラクティブになる場合(例えば、テレビ会議、電話など)もある。この場合は、情報を発信している側が送り手Sとなり、その情報を受ける側が受け手Rとなり、状況に応じて送り手Sと受け手Rは入れ替わる。よって、図12におけるシステムにおいても、送り手端末2bが受け手端末3bになることもあるし、受け手端末3bが送り手端末2bになることもある。すなわち、本明細書において、「送り手端末」、「受け手端末」はそれぞれ、送信専用、受信専用の装置を意味するものでは無く(もちろんそうであっても良い)、あるコミュニケーションのあるタイミングにおける情報を発信する側の装置を送り手端末と称し、その時に情報を受信する側の装置を受け手端末と称するのである。また、ヘッドマウントディスプレイやヒアラブルデバイスを用いる場合は、送り手端末は存在しない場合もある。
[0097]
 受け手端末3bは、受け手Rにより入力されたパーソナライズの態様についての要望を示す要望情報を含む状況情報をサーバ1bに送信する。受け手端末3bは、受け手Rにより入力された所望のパーソナライズの態様(変更先の伝達方式)に基づいて要望情報を取得しても良いし、受け手Rが備えるセンサや受け手端末3bの使用状況、現在使っているアプリ等からパーソナライズの態様を自動で取得して要望情報を決定しても良い。
[0098]
 サーバ1bの状況取得部101bは、受け手端末3bから送信されてきた、少なくとも要望情報を含む状況情報を、通信部19bを介して取得する。なお、受け手Rが状況情報を入力する方法や、その具体的な形態は特に限定されない。
[0099]
 態様決定部102bは、状況取得部101bにより取得された状況情報に含まれる要望情報に基づいて、後述するオリジナル情報取得部103bにより取得されるオリジナル情報をパーソナライズする際の態様を決定する。具体的には、態様決定部102bは、加工情報DB181bに記憶されている要望情報に含まれる、要望の具体的内容(変更先の伝達方式)、及びその要望を実現させるために必要となる加工の具体的内容を取得することで、パーソナライズの態様を決定する。なお、要望情報には、上述した(1)乃至(9)のパーソナライズの態様についての要望のみならず、より具体的な表現方法の変更に関するパーソナライズの態様(変更後として受け手Rが所望の伝達方式)についての要望を含めることができる。また、要望情報には、例えば「送り手Sの頭部をキャラクタCの頭部に置換する」、「送り手Sの話す言葉を関西弁に変更する」、「文章の語尾を「でちゅ」に変更する」といったような、具体的な表現方法の変更に関するパーソナライズの態様についての要望を含めることができる。
[0100]
 オリジナル情報取得部103bは、送り手Sにより入力された第1形態の伝達方式による情報を、オリジナル情報として取得する。具体的には、オリジナル情報取得部103bは、送り手端末2bに入力されたオリジナル情報が、サーバ1bに送信されてくると、通信部19bを介してこれを取得する。上述したように、オリジナル情報には、テキストデータ、音声データ、画像データを含むあらゆる形態の情報が含まれ得る。具体的に例えば、メールやチャットで送り手Sにより入力されたメッセージに関するテキストデータ、電話やテレビ会議で送り手Sが発した音声に関する音声データ、テレビ会議に出席した送り手Sの撮影画像に関する画像データ等は、いずれもオリジナル情報の一例である。
[0101]
 パーソナライズ部104bは、オリジナル情報取得部103bにより取得されたオリジナル情報に対して、態様決定部102bにより決定されたパーソナライズの態様に基づいて、パーソナライズを行う制御を実行して、加工後情報を出力する。パーソナライズ部104bでは、処理制御部140b、テキスト処理部141bと、音声処理部142bと、画像処理部143bとが機能する。
 処理制御部140bは、態様決定部102bにて決定されたパーソナライズの態様に基づいて、オリジナル情報の内容を受け手Rに提示する際の伝達方式となるように、テキスト処理部141b、音声処理部142b、画像処理部143bを適宜制御する。
[0102]
