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1. (WO2018220793) MAIN BEAM DIRECTION DETERMINATION DEVICE, METHOD OF DETERMINING MAIN BEAM DIRECTION, AND PROGRAM
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明 細 書

発明の名称 主ビーム方向決定装置、主ビーム方向決定方法及びプログラム

技術分野

0001  

背景技術

0002  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0003   0004   0005  

課題を解決するための手段

0006   0007   0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015  

図面の簡単な説明

0016  

発明を実施するための形態

0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110   0111   0112   0113   0114   0115   0116   0117  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11  

明 細 書

発明の名称 : 主ビーム方向決定装置、主ビーム方向決定方法及びプログラム

技術分野

[0001]
 本発明は、主ビーム方向決定装置、主ビーム方向決定方法及びプログラムに関する。

背景技術

[0002]
 IEEE 802.11ad等の無線通信規格において、主ビーム方向の複数の候補のうちから、通信が行われた際の通信品質が高い方向を通信装置の通信に用いられる主ビーム方向として決定する技術が知られている。このような技術の一例としては、ビームフォーミングにおけるセクタレベルスイープが挙げられる。

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0003]
 近年、例えばゲームプログラムを実行するゲーム装置が生成する、ゲームのプレイ状況を表す動画像や音声を無線でヘッドマウントディスプレイ(HMD)等の通信装置に送信し、当該動画像や当該音声を当該通信装置において出力させることが検討されている。
[0004]
 例えばユーザがゲームをプレイしている状況などのように通信が途切れることが望ましくない状況においては、HMD等の通信装置による通信に用いられる主ビーム方向の決定に要する時間を短くすることが重要となる。
[0005]
 本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的の一つは、主ビーム方向の決定に要する時間を短くできる主ビーム方向決定装置、主ビーム方向決定方法及びプログラムを提供することにある。

課題を解決するための手段

[0006]
 上記課題を解決するために、本発明に係る主ビーム方向決定装置は、第1の個数の1次候補のうちのいずれかを通信装置による通信に用いられる主ビーム方向として決定する主ビーム方向決定装置であって、前記通信装置による通信の通信品質に応じて、前記第1の個数よりも小さな第2の個数の前記1次候補、又は、当該第2の個数よりも小さな第3の個数の前記1次候補を、2次候補として選択する選択部と、前記2次候補のうちのいずれかを前記主ビーム方向として決定する決定部と、を含む。
[0007]
 本発明の一態様では、前記選択部は、前記通信装置による通信に現在用いられている前記主ビーム方向に基づいて、前記2次候補を選択する。
[0008]
 この態様では、前記選択部は、前記1次候補に対応付けられる方向と前記通信装置による通信に現在用いられている前記主ビーム方向とのなす角度の小ささに従って、前記2次候補を選択してもよい。
[0009]
 あるいは、前記通信装置は複数のアンテナを備えており、前記複数のアンテナのそれぞれには、前記複数の1次候補のうちの一部が対応付けられており、前記選択部は、前記通信装置による通信に現在用いられている前記アンテナに対応付けられている前記複数の1次候補のうちの一部を、前記2次候補として選択してもよい。
[0010]
 また、本発明の一態様では、前記複数の1次候補のそれぞれに対応付けられる通信品質を示す通信品質データを記憶する通信品質データ記憶部、をさらに含み、前記選択部は、前記通信品質データ記憶部に記憶されている前記通信品質データが示す、前記複数の1次候補のそれぞれに対応付けられる過去の通信品質に基づいて、前記2次候補を選択する。
[0011]
 また、本発明に係る別の主ビーム方向決定装置は、第1の個数の1次候補のうちのいずれかを通信装置による通信に用いられる主ビーム方向として決定する主ビーム方向決定装置であって、前記通信装置による通信に現在用いられている前記主ビーム方向に基づいて、前記第1の個数の1次候補のうちの一部を2次候補として選択する選択部と、前記2次候補のうちのいずれかを前記主ビーム方向として決定する決定部と、を含む。
[0012]
 また、本発明の一態様では、前記決定部は、選択される前記2次候補の数が2以上である場合は、当該2以上の前記2次候補のそれぞれによる通信が行われた際の通信品質に基づいて、当該2以上の前記2次候補のうちのいずれかを前記主ビーム方向として決定し、選択される前記2次候補の数が1である場合は、当該2次候補を前記主ビーム方向として決定する。
[0013]
 また、本発明の一態様では、決定される前記主ビーム方向を調整するビームリファインメント処理を実行するビームリファインメント処理実行部、をさらに含む。
[0014]
 また、本発明に係る主ビーム方向決定方法は、第1の個数の1次候補のうちのいずれかを通信装置による通信に用いられる主ビーム方向として決定する主ビーム方向決定方法であって、前記通信装置による通信の通信品質に応じて、前記第1の個数よりも小さな第2の個数の前記1次候補、又は、当該第2の個数よりも小さな第3の個数の前記1次候補を、2次候補として選択するステップと、前記2次候補のうちのいずれかを前記主ビーム方向として決定するステップと、を含む。
[0015]
 また、本発明に係るプログラムは、第1の個数の1次候補のうちのいずれかを通信装置による通信に用いられる主ビーム方向として決定するコンピュータに、前記通信装置による通信の通信品質に応じて、前記第1の個数よりも小さな第2の個数の前記1次候補、又は、当該第2の個数よりも小さな第3の個数の前記1次候補を、2次候補として選択する手順、前記2次候補のうちのいずれかを前記主ビーム方向として決定する手順、を実行させる。

図面の簡単な説明

[0016]
[図1] 本発明の一実施形態に係る映像表示システムの全体構成の一例を示す図である。
[図2] 本発明の一実施形態に係るヘッドマウントディスプレイの構成の一例を示す図である。
[図3] セクタレベルスイープにおける主ビーム方向の複数の候補の一例を模式的に示すセクタ候補図である。
[図4] セクタ候補図における角度φ及び角度θの組合せと、主ビーム方向との対応関係の一例を説明する説明図である。
[図5] 本発明の一実施形態に係るヘッドマウントディスプレイで実装される機能の一例を示す機能ブロック図である。
[図6] 1次候補セクタデータの一例を示す図である。
[図7] 本発明の一実施形態に係るヘッドマウントディスプレイにおいて行われる処理の流れの一例を示すフロー図である。
[図8] 本発明の一実施形態の第1の変形例に係るヘッドマウントディスプレイで実装される機能の一例を示す機能ブロック図である。
[図9] 本発明の一実施形態の第1の変形例に係るヘッドマウントディスプレイにおいて行われる処理の流れの一例を示すフロー図である。
[図10] 本発明の一実施形態の第2の変形例に係るヘッドマウントディスプレイにおいて行われる処理の流れの一例を示すフロー図である。
[図11] 本発明の一実施形態の第2の変形例に係るヘッドマウントディスプレイにおいて行われる処理の流れの一例を示すフロー図である。

