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1. WO2020110305 - WORK MACHINE PAD

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明 細 書

発明の名称 作業機用パッド

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003  

先行技術文献

特許文献

0004  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0005   0006  

課題を解決するための手段

0007  

発明の効果

0008  

図面の簡単な説明

0009  

発明を実施するための形態

0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068  

符号の説明

0069  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9  

図面

1   2   3   4   5   6   7  

明 細 書

発明の名称 : 作業機用パッド

技術分野

[0001]
 本発明は、作業機用パッドに関する。

背景技術

[0002]
 刈払い機など作業機を使用者の上半身で支持するための作業機用支持ベルトには、作業機と作業者の大腿部との間に介在する作業機用パッドを備えたものがある(特許文献1)。
[0003]
 特許文献1の作業機用パッドは、作業機と作業者の大腿部との間に介在することで、作業機械の荷重や振動が作業者の大腿部に直接作用しないようにしている。

先行技術文献

特許文献

[0004]
特許文献1 : 日本国特開平10-98930号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0005]
 しかしながら、特許文献1の作業機用パッドは、作業者の負荷を軽減する上で改善の余地があった。
[0006]
 本発明は、作業者の負荷を軽減することができる作業機用パッドを提供する。

課題を解決するための手段

[0007]
 本発明は、
 作業者の大腿部と作業機との間に介在するように、作業機用支持ベルトに設けられる作業機用パッドであって、
 前記作業機用パッドは、
 前記作業機側に配置されるプレート部と、
 前記作業者側に配置され、前記プレート部よりも柔らかいクッション部と、
 前記プレート部に固定され、前記作業機を係止可能なフックと、を備え、
 前記クッション部は、
 軟質クッション部と、
 該軟質クッション部よりも硬い硬質クッション部と、を備え、
 前記軟質クッション部が、前記プレート部と前記硬質クッション部との間に配置されている。

発明の効果

[0008]
 本発明の作業機用パッドによれば、作業機側に位置する硬質のプレート部と、作業者側に位置する軟質のクッション部とを有するので、プレート部で作業機の荷重や振動を受けるとともに、クッション部で大腿部を保護することができる。即ち、クッション部は、作業機の荷重や振動を低減しながら大腿部の形状に沿って変形するため、作業者の負荷を軽減することができる。また、作業機用パッドを、硬質のプレート部、軟質クッション部、及び硬質クッション部の3層構造とすることで、作業機用パッドの耐久性を確保しながら、相反する特性である振動吸収性能と追随性との両立を実現することができる。

図面の簡単な説明

[0009]
[図1] 本発明の一実施形態の作業機用パッドを備える作業機用支持ベルトの着用状態を示す斜視図である。
[図2] 本発明の一実施形態の作業機用パッドを備える作業機用支持ベルトの着用状態を示す正面図である。
[図3] 本発明の一実施形態の作業機用パッドを備える作業機用支持ベルトの背面図である。
[図4] 図3に示す作業機用支持ベルトの作業機用パッド、前支持バンド及び後支持バンドを示す図である。
[図5] 図4のA-A断面図である。
[図6] 本発明の一実施形態の作業機用パッドにおけるクッション部の製造方法を説明するためのクッション部の断面図である。
[図7] 図4に示す作業機用パッドの裏面図である。

