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1. (WO2018221488) KNOW-HOW INFORMATION PROCESSING SYSTEM, METHOD AND DEVICE
Document

明 細 書

発明の名称 ノウハウ情報処理システム、方法及び装置

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003  

発明の概要

0004   0005   0006   0007   0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017  

図面の簡単な説明

0018  

発明を実施するための形態

0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092  

符号の説明

0093  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11  

明 細 書

発明の名称 : ノウハウ情報処理システム、方法及び装置

技術分野

[0001]
 本発明は、ノウハウ情報を処理するノウハウ情報処理システム、方法及び装置に関する。

背景技術

[0002]
 近時、暗黙知又は経験則に頼りがちな業種・事業分野(例えば、農林水産業、工芸品製造業)において、情報通信技術(ICT;Information and Communication Technology)を利用して活動の効率化を図る取り組みが進んでいる。
[0003]
 例えば、特開2013-215099号公報では、生物の生産計画を示す計画データを記憶しておき、当該生産計画に従って実行された現場作業の実績及び生産結果(つまり、実行結果)を入力することで、次回の生産計画にフィードバック可能に構成されるシステムが提案されている。これにより、篤農家(outstanding farmer)の暗黙知(優れた作業ノウハウ)を形式知化された情報(生産計画と実行結果との差分データ)としてデータベースに登録できる旨の記載がある。

発明の概要

[0004]
 ところで、この種の作業ノウハウには、生産結果に対して直接的かつ即時に影響を与える知識もあれば、ほんの些細な違いであっても大局的に見れば生産結果を左右し得る知識もある。後者の一例として、周囲環境の僅かな変化を感じ取って、臨機応変に作業内容を変更することが挙げられる。このような高度なノウハウ(匠の技)を形式知として蓄積することで、生産性のさらなる向上に繋がるものと期待される。
[0005]
 しかしながら、特開2013-215099号公報で提案されるシステムでは、作業者は、実行結果を入力するために所定の入力操作を行わなければならない。つまり、作業者が、生産結果に対して即効性が低い行動をとった場合、例えば生産結果や生産効率の向上に直接つながらない行動をとった場合、その行動が有用であることを認識しない限り、その行動に裏付けされるノウハウの入力及び蓄積がなされないという問題がある。
[0006]
 本発明は上記した問題を解決するためになされたものであり、周囲環境の変化に対応する高度なノウハウを活用可能なノウハウ情報処理システム、方法及び装置を提供することを目的とする。
[0007]
 第1の本発明に係るノウハウ情報処理システムは、対象者の行動を示す行動情報を取得する行動情報取得部と、前記対象者の周囲で起きるイベント又は前記対象者が関与するイベントに関するイベント情報を取得するイベント情報取得部と、同時期又は所定時間内にそれぞれ取得された、前記行動情報取得部による前記行動情報と、前記イベント情報取得部による前記イベント情報とを紐付けし、前記対象者のライフログとして記録するライフログ記録部と、前記行動又は前記イベントが生じる前記対象者の周囲環境を示す環境情報を取得する環境情報取得部と、前記ライフログ記録部により記録された前記ライフログと前記環境情報取得部により取得された前記環境情報とを関連付けた情報、又は前記関連付けた情報から生成した情報を、ノウハウ情報として出力するノウハウ情報出力部と、を備える。
[0008]
 このように、ライフログの記録の際に行動情報とイベント情報とを紐付けし、さらに環境情報と関連付けた情報、又は前記関連付けた情報から生成した情報を出力する。これにより、対象者の行動、イベント及び周囲環境を相互に関連付けた情報、すなわち、周囲環境の変化に対応する高度なノウハウを活用することができる。
[0009]
