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1. WO2012070604 - VEHICLE-MOUNTED APPLICATION MANAGEMENT DEVICE AND VEHICLE-MOUNTED APPLICATION MANAGEMENT METHOD

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明 細 書

発明の名称 車載アプリケーション管理装置および車載アプリケーション管理方法

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003  

先行技術文献

特許文献

0004  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0005   0006  

課題を解決するための手段

0007   0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025  

図面の簡単な説明

0026  

発明を実施するための形態

0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13  

図面

1   2   3   4   5  

明 細 書

発明の名称 : 車載アプリケーション管理装置および車載アプリケーション管理方法

技術分野

[0001]
 本開示は、車両にて実行されるアプリケーションを管理する車載アプリケーション管理装置、および車載アプリケーション管理方法に関する。

背景技術

[0002]
 周知のように車両には、ナビゲーションシステムなどの車載情報処理装置いわゆる車載端末が、搭載されている。たとえばナビゲーションシステムは、経路検索や店舗案内などの各種の機能を、それら機能に対応するアプリケーションの実行に基づき提供する。たとえば経路検索を提供するためにナビゲーションシステムは、検索された経路に関する情報を、文字や画像または音声として出力する。またナビゲーションシステムには、目的地や経由地などの経路検索に必要な情報が、ユーザつまり運転者による選択操作や文字入力操作によって入力される。
[0003]
 ところで、車載端末から出力される表示情報や音声情報は、運転操作に影響を与えないようにする必要があるとともに、車載端末に入力される文字情報等の入力操作も、運転操作に影響を与えるような複雑なものであってはならない。そこで従来から、運転操作に影響を与えないように情報を入力させたり出力したりする車載端末が提案されている。その一例として特許文献1は、車載端末つまりアプリ実行装置を開示する。このアプリ実行装置が備えるアプリ制御部は、車両の走行状態を検出する検出部によって検出された車両の走行状態に応じて、アプリ記憶部に記憶されているアプリケーションの動作を制御する。すなわち車両走行中であることが検出された場合、アプリ制御部は、車両走行中の機能制限が予め設定されていないアプリケーションを、終了させる。これによって車両走行中、運転操作に影響を与えるおそれのあるアプリケーションは、終了される。よってアプリケーションが、運転操作に影響を与えることも未然に防止される。

先行技術文献

特許文献

[0004]
特許文献1 : 特開2005-28997号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0005]
 このように特許文献1記載の車載端末によれば、アプリケーションが運転操作に影響を与えるおそれは、確かに回避される。しかしながら、車両走行に対する機能制限が予め設定されていないアプリケーションを、車両走行の都度たとえば一律に終了させてしまうと、途中まで動作していたアプリケーションが突然終了されてしまうことがあり、そうなるとアプリケーションの利便性が大きく損なわれかねない。このようなことから近年の車載端末に関して、アプリケーションの実行が運転操作に影響を与えないことと、アプリケーションからの機能提供が阻害されないこととの好適な両立について種々の検討がなされている。
[0006]
 本開示の目的は、車両に搭載された情報端末にて実行されるアプリケーションが運転操作に与える影響を回避しつつ、アプリケーションの利便性を維持することができる車載アプリケーション管理装置を提供することにある。さらに車載アプリケーション管理方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0007]
 本開示の一側面によれば車載アプリケーション管理装置が提供され、車載アプリケーション管理装置は、車両に搭載された情報端末にて実行されるアプリケーションを管理する。前記車載アプリケーション管理装置は、管理部を有する。前記管理部は、前記車両の状態である車両状態を検出しつつ、前記アプリケーションの実行に伴って付与される入力情報の伝送路と、前記アプリケーションの実行に伴って出力される出力情報の伝送路とのうちの少なくとも一方の断続を、前記検出される車両状態に基づき管理するように構成される。
[0008]
 このような構成によれば、アプリケーションに付与される入力情報の伝送路や、アプリケーションから出力された出力情報の伝送路は、車両状態に対応して管理される。このことから車両状態に応じて、アプリケーションへの入力情報の伝達を規制したり、アプリケーションからの出力情報の伝達を規制したりすることができる。すなわちアプリケーションの実行状態が維持されつつ、アプリケーションへの入出力が規制されるに過ぎないことになる。このため、アプリケーションへの入出力が規制されるとしても、アプリケーションの動作自体は継続性を持って維持される。これによって、車両状態が一旦アプリケーションを規制させる状態になったとしても、規制状態が解消されることでアプリケーションを引続き利用することが可能になる。その結果、車両に搭載される情報端末にて実行されるアプリケーションが運転操作に与える影響を防ぎつつ、アプリケーションの利便性を維持することができる。
[0009]
 またたとえばアプリケーションが、利便性を有する一方、運転操作に与える影響が十分考慮されていない場合でも、車載アプリケーション管理装置は、アプリケーションへの入出力情報を車両状態に基づき管理することができる。このことから、運転操作に与える影響が十分考慮されていないアプリケーションでも、情報端末にて利用することができる。
[0010]
 本開示の一態様では前記車両には、前記出力情報を、知覚可能な情報に変換して出力する出力装置が搭載される。前記管理部は、前記出力装置に対する前記出力情報の伝送路の断続を、管理するように構成される。
[0011]
 たとえばアプリケーションは、車両に搭載されることが一般的であるディスプレイやスピーカなどの出力装置を通じて、運転者の知覚に作用する情報を出力するような場合がある。上記構成によれば、このようなアプリケーションに関して知覚に作用するそれら出力装置からの出力情報を、たとえば車両状態に対応して運転者の運転操作に影響を与えないような態様で出力するように管理することができる。
[0012]
 本開示の一態様では前記入力情報は、前記アプリケーションに付与される。前記管理部は、前記アプリケーションに付与される前記入力情報の伝送路の断続を、管理するように構成される。
[0013]
 このような構成によれば、アプリケーションへの入力情報を断続するような管理を通じて、アプリケーションへの操作が規制される。よってアプリケーションは、運転操作に影響を与えることがないようにすることができる。
[0014]
 本開示の一態様では前記管理部と前記情報端末とは、両者で一体として設けられている。
[0015]
 このような構成によれば管理部は、管理部自身と一体として設けられている情報端末で実行されるアプリケーションに対応する入出力情報を、車両状態に応じ管理する。このため、情報端末によるアプリケーションの実行は、運転操作へ影響を与えることが回避される。よって情報端末は、車両にて好適に利用できる。これによって、車両への情報端末の搭載可能性が高められる。車載アプリケーション管理装置の利用可能性が、高められる。
[0016]
 本開示の一態様では前記情報端末は、外部から前記管理部に接続されるように構成される。
[0017]
 このような構成によれば、管理部に外部接続される情報端末で実行されるアプリケーションに対応する入出力情報が、車両状態に応じて管理される。たとえば情報端末が、車載用ではなく、車両運転操作への影響を考慮した動作をすることができない場合がある。このような情報端末を利用する場合でも上記構成によれば、アプリケーションの入出力情報を、車両状態に応じて管理することができる。よって、車両運転操作に影響を与えないようにさせつつ、外部接続される情報端末を車両にて利用することができる。
[0018]
 本開示の一態様では前記管理部は、前記情報端末にて適正に動作することが認定されたアプリケーションが登録されるリストを有する。前記管理部は、前記リストに登録されていないアプリケーションについて、前記伝送路の断続を管理するように構成される。
[0019]
 このような構成によれば管理部は、リストに記載されていないアプリケーションの伝送路の断続を、車両状態に応じて管理をする。このため、適正動作をするアプリケーションに対する管理が不要になる。つまり適正動作が認定されていないアプリケーションの入出力情報の伝送路を断続する管理が、効率良く行える。
[0020]
 なお適正動作するアプリケーションは、リストに記載されていない場合があってもよい。アプリケーションが、適正動作をするとの認定を得てリストに掲載されるまでには、通常は時間を要する。このためリストに掲載されるよりも先に、適正動作するアプリケーションが配布されることもある。配布後、リストが更新されることによって新しくリストに掲載されたアプリケーションは、断続の管理の対象から除外される。
[0021]
 本開示の一態様では前記検出される車両状態は、前記車両の走行速度であるか、あるいは前記車両が走行停止状態であるか否かである。
[0022]
 このような構成によれば管理部は、車両の走行速度に応じて、あるいは車両走行停止状態か否かに応じて、アプリケーションの入出力情報を管理することができる。よって管理部は、たとえば車両走行中には車両運転操作への影響を与えないように、アプリケーションの入出力を遮断する。一方、車両停車中には管理部は、アプリケーションの入出力を規制しないようにすることができる。これによって管理部は、車両運転操作へのアプリケーションの影響を回避しつつ、アプリケーションの利便性を維持することができる。
[0023]
 本開示の一態様では前記アプリケーションは、外部から前記車両に配信される。
[0024]
 配信されるアプリケーションには、利便性がある一方で、車両運転操作への影響が考慮不十分であったり、そもそも考慮されていなかったりするものもある。しかし上記構成によれば、そのようなアプリケーションも、車両運転操作に影響を与えないようにしつつ車両にて利用できる。これによって、アプリケーションの用途の自由度が高められる。車載される情報端末に対する、アプリケーションの提供量の増加を促進させることもできる。
[0025]
 本開示の別の側面によれば、車載アプリケーション管理方法が提供され、車載アプリケーション管理方法は、車両に搭載された情報端末にて実行されるアプリケーションを管理する。前記車載アプリケーション管理方法は、前記車両の状態である車両状態を取得することと;前記アプリケーションの実行に伴って付与される入力情報の伝送路と、前記アプリケーションの実行に伴って出力される出力情報の伝送路とのうちの少なくとも一方の断続を、前記取得された車両状態に基づき管理することとを備える。

