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1. (WO2018042919) BUS BAR UNIT
Document

明 細 書

発明の名称 バスバーユニット

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005  

課題を解決するための手段

0006  

発明の効果

0007  

図面の簡単な説明

0008  

関連出願の相互参照

0009  

実施例 1

0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064  

実施例 2

0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085  

請求の範囲

1   2   3   4   5  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14  

明 細 書

発明の名称 : バスバーユニット

技術分野

[0001]
 本発明は、複数のバスバー間を絶縁する絶縁ホルダを備えたバスバーユニットに関する。

背景技術

[0002]
 従来、ステータにおいて、複数のバスバー間を電気的に絶縁する絶縁ホルダが知られている。この絶縁ホルダは、バスバー間に隔壁部を有し、隔壁部間にバスバーを保持する保持溝を有している。この保持溝にバスバーが差し込まれる。その隔壁部の高さは、沿面距離を確保して絶縁性能を満たすために、縦置きのバスバーの幅による高さより高くなっており、バスバーは保持溝に収まっている。また、従来のステータにあっては、上記のように構成することにより、モータの小型化を可能とする(例えば、特許文献1参照)。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 特開2010-063273号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 しかしながら、従来のステータにあっては、沿面距離を確保するために、隔壁部の高さをバスバーの幅による高さより高くせざるを得ない。また、モータの小型化のために、隔壁部の幅を広くできない。このため、隔壁部に外力が加わると、隔壁部が破損等してしまうおそれがあり、耐久信頼性の向上代が残されている、という問題がある。
[0005]
 本発明は、上記問題に着目してなされたもので、絶縁性能を満足しつつ、絶縁ホルダの耐久信頼性を向上することができるバスバーユニットを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0006]
 上記目的を達成するため、本発明のバスバーユニットは、複数のバスバーと、並列に配置された複数のバスバーを保持すると共に、複数のバスバー間を絶縁する絶縁ホルダと、を備える。
このバスバーユニットにおいて、絶縁ホルダは、複数のバスバーのうち、少なくとも1本のバスバーの全周がモールドされるモールド部と、モールド部の側面から隙間を空けた位置に設けられ、複数のバスバー間を絶縁する壁部と、モールド部と壁部との間に残りのバスバーが保持される溝部と、を有する。
壁部の高さを、バスバーの幅による高さより低く設定する。

発明の効果

[0007]
 このように、モールド部を有すると共に壁部の高さをバスバーの幅による高さより低く設定することで、絶縁性能を満足しつつ、絶縁ホルダの耐久信頼性を向上することができる。

