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1. WO2020115849 - BUS LINE CONNECTION DEVICE, SWICHGEAR, AND BUS LINE CONNECTION DEVICE CONNECTION METHOD

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明 細 書

発明の名称 母線接続装置、スイッチギヤ及び母線接続装置の接続方法

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005  

課題を解決するための手段

0006  

発明の効果

0007  

図面の簡単な説明

0008  

発明を実施するための形態

0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037  

符号の説明

0038  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16  

明 細 書

発明の名称 : 母線接続装置、スイッチギヤ及び母線接続装置の接続方法

技術分野

[0001]
 本発明は、受変電システムに用いられるガス絶縁スイッチギヤの主回路接続部に使用される母線接続装置、スイッチギヤ及び母線接続装置の接続方法に関するものである。

背景技術

[0002]
 受配電システム用のガス絶縁スイッチギヤ(以下、「スイッチギヤ」と言う。)は、外部から高圧電流をケーブルにより供給し、一般的に複数のスイッチギヤの単体を並列に設置する列盤構造からなる。設置現場におけるスイッチギヤの単体間の接続は、隣接する各スイッチギヤ単体の中の圧力容器の内壁面に予め取付けられる絶縁性ブッシングの突出部が圧力容器の外部へ突出し、ブッシングが対向配置され、それぞれのブッシングの突出部の端面を凹凸の接続部材を介して電気的に接続されている。対向配置されるブッシングの突出部、および接続部材の周囲が絶縁性材料のアダプタで覆われ、電気接続性能を満足させる母線接続装置が知られている。(例えば、特許文献1参照)

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : WO2015/076029

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 特許文献1に記載された母線接続装置では、固体絶縁性のアダプタを用いる固体絶縁母線タイプなので、スイッチギヤの列盤時にガス処理が不要という利点があるが、母線接続後に接続部の調整ができないため、列盤時に互いに対向配置される2つのブッシングの軸を予め精度良く一致させる必要がある。すなわち、互いのブッシングの軸合わせの精度が悪い場合は、接続部材の取付け不可、或いは固体絶縁性のアダプタがブッシングに与える面圧が小さくなり、絶縁性能悪化のおそれがある。よって、対向配置されるブッシングの軸を予め一致させるため、スイッチギヤ単体への組立段階で精度良く調整する必要がある。しかしながら、ブッシングの位置が高い場合、軸を一致させるため、組立にも時間がかかる問題点があった。また、予め取り付けられたブッシングの位置精度次第で母線接続不可の可能性もあり、この場合は手戻りが多大となる。
[0005]
 本発明は、上述のような問題を解決するためになされたもので、スイッチギヤの組立性がよく、列盤作業性も向上できる母線接続装置、スイッチギヤ及び母線接続装置の接続方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0006]
 本発明に係る母線接続装置は、第1圧力容器の内壁面に固定され、内部に第1内部貫通導体が貫通され、第1圧力容器の外部に突出する第1突出部と、第1突出部から露出する第1接続部と、を有する第1ブッシングと、第1圧力容器と隣接する第2圧力容器の内壁面に固定され、内部に第2内部貫通導体が貫通され、第2圧力容器の外部に突出する第2突出部と、第2突出部から露出する第2接続部と、を有する第2ブッシングと、第1ブッシングと第2ブッシングとの間に設けられ、第1接続部と第2接続部を電気的に接続する導電性部材からなる接続導体部と、接続導体部の垂直投影を含む大きさの開口を有する作業口と、作業口を封止する蓋と、を有し、第1突出部、第2突出部および接続導体部を密封するように内部空間に格納する中間タンクと、を備える。
 また、本発明に係る母線接続装置の中間タンクの両端部では、それぞれ第1外縁部および第2外縁部の周縁に沿って環状に設けられ、第1圧力容器および第2圧力容器の外壁面に固定する固定具を通す空間として、ブッシングに向けて内部側へ屈曲する屈曲部を有する。
 本発明に係る母線接続装置を用いるスイッチギヤでは、母線接続装置の中間タンクの開口部に覆われる圧力容器の壁面に、圧力容器の壁面を貫通する貫通穴が設けられ、中間タンクと圧力容器とを同一ガス区画とする。
 本発明に係る母線接続装置の接続方法では、第1圧力容器の内壁面に第1ブッシングの一端を固定し、第1ブッシングの他端を第1圧力容器のブッシング開口部から外部へ突出させる工程と、第1圧力容器に隣接する第2圧力容器の内壁面に、第1ブッシングに対向して、第2ブッシングの一端を固定し、第2ブッシングの他端を第2圧力容器のブッシング開口部から外部へ突出させる工程と、第1ブッシングの取付位置に対応する第1圧力容器の外壁面に中間タンクの第1外縁部を固定し、第2ブッシングの取付位置に対応する第2圧力容器の外壁面に中間タンクの第2外縁部を固定する工程と、中間タンクに設けられた作業口から第1ブッシングと第2ブッシングとの間の接続導体部の接続作業を行う工程と、接続作業の完了後、作業口を蓋で密封し、中間タンクの内部空間に絶縁性ガスを封入する工程とを含む。

