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1. (WO2018225758) PACKAGING MATERIAL, PACKAGING BAG, PACKAGED ARTICLE, AND PACKAGING METHOD
Document

明 細 書

発明の名称 梱包資材と梱包袋と梱包物と梱包方法

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005  

課題を解決するための手段

0006  

発明の効果

0007  

図面の簡単な説明

0008  

発明を実施するための形態

0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070  

産業上の利用可能性

0071  

符号の説明

0072  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18   19   20   21   22   23   24  

明 細 書

発明の名称 : 梱包資材と梱包袋と梱包物と梱包方法

技術分野

[0001]
 本願発明は、例えば、卵、豆腐、野菜、果物、牛乳といった断熱材を必要とする飲食物や衣類、調度品といった生活用品或いは壊れ易い電子部品及び精密機器、半導体等の物品を被梱包体として収容する場合に使用される梱包資材と梱包袋と梱包物と梱包方法に係り、特に、梱包資材自体に緩衝機能を付加することによって煩雑な梱包・開梱作業と使用後の廃棄処理を容易にすることができるように工夫したものに関する。

背景技術

[0002]
 一般に、例えば、卵、豆腐、野菜、果物、牛乳といった断熱材を必要とする飲食物や衣類、調度品といった生活用品或いは壊れ易い電子精密機器、半導体等の物品を被梱包体として収容する場合には、例えば、特許文献1に示すような段ボール箱が梱包資材として使用されている。
 又、上記段ボール箱内にできる空間を埋めて、搬送中の被梱包体の不用意な移動や外部からの振動や衝撃を防ぐために、例えば、特許文献2に開示されている発泡プラスチック製等の緩衝材が使用されている。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 特開2014-69865号公報
特許文献2 : 特開2014-101145号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 上記従来の構成によると次のような問題があった。
 まず、梱包資材として段ボール箱を使用すると、被梱包体の梱包・開梱作業に際して煩雑で力のいる段ボール組立・解体作業が必要となるという問題があった。
 又、段ボール箱は嵩張るため保管のために広いスペースが必要になり、又、別途結露対策等が必要になってしまうという問題もあった。又、廃棄処理にも問題があった。
 同様に、緩衝材として使用されている発泡プラスチックス等も嵩張るので、保管場所の確保や廃棄処理の問題があった。又、被梱包体の形状や大きさによって段ボール箱内の空間の形状や大きさが異なるため使用する緩衝材の種類も異なり、多種類の緩衝材を用意しなければならないという問題もあった。又、段ボール箱内への挿入作業も面倒であった。
[0005]
 本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、被梱包体の梱包・開梱作業を容易にし、使用前・使用後の保管スペースが小さく済み、使用資材は極限まで少なく廃棄処理も簡単に行え、緩衝材の使用を削減乃至不要とする梱包資材と梱包袋と梱包物と梱包方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0006]
 上記目的を達成するべく本願発明の請求項1による梱包資材は、上下2枚のフィルムシートを適所で溶着し全体がシート状に形成された梱包資材本体と、上記梱包資材本体に設けられ一方を空気導入口とするとともに他方を封止された空気導入経路と、上記梱包資材本体に上記空気導入経路と連通した状態で設けられ上記空気導入経路に対して直交する方向に延長された複数の空気袋と、上記複数の空気袋の各空気流入口に設けられ上記空気導入口を介して導入され上記各空気流入口を介して上記各空気袋内に導入された空気の抜けを防止する逆止弁と、を具備し、上記梱包資材本体を折り曲げて適所を溶着することにより被梱包体を収容する梱包袋となることを特徴とするものである。
 又、請求項2による梱包資材は、請求項1記載の梱包資材において、上記空気袋は長尺空気袋と該長尺空気袋の左右に設けられた短尺空気袋とから構成されていることを特徴とするものである。
 又、請求項3による梱包資材は、請求項2記載の梱包資材において、上記梱包資材本体は矩形シート状に形成されていて、上記長尺空気袋の左右であって上記短尺空気袋が設けられていない部分は空気未充填部となっていて、上記空気導入経路は上記梱包資材本体の一側辺に設けられていることを特徴とするものである。
 又、請求項4による梱包資材は、請求項3記載の梱包資材において、上記短尺空気袋は上記長尺空気袋の左右であって上下に連通部を介して連通された状態で設けられ、上記空気未充填部は上記梱包資材本体の四隅と上記短尺空気袋相互間に設けられていて、上記長尺空気袋と短尺空気袋はキ字状に配置されていて、上記逆止弁は上記長尺空気袋の空気流入口に設けられていて、上記逆止弁を介して長尺空気袋内に導入された空気の一部は上記連通部を介して上記短尺空気袋内に導入され、上記梱包資材本体を上記一側辺側から他側辺側に全体を二つ折りにして上記梱包袋とすることを特徴とするものである。
 又、請求項5による梱包資材は、請求項1記載の梱包資材において、上記梱包資材本体にあって上記複数の空気袋は上記空気導入経路を挟んで両側に設けられていることを特徴とするものである。
 又、請求項6による梱包資材は、請求項1~請求項5の何れかに記載の梱包資材において、上記複数の空気袋には空気抜き用開口部が予め形成されていて、これら複数の空気抜き用開口部は剥離可能な封止部材により封止されていて、開梱時に上記封止部材を除去することにより上記空気抜き用開口部を開放して空気を抜くようにしたことを特徴とするものである。
 又、請求項7による梱包資材は、請求項1~請求項6の何れかに記載の梱包資材において、上記梱包資材本体には弱化部が設けられていて、該弱化部に沿って破断することにより収容されている被梱包体を取り出せるようにしたことを特徴とするものである。
 又、請求項8による梱包資材は、請求項7記載の梱包資材において、上記弱化部はミシン目と薄肉部から構成されていることを特徴とするものである。
 又、請求項9による梱包資材は、請求項1~請求項8の何れかに記載の梱包資材において、上記梱包資材本体には、包装袋に立体成形される際に折り曲げ線として機能する折り曲げ部が設けられていて、この折り曲げ部は断続的に連なる部分溶着部から構成されていることを特徴とするものである。
 又、請求項10による梱包資材は、請求項1~請求項9の何れかに記載の梱包資材において、上記梱包資材本体にはシート貼付部が設けられていて、該シート貼付部の空気袋はその他の空気袋に対して小径・小ピッチで設けられていることを特徴とするものである。
 又、請求項11による梱包資材は、請求項1~請求項10の何れかに記載の梱包資材において、上記梱包資材本体には梱包袋を構成したときに手提げとなる開口が形成されていることを特徴とするものである。
 又、請求項12による梱包袋は、請求項1~請求項11の何れかに記載の梱包資材を折り曲げて構成されたことを特徴とするものである。
 又、請求項13による梱包袋は、請求項12記載の梱包袋において、請求項4記載の梱包資材を上記一側辺側から他側辺側に全体を二つ折りにするようにして構成され、その際、重なり合った空気未充填部同士を溶着したことを特徴とするものである。
 又、請求項14による梱包袋は、請求項13記載の梱包袋において、上記溶着された空気未充填部には開梱用の切欠部が設けられていることを特徴とするものである。
 又、請求項15による梱包物は、請求項12~請求項14の何れかに記載の梱包袋の各空気袋内に空気を導入して膨張させるとともに内の空気を抜いた状態で被梱包体を収容していることを特徴とするものである。
 又、請求項16による梱包方法は、請求項12~請求項14の何れかに記載の梱包袋内に被梱包体を搬入し、次に、上記梱包袋の開口を溶着して密封し、次に、上記空気導入経路に空気を導入して各空気袋を膨張させるようにしたことを特徴とするものである。
 又、請求項17による梱包方法は、請求項1~請求項11の何れかに記載の梱包資材上に被梱包体を載置し、次に、梱包資材を折り曲げて開口を溶着して密封し、次に、上記空気導入経路に空気を導入して各空気袋を膨張させるようにしたことを特徴とするものである。
 又、請求項18による梱包方法は、請求項16又は請求項17記載の梱包方法において、内側の空気を抜くようにしたことを特徴とするものである。

