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1. (WO2018043275) LIQUID ORAL-CAVITY COMPOSITION
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明 細 書

発明の名称 液体口腔用組成物

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003  

先行技術文献

特許文献

0004  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0005   0006  

課題を解決するための手段

0007   0008   0009  

発明の効果

0010  

発明を実施するための形態

0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031  

実施例

0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7  

明 細 書

発明の名称 : 液体口腔用組成物

技術分野

[0001]
 本発明は、低温保存してもメントールの析出が抑制されて外観安定性が優れる、パラオキシ安息香酸エステルを含有しない液体口腔用組成物に関する。

背景技術

[0002]
 近年、口腔用組成物では、安全志向の高まりなどからもパラオキシ安息香酸エステル(パラベン)を含まないパラベンフリーの口腔用製品が望まれるようになってきている。
[0003]
 口腔用組成物では防腐剤としてパラベンが広く使用されているが、このパラベンは、口腔用組成物に清涼剤として一般的に配合されているメントールの安定性(析出)に影響を及ぼすことが知られており、特許文献1(特許第4985905号公報)には、パラオキシ安息香酸メチル及びパラオキシ安息香酸エチルを特定の非イオン界面活性剤に組み合わせて配合し、カチオン性殺菌剤含有の低エタノール組成の液体口腔用組成物で低温保存後のL-メントールの析出を防止した技術が提案されている。

先行技術文献

特許文献

[0004]
特許文献1 : 特許第4985905号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0005]
 しかしながら、製品設計上、パラベンを不使用とするとメントールの安定性確保が難しく、このため、パラベンフリーの液体口腔用組成物でのメントールの析出抑制技術の開発が望まれた。
[0006]
 本発明は上記事情に鑑みなされたもので、低温保存後もメントールの析出が抑制され、優れた外観安定性を与える、パラオキシ安息香酸エステルを含有しない液体口腔用組成物を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0007]
 本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、パラオキシ安息香酸エステルを含有せず、メントールを含有する液体口腔用組成物に、オイゲノールとサリチル酸メチルとを特定割合で組み合わせて配合すると、低温保存後もメントールが安定化して析出が抑制され、外観安定性が向上することを知見した。即ち、本発明によれば、パラオキシ安息香酸エステルを含有せず、(A)メントールを0.001~0.15質量%含有する液体口腔用組成物に、(B)オイゲノールと、(C)サリチル酸メチルとを配合し、(B)/(C)が質量比として0.25~4、((B)+(C))/(A)が質量比として0.65以上であることによって、低温保存後においてもメントールの析出が抑制され、優れた外観安定性を与え、また、異味が抑制されて使用感も良い、パラオキシ安息香酸エステル不含有(パラベンフリー)の液体口腔用組成物を提供できることを見出し、本発明をなすに至った。
[0008]
 本発明によれば、パラベンフリーの洗口剤等の液体口腔用組成物で、(B)オイゲノールと(C)サリチル酸メチルとを組み合わせると、(B)/(C)の質量比が特定範囲内、かつ((B)+(C))/(A)の質量比が特定値以上において、(A)メントールの安定化剤として低温保存後もメントールが析出するのを抑制する作用を奏し、これにより、-5℃で1ヶ月間保存後もメントールによる結晶析出がない優れた外観安定性を与える。この場合、口腔用香料として公知であるオイゲノール、サリチル酸メチルには、それぞれに独特な異味があるにもかかわらず、(B)、(C)成分を適切割合で組み合わせて使用すると、異味が発現することなくメントールの析出を抑制して外観安定性を向上でき、不適切な口腔用香料の単なる添加では達成し得ない格別顕著な作用効果を与える。
 本発明では、パラベンフリーの液体口腔用組成物が低刺激性のノンアルコール又は低アルコール組成であっても、あるいは界面活性剤の添加量を減じた組成であっても、メントールの析出が抑制されて外観安定性が優れ、また、カチオン性殺菌剤を添加して口腔内細菌に対する殺菌力を満足に発現させることが可能であり、メントールによる清涼感を満足に付与することもできる。
[0009]
 従って、本発明は、下記の液体口腔用組成物及び液体口腔用組成物におけるメントールの析出抑制方法を提供する。
〔1〕
 パラオキシ安息香酸エステルを含有せず、(A)メントールを0.001~0.15質量%含有する液体口腔用組成物であって、
(B)オイゲノールと、
(C)サリチル酸メチルと
を含有し、かつ(B)/(C)が質量比として0.25~4、((B)+(C))/(A)が質量比として0.65以上であることを特徴とする液体口腔用組成物。
〔2〕
 (B)オイゲノールの含有量が0.00013~0.2質量%、(C)サリチル酸メチルの含有量が0.00013~0.2質量%である〔1〕記載の液体口腔用組成物。
〔3〕
 (B)オイゲノール及び(C)サリチル酸メチルの含有量が合計で0.00065~0.4質量%である〔1〕又は〔2〕記載の液体口腔用組成物。
〔4〕
 更に、必要に応じて(D)エタノールを含有し、その含有量が0~15質量%である〔1〕~〔3〕のいずれかに記載の液体口腔用組成物。
〔5〕
 更に、(E)エチレンオキサイドの平均付加モル数が40~100モルのポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及び炭素鎖長が16~18でエチレンオキサイドの平均付加モル数が10~50モルであるポリオキシエチレンアルキルエーテルから選ばれる1種又は2種以上のノニオン性界面活性剤を0.1~0.5質量%含有する〔1〕~〔4〕のいずれかに記載の液体口腔用組成物。
〔6〕
 更に、(F)カチオン性殺菌剤を0.01~0.1質量%含有する〔1〕~〔5〕のいずれかに記載の液体口腔用組成物。
〔7〕
 パラオキシ安息香酸エステルを配合せず、(A)メントールを0.001~0.15質量%配合した液体口腔用組成物に、
(B)オイゲノールと、
(C)サリチル酸メチルと
を配合し、かつ(B)/(C)を質量比として0.25~4、((B)+(C))/(A)を質量比として0.65以上にすることを特徴とする、前記液体口腔用組成物におけるメントールの析出抑制方法。