発明を実施するための形態

[0010]
 以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
[0011]
[作業機用支持ベルトの全体構成]
 図1~図3に示すように、一実施形態の作業機用支持ベルト1は、背板部2と、背板部2の上部から上方に延びて作業者Pの前方に回り込む左肩ベルト3及び右肩ベルト4と、背板部2の下部から両側方に延びる腰ベルト5と、左肩ベルト3の前下部3aと腰ベルト5の左後部5aとを接続する左サスペンダーバンド6と、右肩ベルト4の前下部4aと腰ベルト5の右後部5bとを接続する右サスペンダーバンド7と、背板部2の上部から左下方に延びて作業者Pの前方に回り込み、腰ベルト5の左端部5Lと連結される左側部ベルト8と、背板部2の上部から右下方に延びて作業者Pの前方に回り込み、腰ベルト5の右端部5Rと連結される右側部ベルト9と、連結された腰ベルト5の左端部5L及び左側部ベルト8と、連結された腰ベルト5の右端部5R及び右側部ベルト9と、を係止する係止部材10と、腰ベルト5の右後部5bに後支持バンド13を介して支持されるとともに、連結された腰ベルト5の右端部5R及び右側部ベルト9に前支持バンド14を介して支持され、作業機(不図示)を支持するフック15が設けられた作業機用パッド16と、を備える。背板部2、左肩ベルト3、右肩ベルト4、腰ベルト5、左側部ベルト8、及び右側部ベルト9は、クッション材(不図示)を有する。
[0012]
 上記構成によれば、背板部2、左肩ベルト3及び左サスペンダーバンド6、右肩ベルト4及び右サスペンダーバンド7、左側部ベルト8、右側部ベルト9、及び腰ベルト5により、作業機の荷重を作業者Pの上半身に分散させることができる。また、作業機用支持ベルト1に、左側部ベルト8及び右側部ベルト9を設け、且つ、連結された腰ベルト5の左端部5L及び左側部ベルト8と、連結された腰ベルト5の右端部5R及び右側部ベルト9とを係止部材10で係止することで、作業者Pの腰回り全体に作業機の荷重を分散させることができるため、腰部へ作用する荷重の偏りが小さくなり、作業者の身体への局所的な荷重による疲労を軽減することができる。また、背板部2、左肩ベルト3、右肩ベルト4、腰ベルト5、左側部ベルト8、及び右側部ベルト9がクッション材を有するので、作業者Pの負荷をより軽減することができる。
[0013]
 左肩ベルト3及び右肩ベルト4は、背板部2と一体に形成され略Y字状のベルト本体20を構成する。ベルト本体20の下端部20bは、腰ベルト5の中央部5cに接続されている。背板部2及び腰ベルト5には、内部に硬質樹脂部材からなる補強部材2a、5dが設けられている。この構成によれば、背板部2及び腰ベルト5に適度な弾性及び剛性を付与することができる。また、補強部材に硬質樹脂部材を使用することで、補強部材に金属を使用した場合に比べて軽量且つ低コスト化で作業機用支持ベルト1を製作することができる。
[0014]
 腰ベルト5の係止部材10は、サイドリリース型のワンタッチバックルであり、雌部材11と雄部材12とで構成される。すなわち、係止部材10は、雌部材11に雄部材12を差し込むことにより、雄部材12の一対の係止片が雌部材11の一対の係止凹部に係止され、且つ、一対の係止片を指で押し込むことにより一対の係止凹部から離脱するよう構成されている。
[0015]
 また、この作業機用支持ベルト1は、背板部2と腰ベルト5の右後部5bとを連結する補強バンド23を備えている。補強バンド23は、背板部2と右側部ベルト9との接続部と、背板部2と腰ベルト5との接続部との間で、背板部2に接続されている。
[0016]
 腰ベルト5の左端部5Lと左側部ベルト8とは、左連結バンド17を介して連結されている。腰ベルト5の右端部5Rと右側部ベルト9とは、右連結バンド18を介して連結されている。左連結バンド17には、係止部材10の雌部材11が設けられ、右連結バンド18には、第1長さ調整機構19を介して前支持バンド14が連結されている。前支持バンド14には、係止部材10の雄部材12が、第2長さ調整機構21を介して連結されている。
[0017]
 腰ベルト5の右後部5bには、第3長さ調整機構25が設けられ、第3長さ調整機構25に後支持バンド13が連結されている。このように、右連結バンド18には第1長さ調整機構19を介して前支持バンド14が連結されているため、前支持バンド14の長さを調整することで、作業機用支持ベルト1の腰回りの長さを調整できる。
[0018]
