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1. WO2017131197 - EJECTION MEMBER AND AEROSOL PRODUCT USING SAME

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明 細 書

発明の名称 吐出部材およびそれを用いたエアゾール製品

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005   0006  

課題を解決するための手段

0007   0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025  

発明の効果

0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045  

図面の簡単な説明

0046  

発明を実施するための形態

0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104  

符号の説明

0105  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18   19   20  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13  

明 細 書

発明の名称 : 吐出部材およびそれを用いたエアゾール製品

技術分野

[0001]
 この発明は、発泡性内容物を所望の形状に成形して吐出するための吐出部材およびそれを用いたエアゾール製品に関する。

背景技術

[0002]
 発泡性内容物の吐出形状を制御するための吐出部材としては、例えば特許文献1、2が挙げられる。特許文献1の吐出部材は、ヘラ状のノズルを有しており、発泡性内容物を帯状に吐出できるようになっている。また、特許文献2の吐出部材は、カップ状の側壁と、側壁の中心に設けられたカップ状の制御部とを有しており、側壁の内周面と制御部の外周面とに沿わせながら発泡性内容物を吐出することで、発泡性内容物を円筒状に成形しながら吐出できるようになっている。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 特許第4499257号公報
特許文献2 : 特開2013-240759号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 ところで、特許文献1、2の吐出部材から吐出された吐出物(泡体)は、比較的単純な形状であり、必ずしも意匠性に優れているとはいえない。そこで、例えば吐出部材に複数の吐出孔を設け、花や動物、キャラクターなどを模した意匠性の高い吐出物を作り出すことも考えられる。
[0005]
 ところが、単に吐出孔を複数設けただけでは、各吐出孔から吐出された吐出物同士がくっついてしまい、所望の形状とすることが困難である。
[0006]
 そこで、吐出物同士のくっつきを抑制し、所望の形状に成形された泡体が得られる吐出部材およびそれを用いたエアゾール製品の提供を目的とする。

課題を解決するための手段

[0007]
 本発明の吐出部材は、発泡性内容物が充填されたエアゾール容器10、40、41、50に連結するための吐出部材20、20A、20B、20C、20D、20E、20F、20G、20H、20Jであって、エアゾール容器10、40、41、50からの発泡性内容物C1、C2の発泡を促す膨張室Eを有する本体と、本体から立ち上がり、前記膨張室Eの発泡性内容物C1、C2を外部に吐出する複数のノズル22cとを備えており、前記膨張室Eには、前記エアゾール容器10、40、41、50からの発泡性内容物C1、C2を導入する導入口21eと、発泡性内容物C1、C2をノズル22c側に導出する導出口22bとが設けられ、前記ノズル22cは、スリット形状の吐出口22dを有し、この吐出口22dと前記導出口22bとを連通する連通路は、スリット形状のスリット部22eを有し、スリット部22eの吐出方向の長さL1が、吐出口22dのスリット幅W1よりも大であることを特徴とする。
[0008]
 前記スリット部22eが、吐出方向に向かって狭まるテーパー状とされていることが好ましい。または、前記スリット部22eが、吐出方向に向かって拡がるテーパー状とされていることが好ましい。
[0009]
 前記導入口22bに隙間を開けて対向する邪魔板21f、23a、27、71が設けられていることが好ましい。
[0010]
 ノズル22cの先端面が、吐出方向に対して傾斜していることが好ましい。ノズル22cの外面が先端に向かって細くなるテーパー状に形成されており、該テーパー面が吐出口22dまで連続していることが好ましい。
[0011]
 各ノズル22cの高さが異なっていることが好ましい。
[0012]
 前記吐出口22dが、吐出方向と直交する方向に湾曲していることが好ましい。
[0013]
 複数のノズル22cが渦巻状に配置されていることが好ましい。
[0014]
 中心に向かってノズル22cの高さが順に低くなっていることが好ましい。
[0015]
 半径方向に隣接するノズル22c、22c間に隙間Sが設けられていることが好ましい。
[0016]
 前記吐出口22dのスリット幅W1が不均一であることが好ましい。
[0017]
 前記連通路が内側に向かって湾曲又は傾斜していることが好ましい。
[0018]
 前記ノズル22cの先端に、吐出方向に沿って切れ込み22gが設けられていることが好ましい。
[0019]
 前記ノズル22cが膨張室E側に突出していることが好ましい。
[0020]
 前記複数のノズル22cのうち、高さの低くなったノズル22cが膨張室E側に突出していることが好ましい。
[0021]
 前記膨張室Eが区画され、区画された空間30、31、80、81にそれぞれ導入口21e、71aおよび導出口22bが設けられていることが好ましい。
[0022]
 前記膨張室Eに排水孔21hを備えることが好ましい。また、使用時に排水孔21hを塞ぎ、不使用時に排水孔21hを開放する閉塞部材90を備えることが好ましい。
[0023]
 倒立時にのみ前記膨張室Eが形成されることが好ましい。
[0024]
 複数のノズル22cの土台となる基板部22aの中心軸100が、エアゾール容器10のステム12aと連結する連結部21aの中心軸101からずれていることが好ましい。
[0025]
 本発明のエアゾール製品は、発泡性内容物C1、C2が充填されたエアゾール容器10、40、41、50に、本発明の吐出部材20、20A、20B、20C、20D、20E、20F、20G、20H、20Jを装着してなることを特徴としている。