 テキスト処理部141bは、オリジナル情報取得部103bにより取得されたオリジナル情報に含まれるテキストデータを加工することができる。具体的に例えば、態様決定部102bにより決定された態様が、「文章の語尾を「でちゅ」に変更する」というものを含む場合には、テキスト処理部141bは、例えば文章解析の手法を用いて、文章の情報から語尾に相当する部分を抽出し、その部分を「でちゅ」に変更する加工を行う制御を実行する。また、テキスト処理部141bは、オリジナル情報にテキストデータが含まれておらず、音声データが含まれている場合、該音声データが示す内容に対応するテキストデータ(例えば、該内容を示す文章)を生成することもできる(すなわち、text to speech処理)。
[0103]
 音声処理部142bは、オリジナル情報取得部103bにより取得されたオリジナル情報に含まれる音声データを加工することができる。具体的に例えば、態様決定部102bにより決定された態様が、「その場の雰囲気が和むような音声に加工する」というものを含む場合には、音声処理部142bは、送り手Sの音声が含まれる音声データについて、例えば音声の速度、音声の高低、トーン、抑揚等を変えるなど、その場の雰囲気が和むような音声にするために必要となる加工を行う制御を実行する。また、音声処理部142bは、オリジナル情報に音声データが含まれておらず、テキストデータが含まれている場合、該テキストデータが示す内容に対応する音声データ(例えば、該内容を示す音声)を生成することもできる(すなわち、speech to text処理)。
[0104]
 画像処理部143bは、オリジナル情報取得部103bにより取得されたオリジナル情報に含まれる画像データを加工することができる。具体的には例えば、態様決定部102bにより決定されたパーソナライズの態様が、「送り手Sの頭部をキャラクタC1(図示せず)の頭部に置換する」というものを含む場合には、画像処理部143bは、オリジナル情報のうち、送り手Sの頭部の画像が含まれる画像データについて、送り手Sの頭部の画像データを、キャラクタC1の頭部の画像データに置換する加工を行う制御を実行する。また、画像処理部143bは、オリジナル情報に画像データが含まれていない場合、受け手Rに提示すべき画像データを生成することもできる(レンダリング処理等)。
 このような構成において、態様決定部102bにて決定された変更先の伝達方式に応じて、処理制御部140bは、テキスト処理部141b、音声処理部142b、画像処理部143bのうち必要な処理部を選択し、該選択された処理部に必要な処理を実行させる。該処理において、新たなデータの生成(上述のtext to speechにより生成されるデータ等)が必用な場合は、処理制御部140は、該当する処理部にオリジナル情報取得部103bにて取得されたオリジナル情報に基づいて上記新たなデータを生成させる。また、上記処理においてオリジナル情報の加工が含まれる場合は、処理制御部140bは、該当する処理部にオリジナル情報取得部103bにて取得されたオリジナル情報を加工させる。
[0105]
 このように、送り手Sにより入力されたオリジナル情報は、パーソナライズ部104bにおける各種の制御処理が実行されることにより、受け手Rにとって好適となる加工後情報として出力される。
[0106]
 提示制御部105bは、パーソナライズ部104bによる制御の下で加工された加工後情報を、受け手Rに提示する制御を実行する。具体的には、提示制御部105bは、受け手端末3bに加工後情報を提示させる制御を実行する。例えば、提示制御部105bは、受け手Rにより選択された方式に応じた各種デバイス(例えば、テレビ会議であれば、ディスプレイやスピーカ)に、加工後情報を提示させる制御を実行する。
 図12に例示した構成について、例えば、送り手Sにてメールといったテキスト方式の伝達方式によって伝達内容が入力され、一方で受け手Rが送り手Sからのメールに対して、上記テキスト方式とは異なる伝達方式としてテキストと画像による伝達方式による出力を望む場合の一例について説明する。