発明の効果

[0007]
本発明に係る母線接続装置によれば、母線接続装置の組立が容易になり、スイッチギヤ列盤の作業性も向上できる。また、中間タンクの構造により、母線接続装置の小型化が実現できる。
また、本発明に係るスイッチギヤによれば、スイッチギヤの圧力容器および母線接続装置の中間タンクにおけるガス処置回数を減らすことができる。また、母線接続装置の小型化に伴い、スイッチギヤの外形サイズのコンパクト化を確保できる。
さらに、本発明に係る母線接続方法によれば、中間タンクの作業口から母線接続作業ができるため、組立作業が簡易になる。かつ、母線接続性能を高めることにより、接触抵抗が最小限にできるため、スイッチギヤ間の主回路抵抗も低減できる。

図面の簡単な説明

[0008]
[図1] 本発明の実施の形態1に係る母線接続装置に連接されるスイッチギヤ全体を示す図である。
[図2] 本発明の実施の形態1に係る母線接続装置の拡大断面図である。
[図3] 本発明に係る母線接続装置のブッシングの拡大断面図である。
[図4] 本発明の実施の形態1に係る母線接続装置の上部から見た断面図である。
[図5] 本発明に係る母線接続装置の中間タンクの図面である。
[図6] 本発明の実施の形態1に係る母線接続装置の接続導体部の拡大断面図である。
[図7] 本発明の実施の形態1に係る母線接続装置の接続途中段階を示す図である。
[図8] 本発明の実施の形態1に係る母線接続装置の接続途中に調整治具を使用することを示す図である。
[図9] 本発明の実施の形態1に係る母線接続装置の接続途中に使用される調整治具の断面図である。
[図10] 本発明の実施の形態2に係る母線接続装置に連接されるスイッチギヤ全体を示す断面図である。
[図11] 本発明の実施の形態2に係る母線接続装置の拡大断面図である。
[図12] 本発明の実施の形態2に係る母線接続装置の接続導体部の拡大断面図である。
[図13] 本発明の実施の形態2に係る母線接続装置の接続途中段階を示す図である。
[図14] 本発明の実施の形態2における列盤したスイッチギヤを示す図である。
[図15] 本発明の実施の形態3における列盤したスイッチギヤを示す図である。
[図16] 図15における断面B-Bを示す図である。

