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1. WO2011007417 - REPRODUCTION DEVICE, METHOD, AND COMPUTER PROGRAM

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明 細 書

発明の名称 再生装置及び方法、並びにコンピュータプログラム

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004   0005  

先行技術文献

特許文献

0006  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0007   0008   0009  

課題を解決するための手段

0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038  

図面の簡単な説明

0039  

発明を実施するための形態

0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088  

符号の説明

0089  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7  

図面

1   2   3   4   5   6   7  

明 細 書

発明の名称 : 再生装置及び方法、並びにコンピュータプログラム

技術分野

[0001]
 本発明は、ブルーレイディスクを再生可能な再生装置及び方法、並びにコンピュータプログラムの技術分野に関する。

背景技術

[0002]
 この種の装置では、例えば、Java(登録商標、以下同じ)アプリケーションを実行しつつ、映像データを再生する連動再生が行われることが多い。尚、連動すべきJavaアプリケーション及び映像データは、「タイトル」と呼ばれる再生単位で対応付けられている。
[0003]
 この種の装置として、例えば特許文献1には、BD-ROM(Blu-ray Disc Read Only Memory)に記録されているファイルとハードディスクに記録されているファイルとを、ハードディスクに記録されているマージ管理情報に従って組み合わせることによりパッケージ情報を生成し、該パッケージ情報に基づいて、再生可能な複数のタイトルのうち一つをカレントタイトルとして選択し、該カレントタイトルに関連するアプリケーションを実行しつつ、該カレントタイトルにおいて示されるプレイリスト情報に従ってデジタルストリームを再生する再生装置が記載されている。
[0004]
 ここでは特に、実行されたアプリケーションが新たなマージ管理情報を指定することによりマージ管理情報の更新を要求した場合、カレントタイトルの変更により、デジタルストリームの再生が停止した時点で、新たに指定されたマージ管理情報に従って、BD-ROMに記録されているファイルとハードディスクに記録されているファイルとが組み合わされて、新たなパッケージ情報が生成されることが記載されている。
[0005]
 或いは、特許文献2には、ユーザから一のタイトルを特定する第一の入力を受け付けた後、所定時間内に他のタイトルを特定する第二の入力を受け付けた場合、第一の入力を無効にし、第二の入力を受け付けた後、所定時間内に第三の入力がなければ、第二の入力に基づいてアプリケーションを起動する再生装置が記載されている。

先行技術文献

特許文献

[0006]
特許文献1 : 特表2008-507795号公報
特許文献2 : 国際公開WO2006/028132号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0007]
 ここで、Javaアプリケーションには、再生されたタイトル内のみ生存可能なJavaアプリケーションであるタイトルバウンドアプリケーションと、複数のタイトルにまたがって生存可能なJavaアプリケーションであるタイトルアンバウンドアプリケーションとが存在する。
[0008]
 例えば、ブルーレイディスクに記録されている一のタイトルを、ユーザからの指示を待つことなく自動的に再生する場合、該一のタイトルより前に再生されるべき他のタイトルにおいて起動されるタイトルアンバウンドアプリケーションが存在すると、一のタイトルを適切に再生できない可能性があるという技術的問題点がある。上述の特許文献1及び2に記載された技術では、該技術的問題点を解決することが極めて困難であるという技術的問題点がある。
[0009]
 本発明は、例えば上記問題点に鑑みてなされたものであり、ユーザからの指示を待つことなく、一のタイトルを適切に再生することができる再生装置及び方法、並びにコンピュータプログラムを提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