図面の簡単な説明

[0026]
[図1] 本開示に係る車載アプリケーション管理装置が設けられる車両を具体化した、一実施形態の概略構成を示すブロック図。
[図2] 図1の車載アプリケーション管理装置が、アプリケーションに対する走行規制を実行する場合の処理工程を示すフローチャート。
[図3] 図1の車載アプリケーション管理装置が、アプリケーションに対する走行規制を解除する場合の処理工程を示すフローチャート。
[図4] 図1の車載アプリケーション管理装置の、動作例を示すブロック図。
[図5] 他の実施形態の概略構成を示すブロック図。

発明を実施するための形態

[0027]
 図1~図4は、本開示にかかる車載アプリケーション管理装置を具体化した一実施形態を説明する。まず車載アプリケーション管理装置の概要を説明する。
[0028]
 図1に示すように、車両1に搭載される情報端末としての車載端末10は、車載アプリケーション管理装置を構成する。車両1の外部には、車載端末10に対して無線通信可能なセンタとしての情報センタ2が存在する。車載端末10は、情報センタ2から配信される配信型アプリケーション3を実行することによって、配信型アプリケーション3によってサービスされる機能を、運転者等に提供する。車載端末10は、車両走行中には、配信型アプリケーション3が提供する機能や動作を規制するいわゆる走行規制を行う。このような走行規制は、配信型アプリケーション3の動作や機能が、走行中の車両1への運転操作に影響を与えないようにするために行われる。配信型アプリケーション3は、通常、走行規制がない通常動作モードで実行され、走行規制が必要になる際には、走行規制に対応する走行規制モードで実行される。走行規制モードで配信型アプリケーション3が実行されることによって、配信型アプリケーション3に組込まれている走行規制機能が実行されると、走行規制は実施される。このような走行規制機能としては、運転者の注意を引くような画面遷移を禁止したり、操作要求などを禁止したりする機能などがある。しかし、配信型アプリケーション3に組込まれている走行規制機能が不十分な場合があるし、また配信型アプリケーション3が車載用途に限られない汎用であるために走行規制機能がそもそも配信型アプリケーション3に組込まれていない場合もある。そこで本実施形態の車載端末10は、走行規制機能が不十分であったり走行規制機能が組込まれていなかったりする配信型アプリケーション3を、強制的に走行規制するいわゆる強制的な走行規制モードを実行する。
[0029]
 ところで、走行規制が不十分な配信型アプリケーション3や、走行規制がなされない汎用な配信型アプリケーション3は、つまり走行規制が適正に行われないだけで、車両1における利用が有用であることも少なくない。そのような有用な配信型アプリケーション3を、車載端末10で適正に利用することは、アプリケーションの利便性の向上を通じて車載端末10の利用価値を高める。ひいては運転者等の利便性の向上に資する。そこで本実施形態が扱う配信型アプリケーション3は、適正な走行規制を行うことのできないアプリケーションも含む。
[0030]
 情報センタ2は、複数の配信型アプリケーション3や審査済リスト4を、配信可能に保持するとともに、それらの配信を管理する。情報センタ2は、車載端末10から、配信型アプリケーション3の配信要求を受ける。すると車載端末10は、配信要求に対応する配信型アプリケーション3を、配信要求元の車載端末10に、無線通信や有線通信などを用いたデータ通信によって伝送する。情報センタ2は、配信型アプリケーション3を配信する際、審査済リスト4を参照する。情報センタ2は、前記配信型アプリケーション3が審査済リスト4に登録されていると判断した場合には、配信型アプリケーション3に審査済情報を付加して、車載端末10に配信する。
[0031]
 審査済リスト4は、車両走行中に適正な走行規制を行う機能が組込まれている配信型アプリケーション3を、識別可能な情報を記録している。たとえば配信型アプリケーション3毎に唯一付与される識別番号が、走行規制を行う機能が組込まれている配信型アプリケーション3を識別可能な情報である。つまり審査済リスト4は、識別番号を記録する。審査済リスト4には、車両走行中に適正な走行規制を行う機能を組込んであることが、所定ルールに則って行われる審査で確認された配信型アプリケーション3の識別番号のみが、登録される。つまり本実施形態における「審査」は、配信型アプリケーション3が、車両走行中に適正な走行規制を行う機能を組込んであるか否かを確認する。情報センタ2は、審査済リスト4を参照することによって、配信型アプリケーション3に適正な走行規制の機能が組込まれているか否か判断することができる。情報センタ2が、適正な走行規制を行う機能を組込んだ配信型アプリケーション3を保持するとき、配信型アプリケーション3の識別番号は、審査済リスト4に追加される。既に情報センタ2に保持されているが審査済リスト4には記録されていなかった配信型アプリケーション3が、その後の審査で適正な走行規制を行う機能が組込まれているアプリケーションであると確認されたときにも、審査済リスト4には、配信型アプリケーション3の識別番号が追加される。このときには、配信型アプリケーション3が審査済リスト4に登録された後、配信型アプリケーション3が更新されることによって、審査済情報を付加した配信型アプリケーション3が車載端末10に配信される。
[0032]
 車両1は、いわゆる移動体としての自動車などからなる。そして車両1には、たとえば車載情報端末としてのナビゲーションシステムである車載端末10が搭載されている。すなわち本実施形態の車載端末10は、全地球測位システム(GPS)等を利用して車両1の現在位置を検出する。車載端末10は、検出された現在位置に基づき、予め記憶された地図情報を参照することによって、運転者に走行目的地までの車両1の走行経路等の案内を行う。また車両1には、車両1の速度や加速度あるいはエンジン回転数や温度などの測定値を、各種センサから取得する車両ECU20が設けられている。さらに車両1は、スイッチ21とスピーカ22とディスプレイ23とを有する。スイッチ21は、運転者による操作に応じた操作情報を出力する操作ボタンやタッチパネルなどである。スピーカ22は、車載端末10から出力される音声情報を、運転者が知覚可能な音にして出力する。ディスプレイ23は、車載端末10から出力される文字情報や画像情報を、運転者が知覚可能な態様で画面に表示する。
[0033]
 車両ECU20は、取得した車両1の速度や加速度、エンジン回転数や温度などの値を、CAN(Controller Area Network)などの制御系の車載ネットワークなどを介して、車載端末10に伝達することが可能になっている。
[0034]
 スイッチ21は、LIN(Local interconnect network)などの車載ネットワークや信号線を介して、車載端末10に操作情報を伝達可能になっているとともに、車載端末10から指示情報を取得可能になっている。これによってスイッチ21は、操作情報を出力して車載端末10に入力させるとともに、スイッチ21が操作を受け付けるか否かを運転者などに色などで示すために前記スイッチ21の色を変更させる指示情報が車載端末10から入力される。