 また、当該ノウハウ情報処理システムは、前記対象者の生体活動を示す生体情報を取得する生体情報取得部と、前記生体情報取得部により取得された前記生体情報に基づいて前記対象者の感情状態を示す感情情報を取得する感情情報取得部と、をさらに備え、前記ライフログ記録部は、同時期又は所定時間内にそれぞれ取得された、前記行動情報取得部による前記行動情報と、前記イベント情報取得部による前記イベント情報と、前記感情情報取得部による前記感情情報とを紐付けし、前記ライフログとして記録してもよい。
[0010]
 また、当該ノウハウ情報処理システムは、前記感情情報の変化が閾値以上である前記ライフログを注目ログとして特定するライフログ特定部をさらに備え、前記ノウハウ情報出力部は、前記ライフログ特定部により特定された前記注目ログを含む前記ノウハウ情報を出力してもよい。これにより、感情状態の変化を通じて対象者の無意識的な気付きを検出可能となり、大量のライフログの中からノウハウになり得る注目ログを適切に抽出することができる。
[0011]
 また、当該ノウハウ情報処理システムは、前記ライフログ記録部により過去に記録された、互いに一致又は類似する前記イベントに紐付けされる前記ライフログの中から、前記行動情報の統計的な乖離度が閾値以上である前記ライフログを注目ログとして特定するライフログ特定部をさらに備え、前記ノウハウ情報出力部は、前記ライフログ特定部により特定された前記注目ログを含む前記ノウハウ情報を出力してもよい。これにより、行動情報の統計的乖離を通じて対象者の無意識的な気付きを検出可能となり、大量のライフログの中からノウハウになり得る注目ログを適切に抽出することができる。
[0012]
 また、当該ノウハウ情報処理システムは、前記行動又は前記イベントに対して成否の評価結果を付与する評価付与部と、前記評価付与部により成功又は失敗の度合いが閾値よりも高い前記評価結果が付与された前記ライフログを注目ログとして特定するライフログ特定部をさらに備え、前記ノウハウ情報出力部は、前記ライフログ特定部により特定された前記注目ログを含む前記ノウハウ情報を出力してもよい。これにより、大量のライフログの中から、成功ノウハウ又は失敗ノウハウである旨の一定の評価が付与された注目ログを適切に抽出することができる。
[0013]
 また、前記ノウハウ情報出力部は、少なくとも前記注目ログを用いて、前記行動を仮想的に体験させる仮想世界を生成可能に構成されてもよい。これにより、仮想世界を通じて対象者の体験を共有可能となり、ノウハウを効率的に習得することができる。
[0014]
 また、前記ライフログ記録部は、前記対象者毎に前記ライフログを記録し、前記ノウハウ情報出力部は、第1対象者が提供した前記ノウハウ情報を、該ノウハウ情報が示す前記イベント及び前記周囲環境の組み合わせが一致又は類似するライフログを提供した、前記第1対象者とは異なる第2対象者に対して出力してもよい。これにより、イベント及び周囲環境の組み合わせが近い状況下での高度なノウハウを共有し、相互に活用することができる。
[0015]
 第2の本発明に係るノウハウ情報処理方法は、対象者の行動を示す行動情報を取得する行動情報取得ステップと、前記対象者の周囲で起きるイベント又は前記対象者が関与するイベントに関するイベント情報を取得するイベント情報取得ステップと、同時期又は所定時間内にそれぞれ取得された、前記行動情報と前記イベント情報とを紐付けし、前記対象者のライフログとして記録する記録ステップと、前記行動又は前記イベントが生じる前記対象者の周囲環境を示す環境情報を取得する環境情報取得ステップと、記録された前記ライフログと取得された前記環境情報とを関連付けた情報、又は前記関連付けた情報から生成した情報を、ノウハウ情報として出力する出力ステップと、を1つ又は複数のコンピュータが実行する。
[0016]
 第3の本発明に係るノウハウ情報処理装置は、少なくとも第1コンピュータと、第2コンピュータと、環境センサ群とがネットワークを介して接続されたノウハウ情報処理装置であって、前記第1コンピュータは、対象者の行動を示す行動情報と、前記対象者の周囲で起きるイベント又は前記対象者が関与するイベントに関するイベント情報とを紐付けして、前記対象者のライフログとして記録し、前記環境センサ群は、前記行動又は前記イベントが生じる前記対象者の周囲環境を示す環境情報を取得し、前記第2コンピュータは、前記第1コンピュータにより記録された前記ライフログと前記環境センサ群により取得された前記環境情報とを関連付けた情報、又は前記関連付けた情報から生成した情報を、ノウハウ情報として出力することを特徴とする。
[0017]
 本発明に係るノウハウ情報処理システム、方法及び装置によれば、周囲環境の変化に対応する高度なノウハウを活用することができる。

