Processing

Please wait...

Settings

Settings

Goto Application

1. WO2020110991 - SUPPORT PROGRAM, INFORMATION PROCESSING DEVICE, AND PRINT METHOD

Document

明 細 書

発明の名称 サポートプログラム、情報処理装置、および印刷方法

技術分野

0001  

背景技術

0002  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0003   0004   0005  

課題を解決するための手段

0006   0007   0008  

発明の効果

0009  

図面の簡単な説明

0010  

発明を実施するための形態

0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17  

図面

1   2   3   4   5   6   7  

明 細 書

発明の名称 : サポートプログラム、情報処理装置、および印刷方法

技術分野

[0001]
 本明細書に開示される技術分野は、プリンタの制御をサポートするサポートプログラム、情報処理装置、および印刷方法に関する。

背景技術

[0002]
 パーソナルコンピュータ(PC)等の情報処理装置からプリンタを制御する技術として、情報処理装置にプリンタドライバをインストールし、プリンタドライバによって印刷データを生成し、その印刷データをプリンタに送信する構成が広く知られている(例えば、特開2017-134718号公報)。プリンタドライバは、プリンタのメーカから提供され、そのプリンタが有する各種の機能に対応しており、そのプリンタを十分に利用することができる。

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0003]
 近年、前述したプリンタドライバを利用せず、オペレーティングシステム(OS)に標準に組み込まれている印刷プログラムによってプリンタを制御する技術が実用化されている。この技術では、OSがプリンタを検知すると、検知されたプリンタをOS標準の印刷プログラムと関連付ける。以後、そのプリンタに対する印刷指示を受け付けた場合に、プリンタドライバを用いずに、OS標準の印刷プログラムによる印刷が可能になる。
[0004]
 しかしながら、OS標準の印刷プログラムによる印刷では、プリンタドライバで実現していた機能を全て実現できるとは限らない。そのため、ユーザが印刷の経路をプリンタドライバからOS標準の印刷プログラムに変更してしまうと、いくつかの機能が実現できなくなってしまう可能性がある。その結果、例えば、想定外の印刷が行われる可能性がある。
[0005]
 本明細書は、OS標準の印刷プログラムが組み込まれた情報処理装置において、想定外の印刷を抑制する技術を開示する。

課題を解決するための手段

[0006]
 この課題の解決を目的としてなされたサポートプログラムは、情報処理装置のコンピュータによって実行可能であり、前記情報処理装置と接続するプリンタに対応するサポートプログラムであって、前記コンピュータに、印刷プログラムを介して印刷指示を受け付けた場合に、前記印刷指示に基づく印刷を制限可能な制限処理を実行させる、ことを特徴としている。前記制限処理は、前記印刷指示に基づく印刷を制限する処理であり、前記印刷プログラムは、前記情報処理装置のオペレーティングシステムにあらかじめ組み込まれたプログラムであり、前記印刷指示は、前記情報処理装置に接続されたプリンタに印刷を実行させる指示である、
[0007]
 本明細書に開示されるサポートプログラムは、オペレーティングシステムにあらかじめ組み込まれたプログラムであるOS標準の印刷プログラムを介して、自身に対応するプリンタへの印刷指示があった場合に、その印刷指示の対象となったプリンタでの印刷を制限できる。これにより、OS標準の印刷プログラムを介した想定外の印刷を制限でき、印刷の安全性を確保できる。
[0008]
 上記プログラムが組み込まれた情報処理装置、プログラムを格納するコンピュータにて読取可能な記憶媒体、及びプログラムの機能を実現するための制御方法も、新規で有用である。

発明の効果

[0009]
 本明細書に開示される技術によれば、OS標準の印刷プログラムが組み込まれた情報処理装置において、想定外の印刷を抑制する技術が実現される。

図面の簡単な説明

[0010]
[図1] 図1は、印刷システムの電気的構成を示すブロック図である。
[図2] 図2は、各プログラムによる処理の順序を示す説明図である。
[図3] 図3は、各プログラムの動作の例を示すシーケンス図である。
[図4] 図4は、制限情報の例を示す説明図である。
[図5] 図5は、印刷処理の手順を示すフローチャートである。
[図6] 図6は、前処理の手順を示すフローチャートである。
[図7] 図7は、後処理の手順を示すフローチャートである。