発明の効果

[0007]
 以上述べたように本願発明の請求項1による梱包資材によると、上下2枚のフィルムシートを適所で溶着し全体がシート状に形成された梱包資材本体と、上記梱包資材本体に設けられ一方を空気導入口とするとともに他方を封止された空気導入経路と、上記梱包資材本体に上記空気導入経路と連通した状態で設けられ上記空気導入経路に対して直交する方向に延長された複数の空気袋と、上記複数の空気袋の各空気流入口に設けられ上記空気導入口を介して導入され上記各空気流入口を介して上記各空気袋内に導入された空気の抜けを防止する逆止弁と、を具備し、上記梱包資材本体を折り曲げて適所を溶着することにより被梱包体を収容する梱包袋となるので、従来の段ボール箱を使用した梱包材において問題になっていた煩雑で力のいる組立・解体作業が不要になり、被梱包体の梱包、開梱作業が容易になる。
 又、請求項2による梱包資材によると、請求項1記載の梱包資材において、上記空気袋は長尺空気袋と該長尺空気袋の左右に設けられた短尺空気袋とから構成されているので、短尺空気袋の部分が梱包袋としての厚みの部分になり、それによって、様々な厚みの被梱包体に対応することができるようになる。
 又、請求項3による梱包資材によると、請求項2記載の梱包資材において、上記梱包資材本体は矩形シート状に形成されていて、上記長尺空気袋の左右であって上記短尺空気袋が設けられていない部分は空気未充填部となっていて、上記空気導入経路は上記梱包資材本体の一側辺に設けられているので、梱包資材としての形状が単純なものとなり、それによって、梱包資材の製作が容易になると共に保管も容易になる。
 又、請求項4による梱包資材によると、請求項3記載の梱包資材において、上記短尺空気袋は上記長尺空気袋の左右であって上下に連通部を介して連通された状態で設けられ、上記空気未充填部は上記梱包資材本体の四隅と上記短尺空気袋相互間に設けられていて、上記長尺空気袋と短尺空気袋はキ字状に配置されていて、上記逆止弁は上記長尺空気袋の空気流入口に設けられていて、上記逆止弁を介して長尺空気袋内に導入された空気の一部は上記連通部を介して上記短尺空気袋内に導入され、上記梱包資材本体を上記一側辺側から他側辺側に全体を二つ折りにして上記梱包袋とするように構成したので、上記効果をさらに高めることができる。
 又、請求項5による梱包資材によると、請求項1記載の梱包資材において、上記梱包資材本体にあって上記複数の空気袋は上記空気導入経路を挟んで両側に設けられているので、空気の充填がより確実なものとなる。
 又、請求項6による梱包資材によると、請求項1~請求項5の何れかに記載の梱包資材において、上記複数の空気袋には空気抜き用開口部が予め形成されていて、これら複数の空気抜き用開口部は剥離可能な封止部材により封止されていて、開梱時に上記封止部材を除去することにより上記空気抜き用開口部を開放して空気を抜くようにしたので、開梱作業の容易化を図ることができる。
 又、請求項7による梱包資材によると、請求項1~請求項6の何れかに記載の梱包資材において、上記梱包資材本体には弱化部が設けられていて、該弱化部に沿って破断することにより収容されている被梱包体を取り出せるようにしたので、これによっても、開梱作業の容易化を図ることができる。
 又、請求項8による梱包資材によると、請求項7記載の梱包資材において、上記弱化部はミシン目と薄肉部から構成されているので、比較的簡単な構成で所望の弱化部を提供することができる。
 又、請求項9による梱包資材によると、請求項1~請求項8の何れかに記載の梱包資材において、上記梱包資材本体には、包装袋に立体成形される際に折り曲げ線として機能する折り曲げ部が設けられていて、この折り曲げ部は断続的に連なる部分溶着部から構成されているので、折り曲げ作業の容易化を図ることができる。
 又、請求項10による梱包資材によると、請求項1~請求項9の何れかに記載の梱包資材において、上記梱包資材本体にはシート貼付部が設けられていて、該シート貼付部の空気袋はその他の空気袋に対して小径・小ピッチで設けられているので、伝票の貼付作業の容易化を図ることができる。
 又、請求項11による梱包資材によると、請求項1~請求項10の何れかに記載の梱包資材において、上記梱包資材本体には梱包袋を構成したときに手提げとなる開口が形成されているので、手提げ付きの梱包袋を提供することができる。
 又、請求項12による梱包袋によると、請求項1~請求項11の何れかに記載の梱包資材を折り曲げて構成されているので、梱包作業がやり易い梱包袋を提供することができる。
 又、請求項13による梱包袋によると、請求項12記載の梱包袋において、請求項4記載の梱包資材を上記一側辺側から他側辺側に全体を二つ折りにするようにして構成され、その際、重なり合った空気未充填部同士を溶着したので、比較的薄物の被梱包体に対応することができる。
 又、請求項14による梱包袋によると、請求項13記載の梱包袋において、上記溶着された空気未充填部には開梱用の切欠部が設けられているので、開梱作業の容易化を図ることができる。
 又、請求項15による梱包物によると、請求項12~請求項14の何れかに記載の梱包袋の各空気袋内に空気を導入して膨張させるとともに内の空気を抜いた状態で被梱包体を収容しているので、梱包物としての小型化を図ることができるとともに被梱包体の不用意な移動を防止することができる。
 又、請求項16による梱包方法によるとは、請求項12~請求項14の何れかに記載の梱包袋内に被梱包体を搬入し、次に、上記梱包袋の開口を溶着して密封し、次に、上記空気導入経路に空気を導入して各空気袋を膨張させるようにしたので、梱包作業の容易化を図ることができる。
 又、請求項17による梱包方法によると、請求項1~請求項11の何れかに記載の梱包資材上に被梱包体を載置し、次に、梱包資材を折り曲げて開口を溶着して密封し、次に、上記空気導入経路に空気を導入して各空気袋を膨張させるようにしたので、梱包作業の容易化を図ることができる。
 又、請求項18による梱包方法によると、請求項16又は請求項17記載の梱包方法において、内側の空気を抜くようにしたので、梱包物としての小型化を図ることができるとともに被梱包体の不用意な移動を防止することができる。

図面の簡単な説明

[0008]
[図1] 本発明の第1の実施の形態を示す図で、梱包資材を使用して立体成形された梱包袋の斜視図である。
[図2] 本発明の第1の実施の形態を示す図で、梱包資材を使用して立体成形された梱包袋の正面図である。
[図3] 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図2のIII-III断面図である。
[図4] 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図4(a)は展開状態の梱包資材を示す平面図、図4(b)は逆止弁の平面図である。
[図5] 本発明の第1の実施の形態を示す図で、展開状態の梱包資材と各空気袋に流入する空気の流れを併せ示す平面図である。
[図6] 本発明の第2の実施の形態を示す図で、梱包資材を使用して立体成形された梱包袋を示す斜視図である。
[図7] 本発明の第2の実施の形態を示す図で、梱包資材を使用して立体成形された梱包袋を示す正面図である。
[図8] 本発明の第2の実施の形態を示す図で、図7のVIII-VIII断面図である。
[図9] 本発明の第2の実施の形態を示す図で、展開状態の梱包資材を示す平面図である。
[図10] 本本発明の第2の実施の形態を示す図で、展開状態の梱包資材と各空気袋に流入する空気の流れを併せ示す平面図である。
[図11] 本発明の第3の実施の形態を示す図で、梱包資材を使用して立体成形された梱包袋を示す斜視図である。
[図12] 本発明の第3の実施の形態を示す図で、梱包資材を使用して立体成形された梱包袋を示す正面図である。
[図13] 本発明の第3の実施の形態を示す図で、図12のXIII-XIII断面図である。
[図14] 本発明の第3の実施の形態を示す図で、展開状態の梱包資材を示す平面図である。
[図15] 本発明の第3の実施の形態を示す図で、展開状態の梱包資材と空気袋に流入する空気の流れを併せ示す平面図である。
[図16] 本発明の第4の実施の形態を示す図で、展開状態の梱包資材を示す平面図である。
[図17] 本発明の第4の実施の形態を示す図で、図17(a)は梱包資材が展開された状態で供給されそこに被梱包体を搬入した状態を示す平面図、図17(b)は搬入された被梱包体を覆うように梱包資材を二つ折りにした状態を示す平面図、図17(c)は図17(b)のc-c断面図、図17(d)は二つ折りにした梱包資材の三片を溶着した状態を示す平面図、図17(e)は空気を充填する様子を示す平面図である。
[図18] 本発明の第4の実施の形態を示す図で、梱包資材を使用して立体成形された梱包袋を示す斜視図である。
[図19] 本発明の第4の実施の形態を示す図で、梱包資材を使用して立体成形された梱包袋を示す斜視図である。
[図20] 本発明の第5の実施の形態を示す図で、梱包袋内の空きスペースに収容される緩衝材の一例を示す正面図である。
[図21] 本発明の第6の実施の形態を示す図で、展開状態の梱包資材を示す平面図である。
[図22] 本発明の第6の実施の形態を示す図で、梱包資材を使用して立体成形された梱包袋を示す斜視図である。
[図23] 本発明の第6の実施の形態を示す図で、梱包資材を使用して立体成形された梱包袋を示す平面図である。
[図24] 本発明の第6の実施の形態を示す図で、図22のXXIV-XXIV断面図である。

