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1. (WO2018180239) INFORMATION PROCESSING DEVICE AND INFORMATION PROCESSING METHOD
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明 細 書

発明の名称 情報処理装置および情報処理方法

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004  

先行技術文献

特許文献

0005  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0006   0007  

課題を解決するための手段

0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020  

発明の効果

0021  

図面の簡単な説明

0022  

発明を実施するための形態

0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110   0111   0112   0113   0114   0115   0116   0117   0118   0119   0120   0121   0122   0123   0124   0125   0126   0127  

符号の説明

0128  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13  

図面

1   2   3   4   5   6   7  

明 細 書

発明の名称 : 情報処理装置および情報処理方法

技術分野

[0001]
 本発明は、情報処理装置および情報処理方法に関する。

背景技術

[0002]
 近年、施設園芸において、温室の内部の環境を予測し、その予測結果に基づいて温室の内部の環境を制御する技術が開発されている。このような温室の内部の環境を事前に予測し、予測結果を用いて温室の内部の環境を制御することにより、将来の収穫量および病害リスクを事前に把握することができ、さらにその病害リスクを回避し、収穫量の低下を抑制することができる。
[0003]
 例えば、特許文献1には、温室の内部に設けられる複数の暖房機の運転パターンの組み合わせに基づくシミュレーションにより目標温度に近づくような最適運転パターンを選定し、選定された最適運転パターンに基づいて暖房機を制御する技術が開示されている。
[0004]
 また、特許文献2および特許文献3には、外気温センサまたは太陽光センサ等から入力される情報に基づいて、暖房等の温室の内部の環境を調整する機器を制御する技術が開示されている。

先行技術文献

特許文献

[0005]
特許文献1 : 特開2012-57931号公報
特許文献2 : 特開2002-48354号公報
特許文献3 : 特開平5-227661号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0006]
 しかし、上記特許文献に開示された発明においては、温室の周囲に外気温センサまたは太陽光センサ等の環境センサを適宜設置する必要があった。そのため、当該環境センサの導入コストおよびメンテナンスコストがかかるという問題があった。
[0007]
 そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、コストを抑制しながら、将来の温室の内部の環境の予測についての正確性を向上させることが可能な、新規かつ改良された情報処理装置および情報処理方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0008]
 上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、気象観測情報を入力として温室の内部の環境に関する実績情報に基づいて行われる機械学習により得られる温室内環境予測モデルを用いて、気象予測情報に基づいて上記温室の内部の環境を予測する予測部と、予測された上記温室の内部の環境に関する予測情報の出力を制御する出力制御部とを備える情報処理装置が提供される。
[0009]
 上記温室内環境予測モデルへ入力される情報は、気象の予測対象時刻に関する情報を含んでもよい。
[0010]
 上記気象の予測対象時刻に関する情報は、上記気象の予測対象時刻が属する時間帯についての情報を含んでもよい。
[0011]
 上記気象の予測対象時刻に関する情報は、上記気象の予測対象時刻が属する月についての情報を含んでもよい。
[0012]
 上記温室内環境予測モデルへ入力される情報は、上記温室を識別する識別情報を含んでもよい。
[0013]
 上記温室内環境予測モデルへ入力される情報は、上記温室の内部の環境を制御可能な環境制御機器に関する情報を含んでもよい。
[0014]
 上記環境制御機器に関する情報は、上記環境制御機器の設置の有無についての情報を含んでもよい。
[0015]
 上記環境制御機器に関する情報は、上記環境制御機器の運転状況を示す情報を含んでもよい。
[0016]
 上記気象予測情報は、上記温室の外部の気温、上記温室の外部の相対湿度、日射量および雨量の少なくともいずれかについての情報を含んでもよい。
[0017]
 上記情報処理装置は、気象観測情報を入力とし、上記温室の内部の環境に関する実績情報に基づいて、上記温室内環境予測モデルの機械学習を行う機械学習部をさらに備えてもよい。
[0018]
 上記機械学習部は、上記温室の内部の環境に関する予測情報と、当該温室の内部の環境に関する予測情報に対応する予測対象時刻における上記温室の内部の環境に関する実績情報とに基づいて、上記温室内環境予測モデルを更新してもよい。
[0019]
 上記温室の内部の環境に関する予測情報は、上記温室の内部の気温および上記温室の内部の相対湿度の少なくともいずれかについての情報を含んでもよい。
[0020]
 また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、気象観測情報を入力として温室の内部の環境に関する実績情報に基づいて行われる機械学習により得られる温室内環境予測モデルを用いて、気象予測情報に基づいて上記温室の内部の環境を予測する予測ステップと、予測された上記温室の内部の環境に関する予測情報の出力を制御する出力制御ステップとを含む情報処理方法が提供される。

発明の効果

[0021]
 以上説明したように本発明によれば、コストを抑制しながら、将来の温室内の環境の予測についての正確性を向上させることが可能である。

図面の簡単な説明

[0022]
[図1] 本発明の一実施形態に係る情報処理システムの概要を説明するための図である。
[図2] 同実施形態に係る情報処理システムの概略的な機能構成の例を示すブロック図である。
[図3] 同実施形態に係る情報処理システムの機械学習処理における処理全体の流れの例を概念的に示す図である。
[図4] 同実施形態に係る情報処理サーバの機械学習処理の例を概念的に示すフローチャートである。
[図5] 同実施形態に係る情報処理システムの予測処理における処理全体の流れの例を概念的に示す図である。
[図6] 同実施形態に係る情報処理サーバの予測処理の例を概念的に示すフローチャートである。
[図7] 同実施形態に係る情報処理サーバのハードウェア構成例を示したブロック図である。