発明の効果

[0010]
 本発明によれば、低温保存後もメントールの析出が抑制されて外観安定性が優れる、パラオキシ安息香酸エステルを含有しない液体口腔用組成物を提供できる。また、本発明によれば、パラオキシ安息香酸エステルを含有しない液体口腔用組成物におけるメントールの析出を抑制する方法を提供できる。

発明を実施するための形態

[0011]
 以下、本発明につき更に詳述すると、本発明の液体口腔用組成物は、パラオキシ安息香酸エステルを含有しないパラベンフリーの液体製剤であり、(A)メントールと共に(B)オイゲノール及び(C)サリチル酸メチルを特定割合で含有する。
[0012]
 本発明において、パラオキシ安息香酸エステルとしては、具体的にパラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル等のパラオキシ安息香酸のアルキルエステルが挙げられ、これらは本発明組成物には配合されない。
[0013]
 (A)メントールは、清涼感付与成分であり、L-メントールを使用し得る。
 (A)メントールの含有量は、組成全体の0.001~0.15%(質量%、以下同様。)であり、好ましくは0.005~0.1%である。含有量が多いほど清涼感が高まるが、0.15%を超えると、メントールの析出が抑えられず外観安定性が低下する。また、刺激が強すぎて使用感が悪化する。
[0014]
 本発明では、香料成分である(B)オイゲノール及び(C)サリチル酸メチルを組み合わせて使用することで、(B)、(C)成分の併用系が、メントールの安定化剤としてその析出を抑制する作用を奏し、これによって低温保存後も外観安定性が優れ、澄明性を維持することもでき、また、両者による異味を抑制することもできる。(B)又は(C)成分を欠くと、異味が抑制されず味が悪くなる。
[0015]
 (B)オイゲノールの含有量は、組成全体の0.00013~0.2%が好ましく、より好ましくは0.003~0.1%である。含有量が多いほど、メントールの析出抑制効果が高まり、0.00013%以上であると十分な外観安定性が得られる。0.2%以下であることが異味の抑制には好適である。0.2%を超えると、(C)サリチル酸メチルと組み合わせても異味を感じる可能性があり、異味を十分に抑制できない場合がある。
[0016]
 (C)サリチル酸メチルの含有量は、組成全体の0.00013~0.2%が好ましく、より好ましくは0.003~0.1%である。含有量が多いほど、メントールの析出抑制効果が高まり、0.00013%以上であると十分な外観安定性が得られる。0.2%以下であることが異味の抑制には好適であり、0.2%を超えると、(B)オイゲノールと組み合わせても異味を感じる可能性があり、異味を十分に抑制できない場合がある。
[0017]
 (B)オイゲノールと(C)サリチル酸メチルとの合計含有量は、組成全体の0.00026~0.4%とすることができるが、特に0.00065~0.4%が好ましく、より好ましくは0.006~0.2%である。この範囲内であると、十分にメントールの析出が抑制され外観安定性が高まり、異味も十分に抑制される。0.00026%未満では、メントールの析出抑制効果が低くなり外観安定性が劣る場合があり、0.4%より多いと、異味が発生して使用感が悪くなる場合がある。
[0018]
 本発明において、(B)オイゲノールと(C)サリチル酸メチルとの含有比率を示す(B)/(C)は、質量比として0.25~4であり、好ましくは0.26~3.8である。(B)/(C)が前記範囲外であると、(B)、(C)成分由来の異味が強くなり異味を抑制できず、また、香りも強くなる場合があり、使用感が悪くなる。
[0019]
 (A)メントールに対する(B)オイゲノール及び(C)サリチル酸メチルの含有比率を示す((B)+(C))/(A)は、質量比として0.65以上であり、好ましくは0.7以上である。0.65未満であると、メントールの析出が抑えられず外観安定性が劣る。また、((B)+(C))/(A)の質量比の上限は、清涼感の点から、好ましくは3以下、より好ましくは2以下、更に好ましくは1.5以下である。
[0020]
 本発明の液体口腔用組成物は、(D)エタノールを含まない(含有量0%)ノンアルコールの組成であってもよいが、更に(D)エタノールを添加すると、メントールの析出抑制効果が高まり外観安定性がより向上する。
 (D)エタノールの含有量は、好ましくは組成全体の0~15%であり、添加する場合は好ましくは1~15%、特に2~10%であり、更に好ましくは4~8%である。含有量が多いほど外観安定性は向上するが、15%以下であることが刺激の抑制には好適である。なお、香料中にエタノールを含む場合は、これを含めた組成物中のエタノールの総量が、上記範囲内であることが好ましい。
[0021]