図面の簡単な説明

[0018]
[図1] 本発明の一実施形態におけるノウハウ情報処理システムの構成を示すブロック図である。
[図2] 図1に示す生産管理サーバの機能ブロック図である。
[図3] 図1に示すノウハウ情報処理システムの動作説明に供される第1のフローチャートである。
[図4] 図1に示すノウハウ情報処理システムの動作説明に供される第2のフローチャートである。
[図5] 図5Aは、ライフログのデータ構造を例示する図である。図5Bは、環境情報のデータ構造を例示する図である。図5Cは、ノウハウデータのデータ構造を例示する図である。
[図6] ライフログの特定方法を模式的に示す図である。
[図7] 図1に示すノウハウ情報処理システムの動作説明に供される第3のフローチャートである。
[図8] 図8A及び図8Bは、作業情報のデータ構造を例示する図である。
[図9] ノウハウコンテンツの出力形態の一例を示す図である。
[図10] 第1変形例における特定方法を模式的に示す図である。
[図11] 第2変形例における特定方法を模式的に示す図である。

発明を実施するための形態

[0019]
 以下、本発明に係るノウハウ情報処理システムについて、ノウハウ情報処理方法及びノウハウ情報処理装置との関係において好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
[0020]
[ノウハウ情報処理システム10の構成]
<全体構成>
 図1は、本発明の一実施形態におけるノウハウ情報処理システム10の構成を示すブロック図である。ノウハウ情報処理システム10は、生産物(例えば、キャベツ等の農産物)の生産を管理するシステムであり、生産活動に関わるノウハウ情報をデータベースに蓄積可能に構成されている。
[0021]
 ノウハウ情報処理システム10は、生産管理サーバ12と、データセンタ14と、ウェアラブルコンピュータ16と、環境センサ群18と、作業機器20と、作業端末22と、を含んで構成される。
[0022]
 生産管理サーバ12は、生産現場に設けられた1つ又は複数の作業機器20を統括的に制御するコンピュータ(第1コンピュータ)である。生産管理サーバ12は、通信モジュール24と、CPU26(Central Processing Unit)と、メモリ28と、を含んで構成される。なお、メモリ28は、非一過性であり、かつ、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体で構成されている。
[0023]
 データセンタ14内に設置されたサーバ(不図示)により、後述する複数種類のデータベースが構築されている。データセンタ14は、ネットワークNW1(インターネット)を介して、生産管理サーバ12と相互に通信可能に構成されている。これにより、生産管理サーバ12とデータセンタ14の間でデータの遣り取りが可能となる。
[0024]
 ところで、生産管理サーバ12、複数の中継機器30、30は、ネットワークNW2(イントラネット)を介して相互に接続されている。これにより、生産管理サーバ12は、中継機器30及びネットワークNW2を経由して、ウェアラブルコンピュータ16(第2コンピュータ)、環境センサ群18、作業機器20又は作業端末22からのデータを受信可能である。
[0025]
 ウェアラブルコンピュータ16は、作業者OP1(第1対象者)が装着した状態で使用可能な多機能・多目的装置であり、例えば、筐体、制御基板、表示パネル、スピーカ、又は複数のセンサを含んで構成される。これにより、ウェアラブルコンピュータ16は、行動情報取得部32、生体情報取得部34、及びノウハウ情報出力部36として機能する。すなわち、行動情報取得部32、生体情報取得部34、及びノウハウ情報出力部36は、この実施の形態では、CPUがメインメモリに記憶されているプログラムを実行することにより、各種機能が実現されるソフトウエア機能部であるが、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路からなるハードウエア機能部により実現することもできる。
[0026]
 ウェアラブルコンピュータ16に搭載されるセンサは、例えば、カメラ、バイタルセンサ、モーションセンサ、位置センサ、又は音声センサのいずれであってもよい。これらのセンサ値を解析することで、作業者OP1の例えば心拍、脈拍、血圧、瞳孔、視線、動き、位置、又は音声を検出可能である。
[0027]
 環境センサ群18は、生産現場の環境を測定するセンサの集合体であり、環境情報取得部38として機能する。この環境センサは、例えば、温度計、湿度計、照度計、気圧計、重量計、又は紫外線光量計のいずれであってもよい。また、同じ種類である複数の環境センサを、生産現場内の複数の箇所に設置してもよい。
[0028]
 作業機器20は、生産現場で使用される周辺機器であり、具体的には、農具、農耕車、又は工具である。作業端末22は、生産現場の状態を監視するための端末装置(例えば、パーソナルコンピュータ又はタブレット)である。
[0029]
<生産管理サーバ12の機能ブロック図>
 図2は、図1に示す生産管理サーバ12の機能ブロック図である。
[0030]
 生産管理サーバ12のCPU26は、メモリ28に格納されたプログラムを読み出して実行することで、データベース処理部50、送受信制御部52、及び情報処理部54として機能する。この情報処理部54は、イベント情報取得部56と、感情情報取得部58と、ライフログ特定部60と、評価付与部62と、ノウハウ情報編集部64と、を含んで構成される。
 すなわち、データベース処理部50、送受信制御部52及び情報処理部54は、この実施の形態では、CPU26がメインメモリに記憶されているプログラムを実行することにより、各種機能が実現されるソフトウエア機能部であるが、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路からなるハードウエア機能部により実現することもできる。
