Processing

Please wait...

Settings

Settings

Goto Application

1. WO2020110645 - HOUSEHOLD THIN PAPER STORAGE CONTAINER

Document

明 細 書

発明の名称 家庭用薄葉紙収納容器

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005  

課題を解決するための手段

0006   0007   0008   0009   0010  

発明の効果

0011  

図面の簡単な説明

0012  

発明を実施するための形態

0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052  

産業上の利用可能性

0053  

符号の説明

0054  

請求の範囲

1   2   3   4   5  

図面

1   2   3   4   5A   5B   6A   6B   7   8  

明 細 書

発明の名称 : 家庭用薄葉紙収納容器

技術分野

[0001]
 本発明は、家庭用薄葉紙収納容器に関する。

背景技術

[0002]
 従来、ウェットティッシュ等の家庭用薄葉紙の収納容器としては、開閉蓋を板バネ等の付勢部材によって開放方向に付勢しつつ、これを所定の係止部材によって閉塞状態で係止可能とすることで、使用者が係止部材に設けられたボタンを押圧した際に、ワンタッチで開閉蓋が開くようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
 家庭用薄葉紙の収納容器は詰め替え式であり、家庭用薄葉紙を使い切った際には新たな家庭用薄葉紙を収納して、その収納容器を長期間使い続けるようになっている。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 特許第5280743号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 しかしながら、上記特許文献1の収納容器の板バネ(付勢手段)が熱可塑性樹脂で形成されている場合、長期間使い続けるうちに経年劣化し、バネとしての機能が低下して蓋が開き難くなってしまうことがあった。
[0005]
 本発明の目的は、開閉蓋を好適に開放できる家庭用薄葉紙収納容器を提供することである。

課題を解決するための手段

[0006]
 以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
 内部に家庭用薄葉紙が収納され、その家庭用薄葉紙を取り出す取出孔を有する容器本体と、
 前記容器本体に回動自在に取り付けられ、前記取出孔を閉塞する開閉蓋と、
 前記開閉蓋を開放方向に付勢する付勢手段と、
 を備えた家庭用薄葉紙収納容器であって、
 前記容器本体は、前記開閉蓋を閉塞状態で係止するとともに、これを解除して前記開閉蓋を開放させることができる係止手段と、前記付勢手段を当該容器本体に固定している固定部と、を備えており、
 前記付勢手段は、熱硬化性樹脂材料によって形成されている部材であり、
 前記固定部が前記容器本体の一部に形成された状態で、その固定部に前記付勢手段が固定されているように構成されていることを特徴とする。
 熱硬化性樹脂材料によって形成された付勢手段であれば経年劣化し難く、開閉蓋を開放方向に付勢するバネとしての機能を維持できるので、開閉蓋を好適に開放できる家庭用薄葉紙収納容器として長期間に亘って使い続けることができる。
[0007]
 請求項2に記載の発明は、
 内部に家庭用薄葉紙が収納され、その家庭用薄葉紙を取り出す取出孔を有する容器本体と、
 前記容器本体に回動自在に取り付けられ、前記取出孔を閉塞する開閉蓋と、
 前記開閉蓋を開放方向に付勢する付勢手段と、
 を備えた家庭用薄葉紙収納容器であって、
 前記容器本体は、前記開閉蓋を閉塞状態で係止するとともに、これを解除して前記開閉蓋を開放させることができる係止手段を備えており、
 前記開閉蓋は、前記付勢手段を当該開閉蓋に固定している固定部を備えており、
 前記付勢手段は、熱硬化性樹脂材料によって形成されている部材であり、
 前記固定部が前記開閉蓋の一部に形成された状態で、その固定部に前記付勢手段が固定されているように構成されていることを特徴とする。
 熱硬化性樹脂材料によって形成された付勢手段であれば経年劣化し難く、開閉蓋を開放方向に付勢するバネとしての機能を維持できるので、開閉蓋を好適に開放できる家庭用薄葉紙収納容器として長期間に亘って使い続けることができる。
[0008]
 請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の家庭用薄葉紙収納容器において、
 前記固定部は、前記付勢手段に設けられている小孔または切欠に差し込まれた状態に形成されていることを特徴とする。
[0009]
 請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の家庭用薄葉紙収納容器において、
 前記固定部は、前記付勢手段の端部を覆って保持した状態に形成されていることを特徴とする。
[0010]
 請求項5に記載の発明は、請求項1~4のいずれか一項に記載の家庭用薄葉紙収納容器において、
 前記固定部の一部が、前記付勢手段の周面に沿わして配されていることを特徴とする。