発明を実施するための形態

[0009]
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[0010]
実施の形態1
図1は、本発明の実施の形態1に係る母線接続装置に連接されるスイッチギヤを示す。図1において、スイッチギヤの単体であるスイッチギヤ2とスイッチギヤ3は、それぞれ第1圧力容器4と第2圧力容器5内に絶縁性ガスを充填させることによって圧力容器内の絶縁性を確保している。母線接続装置1は、スイッチギヤ2とスイッチギヤ3の圧力容器間の接続領域の上部に配置されている。このように、隣接するスイッチギヤ同士は母線接続装置を介して連接され、複数個並列に設置して(図1において左右方向)受配電システム用のスイッチギヤが構成される。
[0011]
 図2は実施の形態1に係る母線接続装置1の拡大図である。図3に本発明の実施の形態1に係るブッシングの断面構造を示す。図4は実施の形態1に係る母線接続装置の上部から見た断面図である。図5は本発明に係る母線接続装置の中間タンクの図面である。
図2において、スイッチギヤ2の第1圧力容器4の内壁面4bに取付されている第1ブッシング6、スイッチギヤ3の第2圧力容器5の内壁面5bに取付されている第2ブッシング7は、それぞれ第1圧力容器4と第2圧力容器5のブッシング開口部から外部へ突出し、同軸の延長線上になるように対向配置されている。さらに、第1ブッシング6の第1突出部6aから露出する第1接続部17a、および第2ブッシング7の第2突出部7aから露出する第2接続部17bは、複数の導電性部材からなる接続導体部10を介して電気的に接続され、一対のブッシングセットになる。
[0012]
図3を用いて、第1ブッシング6を例としてブッシングの断面構造を説明する。第1ブッシング6は、一端に第1圧力容器4の内壁面4bへ固定するためのブッシング取付面13を有し、他端に第1圧力容器4の壁面のブッシング開口部から外部へ突出する第1突出部6aを有し、絶縁するエポキシ等の樹脂からなるブッシング絶縁層15の内部を貫通する第1内部貫通導体14aで形成されている。第1内部貫通導体14aが第1突出部6aから露出した一端に第1接続部17aとなる。さらに、第1圧力容器4の壁面の開口位置のブッシング絶縁層15内部において、第1内部貫通導体14aの外周に、第1内部貫通導体14aと一定の距離を保ち、銅網や導電性プラスチックなどからなる筒状の電界緩和シールド16を埋め込んでいる。第2ブッシング7も第1ブッシング6同様な構造となる。第2ブッシング7は、隣接する第2圧力容器5の内壁面5bに固定され、第2圧力容器5の外部に突出する第2突出部7aと、内部を貫通する第2内部貫通導体14b(図2に示す)が第2突出部7aから露出した一端からなる第2接続部17bとを有する構造となる。第2ブッシング7にも電界緩和シールドが設けられている。
[0013]
再び図2を用いて母線接続装置1の説明に戻る。図2に示すように、第1圧力容器4と第2圧力容器5との間の接続領域において、第1突出部6aと第2突出部7a、および接続導体部10の全体を内部空間に格納するように中間タンク11が設置される。
中間タンク11の両端面はそれぞれ第1圧力容器4と第2圧力容器5の外壁面に固定される。第1ブッシング6が取り付けられる第1圧力容器4の内壁面4b部分に対応する外壁面4aには、固定具8が複数個取り付けられており、第2ブッシング7が取り付けられる第2圧力容器5の内壁面5b部分に対応する外壁面5aには、固定具として固定具9が複数個取り付けられている。中間タンク11は、一方の端面である第1外縁部11c(図5に示す)が第1圧力容器4の外壁面4aに固定具8と固定用のナット8aによって固定され、他方の端面である第2外縁部11d(図5に示す)が第2圧力容器5の外壁面5aに固定具9と固定用のナット9aによって固定される。
[0014]
また、中間タンク11の両端面以外の面において、接続導体部10の接続作業を行うための作業口19が設けられる。図2に示すように、例えば、中間タンク11の上面に作業口19、および作業口19を封止する蓋12が設けられる。さらに、第1圧力容器4と第2圧力容器5の外壁面に固定されている中間タンク11の両端以外の面、もしくは蓋12に、ガス処理用のアダプタ(図示せず)を取り付けることによって、内部空間に絶縁性ガスが充填されることが可能になり、中間タンク11はガス絶縁圧力容器としての機能を有する。
[0015]
図4は図2における断面A-Aであり、母線接続装置の上部から見た断面図である。図4に示すように、3相分のブッシングセットがスイッチギヤ間の接続領域の奥行方向に並列している場合、中間タンク11は、接続領域内のこの3相分のブッシングセットを内部空間に格納するような構造である。
[0016]
次に、図5を用いて中間タンク11の詳細構造を説明する。中間タンク11の上部から見た構造を図5(a)に示す。図5(b)にスイッチギヤ2の第1圧力容器4に固定される中間タンク11の一方の端面である第1外縁部11cの構造を示す。また、図5(a)における断面B-Bを図5(c)に示す。
