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1. (WO2018037727) CLEANING IMPLEMENT AND ENDOSCOPE SYSTEM
Document

明 細 書

発明の名称 洗浄器具及び内視鏡システム

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003  

発明の概要

0004   0005  

図面の簡単な説明

0006  

発明を実施するための形態

0007   0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10  

図面

1   2   3A   3B   3C   3D   4A   4B   4C   5A   5B   6   7A   7B   8   9A   9B   10A   10B   11A   11B   12A   12B   13A   13B   14A   14B   15A   15B   16A   16B   17A   17B   18A   18B   19A   19B   20   21   22A   22B  

明 細 書

発明の名称 : 洗浄器具及び内視鏡システム

技術分野

[0001]
 本発明は、内視鏡の挿入部の先端構成部を洗浄する洗浄器具、及び、その洗浄器具及び内視鏡を備える内視鏡システムに関する。

背景技術

[0002]
 日本国特開平8-252211号公報には、内視鏡の挿入部の先端構成部に対してカバーが取外し可能に装着される構成が開示されている。この内視鏡の先端構成部を洗浄する際には、カップに洗浄液及び水等の液体を充填する。そして、先端構成部からカバーを取外し、カップに充填された液体に先端構成部を浸した状態で、先端構成部を洗浄する。
[0003]
 日本国特開平8-252211号の構成では、先端構成部からカバーを取外すのを忘れて、先端構成部にカバーが装着された状態のままで、先端構成部の洗浄が行われる可能性がある。この場合、カバーを取外した状態での先端構成部の洗浄、すなわち取扱い説明書通りの正しい洗浄作業が、行われない。

発明の概要

[0004]
 本発明が目的とするところは、取外し可能なカバーが先端構成部に装着された状態で先端構成部の洗浄が行われることが確実に防止され、容易かつ確実に先端構成部が洗浄される洗浄器具を提供することにある。また、その洗浄器具を備える内視鏡システムを提供することにある。
[0005]
 前記目的を達成するために、本発明のある態様の洗浄器具は、内視鏡の挿入部の先端構成部にカバーに代えて装着され、前記先端構成部に装着された状態において前記先端構成部を内部に収納する洗浄具本体と、前記洗浄具本体の前記内部に流体を供給する供給部と、前記先端構成部への前記洗浄具本体の装着において、前記流体が供給される所定の位置に前記先端構成部を前記洗浄具本体に対して位置決めする位置決め部と、前記カバーが装着された前記先端構成部が前記洗浄具本体に挿入されるとき、前記カバーと干渉し、前記カバーが装着された前記先端構成部の、前記所定の位置への移動を規制する規制部と、を備える。

図面の簡単な説明

[0006]
[図1] 図1は、第1の実施形態に係る内視鏡システムを示す概略図である。
[図2] 図2は、第1の実施形態に係る先端構成部にカバーが装着された状態を、第1の交差方向に略垂直な断面で概略的に示す断面図である。
[図3A] 図3Aは、第1の実施形態に係る先端構成部を、第1の交差方向の一方側から視た概略図である。
[図3B] 図3Bは、第1の実施形態に係る先端構成部を、第2の交差方向の一方側から視た概略図である。
[図3C] 図3Cは、第1の実施形態に係る先端構成部を、第2の交差方向の他方側から視た概略図である。
[図3D] 図3Dは、第1の実施形態に係る先端構成部を、先端側から視た概略図である。
[図4A] 図4Aは、第1の実施形態に係る先端構成部に装着されるカバーを、開口孔が外部へ開口する側から視た概略図である。
[図4B] 図4Bは、第1の実施形態に係るカバーを、中心軸に対してガイド突起が位置する側から視た概略図である。
[図4C] 図4Cは、第1の実施形態に係るカバーを、中心軸に対して係止孔が位置する側から視た概略図である。
[図5A] 図5Aは、第1の実施形態に係る洗浄器具の洗浄具本体を、中心軸に略平行で、かつ、口金を通る断面で概略的に示す断面図である。
[図5B] 図5Bは、第1の実施形態に係る洗浄具本体を挿入口側から視た概略図である。
[図6] 図6は、第1の実施形態に係る洗浄器具を用いて先端構成部を洗浄している状態を示す概略図である。
[図7A] 図7Aは、第1の実施形態に係る先端構成部に洗浄具本体を装着した状態を、第2の交差方向に略垂直な断面で概略的に示す断面図である。
[図7B] 図7Bは、図7Aの位置Z1-Z1での中心軸に略垂直な断面を概略的に示す断面図である。
[図8] 図8は、第1の実施形態に係る洗浄具本体の収納部において所定の位置に位置する先端構成部に洗浄液が供給されている状態を、第2の交差方向に略垂直な断面で概略的に示す断面図である。
[図9A] 図9Aは、第1の実施形態に係るカバーが装着された先端構成部を洗浄具本体の収納部に挿入した状態を、第2の交差方向に略垂直な断面で概略的に示す断面図である。
[図9B] 図9Bは、第1の実施形態に係るカバーが装着された先端構成部を洗浄具本体の収納部に挿入した状態を、先端構成部及びカバーを通る長手軸に略垂直な断面で概略的に示す断面図である。
[図10A] 図10Aは、第1の変形例に係る先端構成部を、第2の交差方向の一方側から視た概略図である。
[図10B] 図10Bは、第1の変形例に係る洗浄具本体が先端構成部に装着された状態を、先端構成部の先端に対して開口窓側の位置での長手軸に略垂直な断面で概略的に示す断面図である。
[図11A] 図11Aは、第2の変形例に係る洗浄具本体を、中心軸に略平行で、かつ、口金を通る断面で概略的に示す断面図である。
[図11B] 図11Bは、第2の変形例に係る洗浄具本体を、挿入口側から視た概略図である。
[図12A] 図12Aは、第2の変形例に係る先端構成部に洗浄具本体を装着した状態を、第2の交差方向に略垂直な断面で概略的に示す断面図である。
[図12B] 図12Bは、第2の変形例に係る先端構成部に洗浄具本体を装着した状態を、先端構成部を通る長手軸に略垂直な断面で概略的に示す断面図である。
[図13A] 図13Aは、第2の変形例に係るカバーが装着された先端構成部を洗浄具本体の収納部に挿入した状態を、第2の交差方向に略垂直な断面で概略的に示す断面図である。
[図13B] 図13Bは、第2の変形例に係るカバーが装着された先端構成部を洗浄具本体の収納部に挿入した状態を、先端構成部及びカバーを通る長手軸に略垂直な断面で概略的に示す断面図である。
[図14A] 図14Aは、第3の変形例に係る洗浄具本体を、中心軸に略平行で、かつ、口金を通る断面で概略的に示す断面図である。
[図14B] 図14Bは、第3の変形例に係る洗浄具本体を挿入口側から視た概略図である。
[図15A] 図15Aは、第3の変形例に係る先端構成部に洗浄具本体を装着した状態を、第2の交差方向に略垂直な断面で概略的に示す断面図である。
[図15B] 図15Bは、第3の変形例に係る先端構成部に洗浄具本体を装着した状態を、先端構成部を通る長手軸に略垂直な断面で概略的に示す断面図である。
[図16A] 図16Aは、第3の変形例に係るカバーが装着された先端構成部を洗浄具本体の収納部に挿入した状態を、第2の交差方向に略垂直な断面で概略的に示す断面図である。
[図16B] 図16Bは、第3の変形例に係るカバーが装着された先端構成部を洗浄具本体の収納部に挿入した状態を、先端構成部及びカバーを通る長手軸に略垂直な断面で概略的に示す断面図である。
[図17A] 図17Aは、第4の変形例に係る先端構成部に洗浄具本体を装着した状態を、第2の交差方向に略垂直な断面で概略的に示す断面図である。
[図17B] 図17Bは、図17Aの位置Z2-Z2での長手軸に略垂直な断面を概略的に示す断面図である。
[図18A] 図18Aは、第5の変形例に係る洗浄具本体を、中心軸に対して開口窓が位置する側から視た概略図である。
[図18B] 図18Bは、第5の変形例に係る先端構成部に洗浄具本体を装着した状態を、第1の交差方向に略垂直な断面で概略的に示す断面図である。
[図19A] 図19Aは、第6の変形例に係る洗浄具本体を、中心軸に略平行な断面で概略的に示す断面図である。
[図19B] 図19Bは、第6の変形例に係る洗浄具本体において回動片の間が閉じた状態を、挿入口側から視た概略図である。
[図20] 図20は、第6の変形例に係る洗浄具本体において回動片の間が開いた状態を、挿入口側から視た概略図である。
[図21] 図21は、第7の変形例に係る洗浄器具を示す概略図である。
[図22A] 図22Aは、第8の変形例に係る洗浄器具を示す概略図である。
[図22B] 図22Bは、第8の変形例に係る洗浄器具に設けられる治具を用いて先端構成部からカバーを取外す方法を説明する概略図である。