発明を実施するための形態

[0017]
 以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[0018]
 図1は、本発明の一実施形態に係る映像表示システム10の全体構成の一例を示す図である。図2は、本実施形態に係るヘッドマウントディスプレイ(HMD)12の構成の一例を示す図である。
[0019]
 図1に示すように、本実施形態に係る映像表示システム10は、HMD12とエンタテインメント装置14と中継装置16とディスプレイ18とカメラマイクユニット20とコントローラ22とを含んでいる。
[0020]
 本実施形態に係るHMD12には、例えば図2に示すように、プロセッサ30、記憶部32、通信部34、入出力部38、表示部40、センサ部42、音声出力部44が含まれる。
[0021]
 プロセッサ30は、例えばHMD12にインストールされるプログラムに従って動作するマイクロプロセッサ等のプログラム制御デバイスである。
[0022]
 記憶部32は、例えばROMやRAM等の記憶素子などである。記憶部32には、プロセッサ30によって実行されるプログラムなどが記憶される。
[0023]
 通信部34は、例えば複数のアンテナ36を備えた無線LANモジュールなどの通信インタフェースである。本実施形態に係る通信部34は、4つのアンテナ36(アンテナ36a,36b,36c,及び36d)を備えている。本実施形態では図1に示すように、HMD12の前側上方にアンテナ36aが配置されている。またHMD12の右側にアンテナ36bが配置されている。またHMD12の後側にアンテナ36cが配置されている。またHMD12の左側にアンテナ36dが配置されている。なお本実施形態ではこれら4つのアンテナ36はアダプティブアレイアンテナであることとする。なお、通信部34が、複数のアンテナ36を備えている必要はなく、例えば通信部34がアンテナ36を1つだけ備えていてもよい。
[0024]
 入出力部38は、例えばHDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)ポート、USBポート、AUXポートなどの入出力ポートである。
[0025]
 表示部40は、HMD12の前側に配置されている、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等のディスプレイであり、エンタテインメント装置14が生成する映像などを表示させる。また表示部40は、HMD12の筐体に収容される。表示部40は、例えばエンタテインメント装置14が出力して中継装置16で中継される映像信号を受信して、当該映像信号が表す映像を出力するようにしてもよい。本実施形態に係る表示部40は、例えば左目用の画像と右目用の画像を表示することによって三次元画像を表示させることができるようになっている。なお表示部40は三次元画像の表示ができず二次元画像の表示のみができるものであっても構わない。
[0026]
 センサ部42は、例えば加速度センサやモーションセンサなどといったセンサである。センサ部42は、HMD12の回転量、移動量などの計測結果を所定のフレームレートで、プロセッサ30に出力する。
[0027]
 音声出力部44は、例えばヘッドホンやスピーカ等であり、エンタテインメント装置14が生成する音声データが表す音声などを出力する。音声出力部44は、例えばエンタテインメント装置14が出力して中継装置16で中継される音声信号を受信して、当該音声信号が表す音声を出力する。
[0028]
 本実施形態に係るエンタテインメント装置14は、例えばゲームコンソール、DVDプレイヤ、Blu-ray(登録商標)プレイヤなどといったコンピュータである。本実施形態に係るエンタテインメント装置14は、例えば記憶されているゲームプログラムの実行や光ディスクに記録されたコンテンツの再生などによって映像や音声を生成する。そして本実施形態に係るエンタテインメント装置14は、生成される映像を表す映像信号や生成される音声を表す音声信号を、中継装置16を経由して、HMD12やディスプレイ18に出力する。
[0029]
 本実施形態に係る中継装置16は、エンタテインメント装置14から出力される映像信号や音声信号を中継してHMD12やディスプレイ18に出力するコンピュータである。本実施形態に係る中継装置16には、アレイアンテナが内蔵された無線LANモジュールなどの通信インタフェースである通信部16aが含まれている。
[0030]
 本実施形態に係るディスプレイ18は、例えば液晶ディスプレイ等であり、エンタテインメント装置14から出力される映像信号が表す映像などを表示させる。
[0031]
 本実施形態に係るカメラマイクユニット20は、例えば被写体を撮像した画像をエンタテインメント装置14に出力するカメラ20a及び周囲の音声を取得して当該音声を音声データに変換してエンタテインメント装置14に出力するマイク20bを含んでいる。また本実施形態に係るカメラ20aはステレオカメラである。
[0032]
 HMD12と中継装置16とは、例えば、無線通信によるデータの送受信が互いに可能になっている。エンタテインメント装置14と中継装置16とは、例えば、HDMIケーブルやUSBケーブルなどを介して接続されている。中継装置16とディスプレイ18とは、例えば、HDMIケーブルなどを介して接続されている。エンタテインメント装置14とカメラマイクユニット20とは、例えば、AUXケーブルなどを介して接続されている。
[0033]
 本実施形態に係るコントローラ22は、エンタテインメント装置14に対する操作入力を行うための操作入力装置である。ユーザは、コントローラ22が備える方向キーやボタンを押下したり、操作スティックを傾けたりすることで、コントローラ22を用いて各種の操作入力を行うことができる。そして本実施形態では、コントローラ22は、操作入力に対応付けられる入力データをエンタテインメント装置14に出力する。また本実施形態に係るコントローラ22は、USBポートを備えている。そしてコントローラ22は、USBケーブルでエンタテインメント装置14と接続することで、有線で入力データをエンタテインメント装置14に出力することができる。また本実施形態に係るコントローラ22は、無線通信モジュール等を備えており、無線で入力データをエンタテインメント装置14に出力することができるようにもなっている。
[0034]
 HMD12と中継装置16との間では60GHz帯などといったミリ波による無線通信が行われてもよい。本実施形態では、通信品質が高い方向が主ビーム方向として設定されるように調整することで通信品質が確保されることとなる。
[0035]
