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1. (WO2017068759) IN-VEHICLE DISPLAY SYSTEM AND CONTROL METHOD FOR SAID IN-VEHICLE DISPLAY SYSTEM

明 細 書

発明の名称

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003  

先行技術文献

特許文献

0004  

発明の概要

0005   0006   0007  

図面の簡単な説明

0008  

発明を実施するための形態

0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110   0111   0112   0113   0114   0115   0116   0117   0118   0119   0120   0121   0122   0123   0124   0125   0126   0127   0128   0129   0130   0131   0132   0133   0134   0135   0136   0137   0138   0139   0140   0141   0142   0143   0144   0145   0146   0147   0148   0149   0150   0151   0152   0153   0154   0155   0156   0157   0158   0159   0160   0161   0162   0163   0164   0165   0166   0167   0168   0169   0170  

産業上の利用可能性

0171  

符号の説明

0172  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8A   8B   8C   8D   9A   9B   9C   10A   10B   10C   11A   11B   11C   11D   12A   12B   12C   12D   12E   13A   13B   13C   13D  

明 細 書

発明の名称 : 車載表示システムおよびこの車載表示システムの制御方法

技術分野

[0001]
 本開示は、複数の表示部を備えた車載表示システムと、この車載表示システムの制御方法に関する。

背景技術

[0002]
 特許文献1は、車内に複数の表示手段を備える車載用A/Vシステムを開示している。この車載用A/Vシステムでは、複数の表示手段が同じソースを表示している場合に、いずれかの表示手段にソースの操作を優先的に行える機能(優先権)が付与される。優先権が付与されていない表示手段の操作により、優先権が付与された表示手段の表示内容が損なわれるのを防止する。
[0003]
 特許文献2は、車内にフロントモニタとリアモニタとを備える車両用複数モニタ制御装置を開示している。フロントモニタは運転者の周辺に配置される。リアモニタは後部座席に配置される。この車両用複数モニタ制御装置では、車両の走行中でも、リアモニタで視聴するDVD等のAV機器の操作を、フロントモニタ側から安全に行うことができる。

先行技術文献

特許文献

[0004]
特許文献1 : 特開2006-27579号公報
特許文献2 : 特開2006-103450号公報

発明の概要

[0005]
 本開示の車載表示システムは、第1の表示部と、第2の表示部と、車両情報を取得する車両情報取得部と、制御部と、を備えている。第1の表示部に第1のコンテンツを出力させた状態で、第1のコンテンツの少なくとも一部を第2の表示部に出力する表示操作が行われた場合に、制御部は、第1のコンテンツの種類と、第1の表示部の属性と、第2の表示部の属性と、車両情報と、表示操作の内容と、を示す信号の少なくとも1つに応じて、第1の表示部および第2の表示部の少なくとも一方の出力を操作する権限を、第1の表示部および第2の表示部のいずれに関連付けるかを選択する。
[0006]
 本開示は、第1の表示部と、第2の表示部と、車両情報取得部と、制御部と、を備え、車両に搭載される車載表示システムの制御方法である。車載表示システムの制御方法は、車両情報取得ステップと、選択ステップと、を有する。車両情報取得ステップでは、車両情報取得部が、車両の情報である車両情報を取得する。選択ステップでは、第1の表示部に第1のコンテンツを出力させた状態で、第1のコンテンツの少なくとも一部を第2の表示部に出力する表示操作が行われた場合に、制御部が、第1のコンテンツの種類と、第1の表示部の属性と、第2の表示部の属性と、車両情報と、表示操作の内容と、を示す信号の少なくとも1つに応じて、第1の表示部および第2の表示部の少なくとも一方の出力を操作する権限を、第1の表示部および第2の表示部のいずれに関連付けるかを選択する。
[0007]
 本開示の車載表示システムは、システム全体の機能性を向上できる。本開示の車載表示システムの制御方法は、車載表示システム全体の機能性を向上できる。

図面の簡単な説明

[0008]
[図1] 図1は、本開示の実施の形態1にかかる車載表示システム全体の外観を示す図である。
[図2] 図2は、本開示の実施の形態1に係る車載表示システムの電気的構成を示すブロック図である。
[図3] 図3は、本開示の実施の形態1に係る車載表示システムの動作を示すフローチャートである。
[図4] 図4は、本開示の実施の形態1に係る車載表示システムの移動動作を示すフローチャートである。
[図5] 図5は、本開示の実施の形態1に係る車載表示システムのミラー動作を示すフローチャートである。
[図6] 図6は、本開示の実施の形態1に係る車載表示システムのコピー動作を示すフローチャートである。
[図7] 図7は、本開示の実施の形態1に係る車載表示システムの引き戻し動作を示すフローチャートである。
[図8A] 図8Aは、本開示の実施の形態1に係る車載表示システムの移動操作の具体例を説明する図である。
[図8B] 図8Bは、本開示の実施の形態1に係る車載表示システムの移動操作の具体例を説明する図である。
[図8C] 図8Cは、本開示の実施の形態1に係る車載表示システムの移動操作の具体例を説明する図である。
[図8D] 図8Dは、本開示の実施の形態1に係る車載表示システムの移動操作の具体例を説明する図である。
[図9A] 図9Aは、本開示の実施の形態1に係る車載表示システムのミラー操作の具体例を説明する図である。
[図9B] 図9Bは、本開示の実施の形態1に係る車載表示システムのミラー操作の具体例を説明する図である。
[図9C] 図9Cは、本開示の実施の形態1に係る車載表示システムのミラー操作の具体例を説明する図である。
[図10A] 図10Aは、本開示の実施の形態1に係る車載表示システムのコピー操作の具体例を説明する図である。
[図10B] 図10Bは、本開示の実施の形態1に係る車載表示システムのコピー操作の具体例を説明する図である。
[図10C] 図10Cは、本開示の実施の形態1に係る車載表示システムのコピー操作の具体例を説明する図である。
[図11A] 図11Aは、本開示の実施の形態1に係る車載表示システムの引き戻し操作の具体例を説明する図である。
[図11B] 図11Bは、本開示の実施の形態1に係る車載表示システムの引き戻し操作の具体例を説明する図である。
[図11C] 図11Cは、本開示の実施の形態1に係る車載表示システムの引き戻し操作の具体例を説明する図である。
[図11D] 図11Dは、本開示の実施の形態1に係る車載表示システムの引き戻し操作の具体例を説明する図である。
[図12A] 図12Aは、本開示の実施の形態1に係る車載表示システムの部分移動操作の具体例を説明する図である。
[図12B] 図12Bは、本開示の実施の形態1に係る車載表示システムの部分移動操作の具体例を説明する図である。
[図12C] 図12Cは、本開示の実施の形態1に係る車載表示システムの部分移動操作の具体例を説明する図である。
[図12D] 図12Dは、本開示の実施の形態1に係る車載表示システムの部分移動操作の具体例を説明する図である。
[図12E] 図12Eは、本開示の実施の形態1に係る車載表示システムの部分移動操作の具体例を説明する図である。
[図13A] 図13Aは、本開示の他の実施の形態に係る車載表示システムのコピー操作の具体例を説明する図である。
[図13B] 図13Bは、本開示の他の実施の形態に係る車載表示システムのコピー操作の具体例を説明する図である。
[図13C] 図13Cは、本開示の他の実施の形態に係る車載表示システムのコピー操作の具体例を説明する図である。
[図13D] 図13Dは、本開示の他の実施の形態に係る車載表示システムのコピー操作の具体例を説明する図である。