発明を実施するための形態

[0011]
 以下、実施の形態のプログラムを利用する印刷システムについて、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」とする)とプリンタとを含む印刷システムを具体化した実施の形態を開示するものである。
[0012]
 本形態のプログラムが実行される印刷システムの構成の例を、図1に示す。図1に示すシステムには、PC1と、プリンタ2と、プリンタ3と、が含まれる。PC1は、情報処理装置の一例である。プリンタ2やプリンタ3は、印刷機能を有する装置であり、ローカル通信またはネットワーク通信を介して、PC1と通信可能である。
[0013]
 PC1は、例えば、図1に示すように、コントローラ10と、ユーザインタフェース(以下、「UI」とする)20と、通信インタフェース(以下、「通信IF」とする)30と、を備えている。UI20及び通信IF30は、コントローラ10に電気的に接続されている。
[0014]
 UI20は、各種情報の表示を行い、ユーザの指示入力を受け付けるハードウェアを含む。UI20は、表示機能と入力受付機能との両方の機能を有するタッチパネルであっても良いし、表示機能を有するディスプレイと入力受付機能を有するキーボードやマウス等との組合せであっても良い。
[0015]
 通信IF30は、プリンタ2やプリンタ3との通信を行うためのハードウェアや、インターネットへのアクセスを行うためのハードウェアを含む。通信IF30は、通信方式の異なる複数のインタフェースを含んでいても良い。通信方式としては、例えば、ネットワーク通信、USB通信がある。
[0016]
 コントローラ10は、CPU11と、メモリ12と、を含む。CPU11は、コンピュータの一例である。メモリ12は、ROMと、RAMと、不揮発性メモリと、を含み、各種のアプリケーションプログラム(以下、「アプリ」とする)などのプログラムや各種のデータなどを記憶する。なお、本明細書では、メモリの詳細を区別しない。CPU11は、メモリ12から読み出したプログラムに従って、また、ユーザの指示に基づいて、各種の処理を実行する。なお、図1中のコントローラ10は、PC1の制御に利用されるハードウェアやソフトウェアを纏めた総称であって、実際にPC1に存在する単一のハードウェアを表すとは限らない。
[0017]
 メモリ12の一例は、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、non-transitoryな媒体である。non-transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD-ROM、DVD-ROM等の記録媒体も含まれる。また、non-transitoryな媒体は、tangibleな媒体でもある。一方、インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種であるコンピュータが読み取り可能な信号媒体であるが、non-transitoryなコンピュータが読み取り可能なストレージ媒体には含まれない。
[0018]
 メモリ12には、例えば、図1に示すように、汎用印刷プログラム41を含むオペレーティングシステム(以下、「OS」とする)21と、補助プログラム42と、編集アプリ43と、が記憶されている。補助プログラム42は、サポートプログラムの一例である。補助プログラム42は、例えば、マイクロソフト社が仕様公開した、ハードウェアサポートアプリ(略称、HSA)である。OS21は、例えば、マイクロソフトウィンドウズ(登録商標)、MacOS(登録商標)、Linux(登録商標)である。なお、メモリ12には、図示したもの以外にも、接続されているデバイスの情報を含む各種のデータや、ブラウザ等の各種のプログラムが記憶されている。
[0019]
 なお、以下の処理およびフローチャートの各処理ステップは、基本的に、補助プログラム42などのプログラムに記述された命令に従ったCPU11の処理を示す。すなわち、以下の説明における「判断」、「抽出」、「選択」、「算出」、「決定」、「特定」、「取得」、「受付」、「制御」等の処理は、CPU11の処理を表している。CPU11による処理は、OS21のAPIを用いたハードウェア制御も含む。本明細書では、OS21の詳細な記載を省略して各プログラムの動作を説明する。すなわち、以下の説明において、「プログラムBがハードウェアCを制御する」という趣旨の記載は、「プログラムBがOS21のAPIを用いてハードウェアCを制御する」ことを指してもよい。また、プログラムに記述された命令に従ったCPU11の処理を、省略した文言で記載することがある。例えば、「CPU11が行う」のようにプログラムを省略して記載することがある。また、プログラムに記述された命令に従ったCPU11の処理を、「プログラムAが行う」のようにCPUを省略した文言で記載することがある。
[0020]
 なお、「取得」は要求を必須とはしない概念で用いる。すなわち、CPU11が要求することなくデータを受信するという処理も、「CPU11がデータを取得する」という概念に含まれる。また、本明細書中の「データ」とは、コンピュータに読取可能なビット列で表される。そして、実質的な意味内容が同じでフォーマットが異なるデータは、同一のデータとして扱われるものとする。本明細書中の「情報」についても同様である。また、「要求する」、「指示する」とは、要求していることを示す情報や、指示していることを示す情報を相手に出力することを示す概念である。また、要求していることを示す情報や指示していることを示す情報のことを、単に、「要求」、「指示」とも記載する。
[0021]
 また、CPU11による、情報Aは事柄Bであることを示しているか否かを判断する処理を、「情報Aから、事柄Bであるか否かを判断する」のように概念的に記載することがある。CPU11による、情報Aが事柄Bであることを示しているか、事柄Cであることを示しているか、を判断する処理を、「情報Aから、事柄Bであるか事柄Cであるかを判断する」のように概念的に記載することがある。
[0022]
 汎用印刷プログラム41は、PC1からプリンタ2等の各種のプリンタで印刷を実行させるためのアプリであり、OS21にあらかじめ組み込まれているOS標準の印刷プログラムである。本形態の汎用印刷プログラム41は、印刷対象の画像データに基づいて、プリンタが対応可能な印刷データを生成するプログラムである。汎用印刷プログラム41は、印刷プログラムの一例である。
[0023]
 汎用印刷プログラム41は、各デバイスのベンダによって提供される複数種類のモデルのプリンタに適用可能な汎用のアプリであり、各モデルに共通する動作を各プリンタに行わせるプログラムである。あるいは、汎用印刷プログラム41は、OS21にあらかじめ組み込むために、各デバイスのベンダによってOS21のベンダに提供されるプログラム、例えば、OS21にあらかじめ組み込むために提供されるプリンタドライバの一種であっても良い。