 送り手Sが送り手端末2bによりメール(テキストによる伝達方式)により所定の伝達内容の入力を行うと、送り手端末2bは該入力に関するオリジナル情報を取得し、サーバ1bに送信する。サーバ1bは、第1形態の伝達方式であるテキストによる伝達方式にてオリジナル情報を取得すると、受け手端末3bに対してメール受信がある旨を通知する。受け手端末3bは、受け手Rに対してメール受信(第1形態の伝達方式による受信)があった旨を通知する。受け手Rは、通常のメール通知を行うか、パーソナライズされた通知(ここでは、第1形態とは異なる第2形態の伝達方式としてのテキストと画像による通知)を行うか否かを選択する。通常のメール通知を選択した場合は、受け手端末3bは、サーバ1bよりオリジナル情報を取得し、テキスト形式の内容を受け手端末3bの出力部に表示する。一方、受け手Rがパーソナライズされた通知を選択した場合は、受け手端末3bは、さらに、受け手Rに対して、パーソナライズに対する要望として、出力するべき画像の種類、および加工するべきテキストの態様の入力を促す。このとき、本例においては、受け手端末3bは、加工情報DB181bにて管理されている画像の種類およびテキストの態様(例えば、文章の語尾を変更する等)を受け手Rに提示し、該受け手Rに選択させる。受け手端末3bは、パーソナライズされた態様として、テキストと画像による伝達方式、ならびに上記選択された画像の種類およびテキストの態様を示す要望情報を含む状況情報をサーバ1bに送信する。
 態様決定部102bは、状況取得部101bを介して取得した状況情報に基づいて、受け手Rに提示するべき伝達方式がテキストおよび画像による方式であると決定する。パーソナライズ部104bは、オリジナル情報取得部103bにて取得されたオリジナル情報と、態様決定部102bにて決定されたパーソナライズの態様とに基づいて、加工後情報を生成する。具体的には、処理制御部140bは、態様決定部102bによる決定に従って、受け手Rにて選択された態様に応じてオリジナル情報に含まれるテキストデータを加工するようにテキスト処理部141bを制御し、受け手Rに選択された画像が出力されるように画像処理部143bを制御する。テキスト処理部141bは、態様決定部102bにて状況情報に含まれるテキストの態様について加工情報DB181bを参照して取得された加工方法に従って、オリジナル情報に含まれるテキストデータを加工する。例えば、上記テキストの態様が語尾を変更するものである場合は、オリジナル情報に含まれる各文章の語尾を受け手Rが選択したように変更する。また、画像処理部143bは、態様決定部102bにて状況情報に含まれる画像の種類について加工情報DB181bを参照して取得された画像が生成されるようにレンダリング処理を行う。パーソナライズ部104bは、このようにして生成されたテキストデータと画像データとを加工後情報として、提示制御部105bに出力する。提示制御部105bは、パーソナライズ部104bから出力された加工後情報を受け手端末3bに送信する。受け手端末3bは、受信した加工後情報に戻づいて、テキストと画像とにより表現される伝達内容を受け手Rに対して表示する。すなわち、提示制御部105bは、加工後情報の内容を受け手端末3bを介して受け手Rに認識させる。
[0107]
 本実施形態によれば、送り手S側で入力されたオリジナル情報を、受け手Rの状況に応じて伝達方式が変更されるようにパーソナライズされた加工後情報として受け手R側で出力することができる。よって、受け手Rと送り手Sとの所定のコミュニケーションにおいて、受け手Rにとっては、送り手Sがある意味一方的に決定した伝達方式ではなく、受け手Rに適合する伝達方式にて伝達内容に触れることができる。よって、例えば受け手Rが苦手な送り手Sからメールによるコミュニケーションがあったとしても、受け手Rはテキスト+自分の好きなキャラクタの画像による伝達方式にて上記メールの内容を認識することができる。すなわち、メールの実際の送り手は苦手な人物であるが、まるで受け手Rが好きなキャラクタからのメールであるかのように受け手Rに捉えさせることができ、上記コミュニケーションに対する受け手Rの印象を良くすることができる。また、例えば、送り手Sから電話により祝福のメッセージがあった場合、受け手Rは音声+自分の好きなキャラクタの笑顔の画像による伝達方式にて上記祝福のメッセージを認識することができる。すなわち、受け手Rは、音声による祝福に加えて画像による祝福も受けることができ、より幸せな気分を味わうことができる。このように、本実施形態によれば、送り手Sからの所定の伝達が受け手にとってマイナスなものであれば該マイナスを低減させ、プラスのものであればよりプラスになるようにすることができる。
[0108]
 (第2の実施形態)
