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1. (WO2016194526) METHOD FOR DISPENSING MILK-CONTAINING BEVERAGE AND BEVERAGE DISPENSER USING SAME
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明 細 書

発明の名称 ミルク入り飲料注出方法およびそれを用いた飲料ディスペンサ

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005  

課題を解決するための手段

0006   0007   0008   0009   0010  

発明の効果

0011   0012  

図面の簡単な説明

0013  

発明を実施するための形態

0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104  

符号の説明

0105  

請求の範囲

1   2   3   4  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18   19   20   21   22   23  

明 細 書

発明の名称 : ミルク入り飲料注出方法およびそれを用いた飲料ディスペンサ

技術分野

[0001]
 本発明は、保冷されたミルク原液を蒸気と混合して製造された液状のスチームドミルクと保冷されたミルク原液に蒸気と空気とを混合して製造された泡状のミルクフォームとを含むミルク入り飲料を注出する方法およびそれを用いてミルク入り飲料を販売する飲料ディスペンサに関する。

背景技術

[0002]
 この種のミルク入り飲料を販売する飲料ディスペンサの当初の機械においては生のミルクが保温貯蔵できないことから粉ミルクとして貯蔵庫に保存し、ミルク入り飲料が選択された際に貯蔵庫から供給された粉ミルクを熱湯とミキシングして製造された液状のミルクを飲料容器に注出するように構成されていたが、粉ミルクの場合には風味が失われるという不都合がある。そこで、生のミルクを濃縮して冷却保存したうえで保冷されたミルク原液を蒸気と混合して温めて販売するものが出現した(例えば、特許文献1)。この特許文献1によれば、保冷されたミルク原液と蒸気とを混合することにより液状のスチームドミルクを製造し、また、保冷したミルク原液と蒸気とに加えて空気を混合することにより泡状のミルクフォームを製造し、液状のスチームドミルクと泡状のミルクフォームとをカップ(飲料容器)に供給してホットミルク(ミルク入り飲料)として販売できることが開示されている。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 特表2006-525052号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 ところで、飲料容器内に注出されたミルク入り飲料は、視覚的印象(見た目)により飲料品質が左右される。液状のスチームドミルクと泡状のミルクフォームとを加えたホットミルクの場合、液状のスチームドミルクの層の上にミルクフォームが盛ると、ミルク入り飲料の上層に大きさの揃った均一の泡が一面に広がることから視覚的印象(見た目)がよいので飲料品質が保たれる。このように、飲料品質を保つ、つまり、液状のスチームドミルクの層の上に泡状のミルクフォームを盛るため、飲料容器に液状のスチームドミルクを注出したうえで泡状のミルクフォームを注出するのが一般的である。ところが、空の飲料容器に液状のスチームドミルクを注出するとスチームドミルクが飛び跳ねてミルクフォームの泡よりも大きな泡が発生し、この泡同士が縦横に結合して山のように盛り上がった一塊の泡の群(例えば、蟹が吹く泡の塊の模様)となり、引き続いて注出されるミルクフォームによっても一塊の泡の群が埋没することなくミルクフォームの表面から突出する態様で残留して見た目を損なうという課題を有する。この課題を解決するため、液状のスチームドミルクの単位時間当たりの注出量や注出速度を抑えることが考えられるが、一塊の泡の群が発生しないように単位時間当たりの注出量や注出速度を抑えると販売時間が長くなるという別の課題を惹起する。また、前記課題を解決するため、液状のスチームドミルクを飲料容器に注出するノズルを上下方向へ移動可能な可動式とし、液状のスチームドミルクを飲料容器に注出する際にノズルを飲料容器の底面近傍まで下降させる構成、或いは、ノズルの角度を傾けて飲料容器の側壁に液状のスチームドミルクが衝突するように構成することも考えられるが、前者の場合にはノズルを可動式とするための機構を必要とし、後者の場合には飲料容器が液状のスチームドミルクの衝突により倒れないように飲料容器を把持する機構を必要とすることからコストの上昇は免れないという課題を有する。
[0005]
 本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は前記課題を解決し、所定の販売時間を維持しつつ簡単な構成により飲料品質を保つことが可能なミルク入り飲料注出方法およびそれを用いた飲料ディスペンサを提供することにある。

課題を解決するための手段

[0006]
 発明者らは上記課題を解決するため種々検討した結果、スチームドミルクを空の飲料容器に注出した際に泡が発生する仕組みが、スチームドミルクが飲料容器に衝突して飛び跳ねる際に空気を巻き込むことにより泡が生じる点に着目し、スチームドミルクが飲料容器に衝突した際の飛び跳ねを抑制するとともに空気の巻き込みによる泡の発生を防止する次の発明に至ったものである。
[0007]
 すなわち、上記目的を達成するために請求項1にかかる発明は、加温した蒸気とミルク原液と空気とを混合して製造された泡状のミルクフォームおよび加温した蒸気とミルク原液とを混合して製造された液状のスチームドミルクを飲料容器に注出して飲料容器内の上層にミルクフォームを盛ってなるミルクフォームとスチームドミルクを含むミルク入り飲料を提供するミルク入り飲料注出方法であって、ミルクフォームを飲料容器に注出した後、液状のスチームドミルクを飲料容器に注出することを特徴とする。
[0008]
 また、請求項2にかかる発明は、ミルク原液を冷却保存する原液貯蔵手段と、加温した蒸気を供給する蒸気供給手段と、圧縮空気を供給する空気供給手段と、蒸気供給手段からの蒸気、原液貯蔵手段からのミルク原液、空気供給手段からの圧縮空気が供給されるように形成され、蒸気とミルク原液が供給された際には蒸気とミルク原液とを混合して温められた液状のスチームドミルクを製造する一方、蒸気とミルク原液と圧縮空気が供給された際には蒸気とミルク原液と圧縮空気を混合して蒸気により温められるとともに圧縮空気により泡立てられた泡付きミルクを製造するミキシング手段と、ミキシング手段により製造された温められた液状のスチームドミルクを注出するノズル手段と、ミキシング手段から供給される泡立てられた泡付きミルクの泡立ちを増大してミルクフォームを製造するフォーミング手段と、フォーミング手段により製造されたミルクフォームを注出するノズル手段と、蒸気とミルク原液をミキシング手段に供給して当該ミキシング手段により製造された液状のスチームドミルクをノズル手段を介して注出する液状のスチームドミルクの注出工程および蒸気とミルク原液と圧縮空気をミキシング手段に供給して当該ミキシング手段により製造されて泡立てられた泡付きミルクをフォーミング手段に供給して当該フォーミング手段により製造されたミルクフォームをノズル手段を介して注出するミルクフォームの注出工程を有し、ミルク入り飲料が選択された際に液状のスチームドミルクの注出工程とミルクフォームの注出工程を実行して飲料容器にミルク入り飲料を注出する制御手段を備えた飲料ディスペンサにおいて、前記制御手段は、ミルク入り飲料が選択された際にミルクフォームの注出工程を実行したうえで液状のスチームドミルクの注出工程を実行することを特徴とする。
[0009]
 また、請求項3にかかる発明は、請求項2に記載の飲料ディスペンサにおいて、ノズル手段は、ミキシング手段或いはフォーミング手段から供給される温められた液状のスチームドミルク或いはミルクフォームを一時的に貯えて蒸気を抜く容器として形成され、当該容器の底部が液状のスチームドミルク或いはミルクフォームが供給される部位である基部から離隔した先端に向かうに連れて漸次下方に傾斜してなるとともにその先端に液状のスチームドミルク或いはミルクフォームを注出するノズル部が形成され、前記容器における液状のスチームドミルク或いはミルクフォームが衝突する壁面の角度を鋭角に形成したことを特徴とする。
[0010]
 また、請求項4にかかる発明は、請求項3に記載の飲料ディスペンサにおいて、フォーミング手段とノズル手段の容器とを連係する管径に対し、容器内に吐出する吐出口の口径を小さくしたことを特徴とする。