発明を実施するための形態

[0009]
 以下、図1乃至図5に示す第1の実施の形態、図6乃至図10に示す第2の実施の形態、図11乃至図15に示す第3の実施の形態、図16乃至図19に示す第4の実施の形態、図20に示す第5の実施の形態、図21乃至図24に示す第6の実施の形態を例に挙げて、本発明による梱包資材、該梱包資材を使用して立体成形された梱包袋、該梱包袋内に被梱包体を収容した梱包物、該梱包物を得るまでの梱包方法、の構成、作用、効果について具体的に説明する。最後に、これら6つの実施の形態と構成を異にする他の実施の形態について言及する。
 尚、第1の実施の形態では、梱包資材、梱包袋、梱包物、梱包方法の内容を説明するとともに、併せて開梱作業についても説明する。又、第2の実施の形態、第3の実施の形態、第4の実施の形態、図5の実施の形態、第6の実施の形態については、第1の実施の形態との差異を中心に説明する。
[0010]
〔第1の実施の形態〕(図1乃至図5参照)
(1)梱包資材の概略の構成
 本実施の形態による梱包資材1は、図4に示すように、複数本の空気袋3を連設した素材を使用した梱包資材本体5を備えていて、これを立体成形することにより、図1乃至図3に示すような袋状の梱包袋となり、内部に被梱包体Aを収容した梱包物となる。
 又、上記複数の空気袋3のそれぞれには空気流入口7が設けられており、該各空気流入口7には逆止弁Vが内装されている。
 上記逆止弁Vは、例えば、特公平7-117171号公報、特許第3169412号公報に開示されている逆止弁と同様の構成のものである。すなわち、図4(b)に示すように、前壁v1、後壁v2によって扁平な筒体が構成されていて、これら前壁v1、後壁v2の間には、左右一対のヒートシール部からなる第一段弁フラップ部v3、第二段弁フラップ部v4がそれぞれ設けられている。これら上記第一段弁フラップ部v3、第二段弁フラップ部v4により充填された空気の逆流を防止する。このような構成をなす逆止弁Vは後述する二枚のシート状素材S1、S2の内一方に固着されている。
 尚、逆止弁Vの構成は図示したものに限定されず様々な構成のものが想定される。
 又、梱包資材本体5には上記複数本の空気袋3の各空気流入口7に連通する空気導入経路9が設けられており、該空気導入経路9には任意個数(本実施の形態の場合には1個)の空気導入口11が設けられている。
[0011]
 更に、上記複数個の空気袋3には空気抜き用開口部13が予め形成されていて、これら複数個の空気抜き用開口部13は梱包時には剥離可能な封止部材15によって封止されている。
 又、梱包資材本体5には、一例として、ミシン目19と筋状の薄肉部20とによって構成される弱化部17が設けられていて、該弱化部17に沿って梱包資材本体5を破断することにより、収容されている被梱包体Aを外部に取り出す。
[0012]
(2)梱包資材の具体的構成とその作用、効果
 本実施の形態による梱包資材1Aは、図3に示すように、一例として、合成樹脂フィルム製の二枚のシート状素材S1、S2を貼り合わせた素材を使用した梱包資材であって、図4に示すように、長手方向Yに長い空気袋3を幅方向Xに、一例として、12本連設して構成されている。このような構成の梱包資材1Aを折り線21、23で「コ字状」に折り曲げ、左右の側辺25、27側の縁部を溶着することで、図1乃至図3に示すように、袋状の梱包袋として立体成形される。又、その内部に被梱包体Aを収容することにより梱包物となる。
 尚、合成樹脂フィルムとしては、例えば、PE(Polyethylene)/PA(Polyamide)/PEからなる三層フィルムが考えられる。各フィルムは接着剤を介して接着されている。勿論それに限定されるものではなく様々な合成樹脂フィルムの使用が考えられる。又、その色についても特にこれを限定するものではない。
 又、上記空気袋3の長手方向Yの両端部には空気袋3が形成されていない、一例として、矩形状のシート片29、31が形成されており、これらのシート片29、31の中央には手提げ時に手を掛けて使用する手提げ用の穴部33、33が形成されている。上記シート片29、31が重合され上記穴部33、33が重なることにより手提げとなる。
[0013]
 又、各空気袋3の一方の端部には、上述した空気導入経路9が幅方向Xに延びるように設けられており、該空気導入経路9の、一例として、幅方向Xの一方の端部には該空気導入経路9内に空気Gを導入する場合に使用する空気導入口11が形成されている。
 又、上記空気導入経路9の幅方向Xの他方の端部は閉塞されていて、上記空気導入口11から導入された空気Gは、図5に示すように、各空気袋3の空気流入口7からそれぞれの逆止弁V内に流入し、該逆止弁Vを開いて各空気袋3内に流入して充填される。
 尚、一旦、空気袋3内に流入した空気Gは上記逆止弁Vの作用によって外部に流出することはない。
[0014]
 又、本実施の形態では、図3に示すように、袋状の梱包袋として立体成形された時に、一例として、裏面となる部分の内面に補強用の別途のシート状素材Tが貼り付けられている。
 尚、本実施の形態では、上述したシート状素材S1、S2を視認性の良い透明素材で形成し、当該補強用の別途のシート状素材Tを視認性の悪い、例えば、白色の不透明素材によって形成している。
 勿論、それに限定されるものではなく、一例として、シート状素材S1、S2自体を視認性の悪い黒色にすることも考えられる。これは、梱包時に外部から被梱包体Aを視認されることを防ぐためである。
 又、本実施の形態では前記空気抜き用開口部13と、弱化部17を構成するミシン目19及び筋状の薄肉部20と、が梱包資材本体5の、一例として、表面側に幅方向Xに沿って設けられている。
[0015]
 尚、上記空気抜き用開口部13は各空気袋3に対して設けられるスリット14によって、一例として、構成されており、これら全てのスリット14を覆い隠すテープ状の封止部材15を幅方向Xに沿って貼り付けることによって、該スリット14からの空気Gの流出が防止されている。
 又、上記ミシン目19は各空気袋3を幅方向Xに区画している溶着部35に対して設けられており、上記筋状の薄肉部20は各空気袋3の表面を横断するように設けられている。
[0016]
 又、本実施の形態では、上記梱包資材本体5を袋状の梱包袋として立体成形する際に折り曲げ部となる折り線21、23上には、部分溶着部37が断続的に設けられている。この部分溶着部37によって、梱包資材本体5を折り曲げる際の折り線としての機能が発揮され、それによって、梱包資材本体5を袋状の梱包袋として立体成形する作業が容易になる。
 一方、上記部分溶着部37の側方の空間は空気Gの連通を可能にする連通開口39、39として機能し、空気袋3内への空気Gの充填には何ら支障は生じない。
[0017]
 このようにして構成される本実施の形態による梱包資材1Aによれば、従来煩雑で力を要していた段ボール箱の組立・解体作業が不要になり、被梱包体Aの梱包・開梱作業が容易になる。
 又、梱包前の梱包資材1Aはシート状であり大きな保管スペースを必要とすることはない。
 又、空気袋3内に充填される空気Gを抜くことによって、梱包袋をコンパクトに折り畳むことができ、廃棄処理が簡単になる。
 又、空気袋3の有する緩衝作用によって、別途の緩衝材の使用数量を減らす或いは別途の緩衝材の使用を不要とすることが可能になる。
[0018]
(3)梱包方法の内容と梱包、開梱の手順
 本実施の形態による梱包方法は、立体成形工程P1と、空気充填工程P2と、搬入工程P3と、封止工程P4と、の4つの工程を具備することによって基本的に構成されており、本実施の形態では上記立体成形工程P1の前工程として実行される平面成形工程P0を含めた5つの工程を具備することによって梱包方法が構成されている。
 以下、上述した第1の実施の形態による梱包資材1Aを使用する場合を例に挙げて、当該梱包資材1Aを使用した梱包・開梱の手順と併せて、本実施の形態による梱包方法の内容を具体的に説明する。
[0019]
<梱包時>
(A)平面成形工程(図4参照)
 平面成形工程P0は、上下二枚のシート状素材S1、S2を溶着して、区画された複数の空気袋3が連設された素材を使用して、所定形状の展開状態の梱包資材本体5を成形する工程である。
 即ち、上下二枚のシート状素材S1、S2を重ね合わせて設置し、空気袋3と空気導入経路9が形成される部位と、折り線21、23上の連通開口39、39が形成される部位と、を除いた他の部位を溶着する。そして、幅方向Xに連設される空気袋3同士の間にできる溶着部35に対して所定の位置にミシン目19を形成し、空気袋3を横断するように筋状の薄肉部20をその表面に形成する。
[0020]
 又、上下二枚のシート状素材S1、S2の一枚には所定の位置に空気抜き用開口部13となるスリット14を溶着前の段階で予め形成しておき、これらのスリット14を覆い隠す剥離可能な封止部材15を貼り付けておく。
 又、空気袋3の空気流入口7が形成されている部位の全てに逆止弁Vを配置し、上記溶着時に上下二枚のシート状素材S1、S2の間に挟んで一体に溶着する。さらに、上記二枚のシート状素材S1、S2と、補強用の別途のシート状素材Tと、によって形成される上記二枚のシート片29、31に対して穴部33、33を形成する。