[0035]
 スピーカ22やディスプレイ23には、それぞれイーサーネット(登録商標)などの情報系の車載ネットワークや信号線を介して、車載端末10から対応する音声情報や文字情報や画像情報などがそれぞれ入力される。
[0036]
 次に、本実施形態の車載アプリケーション管理装置の構成を説明する。
[0037]
 車載端末10には、各種演算処理を実行するCPU、各種制御プログラムを格納するROM、データ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAM、メモリ(不揮発性メモリを含む記憶装置)等を有するマイクロコンピュータ(図示略)が設けられている。そして車載端末10には、このマイクロコンピュータによる情報処理を含むかたちで構成される各種のプラットホームが設けられている。すなわち車載端末10には、各種車載ネットワークを介したデータ通信や信号線を介した信号の入出力を管理する入出力機能プラットホーム11と、配信型アプリケーション3を実行処理する情報端末としての実行プラットホーム12と、配信型アプリケーション3に対する走行規制を管理する配信プラットホーム13とが設けられている。
[0038]
 実行プラットホーム12は、配信プラットホーム13から配信型アプリケーション3を受取るとともに、前記受取った配信型アプリケーション3を実行可能になっている。実行プラットホーム12は、複数の配信型アプリケーション3を受取り、図示しない記憶装置等にそれぞれ保持することができるとともに、複数の配信型アプリケーション3をそれぞれ実行処理することができる。実行プラットホーム12は、実行処理された配信型アプリケーション3に与えられる入力情報を、配信プラットホーム13から受取る一方、配信型アプリケーション3が出力する出力情報を、配信プラットホーム13に伝達する。入力情報には、上述の操作情報が含まれ、出力情報には上述の指示情報、音声情報、文字情報、および画像情報のうちの少なくとも1つが含まれる。配信プラットホーム13は、配信型アプリケーション3の出力情報に、前記配信型アプリケーション3を識別可能な識別番号を付与する。
[0039]
 入出力機能プラットホーム11には、車両ECU20と配信プラットホーム13との間で情報伝達を可能にする車速取得モジュール110と、スイッチ21と配信プラットホーム13との間の情報伝達を可能にする伝送路としての入力制御モジュール111とが設けられている。入出力機能プラットホーム11には、スピーカ22に配信プラットホーム13からの情報伝達を可能にする伝送路としての音声制御モジュール112と、ディスプレイ23に配信プラットホーム13からの情報伝達を可能にする伝送路としての表示制御モジュール113とが設けられている。
[0040]
 車速取得モジュール110は、CANなどの制御系の車載ネットワークを介して接続される車両ECU20から、車両1の速度である車速を取得するとともに、前記取得した車速を、配信プラットホーム13に伝達する。
[0041]
 入力制御モジュール111は、LINなどの車載ネットワークや信号線を介して接続されるスイッチ21から、操作情報を取得するとともに、取得した操作情報を、配信プラットホーム13に伝達する。一方、入力制御モジュール111は、配信プラットホーム13から伝達される指示情報を、スイッチ21に伝達する。入力制御モジュール111は、所定条件に応じて、情報の伝達を中止することができる。すなわち入力制御モジュール111は、所定条件の下、取得した操作情報を、配信プラットホーム13へ伝達しないようにしたり、逆に配信プラットホーム13から伝達される指示情報を、スイッチ21に伝達しないようにしたりすることができる。本実施形態の入力制御モジュール111は、指示情報に含まれている配信型アプリケーション3の識別番号を識別可能であるとともに、操作情報には、対応する配信型アプリケーション3の識別番号を付与可能になっている。これによって、たとえば識別番号を条件にして、入力制御モジュール111は取扱う操作情報および指示情報を、伝送したり中断したりするように管理(断続管理)することができる。
[0042]
 音声制御モジュール112は、配信プラットホーム13から伝達された音声情報を、スピーカ22に伝達する一方、表示制御モジュール113は、配信プラットホーム13から伝達された文字情報や画像情報を、ディスプレイ23に伝達させる。音声制御モジュール112と表示制御モジュール113は、所定条件に応じて、情報の伝達を中止することができる。すなわち音声制御モジュール112は、所定条件の下、配信プラットホーム13から伝達された音声情報を、スピーカ22に伝達しないようにしたり、表示制御モジュール113は、配信プラットホーム13から伝達された文字情報や画像情報を、ディスプレイ23に伝達しないようにしたりすることができる。本実施形態の音声制御モジュール112も、音声情報に含まれている配信型アプリケーション3の識別番号の識別が可能であるとともに、表示制御モジュール113も、文字情報や画像情報に含まれる配信型アプリケーション3の識別番号の識別が可能である。これによって、たとえば識別番号を条件にして、音声制御モジュール112や表示制御モジュール113は取扱う各情報を伝送したり中断したりする断続するように管理をすることができる。
[0043]
 実行プラットホーム12は、車両走行中に配信プラットホーム13にて生成される走行規制信号を配信プラットホーム13から受取ると、前記走行規制信号を実行中の配信型アプリケーション3に伝達する。走行規制の機能が組込まれている配信型アプリケーション3は、走行規制信号を受取ると、入力情報に対してたとえば無反応になるなどの規制を行うとともに、運転操作に影響を与えないように規制された出力情報を出力する。実行プラットホーム12は、配信型アプリケーション3を実行するし、またナビゲーションシステムとしての基本機能を提供するために車載端末10に予め搭載されている基本アプリケーションなども実行する。
[0044]
 配信プラットホーム13は、情報センタ2との間で各種のデータ通信を行う受信モジュール131と、管理部としての走行規制管理モジュール132と、ネイティブ機能利用モジュール133とを有する。走行規制管理モジュール132は、車速取得モジュール110から伝達される車速に応じて、走行規制信号を生成し、実行プラットホーム12などに伝達する。また走行規制管理モジュール132は、実行プラットホーム12で実行されている配信型アプリケーション3の情報を取得する。ネイティブ機能利用モジュール133は、実行プラットホーム12や入出力機能プラットホーム11それぞれとの間で、情報伝達が可能である。
[0045]
 受信モジュール131は、情報センタ2に配信型アプリケーション3の配信を要求するとともに、配信要求に応じて情報センタ2から配信された配信型アプリケーション3を取得し、実行プラットホーム12に伝達する。また受信モジュール131は、取得した配信型アプリケーション3に審査済情報が付加されている場合、前記配信型アプリケーション3の識別番号を、図示しない記憶装置などに保持されている車載用審査済リスト5に追加する。