 また、前支持バンド14における第2長さ調整機構21と作業機用パッド16との間の距離及び後支持バンド13における第3長さ調整機構25と作業機用パッド16との間の距離を変更することで、フック15の位置を自由に調整することができる。即ち、前支持バンド14における第2長さ調整機構21と作業機用パッド16との間の距離及び後支持バンド13における第3長さ調整機構25と作業機用パッド16との間の距離を共に長くすることで、フック15の位置を下げることができ、前支持バンド14における第2長さ調整機構21と作業機用パッド16との間の距離及び後支持バンド13における第3長さ調整機構25と作業機用パッド16との間の距離を共に短くすることで、フック15の位置を上げることができる。さらに、前支持バンド14における第2長さ調整機構21と作業機用パッド16との間の距離を短くし、且つ、後支持バンド13における第3長さ調整機構25と作業機用パッド16との間の距離を長くすることで、フック15を前側に移動させることができ、前支持バンド14における第2長さ調整機構21と作業機用パッド16との間の距離を長くし、且つ、後支持バンド13における第3長さ調整機構25と作業機用パッド16との間の距離を短くすることで、フック15を後側に移動させることができる。また、第1長さ調整機構19、第2長さ調整機構21及び第3長さ調整機構25を汎用性の高いラダーロックとすることで、製造コストを削減できる。
[0019]
 左肩ベルト3及び右肩ベルト4の前下部3a、4aには、それぞれ長さ調整機構26、27が設けられている。左サスペンダーバンド6は、長さ調整機構26を介して左肩ベルト3の前下部3aに連結され、右サスペンダーバンド7は、長さ調整機構27を介して右肩ベルト4の前下部4aに連結されている。この構成によれば、左肩ベルト3の長さ調整機構26を利用して左サスペンダーバンド6の長さを調整するとともに、右肩ベルト4の長さ調整機構27を利用して右サスペンダーバンド7の長さを調整することで、腰ベルト5の位置を作業者Pにあわせて調整することができる。なお、長さ調整機構26、27は、例えばラダーロックである。
[0020]
 左サスペンダーバンド6は、基端部6aが腰ベルト5の左後部5aに縫合され、先端部6b側が長さ調整機構26を経由して左肩ベルト3の前下部3aから延びている。右サスペンダーバンド7は、基端部7aが腰ベルト5の右後部5bに縫合され、先端部7b側が長さ調整機構27を経由して右肩ベルト4の前下部4aから延びている。腰ベルト5の右後部5bには、右サスペンダーバンド7、後支持バンド13及び補強バンド23が集約して縫合され、縫製作業等の容易化が図られている。
[0021]
 左側部ベルト8には、左サスペンダーバンド6が挿通される左通し孔8aが設けられ、右側部ベルト9には、右サスペンダーバンド7が挿通される右通し孔9aが設けられている。左通し孔8aは、左側部ベルト8にバンド部材24の両端部を縫合することにより形成されている。右通し孔9aは、右連結バンド18の一端部18a及び中間部18cを右側部ベルト9に縫合することにより形成されている。このように、左側部ベルト8に設けられた左通し孔8aに左サスペンダーバンド6を挿通するとともに、右側部ベルト9に設けられた右通し孔9aに右サスペンダーバンド7を挿通することで、所望の位置に左サスペンダーバンド6及び右サスペンダーバンド7を誘導することができるので、作業機用支持ベルト1の一体性が向上し、作業機の荷重を作業者Pの上半身に適切に分散させることができる。また、右サスペンダーバンド7が挿通される右側部ベルト9の右通し孔9aが、右連結バンド18の一部によって構成されているので、部品点数を削減できる。
[0022]
 前支持バンド14は、第1端部14aが作業機用パッド16に縫合して連結されており、第2端部14b側は第2長さ調整機構21及び第1長さ調整機構19を経由して延びている。自由端となる前支持バンド14の第2端部14bには、クリップ22が設けられている。このように、前支持バンド14の第2端部14bにはクリップ22が設けられているので、クリップ22を右側部ベルト9等に挟むことで、前支持バンド14のばたつきを防止できる。
[0023]
 左サスペンダーバンド6及び右サスペンダーバンド7の先端部6b、7bには、それぞれクリップ28が設けられている。この構成によれば、各クリップ28を左サスペンダーバンド6及び右サスペンダーバンド7等に挟むことで、左サスペンダーバンド6及び右サスペンダーバンド7のばたつきを防止できる。