発明を実施するための形態

[0023]
 以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[0024]
 <<1.概要>>
 まず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る情報処理システム1の概要について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システム1の概要を説明するための図である。
[0025]
 情報処理システム1は、気象情報および温室の内部の環境についての情報等を収集する収集機能、および収集した情報に基づく温室の内部の環境の予測機能を有する。また、情報処理システム1は、予測機能により得られる予測情報を提示する提示機能を有してもよい。
[0026]
 具体的には、情報処理システム1は、情報収集機能および情報配信機能を有する情報処理サーバ100、情報閲覧機能を有する情報処理端末200、並びに温室3(3A~3C)にそれぞれ設けられ、観測機能および観測情報配信機能を有する計測制御装置300(300A~300C)を備える。
[0027]
 例えば、情報処理サーバ100は、気象情報サーバ400から気象情報(気象予測情報を含む)を収集する。ここで、気象予測情報とは、天気予報など、将来における未観測の気象情報を意味する。そして、情報処理サーバ100は、収集された気象情報を温室内環境予測モデルに入力する。次に、情報処理サーバ100は、温室内環境予測モデルから出力される温室3の内部の将来の環境の予測情報を出力し、情報処理端末200へ配信する。
[0028]
 さらに、情報処理サーバ100は、機械学習された温室内環境予測モデルを用いる。かかる機械学習は、少なくとも気象観測情報を入力として、温室の内部の環境に関する実績情報に基づいて行われるものである。ここで、気象観測情報とは、過去の天気など、過去において観測された気象情報を意味する。
[0029]
 例えば、情報処理サーバ100は、機械学習機能を有してもよい。具体的には、情報処理サーバ100は、計測制御装置300から温室の内部の環境に関する実績情報を取得する。また、情報処理サーバ100は、気象情報サーバ400から気象観測情報を取得する。そして、情報処理サーバ100は、気象観測情報と温室の内部の環境に関する実績情報とに基づいて、温室内環境予測モデルの機械学習を行う。
[0030]
 このように、機械学習された温室内環境予測モデルを用いることにより、気象予測情報を入力とするだけで、将来の温室の内部の環境を予測することが可能となる。したがって、環境センサ等の設置および維持を要せず、コストを抑制しながら、温室の内部の環境を予測についての正確性を向上させることが可能となる。
[0031]
 なお、上述した情報処理サーバ100の機能は、複数の装置で実現されてもよい。例えば、上述した情報処理サーバ100の機能は、複数の装置を有するクラウドコンピューティングにより実現されてもよい。また、図1では、情報処理端末200がスマートフォンのような携帯通信端末である例を説明したが、情報処理端末200は据置型のパーソナルコンピュータなどの情報通信装置であってもよい。
[0032]
 <<2.本発明の一実施形態>>
 以上、本発明の一実施形態に係る情報処理システム1の概要について説明した。次に、本発明の一実施形態に係る情報処理システム1の詳細について説明する。
[0033]
  <2.1.システムの構成>
 まず、図2を参照して、情報処理システム1の機能構成について説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る情報処理システム1の概略的な機能構成の例を示すブロック図である。
[0034]
 図2に示したように、情報処理システム1は、情報処理サーバ100、情報処理端末200および計測制御装置300を備える。情報処理サーバ100、情報処理端末200および計測制御装置300ならびに後述する気象情報サーバ400は、通信ネットワークを介して接続されている。これらの装置は、例えばインターネットなどのWAN(Wide Area Network)を介して接続される。
[0035]
 (情報処理サーバ)
 情報処理サーバ100は、情報処理装置として動作し、通信部110、記憶部120および制御部130を備える。
[0036]
  (通信部)
 通信部110は、情報処理端末200、計測制御装置300および気象情報サーバ400と通信する。具体的には、通信部110は、計測制御装置300から温室の内部の環境に関する実績情報を、気象情報サーバ400から気象情報を受信する。また、通信部110は、出力制御部133により出力される情報を送信する。例えば、通信部110は、温室3の内部の環境に関する予測情報を、情報処理端末200、または計測制御装置300へ送信し得る。
[0037]
 通信部110は、例えば、ネットワークに接続するための通信インタフェース等により実現される。
[0038]
  (記憶部)
 記憶部120は、制御部130の処理に関する情報を記憶する。具体的には、記憶部120は、通信部110により受信された情報(例えば、温室3の内部の環境に関する実績情報および気象情報等)を記憶する。また、記憶部120は、温室内環境予測モデルを記憶する。
[0039]
 記憶部120は、例えば、データ格納用のストレージ装置等により実現される。
[0040]
  (制御部)
 制御部130は、情報処理サーバ100の動作を全体的に制御する。具体的には、制御部130は、図2に示したように機械学習部131、予測部132および出力制御部133を備え、温室3の内部の環境の予測に係る処理を制御する機能を有する。制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)により構成される演算処理装置および制御装置等により実現される。
[0041]
   (機械学習部)