発明の効果

[0011]
 本発明の請求項1に係るミルク飲料注出方法によれば、加温した蒸気とミルク原液と空気とを混合して製造されたミルクフォームおよび加温した蒸気とミルク原液とを混合して製造された液状のスチームドミルクを飲料容器に注出して飲料容器内の上層にミルクフォームを盛ってなるミルクフォームとスチームドミルクを含むミルク入り飲料を提供するミルク飲料注出方法であって、ミルクフォームを飲料容器に注出した後、液状のスチームドミルクを飲料容器に注出することにより、液状のスチームドミルクを飲料容器に注出する段階では飲料容器内にミルクフォームが層として堆積しており、このミルクフォームの層によって飲料容器に注出される液状のスチームドミルクが飲料容器に直接衝突して飛び跳ねるのを抑制することができ、また、液状のスチームドミルクが層状のミルクフォームを貫いて飲料容器に衝突することにより飛び跳ねたとしてもミルクフォームの層により覆われていることから空気を巻き込んで泡となることが抑制され、少なくとも一塊の泡の群が生じることを防止することができる。そして、層状のミルクフォームの上に注出された液状のスチームドミルクはミルクフォームを貫いてミルクフォームの下に潜り込むので、飲料容器内のホットミルクの表面は良質のミルクフォームで覆われることから良好な飲料品質を保つことができるという効果を有するものである。
[0012]
 また、本発明の請求項2に係る飲料ディスペンサによれば、ミルク原液を冷却保存する原液貯蔵手段と、加温した蒸気を供給する蒸気供給手段と、圧縮空気を供給する空気供給手段と、蒸気供給手段からの蒸気、原液貯蔵手段からのミルク原液、空気供給手段からの圧縮空気が供給されるように形成され、蒸気とミルク原液が供給された際には蒸気とミルク原液とを混合して温められた液状のスチームドミルクを製造する一方、蒸気とミルク原液と圧縮空気が供給された際には蒸気とミルク原液と圧縮空気を混合して蒸気により温められるとともに圧縮空気により泡立てられた泡付きミルクを製造するミキシング手段と、ミキシング手段により製造された温められた液状のスチームドミルクを注出するノズル手段と、ミキシング手段から供給される泡立てられた泡付きミルクの泡立ちを増大してミルクフォームを製造するフォーミング手段と、フォーミング手段により製造されたミルクフォームを注出するノズル手段と、蒸気とミルク原液をミキシング手段に供給して当該ミキシング手段により製造された液状のスチームドミルクをノズル手段を介して注出する液状のスチームドミルクの注出工程および蒸気とミルク原液と圧縮空気をミキシング手段に供給して当該ミキシング手段により製造されて泡立てられた泡立ちミルクをフォーミング手段に供給して当該フォーミング手段により製造されたミルクフォームをノズル手段を介して注出するミルクフォームの注出工程を有し、ミルク入り飲料が選択された際に液状のスチームドミルクの注出工程とミルクフォームの注出工程を実行して飲料容器にミルク入り飲料を注出する制御手段を備えた飲料ディスペンサにおいて、前記制御手段は、ミルク入り飲料が選択された際にミルクフォームの注出工程を実行したうえで液状のスチームドミルクの注出工程を実行するにより、請求項1に係る発明と同様の効果、すなわち、液状のスチームドミルクを飲料容器に注出する段階では飲料容器内にミルクフォームが層として堆積しており、このミルクフォームの層によって飲料容器に注出される液状のスチームドミルクが飲料容器に直接衝突して飛び跳ねるのを抑制することができ、また、液状のスチームドミルクが層状のミルクフォームを貫いて飲料容器に衝突することにより飛び跳ねたとしてもミルクフォームの層により覆われていることから空気を巻き込んで泡となるのが抑制され、少なくとも一塊の泡の群が生じることを防止することができる。そして、層状のミルクフォームの上に注出された液状のスチームドミルクはミルクフォームを貫いてミルクフォームの下に潜り込むので、飲料容器内のホットミルクの表面は良質のミルクフォームで覆われることから良好な飲料品質を保つことができるという効果を有するものである。

図面の簡単な説明

[0013]
[図1] 図1は、本発明の実施の形態である乳飲料供給装置が適用された飲料ディスペンサの斜視図である。
[図2] 図2は、本発明の実施の形態である乳飲料供給装置の構成を模式的に示す模式図である。
[図3] 図3は、図1に示した飲料ディスペンサを後方側から見た斜視図である。
[図4] 図4は、原液供給部を構成するプラグを示す斜視図である。
[図5] 図5は、プラグ及びソケットの構成を模式的に示す断面図である。
[図6] 図6は、原液供給部を構成する逆止弁構成部を示す斜視図である。
[図7] 図7は、図6に示した逆止弁構成部の横断面図である。
[図8] 図8は、図6及び図7に示した逆止弁構成部を構成する逆止弁本体を示す斜視図である。
[図9] 図9は、図8に示した逆止弁本体を左方から見た場合を示す縦断面図である。
[図10] 図10は、図8に示した逆止弁本体を前方から見た場合を示す縦断面図である。
[図11] 図11は、ソケットを示す斜視図である。
[図12] 図12は、プラグをソケットに装着する場合のそれぞれの要部を模式的に示すもので、(a)はプラグがソケットから離脱した状態、(b)はプラグがソケットに進入した状態を示している。
[図13] 図13は、プラグ及びソケットの構成を模式的に示す断面図である。
[図14] 図14は、図2に示したミキシング部を示す斜視図である。
[図15] 図15は、図2に示したミキシング部を示す断面図である。
[図16] 図16は、図2に示したフォーミング部を示す斜視図である。
[図17] 図17は、図2に示したフォーミング部を示す断面図である。
[図18] 図18は、図2に示したノズル部を示す斜視図である。
[図19] 図19は、図2に示したノズル部を示す断面図である。
[図20] 図20は、図18及び図19に示したノズル本体の内部を示す斜視図である。
[図21] 図21は、図20に示した飲料案内部を示す斜視図である。
[図22] 図22は、フォーミング部の変形例を示す斜視図である。
[図23] 図23は、ノズル部の変形例を示す斜視図である。