発明の効果

[0011]
 本発明によれば、開閉蓋を好適に開放できる家庭用薄葉紙収納容器が得られる。

図面の簡単な説明

[0012]
[図1] 本実施形態の家庭用薄葉紙収納容器を示す斜視図である。
[図2] 本実施形態の家庭用薄葉紙収納容器を示す断面図であり、図1のY方向中央部における断面図である。
[図3] 開閉蓋を閉塞した状態における家庭用薄葉紙収納容器の断面図である。
[図4] 容器本体上部と容器本体下部との篏合を外した状態における家庭用薄葉紙収納容器の断面図である。
[図5A] 家庭用薄葉紙収納容器の固定部と付勢手段を拡大して示す説明図である。
[図5B] 家庭用薄葉紙収納容器の固定部と付勢手段を拡大して示す説明図である。
[図6A] 家庭用薄葉紙収納容器の固定部の変形例に関する説明図である。
[図6B] 家庭用薄葉紙収納容器の固定部の変形例に関する説明図である。
[図7] 家庭用薄葉紙収納容器の固定部の変形例を示す断面図である。
[図8] 家庭用薄葉紙収納容器の固定部の変形例を示す断面図である。

発明を実施するための形態

[0013]
 以下、図面を参照して、本発明に係る家庭用薄葉紙収納容器の実施形態について詳細に説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
 なお、以下においては、図1に示すように、X軸、Y軸及びZ軸並びに前後方向、左右方向及び上下方向を定めて説明する。すなわち、家庭用薄葉紙収納容器100の開閉蓋2が備えられた側を「上」、その反対側を「下」、容器本体1と開閉蓋2とが接続されている側を「後」、その反対側を「前」、容器の前面を正面視した状態における右手側を「右」、容器の前面を正面視した状態における左手側を「左」とし、前後方向に沿った軸をX軸、左右方向に沿った軸をY軸、上下方向の沿った軸をZ軸とする。
[0014]
[実施形態の構成]
{全体構成}
 家庭用薄葉紙収納容器100は、例えば、図1~図4に示すように、内部の家庭用薄葉紙を取り出す取出孔112aを有する容器本体1と、取出孔112aを覆うように開閉自在に容器本体1に接続された開閉蓋2と、開閉蓋2を開放方向に付勢する付勢手段3とを備え、容器本体1の内部に家庭用薄葉紙Pが収納される収納空間Sが形成されている。
 容器本体1と、開閉蓋2とは、射出成形(2色成形)によって一体的に形成することができる。
[0015]
{家庭用薄葉紙}
 家庭用薄葉紙Pとしては、例えば、小型のウェットシート、ウェットティッシュ等が交互に折り重ねられた状態で積層され、1枚のウェットシート、ウェットティッシュ等を引き出した際に次のウェットシート、ウェットティッシュ等も引き出されるように形成された、所謂ポップアップ式のシートが用いられる。その他には、例えば、長さ方向に一定の間隔でミシン目が施された長大なウェットシート、ウェットティッシュ等がロール状に巻かれ、ミシン目に沿って切り離して使用するロールシートを用いることもできる。
[0016]
{容器本体}
 容器本体1は、図1に示すように、全体として、X方向及びZ方向に比してY方向に長い略直方体状に形成され、これがZ方向略中央部付近において上下に二分され、容器本体1の上側を構成する容器本体上部11と、容器本体1の下側を構成する容器本体下部12と、が形成されている。容器本体上部11と、容器本体下部12とは容器本体1の後側において接続されている。
 容器本体上部11と、容器本体下部12とは、射出成形(2色成形)によって一体的に形成することができる。
[0017]
 容器本体1は、全体が、X方向に好ましくは60mmから150mm、さらに好ましくは80mmから100mm、Y方向に好ましくは80mmから200mm、さらに好ましくは145mmから165mm、Z方向に好ましくは30mmから100mm、さらに好ましくは50mmから70mmの大きさとなるように形成されている。また、各面の厚みは、好ましくは0.5mmから3mm、さらに好ましくは1mmから2mmである。
 この大きさ及び厚みであれば、成形効率が高く、かつ実使用に問題ない強度を達成することができる。
[0018]
 容器本体1は、図4に示すように、容器本体上部11と容器本体下部12とが接続された後側を支点とし、容器本体上部11を上方へと回動させることによって、内部の収納空間Sを外部に開放することができる。
 容器本体1後側の、容器本体上部11と容器本体下部12との接続部分が、図2~図4に示すように、容器本体1の他の部分と比較して薄くなるように形成されていることによって、当該接続部分において容器本体の後面を容易に曲げることができ、容器本体上部11を、当該接続部分を支点として、容器本体下部12に対して回動させ易くなる。
[0019]
 なお、生産性は低下するものの、容器本体上部11と、容器本体下部12とを別体として形成の上、これらをヒンジ等によって回動自在に接続することも可能である。