図5(a)と図5(b)に示すように、中間タンク11の両端面(第1外縁部11cおよび第2外縁部11d)には、それぞれ3相分のブッシングの突出部を通すべく設けられる第1開口部18aと第2開口部18bを有する。図5(b)に示すように、第1開口部18aを囲む中間タンク11の第1外縁部11cにおいて、パッキン等のガスシール材の内側の位置を固定するための内側ガイド21a、外側の位置を固定するための外側ガイド21b、および外側ガイド21bの外周に第1圧力容器4側の固定具8を通すための複数の固定具通し穴18cを有する構造である。スイッチギヤ3の第2圧力容器5に固定される第2開口部18bを囲む中間タンク11の第2外縁部11dにおいても、同様な構造であり、第2圧力容器5側の固定具9を通すための固定具通し穴18d(図示せず)を複数有する。
[0017]
また、図5(a)と図5(c)に示すように、中間タンク11の上面に作業口19が設けられる。作業口19は、中間タンク11の上面だけではなく、開口部を有する両端面以外の面に設けられる。作業口19は、接続導体部10の接続作業を行うように、少なくとも垂直投影面内に接続導体部10を含む大きさの開口を有する。これにより、中間タンク11の両端面の外縁部を圧力容器に固定した後も、作業者は作業口19から中間タンク11内の接続導体部10を用いた接続作業が可能である。
なお、第1圧力容器4の外壁面4aと中間タンク11の間、第2圧力容器5の外壁面5aと中間タンク11の間、および作業口19を封止する蓋12と中間タンク11の間において、それぞれパッキン等のガスシール材を介して固定、封止する。つまり、中間タンク11の両端面の第1開口部18a、第2開口部18b、および作業口19が封止されるため、中間タンク11の中が密閉状態となる。
[0018]
さらに、図5(a)と図5(c)に示すように、中間タンク11において、第1圧力容器4および第2圧力容器5の外壁面に固定する固定具を通す空間として、それぞれ、第1外縁部11cおよび第2外縁部11dの周縁に沿って環状に設けられ、ブッシングに向けて内部側へ屈曲する第1屈曲部11aおよび第2屈曲部11bが形成される。
これは、図3に示すように、ブッシング内の電界緩和シールド16が設けられており、圧力容器の壁面の開口部周辺の電界緩和効果が生じたため、ブッシングに近接する中間タンク11の第1屈曲部11aおよび第2屈曲部11bを設けることが可能となるからである。この中間タンク11に形成される第1屈曲部11aおよび第2屈曲部11bにより、固定具を通す空間が中間タンク11の外周より内側にあるため、中間タンク11の両端面の外縁部の外周サイズを中央部のより大きくする必要がなく、母線接続装置の小型化が実現できる。この構造の中間タンクを用いる母線接続装置の小型化に伴い、スイッチギヤの圧力容器の壁面にスタントを固定する範囲も小さくでき、スイッチギヤの外形サイズのコンパクト化を確保できる。
[0019]
次に、図6に示す複数の導電性部材からなる接続導体部10の構造について説明する。図6において、接続導体部10は、カップ状のソケット導体10aと棒状のプラグ導体10bの嵌め合せ構造となっている。ソケット導体10aにはカップ状穴10eを備え、プラグ導体10bにはカップ状穴10fを備える。カップ状のソケット導体10aの内径は棒状のプラグ導体10bの外径とほぼ同じ寸法で作られる。プラグ導体10bがソケット導体10aの内側に挿入し、プラグ導体10bに取付けられた複数の接触子10hを介して摺動接触し、電気的に接続される。
[0020]
第1ブッシング6の第1接続部17aとソケット導体10aとの間はボルト10cによって接続され、第2ブッシング7の第2接続部17bとプラグ導体10bとの間はボルト10dによって接続される。
[0021]
第1ブッシング6および第2ブッシング7は、同軸の延長線上になるように対向配置して接続されているが、この接続中心軸の平行方向または垂直方向において、それぞれ数ミリ~数十ミリのずれが接続可能な許容範囲として設定されている。これにより、スイッチギヤの搬入現場で調整しにくいブッシングのずれが発生しても、接続導体部10の許容範囲内で接続位置が調整できる。ここで、ずれの対応方法として、例えば接続導体部10の各部品の穴径を大きくすることがある。
具体的には、接続導体部10において、ソケット導体10aには、互いのブッシングの軸ズレを緩和するために、ボルト10cの径に対してボルト穴10iの穴径は数ミリ~数十ミリ大きく形成される。さらにボルト穴10iの穴径より大きいワッシャ10gを介して、ボルト10cによってソケット導体10aと第1ブッシング6の第1接続部17aが接続される。
[0022]
 ここで、実施の形態1に係る母線接続装置1の接続方法について説明する。図7は、母線接続装置1のブッシング接続の途中段階を示した図である。