発明を実施するための形態

[0007]
 (第1の実施形態) 
 本発明の第1の実施形態について図1乃至図9Bを参照して説明する。
[0008]
 図1は、本実施形態の内視鏡システム1を示す図である。図1に示すように、内視鏡システム1は、洗浄器具2を備える。洗浄器具2は、洗浄具本体10と、供給部11と、を備える。洗浄具本体10の内部には、洗浄対象を収納する空洞である収納部12が形成され、洗浄具本体10は中空形状に形成される。供給部11は、洗浄具本体10の内部の収納部12に、洗浄液等の流体を供給する。なお、洗浄具本体10を形成する材料としては、これらに限定されないが、ポリカーボネート、変性PPE樹脂、ガラスを含有するポリサルフォン、ポリフェニルスルフォン及びステンレス等が挙げられる。
[0009]
 洗浄具本体10の外周部には、口金13A,13Bが設けられる。供給部11は、供給チューブ15A,15B、分岐管16A,16B、吸引チューブ17A,17B及びシリンジ18A,18Bを備える。分岐管16Aは、流出端E1A、流入端E2A及びシリンジ接続端E3Aを有し、分岐管16Bは、流出端E1B、流入端E2B及びシリンジ接続端E3Bを有する。供給チューブ15Aの一端は、口金13Aに接続され、供給チューブ15Aの他端は、分岐管16Aの流出端E1Aに接続される。同様に、供給チューブ15Bの一端は、口金13Bに接続され、供給チューブ15Bの他端は、分岐管16Bの流出端E1Bに接続される。また、吸引チューブ17Aの一端は、分岐管16Aの流入端E2Aに接続され、吸引チューブ17Bの一端は、分岐管16Bの流入端E2Bに接続される。吸引チューブ17Aの他端には、吸引口VAが形成され、吸引チューブ17Bの他端には、吸引口VBが形成される。そして、シリンジ18Aは、分岐管16Aのシリンジ接続端E3Aに取付けられ、シリンジ18Bは、分岐管16Bのシリンジ接続端E3Bに取付けられる。
[0010]
 吸引口VAが洗浄液等の液体に浸った状態においてシリンジ18Aが作動されることにより、流体である液体が吸引口VAから、吸引チューブ17A、分岐管16A及び供給チューブ15Aを順に通って、洗浄具本体10の収納部12に流入する。同様に、吸引口VBが洗浄液等の液体に浸った状態においてシリンジ18Bが作動されることにより、流体である液体が吸引口VBから、吸引チューブ17B、分岐管16B及び供給チューブ15Bを順に通って、洗浄具本体10の収納部12に流入する。これにより、収納部12に洗浄液等の流体が供給される。
[0011]
 内視鏡システム1は、挿入機器である内視鏡3を備える。内視鏡3は、管腔などの管路に挿入される細長い挿入部20を備える。挿入部20は、中心軸として規定される長手軸Cに沿って延設される。ここで、長手軸Cに沿う方向の一方側を先端側(矢印C1側)とし、先端側とは反対側を基端側(矢印C2側)とする。内視鏡3は、挿入部20に対して基端側に設けられる操作部21を備える。挿入部20の基端は、操作部21に接続され、操作部21は、使用者によって保持可能である。操作部21には、ユニバーサルコード22の一端が接続される。内視鏡3は、図示しない周辺装置と一緒に用いられる。ユニバーサルコード22の他端は、周辺装置の1つに接続される。なお、周辺装置としては、画像処理装置、表示装置、光源装置、送気源装置、送液源装置及び吸引源装置等がある。
[0012]
 挿入部20は、先端構成部23と、先端構成部23の基端側に連結される湾曲部25と、湾曲部25の基端側に連結される管状部27と、を備える。先端構成部23は、挿入部20の先端部に設けられ、先端構成部23によって、挿入部20の先端が形成される。なお、ある実施例では、管状部27は、可撓性を有し、内視鏡3は、いわゆる軟性鏡である。また、別のある実施例では、管状部27は、硬質であり、内視鏡3は、いわゆる硬性鏡である。湾曲部25は、例えば、操作部21のノブ28で操作が行われることにより、湾曲する。この場合、ノブ28の操作に基づいて公知の湾曲機構が作動されることにより、湾曲部25が湾曲する。また、ある実施例では、湾曲部25が設けられず、管状部27の先端が先端構成部23に接続されてもよい。
[0013]
 内視鏡システム1は、カバー5を備える。カバー5は、先端構成部23に取外し可能に装着される。内視鏡3を用いて管路を観察している状態等の内視鏡3の使用時には、カバー5は、先端構成部23に装着される。ある実施例では、内視鏡3の1回の使用ごとに、カバー5が交換される。この場合、例えば、内視鏡3の使用後に所定の治具を用いて又は手でカバー5の一部を破壊し、カバー5を先端構成部23から取外す。そして、取外されたカバー5は、廃棄される。また、別のある実施例では、内視鏡3の使用後において、カバー5を破壊することなくカバー5を先端構成部23から取外し、取外されたカバー5を洗浄及び滅菌する。そして、次回に内視鏡3を使用する前にカバー5を先端構成部23に再び装着し、カバー5を再利用する。ただし、いずれの場合も、先端構成部23に装着されたカバー5は、内視鏡3の使用時に先端構成部23から容易に取外されることがない構成となる。
[0014]
 洗浄具本体10は、先端構成部23からカバー5が取外された状態で、先端構成部23に装着される。すなわち、洗浄具本体10は、カバー5に代えて先端構成部23に装着される。先端構成部23に洗浄具本体10が装着された状態では、先端構成部23は、洗浄具本体10の内部の収納部12に収納される。
[0015]
 図2は、先端構成部23にカバー5が装着された状態を示す図である。また、図3A乃至図3Dは、カバー5及び洗浄具本体10のいずれもが先端構成部23に装着されていない状態での、先端構成部23を示す図である。ここで、長手軸Cに対して交差する第1の交差方向(矢印X1及び矢印X2で示す方向)を規定するとともに、長手軸Cに対して交差し、かつ、第1の交差方向に対して交差する第2の交差方向(矢印Y1及び矢印Y2で示す方向)を規定する。図2は、第1の交差方向に略垂直な断面を示し、図3Aは、第1の交差方向の一方側(矢印X1側)から先端構成部23を視た図である。図3Bは、第2の交差方向の一方側(矢印Y1側)から先端構成部23を視た図であり、図3Cは、第2の交差方向の他方側(矢印Y2側)から先端構成部23を視た図である。そして、図3Dは、先端側(矢印C1側)から先端構成部23を視た図である。なお、第1の交差方向として長手軸Cに対して交差する方向、及び、第2の交差方向として長手軸C及び第1の交差方向に対して交差する方向は、それぞれ例えば略垂直方向が考えられる。
[0016]
 図2乃至図3Dに示すように、先端構成部23は、ブロック状の先端部本体30を備える。先端部本体30は、硬質材から形成される。先端部本体30を形成する硬質材としては、これに限定されるものではないが、例えばステンレス鋼材が挙げられる。先端部本体30は、例えば湾曲部25の先端側に連結される。また、先端部本体30の中心軸は、長手軸Cと略同軸となる。先端部本体30は、壁部31を備え、壁部31は、平面部31Aを備える。平面部31Aは、先端部本体30の外周面の一部を形成し、第1の交差方向の一方側(矢印X1側)を向く。そして、平面部31Aは、壁部31において、第1の交差方向の一方側(矢印X1側)の端面を形成する。また、壁部31は、先端部本体30において、第2の交差方向の一方側(矢印Y1側)の端を形成する。
[0017]
 平面部31Aでは、観察窓32A及び照明窓32Bが先端部本体30の壁部31に固定される。先端部本体30の内部には、CCD等の撮像素子(図示しない)が内蔵される。撮像素子は、観察窓32Aを通して被写体を撮像する。そして、挿入部20の内部、操作部21の内部及びユニバーサルコード22の内部を通って延設される撮像ケーブル(図示しない)を介して、撮像素子から前述の画像処理装置へ撮像信号が伝達される。これにより、画像処理装置で被写体の画像が生成され、生成された画像が前述の表示装置に表示される。また、内視鏡3では、ライトガイド(図示しない)が、挿入部20の内部、操作部21の内部及びユニバーサルコード22の内部を通って、延設される。前述の光源装置から出射された光は、ライトガイドを介して導光される。そして、照明窓32Bを通して被写体に照射される。なお、本実施形態では、照明窓32Bは、観察窓32Aに対して先端側に位置する。また、本実施形態では、第1の交差方向の一方側(矢印X1側)が、撮像素子の観察方向となる。したがって、内視鏡3は、挿入部20の長手軸Cに対して交差する方向が撮像素子の観察方向となる側視型又は斜視型として、形成される。また、本実施形態では、観察窓32A及び照明窓32Bは、長手軸Cに対して第2の交差方向の一方側(矢印Y1側)に位置する。
[0018]
 また、先端部本体30には、ノズル33が固定される。本実施形態では、ノズル33の噴出口35は、観察窓32A及び照明窓32Bに対して、基端側で、かつ、第1の交差方向の一方側(矢印X1側)に、位置する。また、噴出口35は、第2の交差方向について長手軸Cに対して観察窓32Aが位置する側(矢印Y1側)に位置する。ノズル33には、供給チューブ36の先端が接続される。ノズル33には、前述の送気源装置から供給チューブ36を通して空気等の気体が供給される。また、ノズル33には、前述の送液源装置から供給チューブ36を通して生理食塩水等の液体が供給される。ノズル33は、観察窓32A及び照明窓32Bが配置される平面部31Aに向かって、供給された液体及び/又は気体を噴出口35から先端側へ噴出する。
[0019]
 先端構成部23では、先端部本体30によって、空洞37が形成される。空洞37は、第2の交差方向について壁部31に隣設される。また、空洞37は、第2の交差方向について長手軸C対して観察窓32Aとは反対側(矢印Y2側)に位置する。空洞37は、先端側、第1の交差方向の一方側(矢印X1側)及び第1の交差方向の他方側(矢印X2側)に向かって開口する。また、先端部本体30は、壁部38を備え、壁部38は、平面部38Aを備える。平面部38Aは、先端部本体30の外周面の一部を形成し、第1の交差方向の一方側(矢印X1側)である撮像素子の観察方向を向く。また、平面部38Aは、第2の交差方向について長手軸Cに対して観察窓32A(平面部31A)とは反対側(矢印Y2側)に位置する。壁部38は、空洞37によって第2の交差方向について壁部31から離間する。また、本実施形態では、第1の交差方向について、平面部38Aは、平面部31Aに対して撮像素子の観察方向とは反対側(矢印X2側)に位置する。ただし、第1の交差方向について平面部38Aの位置は限定されるものではなく、平面部38Aは、平面部31Aに対して撮像素子の観察方向と同一の側(矢印X1側)に延設されてもよい。
[0020]
 また、図1に示すように、挿入部20の内部には、チャンネル40が基端側から先端側へ延設される。チャンネル40は、例えばチャンネルチューブ(図示しない)の内部及び先端部本体30の内部を通って延設される。チャンネル40の先端は、先端構成部23において空洞37と連通する。また、チャンネル40の基端は、操作部21の先端側部位において、内視鏡3の外部に対して開口する。チャンネル40の基端の開口には、鉗子栓41が取付けられる。また、チャンネル40の基端の開口からは、チャンネル40に、処置具(図示しない)が挿入される。そして、チャンネル40に挿通された処置具は、先端構成部23の空洞37から挿入部20の外部へ突出する。すなわち、処置具は、挿入部20の内部に挿通された状態で、空洞37から挿入部20の外部に突出する。また、操作部21の内部では、吸引路42がチャンネル40から分岐される。吸引路42は、操作部21の吸引切換え弁(図示しない)を通ってユニバーサルコード22に延設され、吸引切換え弁において内視鏡3の外部に対して開口する。前述の吸引装置は、先端構成部23の空洞37からチャンネル40及び吸引路42を通して、吸引物を吸引する。
[0021]
 図2乃至図3Dに示すように、先端構成部23の空洞37には、揺動台(起上台)43が配置される。空洞37では、第2の交差方向について壁部31,38の間に揺動台43が配置される。揺動台43には、支持シャフト45が固定される。また、先端部本体30には、支持シャフト45が係合するシャフト受け46が、形成される。支持シャフト45は、第2の交差方向について両側へ揺動台43から突出し、シャフト受け46は、支持シャフト45の揺動台43からの突出部分が挿入される溝又は孔である。シャフト受け46に支持シャフト45が係合することにより、揺動台43が先端部本体30に、取付けられる。揺動台43は、支持シャフト45の中心軸を中心として、先端部本体30に対して回動可能である。すなわち、揺動台43は、支持シャフト45の中心軸を所定の回動軸として回動する。本実施形態では、支持シャフト45の中心軸は、第2の交差方向に対して略平行である。また、先端部本体30の外周面では、シャフト受け46が、撮像素子の観察方向とは反対側(矢印X2側)に向かって開口する。このため、カバー5が先端構成部23に装着されていない状態では、支持シャフト45は、挿入部20の外部に露出する。また、シャフト受け46が開口するため、カバー5が先端構成部23に装着されていない状態では、シャフト受け46において、揺動台43及び支持シャフト45は、支持シャフト45の中心軸に交差する方向について、先端部本体30に対して微動可能であり、先端部本体30に対してがたつく。なお、揺動台43及び支持シャフト45の先端部本体30に対する微動距離は、支持シャフト45の径の4分の1以上であることが好ましい。