[0024]
 また、この作業機用支持ベルト1は、背板部2の上方に、左肩ベルト3と右肩ベルト4とを連結するループバンド29を備えている。この構成によれば、不使用時にループバンド29を利用して、作業機用支持ベルト1を引っ掛けておくことができる。
[0025]
[作業機用パッド及びその支持構造]
[0026]
 図3に示すように、前支持バンド14は、第2長さ調整機構21に対し一方側に位置する第1端部14aが作業機用パッド16に縫合して連結され、第2長さ調整機構21に対し他方側に位置する第2端部14bが第1長さ調整機構19に連結されている。この構成によれば、前支持バンド14における第2長さ調整機構21と作業機用パッド16との間の距離を変更することで、作業機用パッド16の高さを調整することができる。また、前支持バンド14における第1長さ調整機構19と第2長さ調整機構21との間の距離を変更することで、作業機用パッド16の腰回りの位置を調整することができる。
[0027]
 また、後支持バンド13は、第1端部13aが作業機用パッド16に縫合して連結され、第1端部13aと反対に位置する第2端部13bが第3長さ調整機構25を介して腰ベルト5の右後部5bに連結されている。この構成によれば、第3長さ調整機構25により後支持バンド13の長さを調整することで、より精密に作業機用パッド16の高さを調整することができる。
[0028]
 また、後支持バンド13は補強バンド23と略一直線上に配置されている。このように、背板部2と腰ベルト5の右後部5bとを連結する補強バンド23が、後支持バンド13に対し略一直線上に配置されているので、後支持バンド13に掛かる作業機の荷重を補強バンド23で適切に受けることができる。
[0029]
 また、腰ベルト5の雌部材11は、左連結バンド17に設けられ、第1長さ調整機構19は、右連結バンド18に設けられている。この構成によれば、背板部2から延びる左側部ベルト8及び右側部ベルト9により、より安定して作業機用パッド16を支持することができる。また、腰ベルト5には第3長さ調整機構25を介して後支持バンド13が連結されているので、作業機用パッド16の高さをより適切に調整することができる。また、第1長さ調整機構19、第2長さ調整機構21及び第3長さ調整機構25を汎用性の高いラダーロックとすることで、製造コストを削減できる。
[0030]
 図4に示すように、前支持バンド14の第1端部14aは、作業機用パッド16の前部16fの上端部に縫合されるともに、作業機用パッド16の中央部16cで縫合されている。後支持バンド13の第1端部13aは、作業機用パッド16の後部16rの上端部に縫合されるともに、作業機用パッド16の中央部16cで縫合されている。このように、前支持バンド14の第1端部14aと後支持バンド13の第1端部13aとを作業機用パッド16の中央部16cで縫合することで、縫製作業を容易にできる。
[0031]
 ここで、前支持バンド14及び後支持バンド13は、それぞれ別体で構成されてもよく、1本のバンド部材で構成されてもよい。前支持バンド14及び後支持バンド13を1本のバンド部材で構成する場合、バンド部材は、作業機用パッド16の中央部16cで折り返される。前支持バンド14及び後支持バンド13を1本のバンド部材で構成することにより、部品点数を削減できる。
[0032]
 図5に示すように、作業機用パッド16は、作業機側に配置されるプレート部41と、作業者P側に配置され、プレート部41よりも柔らかいクッション部42とを備え、プレート部41の外面に、固定金具43を介してフック15が取り付けられている。このように、作業機用パッド16は、作業機側に位置する硬質のプレート部41と、作業者P側に位置する軟質のクッション部42とを有するので、プレート部41で作業機の荷重や振動を受けるとともに、クッション部42で作業者Pの大腿部を保護することができる。即ち、クッション部42は、クッション材から構成され、作業機の荷重や振動を低減しながら大腿部の形状に沿って変形するため、作業者Pの負荷を軽減することができる。
[0033]