[0046]
 走行規制管理モジュール132は、車速取得モジュール110から伝達された車両1の速度に基づき、車両1が走行中であるか否か、逆に言えば走行停止状態であるか否か判定する。走行規制管理モジュール132は、車両1が走行中であるとの判定、つまり走行停止状態ではないとの判定に基づき、走行規制信号を生成する。走行規制管理モジュール132は、生成した走行規制信号を、実行プラットホーム12に伝達する。その結果として走行規制管理モジュール132は、実行プラットホーム12で実行されている配信型アプリケーション3の走行規制を可能にさせる。走行規制管理モジュール132は、走行規制信号を生成する条件であるとき、車載用審査済リスト5と、実行プラットホーム12にて実行されている配信型アプリケーション3とを照合することで、車載用審査済リスト5に登録されていない未登録の配信型アプリケーション3の有無を検出する。そして未登録の配信型アプリケーション3が検出された場合、走行規制管理モジュール132は、未登録の配信型アプリケーション3の識別番号を、走行規制信号を生成する条件と同様の条件下で、ネイティブ機能利用モジュール133に伝達する。
[0047]
 ネイティブ機能利用モジュール133は、入力制御モジュール111から入力される操作情報を、入力情報として実行プラットホーム12に伝達する。一方、ネイティブ機能利用モジュール133は、配信型アプリケーション3の実行に伴って実行プラットホーム12を通じて出力される出力情報を、入出力機能プラットホーム11に伝達する。詳述すると、ネイティブ機能利用モジュール133は、出力情報に含まれる指示情報を入力制御モジュール111に伝達し、出力情報に含まれる音声情報を、音声制御モジュール112に伝達する。またネイティブ機能利用モジュール133は、出力情報に含まれる文字情報や画像情報を、表示制御モジュール113へ伝達する。
[0048]
 ネイティブ機能利用モジュール133は、走行規制信号が生成される条件で、走行規制管理モジュール132から、未登録の配信型アプリケーション3の識別番号の通知を受ける。そしてネイティブ機能利用モジュール133は、通知された識別番号に対応する配信型アプリケーション3への入力情報と、配信型アプリケーション3からの出力情報とを、それぞれ規制させる。具体的にはネイティブ機能利用モジュール133は、通知された識別番号を、入力制御モジュール111と音声制御モジュール112と表示制御モジュール113とにそれぞれ伝達する。これによって入力制御モジュール111は、通知された識別番号に対するスイッチ21の操作情報が、ネイティブ機能利用モジュール133へ出力されることを中止する。つまり入力制御モジュール111は、前記操作情報に基づく入力情報を、実行プラットホーム12に伝達させない。また入力制御モジュール111は、通知された識別番号に基づき、スイッチ21への指示情報の出力を中止する。つまり入力制御モジュール111は、配信型アプリケーション3からの出力情報に基づく指示情報を、スイッチ21に伝達させない。さらに音声制御モジュール112は、通知された識別番号に基づき、スピーカ22への音声情報の出力を中止する。つまり音声制御モジュール112は、配信型アプリケーション3からの出力情報に基づく音声情報を、スピーカ22に伝達させない。また表示制御モジュール113は、通知された識別番号に基づき、ディスプレイ23への文字情報および画像情報の出力を中止する。つまり表示制御モジュール113は、配信型アプリケーション3からの出力情報に基づく文字情報および画像情報を、スピーカ22に伝達させない。このように入力制御モジュール111と音声制御モジュール112と表示制御モジュール113とは、それぞれ通知された識別番号に対応する操作情報、指示情報、音声情報、文字情報、および画像情報に基づく入出力を規制する。
[0049]
 図2~図4は、本実施形態の車載アプリケーション管理装置の作用を説明する。
[0050]
 まず車載端末10は、運転者などの指示に応じて、配信型アプリケーション3の配信を情報センタ2に要求する。なおこの配信要求を行なうために、たとえば予め情報センタ2から車載端末10に、情報センタ2が配信可能なアプリケーションのリストが配信されている。運転者は、この配信可能リストからアプリケーションを選択する。車載端末10から配信要求を受けた情報センタ2は、要求された配信型アプリケーション3を配信するための準備をする。配信準備の際に情報センタ2は、配信準備の対象である配信型アプリケーション3が、審査済リスト4に登録されているか否か判断する。配信準備中の配信型アプリケーション3が審査済リスト4に登録されている場合、情報センタ2は、配信型アプリケーション3に審査済情報を付加して配信準備を終了する。一方、配信準備中の配信型アプリケーション3が審査済リスト4に登録されていない場合、情報センタ2は、配信型アプリケーション3に審査済情報を付加せずに、配信準備を終了する。情報センタ2は、配信準備が済んだ配信型アプリケーション3を、車載端末10に配信する。
[0051]
 配信プラットホーム13は、情報センタ2から配信された配信型アプリケーション3を受信して、実行プラットホーム12に保存する。配信型アプリケーション3に審査済情報が付加されている場合、配信プラットホーム13は、配信型アプリケーション3の識別番号を、車載用審査済リスト5に追加する。一方、配信型アプリケーション3に審査済情報が付加されていない場合、配信プラットホーム13は、配信型アプリケーション3の識別番号を、車載用審査済リスト5に追加しない。このようにして車載端末10には、複数の配信型アプリケーション3と、車載用審査済リスト5とが保持される。その後、運転者の操作などに応じて、車載端末10の実行プラットホーム12は、配信型アプリケーション3を実行する。
[0052]
 車両が停車状態である場合に車載端末10は、いずれ車両が走行状態になったときに走行規制を行うための処理、すなわち配信型アプリケーション3を走行規制モードで実行するように移行させるための処理を、所定間隔で逐次実行する。すなわち図2に示すように、車載端末10の配信プラットホーム13は、車速を取得して(図2のステップS10)、取得された車速に基づき、配信型アプリケーション3に走行規制が必要か否か判断する(図2のステップS11)。配信型アプリケーション3に走行規制が必要か否かは、車両1が停車状態か否かによって判断される。すなわち車両1が停車状態であれば、配信型アプリケーション3に走行規制は不要と判断される。一方、車両1が走行中であれば、配信型アプリケーション3に走行規制が必要であると、配信プラットホーム13は判断する。走行規制が不要と判断された場合(図2のステップS11でNO)、車載端末10(配信プラットホーム13)は、走行規制を行うための処理を一旦終了する。
[0053]