発明を実施するための形態

[0009]
 以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
[0010]
 なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
[0011]
 (実施の形態1)
 以下、図1~図12を用いて、実施の形態1を説明する。
[0012]
 [1.概要]
 以下、実施の形態1の車載表示システムと、車載表示システムの制御方法の概要について、具体例を用いて説明する。
[0013]
 例えばこの車載表示システムでは、運転席用の表示部(第1の表示部とする)と、助手席用の表示部(第2の表示部とする)と、を備えている。そして例えば第1の表示部にカーナビゲーション(以下カーナビという)を出力している場合に、このカーナビの画面を第2の表示部に表示させることができる。そして車載表示システムの制御部は、第1の表示部で表示されるカーナビの出力を、第1の表示部および第2の表示部のうちのいずれの表示部で操作するかを選択できる。つまり、例えば第1の表示部の操作権限を、第2の表示部の操作部に付与できる。この操作権限の付与先を選択する際には、第1の表示部に出力されているコンテンツがカーナビであることや、第1の表示部および第2の表示部がいずれの席に設けられた表示部であるか、などの条件が考慮される。
[0014]
 この車載表示システムは、第1の表示部の操作権限の他に、第2の表示部の操作権限の付与先を選択してもよい。また操作権限の付与先を選択するに際し考慮される条件は、車両の速度や運転状況などの車両情報や、各表示部の役割(属性)、ユーザの表示操作の内容等、種々挙げられる。
[0015]
 このように実施の形態1の車載表示システムでは、表示部どうしが多様な連携関係を持つ。したがって、ある表示部に対する操作を、他の表示部を介して多様にサポートできる。したがってシステム全体としての機能性が向上する。
[0016]
 [2.構成]
 [2-1.車載表示システム全体の外観]
 図1は、実施の形態1に係る車載表示システム全体の外観を示す図である。
[0017]
 車200は、運転席211と、助手席212と、後席213と、を備えている。さらに車200は、表示部としての表示装置201~204と、音声出力装置221~音声出力装置224とを備えている。
[0018]
 表示装置201は、運転席211の前方(図1の上側)に配置されている。表示装置201は、運転席211に座るユーザに使用される。
[0019]
 表示装置202は、助手席212の前方に配置されている。表示装置202は、助手席212に座るユーザに使用される。
[0020]
 表示装置203は、運転席211の背面に配置されている。表示装置203は、運転席211の背後の後席213に座るユーザに使用される。
[0021]
 表示装置204は、助手席212の背面に配置されている。表示装置204は、助手席212の背後の後席213に座るユーザに使用される。
[0022]
 音声出力装置221は、表示装置201の出力に応じて音声を出力できる。音声出力装置222は、表示装置202の出力に応じて音声を出力できる。音声出力装置223は、表示装置203の出力に応じて音声を出力できる。音声出力装置224は、表示装置204の出力に応じて音声を出力できる。音声出力装置はスピーカに限定するものではなく、ヘッドフォンなど音を出力できる装置でもよい。
[0023]
 なお、図1では、表示装置は、前席に2つ、後ろ席に2つ、設置されているが、表示装置の数は4つに限定されない。同様に、座席数も4つに限定されない。
[0024]
 [2-2.車載表示システムの電気的構成]
 図2は、実施の形態1に係る車載表示システムの電気的構成を示すブロック図である。
[0025]
 実施の形態1の車載表示システム100は、制御部としてのCPU101と、メモリ102と、車両情報取得部103と、情報源104と、第1の表示部105と、第2の表示部106と、第1の音声出力装置107と、第2の音声出力装置108と、第1の操作部109と、第2の操作部110と、で構成されている。これらの構成要素は、それぞれ伝送路111に接続されている。これらの構成要素は、図1の車200の所定の位置に配置されている。なお、図2では、説明を容易にするため、2つの表示部のみを示す。第1の表示部105および第2の表示部106は、図1の表示装置201~表示装置204のいずれかに相当する。第1の音声出力装置107および第2の音声出力装置108は、音声出力装置221~音声出力装置224のいずれかに相当する。
[0026]
 第1の表示部105と、第1の音声出力装置107と、第1の操作部109とは、ユーザ120の近傍に配置されており、ユーザ120が使用する。第2の表示部106と、第2の音声出力装置108と、第2の操作部110とは、ユーザ121の近傍に配置されており、ユーザ121が使用する。
[0027]
 CPU101は、例えば、プログラムが格納された不揮発性メモリと、アプリケーションなどのプログラムを実行するための一時的な記憶領域である揮発性メモリと、入出力ポートと、プログラムを実行するプロセッサなどを有する。CPU101は、メモリ102を用いて、アプリケーションを実行させる。CPU101は、第1の表示部105および第2の表示部106で実行中のアプリケーションの表示先やアプリケーションの操作権限の付与先を決定する。CPU101は、種々の信号に従って、第1の表示部105および第2の表示部106で表示するコンテンツの出力を制御する。種々の信号とは、第1の操作部109を用いて入力された表示操作の内容と、第2の操作部110を用いて入力された表示操作の内容と、第1の表示部105の属性と、第2の表示部106の属性と、第1の表示部105で表示中のコンテンツの種類と、第2の表示部106で表示中のコンテンツの種類と、車両情報取得部103で取得された車両情報の、少なくともいずれかである。コンテンツの種類を、そのコンテンツを出力するアプリケーションの種類で判断してもよい。CPU101は、第1の表示部105と第2の表示部106に表示する表示データを、メモリ102を用いて生成する。
[0028]
 メモリ102は、CPU101のワークメモリとして用いる。メモリ102は、DRAMなどの揮発性メモリやフラッシュメモリなどの不揮発性メモリからなる。メモリ102は、種々の信号を格納する。種々の信号とは、第1の表示部105および第2の表示部106の属性や、第1の表示部105および第2の表示部106で実行中のアプリケーションの種類や、車両情報取得部103で取得された車両情報などを示す信号である。また、メモリ102は、第1の表示部105および第2の表示部106に表示する映像データ用のフレームメモリも有する。
[0029]
 車両情報取得部103は、運転車両の状態を示す車両情報を取得する。車両情報とは、例えば、車両速度、アクセル状態、ブレーキ状態、車両の傾き、座席の空席情報、故障情報などの少なくともいずれかである。車両情報は、Control Area Network(CAN)や車速パルス、車内に設置された各種センサなどから取得される。
[0030]
 情報源104は、ラジオ、TV、CDプレーヤ、DVDプレーヤ、Audio Video(AV)コンテンツを提供するインターネット上のサーバなどの少なくともいずれかが相当する。
[0031]
 第1の表示部105および第2の表示部106は、Liquid Crystal Display(LCD)等の表示画面を有する表示装置である。
[0032]
 基本的に、第1の音声出力装置107は、第1の表示部105の近傍に配置され、第1の表示部105のコンテンツに含まれる音声を出力する。また、第2の音声出力装置108は、第2の表示部106の近傍に配置され、第2の表示部106のコンテンツに含まれる音声を出力する。しかし、ユーザの設定次第で第1の音声出力装置から表示部105のコンテンツに含まれる以外のコンテンツの音声を出力できるようにしても良い。
[0033]
 第1の操作部109は、第1の表示部105を使用するユーザ120が各種操作に関する指示を入力するためのものである。また、第2の操作部110は、第2の表示部106を使用するユーザ121が各種操作を入力するためのものである。各種操作としては、電源のオン/オフ、アプリケーションに付随する音量調整、AVコンテンツなどの選択および再生操作や、実施の形態1に関連するアプリケーションの移動、コピー、ミラー、引き戻しなどの表示操作などがある。これらの各種操作を示す信号は、CPU101へ入力される。第1の操作部109および第2の操作部110としては、それぞれリモコンや、第1の表示部105および第2の表示部106に備えられた操作キー、第1の表示部105および第2の表示部106に備えられたタッチパネルなどが相当する。
[0034]
 伝送路111は、各構成要素間の通信に用いられる伝送路である。つまりCPU101と、メモリ102と、車両情報取得部103と、情報源104と、第1の表示部105と、第2の表示部106と、第1の音声出力装置107と、第2の音声出力装置108と、第1の操作部109と、第2の操作部110とは、それぞれ伝送路111に接続され、互いに有線通信を行う。伝送路111として、例えば、映像音声を伝送可能なHDMI(登録商標)規格や、Media Oriented Systems Transport(MOST)に準拠した伝送路を用いる。また、制御信号の通信用に、別途制御信号用の伝送路を設けてもよい。
[0035]
 [2-3.]用語の説明
 実施の形態1の構成を説明する上で使用する用語について、以下に説明する。
[0036]
 [2-3-1.アプリケーション]
 アプリケーションは、表示部を介して実行されるソフトウェアである。実施の形態1におけるアプリケーションは、出力するコンテンツの優先度によってアプリケーション1~アプリケーション3の3つに分類される。
[0037]
