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1. WO2018092276 - ELECTRONIC DEVICE TERMINAL PROTECTION STRUCTURE AND ELECTRONIC DEVICE

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明 細 書

発明の名称 電子機器用端子保護構造及び電子機器

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004  

先行技術文献

特許文献

0005  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0006   0007  

課題を解決するための手段

0008  

発明の効果

0009  

図面の簡単な説明

0010  

発明を実施するための形態

0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036  

符号の説明

0037  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16  

明 細 書

発明の名称 : 電子機器用端子保護構造及び電子機器

技術分野

[0001]
 本発明は、電子機器の端子を保護する電子機器用端子保護構造及びこれを備えた電子機器に関する。

背景技術

[0002]
 電子機器は、他の機器との間で情報をやりとりするために、有線通信用のケーブルを差し込むコネクタ及びリムーバル記憶媒体を差し込むためのスロットを備えている。このため、電子機器の筐体には、コネクタ又はスロットといった電子機器用端子を筐体の外に露出させる穴が開けられている。以下、本明細書では電子機器用端子を筐体の外に露出させる穴を「ソケット」という。一般に、電子機器のソケットは、カバーで覆われて保護される。
[0003]
 近年の電子機器は、防水性が求められており、ソケットから水が浸入することを防止する必要がある。したがって、ソケットを覆って電子機器用端子を保護するカバーには、パッキンが設置されている。ソケットからの水の浸入を防止する構造は、ソケットの開口の前側にパッキンを当てる縦圧縮方式と称される構造と、ソケット内にパッキンを入れて壁面に当てる横圧縮方式と称される構造とがある。縦圧縮方式では、ソケットの開口の周囲にパッキンの当て代を確保する必要があり、電子機器の小型化の妨げとなるため、横圧縮方式の採用が進んでいる。
[0004]
 特許文献1には、横圧縮方式の防水構造が開示されている。

先行技術文献

特許文献

[0005]
特許文献1 : 特開2009-5113号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0006]
 しかしながら、横圧縮方式の防水構造は、ソケット内にパッキンが入り込むため、ソケット内のコネクタ又はスロットを使用する際にカバーを開けにくいという問題があった。
[0007]
 本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、横圧縮方式の防水構造を備え、かつカバーを開きやすい電子機器用端子保護構造を得ることを目的とする。

課題を解決するための手段

[0008]
 上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、電子機器用端子を外部に露出させるソケットが設けられた溝部と、溝部を覆うカバーとを有する電子機器用端子保護構造であって、カバーは、板状のカバー板と、カバー板の一端部に設置されたヒンジ部材と、カバー板の他端部に設置され、スライド動作をするラッチ部材と、カバー板に配置され、カバーを閉じた際にソケットに挿入されて該ソケットの側壁に当接するパッキンとを有する。溝部は、ヒンジ部材が回動可能に固定されるヒンジ固定部と、ラッチ部材と係合する返しと、ラッチ部材の係合解除に伴うスライド動作時にラッチ部材が当接し、パッキンをソケットから引き抜く方向にカバーを誘導する案内斜面とを有する。

発明の効果

[0009]
 本発明に係る電子機器用端子保護構造は、横圧縮方式の防水構造を備え、かつカバーを開きやすいという効果を奏する。

図面の簡単な説明

[0010]
[図1] 本発明の実施の形態1に係る電子機器用端子保護構造を適用した電子機器の外観図
[図2] 実施の形態1に係る電子機器の電子機器用端子保護構造の部分での横断面図
[図3] 実施の形態1に係る電子機器の電子機器用端子保護構造の部分での縦断面図
[図4] 実施の形態1に係る電子機器用端子保護構造のカバーの側面図
[図5] 実施の形態1に係る電子機器用端子保護構造のカバーの斜視図
[図6] 実施の形態1に係る電子機器用端子保護構造のカバーの斜視図
[図7] 実施の形態1に係る電子機器用端子保護構造のフロントパネルの溝部を示す図
[図8] 実施の形態1に係る電子機器用端子保護構造のカバーの位置決め機構をカバー板からラッチ部材を取り外した状態で示す図
[図9] 実施の形態1に係る電子機器用端子保護構造のカバーを開く際の状態変化を示す図
[図10] 実施の形態1に係る電子機器用端子保護構造のカバーを閉じる際の状態変化を示す図
[図11] 実施の形態1に係る電子機器用端子保護機構の位置決め機構の状態を示す図
[図12] 実施の形態1に係る電子機器用端子保護機構の位置決め機構の状態を示す図
[図13] 実施の形態1に係る電子機器用端子保護機構の位置決め機構の状態を示す図
[図14] 実施の形態1に係る電子機器用端子保護構造の変形例を示す断面図
[図15] 本発明の実施の形態2に係る電子機器用端子保護構造を示す図
[図16] 実施の形態2に係る電子機器用端子保護構造のカバーの斜視図