図面の簡単な説明

[0008]
[図1] 実施例1のバスバーユニットが適用されたレンジエクステンダ電気自動車の駆動システムを示す回路図である。
[図2] 実施例1のバスバーユニットが適用されたインバータ装置内部を示す概略平面図である。
[図3] 実施例1のバスバーユニットが適用されたバスバーモジュールを示す概略斜視図である。
[図4] 実施例1のバスバーユニットが適用されたバスバーモジュールを示す概略斜視図であって、図3に示すバスバーモジュールから発電側絶縁ホルダと駆動側絶縁ホルダを省いた状態の概略斜視図である。
[図5] 実施例1のバスバーユニットにおける駆動側絶縁ホルダと駆動側バスバーを示す概略斜視図である。
[図6] 実施例1のバスバーユニットの断面を示す概略断面図であって、図5のI-I線における概略断面図である。
[図7] 実施例1のバスバーユニットの端面を示す概略端面図であって、図6の概略断面図を簡略化した端面図ある。
[図8] 実施例1のバスバーユニットにおける駆動側絶縁ホルダを成形する金型の概略図であって、型開き状態を示す概略図である。
[図9] 従来例のバスバーユニットにおける絶縁ホルダとバスバーと上型を示す概略端面図である。
[図10] 実施例2のバスバーユニットの端面を示す概略端面図である。
[図11] 本発明のバスバーユニットの第1変形例の端面を示す概略端面図である。
[図12] 本発明のバスバーユニットの第2変形例の端面を示す概略端面図である。
[図13] 本発明のバスバーユニットの第3変形例の端面を示す概略端面図である。
[図14] 本発明のバスバーユニットの第4変形例の端面を示す概略端面図である。
[0009]
 以下、本発明のバスバーユニットを実現する最良の形態を、図面に示す実施例1~実施例2に基づいて説明する。
実施例 1
[0010]
 まず、構成を説明する。
実施例1におけるバスバーユニットは、走行用駆動源などとしてレンジエクステンダ電気自動車(電動車両の一例)に搭載されるモータ・ジェネレータのインバータ装置(電力変換装置の一例)のバスバーユニットに適用したものである。レンジエクステンダ電気自動車(EV)は、2つのモータ・ジェネレータと発電専用のエンジンを有する。このレンジエクステンダ電気自動車は、その2つのモータ・ジェネレータのうち、1つを走行用とし、もう1つを発電用として用いる。なお、発電はエンジンを動力源として発電用モータ・ジェネレータにより行われる。実施例1の構成を、「駆動システムの回路構成」と、「インバータ装置の構成」と、「バスバーモジュールの詳細構成」と、「駆動側バスバーユニットの詳細構成」と、に分けて説明する。
[0011]
 [駆動システムの回路構成]
図1は、実施例1のバスバーユニットが適用されたレンジエクステンダ電気自動車の駆動システムの回路図を示す。以下、図1に基づいて、実施例1の駆動システムの回路構成を説明する。
[0012]
 前記駆動システム100は、発電用モータ・ジェネレータ1と、駆動用モータ・ジェネレータ2と、インバータ装置10と、を備える。発電用モータ・ジェネレータ1は、エンジンを動力源として発電する。発電電力は、インバータ装置10を介して、車両の駆動用高電圧バッテリ(不図示、以下「バッテリ」ともいう。)に供給される。駆動用モータ・ジェネレータ2は、車両の車軸に連結され、インバータ装置10から供給される電力により駆動する。インバータ装置10は、発電用モータ・ジェネレータ1で発電した交流電力を直流電力に変換し、変換された電力をバッテリに出力する。また、インバータ装置10は、バッテリから供給される直流電力を交流電力に変換し、変換された電力を駆動用モータ・ジェネレータ2に出力する。
[0013]
 前記インバータ装置10は、発電側電流センサ11と、発電側インバータ回路12と、平滑コンデンサ13と、駆動側インバータ回路14と、駆動側電流センサ15と、PN直流給電母線16、発電側三相配線4Aと、駆動側三相配線4B等と、を備える。
[0014]
 前記発電側電流センサ11は、発電用モータ・ジェネレータ1と発電側インバータ回路12との間に接続される。発電側電流センサ11は、発電側三相配線4Aに含まれるU相配線と、発電側三相配線4Aに含まれるV相配線と、にそれぞれ設けられる。発電側電流センサ11は、発電用モータ・ジェネレータ1のU,V相の電流を検出し、検出電流をコントローラ(不図示)に出力する。W相の電流は、U相及びV相の検出電流を用いた演算によって検出することができる。
[0015]
 前記発電側インバータ回路12は、発電用モータ・ジェネレータ1から出力される交流電力を直流電力に変換する。発電側インバータ回路12の交流側には、発電用モータ・ジェネレータ1が電気的に接続される。発電側インバータ回路12の直流側には、平滑コンデンサ13が接続される。発電側インバータ回路12は、複数のスイッチング素子と複数のダイオードを有する。スイッチング素子には、IGBT又はMOSFET等のトランジスタが用いられる。ダイオードは還流用のダイオードである。スイッチング素子とダイオードは、互いに電流の導通方向を逆向きにしつつ、並列に接続される。スイッチング素子とダイオードとの並列回路を複数直列に接続した回路が、U、V、W相の各アーム回路となる。複数のアーム回路はPN直流給電母線16の間に並列に接続される。U、V、W相のアーム回路は、発電側半導体モジュール12a(U相)、12b(V相)、12c(W相)としてそれぞれモジュール化される。発電側インバータ回路12の直流側から出力される電力は、平滑コンデンサ13を介してバッテリに供給され、バッテリが充電される。発電側インバータ回路12は、発電用モータ・ジェネレータ1が例えばエンジン(不図示)を始動するスタータモータとして動作するとき、バッテリからの直流電力を交流電力に変換して、発電用モータ・ジェネレータ1に供給され、発電用モータ・ジェネレータ1が駆動される。
[0016]
 前記平滑コンデンサ13は、発電側インバータ回路12の直流側の出力電圧を平滑する。平滑コンデンサ13は、駆動側インバータ回路14の直流側の入力電圧を平滑する。この平滑コンデンサ13は、発電側インバータ回路12の直流側の端子と、駆動側インバータ回路14の直流側の端子との間に接続される。平滑コンデンサ13は、PN直流給電母線16の間に接続される。
[0017]
 前記駆動側インバータ回路14は、バッテリから出力される直流電力を交流電力に変換する。駆動側インバータ回路14の交流側には、駆動用モータ・ジェネレータ2が電気的に接続される。駆動側インバータ回路14の直流側には、平滑コンデンサ13が接続される。駆動側インバータ回路14は、複数のスイッチング素子と複数のダイオードを有する。スイッチング素子には、IGBT又はMOSFET等のトランジスタが用いられる。ダイオードは還流用のダイオードである。駆動側インバータ回路14は、発電側インバータ回路12と同様のブリッジ回路で構成される。U、V、W相の各相のアーム回路はPN直流給電母線16の間に並列接続される。U、V、W相のアーム回路は、駆動側半導体モジュール14a(U相)、14b(V相)、14c(W相)としてそれぞれモジュール化される。駆動側インバータ回路14は、駆動用モータ・ジェネレータ2の回生動作によって、駆動用モータ・ジェネレータ2の回生電力(交流電力)を直流電力に変換して、バッテリに供給され、バッテリが駆動用モータ・ジェネレータ2の回生電力によって充電される。
[0018]
 前記駆動側電流センサ15は、駆動用モータ・ジェネレータ2の入出力電流を検出するためのセンサである。駆動側電流センサ15は、駆動用モータ・ジェネレータ2と駆動側インバータ回路14との間に接続される。駆動側電流センサ15は、駆動側三相配線4Bに含まれるU相配線と、駆動側三相配線4Bに含まれるV相配線と、にそれぞれ設けられる。駆動側電流センサ15は、駆動用モータ・ジェネレータ2のU,V相の電流を検出し、検出電流をコントローラ(不図示)に出力する。W相の電流は、U相及びV相の検出電流を用いた演算によって検出することができる。
[0019]
 前記PN直流給電母線16は、金属製(例えば、銅)の板を折り曲げたバスバーにより構成される。PN直流給電母線16は、P極の配線であるP直流給電母線16Pと、N極の配線であるN直流給電母線16Nと、からなる。
[0020]
 前記発電側三相配線4Aは、発電側インバータ回路12の各相の入力端子と、発電用モータ・ジェネレータ1の各層の出力端子との間を接続する。