 機械学習部131は、温室内環境予測モデルの機械学習を行う。具体的には、機械学習部131は、記憶部120に記憶される温室3の内部の環境に関する実績情報および当該実績情報に対応する気象観測情報に基づいて、温室内環境予測モデルの機械学習を行う。
[0042]
 詳細には、機械学習部131は、過去の所定期間における温室3の内部の環境に関する実績情報、および当該所定期間における気象観測情報を記憶部120から取得する。そして、機械学習部131は、気象観測情報を入力とし、温室3の内部の環境に関する実績情報を出力とする教師データを用いて、温室内環境予測モデルの機械学習を行う。機械学習後の温室内環境予測モデルは、記憶部120に記憶される。
[0043]
 なお、温室内環境予測モデルに入力される気象観測情報として、例えば、温室3の外部の気温、相対湿度、日射量、雨量の実績値等が挙げられる。また、温室3の内部の環境に関する実績情報として、例えば、温室の内部の気温および相対湿度の実績値等が挙げられる。その他、温室3の内部の環境に関する実績情報として、温室3の内部の二酸化炭素濃度または土壌水分量等を示す実績値等が挙げられる。
[0044]
 また、上述した気象観測情報の他に、温室内環境予測モデルに入力される情報として、例えば、気象の観測時刻(観測対象時刻)に関する情報が用いられてもよい。例えば、観測対象時刻が午前7時である場合、「午前7時」という情報が、温室内環境予測モデルに入力され得る。また、当該観測対象時刻に関する情報は、観測対象時刻が属する時間帯についての情報であってもよい。例えば、当該時間帯が1時間刻みで設定される場合、観測時刻が午後9時20分であれば、当該時間帯についての情報として、「21-22(午後9時と午後10時の間)」という情報が、温室内環境予測モデルに入力され得る。
[0045]
 温室3では、工場とは異なり、日射の有無や朝晩の寒暖の変化により、温室3の外部のみならず、温室3の内部の温度や湿度等の気象等の環境は1日の間に大きく変化し得る。そのため、温室内環境予測モデルに入力される情報として、時間帯等の時刻に関する情報が用いられることで、温室3の内部の環境の時系列変化を考慮することができる。したがって、温室3の内部の環境の予測についての正確性を向上することが可能となる。
[0046]
 また、気象の観測対象時刻に関する情報は、気象の観測対象時刻が属する月についての情報であってもよい。温室3の内部の環境は、1日の間のみならず、1年における季節によっても大きく変動しうる。そのため、温室内環境予測モデルに入力される情報として、観測対象時刻が属する月の上方が用いられることで、温室3の内部の環境のより長いスパンにおける時系列変化を考慮することができる。したがって、温室3の内部の環境の予測についての正確性を向上することが可能となる。
[0047]
 また、温室内環境予測モデルに入力される情報として、例えば、温室3を識別する識別情報が用いられてもよい。複数の温室3の間においては、温室3の構造、温室3に設けられる温室の内部の環境を制御する制御機器の有無および性能、または温室3の設置位置の違いによって、温室の内部の環境が大きく異なりうる。そこで、温室内環境予測モデルに入力される情報として温室3を識別する識別情報が用いられることで、温室3ごとに適した温室内環境予測モデルを構築することが可能である。
[0048]
 なお、かかる温室内環境予測モデルは、温室3ごとに独立して構築されてもよい。一方、例えば、複数の温室3が所定の領域内に密集している場合、かかる所定の領域における温室外の気象等の環境は一様であることが多い。そのため、温室3を識別する識別情報を温室内環境予測モデルに入力される情報として用いることで、一の共通する温室内環境予測モデルを構築するだけで、複数の温室3内の環境を十分高い精度で予測することができる。
[0049]
 また、温室内環境予測モデルに入力される情報として、例えば、温室3の内部の環境を制御可能な環境制御機器に関する情報が用いられてもよい。環境制御機器は、例えば、温室の内部の温度を制御する暖房機器や、温室の内部への日射量を調整する遮光カーテン等である。
[0050]
 環境制御機器に関する情報とは、例えば、環境制御機器の設置の有無についての情報を含む。環境制御機器が温室の内部に設置されているか否かによって、温室の内部の環境の変化(例えば温度の変化等)のパターンが変化しうる。そこで、環境制御機器の設置の有無についての情報を温室内環境予測モデルに入力される情報として用いることで、温室の内部の環境の制御による温室の内部の環境の変化への影響を考慮することができる。したがって、温室3の内部の環境の予測についての正確性を向上することが可能となる。
[0051]
 また、環境制御機器に関する情報とは、例えば、環境制御機器の運転状況を示す情報を含む。環境制御機器が温室の内部に設置されている場合に当該環境制御機器の運転状況(例えば運転もしくは停止の状態、または運転における環境制御機器の制御状況)によって、温室の内部の環境の変化のパターンが変化しうる。そこで、環境制御機器の運転状況を示す情報を温室内環境予測モデルに入力される情報として用いることで、運転状況による温室の内部の環境の変化への影響を考慮することができる。したがって、温室3の内部の環境の予測についての正確性を向上することが可能となる。
[0052]
 なお、温室3を識別する識別情報および環境制御機器に関する情報は、例えば、温室3の各々に設置されている計測制御装置300から適宜取得可能である。
[0053]
 本明細書では、以下、気象観測(予測)情報、時刻に関する情報、温室3の識別情報および環境制御機器に関する情報等を、入力情報とも称する。これらの入力情報は、定量的なデータであっても、定性的なデータであってもよい。また、これらの入力情報は、連続データであってもよいし、複数段階に区分された離散データであってもよい。
[0054]
 例えば、温室内環境予測モデルにおける温室3の内部の気温および相対湿度についての予測式は、下記式(1)および式(2)のように表されてもよい。
[0055]
[数1]