[0024]
 一方、OS21に組み込むための汎用印刷プログラム41をOS21のベンダに提供した後に各デバイスのベンダが開発したプログラムは、インストールするという形でPC1に追加することができる。以下では、OS21にあらかじめ組み込まれたプログラムではなく、インストールによって追加できるプリンタドライバを、単に「プリンタドライバ」とする、あるいは、「ベンダドライバ」とする。つまり、プリンタドライバは、OS21にあらかじめ組み込まれているプログラムではなく、使用するためには所定の手順によってOS21にインストールする必要があるプログラムである。例えば、UI20を介して指示されたインストーラ、あるいは、OS21が、プリンタドライバをOS21にインストールする。PC1は、プリンタ2やプリンタ3に対応するプリンタドライバをインストール可能である。プリンタドライバは、プリンタの各モデルに個別に対応してプリンタのベンダによって用意されるプログラムであり、対応するモデルに固有の機能の指示を受け付けることもできるプログラムであってもよい。
[0025]
 なお、プリンタドライバ、すなわちベンダドライバは、OS21にあらかじめ組み込まれた汎用印刷プログラム41よりも高性能である場合がある。高性能である、とは、例えば、汎用印刷プログラム41にて生成された印刷データよりも、プリンタドライバにて生成された印刷データの方が、プリンタにおいて効率よく処理でき、印刷速度が速いことである。また、高性能である、とは、より少ないメモリで、プリンタが印刷データを処理できることであっても良い。また、高性能であることの一例は、プリンタドライバにて生成された印刷データの方が、より発色の良い印刷物をプリンタに印刷させることができることであっても良い。また、高性能であることの一例は、プリンタドライバにて生成された印刷データの方が、より高解像度の印刷物をプリンタに印刷させることがであっても良い。また、高性能であることの一例は、汎用印刷プログラム41ではプリンタに指示することができないプリンタドライバ固有の機能をプリンタドライバがプリンタに指示できることであっても良い。固有の機能とは、例えば、ミラー印刷機能、ネガポジ反転印刷機能、である。
[0026]
 補助プログラム42は、汎用印刷プログラム41の起動に付随してOS21からの指示に基づいて処理を実行するプログラムであり、対象のハードウェアの制御をサポートするアプリである。補助プログラム42は、例えば、OS21によって起動される。補助プログラム42は、プリンタ2等の各モデルに対応するアプリである。補助プログラム42は、プリンタ2等のデバイスのベンダによって用意される。デバイスのベンダは、OS21のベンダが指定する手順に従って、補助プログラム42をOS21のベンダが提供するプラットフォームに登録する。OS21は、PC1に新たにプリンタ2が接続され、そのプリンタ2に対応する補助プログラム42がプラットフォームに登録されている場合には、当該補助プログラム42を補助プログラム42が格納されているサーバからダウンロードしてPC1に組み込む。本形態では、補助プログラム42は、プリンタ2とプリンタ3とに共通のアプリであるとする。
[0027]
 そして、OS21は、組み込んだ補助プログラム42の識別情報を新たに接続されたプリンタのプリンタ情報に対応付けて、メモリ12に記憶する。複数のモデルのプリンタが接続されているPC1には、各モデルに対応するそれぞれの補助プログラムが組み込まれ、各プリンタと各補助プログラムとを対応付ける情報がメモリ12に記憶される。つまり、メモリ12には、PC1に接続されている各プリンタのプリンタ情報として、当該プリンタのモデル情報やアクセス情報とともに、対応する補助プログラム42の情報が記憶される。
[0028]
 編集アプリ43は、例えば、画像データや文書データの作成や編集を行うためのアプリである。編集アプリ43は、例えば、マイクロソフトワード(登録商標)、パワーポイント(登録商標)である。編集アプリ43は、プリンタ2に所定の動作を行わせる指示を含むユーザ操作を受け付ける。具体的には、編集アプリ43は、UI20を介して、例えば、プリンタ2に印刷を実行させる印刷指示を受け付ける。
[0029]
 次に、各プログラムによる処理の順序について、図2を参照して説明する。以下では、PC1がUI20を介して、例えば、編集アプリ43にて、印刷対象の画像データを指定する指示と、汎用印刷プログラム41を介してのプリンタ2での印刷実行の指示と、を受け付けた場合について説明する。
[0030]
 印刷指示を受け付けた編集アプリ43は、受け付けた印刷指示に基づいて、印刷実行通知をOS21に渡す。印刷実行通知には、例えば、印刷指示にて指定されたプリンタを示す情報、印刷パラメータ、印刷指示にて指定された画像データを示す情報が含まれる。次に、OS21は、印刷指示にて指定されたプリンタであるプリンタ2に対応する補助プログラム42がメモリ12に記憶されていれば、汎用印刷プログラム41による印刷データの生成を開始する前に、補助プログラム42による処理の実行を補助プログラム42に指示する。
[0031]
 補助プログラム42には、汎用印刷プログラム41による処理の開始前に実行される前処理と、汎用印刷プログラム41による処理の終了後であってプリンタ2に印刷データを送信する前に実行される後処理と、が含まれる。以下では、補助プログラム42の処理のうち、汎用印刷プログラム41による処理の開始前に実行される処理を、「前処理補助プログラム」421による処理として説明し、汎用印刷プログラム41による処理の終了後に実行される処理を、「後処理補助プログラム」422による処理として説明する。
[0032]
 本形態のPC1では、印刷指示を受け付けたことに応じて、汎用印刷プログラム41による印刷データの生成が開始される前に、前処理補助プログラム421の処理が実行される。前処理補助プログラム421は、印刷指示に含まれる各種の情報、例えば、印刷パラメータやプリンタの情報、印刷ジョブを指示したユーザを識別する情報を、OS21から取得できる。前処理補助プログラム421は、取得した情報と自身のプログラムとに基づいて前処理を実行し、処理の終了後に終了通知をOS21に返す。前処理補助プログラム421による前処理の詳細については後述する。
[0033]
 前処理補助プログラム421から終了通知を受け取ると、OS21は、汎用印刷プログラム41による処理を実行する。汎用印刷プログラム41は、印刷実行通知に含まれる情報に基づいて、画像データから印刷データを生成する。
[0034]
 印刷データの生成が完了したら、OS21は、生成した印刷データをプリンタ2に送信する前に、後処理補助プログラム422に後処理の実行を指示する。後処理補助プログラム422は、印刷パラメータやプリンタの情報に加え、生成が終了している印刷データもOS21から取得する。後処理補助プログラム422は、取得した情報と自身のプログラムとに基づいて後処理を実行し、処理の終了後に終了通知をOS21に返す。後処理補助プログラム422による後処理の詳細については後述する。