 主ビーム方向を設定する技術の一例としてビームフォーミング処理が知られている。ビームフォーミング処理は、セクタレベルスイープ処理とビームリファインメント処理とから構成される。セクタレベルスイープ処理では主ビーム方向の複数の候補のうちからHMD12による通信に用いられる主ビーム方向が決定される。ここで例えば、主ビーム方向の複数の候補のうちから通信が行われた際の信号対雑音比(S/N比)や受信強度などといった通信品質が高い方向がHMD12による通信に用いられる主ビーム方向として決定されてもよい。セクタレベルスイープ処理によってHMD12による通信に用いられる主ビーム方向が決定されると、その決定された主ビーム方向を微調整するビームリファインメント処理が実行される。なおセクタレベルスイープ処理もビームリファインメント処理も、HMD12の通信部34と中継装置の通信部16aとの間の通信(ネゴシエーション)によって行われる。
[0036]
 図3は、セクタレベルスイープ処理における主ビーム方向の複数の候補の一例を模式的に示すセクタ候補図である。図4は、図3に示すセクタ候補図における角度φ及び角度θの組合せと、主ビーム方向との対応関係の一例を説明する説明図である。
[0037]
 図3に示すセクタ候補図に×印で示されている点のそれぞれが、セクタレベルスイープにおける主ビーム方向の候補に相当するセクタを表している。以下、これらのセクタを1次候補セクタと呼ぶこととする。図3の例では、64個の1次候補セクタが設定されている。そしてこれらの1次候補セクタのそれぞれは、角度φと角度θとの組合せに対応付けられる。以下、角度φと角度θとの組合せを主ビーム角度パラメータ(φ,θ)と呼ぶこととする。
[0038]
 本実施形態では例えば、アンテナ36aの面に垂直な方向であって、HMD12を装着したユーザの後頭部から前頭部に向かう方向が、図4におけるX軸正方向に相当することとする。またアンテナ36aの面に沿った方向であって、HMD12を装着したユーザの右側頭部から左側頭部に向かう方向が、図4におけるY軸正方向に相当することとする。またアンテナ36aの面に沿った方向であって、X軸正方向から見てY軸正方向を反時計回りに90度回転させた方向をZ軸正方向とする。そして本実施形態では図4に示すように、Z軸正方向から見た際における、X軸を基準として反時計回りを正とした角度を角度φとする。また、Z軸正方向となす角度を角度θとする。例えば、X軸正方向に相当する主ビーム角度パラメータ(φ,θ)は(0,+90)となる。なお本実施形態では主ビーム角度パラメータの値の単位は「度」であることとする。また本実施形態では、-180≦φ<+180であり、0≦θ≦180であることとする。
[0039]
 従来のセクタレベルスイープ処理では、HMD12と中継装置16との間でのネゴシエーションが行われていた。そして当該ネゴシエーションにおいて、セクタ候補図に配置された64個の1次候補セクタのすべてについて、それぞれの1次候補セクタに対応付けられる方向を主ビーム方向とする通信を行った際の通信品質が確認されていた。そして最も通信品質が高い1次候補セクタに対応付けられる方向が主ビーム方向として決定されていた。
[0040]
 一方本実施形態では、第1のセクタレベルスイープ処理と第2のセクタレベルスイープ処理という2種類のセクタレベルスイープ処理が実行される。第1のセクタレベルスイープ処理は、例えばビーコンインターバルのタイミングなどといった所定のタイミングで実行される。ここで第1のセクタレベルスイープ処理が所定の時間間隔で実行されてもよい。一方、第2のセクタレベルスイープ処理は、第1のセクタレベルスイープの実行タイミングとは異なるタイミングであっても、通信品質の悪化に応じて適宜実行される。
[0041]
 第2のセクタレベルスイープ処理では、従来のセクタレベルスイープと同様に、例えばセクタ候補図に配置された64個の1次候補セクタのそれぞれについて、当該1次候補セクタに対応付けられる方向を主ビーム方向とする通信を行った際の通信品質が確認される。そして最も通信品質が高い1次候補セクタに対応付けられる方向が主ビーム方向として決定される。
[0042]
 一方、第1のセクタレベルスイープ処理では、一部の1次候補セクタのみに対してセクタレベルスイープ処理が実行される。そのため第1のセクタレベルスイープ処理を含むビームフォーミング処理では、従来のビームフォーミング処理よりも主ビーム方向の決定に要する時間を短くできることとなる。
[0043]
 以下、本実施形態に係るHMD12の機能並びに本実施形態に係るHMD12で実行される処理についてさらに説明する。なお本実施形態に係るHMD12は、複数の1次候補のうちのいずれかを通信装置による通信に用いられる主ビーム方向として決定する主ビーム方向決定装置としての役割も、中継装置16と通信する通信装置としての役割も担うこととなる。
[0044]
 図5は、本実施形態に係るHMD12で実装される機能の一例を示す機能ブロック図である。なお、本実施形態に係るHMD12で、図5に示す機能のすべてが実装される必要はなく、また、図5に示す機能以外の機能が実装されていても構わない。
[0045]
 図5に示すように、本実施形態に係るHMD12は、機能的には例えば、1次候補セクタデータ記憶部50、通信品質確認部52、第1セクタレベルスイープ処理実行部54、第2セクタレベルスイープ処理実行部56、ビームリファインメント処理実行部58、を含んでいる。1次候補セクタデータ記憶部50は、記憶部32を主として実装される。通信品質確認部52、第1セクタレベルスイープ処理実行部54、第2セクタレベルスイープ処理実行部56、ビームリファインメント処理実行部58は、プロセッサ30及び通信部34を主として実装される。
[0046]
 以上の機能は、コンピュータであるHMD12にインストールされた、以上の機能に対応する指令を含むプログラムをプロセッサ30で実行することにより実装されてもよい。このプログラムは、例えば、光ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等のコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を介して、あるいは、インターネットなどを介してHMD12に供給される。
[0047]
 1次候補セクタデータ記憶部50は、本実施形態では例えば、1次候補セクタを示す1次候補セクタデータを記憶する。本実施形態に係る1次候補セクタデータには例えば、図6に示すように、1次候補セクタデータの識別情報である1次候補セクタIDと、上述の主ビーム角度パラメータ(φ,θ)と、が含まれている。また本実施形態では、1次候補セクタデータ記憶部50は、図6に示すように、1次候補セクタデータを複数記憶する。図6の例では、64個の1次候補セクタデータが示されている。また1次候補セクタデータが示す1次候補セクタは、主ビーム角度パラメータ(φ,θ)によって、基準となる向き(例えばX軸正方向)に対する角度に対応付けられている。
[0048]
 通信品質確認部52は、本実施形態では例えば、HMD12による通信の通信品質を確認する。上述のように、通信品質確認部52は、例えば、通信部34による通信における、信号対雑音比(S/N比)や受信強度などを確認してもよい。
[0049]
 第1セクタレベルスイープ処理実行部54は、本実施形態では例えば、所定のタイミングに第1のセクタレベルスイープ処理を実行して、HMD12の主ビーム方向を決定する。ここで例えばビーコンインターバルのタイミングに、第1のセクタレベルスイープ処理が実行されてもよい。