発明の効果

[0026]
 この発明の吐出部材は膨張室を有しているため、発泡性内容物は膨張室で発泡することになり、ノズルから外部に吐出された発泡性内容物(吐出物)の追加的な発泡を抑制することができる。また、ノズルがスリット形状の吐出口を有し、この吐出口と導出口とを連通する連通路がスリット形状のスリット部を有し、スリット部の吐出方向の長さが、吐出口のスリット幅よりも大であるため、発泡性内容物はスリット部内でスリット形状に成形されて押し上げられるように吐出口から吐出されることになり、泡の形が崩れ難い。そのため、異なるノズルから吐出された吐出物同士のくっつきを抑制することができ、所望の形状に成形された泡体が得られやすい。また、吐出物の表面積が多くなるため、内容物中に含有した有効成分を拡散させやすい。
[0027]
 スリット部が、吐出方向に向かって狭まるテーパー状とされていれば、膨張室内で一旦膨張した発泡性内容物は、徐々に押し固められるようにしてノズルから吐出されることになり、泡の形が崩れ難い。そのため、異なるノズルから吐出された吐出物同士のくっつきを抑制することができ、所望の形状に成形された泡体が得られやすい。
[0028]
 スリット部が、吐出方向に向かって拡がるテーパー状とされていれば、スリット部での抵抗が抑えられ、膨張室内の発泡性内容物がノズルから外部に吐出されやすくなる。
[0029]
 導入口に隙間を開けて対向する邪魔板が設けられていれば、発泡が十分でない内容物の吐出を抑制することができる。そのため、吐出後の追加的な発泡を抑制することができ、吐出物同士のくっつきを抑制することができる。
[0030]
 ノズルの先端が吐出方向に傾斜していれば、手のひらなどの対象物に吐出した吐出物がノズルから離れ易くなり、吐出物を対象物上に付与し、吐出物の形状の崩れを抑制することができる。
[0031]
 ノズルの外面が先端に向かって細くなるテーパー状に形成されており、該テーパー面が吐出口まで連続していれば、ノズルの先端が細くなり、ノズルからの吐出物の離れ(泡切れ)が良い。
[0032]
 各ノズルの高さが異なっている場合でも、手のひらなどの対象物に吐出した吐出物がノズルから離れ易くなり、吐出物を対象物上に付与し、吐出物の形状の崩れを抑制することができる。
[0033]
 吐出口が吐出方向と直交する方向に湾曲していれば、吐出物が湾曲して立ち上がるため、単に平板状に吐出する場合に比べて吐出物自身が自立し易くなる。そのため、吐出物同士のくっつきを抑制することができ、湾曲形状を利用した意匠性に優れた吐出物を得られる。
[0034]
 複数のノズルが渦巻状に配置されていれば、略同心円状に泡を成形することができ、意匠性に優れた吐出物を得られる。
[0035]
 さらに、中心に向かってノズルの高さが低くなっていれば、吐出物は中心が盛り上がるようにして高さ方向にも所定の形状に成形されるため、意匠性により優れる。また、各ノズルの高さが異なるため、手のひらなどの対象物に吐出した吐出物がノズルから離れ易い。
[0036]
 半径方向に隣接するノズル間に隙間が設けられていれば、吐出物同士のくっつきを抑制して、吐出物間に空隙を作りやすくなる。
[0037]
 吐出口のスリット幅が不均一であれば、吐出口から吐出される吐出物の吐出量や速度を調整し、吐出方向に異なる高さの泡を形成することができる。
[0038]
 連通路が内側に向かって湾曲又は傾斜していれば、手のひらなどの対象物に吐出した吐出物の上部を外側に向かって倒すことができ、全体として外側に開いたような形状の吐出物が得られる。
[0039]
 ノズルの先端に、吐出方向に沿って切れ込みが設けられていれば、吐出物の表面に筋を設けることができる。
[0040]
 ノズルが膨張室側に突出していれば、スリット部の吐出方向の長さを長くすることができる。そのため、ノズルから吐出される吐出物の形を崩れ難くすることができ、所望の形状の吐出物を得易くなる。
[0041]
 複数のノズルのうち、高さの低くなったノズルが膨張室側に突出していれば、ノズルからの吐出物の離れが良好といった効果を奏しつつも、高さの低くなったノズルから吐出される吐出物の形の崩れを抑制することができ、より形の整った吐出物を得ることができる。
[0042]
 膨張室が区画され、区画部分にそれぞれ導入口および導出口が設けられていれば、それぞれの導入口に、内容物の異なるエアゾール容器を連通することで、異なる種類の内容物を同時に吐出することができる。
[0043]
 膨張室に排水孔を備えていれば、吐出部材を水洗いする際などに膨張室に水が入り込んだとしても、容易に排水することができる。また、使用時に排水孔を塞ぎ、不使用時に排水孔を開放する閉塞部材を備えていれば、使用時に排水孔から内容物が漏れ出すこともない。
[0044]
 倒立時にのみ膨張室が形成されれば、正立時、すなわち不使用時には膨張室が形成されないため、膨張室に水が溜まることもない。
[0045]
 複数のノズルの土台となる基板部の中心軸が、エアゾール容器のステムと連結する連結部の中心軸からずれていれば、吐出部材をエアゾール容器に取り付けた状態において、ずらした方向と反対側でのエアゾール容器からの吐出部材の張り出しを小さくすることができる。そのため、親指や薬指、小指でエアゾール容器を握りながら、人差し指や中指で吐出部材を操作する際に、人差し指や中指の反り返りを抑制することができ、吐出部材を操作しやすい。

図面の簡単な説明

[0046]
[図1] (a)は本発明のエアゾール製品の一実施形態を示す側面図であり、(b)は吐出部材の断面図、(c)(d)は吐出部材の平面図である。
[図2] 吐出部材の分解斜視図である。
[図3] 吐出物を示す写真である。
[図4] (a)(b)は別の実施形態にかかる吐出部材の平面図、(c)は別の実施形態にかかる吐出部材の斜視図である。
[図5] (a)は別の実施形態にかかるエアゾール製品を示す断面図、(b)は連通路を全てスリット形状としたノズル部の断面図である。
[図6] さらに別の実施形態にかかるエアゾール製品を示す断面図である。
[図7] さらに別の実施形態にかかる吐出部材を示す、(a)が断面図、(b)(c)が平面図である。
[図8] さらに別の実施形態にかかる吐出部材を示す、(a)が断面図、(b)が平面図、(c)が斜視図である。
[図9] さらに別の実施形態にかかる吐出部材を示す、(a)が断面図、(b)が平面図である。
[図10] さらに別の実施形態にかかるエアゾール製品を示す、(a)が不使用時の断面図、(b)が使用時の断面図である。
[図11] さらに別の実施形態にかかるエアゾール製品を示す、(a)が不使用時の断面図、(b)が使用時の断面図である。
[図12] さらに別の実施形態にかかる吐出部材を示す断面図である。
[図13] さらに別の実施形態にかかる吐出部材を示す断面図である。