発明を実施するための形態

[0011]
 以下に、本発明の実施の形態に係る電子機器用端子保護構造及び電子機器を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
[0012]
実施の形態1.
 図1は、本発明の実施の形態1に係る電子機器用端子保護構造を適用した電子機器の外観図である。図2は、実施の形態1に係る電子機器の電子機器用端子保護構造の部分での横断面図である。図3は、実施の形態1に係る電子機器の電子機器用端子保護構造の部分での縦断面図である。電子機器10は、表示部15を備えたプログラマブル表示器である。なお、電子機器10は、表示部15を備えたプログラマブル表示器に限定されない。電子機器10は、回路基板を収容し、前面が開放しているリアケース11と、電子機器用端子であるコネクタ14を外に露出させるソケット121を備えリアケース11の前面を覆うフロントパネル12と、ソケット121に配置されたコネクタ14を保護するカバー13とを備えている。フロントパネル12及びカバー13は、ソケット121からの水の浸入を防止する電子機器用端子保護構造100を構成している。ソケット121に配置されるコネクタ14は、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus, USB)の雌型コネクタを例示できるがこれに限定されない。図3に示すように、フロントパネル12は、細長く凹んだ溝部122が設けられている。溝部122には、ソケット121が設けられている。
[0013]
 図4は、実施の形態1に係る電子機器用端子保護構造のカバーの側面図である。カバー13は、図3に示す溝部122に入る細長の棒状のカバー板131と、カバー板131の長手方向の一端部131aに取り付けられたヒンジ部材132と、カバー板131の長手方向の他端部131bに取り付けられたラッチ部材133と、カバー板131の長手方向の中間部に取り付けられたパッキン134とを備えている。図5及び図6は、実施の形態1に係る電子機器用端子保護構造のカバーの斜視図である。図4及び図5は、ラッチ部材133を後述するアンロック位置に配置した状態を示しており、図6は、ラッチ部材133を後述するロック位置に配置した状態を示している。図7は、実施の形態1に係る電子機器用端子保護構造のフロントパネルの溝部を示す図である。
[0014]
 カバー板131は、ヒンジ部材132を支持する軸受部131cが長手方向の一端部131aに設けられ、ラッチ部材133を案内するラッチガイド用突起131dが長手方向の他端部131bに設けられている。軸受部131cの軸穴は、カバー板131の長手方向に延びる長円形の穴になっている。
[0015]
 ヒンジ部材132は、貫通穴132dが開けられた板部132aと、板部132aから面方向に突出してカバー板131の軸受部131cの軸穴を貫通する軸部132bと、溝部122の凹部122fに差込まれる突起132cとを備えている。カバー板131の軸受部131cの軸穴が長円形であるため、カバー板131は、溝部122の中で長手方向に移動可能に支持される。また、板部132aの幅は、軸受部131c同士の間隔よりも狭くなっており、カバー板131は溝部122の中で軸部132bの軸方向に沿って移動可能に支持される。ヒンジ部材132は、突起132cを溝部122の凹部122fに係合させるとともに、貫通穴132dを通したねじを溝部122の底面122gのねじ穴122aにねじ止めすることによってフロントパネル12に固定される。すなわち、ねじ穴122aは、ヒンジ部材132が回動可能に固定されるヒンジ固定部をなしている。なお、フロントパネル12のねじ穴122aは、非貫通穴となっている。ねじ穴122aが非貫通穴となっているため、ねじ穴122aから電子機器10の内部に水が浸入することはない。
[0016]
 ラッチ部材133は、カバー板131の長手方向の一端部131a側に寄ったアンロック位置と、カバー板131の長手方向の一端部131aから遠ざかったロック位置との間をスライドするようにカバー板131に支持されている。カバー板131に案内用のラッチガイド用突起131dを設け、ラッチ部材133に被案内用のリブ133aを設けることで、アンロック位置とロック位置との間でラッチ部材133をスライドさせる構造を実現可能であるが、これに限定されない。
[0017]
 カバー板131及びラッチ部材133は、カバー13を開く際に、ラッチ部材133をアンロック位置に保持し、カバー13を閉じる際に、ラッチ部材133をロック位置に保持する位置決め機構を備えている。位置決め機構の詳細については後述する。