 また更に、界面活性剤として(E)ノニオン性界面活性剤を添加することが好ましく、(E)ノニオン性界面活性剤を添加すると、香料成分が十分に可溶化し、メントールの析出抑制効果が高まり外観安定性がより向上する。具体的には、エチレンオキサイドの平均付加モル数(E.O.)が40~100モルのポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、炭素鎖長が16~18でエチレンオキサイドの平均付加モル数が10~50モルであるポリオキシエチレンアルキルエーテルから選ばれる1種又は2種以上が、香料の可溶化、使用感の点から好ましく、中でも、E.O.が60~100モルのポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が、異味抑制の点から更に好ましい。
[0022]
 (E)ノニオン性界面活性剤の含有量は、組成全体に対して0.5%以下、特に0.1~0.5%が好ましい。0.1%以上であると香料が十分に可溶化するが、多く添加しすぎると殺菌剤を添加した場合に殺菌力が低下する懸念がある。
[0023]
 本発明の液体口腔用組成物では、更に、(F)カチオン性殺菌剤を添加することができる。カチオン性殺菌剤を添加すると、優れた外観安定性、異味のなさに加えて、口腔用細菌に対する殺菌効果が効果的に発現する。
 (F)カチオン性殺菌剤としては、例えば塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム等の第4級アンモニウム塩、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン等のクロルヘキシジン塩が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用し得る。中でも、第4級アンモニウム塩の塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、特に塩化セチルピリジニウムが、効果発現性の点でより好適である。
 (F)カチオン性殺菌剤を添加する場合、その含有量は、組成全体の0.01~0.1%が好ましく、より好ましくは0.02~0.05%である。含有量が多いほど口腔内細菌に対する殺菌効果は高まるが、多く添加しすぎると使用感が低下する場合がある。
[0024]
 本発明の液体口腔用組成物は、一般的な洗口剤、濃縮タイプの洗口剤等の洗口剤、口中清涼剤などとして調製、適用することができ、また、剤型等に応じて、上記成分に加えてその他の公知成分を適宜配合できる。例えば、洗口剤には湿潤剤、増粘剤、界面活性剤、pH調整剤、パラオキシ安息香酸エステル以外の防腐剤、(A)、(B)及び(C)成分以外の香料、有効成分、甘味剤、着色料等を添加できる。
[0025]
 湿潤剤としては、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、キシリット、マルチット、ラクチット等が挙げられる。
 増粘剤としては、キサンタンガム、カラギーナン、ヒドロキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール等が挙げられる。
[0026]
 界面活性剤としては、(E)ノニオン性界面活性剤に加えて、その他の界面活性剤、例えば、ミリスチル硫酸ナトリウム、N-ラウロイルザルコシネート、ラウロイルメチルタウリン、アシルアミノ酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、α-スルホ脂肪酸アルキルエステル・ナトリウム、アルキルリン酸エステル塩等のアニオン性界面活性剤、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインなどの酢酸ベタイン型両性界面活性剤、N-脂肪酸アシル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルエチレンジアミン塩などのイミダゾリン型両性界面活性剤、N-脂肪酸アシル-L-アルギネート塩等のアミノ酸型界面活性剤などが挙げられ、これらの1種又は2種以上を添加できる。これら界面活性剤の添加量は、好ましくは0~5%であり、より好ましくは0.01%以上、更に好ましくは0.01~1%である。
[0027]
 pH調整剤としては、フタル酸、リン酸、クエン酸、コハク酸、酢酸、フマル酸、リンゴ酸、炭酸やこれらのカリウム塩、ナトリウム塩、アンモニウム塩、リボ核酸又はその塩、水酸化ナトリウムなどが挙げられ、1種又は2種以上を使用できる。特に、リン酸、クエン酸とこれらのナトリウム塩とを組み合わせたものが好ましい。
 本発明の液体口腔用組成物は、25℃におけるpHを5.5~7.5に調整することが好ましく、この付近のpH調整剤としてリン酸二水素ナトリウムとリン酸一水素ナトリウムとの二者、あるいはクエン酸とクエン酸ナトリウムとの二者を組み合わせて使用することができる。