発明を実施するための形態

[0047]
 次に、この発明のエアゾール製品について、図面に基づいて詳細に説明する。図1aに示すように、この発明のエアゾール製品1は、エアゾール容器10と、このエアゾール容器10に装着された吐出部材20とからなる。
[0048]
 まず、エアゾール容器10について説明すると、エアゾール容器10は、有底筒状の容器11にバルブアッセンブリ12を取り付けたものであって、内部に原液と、液化ガスとからなる発泡性の内容物(エアゾール組成物)が充填されている。原液と、液化ガスとはエアゾール容器10内では界面活性剤により乳化しており、外部に吐出されると、液化ガスが気化し、原液が発泡し泡体となる。このような内容物は、原液が60~97質量%であり、液化ガスが3~40質量%、さらには、原液が70~95質量%であり、液化ガスが5~30質量%であることが好ましい。液化ガスが3質量%より少ないと、形成される泡体が水っぽくなり泡の成形性および保形性が悪くなり、液化ガスが40質量%より多いと、形成される泡体の密度が小さく泡の保形性が悪くなる。また、吐出された後でも発泡が続きやすく、成形された泡の形状が崩れやすくなる。なお、吐出の勢いを強くして吐出部材20(後述するノズル22c)からの泡離れを良くする、泡質を調整するなどの目的で炭酸ガス、亜酸化窒素、窒素等の圧縮ガスを配合してもよい。
[0049]
 原液としては、泡体を形成するために溶媒に界面活性剤を含有させることが好ましい。このような界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、アミノ酸系界面活性剤等が好ましく、さらに、吐出部材20(後述するスリット部22e)で所定の形状に成形されやすい硬度や弾性を有する良質な泡体を形成できることから、陰イオン性界面活性剤やアミノ酸系界面活性剤などを添加してもよい。さらに、陽イオン性ポリマーやゼラチン、ヒドロキシエチルセルロースなどの水溶性高分子などを添加してもよい。また、内容物には有効成分として、香料などの芳香成分、消臭成分、殺菌成分、洗浄成分、保湿成分、殺虫成分、害虫忌避成分などが適宜含有されている。なお、好ましい泡体の硬さは300~3000(mN)であり、特に好ましくは400~2500(mN)である。泡体の硬さは、25℃に調整したエアゾール製品から有底円筒状のカップ(内径32mm、深さ27mm)に吐出して泡体で満たし、直径30mmの円板を速度60(mm/分)でカップ内の泡に荷重をかけて圧縮したときに、泡体が破断して圧縮量に対して荷重が大きく変化したときの値(破断点)により測定することができる。泡体自体の硬さが300(mN)よりも小さい場合は、スリット部22eを通過しても所定の形状に成形されにくい傾向にあり、3000(mN)よりも大きい場合は繊細な形状に成形されにくい傾向がある。
[0050]
 また、皮膚に塗布したときにクッション感が得られ、もっちりした感触が得られやすい泡の特性としては、25℃における泡体の弾性が、300~2000(N/mm)となるよう調整されればよく、400~1500(N/mm)となるよう調整されることが好ましい。弾性が300(N/mm)未満である場合、泡体は、クッション感が得られにくい傾向がある。一方、弾性が2000(N/mm)を超える場合、塗り伸ばしにくくなる傾向がある。泡体の弾性は、硬度と同様に測定することができ、25℃に調整したエアゾール製品から有底円筒状のカップ(内径32mm、深さ27mm)に吐出してカップ内を泡体で満たし、直径30mmの円板を速度60(mm/分)でカップ内の泡体に荷重をかけて圧縮したときに、泡体から受ける反発力により測定することができる。
[0051]
 続いて、吐出部材20について説明する。吐出部材20は、エアゾール容器10のステム12aに装着される基部21と、基部21の上に被せられるノズル部22とから構成されている。なお、ステム12aと基部21の間に、一定量の発泡性内容物を膨張室Eに供給することができる定量ユニットを設けてもよい。これにより泡を安定した形状に成形しやすくなる。
[0052]
 基部21には、その下方に、ステム12aに連結する円筒状の連結部21aが設けられている。また、この連結部21aの外周を覆うようにして円筒状のカバー部21bが設けられている。カバー部21bからは、径外方向に向かってフランジ部21cが延出されている。なお、このフランジ部21cは、エアゾール容器10のステム12aを作動させるにあたって、吐出部材20を下方に押し下げるための指掛りである。
[0053]
 基部21の上部には、浅底の椀状体21dが設けられている。そして、後述するノズル部22の基板部22aで椀状体21dの上部を塞ぐことで、その内部に膨張室Eが形成されている。なお、この状態は、基部21とノズル部22の基板部22aとで膨張室Eを有する本体が形成されているともいえる。膨張室Eの容積Vは、膨張室Eの容積V(単位:ml)/膨張室Eの最大断面積A max(単位:cm )の値が0.1~1になるように設定することが好ましい。たとえば膨張室の直径が3cmである場合、水平断面での断面積はおよそ7.07cm であるため、容積Vは0.7~7mlであることが好ましい。V/A maxの値が0.1よりも小さい場合は膨張室E内での内容物の発泡が不充分になり、吐出後も発泡して形を崩しやすい。V/A maxの値が1よりも大きい場合は対象物に吐出物を付着させた後でもノズル部22から吐出され続け、ノズル部22に付着しやすい。また、膨張室E内に内容物が残りやすくなる。
[0054]
 また、前記膨張室Eに供給される発泡性内容物の吐出量(吐出速度)Dは0.5~2(ml/秒)とすることが好ましい。なお、この吐出量は1秒間にエアゾール容器のステムから吐出される発泡性内容物の重量(g/秒)を測定し、ステムから吐出された発泡性内容物が液体状態であると仮定して発泡性内容物の液密度から容量に換算したものである。特に、膨張室Eの容積をV(単位:ml)としたとき、D/Vが0.05~0.5となるように設定することが好ましい。たとえば、膨張室Eの容積が4mlである場合は、吐出量は0.2~2(ml/秒)であることが好ましい。D/Vが0.05未満であると泡体の外周部分が小さくなりやすく所望の形状に成形しにくくなり、0.5より大きいと発泡性内容物が膨張室内で充分に発泡しないまま吐出口から吐出され泡体の形状が崩れやすくなる。
[0055]
 この椀状体21dの底部には、連結部21aと連通し、エアゾール容器10からの内容物を膨張室E内に導入するための導入口21eが設けられている。また、導入口21eを、隙間を開けて遮るように対向する円板状の邪魔板21fが設けられている。この邪魔板21fは、導入口21eの径よりも大径とされており、平面視放射状に設けられた3つのリブ21gによって椀状体21dに取り付けられている(図2参照)。
[0056]
 ノズル部22は、円板状の基板部22aと、基板部22aから上方に向かって突出する複数のノズル22cとからなる。
[0057]
 ノズル22cは、図1cに示すように、平面視、内容物の吐出方向と直交する方向(面内方向)に円弧状に湾曲した平板状であって、その上方の先端部に同じく平面視湾曲したスリット形状の吐出口22dを有している。また、基板部22aには、図1bに示すように、膨張室Eからの内容物をノズル22c内に導出するための導出口22bが設けられている。導出口22bと吐出口22dとを連通する連通路はその一部、具体的には、ノズル22c内に、平面視湾曲したスリット形状のスリット部22eを有しており、このスリット部22eは吐出口22dと同形状(相似形状)となっている。また、側面視では、吐出口22dに向かって(吐出方向に向かって)狭まるテーパー状とされている(図1b、c参照)。具体的に説明すると、スリット部22eの下端の流路面積が最も大きく、吐出口22dに近づくにつれてその面積が小さくなっている。そして、吐出口22dの開口面積が最も小さくなっている。なお、テーパーの傾斜角度は一定である。
[0058]