[0018]
 パッキン134は、ソケット121の断面と同じ長円形であり、周縁に壁部134aが設けられている。壁部134aの先端部134bでは長円の大きさはソケット121の断面よりも小さくなっており、壁部134aの根元部134cでは長円の大きさはソケット121の断面よりも大きくなっている。壁部134aの先端部134bと根元部134cとで長円の大きさを変えるために、壁部134aを全体的に傾斜させてテーパ状にしても良いし、壁部134aに面取りを施しても良い。パッキン134は、カバー13を閉じた際にソケット121に挿入されて、ソケット121の側壁に当接する。
[0019]
 図7に示すように、フロントパネル12の溝部122は、ねじ穴122a及び凹部122fが設けられた一端部122bとは逆側となる他端部122cに、ロック位置に配置されたラッチ部材133と係合する形状の返し122dが設けられている。溝部122は、一端部122b側が浅く、他端部122c側が深くなっており、中間部には案内斜面122eが形成されている。案内斜面122eは、カバー13を閉じた状態でラッチ部材133がアンロック位置に配置されると、パッキン134をソケット121から引き抜く方向にラッチ部材133を付勢し、カバー13を閉じる際にラッチ部材133と当接してラッチ部材133をロック位置に誘導する。ソケット121は、案内斜面122eよりも一端部122b寄りに設けられている。
[0020]
 また、溝部122には、底面122gと側面122hとに跨がる斜面122iが設けられており、ソケット121付近に水が滞留しにくくすることで、ソケット121内に水が浸入しにくくしている。なお、斜面122iは、丸め面であっても同様の効果が得られる。また、溝部122の底面122gには、溝部122に浸入した水をソケット121付近から他端部122c側に導く排水溝122jが設けられており、ソケット121付近に水が滞留しにくくすることで、ソケット121内に水が浸入しにくくしている。
[0021]
 図8は、実施の形態1に係る電子機器用端子保護構造のカバーの位置決め機構をカバー板からラッチ部材を取り外した状態で示す図である。位置決め機構は、カバー板131に形成された突起131eと、ラッチ部材133に形成されたばね部133bとで構成されている。突起131eは、カバー板131の長手方向において中間部が凸となる曲面部131hを備えている。ばね部133bは、カバー板131と平行な面内において弾性変形可能な棒状である。カバー板131にラッチ部材133を取り付けた状態では、ばね部133bは、曲面部131hの凸方向、すなわち図8中の矢印A方向に撓んだ状態で突起131eの曲面部131hに当接する。ラッチ部材133は、ばね部133bの先端部133cが曲面部131hに一端部131a側から当接することによってアンロック位置に保持され、ばね部133bの先端部133cが曲面部131hに他端部131b側から当接することによってロック位置に保持される。ラッチ部材133がロック位置とアンロック位置との間に位置する場合、ばね部133bの先端部133cが突起131eの曲面部131hに案内されることによって、ラッチ部材133はロック位置又はアンロック位置に誘導される。カバー板131には、抜け止め突起131jが設けられている。抜け止め突起131jは、他端部131b側は斜面となり、一端部131a側は垂直面となっている。このため、ラッチ部材133とカバー板131とを組み立てる際には、ばね部133bの先端部133cは、斜面に沿って抜け止め突起131jを乗り越えることができる。組立後は、ばね部133bの先端部133cが垂直面に当たることにより、ラッチ部材133とカバー板131とが容易には分離しない状態となる。なお、ラッチ部材133とカバー板131との分離を防止する構造は、上記構造に限定されない。
[0022]
 カバー13を開く時の動作について説明する。図9は、実施の形態1に係る電子機器用端子保護構造のカバーを開く際の状態変化を示す図である。ステージS11に示すように、カバー13を閉じた状態では、位置決め機構によってラッチ部材133がロック位置に配置され、ラッチ部材133は返し122dに係合している。ステージS12に示すように、ラッチ部材133をアンロック位置側にスライドさせると、ラッチ部材133と返し122dとの係合が解除される。ステージS13に示すように、さらにラッチ部材133をアンロック位置側にスライドさせると、ラッチ部材133は案内斜面122eに乗り上げ、案内斜面122eを滑って登る。ステージS14に示すように、ラッチ部材133が案内斜面122eを登ることにより、カバー板131は、ヒンジ部材132の軸部132bを中心にソケット121から離れる方向に回動し、パッキン134はソケット121から引き抜かれる。ばね部133bの先端部133cは、突起131eに他端部131b側から当接する位置から、一端部131a側から当接する位置に移動し、ラッチ部材133はアンロック位置に誘導されて保持される。ステージS15に示すように、パッキン134がソケット121から引き抜かれた後は、ラッチ部材133に指を掛けて引っ張ると、カバー板131はヒンジ部材132の軸部132bを中心にして回動し、ソケット121の前方が開放され、コネクタ14がソケット121を通じて露出する。