図7に示すように、予めソケット導体10aは、ボルト10cを用いてワッシャ10gを介して第1ブッシング6の第1接続部17aに接続される。接触子10hを設けられるプラグ導体10bは、ボルト10dを用いて第2ブッシング7の第2接続部17bに接続される。ただし、この段階では、ソケット導体10aと第1ブッシング6との間は完全に締め付けず、手で触って動く程度に締め付ける。
[0023]
まず、第1圧力容器4に第1ブッシング6の取付位置に対応する外壁面4aの中間タンク11の取付部分において、予めパッキン等のガスシール材を取付する。中間タンク11は、外壁面4aに固定されている固定具8を中間タンク11の固定具通し穴18cに挿入し、固定用のナット8aで固定される。
[0024]
次に、図7に示す状態から、図8に示すように、ソケット導体10aとプラグ導体10b間の距離をさらにボルト10cの締付に必要な隙間の最短距離Xまで、互いのスイッチギヤの圧力容器を接近させる。
 この段階で、調整治具50を用いて対向して接近したソケット導体10aとプラグ導体10bの固定位置を調整する。位置調整が完了した状態でボルト10cを完全に締め付ける。なお、調整治具50を用いた位置調整、およびボルト10cの締め付け作業は作業口19から実施する。
[0025]
次に、再び互いのスイッチギヤ単体の圧力容器を接近させ、ソケット導体10aの内側にプラグ導体10bを嵌合させ、第2圧力容器5側の中間タンク11の固定具通し穴18dに固定具9も完全に挿入する。この後、中間タンク11は、第2圧力容器5の外壁面5aに固定されている固定具9を中間タンク11の固定具通し穴18dに挿入し、固定用のナット9aで固定される。
最後に、作業口19にパッキン等のガスシール材を介して蓋12で密閉させ、絶縁性ガス封入を行う。
[0026]
 次に、調整治具50について説明する。図9に、実施の形態1に係る母線接続装置における調整治具50の使用時の状態、および調整治具50の2つの断面図を示す。
調整治具50は、ソケット導体10aとプラグ導体10bの接続方向の断面において、段差50aを有する。ソケット導体10aの外径を第1外径D1とし、プラグ導体10bの外径を第2外径D2とする場合、段差50aは高さが(D1-D2)/2である。
ソケット導体10a側の断面D-Dにおいて、調整治具50はソケット導体10aの第1外径D1に合わせた第1曲面50bを有する。同時に、プラグ導体10b側の断面C-Cにおいて、調整治具50はプラグ導体10bの第2外径D2に合わせた第2曲面50cを有する。なお、第1曲面50bと第2曲面50cとも、角度範囲が180°以内であり、取付けと取外しが可能な構造である。
[0027]
 実施の形態1に係る母線接続装置によれば、母線接続装置の組立が容易になり、スイッチギヤ列盤の作業性も向上できる。また、中間タンクの構造により、母線接続装置の小型化が実現できる。実施の形態1に係る母線接続装置の小型化に伴い、スイッチギヤの外形サイズのコンパクト化も確保できる。
実施の形態1に係る母線接続方法によれば、中間タンクの作業口から母線接続作業ができるため、組立作業が簡易になる。
[0028]
実施の形態2.
図10に、本発明の実施の形態2に係る母線接続装置に連接されるスイッチギヤを示す。実施の形態1と異なる点は、母線接続装置20の接続導体部22の構造およびブッシングの接続方法である。
図11は実施の形態2に係る母線接続装置20の拡大図である。第1ブッシング6および第2ブッシング7の構造は実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。スイッチギヤ2の第1圧力容器4の内壁面4bに第1ブッシング6が取付されており、同様にスイッチギヤ3の第2圧力容器5の内壁面5bに第2ブッシング7が取付されている。
[0029]
また、第1ブッシング6の第1突出部6a、第2ブッシング7の第2突出部7aおよび接続導体部22を格納する中間タンク11の構造も実施の形態1と同様である。
[0030]
実施の形態2は、実施の形態1のようなカップ状のソケット導体10aと棒状のプラグ導体10bの嵌め合せ構造の接続導体部10ではなく、接続導体部22は複数の導体部および固定部材で構成されている。
図12は母線接続装置20の接続導体部22の拡大断面図である。図12において、接続導体部22は、第1ブッシング6の第1突出部6aの第1接続部17aに第1固定部材22cによって固定される第1導体部22a、および、第2ブッシング7の第2突出部の第2接続部17bに第2固定部材22dによって固定される第2導体部22bで構成されている。また、第1導体部22aと第2導体部22bとは第3固定部材22eによって接続される。
第1固定部材22c、第2固定部材22dおよび第3固定部材22eは金属製導電性部材であり、例えばボルトが用いられる。
[0031]
第1ブッシング6および第2ブッシング7は、同軸の延長線上になるように対向配置して接続されているが、この接続中心軸の平行方向または垂直方向において、それぞれ数ミリ~数十ミリのずれが接続可能な許容範囲として設けられている。これにより、スイッチギヤの搬入現場で調整しにくいブッシングのずれが発生しても、接続導体部22により調整できる。ここでは、第1固定部材22c、第2固定部材22dおよび第3固定部材22eの取り付け位置の許容範囲内で位置調整が可能である。