[0056]
[数2]


[0057]
 ここで、各変数は以下のように定義される。
 T in:温室3の内部の気温の予測値
 T out:温室3の外部の気温の予測値
 S:温室3の外部の日射量の予測値
 Z (t)、Z (t):予測対象時刻の属する時間帯に対応する変数
 H in:温室3の内部の相対湿度の予測値
 H out:温室3の外部の相対湿度の予測値
 M(t):予測対象時刻の属する月に対応する変数
[0058]
 また、係数A 、A 、B およびB 、並びに変数Z (t)、Z (t)およびM(t)は、例えば、後述する機械学習を行うことにより算出される。
[0059]
 なお、機械学習部131は、公知の機械学習モデルを用いて、温室内環境予測モデルを構築しうる。なお、上記の機械学習モデルは、既存の機械学習モデルのうち、温室内環境予測モデルの機械学習に利用可能なモデルのいずれであってもよい。例えば、機械学習モデルは、線形回帰、カルマンフィルタ等のフィルタ、サポートベクタマシン、ランダムフォレスト、近傍法、ディープラーニング等のニューラルネットワークまたはベイジアンネットワークなどを用いた計算モデルであってよい。
[0060]
 また、機械学習部131は、後述する予測部132により得られる予測情報と、当該予測情報に対応する予測対象時刻における温室3の内部の環境に関する実績情報とに基づいて、温室内環境予測モデルを更新してもよい。これにより、予測情報と実績情報との乖離の程度に応じて、温室内環境予測モデルを自動的に修正することができる。したがって、温室の内部の環境の予測に係る精度を高く維持することが可能となる。
[0061]
 詳細には、機械学習部131は、逐次得られる気象観測情報等を入力データとして、逐次得られる温室3の内部の環境に関する実績情報を教師データとして用い、適宜機械学習を行うことで、温室内環境予測モデルの係数等を自動的に最適化することが可能となる。機械学習を用いて逐次温室内環境予測モデルを更新することで、当該予測システムが新規に導入された温室についても、線形モデル等による過去の実績情報のみからの予測よりも、短期間で、かつ精度の高い、温室3の内部の環境に関する予測情報を提供することができる。
[0062]
 なお、機械学習による温室内環境予測モデルの更新において、機械学習に用いられる技術によって以下のような利点が得られる。例えば、カルマンフィルタは、予測情報における予測値と実績情報における実測値との差を考慮して、温室内環境予測モデルを構成する係数を定期的に調整することができる。これにより、日ごとの変化や、季節ごとの変化に対応することができる。また、例えば、ニューラルネットワークは、線形モデルやカルマンフィルタでは予測が困難である非線形の変化(例えば暖房機等の温室環境制御装置の設定の変更等)にも容易に対応することができる。これらの機械学習に関する技術は、複合的に用いられてもよい。
[0063]
   (予測部)
 予測部132は、温室内環境予測モデルを用いて、気象予測情報から温室3の内部の環境を予測する。具体的には、予測部132は、記憶部120に記憶される温室内環境予測モデルおよび気象情報サーバ400から取得した気象予測情報に基づいて、当該気象予測情報に対応する時刻または期間における温室3の内部の環境を予測し、予測情報を生成する。
[0064]
 詳細には、予測部132は、現在または将来の所定時点または所定期間における気象予測情報、およびすでに機械学習部131により構築された温室内環境予測モデルを記憶部120から取得する。そして、予測部132は、気象予測情報を温室内環境予測モデルに入力し、かかる温室内環境予測モデルから上記所定時点または所定期間における温室3の内部の環境に関する予測情報を生成する。かかる予測情報は、記憶部120に記憶される。
[0065]
 なお、温室内環境予測モデルに入力される気象予測情報として、気象観測情報と同様に、例えば、温室3の外部の気温、相対湿度、日射量、雨量の実績値等が挙げられる。さらに、機械学習部131による機械学習に用いられた情報は、予測部132による予測処理にも温室内環境予測モデルへ入力される情報として用いられてもよい。例えば、気象の予測対象時刻(時間帯および月を含む)に関する情報、温室3を識別する識別情報、または環境制御機器に関する情報が用いられてもよい。これらの情報を気象予測情報と併せて複合的に用いることにより、予測情報の精度をより高くすることができる。
[0066]
 また、温室3の内部の環境に関する予測情報として、実績情報と同様に、例えば、温室3の内部の気温および相対湿度の予測値等が挙げられる。その他、温室3の内部の環境に関する予測情報として、温室3の内部の二酸化炭素濃度または土壌水分量等を示す予測値等が挙げられる。
[0067]
   (出力制御部)
 出力制御部133は、予測部132により生成された予測情報の出力を制御する機能を有する。
[0068]
 例えば、出力制御部133は、予測情報についての表示情報を生成し得る。かかる表示情報として、例えば、予測部132による予測対象時刻(期間を含む)における温室3の内部の環境の予測結果(例えば、温室3の内部の気温、相対湿度等の予測値)が含まれる。より詳細には、出力制御部133は、提供要求情報が通信部110により受信されると、提供要求情報から特定される時刻または期間の予測情報を取得する。そして、出力制御部133は、取得された予測情報を加工することにより表示情報を生成し、生成された表示情報を通信部110に出力し得る。また、出力制御部133は、取得された予測情報を表示情報に加工せずに通信部110に出力してもよい。
[0069]
 なお、出力制御部133により出力制御される予測情報の出力態様は特に限定されない。例えば、出力制御部133は、予測情報を、文字、音声、バイブレーションによる振動、発光等の各種態様により出力するよう制御してもよい。
[0070]
 (情報処理端末)
 情報処理端末200は、図2に示すように、操作入力部210、制御部220、通信部230および表示部240を備える。
[0071]
  (操作入力部)
 操作入力部210は、情報処理端末200に対する操作を受け付ける機能を有する。具体的には、操作入力部210は、入力される操作を受け付け、受け付けられる操作に応じて各種情報を生成する。生成された各種情報は、制御部220に出力される。ここで、操作入力部210により生成される各種情報とは、例えば、提供要求情報または機器操作情報である。提供要求情報は、表示情報の提供の情報処理サーバ100への要求を示す情報である。また、機器操作情報は、計測制御装置300に対する温室3の環境制御機器への操作内容を示す情報である。例えば、表示部240により入力画面が表示され、ユーザが入力画面に対して操作することにより、上述した各種情報が生成される。
[0072]
 なお、操作入力部210は、例えば、ボタン、キーボードまたはタッチパネル等により実現される。
[0073]
  (制御部)