 次に、図13を参照して、本発明の第2の実施形態に係る情報処理システムの適用対象となるサービス(以下、「車載パーソナライズサービス」と呼ぶ)の概要について説明する。図13は、本発明の一実施形態(第2の実施形態)の情報処理システムの適用対象となるサービスの概要を示す図である。
 本実施形態では、車載装置4bは第1の実施形態のサーバ1bと同様の構成を備えており、車載パーソナライズサービスは、上述の第1の実施形態に係るパーソナライズサービスと同様の処理により、送り手S側で入力されたオリジナル情報に対して、受け手Rの状況に対応させるためにパーソナライズされた加工後情報を受け手R側に出力するものである。なお、本実施形態に係るパーソナライズ処理を実行する装置を車両Mに搭載された車載装置4bとしているが、サーバ1bのようにネットワークを介して接続された情報処理装置であっても良い。ここで、車載パーソナライズサービスにおける「受け手R」とは、例えば、図13に示すように、車載装置4bを搭載した車両Mに乗車しているドライバーDと同乗者Fを意味する。
[0109]
 車載パーソナライズサービスの具体的な流れは以下のとおりである。
 即ち、ステップSS11において、送り手Sは、送り手端末2bを操作することで、第1形態の情報としてのオリジナル情報を入力する。
 ステップSS12において、送り手端末2bは、送り手Sの操作に基づいて、又は自動で、ステップSS11で入力されたオリジナル情報を車載装置4bに送信する。
 ステップSS13において、車載装置4bは、受け手Rの状況情報を取得する。本実施形態に係る状況情報は、ドライバーDの生体に関する情報(以下、「バイタル情報」と呼ぶ)、及び車両Mの位置に関する情報(以下、「車両位置情報」と呼ぶ)等を含んでも良い。なお、車載装置4bが上述のバイタル情報、及び車両位置情報を取得する際の具体的手法は特に限定されない。本実施形態では、眠気センサ等の各種センサによって上述のバイタル情報と、車両環境情報とが取得され、GPS(GLOBAL Positioning System)位置情報によって車両位置情報が取得される。
 ステップSS14において、車載装置4bは、送り手端末2bから送信されてきたオリジナル情報と、車載装置4bにより取得された状況情報とに基づいて、所定態様(例えば受け手RのドライバーDにより指定された態様)のパーソナライズを行う。
 ステップSS15において、車載装置4bは、ステップSS14のパーソナライズの結果としての加工後情報を出力する制御を実行する。
[0110]
 以上のような流れで車載パーソナライズサービスが提供されることにより、入力されたオリジナル情報は、受け手Rの状況(例えばドライバーD及び同乗者Fのバイタル情報、車両Mの車両位置情報等)に対応した加工後情報にパーソナライズされて出力されることになる。
[0111]
 車載パーソナライズサービスにおけるパーソナライズの態様としては、第1の実施形態に説明した態様(1)~(9)が挙げられる。上記パーソナライズを実行する状況の例としては以下が挙げられる。
 例えば、ステップSS14において、ステップSS13にて取得された状況情報に含まれるバイタル情報に応じて、パーソナライズの態様を決定しても良い。例えば、車載装置4bが送り手Sからメールを受信した場合において、車載装置4bがバイタル情報によりドライバーDの眠気を検知した場合、パーソナライズの態様として車載装置4bは音声と画像による伝達方式を選択し、車両Mに搭載されたヘッドアップディスプレイにバーチャルアシスタントとして所定のキャラクタの画像を表示し、音声により伝達内容を出力するようにする。このようにドライバーDの眠気を検知した場合は音声および画像を含む伝達方式にて受け手R側に伝達内容を認知させることによって、ドライバーDに対して聴覚および視覚の双方の刺激を与えることができ、ドライバーDに対して眠気を低減させつつ送り手S側からの伝達内容を伝えることができる。また、上記音声をドライバーDのテンションが上がるテンポに変調しても良い。
 また例えば、ステップSS14において、ステップSS13にて取得された状況情報に含まれる車両位置情報に応じて、パーソナライズの態様を決定しても良い。例えば、地域毎に表示するキャラクタを決めておき、車両位置情報により車両Mが特定の地域内に位置する場合は、車載装置4bは、送り手Sによるメールや電話を、テキストおよび画像、または音声および画像による伝達方式に変換する。このとき、受け手Rに提示される画像を車両位置情報により決定されたキャラクタとする。これにより、所定のコミュニケーションにおいて、受け手Rは、自身がまさに位置する地域特有のキャラクタを登場させることができ、上記コミュニケーションの興趣性を向上させることができる。