 また、スリット部22eの吐出方向(上下方向)の長さL1が、吐出口22dのスリット幅(短手方向の幅)W1よりも大、好ましくはスリット幅W1の2倍以上、さらに好ましくは3倍以上とされている。ここでいうスリット幅W1はスリット部22eで最も狭い幅をいい、各ノズルの長さL1がそれぞれのスリット幅W1よりも大である。なお、基板部22aの連通路は、膨張室Eからノズル22cへの供給量を調整するために、円錐の先端を切り欠いたような形状となっている。但し、円筒状でもよい。そして、スリット幅方向(スリットの短手方向)においては、吐出口22dのテーパーを下方に延長している。スリットの長手方向においては、図1cに示すように、吐出口22dよりも小さくなっている。但し、この部分をスリット形状とし、スリットの長手方向においても、吐出口22dのテーパーを下方に延長するようにしても良い(例えば図1d、図4b、図5b、図7c、図8~図13参照)。この場合、スリット部22eの長さL1は、連通路の吐出方向の長さ、すなわち、導出口22bから吐出口22dまでの吐出方向の長さとなる。
[0059]
 なお、スリット部22eの吐出方向(上下方向)の長さL1は、たとえば、2~30mmであることが好ましく、さらには3~25mmであることが好ましい。長さL1が2mmよりも短い場合は、スリット部22eの形状に沿った泡体が成形されにくくなる傾向があり、30mmを超える場合は、泡体が吐出操作を止めてからも吐出口22dからしばらく出続けやすく、ノズル22cから離れにくくなる傾向がある。
[0060]
 また、吐出口22dのスリット幅(短手方向の幅)W1は、0.1~3mmであることが好ましく、さらには0.2~2mmであることが好ましい。スリット幅W1が0.1mmよりも狭い場合は、成形される泡体の強度が小さく、成形された形状を維持しにくい傾向があり、3mmよりも広い場合は、泡体は薄板状となりにくく意匠性に優れた泡体が形成されにくい傾向がある。さらに、スリット部22eの長手方向の幅W2は、2~30mmであることが好ましく、さらには3~25mmであることが好ましい。長手方向の幅W2が2mmよりも狭い場合は、成形される泡体の強度が小さく、成形された形状を維持しにくい傾向があり、30mmよりも広い場合は意匠性の優れた泡体が形成されにくい傾向がある。
[0061]
 また、上記構成のノズル22cは、円板状の基板部22aの中心から反時計回りに拡がるように渦巻状に配置されている。
[0062]
 各ノズル22cの高さは、図1b及び図2に示すように異なっている。具体的には、外周ノズル22c1から中間ノズル22c2、内周ノズル22c3へと、基板部22aの中心(渦巻きの中心)に向かうにつれて突出高さが徐々に低くなっている。この状態はノズル22cの高さが階段状(段階的)に変化しており、スリット部22eの長さL1が階段状(段階的)に短くなっているともいえる。また、個々のノズル22cにおいても、先端面が吐出方向に対して傾斜しており、基板部22aの中心側に位置する部分の方がそれよりも外側に位置する部分よりも高さが低くなっている。さらに、各ノズルの長手方向の幅W2は、外周ノズル22c1から中間ノズル22c2、内周ノズル22c3へと中心に向かって狭くなっている(図1c参照)。
[0063]
 上記構成の吐出部材20をエアゾール容器10のステム12aに取り付け、吐出部材20を押し込むと(ステム12aを作動させると)、ステム12aから吐出された内容物は、まず、導入口21eから膨張室E内に導入される。膨張室E内に導入された内容物は、当初、ステム12aに沿って上向きに流れるが、邪魔板21fと衝突して横方向に流れを変えることになる。また、衝突による衝撃によって内容物中の液化ガスの気化が促進され、さらに膨張室E内に放出されることにより膨張室E内で発泡しやすくなる。
[0064]
 このように横方向に流れて放射状に拡がった内容物は、膨張室Eの上部にある導出口22bに到達する前に十分に発泡することになる。そのため、発泡が十分でない内容物がエアゾール容器10からの吐出の勢いを保ったままノズル22cから外部に吐出されることはない。十分に発泡した内容物は導出口22bからノズル22c内に流れ込み、ノズル22cの吐出口22dから外部に吐出される。この際、スリット部22eが湾曲したスリット形状であり、吐出方向に向かって狭まるテーパー状とされているため、発泡した内容物は、徐々に押し固められるようにしてスリット部22eを進んでいくことになる。また、スリット部22eの吐出方向の長さL1が、吐出口22dのスリット幅W1よりも大とされているため、発泡した内容物はスリット形状に成形されて押し出されるように吐出口22dから吐出され、吐出方向(ノズル22cの軸方向)が安定する。そのため、ノズル22cの上方(軸方向)に吐出された吐出物(泡)同士のくっつきが抑制され、吐出物を所望の形状とすることができる。
[0065]
 なお、エアゾール製品の使用方法としては、ノズルの吐出口22dを手のひらなどの対象物に向け、1cm程度離して吐出操作を行い、吐出物を対象物に付着させた状態で、吐出しながらノズル22cを対象物からゆっくりと離していく。これにより、初めに吐出された泡が対象物に付着し、最後に吐出された泡が頂部を形成することになる。例えば本実施形態の吐出部材20では、図3に示すように、1つのノズル22cから吐出される湾曲した板状の泡が同心円状に配置されて、バラの花のような形状の吐出物Xを得ることができるが、花びらに相当する湾曲した板状の泡がしっかりと分かれて形成されていることがわかる。従って、単一のノズル22cから吐出された吐出物よりも表面積が大きく、有効成分を揮発させ易い。
[0066]
 また、ノズル22cは中心に向かうにつれて高さが徐々に低くなっており、さらに個々のノズル22cも先端面が吐出方向に対して傾斜しているため、手のひらなどの対象物に吐出したとき、泡が対象物に付着する面積とノズルの先端面に付着する面積の差が大きくなり、泡がノズルから離れやすく、ノズルで成形した形状を崩すことなく保形することができる。
 このような吐出物を形成する本発明のエアゾール製品は、芳香剤、消臭剤、殺菌剤、害虫忌避剤などの空間用製品、保湿剤、洗顔料などの洗浄剤、入浴剤などの人体用製品などに好適に用いられる。
[0067]
 また、図4に示すように、吐出口22dのスリット幅W1を不均一にする、具体的には、スリット状の吐出口22dの長手方向の中央部付近に絞り部22fを設け、中央部付近のスリット幅を、両端部付近のスリット幅よりも狭くしていれば、吐出口22dの中央部付近と両端部付近とで、ノズル22cから吐出される発泡性内容物の吐出速度や吐出量を異ならせることができ、吐出方向に異なる高さの泡を形成することができる。具体的には、絞り部22fを設けた部分は、その他の部分よりも吐出量が少なくなるため、他の部分よりも泡の高さが低くなる。そのため、より複雑な形状の花びらを形成することができる。なお、絞り部22fは、吐出口22dの中央部付近に限らず、両端部付近に設けても良いし、複数設けても良い。また、連通路に設けても良い。
[0068]
 また、半径方向に隣接するノズル22c、22c間に隙間Sを設ければ、吐出物同士のくっつきをより抑制することができる。そのため、花びらを形成し易く、見栄えも良好となる。加えて、エアゾール製品1に水がかかると、水がノズル22cとノズル22cとの間に入り込むことがあるが、外部に連通するようにして隙間Sを設けていれば、隙間Sが排水路として機能し排水し易くなる。
[0069]
 また、溜まる水の量を減らすために、ノズル22c、22c間を埋めたり、基板部22aの上面をノズル22cの先端近傍まで持ち上げて、ノズル22c、22c間の容積を減らしておいても良い。この際、図4cに示すように、ノズル22c、22c間に、隙間Sに向かって下る傾斜面(水勾配)22jを設ければ、ノズル22c、22c間の水は自ずと排出されることになる(図4cの矢印を参照)。なお図4では、最も外側の外周ノズル22c1、22c1間に隙間Sが設けられていたが、外周ノズル22c1とその内側の中間ノズル22c2との間や、中間ノズル22c2、22c2の間、中間ノズル22c2とその内側の内周ノズル22c3との間、図9bのように、内周ノズル22c3を複数設ける場合には、内周ノズル22c3、22c3の間に隙間Sを設けるようにしても良い。この場合、より排水し易くなる。