発明を実施するための形態

[0014]
 以下、本発明に係る飲料ディスペンサの実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。本発明の実施の形態に係る飲料ディスペンサの斜視図を図1に示し、図2にその構成を模式的に示す。ここで例示する飲料ディスペンサ1は、飲料容器であるカップC(図2参照)にミルク入り飲料を注出するものである。
[0015]
 図1に示すように、飲料ディスペンサ1は、前面に開口を有する筐体として形成されたディスペンサ本体1aと、ディスペンサ本体1aの前面開口を閉塞する態様で該ディスペンサ本体1aの前面の一側に支承された前扉1bとを有し、前扉1bの表面(前面)には飲料選択ボタン1cを備えた操作パネルが配設してある。ディスペンサ本体1aにおける飲料選択ボタン1cの下方には飲料容器であるカップC(図2参照)の置台になるカップ支持台1dが配設され、このカップ支持台1dの上方部位にミルク入り飲料を供給するノズル収容部700が設けてある。
[0016]
 前記ディスペンサ本体1a内には、図2に示した飲料ディスペンサの構成部品、すなわち、蒸気供給部(蒸気供給手段)10、原液貯蔵部(原液貯蔵手段)20、空気供給部(空気供給手段)40、ミキシング部(ミキシング手段)50およびフォーミング部(フォーミング手段)60等の構成部品が取設されるとともにそれぞれの構成部品を統括的に制御するプログラム(工程)をメモリに格納したCPUからなる制御部(制御手段)90が内蔵されている。なお、飲料ディスペンサ1の構成部品の一つを構成するノズル部(ノズル手段)70はディスペンサ本体1aの前面に設けたノズル収容部700に収容してある。また、前記ディスペンサ本体1a内には保冷庫2内(図3参照)に収納されたBIB(Bag In Box)21のミルクを所定量圧送するチューブ式ポンプ等が取設されている。前記保冷庫2は、図3に示すように、飲料ディスペンサ1のディスペンサ本体1aの内部に断熱構造の室として形成され、ディスペンサ本体1aの後面に揺動可能に設けられた断熱構造の後面扉3により開閉可能であり、BIB21は、後面扉3を開放させた状態で補充されるものである。なお、2aは冷凍機のコンデンシングユニットである。
[0017]
 次に、飲料ディスペンサ1の構成部品を図2を参照して説明する。蒸気供給部10は、蒸気タンク11、第1蒸気供給管12および第2蒸気供給管13を備えて構成してある。蒸気タンク11は、従来公知のものであり、加圧蒸気を生成するものである。
[0018]
 第1蒸気供給管12は、一端が蒸気タンク11に接続され、他端がミキシング部50に接続されており、蒸気タンク11とミキシング部50とを接続するものである。この第1蒸気供給管12の途中には、第1蒸気供給弁14が配設してある。この第1蒸気供給弁14は、図示せぬ制御手段から与えられる指令により開閉するものである。第1蒸気供給弁14は、開成する場合には、第1蒸気供給管12を加圧蒸気が通過することを許容するものである。また第1蒸気供給弁14は、閉成する場合には、第1蒸気供給弁14を加圧蒸気が通過することを規制するものである。
[0019]
 第2蒸気供給管13は、一端が蒸気タンク11に接続され、他端が原液貯蔵部20を構成する逆止弁構成部30に接続されており、蒸気タンク11と逆止弁構成部30とを接続するものである。尚、逆止弁構成部30についての説明は後述する。
[0020]
 この第2蒸気供給管13の途中には、第2蒸気供給弁15が配設してある。この第2蒸気供給弁15は、制御手段から与えられる指令により開閉するものである。第2蒸気供給弁15は、開成する場合には、第2蒸気供給管13を加圧蒸気が通過することを許容するものである。また第2蒸気供給弁15は、閉成する場合には、第2蒸気供給弁15を加圧蒸気が通過することを規制するものである。
[0021]
 原液貯蔵部20は、BIB21、チューブポンプ23、プラグ24および逆止弁構成部30を備えて構成してある。
[0022]
 BIB21は、カップCに供給するミルク入り飲料(ホットミルク)の原液(以下、ミルク原液ともいう)を封入した袋状容器を箱状容器に収容して構成されるものである。このBIB21は、前述した飲料ディスペンサ1に内蔵された保冷庫2に貯蔵され、後面扉3を開放することにより補充されるものである。
[0023]
 チューブポンプ23は、保冷庫2の内部において、BIB21の下方側に設けてある。このチューブポンプ23は、制御手段から与えられる指令により駆動するもので、駆動する場合には、BIB21に接続されたチューブ22を複数のローラ等で押し潰すようにして、BIB21内のミルク原液を所定量圧送するものである。
[0024]
 プラグ24は、BIB21に接続されたチューブ22の先端部に取り付けられるものである。図4は、原液貯蔵部20を構成するプラグ24を示す斜視図である。この図4に示すように、プラグ24は、プラグ本体24aとプラグ蓋体24bとを備えて構成してある。
[0025]
 プラグ本体24aは、上部および前方部が開放し、かつ後方部にU字状の後面溝241が形成された略直方状の形態を成すものである。このプラグ本体24aの左右両側部には、左右一対となる態様で上方に向けて突出する係止片242が形成してある。これら左右一対の係止片242にはそれぞれ係止溝243が形成してある。またプラグ本体24aの左右両側部の前方側上部には、左右一対の軸支孔244が形成してある。更にプラグ本体24aの底部には、図5に示すように、左右方向が長手方向となる態様で上方に向けて突出する長尺状の本体側ピンチ部245が設けてある。
[0026]
 プラグ蓋体24bは、略平板状の部材であり、貫通孔246(図5参照)、係合突部247、係止突部248および蓋側ピンチ部249が形成してある。貫通孔246は、プラグ蓋体24bの前方側において左右方向に貫通する態様で形成してある。この貫通孔246には、長尺ロッド状のプラグピン25が貫通しており、このプラグピン25の左右両端部がプラグ本体24aの軸支孔244を挿通している。つまり、プラグ蓋体24bは、プラグピン25の中心軸回りに揺動可能となるようプラグ本体24aに支持されている。
[0027]
 係合突部247は、プラグ蓋体24bの上面より上方に向けて突出する態様で形成してある。係止突部248は、プラグ蓋体24bの左右両端部より外方(左方、右方)に向けて突出する態様で形成してある。
[0028]
 蓋側ピンチ部249は、プラグ蓋体24bの下面において、左右方向が長手方向となる態様で下方に向けて突出して形成された長尺状のものである。この蓋側ピンチ部249は、プラグ蓋体24bがプラグ本体24aに近接するよう揺動する場合に、本体側ピンチ部245に対して対向する個所に形成してある。
[0029]
 このようなプラグ24は、次のようにしてチューブ22の先端部に取り付けてある。まず、プラグ蓋体24bをプラグ本体24aから離隔するよう揺動させ、プラグ本体24aとプラグ蓋体24bとの間において、チューブ22の先端面がプラグ本体24aの前方部よりも前方に突出するようにするとともに、一部が後面溝241を通過するようにチューブ22を配置する。
[0030]
 次に、プラグ蓋体24bをプラグ本体24aに近接するよう揺動させて、プラグ蓋体24bの係止突部248がプラグ本体24aの係止片242の係止溝243に進入して該係止片242と係止することでプラグ24をチューブ22の先端部に取り付けることができる。
[0031]
 この場合において、プラグ蓋体24bの蓋側ピンチ部249は、プラグ本体24aの本体側ピンチ部245と対向しており、かつ該本体側ピンチ部245とともにチューブ22の所定部位を挟み込んで該チューブ22を閉塞させている。つまり、プラグ24は閉塞姿勢となる。
[0032]
 図6は、原液貯蔵部20を構成する逆止弁構成部30を示す斜視図であり、図7は、図6に示した逆止弁構成部30の横断面図である。ここで例示する逆止弁構成部30は、原液供給管26を介してミキシング部50に接続されるものであり、図6および図7に示すように、逆止弁本体30aを備えている。
[0033]
 図8~図10は、それぞれ図6および図7に示した逆止弁構成部30を構成する逆止弁本体30aを示すもので、図8は、斜視図であり、図9は、図8に示した逆止弁本体30aを左方から見た場合を示す縦断面図であり、図10は、図8に示した逆止弁本体30aを前方から見た場合を示す縦断面図である。
[0034]
 これら図8~図10にも示すように、逆止弁本体30aは、ソケット収容部31、蒸気流入部32、原液流出部33および弁体収容部34を備えて構成してある。ソケット収容部31は、逆止弁本体30aの後方部分に構成されており、後面開口31aを通じてソケット27(図6および図7参照)の進入を許容し、該ソケット27を収容する部位である。
[0035]
 ソケット27は、図11にも示すように、後面が開放した箱状のソケット本体27aを有している。このソケット27は、係止爪片271、規制孔272、原液案内部273および案内溝部274、275がソケット本体27aに形成されて構成してある。