[0010]
 本発明の再生装置は、上記課題を解決するために、複数のタイトルのうち一のタイトルが再生される際に、前記一のタイトルがBD-J(Blu-ray Disc Java)オブジェクトで構成されていることを条件に、前記複数のタイトルのうち他のタイトルに関連付けられたタイトルアンバウンドアプリケーションを検出する検出手段と、前記検出されたタイトルアンバウンドアプリケーションを実行する実行手段とを備える。
[0011]
 本発明の再生装置によれば、例えばメモリ、プロセッサ等を備えて成る検出手段は、複数のタイトルのうち一のタイトルが再生される際に、該一のタイトルがBD-Jオブジェクトで構成されていることを条件に、複数のタイトルのうち他のタイトルに関連付けられたタイトルアンバウンドアプリケーションを検出する。
[0012]
 「一のタイトルがBD-Jオブジェクトで構成されている」とは、一のタイトルにおいて、Javaアプリケーションを実行可能であることを意味する。また、「他のタイトルに関連付けられたタイトルアンバウンドアプリケーション」とは、他のタイトルが再生された際に起動されるタイトルアンバウンドアプリケーションを意味する。
[0013]
 尚、他のタイトルは、複数のタイトルのうち一のタイトル以外の全てのタイトルであってもよいし、複数のタイトルのうち一のタイトル以外のタイトルの一部であってもよい。他のタイトルが、複数のタイトルのうち一のタイトル以外のタイトルの一部である場合、他のタイトルには、ファーストプレイ及びメニューの各々に対応するタイトルが含まれていることが望ましい。
[0014]
 例えばメモリ、プロセッサ等を備えて成る実行手段は、検出されたタイトルアンバウンドアプリケーションを実行する。具体的には例えば、実行手段は、一のタイトルが選択された後、該一のタイトルが実際に再生される前に、検出されたタイトルアンバウンドアプリケーションを実行する。
[0015]
 本願発明者の研究によれば、以下の事項が判明している。例えば、タイトルに付与されたタイトル番号の若い順にタイトルが再生される場合、一のタイトルが再生される際には、該一のタイトルに関連付けられたタイトルバウンドアプリケーション及びタイトルアンバウンドアプリケーションに加えて、一のタイトルより前に再生された他のタイトルに関連付けられたタイトルアンバウンドアプリケーションも実行される。
[0016]
 このため、一のタイトルより前に再生されるべき他のタイトルが再生されずに、一のタイトルが再生されると、本来実行されるべきタイトルアンバウンドアプリケーションが実行されない可能性がある。この結果、一のタイトルの再生中に、タイトルアンバウンドアプリケーションが、例えば所定の時刻においてグラフィックス表示を行う処理や、タイトルアンバウンドアプリケーション及びタイトルバウンドアプリケーション間の通信等が、阻害され、一のタイトルが適切に再生されない可能性がある。
[0017]
 しかるに本発明では、複数のタイトルのうち一のタイトルが再生される際に、一のタイトルがBD-Jオブジェクトで構成されていることを条件に、検出手段により、複数のタイトルのうち他のタイトルに関連付けられたタイトルアンバウンドアプリケーションが検出される。そして、実行手段により、検出されたタイトルアンバウンドアプリケーションが実行される。
[0018]
 従って、一のタイトルより前に再生されるべき他のタイトルが再生されずに、一のタイトルが再生されたとしても、他のタイトルに関連付けられたタイトルアンバウンドアプリケーションが実行されるので、一のタイトルを適切に再生することができる。
[0019]
 具体的には例えば、本発明の再生装置では、ユーザが表示されたメニューを参照して再生すべきタイトル(例えば、本編に対応するタイトル)を指示することなく、一のタイトルとしての本編に対応するタイトルが再生される場合(言い換えれば、メニューに対応するタイトルが再生されることなく、本編に対応するタイトルが再生される場合)であっても、他のタイトルとしてのメニューに対応するタイトルに関連付けられたタイトルアンバウンドアプリケーションが実行されるので、本編に対応するタイトルが適切に再生される。この結果、ユーザの操作負担を軽減させることができ、実用上非常に有利である。
[0020]
 本発明の再生装置の一態様では、前記一のタイトルがBD-Jオブジェクトで構成されているか否かを判定する判定手段を更に備える。
[0021]
 この態様によれば、一のタイトルがBD-Jオブジェクトで構成されているか否かを、比較的容易に判定することができ、実用上非常に有利である。
[0022]
 本発明の再生装置の他の態様では、前記他のタイトルは、ファーストプレイ及びメニューの各々に対応するタイトルを含んでいる。
[0023]
 この態様によれば、一のタイトルよりも前に再生される可能性の高い、ファーストプレイ及びメニューの各々に対応するタイトルが他のタイトルに含まれているので、たとえ他のタイトルが、複数のタイトルのうち一のタイトル以外のタイトルの一部であったとしても、一のタイトルを適切に再生することができる。
[0024]
