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1. (WO2010073686) WEIGHT MEASURING DEVICE AND WEIGHT MEASURING METHOD
Document

明 細 書

発明の名称 重量測定装置および重量測定方法

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004  

先行技術文献

特許文献

0005  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0006  

課題を解決するための手段

0007   0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015  

発明の効果

0016  

図面の簡単な説明

0017  

発明を実施するための形態

0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075  

産業上の利用可能性

0076  

符号の説明

0077  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8  

図面

1   2   3   4   5   6   7  

明 細 書

発明の名称 : 重量測定装置および重量測定方法

技術分野

[0001]
 この発明は、例えば重量を測定するような重量測定装置および重量測定方法に関する。

背景技術

[0002]
 従来、例えば4つのロードセルを有する重量測定装置で体重の測定を行う場合、利用者の乗る位置によって各ロードセルにかかるバランスが異なり、正確な体重測定を行うことができない問題がある。
[0003]
 このバランスを測定するものとして、左右対比体重計が提案されている(特許文献1参照)。この特許文献1の左右対比体重計は、躯体の左右足載置部に独立してそれぞれ備えられたロードセルと、これらのロードセルの出力値を重量値にそれぞれ変換する重量変換手段と、これらの重量値を比較演算する比較演算手段と、両重量値を加算する加算手段と、これらの手段から得られる左右別の重量値、合計重量値(体重)及び比較演算値(重量バランス)を表示する表示手段とを有しているものである。これにより、体重のみならず人体の左右のバランスをも測定できるとされている。
[0004]
 しかし、上記特許文献1は、体重測定の精度を向上することについては特に記載されておらず、左右のバランスを測定できても体重の測定精度の向上は図れないものであった。

先行技術文献

特許文献

[0005]
特許文献1 : 特開平8-285670号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0006]
 この発明は、上述の問題に鑑み、安定した精度の重量測定を行い利用者の満足度を向上させることを目的としている。

課題を解決するための手段

[0007]
 この発明は、複数の荷重測定部を有する重量測定装置または重量測定方法であって、前記複数の荷重測定部にそれぞれかかる荷重を取得し、この荷重の分散度合いを測定し、該荷重の分散度合いに応じて前記複数の荷重測定部による測定中心位置を移動させる重量測定装置または重量測定方法であることを特徴とする。 
 これにより、安定した精度の重量測定を行い利用者の満足度を向上させることができる。
[0008]
 この発明の態様として、前記各荷重測定部で測定したそれぞれの荷重の差異に応じて各荷重測定部の負荷バランス値を決定する負荷バランス決定手段と、該負荷バランス値を用いて前記荷重測定部による荷重の測定方式を補正する補正手段とを備えることができる。
[0009]
 これにより、かかっている荷重の大きい荷重測定部と、かかっている荷重の小さい荷重測定部とで測定方式を補正することができ、荷重の重心と測定中心とがずれていても精度よく重量を測定することができる。
[0010]
 またこの発明の態様として、所定の移動平均取得時間内に前記荷重測定部により複数測定された測定値の平均である移動平均値を取得する移動平均値取得手段と、各荷重測定部について前記移動平均値をさらに複数回取得し、該複数回取得した移動平均値の平均を荷重とする荷重算出手段とを備え、前記補正手段は、前記移動平均値取得手段の移動平均取得時間を前記負荷バランス値に対応して補正する構成とすることができる。
[0011]
 これにより、各加重測定部にかかっている負荷の状態に応じて移動平均取得時間を変更でき、精度よく重量を測定することができる。
[0012]
 またこの発明は、複数の荷重測定部を有する重量測定装置であって、前記複数の荷重測定部にそれぞれかかる荷重を取得し、取得した各荷重から現在重心位置を測定する重心位置測定手段と、各荷重測定部に均等に荷重がかかる測定中心位置および前記現在重心位置を表示する表示手段とを備えた重量測定装置とすることができる。
[0013]
 これにより、利用者が自分の重心位置と測定中心位置との関係を視認することができる。従って、利用者に対し、利用者の重心位置を測定中心位置に近づけさせることができる。
[0014]
 またこの発明の態様として、前記表示手段は、前記重心位置測定手段により測定した現在重心位置をリアルタイムに更新表示する構成とすることができる。 
 これにより、利用者が重心位置を変化させた場合に、この重心位置の変化をリアルタイムに視認させることができる。
[0015]
 また、このリアルタイムに更新表示する重心位置を視認させることで、重心位置の変動を利用者に知らせることができる。これにより、利用者は、重心位置の変動が少なくなるように安定させることができる。そして、重心位置の変動が少なく安定することで、測定精度をより向上させることができる。

発明の効果

[0016]
 この発明により、安定した精度の重量測定を行い利用者の満足度を向上させることができる。

図面の簡単な説明

[0017]
[図1] 体組成計の外観を示す斜視図。
[図2] 体組成計とサーバの構成を示すブロック図。
[図3] 負荷バランス値をセットする動作のフローチャート。
[図4] 表示部の画面イメージ図。
[図5] 測定時のバランスをチェックする処理のフローチャート。
[図6] ひずみ度合いと精度向上の説明図。
[図7] 負荷バランス値を用いた測定動作を説明するブロック図。