 アプリケーション1は、エンターテイメント性の高いコンテンツを出力する。アプリケーション1には、TV、DVDプレーヤ、ラジオなどが挙げられる。アプリケーション2は、エンターテイメント性は比較的低く、情報性の高いコンテンツを出力する。アプリケーション2には、カーナビ、エア・コンディショナー(以下エアコンという)の設定などが挙げられる。アプリケーション3は、緊急性の高いコンテンツを出力する。アプリケーション3には、電話や車両の故障情報の表示などが挙げられる。ここで、画面表示、音の初期状態を意味するデフォルトコンテンツとしては、画面表示のデフォルトコンテンツは上記アプリケーション1~3のいずれでも良い。また、音のデフォルトコンテンツはアプリケーション1に分類される。デフォルトコンテンツは画面表示、音ともに同じアプリケーションでも良いし、各々異なるアプリケーションでも良い。実施の形態1では、アプリケーション3の優先度が最も高い。またアプリケーション2の優先度は、アプリケーション1の優先度よりも高い。これらの優先度は任意に設定できる。
[0038]
 また実施の形態1における音声は、カーナビの経路案内情報やエアコン設定などの操作情報などに関連した音声ではなく、TV、ラジオ、電話、音楽、映画などの音声のように、エンターテイメント要素を含む音声のことを指す。
[0039]
 [2-3-2.表示部の属性]
 実施の形態1の表示部の属性とは、表示部を使用するユーザを示す定義である。実施の形態1における表示部は、属性1および属性2の2つの属性のうちいずれかに分類される。属性1とは、ユーザが運転者であることを示す。属性2とは、ユーザが運転者以外であることを示す。運転者は、運転状態によっては、安全のために、表示部の操作を制限される場合がある。したがって、表示部の使用者が運転者か否かによって表示部の属性を変えている。例えば図1に示す表示装置201は属性1、表示装置202と、表示装置203と、表示装置204とは属性2に分類される。
[0040]
 表示部の属性は、表示部が配置される場所との関係性を示すものであってもよい。例えば運転席の前方に配置される表示部の属性を、属性1とし、運転席以外の前方に配置される表示部の属性を、属性2と分類してもよい。実施の形態1では、属性1の表示部の優先度は、属性2の表示部の優先度よりも高い。この優先度は、任意に設定できる。
[0041]
 [3.動作]
 以下、実施の形態1における車載表示システムの動作について説明する。
[0042]
 [3-1.表示操作の態様]
 以下、実施の形態1で操作可能な4つの表示操作について説明する。
[0043]
 実施の形態1では、第1の表示部105が、第1のアプリケーションにより出力されるコンテンツ(以下第1のコンテンツとする)を表示し、第2の表示部106が、第2のアプリケーションにより出力されるコンテンツ(以下第2のコンテンツとする)を表示している状態を、基準の状態とする。第1のアプリケーションおよび第2のアプリケーションは、アプリケーションの一例である。
[0044]
 基準の状態では、第1のアプリケーションの操作権限は、第1の操作部109に付与されている。すなわち第1のアプリケーションの操作権限は、第1の表示部105に関連付けられている。第2のアプリケーションの操作権限は、第2の操作部110に付与されている。すなわち第2のアプリケーションの操作権限は、第2の表示部106に関連付けられている。そしてこの基準の状態で、第1のコンテンツの少なくとも一部を第2の表示部に出力する表示操作を行うことができる。
[0045]
 基準の状態から行われる表示操作には、以下に示す、移動、ミラー、コピーの三種類が挙げられる。移動、ミラー、コピーのいずれに該当するかは、表示操作後の第1の表示部105の表示内容と、表示操作後の第1の表示部105および第2の表示部106の操作権限の付与先とによって決まる。
[0046]
 また移動の表示操作を行った後、第1の表示部105の表示と第1の表示部105の操作権限とを基準の状態へ戻すための表示操作を、引き戻しとする。
[0047]
 上記の四つの表示操作について、それぞれ以下に説明する。また、各表示操作について、第1の表示部105および第2の表示部106が、図1の表示装置201~表示装置204のいずれかに該当する例を示す。
[0048]
 [3-1-1.移動]
 移動は、第1の表示部105に表示中の第1のコンテンツを、第2の表示部106に移動させる表示操作の1つである。以下、移動の表示操作を移動操作という。移動操作により、第1の表示部105にはデフォルトコンテンツが表示される。第2の表示部106には、第1のコンテンツが表示される。また第1のコンテンツの出力を操作する権限、すなわち第1のアプリケーションを操作する権限の付与先は、第1の表示部105から第2の表示部106に変更される。移動操作以降、第1のアプリケーションは、第2の表示部106を使用するユーザ121により操作される。
[0049]
 移動操作は、例えば、運転席211で運転中のユーザ120が、助手席212に座っているユーザ121にカーナビの操作を代行してもらう場合などに有効である。この場合、第1の表示部105は表示装置201であり、第2の表示部106は表示装置202となる。助手席212に座っているユーザ121は、第2の表示部106に表示されるカーナビを、ユーザ120に代わって操作できる。
[0050]
 [3-1-2.ミラー]
 ミラーは、第1の表示部105に表示中の第1のコンテンツを、第2の表示部106にも表示させる表示操作の1つである。以下、ミラーの表示操作をミラー操作という。ミラー操作により、第1の表示部105および第2の表示部106のいずれも第1のコンテンツを出力する。またミラー操作後も、第1のコンテンツの出力を操作する権限、すなわち第1のアプリケーションを操作する権限を、第1の表示部105が有する。ミラー操作以降、ユーザ120が第1の表示部105を介して第1のコンテンツの出力を操作した場合、この操作を反映した第1のコンテンツが第1の表示部105および第2の表示部106の双方に表示される。
[0051]
 ミラー操作は、例えば、後席213で表示装置203又は表示装置204を見ている子供が、助手席212に座っている大人に、所望のコンテンツを再生してもらう場合などに有効である。この場合、第1の表示部105は表示装置202であり、第2の表示部106は表示装置203又は表示装置204となる。助手席212に座っているユーザ120は第1の操作部109を操作して、情報源104から所望のコンテンツを再生し、第2の表示部106に表示させる。
[0052]
 [3-1-3.コピー]
 コピーは、第1の表示部105に表示中の第1のコンテンツを、第2の表示部106にも表示させる表示操作の1つである。コピーの表示操作を、以下コピー操作という。コピー操作の後、第1の表示部105および第2の表示部106のいずれも第1のコンテンツを出力する。コピー操作以降、第1の表示部105は、第1の表示部105に表示される第1のコンテンツの出力を操作する権限を有する。第2の表示部106は、第2の表示部106に表示される第1のコンテンツの出力を操作する権限を有する。すなわちユーザ120およびユーザ121は、コピー操作後、それぞれ第1の表示部105および第2の表示部106を介して第1のコンテンツの出力を個別に操作できる。
[0053]
 コピーは、例えば、後席213に座って表示装置203を使用しているユーザが、自身が視聴中のコンテンツを、表示装置204を使用しているユーザにも視聴させる場合などに有効である。この場合、第1の表示部105は表示装置203であり、第2の表示部106は表示装置204となる。ユーザ120は、表示装置203で視聴中のコンテンツを、ユーザ121に表示装置204を介して視聴させる。コンテンツに関する操作権限は、各々の表示装置に付与されるので、表示装置203のユーザ120および表示装置204のユーザ121は個別にコンテンツの出力を操作できる。
[0054]
 [3-1-4.引き戻し]
 引き戻しは、移動操作の後、第1の表示部105に再び第1のコンテンツを出力し、また、第1のアプリケーションの操作権限の付与先を、第2の操作部110から第1の操作部109へ戻す表示操作である。引き戻しの表示操作を、以下引き戻し操作という。引き戻し操作により、第2の表示部106には、基準の状態と同様に第2のコンテンツを表示してもよいし、デフォルトコンテンツを表示してもよい。
[0055]
 引き戻し操作は、例えば、運転席211のユーザ120が、運転中、助手席212のユーザ121にアプリケーションの操作を代行してもらった後、停車などにより、再びユーザ120が操作できるようになった場合に行われる。
[0056]
 [3-2.音声の制御]
 実施の形態1では、表示操作の種類に応じて、第1の音声出力装置107および第2の音声出力装置108への音声の出力が制御される。
[0057]
 表示操作が移動、コピー、引き戻しのいずれかである場合について説明する。第1のコンテンツに音声が含まれる場合、上記表示操作後に第2の音声出力装置108は、第1のコンテンツに含まれる音声を出力する。第1のコンテンツに音声が含まれていない場合、表示操作後も第2の音声出力装置108は、基準の状態を維持する。つまり基準の状態で第2の音声出力装置が第2のコンテンツの音声を出力していた場合、移動、コピー、引き戻し等の表示操作後も、その出力を継続する。
[0058]
 表示操作がミラーの場合について説明する。第1のコンテンツに音声が含まれるか否かに関わらず、ミラー操作後に第2の音声出力装置108は、基準の状態を維持する。すなわち、第1のコンテンツに音声が含まれていても、第2の音声出力装置108はその音声を出力しない。第2の表示部106のユーザ121は、聴いていた音声を聞きながら、第2の表示部106に表示されたコンテンツを見ることができる。なお、ミラーの場合でも、第1のコンテンツの内容などに応じて、第1のコンテンツに含まれる音声を第2の音声出力装置108で出力するようにしても構わない。
[0059]
 [3-3.動作の流れ]