[0028]
 防腐剤としては、本発明の効果を妨げない範囲内で、例えば安息香酸ナトリウム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、ソルビン酸カリウム等を添加できる。
[0029]
 香料としては、スペアミント油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、クローブ油、タイム油、セージ油、カルダモン油、ローズマリー油、マジョラム油、レモン油、ナツメグ油、ラベンダー油、パラクレス油等の天然精油及び、l-カルボン、1,8-シネオール、チモール、リナロール、リモネン、メントン、メンチルアセテート、シトラール、カンファー、ボルネオール、ピネン、スピラントール等の上記天然精油中に含まれる香料成分、また、エチルアセテート、エチルブチレート、イソアミルアセテート、ヘキサナール、ヘキセナール、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、ベンズアルデヒド、バニリン、エチルバニリン、フラネオール、マルトール、エチルマルトール、ガンマ/デルタデカラクトン、ガンマ/デルタウンデカラクトン、N-エチル-p-メンタン-3-カルボキサミド、メンチルラクテート、エチレングリコール-l-メンチルカーボネート等の香料成分、更には、いくつかの香料成分や天然精油を組み合わせてなる、アップル、バナナ、ストロベリー、ブルーベリー、メロン、ピーチ、パイナップル、グレープ、マスカット、ワイン、チェリー、スカッシュ、コーヒー、ブランデー、ヨーグルト等の調合フレーバーの1種又は2種以上を用いることができる。配合量は、0.00001~3%がよく、本発明の効果を妨げない範囲で使用できる。
 なお、香料中に(A)、(B)又は(C)成分が含まれる場合は、(A)、(B)又は(C)成分の含有量が上記範囲内で使用し得る。
[0030]
 有効成分としては、(F)カチオン性殺菌剤に加えて、その他の有効成分、例えばトラネキサム酸、イプシロン-アミノカプロン酸などの抗炎症剤、デキストラナーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、ムタナーゼ、リゾチーム、リテックエンザイム等の酵素、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化第一錫等のフッ化物、アルミニウムクロルヒドロキシアラントイン、アラントイン、アズレン、塩化リゾチーム、アスコルビン酸等のビタミン類、ジヒドロコレステロール、グリチルレチン塩類、グリチルレチン酸類、ヒドロコレステロール、クロロフィル、銅クロロフィリンナトリウム、タイム、オウゴン、チョウジ、ハマメリス等の植物抽出物、グルコン酸銅、カロペプタイド、ポリリン酸ナトリウム、水溶性無機リン酸化合物、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ラウロイルサルコシンナトリウム、歯石防止剤、歯垢防止剤、硝酸カリウム、乳酸アルミニウム等を添加することができる。なお、これらの有効成分の配合量は、本発明の効果を妨げない範囲で有効量である。
[0031]
 甘味剤としては、サッカリンナトリウム、ステビオサイト等が挙げられる。
 着色料として、青色1号、緑色3号、黄色4号、赤色105号など安全性の高い水溶性色素を添加することができる。
実施例
[0032]
 以下、実験例、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において%は特に断らない限りいずれも質量%を示す。
[0033]
 [実験例1]
 表1~3に示す組成の液体口腔用組成物(洗口剤)を常法によって調製し、これらをサンプルとして使用し、下記方法で低温保存後の外観安定性、異味のなさを評価した。結果を表1~3に併記した。
[0034]
<外観安定性の評価方法>
 サンプルの洗口剤を満注量500mLのPET(ポリエチレンテレフタレート)容器に450mL充填し、-5℃恒温槽に1ヶ月保存後の外観安定性を下記基準に則り目視判定した。○又は◎のものを、メントールの析出が抑制され外観安定性が合格であるとした。
 外観安定性の評価基準;
  ◎:初期品と差がなく、針状結晶の析出が認められない。
  ○:ごく微量のオリが認められる。
  △:微量の結晶の析出が認められる。
  ×:針状結晶の析出が認められる。
[0035]
<異味のなさの評価方法>
 サンプルの洗口剤10mLを口に含んで30秒間すすいだ後、洗口後の異味のなさについて下記の3段階で評価した。10名の平均点を算出し、2.0点以上を合格とした。
 異味のなさの評価基準;
  3点:異味が認められなかった
  2点:やや異味が認められた
  1点:異味が認められた
[0036]
[表1]