 本発明の再生装置の他の態様では、前記複数のタイトルは、ブルーレイディスクに記録されているファイル、又は前記ブルーレイディスクに記録されているファイルと、前記ブルーレイディスクとは異なる記録媒体に記録されているファイルとが統合されてなるファイル構造に含まれている。
[0025]
 この態様によれば、当該再生装置は、ブルーレイディスクに記録されているファイルに加えて、ブルーレイディスクに記録されているファイルと、ブルーレイディスクとは異なる記録媒体(例えばハードディスク等)に記録されているファイルとが統合されてなるファイル構造(即ち、バーチャルファイルシステム)も再生対象としている。特に、バーチャルファイルシステムが再生対象となっているため、例えば更新された(即ち、最新の)Javaアプリケーション等を実行することができ、実用上非常に有利である。
[0026]
 この態様では、前記記録媒体に、前記ブルーレイディスクに係る制作者情報に対応する本編タイトル番号情報が記録されていることを条件に、前記記録された本編タイトル番号情報に基づいて、前記一のタイトルを選択する選択手段を更に備えてよい。
[0027]
 このように構成すれば、比較的容易に本編に対応するタイトルを再生することができる。
[0028]
 「ブルーレイディスクに係る制作者情報」とは、ブルーレイディスクの制作者(例えば、ブルーレイディスクに記録されたコンテンツに係る著作権を有する者)を示す、若しくは、ディスクを特定する情報を意味する。この制作者情報は、例えばインデックステーブルファイルに含まれる。「本編タイトル番号情報」とは、本編に対応するタイトルに付与されたタイトル番号を示す情報を意味する。
[0029]
 本願発明者の研究によれば以下の事項が判明している。タイトルに付与されるタイトル番号は、タイトルの内容に関係なく、制作者が自由に付与することができる。他方で、同一制作者が作成したブルーレイディスクであれば、一定の規則に従ってタイトル番号が付与される可能性が高い。また、ユーザがブルーレイディスクに記録されたコンテンツを鑑賞する場合、例えば特典コンテンツ(例えば、予告編等)よりも、本編を鑑賞する可能性が高い。
[0030]
 従って、本編タイトル番号情報に基づいて一のタイトルを選択すれば、該選択された一のタイトルが本編である可能性を高くすることができる。また、ブルーレイディスク又はバーチャルファイルシステムに含まれる一のタイトルを、ユーザからの指示を待つことなく自動的に再生する場合、再生されたタイトルが本編であれば、ユーザに違和感を与えることがないので、実用上非常に有利である。
[0031]
 本発明の再生方法は、上記課題を解決するために、複数のタイトルのうち一のタイトルが再生される際に、前記一のタイトルがBD-Jオブジェクトで構成されていることを条件に、前記複数のタイトルのうち他のタイトルに関連付けられたタイトルアンバウンドアプリケーションを検出する検出工程と、前記検出されたタイトルアンバウンドアプリケーションを実行する実行工程とを備える。
[0032]
 本発明の再生装置によれば、上述した本発明の再生装置と同様に、一のタイトルを適切に再生することができる。
[0033]
 尚、本発明の再生方法においても、上述した本発明の再生装置における各種態様と同様の各種態様を採ることが可能である。
[0034]
 本発明のコンピュータプログラムは、上記課題を解決するために、コンピュータを、複数のタイトルのうち一のタイトルが再生される際に、前記一のタイトルがBD-Jオブジェクトで構成されていることを条件に、前記複数のタイトルのうち他のタイトルに関連付けられたタイトルアンバウンドアプリケーションを検出する検出手段と、前記検出されたタイトルアンバウンドアプリケーションを実行する実行手段とを備える再生装置として機能させる。
[0035]
 本発明のコンピュータプログラムによれば、当該コンピュータプログラムを格納するCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(DVD Read Only Memory)等の記録媒体から、当該コンピュータプログラムを、再生装置に備えられたコンピュータに読み込んで実行させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、通信手段を介してダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明の再生装置を比較的容易にして実現できる。これにより、上述した本発明の再生装置の場合と同様に、一のタイトルを適切に再生することができる。
[0036]
 尚、本発明のコンピュータプログラムにおいても、上述した本発明の再生装置における各種態様と同様の各種態様を採ることが可能である。
[0037]
 以上説明したように、本発明の再生装置によれば、検出手段及び実行手段を備え、本発明の再生方法によれば、検出工程及び実行工程を備え、本発明のコンピュータプログラムによれば、コンピュータを上述の再生装置として機能させるので、一のタイトルを適切に再生することができる。
[0038]
 本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための形態から明らかにされる。