[0023]
 次に、カバー13を閉じる時の動作について説明する。図10は、実施の形態1に係る電子機器用端子保護構造のカバーを閉じる際の状態変化を示す図である。ステージS21に示すように、カバー板131の他端部131b付近をフロントパネル12側に押すと、ステージS22に示すように、ラッチ部材133が案内斜面122eに突き当たり、ラッチ部材133は案内斜面122eを滑り降りる。図11は、実施の形態1に係る電子機器用端子保護機構の位置決め機構の状態を示す図である。図11は、ラッチ部材133が案内斜面122eを滑り降り始めた時点での位置決め機構の状態を示している。図11に示すように、ラッチ部材133が案内斜面122eを滑り降り始めた時点では、ばね部133bの先端部133cは突起131eに一端部131a側から当接している。
[0024]
 ラッチ部材133が案内斜面122eを滑り降りる間に、パッキン134をソケット121に挿入する力がカバー板131から加えられ、ステージS23に示すように、パッキン134はソケット121に挿入される。なお、カバー板131が溝部122の中で長手方向及び幅方向に移動可能になっていることと、パッキン134の壁部134aの先端部134bはソケット121の断面よりも小さく、根元部134cはソケット121の断面よりも大きくなっていることとにより、カバー13を閉じる際に、パッキン134はソケット121と同じ位置に位置合わせされる。図12は、実施の形態1に係る電子機器用端子保護機構の位置決め機構の状態を示す図である。図12は、ラッチ部材133が案内斜面122eを滑り降りている間の位置決め機構の状態を示している。図12に示すように、ラッチ部材133が案内斜面122eを滑り降りている間は、ばね部133bは弾性変形を起こし、ばね部133bの先端部133cは突起131eの頂部131fに当接している。
[0025]
 図13は、実施の形態1に係る電子機器用端子保護機構の位置決め機構の状態を示す図である。図13は、ラッチ部材133が案内斜面122eを滑り降りきった時点での位置決め機構の状態を示している。ステージS24に示すように、ラッチ部材133が案内斜面122eを滑り降りきると、図13に示すように、ばね部133bは弾性変形をしたまま、先端部133cが突起131eに他端部131b側から当接した状態となる。したがって、ばね部133bの先端部133cは、突起131eの他端部131b側の曲面に沿って摺動し、ばね部133bが元の形状に復元しようとする。ばね部133bが元の形状に復元することにより、ステージS25に示すように、ラッチ部材133はロック位置に誘導されて保持され、返し122dと係合する。上記の動作により、フロントパネル12側に押し付ける力をカバー板131に加えるだけで、カバー13を閉じることができる。
[0026]
 なお、カバー板131とフロントパネル12との係合は、U字形状のばね性を持つ構造をカバー板131の他端部131bに設けてスナップフィットで実現することも可能であるが、カバー板131にスナップフィットを設けた構造では、フロントパネル12との係合を解除する際にパッキン134にはソケット121から引き抜く力が加わらないため、カバー13を容易に開くことができない。また、カバー板131にスナップフィットを設けた構造では、ばね性を持たせる必要があってカバー13の厚さ方向の寸法が大きくなってしまうことが避けられないため、電子機器10の小型化の妨げにもなりやすい。
[0027]
 実施の形態1に係る電子機器用端子保護構造100は、カバー13を開く際には、ラッチ部材133をアンロック位置側にスライドさせるだけで、パッキン134をソケット121から引き抜くことができる。したがって、コネクタ14を使用する際にカバー13を容易に開くことができる。また、スナップフィットを設ける構造と比較すると、カバー13の厚さ方向の寸法を小さくすることができ、電子機器10の小型化の妨げとはなりにくい。