[0021]
 前記駆動側三相配線4Bは、駆動側インバータ回路14の各相の出力端子と、駆動用モータ・ジェネレータ2の各層の入力端子との間を接続する。
[0022]
 [インバータ装置の構成]
図2は、実施例1のバスバーユニットが適用されたインバータ装置内部の概略平面図を示す。以下、図2に基づいて、実施例1のインバータ装置の構成を説明する。
[0023]
 インバータ装置10は、発電側インバータ回路12等を収容するための筐体(不図示)を有する。筐体は、例えば、発電用モータ・ジェネレータ1と駆動用モータ・ジェネレータ2の上方位置に配置される。また、筐体は、蓋部(不図示)と本体部20を有する。この本体部20の内部には、発電側電流センサ11と、発電側インバータ回路12と、駆動側インバータ回路14と、駆動側電流センサ15と、PN直流給電母線16と、発電側基板17と、駆動側基板18と、バスバー構造体30と、バスバーモジュール40と、が収容される。また、インバータ装置10の底面の一部には、平滑コンデンサ13等の外部接続部品を収容するための空間が設けられる。インバータ装置10の内部は、外部接続部品がバスバー構造体30と電気的に接続する構造になっている。
[0024]
 発電側インバータ回路12は、発電側基板17の上面17aに実装される。発電側半導体モジュール12a、12b、12cは、発電側基板17の上面17aに列状(Y方向)に並べられる。
[0025]
 駆動側インバータ回路14は、駆動側基板18の上面18aに実装される。発駆動側半導体モジュール14a、14b、14cは、駆動側基板18の上面18aに列状(Y方向)に並べられる。なお、発電側基板17の下面17bと駆動側基板18の下面18bには、冷却器(不図示)が設けられる。
[0026]
 発電側半導体モジュール12a~12cの発電側DC端子12P,12N(発電側インバータ回路12の直流側の端子)は、発電側基板17のバスバー構造体30側に設けられる。駆動側半導体モジュール14a~14cの駆動側DC端子14P,14N(駆動側インバータ回路14の直流側の端子)は、駆動側基板18のバスバー構造体30側に設けられる。発電側DC端子12P,12Nと駆動側DC端子14P,14Nのそれぞれは、ボルト19によりPバスバー16PとNバスバー16Nに締結される。
[0027]
 発電側半導体モジュール12a~12cの発電側AC端子12U,12V,12W(発電側インバータ回路12の交流側の端子)は、発電側基板17を挟んで発電側DC端子12P,12Nの反対側に設けられる。U相・V相・W相の発電側AC端子12U,12V,12Wのそれぞれは、ボルト19により後述するU相・V相・W相の発電側バスバー42U,42V,42Wに締結される。駆動側半導体モジュール14a~14cの駆動側AC端子14U,14V,14W(駆動側インバータ回路14の交流側の端子)は、駆動側基板18を挟んで駆動側DC端子14P,14Nの反対側に設けられる。U相・V相・W相の駆動側AC端子14U,14V,14Wのそれぞれは、ボルト19により後述するU相・V相・W相の駆動側バスバー43U,43V,43Wに締結される。
[0028]
 バスバー構造体30は、発電側基板17と駆動側基板18の間に配置される。即ち、バスバー構造体30は、発電側基板17と駆動側基板18との間の境界となる。バスバー構造体30は、P直流給電母線16PであるPバスバー16Pと、N直流給電母線16NであるNバスバー16Nと、を保持する。
[0029]
 バスバーモジュール40は、本体部20の内壁20aに沿うように配置される。発電側半導体モジュール12a~12cと発電用モータ・ジェネレータ1との間を接続する。バスバーモジュール40は、駆動側半導体モジュール14a~14cと駆動用モータ・ジェネレータ2との間を接続する。
[0030]
 [バスバーモジュールの詳細構成]
図3は、実施例1のバスバーユニットが適用されたバスバーモジュールの概略斜視図を示す。図4は、図3に示すバスバーモジュールから発電側絶縁ホルダと駆動側絶縁ホルダを省いた状態の概略斜視図を示す。以下、図2~図4に基づいて、実施例1のバスバーユニットが適用されたバスバーモジュールの詳細構成を説明する。
[0031]
 バスバーモジュール40は、図2~図4に示すように、端子台41と、発電側バスバーユニット42と、駆動側バスバーユニット43(バスバーユニット)と、発電側電流センサ11と、駆動側電流センサ15と、を備える。前記発電側バスバーユニット42は、発電側絶縁ホルダ42Hと、U相・V相・W相の発電側バスバー42U,42V,42Wと、を備える。前記駆動側バスバーユニット43は、駆動側絶縁ホルダ43Hと、U相・V相・W相の駆動側バスバー43U,43V,43Wと、を備える。
[0032]
 前記端子台41は、樹脂等により形成される。端子台41は、図2に示すように、本体部20の内壁20aと、発電側電流センサ11及び駆動側電流センサ15と、の間に配置される。端子台41は、図2に示すように、U相・V相・W相の発電側バスバー42U,42V,42WとU相・V相・W相の駆動側バスバー43U,43V,43Wの端子を支持する。端子台41では、図2と図4に示すように、U相・V相・W相の発電側バスバー42U,42V,42Wと、U相・V相・W相の各相に対応する発電側強電コネクタ端子52U,52V,52Wと、をボルト19により締結する。この発電側強電コネクタ端子52U,52V,52Wは、発電用モータ・ジェネレータ1に接続されるコネクタの端子である。端子台41では、図2と図4に示すように、U相・V相・W相の駆動側バスバー43U,43V,43Wと、U相・V相・W相の各相に対応する駆動側強電コネクタ端子53U,53V,53Wと、をボルト19により締結する。この駆動側強電コネクタ端子53U,53V,53Wは、駆動用モータ・ジェネレータ2に接続されるコネクタの端子である。また、端子台41には、図3と図4に示すように、発電側電流センサ11と駆動側電流センサ15が、ボルト19により締結される。
[0033]
 前記発電側絶縁ホルダ42Hは、樹脂等により形成される。発電側絶縁ホルダ42Hは、図2に示すように、本体部20の内壁20aと、発電側基板17と、の間に配置される。発電側絶縁ホルダ42Hは、図2と図3に示すように、発電側バスバー42U,42V,42Wを保持する。発電側絶縁ホルダ42Hは、図2と図3に示すように、3本の発電側バスバー42U,42V,42Wの間を電気的に絶縁する。
[0034]
 前記U相・V相・W相の発電側バスバー42U,42V,42Wは、銅などの導電材料で形成される。U相・V相・W相の発電側バスバー42U,42V,42Wは、図2等に示すように、発電用モータ・ジェネレータ1と発電側半導体モジュール12a~12cとの間を接続する発電側三相配線4A(図1参照)に相当する。即ち、U相・V相・W相の発電側バスバー42U,42V,42Wの一端側端子のそれぞれは、図2等に示すように、ボルト19により発電側AC端子12U,12V,12Wのそれぞれに締結される。U相・V相・W相の発電側バスバー42U,42V,42Wの他端側端子のそれぞれは、図2等に示すように、ボルト19により発電側強電コネクタ端子52U,52V,52Wのそれぞれに締結される。このため、U相・V相・W相の発電側バスバー42U,42V,42Wは、図3と図4に示すように、発電用モータ・ジェネレータ1と発電側半導体モジュール12a~12cとの間で、屈曲しつつ延びる。また、U相の発電側バスバー42Uは、図2~図4に示すように、U相の発電側AC端子12Uから、後述する発電側U相電流センサ11Uを経由して、U相に対応する発電側強電コネクタ端子52Uまで延びる。V相の発電側バスバー42Vは、図2~図4に示すように、V相の発電側AC端子12Vから、後述する発電側V相電流センサ11Vを経由して、V相に対応する発電側強電コネクタ端子52Vまで延びる。W相の発電側バスバー42Wは、図2~図4に示すように、W相の発電側AC端子12Wから、V相に対応する発電側強電コネクタ端子52Wまで延びる。
[0035]
 前記駆動側絶縁ホルダ43Hは、樹脂等により形成される。駆動側絶縁ホルダ43Hは、図2に示すように、本体部20の内壁20aと、駆動側基板18と、の間に配置される。駆動側絶縁ホルダ43Hは、図2と図3に示すように、3本の駆動側バスバー43U,43V,43Wを保持する。駆動側絶縁ホルダ43Hは、図2と図3に示すように、3本の駆動側バスバー43U,43V,43Wの間を電気的に絶縁する。