[0070]
 図5は別の実施形態のエアゾール製品を示している。このエアゾール製品2は、膨張室E内を区画する仕切り部材23が設けられている点、仕切り部材23によって2分された空間30、31にそれぞれ導入口21eと導出口22bが設けられている点、2つのエアゾール容器40、41を備え、2つの導入口21e、21eにそれぞれ別のエアゾール容器40、41が連通されている点に特徴を有する。
[0071]
 上記構成のエアゾール製品2においては、吐出部材20Aを下方に押し下げると、それぞれのエアゾール容器40、41から内容物が膨張室E内に導入されるが、仕切り部材23によって膨張室Eが区画されているため、内容物同士が混ざり合うことはない。従って、内容物の色が互いに異なれば、左右で異なる色の吐出物を形成することができ、より意匠性を高めることができる。なお、図において23aは、邪魔板として機能する張り出し部である。
[0072]
 図6はさらに別の実施形態のエアゾール製品を示している。このエアゾール製品3は、二重エアゾール容器50を用いている点で上記実施形態と特に相違している。
[0073]
 二重エアゾール容器50は、外容器51内に可撓性の内容器52を収容し、外容器51と内容器52との間と、内容器52内とにそれぞれ内容物C1、C2を充填するものであって、それぞれの内容物C1、C2を混合することなく吐出させるため、2液吐出用のバルブアッセンブリ60を備えている。この2液吐出用のバルブアッセンブリ60は、図6の実線矢印で示すように、外容器51と内容器52との間に充填されている第1内容物C1を、外容器51の首部51aと内容器52の首部52aとの間の隙間、マウンテンカバー61とハウジング62との間の隙間、ハウジング側面の連通孔62a、二重ステム63の外側ステム64のステム孔64aを経て、外側ステム64の上端から吐出できるように構成され、また、破線矢印で示すように、内容器52に充填されている第2内容物C2を、ハウジング下方の連通孔62b、内側ステム65のステム孔65aを経て、内側ステム65の上端から吐出できるように構成されている。
[0074]
 本実施形態では、仕切り部材70が円筒状とされている点でも上記実施形態とは相違している。また、この仕切り部材70には、円筒状の内部空間を上下方向に仕切る隔壁71が設けられている。そして、内部空間のうち、下側の空間は、仕切り部材70の側面に設けられた流出孔71bを介して外周側(基部21側)の空間と連通しており、この2つの空間で第1空間80を形成している。そして、この第1空間80は、外側ステム64が基板部22aの導入口21eに連結されることで、外容器51と内容器52との間の空間と連通している。また、内部空間のうち上側の空間は、内側ステム65が隔壁71の導入口71aに連結されることで内容器52と連通する第2空間となっている。
[0075]
 また、本実施形態の吐出部材20Bは、下方に連結筒24を備えており、二重エアゾール容器50のフランジ部51bに連結筒24を嵌合することで、二重エアゾール容器50に取り付けられている。連結筒24と基部21とは1箇所でのみ連結されており、この連結部25の反対側に設けられた指掛り26を下方に押し込むことで、連結部25を支点として基部21が回転し、二重ステム63を作動できるようになっている。
[0076]
 二重ステム63を作動させると、第1内容物C1が、外側ステム64から第1空間80に導入される。導入された第1内容物C1は、邪魔板として機能する隔壁71によって流れを変え、流出孔71bから外周側に流出し、導出口22bを経てノズル22cの吐出口22dから外部に吐出される。一方、第2内容物C2は、内側ステム65から第2空間81に導入される。導入された第2内容物C2は、基板部22aの下面から下方に突出し、邪魔板として機能する突出面27によって流れを変え、ここで十分に発泡した後、導出口22bを経てノズル22cの吐出口22dから外部に吐出される。
[0077]
 上記構成のエアゾール製品3では、仕切り部材70が円筒状であるため、複数設けられたノズル22cのうち、仕切り部材70よりも外側に設けられたノズル22cからは第1内容物C1が吐出され、仕切り部材70よりも内側に設けられたノズル22cからは第2内容物C2が吐出されることになる。従って、第1内容物C1と、第2内容物C2とで色が異なれば、中央部と外周部とで異なる色の吐出物を形成することができ、より意匠性を高めることができる。
[0078]
 図7はさらに別の実施形態の吐出部材を示している。この吐出部材20Cは、ノズル22cが平面視に加えて側面視でも湾曲している。具体的には、ノズル22cの上下方向(吐出方向)の中央近傍が外側に向かって膨出し、ノズル22cの先端側が内側(基板部22aの略中心)に向かって湾曲しており、ノズル22cの側面視形状が略弧状とされている。そしてノズル22cの外形に沿うようにして、ノズル22c内の連通路も湾曲している。このように、ノズル22c(連通路)が湾曲形成されていると、吐出口22dから吐出される吐出物は、弧を描くようにして湾曲しながら吐出される。そのため、初めに吐出された吐出物を対象物に付着させた状態で、吐出しながらノズル22cを対象物から離していくことで、吐出物は膨出方向である外側(基板部22aの略中心から離れる方向)に向かって倒れ易くなり、全体としてはあたかも花が開いたような吐出物が得られる。
[0079]
 なお、吐出物同士のくっつきを抑制するため、図7bに示すように、円板状とされた基板部22aの半径方向に隣接するノズル22c、22c間には隙間Sが設けられている。また、基板部22aの中心に近いノズル22cは、図7aに示すように、基板部22aから略垂直に立ち上がっており、花の中心と外側とで開き具合に変化を与えるようになっている。また、個々のノズル22cにおいて、先端面が吐出方向に対して傾斜しており、基板部22aの中心側に位置する部分の方がそれよりも外側に位置する部分よりも高さが低くなっている。例えば、その高低差を1~3mmとすると、ノズル22cからの泡切れが良くなる。
[0080]
 図8はさらに別の実施形態の吐出部材を示している。上記吐出部材20、20A~20Cは、主としてバラの花を模した吐出物を得るためのものであったが、本吐出部材20Dは、ユリの花を模した吐出物を得るためのものである。
[0081]
 ノズル22cは、図8bに示すように、平面視中央に屈曲部を有し、さらに屈曲部から両側に延びる部分が湾曲した、概略V字状であって、外側に凸となるようにして基板部22a上に6つ配置されている。具体的には、基板部22aの外周側に3つ、互いに間隔を開けて等間隔に配置されるとともに、これらの内側に3つ、外側のノズル22c、22c間に位置するように、且つ左右端部を互いに当接させるようにして配置されている。内側のノズル同士、外側のノズル同士、内側のノズルと外側のノズルは、それぞれ少なくとも下端近傍において互いに離れており、両者間に隙間が形成されている。そのため、この隙間を排水路として利用することができる。
[0082]
 ノズル22cは、いずれも内側に向かって傾いている。そしてノズル22cの外形に沿うようにして、ノズル22c内の連通路も内側に向かって傾いている。また、吐出口(連通路)22dのスリット幅W1は、平面視、その中央が最も広く、端部に向かうにつれて狭くなっている。ノズル22cの先端面は、中央が最も高く、端部に向かうにつれて低くなるようにして傾斜している。また、外側のノズル22cには、その外周側の壁の先端に、連通路と外部とを連通する切れ込み22gが吐出方向に沿って形成されている。基板部22aの中心には、「めしべ」を形成するための円筒状のノズル22hが別途設けられている。このノズル22hにも、その先端に切れ込み22iが設けられている。