 図3及び図4に示すように、プレート部41は、作業機側から見て、下方に向かうに従って前方に傾斜する第1前方傾斜面41aと、下方に向かうに従って後方に傾斜する第2前方傾斜面41bと、第1前方傾斜面41aと第2前方傾斜面41bとを接続する前方屈曲部41cと、下方に略直線状に延びる第1後方面41dと、下方に向かうに従って前方に傾斜する第2後方傾斜面41eと、第1後方面41dと第2後方傾斜面41eとを接続する後方屈曲部41fと、を備えている。前方屈曲部41cは、後方屈曲部41fよりも下方に位置している。第2後方傾斜面41eは、第1前方傾斜面41aよりも急傾斜を有する。この構成により、前方に両手用のハンドルが設けられた作業機であっても、前方に片手用のハンドルが設けられ、後方にもう一方の手をそえる作業機であっても、作業機用パッド16を共用できる。即ち、このように作業機用パッド16の周縁部を形成することで、作業機用パッド16を共用できる。
[0034]
 図5及び図6に示すように、クッション部42は、軟質クッション部44と、軟質クッション部44よりも硬い硬質クッション部45と、を備え、軟質クッション部44が、プレート部41と硬質クッション部45との間に配置されている。そして、硬質クッション部45及びプレート部41の周縁部が複数箇所(本実施形態では、4か所)縫合されることにより、クッション部42とプレート部41とが一体化している。プレート部41は、樹脂から構成され、軟質クッション部44及び硬質クッション部45は、スポンジから構成される。硬質クッション部45は、軟質クッション部44よりも薄い。軟質クッション部44及び硬質クッション部45は、例えば接着により一体化されていてもよい。
[0035]
 ここで、作業機用パッド16が、樹脂製のプレート部41、軟質クッション部44、及び硬質クッション部45の3層構造を有する理由について説明する。
[0036]
 作業機側は、樹脂製のプレート部41でなければ耐久性を確保できない。しかし、この1枚では作業者に振動が直接伝わるため、作業者側に弾性体が必要となる。しかし、その弾性体が柔らかすぎると変形しすぎて作業者の身体にフィットはするが、作業機の動きに追随しづらい。一方、弾性体が硬いと、作業者の身体にフィットしないので作業機の動きに追随しやすいが、作業機の振動が作業者の身体に伝わりやすい。そこで、作業機用パッド16を、樹脂製のプレート部41、軟質クッション部44、及び硬質クッション部45の3層構造とすることで、作業機用パッド16の耐久性を確保しながら、相反する特性である振動吸収性能と追随性とを両立できる。
[0037]
 また、クッション部42は、軟質クッション部44の外表面を覆う第1被覆部材46と、硬質クッション部45の外表面を覆う第2被覆部材47と、を備えている。この構成により、軟質クッション部44及び硬質クッション部45の劣化が抑制される。
[0038]
 図6に示すように、プレート部41に縫合される前の硬質クッション部45は、軟質クッション部44よりも大きい。このように、硬質クッション部45を軟質クッション部44よりも大きくして軟質クッション部44を挟むようにして硬質クッション部45とプレート部41とを縫い合わせることで、作業機への追随性が向上する。
[0039]
 また、クッション部42は、硬質クッション部45、第1被覆部材46及び第2被覆部材47の外縁部を挟み込む断面略U字形状の第3被覆部材48を備えており、硬質クッション部45、第1被覆部材46、第2被覆部材47、及び第3被覆部材48が全周に亘って縫い合わされている。
[0040]
 より具体的に説明すると、第1被覆部材46は、軟質クッション部44の外表面よりも大きく形成され、第2被覆部材47は、硬質クッション部45の外表面と略同形状に形成される。そして、軟質クッション部44の外縁部を押しつぶすことで、硬質クッション部45の外縁部を第1被覆部材46と第2被覆部材47とで挟む込み、さらにこれら硬質クッション部45、第1被覆部材46及び第2被覆部材47の外縁部を第3被覆部材48で挟み込んで、全周に亘って縫い合わせることで、クッション部42が製造される。このように、硬質クッション部45、第1被覆部材46、及び第2被覆部材47の外縁部を第3被覆部材48で挟み込んで全周を縫い合わせることで、硬質クッション部45の端部の強度を上げることができ、作業機用パッド16の耐久性を向上できる。図6中、符号50は、硬質クッション部45、第2被覆部材47、及び第3被覆部材48の縫合部である。
[0041]
 図7に示すように、硬質クッション部45及びプレート部41の縫合部49は、硬質クッション部45、第1被覆部材46、第2被覆部材47、及び第3被覆部材48の縫合部50と、略同じ位置にある。このように、両縫合部49、50の位置を同じにすることで、縫合部49、50が形成されることによる作業機用パッド16の意匠性の悪化を抑制できる。