[0036]
 前記U相・V相・W相の駆動側バスバー43U,43V,43Wは、銅などの導電材料で形成される。U相・V相・W相の駆動側バスバー43U,43V,43Wは、図2等に示すように、駆動用モータ・ジェネレータ2と駆動側半導体モジュール14a~14cとの間を接続する駆動側三相配線4B(図1参照)に相当する。即ち、U相・V相・W相の駆動側バスバー43U,43V,43Wの一端側端子のそれぞれは、図2等に示すように、ボルト19により駆動側AC端子14U,14V,14Wのそれぞれに締結される。U相・V相・W相の駆動側バスバー43U,43V,43Wの他端側端子のそれぞれは、図2等に示すように、ボルト19により駆動側強電コネクタ端子53U,53V,53Wのそれぞれに締結される。このため、U相・V相・W相の駆動側バスバー43U,43V,43Wは、図3と図4に示すように、駆動用モータ・ジェネレータ2と駆動側半導体モジュール14a~14cとの間で、屈曲しつつ延びる。また、U相の駆動側バスバー43Uは、図2~図4に示すように、U相の駆動側AC端子14Uから、後述する駆動側U相電流センサ15Uを経由して、U相に対応する駆動側強電コネクタ端子53Uまで延びる。V相の駆動側バスバー43Vは、図2~図4に示すように、V相の駆動側AC端子14Vから、後述する駆動側V相電流センサ15Vを経由して、V相に対応する駆動側強電コネクタ端子53Vまで延びる。W相の駆動側バスバー43Wは、図2~図4に示すように、W相の駆動側AC端子14Wから、V相に対応する駆動側強電コネクタ端子53Wまで延びる。
[0037]
 前記発電側電流センサ11は、図2に示すように、端子台41と、発電側基板17と、の間に配置される。発電側電流センサ11は、図2~図4に示すように、発電側U相電流センサ11Uと発電側V相電流センサ11Vを有する。発電側U相電流センサ11Uは、図2~図4に示すように、発電側V相電流センサ11Vと駆動側U相電流センサ15Uの間に配置され、U相の発電側バスバー42Uの途中に配置される。発電側V相電流センサ11Vは、図2~図4に示すように、本体部20の内壁20aと発電側U相電流センサ11Uの間に配置され、V相の発電側バスバー42Vの途中に配置される。
[0038]
 前記駆動側電流センサ15は、図2に示すように、端子台41と、駆動側基板18と、の間に配置される。駆動側電流センサ15は、図2~図4に示すように、駆動側U相電流センサ15Uと駆動側V相電流センサ15Vを有する。駆動側U相電流センサ15Uは、図2~図4に示すように、発電側U相電流センサ11Uと駆動側V相電流センサ15Vの間に配置され、U相の駆動側バスバー43Uの途中に配置される。駆動側V相電流センサ15Vは、図2~図4に示すように、本体部20の内壁20aと駆動側U相電流センサ15Uの間に配置され、V相の駆動側バスバー43Vの途中に配置される。
[0039]
 [駆動側バスバーユニットの詳細構成]
図5は、実施例1のバスバーユニットにおける駆動側絶縁ホルダと駆動側バスバーの概略斜視図を示す。図6は、実施例1のバスバーユニットの概略断面図を示す。図7は、実施例1のバスバーユニットの概略端面図を示す。図8は、実施例1のバスバーユニットにおける駆動側絶縁ホルダを成形する金型の概略図であって、型開き状態の概略図を示す。以下、図5~図8に基づいて、実施例1の駆動側絶縁ホルダの詳細構成を説明する。
[0040]
 駆動側絶縁ホルダ43Hは、図5に示すように、3本の駆動側バスバー43U,43V,43Wの形状に合わせて、屈曲しつつ延びる。駆動側絶縁ホルダ43Hは、図5に示すように、駆動側バスバー43U,43V,43Wの途中に設けられる。駆動側絶縁ホルダ43Hは、図7に示すように、並列に配置された3本の駆動側バスバー43U,43V,43Wを保持する。この3本の駆動側バスバー43U,43V,43Wは、互いに平行に配列される。即ち、駆動側絶縁ホルダ43Hは、図7に示すように、駆動側バスバー43U,43V,43Wの幅方向bwを高さ方向hに一致させた縦置き状態で並列に3本の駆動側バスバー43U,43V,43Wを保持する。なお、図6と図7では図示されていないが、駆動側バスバー43V,43Wは、駆動側絶縁ホルダ43Hの途中で駆動側絶縁ホルダ43Hと接している。
ここで、「駆動側バスバー43U,43V,43Wの幅方向bwを高さ方向hに一致させた縦置き状態」とは、図7等に示すように、駆動側絶縁ホルダ43Hにおいて駆動側バスバー43U,43V,43Wが縦置きされるので、駆動側バスバー43U,43V,43Wの幅が、「駆動側バスバー43U,43V,43Wの幅による高さH2」となる、ということである。
[0041]
 駆動側絶縁ホルダ43Hは、図6と図7に示すように、モールド部431と、壁部432と、バスバー保持溝部433(溝部)と、を有する。
[0042]
 前記モールド部431は、図6と図7に示すように、両端にある壁部432(両端にあるバスバー保持溝部433)の間に配置される。モールド部431のモールド側面431s,431sは、図7に示すように、高さ方向hに対して傾斜する傾斜面である。2つのモールド側面431s,431sは、図7に示すように平行である。モールド部431のモールド対象は、図6と図7に示すように、並列の3本の駆動側バスバー43U,43V,43W(複数のバスバー)のうち、真ん中のU相の駆動側バスバー43Uである。モールド部431は、図6と図7に示すように、U相の駆動側バスバー43U(1本のバスバー)の全周を樹脂等によりモールドしたものである。そのU相の駆動側バスバー43Uの幅方向bwは、図7に示すように、高さ方向hと平行である(駆動側バスバー43V,43Wの幅方向bwも同様)。なお、残り2本の駆動側バスバー43V,43Wは、図6と図7に示すように、モールドされず、露出される。また、モールド部431は、駆動側絶縁ホルダ43Hが成形される際、金型60にU相の駆動側バスバー43Uがセットされて、駆動側絶縁ホルダ43Hと一体にインサート成形される(図8参照)。
ここで、駆動側絶縁ホルダ43Hの成形方法(製造方法)について説明する(図8参照)。駆動側絶縁ホルダ43Hは、金型60で成形される。まず、固定金型61と可動金型62からなる金型60を型開き(型開き方向MO)する。次いで、金型60にU相の駆動側バスバー43Uをセットする。次いで、可動金型62を固定金型61(型閉じ方向MC)に向かって可動させ、金型60を閉じる。次いで、型内部に樹脂を射出する。次いで、型内部で射出された樹脂を硬化させる。次いで、図8に示すように金型60を型開き方向MOへ型開きして、成形品(駆動側絶縁ホルダ43H、製品)を取り出す。
[0043]
 前記壁部432は、図6と図7に示すように、両モールド側面431sから幅方向wに隙間を空けた位置に1つずつ設けられる。壁部432のうち、モールド部431側の壁側面432s,432sは、図7に示すように、高さ方向hに対して傾斜する傾斜面である。2つの壁側面432s,432sは、図7に示すように平行である。なお、モールド側面431sと壁側面432sは、図7示すように、平行ではない。また、壁部432のうち、図7に示すように、V相の駆動側バスバー43V側を第1壁部432Aとし、W相の駆動側バスバー43W側を第2壁部432Bとする。
[0044]
 壁部432の高さH1は、図7に示すように、駆動側バスバー43V,43W(バスバー)の幅による高さH2よりも低く設定される(H1<H2)。実施例1の壁部432の高さH1は、駆動側バスバー43V,43Wの幅による高さH2のおよそ半分に設定される。壁部432の高さH1は、図7に示すように、駆動側バスバー43V,43Wの幅による高さH2と同等以上の高さH10にする場合よりも、高さH11(仮想壁部432a)分ほど低い(H2≦H10)。
ここで、この「壁部432の高さH1」は、駆動側バスバー43V,43Wの保持や要求される絶縁距離(空間距離と沿面距離)等により設定される。壁部432の高さH1は、駆動側バスバー43V,43Wを保持可能な高さに設定される。また、壁部432の高さH1は、要求される絶縁距離に基づき設定される。なお、要求される絶縁距離は、2つ以上の導電性部材(駆動側バスバー43V,43W)の間を絶縁物(樹脂等)でモールド等せずに、電気的な絶縁性能を確保するために必要な距離である。この要求される絶縁距離は、モールドされない駆動側バスバー43V,43Wにかかる電圧等により変化する。