 走行規制が必要であると判断された場合(図2のステップS11でYES)、配信プラットホーム13は、実行中の複数の配信型アプリケーション3のうちから選択された1の配信型アプリケーション3が、審査を通過したアプリケーションであるか否か判断する(図2のステップS12)。配信プラットホーム13が審査を通過したアプリケーションであるか否かは、選択された配信型アプリケーション3の識別番号が、車載用審査済リスト5に登録されているか否かによって判断される。実行中の配信プラットホーム13が審査を通過したアプリケーションであると判断された場合(図2のステップS12でYES)、配信プラットホーム13は、操作規制信号を実行プラットホーム12に伝達することで、配信型アプリケーション3に走行規制を要求する(図2のステップS13)。これによって、走行規制の機能を有する配信型アプリケーション3は、通常動作モードから、走行規制に対応したモードでの動作に、つまり通常の走行規制モードでの動作に移行する。
[0054]
 一方、「実行中の配信型アプリケーション3が、未審査のアプリケーションである」と配信プラットホーム13が判断した場合(図2のステップS12でNO)、配信プラットホーム13は、入出力機能プラットホーム11に、走行規制を要求する(図2のステップS15)。すなわち配信プラットホーム13は、入力制御モジュール111と音声制御モジュール112と表示制御モジュール113とのそれぞれに、未審査である配信型アプリケーション3の識別番号を通知する。このようにして強制的な走行規制モードに移行する(図2のステップS16)。強制的な走行規制モードでは入出力機能プラットホーム11は、配信型アプリケーション3の出力情報を、強制的に規制する。これによって図4に示されるように、配信プラットホーム13とスイッチ21との間での入出力が規制され、および配信プラットホーム13からスピーカ22やディスプレイ23への出力が規制される。一方、配信型アプリケーション3などの動作は、通常の状態に維持される。たとえばディスプレイ23が、スイッチ21やスピーカ22やディスプレイ23などのアイコンを表示する態様において、強制的な走行規制モードに移行すると配信プラットホーム13は、走行規制されるスイッチ21やスピーカ22やディスプレイ23のアイコンを、マスクする。そうすることで車載端末10は、走行規制された状態を運転者に示すようにしてもよい。
[0055]
 配信プラットホーム13は、或る配信型アプリケーション3の動作を、通常の走行規制モードにするか、あるいは強制的な走行規制モードに移行させると、実行中のすべての配信型アプリケーション3に対する処理が終了したか否か判断する(図2のステップS17)。配信プラットホーム13は、実行中のすべての配信型アプリケーション3に対する処理が終了していないと判断した場合(図2のステップS17でNO)、ステップS12に戻り、まだ走行規制モードに移行されていない実行中の配信型アプリケーション3を新たに選択する。そして配信プラットホーム13は、配信型アプリケーション3を走行規制モードに移行させる処理を行う。
[0056]
 一方、配信プラットホーム13は、実行中のすべての配信型アプリケーション3に対する処理が終了したと判断した場合(図2のステップS17でYES)、配信型アプリケーション3を走行規制モードに移行させる処理を、終了する。
[0057]
 次に、上述のように強制的な走行規制モードに移行された配信型アプリケーション3の動作を説明する。図4に示すように、強制的な走行規制モードが実行される配信型アプリケーション3の識別番号は、情報の伝送路の断続を管理する各モジュール(111,112,113)に通知される。入力制御モジュール111は、強制的な走行規制モードを実行すべく通知された識別番号に対するスイッチ21に、運転者などから操作情報が入力された場合、ネイティブ機能利用モジュール133への出力を中止する。そうすることで入力制御モジュール111は、スイッチ21の操作情報に基づく入力情報が、実行プラットホーム12に伝達されないようにする。入力制御モジュール111は、強制的な走行規制モードを実行すべく通知された識別番号の配信型アプリケーション3から、スイッチ21への指示情報を受けた場合、スイッチ21への指示情報の出力を中止する。よってスイッチ21は、指示情報に基づく変化が生じない。また音声制御モジュール112は、強制的な走行規制モードを実行すべく通知された識別番号の配信型アプリケーション3から、スピーカ22への音声情報が入力された場合、スピーカ22への音声情報の出力を中止する。よってスピーカ22は、音声情報に基づく音声を出力することがない。また表示制御モジュール113は、強制的な走行規制モードを実行すべく通知された識別番号の配信型アプリケーション3から、ディスプレイ23への文字情報および画像情報が入力された場合、ディスプレイ23へのそれら文字情報および画像情報の出力を中止する。よってディスプレイ23は、文字情報および画像情報に基づく文字や画像を表示することがない。このようにして、強制的な走行規制モードで実行される配信型アプリケーション3への入力情報は、規制される。かつ、強制的な走行規制モードで実行される配信型アプリケーション3から出力された出力情報は、規制される。
[0058]
 一方、車両走行中の場合には配信プラットホーム13は、いずれ停車状態になったときに配信型アプリケーション3の走行規制を解除するための処理、すなわち配信型アプリケーション3を通常動作モードでの実行に移行させるための処理を、所定間隔で逐次実行する。図3に示すように、配信プラットホーム13は、車速を取得し(図3のステップS20)、取得された車速に基づき、配信型アプリケーション3に走行規制が必要か否か判断する(図3のステップS21)。車両1が走行中であれば配信プラットホーム13は、走行規制が必要と判断する。一方、車両1が停車状態であれば配信プラットホーム13は、配信型アプリケーション3の走行規制が不要であると判断する。走行規制が必要と判断された場合(図3のステップS21でYES)、配信プラットホーム13は、配信型アプリケーション3の走行規制を解除するための処理を一旦終了させる。
[0059]
 走行規制が不要であると判断された場合(図3のステップS21でNO)、配信プラットホーム13は、実行中の複数の配信型アプリケーション3から選択された1の配信型アプリケーション3の走行規制が、通常の走行規制モードであるか否か判断する(図3のステップS22)。通常の走行規制モードであるか否かは、選択された配信型アプリケーション3の識別番号が、車載用審査済リスト5に登録されているか否かによって判断される。「実行中の配信型アプリケーション3が、通常の素行規制モードである」と判断された場合(図3のステップS22でYES)、配信プラットホーム13は、操作規制信号の伝達を終了し、実行プラットホーム12に、配信型アプリケーション3の走行規制の解除を要求する(図3のステップS23)。よって走行規制の機能を有する配信型アプリケーション3は、走行規制が解除され、走行規制モードから通常動作モードでの動作に移行する。
[0060]