[0022]
 また、挿入部20の内部には、基端側から先端側へ向かってワイヤ47が延設される。ワイヤ47の先端は、先端構成部23の空洞37において、揺動台43に接続される。ワイヤ47の基端は、操作部21に設けられるレバー48(図1参照)に連結される。レバー48での操作に基づいて、ワイヤ47は、基端側又は先端側へ移動する。これにより、前述のように揺動台43が先端部本体30に対して回動し、揺動台43は、空洞37において起上動作又は倒置動作を行う。
[0023]
 揺動台43は、第1の交差方向の一方側(矢印X1側)である撮像素子の観察方向を向く第1の面51と、第1の面51とは反対側を向く第2の面52と、を備える。前述したチャンネル40に挿通された処置具(図示しない)は、空洞37において、揺動台43の第1の面51に接触する。また、処置具は、空洞37から撮像素子の観察方向に向かって、挿入部20の外部へ突出する。揺動台43が起上又は倒置することにより、挿入部20の外部へ突出する処置具の向きが変化する。これにより、処置具において挿入部20の外部への突出部分が撮像素子の視野内になる状態に、処置具の向きが調整可能となる。
[0024]
 また、先端部本体30の外周面には、曲面部53が形成される。曲面部53は、長手軸Cに略垂直な断面において長手軸Cを略中心とする半径R0の円弧状に形成される。曲面部53は、壁部31,38の間に連続する。このため、先端部本体30の外周面では、第2の交差方向の一方側(矢印Y1側)を向く部位から第2の交差方向の他方側(矢印Y2側)を向く部位に渡って、曲面部53が延設される。また、先端部本体30の外周面では、壁部31,38の間において、撮像素子の観察方向とは反対側(矢印X2側)を向く部位を通って、曲面部53が延設される。
[0025]
 先端部本体30の曲面部53には、ガイド溝55が設けられる。ガイド溝55は、内周側へ向かって凹み、基端側から先端側へ向かって延設される。ガイド溝55は、第2の交差方向について長手軸Cに対して観察窓32A(平面部31A)が位置する側(矢印Y1側)に、位置する。ガイド溝55は、長手軸Cに沿う方向について、先端部本体30の先端面から基端部に渡って延設される。また、ガイド溝55は、長手軸Cの軸回りについて、平面部31Aから略90°離れた角度位置に、設けられる。
[0026]
 また、先端部本体30の曲面部53には、係止ピン57が固定される。曲面部53では、係止ピン57は、外周側へ突出する。係止ピン57は、第2の交差方向について長手軸Cに対して観察窓32A及びガイド溝55とは反対側(矢印Y2側)に、位置する。また、係止ピン57は、長手軸Cの軸回りについて、平面部31Aから略90°離れた角度位置で、かつ、ガイド溝55から略180°離れた角度位置に、設けられる。
[0027]
 図4A乃至図4Cは、先端構成部23に装着されるカバー5の構成を示す図である。図4A乃至図4Cでは、カバー5を部材ごとに分解した状態で示す。図2及び図4A乃至図4Cに示すように、カバー5は、中心軸Sを有する。カバー5は、中心軸Sが挿入部20の長手軸Cと略同軸になる状態で、先端構成部23に装着される。本実施形態では、カバー5は、カバー本体60と、カバー本体60の基端側に固定されるリング部材61と、の2つの部材から形成される。カバー本体60及びリング部材61は、電気的に絶縁性を有することが好ましい。カバー本体60は、プラスチックから形成されることが好ましい。カバー本体60を形成するプラスチックとしては、これらに限定されないが、ポリサルフォン、ポリエチレン及びポリカーボネート等が挙げられる。また、リング部材61は、ゴムから形成されることが好ましい。リング部材61を形成するゴムとしては、これらに限定されないが、シリコーンゴム及びフッ素ゴム等が挙げられる。なお、ある実施例では、カバー5は、前述のように二体で構成されていなくても、プラスチック又はゴムの一体でもよい。
[0028]
 カバー本体60は先端壁62及び周壁63を有し、周壁63には、カバー本体60の内部と外部とを連通させる開口孔65が形成される。開口孔65によって、カバー5の内部は、中心軸Sに対して交差する方向へ開口する。図4Aは、開口孔65が外部へ開口する側からカバー5を視た図である。カバー5が先端構成部23に装着された状態では、開口孔65は、長手軸Cに対して撮像素子の観察方向側(矢印X1側)に位置する。すなわち、カバー5が先端構成部23に装着された状態では、開口孔65が外部へ開口する側が撮像素子の観察方向と略一致する。このため、カバー5が先端構成部23に装着された状態では、観察窓32A及び照明窓32Bを含む平面部31A、空洞37、平面部38A及び揺動台43が、開口孔65を介して、カバー5の外部に露出する。また、チャンネル40に挿通された処置具は、空洞37から開口孔65を通って、カバー5の外部へ突出する。
[0029]
 カバー本体60の外周面の基端部には、内周側へ凹む係合溝67が形成される。また、カバー本体60の外周面では、係合溝67の基端側に、フランジ部68が隣設される。フランジ部68は、係合溝67に対して外周側に突出し、カバー本体60の基端を形成する。係合溝67及びフランジ部68は、中心軸Sの軸回りについて全周に渡って、形成される。また、係合溝67及びフランジ部68は、開口孔65に対して基端側(矢印C2側)に位置する。
[0030]
 リング部材61の内周面には、内周側に突出する係合突起71が設けられる。係合突起71によって、リング部材61の先端が形成される。また、リング部材61の内周面では、係合突起71の基端側に、フランジ係合溝72が隣設される。フランジ係合溝72は、リング部材61の内周面において、外周側へ凹む。係合突起71が係合溝67と係合し、かつ、フランジ係合溝72がフランジ部68と係合することにより、リング部材61がカバー本体60に固定される。この際、係合突起71の係合溝67への係合及びフランジ係合溝72のフランジ部68への係合によって、リング部材61のカバー本体60に対する中心軸Sに沿った移動が規制され、リング部材61のカバー本体60に対する中心軸Sの軸回りの移動が規制される。なお、カバー5が先端構成部23に装着された状態では、リング部材61の内周面においてフランジ係合溝72より基端側の部位は、湾曲部25の外周面の先端部に設けられる糸巻き部73(図2参照)に、外周側から当接し、水密的に密着する。
[0031]
 カバー本体60の内周面には、カバー係合部であるガイド突起74が設けられる。ガイド突起74は、内周側へ向かって突出し、基端側から先端側へ向かって延設される。ガイド突起74は、カバー本体60の基端部から先端部に渡って延設されることが好ましい。また、ガイド突起74は、中心軸Sの軸回りについて、開口孔65から略90°離れた角度位置に、設けられる。図4Bは、中心軸Sに対してガイド突起74が位置する側からカバー5を視た図である。カバー5を先端構成部23に装着する際には、ガイド突起74を先端部本体30のガイド溝55に係合させ、ガイド溝55においてガイド突起74を基端側へ移動させる。これにより、カバー5が先端構成部23に対して基端側へ移動し、カバー5が先端構成部23に装着される。そして、カバー5が先端構成部23に装着された状態でも、ガイド溝55にガイド突起74が係合する。このため、カバー5が先端構成部23に装着された状態では、ガイド突起74は、第2の交差方向について長手軸Cに対してガイド溝55及び観察窓32Aが位置する側(矢印Y1側)に位置する。また、ガイド溝55にガイド突起74が係合することにより、長手軸C(中心軸S)を中心とする軸回り方向についてカバー5及び挿入部20(先端構成部23)の互いに対する移動が規制される。したがって、ガイド溝55及びガイド突起74によって、長手軸Cの軸回り方向について、カバー5が先端構成部23に対して位置決めされる。
[0032]
 また、カバー本体60には、カバー係合部である係止孔75が形成される。係止孔75は、係合溝67からカバー本体60の内部まで貫通する。係止孔75は、中心軸Sの軸回りについて、開口孔65から略90°離れた角度位置で、かつ、ガイド突起74から略180°離れた角度位置に、設けられる。図4Cは、中心軸Sに対して係止孔75が位置する側からカバー5を視た図である。カバー5を先端構成部23に装着する際には、ガイド溝55においてガイド突起74を基端側へ移動させることにより、先端構成部23の係止ピン57の外周側への突出部分が係止孔75に挿入可能な位置、すなわち係止ピン57が係止孔75と係合可能な位置まで、カバー5を先端構成部23に対して基端側へ移動させる。そして、ガイド溝55にガイド突起74が係合した状態で、係止ピン57を係止孔75と係合させることにより、カバー5が先端構成部23に装着される。このため、カバー5が先端構成部23に装着された状態では、係止孔75は、第2の交差方向について長手軸Cに対して係止ピン57及び空洞37が位置する側(矢印Y2側)に位置する。また、係止ピン57が係止孔75に係合することにより、長手軸C(中心軸S)に沿う方向についてカバー5及び挿入部20(先端構成部23)の互いに対する移動が規制される。したがって、係止ピン57及び係止孔75によって、長手軸Cに沿う方向について、カバー5が先端構成部23に対して位置決めされる。
[0033]
 また、カバー本体60の周壁63には、開口孔65の基端縁から基端側に向かってスリット77Aが延設され、カバー本体60の基端から先端側に向かってスリット77Bが延設される。スリット77A,77Bのそれぞれでは、カバー本体60の外部と内部とが連通する。また、スリット77A,77Bは、中心軸Sの軸回りについて、互いに対して略同一の角度に位置し、開口孔65と略同一の角度に位置する。このため、カバー5が先端構成部23に装着された状態では、スリット77A,77Bは、長手軸Cに対して撮像素子の観察方向側(矢印X1側)に位置する。スリット77Aの先端は、開口孔65と連続する。また、スリット77Aの基端とスリット77Bの先端との間は、不連続である。ただし、スリット77A,77Bが設けられることにより、スリット77Aの基端とスリット77Bの先端との間は、隣接する他の部位に比べて、強度が低く、脆弱になる。すなわち、カバー本体60では、スリット77Aの基端とスリット77Bの先端との間にカバー本体60の他の部位に比べて強度が低い脆弱部78が形成される。
[0034]
 カバー5を先端構成部23から取外す際には、例えば所定の治具を用いて又は手で、脆弱部78を破断し、スリット77A,77Bを連続させる。そして、前述の所定の治具又は手で、係止ピン57の係止孔75との係合を解除する。これにより、ガイド溝55において、ガイド突起74が長手軸Cに沿う方向について移動可能となる。そして、ガイド溝55においてガイド突起74を先端側へ移動させることにより、先端構成部23に対してカバー5を先端側へ移動させる。これにより、カバー5が先端構成部23から取外される。
[0035]
 また、カバー5では、リング部材61は、脆弱部78の少なくとも一部を、外周側から覆う。したがって、脆弱部78の少なくとも一部は、外部に対して露出しない。このため、カバー5が先端構成部23に装着された内視鏡3を用いて管路を観察している状態等の内視鏡3の使用時において、例えば管路の内壁にカバー5が当接しても、脆弱部78の破断が抑制される。
[0036]
 図5A及び図5Bは、洗浄器具2の洗浄具本体10の構成を示す図である。図5A及び図5Bに示すように、洗浄具本体10は、中心軸Pを有する。洗浄具本体10は、内周面80を有し、洗浄具本体10の内部では、内周面80によって前述の収納部12が規定される。洗浄具本体10では、中心軸Pに沿う方向について一方側(矢印P1側)の端に、挿入口81が形成される。図5Aでは、収納部12は、挿入口81で洗浄具本体10の外部に開口するが、ある実施例では、挿入口81に加えて収納部12の周面に複数の開口窓が設けられてもよい。また、洗浄具本体10では、中心軸Pに沿う方向について他方側(矢印P2側)の端に、開口窓82が、形成される。収納部12は、開口窓82で洗浄具本体10の外部に開口する。なお、図5Aは、中心軸Pに略平行で、かつ、口金13A,13Bを通る断面を示す。また、図5Bは、洗浄具本体10を挿入口81側(矢印P1側)から視た図である。