[0050]
 本実施形態では例えば、第1セクタレベルスイープ処理実行部54は、HMD12による通信に現在用いられている主ビーム方向に対してセクタレベルスイープ処理を実行する。この場合は、HMD12による通信に現在用いられている主ビーム方向が、そのまま再度、HMD12による通信に用いられる主ビーム方向として決定されることとなる。
[0051]
 ここで第1セクタレベルスイープ処理実行部54は、1次候補セクタデータ記憶部50に記憶されている1次候補セクタデータを参照して、HMD12による通信に現在用いられている主ビーム方向を特定してもよい。本実施形態では第1のセクタレベルスイープ処理が実行される際には、HMD12の向きや位置は前回の第1のセクタレベルスイープ処理の実行の際と大きく変動していないことを仮定している。この仮定に基づき、例えば、HMD12による通信に現在用いられている主ビーム方向に対応する1次候補セクタデータと同じ1次候補セクタデータが、再度、HMD12による通信に用いられる主ビーム方向に対応する1次候補セクタデータとして決定されてもよい。
[0052]
 第2セクタレベルスイープ処理実行部56は、本実施形態では例えば、HMD12による通信の通信品質の悪化に応じて、第2のセクタレベルスイープ処理を実行する。ここで例えば、第1のセクタレベルスイープ処理の実行タイミングとは異なるタイミングであっても、通信品質確認部52が確認した通信品質が所定の通信品質よりも悪い場合に、第2のセクタレベルスイープ処理が実行されてもよい。
[0053]
 本実施形態では例えば、第2セクタレベルスイープ処理実行部56は、第1の個数の1次候補セクタのそれぞれを主ビーム方向とした通信における通信品質を確認する。以下、上述の第1の個数の1次候補セクタをN1個の1次候補セクタと呼ぶこととする。そして、第2セクタレベルスイープ処理実行部56は、例えば、最も通信品質が高かった主ビーム方向を、HMD12による通信に用いられる主ビーム方向として決定する。ここで例えば、1次候補セクタデータ記憶部50に記憶されている1次候補セクタデータのそれぞれに対応付けられる64個の1次候補セクタに対して第2のセクタレベルスイープ処理が実行されてもよい。この場合は、上述のN1個は64個を指すこととなる。なお1次候補セクタデータ記憶部50に記憶されている1次候補セクタデータのそれぞれに対応付けられるすべての1次候補セクタに対して第2のセクタレベルスイープ処理が実行される必要はない。例えば、1次候補セクタのうちの一部のセクタに対してのみ第2のセクタレベルスイープ処理が実行されるようにしてもよい。
[0054]
 ビームリファインメント処理実行部58は、第1セクタレベルスイープ処理実行部54又は第2セクタレベルスイープ処理実行部56が決定した主ビーム方向を微調整するビームリファインメント処理を実行する。
[0055]
 以下、本実施形態に係るHMD12において行われる処理の流れの一例を、図7に示すフロー図を参照しながら説明する。本処理例では例えば、以下のS101~S105に示す処理のループが繰り返し実行されることとする。
[0056]
 まず、通信品質確認部52が、HMD12による通信の通信品質を確認し、当該通信品質が所定の品質よりも悪いか否かを確認する(S101)。
[0057]
 ここで所定の品質よりも悪くないことが確認された場合は(S101:N)、第1セクタレベルスイープ処理実行部54が、ビーコンインターバルのタイミングなどといった所定のタイミングが到来したか否かを確認する(S102)。ここで所定のタイミングが到来したことが確認されなかった場合は(S102:N)、S101に示す処理に戻る。一方、所定のタイミングが到来したことが確認された場合は(S102:Y)、第1セクタレベルスイープ処理実行部54が、HMD12による通信に現在用いられている主ビーム方向に対する第1のセクタレベルスイープ処理を実行する(S103)。
[0058]
 一方、S101に示す処理で所定の品質よりも悪いことが確認された場合は(S101:Y)、第2セクタレベルスイープ処理実行部56が、N1個の1次候補セクタに対して第2のセクタレベルスイープ処理を実行する(S104)。S104に示す処理では、例えばN1個の1次候補セクタのそれぞれを主ビーム方向とした通信における通信品質が確認される。そして例えば、最も通信品質が高かった主ビーム方向が、HMD12による通信に用いられる主ビーム方向として決定される。
[0059]
 そしてS103に示す処理又はS104に示す処理が終了すると、ビームリファインメント処理実行部58が、S103又はS104に示す処理で決定された主ビーム方向の微調整であるビームリファインメント処理を行い(S105)、S101に示す処理に戻る。
[0060]
 そして上述のように、S101~S105に示す処理のループが繰り返し実行されることとなる。
[0061]
 図7に示す処理例では、HMD12による通信に現在用いられている主ビーム方向だけに対して第1のセクタレベルスイープ処理が実行される。そのため、図7に示す処理例では、従来のビームフォーミング処理よりも主ビーム方向の決定に要する時間を短くできることとなる。
[0062]
 なお上述のS103に示す処理が実行されなくてもよい。そしてこの場合に、S105に示す処理において、通信に現在用いられている主ビーム方向に対するビームリファインメント処理が実行されてもよい。
[0063]
 また上述のS103に示す処理において、複数の1次候補セクタに対して第1のセクタレベルスイープ処理が実行されてもよい。この場合に、最も通信品質が高かった主ビーム方向が、HMD12による通信に用いられる主ビーム方向として決定されてもよい。
[0064]
 また上述のS104に示す処理において、1次候補セクタの一部であるセクタだけに対して第2のセクタレベルスイープ処理が実行されるようにしてもよい。また上述のS104に示す処理において、S101に示す処理で確認される通信品質に応じた数のセクタに対して第2のセクタレベルスイープ処理が実行されるようにしてもよい。ここで例えばS101に示す処理で確認される通信品質が悪いほど多くの数のセクタに対して第2のセクタレベルスイープ処理が実行されるようにしてもよい。
[0065]
 図8は、本実施形態の第1の変形例に係るHMD12で実装される機能の一例を示す機能ブロック図である。なお、第1の変形例に係るHMD12で、図8に示す機能のすべてが実装される必要はなく、また、図8に示す機能以外の機能が実装されていても構わない。
[0066]
 図8に示すように、第1の変形例に係るHMD12は、機能的には例えば、1次候補セクタデータ記憶部150、通信品質確認部152、第1セクタレベルスイープ処理実行部154、第2セクタレベルスイープ処理実行部156、ビームリファインメント処理実行部158、2次候補セクタ選択部160、を含んでいる。1次候補セクタデータ記憶部150は、記憶部32を主として実装される。通信品質確認部152、第1セクタレベルスイープ処理実行部154、第2セクタレベルスイープ処理実行部156、ビームリファインメント処理実行部158は、プロセッサ30及び通信部34を主として実装される。2次候補セクタ選択部160は、プロセッサ30を主として実装される。