 移動、コピー、ミラー、引き戻しなどの各種表示操作が行われた場合の車載表示システムの動作について説明する。
[0060]
 [3-3-1.共通の動作]
 図3は実施の形態1に係る車載表示システムの動作を示すフローチャートである。図3では、基準の状態で、第1の表示部105を介して移動、コピー、ミラーの表示操作が行われた場合の、共通の動作を示す。
[0061]
 基準の状態において、CPU101は、車両情報取得部103から車両情報の入力があるか、または、第1の操作部109から移動、コピー、ミラー、引き戻し等の表示操作に関する入力があるかを判定する(ステップS301)。CPU101は、いずれかの入力があると判定した場合は、ステップS302に進み、入力がないと判定した場合は、ステップS301の処理を繰り返す。
[0062]
 CPU101は、第1の表示部105および第2の表示部106で実行中のアプリケーションの種類と、車両情報取得部103が取得している車両情報と、第1の表示部105および第2の表示部106の属性と、第1の操作部109に入力された表示操作の内容と、に関する信号を取得し、メモリ102に格納する(ステップS302)。なお、ユーザ120が移動、ミラー、コピー等の各種表示操作のいずれかを特定して第1の操作部109に入力した場合、表示操作の内容には、特定された表示操作の種類を示す信号が含まれる。
[0063]
 ステップS301で第1の操作部109から操作入力があると判定され、ステップS302でその入力された操作内容がメモリ102に格納された場合、CPU101は、取得した操作内容が実行できる状態であるかどうかを判断する(ステップS303)。CPU101は、実行できる状態であると判断した場合は、ステップS304に進み、実行できる状態ではないと判断した場合は、ステップS301に戻る。この時、CPU101は、操作を実行できない旨を、操作したユーザに第1の表示部105または第2の表示部106を用いて、通知してもよい。また、CPU101は、操作を実行できない旨を第1の音声出力装置107または第2の音声出力装置108を用いて、操作したユーザに通知してもよい。
[0064]
 CPU101は、例えば、次のような状況の時に、操作を実行できないと判断する。
[0065]
 ・車が故障中など、緊急事態を示している場合
  車が緊急事態の状態にある場合は、自動的にアプリケーションが実行できない状態となる。
[0066]
 ・第2の表示部106がポップアップウィンドウやAugmented Reality(AR)表示など、所定のコンテンツを表示している場合
 ・第2のアプリケーションが電話など緊急性の高いコンテンツを出力するアプリケーション3である場合
 ・第2の表示部106を使用しているユーザ121がいない場合
 ・第2の表示部106を使用しているユーザ121が睡眠中の場合
 ・第2のアプリケーションの優先度が第1のアプリケーションの優先度より高い場合
 ・第2のアプリケーションの状態が優先度の高い状態の場合
  例えば第2のアプリケーションが電話アプリケーションである場合で、第2のアプリケーションを操作しているユーザが電話をかけている最中など。
[0067]
 CPU101は、車両情報と、アプリケーションの種類と、表示部の属性と、表示操作の内容と、を示す信号の少なくとも一つに応じて、移動、コピー、ミラー、引き戻しのうち実行できる表示操作を決定する(ステップS304)。表示操作を決定するステップを以下に例示する。
[0068]
 CPU101は、車両情報取得部からの車両情報から、車両が通常の状態であるか、非通常の状態であるかを判断する。非通常の状態とは、例えば、車両が故障している状態や、所定の上限速度を超えた速度で走行している状態を示す。
[0069]
 CPU101は、非通常の状態であると判断した場合であって、かつ第1の表示部105の属性が属性1である場合、第1の表示部105に表示中のアプリケーションの種類により、実行できる表示操作を決定してもよい。例えば、CPU101は、第1の表示部105でアプリケーション2、アプリケーション3のコンテンツが表示されている場合は、移動操作を選択する。CPU101は、第1の表示部105でアプリケーション1のコンテンツが表示されている場合は、コピー操作を選択する。
[0070]
 また、CPU101は、実行できる表示操作を決定するに際し、第2の表示部106のユーザ121がアプリケーションの操作を可能かどうかで判断してもよい。例えば、第2の表示部106のユーザ121が大人である場合は、どの表示操作を選択しても問題ないので、例えば移動操作を選択するとしてもよい。また、第2の表示部106のユーザ121がアプリケーションの操作が困難な子供である場合は、ミラー操作を選択してもよい。
[0071]
 また、移動操作により第1の表示部105のユーザ120が、カーナビなどのアプリケーションの操作をユーザ121に代行してもらう場合、CPU101は、第2の表示部106にサポート可能かどうかを確認するメッセージを表示するように指示してもよい。このように第2の表示部106のユーザ121の確認をとってから、移動操作を実行してもよい。
[0072]
 CPU101は、決定された表示操作が移動操作であるか否かを判断する(ステップS305)。CPU101は、表示操作が移動操作であると判断した場合には、ステップS306に進む。ステップS306では、CPU101は移動操作を実行する。移動操作を実行する動作に関しては、後述する。一方CPU101は、ステップS305で表示操作は移動操作ではないと判断した場合には、ステップS307に進む。
[0073]
 ステップS307では、CPU101は、決定された表示操作がミラー操作であるか否かを判断する。CPU101は、決定された表示操作がミラー操作であると判断した場合には、ステップS308に進む。ステップS308では、CPU101はミラー操作を実行する。ミラー操作を実行する動作に関しては、後述する。一方CPU101は、ステップS307で、表示操作がミラー操作ではないと判断した場合には、ステップS309に進む。
[0074]
 ステップS309では、CPU101は、決定された表示操作がコピー操作であるか否かを判断する。CPU101は、表示操作がコピー操作であると判断した場合には、ステップS310に進む。ステップS310では、CPU101は、コピー操作を実行する。コピー操作を実行する動作に関しては、後述する。一方CPU101は、ステップS309で、表示操作がコピー操作ではないと判断した場合には、必要な処理を実行し、ステップS301に戻る。
[0075]
 [3-3-2.移動]
 以下、図3のステップS306でCPU101が移動操作を実行する場合の動作について説明する。図4は、実施の形態1に係る車載表示システムの移動動作を示すフローチャートである。図4に示すステップ全体は、ステップS306に含まれる。
[0076]
 CPU101は、第1のアプリケーションにより出力される第1のコンテンツの表示先を、第1の表示部105(移動元)から第2の表示部106(移動先)に変更する(ステップS401)。
[0077]
 次にCPU101は、第1のアプリケーションの操作権限の付与先を、第1の操作部109から第2の操作部110に変更する。以降、第1のアプリケーションに対する操作は、第2の表示部106のユーザ121により、第2の操作部110を用いて行われる。
[0078]
 CPU101は、第1の表示部105にデフォルトコンテンツを表示させる(ステップS403)。
[0079]
 [3-3-3.ミラー]
 以下、図3のステップS308でCPU101がミラー操作を実行する場合の動作について説明する。図5は、実施の形態1に係る車載表示システムのミラー動作を示すフローチャートである。図5に示すステップ全体は、ステップS308に含まれる。
[0080]
 CPU101は、第2の表示部106(ミラー先)に第1のコンテンツを表示する。この操作により、第1のコンテンツが、第1の表示部105に加え、第2の表示部106にも出力される。
[0081]
 CPU101は、第1の操作部109から、操作に関する指示が入力されたかどうかを判断する。CPU101が、指示が入力されたと判断した場合は、ステップS503に進み、入力されていないと判断した場合は、ステップS502の操作に戻る。
[0082]
 CPU101は、指示がミラー操作終了を示す指示であるかどうかを判断する。CPU101が、指示はミラー操作終了の指示であると判断した場合には、ステップS505に進み、ミラー操作終了の操作ではないと判断した場合には、ステップS504に進む。
[0083]
 ステップS504に進む場合、CPU101は、第1の操作部109に入力された操作を第1のアプリケーションに行わせる。そしてCPU101は、その操作が反映された第1のコンテンツを第1の表示部105と第2の表示部106に表示させる。
[0084]
 一方でステップS505に進む場合、CPU101は、第2の表示部106が第1のコンテンツを表示するのを終了させる。この時、CPU101は、第2の表示部106にデフォルトコンテンツを表示させてもよい。あるいは、CPU101は、第2の表示部106に、ミラー操作前に第2の表示部が表示していた第2のコンテンツを表示させてもよい。
[0085]
 [3-3-4.コピー]
 以下、図3のステップ310でCPU101がコピー操作を実行する場合の動作について説明する。図6は、実施の形態1に係る車載表示システムのコピー動作を示すフローチャートである。図6に示すステップ全体は、ステップS310に含まれる。
[0086]
 CPU101は、第1のアプリケーションのコピーを生成する(ステップS601)。以下、第1のアプリケーションのコピーを第3のアプリケーションとする。
[0087]