[0037]
 また、洗浄具本体10では、壁部83を備える。壁部83は、中心軸Pに交差する(略垂直な)方向について、開口窓82に隣設される。壁部83は、壁面83A,83Bを有し、中心軸Pに沿う方向について壁面83Aから壁面83Bまで挿入口81側に向かって延設される。壁面83Aは、開口窓82が開口する側(矢印P2側)を向き、壁面83Bは、挿入口81が開口する側(矢印P1側)を向く。壁部83の壁面83Aは、中心軸Pに沿う方向について洗浄具本体10の開口窓82側(矢印P2側)の端を、形成する。
[0038]
 洗浄具本体10には、内部の収納部12に洗浄液などの流体を流入させる流入口85A,85Bが、形成される。ここで、例えば、供給チューブ15Aを通って供給された流体は、流入口85Aから収納部12に流入し、供給チューブ15Bを通って供給された流体は、流入口85Bから収納部12に流入する。
[0039]
 また、洗浄具本体10には、規制ピン87が固定される。規制ピン(突起)87は、洗浄具本体10の内周面80において内周側に向かって突出する。規制ピン87は、中心軸Pに沿う方向について、挿入口81に対して開口窓82側に位置し、かつ、流入口85A,85Bに対して挿入口81側に位置する。また、中心軸Pの軸回り方向について、規制ピン87は、流入口85A,85Bから略90°離れた角度に位置する。
[0040]
 また、洗浄具本体10の内周面80には、内周側へ突出する保持部88A,88Bが設けられる。保持部88A,88Bのそれぞれは、中心軸Pに略平行に延設される。保持部88A,88Bのそれぞれは、中心軸Pに沿う方向について規制ピン87と略同一の位置から壁部83の壁面83Bに渡る範囲において連続して延設される。また、中心軸Pに交差する方向について、保持部88A,88Bは、中心軸Pに対して流入口85A,85Bとは反対側に位置する。そして、保持部88A,88Bは、中心軸Pの軸回りについて、互いに対して離間する。
[0041]
 前述のような構成であるため、洗浄具本体10では、挿入口81から規制ピン87(保持部88A,88Bの挿入口81側の端)に渡る範囲での中心軸Pに略垂直な収納部12の断面積が、規制ピン87から壁部83の壁面83Bまでに渡る範囲での中心軸Pに略垂直な収納部12の断面積に比べて、大きい。そして、規制ピン87から壁部83の壁面83Bまでに渡る範囲での中心軸Pに略垂直な収納部12の断面積は、壁面83Bから開口窓82に渡る範囲での中心軸Pに略垂直な収納部12の断面積に比べて、大きい。
[0042]
 カバー5を先端構成部23に装着した状態で内視鏡3を使用した後は、洗浄器具2を用いて先端構成部23の洗浄が行われる。洗浄器具2を用いた洗浄は、内視鏡用の洗浄装置を用いて本洗浄を行う前の下洗いとして行われ、洗浄器具2を用いた洗浄によって、大きな汚れが除去される。図6は、洗浄器具2を用いて先端構成部23を洗浄している状態を示す図である。
[0043]
 図6に示すように、先端構成部23を洗浄する際には、前述のようにしてカバー5を先端構成部23から取外し、カバー5に代えて洗浄器具2の洗浄具本体10を装着する。そして、先端構成部23及び先端構成部23に装着された洗浄具本体10を、洗浄液で満たされたトレイ91内に挿入する。これにより、先端構成部23及び洗浄具本体10がトレイ91内の洗浄液に浸った状態になる。また、吸引チューブ17Aの吸引口VA及び吸引チューブ17Bの吸引口VBをトレイ92内の洗浄液に浸す。この状態で、シリンジ18Aを作動することにより、流体である洗浄液を、吸引口VAから吸引チューブ17A、分岐管16A及び供給チューブ15Aを順に通って、流入口85Aに供給し、流入口85Aから洗浄具本体10の収納部12に流入させる。また、シリンジ18Bを作動し、流体である洗浄液を、吸引口VBから、吸引チューブ17B、分岐管16B及び供給チューブ15Bを順に通って、流入口85Bに供給し、流入口85Bから収納部12に流入させる。そして、流入口85A,85Bから収納部12に流入した洗浄液によって、先端構成部23が洗浄される。
[0044]
 図7A及び図7Bは、先端構成部23に洗浄具本体10を装着した状態を示す図である。図7Aは、第2の交差方向に略垂直な断面を示し、図7Bは、図7Aの位置Z1-Z1での中心軸Pに略垂直な断面を示す。図7A及び図7Bに示すように、洗浄具本体10を先端構成部23に、装着する際には、揺動台43が倒置した状態で、先端構成部23を洗浄具本体10の収納部12内に挿入口81から挿入する。そして、先端部本体30のガイド溝(内視鏡係合部)55に、洗浄具本体10の規制ピン(器具係合部)87を係合させる。ガイド溝55に規制ピン87が係合することにより、長手軸C(中心軸P)を中心とする軸回り方向について洗浄具本体10及び挿入部20(先端構成部23)の互いに対する移動が規制される。したがって、器具係合部である規制ピン87によって、規制ピン87が内視鏡係合部であるガイド溝55と略同一の角度位置になる状態に、長手軸Cの軸回り方向について洗浄具本体10が先端構成部23に対して位置決めされる。長手軸Cの軸回りについて洗浄具本体10が先端構成部23に対して位置決めされた状態では、流入口85A,85Bは、第1の交差方向について長手軸Cに対して撮像素子の観察方向側(矢印X1側)に位置する。したがって、揺動台43の第1の面51は、第1の交差方向について長手軸Cに対して流入口85A,85Bが位置する側(矢印X1側)を向き、第2の面52は、第1の交差方向について長手軸Cに対して流入口85A,85Bが位置する側とは反対側(矢印X2側)を向く。
[0045]
 そして、規制ピン87がガイド溝55に係合した状態で、規制ピン87をガイド溝55において先端側から基端側へ移動させる。これにより、収納部12において挿入口81側から開口窓82側へ向かって、先端構成部23が洗浄具本体10に対して移動する。そして、規制ピン87がガイド溝55の基端縁に当接することにより、先端構成部23の開口窓82側(先端側)への移動が規制される。すなわち、規制ピン87によって、長手軸C(中心軸P)に沿う方向について、洗浄具本体10が先端構成部23に対して位置決めされる。規制ピン87がガイド溝55の基端縁に当接するまで先端構成部23が収納部12を長手軸Cに沿って移動することにより、収納部12において先端構成部23は洗浄液等の流体が供給される所定の位置に位置する。すなわち、本実施形態では、規制ピン87が位置決め部として機能し、規制ピン87によって、流体が供給される所定の位置に先端構成部23が位置する状態に、洗浄具本体10の内部での先端構成部23の位置が規定される。なお、本実施形態では、位置決め部である規制ピン87によって、長手軸Cに沿う方向、及び、長手軸Cを中心とする軸回り方向について、洗浄具本体10が先端構成部23に対して位置決めされる。
[0046]
 また、本実施形態では、ガイド溝55は、カバー5の先端構成部23への装着において、カバー5のガイド突起(カバー係合部)74と係合する。したがって、カバー5の先端構成部23への装着に必要な構成を用いて、所定の位置に先端構成部23が位置する状態に、洗浄具本体10の内部で先端構成部23の位置が規定される。すなわち、先端構成部23の構成が複雑化することなく、先端構成部23に対して洗浄具本体10が位置決めされる。
[0047]
 先端構成部23が所定の位置に位置する状態では、保持部88A,88Bは、先端部本体30の曲面部53に外周側から当接する。これにより、規制ピン87及び保持部88A,88B以外の部位では、洗浄具本体10の内周面80と先端構成部23の外周部との間に隙間が形成される。また、先端構成部23が所定の位置に位置する状態では、支持シャフト45及びシャフト受け46は、長手軸C(中心軸P)に沿う方向について流入口85Aと略同一の位置に位置するとともに、第2の交差方向についても流入口85Aと略同一の位置に位置する。さらに、先端構成部23が所定の位置に位置する状態では、先端構成部23の先端は、流入口85B及び壁部83に対して挿入口81側(基端側)に位置し、先端構成部23の先端と壁部83の壁面83Bとの間に隙間が形成される。なお、本実施形態では、先端構成部23の先端は、揺動台43によって形成され、先端部本体30の先端面は、先端構成部23の先端より基端側に位置する。
[0048]
 図8は、洗浄具本体10の収納部12において所定の位置に位置する先端構成部23に、洗浄液が供給されている状態を示す図である。図8は、第2の交差方向に略垂直な断面を示す。洗浄具本体10の収納部12において先端構成部23が所定の位置に位置する状態では、支持シャフト45及びシャフト受け46の流入口85Aに対する位置関係は、前述のようになる。このため、図8に示すように、流入口85Aから収納部12に流入した洗浄液(流体)は、第1の面51側から揺動台43の支持シャフト45及びその近傍に向かって噴出される(図8の矢印UA)。そして、洗浄液は、揺動台43の第1の面51及びその近傍に供給される。また、洗浄具本体10の収納部12において先端構成部23が所定の位置に位置する状態では、先端構成部23の先端の流入口85B及び壁部83に対する位置関係は、前述のようになる。このため、流入口85Bから収納部12に流入した洗浄液(流体)は、先端構成部23の先端と壁部83の壁面83Bとの間の隙間を通過し、揺動台43の第2の面52と洗浄具本体10の内周面80との間の隙間に流入する(図8の矢印UB)。これにより、洗浄液は、揺動台43の第2の面52及びその近傍に供給される。前述のように、収納部12において先端構成部23が所定の位置に位置する状態では、揺動台43の第1の面51及び第2の面52の両方に、洗浄液が供給される。このため、揺動台43が適切に洗浄される。
[0049]
 また、洗浄具本体10には、挿入口81及び挿入口81とは反対側に開口する開口窓82が設けられる。このため、洗浄具本体10の内部の収納部12から挿入口81又は開口窓82を通して、排液が洗浄具本体10の外部へ流出し易く、収納部12に排液が滞留し難くなる。
[0050]
 また、前述のように、カバー5が先端構成部23に装着されていない状態では、シャフト受け46において、揺動台43及び支持シャフト45は、支持シャフト45の中心軸に交差する方向について、先端部本体30に対して微動可能である。このため、支持シャフト45及びその近傍に流入口85Aから流体が噴出されることにより、流体圧によって、支持シャフト45は、シャフト受け46に対して微動する。また、洗浄具本体10の収納部12において先端構成部23が所定の位置に位置する状態では、先端構成部23の先端と壁部83の壁面83Bとの間の距離W1に比べ、揺動台43の第2の面52と洗浄具本体10の内周面80との間の距離W2が小さい。このため、先端構成部23の先端と壁部83の壁面83Bとの間を通過する流体の流速に比べて、揺動台43の第2の面52と洗浄具本体10の内周面80との間を通過する流体の流速が、大きくなる。第2の面52と内周面80との間を通過する流体の流速が大きくなることにより、流体圧によって、支持シャフト45は、シャフト受け46に対して微動する。したがって、本実施形態では、流入口85A、85Bから流入した洗浄液によって、支持シャフト45及び揺動台43がシャフト受け46に対して微動し、支持シャフト45がシャフト受け46に対して浮く。支持シャフト45がシャフト受け46に対して浮くことにより、シャフト受け46を形成する先端部本体30と支持シャフト45との間に隙間が形成される。これにより、支持シャフト45及びその近傍が適切に洗浄され、揺動台43がさらに適切に洗浄される。
[0051]
 図9A及び図9Bは、カバー5が装着された先端構成部23を洗浄具本体10の収納部12に挿入した状態を示す図である。図9Aは、第2の交差方向に略垂直な断面を示し、図9Bは、先端構成部23及びカバー5を通る長手軸Cに略垂直な断面を示す。図9Aに示すように、カバー5が装着された状態で先端構成部23を挿入口81から収納部12に挿入すると、カバー5の先端部が、規制ピン87及び保持部88A,88Bの挿入口81側の端のいずれかに当接し、規制ピン87及び保持部88A,88Bのいずれかに干渉する。これにより、規制ピン87(保持部88A,88Bの挿入口81側の端)から先端構成部23及びカバー5が開口窓82側(先端側)へ移動することが、規制される。収納部12において規制ピン87より開口窓82側へカバー5及び先端構成部23が移動不可能であるため、カバー5が装着された先端構成部23は、収納部12において前述の所定の位置に移動不可能となる。すなわち、本実施形態では、規制ピン87及び保持部88A,88Bが規制部として機能し、規制ピン87及び保持部88A,88Bは、カバー5と干渉することにより、カバー5が装着された先端構成部23の所定の位置への移動を規制する。なお、本実施形態では、位置決め部である規制ピン(突起)87が、規制部としても機能する。また、所定の位置への移動を規制することは、所定の位置への移動を阻止することを含み、所定の位置への移動を制限することを意味する。