[0083]
 上記構成の吐出部材20Dでは、ノズル22cが内側に傾いているため、吐出物を対象物に付着させた状態で、吐出しながらノズル22cを対象物から離していけば、ノズル22cから吐出される吐出物は外側に広がろうとし、結果、花が開いたような状態が得られる。また、吐出口22d(及び連通路)の中央のスリット幅W1が端部に比べて幅広となっており、さらにノズル22cの先端面が、中央が最も高くなるよう傾斜している(中央が尖っている)ため、吐出物を対象物に付着させた状態で、吐出部材を対象物から遠ざければ、中央部分の泡が、端部の泡に比べて長くノズル22cについていく(中央部分が引っ張り上げられる)ことになり、中央の尖った吐出物が得られる。そのため、吐出部材20Dでは、全体としてユリの花を模した形状の吐出物が得られる。また、ノズル22cの先端に切れ込み22gが設けられているため、吐出物には、切れ込み22gに沿って外側に突出する筋(稜線)が形成される。この筋は、見た目の向上の他、泡体の上下方向の剛性を高める機能も果たす。
[0084]
 吐出部材20と略同様の構成とされている部分については、同符号を付し、詳細な説明は省略する。
[0085]
 図9はさらに別の実施形態の吐出部材を示している。この吐出部材20Eは、ノズル22cが膨張室E側に突出している点に特徴を有する。具体的には、図9aに示すように、ノズル22cは基板部22aの中心に向かって高さが順に低くなっているが、基板部22aの上面からの突出長さL2が、外側の外周ノズル22c1に比べて短い中心(内)側の中間ノズル22c2、内周ノズル22c3において、ノズル22cの下端側が、基板部22aの下面から膨張室E側に突出している。なお、この状態は、中間ノズル22c2と内周ノズル22c3が下方(基部21側)に向かって延長されているともいえる。
[0086]
 このようにノズル22cを膨張室E側に突出させ、ノズル22cを上下方向に長くすれば、スリット部22eの吐出方向の長さL1が長くなるため、吐出物の追加的な発泡を抑制することができる。そのため、吐出物の形状(厚み)をコントロールし易くなり、基板部22aの中心に近い部分での泡の崩れや泡同士のくっつきを抑制することができ、より形の整った泡体を得ることができる。また、ノズル22cの基板部22aの上面からの突出長さL2を変えているわけではないため、ノズル22cの高さが中心に向かって順に低くなっているといった構成は維持されたままであり、ノズル22cの先端からの泡切れ(泡離れ)が良好であるといった効果や、泡体が立体的な形状となるといった効果は変わらず奏することになる。
[0087]
 なお、各ノズル22cから吐出される泡体の状態を均一なものとするため、スリット部22eの長さL1を互いに等しくするように、膨張室E側へのノズル22cの突出長さL3を調節することが好ましい。ただ、スリット部22eの吐出方向の長さL1が短いと厚みのある泡体が得られ、長さL1が長いと厚みの薄い泡体が得られるといった傾向が見られるため、得たい形状に合わせて適宜長さL3を変えるようにしても良い。例えば、1つのノズル22cで泡体の厚みを変化させるには、基板部22aの中心に向かうにつれて短くなる上面からの突出長さL2に合わせて、下面からの突出長さL3も短くすれば良い。厚みを変化させたくない場合は、上面からの突出長さL2の減少分を補うようにして、下面からの突出長さL3を長くすれば良い。
[0088]
 また、本実施形態では、ノズル22cを膨張室E側へ延長しているため、他の実施形態に比べて、導出口22bが導入口21eに近接している。そこで、最も導入口21eに近い導出口22bよりも、さらに導入口21eに近づくようにして突出面27を設け、邪魔板として機能させている。その他の構成については、図7に示す吐出部材20Cと略同様であることから、同符号を付し、具体的な説明は省略する。
[0089]
 図10はさらに別の実施形態の吐出部材を示している。この吐出部材20Fは、膨張室Eに排水機構を備える点に特徴を有する。具体的には、基部21に排水孔21hを備えている。このように、基部21に排水孔21hを備えていれば、ノズル部22を水洗いする際などに膨張室E内に水が入り込んでしまっても容易に排出することができる。排水孔21hは、エアゾール製品4を正立させた状態において、なるべく低い位置に設けることが好ましい。図10では、上面(膨張室E側の面)がすり鉢状(円錐状)とされた基部21の椀状体21dの底付近に設けられている。そうすることで、単にエアゾール製品4を置いておくだけで自然と排水できるようになる。
[0090]
 ただ、使用時(内容物吐出時)に排水孔21hが開いていると、膨張室E内の内容物が排水孔21hから漏れ出してしまう。そこで、本吐出部材20Fの排水機構は、使用時に排水孔21hを塞ぎ、不使用時、すなわち、ノズル部22及び基部21を押し下げない(傾けない)ときには排水孔21hを開放する閉塞部材90を備えている。この閉塞部材90は、図10に示すように、基部21の下方であって、排水孔21hと対向するように設けられている。形状は略円筒状であって、下部が、エアゾール容器10の上面(マウンティングカップ)に設けられた環状の溝部10aに挿入されている。上部は略ドーム状となっており、その中心には、基部21の連結部(ステム装着部)21aを内挿するための挿通孔90aを備えている。材質はウレタンフォームなどの可撓性を有する樹脂やゴムなどが用いられる。
[0091]
 上記構成の閉塞部材90は、不使用時には、基部21の下面と当接せず、排水孔21hとの間に隙間を有した状態であり、排水孔21hからの流出を妨げない。水はその下方に位置する閉塞部材90に向かって流れ落ちるが、閉塞部材90の挿通孔90aの内周面が、基部21の連結部21aの外周面に当接しているため、ステム12a側へ流れ込むことはない。
 使用時においては、向かってくる(傾いてくる)基部21の下面に閉塞部材90が当接し、排水孔21hが塞がれる。そのため、膨張室E内の内容物が排水孔21hから漏れ出すことはない。なお、図10bは、便宜上、正立状態で描いたものであって、本エアゾール製品4も上記の他のエアゾール製品と同様に、基本的には倒立状態で使用するものである。
[0092]
 ところで、本吐出部材20Fでは、基部21の椀状体21dの上面(膨張室E側の面)がすり鉢状となっている。そのため、突出面27に衝突して横方向に広がる内容物が外側のノズル22cにまでスムーズに流れていくこととなり、基板部22aの中心から外側に向かって複数設けられたノズル22cのいずれもから均一に内容物を吐出させることができる。また、膨張室E内に突出するノズル22cの下端同士がくっつき合っており、ノズル部21の下面に凹みが形成されていないことも、内容物がスムーズに流れることに役立っている。例えば、ノズル部21の下面を円錐状に形成すれば、よりスムーズになる。
[0093]
 また、本吐出部材20Fは、エアゾール容器10の上端に嵌着する環状の肩カバー28を備えており、基部21がヒンジ28aを介して肩カバー28と連結している。そのため、図10bに示すように、使用時にはノズル22cが傾くように動作する。ただ必ずしもヒンジ28aで回転可能に固定する必要は無く、上記の他の吐出部材のように、ステム12aに装着するだけでも良い。29は、閉塞部材90や基部21の周囲を覆う化粧カバーである。
[0094]
 ノズル22cの先端面は、基板部22aの中心に向かって下るようにして傾斜している。そのため、ノズル22cからの泡切れが良好である。また、ノズル22cのスリット部22eが、導出口22bから吐出口22dまで略同一の幅(短手方向W1および長手方向W2)とされている。他の吐出部材と略同様の構成とされている部分については、同符号を付し、詳細な説明は省略する。
[0095]