[0031]
 データセンタ14は、例えば、4種類のデータベース、具体的には、ライフログD1に関するデータベース(以下、ライフログDB71)と、環境情報D2に関するデータベース(以下、環境情報DB72)と、ノウハウデータD3に関するデータベース(以下、ノウハウ情報DB73)と、作業情報D4に関するデータベース(以下、作業情報DB74)とを有する。
[0032]
[ノウハウ情報処理システム10の動作]
 本実施形態におけるノウハウ情報処理システム10は、以上のように構成される。続いて、ノウハウ情報処理システム10の動作について、図3~図9を参照しながら説明する。
[0033]
<第1の動作;ライフログD1の記録>
 図3のステップS1において、ノウハウ情報処理システム10は、ライフログD1の生成に供される各種情報を取得する。具体的には、ステップS1aでは、行動情報取得部32は、作業者OP1の行動を示す情報(以下、行動情報)を取得する。ステップS1bでは、生体情報取得部34は、作業者OP1の生体活動を示す情報(以下、生体情報)を取得する。
[0034]
 なお、ステップS1a、S1bは、同期的に実行されてもよいし、非同期的に(例えば、異なる周期毎に)実行されてもよい。ウェアラブルコンピュータ16は、所定のデータ量が蓄積されたことをトリガとして、行動情報及び生体情報を含む、作業者OP1に関するデータ(以下、作業者データ)を生産管理サーバ12に向けて送信する。
[0035]
 一方、ステップS1cでは、環境情報取得部38は、作業者OP1の周囲環境を示す情報(以下、環境情報)を取得する。環境センサ群18は、所定のデータ量が蓄積されたことをトリガとして、環境情報を含むデータ(以下、周囲環境データ)を生産管理サーバ12に向けて送信する。
[0036]
 生産管理サーバ12は、中継機器30、ネットワークNW2及び通信モジュール24を介して各種情報(作業者データ及び周囲環境データ)を受信及び取得した後、メモリ28に一時的に格納する。
[0037]
 ステップS2において、イベント情報取得部56は、ステップS1により取得された情報(特に作業者データ)に紐付けされるイベント情報を取得する。具体的には、イベント情報取得部56は、作業者データの一部を抽出することで、又は作業者データの内容を解析してイベントを推定することで、このイベント情報を取得する。
[0038]
 ここで、「イベント情報」とは、作業者OP1の周囲で起きるイベント又は作業者OP1が関与するイベントに関する情報である。このイベントは、行動分析が可能な程度に分類された行動単位であればよく、例えば、生産工程の名称(例えば、工程A、工程B)であってもよいし、個別・具体的な動作(例えば、移動、運搬、観察)であってもよい。
[0039]
 ステップS3において、感情情報取得部58は、ステップS1により取得された情報(特に作業者データ)に紐付けされる感情情報を取得する。具体的には、感情情報取得部58は、作業者データに含まれる生体情報に基づいて作業者OP1の感情状態を推定し、この推定結果(定量値)を感情情報として取得する。
[0040]
 感情情報取得部58は、この推定に先立ち、例えば、心拍数の変化を捉えて感情の高ぶりを検知してもよいし、顔を含むカメラ画像に対して画像処理を行うことで表情を検知してもよい。そして、感情情報取得部58は、上記した1つ又は複数の検知結果に基づいて、作業者OP1の感情状態を1つ又は複数のパラメータ(例えば、喜び/怒り/哀しさ/楽しさ)を用いて定量化する。
[0041]
 ステップS4において、データセンタ14(より詳しくは、ライフログDB71)は、ステップS1~S3で取得された情報(環境情報D2を除く)を紐付けし、作業者OP1のライフログD1として記録する。この記録に先立ち、データベース処理部50は、同時期又は所定時間内に取得された情報同士を対応付ける処理(つまり、データの結合処理)を行う。
[0042]
 図5Aは、ライフログD1のデータ構造を例示する図である。本図は、ライフログDB71の構成単位であるレコードに相当する。ライフログD1は、取得時刻、生産物ID、作業者ID、作業者データ、イベント、及び感情を含んで構成される。ここで、生産物ID(例えば「98765」)は生産物又は生産ロットに固有の識別子であり、作業者ID(例えば「12345」)は作業者OP1に固有の識別子である。
[0043]
 なお、図5Aに示すライフログD1のレコードを生成する場合、例えば、階層型、ネットワーク型又はリレーショナル型を含む任意の種類のデータベースを採用してもよい。後述する環境情報D2(図5B)、ノウハウデータD3(図5C)等についても同様である。
[0044]
 その後、送受信制御部52は、ライフログD1を含む記録用データを、データセンタ14に向けて送信する。これにより、ライフログDB71は、少なくとも、行動情報、生体情報、イベント情報及び感情情報を紐付けしてなる、作業者OP1のライフログD1を記録する。
[0045]
 ステップS5において、データセンタ14(より詳しくは、環境情報DB72)は、ステップS1cで取得された環境情報D2を記録する。この記録に先立ち、送受信制御部52は、環境情報D2を含む記録用データを、データセンタ14に向けて送信する。
[0046]
 図5Bは、環境情報D2のデータ構造を例示する図である。本図は、環境情報DB72の構成単位であるレコードに相当する。環境情報D2は、取得時刻、生産物ID、周囲環境データ(例えば、室温、湿度、照度、天候、その他の測定値)を含んで構成される。
[0047]
 このようにして、ノウハウ情報処理システム10は、第1の動作(ライフログD1の記録)を終了する。ノウハウ情報処理システム10は、定期的又は不定期に、図3のフローチャートを反復して実行することで、生産現場に関与する少なくとも1人の対象者のライフログD1を逐次収集することができる。
[0048]