[0036]
 係止爪片271は、それぞれソケット本体27aの左右両側部に設けてあり、前後方向が長手方向となるものである。これら係止爪片271の前方側には、係止爪271aが形成してある。規制孔272は、ソケット本体27aの上方部に形成された矩形状の孔である。
[0037]
 原液案内部273は、ソケット本体27aの前方部において前方および後方に突出する態様で形成してあり、前後方向が長手方向となる長尺状の筒状体である。この原液案内部273の外径は、上記チューブ22の内径よりも僅かに大きいものである。この原液案内部273には、前後方向に沿って延在する原液通路273aが形成してある。
[0038]
 案内溝部274、275は、ソケット本体27aの下方部の後方側にて左右一対となる態様で形成してある。左方側の案内溝部274においては、右端部がソケット本体27aの左方側部と対向しており、前方に向かって延在する第1右側前延部274aと、この第1右側前延部274aの前端部に連続し、かつ前方に向かうに連れて漸次左方に傾斜する右側傾斜部274bと、この右側傾斜部274bの前端部に連続し、かつ前方に向かって延在する第2右側前延部274cとが連続して構成してある。
[0039]
 右方側の案内溝部275においては、左端部がソケット本体27aの右方側部と対向しており、前方に向かって延在する第1左側前延部275aと、この第1左側前延部275aの前端部に連続し、かつ前方に向かうに連れて漸次右方に傾斜する左側傾斜部275bと、この左側傾斜部275bの前端部に連続し、かつ前方に向かって延在する第2左側前延部275cとが連続して構成してある。
[0040]
 このようなソケット27は、図6および図7に示したように、ソケット本体27aの前方部が逆止弁本体30aの後面開口31aを通じてソケット収容部31に進入し、かつソケット本体27aの係止爪片271の係止爪271aが逆止弁本体30aの左右両側部に設けられた係止突起311と係止することで、ソケット収容部31に収容されている。ここでソケット27の原液案内部273の前端部分は、逆止弁本体30aにおける円筒部312の中空部312aに進入している。そして、かかる円筒部312の前端部には原液流入口313が形成されており、原液案内部273の原液通路273aは原液流入口313を臨んでいる。
[0041]
 このようにしてソケット27がソケット収容部31に収容されることで逆止弁構成部30を構成しており、しかも逆止弁構成部30は上述したように原液供給管26に接続してあることから、該ソケット27は、ミルク原液を供給するための配管に取り付けられている。
[0042]
 蒸気流入部32は、上記第2蒸気供給管13と接続する部位であり、蒸気流入通路321を有している。この蒸気流入通路321は、逆止弁本体30aに設けられた蒸気流入口322を通じて第2蒸気供給管13に連通している。
[0043]
 原液流出部33は、上記原液供給管26と接続する部位であり、原液流出通路331を有している。この原液流出通路331は、逆止弁本体30aに設けられた原液流出口332を通じて原液供給管26に連通している。
[0044]
 弁体収容部34は、逆止弁本体30aの中央領域に画成された室であり、上記蒸気流入通路321および上記原液流出通路331に連通するとともに、ソケット収容部31に収容されたソケット27の原液案内部273の原液通路273aに原液流入口313を介して連通している。この弁体収容部34にボールガイド35が設けてある。
[0045]
 ボールガイド35は、円筒状の形態を成すものであり、第1開口351および第2開口352を有している。第1開口351は、後方側に形成してあり、上記原液流入口313に連通している。第2開口352は、前方側に形成してあり、上記原液流出通路331を臨むことで上記原液流出口332に連通している。
[0046]
 上記ボールガイド35の内部にはボール弁36が設けてある。ボール弁36は、例えばバネ等の付勢手段37により常時後方に向けて付勢されるものであり、常態においては、ボールガイド35の第1開口351を閉塞することで原液流入口313を閉塞するものである。
[0047]
 また、ボールガイド35には複数の噴出孔353が形成してある。これら噴出孔353は、ボールガイド35の周面においてその周方向に沿って所定間隔毎に形成されるもので、それぞれが上記蒸気流入通路321を通じて蒸気流入口322に連通している。またこれら噴出孔353は、常態のボール弁36、すなわち第1開口351を閉塞して原液流入口313を閉塞する状態のボール弁36に対して、該ボール弁36の正中面(ボール弁36を前後対象に均等に分割する平面)38よりも第2開口352側(前方側)の表面を臨む個所に形成してある。
[0048]
 このような原液貯蔵部20においては、プラグ24とソケット27とが次のようにして連結している。図5に示したようにプラグ24をソケット27の後方側より近接させることにより、プラグ24をソケット本体27aの後面より進入させる。プラグ24がソケット本体27aの内部に進入すると、図12に示すように、左右一対の係止片242がそれぞれ対応する案内溝部274、275に進入する。このように係止片242が対応する案内溝部274、275に進入する結果、左方側の係止片242は左方側の案内溝部274の右側傾斜部274bに摺接した後に第2右側前延部274cに摺接することで左方に変位する一方、右方側の係止片242は右方側の案内溝部275の左側傾斜部275bに摺接した後に第2左側前延部275cに摺接することで右方に変位することになる。このように左方側の係止片242が左方に変位し、右方側の係止片242が右方に変位すると、各係止片242の係止溝243に進入していた係止突部248が該係止溝243から相対的に離脱することでプラグ蓋体24bはフリーな状態となる。
[0049]
 プラグ蓋体24bがフリーな状態となると、チューブ22の弾性復元力により、プラグ蓋体24bがプラグ本体24aから離隔するよう揺動する。そして、図13に示すように、該プラグ蓋体24bの係合突部247が規制孔272に進入することでプラグ24はソケット27と係合状態となって該ソケット27に連結される。このときソケット27の原液案内部273は、一部がチューブ22の内部に進入し、原液案内部273の原液通路273aとチューブ22の内部とが連通状態となる。また、プラグ蓋体24bが揺動することで蓋側ピンチ部249が本体側ピンチ部245から離隔してこれらに閉塞されていたチューブ22の所定部位は開放される。つまり、プラグ24は、ソケット27と係合状態となることで開放姿勢となる。
[0050]
 ところで、プラグ24をソケット27から離脱させるには次のようにすればよい。プラグ蓋体24bをプラグ本体24aに近接するよう揺動させて係合突部247を規制孔272から離脱させる。そして、プラグ蓋体24bをプラグ本体24aに近接するよう揺動させた状態のままプラグ24を後方に向けて移動させる。
[0051]
 このようにプラグ24を後方に移動させると、左右一対の係止片242がそれぞれ対応する案内溝部274、275を相対的に後方に向かって移動する。つまり、左方側の係止片242は左方側の案内溝部274の右側傾斜部274bに摺接した後に第1右側前延部274aに摺接することで右方に変位する一方、右方側の係止片242は右方側の案内溝部275の左側傾斜部275bに摺接した後に第1左側前延部275aに摺接することで左方に変位することになる。このように左方側の係止片242が右方に変位し、右方側の係止片242が左方に変位すると、各係止片242の係止溝243に係止突部248が進入して該係止片242と係止し、プラグ24は上述した閉塞姿勢となる。
[0052]
 このようにプラグ24とソケット27とは互いに着脱可能な関係にあり、プラグ24は、ソケット27から離脱している場合には閉塞姿勢となる一方、ソケット27と連結される場合に開放姿勢となるものである。ソケット27は、プラグ24と連結される場合には、プラグ24を強制的に開放姿勢にさせるものである。また、ソケット27は、自身に連結されるプラグ24が閉塞姿勢となる場合に、該プラグ24が離脱することを許容するものである。
[0053]
 空気供給部40は、空気供給管41を備えて構成してある。空気供給管41は、一端がエアポンプ42に接続され、他端がミキシング部50に接続されており、エアポンプ42とミキシング部50とを接続するものである。エアポンプ42は、制御手段から与えられる指令に応じて駆動するものであり、駆動する場合に、空気を圧縮して空気供給管41を通じて圧縮空気を送出するものである。
[0054]
 図14および図15は、それぞれ図2に示したミキシング部50を示すものであり、図14は、斜視図であり、図15は、断面図である。ここで例示するミキシング部50は、第1蒸気供給管12、原液供給管26および空気供給管41に接続しているとともに、飲料送出管80にも接続している。ここで飲料送出管80は、一端がミキシング部50に接続され、かつ他端がフォーミング部60に接続されており、ミキシング部50とフォーミング部60とを接続するものである。このようなミキシング部50は、蒸気導入部51、飲料ミキシング部52、原液導入部53および空気導入部54を有している。