[0052]
 前述のような構成であるため、内視鏡3の使用後において、カバー5を先端構成部23から取外すことなく洗浄器具2を用いて先端構成部23の洗浄を行った場合、収納部12において先端構成部23を所定の位置に移動させることができない。このため、使用者は、カバー5が先端構成部23から取外されていないことを、適切に認識できる。したがって、本実施形態では、カバー5が先端構成部23から取外された状態でのみ、収納部12において先端構成部23を洗浄液(流体)が適切に供給される所定の位置に、位置させることが可能となる。これにより、カバー5が先端構成部23に装着された状態で先端構成部23の洗浄が行われることが、確実に防止される。そして、ユーザには、先端構成部23からカバー5が取外された状態でのみ、収納部12の所定の位置に先端構成部23を配置して洗浄を行うことを認識させることができる。カバー5が先端構成部23から取外された状態で確実に先端構成部23が洗浄されることにより、例えば揺動台(起上台)43の周辺等の先端構成部23の細部まで、容易かつ確実に先端構成部23が洗浄される。
[0053]
 (変形例) 
 なお、図10A及び図10Bに示す第1の変形例では、ガイド溝55の代わりに内視鏡係合部としてガイド面93が設けられる。ガイド面93は、基端側から先端側へ向かって延設され、第2の交差方向について長手軸Cに対して観察窓32A(平面部31A)が位置する側(矢印Y1側)に、位置する。また、ガイド面93は、第2の交差方向の一方側(矢印Y1側)を向く平面状に形成される。ガイド面93は、長手軸Cの軸回りについて、平面部31Aから略90°離れた角度位置に、設けられる。また、ガイド面93の基端には、先端側(矢印C1側)を向く段差面95が形成される。なお、図10Aは、先端構成部23を第2の交差方向の一方側から視た図であり、図10Bは、洗浄具本体10が先端構成部23に装着された状態を、先端構成部23の先端に対して開口窓82側の位置での長手軸C(中心軸P)に略垂直な断面で示す。
[0054]
 本変形例では、洗浄具本体10を先端構成部23に装着する際に、先端部本体30のガイド面(内視鏡係合部)93に、洗浄具本体10の規制ピン(器具係合部)87を係合させる。すなわち、規制ピン87の突出端をガイド面93に外周側から当接させる。これにより、器具係合部である規制ピン87によって、規制ピン87が内視鏡係合部であるガイド面93と略同一の角度位置になる状態に、長手軸Cの軸回り方向について洗浄具本体10が先端構成部23に対して位置決めされる。
[0055]
 そして、規制ピン87がガイド面93に係合した状態、すなわち、規制ピン87がガイド面93に当接した状態で、規制ピン87をガイド面93において先端側から基端側へ移動させる。これにより、収納部12において挿入口81側から開口窓82側へ向かって、先端構成部23が洗浄具本体10に対して移動する。そして、規制ピン87がガイド面93の基端の段差面95に当接することにより、先端構成部23の開口窓82側(先端側)への移動が規制される。すなわち、規制ピン87によって、長手軸C(中心軸P)に沿う方向について、洗浄具本体10が先端構成部23に対して位置決めされる。規制ピン87が段差面95に当接するまで先端構成部23が収納部12を長手軸Cに沿って移動することにより、収納部12において先端構成部23は洗浄液等の流体が供給される所定の位置に位置する。したがって、本変形例でも、規制ピン87が位置決め部として機能し、規制ピン87によって、流体が供給される所定の位置に先端構成部23が位置する状態に、洗浄具本体10の内部での先端構成部23の位置が規定される。
[0056]
 また、本変形例でも第1の実施形態と同様に、規制ピン87及び保持部88A,88Bが規制部として機能し、規制ピン87及び保持部88A,88Bは、カバー5と干渉することにより、カバー5が装着された先端構成部23の所定の位置への移動を規制する。
[0057]
 また、図11A乃至図13Bに示す第2の変形例では、器具係合部である規制ピン87の代わりに規制凸部100が設けられる。規制凸部100は、洗浄具本体10の内周面80において内周側へ突出する。また、規制凸部100は、中心軸Pの軸回りについて、流入口85A,85Bと略同一の角度に位置する。流入口85Aは、規制凸部100の突出端に形成される。また、規制凸部100は、中心軸Pに沿う方向について、流入口85B及び壁部83に対して挿入口81側に位置する。
[0058]
 規制凸部100は、挿入口81側を向く凸側面101Aと、開口窓82側を向く凸側面101Bと、を備える。また、規制凸部100は、内周側を向く凸端面102A,102Bを備える。凸端面102A,102Bは、中心軸Pに交差する方向について、隣設される。凸端面102A,102Bの間には、段差面103が形成される。段差面103によって、凸端面102Aは、凸端面102Bに対して内周側に位置する。
[0059]
 なお、図11Aは、洗浄具本体10を、中心軸Pに略平行で、かつ、口金13A,13Bを通る断面で示し、図11Bは、洗浄具本体10を挿入口81側から視た図である。また、図12A及び図12Bは、先端構成部23に洗浄具本体10を装着した状態を示し、図12Aは、第2の交差方向に略垂直な断面を、図12Bは、先端構成部23を通る長手軸Cに略垂直な断面を示す。そして、図13A及び図13Bは、カバー5が装着された先端構成部23を洗浄具本体10の収納部12に挿入した状態を示し、図13Aは、第2の交差方向に略垂直な断面を示し、図13Bは、先端構成部23及びカバー5を通る長手軸Cに略垂直な断面を示す。
[0060]
 本変形例でも、洗浄具本体10を先端構成部23に装着する際には、揺動台43が倒置した状態で、先端構成部23を洗浄具本体10の収納部12内に挿入口81から挿入する。この際、規制凸部100が第1の交差方向について長手軸Cに対して撮像素子の観察方向側(矢印X1側)に位置する状態で、先端構成部23を開口窓82側に向かって移動させる。このため、規制凸部100が設けられる範囲を先端構成部23が開口窓82に向かって移動している状態では、壁部38の平面部38A及び揺動台43の第1の面51が凸端面102Aと対向し、壁部31の平面部31Aの一部が凸端面102Bと対向する。この際、壁部31は、第2の交差方向について規制凸部100の段差面103に対して凸端面102Bが位置する側(矢印Y1側)に位置する。そして、壁部38及び揺動台43は、第2の交差方向について規制凸部100の段差面103に対して凸端面102Aが位置する側に(矢印Y2側)位置する。
[0061]
 また、規制凸部100が設けられる範囲まで先端構成部23が収納部12を開口窓82側に移動した状態では、壁部31が凸端面102B又は段差面103に当接するか、又は、揺動台43又は壁部38が凸端面102Aに当接することにより、先端構成部23の洗浄具本体10に対する長手軸C(中心軸P)の軸回りについての移動が規制される。したがって、規制凸部100によって、規制凸部100が長手軸Cに対して撮像素子の観察方向側(矢印X1側)に位置する状態に、長手軸Cの軸回り方向について洗浄具本体10が先端構成部23に対して位置決めされる。本変形例でも、長手軸Cの軸回りについて洗浄具本体10が先端構成部23に対して位置決めされた状態では、揺動台43の第1の面51は、第1の交差方向について長手軸Cに対して流入口85A,85Bが位置する側(矢印X1側)を向き、第2の面52は、第1の交差方向について長手軸Cに対して流入口85A,85Bが位置する側とは反対側(矢印X2側)を向く。
[0062]
 そして、規制凸部100によって先端構成部23の洗浄具本体10に対する長手軸Cの軸回りに移動が規制された状態で、収納部12において挿入口81側から開口窓82側へ向かって、先端構成部23が洗浄具本体10に対して移動する。そして、本変形例では、湾曲部25の先端面105が保持部88A、88Bの挿入口81側(基端側)の端に当接することにより、先端構成部23の開口窓82側(先端側)への移動が規制される。すなわち、保持部88A,88Bによって、長手軸C(中心軸P)に沿う方向について、洗浄具本体10が先端構成部23に対して位置決めされる。
[0063]
 規制凸部100によって先端構成部23の洗浄具本体10に対する長手軸Cの軸回りについての移動が規制され、かつ、湾曲部25の先端面105が保持部88A,88Bの一端に当接するまで先端構成部23が収納部12を長手軸Cに沿って移動することにより、収納部12において先端構成部23は洗浄液等の流体が供給される所定の位置に位置する。すなわち、本変形例では、規制凸部100及び保持部88A,88Bが位置決め部として機能し、規制凸部100及び保持部88A,88Bによって、流体が供給される所定の位置に先端構成部23が位置する状態に、洗浄具本体10の内部で先端構成部23の位置が規定される。
[0064]
 また、本変形例では、カバー5が装着された状態で先端構成部23を挿入口81から収納部12に挿入すると、カバー5の先端部が、規制凸部100の凸側面101A及び保持部88A,88Bのいずれかに当接し、規制凸部100及び保持部88A,88Bのいずれかに干渉する。これにより、規制凸部100の凸側面101Aから先端構成部23及びカバー5が開口窓82側(先端側)へ移動することが、規制される。収納部12において凸側面101Aより開口窓82側へカバー5及び先端構成部23が移動不可能であるため、カバー5が装着された先端構成部23は、収納部12において前述の所定の位置に移動不可能となる。すなわち、本変形例では、規制凸部100及び保持部88A,88Bが規制部として機能し、規制凸部100及び保持部88A,88Bは、カバー5と干渉することにより、カバー5が装着された先端構成部23の所定の位置への移動を規制する。なお、本変形例では、位置決め部である規制凸部100及び保持部88A,88Bが、規制部としても機能する。
[0065]
 また、本変形例では、揺動台43が起上している状態、すなわち揺動台43が倒置していない状態において、揺動台43の先端部が、規制凸部100に干渉する。これにより、規制凸部100の凸側面101Aから揺動台43が起上した先端構成部23が開口窓82側(先端側)へ移動することが、規制される。収納部12において凸側面101Aより開口窓82側へ先端構成部23が移動不可能であるため、揺動台43が倒置していない状態では、先端構成部23は、収納部12において前述の所定の位置に移動不可能となる。したがって、本変形例では、揺動台43が倒置した状態でのみ、洗浄具本体10が先端構成部23に装着される。
[0066]
 また、図14A乃至図16Bに示す第3の変形例では、器具係合部である規制ピン87の代わりに規制内周面106が設けられる。規制内周面106は、洗浄具本体10の内周面80の一部を形成し、中心軸Pの軸回りについて全周に渡って形成される。また、規制内周面106は、開口窓82から挿入口81側へ向かって延設される。そして、規制内周面106は、内周面80において規制内周面106に対して挿入口81側の部位に比べて、内周側へ突出する。このため、中心軸Pに沿う方向について規制内周面106の挿入口81側の端には、段差面112が形成される。段差面112は、中心軸Pの軸回りについて全周に渡って形成される。また、流入口85A,85Bは、規制内周面106に設けられる。したがって、中心軸Pに沿う方向について、段差面112(規制内周面106の挿入口81側の端)は、流入口85Aに対して挿入口81側(矢印P1側)に位置する。
[0067]
 規制内周面106では、挿入口81側の端から開口窓82まで、中心軸Pに略垂直な断面形状が、略D字状になる。すなわち、規制内周面106は、曲面部107及び平面部108を有し、中心軸Pに略垂直な断面において、曲面部107の両端は、平面部108と連続する。流入口85A,85Bは、平面部108に形成される。また、曲面部107は、長手軸Pに略垂直な断面において長手軸Pを略中心とする半径R0の円弧状に形成され、半径R0は、長手軸Cから先端部本体30の曲面部53までの距離と略同一である。
[0068]