 また、容器本体1が容器本体上部11と容器本体下部12とに二分される位置は、図においては、Z方向中央部付近とした場合につき図示したが、Z方向中央部よりも上部であれば、さらに好ましい。この場合、収納された家庭用薄葉紙Pが所定の包装体によって覆われた状態で、容器本体1内に収納される場合において、容器の閉塞時に包装体のエンドシール部等を挟み込んでしまうおそれを低減することができ、家庭用薄葉紙Pをさらに詰め替え易くなる。
[0020]
(容器本体上部)
 容器本体上部11は、図1~図4に示すように、下面が開口部となった略直方体状に形成され、上部に下方に凹状となる凹部111が形成されている。
 その凹部111の中央側の取出し部112には、収納空間Sの家庭用薄葉紙Pを取り出す取出孔112aが設けられ、取出孔112aを囲むようにして、本体側密閉環部113が形成されている。換言すれば、凹部111内における本体側密閉環部113に囲まれた部分が取出し部112として形成されており、取出し部112の中央部に取出孔112aが設けられている。
 また、凹部111内における本体側密閉環部113よりも外側の部分であって、本体側密閉環部113と開閉蓋2の間には固定部115が設けられており、その固定部115に後述の付勢手段3が配設されている。その付勢手段3の一端部は凹部111に埋め込まれた態様に配設されている。
 また、上面の前側には、開閉蓋2を開閉するための係止手段114が形成されている。
 また、下面の開口部の周囲には、後述の容器本体下部12の下部嵌合部121と嵌合する上部嵌合部116が形成されている。
[0021]
(取出孔)
 取出孔112は、容器本体上部の上面略中央に形成された、収納空間Sにつながる孔部である。
 図1においては、十字型に2本の切り込みを入れることにより形成されている場合につき図示したが、これに限られず、切り込みの本数はこれより多数でもよく、また、例えば、直角三角形の重心点と各頂点とを結ぶように、3本の切り込みを形成するようにしてもよい。
 この取出孔112aは、後述するようにその周囲が弾性を有する材料によって形成されており、家庭用薄葉紙Pに対して適切な抵抗を掛けることで、収納空間Sに収納された家庭用薄葉紙Pが引き出された後に、次の家庭用薄葉紙Pを保持する機能を果たす。また、家庭用薄葉紙Pがロールシートである場合において、家庭用薄葉紙Pに設けられている切断用のミシン目で、これを切断することを可能とする。
[0022]
(本体側密閉環部)
 本体側密閉環部113は、図1に示すように、取出孔112aを囲むように環状に上方へと突出する凸部であり、図3及び図4に示すように、その外周側の面が後述の開閉蓋2に形成された開閉蓋側密閉環部22の内周側の面と嵌合するように形成されている。
[0023]
(係止手段)
 係止手段114は、図1に示すように、本体側爪部1141を備えるボタン状に形成され、本体側爪部1141が後述の開閉蓋2に形成される開閉蓋側爪部21と係合することによって、これを閉塞状態で係止するとともに、使用者が係止手段114を押圧した際には、本体側爪部1141と開閉蓋側爪部21との係合が外れ、開閉蓋2が開放状態となるように形成されている。
[0024]
(固定部)
 固定部115は、図1、図5Aに示すように、凹部111の上面と略面一に形成された部分であり、後述の付勢手段3を保持するように形成されている。
[0025]
(上部嵌合部)
 上部嵌合部116は、図1~図4に示すように、容器本体上部11下部の開口部の周囲に、容器本体上部11と容器本体下部12とが接続された後側を除いて形成され、図2~図4に示すように、下端部が外周側のみ突出し、上部突出部1161が形成されており、上部突出部1161の内周側の面が、後述の容器本体下部12に形成される下部嵌合部121の下部突出部1211の外周側の面と嵌合するように形成されている。
 上部嵌合部116は、上部突出部1161が、上下方向に好ましくは0.5mmから5mm、さらに好ましくは1mmから3mmの長さを有するように形成される。
[0026]
(容器本体上部の材質)
 容器本体上部11のうち、上面の取出し部112と本体側密閉環部113と固定部115とが、例えば、スチレン-ブタジエン系、ポリエステル系、ポリエチレン系、ウレタン系等の熱可塑性エラストマー等の弾性を有する材料(以下、「弾性材料」という。)によって形成されている。弾性材料の性質としては、硬度が20から90であることが望ましい。なお、上記硬度は、JIS K 6253(タイプAデュロメータ)によって測定されたものである。
 また、容器本体上部11のうち、上部嵌合部116も、同様の弾性材料によって形成されている。
 容器本体上部11のその他の部分は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂材料によって形成されている。