 CPU101は、第3のアプリケーションにより出力される第1のコンテンツを、第2の表示部106(コピー先)に表示させる(ステップS602)。このコピー操作により、第1の表示部105と第2の表示部106には同じコンテンツが表示される。すなわち第1の表示部105には第1のアプリケーションにより出力される第1のコンテンツが表示され、第2の表示部106には第3のアプリケーションにより出力される第1のコンテンツが表示される。
[0088]
 次にCPU101は、第3のアプリケーションを操作する権限を、第2の表示部106に付与する(ステップS603)。以降、第3のアプリケーションに対する操作は、第2の操作部110により行われる。
[0089]
 これにより、同じコンテンツに対して第1の表示部105と第2の表示部106のユーザが個別に操作できる。この場合、アプリケーションの終了も第1の表示部105、第2の表示部106で個別に行われる。
[0090]
 [3-3-5.引き戻し]
 図7は、実施の形態1に係る車載表示システムの引き戻し動作を示すフローチャートである。ここでは、ステップS306で移動操作が実行された後に引き戻し操作が行われた場合の動作を例にとって説明する。移動操作により、第1の表示部105はデフォルトコンテンツを表示し、第2の表示部106は第1のアプリケーションにより出力される第1のコンテンツを表示している。また移動操作により、第1のアプリケーションの操作権限は、第2の操作部110に付与されている。
[0091]
 この状態で、第1の操作部109に引き戻し操作が入力されると、CPU101は、第2の表示部106(引き戻し元)に表示させていた第1のコンテンツを、再び第1の表示部105(引き戻し先)に表示させる(ステップS701)。
[0092]
 そしてCPU101は、第1のアプリケーションの操作権限の付与先を、第2の操作部110から第1の操作部109に戻す(ステップS702)。以降、第1のアプリケーションに対する操作は、ユーザ120が第1の操作部109を用いて行う。
[0093]
 またCPU101は、第2の表示部106にデフォルトコンテンツを表示させる(ステップS703)。なお、CPU101は、ステップS703で、第2の表示部106に、基準の状態で表示していた第2のコンテンツを再び表示させてもよい。
[0094]
 [4.具体例]
 図8~図12を用いて、実施の形態1に係る車載表示システムの具体的な動作を説明する。
[0095]
 [4-1.移動の具体例]
 図8A~図8Dは、実施の形態1に係る車載表示システムの移動操作の具体例を説明する図である。
[0096]
 図8A~図8Dは、それぞれ図の左側に運転者であるユーザ120が使用する表示装置201(第1の表示部105)を示し、右側に助手席212のユーザ121が使用する表示装置202(第2の表示部106)を示している。
[0097]
 図8Aは、移動操作前の表示装置201および表示装置202を示す。図8Bは、ユーザ120が移動操作をしている時の表示装置201および表示装置202を示す。図8Cは、車載表示システムが移動操作を実行している時の表示装置201および表示装置202を示す。図8Dは、移動操作が実行された後の表示装置201および表示装置202を示す。
[0098]
 図8Aに示すように、移動操作前の状態では、表示装置201は、カーナビ(第1のアプリケーション)のコンテンツ801(第1のコンテンツ)を表示している。また表示装置202は、映画(第2のアプリケーション)のコンテンツ802(第2のコンテンツ)を表示している。
[0099]
 次に、図8Bに示すように、ユーザ120が表示装置201の画面上に指をおいて、指を左から右に移動させる。これは、コンテンツ801を右側の表示装置、すなわち表示装置202に移動させることを指示する操作である。
[0100]
 この時、車両情報は通常の車両状態を示す。表示操作の内容は、移動操作である。また、表示装置201は属性1、表示装置202は属性2に分類される。また、第1のアプリケーションはアプリケーション2、第2のアプリケーション2はアプリケーション1に分類される。また、第1のコンテンツは映像、第2のコンテンツは映像音声に分類される。これらの情報は、CPU101に入力される。
[0101]
 CPU101は、車両が通常の状態にあり、表示装置201の属性が属性1であり、第1のアプリケーションの優先度が第2のアプリケーションの優先度より高いので、移動操作を行うことを決定する。なおCPU101は、優先度の低い表示装置から優先度の高い表示装置への移動操作を実行しないように制御できる。優先度の高低は、CPU101に入力される情報のうちの1つで判断されてもよく、複数の情報の組み合わせにより総合的に判断されてもよい。
[0102]
 CPU101は、移動操作を行うことを決定すると、図8Cに示すように、第1の表示部105から第2の表示部106にコンテンツ801を移動させる。この場合、CPU101は、コンテンツ801が表示装置201から表示装置202へ段階的に移動するよう表示させる。また、CPU101は、コンテンツ801が移動するに従って、表示装置201にデフォルトコンテンツ803を表示させる。このように、右側にコンテンツ801が移動していくことで、ユーザ120は、コンテンツ801が右隣の表示装置201へ移動していることが分かる。また、助手席のユーザ121は、表示装置201からコンテンツ801が移動してきたことが分かる。
[0103]
 移動操作が実行された後、図8Dに示すように、表示装置201には、デフォルトコンテンツ803が表示され、表示装置202には、コンテンツ801が表示される。この時、コンテンツ801の操作権限の付与先は、表示装置201の操作部から表示装置202の操作部に変更されている。従って、表示装置202を介して、助手席212のユーザ121がコンテンツ801、すなわちカーナビを操作できる。図8Dでは、ユーザ121が目的地設定を行っていることを示す。
[0104]
 [4-2.ミラーの具体例]
 図9A~図9Cは、実施の形態1に係る車載表示システムのミラー操作の具体例を説明する図である。
[0105]
 図9A~図9Cは、それぞれ図の左側に助手席212のユーザ120が使用する表示装置202(第1の表示部105)を示し、右側に後席213のユーザ121が使用する表示装置204(第2の表示部106)を示している。
[0106]
 図9Aは、ユーザ120がミラー操作をしている時の表示装置202および表示装置204示す。図9Bは、はミラー操作が実行された後の表示装置202および表示装置204を示す。図9Cは、ミラー操作が実行された後に表示装置202を介して操作が行われた場合の表示装置202および表示装置204の表示例を示す。
[0107]
 まず、図9Aに示すように、表示装置202には、TV(第1のアプリケーション)により出力されるサッカーのコンテンツ804(第1のコンテンツ)が表示されている。この時、表示装置204には、映画(第2のアプリケーション)により出力されるコンテンツ802(第2のコンテンツ)が表示されている。この時、表示装置202のユーザ120がリモコン210でミラー操作を行ったとする。リモコン210は、第1の操作部109に相当する。
[0108]
 この時、車両情報は通常の車両状態を示す。表示操作の内容は、ミラー操作である。また、表示装置202と表示装置204は属性2に分類される。第1のアプリケーションおよび第2のアプリケーション2は、アプリケーション1に分類される。第1のコンテンツ、第2のコンテンツは映像音声に分類される。これらの情報は、CPU101に入力される。
[0109]
 CPU101は、車両が通常の状態にあり、表示装置202および表示装置204の属性が属性2であり、第1のアプリケーションと第2のアプリケーションの優先度が同じであるので、ミラー操作を行うことを決定する。
[0110]
 CPU101はミラー操作を行うことを決定すると、図9Bに示すように、表示装置204に、コンテンツ804を表示させる。この時、コンテンツ804の操作権限は表示装置202の操作部(リモコン210)に付与されたままである。
[0111]
 ミラー操作完了後、図9Cに示すように、表示装置202のユーザ120がシーン805を表示する操作を、リモコン210を用いて行うと、表示装置204にも同じシーン805が表示される。なお、表示装置204のユーザ121は、表示装置204のコンテンツ804を操作出来ないように設定してもよい。
[0112]
 [4-3.コピーの具体例]
 図10A~図10Cは、実施の形態1に係る車載表示システムのコピー操作の具体例を説明する図である。
[0113]
 図10A~図10Cは、それぞれ図の左側に、運転席211の後ろの後席213に座るユーザ120が使用する表示装置203(第1の表示部105)を示す。また図の右側に、助手席212の後ろの後席213に座るユーザ121が使用する表示装置204(第2の表示部106)を示す。表示装置203および表示装置204には、移動、コピー、ミラーなどの操作ボタン806が配置されている。
[0114]
 図10Aはコピー操作前の表示装置203および表示装置204を示す。図10Bは、ユーザ120がコピー操作をしている時の表示装置203および表示装置204を示す。図10Cはコピー操作が実行された後の表示装置203および表示装置204を示す。
[0115]
 図10Aに示すように、コピー操作前の状態では、表示装置203には、TV(第1のアプリケーション)のサッカーのコンテンツ804(第1のコンテンツ)が表示されている。また表示装置204には、映画(第2のアプリケーション)のコンテンツ802(第2のコンテンツ)が表示されている。
[0116]
 次に、図10Bに示すように、表示装置203のユーザ120がコピー操作ボタン806を押下した後、画面上に指をおいて、指を左から右に移動させる。これは、コンテンツ804を右側の表示装置、すなわち表示装置204に表示させることを指示する操作である。
[0117]
 この時、車両情報は通常の車両状態を示す。表示操作の内容は、コピー操作である。また、表示装置203および表示装置202は属性2に分類される。また、第1のアプリケーションおよび第2のアプリケーションは、アプリケーション1に分類される。第1のコンテンツおよび第2のコンテンツは映像音声に分類される。これらの情報は、CPU101に入力される。