図面の簡単な説明

[0039]
[図1] 本発明の実施形態に係る再生装置の構成を示すブロック図である。
[図2] 本発明の実施形態に係るブルーレイディスクのファイル構造の一例を示す概念図である。
[図3] 本発明の実施形態に係るローカルストレージのファイル構造の一例を示す概念図である。
[図4] 本発明の実施形態に係るバーチャルファイルシステムのファイル構造の一例を示す概念図である。
[図5] 本発明の実施形態に係るインデックステーブルファイルの一例を示す概念図である。
[図6] 本発明の実施形態に係るBD-Jオブジェクトファイルの一例を示す概念図である。
[図7] 本発明の実施形態に係る再生装置の動作を示すフローチャートである。

発明を実施するための形態

[0040]
 以下、本発明の再生装置に係る実施形態を図面に基づいて説明する。
[0041]
 (再生装置の構成)
 先ず、本実施形態に係る再生装置の構成について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る再生装置の構成を示すブロック図である。尚、図中の矢印は、信号の流れを示している。
[0042]
 図1において、再生装置100は、タイトル情報/ユーザ入力部101、システムコントローラ102、ローカルストレージ104、メモリ105、サーボ回路106、スピンドルモータ107、光ピックアップ108、復調器109、デマルチプレクサ110、ビデオ(Video)デコーダ111、オーディオ(Audio)デコーダ112及びサブピクチャ(Sub picture)デコーダ113を備えて構成されている。尚、本実施形態に係る「ローカルストレージ104」は、本発明に係る「記録媒体」の一例である。
[0043]
 ここで、ブルーレイディスク200のファイル構造は、例えば図2のようである。即ち、ルート(Root)ディレクトの下に、BD-Jディレクトリ、クリップインフォ(Clip Info)ディレクトリ及びストリーム(Stream)ディレクトリが存在している。図2は、本実施形態に係るブルーレイディスクのファイル構造の一例を示す概念図である。
[0044]
 BD-Jディレクトリには、BD-Jオブジェクトファイルが格納されている。クリップインフォディレクトリには、クリップインフォファイルが格納されている。尚、クリップインフォファイルは、該クリップインフォファイルに記録されているストリームの属性情報を保持するファイルである。ストリームディレクトリには、ストリームファイルが格納されている。
[0045]
 例えばハードディスク等であるローカルストレージ104には、ブルーレイディスク200に記録されたコンテンツと併せて利用可能なサブコンテンツが記録されている。具体的には例えば、ブルーレイディスク200に記録されたコンテンツが映画コンテンツであれば、ローカルストレージ104には、字幕データや吹き替えデータ等が記録されている。尚、ローカルストレージ104に記録されたサブコンテンツは、典型的には、図示しない通信部を介して、ネットワーク上に配置されたサーバから取得される。
[0046]
 ネットワーク上に配置されたサーバから取得されたサブコンテンツ(以下、適宜“更新データ”と称する)は、対応するブルーレイディスク200毎にディレクトリに分けられて記録される。
[0047]
 ここで、ローカルストレージ104のファイル構造は、例えば図3のようである。即ち、ルートディレクトリの下に、組織ID(Organization ID)ディレクトリが存在し、該組織IDディレクトリの下にディスクID(Disc ID)ディレクトリが存在する。図3は、本実施形態に係るローカルストレージのファイル構造の一例を示す概念図である。
[0048]
 尚、組織IDディレクトリのディレクトリ名は、例えばブルーレイディスク200に記録されたコンテンツの提供者やブルーレイディスクの製造者を識別する情報を示す名前である。また、ディスクIDディレクトリのディレクトリ名は、例えば特定のコンテンツを記録したブルーレイディスクを識別する情報を示す名前である。
[0049]
 尚、図3では図示を省略しているが、組織IDディレクトリは、複数の組織各々に対応して、複数存在している。同様に、ディスクIDディレクトリも、複数のブルーレイディスク各々に対応して、複数存在している。
[0050]
 図3に示したディスクIDディレクトリが、図2に示したブルーレイディスク200に対応していると仮定する。ブルーレイディスク200に対応する更新データは、図3に示したディスクIDディレクトリ以下に記録される。図3における“Index´.bdx”、“000002´.bdj”、“000002´.clip”及び“000002´.m2ts”は、夫々、図2における“Index.bdx”、“000002.bdj”、“000002.clip”及び“000002.m2ts”の更新データである。尚、図3におけるマニフェストファイル(Manifest)は、更新データの管理情報を格納したファイルである。
[0051]
 このように、ローカルストレージ104に記録される更新データは、ブルーレイディスク200に記録されたコンテンツのいずれかに対応して取得されたデータである。更新データは、例えば、ブルーレイディスク200に記録されたコンテンツの再生に際して、ローカルストレージ104に記録される。