[0045]
 前記バスバー保持溝部433は、図6と図7に示すように、モールド部431の両側に設けられ、モールド部431と壁部432の間に設けられる。バスバー保持溝部433は、図6と図7に示すように、モールド側面431sの一部と壁側面432sと溝底部433aから構成される。このバスバー保持溝部433は、図6と図7に示すように、2本の駆動側バスバー43V,43W(残りのバスバー、残りの2本のバスバー)をそれぞれ保持する。このバスバー保持溝部433の内面433i側の幅は、図7に示すように、溝底部433aから溝開口部433bに向けて広く設定される。即ち、溝開口部433bの幅W2は、図7に示すように、溝底部433aの幅W1よりも広く設定される(W1<W2)。また、溝底部433aの幅W1と溝開口部433bの幅W2は、駆動側バスバー43V,43Wの厚さによる幅W3(駆動側バスバー43Uの厚さによる幅も同一)よりも広く設定される。その溝開口部433bの幅W2は、壁部432の高さH10とする場合の溝開口部の幅W10から、壁部432の高さH1とした場合の幅となっている(W2<W10)。なお、バスバー保持溝部433のうち、図7に示すように、モールド部431と第1壁部432Aの間を第1バスバー保持溝部433A(第1溝部)とし、モールド部431と第2壁部432Bの間を第2バスバー保持溝部433B(第2溝部)とする。
[0046]
 前記第1バスバー保持溝部433Aと前記第2バスバー保持溝部433Bは、図7に示すように、バスバー保持溝部433の開口方向OD(溝底部433aから溝開口部433bへ向かう方向)が異なる。即ち、第1バスバー保持溝部433Aと第2バスバー保持溝部433Bの開口方向ODは互い違いになる。また、第1バスバー保持溝部433Aは、図7に示すように、V相の駆動側バスバー43Vを保持する。第2バスバー保持溝部433Bは、図7に示すように、W相の駆動側バスバー43Wを保持する。
[0047]
 次に作用を説明する。
実施例1のバスバーユニットにおける作用を、「駆動側バスバーユニットの基本特徴作用」と、「駆動側バスバーユニットの特徴作用」と、に分けて説明する。
[0048]
 [駆動側バスバーユニットの基本特徴作用]
例えば、従来、ステータ(不図示)は、複数のバスバー間を電気的に絶縁する絶縁ホルダを有する。この絶縁ホルダは、バスバー間に隔壁部を有し、隔壁部間にバスバーを保持する保持溝を有している。この保持溝には、バスバーが差し込まれる。その隔壁部の高さ(保持溝部の深さ)は、沿面距離を確保して絶縁性能を満たすために、縦置きのバスバーの幅による高さより高くなっており、バスバーは保持溝に収まっている。また、従来のステータにあっては、上記のように構成することにより、モータ(不図示)の小型化を可能とする。
[0049]
 しかし、従来のステータにあっては、沿面距離を確保するために、隔壁部の高さをバスバーの幅による高さより高くせざるを得ない。また、モータの小型化のために、隔壁部の幅(即ち絶縁ホルダの幅)を広くできない。このため、隔壁部に外力が加わると、隔壁部が破損等してしまうおそれがあり、耐久信頼性の向上代が残されている、という課題がある。
[0050]
 これに対し、実施例1では、駆動側絶縁ホルダ43Hは、3本の駆動側バスバー43U,43V,43Wのうち、1本のU相の駆動側バスバー43Uの全周がモールドされるモールド部431を有する。加えて、駆動側絶縁ホルダ43Hは、モールド部431のモールド側面431sから隙間を空けた位置に設けられ、2本の駆動側バスバー43V,43W間を絶縁する壁部432を有する。さらに、駆動側絶縁ホルダ43Hは、モールド部431と壁部432との間に残りの駆動側バスバー43V,43Wが保持されるバスバー保持溝部433を有する。また、壁部432の高さH1を、駆動側バスバー43U,43V,43Wの幅による高さH2より低く設定する構成とした(図6と図7)。即ち、U相の駆動側バスバー43Uの全周がモールドされるので、モールド部431の駆動側バスバー43Uと残りの駆動側バスバー43V,43Wは絶縁される。また、壁部432により、駆動側バスバー43V,43W間が絶縁される。そして、壁部432の高さH1が駆動側バスバー43U,43V,43Wの幅による高さH2より低く設定されるので、壁部432の高さH1がバスバーの幅による高さH2と同等以上の高さ(例えば、高さH10)に設定されるものよりも、外力に対する壁部432の強度が向上される。この結果、絶縁性能を満足しつつ、駆動側絶縁ホルダ43Hの耐久信頼性が向上される。
[0051]
 続いて、従来の金型の課題について説明する。
図9は、従来例のバスバーユニットにおける絶縁ホルダとバスバーと上型の概略端面図である。以下、図9に基づいて、その課題を説明する。なお、金型は、上型の一部のみを示し、下型を省略して示す。
[0052]
 従来のステータでは、バスバーの幅による高さが高くなると、沿面距離を確保するために、隔壁部の高さを必要な隔壁部の高さまで高くする必要がある。しかし、絶縁ホルダを成形する金型の型強度の制約により、隔壁部の高さを、型強度の限界の高さよりも高くし難い。即ち、金型で隔壁部を成形する場合、隔壁部と隔壁部の間の保持溝に対する金型は歯形状となる。このため、隔壁部の高さを、型強度の限界の高さよりも高い必要な隔壁部の高さに設定すると、その歯形状部分は保持溝の形状に合わせて細長くなる。つまり、歯形状部分の高さを、型強度の限界の高さよりも高い必要な歯形状部分の高さに設定することになる。これにより、その歯形状部分は、成形時の圧力に対する強度が比較的弱くなってしまう。従って、金型から成形品を取り出すとき、金型の歯形状部分(特に図9の部分CE)が破損等してしまうおそれがあり、金型の耐久信頼性の向上代が残されている、という課題がある。言い換えると、隔壁部の高さを、型強度の限界の高さよりも高く設定すると、型寿命が比較的短くなるおそれがあり、型寿命の延命代が残されている、という課題がある。このような課題に対して、耐久信頼性を向上しつつ隔壁部の高さを高くするためには、保持溝の幅を広くすれば良い。しかし、保持溝の幅を広くすると、モータを小型化することができない。
[0053]
 これに対し、実施例1では、駆動側絶縁ホルダ43Hは、3本の駆動側バスバー43U,43V,43Wのうち、1本のU相の駆動側バスバー43Uの全周がモールドされるモールド部431を有する構成とした。即ち、モールド部431の駆動側バスバー43Uと残りの駆動側バスバー43V,43Wは絶縁されるので、壁部432の高さH1を、駆動側バスバー43U,43V,43Wの幅による高さH2より低く設定しても、絶縁性能が満足される。つまり、壁部432の高さH1を、金型の型強度の限界の高さとしても、絶縁距離が確保される。言い換えると、壁部432の高さH1を、型強度の制約にかかる高さに設定しなくても、絶縁距離が確保される。このため、バスバー保持溝部433の幅W1,W2を広くしなくて良い。これにより、バスバー保持溝部433に対する金型の歯形状部分の高さも幅も抑えられる。従って、要求される性能(絶縁性能と小型化)を満足しつつ、金型の耐久信頼性が向上される。言い換えると、金型の型寿命が延命される。
[0054]
 [駆動側バスバーユニットの特徴作用]
実施例1では、バスバー保持溝部433の開口方向ODが異なる第1バスバー保持溝部433Aと第2バスバー保持溝部433Bを設ける。また、第1バスバー保持溝部433Aに、残りのV相の駆動側バスバー43Vが保持され、第2バスバー保持溝部433Bに、残りのW相の駆動側バスバー43Wがそれぞれ保持される構成とした(図7)。即ち、溝部の開口方向ODが同一である複数の溝部を設けるものよりも、V相の駆動側バスバー43VとW相の駆動側バスバー43Wとの間の絶縁距離を長くすることができる。このため、残りの2本の駆動側バスバー43V,43W間が絶縁される。従って、バスバー間に絶縁距離が確保される。
[0055]
 実施例1では、モールド部431の両側に、バスバー保持溝部433の開口方向ODが異なる第1バスバー保持溝部433Aと第2バスバー保持溝部433Bを設ける。また、第1バスバー保持溝部433Aに、残りのV相の駆動側バスバー43Vが保持され、第2バスバー保持溝部433Bに、残りのW相の駆動側バスバー43Wが1本ずつ保持される構成とした(図7)。即ち、モールド部431の両側に第1バスバー保持溝部433Aと第2バスバー保持溝部433Bを設けることにより、第1バスバー保持溝部433Aと第2バスバー保持溝部433Bを隣接位置に設けるものよりも、V相の駆動側バスバー43VとW相の駆動側バスバー43Wとの間の絶縁距離を長くすることができる。また、溝部の開口方向ODが同一である複数の溝部を設けるものよりも、V相の駆動側バスバー43VとW相の駆動側バスバー43Wとの間の絶縁距離を長くすることができる。このため、残りの2本の駆動側バスバー43V,43W間が絶縁される。従って、バスバー間に十分な絶縁距離が確保される。