[0067]
 以上の機能は、コンピュータであるHMD12にインストールされた、以上の機能に対応する指令を含むプログラムをプロセッサ30で実行することにより実装されてもよい。このプログラムは、例えば、光ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等のコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を介して、あるいは、インターネットなどを介してHMD12に供給される。
[0068]
 図8に示す1次候補セクタデータ記憶部150、通信品質確認部152、第2セクタレベルスイープ処理実行部156、ビームリファインメント処理実行部158の機能は、それぞれ、図5に示す1次候補セクタデータ記憶部50、通信品質確認部52、第2セクタレベルスイープ処理実行部56、ビームリファインメント処理実行部58の機能と同様であるので説明を省略する。
[0069]
 第1の変形例では例えば、通信品質確認部152は、HMD12による通信に用いられている変調方式や符号化方式を示すMCS(modulation and coding scheme)の値(インデックス番号)を確認してもよい。
[0070]
 第1の変形例では例えば、2次候補セクタ選択部160は、1次候補セクタのうちの一部を2次候補セクタとして選択する。ここで例えば、選択のタイミングにおけるHMD12による通信の通信品質に応じて、上述の第1の個数よりも小さな第2の個数の1次候補、又は、当該第2の個数よりも小さな第3の個数の1次候補を2次候補として選択してもよい。
[0071]
 ここで例えば、確認されたMCSの値が所定の閾値t1未満である場合は、上述のN1個よりも小さな第2の個数の1次候補セクタが2次候補セクタとして選択されてもよい。以下、第2の個数の1次候補セクタをN2個の1次候補セクタと呼ぶこととする。
[0072]
 この場合、2次候補セクタ選択部160は、例えばHMD12による通信に現在用いられている主ビーム方向に基づいて、2次候補セクタを選択してもよい。例えば1次候補セクタに対応付けられる方向とHMD12による通信に現在用いられている主ビーム方向とのなす角度の小ささに従って、2次候補セクタが選択されてもよい。
[0073]
 例えばHMD12による通信に現在用いられている主ビーム方向に対応する主ビーム角度パラメータの値が(φ1,θ1)であることとする。この場合、主ビーム角度パラメータの値(φ,θ)が、φ1-Δφ≦φ≦φ1+Δφ、かつ、θ1-Δθ≦θ≦θ1+Δθとの条件を満足する1次候補セクタデータが、2次候補セクタを示す2次候補セクタデータとして選択されてもよい。なおΔφは角度φについての所定の閾値であり、Δθは角度θについての所定の閾値であることとする。なお2次候補セクタデータの選択方法は上述のものに限定されない。例えば、すべての1次候補セクタデータについて、当該1次候補セクタデータに対応付けられる方向と、HMD12による通信に現在用いられている主ビーム方向と、の差に対応付けられる値が算出されるようにしてもよい。例えば主ビーム角度パラメータの値が(φ,θ)である1次候補セクタデータについて、(φ-φ1)^2+(θ-θ1)^2の値が算出されるようにしてもよい。そして算出された値が小さいものから順に所定の数の1次候補セクタデータが、2次候補セクタを示す2次候補セクタデータとして選択されてもよい。
[0074]
 そして例えば、確認されたMCSの値が所定の閾値t1以上である場合は、上述のN2個よりもさらに小さな第3の個数の1次候補セクタが2次候補セクタとして選択されてもよい。以下、第3の個数の1次候補セクタをN3個の1次候補セクタと呼ぶこととする。ここで例えば、1のセクタが2次候補セクタとして選択されてもよい。例えば、上述のように、HMD12による通信に現在用いられている主ビーム方向に対応するセクタが2次候補セクタとして選択されてもよい。
[0075]
 第1の変形例では例えば、第1セクタレベルスイープ処理実行部154は、2次候補セクタ選択部160が選択する2次候補セクタに対して第1のセクタレベルスイープ処理を実行して、HMD12による通信に用いられる主ビーム方向を決定してもよい。例えば2次候補セクタ選択部160が選択する2次候補セクタデータのそれぞれに対応付けられる方向に対して第1のセクタレベルスイープ処理が実行されてもよい。ここで例えば、選択される2次候補セクタの数が2以上である場合は、当該2以上の2次候補セクタのそれぞれによる通信が行われた際の通信品質に基づいて、当該2以上の2次候補セクタのうちのいずれかが主ビーム方向として決定されてもよい。例えば当該2以上の2次候補セクタのうち最も通信品質が高かったものに対応する主ビーム方向が、HMD12による通信に用いられる主ビーム方向として決定されてもよい。一方、選択される2次候補セクタの数が1である場合は、当該2次候補セクタが、HMD12による通信に用いられる主ビーム方向として決定されてもよい。
[0076]
 以下、第1の変形例に係るHMD12において行われる処理の流れの一例を、図9に示すフロー図を参照しながら説明する。本処理例では例えば、以下のS201~S208に示す処理のループが繰り返し実行されることとする。
[0077]
 まず、通信品質確認部152が、HMD12による通信の通信品質を確認し、当該通信品質が所定の品質よりも悪いか否かを確認する(S201)。
[0078]
 ここで所定の品質よりも悪くないことが確認された場合は(S201:N)、第1セクタレベルスイープ処理実行部154が、ビーコンインターバルのタイミングなどといった所定のタイミングが到来したか否かを確認する(S202)。ここで所定のタイミングが到来したことが確認されなかった場合は(S202:N)、S201に示す処理に戻る。
[0079]
 一方、所定のタイミングが到来したことが確認された場合は(S202:Y)、通信品質確認部152が、HMD12による通信に用いられている変調方式や符号化方式を示すMCSの値を確認する(S203)。
[0080]
 S203に示す処理で確認されたMCSの値が閾値t1未満である場合は、2次候補セクタ選択部160が、第1候補セクタのなかから、上述のようにしてN2個の2次候補セクタを選択する(S204)。一方、S203に示す処理で確認されたMCSの値が閾値t1以上である場合は、2次候補セクタ選択部160が、第1候補セクタのなかから、上述のようにしてN3個の2次候補セクタを選択する(S205)。ここで例えば、HMD12による通信に現在用いられている主ビーム方向に対応する2次候補セクタが選択されてもよい。
[0081]