 また、規制内周面106では、曲面部107から、内周側に突出する突出部111が設けられる。突出部111は、開口窓82から挿入口81側に向かって延設される。突出部111の挿入口81側の端は、中心軸Pに沿う方向について段差面112及び流入口85Aに対して開口窓82側(矢印P2側)に位置する。そして、突出部111の挿入口81側の端は、中心軸Pに沿う方向について流入口85Bに対して挿入口81側(矢印P1側)に位置する。また、中心軸Pの軸回りについて、突出部111は、平面部108及び流入口85A,85Bに対して、略180°離れた角度に位置する。
[0069]
 なお、図14Aは、洗浄具本体10を、中心軸Pに略平行で、かつ、口金13A,13Bを通る断面で示し、図14Bは、洗浄具本体10を挿入口81側から視た図である。また、図15A及び図15Bは、先端構成部23に洗浄具本体10を装着した状態を示し、図15Aは、第2の交差方向に略垂直な断面を、図15Bは、先端構成部23を通る長手軸Cに略垂直な断面を示す。そして、図16A及び図16Bは、カバー5が装着された先端構成部23を洗浄具本体10の収納部12に挿入した状態を示し、図16Aは、第2の交差方向に略垂直な断面を示し、図16Bは、先端構成部23及びカバー5を通る長手軸Cに略垂直な断面を示す。
[0070]
 本変形例でも、洗浄具本体10を先端構成部23に装着する際には、先端構成部23を洗浄具本体10の収納部12内に挿入口81から挿入する。この際、平面部108が第1の交差方向について長手軸Cに対して撮像素子の観察方向側(矢印X1側)に位置する状態で、先端構成部23を開口窓82側に向かって移動させる。このため、規制内周面106が設けられる範囲を先端構成部23が開口窓82に向かって移動している状態では、先端部本体30の曲面部53に曲面部107が外周側から当接し、壁部31の平面部31Aに平面部108が外周側から当接する。したがって、規制内周面106が設けられる範囲まで先端構成部23が収納部12を開口窓82側に移動した状態では、規制内周面106の略D字状の長手軸C(中心軸P)に垂直な断面形状によって、先端構成部23の洗浄具本体10に対する長手軸C(中心軸P)の軸回りについての移動が規制される。したがって、規制内周面106によって、平面部108が長手軸Cに対して撮像素子の観察方向側(矢印X1側)に位置する状態に、長手軸Cの軸回り方向について洗浄具本体10が先端構成部23に対して位置決めされる。本変形例でも、長手軸Cの軸回りについて洗浄具本体10が先端構成部23に対して位置決めされた状態では、揺動台43の第1の面51は、第1の交差方向について長手軸Cに対して流入口85A,85Bが位置する側(矢印X1側)を向き、第2の面52は、第1の交差方向について長手軸Cに対して流入口85A,85Bが位置する側とは反対側(矢印X2側)を向く。
[0071]
 そして、規制内周面106によって先端構成部23の洗浄具本体10に対する長手軸Cの軸回りについての移動が規制された状態で、収納部12において挿入口81側から開口窓82側へ向かって、先端構成部23が洗浄具本体10に対して移動する。そして、本変形例では、先端部本体30の先端面113が突出部111の挿入口81側(基端側)の端に当接することにより、先端構成部23の開口窓82側(先端側)への移動が規制される。すなわち、突出部111によって、長手軸C(中心軸P)に沿う方向について、洗浄具本体10が先端構成部23に対して位置決めされる。なお、本変形例でも、先端構成部23では、揺動台43の先端によって先端が形成され、先端部本体30の先端面113は、揺動台43の先端に対して基端側に位置する。
[0072]
 規制内周面106によって先端構成部23の洗浄具本体10に対する長手軸Cの軸回りについての移動が規制され、かつ、先端部本体30の先端面113が突出部111の一端に当接するまで先端構成部23が収納部12を長手軸Cに沿って移動することにより、収納部12において先端構成部23は洗浄液等の流体が供給される所定の位置に位置する。すなわち、本変形例では、規制内周面106及び突出部111が位置決め部として機能し、規制内周面106及び突出部111によって、流体が供給される所定の位置に先端構成部23が位置する状態に、洗浄具本体10の内部で先端構成部23の位置が規定される。
[0073]
 また、収納部12において前述の所定の位置に先端構成部23が位置する状態において、図15Aの二点鎖線で示すように揺動台43を起上すると、揺動台43が規制内周面106の平面部108に当接する。これにより、先端構成部23の所定の位置からの挿入口81側への移動が、抑制される。したがって、流入口85A,85Bから流入した洗浄液によって先端構成部23を洗浄している状態において、先端構成部23が液圧等によって所定の位置から挿入口81側へ移動することが、防止される。そして、洗浄が完了すると、図15Aの実線で示すように揺動台43を倒置する。これにより、揺動台43は、平面部108に接触しなくなり、先端構成部23は、洗浄具本体10に対して挿入口81側に移動可能となる。このため、洗浄具本体10を先端構成部23から取外し可能となる。
[0074]
 また、本変形例では、カバー5が装着された状態で先端構成部23を挿入口81から収納部12に挿入すると、カバー5の先端部が、規制内周面106の挿入口81側の端、すなわち段差面112に当接し、段差面112に干渉する。これにより、段差面112から先端構成部23及びカバー5が開口窓82側(先端側)へ移動することが、規制される。収納部12において段差面112より開口窓82側へカバー5及び先端構成部23が移動不可能であるため、カバー5が装着された先端構成部23は、収納部12において前述の所定の位置に移動不可能となる。すなわち、本変形例では、段差面112が規制部として機能し、段差面112は、カバー5と干渉することにより、カバー5が装着された先端構成部23の所定の位置への移動を規制する。
[0075]
 また、図17A及び図17Bに示す第4の変形例では、第3の変形例と同様の構成に加えて、洗浄具本体10に、切欠き115A,115Bが設けられる。切欠き115A,115Bのそれぞれは、洗浄具本体10の外部から収納部12まで貫通する。切欠き115A,115Bは、中心軸Pに沿う方向について互いに対して略同一の位置に設けられ、中心軸P(長手軸C)を中心とする軸回りについて、互いに対して略180°離れて配置される。また、切欠き115A,115Bは、中心軸Pに沿う方向について段差面112(規制内周面106の挿入口81側の端)に対して挿入口81側に位置する。また、本変形例では、切欠き115A,115Bに、弾性部材であるOリング116が取付けられる。なお、切欠き115A,115Bに取付けられる弾性部材は、リング状のものであれば、Oリング116に限定されない。また、図17Aは、先端構成部23に洗浄具本体10を装着した状態を第2の交差方向に略垂直な断面で示し、図17Bは、図17Aの位置Z2-Z2での長手軸Cに略垂直な断面を示す。
[0076]
 本変形例では、先端構成部23が収納部12において前述の所定の位置に位置する状態において、湾曲部25の外周面の先端部に設けられる糸巻き部73は、中心軸Pに沿う方向についてOリング116と段差面112との間に位置する。このため、挿入口81から所定の位置まで先端構成部23を移動させる際には、糸巻き部73は、Oリング116が設けられる範囲を開口窓82側へ向かって移動する。ここで、糸巻き部73では、先端構成部23に比べて、長手軸Cから外周面までの距離、すなわち外径が大きい。このため、Oリング116が設けられる範囲を糸巻き部73が開口窓82側へ向かって移動することにより、Oリング116が弾性変形する。Oリング116の弾性変形によって、操作者は、クリック感を得られる。そして、クリック感の有無に基づいて、操作者は、先端構成部23が収納部12において前述の所定の位置まで移動したか否かを判断可能となる。
[0077]
 また、先端構成部23が収納部12において前述の所定の位置に位置する状態では、Oリング116によって、収納部12においてOリング116に対して挿入口81側の部位への糸巻き部73の移動が抑制される。これにより、流入口85A,85Bから流入した洗浄液によって先端構成部23を洗浄している状態において、先端構成部23が液圧等によって所定の位置から挿入口81側へ移動することが、防止される。このため、先端構成部23が意図せず、挿入口81側へ移動することが、防止される。
[0078]
 また、図18A及び図18Bに示す第5の変形例では、洗浄具本体10に、外周面から収納部12まで貫通する開口窓117が設けられる。開口窓117は、流入口85A,85Bに対して、挿入口81側に位置する。また、開口窓117は、中心軸Pの軸回りについて、流入口85A,85Bに対して略90°離れた角度に位置する。また、本変形例では、洗浄具本体10の内周面80に、内周側へ突出する突出部118が設けられる。突出部118は、中心軸Pの軸回りについて全周に渡って形成される。また、突出部118は、開口窓82から挿入口81側へ向かって延設される。突出部118が内周側へ突出するため、中心軸Pに沿う方向について突出部118の挿入口81側の端には、段差面125が形成される。段差面125は、中心軸Pの軸回りについて全周に渡って形成される。また、流入口85A,85Bは、突出部118に設けられる。したがって、中心軸Pに沿う方向について、段差面125(突出部118の挿入口81側の端)は、流入口85Aに対して挿入口81側(矢印P1側)に位置する。また、開口窓117は、段差面125から挿入口81側へ向かって延設される。
[0079]
 また、本変形例では、収納部12において、段差面125から挿入口81側に向かって延設片121が延設される。延設片121は、段差面125から挿入口81側へ突出する。また、延設片121は、中心軸Pの軸回りについて、開口窓117と略同一の角度に位置する。ただし、延設片121は、開口窓117から内周側に離れて、位置する。延設片121には、延設片121を貫通する係止孔122が器具係合部として設けられる。また、延設片121は、延設片121の挿入口81側の端(突出端)を形成する端面123を備える。係止孔122は、中心軸Pに沿う方向について端面123と段差面125との間に位置する。また、係止孔122及び端面123は、中心軸Pに沿う方向について開口窓117の挿入口81側の縁と段差面125(開口窓117の開口窓82側の縁)との間に、位置する。なお、図18Aは、洗浄具本体10を中心軸Pに対して開口窓117が位置する側から視た図であり、図18Bは、先端構成部23に洗浄具本体10を装着した状態を第1の交差方向に略垂直な断面で示す。
[0080]
 本変形例でも、洗浄具本体10を先端構成部23に装着する際には、先端構成部23を洗浄具本体10の収納部12内に挿入口81から挿入する。この際、内視鏡係合部である係止ピン57が長手軸Cの軸回りについて器具係合部である係止孔122と略同一の角度位置となる状態で、先端構成部23を開口窓82側に向かって移動させる。すなわち、開口窓117及び係止孔122が第2の交差方向について長手軸Cに対して係止ピン57が位置する側(矢印Y2側)に位置する状態で、先端構成部23を開口窓82側に向かって移動させる。そして、先端構成部23の係止ピン(内視鏡係合部)57に、洗浄具本体10の係止孔(器具係合部)122を係合させる。係止ピン57に係止孔122が係合することにより、長手軸C(中心軸P)を中心とする軸回り方向について洗浄具本体10及び挿入部20(先端構成部23)の互いに対する移動が規制される。したがって、器具係合部である係止孔122によって、係止孔122が内視鏡係合部である係止ピン57と略同一の角度位置になる状態に、長手軸Cの軸回り方向について洗浄具本体10が先端構成部23に対して位置決めされる。本変形例でも、長手軸Cの軸回りについて洗浄具本体10が先端構成部23に対して位置決めされた状態では、揺動台43の第1の面51は、第1の交差方向について長手軸Cに対して流入口85A,85Bが位置する側(矢印X1側)を向き、第2の面52は、第1の交差方向について長手軸Cに対して流入口85A,85Bが位置する側とは反対側(矢印X2側)を向く。
[0081]
 また、本変形例では、係止ピン57に係止孔122が係合することにより、先端構成部23の開口窓82側(先端側)への移動が規制される。すなわち、係止孔122によって、長手軸C(中心軸P)に沿う方向について、洗浄具本体10が先端構成部23に対して位置決めされる。したがって、本変形例では、係止ピン57に係止孔122が係合することにより、収納部12において先端構成部23は洗浄液等の流体が供給される所定の位置に位置する。すなわち、本変形例では、係止孔122が位置決め部として機能し、係止孔122によって、流体が供給される所定の位置に先端構成部23が位置する状態に、洗浄具本体10の内部で先端構成部23の位置が規定される。