[0028]
 また、実施の形態1に係る電子機器用端子保護構造100は、カバー13を閉じる際には、フロントパネル12側に押し付ける力をカバー板131に加えると、ラッチ部材133が案内斜面122eに案内される。したがって、フロントパネル12側に押し付ける力をカバー板131に加えるだけで、ラッチ部材133をフロントパネル12の返し122dに係合させることができ、カバー板131が不意に開くことを防止できる。また、実施の形態1に係る電子機器用端子保護構造100は、パッキン134の壁部134aが傾斜しており、かつ、カバー板131は溝部122の中で移動可能に保持されているため、カバー13を閉じる際には、カバー板131が溝部122の中で移動してパッキン134とソケット121との位置合わせが自動的に行われる。したがって、パッキン134とソケット121との位置がずれて防水性能が低下することを抑制できる。
[0029]
 図14は、実施の形態1に係る電子機器用端子保護構造の変形例を示す断面図である。ロック位置に配置されたラッチ部材133には、ストッパ135が取り付けられている。ストッパ135は、ラッチ部材133をアンロック位置側にスライドさせようとする際に、カバー板131と干渉するようになっており、ストッパ135が付いた状態ではラッチ部材133をアンロック位置にスライドさせることはできなくなっている。上記のストッパ135を設けることで、ラッチ部材133が意図に反してアンロック位置にスライドすることを防止できる。なお、ここでは、ラッチ部材133に嵌合するピン状のストッパ135を図示しているが、ストッパ135がカバー板131との間に挟まるブロック状であっても、ラッチ部材133が意図に反してアンロック位置にスライドすることを防止する効果は同様に得られる。
[0030]
 上記の説明において、ばね部133bがカバー板131の面と平行に弾性変形する構造を示したが、ばね部133bがカバー板131の面と垂直な方向に弾性変形する構造にしても、カバー13の開閉時にラッチ部材133を同様に動かすことができる。また、上記の説明においては、ソケット121に配置された電子機器用端子はコネクタ14であったが、ソケット121に配置される電子機器用端子は、スロットでも良い。ソケット121に配置されるスロットは、SDメモリカードスロットを例示できるがこれに限定されない。
[0031]
実施の形態2.
 図15は、本発明の実施の形態2に係る電子機器用端子保護構造を示す図である。図15では、カバー13の図示を省略し、フロントパネル12の溝部122を示している。実施の形態2に係る電子機器用端子保護構造101は、ソケット121にコネクタ14を二つ備えている点で実施の形態1と相違する。図16は、実施の形態2に係る電子機器用端子保護構造のカバーの斜視図である。実施の形態2では、パッキン134は、壁部134aのみがリング状に形成されており、カバー板131の凸部131iに嵌め込まれている。カバー板131の凸部131iには、リブ131gが設けられている。
[0032]
 実施の形態2に係る電子機器用端子保護構造101では、一つのパッキン134で二つのコネクタ14を囲むため、コネクタ14が一つである実施の形態1と比較すると、カバー板131が長くなる。カバー板131を単純に長くすると、カバー板131の中央部の剛性が不足し、カバー板131は撓みやすくなる。すなわち、カバー13を閉める際に、カバー板131の中央部が浮き上がるように変形して、パッキン134がソケット121に挿入されない可能性があり、防水性能が低下してしまう。
[0033]
 実施の形態2に係る電子機器用端子保護構造101では、カバー板131にリブ131gを設けることで、カバー板131の中央部の剛性を高めている。したがって、カバー13を閉める際に、カバー板131の中央部が浮き上がるように変形することは防止される。すなわち、防水性能の低下を防ぐことができる。
[0034]
 実施の形態2ではソケット121にコネクタ14が二つ配置された構造について説明したが、ソケット121にコネクタ14が一つ配置される構造であっても、カバー板131の剛性を確保したい場合には、パッキン134をリング状にするとともに、カバー板131にリブ131gを備えた凸部131iを設けるようにしてもよい。
[0035]
 実施の形態2に係る電子機器用端子保護構造101は、カバー板131の剛性の不足によってソケット121にパッキン134が挿入されず、防水性能が低下することを防止できる。
[0036]
 以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。