[0052]
 再生装置100は、ブルーレイディスク200に記録されたコンテンツの再生だけでなく、ブルーレイディスク200に記録されたコンテンツと併せて、ローカルストレージ104に記録された更新データの再生を実行することができる。この場合、再生装置100は、ブルーレイディスク200に記録されたファイルと、ローカルストレージ104に記録された更新データに係るファイルとを統合したバーチャルファイルシステム300(図4参照)を構築して再生処理を行う。このバーチャルファイルシステムに基づく再生処理により、あたかも一つのメディアからの再生処理と同様の再生が可能となる。図4は、本実施形態に係るバーチャルファイルシステムのファイル構造の一例を示す概念図である。
[0053]
 (再生装置の動作)
 再び図1に戻り、システムコントローラ102は、タイトル情報/ユーザ入力部101から送信された再生すべきタイトルや再生条件等を示す信号に基づいて、ブルーレイディスク200の再生制御を行う。具体的には、システムコントローラ102は、サーボ回路106を介して、ブルーレイディスク200を所定の回転数で回転させるようにスピンドルモータ107を制御しつつ、ブルーレイディスク200に記録されている情報を読み取るように光ピックアップ108を制御する。
[0054]
 光ピックアップ108により読み取られた情報を示す信号であるピックアップ読取信号は復調器109に送信され、該復調器109により復調される。該復調器109は、システムコントローラ102及びデマルチプレクサ110に対し、復調データを示す信号を送信する。尚、システムコントローラ102には、論理情報ファイル(例えば、図2における“Index.bdx”等)に係る復調データを示す信号が送信され、デマルチプレクサ110には、クリップデータ(例えば、図2における“000001.m2ts”及び“000002.m2ts”等)に係る復調データを示す信号が送信される。
[0055]
 システムコントローラ102のファイルシステム/論理構造データ判読器103は、受信した復調データを示す信号から論理情報ファイルデータを抽出する。システムコントローラ102は、抽出された論理情報ファイルデータに基づいて再生アドレスを決定し、サーボ回路106を介して、スピンドルモータ107及び光ピックアップ108を夫々制御する。
[0056]
 続いて、システムコントローラ102は、図5に示すようなインデックステーブルファイル(即ち、“Index.bdx”)を参照して、再生すべきタイトルのオブジェクトタイプ、オブジェクトへのポインタを取得する。図5は、本実施形態に係るインデックステーブルファイルの一例を示す概念図である。
[0057]
 再生すべきタイトルのオブジェクトタイプがMovieオブジェクトである場合、システムコントローラ102は、再生環境をMovieオブジェクト再生環境に移行する。次に、システムコントローラ102は、取得したオブジェクトへのポインタよりMovieオブジェクトファイル(例えば、図2における“Movie.obj”)を取得し、該取得されたMovieオブジェクトファイル内のコマンドを順次実行する。
[0058]
 Movieオブジェクト再生環境において、プレイリスト再生コマンドが実行された場合、システムコントローラ102は、指定されたプレイリスト情報及びプレイアイテム情報を取得して、再生すべきストリームを決定する。続いて、システムコントローラ102は、クリップインフォファイル(例えば、図2における“000001.clip”等)に格納されたアドレス変換テーブルを参照して再生開始位置情報を取得する。
[0059]
 システムコントローラ102は、再生開始位置情報により示される再生位置アドレスへのアクセスが終了すると、各エレメンタリストリームのデコードを開始するようにデマルチプレクサ110を制御する。この結果、ビデオ及びオーディオが再生される。この際、システムコントローラ102は、サブピクチャを所定のタイミングでビデオ出力に合成して出力する。
[0060]
 他方、再生すべきタイトルのオブジェクトタイプがBD-Jオブジェクトである場合、システムコントローラ102は、メモリ105に格納されている、例えばJava Virtual Machine等を読み出して、再生環境をJava実行環境に移行する。次に、システムコントローラ102は、取得したオブジェクトへのポインタよりBD-Jオブジェクトファイル(例えば、図2における“000001.bdj”等)を取得する。
[0061]
 次に、システムコントローラ102は、予め定められている優先順位(例えば、図6に示すようなBD-JオブジェクトファイルにおけるJavaアプリケーションテーブルの上位4つ等)に従って、アプリケーションプログラムを、Javaアプリケーション#xパス情報を参照して実行する。図6は、本実施形態に係るBD-Jオブジェクトファイルの一例を示す概念図である。
[0062]
 Java実行環境において、Javaアプリケーションからプレイリスト再生を指示された場合、システムコントローラ102は、指定されたプレイリスト情報及びプレイアイテム情報を取得して、再生すべきストリームを決定する。続いて、システムコントローラ102は、クリップインフォファイルに格納されたアドレス変換テーブルを参照して再生開始位置情報を取得する。