 これらは、射出成形(2色成形)によって一体的に形成されている。
 なお、弾性材料の硬度が上記よりも低くなると、柔らか過ぎて成形が難しく、成形効率が悪くなる。また、硬度が上記よりも高くなると、取出孔112a周辺が硬くなり、抵抗が掛かり過ぎて、シートが一枚ずつ取り出しにくくなり、かつ、シートを引っ張り出す際に容器内部まで指を入れ難くなる。
 したがって、弾性材料の硬度は、上記範囲とすることが望ましい。
[0027]
(容器本体下部)
 容器本体下部12は、図1~図4に示すように、上面が開口部となった略直方体状に形成され、上面の開口部の周囲には、容器本体上部11の上部嵌合部116と嵌合する下部嵌合部121が形成されている。また、下面には、下部滑り止め部122が形成されている。
[0028]
(下部嵌合部)
 下部嵌合部121は、図1~図4に示すように、容器本体下部12上部の開口部の周囲に、容器本体下部12と容器本体上部11とが接続された後側を除いて形成され、図2~図4に示すように、上端部が内周側のみ突出し、下部突出部1211が形成されており、下部突出部1211の外周側の面が、容器本体上部11に形成される上部嵌合部116の上部突出部1161の内周側の面と嵌合するように形成されている。
 下部嵌合部121は、下部突出部1211が、上下方向に好ましくは0.5mmから5mm、さらに好ましくは1mmから3mmの長さを有するように形成される。
[0029]
 なお、上部嵌合部116の上部突出部1161が、内周側のみ突出するように形成され、下部嵌合部121の下部突出部1211が、外周側のみ突出するように形成され、上部突出部1161の外周側の面と、下部突出部1211の内周側の面とが嵌合するようにしてもよい。
 また、上部突出部が、内周側と外周側の間の中央部が突出するように形成され、下部突出部が、内周側と外周側の両側において突出し、間に凹部が生じるように形成され、上部突出部と、下部突出部の間の凹部とが嵌合するようにしてもよい。反対に、上部突出部が、内周側と外周側の両側において突出し、間に凹部が生じるように形成され、下部突出部が、内周側と外周側の間の中央部が突出するように形成され、下部突出部と、上部突出部の間の凹部とが嵌合するようにしてもよい。
[0030]
(下部滑り止め部)
 下部滑り止め部122は、家庭用薄葉紙収納容器100を載置した際にこれを滑りにくくするための部分であり、容器本体下部12の下面に、弾性材料によって形成された部分を、他の部分と一体的に設けることにより形成されている。
[0031]
(容器本体下部の材質)
 容器本体下部12は、下部嵌合部121及び下部滑り止め部122が、容器本体上部11において用いられるのと同様の弾性材料によって形成され、その他の部分は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂材料によって形成されている。
 これらは、射出成形(2色成形)によって一体的に形成されている。
[0032]
{開閉蓋}
 開閉蓋2は、図1~図4に示すように、容器本体上部11の凹部111後方に回動自在に接続された扁平な略矩形状の部材であり、前側に開閉蓋側爪部21を備え、下面側に開閉蓋側密閉環部22を備える。
 開閉蓋2は、図1~図4に示すように、閉塞時の平面視における形状が容器本体上部11の凹部111の平面視における形状と略同一となるように形成されており、閉塞時において、凹部111に嵌め込むことができるように形成されている。
 なお、開閉蓋2と容器本体上部11との接続部分が、図2に示すように、他の部分と比較して薄くなるように形成されていることによって、当該接続部分を容易に曲げることができ、開閉蓋2を、当該接続部分を支点として回動させ易くなる。
[0033]
(開閉蓋側爪部)
 開閉蓋側爪部21は、図1~図4に示すように、開閉蓋2の前方に突出する爪部であり、容器本体上部11の係止手段114に形成される本体側爪部1141と係合することによって、開閉蓋を閉塞状態で係止するとともに、使用者が係止手段114を押圧した際には、本体側爪部1141と開閉蓋側爪部21との係合が外れ、後述の付勢手段3によって、開閉蓋2が開放状態となるように形成されている。
[0034]
(開閉蓋側密閉環部)
 開閉蓋側密閉環部22は、図1に示すように、開閉蓋2の閉塞時における下面側中央部に形成された、下方へと環状に突出する凸部であり、図3及び図4に示すように、その内周側の面が、容器本体上部11に形成された本体側密閉環部113の外周側の面と嵌合するように形成されている。
[0035]
(開閉蓋の材質)
 開閉蓋2は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂材料によって形成されている。