 尚、この穴部33は溶着する前のシート状素材S1、S2及び補強用の別途のシート状素材Tに対して形成しておくことも可能である。
[0021]
(B)立体成形工程(図1乃至図3参照)
 立体成形工程P1は、展開状態の梱包資材本体5を適宜折り曲げた後、その側辺25、27を溶着して袋状の梱包袋に立体成形する工程である。
 即ち、部分溶着部37が設けられている折り線21、23を折り曲げ部としてコの字状に折り曲げ、表裏に位置する左右の側辺25、27側の縁部を溶着して袋状の梱包袋として立体成形する。
 尚、シート片29、31を有する左右の側辺25、27の上部は溶着せず切り離した状態にしておく。
[0022]
(C)空気充填工程(図5参照)
 空気充填工程P2は、展開状態又は立体形状の梱包資材本体5の各空気袋3内に空気Gを充填して膨らませる工程である。したがって、本工程は上述した平面成形工程P0後に実施してもよいし、上述した立体成形工程P1後に実施してもよいし、後述する搬入工程P3後或いは封止工程P4後に実施してもよい。
 因みに、封止工程P4後、すなわち、最後に空気充填工程を実施した方がそれ以前の作業の作業性は向上する。
 即ち、空気導入経路9の一端に設けられている空気導入口11にストロー状のエアー注入パイプ41を挿し込み、該エアー注入パイプ41内に、例えば、エアーガン43のノズル45を挿入する。そして、図示しないコンプレッサ或いはエアーチャンバ等から空気Gを供給して空気導入口11から空気導入経路9内へ、更に空気流入口7から空気袋3内へと空気Gを送り込んで空気Gを充填する。
 尚、空気袋3の途中には上述した部分溶着部37が設けられているが、部分溶着部37の側方には連通開口39、39が設けられているから何ら支障なく空気Gの充填が進められる。
[0023]
 空気Gの充填完了後、エアー注入パイプ41とエアーガン43を取り外す。
 尚、空気袋3内に充填された空気Gは空気流入口7から空気導入経路9側に流出しようとするが、空気流入口7が設けられている部分には上述した逆止弁Vが設けられているので空気Gの外部への流出は防止され、空気袋3は膨らんだ状態をそのまま維持している。
[0024]
(D)搬入工程(図1参照)
 搬入工程P3では、立体形状の梱包袋内に被梱包体Aを搬入する。
 尚、被梱包体Aとしては、上述した卵、豆腐、野菜、果物、牛乳といった飲食物や衣類、調度品といった生活用品或いは壊れ易い精密機器、半導体等の物品、更には雑誌等の書籍や絵画等、種々の物品が適用可能である。
[0025]
(E)封止工程(図1参照)
 封止工程P4は、被梱包体Aが搬入された立体形状の梱包袋を封止する工程である。
 即ち、シート片29、31を重ね合わせた状態で表面側或いは裏面側に折り返して、梱包用の幅広の粘着テープ47等を使用して該シート片29、31を梱包資材本体5の他の部位と重ね合わせた状態で封止する。このような封止工程を経ることにより梱包袋内に被梱包体を収容した梱包物を得ることになる。
 尚、粘着テープ47によって封止する以外にも、溶着によって密封することも可能であり、その他様々な封止手段、密封手段が考えられる。
[0026]
<開梱時>
 このようにして梱包された梱包物を開梱して梱包袋内から被梱包体Aを取り出すには、ミシン目19と筋状の薄肉部20が形成されている部分に指を当て多少強めに押すだけでミシン目19と筋状の薄肉部20が破断されるため、梱包袋の表面乃至裏面に大きな開口を形成することができる。したがって、ここで形成された開口から被梱包体Aを容易に取り出すことができる。その際、空気袋3内の空気も抜けるので、梱包袋を平坦なコンパクトな形状にすることができ、その状態で廃棄する。
 又、梱包袋の上部を封止していた粘着テープ47等を取り除くことによっても被梱包体Aを取り出すことが可能である。そして、使用済みの梱包袋を廃棄する場合には、封止部材15を梱包袋から剥がしてスリット14によって構成されている空気抜き用開口部13を開放状態にし、空気袋3内に充填されていた空気Gをすべて抜いて梱包袋を平坦なコンパクトな形状にする。
[0027]
 このようにして構成される本実施の形態による梱包方法によれば、展開状態の梱包資材本体5を適宜折り曲げた後、その側辺25、27の一部又は、全部を溶着するだけで、袋状の梱包袋として立体成形できるので、従来の段ボール箱を使用した梱包資材において問題になっていた煩雑で力を要する組立作業が不要になり、被梱包体Aの梱包作業が容易になる。
 又、これは開梱時にもいえることであり、煩雑な段ボール箱の分解作業が不要になるとともに、廃棄作業も容易となる。
 又、空気充填工程P2で空気袋3内に空気Gを充填して膨らませることにより空気袋3に緩衝材としての機能を付加することが可能になり、別途の緩衝材等の使用数量を減らす、別途の緩衝材等の使用を省略する、ことが可能になる。
 尚、本実施の形態では、立体成形された梱包袋内に被梱包体Aを搬入するようにしたが、展開状態の梱包資材本体5上に被梱包体Aを載置するようにしてもよい。
 又、繰り返しになるが、展開状態又は立体形状の梱包資材本体5の各空気袋3内に空気Gを充填して膨らませるようにしたが、封止工程P4の後に空気Gを充填するようにしても良い。
 その他、各工程の順番は任意に変更可能である。
 又、溶着により密封する際、内側の空気を抜くようにすることも考えられる。
[0028]
〔第2の実施の形態〕(図6乃至図10参照)
(1)梱包資材の概略の構成と梱包方法の内容及び梱包、開梱の手順
 梱包資材1の概略の構成と梱包方法の内容及び梱包・開梱の手順は前記第1の実施の形態と同様であるので詳細な説明は省略し、ここでは上記第1の実施の形態による梱包資材1Aと相違する本実施の形態による梱包資材1Bの具体的構成とその作用、効果を中心に説明する。
[0029]
(2)梱包資材の具体的構成とその作用、効果
 本実施の形態による梱包資材1Bは、前記第1の実施の形態による梱包資材1Aと同様、一例として、合成樹脂フィルム製の二枚のシート状素材S1、S2を貼り合わせて成る素材から構成された梱包資材であって、図9に示すように、長手方向Yに長い空気袋3を幅方向Xに、一例として、19本連設して構成されている。上記19本の空気袋3の内、中央の11本が長尺空気袋3Lであり、上部であって左右に設けられた4本ずつの空気袋が短尺空気袋3Sである。上記短尺空気袋3Sの上部には空気Gが充填されていない空気未充填部61、61が設けられている。
 そして、上記構成をなす梱包資材1Bを、折り線49、51、53、55で矩形状に折り曲げ、左右の側辺25、27側の縁部の一部と左右の端辺57、59側の縁部の一部を溶着することで、図6乃至図8に示すように、箱状の梱包袋とする。
 尚、上記空気未充填部61、61は、図6に示すように、梱包資材本体5を包装袋として立体成形した際に折り重ね部63、63となる。
[0030]
 又、図6乃至図8に示すように、箱状の梱包袋として立体成形した時、前面と左右の側面になる梱包資材本体5の部分には、一例として、中間付近の高さに空気導入経路9が幅方向Xから左右後方に向けてコの字状に延びるように設けられている。そして、該空気導入経路9の、一例として、右後方のコーナー部に位置する一方の端部に該空気導入経路9内に空気Gを導入する場合に使用する空気導入口11が形成されている。
 又、上記空気導入経路9の左後方のコーナー部に位置する他方の端部は閉塞されている。又、図9にも示すように、上記空気導入経路9を挟んで上下に連なる長尺空気袋3L、短尺空気袋3Sには、上方と下方の両方に空気流入口7、7が設けられていて、それぞれの空気流入口7、7に逆止弁V、Vが設けられており、これら二組の逆止弁V、Vによって二方向逆止弁V2が形成されている。
 尚、上記逆止弁Vは、前記第1の実施の形態の場合と同様の構成のものである。
[0031]
 従って、上記空気導入口11から導入された空気Gは、図10に示すように、各長尺空気袋3L、短尺空気袋3Sの空気流入口7から上記二方向逆止弁V2に至り、該二方向逆止弁V2を構成している、上下の逆止弁V、Vを開いて各長尺空気袋3L、短尺空気袋3S内に上下二方向から流入して充填されるように構成されている。
 尚、一旦、各長尺空気袋3L、短尺空気袋3S内に流入した空気Gは上記第1の実施の形態と同様、上記逆止弁Vの作用によって逆流することはなく、そのまま空気袋3内に留まって充填された状態が維持される。
[0032]
 又、本実施の形態では空気抜き用開口部13を構成するスリット14と弱化部17を構成するミシン目19及び筋状の薄肉部20が、一例として、上記空気導入経路9を挟んでその上下に上記空気導入経路9と平行に設けられている。
 尚、スリット14とミシン目19及び筋状の薄肉部20が設けられている幅方向Xの範囲は上記空気導入経路9が設けられている幅方向Xの範囲と略同範囲である。
 又、上記スリット14に対しては上記第1の実施の形態と同様、すべてのスリット14を覆い隠すテープ状の封止部材15を貼り付けることによって、該スリット14からの空気Gの流出が防止されている。
 又、上記ミシン目19も上記第1の実施の形態と同様、各長尺空気袋3L、短尺空気袋3Sを区画している溶着部35に対して形成されており、上記筋状の薄肉部20も上記長尺空気袋3L、短尺空気袋3Sを横断するようにその表面に形成されている。
[0033]