[0118]
 CPU101は、車両が通常の状態にあり、表示装置203および表示装置204が属性2、第1のアプリケーションと第2のアプリケーションの優先度が同じであるので、コピー操作を行うことを決定する。
[0119]
 CPU101は、コピー操作を行うことを決定すると、第1のアプリケーションのコピーを生成する。第1のアプリケーションのコピーを第3のアプリケーションとする。そしてCPU101は、第3のアプリケーションにより出力される第1のコンテンツを表示装置204に表示する。
[0120]
 表示装置204には、表示装置203と同じコンテンツ804が表示される。この時、コンテンツ804の操作権限が表示装置204の操作部(第2の操作部110)にも付与される。
[0121]
 コピー操作後、表示装置203および表示装置204は、個別に操作される。ユーザ120が表示装置203に行う操作と、ユーザ121が表示装置204に行う操作とが異なる場合、図10Cに示すように、表示装置203および表示装置204は、コンテンツ804の異なるシーンを表示する。
[0122]
 [4-4.引き戻しの具体例]
 図11A~図11Dは、実施の形態1に係る車載表示システムの引き戻し操作の具体例を説明する図である。図11A~図11Dは、図8A~図8Dに示す移動動作後の引き戻し動作を示す。
[0123]
 図11A~図11Dは、それぞれ図の左側に、運転席211のユーザ120が使用する表示装置201(第1の表示部105)を示し、右側に助手席212のユーザ121が使用する表示装置202(第2の表示部106)を示す。図11A~図11Dでは、表示装置201における表示装置202への引き戻し操作の一例を示す。
[0124]
 図11Aは、ユーザ120が引き戻し操作を行っている時の表示装置201および表示装置202を示す。図11Bは、車載表示システムが引き戻し操作を実行している時の表示装置201および表示装置202を示す。図11Cは、引き戻し操作が実行された後の表示装置201および表示装置202を示す。図11Dは、引き戻し操作が実行された後の表示装置202の他の表示例を示す。
[0125]
 なお、図8A~図8Dに示すような移動動作が実行された場合、図11Aに示すように、表示装置201(第1の表示部105)には、デフォルトコンテンツ803が表示されている。デフォルトコンテンツ803を、第4のアプリケーションにより事項される第4のコンテンツとする。また表示装置202(第2の表示部106)には、カーナビが表示されている。カーナビを、第1のアプリケーションにより出力されるコンテンツ801(第1のコンテンツ)とする。
[0126]
 図11Aに示すように、ユーザ120は、表示装置201の画面上で指を右から左に移動させる。これは、右側にある表示装置202に表示されているコンテンツ801(第1のアプリケーション)を表示装置201に引き戻すことを指示する操作である。
[0127]
 この時、車両情報は通常の車両状態を示す。また操作内容は引き戻し操作を示す。また、表示装置201は属性1、表示装置204は属性2に分類される。また、第1のアプリケーションはアプリケーション2に分類される。また、第1のコンテンツ、第4のコンテンツは映像に分類される。以上の情報は、CPU101に入力される。
[0128]
 CPU101は、車両が通常の状態にあり、表示装置201の属性が属性1であり、第1のアプリケーションの優先度が第4のアプリケーションの優先度より高いので、引き戻し操作を行うことを決定する。
[0129]
 CPU101は、図11Bに示すように、コンテンツ801を表示装置202から表示装置201に移動させる。この時CPU101は、コンテンツ801が表示装置202から表示装置201へ段階的に移動するよう表示させる。また、CPU101は、コンテンツ801が表示装置201に移動するに従って、表示装置202にはデフォルトコンテンツ803を表示させる。このように、コンテンツ801が右から左へと移動していくことで、ユーザ120は、コンテンツ801が右隣の表示装置202から移動していることが分かる。また、ユーザ121は、表示装置201へコンテンツ801が移動していることが分かる。
[0130]
 引き戻し操作が完了すると、図11Cに示すように、表示装置201は、コンテンツ801を表示し、表示装置202はデフォルトコンテンツ803を表示する。またCPU101は、コンテンツ801の操作権限の付与先を表示装置202の操作部(第2の操作部110)から表示装置201の操作部(第1の操作部109)に変更する。従って、ユーザ120はコンテンツ801を再び操作できるようになる。一方で、引き戻し操作が完了すると、ユーザ121は、コンテンツ801を操作できなくなる。
[0131]
 なお、図11Dに示すように、CPU101は、引き戻し操作を実行した後、引き戻し操作前に表示していたコンテンツ(図8Aに示すコンテンツ802)を表示装置202に表示させてもよい。
[0132]
 [4-5.部分移動の具体例]
 図12A~図12Eは、実施の形態1に係る車載表示システムの部分移動操作の具体例を説明する図である。部分移動操作とは、コンテンツの一部を移動させる操作である。他のユーザにサポートして欲しいコンテンツだけを移動できる。
[0133]
 図12A~図12Eは、それぞれ図の左側に、運転席211のユーザ120が使用する表示装置201(第1の表示部105)を示し、右側に助手席212のユーザ121が使用する表示装置202を示す。
[0134]
 図12Aは、部分移動操作前の表示装置201および表示装置202を示す。図12Bは、ユーザ120が部分移動操作をしている時の表示装置201および表示装置202を示す。図12C~図12Eは、部分移動操作が実行された後の表示装置201および表示装置202を示す。
[0135]
 図12Aに示すように、表示装置201は、カーナビ(第1のアプリケーション)により出力されるコンテンツ801(第1のコンテンツ)を表示している。コンテンツ801の一部は、目的地(店舗)を設定するウィンドウ807である。一方で表示装置202は、映画(第2のアプリケーション)のコンテンツ802(第2のコンテンツ)を表示している。
[0136]
 ここで、例えば車200の速度が所定速度を超えた場合、CPU101は運転者であるユーザ120が表示装置201を操作できないように制御する。そしてCPU101は、図12Bに示すように、表示装置201に、サポート指示を示すメッセージ808を表示させる。サポート指示は、ユーザに、表示装置の操作を他のユーザに代行してもらうように求めるものである。
[0137]
 ユーザ120は、助手席212のユーザ121にウィンドウ807の操作をサポートしてもらいたい場合、図12Bに示すように、表示装置201の画面上に指をおいて、指を左から右に移動させる。
[0138]
 この時、車両情報は非通常の緊急状態を示す。また表示操作の内容は、移動操作である。また、表示装置201は属性1、表示装置202は属性2に分類される。また、第1のアプリケーションはアプリケーション2、第2のアプリケーションはアプリケーション1に分類される。また、第1のコンテンツは映像、第2のコンテンツは映像音声と分類される。これらの情報は、CPU101に入力される。
[0139]
 CPU101は、車両が通常の状態になく、表示装置201が属性1、第1のアプリケーションの優先度が第2のアプリケーションの優先度より高いので、部分移動操作を行うことを決定する。
[0140]
 CPU101は部分移動操作を行うことを決定すると、図12Cに示すように、表示装置202のコンテンツ802上に、ウィンドウ807とメッセージ809を表示させる。メッセージ809は、他の表示装置の操作をサポート中であることを示す。サポート中の場合、表示装置202のコンテンツ802をグレーアウトさせたり、コントラストを変更したりしてもよい。このような表示によって、ユーザ121に他の表示装置をサポートしていることをさらに明示できる。表示装置202によるサポート中、表示装置201は、コンテンツ801のみを表示し、ウィンドウ807を表示しない。また、表示装置201のコンテンツ801をグレーアウトさせたり、コントラストなどを変更させたりすることで、ユーザ120にサポートを受けていることを明示してもよい。
[0141]
 次に、図12Dに示すように、助手席212のユーザ121が、表示装置202に表示されたウィンドウ807を操作し、目的地を選択する。
[0142]
 目的地が選択されると、図12Eに示すように、表示装置202は、ウィンドウ807の表示を終了し、再びコンテンツ802を表示する。一方で、表示装置201に表示されているカーナビの目的地は、図12Dでユーザに選択された目的地となる。
[0143]
 [5.まとめ]
 実施の形態1の車両表示システムは、少なくとも第1の表示部105と、第2の表示部106と、車両情報取得部103と、制御部101と、を備える。車両表示システムは、第1の表示部105に第1のコンテンツを出力させた状態で、第1のコンテンツの少なくとも一部を第2の表示部106に出力する表示操作を行うことができる。この表示操作が行われた場合、CPU101は、第1のコンテンツの種類と、第1の表示部105の属性と、第2の表示部106の属性と、車両情報取得部103が取得した車両情報と、表示操作の内容と、を示す信号の少なくとも1つに応じて、第1の表示部105および第2の表示部106の少なくとも一方の出力を操作する権限を、第1の表示部105および第2の表示部106のいずれに関連付けるかを選択する。
[0144]