<第2の動作;ノウハウデータD3の生成>
 図4のステップS11において、データベース処理部50は、データセンタ14のライフログDB71を参照し、未解析であるライフログD1(任意のレコード数)を読み出す。この解析状態は、例えば、ライフログD1のタグ情報(例えば、解析状態を示すフラグ)を参照することで判別される。
[0049]
 ステップS12において、ライフログ特定部60は、ステップS11で読み出されたライフログD1の内容を解析し、ノウハウになり得るライフログ(以下、注目ログ)であるか否かを特定する。
[0050]
 図6は、ライフログD1の特定方法を模式的に示す図である。グラフの横軸は生体情報の取得時刻(以下、単に「時刻t」)を示し、グラフの縦軸は感情の状態値E(単位:任意)を示す。この状態値Eは、感情の高ぶりの程度を示すパラメータである。Eの値が大きい場合には感情が高ぶった状態を示す一方、Eの値が小さい場合には平常状態を示す。
[0051]
 ここで、ライフログ特定部60は、状態値Eの時間変化と、予め設定された閾値Ethの大小関係を比較する。その結果、状態値E(推定値)は、ハッチングを付した領域(つまり、時刻t1から時刻t2の時間範囲T)において、E≧Ethの関係を満たすとする。この場合、ライフログ特定部60は、「取得時刻」の値(t)が時刻t1≦T≦時刻t2の範囲にあるライフログD1を特定する。
[0052]
 ステップS13において、ライフログ特定部60は、ステップS12で解析されたライフログD1が注目ログに該当するか否かを判定する。具体的には、解析対象の中に注目ログが存在しないと判定された場合(ステップS13:NO)、このフローチャートをそのまま終了する。一方、解析対象の中に注目ログが存在すると判定された場合(ステップS13:YES)、次のステップS14に進む。
[0053]
 ステップS14において、データセンタ14(より詳しくは、ノウハウ情報DB73)は、ステップS13で特定された注目ログを含むノウハウデータD3として記録する。この記録に先立ち、データベース処理部50は、同時期又は所定時間内に取得された情報同士を対応付ける処理(つまり、データの結合処理)を行う。
[0054]
 ここで、データベース処理部50は、ライフログD1に含まれる取得時間と環境情報D2に含まれる取得時間が許容範囲内(例えば、1時間以内)で一致する場合、相互に関連性があるとしてライフログD1と環境情報D2とを結合する。なお、取得箇所が異なっており、かつ取得時間が一致する複数の環境情報D2がある場合、作業者に最も近い位置で取得された環境情報D2を用いることができる。
[0055]
 図5Cは、ノウハウデータD3のデータ構造を例示する図である。本図は、ノウハウ情報DB73の構成単位であるレコードに相当する。ノウハウデータD3は、ノウハウID、生産物ID、作業者ID、時区間、イベント、感情、作業用データ及び周囲環境データを含んで構成される。ここで、ノウハウIDは、ノウハウ情報DB73で一元的に管理される、ノウハウデータD3に固有の識別子である。
[0056]
 その後、送受信制御部52は、ノウハウデータD3を含む記録用データを、データセンタ14に向けて送信する。これにより、ノウハウ情報DB73は、作業者OP1に起因するノウハウデータD3を記録する。
[0057]
 このようにして、ノウハウ情報処理システム10は、第2の動作(ノウハウデータD3の生成)を終了する。ノウハウ情報処理システム10は、例えば、生産管理サーバ12の稼働率が低い時間帯に、図4のフローチャートを反復して実行することで、大量のライフログD1からノウハウデータD3を生成することができる。
[0058]
<第3の動作;ノウハウ情報の出力>
 ところで、熟練度が低い作業者OP2(第2対象者;図9参照)は、熟練度が高い作業者OP1(図1)の「匠の技」を参考にして「工程A」の作業を進めたいことがある。この場合、ノウハウ情報処理システム10は、作業者OP2に対してノウハウコンテンツD5を提供することができる。
[0059]
 図7のステップS21において、生産管理サーバ12は、外部装置(例えば、ウェアラブルコンピュータ80;図9)からの所定の指示操作を受け付けたか否かを判定する。指示操作を受け付けるためのインターフェース(HMI;Human Machine Interface)は、一覧表示されたコンテンツリストの中から選択する形態を含む、様々な形態を採用してもよい。
[0060]
 未だ指示操作を受け付けていない場合(ステップS21:NO)、この操作を受け付けるまでの間、ステップS21に留まる。一方、指示操作を受け付けた場合(ステップS21:YES)、次のステップS22に進む。
[0061]
 ステップS22において、データベース処理部50は、ステップS21での指示(コンテンツの選択)に応じてノウハウ情報DB73の検索処理を行い、検索条件に合致するノウハウデータD3を読み出す。検索条件は、例えば、イベント及び周囲環境の組み合わせが一致又は類似することが挙げられる。
[0062]
 図8Aに示すように、作業情報D4aは、作業者ID、生産物ID、及び、日毎の作業計画を含んで構成される。この作業計画には、複数の時間帯(10個の区分)に応じたイベント情報(ここでは、生産工程の名称)がそれぞれ格納されている。
[0063]
 図8Bに示すように、作業情報D4bは、作業者ID及びイベント毎(ここでは、工程毎)の熟練度を含んで構成される。この熟練度には、複数のイベントに応じた熟練度(具体的には、Lv1~Lv5までの5段階のレベルのうちのいずれか)がそれぞれ格納されている。
 作業情報D4bへの熟練度の格納は、例えば以下のようにして行われる。
 (a) 初回(ライフログ収集開始前)は、電子アンケート(作業経験やスキルの確認)に回答すると、回答内容から熟練度を自動算出して格納する。
 (b) ライフログ収集開始後は、ライフログ収集開始後の継続年数、及びライフログ(映像や行動)から推定されるスキルに基づき、熟練度(格納済み)を更新する。