 又、本実施の形態でも上記第1の実施の形態と同様、上記梱包資材本体5を箱状の梱包袋に立体成形する際にできる折り曲げ部となる折り線49、51、53、55上に部分溶着部37が設けられている。
 因みに、この部分溶着部37の存在によって、該部分溶着部37が梱包資材本体5を折り曲げる際の折り曲げ線として機能するようになり、梱包資材本体5を上記箱状の梱包袋に立体成形する作業が容易になる。
 一方、上記部分溶着部37の左右側方の空間は空気Gの連通を可能にする連通開口39、39として機能するから長尺空気袋3L内への空気Gの充填に支障は生じない。
[0034]
 又、本実施の形態では被梱包体Aを収容する際の開口が立体成形された梱包袋の上面に形成されている。したがって、被梱包体Aを梱包袋の上面の開口から挿入して上部と下部の折り線49、55で内側に折り返し、その端部を溶着することで上記開口を密封している。又、左右上部のコーナー部に位置する空気未充填部61、61を三角に内側に折り畳んで折り重ね部63、63を形成する。
 尚、上記開口を溶着により密封する以外に、前記第1の実施の形態で述べた粘着テープ47を使用した封止手段を採用することも可能である。
[0035]
 このようにして構成される本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の作用、効果が発揮されて、被梱包体Aの梱包、開梱作業が容易になり、梱包資材1Bの保管と梱包袋の廃棄が簡単になる。
 又、本実施の形態にあっては、前記第1の実施の形態よりも肉厚なサイズの大きな被梱包体Aが収容できるようになり、適用できる被梱包体Aの種類が拡大する。
[0036]
[第3の実施の形態](図11乃至図15参照)
(1)梱包資材の概略の構成と梱包方法の内容及び梱包、開梱の手順
 梱包資材1の概略の構成と梱包方法の内容及び梱包・開梱の手順は前記第1の実施の形態と同様であるので詳細な説明は省略し、ここでは前記第1の実施の形態による梱包資材1Aと相違する本実施の形態による梱包資材1Cの具体的構成とその作用、効果を中心に説明する。
[0037]
(2)梱包資材の具体的構成とその作用、効果
 本実施の形態による梱包資材1Cは、前記第1の実施の形態による梱包資材1Aと同様、一例として、合成樹脂フィルム製の二枚のシート状素材S1、S2を貼り合わせた梱包資材であって、図14に示すように、長手方向Yに空気袋3を幅方向Xに、一例として、27本連設して構成されている。上記27本の空気袋3の内、中央には19本の長尺空気袋3Lが配置されていて、これら19本の長尺空気袋3Lの左右であって上部、中間部、下部には、各4本ずつの短尺空気袋3Sが設けられている。又、左右4箇所には空気未充填部61、61、61、61が設けられていて、立体成形された後折り畳み部63、63、63、63となる。
 そして、上記構成をなす梱包資材1Cを、折り線65、67、69、71で矩形状に折り曲げ、左右の側辺25、27側の縁部を溶着することで、箱状の梱包袋として立体成形する。
 又、箱状の梱包袋に立体成形した時、一例として、背面となる上記折り線67、69の中間部にヒンジ線73が設けられており、該ヒンジ線73が設けられている位置と対応する位置の梱包袋の正面に上記長尺空気袋3L、短尺空気袋3Sの両端部が位置し、この部位が被梱包体Aを収容するときの開口になっている。
[0038]
 これにより、上記開口を封止しない状態では、上記開口とヒンジ線73を境にして上部が蓋体75として機能するようになり、該蓋体75は上記ヒンジ線73を中心にして正面の開口を開く方向と閉じる方向に回動できるように構成されている。
 又、本実施の形態では上下左右のコーナー部(空気未充填部61、61、61、61)が外方に幾分張り出した状態の梱包袋となるが、必要に応じて当該外方に張り出した部分を図示のように内方に押し込んで折り畳み部63、63、63、63とし、窪み部77、77、77、77を形成する。
[0039]
 又、各長尺空気袋3L、上部の短尺空気袋3Sの一方の端部には、前記第1の実施の形態と同様、空気導入経路9が幅方向Xに延びるように設けられており、該空気導入経路9の幅方向Xの一方の端部には該空気導入経路9内に空気Gを導入する場合に使用する空気導入口11が形成されている。
 又、上記空気導入経路9の幅方向Xの他方の端部は閉塞されていて、上記空気導入口11から導入された空気Gは、図15に示すように、各長尺空気袋3L、上部の短尺空気袋3Sの空気流入口7から該空気流入口7に設けられているそれぞれの逆止弁V内に流入し、該逆止弁Vを開いて各長尺空気袋3L、上部の短尺空気袋3S内に流入して充填される。中間部、下部の各短尺空気袋3S内には長尺空気袋3Lを介して空気が充填される。
 又、上記逆止弁Vは、前記第1の実施の形態の場合と同様の構成のものである。
 尚、一旦、各長尺空気袋3L、短尺空気袋3S内に流入した空気Gは上記逆止弁Vの作用によって逆流することはなく、そのまま各長尺空気袋3L、短尺空気袋3S内に留まって充填された状態が維持される。
[0040]
 又、本実施の形態では空気抜き用開口部13を構成するスリット14と弱化部17を構成するミシン目19及び筋状の薄肉部20とが、一例として、上記正面の開口を挟んでその上下に幅方向Xに沿って設けられている。
 又、これら全てのスリット14を覆い隠すテープ状の封止部材15が上記第1の実施の形態と同様に設けられており、該封止部材15を幅方向Xに沿って貼り付けることによって、該スリット14からの空気Gの流出が防止されている。
 又、上記ミシン目19は、前記第1の実施の形態と同様、各空気袋3を幅方向Xに区画している溶着部35に対して形成されており、上記筋状の薄肉部20は、上記各長尺空気袋3L、短尺空気袋3Sを横断するようにその表面に形成されている。
[0041]
 又、本実施の形態では上記梱包資材本体5を箱状の梱包袋に立体成形する際にできる折り曲げ部となる4本の折り線65、67、69、71と1本のヒンジ線73上に部分溶着部37が設けられている。
 因みに、この部分溶着部37の存在によって、該部分溶着部37が梱包資材本体5を折り曲げる際の折り曲げ線として機能し、上記蓋体75を開閉する際のヒンジ部として機能するようになり、梱包資材本体5を箱状の梱包袋に立体成形する作業と蓋体75の開閉作業が容易になる。
 一方、上記部分溶着部37の左右の空間は空気Gの連通を可能にする連通開口39、39として機能する。又、中間部の短尺空気袋3Sの溶着部35の両端には連通開口40、40が設けられている。又、下部の短尺空気袋3Sの溶着部35の一端にも連通開口40が設けられている。これら連通開口40を介して長尺空気袋3L側から短尺空気袋3S側に空気が充填されるので、各長尺空気袋3L、短尺空気袋3S内への空気Gの充填には何ら支障は生じない。
 尚、上部の短尺空気袋3Sの溶着部35の他端にも連通開口40が設けられている。
[0042]
 又、本実施の形態では、被梱包体Aを収容する際の開口が立体成形された梱包袋の、一例として、正面に形成される。したがって、該開口を開いて梱包袋内に被梱包体Aを収容した後、再び上記開口を閉じてその上から幅広の粘着テープ47等を貼って当該開口を封止する。
 又、図13に示すように、全体を筒状に形成された黒色のラップフィルムWで包んで表面を平坦にし、宛名貼り部aに図示しない宛名シールを張り付ける。又、上記ラップフィルムWには、例えば、30mmの幅でミシン目m1、m2が設けられている。開封時にはそれらミシン目m1、m2を介して上記ラップフィルムWを破る。
 尚、上記正面の開口を封止する封止手段としては、溶着等の他の手段を採用することも可能である。
[0043]
 そして、このようにして構成される本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の作用、効果が発揮されて、被梱包体Aの梱包、開梱作業が容易になり、梱包資材1Cの保管と梱包資材1Cの廃棄が簡単になる。
 又、本実施の形態にあっては前記第2の実施の形態と同様、前記第1の実施の形態よりも肉厚のサイズの大きな被梱包体Aが収容できるようになり、適用できる被梱包体Aの種類が拡大する。
 更に、本実施の形態では展開時の梱包資材本体5の形状が前記第2の実施の形態よりもシンプルになるから梱包資材本体5の平面成形作業の効率化が図られる。
[0044]
 [第4の実施の形態](図16~図19参照)
(1)梱包資材の概略の構成と梱包方法の内容及び梱包、開梱の手順
 梱包資材1の概略の構成と梱包方法の内容及び梱包・開梱の手順は前記第1の実施の形態と同様であるので詳細な説明は省略し、ここでは前記第1の実施の形態1による梱包資材1Aと相違する本実施の形態による梱包資材1Dの具体的構成とその作用、効果を中心に説明する。
[0045]
(2)梱包資材の具体的構成とその作用、効果
 本実施の形態による梱包資材1Dは、前記第1の実施の形態による梱包資材1Aと同様、一例として、合成樹脂フィルム製の二枚のシート状素材S1、S2を貼り合わせた梱包資材であって、図16に示すように、長手方向Yに長い空気袋3を幅方向Xに、一例として、31本連設して構成されている。上記空気袋3であるが、中央部に配置された19本の長尺空気袋3Lと、この長尺空気袋3Lの左右であって上下にそれぞれ配置された6本ずつの短尺空気袋3Sと、から構成されている。
