Some content of this application is unavailable at the moment.
If this situation persist, please contact us atFeedback&Contact
1. (WO2019003388) SCALE
Document

明 細 書

発明の名称 スケール

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004   0005  

先行技術文献

特許文献

0006  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0007   0008  

課題を解決するための手段

0009   0010   0011  

発明の効果

0012  

図面の簡単な説明

0013  

発明を実施するための形態

0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024  

符号の説明

0025  

請求の範囲

1   2  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9  

明 細 書

発明の名称 : スケール

技術分野

[0001]
 本発明は、プレス法により歯科用補綴物を作製する際に用いるスケールに関する。

背景技術

[0002]
 歯の治療等により歯の一部を除去した場合や欠損した場合、歯は除去部や欠損部を自然回復できないため、該除去部や欠損部には歯科用補綴物を配置することが行われる。歯科用補綴物の材料として従来は金属が用いられていたが、審美性の観点から近年はセラミックス製の歯科用補綴物が用いられる場合も増えている。
[0003]
 セラミックス製の歯科用補綴物は、例えば以下の手順により作製される。
まず、形成する歯科用補綴物に対応した形状に成形したワックスパターンを、後述するスプルー線部に対応した形状に成形したスプルー線を介してクルーシブルフォーマー(歯科用補綴物の型作製用ワックス模型植立具)に固定し、埋没材中に埋没させる。そして、埋没材が硬化した後に、クルーシブルフォーマーを取り外し、ワックスパターン、及びスプルー線を焼却して鋳型を形成する。
[0004]
 鋳型を形成後、図9に示したように、湯口にセラミックスブランク50を配置、加熱し、例えばピストンによりセラミックスブランク50を押圧する。これによりセラミックスブランクを構成していたセラミックス材料が、湯口からスプルー線部を介して歯科用補綴物に対応した形状の空隙51に充填され、所望の形状のセラミックス製の歯科用補綴物を製造できる(例えば特許文献1、2参照)。
[0005]
 ところで、セラミックスブランクは加熱することで軟化するものの、金属を溶解した溶湯とは異なり流動性が低い。そこで、上述のように湯口に配置したセラミックスブランク50を構成するセラミックス材料を歯科用補綴物に対応した形状の空隙51に充填するために、加熱と、ピストンによる加圧とを併せて行う必要がある。

先行技術文献

特許文献

[0006]
特許文献1 : 国際公開公報第01/021088号
特許文献2 : 国際公開公報第2015/125807号

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0007]
 しかしながら、特許文献1、2に記載のような製造方法により歯科用補綴物を作製する際に、型へのセラミックスブランクの充填に問題があった。具体的には、型の中に十分にセラミックス材料が充填されないと目的とする形状の歯科用補綴物を得ることができない。このような型の中へのセラミックス材料の充填は、型内においてセラミックス材料が適切に流れることが必要であり、そのためにはセラミックスブランクの加熱温度が重要となる。セラミックスブランクの加熱温度は材料ごとに概ね把握されており、炉の温度を当該温度に設定すれば問題がないようにも思える。
ところが、実際には使用するセラミックス材料と埋没材との組み合わせ、炉の種類や大きさ等、種々の条件によってセラミックスブランクが加熱される温度が変わってしまうことがあった。そうすると、型の中に十分にセラミックス材料が充填されず、目的とする形状の歯科用補綴物を得ることができない場合があった。即ち、単純に炉の温度をその表示通りに所定温度に設定するのみでは、必ずしもセラミックスブランクを適切な温度で加熱することができないという問題があった。
[0008]
 そこで本発明は、使用するセラミックスブランクと埋没材との組み合わせ、炉の種類や大きさ等、種々の条件が異なっても、セラミックスブランクを適切に加熱することができる温度に炉の温度を調整することが可能なスケールを提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

[0009]
 以下、本発明について説明する。ここでは分かり易さのため、図面に付した参照符号を括弧書きで併せて記載するが、本発明はこれに限定されるものではない。
[0010]
 本発明の1つの態様は、歯科用補綴物のプレス成形に用いるセラミックスブランクを加熱する炉の温度を調整するためのスケール(10)であって、ワックス又は樹脂により形成されたスケール部(11)及び基部(12)を有し、基部はスケール部の一部から突出した形状を有するとともに、当該突出した方向に直交する方向の大きさが、基部よりもスケール部の方が大きく形成されている、スケールである。
[0011]
 上記スケールにおいて、スケール部(11)は格子形状としてもよい。

発明の効果

[0012]
 本発明によれば、使用するセラミックスブランクと埋没材との組み合わせ、炉の種類や大きさ等、種々の条件が異なっても、セラミックスブランクを適切に加熱することができる温度に炉の温度を調整することが可能となる。そして、これによりセラミックスブランクを加熱することで、プレス成形による歯科用補綴物の作製においてセラミックスブランクの充填を適切に行うことができる。

図面の簡単な説明

[0013]
[図1] 図1(a)はスケール10の平面図、図1(b)はスケール10の側面図である。
[図2] スケール型20の斜視図である。
[図3] スケール10を用いる例を説明する図である。
[図4] スケール10を用いる例を説明する図である。
[図5] スケール10を用いる例を説明する図である。
[図6] スケール10を用いる例を説明する図である。
[図7] 適切な温度に加熱されたセラミックスブランクにより得られたセラミックス成形品の形態である。
[図8] 図8(a)、図8(b)は適切でない温度により加熱されたセラミックスブランクにより得られたセラミックス成形品の形態である。
[図9] セラミックス材料のプレス成形を説明する図である。