[0035]
 OS21は、後処理補助プログラム422から終了通知を受け取ると、通信IF30を介して、印刷パラメータと印刷データをプリンタ2に送信する。なお、印刷パラメータは、編集アプリ43における設定から、前処理補助プログラム421や後処理補助プログラム422にて変更されている場合もある。プリンタ2は、受信した印刷パラメータと印刷データとに基づいて、印刷を実行する。
[0036]
 次に、本形態の補助プログラム42の動作を含む印刷手順の一例について図3のシーケンス図を参照して説明する。まず、編集アプリ43は、UI20を介して、印刷対象の画像データの指定と、印刷実行の指示入力を受け付ける(矢印A)。そして、編集アプリ43は、受け付けた指示の内容を示す印刷実行通知をOS21に渡す(矢印B)。
[0037]
 OS21は、編集アプリ43から出力される印刷実行通知を検知すると、印刷実行通知に含まれる情報に基づいて、印刷を実行させる装置として指定されているプリンタを特定する。例えば、汎用印刷プログラム41を用いてプリンタ2にて印刷させることが印刷実行通知で指定されている場合、当該プリンタ2に対応する補助プログラム42がPC1に組み込まれていれば、OS21は、補助プログラム42の処理の実行命令を出力する。OS21は、印刷実行通知を検知したことを契機に補助プログラム42へ実行命令を出力する。このOS21による実行命令の出力は、印刷指示を検知したことを通知する検知通知の一例である。
[0038]
 補助プログラム42は、自身に対応する実行命令がOS21から出力された場合、前処理補助プログラム421または後処理補助プログラム422の処理を実行する。図3に示される例では、OS21は、汎用印刷プログラム41による印刷データの生成開始前に、補助プログラム42に実行命令を出力して前処理補助プログラム421の処理を開始させる(矢印C)。
[0039]
 本形態の前処理補助プログラム421は、OS21から受け取った情報に基づいて、印刷を制限する制限条件を満たすか否かを判断する(矢印D)。PC1は、ユーザごとの制限条件をメモリ12に記憶しており、前処理補助プログラム421は、メモリ12から制限条件を読み出して、矢印Dの判断を行う。
[0040]
 制限条件の例を、図4に示す。PC1は、ユーザごとの制限条件を記憶する情報である制限情報51をメモリ12に記憶している。制限情報51には、例えば、ユーザの識別情報であるユーザ情報511に関連付けられて、制限パラメータ512と、印刷許可枚数513と、が記憶されている。
[0041]
 制限パラメータ512は、制限される印刷パラメータであり、例えば、カラー印刷の制限、片面印刷の制限、集約印刷の制限、ウォータマークの付いていない印刷の制限を示す。例えば、図4の例では、ユーザAによるカラー印刷は制限されている。また、例えば、ユーザによっては、モノクロ、両面、2in1印刷のみが許可されても良い。また、印刷許可枚数513は、例えば、1ジョブでの印刷が許容される最大の印刷枚数である。制限条件としては、さらに、印刷データのデータサイズによる制限や、プリンタがトナーセーブモードになっていない状態での印刷の制限、などがあっても良い。なお、制限情報51は、さらに、プリンタの情報を含んでも良い。つまり、同じユーザであっても、プリンタごとに制限される条件が異なっていても良い。また、制限情報51は、制限される条件を記憶した情報であっても良いし、制限されない条件を記憶した情報であっても良い。
[0042]
 制限情報51は、例えば、印刷システムの管理者によってあらかじめ設定され、メモリ12に記憶されている。例えば、PC1のOS21に、プリンタ2やプリンタ3用のプリンタドライバがインストールされている場合、プリンタドライバの機能が、印刷に制限条件を設ける印刷制限機能を有する場合がある。印刷システムの管理者は、プリンタドライバの印刷制限機能を利用して、制限情報51を作成しても良い。その場合、制限情報51は、プリンタドライバと補助プログラム42との何れからも読み出すことのできる格納領域に格納される。
[0043]
 制限情報51は、PC1と通信可能なサーバ等に格納されていても良いし、プリンタ2やプリンタ3のメモリに格納されていても良い。プリンタに制限情報51が記憶されている場合、制限情報51には、当該プリンタでの印刷に関して、ユーザごとの制限パラメータや印刷許可枚数が記憶される。補助プログラム42は、メモリ12に制限情報51が記憶されていない場合、印刷ジョブにて印刷を実行させる装置として指定されたプリンタから制限情報51を取得し、取得した制限情報51に基づいて制限を行うか否かを判断しても良い。サーバやプリンタに制限情報51が記憶されていれば、印刷システムの管理者は、制限情報51を容易に管理できる。一方、PC1のメモリ12に制限情報51が記憶されていれば、PC1のユーザは制限情報51を参照して、許可される印刷ジョブを生成できる。
[0044]
 図3の説明に戻る。矢印Dにて制限条件を満たすと判断され、かつ、OS21が印刷をキャンセルするキャンセル指示に対応している場合、前処理補助プログラム421はOS21にキャンセル指示を出力して、OS21に印刷ジョブをキャンセルさせる(矢印E)。キャンセル指示は、矢印Bにて受け付けた印刷実行通知に基づく印刷ジョブの処理をキャンセルする指示である。OS21がキャンセル指示に対応している場合には、矢印Eにて処理が終了し、図3中の矢印F以降の処理は実行されない。なお、印刷ジョブの処理をキャンセルする場合、前処理補助プログラム421は、キャンセルすることを報知するメッセージをUI20に表示させても良い。
[0045]
 OS21がキャンセル指示に対応する処理を実行できない場合、前処理補助プログラム421は、キャンセル指示の出力に代えて、印刷の制限が有ることを示す情報である制限有情報を印刷パラメータに追加し(矢印F)、処理終了をOS21に通知する(矢印G)。
[0046]
 OS21は、前処理補助プログラム421から終了通知を受け取ったことに応じて、汎用印刷プログラム41を使用して印刷データを生成する(矢印H)。汎用印刷プログラム41によって生成される印刷データは、汎用の印刷データであり、各種のプリンタにて印刷に使用できる印刷データである。
[0047]
 汎用印刷プログラム41による印刷データの生成の終了後、OS21は、再度、補助プログラム42の処理の実行命令を出力する(矢印I)。これにより、補助プログラム42は、後処理補助プログラム422の処理を開始する。
[0048]
 後処理補助プログラム422は、印刷パラメータに制限有情報が含まれているか否かを判断する(矢印J)。制限有情報が含まれていると判断された場合、後処理補助プログラム422は、印刷の実行を制限するための処理を実行する。例えば、後処理補助プログラム422は、当該印刷ジョブの送信先情報を書き換え、デバイスが接続されていないポートに印刷データが送信されるように設定する(矢印K)。そして、後処理補助プログラム422は、処理終了をOS21に通知する(矢印L)。