 図11はさらに別の実施形態の吐出部材を示している。この吐出部材20Gは、倒立時(使用時)にのみ膨張室Eが形成される点に特徴を有する。具体的には、ノズル部22が、基部21内を上下方向に摺動可能とされている。より具体的には、ノズル部22が基部21に固定されておらず、基部21の椀状体21dの外縁から上方に立ち上がる立ち上がり壁21iによってその外周を囲まれており、立ち上がり壁21iの内面に沿って上下方向に移動可能となっている。従って、エアゾール製品5を正立させた状態では、ノズル部22が下方に下がり(基部2に向かって摺動し)、基部21と当接する。椀状体21dの上面は、ノズル部22の下面と略同形状(略同様の凹凸形状)とされているため、基部21とノズル部22との間に膨張室Eは形成されない。
[0096]
 使用時に、エアゾール製品5を倒立させる(ノズル22cを下に向ける)と、ノズル部22が自重によって下に下がり(基部21から離れる方向に摺動し)、膨張室Eが形成される。なお、ノズル部22には、基板部22aを径外方向に延長するようにして係合突起22kが形成され、立ち上がり部21iには、係合突起22kと係合する係合片91aを備えたカバー部材91が取り付けられているため、ノズル部22が抜け落ちることはない。また、立ち上がり壁21iの内面には、係合突起22kに沿って縦溝21jが設けられており、ノズル部22の摺動のみを許容し、回転を拘束している。
[0097]
 上記構成の吐出部材20Gでは、正立状態、すなわち不使用の状態では、膨張室Eが形成されないため、水がかかっても膨張室Eに水が溜まる心配もない。また、使用後にノズル部22を基部21側に摺動させれば、膨張室Eに残った内容物を吐出させることができ、掃除も簡単である。膨張室Eの形成に際しては、ノズル部22の自重の他、内容物の吐出圧を利用しても良い。他の吐出部材と略同様の構成とされている部分については、同符号を付し、詳細な説明は省略する。
[0098]
 図12はさらに別の実施形態の吐出部材20Hを示している。この吐出部材20Hでは、ノズル22cのスリット部22eが、導出口22bから吐出口22dまで吐出方向に向かって拡がるテーパー状とされている。そのため、スリット部22eでの流路抵抗が抑えられ、膨張室E内の内容物を外部に吐出させやすい。なお、スリット部22eの形状は、導出口22bからスリット部の途中までを狭まるテーパー状とし、途中から吐出口22dまでを拡がるテーパー状にしてもよい。また、導出口22bからスリット部の途中までを略同一の幅とし、途中から吐出口22dまでを拡がるテーパー状にしてもよい。この実施の形態においても、スリット部22eの吐出方向の長さL1が、吐出口22dのスリット幅W1よりも大であることから、上記他の吐出部材と同様、泡の形が崩れ難く、所望の形状に成形された泡体を得ることができる。スリット部22eの長手方向の幅W2についても、導出口22bから吐出口22dまで吐出方向に向かって拡がるテーパー状としても良い他、狭まるテーパー状としても良いし、途中で異なるテーパーや略同一幅に切り替えても良い。
[0099]
 また、この吐出部材20Hは、複数のノズル22cの土台となっている基板部22aの中心軸100(螺旋状に並んだノズル22cの中心となる軸)と、エアゾール容器10のステム12aと連結する連結部21aの中心軸101からずれている。具体的に説明すると、基部21が肩カバー28にヒンジ28aを介して支持されており、基板部22aの中心軸100が、連結部21aの中心軸101に対してヒンジ28a側にずれて設けられているのである。なお、連結部21aの中心軸101は、エアゾール容器10やステム12a、肩カバー28、化粧カバー29の中心軸でもある。このように、基板部22aの中心軸100がヒンジ28a側にずれていれば、ヒンジ28aの反対側から水平方向に延出された指掛り26の突出長さを十分に確保しつつも、平面視、指掛り26を肩カバー28や化粧カバー29、エアゾール容器10の内側に位置させることができる。そのため、指掛り26の突出長さを確保するためにノズル部22の径を小さくする必要が無く、大きな発泡体を得ることができる。
[0100]
 また、エアゾール製品を使用する際、通常、人差し指を指掛り26に引っ掛けた状態で、親指、中指、薬指、小指を使ってエアゾール容器10を握るようにして持つことになるが、指掛り26が平面視、エアゾール容器10よりも内側に位置していることから、人差し指が反り返ることも無く、操作しやすい。導入口21eについては、ノズル部22の中心軸100に合わせてずれている。但し、ずれていなくても良い。図において、指掛り26の下方に位置する21kは、肩カバー28の内側を隠したり、水の浸入を防止するための遮蔽板である。
[0101]
 また、この吐出部材20Hは、図9や図10、図11の吐出部材と同様に、邪魔板として機能する突出面27が、導出口22bよりも導入口21eに近接するようにして設けられている。そのため、発泡が十分でない内容物がノズル22cから吐出されるのを抑制することができる。また、この吐出部材20Hも基部21の椀状体21dの上面がすり鉢状となっているため、内容物を外側のノズル22cにまでスムーズに流すことができる。膨張室E内に突出するノズル22cの下端同士がくっつき合っている点も、図10や図11の吐出部材と同様である。
[0102]
 また、この吐出部材20Hは、ノズル22cの外面が先端(吐出方向)に向かうにつれて細くなるテーパー状に形成されている。このテーパー面は、ノズル22cの先端(吐出口22d)まで、換言すれば、スリット部22eを構成するノズルの内面と接するまで続いている。そのため、ノズル先端の肉厚が非常に薄く、言わば尖った状態であり、泡の付着面積が小さくなる結果、ノズル22cからの泡切れが良好である。他の吐出部材と略同様の構成とされている部分については、同符号を付し、詳細な説明は省略する。
[0103]
 図13はさらに別の実施形態の吐出部材20Jを示している。この吐出部材20Jでは、椀状体21dの上面(内面)がカップ状(円筒状)とされており、膨張室Eの形状がカップ状(円筒状)とされている。このように、膨張室Eの底面及び側面を構成する部位(椀状体21d)をカップ状とすることで、この部位をすり鉢状とする場合に比べて、膨張室Eの容量を大きくすることができる。そのため、膨張室Eで内容物を十分に発泡させることができ、また発泡が十分でない内容物の外部への吐出を抑制することができ、スリット部22eで成形されて外部に吐出した泡の形状が崩れ難くなる。他の構成については、図12に示す吐出部材20Hと略同様である。
[0104]
 以上に、この発明の代表的な実施形態について説明したが、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することが可能である。例えば、膨張室Eの導入口21eと導出口22bとが十分に離れている場合や、ステム12の延長線上に導出口22bが無い場合には、必ずしも邪魔板を設ける必要は無い。また、上記実施形態に開示された構成を適宜組み合わせても良い。すなわち、スリット部の吐出方向の長さL1が、吐出口のスリット幅W1よりも大である点は全ての吐出部材で共通しているが、共通していない構成を適宜組み合わせても良い。例えば、図7~図11の吐出部材20C、20D、20E、20F、20Gの連通路のスリット幅W1は吐出方向において一定とされているが、図1の吐出部材20や図12の吐出部材20Hと同じようにテーパー状としても良い。また、吐出部材20Cに邪魔板を設けても良い。また、傾斜面22jや膨張室Eの排水機構についても、各吐出部材にそれぞれ適用可能である。なお、閉塞部材90の代わりに指で排水孔21hを塞いでも良い。ノズル22c、22c間に水勾配を設ける構成についても、各吐出部材に適用可能である。膨張室Eの底面及び側面を構成する部位(椀状体21d)をカップ状とする構成についても、各吐出部材に適用可能である。さらに、基部21を共通部材とし、ノズル部22を交換できるようにしてもよい。たとえば、図1に示す基部21に、図7~図13に示すノズル部を交換可能に取り付けてもよい。