[0055]
 蒸気導入部51は、上記第1蒸気供給管12と接続する部位であり、蒸気導入通路511を有している。この蒸気導入通路511は、蒸気導入口512を通じて第1蒸気供給管12に連通している。
[0056]
 飲料ミキシング部52は、上記飲料送出管80と接続する部位であり、ミキシング通路521を有している。このミキシング通路521は、オリフィス部55を通じて蒸気導入通路511に連通しているとともに、飲料送出口522を通じて飲料送出管80に連通している。
[0057]
 原液導入部53は、上記原液供給管26と接続する部位であり、原液導入通路531を有している。この原液導入通路531は、一端が原液導入口532を通じて原液供給管26に連通している。また、原液導入通路531は、他端がミキシング通路521に連通している。
[0058]
 空気導入部54は、上記空気供給管41と接続する部位であり、空気導入通路541を有している。この空気導入通路541は、一端が空気導入口542を通じて空気供給管41に連通している。また、空気導入通路541は、他端がミキシング通路521に連通している。ここで空気導入通路541がミキシング通路521を連通する個所は、原液導入通路531がミキシング通路521と連通する個所よりも下流側に位置している。
[0059]
 図16および図17は、それぞれ図2に示したフォーミング部60を示すものであり、図16は、斜視図であり、図17は、断面図である。ここで例示するフォーミング部60は、飲料送出管80に接続しているとともに、ノズル部70に連結している。このようなフォーミング部60は、飲料導入部61と飲料導出部62とを有している。
[0060]
 飲料導入部61は、上記飲料送出管80と接続する部位であり、飲料導入通路611を有している。この飲料導入通路611は、飲料導入口612を通じて飲料送出管80に連通している。この飲料導入通路611は、その途中で屈曲されて構成してある。ここで屈曲部位611aの上流側の飲料導入通路611と下流側の飲料導入通路611との成す角度αは鋭角であることが好ましい。
[0061]
 飲料導出部62は、ノズル部70と接続する部位であり、飲料導出通路621を有している。この飲料導出通路621は、飲料導出口622を通じてノズル部70に連通している。また、飲料導出通路621は、飲料導入通路611と連通している。
[0062]
 図18および図19は、それぞれ図2に示したノズル部70を示すものであり、図18は、斜視図であり、図19は、断面図である。ここで例示するノズル部70は、図1に示すようにディスペンサ本体1aの前面に設けられたノズル収容部700に収容されるもので、ノズル本体70aとノズル蓋体70bとを有している。
[0063]
 ノズル本体70aは、図20にも示すように、天部が開放された容器であり、底部は基端から先端に向かうに連れて漸次下方に傾斜している。このノズル本体70aには、ノズル室711、吐出通路712および放出通路713が形成されている。ノズル室711は、ノズル本体70aの大部分を占めるものである。
[0064]
 吐出通路712は、ノズル本体70aにおける先端部に形成されており、下方に向けて延在するものである。この吐出通路712は、吐出連絡口714を通じてノズル室711に連通しており、またノズル本体70aに形成された吐出口715を通じて外部に連通している。ここで吐出連絡口714は、ノズル室711の下部に設けてある。
[0065]
 放出通路713は、ノズル本体70aにおける先端部に形成されており、吐出通路712に隣接する態様で下方に向けて延在するものである。この放出通路713は、放出連絡口716を通じてノズル室711に連通しており、またノズル本体70aに形成された放出口717を通じて外部に連通している。ここで放出連絡口716は、ノズル室711の上部に設けてある。
[0066]
 かかるノズル本体70aにおいては、ノズル室711に飲料案内部72が設けてある。飲料案内部72は、ノズル室711の下部、すなわちノズル本体70aの底部に設けてあり、複数の通路構成要素である平板状部材721が並設されており、それぞれの平板状部材721の上端部が共通の支持板722に連結されて構成してある。図21に示すように、この飲料案内部72における各平板状部材721は、吐出連絡口714(吐出口715)に近接するにしたがって互いに隣接する他の平板状部材721の間隔が小さくなるように設けてある。そして、互いに隣接する平板状部材721間に飲料を通過させてから吐出通路712を通過させるものである。
[0067]
 ノズル蓋体70bは、ノズル本体70aの天部を閉塞する態様で該ノズル本体70aに取り付けてある。このノズル蓋体70bには、連結管部73および蒸気放出部74を有している。連結管部73は、ノズル蓋体70bより上方に向けて突出する円筒状部位である。この連結管部73には、ノズル本体70aの内部に連通する中空部731が形成してあり、フォーミング部60の飲料導出部62の一部の進入を許容して該フォーミング部60と連結するものである。
[0068]
 蒸気放出部74は、連結管部73と同様に、ノズル蓋体70bより上方に向けて突出する円筒状部位である。この蒸気放出部74には、ノズル本体70aの内部に連通する中空部741が形成してあり、ノズル本体70aの内部に送られてきた蒸気の一部を放出するためのものである。
[0069]
 以上のような構成を有する飲料ディスペンサにおいては、制御部90に格納された次のミルクフォームの注出工程、スチームドミルクの注出工程により製造されるミルクフォームとスチームドミルクをカップCに供給することができる。
[0070]
(1)ミルクフォームの注出工程
 この工程では、制御部90により第1蒸気供給弁14が開成されるとともにチューブポンプ23およびエアポンプ42が駆動され、第2蒸気供給弁15が閉成されている。
[0071]
 制御部90の指令によりチューブポンプ23が駆動されると、原液貯蔵部20では、BIB21内のミルク原液が所定量圧送される。BIB21から圧送されたミルク原液は、チューブ22を通過した後にソケット27の原液案内部273の原液通路273aを通過して原液流入口313に至る。原液流入口313はボール弁36により閉塞されているが、BIB21から圧送されるミルク原液の圧力によりボール弁36が付勢手段37の付勢力に抗して前方に向けて退避移動する。これにより原液流入口313および第1開口351は開放され、ミルク原液は、原液流入口313および第1開口351を通じて原液流出通路331に至り、この原液流出通路331を通過して原液供給管26を通過する。この原液供給管26を通過するミルク原液は、ミキシング部50の原液導入通路531に至る。
[0072]
 ところで、第1蒸気供給弁14が開成されていることで蒸気タンク11で生成された加圧蒸気は、第1蒸気供給管12を通過してミキシング部50の蒸気導入通路511に至る。また、エアポンプ42が駆動されることで、圧縮空気が空気供給管41を通過してミキシング部50の空気導入通路541に至る。
[0073]
 ミキシング部50においては、蒸気導入通路511を通過した加圧蒸気がオリフィス部55を通過することで減圧されて流速が増大した状態でミキシング通路521を通過することにより、原液導入通路531のミルク原液がベンチュリー効果でミキシング通路521に至り、加圧蒸気により加熱されるとともに濃度が薄められる。
[0074]
 またこのミキシング部50においては、空気導入通路541の圧縮空気がミキシング通路521に進入することで加圧蒸気に加熱されたミルク原液と混合され、ミルク飲料は圧縮空気により泡立たされた状態となる。このようにしてミキシング部50にて生成された泡付きミルクは、飲料送出管80を通過してフォーミング部60の飲料導入通路611に至る。
[0075]
 フォーミング部60においては、飲料導入通路611を通過する泡付きミルクが該飲料導入通路611の屈曲部位611aにて流路変更され、該屈曲部位611aにおける通路壁面に当接することで泡付きミルクの泡立ち量が増大されて泡立たされたミルクフォームとなる。そして、このように泡立たされたミルクフォームは、飲料導出通路621を通過してノズル部70に送出される。
[0076]
 ノズル部70に送出された泡立たされたミルクフォームは、ノズル室711に一時的に貯留され、飲料案内部72の平板状部材721間を通過する。ここで平板状部材721は、吐出口715に近接するにしたがって互いの間隔が小さくなるように並設されていることから、泡立ちの大きいものは平板状部材721間を通過できずに滞留し、泡立ちの細かいものだけが平板状部材721間を通過する。
[0077]