[0049]
 OS21は、後処理補助プログラム422から終了通知を受け取ったことに応じて、印刷データを送信する(矢印M)。OS21から印刷データが送信される送信先は、デバイスの接続されていないポート(すなわち、空きポート)であり、印刷データは、プリンタ2やプリンタ3に送信されることはない。従って、印刷データに基づく印刷は実行されない。
[0050]
 本実施形態では、OS21がキャンセル指示に対応する処理を実行できない場合においても、印刷パラメータに制限有情報が含まれている印刷データの送信先が空きポートに変更されるため、印刷が実行されてしまうことが防止される。
[0051]
 なお、前処理補助プログラム421は、矢印Dにて制限条件を満たしていないと判断した場合、制限有情報を印刷パラメータに追加することなく、処理終了をOS21に通知する(矢印G)。そして、矢印Jにて制限有情報が含まれていないと判断され、後処理補助プログラム422は、印刷データの送信先を変更することはない。従って、汎用印刷プログラム41にて生成された印刷データは、印刷指示にて指定されたプリンタ2に送信され、プリンタ2は受信した印刷データに基づく印刷を実行する。
[0052]
 続いて、上述した本形態の印刷システムによる動作を実現する印刷処理の手順について、図5のフローチャートを参照して説明する。印刷処理は、編集アプリ43が、汎用印刷プログラム41を使用してプリンタ2に印刷を実行させる指示である印刷指示の入力を受け付け(図3の矢印A)、OS21が編集アプリ43から印刷実行通知を受け付けたこと(図3の矢印B)を契機に、OS21に従って、PC1のCPU11により実行される。本形態では、OS21がキャンセル指示に対応していない場合の手順について説明する。
[0053]
 印刷処理では、OS21は、まず、メモリ12に補助プログラム42が組み込まれているか否かを判断する(S101)。補助プログラム42は、前述したように、各プリンタに対応するものがデバイスのベンダによって用意され、OS21がプリンタを検出した場合にOS21によってPC1に組み込まれる。プリンタ2に対応する補助プログラム42が用意されていない場合など、補助プログラム42がPC1に組み込まれていないと判断された場合(S101:NO)、OS21は、OS21に含まれる汎用印刷プログラム41を用いて、印刷データを生成する(S102)。
[0054]
 OS21は、S102にて生成された印刷データをプリンタ2に送信し(S103)、印刷処理を終了する。プリンタ2は、PC1から受信した印刷データに従った印刷を実行する。なお、PC1は、印刷データの送信に失敗した場合には、所定のエラー処理を実行するとよい。
[0055]
 PC1に補助プログラム42が組み込まれていない場合には、汎用印刷プログラム41によって印刷データが生成される。そのため、ユーザは、プリンタ2のセットアップを意識することなく、各種のプリンタ2を、補助プログラム42を用いる場合と同じ使い勝手で使用できる。ただし、汎用印刷プログラム41を用いた印刷では、高性能なプリンタドライバ(すなわち、ベンダドライバ)による印刷よりも、印刷に長時間を要する、または、印刷物の品質が下がる可能性がある。
[0056]
 補助プログラム42がPC1に組み込まれていると判断された場合(S101:YES)、OS21は、プリンタ2に対応する補助プログラム42に実行命令を出力し、補助プログラム42の処理を開始させる(S105、図3の矢印C)。これにより、CPU11は、前処理補助プログラム421に従って前処理を実行する。例えば、OS21が前処理補助プログラム421を示す情報を補助プログラム42に入力しても良い。あるいは、OS21が前処理補助プログラム421を示す情報をメモリ12に記憶させてから補助プログラム42に実行命令を出力し、補助プログラム42が記憶された情報を読み出しても良い。あるいは、OS21が、前処理補助プログラム421の処理を指定した実行命令を出力しても良い。
[0057]
 前処理の手順について、図6のフローチャートを参照して説明する。前処理では、補助プログラム42は、印刷指示にて指定された印刷ジョブに基づいて、印刷の実行を指示したユーザの情報をOS21から取得する(S201)。OS21は、例えば、前処理補助プログラム421の起動時に、印刷指示にて設定される各種の情報を、前処理補助プログラム421に渡す。渡される情報は、例えば、印刷を実行するプリンタのモデル情報やアクセス情報、印刷指示に含まれる各種の印刷パラメータ、印刷ジョブのユーザの情報、である。
[0058]
 そして、補助プログラム42は、制限情報51を検索する(S202)。制限情報51は、図4に示したように、ユーザごとの制限条件に関する情報である。補助プログラム42は、制限情報51がメモリ12に記憶されているか否かを判断する(S203)。制限情報51がメモリ12に記憶されていると判断した場合(S203:YES)、補助プログラム42は、制限情報51から、S201にて取得したユーザ情報のユーザに対応付けて記憶されている制限条件を読み出す(S204)。S204は、第2制限情報取得処理の一例である。
[0059]
 制限情報51がメモリ12に記憶されていないと判断された場合(S203:NO)、補助プログラム42は、印刷を実行させる装置として指定されているプリンタであるプリンタ2のアクセス情報を取得する(S205)。S205は、アクセス情報取得処理の一例である。アクセス情報は、例えば、IPアドレスである。そして、補助プログラム42は、アクセス情報に基づいて、プリンタ2にアクセスし(S206)、プリンタ2に記憶されている制限情報51を取得する(S207)。S207は、第1制限情報取得処理の一例である。
[0060]
 補助プログラム42は、メモリ12またはプリンタ2のメモリから読み出した制限情報51と、印刷ジョブの印刷パラメータと、に基づいて、印刷を制限する制限条件を満たすか否かを判断する(S208、図3の矢印D)。制限条件を満たすと判断した場合(S208:YES)、補助プログラム42は、制限条件を満たすことを示す制限有情報を印刷パラメータに追加する(S209、図3の矢印F)。S209の後、または、制限条件を満たさないと判断した場合(S208:NO)、補助プログラム42は、前処理の終了を通知し(S210、図3の矢印G)、前処理を終了する。終了通知は、前処理補助プログラム421からOS21に渡される。
[0061]
 図5の印刷処理の説明に戻り、OS21は、前処理補助プログラム421から終了通知を受け取ったか否かを判断する(S107)。前処理が終了すると、OS21は、前処理補助プログラム421から終了通知を受け取る。終了通知を受け取っていないと判断した場合(S107:NO)、OS21は、受け取るまで待機する。
[0062]