具体的に、ずれの対応方法として、接続導体部22の部品の穴径を大きくすること、あるいは接続導体部22の部品点数を増やすことが挙げられる。例えば、第1導体部22a、第2導体部22bのボルトに対するガタを大きくすることで、第1ブッシング6と第2ブッシング7の軸ずれが発生した場合でも接続可能な構造となっている。
[0032]
ここで、実施の形態2における母線接続装置20の接続方法について説明する。図13は、母線接続装置20のブッシング接続の途中段階を示した図である。予め、スイッチギヤ2の第1圧力容器4のブッシング取付位置に対応する外壁面4aの中間タンク11の取付部分において、パッキン等のガスシール材を取付する。スイッチギヤ3の第2圧力容器5のブッシング取付位置に対応する外壁面5aの中間タンク11の取付部分においても同様に、パッキン等のガスシール材を取付する。
[0033]
まず、外壁面4aに固定されている固定具8を中間タンク11の固定具通し穴18cに挿入し、固定用のナット8aによって中間タンク11を固定する。
次に、スイッチギヤ3内の第2圧力容器5のブッシング取付位置に対応する外壁面5aに固定されている固定具9を、中間タンク11の固定具通し穴18dに挿入するように近づける。固定具通し穴18dに固定具9が完全に挿入された後、固定具通し穴18cと固定具9を固定用のナット9aで固定する。
さらに、図12に示すように、中間タンク11の作業口19から、第1導体部22a、第2導体部22b、第1固定部材22c、第2固定部材22dおよび第3固定部材22eを用い、対向配置している第1ブッシング6の第1接続部17aと第2ブッシング7の第2接続部17bの接続作業を行う。接続作業の完了後、作業口19にパッキン等のガスシール材を介して蓋12で密閉させ、絶縁性ガス封入を行う。
[0034]
実施の形態2に係る母線接続装置によれば、母線接続装置の組立が容易になり、スイッチギヤ列盤の作業性も向上できる。また、中間タンクの構造により、母線接続装置の小型化が実現できる。実施の形態1に係る母線接続装置の小型化に伴い、スイッチギヤの外形サイズのコンパクト化も確保できる。
実施の形態2に係る母線接続方法によれば、中間タンクの作業口から母線接続作業ができるため、組立作業が簡易になる。かつ、母線接続性能を高めることにより、接触抵抗が最小限にできるため、スイッチギヤ間の主回路抵抗も低減できる。
[0035]
実施の形態3
実施の形態1および実施の形態2では、隣接するスイッチギヤ2の第1圧力容器4、スイッチギヤ3の第2圧力容器5および母線接続装置の中間タンク11はそれぞれ分離された密閉容器である。つまり、これらの密封された圧力容器がそれぞれ独立に区画されている状態であるため、圧力容器の個数分のガス処理回数が必要となる。例えば、図14に示すように、スイッチギヤ23~26の4つのスイッチギヤの単体の列盤形態において、4つの圧力容器27~30、および母線接続装置の中間タンク31~33、全部で7つの密閉容器があるので、ガス処理が7回必要となり、7つの圧力容器にそれぞれガス封入装置45を装着する必要がある。
[0036]
これに対して、実施の形態3では、図15に示すように、スイッチギヤ34~37の4つのスイッチギヤの単体の列盤形態において、4つの圧力容器38~41、および3つの母線接続装置の中間タンク42~44において、ガス封入装置45が1つのみ装着されている。
図16は図15における断面B-Bを示す図である。図16に示すように、母線接続装置の中間タンク42~44のそれぞれの端面の開口部に覆われる圧力容器の壁面46において、圧力容器の壁面を貫通する貫通穴47を1つ以上設けている。これにより、図15に示す4つの圧力容器38~41、と3つの母線接続装置の中間タンク42~44つを同一ガス区画とする。したがって、複数のスイッチギヤ単体が列盤されている形態においても、圧力容器または中間タンクのいずれか一つにガス封入装置45を取り付けることによってガス処置は一度で可能となる。また、全ての圧力容器と中間タンクを同一ガス区画にせず、同一ガス区画であることが必要される一部の圧力容器のみ壁面に貫通穴を設けてもよい。
[0037]
なお、図15に示す母線接続装置は実施の形態2の接続導体部22の構造である。実施の形態1のような接続導体部10も同様に、複数の圧力容器と中間タンクを同一ガス区画することが実現できる。
実施の形態3に係る母線接続装置、および母線接続方法によれば、実施の形態1および2と同様な効果がある上、さらに、実施の形態3に係るスイッチギヤによれば、スイッチギヤの圧力容器の壁面に、中間タンクと貫通する貫通穴が設けられるため、同一ガス区画であることが必要とされる圧力容器と中間タンクのガス処置が一度で済むことができる。これにより、スイッチギヤの圧力容器および母線接続装置の中間タンクにおけるガス処置回数を減らすことができ、スイッチギヤの組立作業が簡易になる。