[0042]
 図4及び図7に示すように、硬質クッション部45及びプレート部41の縫合部49は、作業機用パッド16の上部及び下部に二箇所ずつ設けられている。このように、作業機と接触する作業機用パッド16の中央部16cを避けて、作業機用パッド16の周縁部のみに縫合部49を配置することで、作業機との接触による縫合部49の劣化を抑制できる。即ち、フック15の位置との関係において作業機が縫合部49に接触する可能性が低いため、縫合部49の劣化を抑制できる。
[0043]
 また、この例では、硬質クッション部45及びプレート部41の4つの縫合部49のうち、上側の二つの縫合部49に、前支持バンド14及び後支持バンド13が縫合されている。このように、プレート部41とクッション部42との縫合部49に、前支持バンド14及び後支持バンド13が縫合されることで、前支持バンド14及び後支持バンド13との縫合部が形成されることによる作業機用パッド16の意匠性の悪化を抑制できる。
[0044]
[作用]
 上記のように構成された作業機用支持ベルト1は、背板部2、左肩ベルト3及び左サスペンダーバンド6、右肩ベルト4及び右サスペンダーバンド7、左側部ベルト8、右側部ベルト9、及び腰ベルト5により、作業機の荷重を作業者Pの上半身で分散することができる。また、作業機用支持ベルト1に、左側部ベルト8に加えて右側部ベルト9を設け、且つ、連結された腰ベルト5の左端部5L及び左側部ベルト8と連結された腰ベルト5の右端部5R及び右側部ベルト9とを係止部材10で係止することで、作業者Pの腰回り全体に作業機の荷重を分散させることができるため、腰部へ作用する荷重の偏りが小さくなり、作業者の身体への局所的な荷重による疲労を軽減することができる。
[0045]
 また、作業機用支持ベルト1の作業機用パッド16が、作業機側に位置する硬質のプレート部41と、作業者側に位置する軟質のクッション部42とを有するので、プレート部41で作業機の荷重や振動を受けるとともに、クッション部42で大腿部を保護することができる。即ち、クッション部42は、作業機の荷重や振動を低減しながら大腿部の形状に沿って変形するため、作業者の負荷を軽減することができる。
[0046]
 さらに、作業機用支持ベルト1の作業機用パッド16が、樹脂製のプレート部41、軟質クッション部44、及び硬質クッション部45の3層構造を有するので、作業機用パッド16の耐久性を確保しながら、相反する特性である振動吸収性能と追随性とを両立できる。
[0047]
 なお、作業機用支持ベルト1は、U字型ハンドルがついた両手ハンドル型の刈払機に適用してもよく、ループハンドルを片手で持ちもう一方の手で作業機の棒を握るループハンドル型の刈払機に適用してもよい。また、作業機用支持ベルト1は、刈払機の他、ブロワ、高圧洗浄機、噴霧器等の作業機に使用することができる。
[0048]
 なお、前述した実施形態は、適宜、変形、改良、等が可能である。
[0049]
 本明細書には少なくとも以下の事項が記載されている。なお、括弧内には、上記した実施形態において対応する構成要素等を示しているが、これに限定されるものではない。
[0050]
 (1) 作業者(作業者P)の大腿部と作業機との間に介在するように、作業機用支持ベルト(作業機用支持ベルト1)に設けられる作業機用パッド(作業機用パッド16)であって、
 前記作業機用パッドは、
 前記作業機側に配置されるプレート部(プレート部41)と、
 前記作業者側に配置され、前記プレート部よりも柔らかいクッション部(クッション部42)と、
 前記プレート部に固定され、前記作業機を係止可能なフック(フック15)と、を備え、
 前記クッション部は、
 軟質クッション部(軟質クッション部44)と、
 該軟質クッション部よりも硬い硬質クッション部(硬質クッション部45)と、を備え、
 前記軟質クッション部が、前記プレート部と前記硬質クッション部との間に配置されている、作業機用パッド。
[0051]
 (1)によれば、作業機用パッドは、作業機側に位置する硬質のプレート部と、作業者側に位置する軟質のクッション部とを有するので、プレート部で作業機の荷重や振動を受けるとともに、クッション部で大腿部を保護することができる。即ち、クッション部は、作業機の荷重や振動を低減しながら大腿部の形状に沿って変形するため、作業者の負荷を軽減することができる。
[0052]
 また、作業機用パッドを、硬質のプレート部、軟質クッション部、及び硬質クッション部の3層構造とすることで、作業機用パッドの耐久性を確保しながら、相反する特性である振動吸収性能と追随性との両立を実現することができる。