 一方、「実行中の配信型アプリケーション3が、通常の走行モードではない」と判断された場合(図3のステップS22でNO)、配信プラットホーム13は、入出力機能プラットホーム11に、走行規制の解除を要求する(図3のステップS25)。すなわち配信プラットホーム13は、入力制御モジュール111と音声制御モジュール112と表示制御モジュール113とに、それぞれ審査未通過である配信型アプリケーション3の識別番号の通知を終了する。これによって入出力機能プラットホーム11が、配信型アプリケーション3の入出力情報を強制的に規制することは、解除される。よって配信型アプリケーション3は、強制的な走行規制モードから、通常動作モードに移行する(図3のステップS26)。
[0061]
 配信プラットホーム13は、或る配信型アプリケーション3の動作を通常動作モードに移行させると、実行中のすべての配信型アプリケーション3に対する処理が終了したか否か判断する(図3のステップS27)。実行中のすべての配信型アプリケーション3に対する処理が終了していないと判断した場合(図3のステップS27でNO)、配信プラットホーム13は、ステップS22に戻り、まだ通常動作モードに移行されていない実行中の配信型アプリケーション3を新たに選択する。そして配信プラットホーム13は、残りの配信型アプリケーション3を、通常動作モードに移行させる処理を行う。
[0062]
 一方、実行中のすべての配信型アプリケーション3に対する処理が終了したと判断した場合(図3のステップS27でYES)、配信プラットホーム13は、配信型アプリケーション3を通常動作モードに移行させる処理を、終了する。
[0063]
 一方、配信型アプリケーション3の走行規制が不要であると判断された場合(図3のステップS21でNO)、配信プラットホーム13は、走行規制管理モジュール132からの走行規制信号の通知を停止し、かつ識別番号の通知をすべて停止する。そうすることで配信プラットホーム13は、配信型アプリケーション3を通常動作モードに移行させる処理を完了させることもできる。
[0064]
 以上説明したように、本実施形態の車載アプリケーション管理装置によれば、以下に列記するような効果が得られる。
[0065]
 (1)配信型アプリケーション3に付与される入力情報や、配信型アプリケーション3から出力された出力情報の伝送路は、車両1が停車状態か否かによって断続するように管理される。このことから、車両1の走行停止状態に応じて、配信型アプリケーション3への入力情報の伝達を規制したり、配信型アプリケーション3から出力装置などへの出力情報の伝達を規制したりすることができる。すなわち配信型アプリケーション3の実行状態は維持されつつ、配信型アプリケーション3への入出力が規制されるに過ぎないことになる。このため、配信型アプリケーション3の入出力が規制されるとしても、配信型アプリケーション3の動作自体は、継続性を持って維持される。よって、車両1が走行することによって一旦、配信型アプリケーション3を規制させる状態になったとしても、前記規制状態が解消されることで配信型アプリケーション3を引続き利用することが可能になる。その結果、車両走行中、車両1に搭載される実行プラットホーム12にて実行される配信型アプリケーション3が運転操作に与える影響を防ぎつつ、配信型アプリケーション3の利便性を維持することができる。
[0066]
 (2)またたとえば配信型アプリケーション3が、利便性を有する一方で運転操作に与える影響を十分考慮していない場合でも、配信プラットホーム13は、そのような配信型アプリケーション3の入出力情報を、車両1の走行停止状態に基づき管理することができる。よって実行プラットホーム12は、運転操作に与える影響が十分考慮されていない配信型アプリケーション3も、利用することができる。
[0067]
 (3)たとえば配信型アプリケーション3は、車両1に搭載されることが一般的であるディスプレイ23やスピーカ22などの出力装置を通じて、運転者の知覚に作用する情報を出力する場合がある。配信プラットホーム13は、このような配信型アプリケーション3に関して知覚に作用する出力情報を、たとえば車両1が走行中であることに対応して、運転操作に影響を与えない態様で出力するように管理することができる。
[0068]
 (4)配信プラットホーム13は、配信型アプリケーション3に対する入力情報を断続する管理を通じて、配信型アプリケーション3への操作を規制する。よって配信型アプリケーション3は、運転操作に影響を与えることがない。
[0069]
 (5)実行プラットホーム12と走行規制管理モジュール132とは、車載端末10に一体として設けられている。走行規制管理モジュール132は、実行プラットホーム12で実行される配信型アプリケーション3に対応する入出力情報を、車両1の走行停止状態に応じ管理する。このため、実行プラットホーム12による配信型アプリケーション3の実行が、運転操作へ影響を与えることは回避される。よって、実行プラットホーム12を有する車載端末10は、車両1にて好適に利用できる。これによって、実行プラットホーム12を有する車載端末10の、車両1への搭載可能性が高められる。さらに車載アプリケーション管理装置の利用可能性が、高められる。
[0070]
 (6)配信プラットホーム13は、車載用審査済リスト5に記載されていない配信型アプリケーション3の伝送路を、車両1の走行停止状態に応じて断続するように管理する。このため車載端末10は、適正動作をする配信型アプリケーション3に対する管理が不要になる。よって車載端末10は、適正動作が認定されていない配信型アプリケーション3の伝送路を断続する管理を、効率良く行える。
[0071]
 なお適正動作する配信型アプリケーション3は、車載用審査済リスト5に記載されていない場合があってもよい。配信型アプリケーション3が適正動作をするとの認定を得て車載用審査済リスト5に掲載されるまでには、通常は時間を要する。このため車載用審査済リスト5に掲載されるよりも先に、適正動作する配信型アプリケーション3が配布されることがある。配布後、配信型アプリケーション3の更新などに伴って車載用審査済リスト5が更新されることによって、車載用審査済リスト5に新たに掲載された配信型アプリケーション3は、断続の管理の対象から除外される。
[0072]
 (7)車載端末10は、車両1の走行速度に応じて、また走行停止状態か否かに応じて、アプリケーションの入出力情報を管理する。よって車載端末10は、たとえば車両走行中には、車両運転操作への影響を与えることがないように配信型アプリケーション3の入出力を遮断する。一方、車両停車中には車載端末10は、配信型アプリケーション3の入出力を規制しないようにすることができる。これによって車載端末10は、車両運転操作へのアプリケーションの影響を回避しつつ、アプリケーションの利便性を維持することができる。
[0073]