 そして、上記構成をなす梱包資材本体1Dを、折り線85、87、89、91、93で矩形状に折り曲げ、左右の側辺25、27側の縁部を溶着することで、図18、図19に示すように、箱状の梱包袋として立体成形する。
 尚、図18に示す場合は、厚物箱状の梱包袋として立体成形されており、一方、図19に示す場合には、薄物箱状の梱包袋として立体成形されている。
 又、この実施の形態の場合には、一例として、図17(a)に示すように、被梱包体Aを展開状態の梱包資材1D内に搬入するものであり、その後、折り曲げられて溶着・密封される。又、別の一例として、立体成形された梱包袋内に被梱包体Aを搬入して溶着・密封される。
[0046]
 又、図16に示すように、本実施の形態では上下左右のコーナー部、中間部左右に空気未充填部101、103、105、107、109、111が設けられており、これら空気未充填部101、103、105、107、109、111は、必要に応じて内方に押し込まれる或いは部分溶着される。
 因みに、梱包して輸送する場合にはその梱包物の大きさによって料金が異なる。上記空気未充填部101、103、105、107、109、111を立体成形後に内方に押し込むことにより、梱包物としての大きさを小さくすることができ、それによって、より廉価な輸送料金に当てはめることができる。
[0047]
 又、上記長尺空気袋3Lの一方の端部には、前記第1の実施の形態と同様、空気導入経路9が幅方向Xに延びるように設けられており、該空気導入経路9の幅方向Xの一方の端部には該空気導入経路9内に空気Gを導入する場合に使用する空気導入口11が形成されている。
 又、上記空気導入経路9の幅方向Xの他方の端部は閉塞されていて、上記空気導入口11から導入された空気Gは、図17(e)に示すように、各長尺空気袋3Lの空気流入口7から該空気流入口7に設けられているそれぞれの逆止弁V内に流入し、該逆止弁Vを開いて各長尺空気袋3L内に流入して充填される。
 又、上記逆止弁Vは、前記第1の実施の形態の場合と同様の構成のものである。
 尚、一旦、長尺空気袋3L内に流入した空気Gは上記逆止弁Vの作用によって逆流することはなく、そのまま長尺空気袋3L内に留まって充填された状態が維持される。
[0048]
 又、本実施の形態では空気抜き用開口部13を構成するスリット14と、弱化部17を構成するミシン目19及び筋状の薄肉部20と、が、一例として、幅方向Xに沿って設けられている。
 又、これらすべてのスリット14を覆い隠すテープ状の封止部材15が前記第1の実施の形態と同様に設けられており、該封止部材15を幅方向Xに沿って貼り付けることによって、該スリット14からの空気Gの流出が防止されている。
 尚、図18、図19に示すように、上記封止部材15の端は溶着された側辺27に貼り付けられているが、そこには切欠部としてのV字カット部27vが設けられている。このV字カット部27vを介して引き裂くことにより梱包資材本体5を開放することもできる。
 尚、V字カット部27を設ける部位としては、例えば、図19に示すような場合には、空気未充填部101(105)、103(107)に設けることが考えられ、それによって、より開梱し易くなる。
 又、上記ミシン目19は、前記第1の実施の形態と同様、各空気袋3を幅方向Xに区画している溶着部35に対して形成されており、上記筋状の薄肉部20は、上記空気袋3を横断するようにその表面に形成されている。
[0049]
 又、本実施の形態では上記梱包資材本体5を箱状の梱包袋として立体成形する際にできる折り曲げ部となる5本の折り線85、87、89、91、93上に部分溶着部37が設けられている。
 因みに、この部分溶着部37の存在によって、該部分溶着部37が梱包資材本体5を折り曲げる際の折り曲げ線として機能する。
 一方、上記部分溶着部37の左右の空間は空気Gの連通を可能にする連通開口39、39として機能するので、各長尺空気袋3L、短尺空気袋3S内への空気Gの充填には何ら支障は生じない。
[0050]
 又、本実施の形態では、図16中左右に張り出し部分の各短尺空気袋3Sの溶着部35の両端には連通開口113、113が形成されている。これら連通開口113によって隣接する長尺空気袋3Lからの空気がこれら張り出した部分の短尺空気袋3S内にも充填されることになる。
[0051]
 次に、図17を参照して被梱包体Aを梱包する様子を順次説明する。
 まず、図17(a)に示すように、梱包資材1Dが展開された状態で供給される。
 尚、図17(a)では矢印方向に所定幅の梱包資材1Dが図示されているが実際には連続した状態で供給される。
 その状態で、梱包資材1Dの上に被梱包体Aを搬入する。
 次に、図17(b)、(C)に示すように、梱包資材1Dを二つ折りにする。
 次に、図17(d)に示すように、3方の開口部を溶着する。これによって、上記被梱包体Aは内包した状態で密封された状態となる。
 次に、図17(e)に示すように、空気導入口11にストロー状のエアー注入パイプ41を挿し込み、該エアー注入パイプ41内に、例えば、エアーガン43のノズル45を挿入して空気を充填する。それによって、各逆止弁7を介して複数の長尺空気袋3L、さらには短尺空気袋3S内に空気が充填される。
 尚、図17(e)において、ノズルは固定されており、一方、梱包資材1Dは図中上方から下方に向かって搬送され、その際、上記ノズル45に取付けられた図示しないカッタによって、上記梱包資材1Dの左端が切断されていくことになる。
 その後、図17(e)中上側の溶着部を境に切断され、被梱包体Aを収容した梱包物が得られる。
[0052]
 その結果、図18に示すような梱包物となる。図18に示すように、四隅の空気未充填部101、103、105、107、109、111は内方に押し込まれている。又、図18に示す場合には、内包されている被梱包体Aの厚みが厚い場合である。
 これに対して、内包されている被梱包体Aの厚みが薄い場合には、図19に示すような状態となる。この場合には四隅の空気未充填部101、103、105、107、109、111が外側に飛び出た状態にあり、且つ、部分的に熱溶着されている。すなわち、対向・配置される空気未充填部101と105、103と1107、109同士、111同士、がそれぞれ部分的に熱溶着されている。それによって、被梱包体Aの厚みに応じて扁平に押し潰されている。図中溶着部を符号121で示す(仮想線で示した部位)。
 尚、図19ではL字状の溶着部となっているが、円形の溶着部、その他様々な形状の溶着部が考えられる。
 又、上記被梱包体Aの厚みによって上記溶着部121の位置は変わる。例えば、被梱包体Aが薄い場合には根本に近い部分を溶着することになり、被梱包体Aが厚くなればなるほど溶着部の位置が図中矢印で示すように放射方向外方にずれる。そして、最も厚い場合には熱溶着するとこなく既に説明した図18に示す状態となる。
 尚、図19に示すような薄物の場合であっても空気未充填部101と105、103と1107、109同士、111同士を溶着しない場合もある。
[0053]
 尚、梱包方法であるが、ある程度の自動化を想定した場合には図17に示すような工程となるが、手作業を想定した場合には次のようなものとなる。
 まず、比較的薄物の被梱包体Aを梱包する場合について説明する。
 予め、図16に示す梱包資材1Dを上下に二つ折りして左右の側辺25、27を溶着した梱包袋を作成しておく。そのような梱包袋が梱包作業を行う場所に容易されている。その際、空気未充填部101と105、103と1107、109同士、111同士は部分溶着されている。
 次に、作業員が梱包袋内に被梱包体Aを搬入する。
 次に、梱包袋を手で押し付けて内部の空気を抜きながら開口を溶着して密封する。
 次に、長尺空気袋3L、短尺空気袋3S内に、例えば、図5に示したようなエアーガン43を使用して空気を充填する。それによって、図19に示すような梱包物を得ることができる。
[0054]
 次に、比較的厚物の被梱包体Aを梱包する場合について説明する。
 予め、図16に示す梱包資材1Dを上下に二つ折りして左右の側辺25、27を溶着した梱包袋が作成されていて、そのような梱包袋が梱包作業を行う場所に容易されている。その際、空気未充填部101と105、103と1107、109同士、111同士を特に溶着することはない。
 次に、作業員が梱包袋内に被梱包体Aを搬入する。
 次に、別途用意された吸引器により中の空気を抜きながら開口を溶着して密封する。
 次に、空気未充填部101と105、103と1107、109同士、111同士を内側に押し込む。
 次に、長尺空気袋3L、短尺空気袋3S内に、例えば、図5に示したようなエアーガン43を使用して熊浮を充填する。それによって、図18に示すような梱包物を得ることができる。
 尚、これは被梱包体Aが厚物或いは薄物の何れの場合も同様であるが、梱包袋を作成する場合、二つ折りにした後3方の何れを被梱包体Aの搬入用開口とするかは任意であり、既に説明したように、逆止弁Vが設けられている側を被梱包体Aの搬入用開口とする以外に、側片25側或いは27側を搬入用開口することも考えられる。逆止弁Vが設けられている側は、逆止弁Vの機能が損なわれないように、二つ折りしにした場合それぞれの端の位置を所定の位置に正確に合わせる必要がある。その為、梱包袋を作成する段階で逆止弁Vが設けられている側を溶着するとともに、側片25側或いは27側の何れかを溶着し、側片25側或いは27側の残りを被梱包体Aの搬入用開口とすることが考えられる。