[0112]
 (第3の実施形態)
 本実施形態では、スマートフォン等の通話機能と音楽再生機能とを備えるデバイスを用いて音楽を視聴しているときに、送り手Sから電話がかかってくる場合について説明する。なお、本実施形態は、通話機能と映像再生機能とを備えるデバイスにより音楽の代わりに映像を視聴している際にも適用できる。
 本実施形態では、受け手端末3bは音楽再生用アプリ、および通話用アプリがインストールされているスマートフォンである。本実施形態における状況情報は、音楽再生用アプリを再生中か否かを示す情報である。また、パーソナライズの態様は、上述の態様(9)である「オリジナル情報としての音声データを、テキストデータである加工後情報にするもの」である。上記通話用アプリは、基本的には通常の電話のように受け手端末3bのスピーカより音声を出力し、マイクより音声を入力するように機能するが、音楽再生用アプリが起動している際(受け手Rが音楽再生用アプリにより音楽を聴いている際)においては、受け手Rからの入力はマイクからの音声となるが、受け手Rへの出力は送り手Sによる音声から変換されたテキストの受け手端末3bのディスプレイへの表示となる。
 なお、本実施形態では情報のやり取りはインタラクティブになるので、上述のように例えば図12における送り手Sと受け手Rとはそれぞれ、伝達情報の送る側にも受ける側にも適宜なり得る。
 本実施形態では、送り手Sと受け手Rとの間で音声によるコミュニケーションが発生すると、受け手端末3bは、音楽再生用アプリが起動しているか否かを示す状況情報をサーバ1bに送信する。サーバ1bは、状況情報が音楽再生用アプリを起動していないことを示している場合は、通常の通話処理を行う。一方、状況情報が音楽再生用アプリを起動していることを示している場合は、態様決定部102bは、音声データであるオリジナル情報をテキストデータに変換するようパーソナライズの態様を決定する。処理制御部140bは、オリジナル情報取得部103bにて取得された送り手端末2bから取得したオリジナル情報をテキストデータに変換するように音声処理部142bを制御して、伝達方式が音声からテキストに変換された加工後情報を生成させる。提示制御部105bは、加工後情報を受け手端末3bに送信し、受け手端末3bのディスプレイに送り手Sが入力した内容を示すテキストを表示させる。
 本実施形態によれば、送り手Sとの音声によるコミュニケーションをしようとする場合において受け手端末3bにて音楽コンテンツや映像コンテンツを再生するアプリが起動している場合、送り手Sからの音声による伝達内容の受け手Rの認知をテキストにより行うので(受け手Rの入力は音声)、上記コンテンツの音量を下げたり消したりすることなく受け手Rは送り手Sからの伝達内容を認識することができる。よって、受け手Rは、音楽コンテンツや映像コンテンツを視聴しながら、そのコンテンツの楽しみ方を損なうことなくインタラクティブなコミュニケーションを行うことができる。

符号の説明

[0113]
 1a:サーバ、2a:受信端末、3a:送信端末、11a:CPU、18a:記憶部、19a:通信部、111a:要望情報受付部、112a:加工方法決定部、113a・・・オリジナル情報取得部、114a:加工部、115a:提示部、121a:画像加工部、122a:音声加工部、123a:文字加工部、200a:加工情報DB
 1b:サーバ、2b:送り手端末、3b:受け手端末、4b:車載装置、101b:状況取得部、102b:態様決定部、103b:オリジナル情報取得部、104b:パーソナライズ部、105b:提示制御部、141b:テキスト処理部、142b:音声処理部、143b:画像処理部、181b:加工情報DB、S:送り手、R:受け手

請求の範囲

[請求項1]
 送り手と受け手との所定の方式のコミュニケーションに利用される情報処理システムであって、
 前記所定の方式によって前記送り手から前記受け手へ伝達される対象に関する情報を、オリジナル情報として前記送り手より取得する情報取得手段と、
 前記受け手に提示される様態に基づいて、前記オリジナル情報の少なくとも一部を加工する方法を決定する決定手段と、