 そして第1セクタレベルスイープ処理実行部154が、S204又はS205に示す処理で選択された2次候補セクタに対する第1のセクタレベルスイープ処理を実行し、HMD12による通信に用いられる主ビーム方向を決定する(S206)。
[0082]
 S201に示す処理で所定の品質よりも悪いことが確認された場合は(S201:Y)、第2セクタレベルスイープ処理実行部156が、N1個の1次候補セクタに対して第2のセクタレベルスイープ処理を実行する(S207)。S207に示す処理では、例えばN1個の1次候補セクタのそれぞれを主ビーム方向とした通信における通信品質が確認される。そして例えば、最も通信品質が高かった主ビーム方向が、HMD12による通信に用いられる主ビーム方向として決定される。
[0083]
 そしてS206に示す処理又はS207に示す処理が終了すると、ビームリファインメント処理実行部158が、S206又はS207に示す処理で決定された主ビーム方向の微調整であるビームリファインメント処理を行い(S208)、S201に示す処理に戻る。
[0084]
 そして上述のように、S201~S208に示す処理のループが繰り返し実行されることとなる。
[0085]
 第1の変形例では、1次候補セクタのなかから2次候補セクタとして選択されるセクタに対して第1のセクタレベルスイープ処理が実行される。そのため第1の変形例によれば、従来のビームフォーミング処理よりも主ビーム方向の決定に要する時間を短くできることとなる。
[0086]
 なお第1の変形例において、1次候補セクタデータ記憶部150に記憶されている1次候補セクタデータのそれぞれにいずれかのアンテナ36が対応付けられていてもよい。ここで例えば、1次候補セクタデータのそれぞれに、セクタレベルスイープ処理において当該1次候補セクタデータに対応する方向を主ビーム方向とする通信を行った際の通信品質の確認に用いられるアンテナ36が対応付けられていてもよい。あるいは例えば、1次候補セクタデータのそれぞれに、当該1次候補セクタデータに対応する方向がHMD12の通信における主ビーム方向である場合にHMD12の通信に用いられるアンテナ36が対応付けられていてもよい。
[0087]
 そしてこの場合に2次候補セクタ選択部160が、HMD12による通信に現在用いられている主ビーム方向に対応付けられているアンテナ36を特定してもよい。そして2次候補セクタ選択部160が、特定されたアンテナ36に対応付けられる1次候補セクタデータを、2次候補セクタに対応付けられる2次候補セクタデータとして選択してもよい。
[0088]
 この場合も1次候補セクタのなかから2次候補セクタとして選択されるセクタに対して第1のセクタレベルスイープ処理が実行されるので、従来のビームフォーミング処理よりも主ビーム方向の決定に要する時間を短くできることとなる。
[0089]
 なお上述のS203に示す処理で確認されるMCSの値に応じて、3段階以上の数の2次候補セクタが選択されてもよい。例えばS203に示す処理で確認されたMCSの値が上述の値t1よりも小さい閾値t2未満である場合は、上述のN2個より大きくN1個より小さいN4個の2次候補セクタが選択されてもよい。そしてS203に示す処理で確認されたMCSの値が閾値t2以上閾値t1未満である場合は、上述のN2個の2次候補セクタが選択されてもよい。そしてS203に示す処理で確認されたMCSの値が閾値t1以上である場合は、上述のN3個の2次候補セクタが選択されてもよい。
[0090]
 また上述のS205に示す処理で1の2次候補セクタが選択される場合は、S206に示す処理が実行されなくてもよい。そしてこの場合に、S208に示す処理において、選択された2次候補セクタに対応付けられる主ビーム方向に対するビームリファインメント処理が実行されてもよい。
[0091]
 また上述のS207に示す処理において、1次候補セクタの一部であるセクタだけに対して第2のセクタレベルスイープ処理が実行されるようにしてもよい。この場合に、2次候補セクタの数よりも多い数のセクタに対して第2のセクタレベルスイープ処理が実行されるようにしてもよい。また上述のS207に示す処理において、S201に示す処理で確認される通信品質に応じた数のセクタに対して第2のセクタレベルスイープ処理が実行されるようにしてもよい。ここで例えばS201に示す処理で確認される通信品質が悪いほど多くの数のセクタに対して第2のセクタレベルスイープ処理が実行されるようにしてもよい。
[0092]
 図10は、本実施形態の第2の変形例に係るHMD12で実装される機能の一例を示す機能ブロック図である。なお、第2の変形例に係るHMD12で、図10に示す機能のすべてが実装される必要はなく、また、図10に示す機能以外の機能が実装されていても構わない。
[0093]
 図10に示すように、第2の変形例に係るHMD12は、機能的には例えば、1次候補セクタデータ記憶部250、通信品質確認部252、第1セクタレベルスイープ処理実行部254、第2セクタレベルスイープ処理実行部256、ビームリファインメント処理実行部258、2次候補セクタ選択部260、通信品質データ生成部262、通信品質データ記憶部264、を含んでいる。1次候補セクタデータ記憶部250、通信品質データ記憶部264は、記憶部32を主として実装される。通信品質確認部252、第1セクタレベルスイープ処理実行部254、第2セクタレベルスイープ処理実行部256、ビームリファインメント処理実行部258、通信品質データ生成部262は、プロセッサ30及び通信部34を主として実装される。2次候補セクタ選択部260は、プロセッサ30を主として実装される。
[0094]
 以上の機能は、コンピュータであるHMD12にインストールされた、以上の機能に対応する指令を含むプログラムをプロセッサ30で実行することにより実装されてもよい。このプログラムは、例えば、光ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等のコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を介して、あるいは、インターネットなどを介してHMD12に供給される。
[0095]
 図10に示す1次候補セクタデータ記憶部250、通信品質確認部252、第1セクタレベルスイープ処理実行部254、第2セクタレベルスイープ処理実行部256、ビームリファインメント処理実行部258、2次候補セクタ選択部260の機能は、それぞれ、図8に示す1次候補セクタデータ記憶部150、通信品質確認部152、第1セクタレベルスイープ処理実行部154、第2セクタレベルスイープ処理実行部156、ビームリファインメント処理実行部158、2次候補セクタ選択部260の機能と同様であるので説明を省略する。
[0096]
 第2の変形例では例えば、通信品質データ生成部262が、第1候補セクタのそれぞれに対応付けられる方向を主ビーム方向とする通信を行った際の通信品質を示す通信品質データを生成する。ここで例えば、第2のセクタレベルスイープ処理が実行された際における通信品質を示す通信品質データが生成されてもよい。通信品質データには、通信品質の確認が行われた第1候補セクタに対応付けられる第1候補セクタID、及び、通信品質の確認が行われた時刻を示す時刻データが関連付けられていてもよい。