[0082]
 なお、本変形例では、位置決め部である係止孔122は、係止ピン57と係合することにより、長手軸Cを中心とする軸回り方向、及び、長手軸Cに沿う方向について、洗浄具本体10を先端構成部23に対して位置決めする。そして、係止ピン57は、カバー5の先端構成部23の装着において、カバー5の係止孔(カバー係合部)75と係合する。したがって、カバー5の先端構成部23への装着に必要な構成を用いて、所定の位置に先端構成部23が位置する状態に、洗浄具本体10の内部での先端構成部23の位置が規定される。
[0083]
 また、本変形例では、係止ピン57に係止孔122が係合することにより、クリック音が発生する。このため、クリック感の有無に基づいて、操作者は、先端構成部23が収納部12において前述の所定の位置まで移動したか否かを判断可能となる。
[0084]
 さらに、本変形例では、前述のような構成であるため、先端構成部23が収納部12において前述の所定の位置する状態において、操作者は、開口窓117を通して、係止ピン57への係止孔122の係合を解除することが可能である。このため、係止ピン57への係止孔122の係合が、容易に解除される。したがって、洗浄具本体10が、先端構成部23から容易に取外される。
[0085]
 また、本変形例では、カバー5が装着された状態で先端構成部23を挿入口81から収納部12に挿入すると、カバー5の先端部が、延設片121の端面123に当接し、延設片121に干渉する。これにより、端面123から先端構成部23及びカバー5が開口窓82側(先端側)へ移動することが、規制される。収納部12において延設片121の端面123より開口窓82側へカバー5及び先端構成部23が移動不可能であるため、カバー5が装着された先端構成部23は、収納部12において前述の所定の位置に移動不可能となる。すなわち、本変形例では、延設片121が規制部として機能し、延設片121は、カバー5と干渉することにより、カバー5が装着された先端構成部23の所定の位置への移動を規制する。
[0086]
 また、図19A乃至図20に示す第6の変形例では、第3の変形例と同様の構成に加えて、洗浄具本体10の内周面80に、外周側に凹む溝126が形成される。溝126は、回動軸Pに沿う方向について挿入口81から開口窓82まで連続して延設される。また、溝126は、中心軸Pの軸回りについて、流入口85A,85Bに対して略90°離れた角度に位置する。本変形例では、洗浄具本体10は、回動片127A,127Bを備える。回動片127A,127Bは、中心軸Pに略平行で、かつ、溝126を通る回動軸を中心として、互いに対して回動可能である。回動片127A,127Bが前述の回動軸を中心として回動することにより、回動片127A,127Bの間が開く又は閉じる。したがって、本変形例では、洗浄具本体10は、回動片127A,127Bの間が開閉可能なヒンジ構造となる。
[0087]
 また、回動片127Aには、係合突起128Aが設けられ、回動片127Bには、係合凹部128Bが設けられる。回動片127A,127Bの間が閉じ、かつ、係合突起128Aが係合凹部128Bと係合することにより、洗浄具本体10は、内部に収納部12が形成される筒状となる。また、係合突起128Aが係合凹部128Bと係合した状態では、溝126を通る前述の回動軸を中心とする回動片127A,127Bの回動が規制される。係合突起128A及び係合凹部128Bは、中心軸Pの軸回りについて、流入口85A,85Bに対して略90°離れた角度で、かつ、溝126から略180°離れた角度に、位置する。なお、図19Aは、洗浄具本体10の中心軸Pに略平行な断面で示す。また、図19B及び図20は、洗浄具本体10を挿入口81側から視た図である。図19Bは、回動片127A,127Bの間が閉じ、かつ、係合突起128Aが係合凹部128Bと係合する状態を示し、図20は、回動片127A,127Bの間が開いた状態を示す。
[0088]
 本変形例では、挿入口81から収納部12に先端構成部23を挿入可能であるとともに、回動片127A,127Bの間を開くことにより、中心軸Pに対して交差する方向からも、収納部12に先端構成部23を挿入することが可能となる。そして、第3の変形例と同様に、規制内周面106及び突出部111が位置決め部として機能し、規制内周面106及び突出部111によって、流体が供給される所定の位置に先端構成部23が位置する状態に、洗浄具本体10の内部での先端構成部23の位置が規定される。そして、前述の所定の位置に先端構成部23が位置する状態で、回動片127A,127Bの間を閉じ、係合突起128Aを係合凹部128Bと係合する。そして、回動片127A,127Bの間が閉じ、かつ、係合突起128Aが係合凹部128Bと係合した状態で、前述したように先端構成部23を洗浄する。
[0089]
 また、本変形例でも第3の変形例と同様に、カバー5が装着された状態で先端構成部23を挿入口81から収納部12に挿入すると、段差面112がカバー5と干渉することにより、カバー5が装着された先端構成部23の所定の位置への移動を規制する。そして、本変形例では、回動片127A,127Bの間が開いた状態において、カバー5が装着された先端構成部23を中心軸Pに対して交差する方向から収納部12に挿入すると、回動片127A,127Bの閉動作が規制される。このため、回動片127A,127Bの間が閉じず、係合突起128Aが係合凹部128Bと係合不可能になる。これにより、洗浄具本体10は、筒状にならず、カバー5が装着された先端構成部23の所定の位置への移動が、規制される。したがって、本変形例では、回動片127A,127Bも、規制部として機能し、回動片127A,127Bは、カバー5と干渉することにより、カバー5が装着された先端構成部23の所定の位置への移動を規制する。
[0090]
 なお、第6の変形例をさらに変形したある変形例として、回動片127A,127Bの間が開いた状態において、中心軸Pに対して交差する方向からのみ収納部12に先端構成部23を挿入することが可能な構成であってもよい。この構成の場合、回動片127A,127Bの間が閉じていても、挿入口81から収納部12に、中心軸Pに沿う方向に先端構成部23を挿入することはできない構造となっている。また、回動片127A,127Bの間が開閉する第6の変形例の構成は、第1の実施形態等の第3の変形例以外の実施例と組み合わせてもよい。
[0091]
 また、図21に示す第7の変形例では、洗浄器具2の供給部11は、シリンジ18A,18Bの代わりに、ポンプ135A,135Bを備える。本変形例では、ポンプ135Aを駆動することにより、供給チューブ15Aを通して流入口85Aに洗浄液等の液体が供給される。そして、ポンプ135Bを駆動することにより、供給チューブ15Bを通して流入口85Bに洗浄液等の液体が供給される。
[0092]
 また、図示しないある変形例では、供給部11に、シリンジ(18A)が1つのみ設けられるか、又は、ポンプ(135A)が1つのみ設けられる構成であってもよい。この場合も、前述の実施形態等と同様に、洗浄具本体10に2つの流入口85A,85Bが設けられる。この場合、シリンジ(18A)の下流又はポンプ(135A)の下流において供給路が2つに分岐する。そして、分岐した供給路の一方が流入口85Aと連通し、分岐した供給路の他方が流入口85Bと連通する。
[0093]
 また、図示しないある変形例では、3つ以上の流入口(例えば85A~85C)が洗浄具本体10に設けられてもよい。この場合も前述の実施形態等と同様に、先端構成部23が収納部12において前述の所定の位置に位置する状態において、複数の流入口の少なくとも1つ(例えば85A)は、揺動台43の第1の面51に流体を供給し、他の流入口の少なくとも1つ(例えば85B)は、揺動台43の第2の面52に流体を供給することが、好ましい。
[0094]
 また、ある変形例では、第6の変形例のように回動片127A,127Bの間が開閉するとともに、供給路が複数に分岐した後に、分岐した供給路のそれぞれが複数の流入口(例えば85A,85B)の各々に連通する。本変形例の構成では、複数の流入口(85A,85B)は、溝126を挟んで両側に設けられないことが好ましい。すなわち、全ての流入口(85A,85B)が、回動片127A,127Bの一方のみに形成されることが好ましい。これにより、係合突起125Aと係合凹部128Bとの係合作業が、流入口(85A,85B)への供給路によって阻害され難くなる。
[0095]
 また、前述の実施形態等では、洗浄具本体10は、略円筒状に形成されるが、内部に収納部12が形成される筒状であれば、洗浄具本体10は、略四角筒状、略三角筒状等の略多角形筒状に形成されてもよい。また、ある変形例では、洗浄具本体10の外表面に多数の開口窓(82)が形成されてもよい。
[0096]
 また、図22A及び図22Bに示す第8の変形例では、洗浄器具2の供給部11において、供給チューブ15Aに、治具130が取外し可能に取付けられる。ここで、治具130は、例えば、カバー5を先端構成部23から取外す際に用いられる前述の治具である。治具130を形成する材料としては、これらに限定されないが、ポリカーボネート、変性PPE樹脂、ガラスを含有するポリサルフォン、ポリフェニルスルフォン及びステンレス等が挙げられる。なお、治具130は、例えば、供給チューブ15Bに取付けられてもよく、洗浄器具2のいずれかの部位に取付けられていればよい。
[0097]
 治具130には、カバー5が装着された先端構成部23が挿入される空洞131が、形成される。また、治具130には、供給チューブ15A(又は15B)と係合する、係合溝132が形成される。係合溝132が供給チューブ15Aと係合することにより、治具130が供給チューブ15Aに取付けられる。
[0098]
 カバー5を先端構成部23から取外す際には、カバー5が装着された先端構成部23を先端側から治具130の空洞131に挿入する(図22Bの矢印T1)。そして、長手軸C(治具130の中心軸)の軸回りについて一方側へ、治具130を先端構成部23及びカバー5に対して回転する。これにより、前述したようにカバー5の脆弱部78を破断し、スリット77A,77Bが連続する。そして、係止ピン57の係止孔75との係合が解除される。係止ピン57の係止孔75との係合が解除された状態で、先端構成部23を空洞131から抜去することにより、ガイド溝55においてガイド突起74が先端側へ移動する。これにより、先端構成部23に対してカバー5が先端側へ移動し、カバー5が先端構成部23から取外される。
[0099]
 本変形例では、治具130が洗浄器具2に取付けられるため、カバー5の先端構成部23からの取外し、及び、カバー5が取り外された先端構成部23への洗浄具本体10の装着を迅速かつ容易に行える。例えば、カバー5の先端構成部23からの取外しに用いられる治具130を探す手間が、低減される。
[0100]
 また、前述した実施形態等では、内視鏡3は、挿入部20の長手軸Cに対して交差する方向が撮像素子の観察方向となる側視型又は斜視型であるが、これに限るものではない。ある変形例では、挿入部20の長手軸Cに沿った方向が撮像素子の観察方向となる直視型の内視鏡に、前述の構成が適用されてもよい。
[0101]
 前述の実施形態等では、洗浄器具(2)の洗浄具本体(10)は、内視鏡(3)の挿入部(20)の先端構成部(23)にカバー(5)に代えて装着され、洗浄具本体(10)が先端構成部(23)に装着された状態では、先端構成部(23)が洗浄具本体(10)の内部に収納される。また、洗浄器具(2)は、洗浄具本体(10)の内部に流体を供給する供給部(11)を備える。また、先端構成部(23)への洗浄具本体(10)の装着では、流体が供給される所定の位置に位置する状態に、洗浄具本体(10)の内部での先端構成部(23)の位置が、位置決め部(87;88A,88B,100;106;111;122)によって規定される。そして、カバー(5)が装着された先端構成部(23)が洗浄具本体(10)の内部に挿入されると、規制部(87,88A,88B;88A,88B,100;112;121;127A,127B)は、カバー(5)と干渉し、カバー(5)が装着された先端構成部(23)の、所定の位置への移動を規制する。
[0102]
 このような構成を満たすものであれば、先端構成部23の構成及びカバー5の構成は前述の実施形態等に限定されるものではない。また、先端構成部23へカバー5を装着する構成も前述の実施形態等に限定されるものではない。
[0103]
 なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。