[0063]
 システムコントローラ102は、再生開始位置情報により示される再生位置アドレスへのアクセスが終了すると、各エレメンタリストリームのデコードを開始するようにデマルチプレクサ110を制御する。この結果、ビデオ及びオーディオが再生される。
[0064]
 尚、ローカルストレージ104に更新データが記録されている場合は、例えば次のようにすればよい。即ち、システムコントローラ102が、ブルーレイディスク200が再生装置100に挿入された際に、例えば更新データを使用するか否かをユーザに選択させるメニューを表示する。ユーザが更新データを使用することを選択した場合、システムコントローラ102は、バーチャルファイルシステム300を構築して、該構築されたバーチャルファイルシステム300に基づく再生処理を実行する。
[0065]
 或いは、システムコントローラ102は、ブルーレイディスク200が再生装置100に挿入された際に、自動的に、バーチャルファイルシステム300を構築して、該構築されたバーチャルファイルシステム300に基づく再生処理を実行する。
[0066]
 本実施形態では特に、再生装置100にブルーレイディスク200が挿入された場合、再生装置100は、ユーザからの指示を待つことなく、複数のタイトルのうち一のタイトルを再生する。尚、再生される一のタイトルは、ブルーレイディスク200に含まれているものに限らず、バーチャルファイルシステム300に含まれているものであってもよい。
[0067]
 一のタイトルが再生される際、システムコントローラ102は、該一のタイトルがBD-Jオブジェクトで構成されている(即ち、一のタイトルのオブジェクトタイプがBD-Jオブジェクトである)ことを条件に、複数のタイトルのうち他のタイトル(例えば、ファーストプレイ及びメニューの各々に対応するタイトル)に関連付けられたタイトルアンバウンドアプリケーションを検出する。続いて、システムコントローラ102は、検出されたタイトルアンバウンドアプリケーションを実行する。その後、システムコントローラ102は、一のタイトルを再生する。
[0068]
 この結果、再生装置100によれば、一のタイトルより前に再生されるべき他のタイトルが再生されずに、一のタイトルが再生されたとしても、他のタイトルに関連付けられたタイトルアンバウンドアプリケーションが実行されるので、一のタイトルを適切に再生することができる。
[0069]
 尚、本実施形態に係る「システムコントローラ102」は、本発明に係る「検出手段」及び「実行手段」の一例である。
[0070]
 次に、再生装置100にブルーレイディスク200が挿入された場合の再生装置100の動作について、図7のフローチャートを参照して具体的に説明する。
[0071]
 図7において、先ず、システムコントローラ102は、ブルーレイディスク200が、当該再生装置100に挿入されたか否かを判定する(ステップS101)。ブルーレイディスク200が挿入されていないと判定された場合(ステップS101:No)、システムコントローラ102は、再びステップS101の処理を行う。
[0072]
 他方、ブルーレイディスク200が挿入されたと判定された場合(ステップS101:Yes)、システムコントローラ102は、挿入されたブルーレイディスク200に係る制作者(即ち、ブルーレイディスク200に記録されたコンテンツの提供者やブルーレイディスクの製造者)と同一の制作者を示す制作者情報が、ローカルストレージ104に記録されているか否かを判定する(ステップS102)。
[0073]
 ここで、制作者情報には、例えば、制作者の名称、本編に対応するタイトルのタイトル番号等が格納されている。尚、制作者情報は、例えば、ローカルストレージ104における組織IDディレクトリ(図3参照)に格納されている。
[0074]
 尚、更新データが利用される場合、システムコントローラ102は、例えば、ステップS101の処理においてブルーレイディスク200が挿入されたと判定された後、ステップS102の処理の前に、バーチャルファイルシステム300を構築する。
[0075]
 制作者情報が記録されていないと判定された場合(ステップS102:No)、システムコントローラ102は、未だ再生されていないタイトルのうち、最も若いタイトル番号を付与されたタイトルを一のタイトルとして選択する(ステップS103)。他方、制作者情報が記録されていると判定された場合(ステップS102:Yes)、システムコントローラ102は、本発明に係る「本編タイトル番号情報」の一例としての、制作者情報に格納されている本編に対応するタイトルのタイトル番号に基づいて、一のタイトルを選択する(ステップS104)。
[0076]
 次に、システムコントローラ102は、選択された一のタイトルがBD-Jオブジェクトで構成されているか否かを判定する(ステップS105)。一のタイトルがBD-Jオブジェクトで構成されていないと判定された場合(即ち、一のタイトルのオブジェクトタイプがMovieオブジェクトである場合)(ステップS105:No)、システムコントローラ102は、選択された一のタイトルを再生する(ステップS112)。