 そして、ノズル蓋体70bに設けられた蒸気放出部74や、放出通路713から蒸気等の一部が放出されるので、ノズル室711に一時的に貯留されたミルクフォームは、平板状部材721間を通過した後に吐出通路712を通過して吐出口715よりカップCに吐出され、このようにして良質のミルクフォームが供給されることとなる。
[0078]
 このようにして所定量のミルクフォームを供給した後、制御部90により第2蒸気供給弁15が開成され、チューブポンプ23が駆動停止にされる。なお、エアポンプ42の駆動は維持されるとともに、第1蒸気供給弁14も開成している。
[0079]
 第2蒸気供給弁15が開成されることで、蒸気タンク11で生成された加圧蒸気は、第2蒸気供給管13を通過して逆止弁構成部30の蒸気流入通路321に至る。ここで逆止弁構成部30においては、チューブポンプ23の駆動停止によりBIB21からミルク原液が圧送されることがないので、ボール弁36により原液流入口313が閉塞されている。
[0080]
 逆止弁構成部30において、蒸気流入通路321の加圧蒸気は、弁体収容部34に至り、ボールガイド35の周囲を通過しつつ噴出孔353よりボール弁36の表面に噴出される。ボール弁36の表面に噴出された加圧蒸気は、ボール弁36の表面に付着していたミルク原液とともに原液流出通路331を介して原液供給管26を通過し、ミキシング部50の原液導入通路531に至る。
[0081]
 そして、原液導入通路531の加圧蒸気(ミルク原液とともに逆止弁構成部30から供給された加圧蒸気)は、第1蒸気供給管12を介してミキシング部50に供給される加圧蒸気や空気供給管41を介してミキシング部50に供給される圧縮空気と混合して通路上に付着するミルクとともにフォーミング部60を通過する。
[0082]
 このようにしてフォーミング部60を通過した加圧蒸気等は、ノズル部70のノズル室711にて滞留する泡と一緒にミルクを流し、吐出口715よりカップCに供給される。
[0083]
 これにより逆止弁構成部30からノズル部70の吐出口715に至る各部位に残ったミルクもカップCに供給することができ、これら経路上の清掃を行うことができる。
[0084]
 その後に制御部90により第1蒸気供給弁14および第2蒸気供給弁15が閉成されるとともにエアポンプ42が駆動停止にされることで、ミルクフォームの注出工程、すなわち、蒸気とミルク原液と圧縮空気をミキシング手段(ミキシング部50)に供給して当該ミキシング手段(ミキシング部50)により製造されて泡立てられた泡立ちミルクをフォーミング手段(フォーミング部60)に供給して当該フォーミング手段(フォーミング部60)に製造されたミルクフォームをノズル手段(ノズル部70)を介して注出するミルクフォームの注出工程が終了する。
[0085]
(2)スチームドミルクの注出工程
 この工程では、制御部90により第1蒸気供給弁14が開成されるとともにチューブポンプ23が駆動され、第2蒸気供給弁15が閉成されているとともにエアポンプ42が停止されている。
[0086]
 制御部90の指令によりチューブポンプ23が駆動されると、原液貯蔵部20では、BIB21内のミルク原液が所定量圧送される。BIB21から圧送されたミルク原液は、チューブ22を通過した後にソケット27の原液案内部273の原液通路273aを通過して原液流入口313に至る。原液流入口313はボール弁36により閉塞されているが、BIB21から圧送されるミルク原液の圧力によりボール弁36が付勢手段37の付勢力に抗して前方に向けて退避移動する。これにより原液流入口313および第1開口351は開放され、ミルク原液は、原液流入口313および第1開口351を通じて原液流出通路331に至り、この原液流出通路331を通過して原液供給管26を通過する。この原液供給管26を通過するミルク原液は、ミキシング部50の原液導入通路531に至る。
[0087]
 そして、第1蒸気供給弁14が開成されていることで蒸気タンク11で生成された加圧蒸気は、第1蒸気供給管12を通過してミキシング部50の蒸気導入通路511に至る。また、エアポンプ42が駆動されることで、圧縮空気が空気供給管41を通過してミキシング部50の空気導入通路541に至る。
[0088]
 ミキシング部50においては、蒸気導入通路511を通過した加圧蒸気がオリフィス部55を通過することで減圧されて流速が増大した状態でミキシング通路521を通過することにより、原液導入通路531のミルク原液がベンチュリー効果でミキシング通路521に至り、加圧蒸気により加熱されるとともに蒸気と混合してスチームドミルクとなる。この場合、エアポンプ42が停止しており、空気導入通路541から圧縮空気が進入することがない、つまり、蒸気と混合して製造された液状のスチームドミルクが空気と混合されることがないので、液状のスチームドミルクが泡立つことがない。このようにしてミキシング部50にて生成されたスチームドミルクは、飲料送出管80を通過してフォーミング部60の飲料導入通路611に至る。
[0089]
 フォーミング部60においては、飲料導入通路611を通過するスチームドミルクが該飲料導入通路611の屈曲部位611aにて流路変更され、該屈曲部位611aにおける通路壁面に当接するがスチームドミルクが泡を含まないことから泡立ちがない。すなわち、 フォーミング部60の飲料導入通路611と屈曲部位611aとがスチームドミルクで満たされるとともにスチームドミルクが空気を含まないので、泡立つことがない。そして、スチームドミルクは、飲料導出通路621を通過してノズル部70に送出される。
[0090]
 ノズル部70に送出されたスチームドミルクは、ノズル室711に一時的に貯留され、飲料案内部72の平板状部材721間を通過する。そして、ノズル蓋体70bに設けられた蒸気放出部74や、放出通路713から蒸気等の一部が放出されるので、ノズル室711に一時的に貯留されたスチームドミルクは、平板状部材721間を通過した後に吐出通路712を通過して吐出口715よりカップCに吐出される。
[0091]
 このようにして所定量のスチームドミルクを供給した後、制御部90により第2蒸気供給弁15が開成されるとともにエアポンプ42が駆動される。なお、第1蒸気供給弁14は開成を維持している。
[0092]
 第2蒸気供給弁15が開成されることで、蒸気タンク11で生成された加圧蒸気は、第2蒸気供給管13を通過して逆止弁構成部30の蒸気流入通路321に至る。ここで逆止弁構成部30においては、チューブポンプ23の駆動停止によりBIB21からミルク原液が圧送されることがないので、ボール弁36により原液流入口313が閉塞されている。逆止弁構成部30において、蒸気流入通路321の加圧蒸気は、弁体収容部34に至り、ボールガイド35の周囲を通過しつつ噴出孔353よりボール弁36の表面に噴出される。ボール弁36の表面に噴出された加圧蒸気は、ボール弁36の表面に付着していたミルク原液とともに原液流出通路331を介して原液供給管26を通過し、ミキシング部50の原液導入通路531に至る。そして、原液導入通路531の加圧蒸気(ミルク原液とともに逆止弁構成部30から供給された加圧蒸気)は、第1蒸気供給管12を介してミキシング部50に供給される加圧蒸気や空気供給管41を介してミキシング部50に供給される圧縮空気と混合して通路上に付着するミルクとともにフォーミング部60を通過する。
[0093]
 このようにしてフォーミング部60を通過した加圧蒸気等は、ノズル部70のノズル室711にて滞留する泡と一緒にミルクを流し、吐出口715よりカップCに供給される。 これにより逆止弁構成部30からノズル部70の吐出口715に至る各部位に残ったミルクもカップCに供給することができ、これら経路上の清掃を行うことができる。
[0094]
 その後に制御部90により第1蒸気供給弁14および第2蒸気供給弁15が閉成されるとともに、エアポンプ42が駆動停止にされることで、スチームドミルクの注出工程、すなわち、蒸気とミルク原液をミキシング手段(ミキシング部50)に供給して当該ミキシング手段(ミキシング部50)により製造された液状のスチームドミルクをノズル手段(ノズル部70)を介して注出する液状のスチームドミルクの注出工程が終了する。
[0095]
 かかる構成の飲料ディスペンサ1(図1参照)において、前扉1bに設けた飲料選択ボタン1cによりミルク入り飲料(ホットミルク)が選択された際、制御部90はミルクフォームの注出工程を実行したうえで液状のスチームドミルクの注出工程を実行する。これにより、カップC内には最初に注出されたミルクフォームが層として堆積しており、次いで注出される液状のスチームドミルクは層として堆積したミルクフォームの上に注出することなる。したがって、液状のスチームドミルクをカップCに注出する段階ではカップC内にミルクフォームが堆積しているので、液状のスチームドミルクがカップCの底面に直接衝突して飛び跳ねるのが抑制される。また、液状のスチームドミルクが層状のミルクフォームを貫いてカップCの底面に衝突することにより飛び跳ねたとしてもミルクフォームにより覆われていることから空気を巻き込んで泡となるのが抑制され、仮に泡が生じたとしても少なくとも一塊の泡の群が生じることはない。そして、層状のミルクフォームの上に注出された液状のスチームドミルクはミルクフォームを貫いてミルクフォームの下に潜り込むので、カップC内のホットミルクの表面は良質のミルクフォームで覆われることから良好な飲料品質を保つことができる。