符号の説明

[0037]
 10 電子機器、11 リアケース、12 フロントパネル、13 カバー、14 コネクタ、15 表示部、100,101 電子機器用端子保護構造、121 ソケット、122 溝部、122a ねじ穴、122b,131a 一端部、122c,131b 他端部、122d 返し、122e 案内斜面、122f 凹部、122g 底面、122h 側面、122i 斜面、122j 排水溝、131 カバー板、131c 軸受部、131d ラッチガイド用突起、131e,132c 突起、131f 頂部、131g,133a リブ、131h 曲面部、131i 凸部、131j 抜け止め突起、132 ヒンジ部材、132a 板部、132b 軸部、132d 貫通穴、133 ラッチ部材、133b ばね部、133c,134b 先端部、134 パッキン、134a 壁部、134c 根元部。

請求の範囲

[請求項1]
 電子機器用端子を外部に露出させるソケットが設けられた溝部と、前記溝部を覆うカバーとを有する電子機器用端子保護構造であって、
 前記カバーは、
 板状のカバー板と、
 前記カバー板の一端部に設置されたヒンジ部材と、
 前記カバー板の他端部に設置され、スライド動作をするラッチ部材と、
 前記カバー板に配置され、前記カバーを閉じた際に前記ソケットに挿入されて該ソケットの側壁に当接するパッキンとを有し、
 前記溝部は、
 前記ヒンジ部材が回動可能に固定されるヒンジ固定部と、
 前記ラッチ部材と係合する返しと、
 前記ラッチ部材の係合解除に伴うスライド動作時に前記ラッチ部材が当接し、前記パッキンを前記ソケットから引き抜く方向に前記カバーを誘導する案内斜面とを有することを特徴とする電子機器用端子保護構造。
[請求項2]
 前記ラッチ部材は、前記カバー板の一端部側に寄ったアンロック位置と、前記カバー板の一端部から遠ざかったロック位置との間をスライドし、
 前記返しは、前記アンロック位置に配置された前記ラッチ部材と係合せず、前記ロック位置に配置された前記ラッチ部材と係合し、
 前記案内斜面は、前記カバーを閉じた状態で前記ラッチ部材が前記アンロック位置に配置されると、前記ラッチ部材と当接して、前記パッキンを前記ソケットから引き抜く方向に前記ラッチ部材を付勢し、前記カバーを閉じる際に前記ラッチ部材と当接して、該ラッチ部材を前記ロック位置に誘導することを特徴とする請求項1に記載の電子機器用端子保護構造。
[請求項3]
 前記カバー板及び前記ラッチ部材は、前記カバーを開く際に、前記ラッチ部材を前記アンロック位置に保持し、前記カバーを閉じる際に、前記ラッチ部材を前記ロック位置に保持する位置決め機構を備えていることを特徴とする請求項2に記載の電子機器用端子保護構造。
[請求項4]
 前記ヒンジ部材は、前記カバー板の一端部に設けられた軸受部に軸支される軸部を有し、
 前記軸受部は、前記カバー板の長手方向に延びる長円形の穴を備え、
 前記カバー板は、前記溝部の中で長手方向に移動可能に支持されることを特徴とする請求項1に記載の電子機器用端子保護構造。
[請求項5]
 前記パッキンは、周縁の壁部の先端部が前記ソケットの断面よりも小さい形状であり、前記壁部の根元部は前記ソケットの断面よりも大きい形状であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電子機器用端子保護構造。
[請求項6]
 前記位置決め機構は、前記カバー板に形成された突起と、前記ラッチ部材に設けられた棒状のばね部とで構成されており、
 前記突起は、前記カバー板の長手方向において中間部が凸となる曲面部を備え、
 前記ラッチ部材は、前記ばね部の先端部が前記曲面部に前記一端部側から当接することによって前記アンロック位置に保持され、前記ばね部の先端部が前記曲面部に前記他端部側から当接することによって前記ロック位置に保持されることを特徴とする請求項3又は4に記載の電子機器用端子保護構造。
[請求項7]
 前記パッキンは、前記カバー板の凸部に嵌合するリング状であり、
 前記カバー板は、前記凸部にリブを備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電子機器用端子保護構造。
[請求項8]
 前記ソケットは、複数の前記電子機器用端子を前記フロントパネルの外部に露出させることを特徴とする請求項7に記載の電子機器用端子保護構造。
[請求項9]
 前記溝部は、該溝部に浸入した水を前記返しが設けられた端部側に導く排水溝を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電子機器用端子保護構造。
[請求項10]
 前記溝部は、底面と側面とに跨がる斜面を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電子機器用端子保護構造。
[請求項11]
 請求項1から10のいずれか1項に記載の電子機器用端子保護構造を備えたことを特徴とする電子機器。

図面

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[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

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[ 図 13]

[ 図 14]

[ 図 15]

[ 図 16]