[0053]
 (2) (1)に記載の作業機用パッドであって、
 前記硬質クッション部は、前記軟質クッション部よりも薄い、作業機用パッド。
[0054]
 (2)によれば、硬質クッション部を軟質クッション部よりも薄くすることで、より効果的に振動吸収性能と追随性との両立を実現できる。
[0055]
 (3) (1)又は(2)に記載の作業機用パッドであって、
 前記プレート部は、樹脂から構成され、
 前記軟質クッション部及び前記硬質クッション部は、スポンジから構成される、作業機用パッド。
[0056]
 (3)によれば、プレート部を樹脂から構成し、軟質クッション部及び硬質クッション部をスポンジから構成することで、軽量化及び低コスト化を実現できる。
[0057]
 (4) (1)~(3)のいずれかに記載の作業機用パッドであって、
 前記硬質クッション部は、前記軟質クッション部よりも大きく、
 前記硬質クッション部と前記プレート部とが縫い合わされている、作業機用パッド。
[0058]
 (4)によれば、硬質クッション部を軟質クッション部よりも大きくして硬質クッション部とプレート部とを縫い合わせることで、作業機への追随性が向上する。
[0059]
 (5) (4)に記載の作業機用パッドであって、
 前記クッション部は、
 前記軟質クッション部の外表面を覆う第1被覆部材(第1被覆部材46)と、
 前記硬質クッション部の外表面を覆う第2被覆部材(第2被覆部材47)と、をさらに備える、作業機用パッド。
[0060]
 (5)によれば、軟質クッション部の外表面を第1被覆部材で覆い、硬質クッション部の外表面を第2被覆部材で覆うことで、軟質クッション部及び硬質クッション部の劣化を抑制できる。
[0061]
 (6) (5)に記載の作業機用パッドであって、
 前記クッション部は、
 前記硬質クッション部、前記第1被覆部材、及び前記第2被覆部材の外縁部を挟み込む断面略U字形状の第3被覆部材(第3被覆部材48)をさらに備え、
 前記硬質クッション部、前記第1被覆部材、前記第2被覆部材、及び前記第3被覆部材が縫い合わされている、作業機用パッド。
[0062]
 (6)によれば、硬質クッション部、第1被覆部材、及び第2被覆部材の外縁部を第3被覆部材で挟み込んで縫い合わせることで、硬質クッション部の端部の強度を上げることができ、作業機用パッドの耐久性を向上できる。
[0063]
 (7) (6)に記載の作業機用パッドであって、
 前記硬質クッション部及び前記プレート部の縫合部(縫合部49)は、前記硬質クッション部、前記第1被覆部材、第2被覆部材、及び前記第3被覆部材の縫合部(縫合部50)と、略同じ位置である、作業機用パッド。
[0064]
 (7)によれば、縫合部を同じ位置に設定することで意匠性の悪化を抑制できる。
[0065]
 (8) (7)に記載の作業機用パッドであって、
 前記硬質クッション部及び前記プレート部の前記縫合部は、上下方向において前記作業機用パッドの中央部(中央部16c)を避けて、前記作業機用パッドの上部及び下部に設けられている、作業機用パッド。
[0066]
 (8)によれば、作業機と接触する作業機用パッドの中央部を避けて作業機用パッドの上部及び下部に、硬質クッション部及びプレート部の縫合部を設定することで、縫合部の劣化を抑制できる。
[0067]
 (9) (1)~(8)のいずれかに記載の作業機用パッドであって、
 前記プレート部は、前記作業機側から見て、
 下方に向かうに従って前方に傾斜する第1前方傾斜面(第1前方傾斜面41a)と、
 下方に向かうに従って後方に傾斜する第2前方傾斜面(第2前方傾斜面41b)と、
 前記第1前方傾斜面と前記第2前方傾斜面とを接続する前方屈曲部(前方屈曲部41c)と、
 下方に略直線状に延びる第1後方面(第1後方面41d)と、
 下方に向かうに従って前方に傾斜する第2後方傾斜面(第2後方傾斜面41e)と、
 前記第1後方面と前記第2後方傾斜面とを接続する後方屈曲部(後方屈曲部41f)と、を備え、
 前記前方屈曲部は、前記後方屈曲部よりも下方に位置し、
 前記第2後方傾斜面は、前記第1前方傾斜面よりも急傾斜を有する、作業機用パッド。
[0068]
 (9)によれば、前方に両手用のハンドルが設けられた作業機であっても、前方に片手用のハンドルが設けられ、後方にもう一方の手をそえる作業機であっても、作業機用パッドを共用できる。