[0055]
 そして、このようにして構成される第4の本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の作用、効果が発揮されて、被梱包体Aの梱包、開梱作業が容易になり、梱包資材本体5の保管と梱包資材1Dの廃棄が簡単になる。
[0056]
 [第5の実施の形態](図20参照)
 例えば、梱包袋と被梱包体Aとの間に空きスペースが生じている場合には該空きスペースを埋めるために、例えば、図20に示すような緩衝材79を併用することが可能である。上記緩衝材79は空気袋81を備えていて、この空気袋81には逆止弁Vが取り付けられている。この逆止弁Vは前記第1乃至第4の実施の形態で用いられている逆止弁Vと略同じ構成のものであり、前壁v1、後壁v2、左右一対のヒートシール部からなる第一段弁フラップ部v3、第二段弁フラップ部v4と、から構成されている。上記前壁v1は後壁v2より短くなっていてその間には空気導入口85が設けられている。このような構成をなす緩衝材79を使用することにより空きスペースを埋めることができる。
 尚、この種の緩衝材79を梱包資材1の適所に予め貼り付けておくことも考えられる。
[0057]
 [第6の実施の形態](図21~図24参照)
(1)梱包資材の概略の構成と梱包方法の内容及び梱包、開梱の手順
 梱包資材1の概略の構成と梱包方法の内容及び梱包・開梱の手順は前記第1の実施の形態と同様であるので詳細な説明は省略し、ここでは前記第1の実施の形態1による梱包資材1Aと相違する本実施の形態による梱包資材1Eの具体的構成とその作用、効果を中心に説明する。
 尚、この第6の実施の形態による梱包資材1Eは、基本的には、前記第4の実施の形態による梱包資材1Dと同じであるが、一部その形状が異なっている。
[0058]
(2)梱包資材の具体的構成とその作用、効果
 本実施の形態による梱包資材1Eは、前記第1の実施の形態による梱包資材1Aと同様、一例として、合成樹脂フィルム製の二枚のシート状素材S1、S2を貼り合わせた梱包資材であって、図21に示すように、長手方向Yに長い空気袋3を幅方向Xに一例として26本連設して構成されている。上記26本の空気袋3の内、中央の20本は長尺空気袋3Lであり、これら長尺空気袋3Lの上下左右には3本ずつの短尺空気袋3Sが設けられている。
 又、図21中左右には矩形状のシート片127、129が設けられているとともに、左右であって上部、下部、中間部には、空気未充填部101、103、105、107、109、111が設けられている。
 上記構成をなす梱包資材1Eを、折り線121、123で矩形状に折り曲げ、左右の側辺25、27側の縁部を溶着することで、箱状の梱包袋として立体成形する。
[0059]
 又、シート貼付部125が設けられていて、このシート貼付部215においては、上記長尺空気袋3Lの半分の径の空気袋3L′が形成されている。このような細かな空気袋3L′を設けることにより、上記シート貼付部125を平坦面に近付けることができ、それによって、シート、例えば、伝票を貼り易くしている。
 尚、この実施の形態においては、梱包袋の片面にシート貼付部215を設けた例を説明しているが、梱包袋の反対側の面にも同様のエリアを設け、そこに、例えば、被梱包体Aに関する情報を記載したシートを貼り付けるようにすることも考えられる。
[0060]
 又、上記シート片129には穴部33、33が形成されていて、貼り合わされることにより手提げになる。又、この実施の形態の場合には、一例として、被梱包体Aを展開状態の梱包資材1E上に載置するものであり、その後、折り曲げられて溶着・密封される。又、他の一例として、折り曲げられて二方を溶着することにより梱包袋を作成し、その梱包袋内に被梱包体Aを搬入して残りの開口を溶着・密封する。
[0061]
 又、上記空気未充填部101と105、103と107は、109同士、111同士は立体成形時に合された状態となり、必要に応じて、部分溶着される或いは内側に押し込まれることになる。
[0062]
 又、各空気袋3の一方の端部には、前記第1の実施の形態と同様、空気導入経路9が幅方向Xに延びるように設けられており、該空気導入経路9の幅方向Xの一方の端部には該空気導入経路9内に空気Gを導入する場合に使用する空気導入口11が形成されている。又、上記空気導入経路9の幅方向Xの他方の端部は閉塞されていて、上記空気導入口11から導入された空気Gは、各空気袋3の空気流入口7から該空気流入口7に設けられているそれぞれの逆止弁V内に流入し、該逆止弁Vを開いて各空気袋3、3′内に流入して充填される。
 又、上記逆止弁Vは、前記第1の実施の形態の場合と同様の構成のものである。又、この実施の形態の場合には、図21において、左右の3個ずつの逆止弁Vは溶着により閉じられている。よって、左右の3個ずつの短尺空気袋3S内には長尺空気袋3L側から連通開口113を介して空気が充填される。
 尚、一旦、空気袋3内に流入した空気Gは上記逆止弁Vの作用によって逆流することはなく、そのまま空気袋3内に留まって充填された状態が維持される。
[0063]
 又、本実施の形態では空気抜き用開口部13を構成するスリット14と、弱化部17を構成するミシン目19及び筋状の薄肉部20と、が、一例として、幅方向Xに沿って設けられている。
 又、これらすべてのスリット14を覆い隠すテープ状の封止部材15が前記第1の実施の形態と同様に設けられており、該封止部材15を幅方向Xに沿って貼り付けることによって、該スリット14からの空気Gの流出が防止されている。
 又、上記ミシン目19は、前記第1の実施の形態と同様、各空気袋3を幅方向Xに区画している溶着部35に対して形成されており、上記筋状の薄肉部20は、上記空気袋3を横断するようにその表面に形成されている。
[0064]
 又、本実施の形態では上記梱包資材本体5を箱状の梱包袋として立体成形する際にできる折り曲げ部となる折り線121、123上に部分溶着部37が設けられている。この部分溶着部37の存在によって、該部分溶着部37が梱包資材本体5を折り曲げる際の折り曲げ線として機能する。一方、上記部分溶着部37の左右の空間は空気Gの連通を可能にする連通開口39、39として機能するから空気袋3内への空気Gの充填には何ら支障は生じない。
[0065]
 又、本実施の形態では、図21中下部の左右に張り出した短尺空気袋3Sの溶着部35の両端には連通開口113、113が形成されている。これら連通開口113によって隣接する長尺空気袋3Lからの空気がこれら張り出した部分の短尺空気袋3S内にも充填されることになる。
 尚、図21中上部の左右に張り出した短尺空気袋3Sの溶着部35の下端にも連通開口113が設けられている。
[0066]
 立体成形された梱包袋、被梱包物Aを収容した梱包物を図22~図24に示す。
[0067]
 そして、このようにして構成される第6の実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の作用、効果が発揮されて、被梱包体Aの梱包、開梱作業が容易になり、梱包資材本体5の保管と梱包資材1Eの廃棄が簡単になる。
[0068]
 [その他の実施の形態]
 尚、本発明は関第1~第6の実施の形態に限定されるものではない。
 例えば、上記空気袋3の数と大きさ(開口面積と長さ)は、前記第1~第6の実施の形態で説明したものに限定されるものではなく、被梱包体Aの種類や形状或いは大きさや数量等に応じて適宜設定すれば良い。
 又、前記第1~第6の実施の形態では、空気導入経路9と空気導入口11をそれぞれ1個ずつ設けたが、それに限定されるものではなく、空気袋3の両端部にそれぞれ1個ずつ設ける等、複数設けることも可能である。
[0069]
 又、空気抜き用開口部13はスリット14に限らず、微小な穴であってもよく、弱化部17もミシン目19や筋状の薄肉部20に限らず、肉厚を薄くした部分を点状に配置する、破断し易い他の素材を組み合わせる等、他の構成を採用することも可能である。
 又、前記第1~第6の実施の形態では、空気抜き用開口部13、弱化部17を併用する場合、さらにVカット部を設ける場合、等を例に挙げて説明したが、例えば、空気抜き用開口部13のみ設ける場合、弱化部17のみを設ける場合、単にVカット部を設ける場合、等様々な場合が考えられる。
 又、単に印刷等によって切り取り線を図示しておくだけの構成も考えられる。
[0070]
 この他、梱包資材本体5を平面成形する段階で空気袋3内に同時に空気Gを充填できる場合には、上記各実施の形態において設けた逆止弁Vと空気導入経路9と空気導入口11とを省略することも可能である。
 又、梱包作業を行う現場に材料として平面成形された梱包資材本体5が供給される場合には、前記第1の実施の形態で採用した梱包資材本体平面成形工程P0を省略して立体成形工程P1と空気充填工程P2と搬入工程P3、封止工程P4の4つの1工程のみによって本発明の梱包方法を構成することも可能である。
 その他図示した構成はあくまで一例である。