 この開閉蓋2と、容器本体1とは、射出成形(2色成形)によって一体的に形成されている。
[0036]
{付勢手段}
 付勢手段3は、開閉蓋2を開放方向へと付勢し、使用者が係止手段114を押圧し、本体側爪部1141と、開閉蓋側爪部21との係合が外れた際に、開閉蓋2を後方の容器本体上部11との接続部分を回転軸として回転するようにして開放させるための部材である。
[0037]
 付勢手段3は、弾力性を有するシリコン樹脂(シリコンゴム)など熱硬化性樹脂材料によって形成された板バネ状の部材である。
 図5Aに示すように、付勢手段3の一端部には小孔3aが設けられており、その小孔3aに固定部115が差し込まれた状態に形成されている。
 具体的には、開閉蓋2と容器本体1とを射出成形(2色成形)によって一体的に形成する際に、予め熱硬化性樹脂材料によって形成されている付勢手段3の小孔3aに、固定部115となる弾性材料を打ち込むように射出し、成形された固定部115に付勢手段3が固定されて、凹部111部分に埋め込まれた態様に形成される。
 つまり、固定部115部分が射出成形によって形成された状態で、その固定部115に付勢手段3が固定されるようになっている。換言すれば、この家庭用薄葉紙収納容器100の製造工程には、弾性材料によって固定部115を射出成形する際に、予め熱硬化性樹脂材料によって形成されている付勢手段3を固定部115に固定する工程が含まれている。
 なお、射出成形によって形成された容器本体1の一部に固定部115が形成された状態で、その固定部115に固定された付勢手段3は、容器本体1(固定部115)から取り外せない状態に固定されている。
 このように、容器本体1と開閉蓋2と付勢手段3とを疑似3色成形にて形成するようにして家庭用薄葉紙収納容器100を生産することができる。
 射出成形した固定部115に付勢手段3が固定されるようにすれば、生産性よく家庭用薄葉紙収納容器100を製造できる。
 なお、図5Bに示すように、その一端部に切欠3bが設けられている付勢手段3であっても同様に、射出成形した固定部115に付勢手段3が固定された態様に形成できる。
[0038]
 付勢手段3は、幅が好ましくは5mm~30mm、さらに好ましくは8mm~15mm、厚みが好ましくは0.5mm~3mm、さらに好ましくは1mm~2mmの帯状となるように形成されている。
 付勢手段3がこのような大きさに形成されていることによって、開閉蓋2を無理なく押し上げることが可能であり、かつ、開閉蓋2の閉塞時において、凹部111内において付勢手段3を容易に折り曲げることができる。
[0039]
 付勢手段3は、図3に示すように、開閉蓋2の閉塞時において、これが開閉蓋2の付け根近傍において折り曲げられることとなる。そして、使用者が係止手段114を押圧し、本体側爪部1141と、開閉蓋側爪部21との係合が外れた際には、折り曲げられていた付勢手段3が復元しようとする反発力によって、開閉蓋2が開放され、図2に示す状態となる。
 また、使用者が開閉蓋2を閉塞する際には、開閉蓋を上方から押せば、付勢手段3が折り曲げられ、図3に示す状態となる。
[0040]
[実施形態の効果]
 本実施形態の家庭用薄葉紙収納容器100によれば、使用者が係止手段114を操作し、開閉蓋2の係止が外れると、付勢手段3によって、開閉蓋2が自動的に跳ね上げられることから、家庭用薄葉紙使用時の開閉蓋の開放が容易となる。
 特に、この付勢手段3は、熱可塑性エラストマーや熱可塑性樹脂材料ではなく、シリコンゴム樹脂など熱硬化性樹脂材料によって形成されたものであるため経年劣化し難く、開閉蓋2を開放方向に付勢するバネとしての機能を維持できるので、この家庭用薄葉紙収納容器100を長期間に亘って使い続けることができる。
 そして、この家庭用薄葉紙収納容器100は、容器本体1と開閉蓋2とを射出成形(2色成形)によって一体的に形成する際に付勢手段3を固定部115に固定するように生産することができ、容器本体1と開閉蓋2と付勢手段3とを疑似3色成形にて形成するようにして生産することができるので、予め熱硬化性樹脂材料によって形成された付勢手段3を用いることによっても生産性の低下を招くこともない。
[0041]
 また、取出孔112aが設けられている取出し部112は、弾性材料によって形成されているので、取出孔112aから引き出した家庭用薄葉紙Pに対して適切な抵抗を掛けることができ、収納空間Sに収納された家庭用薄葉紙Pが引き出された後に、次の家庭用薄葉紙Pを好適に保持することができる。また、家庭用薄葉紙Pがロールシートである場合、家庭用薄葉紙Pに設けられている切断用のミシン目で好適に切断することができる。
[0042]
 また、容器本体1が、容器本体上部11と容器本体下部12とによって構成され、これらが後面において接続されていることで、容器本体1をその中央部で開けて、内部の収納空間Sに収納された家庭用薄葉紙Pを詰め替えることができる。