請求の範囲

[請求項1]
 内視鏡の挿入部の先端構成部にカバーに代えて装着され、前記先端構成部に装着された状態において前記先端構成部を内部に収納する洗浄具本体と、
 前記洗浄具本体の前記内部に流体を供給する供給部と、
 前記先端構成部への前記洗浄具本体の装着において、前記流体が供給される所定の位置に前記先端構成部を前記洗浄具本体に対して位置決めする位置決め部と、
 前記カバーが装着された前記先端構成部が前記洗浄具本体に挿入されるとき、前記カバーと干渉し、前記カバーが装着された前記先端構成部の、前記所定の位置への移動を規制する規制部と、
 を具備する洗浄器具。
[請求項2]
 前記位置決め部は、前記カバーが前記先端構成部に装着された状態において前記カバーと係合する内視鏡係合部に対して係合する器具係合部を備える、請求項1の洗浄器具。
[請求項3]
 前記位置決め部は、前記挿入部の長手軸に沿う方向及び前記長手軸を中心とする軸回り方向の少なくとも一方について、前記洗浄具本体を前記先端構成部に対して位置決めする、請求項1の洗浄器具。
[請求項4]
 前記位置決め部は、前記洗浄具本体の前記内部において内周側へ突出するとともに、前記先端構成部が係合することにより、前記洗浄具本体の前記先端構成部に対する前記長手軸を中心とする前記軸回り方向についての回転を規制する突起を備える、請求項3の洗浄器具。
[請求項5]
 前記位置決め部の少なくとも一部は、前記規制部となる、請求項1の洗浄器具。
[請求項6]
 請求項1の洗浄器具と、
 前記挿入部を備えるとともに、前記挿入部は前記先端構成部を備え、前記先端構成部には前記カバーに代えて前記洗浄器具の前記洗浄具本体が装着される前記内視鏡と、
 を具備する内視鏡システム。
[請求項7]
 前記洗浄具本体が前記先端構成部から取外された状態において前記先端構成部に取付けられる前記カバーをさらに具備する、請求項6の内視鏡システム。
[請求項8]
 前記先端構成部は、前記カバーが前記先端構成部に装着された状態において前記カバーと係合する内視鏡係合部を備え、
 前記位置決め部は、前記内視鏡係合部に対して係合する器具係合部を備える、
 請求項7の内視鏡システム。
[請求項9]
 前記カバーは、前記洗浄具本体の前記位置決め部の前記器具係合部の代わりに前記内視鏡係合部に係合するカバー係合部を備える、請求項8の内視鏡システム。
[請求項10]
 前記先端構成部は、所定の回動軸を中心として回動することにより起上するとともに、起上に対応して、前記挿入部の内部に挿通された状態で前記挿入部の外部へ突出する処置具の向きを変化させる揺動台を備え、
 前記揺動台は、前記処置具に接触する第1の面と、前記第1の面とは反対側を向く第2の面と、を備え、
 前記供給部は、前記供給部から前記洗浄具本体の前記内部に前記流体を流入させるとともに、前記洗浄具本体の前記内部において前記所定の位置に位置する前記先端構成部に前記流体を供給する複数の流入口を有し、
 前記複数の流入口の少なくとも1つは、前記所定の位置に位置する前記先端構成部において、前記揺動台の前記第2の面に前記流体を供給する、
 請求項6の内視鏡システム。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3A]

[ 図 3B]

[ 図 3C]

[ 図 3D]

[ 図 4A]

[ 図 4B]

[ 図 4C]

[ 図 5A]

[ 図 5B]

[ 図 6]

[ 図 7A]

[ 図 7B]

[ 図 8]

[ 図 9A]

[ 図 9B]

[ 図 10A]

[ 図 10B]

[ 図 11A]

[ 図 11B]

[ 図 12A]

[ 図 12B]

[ 図 13A]

[ 図 13B]

[ 図 14A]

[ 図 14B]

[ 図 15A]

[ 図 15B]

[ 図 16A]

[ 図 16B]

[ 図 17A]

[ 図 17B]

[ 図 18A]

[ 図 18B]

[ 図 19A]

[ 図 19B]

[ 図 20]

[ 図 21]

[ 図 22A]

[ 図 22B]