[0056]
 実施例1では、バスバー保持溝部433の内面433i側の幅は、溝底部433aから溝開口部433bに向けて広く設定される構成とした(図7と図8)。以下、図7と図8に基づいて説明する。即ち、図7に示すように、溝底部433aから溝開口部433bへ向けて、バスバー保持溝部433の内面433iは傾斜している。このため、図8に示すように、駆動側絶縁ホルダ43Hが金型60で成形され、金型60から成形品(駆動側絶縁ホルダ43H)が取り出される(離型される)とき、バスバー保持溝部433の内面433iの傾斜は、成形品が抜ける方向(型開き方向MO)の傾斜(抜き勾配)となる。即ち、型開きされるとき、図8に示すように、可動金型62と成形品との間に隙間が生じる。これにより、型開きされるとき、抜き抵抗が小さくなる。従って、金型60からスムーズに成形品が取り出される。さらに、金型60から成形品が取り出されるとき、成形品にかかる外力が抑制される。
[0057]
 加えて、実施例1では、2つのモールド側面431s,431sを平行とする構成とした(図7)。即ち、モールド部の両側に溝部の開口方向が同じである複数の溝部を設け、この溝部の内面側の幅が溝底部から溝開口部に向けて広く設定されるものよりも、駆動側絶縁ホルダ43Hの全体の幅を狭く抑えられる。従って、絶縁性能を満足しつつ、駆動側絶縁ホルダ43Hが小型化される。
[0058]
 実施例1では、壁部432の高さH1を、バスバー保持溝部433に保持される駆動側バスバー43V,43W間に要求される絶縁距離に基づき設定する構成とした(図7)。即ち、要求される絶縁距離によって、壁部432の高さH1をさらに低くすることができると、外力に対する壁部432の強度がより向上される。従って、要求される絶縁性能を満足しつつ、駆動側絶縁ホルダ43Hの耐久信頼性がより一層向上される。
[0059]
 次に、効果を説明する。
実施例1におけるバスバーユニットにあっては、下記に列挙する効果が得られる。
[0060]
 (1) 複数のバスバー(駆動側バスバー43U,43V,43W)と、並列に配置された複数のバスバー(駆動側バスバー43U,43V,43W)を保持すると共に、複数のバスバー(駆動側バスバー43U,43V,43W)間を絶縁する絶縁ホルダ(駆動側絶縁ホルダ43H)と、を備える。
このバスバーユニット(駆動側バスバーユニット43)において、絶縁ホルダ(駆動側絶縁ホルダ43H)は、複数のバスバー(駆動側バスバー43U,43V,43W)のうち、少なくとも1本のバスバー(駆動側バスバー43U)の全周がモールドされるモールド部431と、モールド部431の側面(モールド側面431s)から隙間を空けた位置に設けられ、複数のバスバー(駆動側バスバー43U,43V,43W)間を絶縁する壁部432と、モールド部431と壁部432との間に残りのバスバー(駆動側バスバー43V,43W)が保持される溝部(バスバー保持溝部433)と、を有する。
壁部432の高さH1を、バスバー(駆動側バスバー43U,43V,43W)の幅による高さH2より低く設定する(図6と図7)。
このため、絶縁性能を満足しつつ、絶縁ホルダ(駆動側絶縁ホルダ43H)の耐久信頼性を向上することができる。
[0061]
 (2) 残りのバスバー(駆動側バスバー43V,43W)が複数ある。
溝部(バスバー保持溝部433)の開口方向ODが異なる第1溝部(第1バスバー保持溝部433A)と第2溝部(第2バスバー保持溝部433B)を設ける。
第1溝部(第1バスバー保持溝部433A)と第2溝部(第2バスバー保持溝部433B)に、残りのバスバー(駆動側バスバー43V,43W)がそれぞれ保持される(図7)。
このため、(1)の効果に加え、バスバー(駆動側バスバー43V,43W)間に絶縁距離を確保することができる。
[0062]
 (3) 複数のバスバーは、3本(駆動側バスバー43U,43V,43W)である。
3本のバスバー(駆動側バスバー43U,43V,43W)のうち、1本がバスバー(駆動側バスバー43U)の全周がモールドされるモールド部431である。
モールド部431の両側に、溝部(バスバー保持溝部433)の開口方向ODが異なる第1溝部(第1バスバー保持溝部433A)と第2溝部(第2バスバー保持溝部433B)を1つずつ設ける。
第1溝部(第1バスバー保持溝部433A)と第2溝部(第2バスバー保持溝部433B)に、残りの2本のバスバー(駆動側バスバー43V,43W)が1本ずつ保持される(図7)。
このため、(2)の効果に加え、バスバー(駆動側バスバー43V,43W)間に十分な絶縁距離を確保することができる。
[0063]
 (4) 溝部(バスバー保持溝部433)の内面433i側の幅を、溝底部433aから溝開口部433bに向けて広く設定する(図7と図8)。
このため、(1)~(3)の効果に加え、金型60からスムーズに成形品(駆動側絶縁ホルダ43H)を取り出すことができる。
[0064]
 (5) 壁部432の高さH1を、溝部(バスバー保持溝部433)に保持されるバスバー(駆動側バスバー43V,43W)間に要求される絶縁距離に基づき設定する(図7)。
このため、(1)~(4)の効果に加え、要求される絶縁性能を満足しつつ、絶縁ホルダ(駆動側絶縁ホルダ43H)の耐久信頼性をより一層向上することができる。
実施例 2
[0065]
 実施例2は、実施例1とは異なり、バスバー保持溝部443の内面443i側の幅が、溝底部443aから溝開口部443bに向けて同一の広さに設定される変形例である。
[0066]
 まず、構成を説明する。
実施例2におけるバスバーユニットは、実施例1と同様に、走行用駆動源などとしてレンジエクステンダ電気自動車に搭載されるモータ・ジェネレータのインバータ装置のバスバーユニットに適用したものである。また、実施例2におけるバスバーユニットは、「駆動システムの回路構成」と「インバータ装置の構成」と「バスバーモジュールの詳細構成」については、実施例1と同様であるので、図示並びに説明を省略する。以下、実施例2での「駆動側バスバーユニットの詳細構成」について説明する。
[0067]
 [駆動側バスバーユニットの詳細構成]
図10は、実施例2のバスバーユニットの概略端面図を示す。以下、図10に基づいて、実施例2の駆動側絶縁ホルダの詳細構成を説明する。
[0068]
 駆動側絶縁ホルダ43Hは、図10に示すように、モールド部431と、壁部432と、バスバー保持溝部433(溝部)と、を有する。
[0069]
 前記モールド部431のモールド側面431s,431sは、図10に示すように、高さ方向hと平行な平行面である。他の構成は、実施例1のモールド部431と同様であるので説明を省略する。
[0070]
 前記壁部432のうち、モールド部431側の壁側面432s,432sは、図10に示すように、高さ方向hと平行な平行面である。このため、モールド側面431s,431sとモールド部431側の壁側面432s,432sは、平行である。他の構成は、実施例1の壁部432と同様であるので説明を省略する。
[0071]
 前記バスバー保持溝部433の内面433i側の幅は、図10に示すように、溝底部433aから溝開口部433bに向けて同一の広さ(等幅)に設定される。即ち、実施例2では、溝開口部433bの幅W2は、図10に示すように、溝底部433aの幅W1と同等に設定される(W1=W2)。また、溝底部433aの幅W1及び溝開口部433bの幅W2は、壁部432の高さH10とする場合の溝開口部の幅W10と同等になる(W1=W2=W10)。他の構成は、実施例1のバスバー保持溝部433と同様であるので説明を省略する。
なお、図10に図示する他の構成は、実施例1と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。また、図10に図示しない他の構成は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