[0064]
 データベース処理部50は、例えば、作業情報DB74に格納された作業情報D4a、D4bを相互に参照することで、「イベント=工程A」かつ「熟練度=Lv5」を満たす生産物ID(例えば「98765」)を特定することができる。
[0065]
 ステップS23において、ノウハウ情報編集部64は、ステップS22で読み出したノウハウデータD3に対して必要に応じて編集処理を行う。この編集処理として、例えば、[1]動画又は静止画にアノテーションを付与する注釈処理、[2]時系列データをグラフ化するグラフ作成処理、[3]動画の再生時間を短縮する間引き処理・トリム処理、が挙げられる。
[0066]
 以下、ノウハウデータD3及びノウハウコンテンツD5を纏めて「ノウハウ情報」という場合がある。なお、編集されたノウハウコンテンツD5をノウハウ情報DB73に記録させてもよい。
[0067]
 ステップS24において、ノウハウ情報出力部36は、ステップS22又はステップS23で得られたノウハウ情報を、作業者OP2に対して出力する。この出力に先立ち、送受信制御部52は、ノウハウ情報をウェアラブルコンピュータ80に向けて送信する。ウェアラブルコンピュータ80は、表示機能を用いて、ノウハウ情報(ここでは、ノウハウコンテンツD5)を可視的に表示する。
[0068]
 図9に示すように、作業者OP2は、図1の場合と同様の装置構成からなるウェアラブルコンピュータ80を装着している。ウェアラブルコンピュータ80の表示領域には、作業者OP1の目線から行動を映し出す仮想世界82(ここでは、農産物としてのキャベツ)が生成されている。
[0069]
 このように、ノウハウ情報出力部36は、少なくとも注目ログを用いて、作業者OP1の行動を仮想的に体験させる仮想世界82を生成可能に構成されてもよい。これにより、仮想世界82を通じて作業者OP1の体験を共有可能となり、ノウハウを効率的に習得することができる。
[0070]
 また、ライフログDB71は、対象者毎にライフログD1を記録可能である。ノウハウ情報出力部36は、作業者OP1が提供したノウハウ情報(つまり、ノウハウデータD3又はノウハウコンテンツD5)を、作業者OP1とは異なる作業者OP2に対して出力してもよい。なお、作業者OP2は、例えば作業者OP1が提供したノウハウ情報が示すイベント及び周囲環境の組み合わせが一致又は類似するライフログD1を提供した作業者である。これにより、イベント及び周囲環境の組み合わせが近い状況下での高度なノウハウを共有し、相互に活用することができる。
[0071]
<ノウハウ情報の分析>
 生産者は、匠(作業者OP1)が「喜び」や「楽しさ」の感情を示したノウハウ情報(成功体験)を活かし、当該成功体験に至る過程で得たノウハウ情報(平常の感情を含む)をイベント毎に分析してもよい。例えば、「収穫」のイベントで「喜び」が示された場合、どのような天候に対してどのような作業を行ってきたのかをノウハウ情報から紐解くことができる。天候パターンに応じた標準作業を事前に定めておくことで、熟練度が低い作業者OP2は、直面している天候に適した作業を行うことができる。
[0072]
 同様に、生産者は、匠(作業者OP1)が「怒り」や「哀しみ」の感情を示したノウハウ情報(不具合事例)を活かし、当該不具合事例に至る過程で得られた又はその不具合事例の後に得られるノウハウ情報(平常の感情を含む)をイベント毎に分析してもよい。例えば、不具合事例を引き起こした要因は何だったのか(例えば、悪天候)、その不具合事例に対して匠はどのように対処したのか(例えば、収穫を通常より早く行う、肥料を変える等)をノウハウ情報から紐解くことができる。不具合パターンに応じた標準作業を事前に定めておくことで、熟練度が低い作業者OP2は、直面した危機に適した対処を行うことができる。
[0073]
 また、匠(作業者OP1)から得たノウハウ情報の活用方法は、匠とは別の作業者OP2への提供には限られず、例えば、作業機器20の自動制御に利用してもよい。具体的な例として、農作物の成熟度に応じた肥料付与の量やタイミング、天候に応じた農作物への水遣りや収穫のタイミング等を作業機器20に学習させ、この作業機器20による肥料や水の付与、農作物の刈り取りといった自動化作業に反映させてもよい。
[0074]
[ノウハウ情報処理システム10による効果]
 以上のように、ノウハウ情報処理システム10は、[1]対象者(作業者OP1、OP2)の行動を示す行動情報を取得する行動情報取得部32と、[2]対象者の周囲で起きるイベント又は対象者が関与するイベントに関するイベント情報を取得するイベント情報取得部56と、[3]同時期又は所定時間内にそれぞれ取得された行動情報とイベント情報とを紐付けし、対象者のライフログD1として記録するライフログ記録部(ライフログDB71)と、[4]行動又はイベントが生じる対象者の周囲環境を示す環境情報D2を取得する環境情報取得部38と、[5]記録されたライフログD1と取得された環境情報D2とを関連付けた情報(ノウハウデータD3)、又はノウハウデータD3から生成した情報(ノウハウコンテンツD5)を、ノウハウ情報として出力するノウハウ情報出力部36と、を備える。
[0075]
 また、このノウハウ情報処理方法及び装置によれば、[1]行動情報を取得する行動情報取得ステップ(S1a)と、[2]イベント情報を取得するイベント情報取得ステップ(S2)と、[3]ライフログD1を記録する記録ステップ(S4)と、[4]環境情報D2を取得する環境情報取得ステップ(S1c)と、[5]ライフログD1と環境情報D2とを関連付けたノウハウデータD3、又はノウハウデータD3から生成したノウハウコンテンツD5を、ノウハウ情報として出力する出力ステップ(S24)と、を1つ又は複数のコンピュータが実行する。
[0076]