 (8)外部から配信される配信型アプリケーション3には、利便性がある一方で、運転操作への影響が考慮不十分であったり、そもそも考慮されていなかったりするものもある。しかし車載端末10は、そのような配信型アプリケーション3でも、車両1において運転操作に影響を与えないようにしつつ利用できる。これによって、配信型アプリケーション3の用途の自由度が高められる。また実行プラットホーム12を有して車載される車載端末10に対する、配信型アプリケーション3の提供量の増加を促進させることもできる。
[0074]
 なお上記実施形態は、以下の態様で実施することもできる。
[0075]
 上記実施形態では、配信型アプリケーション3が、車載端末10とくに実行プラットホーム12で実行される場合を例示した。しかしこれに限らず、アプリケーションは、車載端末の外部で実行されてもよい。そしてアプリケーションからの出力情報を、車載端末に入力させてもよい。逆にアプリケーションへの入力情報を、車載端末から出力させてもよい。たとえば図5に示すように、車載端末10には、上記実施形態の実行プラットホーム12の代わりに、携帯端末接続モジュール14を設ける。携帯端末接続モジュール14には、アプリケーション31を実行させる情報端末としての携帯端末30を接続させる。つまり携帯端末30は、車載端末10に外部接続される。これによって、携帯端末30のアプリケーション31の出力を、車載端末10に入力させる。またアプリケーション31への入力を、車載端末10から携帯端末30に出力する。よって携帯端末30で実行されるアプリケーション31が、車載端末10にて利用することができる。しかしながら、携帯端末30で実行されるアプリケーション31には、そもそも走行規制機能が設けられていないことが普通である。このため単に携帯端末30でアプリケーション31を実行する他だけでは、車両走行中に適切な走行規制がアプリケーション31には行われない。そこでこの実施形態では、携帯端末30で実行されているアプリケーション31が、車載用審査済リスト5に登録されていない場合、車両走行中に車載端末10は、アプリケーション31を強制的な走行規制モードにするように構成される。すなわち車載端末10は、アプリケーション31への入力情報を規制するとともに、アプリケーション31からの出力情報を規制する。
[0076]
 上記構成によれば車載端末10は、車載端末10に外部接続される携帯端末30で実行されるアプリケーション31に対応する入出力情報を、車両状態に応じて管理することができる。携帯端末30が車載用ではない場合、携帯端末30のみでは、車両運転操作への影響を考慮した動作をすることができないことがある。しかしこのような携帯端末30を利用する場合でも上記構成の車載端末10は、アプリケーション31の入出力情報を、車両状態に応じて管理することができる。よって車両運転操作に影響を与えないようにさせつつ、外部接続される携帯端末30を車両1にて利用することができる。
[0077]
 上記実施形態では、車両ECU20は、CANで車載端末10に接続していた。スイッチ21は、LINで車載端末10に接続していた。スピーカ22やディスプレイ23は、イーサーネット(登録商標)で車載端末10に接続していた。しかしこれに限らず、各接続に、CANやLINやイーサーネット(登録商標)のいずれも適宜に用いることができる。さらにFlexRay(登録商標)などの他のネットワークであれ採用することができる。つまり車載端末と他の装置との接続自由度が高められる。
[0078]
 上記実施形態では、配信型アプリケーション3に対して走行規制を行うか否かの判定基準は、車両1が走行停止状態であるか否かであった。しかしこれに限らず、車両の走行速度に応じて、配信型アプリケーションに対する走行規制を行うか否か判定してもよい。すなわち車両の走行速度が遅い場合には、たとえば運転者に、道路周辺施設の詳細な情報を提供する。一方、走行速度が速い場合には運転者に、詳細な情報から簡単にした情報を提供する。よって車載アプリケーション管理装置の適用自由度が向上する。
[0079]
 上記実施形態では、車載端末10は、情報センタ2から受信した配信型アプリケーション3に付加されている審査済情報に基づき、車載用審査済リスト5を作成した。しかしこれに限らず、車載端末10は、情報センタ2が作成済の車載用審査済リストを、情報センタ2から受信するようにしてもよい。たとえば情報センタ2は、情報センタ2から車載端末10に配信した配信型アプリケーション3に関して情報センタ2自身に保存してある情報に基づき、車載用審査済リストを生成してもよい。また情報センタ2は、車載端末10に保持されている配信型アプリケーション3の情報を、車載端末10から取得して車載審査済リストを作成してもよい。情報センタ2は、車載端末10に保持されている車載用審査済リストを受信し、新たな識別番号を付加して車載端末10に車載用審査済リストを送り返すようにしてもよい。これによっても、車載用審査リストの生成の自由度が高められる。車載アプリケーション管理装置としての設計自由度が高まる。
[0080]
 上記実施形態では、断続される伝送路は、入力制御モジュール111であるか、音声制御モジュール112であるか、あるいは表示制御モジュール113であった。しかしこれに限らず、断続される伝送路は、ネイティブ機能利用モジュール133であってもよい。この場合、走行規制管理モジュール132は、ネイティブ機能利用モジュール133を管理することで、操作情報、指示情報、音声情報、文字情報、および画像情報の少なくとも1つを規制する。つまり走行規制管理モジュール132は、ネイティブ機能利用モジュール133を断続するように管理してもよい。ネイティブ機能利用モジュールにおいて複数の情報を一括で規制するようにすれば、走行規制に係る管理(断続管理)を集中的に行うことができる。このような一括規制の場合、入力制御モジュール、音声制御モジュール、または表示制御モジュールは、各情報に対して走行規制する必要がなくなる。よって入力制御モジュール、音声制御モジュール、または表示制御モジュールは、識別番号による断続管理ができなくてもよい。この場合、入力制御モジュールと音声制御モジュールと表示制御モジュールとの構造を簡単にすることができる。
[0081]
 上記実施形態は、走行規制を行うために、入力情報や出力情報に含まれる配信型アプリケーション3の識別番号が認識される態様を例示した。しかしこれに限らず、以下の場合には、入力情報や出力情報を規制するための識別番号の確認を割愛してもよい。たとえば車載端末において実行される配信型アプリケーションが1つだけであることなどから、入力情報を受けたり出力情報を出力したりする配信型アプリケーションが常に特定可能な場合には、入力情報や出力情報を規制するための識別番号の確認を割愛してもよい。このように車載アプリケーションの管理装置の設計自由度は向上する。
[0082]
 上記実施形態は、車載端末10がナビゲーションシステムである場合を例示した。しかしこれに限らず、車載端末は、車両に備えられる端末であればよく、運転者などが操作したり、運転者などに映像や音声からの情報を提供したりする各種の車両制御装置であってもよい。また車載端末は、音響製品などの情報処理装置などでもよい。つまり本開示の車載アプリケーション管理装置は、車載機器に対して広く適用することができる。