[0097]
 そして第2の変形例では例えば、通信品質データ記憶部264が、通信品質データ生成部262が生成する通信品質データを記憶する。
[0098]
 そして第2の変形例では例えば、2次候補セクタ選択部260が、通信品質データ記憶部264が記憶している通信品質データが示す、複数の第1候補セクタのそれぞれに対応付けられる過去の通信品質に基づいて、2次候補セクタを選択してもよい。ここで例えば直近の第2のセクタレベルスイープ処理が実行された際における通信品質が高いものから順に所定の数の1次候補セクタが、2次候補セクタとして選択されてもよい。
[0099]
 以下、第2の変形例に係るHMD12において行われる処理の流れの一例を、図11に示すフロー図を参照しながら説明する。本処理例では例えば、以下のS301~S309に示す処理のループが繰り返し実行されることとする。
[0100]
 まず、通信品質確認部252が、HMD12による通信の通信品質を確認し、当該通信品質が所定の品質よりも悪いか否かを確認する(S301)。
[0101]
 ここで所定の品質よりも悪くないことが確認された場合は(S301:N)、第1セクタレベルスイープ処理実行部254が、ビーコンインターバルのタイミングなどといった所定のタイミングが到来したか否かを確認する(S302)。ここで所定のタイミングが到来したことが確認されなかった場合は(S302:N)、S301に示す処理に戻る。
[0102]
 一方、所定のタイミングが到来したことが確認された場合は(S302:Y)、通信品質確認部252が、HMD12による通信に用いられている変調方式や符号化方式を示すMCSの値を確認する(S303)。
[0103]
 S303に示す処理で確認されたMCSの値が閾値t1未満である場合は、2次候補セクタ選択部260が、第1候補セクタのなかから、1次候補セクタのそれぞれに対応付けられる過去の通信品質に基づいて、N2個の2次候補セクタを選択する(S304)。ここでは例えば、通信品質データ記憶部264に記憶されている通信品質データに基づいて、N2個の2次候補セクタが選択されてもよい。例えばN1個の1次候補セクタのなかから、直近の第2のセクタレベルスイープ処理が実行された際における通信品質が高いものから順にN2個のセクタが2次候補セクタとして選択されてもよい。一方、S303に示す処理で確認されたMCSの値が閾値t1以上である場合は、2次候補セクタ選択部260が、第1候補セクタのなかからN3個の2次候補セクタを選択する(S305)。ここで例えば、HMD12による通信に現在用いられている主ビーム方向に対応する2次候補セクタが選択されてもよい。
[0104]
 そして第1セクタレベルスイープ処理実行部254が、S304又はS305に示す処理で選択された2次候補セクタに対する第1のセクタレベルスイープ処理を実行し、HMD12による通信に用いられる主ビーム方向を決定する(S306)。
[0105]
 S301に示す処理で所定の品質よりも悪いことが確認された場合は(S301:Y)、第2セクタレベルスイープ処理実行部256が、N1個の1次候補セクタに対して第2のセクタレベルスイープ処理を実行する(S307)。S307に示す処理では、例えばN1個の1次候補セクタのそれぞれを主ビーム方向とした通信における通信品質が確認される。そして例えば、最も通信品質が高かった主ビーム方向が、HMD12による通信に用いられる主ビーム方向として決定される。
[0106]
 そして通信品質データ生成部262が、S307に示す処理において確認された通信品質を示す通信品質データを生成して、通信品質データ記憶部264に記憶させる(S308)。
[0107]
 そしてS306に示す処理又はS308に示す処理が終了すると、ビームリファインメント処理実行部258が、S306又はS307に示す処理で決定された主ビーム方向の微調整であるビームリファインメント処理を行い(S309)、S301に示す処理に戻る。
[0108]
 そして上述のように、S301~S309に示す処理のループが繰り返し実行されることとなる。
[0109]
 第2の変形例でも、1次候補セクタのなかから2次候補セクタとして選択されるセクタに対して第1のセクタレベルスイープ処理が実行される。そのため第2の変形例によれば、従来のビームフォーミング処理よりも主ビーム方向の決定に要する時間を短くできることとなる。
[0110]
 なお第2の変形例において、第1のセクタレベルスイープ処理が実行される際にも、通信品質データ生成部262が、実行された第2候補セクタについては、対応付けられる通信品質データが生成してもよい。そして生成された通信品質データが通信品質データ記憶部264に記憶されるようにしてもよい。そしてこの場合に、第1のセクタレベルスイープ処理における通信品質に基づいて、第2候補セクタが選択されるようにしてもよい。
[0111]
 なお第1の変形例と同様に、上述のS303に示す処理で確認されるMCSの値に応じて、3段階以上の数の2次候補セクタが選択されてもよい。
[0112]
 また上述のS305に示す処理で1の2次候補セクタが選択される場合は、S306に示す処理が実行されなくてもよい。そしてこの場合に、S309に示す処理において、選択された2次候補セクタに対応付けられる主ビーム方向に対するビームリファインメント処理が実行されてもよい。
[0113]
 また上述のS307に示す処理において、1次候補セクタの一部であるセクタだけに対して第2のセクタレベルスイープ処理が実行されるようにしてもよい。この場合に、2次候補セクタの数よりも多い数のセクタに対して第2のセクタレベルスイープ処理が実行されるようにしてもよい。また上述のS307に示す処理において、S301に示す処理で確認される通信品質に応じた数のセクタに対して第2のセクタレベルスイープ処理が実行されるようにしてもよい。ここで例えばS301に示す処理で確認される通信品質が悪いほど多くの数のセクタに対して第2のセクタレベルスイープ処理が実行されるようにしてもよい。
[0114]
 なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
[0115]
 例えば、第2のセクタレベルスイープ処理においても、第1の変形例及び第2の変形例における第1のセクタレベルスイープ処理と同様に、確認されたMCSの値に応じた数のセクタに対して第2のセクタレベルスイープ処理が実行されてもよい。例えば、MCSの値が所定の閾値t1以上であるか否かに応じて決定される数のセクタに対して第2のセクタレベルスイープ処理が実行されてもよい。
[0116]
 また例えば、図5、図8、又は、図10に例示する機能の一部又は全部が、エンタテインメント装置14で実装されても構わない。
[0117]
 また、上記の具体的な文字列や数値及び図面中の具体的な文字列や数値は例示であり、これらの文字列や数値には限定されない。