符号の説明

[0105]
1、2、3、4、5・・エアゾール製品
10・・エアゾール容器
11・・容器
12・・バルブアッセンブリ
12a・・ステム
20、20A、20B、20C、20D、20E、20F、20G、20H、20J・・吐出部材
21・・基部
21a・・連結部
21b・・カバー部
21c・・フランジ部(指掛り)
21d・・椀状体
21e・・導入口
21f・・邪魔板
21g・・リブ
21h・・排水孔
21i・・立ち上がり壁
21j・・縦溝
21k・・遮蔽板
22・・ノズル部
22a・・基板部
22b・・導出口
22c・・ノズル
22d・・吐出口
22e・・スリット部
22f・・絞り部
22g・・切り込み
22h・・ノズル
22i・・切れ込み
22j・・傾斜面
22k・・係合突起
23・・仕切り部材
23a・・張り出し部
24・・連結筒
25・・連結部
26・・指掛り
27・・突出面
28・・肩カバー
28a・・ヒンジ(支点)
29・・化粧カバー
30、31・・区画された空間
40、41・・2つのエアゾール容器
50・・二重エアゾール容器
51・・外容器
51a・・首部
51b・・フランジ部
52・・内容器
52a・・首部
60・・2液吐出用のバルブアッセンブリ
61・・マウンテンカバー
62・・ハウジング
62a・・ハウジング側面の連通孔
62b・・ハウジング下方の連通孔
63・・二重ステム
64・・外側ステム
64a・・ステム孔
65・・内側ステム
65a・・ステム孔
70・・仕切り部材
71・・隔壁
71a・・隔壁の導入口
71b・・流出孔
80・・第1空間
81・・第2空間
90・・閉塞部材
90a・・挿通孔
91・・カバー部材
91a・・係合片
92・・レバー
100・・ノズル部の中心軸
101・・連結部の中心軸
max・・膨張室の最大断面積
V・・膨張室の容積
C1・・第1内容物
C2・・第2内容物
E・・膨張室
S・・ノズル間の隙間
L1・・スリット部の吐出方向の長さ
L2・・ノズルの基板部の上面からの突出長さ(高さ)
L3・・ノズルの基板部の下面からの突出長さ
W1・・吐出口のスリット幅(ノズルの厚み方向の幅)
W2・・吐出口の長手方向の幅
X・・吐出物

請求の範囲

[請求項1]
発泡性内容物が充填されたエアゾール容器に連結するための吐出部材であって、
エアゾール容器からの発泡性内容物の発泡を促す膨張室を有する本体と、
本体から立ち上がり、前記膨張室の発泡性内容物を外部に吐出する複数のノズルとを備えており、
前記膨張室には、前記エアゾール容器からの発泡性内容物を導入する導入口と、発泡性内容物をノズル側に導出する導出口とが設けられ、
前記ノズルは、スリット形状の吐出口を有し、
この吐出口と前記導出口とを連通する連通路は、スリット形状のスリット部を有し、スリット部の吐出方向の長さが、吐出口のスリット幅よりも大であることを特徴とする吐出部材。
[請求項2]
前記スリット部が、吐出方向に向かって狭まるテーパー状とされている請求項1記載の吐出部材。
[請求項3]
前記スリット部が、吐出方向に向かって拡がるテーパー状とされている請求項1記載の吐出部材。
[請求項4]
前記導入口に隙間を開けて対向する邪魔板が設けられている請求項1から3のいずれかに記載の吐出部材。
[請求項5]
ノズルの先端面が、吐出方向に対して傾斜している請求項1から4のいずれかに記載の吐出部材。
[請求項6]
ノズルの外面が先端に向かって細くなるテーパー状に形成されており、該テーパー面が吐出口まで連続している、請求項1から5のいずれかに記載の吐出部材。
[請求項7]
各ノズルの高さが異なっている請求項1から6のいずれかに記載の吐出部材。
[請求項8]
前記吐出口が、吐出方向と直交する方向に湾曲している請求項1から7のいずれかに記載の吐出部材。
[請求項9]
複数のノズルが渦巻状に配置されている請求項1から8のいずれかに記載の吐出部材。
[請求項10]
中心に向かってノズルの高さが順に低くなっている請求項9記載の吐出部材。
[請求項11]
半径方向に隣接するノズル間に隙間が設けられている請求項9又は10記載の吐出部材。
[請求項12]
前記ノズルの先端に、吐出方向に沿って切れ込みが設けられている請求項1から11のいずれかに記載の吐出部材。
[請求項13]
前記ノズルが膨張室側に突出している請求項1から12のいずれかに記載の吐出部材。
[請求項14]
前記複数のノズルのうち、高さの低くなったノズルが膨張室側に突出している請求項13記載の吐出部材。
[請求項15]
前記膨張室が区画され、区画された空間にそれぞれ導入口および導出口が設けられている請求項1から14のいずれかに記載の吐出部材。
[請求項16]
前記膨張室に排水孔を備える請求項1から15のいずれかに記載の吐出部材。
[請求項17]
使用時に排水孔を塞ぎ、不使用時に排水孔を開放する閉塞部材を備える請求項16記載の吐出部材。
[請求項18]
倒立時に前記膨張室が形成される請求項1から17のいずれかに記載の吐出部材。
[請求項19]
複数のノズルの土台となる基板部の中心軸が、エアゾール容器のステムと連結する連結部の中心軸からずれている請求項1から18のいずれかに記載の吐出部材。
[請求項20]
発泡性内容物が充填されたエアゾール容器に、請求項1から19のいずれかに記載の吐出部材を装着してなるエアゾール製品。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]