 また実施の形態1の車載表示システムの制御方法は、第1の表示部105に第1のコンテンツを出力させた状態で、第1のコンテンツの少なくとも一部を第2の表示部106に出力する表示操作が行われた場合に、第1のコンテンツの種類と、第1の表示部105の属性と、第2の表示部106の属性と、車両情報と、表示操作の内容と、を示す信号の少なくとも1つに応じて、第1の表示部105および第2の表示部106の少なくとも一方の出力を操作する権限を、第1の表示部105および第2の表示部106のいずれに関連付けるかを選択する選択ステップを備える。
[0145]
 これにより、各表示装置を個別に操作できるだけでなく、表示装置間を多様に連係させて操作できる。したがってシステム全体としての機能性が向上する。
[0146]
 また実施の形態1の車両表示システムでは、第1の表示部105を介して表示操作が行われる。これによりユーザは、第1の表示部105を見ながら操作でき、操作しやすい。特に第1の表示部105がタッチパネルである場合は、車載表示システムの動作をユーザの手指の動きから想像できるように設定できる。したがって、よりユーザが車載表示システムを操作しやすくなる。
[0147]
 また実施の形態1の車両表示システムでは、第2の表示部106に第2のコンテンツを出力させた状態で表示操作が行われ、CPU101には、第2のコンテンツの種類を示す信号が入力される。これによりCPU101は、第1のコンテンツと第2のコンテンツの優先度を比較した上で、表示操作の種類を決定できる。したがって、より安全性の高い表示操作を選択したり、ユーザの意図を汲み取って表示操作を選択したりすることができる。
[0148]
 (他の実施の形態)
 以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
[0149]
 そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
[0150]
 実施の形態1で例示した移動、コピー、ミラー等の表示操作では、第1の表示部105を操作して、第1の表示部105に表示されているコンテンツを第2の表示部106に表示させている。しかしながら、第2の表示部106を操作して、第1の表示部105に表示されているコンテンツを第2の表示部106に表示させてもよい。そして第1の表示部105および第2の表示部106の少なくとも一方の出力を操作する権限を、第1の表示部105および第2の表示部のいずれに関連付けるかを選択してもよい。
[0151]
 図13A~図13Dは、他の実施の形態に係る車載表示システムのコピー操作の具体例を説明する図である。
[0152]
 図13A~図13Dは、それぞれ図の右側に、助手席212の後ろの後席213のユーザ120が使用する表示装置204(第1の表示部105)を示す。また図の左側に、運転席211の後ろの後席213のユーザ121が使用する表示装置203(第2の表示部106)を示す。
[0153]
 図13Aはコピー操作前の表示装置203および表示装置204を示す。図13Bは、ユーザ121がコピー操作している時の表示装置203および表示装置204を示す。図13Cは、車載表示システムがコピー操作を実行している時の表示装置203および表示装置204を示す。図13Dは、コピー操作が実行された後の表示装置203および表示装置204を示す。
[0154]
 図13Aに示すように、コピー操作前の状態では、第1の表示部105としての表示装置204には、映画(第1のアプリケーション)のコンテンツ802が表示されている。第2の表示部106としての表示装置203には、カーナビ(第2のアプリケーション)のコンテンツ801(第2のコンテンツ)が表示されている。
[0155]
 次に、図13Bに示すように、表示装置203のユーザ121が、画面上に指をおいて、指を右から左に移動させる。これは、右側の表示装置204のコンテンツ802を左側の表示装置203に表示させることを指示する操作である。
[0156]
 この時、車両情報は通常の車両状態を示す。表示操作の内容は、コピー操作である。また、表示装置203および表示装置204は、属性2に分類される。また、第1のアプリケーションはアプリケーション1、第2のアプリケーションは、アプリケーション2に分類される。第1のコンテンツは映像音声、第2のコンテンツは映像に分類される。これらの情報は、CPU101に入力される。
[0157]
 CPU101は、第1のアプリケーションの優先度は第2のアプリケーションの優先度よりも低いが、表示装置203および表示装置204の属性が属性2であり、車両情報は通常の車両状態を示すことから、コピー操作を行うことを決定する。
[0158]
 CPU101は、コピー操作を行うことを決定すると、第1のアプリケーションのコピーを生成する。第1のアプリケーションのコピーを第3のアプリケーションとする。そしてCPU101は、第3のアプリケーションにより出力されるコンテンツ802(第1のコンテンツ)を、表示装置203に表示する。図13Cおよび図13Dに示すように、表示装置203には、右から左へと段階的にコンテンツ802が表示されていく。
[0159]
 図13Dに示すように、コピー操作が実行された後、表示装置203には、表示装置204と同じコンテンツ802が表示される。この時、コンテンツ802の操作権限が表示装置203の操作部にも付与される。
[0160]
 コピー操作が実行された後、表示装置203および表示装置204は、個別に操作される。ユーザ121が表示装置203に行う操作と、ユーザ120が表示装置204に行う操作とが異なる場合、表示装置203および表示装置204は、コンテンツ802の異なるシーンを表示する。図13A~図13Dでは、コピー操作を例示したが、移動、ミラー、引き戻し等の各種表示操作を第2の表示部106を介して行うことができる。
[0161]
 他の実施の形態について、さらに例示する。例えば実施の形態1の車載表示システムでは、移動、コピー、ミラー等の表示操作の後、CPU101は、第1の表示部105の操作権限もしくは第1の表示部105および第2の表示部106の操作権限を、第1の表示部105および第2の表示部106のいずれに関連付けるかを選択する例を挙げている。しかしながらCPU101は、各種表示操作の後、第2の表示部106の操作権限のみを第1の表示部105および第2の表示部106のいずれに関連付けるかを選択してもよい。
[0162]
 また本開示の車載表示システムでは、ユーザが移動、コピー、ミラーの各種表示操作を特定して入力した場合に、CPU101は、他の表示操作を選択することができる。CPU101に入力された車両情報等の情報に基づき、ユーザの意図に関わらず、CPU101が最適な表示操作の種類を選択できる。
[0163]
 さらに本開示の車両情報取得部103は、車両の周辺の情報や、走行中の道路情報、天候、交通情報、運転者の状態などを取得してもよい。この場合、CPU101は、車両に関する様々な情報を用いて、各表示装置の表示を制御してもよい。例えば、カーブが多い箇所を運転している時や、夜間、天候が悪い時に運転者の表示装置で表示操作を行う場合、操作権限の移動を伴う移動操作や部分移動操作などを行うようにしてもよい。
[0164]
 また、表示操作を入力する手段として、実施の形態1に示す手段以外を用いてもよい。例えば、全ての表示操作をタッチパネルで操作してもよいし、リモコンで操作してもよいし、操作ボタンで操作してもよい。また、タッチパネルで表示操作を行う場合、画面に触れる指の本数で移動、コピー、ミラーなどの表示操作を選択できるようにしてもよい。なお、ユーザは移動、コピー、ミラーなどの表示操作の種類を特定せず、CPU101が各種条件に応じていずれかの表示操作を選択してもよい。
[0165]
 また表示操作を入力する場合、画面上を指が移動する方向で、コンテンツの行き先を示してもよい。例えば、運転席211や助手席212の表示装置201および表示装置202から後席213の表示装置203および表示装置204へ画面を移す場合、上から下へ指を移動させてもよい。逆に、後ろの表示装置203および表示装置204から前の表示装置201および表示装置202へ画面を移す場合、下から上へ指を移動させてもよい。また、表示装置の表示画面上に各表示操作に対応する操作ボタンを表示してもよい。あるいは表示装置が操作ボタンを備えていてもよい。
[0166]
 また、第2の表示部106に、表示されているコンテンツが移動、ミラー、コピーのいずれの表示操作によるものであるかを明示してもよい。
[0167]
 また、実施の形態1の移動の具体例では、第1の表示部105のユーザ120が第2の表示部106のユーザ121に操作をサポートしてもらう場合について説明した。しかし、第2の表示部106には、2つ以上の表示部からサポート画面が送信されてきてもよい。この場合、第2の表示部106は、アプリケーションの種類やコンテンツの内容から緊急度を判定し、緊急度の高いものから表示して処理してもよい。
[0168]
 また、図2では、2つずつの表示部、音声出力装置、操作部を備えた車載表示システムを例にとって説明したが、3つずつ以上の表示部、音声出力装置、操作部を備えてもよい。また、3つ以上の表示部、音声出力装置、操作部を備える場合、2つずつの表示部、音声出力装置、操作部を1つのユニットとし、複数のユニットを配置してもよい。各ユニットのCPU101どうしが通信を行うことで、本開示の動作を行ってもよい。例えば、車内の前席と後ろ席にユニットを1つずつ配置し、各々のCPU101が通信を行ってもよい。
[0169]
 また、実施の形態1では、一方の表示装置のコンテンツを他方の表示装置に表示させる場合、コンテンツが一方から他方へ段階的に移動するように表示したり、切替えて表示したりする例を挙げたが、これ以外の方法で表示をしてもよい。運転者の運転を妨げず、表示操作の対象および被対象が分かり易い表示であればよい。また、運転者以外の表示装置には、中心から全体にコンテンツが移動するなど、他のアニメーション表示を行ってもよい。
[0170]
 また、実施の形態1では、基準の状態で第2の表示部106は第2のコンテンツを表示しているが、第2の表示部106は何も表示していない状態であってもよい。