発明を実施するための形態

[0018]
 この発明の一実施形態を図面と共に説明する。 
[0019]
 図1は、重量測定装置としての体重測定部130を有する体組成計100の外観を示す斜視図であり、図2は、体組成計100と、該体組成計100と通信可能なサーバ150の構成を示すブロック図である。図2の図示では1つの体組成計100をサーバ150に接続しているが、種類の異なる複数の体組成計100や、歩数計、活動量計などの生体情報取得装置をサーバ150に接続する。
[0020]
 この実施例では、全身式の体組成計100により、利用者が全身の体重・体組成を一日一回測定する。そして、その日の活動内容を考慮するために、例えば次のデータをサーバ150に記憶させて利用する。
[0021]
(データ1)両手式体組成計で測定した両手間インピーダンス
      両手式を用いるのは、測定が手軽なためである。
(データ2)歩数計/活動量計で測定した歩数/活動量
(データ3)食事内容(摂取量)
[0022]
 体組成計100は、図1に示すように、利用者が手で持つ第1の筐体である表示操作部110(BFA部:ボディー ファット アナライザー部)、利用者が乗る第2の筐体である体重測定部130(SCALE部)とで主に構成されている。
[0023]
 表示操作部110は、図2に示すように通信部111、記憶部112、計時部113、操作部114、表示部115、定電流回路部116、電源部117、制御部118、二重積分AD部119、インピーダンス検知部120、および電極部121が設けられている。
[0024]
 通信部111は、制御部118に接続されており、該制御部118の制御信号に従ってサーバ150と通信を行う。なお、この通信部111は、サーバ150に限らず、歩数計などの他の生体情報取得装置と通信する、あるいはパーソナルコンピュータや携帯情報端末(PDAあるいは携帯電話機等)と通信するなど、適宜の装置と通信する構成にしてもよい。
[0025]
 記憶部112は、不揮発性のメモリやハードディスクなどの情報を記憶できる装置で構成されており、接続された制御部118の制御信号に従って情報の読み出しや書き込みを行う。また、記憶部112は、4つのロードセル134にかかる体重値を各個人について記憶しており、また負荷バランス値および移動平均取得時間も記憶している。
[0026]
 計時部113(計時手段)は、現在日時などの時刻を計時する装置であり、必要に応じて時刻を制御部118へ送る。 
 操作部114は、押下操作される複数のボタン(図1参照)により構成されており、体重や身長といった利用者情報の入力など、利用者に押下操作された入力情報を制御部118へ送る。
[0027]
 表示部115は、液晶画面(図1参照)などの表示装置によって構成され、制御部118から送られる画像信号に従って文字や図形といった画像を表示する。この画像には、利用者の重心位置と測定中心位置とを表示する画面が含まれる。 
 定電流回路部116は、制御部118の制御に基づいて、電源部117から供給される高周波(交流)電流を電流印加用の電極部121に一方向に流す。
[0028]
 電源部117は、制御部118を含め各部に動作電力を供給する。 
 制御部118は、CPUとROMとRAMあるいはマイコン(マイクロコンピュータ)により構成されており、ROM等に記憶されているプログラムに従って各部の制御動作や演算動作を実行する。演算動作としては、ロードセル134で測定された測定値から体重を求める演算、およびその体重の求め方の補正を行う演算も実行する。
[0029]
 二重積分AD部119は、二重積分型のAD(アナログ/デジタル)変換部であり、インピーダンス検知部120や荷重検知部133から供給されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。
[0030]
 インピーダンス検知部120は、体重測定部130に設けられている電極部136と表示操作部110に設けられている電極部121との電位差に基づいてインピーダンスを検出する。
[0031]
 電極部121は、利用者が手で持つ表示操作部110のグリップ部分(図1参照)の表面に設けられており、グリップ部分を握っている利用者の手のひらへ電源部117から供給される高周波(交流)電流を印加する。
[0032]
 体重測定部130は、操作部131、電池132、荷重検知部133、および電極部136により構成されている。 
 操作部131は、電源のON/OFFを切り替えるための入力スイッチとして機能し、入力された入力信号を制御部118へ送る。
[0033]
 電池132は、電源部117を中心に各部へ電力供給を行う。 
 荷重検知部133は、ロードセル134を内蔵しており、筐体の上面カバーを兼ね備える上面カバー部135(図1参照)の上に乗った利用者の体重による各ロードセル134の荷重を測定する。このとき測定した荷重は、二重積分AD部119へ送られる。
[0034]
 電極部136は、利用者が上に乗る体重測定部130の上面部分(図1参照)の表面に設けられており、利用者の足裏から流れてくる電流を受け取る電流測定用の電極である。この電極部136は、利用者の左足指側、左足踵側、右足指側、右足踵側の4つの電極により構成されている。
[0035]
 サーバ150は、通信部151、制御部152、操作部153、表示部154、および記憶部155により構成されている。 