 したがって、家庭用薄葉紙Pの詰め替えの際に、家庭用薄葉紙収納容器100を持ち上げることを要せず、テーブル等に載置した状態のままで、詰め替え作業を行うことができる。
[0043]
 また、容器本体上部11と容器本体下部12とは、後面で接続されており、当該接続部分を支点として、容器本体上部11を、容器本体下部12に対して回動させるようにして、収納空間Sを開閉することができる。したがって、詰め替え後等において、容器本体上部11と容器本体下部12との位置を逐一合わせることなく、容易にこれらを嵌合させて容器本体を閉じた状態とすることができ、内部の家庭用薄葉紙Pの詰め替えの手間を低減することができる。
[0044]
 また、容器本体上部11に弾性材料によって上部嵌合部116が形成され、容器本体下部12に弾性材料によって下部嵌合部121が形成され、容器本体1の閉塞時に、これらが嵌合することで、容器本体1の気密性も向上することができる。この効果は、上部嵌合部116及び下部嵌合部121の双方が弾性材料によって形成されていることで、特に高めることができる。
[0045]
 また、容器本体1の下面に弾性材料によって下部滑り止め部122が形成されていることで、容器本体1をテーブルの上等に載置した際の安定性を向上させることができる。
[0046]
 なお、本発明は上記実施形態に限られるものではない。
 例えば、図6Aに示すように、熱硬化性樹脂材料によって形成された付勢手段3の下端部を包み込むように固定部115となる弾性材料を射出し、成形された固定部115によって付勢手段3を保持する態様にしてもよい。
[0047]
 また、図6Bに示すように、付勢手段3の下端部を覆って保持している固定部115の一部である線条部115aが、付勢手段3の周面に沿わされて配された態様にしてもよい。固定部115の一部を構成する線条部115aは、固定部115とともに弾性材料を射出成形して形成することができる。
 ここでは、付勢手段3の周面に螺旋状に沿わしたコイルバネ状の線条部115aを例示している。
 このように、付勢手段3の周面に固定部115の一部を沿わすようにすることで、付勢手段3の反発力を調整することが可能になる。
[0048]
 なお、以上の実施の形態においては、固定部115を、取出し部112及び本体側密閉環部113と一体的に弾性材料によって形成した場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図7に示すように、固定部115を開閉蓋2などと一体的にポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂材料によって形成するようにしてもよい。
[0049]
 また、以上の実施の形態においては、付勢手段3を家庭用薄葉紙収納容器100に固定する固定部115が容器本体1に設けられている場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図8に示すように、付勢手段3を家庭用薄葉紙収納容器100に固定する固定部115は開閉蓋2に設けられていてもよい。
 つまり、射出成形によって形成された開閉蓋2の一部に固定部115が形成された状態で、その固定部115に固定された付勢手段3は、開閉蓋2(固定部115)から取り外せない状態に固定されている。
 このように、開閉蓋2側に付勢手段3を固定するように、容器本体1と開閉蓋2と付勢手段3とを疑似3色成形にて形成するようにして家庭用薄葉紙収納容器100を生産することができる。開閉蓋2とともに射出成形した固定部115に付勢手段3が固定されるようにすれば、生産性よく家庭用薄葉紙収納容器100を製造できる。
[0050]
 また、以上の実施の形態においては、射出成形(2色成形)によって容器本体1と開閉蓋2を一体的に形成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、生産性は低下するものの、容器本体1と開閉蓋2とを別体として形成の上、これらをヒンジ等によって回動自在に接続することも可能である。
[0051]
 また、以上の実施の形態においては、容器本体1と射出成形(2色成形)によって一体的に形成した開閉蓋2は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂材料によって形成されているとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、容器本体1と射出成形(2色成形)によって一体的に形成した開閉蓋2の一部或いは全体が弾性材料によって形成されていてもよい。
[0052]
 また、本発明の適用は上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。