産業上の利用可能性

[0171]
 本開示は、複数の表示装置を備えた車両の表示制御に有効である。

符号の説明

[0172]
 100 車載表示システム
 101 CPU(制御部)
 102 メモリ
 103 車両情報取得部
 104 情報源
 105 第1の表示部
 106 第2の表示部
 107 第1の音声出力装置
 108 第2の音声出力装置
 109 第1の操作部
 110 第2の操作部
 111 伝送路
 200 車
 201 表示装置
 202 表示装置
 203 表示装置
 204 表示装置
 211 運転席
 212 助手席
 213 後席
 221 音声出力装置
 222 音声出力装置
 223 音声出力装置
 224 音声出力装置

請求の範囲

[請求項1]
 第1の表示部と、
 第2の表示部と、
 車両情報を取得する車両情報取得部と、
 前記第1の表示部に第1のコンテンツを出力させた状態で、前記第1のコンテンツの少なくとも一部を前記第2の表示部に出力する表示操作が行われた場合に、
 前記第1のコンテンツの種類と、前記第1の表示部の属性と、前記第2の表示部の属性と、前記車両情報と、前記表示操作の内容と、を示す信号の少なくとも1つに応じて、前記第1の表示部および前記第2の表示部の少なくとも一方の出力を操作する権限を、前記第1の表示部および前記第2の表示部のいずれに関連付けるかを選択する制御部と、を備えた車載表示システム。
[請求項2]
 前記表示操作は、前記第1の表示部を介して行われる、請求項1に記載の車載表示システム。
[請求項3]
 前記表示操作は、前記第2の表示部に第2のコンテンツを出力させた状態で行われる、請求項1に記載の車載表示システム。
[請求項4]
 前記制御部には、前記第2のコンテンツの種類を示す信号が入力される、請求項3に記載の車載表示システム。
[請求項5]
 第1の表示部と、第2の表示部と、車両情報取得部と、制御部と、を備え、車両に搭載される車載表示システムの制御方法であって、
 前記車両情報取得部が前記車両の情報である車両情報を取得する車両情報取得ステップと、
 前記第1の表示部に第1のコンテンツを出力させた状態で、前記第1のコンテンツの少なくとも一部を前記第2の表示部に出力する表示操作が行われた場合に、
 前記制御部が、前記第1のコンテンツの種類と、前記第1の表示部の属性と、前記第2の表示部の属性と、前記車両情報と、前記表示操作の内容と、を示す信号の少なくとも1つに応じて、前記第1の表示部および前記第2の表示部の少なくとも一方の出力を操作する権限を、前記第1の表示部および前記第2の表示部のいずれに関連付けるかを選択する選択ステップと、を備える、車載表示システムの制御方法。
[請求項6]
 前記表示操作は、前記第1の表示部を介して行われる、請求項5に記載の車載表示システムの制御方法。
[請求項7]
 前記表示操作は、前記第2の表示部に第2のコンテンツを出力させた状態で行われる、請求項5に記載の車載表示システムの制御方法。
[請求項8]
 前記選択ステップでは、前記制御部に、前記第2のコンテンツの種類を示す信号が入力される、請求項7に記載の車載表示システムの制御方法。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8A]

[ 図 8B]

[ 図 8C]

[ 図 8D]

[ 図 9A]

[ 図 9B]

[ 図 9C]

[ 図 10A]

[ 図 10B]

[ 図 10C]

[ 図 11A]

[ 図 11B]

[ 図 11C]

[ 図 11D]

[ 図 12A]

[ 図 12B]

[ 図 12C]

[ 図 12D]

[ 図 12E]

[ 図 13A]

[ 図 13B]

[ 図 13C]

[ 図 13D]