発明を実施するための形態

[0014]
 以下、本発明を図面に示す形態に基づき説明する。ただし本発明はこれら形態に限定されるものではない。
[0015]
 図1(a)は1つの形態にかかるスケール10を平面視した図である。また、図1(b)にはスケール10の側面図を示した。図1(a)、図1(b)からわかるように、本形態のスケール10は、全体として板状であり、スケール部11及び基部12を有して構成されている。
スケール10は、スケール部11の一部から基部12が突出するように形成されており、平面視において基部12が突出する方向に直交する方向(幅方向)の大きさWkよりも、これに平行なスケール部11の大きさWsが大きくなるように形成されている。これによりプレス成形のためのスケールとして適切な態様となる。
[0016]
 このようなスケール10は、ワックス又は樹脂により形成されている。その中でも50℃以上500℃以下の範囲で、溶融又は燃焼により消失するワックス又は樹脂により形成されたものが好ましい。
[0017]
 スケール部11の具体的な形状は特に限定されることはないが、後で説明するようにスケールにより形成された、セラミックス材料が流動する流路が、セラミックス材料の流動に対して所定の抵抗(流動抵抗)を有していることが好ましい。これにより、スケールによって形成された型34(図5、図6参照)内へのセラミックスの充填状態と温度との関係を適切に対応付けることができる。
かかる観点から、本形態ではスケール部11の形態が格子状とされている。さらには格子状にすることにより、具体的な体積を測定することなく、格子の数で視覚的にセラミックの充填の程度を把握することができ、より簡易に良否の判断をすることができる。
なおスケール部11及び基部12の断面形状も特に限定されることはなく、四角形断面でもよいし円形断面でもよい。本形態では図1(b)からわかるようにスケール部11は四角形断面を有した格子状である。
[0018]
 このようなスケール10は例えば次のように作製することができる。図2にはスケール10を作製するための型であるスケール型20の斜視図を示した。
[0019]
 図2からわかるように、スケール型20は、スケール10を作製するための板状の部材であり、その一方の面側には所定のパターンによる溝であるパターン溝21、及び基部用溝22が形成されている。このパターン溝21、及び基部用溝22に材料を流し、凝固させることによりスケール10を作製することができる。材料としては、ワックス、樹脂等が例示される。従って、パターン溝21、基部用溝22の具体的なパターン、及び、溝自体の断面形状は、作製されるスケール10の形態に対応したものとなる。
[0020]
 以上のようなスケール10は例えば次のように用いられる。図3~図8に説明のための図を表した。
はじめに図3に示したように、スケール10をクルーシブルフォーマー30(歯科用補綴物の型作製用ワックス模型植立具)の先端に取り付ける。
次に、図4に示したように、硬化前の埋没材31が入った容器32の埋没材31中に、スケール10が植立されたクルーシブルフォーマー30を、スケール10が下になるように挿入する。そして適切な手段により埋没材31を硬化させる。
その後、硬化した埋没材31、クルーシブフォーマー30及びスケール10が内包された容器32を加熱し、図5に示したように、スケール10を溶融又は燃焼により消失させる。このときクルーシブルフォーマー30も取り外す。スケール10を溶かした場合には、スケール10を構成していたワックス又は樹脂を流出させる。これにより、スケール10の形態に対応した型34が形成される。また、クルーシブルフォーマー30を取り外した後には該クルーシブルフォーマー30の外周部に対応した穴35が形成される。この穴35はその底部で型34に連通する。
[0021]
 次に図6に示したように、穴35に所定の温度にて炉で加熱したセラミックスブランク36を挿入し、上からピストン37で該セラミックスブランク36を押圧して型34に向けて押し込む。
[0022]
 これにより、セラミックスブランク36が型34内を流動し、図7のようなセラミックス成形品40を得ることができる。図7は適切な温度で加熱された炉でセラミックスブランク36を型34に充填したときのセラミックス成形品40の形態を表している。
これに対して図8には炉が適切でない温度の状態で加熱したセラミックスブランク36を用いた場合のセラミックス成形品40’、40”の形態を示した。図8(a)は適切な温度よりも高い温度の炉の状態であった例、図8(b)は適切な温度よりも低い温度の炉の状態であった例である。図8(a)の場合にはセラミック材料が流動しすぎ、図8(b)の場合にはセラミック材料の流動が不足している。
例えば、図7、図8(a)、図8(b)の例では、異なる炉で加熱が行われ、いずれの例でも炉の表示温度が同じであることもある。すなわち、炉の表示温度をそのまま利用したときには必ずしも適切な温度でない場合もある。従ってそのままプレス成型による歯科用補綴物の作製にこの炉を利用すれば歯科用補綴物の形状が適切でないことも考えられる。
[0023]
 これに対して、図8(a)、図8(b)となった場合には、図7のような形状を得られるように炉の表示温度を変更すればよい。このときには、炉の表示温度は決められた温度とは異なるものとなるが、炉内は適切な温度であるといえる。
[0024]
 以上のように、スケール10を利用することにより、セラミックスブランクを適切に加熱することができる温度に炉の温度を調整することが可能となる。

符号の説明

[0025]
  10 スケール
  11 スケール部
  12 基部
  20 スケール型
  21 パターン溝
  22 基部用溝
  30 クルーシブルフォーマー
  31 埋没材
  32 容器
  34 型
  35 穴
  36 セラミックスブランク
  37 ピストン
  40、40’、40” セラミックス成形品

請求の範囲

[請求項1]
 歯科用補綴物のプレス成形に用いるセラミックスブランクを加熱する炉の温度を調整するためのスケールであって、
 ワックス又は樹脂により形成されたスケール部及び基部を有し、
 前記基部は前記スケール部の一部から突出した形状を有するとともに、当該突出した方向に直交する方向の大きさが、前記基部よりも前記スケール部の方が大きく形成されている、スケール。
[請求項2]
 前記スケール部が格子形状である請求項1に記載のスケール。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]