[0077]
 他方、一のタイトルがBD-Jオブジェクトで構成されている判定された場合(ステップS105:Yes)、システムコントローラ102は、ファーストプレイ(First Play)に対応するタイトルがBD-Jオブジェクトで構成されているか否かを判定する(ステップS106)。
[0078]
 ファーストプレイに対応するタイトルがBD-Jオブジェクトで構成されていると判定された場合(ステップS106:Yes)、システムコントローラ102は、ファーストプレイに対応するタイトルにタイトルアンバウンドアプリケーションが含まれているか否かを判定する(ステップS107)。タイトルアンバウンドアプリケーションが含まれていると判定された場合(ステップS107:Yes)、システムコントローラ102は、含まれているタイトルアンバウンドアプリケーションを起動する(ステップS108)。
[0079]
 次に、システムコントローラ102は、メニュー(Menu)に対応するタイトルがBD-Jオブジェクトで構成されているか否かを判定する(ステップS109)。尚、ステップS106の処理において、ファーストプレイに対応するタイトルがBD-Jオブジェクトで構成されていないと判定された場合(ステップS106:No)、及びステップS107の処理において、タイトルアンバウンドアプリケーションが含まれていないと判定された場合(ステップS107:No)も、システムコントローラ102は、ステップS109の処理を実行する。
[0080]
 メニューに対応するタイトルがBD-Jオブジェクトで構成されていると判定された場合(ステップS109:Yes)、システムコントローラ102は、メニューに対応するタイトルにタイトルアンバウンドアプリケーションが含まれているか否かを判定する(ステップS110)。タイトルアンバウンドアプリケーションが含まれていると判定された場合(ステップS110:Yes)、システムコントローラ102は、含まれているタイトルアンバウンドアプリケーションを起動する(ステップS111)。
[0081]
 次に、システムコントローラ102は、選択された一のタイトルを再生する(ステップS112)。尚、ステップS109の処理において、メニューに対応するタイトルがBD-Jオブジェクトで構成されていないと判定された場合(ステップS109:No)、及びステップS110の処理において、タイトルアンバウンドアプリケーションが含まれていないと判定された場合(ステップS110:No)も、システムコントローラ102は、ステップS112の処理を実行する。
[0082]
 尚、本実施形態では、ファーストプレイ及びメニューの各々に対応するタイトルについて、BD-Jオブジェクトで構成されているか否か、タイトルアンバウンドアプリケーションが含まれているか否かを判定しているが、他のタイトルについても、BD-Jオブジェクトで構成されているか否か、タイトルアンバウンドアプリケーションが含まれているか否かを判定してよい。
[0083]
 次に、システムコントローラ102は、再生されたタイトルが本編に対応するタイトルか否かを判定する(ステップS113)。尚、本編に対応するタイトルであるか否かは、例えば、所定時間内にユーザの入力待ち状態にならないか否か、又は所定時間以上再生したか否かを判定することによって、判定すればよい。
[0084]
 再生されたタイトルが本編に対応するタイトルであると判定された場合(ステップS113:Yes)、システムコントローラ102は、制作者情報をローカルストレージ104に記録する(ステップS114)。尚、制作者情報がローカルストレージ104に既に記録されている場合、既に記録されている制作者情報を更新してもよいし、新たな制作者情報としてローカルストレージ104に記録してもよい。
[0085]
 次に、システムコントローラ102は、全てのタイトルが再生されたか否かを判定する(ステップS115)。尚、ステップS113の処理において、再生されたタイトルが本編に対応するタイトルでないと判定された場合(ステップS113:No)も、システムコントローラ102は、ステップS115の処理を実行する。
[0086]
 全てのタイトルが再生されたと判定された場合(ステップS115:Yes)、一旦処理を終了する。他方、全てのタイトルが再生されていないと判定された場合(ステップS115:No)、システムコントローラ102は、ステップS102の処理を実行する。ここで、ローカルストレージ104に記録されている制作者情報が、前回のループにおける制作者情報と同じである場合、システムコントローラ102は、典型的には、ステップS102の処理をスキップして、ステップS103の処理を実行する。
[0087]
 尚、本実施形態に係る「システムコントローラ102」は、本発明に係る「判定手段」及び「選択手段」の一例である。
[0088]
 尚、本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨、或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う再生装置及び方法、並びにコンピュータプログラムもまた、本発明の技術的範囲に含まれるものである。