 このように、ライフログD1の記録の際に行動情報とイベント情報とを紐付けし、さらに環境情報D2と関連付けたノウハウデータD3又はノウハウコンテンツD5を出力するので、作業者の行動、イベント及び周囲環境を相互に関連付けた情報、すなわち、周囲環境の変化に対応する高度なノウハウを活用することができる。
[0077]
 また、ノウハウ情報処理システム10は、[6]対象者の生体活動を示す生体情報を取得する生体情報取得部34と、[7]取得された生体情報に基づいて対象者の感情状態を示す感情情報を取得する感情情報取得部58と、をさらに備えており、[8]ライフログDB71は、同時期又は所定時間内にそれぞれ取得された、行動情報、イベント情報、及び感情情報を紐付けし、ライフログD1として記録してもよい。
[0078]
 また、ノウハウ情報処理システム10は、[9]感情情報の変化が閾値以上であるライフログD1を注目ログとして特定するライフログ特定部60をさらに備えており、[10]ノウハウ情報出力部36は、特定された注目ログを含むノウハウ情報(つまり、ノウハウデータD3又はノウハウコンテンツD5)を出力してもよい。
[0079]
 これにより、感情状態の変化を通じて作業者の無意識的な気付きを検出可能となり、大量のライフログD1の中からノウハウになり得る注目ログを適切に抽出することができる。
[0080]
[変形例(ライフログD1の特定)]
 続いて、ノウハウ情報処理システム10の変形例(ここでは、図4のステップS12)について、図10及び図11を参照しながら説明する。
[0081]
<変形例1>
 図10は、第1変形例における特定方法を模式的に示す図である。グラフの横軸は[0,1]の範囲に正規化された時間(以下、単に「正規化時間」)を示し、グラフの縦軸は行動量(単位:任意)を示す。行動量の値が大きい場合には対象者が大きい行動をとる一方、行動量の値が小さい場合には対象者が小さい行動をとる。
[0082]
 ここで、ライフログ特定部60は、行動情報の時間変化が統計的許容範囲に収まっているか否かを判定する。その結果、行動量(測定値)は、破線で囲む時間範囲Pにおいて、統計的許容範囲を逸脱しているとする。この場合、ライフログ特定部60は、全区間[0,1]の範囲にあるライフログD1を特定する。
[0083]
 なお、統計的許容範囲は、互いに一致又は類似するイベントに紐付けされる過去のライフログD1により決定された範囲である。より詳細には、統計的許容範囲は、ライフログD1の平均関数に対して正方向及び負方向に等しいマージン量を加えて形成される。
[0084]
 このように、ライフログ特定部60は、ライフログDB71により過去に記録された、互いに一致又は類似するイベントに紐付けされるライフログD1の中から、行動情報の統計的な乖離度が閾値以上であるライフログD1を注目ログとして特定してもよい。これにより、行動情報の統計的乖離を通じて対象者の無意識的な気付きを検出可能となり、大量のライフログD1の中からノウハウになり得る注目ログを適切に抽出することができる。
[0085]
<変形例2>
 ライフログ特定部60は、成功又は失敗の度合いが閾値よりも高い評価結果が付与されたライフログD1を注目ログとして特定してもよい。この特定に先立ち、評価付与部62は、生産が完了した後、或いは生産中に、行動又はイベントに対して成否の評価結果を付与する。
[0086]
 そして、送受信制御部52は、評価結果を含む記録用データを、データセンタ14に向けて送信する。これにより、作業情報DB74は、作業情報D4c(図11)の一部を上書き更新する。
[0087]
 図11に示すように、作業情報D4cは、生産物ID、全体評価及び個別評価を含んで構成される。この個別評価には、作業者ID、作業日時、イベント、及び評価値がそれぞれ格納されている。例えば、全体評価及び個別評価における評価値は、0点(最低値)から100点(最高値)までの値をとり得る。
[0088]
 作業情報D4cへの評価値の格納は、例えば以下のようにして行われる。すなわち、ライフログ(映像や行動)から観測される作業の出来から評価値を算定する。そして、予め平均的な出来(50点)、匠の出来(100点)、失敗作(0点)を見本として生産管理サーバ12で管理する。そして、観測した作業の出来を生産管理サーバ12上の上記見本と比較し、見本との類似度から「評価値」を算定して、作業情報D4cに格納する。なお、注目ログとして特定された「出来」は、その評価値と共に、新たな見本(成功作又は失敗作)に加えてもよい。
[0089]
 例えば、ライフログ特定部60は、作業情報DB74から読み出した作業情報D4cを参照しながら、評価値が第1閾値(例えば、80点)よりも高い評価結果が付与されたライフログD1を注目ログ、つまり「成功ノウハウ」として特定する。一方、ライフログ特定部60は、評価値が第2閾値(例えば、30点)よりも低い評価結果が付与されたライフログD1を注目ログ、つまり「失敗ノウハウ」として特定する。
[0090]
 このように、ノウハウ情報処理システム10は、行動又はイベントに対して成否の評価結果を付与する評価付与部62をさらに備えており、ライフログ特定部60は、成功又は失敗の度合いが閾値よりも高い評価結果が付与されたライフログD1を注目ログとして特定してもよい。これにより、大量のライフログD1の中から、成功ノウハウ又は失敗ノウハウである旨の一定の評価が付与された注目ログを適切に抽出することができる。
[0091]
[補足]
 なお、この発明は、上述した実施形態及び変形例に限定されるものではなく、この発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。或いは、技術的に矛盾が生じない範囲で各々の構成を任意に組み合わせてもよい。
[0092]
 例えば、上記した実施形態及び変形例では、ノウハウ情報処理システムを農業に適用した事例に沿って説明したが、業種はこれに限られない。例えば、林業、水産業、製造業(特に、工芸品製造業)、サービス業(例えば、飲食業)、スポーツ業を含む幅広い業種に適用することができる。