 制御部220は、情報処理端末200の動作を全体的に制御する。具体的には、制御部220は、通信部230および表示部240の動作を制御する。例えば、制御部220は、操作入力部210により生成された情報を通信部230に送信させる。また、制御部220は、情報処理サーバ100から提供される表示情報に基づいて画像情報を生成し、表示部240に画像情報を提供することにより画像を表示させる。
[0074]
 なお、制御部220は、例えば、CPU、ROMおよびRAMにより構成される演算処理装置および制御装置等により実現され得る。
[0075]
  (通信部)
 通信部230は、情報処理サーバ100と通信する。具体的には、通信部230は、情報処理サーバ100へ操作入力部210により生成された提供要求情報を送信する。また、通信部230は、情報処理サーバ100から表示情報を受信する。なお、情報処理端末200は、計測制御装置300または気象情報サーバ400と通信し、温室3の内部の環境に関する実績情報や気象情報を受信し、または機器操作情報を送信してもよい。
[0076]
 なお、通信部230は、例えば、ネットワークに接続するための通信インタフェース等により実現される。
[0077]
  (表示部)
 表示部240は、制御部220の指示に基づいて画像を表示する。具体的には、表示部240は、制御部220から提供される画像情報に基づいて情報表示画面および操作入力画面を表示する。
[0078]
 なお、表示部240は、ディスプレイ等の表示装置により実現される。また、操作入力部210と表示部240の機能は、例えばタッチパネル等により一体化して実現されてもよい。
[0079]
 (計測制御装置)
 計測制御装置300は、温室3に設置され、温室3の内部の環境の計測および制御に関する機能を有する。詳細には、計測制御装置300は、温室3の内部に設けられたセンサから信号を取得し、温室3の内部の環境に関する実績情報を生成する。また、計測制御装置300は、温室3に設けられた環境制御機器の制御を行う。ここでいう環境制御機器の制御とは、環境制御機器の運転目標を調整する制御を意味する。例えば、計測制御装置300は、通信部、制御部および記憶部および備える。
[0080]
 通信部は、情報処理サーバ100または情報処理端末200と通信する。例えば、通信部は、生成された温室3の内部の環境に関する実績情報を情報処理サーバ100または情報処理端末200に送信する。なお、通信部は、実績情報が生成される度に送信を行ってもよく、所定の時間間隔で送信を行ってもよい。また、通信部は、実績情報以外の情報、例えば、温室3を識別する識別情報および環境制御機器に関する情報を送信してもよい。なお、通信部は、例えば、ネットワークに接続するための通信インタフェース等により実現される。
[0081]
 制御部は、センサにより生成された信号に基づいて温室3の内部の環境に関する実績情報を生成する。また、制御部は、情報処理サーバ100から取得した温室3の内部の環境に関する予測情報や、情報処理端末200から取得した機器操作情報に基づいて、環境制御機器の制御を行ってもよい。予測情報に基づく制御においては、例えば、予測情報に応じて自動的に設定される運転目標値へのフィードバック制御が行われ得る。機器操作情報に基づく制御においては、温室3の管理者が温室3の内部の環境に関する予測情報から得た知見を基に入力される運転目標値へのフィードバック制御が行われ得る。なお、制御部は、例えば、CPU、ROMおよびRAMにより構成される演算処理装置および制御装置等により実現され得る。
[0082]
 記憶部は、制御部により生成された温室3の内部の環境に関する実績情報や、通信部を介して取得された温室3の内部の環境に関する予測情報または機器操作情報等を記憶する。なお、記憶部は、センサにより生成された信号のデータそのものを記憶してもよい。なお、記憶部は、例えば、データ格納用のストレージ装置等により実現される。
[0083]
 なお、温室3の内部に設けられるセンサは、例えば、温度センサ、湿度センサ、日射センサ、二酸化炭素濃度センサまたは土壌水分センサなどのセンサである。また、かかるセンサとして、例えば、撮像センサおよび水分量センサが設けられてもよい。また、計測制御装置300は、温室3の内部に設置されてもよいし、温室3の外部に設置されてもよい。また、計測制御装置300は、温室3とは異なる場所に設置されてもよい。この場合、計測制御装置300は、環境制御機器の制御やセンサにより生成された信号の取得処理を、通信ネットワーク等を介した通信により行ってもよい。
[0084]
 (気象予測サーバ)
 気象情報サーバ400は、気象情報を外部の装置に提供する。具体的には、気象情報サーバ400は、気象情報が情報処理サーバ100から要求されると、要求された気象情報に情報処理サーバ100へ送信する。例えば、気象情報は、気温、湿度、日射量または雨量を示す情報である。かかる気象情報は、気象観測情報および気象予測情報を含む。気象観測情報は現在または過去に実際に観測された気象情報である。また、気象予測情報は、現在以降において予測されている気象情報である。
[0085]
  <2.2.システムの処理>
 次に、情報処理システム1の処理について説明する。
[0086]
 本実施形態に係る情報処理システム1の処理は、機械学習処理と、予測処理とに分類される。以下では、機械学習処理および予測処理の各々における、情報処理システム1の処理の全体の流れ、および情報処理サーバ100における処理の流れについてそれぞれ説明する。
[0087]
 (機械学習処理)
 図3は、本発明の一実施形態に係る情報処理システム1の機械学習処理における処理全体の流れの例を概念的に示す図である。
[0088]
 計測制御装置300は、温室3の内部の環境に関する実績情報を情報処理サーバ100へ送信する(ステップS501)。具体的には、計測制御装置300は、センサから得られた信号に基づいて生成された温室3の内部の環境に関する実績情報を情報処理サーバ100へ送信する。
[0089]
 また、気象情報サーバ400は、気象観測情報を情報処理サーバ100へ送信する(ステップS502)。具体的には、気象情報サーバ400は、気象観測情報を生成しまたは他の装置から気象観測情報を取得する。そして、気象情報サーバ400は、情報処理サーバ100の要求に応じてまたは定期的に、気象観測情報を情報処理サーバ100へ送信する。
[0090]
 情報処理サーバ100は、受信された情報を用いて温室内環境予測モデルの機械学習を行う(ステップS503)。具体的には、通信部110は、計測制御装置300から受信された温室3の内部の環境に関する実績情報および気象情報サーバ400から受信された気象観測情報を記憶部120に記憶させる。そして、機械学習部131は、記憶されたこれらの情報を用いて温室内環境予測モデルの機械学習を行う。
[0091]
 次に、温室内環境予測モデルの機械学習処理の流れについて説明する。図4は、本発明の一実施形態に係る情報処理サーバ100の機械学習処理の例を概念的に示すフローチャートである。
[0092]