 終了通知を受け取ったと判断された場合(S107:YES)、OS21は、OS21に含まれる汎用印刷プログラム41を用いて、印刷データを生成する(S108、図3の矢印H)。S108は、S102と同様の処理である。そして、印刷データの生成後、生成した印刷データをプリンタ2に送信する前に、OS21は、プリンタ2に対応する補助プログラム42に実行命令を出力し、後処理補助プログラム422の処理を開始させる(S109、図3の矢印I)。そして、補助プログラム42は、後処理補助プログラム422に従って後処理を実行する。
[0063]
 後処理の手順について、図7のフローチャートを参照して説明する。後処理では、補助プログラム42は、印刷パラメータに制限有情報が追加されているか否かを判断する(S301、図3の矢印J)。制限有情報が追加されていると判断された場合(S301:YES)、補助プログラム42は、印刷ポートの切り替えが可能か否かを判断する(S302)。
[0064]
 印刷ポートの切り替えが可能であると判断された場合(S302:YES)、補助プログラム42は、今回の印刷ジョブの出力ポートを、デバイスの接続されていないポートに切り替える(S303、図3の矢印K)。一方、印刷ポートの切り替えが不可能であると判断された場合(S302:NO)、補助プログラム42は、印刷データを読み捨てる読み捨てコマンドを印刷パラメータに追加する(S304)。S303およびS304は、制限処理の一例である。
[0065]
 プリンタ2が読み捨てコマンドに対応している場合には、プリンタ2は、印刷パラメータに読み捨てコマンドが含まれている印刷ジョブの印刷を実行せず、受信した印刷データを破棄する。プリンタ2は、印刷データを破棄した後、終了信号をPC1に送信する。
[0066]
 印刷ジョブの出力ポートを空きポートに切り替えた場合、PC1からプリンタ2に印刷データが送信されないため、ネットワークの通信負荷やプリンタ2の処理負荷が小さくなり、印刷処理を速めることができる。一方、プリンタ2に印刷データを読み捨てさせる場合、プリンタ2がOS21に終了信号を送信することにより、PC1は、処理を正常終了することができる。
[0067]
 S303の後、または、S304の後、補助プログラム42は、今回の印刷ジョブの印刷を実行する装置として指定されているプリンタ2のプリンタドライバが、OS21にインストールされているか否かを判断する(S305)。補助プログラム42は、例えば、プリンタ2のモデル情報に基づいて、モデル情報に対応するプリンタドライバの有無を判断する。
[0068]
 プリンタドライバがインストールされていると判断された場合(S305:YES)、補助プログラム42は、インストールされているプリンタドライバを使用して印刷する印刷方法をデフォルトのプリンタとして設定する(S306)。S306は、設定処理の一例である。
[0069]
 S306の後、または、印刷パラメータに制限有情報が追加されていないと判断された場合(S301:NO)、または、プリンタ2のプリンタドライバがインストールされていないと判断された場合(S305:NO)、補助プログラム42は、後処理の終了を通知し(S307、図3の矢印L)、後処理を終了する。終了通知は、後処理補助プログラム422からOS21に渡される。
[0070]
 図5の印刷処理の説明に戻り、OS21は、後処理補助プログラム422から終了通知を受け取ったか否かを判断する(S111)。後処理が終了すると、OS21は、後処理補助プログラム422から終了通知を受け取る。終了通知を受け取っていないと判断された場合(S111:NO)、OS21は、受け取るまで待機する。
[0071]
 終了通知を受け取ったと判断された場合(S111:YES)、OS21は、印刷データを送信し(S103、図3の矢印M)、印刷処理を終了する。出力ポートが空きポートに変更されている場合には、印刷データはどのデバイスにも送られない。この場合、OS21は、例えば、所定時間の経過後に通信エラーとなる。また、プリンタ2で印刷データを読み捨てた場合には、プリンタ2は、印刷を実行しない。
[0072]
 なお、OS21が、キャンセル指示に対応している場合、補助プログラム42は、前処理のS209に代えて、OS21に対して、キャンセル指示を入力する(図3の矢印E)。キャンセル指示の入力も、制限処理の一例である。そして、印刷処理では、OS21は、S107にて終了通知を受け取ったと判断した後、キャンセル指示に基づいて、以降の処理をキャンセルする(図3の矢印E)。すなわち、OS21は、印刷データを生成しない。OS21がキャンセル指示に対応している場合、補助プログラム42がキャンセル指示を入力することで以降の処理がキャンセルされることから、OS21の処理負荷を抑えることができる。
[0073]
 以上、詳細に説明したように、本形態の補助プログラム42によれば、OS21に標準の汎用印刷プログラム41を介する印刷指示があった場合に、その印刷指示の対象となったプリンタについて、必要に応じてそのプリンタによる印刷を制限する。これにより、汎用印刷プログラム41を介した印刷指示を受け付けた場合であっても、想定外の印刷を制限可能であり、印刷の安全性を確保できる。なお、プリンタドライバには、ミラー印刷、セキュア印刷等の、特定の条件での印刷を指示する特殊印刷機能を有しているものがある。例えば、OS21に標準の汎用印刷プログラム41が特殊印刷機能による印刷に対応していない場合、ユーザが印刷の経路をプリンタドライバからOS21に標準の汎用印刷プログラム41に変更してしまうと、特殊印刷機能による印刷を実行できない。本形態の補助プログラム42によれば、OS21に標準の汎用印刷プログラム41を介した印刷指示による印刷が制限されるので、想定外の印刷が実行されることが抑制される。
[0074]
 さらに、本形態では、印刷ジョブの印刷パラメータに基づいて、ユーザごとの制限条件が判断されるので、印刷を全面的に禁止するのみでなく、条件に応じた印刷の制限を行うことができる。
[0075]
 また、本形態では、プリンタドライバがインストールされている場合、プリンタドライバを介するプリンタをデフォルトのプリンタに自動設定することで、次回の印刷からはプリンタドライバを介した印刷が可能になる可能性がある。
[0076]
 また、制限情報51を各プリンタに記憶させれば、印刷制限の有無をプリンタで管理することで、印刷システムの管理者の手間を省くことができる。一方、制限情報51をPC1のメモリ12に記憶させれば、PC1のユーザごとに印刷を制限できる。
[0077]
 また、汎用印刷プログラム41にて印刷データを生成する前に印刷をキャンセルすれば、印刷処理を早期に中止することができ、処理の無駄を省くことができる。一方、印刷データの生成後に印刷ジョブの制限を行えば、汎用印刷プログラム41による処理が完了しているため、OS21の処理への影響が少ない。
[0078]