符号の説明

[0089]
100 再生装置
102 システムコントローラ
104 ローカルストレージ
105 メモリ
106 サーボ回路
107 スピンドルモータ
108 光ピックアップ
200 ブルーレイディスク

請求の範囲

[請求項1]
 複数のタイトルのうち一のタイトルが再生される際に、前記一のタイトルがBD-Jオブジェクトで構成されていることを条件に、前記複数のタイトルのうち他のタイトルに関連付けられたタイトルアンバウンドアプリケーションを検出する検出手段と、
 前記検出されたタイトルアンバウンドアプリケーションを実行する実行手段と
 を備えることを特徴とする再生装置。
[請求項2]
 前記一のタイトルがBD-Jオブジェクトで構成されているか否かを判定する判定手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
[請求項3]
 前記他のタイトルは、ファーストプレイ及びメニューの各々に対応するタイトルを含んでいることを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
[請求項4]
 前記複数のタイトルは、ブルーレイディスクに記録されているファイル、又は前記ブルーレイディスクに記録されているファイルと、前記ブルーレイディスクとは異なる記録媒体に記録されているファイルとが統合されてなるファイル構造に含まれていることを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
[請求項5]
 前記記録媒体に、前記ブルーレイディスクに係る制作者情報に対応する本編タイトル番号情報が記録されていることを条件に、前記記録された本編タイトル番号情報に基づいて、前記一のタイトルを選択する選択手段を更に備えることを特徴とする請求項4に記載の再生装置。
[請求項6]
 複数のタイトルのうち一のタイトルが再生される際に、前記一のタイトルがBD-Jオブジェクトで構成されていることを条件に、前記複数のタイトルのうち他のタイトルに関連付けられたタイトルアンバウンドアプリケーションを検出する検出工程と、
 前記検出されたタイトルアンバウンドアプリケーションを実行する実行工程と
 を備えることを特徴とする再生方法。
[請求項7]
 コンピュータを、複数のタイトルのうち一のタイトルが再生される際に、前記一のタイトルがBD-Jオブジェクトで構成されていることを条件に、前記複数のタイトルのうち他のタイトルに関連付けられたタイトルアンバウンドアプリケーションを検出する検出手段と、前記検出されたタイトルアンバウンドアプリケーションを実行する実行手段とを備える再生装置として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]