産業上の利用可能性

[0071]
 本願発明は、被梱包体を収容する場合に使用される梱包資材と梱包袋と梱包物と梱包方法に係り、特に、梱包資材自体に緩衝機能を付加することによって煩雑な梱包・開梱作業と使用後の廃棄処理を容易にすることができるように工夫したものに関関し、例えば、卵、豆腐、野菜、果物、牛乳といった飲食物や衣類、調度品といった生活用品或いは壊れ易い精密機器、半導体等の梱包に好適である。

符号の説明

[0072]
1 梱包資材
3 空気袋
5 梱包資材本体
7 空気流入口
9 空気導入経路
11 空気導入口
13 空気抜き用開口部
14 スリット
15 封止部材
17 弱化部
19 ミシン目
20 (筋状の)薄肉部
21 折り線(折り曲げ部)
23 折り線(折り曲げ部)
25 側辺
27 側辺
29 シート片
31 シート片
33 穴部
35 溶着部
37 部分溶着部
39 連通開口
41 エアー注入パイプ
43 エアーガン
45 ノズル
47 粘着テープ
49 折り線
51 折り線
53 折り線
55 折り線
57 端辺
59 端辺
61 空気未充填部
63 折り重ね部
65 折り線
67 折り線
69 折り線
71 折り線
73 ヒンジ線
75 蓋体
77 窪み部
79 緩衝材
81 空気袋
83 空気導入経路
85 空気導入口
87 空気流入口
P0 梱包資材本体平面成形工程
P1 梱包資材本体立体成形工程
P2 空気充填工程
P3 封止工程
A 被梱包体
V 逆止弁
V2 二方向逆止弁
Y 長手方向
X 幅方向
G 空気
S シート状素材
T (補強用の)シート状素材

請求の範囲

[請求項1]
 上下2枚のフィルムシートを適所で溶着し全体がシート状に形成された梱包資材本体と、
 上記梱包資材本体に設けられ一方を空気導入口とするとともに他方を封止された空気導入経路と、
 上記梱包資材本体に上記空気導入経路と連通した状態で設けられ上記空気導入経路に対して直交する方向に延長された複数の空気袋と、
 上記複数の空気袋の各空気流入口に設けられ上記空気導入口を介して導入され上記各空気流入口を介して上記各空気袋内に導入された空気の抜けを防止する逆止弁と、
 を具備し、
 上記梱包資材本体を折り曲げて適所を溶着することにより被梱包体を収容する梱包袋となることを特徴とする梱包資材。
[請求項2]
 請求項1記載の梱包資材において、
 上記空気袋は長尺空気袋と該長尺空気袋の左右に設けられた短尺空気袋とから構成されていることを特徴とする梱包資材。
[請求項3]
 請求項2記載の梱包資材において、
 上記梱包資材本体は矩形シート状に形成されていて、上記長尺空気袋の左右であって上記短尺空気袋が設けられていない部分は空気未充填部となっていて、
 上記空気導入経路は上記梱包資材本体の一側辺に設けられていることを特徴とする梱包資材。
[請求項4]
 請求項3記載の梱包資材において、
 上記短尺空気袋は上記長尺空気袋の左右であって上下に連通部を介して連通された状態で設けられ、
 上記空気未充填部は上記梱包資材本体の四隅と上記短尺空気袋相互間に設けられていて、
 上記長尺空気袋と短尺空気袋はキ字状に配置されていて、
 上記逆止弁は上記長尺空気袋の空気流入口に設けられていて、
 上記逆止弁を介して長尺空気袋内に導入された空気の一部は上記連通部を介して上記短尺空気袋内に導入され、
 上記梱包資材本体を上記一側辺側から他側辺側に全体を二つ折りにして上記梱包袋
とすることを特徴とする梱包資材。
[請求項5]
 請求項1記載の梱包資材において、
 上記梱包資材本体にあって上記複数の空気袋は上記空気導入経路を挟んで両側に設けられていることを特徴とする梱包資材。
梱包資材。
[請求項6]
 請求項1~請求項5の何れかに記載の梱包資材において、
 上記複数の空気袋には空気抜き用開口部が予め形成されていて、これら複数の空気抜き用開口部は剥離可能な封止部材により封止されていて、開梱時に上記封止部材を除去することにより上記空気抜き用開口部を開放して空気を抜くようにしたことを特徴とする梱包資材。
[請求項7]
 請求項1~請求項6の何れかに記載の梱包資材において、
 上記梱包資材本体には弱化部が設けられていて、該弱化部に沿って破断することにより収容されている被梱包体を取り出せるようにしたことを特徴とする梱包資材。
[請求項8]
 請求項7記載の梱包資材において、
 上記弱化部はミシン目と薄肉部から構成されていることを特徴とする梱包資材。
[請求項9]
 請求項1~請求項8の何れかに記載の梱包資材において、
 上記梱包資材本体には、包装袋に立体成形される際に折り曲げ線として機能する折り曲げ部が設けられていて、この折り曲げ部は断続的に連なる部分溶着部から構成されていることを特徴とする梱包資材。
[請求項10]
 請求項1~請求項9の何れかに記載の梱包資材において、
 上記梱包資材本体にはシート貼付部が設けられていて、該シート貼付部の空気袋はその他の空気袋に対して小径・小ピッチで設けられていることを特徴とする梱包資材。
[請求項11]
 請求項1~請求項10の何れかに記載の梱包資材において、
 上記梱包資材本体には梱包袋を構成したときに手提げとなる開口が形成されていることを特徴とする梱包資材。
[請求項12]
 請求項1~請求項11の何れかに記載の梱包資材を折り曲げて構成されたことを特徴とする梱包袋。
[請求項13]
 請求項12記載の梱包袋において、
 請求項4記載の梱包資材を上記一側辺側から他側辺側に全体を二つ折りにするようにして構成され、その際、重なり合った空気未充填部同士を溶着したことを特徴とする梱包袋。
[請求項14]
 請求項13記載の梱包袋において、
 上記溶着された空気未充填部には開梱用の切欠部が設けられていることを特徴とする梱包袋。
[請求項15]
 請求項12~請求項14の何れかに記載の梱包袋の各空気袋内に空気を導入して膨張させるとともに内の空気を抜いた状態で被梱包体を収容していることを特徴とする梱包物。
[請求項16]
 請求項12~請求項14の何れかに記載の梱包袋内に被梱包体を搬入し、
 次に、上記梱包袋の開口を溶着して密封し、
 次に、上記空気導入経路に空気を導入して各空気袋を膨張させるようにしたことを特徴とする梱包方法。
[請求項17]
 請求項1~請求項11の何れかに記載の梱包資材上に被梱包体を載置し、
 次に、梱包資材を折り曲げて開口を溶着して密封し、
 次に、上記空気導入経路に空気を導入して各空気袋を膨張させるようにしたことを特徴とする梱包方法。
[請求項18]
 請求項16又は請求項17記載の梱包方法において、
 内側の空気を抜くようにしたことを特徴とする梱包方法。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]

[ 図 15]

[ 図 16]

[ 図 17]

[ 図 18]

[ 図 19]

[ 図 20]

[ 図 21]

[ 図 22]

[ 図 23]

[ 図 24]