 なお、本明細書に開示される実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本明細書に開示される技術は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、PC1に接続されるデバイスは、プリンタに限らず、複合機、複写機、FAX装置など、印刷機能を有する装置であれば、適用可能である。また、PC1に接続されるプリンタの台数は、図示の例に限らず、何台でもよい。
[0079]
 また、例えば、実施の形態では、補助プログラム42は前処理と後処理との両方を備えているが、いずれか一方のみを備えていても良い。例えば、補助プログラム42は印刷データの生成後に起動される後処理補助プログラム422のみを含んでもよい。その場合、後処理補助プログラム422は、制限有情報の有無を判断せず、制限情報51を読み出して、制限条件を満たすか否かを判断するとよい。また、前処理補助プログラム421と後処理補助プログラム422とは、別のプログラムであっても良い。
[0080]
 また、本形態では、前処理にて制限条件を判断し、後処理では、制限有情報に基づいて制限するか否かを決定するとしたが、後処理でも制限条件の有無を判断しても良い。例えば、印刷データのデータサイズに基づいて、所定のサイズより大きい印刷データは、印刷を制限するとしても良い。また、例えば、制限条件に関わらず、汎用印刷プログラム41を介した印刷を全て禁止するとしても良い。
[0081]
 また、本形態では、メモリ12に制限情報51が記憶されていなかった場合にプリンタに記憶されている制限情報51を検索するとしたが、逆順でも良いし、いずれか一方のみを検索しても良い。メモリ12に制限情報51が記憶されていれば、PC1のユーザにとって制限情報51を設定しやすい。一方、プリンタに制限情報51を記憶すれば、プリンタごとに制限条件を設定できることから、印刷システムの管理者にとって管理が容易である。
[0082]
 また、実施の形態の後処理では、印刷ポートが切り替え可能であれば、印刷ポートの切り替えを行うとしたが、読み捨てコマンドを優先しても良い。つまり、S302の判断に代えて、例えば、補助プログラム42は、プリンタのモデル情報等に基づいてプリンタが読み捨てコマンドに対応しているか否かを判断して、対応していると判断した場合は、読み捨てコマンドを印刷パラメータに追加するとしても良い。また、補助プログラム42は、印刷データを書き換えて、その内容を削除しても良い。また、後処理では、印刷ポートの切り替えと読み捨てコマンドの付加との何れか一方を行うとしているが、本実施形態はこの構成に限定されない。後処理は、印刷ポートの切り替えと読み捨てコマンドの付加とのいずれか一方のみを実行するプログラムであっても良い。
[0083]
 また、印刷を制限する条件は、実施の形態の例に限らない。例えば、ユーザごとの制限に代えて、ユーザのグループ単位で印刷が制限されても良いし、PCごとに印刷が制限されても良い。また、制限の内容は、無条件の印刷禁止でもよいし、印刷の範囲の制限(制限枚数以上の印刷の禁止、カラー印刷の禁止等)でもよいし、所定の条件(深夜時間の印刷禁止、ゲストユーザの印刷禁止等)に基づく印刷の禁止でもよい。
[0084]
 また、実施の形態の後処理では、印刷ポートの切り替えが不可能である場合(S302にてNO)、無条件で読み捨てコマンドが印刷パラメータに追加されるが、本実施形態はこの例に限定されない。補助プログラム42は、読み捨てコマンドを追加する前に、プリンタが読み捨てコマンドに対応可能であるか否かを判断しても良い。例えば、S302にてNOと判断された場合、補助プログラム42は、プリンタのモデル情報に基づいて、プリンタが読み捨てコマンドに対応するモデルであるか否かを判断し、プリンタ読み捨てコマンドに対応可能であると判断した場合に、読み捨てコマンドを印刷パラメータに追加するとしてもよい。プリンタが読み捨てコマンドに対応不可能である場合には、補助プログラム42は、OS21の印刷処理を終了させてもよい。例えば、補助プログラム42は、OS21に印刷処理の終了を指示することで、OS21に印刷処理を終了させても良い。OS21に印刷処理を終了させることも、制限処理の一例である。
[0085]
 また、実施の形態では、後処理において、印刷ポートの切り替え(S303)または読み捨てコマンドの追加(S304)と、印刷の経路の設定(すなわち、デフォルトプリンタの設定)(S306)と、の両方を行うとしているが、いずれか一方でも良い。さらに、S302~S306の処理や、OS21に印刷処理を終了させる処理の全ての処理が必須ではなく、補助プログラム42は、これらのうちの少なくとも1つの処理を有していればよい。
[0086]
 また、制限条件を満たすと判断した場合、補助プログラム42は、印刷指示にて指定されたプリンタのプリンタドライバをPC1にインストールする処理を行っても良い。例えば、後処理のS305にてNOと判断した場合、PC1にプリンタドライバのインストーラをダウンロードさせても良い。また、補助プログラム42は、UI20にプリンタドライバを使用した印刷を推奨するメッセージを表示させても良い。
[0087]
 また、実施の形態では、補助プログラム42の動作として、印刷を制限する役割のみを記載しているが、補助プログラム42は、さらに他の役割を有していても良い。他の役割を有する補助プログラム42であれば、例えば、前処理のS210の前や後処理のS307の前に他の役割の処理を行っても良い。
[0088]
 また、前処理と後処理とを実行するモジュールは、補助プログラム42に限らず、OS21の汎用印刷プログラム41にて印刷を行う際に、OS21から指示を受け付けるプログラムであればよい。例えば、マイクロソフト社が仕様公開した印刷ワークフローアプリ(Print workflow)でも良い。
[0089]
 また、実施の形態では、OS21から補助プログラム42の実行命令が出力されることで、補助プログラム42が起動されるとしているが、補助プログラム42の起動タイミングはこれに限らない。例えば、補助プログラム42は、常時起動されている補助プログラムであってもよく、その場合には、補助プログラム42は、実行命令を受けて前述した動作を行うとすれば良い。
[0090]
 また、実施の形態に開示されている任意のフローチャートにおいて、任意の複数のステップにおける複数の処理は、処理内容に矛盾が生じない範囲で、任意に実行順序を変更できる、または並列に実行できる。例えば、後処理のS305~S306の処理は、S302~S304より前に行っても良い。
[0091]
 また、実施の形態に開示されている処理は、単一のCPU、複数のCPU、ASICなどのハードウェア、またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また、実施の形態に開示されている処理は、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体、または方法等の種々の態様で実現することができる。