請求の範囲

[請求項1]
 車両に搭載された情報端末にて実行されるアプリケーションを管理する車載アプリケーション管理装置であって、前記車載アプリケーション管理装置は管理部を有し、
 前記管理部は、前記車両の状態である車両状態を検出しつつ、前記アプリケーションの実行に伴って付与される入力情報の伝送路と、前記アプリケーションの実行に伴って出力される出力情報の伝送路とのうちの少なくとも一方の断続を、前記検出される車両状態に基づき管理するように構成される、
 車載アプリケーション管理装置。
[請求項2]
 前記車両には、前記出力情報を、知覚可能な情報に変換して出力する出力装置が搭載され、
 前記管理部は、前記出力装置に対する前記出力情報の伝送路の断続を、管理するように構成される、
 請求項1記載の車載アプリケーション管理装置。
[請求項3]
 前記入力情報は、前記アプリケーションに付与され、
 前記管理部は、前記アプリケーションに付与される前記入力情報の伝送路の断続を、管理するように構成される、
 請求項1または2記載の車載アプリケーション管理装置。
[請求項4]
 前記管理部と前記情報端末とは、両者で一体として設けられている、
 請求項1~3何れか一項記載の車載アプリケーション管理装置。
[請求項5]
 前記情報端末は、外部から前記管理部に接続されるように構成される、
 請求項1~3何れか一項記載の車載アプリケーション管理装置。
[請求項6]
 前記管理部は、前記情報端末にて適正に動作することが認定されたアプリケーションが登録されるリストを有し、
 前記管理部は、前記リストに登録されていないアプリケーションについて、前記伝送路の断続を管理するように構成される、
 請求項1~5何れか一項記載の車載アプリケーション管理装置。
[請求項7]
 前記検出される車両状態は、前記車両の走行速度であるか、あるいは前記車両が走行停止状態であるか否かである、
 請求項1~6何れか一項記載の車載アプリケーション管理装置。
[請求項8]
 前記アプリケーションは、外部から前記車両に配信される、
 請求項1~7何れか一項記載の車載アプリケーション管理装置。
[請求項9]
 車両に搭載された情報端末にて実行されるアプリケーションを管理する車載アプリケーション管理方法であって、前記車載アプリケーション管理方法は、
 前記車両の状態である車両状態を取得することと;
 前記アプリケーションの実行に伴って付与される入力情報の伝送路と、前記アプリケーションの実行に伴って出力される出力情報の伝送路とのうちの少なくとも一方の断続を、前記取得された車両状態に基づき管理することと
を備える、車載アプリケーション管理方法。
[請求項10]
 前記車両には、前記出力情報を、知覚可能な情報に変換して出力する出力装置が搭載され、
 前記伝送路の断続を管理することは、前記出力装置に対する前記出力情報の伝送路の断続を管理する、
 請求項9記載の車載アプリケーション管理方法。
[請求項11]
 前記入力情報は、前記アプリケーションに付与され、
 前記伝送路の断続を管理することは、前記アプリケーションに付与される前記入力情報の伝送路の断続を管理する、
 請求項9または10記載の車載アプリケーション管理方法。
[請求項12]
 前記車載アプリケーション管理方法はさらに、前記情報端末にて適正に動作することが認定されたアプリケーションを、リストに登録することを含み、
 前記伝送路の断続を管理することは、前記リストに登録されていないアプリケーションについて、前記伝送路の断続を管理する、
 請求項9~11何れか一項記載の車載アプリケーション管理方法。
[請求項13]
 前記車両状態を取得することは、前記取得する車両状態として、前記車両の走行速度を取得するか、あるいは前記車両が走行停止状態であるか否かを取得する、
 請求項9~12何れか一項記載の車載アプリケーション管理方法。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]