符号の説明

[0038]
1、20 母線接続装置、2 スイッチギヤ、3 スイッチギヤ、4 第1圧力容器、4a 第1圧力容器の外壁面、4b 第1圧力容器の内壁面、5 第2圧力容器、5a 第2圧力容器の外壁面、5b 第2圧力容器の内壁面、6 第1ブッシング、6a 第1突出部、7 第2ブッシング、7a 第2突出部、
8、9 固定具、8a、9a ナット、10、22 接続導体部、
10a ソケット導体、10b プラグ導体、10c、10d ボルト、10e カップ状穴、10f カップ状穴、10g ワッシャ、10h 接触子、10i ボルト穴、
22a 第1導体部、22b 第2導体部、22c 第1固定部材、22d 第2固定部材、22e 第3固定部材、
11 中間タンク、11a 第1屈曲部、11b 第2屈曲部、11c 第1外縁部、11d 第2外縁部、12 蓋、13 ブッシング取付面、14a 第1内部貫通導体、14b 第2内部貫通導体、15 ブッシング絶縁層、16 電界緩和シールド、17a 第1接続部、17b 第2接続部、18a 第1開口部、18b 第2開口部、18c、18d 固定具通し穴、19 作業口、21a 内側ガイド、21b 外側ガイド、
23、24、25、26、34、35、36、37 スイッチギヤ、
27、28、29、30、38、39、40、41 圧力容器、
31、32、33、42、43、44 母線接続装置の中間タンク、
45 ガス封入装置、46 壁面、47 貫通穴、
50 調整治具、50a 段差、50b 第1曲面、50c 第2曲面