 情報処理サーバ100は、温室3の内部の環境に関する実績情報および気象観測情報を取得する(ステップS601)。具体的には、機械学習部131は、記憶部120に蓄積された温室3の内部の環境に関する実績情報および気象観測情報を取得する。
[0093]
 また、情報処理サーバ100は、既存の温室内環境予測モデルを取得する(ステップS602)。具体的には、機械学習部131は、記憶部120に記憶されている温室内環境予測モデルを取得する。なお、かかる温室内環境予測モデルは、既に機械学習部131により学習されたものであってもよいし、未学習のものであってもよい。
[0094]
 次に、情報処理サーバ100は、温室3の内部の環境に関する実績情報および気象観測情報を用いて温室内環境予測モデルを更新する(ステップS603)。具体的には、機械学習部131は、複数の機械学習モデルのうちの1つを選択し、選択された機械学習モデルと温室3の内部の環境に関する実績情報および当該実績情報に対応する気象観測情報とを用いて温室内環境予測モデルの機械学習を行う。
[0095]
 なお、この際、機械学習部131は、気象観測情報の他に、気象の観測対象時刻に関する情報、温室3を識別する識別情報、または環境制御機器に関する情報等の入力情報をさらに用いて温室内環境予測モデルの機械学習を行ってもよい。
[0096]
 また、機械学習部131は、機械学習により得られた新たな温室内環境予測モデルにテスト用入力データを入力し、出力された値とテスト用出力データとを比較することにより温室内環境予測モデルの正確性を算出してもよい。
[0097]
 次に、情報処理サーバ100は、更新後の温室内環境予測判定モデルを記憶する(ステップS604)。具体的には、機械学習部131は、更新後の温室内環境予測判定モデルを記憶部120に記憶させる。なお、ステップS603において、温室内環境予測モデルの正確性を算出した場合において、当該算出値が所定の閾値以上である場合に限り、機械学習部131は、更新後の温室内環境予測判定モデルを記憶してもよい。また、当該算出値が所定の閾値未満である場合は、再度温室内環境予測判定モデルの更新処理が行われてもよい。
[0098]
 (予測処理)
 図5は、本発明の一実施形態に係る情報処理システム1の予測処理における処理全体の流れの例を概念的に示す図である。
[0099]
 まず、情報処理端末200は、温室3の内部の環境の予測についての提供要求情報を情報処理サーバ100へ送信する(ステップS701)。具体的には、通信部230は、ユーザの操作に基づいて操作入力部210により生成される温室3の内部の環境の予測に係る表示情報についての提供要求情報を情報処理サーバ100に送信する。かかる提供要求情報には、予測対象である温室3および予測対象時刻(期間を含む)に関する情報が含まれる。
[0100]
 気象情報サーバ400は、気象予報情報を情報処理サーバ100へ送信する(ステップS702)。具体的には、気象情報サーバ400は、情報処理サーバ100の要求に応じて気象予測情報を情報処理サーバ100へ送信する。なお、情報処理サーバ100は、定期的に気象予測情報を気象情報サーバ400から取得してもよい。
[0101]
 次に、情報処理サーバ100は、温室内環境予測モデルを用いて温室3の内部の環境の予測を行う(ステップS703)。具体的には、予測部132は、気象予報情報が受信されると、気象予報情報を温室内環境予測モデルへ入力する。予測部132は、温室内環境予測モデルから予測結果を出力する。そして、予測部132は、予測結果に基づいて温室3の内部の環境に関する予測情報を生成し、記憶部120に記憶させる。なお、詳細については後述する。
[0102]
 なお、この際、温室内環境予測モデルへ入力される情報として、気象観測情報の他に、気象の観測対象時刻に関する情報、温室3を識別する識別情報、または環境制御機器に関する情報等が用いられているとする。この場合、予測部132は、気象観測情報の他に、気象の予測対象時刻に関する情報、温室3を識別する識別情報、または環境制御機器に関する情報等をさらに用いて予測処理を行ってもよい。これらの情報は、情報処理サーバ100や計測制御装置300等から適宜取得可能である。
[0103]
 情報処理サーバ100は、受信された提供要求情報への応答として表示情報を情報処理端末200へ送信する(ステップS704)。具体的には、出力制御部133は、ステップS701において通信部110により提供要求情報が受信されると、記憶部120に記憶されている、予測対象である温室3の内部の環境に関する予測情報から表示情報を生成する。そして、出力制御部133は、通信部110に、生成された表示情報を情報処理端末200へ送信させる。
[0104]
 情報処理端末200は、受信された表示情報に基づいて温室3の内部の環境に関する予測情報を表示する(ステップS705)。具体的には、制御部220は、通信部230により受信された表示情報から画像情報を生成し、生成された画像情報を表示部240に提供する。表示部240は、提供された画像情報に基づいて温室3の内部の環境の予測結果画面を表示する。
[0105]
 次に、温室内環境予測モデルの機械学習処理の流れについて説明する。図6は、本発明の一実施形態に係る情報処理サーバの予測処理の例を概念的に示すフローチャートである。
[0106]
 情報処理サーバ100は、予測対象の温室3および予測対象時刻を設定する(ステップS801)。具体的には、予測部132は、情報処理端末200から取得した提供要求情報から、気象の予測対象である温室3および気象の予測対象時刻を設定する。
[0107]
 次に、情報処理サーバ100は、指定された予測対象時刻における気象観測情報等を取得する(ステップS802)。具体的には、予測部132は、指定された予測対象時刻における気象観測情報や、他の入力情報を取得する。
[0108]
 次に、情報処理サーバ100は、温室内環境予測モデルを取得する(ステップS803)。具体的には、予測部132は、記憶部120に記憶されている温室内環境予測モデルを取得する。
[0109]
 次に、情報処理サーバ100は、温室内環境予測モデルを用いて温室3の内部の環境に関する予測情報を生成する(ステップS804)。具体的には、予測部132は、気象観測情報や他の入力情報を温室内環境予測モデルに入力する。そして、予測部132は、かかる温室内環境予測モデルから予測結果を得て、当該予測結果を基に温室3の内部の環境に関する予測情報を生成する。
[0110]
 そして、情報処理サーバ100は、生成された温室3の内部の環境に関する予測情報を記憶する(ステップS805)。具体的には、予測部132は、生成された予測情報を記憶部120に記憶させる。
[0111]
  <2.3.まとめ>
 このように、本発明の一実施形態によれば、情報処理サーバ100は、温室3の内部の環境に関する実績情報に基づいて、気象観測情報を入力とする温室内環境予測モデルの機械学習を行う。そして、情報処理サーバ100は、当該機械学習により得られる温室内環境予測モデルを用いて、気象予測情報から温室3の内部の環境に関する予測情報を出力する。