産業上の利用可能性

[0053]
 本発明は、以上のように構成されていることから、開閉蓋を好適に開放できる家庭用薄葉紙収納容器として利用できる。

符号の説明

[0054]
 1   容器本体
 111 凹部
 112 取出し部
 112a 取出孔
 113 本体側密閉環部
 114 係止手段
 115 固定部
 115a 線条部
 2   開閉蓋
 3   付勢手段
 3a  小孔
 3b  切欠
 100 家庭用薄葉紙収納容器
 P   家庭用薄葉紙

請求の範囲

[請求項1]
 内部に家庭用薄葉紙が収納され、その家庭用薄葉紙を取り出す取出孔を有する容器本体と、
 前記容器本体に回動自在に取り付けられ、前記取出孔を閉塞する開閉蓋と、
 前記開閉蓋を開放方向に付勢する付勢手段と、
 を備えた家庭用薄葉紙収納容器であって、
 前記容器本体は、前記開閉蓋を閉塞状態で係止するとともに、これを解除して前記開閉蓋を開放させることができる係止手段と、前記付勢手段を当該容器本体に固定している固定部と、を備えており、
 前記付勢手段は、熱硬化性樹脂材料によって形成されている部材であり、
 前記固定部が前記容器本体の一部に形成された状態で、その固定部に前記付勢手段が固定されているように構成されていることを特徴とする家庭用薄葉紙収納容器。
[請求項2]
 内部に家庭用薄葉紙が収納され、その家庭用薄葉紙を取り出す取出孔を有する容器本体と、
 前記容器本体に回動自在に取り付けられ、前記取出孔を閉塞する開閉蓋と、
 前記開閉蓋を開放方向に付勢する付勢手段と、
 を備えた家庭用薄葉紙収納容器であって、
 前記容器本体は、前記開閉蓋を閉塞状態で係止するとともに、これを解除して前記開閉蓋を開放させることができる係止手段を備えており、
 前記開閉蓋は、前記付勢手段を当該開閉蓋に固定している固定部を備えており、
 前記付勢手段は、熱硬化性樹脂材料によって形成されている部材であり、
 前記固定部が前記開閉蓋の一部に形成された状態で、その固定部に前記付勢手段が固定されているように構成されていることを特徴とする家庭用薄葉紙収納容器。
[請求項3]
 前記固定部は、前記付勢手段に設けられている小孔または切欠に差し込まれた状態に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の家庭用薄葉紙収納容器。
[請求項4]
 前記固定部は、前記付勢手段の端部を覆って保持した状態に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の家庭用薄葉紙収納容器。
[請求項5]
 前記固定部の一部が、前記付勢手段の周面に沿わして配されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の家庭用薄葉紙収納容器。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5A]

[ 図 5B]

[ 図 6A]

[ 図 6B]

[ 図 7]

[ 図 8]