 前記方法に基づいて、前記オリジナル情報を加工する加工手段と、
 前記加工手段により加工された情報を、前記受け手に対して、提示する提示手段と、
 を備え、
 前記加工手段は、前記所定のコミュニケーションにより前記送り手が伝えたい内容自体は変えないようにして、前記受け手が好むように前記オリジナル情報の少なくとも一部を変更する情報処理システム。
[請求項2]
 送り手と受け手との所定の方式のコミュニケーションに利用され、該コミュニケーションにおいて少なくとも前記受け手は前記所定の方式を実現するための装置を用いる情報処理システムであって、
 前記所定の方式によって前記送り手から前記受け手へ伝達される対象に関する情報を、オリジナル情報として前記送り手より取得する情報取得手段と、
 前記受け手に適合するように前記オリジナル情報の少なくとも一部を加工する方法を決定する決定手段と、
 前記方法に基づいて、前記オリジナル情報を加工する加工手段と、
 前記加工手段により加工された情報を、前記受け手に対して、前記装置によって提示させる提示手段と、
 を備え、
 前記加工手段は、前記所定のコミュニケーションにより前記送り手が伝えたい内容自体は変えないようにして、前記受け手が好むように前記オリジナル情報の少なくとも一部を変更する情報処理システム。
[請求項3]
 送り手と受け手との所定の方式のコミュニケーションに利用され、該コミュニケーションにおいて前記受け手により用いられる装置と通信可能な情報処理装置であって、
 前記送り手が発した、前記所定の方式によって前記送り手から前記受け手へ伝達される対象に関する情報を取得する手段と、
 前記受け手に適合するよう前記取得した情報の少なくとも一部を加工する手段と、
 前記加工された情報を前記装置に送信する手段と
 を備え、
 前記加工する手段は、前記所定のコミュニケーションにより前記送り手が伝えたい内容自体は変えないようにして、前記受け手が好むように前記取得した情報の少なくとも一部を変更し、
 前記送信された加工された情報は前記装置にて前記受け手に提示される情報処理装置。
[請求項4]
 送り手と受け手との所定の方式のコミュニケーションにおいて前記受け手にて用いられる情報処理装置であって、
 前記所定の方式によって前記送り手から前記受け手へ伝達される対象に関する情報を取得する手段と、
 前記受け手に適合するよう前記取得した情報の少なくとも一部を加工する手段と、
 前記加工された情報を前記受け手に提示させる手段と
 を備え、
 前記加工する手段は、前記所定のコミュニケーションにより前記送り手が伝えたい内容自体は変えないようにして、前記受け手が好むように前記取得した情報の少なくとも一部を変更する情報処理装置。
[請求項5]
 コンピュータを、請求項5または6に記載の情報処理装置として機能させるプログラム。
[請求項6]
 送り手と受け手との所定のコミュニケーションに利用され、該コミュニケーションにおいて、前記送り手により用いられる第1の装置と前記受け手により用いられる第2の装置との双方と通信可能な情報処理装置であって、
 前記送り手により第1形態の伝達方式によって入力された、前記送り手から前記受け手へ伝達すべき内容を示すオリジナル情報を前記第1の装置より取得する手段と、
 前記受け手の状況を示す状況情報を前記第2の装置より取得する手段と、
 前記取得された状況情報に基づいて前記オリジナル情報を加工して、前記第1形態の伝達方式と異なる第2形態の伝達方式の加工後情報を生成する手段と、
 前記加工後情報を前記第2の装置に送信する手段と
 を備えることを特徴とする情報処理装置。
[請求項7]
 送り手と受け手との所定のコミュニケーションに利用される情報処理方法であって、
 第1形態の伝達方式によって前記送り手から前記受け手へ伝達すべき内容を示すオリジナル情報を前記送り手より取得する工程と、
 前記受け手の状況示す状況情報を取得する工程と、
 前記取得された状況情報に基づいて前記オリジナル情報を加工して、前記第1形態の伝達方式と異なる第2形態の伝達方式の加工後情報を生成する工程と、
 前記生成された加工後情報の内容を前記受け手に認識させる工程と
 を有することを特徴とする情報処理方法。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]