[0112]
 かかる構成により、天気予報等の気象予測情報を用いるだけで、温室3の内部の環境を予測することができる。したがって、コストを抑制しながら、温室3の内部の環境についての正確性を維持することが可能である。また、気象予測情報以外にも、予測対象時刻(観測対象時刻)に関する情報や、温室に関する情報を用いることにより、環境の時系列変化や、したがって、温室3の内部の環境に関する予測精度を向上させることができる。
[0113]
 また、かかる温室内環境予測モデルは、情報処理サーバ100による予測処理の運用に並行して、蓄積される実績情報と予測情報とを用いたフィードバックにより適宜更新され得る。これにより、温室内環境予測モデルは、人の手を介さずに、自動的に改善され得る。よって、モデルの改善にかかる時間および費用を低減し、かつ、定量データに基づくモデルの改善が可能となる。
[0114]
 <<3.情報処理サーバのハードウェア構成例>>
 以上、本発明の実施形態を説明した。上述した情報処理サーバ100の処理は、ソフトウェアと、以下に説明する情報処理サーバ100のハードウェアとの協働により実現される。
[0115]
 図7は、本発明の一実施形態に係る情報処理サーバ100のハードウェア構成例を示したブロック図である。図7に示したように、情報処理サーバ100は、プロセッサ141と、メモリ142と、内部バス143と、インタフェース144と、入力装置145と、出力装置146と、ストレージ装置147と、接続ポート148と、通信モジュール149とを備える。
[0116]
 (プロセッサ)
 プロセッサ141は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムと協働して制御部130(機械学習部131、病虫害発生判定部132、表示情報配信制御部133)の機能を実現する。プロセッサ141は、制御回路を用いてメモリ142またはストレージ装置147などの他の記憶媒体に記憶されるプログラムを実行することにより、情報処理サーバ100の様々な論理的機能を動作させる。例えば、プロセッサ141はCPUまたはGPU(Graphics Processing Unit)であり得る。なお、プロセッサ141は、マイクロプロセッサであってもよい。
[0117]
 (メモリ)
 メモリ142は、プロセッサ141が使用するプログラムまたは演算パラメタなどを記憶する。例えば、メモリ142は、RAMおよびROMを含み、プロセッサ141の実行において使用するプログラムまたは実行において適宜変化するパラメタなどを一時記憶する。なお、接続ポート148または通信モジュール149などを介して外部のストレージ装置がメモリ142の一部として利用されてもよい。
[0118]
 なお、プロセッサ141およびメモリ142は、CPUバスなどを備える内部バス143により相互に接続されている。また、インタフェース144は、内部バス143と、入力装置145、出力装置146、ストレージ装置147、接続ポート148および通信モジュール149とを接続する。
[0119]
 (入力装置)
 入力装置145は、情報を入力するための入力手段と、入力に基づいて入力信号を生成し、当該入力信号をプロセッサ141に出力する入力制御回路と、を備え、操作部の機能を実現する。例えば、当該入力手段としては、ボタン、スイッチ、レバーおよびマイクロフォンなどがある。入力装置145が操作されることにより、情報処理サーバ100に対して各種のデータが入力されたり処理動作が指示されたりする。
[0120]
 (出力装置)
 出力装置146は、出力信号に基づいて音または光などを出力し、出力部の機能を実現する。例えば、出力装置146は、スピーカおよびヘッドフォンなどの音出力装置、ならびにLED(Light Emitting Diode)などを用いたランプ、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置およびプロジェクタ装置などの表示装置を含む。
[0121]
 (ストレージ装置)
 ストレージ装置147は、データ格納用の装置であり、記憶部120の機能を実現する。ストレージ装置147は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置等を含んでもよい。ストレージ装置147は、プロセッサ141が実行するプログラムや各種データを格納する。
[0122]
 (接続ポート)
 接続ポート148は、機器を情報処理サーバ100に直接接続するためのポートである。例えば、接続ポート148は、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、RS-232Cポート、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)ポートなどであってもよい。接続ポート148に外部機器を接続することで、情報処理サーバ100と当該外部機器との間でデータが交換されてもよい。
[0123]
 (通信モジュール)
 通信モジュール149は、ネットワークに接続するための通信デバイスであり、通信部110の機能を実現する。例えば、通信モジュール149は、無線LAN(Local Area Network)対応通信デバイスであっても、3GまたはLTE対応通信デバイスであってもよい。また、通信モジュール149は、有線による通信を行うワイヤー通信対応デバイスであってもよい。
[0124]
 <<4.むすびに>>
 以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
[0125]
 例えば、上記実施形態では、温室内環境予測モデルに入力される情報は気象予測情報、識別情報および環境制御機器に関する情報である例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、温室内環境予測モデルに入力される情報として、温室の外部に設置されるセンサから得られる情報が用いられてもよい。かかるセンサは、例えば環境センサ等であってもよく、既設のセンサが用いられてもよい。環境センサは、例えば、温室外に設けられる土壌センサ、雨量計、温度計または湿度計等であってもよい。
[0126]
 また、上記の実施形態のフローチャートに示されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的にまたは個別的に実行される処理をも含む。また時系列的に処理されるステップでも、場合によっては適宜順序を変更することが可能であることは言うまでもない。
[0127]
 また、情報処理サーバ100に内蔵されるハードウェアに上述した情報処理サーバ100の各機能構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、当該コンピュータプログラムが記憶された記憶媒体も提供される。