[0072]
 次に作用を説明する。
実施例2の作用は、実施例1と同様に、「駆動側バスバーユニットの基本特徴作用」を示す。また、実施例2の作用は、実施例1の「駆動側バスバーユニットの特徴作用」のうち、バスバー保持溝部433の開口方向ODが異なる第1バスバー保持溝部433Aと第2バスバー保持溝部433Bを設ける作用と、モールド部431の両側に、バスバー保持溝部433の開口方向ODが異なる第1バスバー保持溝部433Aと第2バスバー保持溝部433Bを設ける作用と、壁部432の高さH1を要求される絶縁距離に基づき設定する作用を示す。
[0073]
 次に、効果を説明する。
実施例2におけるバスバーユニットにあっては、実施例1での(1)~(3)及び(5)の効果を得ることができる。
[0074]
 以上、本発明のバスバーユニットを実施例1~実施例2に基づき説明してきたが、具体的な構成については、実施例1~実施例2に限られるものではなく、請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
[0075]
 実施例1~実施例2では、モールド部431として、U相の駆動側バスバー43Uの全周がモールドされるものの例を示した。しかし、これに限られない。例えば、モールド部としては、V相の駆動側バスバー43VやW相の駆動側バスバー43Wのいずれか一方の全周がモールドされるものであっても良い。また、モールド部としては、3本の駆動側バスバー43U,43V,43Wのうち、2本または3本の駆動側バスバーの全周がモールドされるものであっても良い。要するに、モールド部431としては、少なくとも1本の駆動側バスバーの全周がモールドされるものであれば良い。
[0076]
 実施例1~実施例2では、第1バスバー保持溝部433Aの開口方向ODを高さ方向hで下向きとし、第2バスバー保持溝部433Bの開口方向ODを高さ方向hで上向きとする例を示した。しかし、開口方向ODを逆にしても良い。即ち、第1バスバー保持溝部433Aの開口方向ODを高さ方向hで上向きとし、第2バスバー保持溝部433Bの開口方向ODを高さ方向hで下向きとしても良い。
[0077]
 実施例1~実施例2では、壁部432の高さH1とする例を示した。しかし、要求される絶縁距離によっては、壁部432の高さH1をさらに低くしても良い。
[0078]
 実施例1~実施例2では、駆動側絶縁ホルダ43Hは、駆動側バスバー43U,43V,43Wの幅方向bwを高さ方向hに一致させた縦置き状態で並列に3本の駆動側バスバー43U,43V,43Wを保持する例を示した。しかし、駆動側絶縁ホルダは、縦置き状態に限られない。例えば、横置き状態等で並列に複数の駆動側バスバーを保持しても良い。要するに、絶縁ホルダは、並列に配置された複数のバスバーを保持するものであれば良い。
[0079]
 実施例1~実施例2では、モールド部431の両側に、バスバー保持溝部433が設けられる例を示した。しかし、モールド部のいずれか一方に、バスバー保持溝部を設けても良い。例えば、図11(第1変形例)のバスバーユニット70の絶縁ホルダ70Hのように、モールド部441の右側(実施例1の第1バスバー保持溝部433A側)に、バスバー保持溝部443の開口方向ODが異なる第1溝部443Aと第2溝部443Bを1つずつ設けても良い。また、モールド部441の左側(実施例1の第2バスバー保持溝部433B側)に、バスバー保持溝部443の開口方向ODが異なる第1溝部と第2溝部を1つずつ設けても良い。なお、第1溝部443Aと第2溝部443Bの開口方向ODが、図11とは逆でも良い。このように構成しても、実施例1の(1)~(2)及び(5)に記載した効果が得られる。また、図11において、実施例1のようにバスバー保持溝部の溝底部から溝開口部に向けて広く設定されても良い。このように構成すると、実施例1の(4)に記載した効果が得られる。なお、図11に示すように構成しても、絶縁ホルダ70Hは、並列に配置された複数のバスバーを保持するものである。
[0080]
 実施例1~実施例2では、モールド部431の両側に、バスバー保持溝部433の開口方向ODが異なる第1バスバー保持溝部433Aと第2バスバー保持溝部433Bを1つずつ設ける例を示した。しかし、モールド部の両側に、バスバー保持溝部の開口方向ODが同一である第1溝部と第2溝部を設けても良い。例えば、図12(第2変形例)のバスバーユニット75の絶縁ホルダ75Hのように、モールド部451の両側に、バスバー保持溝部453の開口方向ODが同一である第1溝部453Aと第2溝部453Bを設けても良い。なお、第1溝部453Aと第2溝部453Bの開口方向ODが、図12とは逆でも良い。このように構成しても、実施例1の(1)~(2)及び(5)に記載した効果が得られる。また、図12において、実施例1のようにバスバー保持溝部の溝底部から溝開口部に向けて広く設定されても良い。このように構成すると、実施例1の(4)に記載した効果が得られる。
[0081]
 実施例1~実施例2では、駆動側バスバー43U,43V,43Wを3本とする例を示した。しかし、2本以上であれば良い。例えば、図13(第3変形例)のバスバーユニット80の絶縁ホルダ80Hのように、バスバー81を2本とし、1本のバスバー81aの全周がモールドされ、残りの1本のバスバー81bがバスバー保持溝部463に保持されても良い。なお、バスバー保持溝部463の位置は、図13のようにモールド部461の左側(実施例1の第2バスバー保持溝部433B側)でも良いし、モールド部461の右側(実施例1の第1バスバー保持溝部433A側)でも良い。即ち、モールド部461の一方のモールド側面461sから隙間を空けた位置に壁部462が設ければ良い。また、バスバー保持溝部463の開口方向ODが、図13とは逆でも良い。このように構成しても、実施例1の(1)に記載した効果が得られる。さらに、図13において、実施例1のようにバスバー保持溝部の溝底部から溝開口部に向けて広く設定されても良い。このように構成すると、実施例1の(4)に記載した効果が得られる。また、図13において、1本のバスバー81aの全周がモールドされているので、2本のバスバー81a,81b間は絶縁される。このため、バスバー保持溝部463を構成する壁部462の高さは、残りのバスバー81bを保持可能な高さに設定されていれば良く、2本のバスバー81a,81b間において絶縁距離を考慮しなくて良い。これにより、壁部462の高さをさらに低くすることができると、外力に対する壁部462の強度がより向上される。従って、要求される絶縁性能を満足しつつ、絶縁ホルダ80Hの耐久信頼性がより一層向上される。
[0082]
 実施例1では、U相の駆動側バスバー43Uの幅方向bwを、高さ方向hと平行とする例を示した。しかし、U相の駆動側バスバー43Uの幅方向bwを、高さ方向hと平行にしなくても良い。例えば、図14(第4変形例)のバスバーユニット85の絶縁ホルダ85Hに示すように、U相の駆動側バスバー85Uの幅方向bwUを、高さ方向hに対して傾斜する方向としても良い。即ち、U相の駆動側バスバー85Uの幅方向bwUを、モールド部471のモールド側面471sと同様に傾斜させても良い。このように構成しても、実施例1の(1)~(5)に記載した効果が得られる。なお、図14に示すように構成しても、絶縁ホルダ85Hは、並列に配置された複数のバスバーを保持するものである。
[0083]
 実施例1では、モールド側面431s,431sが高さ方向hに対して傾斜する傾斜面であり、壁側面432s,432sが高さ方向hに対して傾斜する傾斜面である例を示した。しかし、モールド側面431s,431sまたは壁側面432s,432sのいずれか一方が、高さ方向hと平行な平行面でも良い。このように構成しても、実施例1の(4)に記載した効果が得られる。
[0084]
 実施例1~実施例2では、本発明のバスバーユニットを、走行用駆動源などとしてレンジエクステンダ電気自動車に搭載されるモータ・ジェネレータのインバータ装置のバスバーユニットに適用する例を示した。しかし、シリーズハイブリッド車やプラグインハイブリッド車や駆動用動力源としてモータのみを搭載した電気自動車等のインバータ装置のバスバーユニットに対しても、本発明のバスバーユニットを適用しても良い。また、車両に搭載されるモータは1基であっても良いし、複数基あっても良い。その他、本発明のバスバーユニットを、乗り物等のインバータ装置のバスバーユニットに適用しても良い。