請求の範囲

[請求項1]
 情報処理装置のコンピュータによって実行可能であり、前記情報処理装置と接続するプリンタに対応するサポートプログラムであって、
 前記コンピュータに、
  印刷プログラムを介して印刷指示を受け付けた場合に、前記印刷指示に基づく印刷を制限可能な制限処理を実行させ、前記制限処理は、前記印刷指示に基づく印刷を制限する処理であり、前記印刷プログラムは、前記情報処理装置のオペレーティングシステムにあらかじめ組み込まれたプログラムであり、前記印刷指示は、前記情報処理装置に接続されたプリンタに印刷を実行させる指示である、
 ことを特徴とするサポートプログラム。
[請求項2]
請求項1に記載するサポートプログラムにおいて、
 前記制限処理では、
  前記印刷指示に対応する印刷ジョブのパラメータが所定の条件を満たしていれば前記印刷指示に基づく印刷が制限され、前記所定の条件を満たしていなければ前記印刷指示に基づく印刷が制限されない、
 ことを特徴とするサポートプログラム。
[請求項3]
請求項2に記載するサポートプログラムにおいて、
 前記所定の条件は、前記印刷ジョブのユーザに対して設定されている制限条件である、
 ことを特徴とするサポートプログラム。
[請求項4]
請求項3に記載するサポートプログラムにおいて、
 ユーザごとに許容される印刷枚数が設定されており、前記制限条件は、前記印刷ジョブのパラメータによって示される印刷枚数が、前記印刷ジョブのユーザに対して設定されている印刷枚数を超えていることである、
 ことを特徴とするサポートプログラム。
[請求項5]
請求項3に記載するサポートプログラムにおいて、
 ユーザごとに印刷パラメータが制限されており、前記制限条件は、前記印刷ジョブのパラメータに、前記印刷ジョブのユーザに対して制限されている前記印刷パラメータが含まれることである、
 ことを特徴とするサポートプログラム。
[請求項6]
請求項1から請求項5のいずれか1つに記載するサポートプログラムにおいて、
 前記情報処理装置は、前記プリンタのモデルを示すモデル情報をメモリに記憶しており、
 前記コンピュータに、
  前記印刷プログラムを介して前記プリンタに印刷を行わせる印刷指示を受け付けた場合であって、かつ前記メモリに記憶されている前記モデル情報に示されるモデルに対応するプリンタドライバが前記オペレーティングシステムにインストールされている場合、前記プリンタドライバを介して印刷を行うプリンタを、前記オペレーティングシステムに設定されているデフォルトのプリンタとして設定する設定処理を実行させる、
 ことを特徴とするサポートプログラム。
[請求項7]
請求項1から請求項6のいずれか1つに記載するサポートプログラムにおいて、
 前記情報処理装置は、前記プリンタへのアクセスに用いるアクセス情報をメモリに記憶しており、
 前記プリンタは、前記制限処理を実行するか否かを示す制限情報を記憶しており、
 前記コンピュータに、
  前記印刷プログラムを介して前記プリンタに印刷を行わせる印刷指示を受け付けた場合に、前記メモリに記憶されている前記アクセス情報を取得するアクセス情報取得処理と、
  前記アクセス情報取得処理によって取得した前記アクセス情報を用いて、前記情報処理装置の通信インタフェースを介して前記プリンタにアクセスし、前記制限情報を前記プリンタから取得する第1制限情報取得処理と、
  を実行させ、
 さらに前記コンピュータに、
  前記第1制限情報取得処理にて取得した前記制限情報が前記制限処理の実行を示す場合、前記制限処理を実行させ、前記第1制限情報取得処理にて取得した前記制限情報が前記制限処理の実行を示さない場合、前記制限処理を実行させない、
 ことを特徴とするサポートプログラム。
[請求項8]
請求項1から請求項6のいずれか1つに記載するサポートプログラムにおいて、
 前記情報処理装置は、前記制限処理を実行するか否かを示す制限情報をメモリに記憶しており、
 前記コンピュータに、
  前記印刷プログラムを介して前記プリンタに印刷を行わせる印刷指示を受け付けた場合に、前記メモリに記憶されている前記制限情報を取得する第2制限情報取得処理を実行させ、
 さらに前記コンピュータに、
  前記第2制限情報取得処理にて取得した前記制限情報が前記制限処理の実行を示す場合、前記制限処理を実行させ、前記第2制限情報取得処理にて取得した前記制限情報が前記制限処理の実行を示さない場合、前記制限処理を実行させない、
 ことを特徴とするサポートプログラム。
[請求項9]
請求項1から請求項8のいずれか1つに記載するサポートプログラムにおいて、
 前記制限処理では、
  前記印刷プログラムによって前記オペレーティングシステムが印刷データの生成を完了させる前に、前記印刷指示に基づく印刷が制限される、
 ことを特徴とするサポートプログラム。
[請求項10]
請求項9に記載するサポートプログラムにおいて、
 前記制限処理では、
  前記オペレーティングシステムに前記印刷指示に基づく印刷をキャンセルするキャンセル指示が入力されることに応じて、前記印刷指示に基づく印刷が制限される、
 ことを特徴とするサポートプログラム。
[請求項11]
請求項1から請求項8のいずれか1つに記載するサポートプログラムにおいて、
 前記制限処理では、
  前記印刷プログラムによって前記オペレーティングシステムが印刷データの生成を完了させた後に、前記印刷指示に基づく印刷が制限される、
 ことを特徴とするサポートプログラム。
[請求項12]
請求項11に記載するサポートプログラムにおいて、
 前記制限処理では、
  前記コンピュータが前記印刷プログラムによって前記オペレーティングシステムが生成した印刷データを取得し、取得した前記印刷データを前記プリンタに送信しないことで、前記印刷指示に基づく印刷を制限する、
 ことを特徴とするサポートプログラム。
[請求項13]
請求項11に記載するサポートプログラムにおいて、
 前記プリンタは、受信した印刷データを印刷せずに破棄する読み捨て動作を行う機能を有し、
 前記制限処理では、
  前記コンピュータが前記情報処理装置の通信インタフェースを介して、前記読み捨て動作を実行させるコマンドを前記プリンタに出力することで、前記印刷指示に基づく印刷を制限する、
 ことを特徴とするサポートプログラム。
[請求項14]
請求項1から請求項13のいずれか1つに記載するサポートプログラムにおいて、
 前記オペレーティングシステムが、前記プリンタと異なるプリンタに対応するサポートプログラムをインストール可能であり、前記情報処理装置は、インストールされているサポートプログラムごとに、サポートプログラムの識別情報とプリンタについてのプリンタ情報とを対応付けてメモリに記憶している場合に、
 前記オペレーティングシステムは、前記印刷指示の対象となった前記プリンタのプリンタ情報と対応付けられた識別情報によって示される前記サポートプログラムの処理を実行する、
 ことを特徴とするサポートプログラム。
[請求項15]
請求項1から請求項14のいずれか1つに記載するサポートプログラムにおいて、
 前記オペレーティングシステムは、前記印刷プログラムを介して前記プリンタに印刷を行わせる印刷指示を検知し、前記オペレーティングシステムが、前記印刷指示を検知した後、前記印刷指示に対応する印刷データの生成を開始する前までに、前記印刷指示を検知したことを通知する検知通知を出力するものである場合に、前記サポートプログラムは、
 前記コンピュータに、
  前記検知通知が出力された場合に、前記制限処理を実行させる、
 ことを特徴とするサポートプログラム。
[請求項16]
 コンピュータを備える情報処理装置であって、
 前記情報処理装置と接続するプリンタに対応するサポートプログラムが組み込まれ、
 前記情報処理装置のオペレーティングシステムには、印刷プログラムが組み込まれており、
 前記コンピュータは、
  前記印刷プログラムを介して印刷指示を受け付けた場合に、制限処理を実行し、前記制限処理は、前記印刷指示に基づく印刷を制限する処理であり、前記印刷指示は、前記情報処理装置に接続されたプリンタに印刷を実行させる指示である、
 ことを特徴とする情報処理装置。
[請求項17]
 情報処理装置にプリンタが接続され、
 前記情報処理装置には、前記プリンタに対応するサポートプログラムが組み込まれ、
 前記情報処理装置のオペレーティングシステムには、印刷プログラムが組み込まれ、
 前記情報処理装置で生成された印刷データに基づく印刷を、前記プリンタに実行させる印刷方法において、
  前記印刷プログラムを介して印刷指示が受け付けられた場合に、前記サポートプログラムによって、前記情報処理装置に前記印刷指示に基づく印刷を制限させる場合がある制限ステップを含み、前記制限ステップは、前記印刷指示に基づく印刷を制限することであり、前記印刷指示は、前記情報処理装置に接続されたプリンタに印刷を実行させる処理である、
 ことを特徴とする印刷方法。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]