符号の説明

[0093]
10…ノウハウ情報処理システム      12…生産管理サーバ
14…データセンタ            
16、80…ウェアラブルコンピュータ
18…環境センサ群            32…行動情報取得部
34…生体情報取得部           36…ノウハウ情報出力部
38…環境情報取得部           56…イベント情報取得部
58…感情情報取得部           60…ライフログ特定部
62…評価付与部             64…ノウハウ情報編集部
71…ライフログDB(ライフログ記録部) 72…環境情報DB
73…ノウハウ情報DB          74…作業情報DB
82…仮想世界              D1…ライフログ
D2…環境情報              
D3…ノウハウデータ(ノウハウ情報)
D4(a~c)…作業情報         
D5…ノウハウコンテンツ(ノウハウ情報)
NW1、NW2…ネットワーク       
OP1…作業者(第1対象者)
OP2…作業者(第2対象者)

請求の範囲

[請求項1]
 対象者の行動を示す行動情報を取得する行動情報取得部(32)と、
 前記対象者の周囲で起きるイベント又は前記対象者が関与するイベントに関するイベント情報を取得するイベント情報取得部(56)と、
 同時期又は所定時間内にそれぞれ取得された、前記行動情報取得部(32)による前記行動情報と、前記イベント情報取得部(56)による前記イベント情報とを紐付けし、前記対象者のライフログとして記録するライフログ記録部(71)と、
 前記行動又は前記イベントが生じる前記対象者の周囲環境を示す環境情報を取得する環境情報取得部(38)と、
 前記ライフログ記録部(71)により記録された前記ライフログと前記環境情報取得部(38)により取得された前記環境情報とを関連付けた情報、又は前記関連付けた情報から生成した情報を、ノウハウ情報として出力するノウハウ情報出力部(36)と、
 を備えることを特徴とするノウハウ情報処理システム。
[請求項2]
 請求項1に記載のノウハウ情報処理システムにおいて、
 前記対象者の生体活動を示す生体情報を取得する生体情報取得部(34)と、
 前記生体情報取得部(34)により取得された前記生体情報に基づいて前記対象者の感情状態を示す感情情報を取得する感情情報取得部(58)と、
 をさらに備え、
 前記ライフログ記録部(71)は、同時期又は所定時間内にそれぞれ取得された、前記行動情報取得部(32)による前記行動情報と、前記イベント情報取得部(56)による前記イベント情報と、前記感情情報取得部(58)による前記感情情報とを紐付けし、前記ライフログとして記録する
 ことを特徴とするノウハウ情報処理システム。
[請求項3]
 請求項2に記載のノウハウ情報処理システムにおいて、
 前記感情情報の変化が閾値以上である前記ライフログを注目ログとして特定するライフログ特定部(60)をさらに備え、
 前記ノウハウ情報出力部(36)は、前記ライフログ特定部(60)により特定された前記注目ログを含む前記ノウハウ情報を出力する
 ことを特徴とするノウハウ情報処理システム。
[請求項4]
 請求項1に記載のノウハウ情報処理システムにおいて、
 前記ライフログ記録部(71)により過去に記録された、互いに一致又は類似する前記イベントに紐付けされる前記ライフログの中から、前記行動情報の統計的な乖離度が閾値以上である前記ライフログを注目ログとして特定するライフログ特定部(60)をさらに備え、
 前記ノウハウ情報出力部(36)は、前記ライフログ特定部(60)により特定された前記注目ログを含む前記ノウハウ情報を出力する
 ことを特徴とするノウハウ情報処理システム。
[請求項5]
 請求項1に記載のノウハウ情報処理システムにおいて、
 前記行動又は前記イベントに対して成否の評価結果を付与する評価付与部(62)と、
 前記評価付与部(62)により成功又は失敗の度合いが閾値よりも高い前記評価結果が付与された前記ライフログを注目ログとして特定するライフログ特定部(60)をさらに備え、
 前記ノウハウ情報出力部(36)は、前記ライフログ特定部(60)により特定された前記注目ログを含む前記ノウハウ情報を出力する
 ことを特徴とするノウハウ情報処理システム。
[請求項6]
 請求項3~5のいずれか1項に記載のノウハウ情報処理システムにおいて、
 前記ノウハウ情報出力部(36)は、少なくとも前記注目ログを用いて、前記行動を仮想的に体験させる仮想世界を生成可能に構成されることを特徴とするノウハウ情報処理システム。
[請求項7]
 請求項1~6のいずれか1項に記載のノウハウ情報処理システムにおいて、
 前記ライフログ記録部(71)は、前記対象者毎に前記ライフログを記録し、
 前記ノウハウ情報出力部(36)は、第1対象者(OP1)が提供した前記ノウハウ情報を、該ノウハウ情報が示す前記イベント及び前記周囲環境の組み合わせが一致又は類似するライフログを提供した、前記第1対象者(OP1)とは異なる第2対象者(OP2)に対して出力する
 ことを特徴とするノウハウ情報処理システム。
[請求項8]
 対象者の行動を示す行動情報を取得する行動情報取得ステップと、
 前記対象者の周囲で起きるイベント又は前記対象者が関与するイベントに関するイベント情報を取得するイベント情報取得ステップと、
 同時期又は所定時間内にそれぞれ取得された、前記行動情報と前記イベント情報とを紐付けし、前記対象者のライフログとして記録する記録ステップと、
 前記行動又は前記イベントが生じる前記対象者の周囲環境を示す環境情報を取得する環境情報取得ステップと、
 記録された前記ライフログと取得された前記環境情報とを関連付けた情報、又は前記関連付けた情報から生成した情報を、ノウハウ情報として出力する出力ステップと、を1つ又は複数のコンピュータが実行することを特徴とするノウハウ情報処理方法。
[請求項9]
 少なくとも第1コンピュータ(12)と、第2コンピュータ(16)と、環境センサ群(18)とがネットワーク(NW2)を介して接続されたノウハウ情報処理装置(10)であって、
 前記第1コンピュータ(12)は、対象者の行動を示す行動情報と、前記対象者の周囲で起きるイベント又は前記対象者が関与するイベントに関するイベント情報とを紐付けして、前記対象者のライフログとして記録し、
 前記環境センサ群(18)は、前記行動又は前記イベントが生じる前記対象者の周囲環境を示す環境情報を取得し、
 前記第2コンピュータ(16)は、前記第1コンピュータ(12)により記録された前記ライフログと前記環境センサ群(18)により取得された前記環境情報とを関連付けた情報、又は前記関連付けた情報から生成した情報を、ノウハウ情報として出力することを特徴とするノウハウ情報処理装置(10)。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]