[0096]
 ここで、前述した飲料ディスペンサ1はホットミルクを提供するものとして述べたが、周知のコーヒーユニットを追加装備することによりカプチーノ、カフェオレなどのミルク入り飲料を提供することができるものである。この場合、コーヒーユニットは、コーヒー豆キャニスタから切り出された所定量のコーヒー豆をミルで粉砕して挽き豆としたうえで耐圧構造の抽出室に供給し、抽出室を加圧した状態で圧縮された挽き豆にポンプにより加圧した高温の湯を通過させることによって濃厚なコーヒー液を抽出し、このコーヒー液をコーヒーノズルを介してカップCに注出するものとすることができる。そして、カプチーノが選択された場合にはミルクフォーム、スチームドミルクの順にカップCに注出した後、コーヒーユニットからコーヒー液をカップCに注出する一方、カフェオレが選択された場合にはスチームドミルクをカップCに注出した後、コーヒーユニットからコーヒー液をカップCに注出すればよい。
[0097]
 次に、図22は、フォーミング部60の変形例を示す断面図である。ここで例示するフォーミング部60Aは、図16、図17に示したフォーミング部60と同様に、飲料送出管80に接続される飲料導入部61と、ノズル部70に接続される飲料導出部62とを有しており、図16、図17と同一のものには同一の符号を付して重複する説明を割愛する。
[0098]
 図22に示すフォーミング部60Aが、図16、図17に示したフォーミング部60と相違する点は、飲料導出部62の先端部位である飲料導出口(吐出口)622の肉厚を、飲料導出口(吐出口)622よりも上流の飲料導出通路621の肉厚よりも大きくした点である。つまり、飲料導出口(吐出口)622の管径φD0を、飲料導出口(吐出口)622よりも上流の飲料導出通路621の管径φD1に対して小さくしている。この飲料導出口(吐出口)622は、ノズル本体70aの内部(ノズル室711)に進入してスチームドミルク或いはフォームミルクの吐出口となるものであり、フォーミング部60とノズル部70を連係するものである。
[0099]
 このようにフォーミング部60Aの飲料導出部62の先端部位である飲料導出口(吐出口)622の管径φD0を、飲料導出口(吐出口)622よりも上流の飲料導出通路621の管径φD1に対して小さくしていることから、ノズル本体70aの内部(ノズル室711)に吐出されるスチームドミルク或いはフォームミルクに余分な泡が生じるのを抑制することができる。つまり、飲料導出口(吐出口)622の管径が大きい場合(管径φD1以上)にはスチームドミルク或いはフォームミルクが空気に触れる面積が大きくなることから空気を巻き込んで余分な泡が生じるのに対し、飲料導出口(吐出口)622の管径φD0をφD1より小さくするとスチームドミルク或いはフォームミルクが空気に触れる面積が小さくなるので余分な泡が生じるのを抑制することができるものである。
[0100]
 次に、図23は、ノズル部70の変形例を示す断面図である。ここで例示するノズル部70Aは、図18乃至図20に示したノズル部70と同様に、ノズル本体70aの底部が基端から先端に向かうに連れて漸次下方に傾斜するとともにノズル蓋体70bに設けた連結管部73にはノズル本体70aの内部に連通する中空部731が形成してあり、フォーミング部60Aの飲料導出部62の先端部位である飲料導出口(吐出口)622の進入を許容するものであり、図18乃至図20に示したノズル部70と同一のものには同一の符号を付して重複する説明を割愛する。
[0101]
 図23に示すノズル部70Aが、図18乃至図20に示したノズル部70と相違する点は、ノズル本体70aにおける基端部位側の底部に傾斜面70aaを設けた点である。すなわち、前記傾斜面70aaは、フォーミング部60Aの飲料導出部62の先端部位である飲料導出口(吐出口)622に対峙する部位に相当し、前記飲料導出口(吐出口)622から吐出されるスチームドミルク或いはミルクフォームが衝突する角度が、少なくとも45度より小さい鋭角となるように形成した点である。
[0102]
 このようにノズル本体70aの基端部位側の底部におけるフォーミング部60Aの飲料導出部62の先端部位である飲料導出口(吐出口)622に対峙する部位に傾斜面70aaを設け、前記飲料導出口(吐出口)622から吐出されるスチームドミルク或いはミルクフォームが衝突する角度が、少なくとも45度より小さい鋭角となるように形成したことにより、スチームドミルク或いはミルクフォームの衝突による余分な泡の発生を抑制することができる。すなわち、図18乃至図20に示したノズル部70のように飲料導出口(吐出口)622から吐出されるスチームドミルク或いはミルクフォームが衝突する部位の角度が直角の場合にはスチームドミルク或いはミルクフォームが衝突により余分な泡が生じるのに対して、飲料導出口(吐出口)622から吐出されるスチームドミルク或いはミルクフォームが衝突する角度を少なくとも45度より小さい鋭角となるように形成したことによりスチームドミルク或いはミルクフォームの衝突による余分な泡の発生を抑制することができるものである。
[0103]
 前述したように、この実施の形態にかかる飲料ディスペンサにおいては、ミルク原液を冷却保存する原液貯蔵手段(原液貯蔵部20)と、加温した蒸気を供給する蒸気供給手段(蒸気供給部10)と、圧縮空気を供給する空気供給手段(空気供給部40)と、蒸気供給手段(蒸気供給部10)からの蒸気、原液貯蔵手段(原液貯蔵部20)からのミルク原液、空気供給手段(空気供給部40)からの圧縮空気が供給されるように形成され、蒸気とミルク原液が供給された際には蒸気とミルク原液とを混合して温められた液状のスチームドミルクを製造する一方、蒸気とミルク原液と圧縮空気が供給された際には蒸気とミルク原液と圧縮空気を混合して蒸気により温められるとともに圧縮空気により泡立てられた泡付きミルクを製造するミキシング手段(ミキシング部50)と、ミキシング手段(ミキシング部50)により製造された温められた液状のスチームドミルクを注出するノズル手段(ノズル部70)と、ミキシング手段(ミキシング部50)から供給される泡立てられた泡付きミルクの泡立ちを増大してミルクフォームを製造するフォーミング手段(フォーミング部60)と、フォーミング手段(フォーミング部60)により製造されたミルクフォームを注出するノズル手段(ノズル部70)と、蒸気とミルク原液をミキシング手段(ミキシング部50)に供給して当該ミキシング手段(ミキシング部50)により製造された液状のスチームドミルクをノズル手段(ノズル部70)を介して注出する液状のスチームドミルクの注出工程および蒸気とミルク原液と圧縮空気をミキシング手段(ミキシング部50)に供給して当該ミキシング手段(ミキシング部50)により製造されて泡立てられた泡付きミルクをフォーミング手段(フォーミング部60)に供給して当該フォーミング手段(フォーミング部60)により製造されたミルクフォームをノズル手段(ノズル部70)を介して注出するミルクフォームの注出工程を有し、ミルク入り飲料が選択された際に液状のスチームドミルクの注出工程とミルクフォームの注出工程を実行して飲料容器(カップC)にミルク入り飲料を注出する制御手段(制御部90)を備えた飲料ディスペンサにおいて、前記制御手段(制御部90)は、ミルク入り飲料が選択された際にミルクフォームの注出工程を実行したうえで液状のスチームドミルクの注出工程を実行するにより、液状のスチームドミルクを飲料容器に注出する段階では飲料容器内にミルクフォームが層として堆積しており、このミルクフォームの層により飲料容器に注出される液状のスチームドミルクが飲料容器に直接衝突して飛び跳ねるのを抑制することができ、また、液状のスチームドミルクが層状のミルクフォームを貫いて飲料容器に衝突することにより飛び跳ねたとしてもミルクフォームにより覆われていることから空気を巻き込んで泡となるのが抑制され、少なくとも一塊の泡の群が生じることを防止することができる。そして、層状のミルクフォームの上に注出された液状のスチームドミルクはミルクフォームを貫いてミルクフォームの下に潜り込むので、飲料容器内のホットミルクの表面は良質のミルクフォームで覆われることから良好な飲料品質を保つことができるものである。
[0104]
 なお、前述した実施の形態では、ミキシング部50で製造されたスチームドミルクを、ミルクフォームを製造するフォーミング部60を経由してノズル部70からカップCに注出するものについて説明したが、飲料送出管80に切換弁を設けて当該飲料送出管80から分岐する分岐管によりスチームドミルクを、フォーミング部60を経由することなくカップCに注出することもできるものである。したがって、本発明は実施の形態に限定されるものではない。