請求の範囲

[請求項1]
 第1の個数の1次候補のうちのいずれかを通信装置による通信に用いられる主ビーム方向として決定する主ビーム方向決定装置であって、
 前記通信装置による通信の通信品質に応じて、前記第1の個数よりも小さな第2の個数の前記1次候補、又は、当該第2の個数よりも小さな第3の個数の前記1次候補を、2次候補として選択する選択部と、
 前記2次候補のうちのいずれかを前記主ビーム方向として決定する決定部と、
 を含むことを特徴とする主ビーム方向決定装置。
[請求項2]
 前記選択部は、前記通信装置による通信に現在用いられている前記主ビーム方向に基づいて、前記2次候補を選択する、
 ことを特徴とする請求項1に記載の主ビーム方向決定装置。
[請求項3]
 前記選択部は、前記1次候補に対応付けられる方向と前記通信装置による通信に現在用いられている前記主ビーム方向とのなす角度の小ささに従って、前記2次候補を選択する、
 ことを特徴とする請求項2に記載の主ビーム方向決定装置。
[請求項4]
 前記通信装置は複数のアンテナを備えており、
 前記複数のアンテナのそれぞれには、前記複数の1次候補のうちの一部が対応付けられており、
 前記選択部は、前記通信装置による通信に現在用いられている前記アンテナに対応付けられている前記複数の1次候補のうちの一部を、前記2次候補として選択する、
 ことを特徴とする請求項2に記載の主ビーム方向決定装置。
[請求項5]
 前記複数の1次候補のそれぞれに対応付けられる通信品質を示す通信品質データを記憶する通信品質データ記憶部、をさらに含み、
 前記選択部は、前記通信品質データ記憶部に記憶されている前記通信品質データが示す、前記複数の1次候補のそれぞれに対応付けられる過去の通信品質に基づいて、前記2次候補を選択する、
 ことを特徴とする請求項1に記載の主ビーム方向決定装置。
[請求項6]
 第1の個数の1次候補のうちのいずれかを通信装置による通信に用いられる主ビーム方向として決定する主ビーム方向決定装置であって、
 前記通信装置による通信に現在用いられている前記主ビーム方向に基づいて、前記第1の個数の1次候補のうちの一部を2次候補として選択する選択部と、
 前記2次候補のうちのいずれかを前記主ビーム方向として決定する決定部と、
 を含むことを特徴とする主ビーム方向決定装置。
[請求項7]
 前記決定部は、選択される前記2次候補の数が2以上である場合は、当該2以上の前記2次候補のそれぞれによる通信が行われた際の通信品質に基づいて、当該2以上の前記2次候補のうちのいずれかを前記主ビーム方向として決定し、選択される前記2次候補の数が1である場合は、当該2次候補を前記主ビーム方向として決定する、
 ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の主ビーム方向決定装置。
[請求項8]
 決定される前記主ビーム方向を調整するビームリファインメント処理を実行するビームリファインメント処理実行部、をさらに含む、
 ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の主ビーム方向決定装置。
[請求項9]
 第1の個数の1次候補のうちのいずれかを通信装置による通信に用いられる主ビーム方向として決定する主ビーム方向決定方法であって、
 前記通信装置による通信の通信品質に応じて、前記第1の個数よりも小さな第2の個数の前記1次候補、又は、当該第2の個数よりも小さな第3の個数の前記1次候補を、2次候補として選択するステップと、
 前記2次候補のうちのいずれかを前記主ビーム方向として決定するステップと、
 を含むことを特徴とする主ビーム方向決定方法。
[請求項10]
 第1の個数の1次候補のうちのいずれかを通信装置による通信に用いられる主ビーム方向として決定するコンピュータに、
 前記通信装置による通信の通信品質に応じて、前記第1の個数よりも小さな第2の個数の前記1次候補、又は、当該第2の個数よりも小さな第3の個数の前記1次候補を、2次候補として選択する手順、
 前記2次候補のうちのいずれかを前記主ビーム方向として決定する手順、
 を実行させることを特徴とするプログラム。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]