関連出願の相互参照

[0085]
 本出願は、2016年8月30日に日本国特許庁に出願された特願2016-167632に基づいて優先権を主張し、その全ての開示は完全に本明細書で参照により組み込まれる。

請求の範囲

[請求項1]
 複数のバスバーと、
 並列に配置された前記複数のバスバーを保持すると共に、前記複数のバスバー間を絶縁する絶縁ホルダと、を備えるバスバーユニットにおいて、
 前記絶縁ホルダは、複数のバスバーのうち、少なくとも1本のバスバーの全周がモールドされるモールド部と、前記モールド部の側面から隙間を空けた位置に設けられ、前記複数のバスバー間を絶縁する壁部と、前記モールド部と前記壁部との間に残りのバスバーが保持される溝部と、を有し、
 前記壁部の高さを、前記バスバーの幅による高さより低く設定する
 ことを特徴とするバスバーユニット。
[請求項2]
 請求項1に記載されたバスバーユニットにおいて、
 前記残りのバスバーが複数あり、
 前記溝部の開口方向が異なる第1溝部と第2溝部を設け、
 前記第1溝部と前記第2溝部に、前記残りのバスバーがそれぞれ保持される
 ことを特徴とするバスバーユニット。
[請求項3]
 請求項2に記載されたバスバーユニットにおいて、
 前記複数のバスバーは、3本であり、
 前記3本のバスバーのうち、1本がバスバーの全周がモールドされるモールド部であり、
 前記モールド部の両側に、前記溝部の開口方向が異なる第1溝部と第2溝部を1つずつ設け、
 前記第1溝部と前記第2溝部に、残りの2本のバスバーが1本ずつ保持される
 ことを特徴とするバスバーユニット。
[請求項4]
 請求項1から請求項3までの何れか一項に記載されたバスバーユニットにおいて、
 前記溝部の内面側の幅を、溝底部から溝開口部に向けて広く設定する
 ことを特徴とするバスバーユニット。
[請求項5]
 請求項1から請求項4までの何れか一項に記載されたバスバーユニットにおいて、
 前記壁部の高さを、前記溝部に保持されるバスバー間に要求される絶縁距離に基づき設定する
 ことを特徴とするバスバーユニット。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]