符号の説明

[0069]
1 作業機用支持ベルト
15 フック
16 作業機用パッド
16c 中央部
41 プレート部
41a 第1前方傾斜面
41b 第2前方傾斜面
41c 前方屈曲部
41d 第1後方面
41e 第2後方傾斜面
41f 後方屈曲部
42 クッション部
44 軟質クッション部
45 硬質クッション部
46 第1被覆部材
47 第2被覆部材
48 第3被覆部材
49 縫合部
50 縫合部
P 作業者

請求の範囲

[請求項1]
 作業者の大腿部と作業機との間に介在するように、作業機用支持ベルトに設けられる作業機用パッドであって、
 作業機用パッドは、
 前記作業機側に配置されるプレート部と、
 前記作業者側に配置され、前記プレート部よりも柔らかいクッション部と、
 前記プレート部に固定され、前記作業機を係止可能なフックと、を備え、
 前記クッション部は、
 軟質クッション部と、
 該軟質クッション部よりも硬い硬質クッション部と、を備え、
 前記軟質クッション部が、前記プレート部と前記硬質クッション部との間に配置されている、作業機用パッド。
[請求項2]
 請求項1に記載の作業機用パッドであって、
 前記硬質クッション部は、前記軟質クッション部よりも薄い、作業機用パッド。
[請求項3]
 請求項1又は2に記載の作業機用パッドであって、
 前記プレート部は、樹脂から構成され、
 前記軟質クッション部及び前記硬質クッション部は、スポンジから構成される、作業機用パッド。
[請求項4]
 請求項1~3のいずれか1項に記載の作業機用パッドであって、
 前記硬質クッション部は、前記軟質クッション部よりも大きく、
 前記硬質クッション部と前記プレート部とが縫い合わされている、作業機用パッド。
[請求項5]
 請求項4に記載の作業機用パッドであって、
 前記クッション部は、
 前記軟質クッション部の外表面を覆う第1被覆部材と、
 前記硬質クッション部の外表面を覆う第2被覆部材と、をさらに備える、作業機用パッド。
[請求項6]
 請求項5に記載の作業機用パッドであって、
 前記クッション部は、
 前記硬質クッション部、前記第1被覆部材、及び前記第2被覆部材の外縁部を挟み込む断面略U字形状の第3被覆部材をさらに備え、
 前記硬質クッション部、前記第1被覆部材、前記第2被覆部材、及び前記第3被覆部材が縫い合わされている、作業機用パッド。
[請求項7]
 請求項6に記載の作業機用パッドであって、
 前記硬質クッション部及び前記プレート部の縫合部は、前記硬質クッション部、前記第1被覆部材、第2被覆部材、及び前記第3被覆部材の縫合部と、略同じ位置である、作業機用パッド。
[請求項8]
 請求項7に記載の作業機用パッドであって、
 前記硬質クッション部及び前記プレート部の前記縫合部は、上下方向において前記作業機用パッドの中央部を避けて、前記作業機用パッドの上部及び下部に設けられている、作業機用パッド。
[請求項9]
 請求項1~8のいずれか1項に記載の作業機用パッドであって、
 前記プレート部は、前記作業機側から見て、
 下方に向かうに従って前方に傾斜する第1前方傾斜面と、
 下方に向かうに従って後方に傾斜する第2前方傾斜面と、
 前記第1前方傾斜面と前記第2前方傾斜面とを接続する前方屈曲部と、
 下方に略直線状に延びる第1後方面と、
 下方に向かうに従って前方に傾斜する第2後方傾斜面と、
 前記第1後方面と前記第2後方傾斜面とを接続する後方屈曲部と、を備え、
 前記前方屈曲部は、前記後方屈曲部よりも下方に位置し、
 前記第2後方傾斜面は、前記第1前方傾斜面よりも急傾斜を有する、作業機用パッド。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]