符号の説明

[0128]
 1    情報処理システム
 100  情報処理サーバ
 110  通信部
 120  記憶部
 130  制御部
 131  機械学習部
 132  予測部
 133  出力制御部
 200  情報処理端末
 210  操作入力部
 220  制御部
 230  通信部
 240  表示部
 300  計測制御装置
 400  気象情報サーバ

請求の範囲

[請求項1]
 気象観測情報を入力として温室の内部の環境に関する実績情報に基づいて行われる機械学習により得られる温室内環境予測モデルを用いて、気象予測情報に基づいて前記温室の内部の環境を予測する予測部と、
 予測された前記温室の内部の環境に関する予測情報の出力を制御する出力制御部と
 を備える情報処理装置。
[請求項2]
 前記温室内環境予測モデルへ入力される情報は、気象の予測対象時刻に関する情報を含む、請求項1に記載の情報処理装置。
[請求項3]
 前記気象の予測対象時刻に関する情報は、前記気象の予測対象時刻が属する時間帯についての情報を含む、請求項2に記載の情報処理装置。
[請求項4]
 前記気象の予測対象時刻に関する情報は、前記気象の予測対象時刻が属する月についての情報を含む、請求項2または3に記載の情報処理装置。
[請求項5]
 前記温室内環境予測モデルへ入力される情報は、前記温室を識別する識別情報を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
[請求項6]
 前記温室内環境予測モデルへ入力される情報は、前記温室の内部の環境を制御可能な環境制御機器に関する情報を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
[請求項7]
 前記環境制御機器に関する情報は、前記環境制御機器の設置の有無についての情報を含む、請求項6に記載の情報処理装置。
[請求項8]
 前記環境制御機器に関する情報は、前記環境制御機器の運転状況を示す情報を含む、請求項6または7に記載の情報処理装置。
[請求項9]
 前記気象予測情報は、前記温室の外部の気温、前記温室の外部の相対湿度、日射量および雨量の少なくともいずれかについての情報を含む、請求項1~8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
[請求項10]
 少なくとも気象観測情報を入力とし、前記温室の内部の環境に関する実績情報に基づいて、前記温室内環境予測モデルの機械学習を行う機械学習部をさらに備える、請求項1~9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
[請求項11]
 前記機械学習部は、前記温室の内部の環境に関する予測情報と、当該温室の内部の環境に関する予測情報に対応する予測対象時刻における前記温室の内部の環境に関する実績情報とに基づいて、前記温室内環境予測モデルを更新する、請求項10に記載の情報処理装置。
[請求項12]
 前記温室の内部の環境に関する予測情報は、前記温室の内部の気温および前記温室の内部の相対湿度の少なくともいずれかについての情報を含む、請求項1~11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
[請求項13]
 気象観測情報を入力として温室の内部の環境に関する実績情報に基づいて行われる機械学習により得られる温室内環境予測モデルを用いて、気象予測情報に基づいて前記温室の内部の環境を予測する予測ステップと、
 予測された前記温室の内部の環境に関する予測情報の出力を制御する出力制御ステップと
 を含む情報処理方法。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]