*香料は、メントール、オイゲノール及びサリチル酸メチルを含まない(以下、同様。)。
[0037]
[表2]


[0038]
[表3]


[0039]
 [実験例2]
 表1に示すNo.1~11の液体口腔用組成物(洗口剤)をサンプルとして使用し、下記方法で殺菌効果、清涼感を評価した。結果をNo.2-1~2-11として表4に示した。
[0040]
<口腔内細菌に対する殺菌効果の評価方法>
 菌数測定試験には、唾液中のミュータンスの簡易菌数測定キットであるDentocult-SM(Orion Diagnostica社製、Finland)を用いた。予め、唾液中の菌数をDentocult-SMの使用方法に則り評価し、下記評価基準に則り2点以上の人10名を対象とした。
 サンプルの洗口剤10mLを口に含んで30秒間洗口し、3時間経過した後の唾液中のミュータンス菌数を同様にDentocult-SMを用いて測定し、下記に示した評価基準に則り殺菌効果を評価した。10名の平均点を算出した。点数が小さいほど殺菌効果が高く、1.5点以下のものを合格とした。
 殺菌効果の評価基準;
  3点:ミュータンス菌数が10 6以上
  2点:ミュータンス菌数が10 5以上10 6未満
  1点:ミュータンス菌数が10 5未満
[0041]
<清涼感の評価方法>
 サンプルの洗口剤10mLを口に含んで30秒間すすいだ後、洗口後の清涼感について下記の3段階で清涼感を評価した。10名の平均点を算出した。2.0点以上のものを合格とした。
 洗口後の清涼感の評価基準;
  3点:清涼感が認められた
  2点:やや清涼感が認められた
  1点:清涼感が認められなかった
[0042]
[表4]


請求の範囲

[請求項1]
 パラオキシ安息香酸エステルを含有せず、(A)メントールを0.001~0.15質量%含有する液体口腔用組成物であって、
(B)オイゲノールと、
(C)サリチル酸メチルと
を含有し、かつ(B)/(C)が質量比として0.25~4、((B)+(C))/(A)が質量比として0.65以上であることを特徴とする液体口腔用組成物。
[請求項2]
 (B)オイゲノールの含有量が0.00013~0.2質量%、(C)サリチル酸メチルの含有量が0.00013~0.2質量%である請求項1記載の液体口腔用組成物。
[請求項3]
 (B)オイゲノール及び(C)サリチル酸メチルの含有量が合計で0.00065~0.4質量%である請求項1又は2記載の液体口腔用組成物。
[請求項4]
 更に、必要に応じて(D)エタノールを含有し、その含有量が0~15質量%である請求項1~3のいずれか1項記載の液体口腔用組成物。
[請求項5]
 更に、(E)エチレンオキサイドの平均付加モル数が40~100モルのポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及び炭素鎖長が16~18でエチレンオキサイドの平均付加モル数が10~50モルであるポリオキシエチレンアルキルエーテルから選ばれる1種又は2種以上のノニオン性界面活性剤を0.1~0.5質量%含有する請求項1~4のいずれか1項記載の液体口腔用組成物。
[請求項6]
 更に、(F)カチオン性殺菌剤を0.01~0.1質量%含有する請求項1~5のいずれか1項記載の液体口腔用組成物。
[請求項7]
 パラオキシ安息香酸エステルを配合せず、(A)メントールを0.001~0.15質量%配合した液体口腔用組成物に、
(B)オイゲノールと、
(C)サリチル酸メチルと
を配合し、かつ(B)/(C)を質量比として0.25~4、((B)+(C))/(A)を質量比として0.65以上にすることを特徴とする、前記液体口腔用組成物におけるメントールの析出抑制方法。