請求の範囲

[請求項1]
 第1圧力容器の内壁面に固定され、内部に第1内部貫通導体が貫通され、前記第1圧力容器の外部に突出する第1突出部と、前記第1突出部から露出する第1接続部と、を有する第1ブッシングと、
 前記第1圧力容器と隣接する第2圧力容器の内壁面に固定され、内部に第2内部貫通導体が貫通され、前記第2圧力容器の外部に突出する第2突出部と、前記第2突出部から露出する第2接続部と、を有する第2ブッシングと、
 前記第1ブッシングと前記第2ブッシングとの間に設けられ、前記第1接続部と前記第2接続部を電気的に接続する導電性部材からなる接続導体部と、
前記接続導体部の垂直投影を含む大きさの開口を有する作業口と、前記作業口を封止する蓋と、を有し、前記第1突出部、前記第2突出部および前記接続導体部を密封するように内部空間に格納する中間タンクと、
を備える母線接続装置。
[請求項2]
前記中間タンクは、第1開口部を囲む第1外縁部が前記第1圧力容器の外壁面に固定され、第2開口部を囲む第2外縁部が前記第2圧力容器の外壁面に固定されることを特徴とする請求項1に記載の母線接続装置。
[請求項3]
前記中間タンクは、それぞれ、前記第1外縁部および前記第2外縁部の周縁に沿って環状に設けられ、前記第1圧力容器および前記第2圧力容器の外壁面に固定する固定具を通す空間として、前記ブッシングに向けて内部側へ屈曲する第1屈曲部および第2屈曲部を有することを特徴とする請求項2に記載の母線接続装置。
[請求項4]
前記接続導体部により接続される前記第1ブッシングおよび前記第2ブッシングからなるブッシングセットが複数あり、前記中間タンクは、複数の前記ブッシングセットを内部空間に格納することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の母線接続装置。
[請求項5]
前記中間タンクに、前記各接続導体部に対応して前記作業口がそれぞれ設けられることを特徴とする請求項4に記載の母線接続装置。
[請求項6]
前記接続導体部は、前記第1接続部に固定されたカップ状のソケット導体と前記第2接続部に固定された棒状のプラグ導体とを嵌合させて接続することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の母線接続装置。
[請求項7]
 前記接続導体部は、前記第1接続部に第1固定部材によって固定される第1導体部と、前記第2接続部に第2固定部材によって固定される第2導体部と、を有し、前記第1導体部と前記第2導体部とは第3固定部材によって接続され、前記第1固定部材、前記第2固定部材および前記第3固定部材の取り付け位置の許容範囲内で前記接続導体部の位置調整が可能であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の母線接続装置。
[請求項8]
隣接する圧力容器間に接続領域が形成され、請求項1から7のいずれか1項に記載の母線接続装置が前記接続領域内に配置されて前記圧力容器が連接されることを特徴とするスイッチギヤ。
[請求項9]
 前記母線接続装置の中間タンクの開口部に覆われる前記圧力容器の壁面に、前記圧力容器の壁面を貫通する貫通穴が設けられ、前記中間タンクと前記圧力容器とを同一ガス区画とすることを特徴とする請求項8に記載のスイッチギヤ。
[請求項10]
 第1圧力容器の内壁面に第1ブッシングの一端を固定し、前記第1ブッシングの他端を前記第1圧力容器のブッシング開口部から外部へ突出させる工程と、
 前記第1圧力容器に隣接する第2圧力容器の内壁面に、前記第1ブッシングに対向して、第2ブッシングの一端を固定し、前記第2ブッシングの他端を前記第2圧力容器のブッシング開口部から外部へ突出させる工程と、
前記第1ブッシングの取付位置に対応する前記第1圧力容器の外壁面に中間タンクの第1外縁部を固定し、前記第2ブッシングの取付位置に対応する前記第2圧力容器の外壁面に前記中間タンクの第2外縁部を固定する工程と、
前記中間タンクに設けられた作業口から前記第1ブッシングと前記第2ブッシングとの間の接続導体部の接続作業を行う工程と、
前記接続作業の完了後、前記作業口を蓋で密封し、前記中間タンクの内部空間に絶縁性ガスを封入する工程と、
を含む母線接続装置の接続方法。
[請求項11]
前記接続作業は、
前記第1ブッシングの第1接続部に第1外径を有するカップ状のソケット導体を固定する工程と、
前記第2ブッシングの第2接続部に第2外径を有する棒状のプラグ導体を固定する工程と、
前記第1外径に合わせた第1曲面、および前記第2外径に合わせた第2曲面を有する調整治具を用いて、前記ソケット導体と前記プラグ導体の固定位置を調整する工程と、
前記ソケット導体の内側に前記プラグ導体を嵌合させて、前記第1接続部と前記第2接続部を電気的に接続させる工程と、
を含む請求項10に記載の母線接続装置の接続方法。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]

[ 図 15]

[ 図 16]