符号の説明

[0105]
 1…飲料ディスペンサ、2…保冷庫、10…蒸気供給部(蒸気供給手段)、20…原液貯蔵部(原液貯蔵手段)、40…空気供給部(空気供給手段)、50…ミキシング部(ミキシング手段)、60…フォーミング部(フォーミング手段)、70…ノズル部(ノズル手段)、90…制御部(制御手段)、C…カップ(飲料容器)。

請求の範囲

[請求項1]
 加温した蒸気とミルク原液と空気とを混合して製造された泡状のミルクフォームおよび加温した蒸気とミルク原液とを混合して製造された液状のスチームドミルクを飲料容器に注出して飲料容器内の上層にミルクフォームを盛ってなるミルクフォームとスチームドミルクを含むミルク入り飲料を提供するミルク入り飲料注出方法であって、ミルクフォームを飲料容器に注出した後、液状のスチームドミルクを飲料容器に注出することを特徴とするミルク入り飲料注出方法。
[請求項2]
 ミルク原液を冷却保存する原液貯蔵手段と、加温した蒸気を供給する蒸気供給手段と、圧縮空気を供給する空気供給手段と、蒸気供給手段からの蒸気、原液貯蔵手段からのミルク原液、空気供給手段からの圧縮空気が供給されるように形成され、蒸気とミルク原液が供給された際には蒸気とミルク原液とを混合して温められた液状のスチームドミルクを製造する一方、蒸気とミルク原液と圧縮空気が供給された際には蒸気とミルク原液と圧縮空気を混合して蒸気により温められるとともに圧縮空気により泡立てられた泡付きミルクを製造するミキシング手段と、ミキシング手段により製造された温められた液状のスチームドミルクを注出するノズル手段と、ミキシング手段から供給される泡立てられた泡付きミルクの泡立ちを増大してミルクフォームを製造するフォーミング手段と、フォーミング手段により製造されたミルクフォームを注出するノズル手段と、蒸気とミルク原液をミキシング手段に供給して当該ミキシング手段により製造された液状のスチームドミルクをノズル手段を介して注出する液状のスチームドミルクの注出工程および蒸気とミルク原液と圧縮空気をミキシング手段に供給して当該ミキシング手段により製造されて泡立てられた泡付きミルクをフォーミング手段に供給して当該フォーミング手段により製造されたミルクフォームをノズル手段を介して注出するミルクフォームの注出工程を有し、ミルク入り飲料が選択された際に液状のスチームドミルクの注出工程とミルクフォームの注出工程を実行して飲料容器にミルク入り飲料を注出する制御手段を備えた飲料ディスペンサにおいて、前記制御手段は、ミルク入り飲料が選択された際にミルクフォームの注出工程を実行したうえで液状のスチームドミルクの注出工程を実行することを特徴とする飲料ディスペンサ。
[請求項3]
 請求項2に記載の飲料ディスペンサにおいて、ノズル手段は、ミキシング手段或いはフォーミング手段から供給される温められた液状のスチームドミルク或いはミルクフォームを一時的に貯えて蒸気を抜く容器として形成され、当該容器の底部が液状のスチームドミルク或いはミルクフォームが供給される部位である基部から離隔した先端に向かうに連れて漸次下方に傾斜してなるとともにその先端に液状のスチームドミルク或いはミルクフォームを注出するノズル部が形成され、前記容器における液状のスチームドミルク或いはミルクフォームが衝突する壁面の角度を鋭角に形成したことを特徴とする飲料ディスペンサ。
[請求項4]
 請求項3に記載の飲料ディスペンサにおいて、フォーミング手段とノズル手段の容器とを連係する管径に対し、容器に吐出する吐出口の口径を小さくしたことを特徴とする飲料ディスペンサ。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]

[ 図 15]

[ 図 16]

[ 図 17]

[ 図 18]

[ 図 19]

[ 図 20]

[ 図 21]

[ 図 22]

[ 図 23]