 通信部151は、制御部152の制御に従って体組成計100とデータの送受信を行う。
[0036]
 制御部152は、CPUとROMとRAMにより構成されており、ROM等に記憶されているプログラムに従って各部の制御動作や演算動作を実行する。 
 操作部153は、キーボードやマウスといった操作入力装置で構成されており、操作入力された入力信号を制御部152へ送る。
[0037]
 表示部154は、液晶ディスプレイやCRTディスプレイといった表示装置で構成されており、制御部152の制御信号に従って表示を行う。 
 記憶部155は、ハードディスクなどの記憶装置により構成され、体組成計100で測定した体組成データ(体脂肪データや体重データ)、図示省略する歩数計で測定した歩数データ、図示省略する活動量計で測定した活動量データ、および利用者の氏名や住所といった個人情報など、生体に関する種々のデータが記憶されている。
[0038]
 このように構成された体組成計100とサーバ150と図示省略する歩数計や活動量計といった他の生体情報取得装置によって生体情報取得システム101が構成されている。なお、図示省略する歩数計や活動量計といった他の生体情報取得装置は、通信部151を通じてサーバ150とデータ通信し、歩数、歩行波形、活動量といった適宜のデータをサーバ150の記憶部155に記憶する。これにより、多種類の生体情報を取り扱えるようにしている。
[0039]
 図3は、体組成計100の制御部118が4つのロードセル134の負荷バランス値をセットする動作を示すフローチャートである。 
 制御部118は、記憶部112に負荷バランス値(バランス補正値)が記憶されているか否か判定し(ステップS301)、記憶されていれば(ステップS301:データ有)、各4つのロードセル134の負荷バランス値を例えば1.1倍や0.9倍といったようにセットし(ステップS303)、ステップS304へ処理を進める。この負荷バランス値のセットは、それぞれのロードセル134でひずみ値を取得するまでの時間のセットを指す。この負荷バランス値のセットは、各ロードセル134で取得するひずみ値が安定するまでの時間が、荷重がかかっているロードセル134ほど遅くなるため、この安定するまでの時間を調整するために実行する。
[0040]
 さらに詳述すると、負荷バランス値が大きいロードセル134については、移動平均値を求める移動平均取得時間を短く補正し、詳細にデータを収集する。すなわち、負荷バランス値が大きいロードセル134は、他のロードセル134よりも荷重がかかっている状態であり、荷重の変化も激しくなる。このため、移動平均取得時間を短く補正することで、多くの移動平均値を取得して精度を向上させる。
[0041]
 また、負荷バランス値が小さいロードセル134については、移動平均値を求める移動平均取得時間を長く補正する。これにより、荷重の変化が少ないロードセル134について、演算量を抑制することができる。
[0042]
 記憶部112に負荷バランス値が記憶されていなければ(ステップS301:データ無)、制御部118は、負荷バランス値を等倍でセットする(ステップS302)。ここで、負荷バランス値を等倍でセットするとは、4つのロードセル134がそれぞれ実行する移動平均値の取得単位となる移動平均取得時間を同一時間とすることを指す。
[0043]
 制御部118は、ステップS303でセットされた負荷バランス値、またはステップS302でセットされた等倍のバランス値により、4つのロードセル134の制御方法を変更する(ステップS304)。この制御方法の変更は、それぞれのロードセル134において移動平均値を取得する移動平均取得時間を異ならせることを指す。
[0044]
 制御部118は、ロードセル134の制御方法の変更による補正を適用した上で測定を開始し(ステップS305)、測定時のバランスをチェックする(ステップS306)。このバランスのチェックは、偏りの大小を判定するものである。このチェックを行う制御部118は、4つのロードセル134により測定した荷重の差により、利用者の重心が測定中心(4つのロードセル134の中心位置)からどの方向へどれだけ離れているか算出する。また、ステップS305の測定は、全てのロードセル134について並列処理により実行する。
[0045]
 測定時のバランスの偏りが大きい場合(ステップS306:偏り大)、制御部118は、図4の構成図に示すように、表示部115の画面350に、重心マーク354を光で表示してバランスが偏っていることを利用者に通知する(ステップS307)。この画面350には、左右バランスの偏りを明瞭にする左右中心線351と、前後バランスの偏りを明瞭にする前後中心線352とを直行させて表示しており、この交点353が中心であると利用者が容易に理解できるようになっている。この交点353は、4つのロードセル134に均等にひずみが発生している状態となる位置を示しており、目標位置となる。
[0046]
 この画面350に表示する重心マーク354は、ステップS305で測定してステップS306で偏り大と判定している間、常に更新するため、重心マーク354の位置がリアルタイムに更新される。従って、利用者は、重心移動して測定中心(交点353)に近づいたか、あるいは行き過ぎたかをリアルタイムに確認でき、自分の重心を体重測定部130の測定中心に合わせることができる。
[0047]
 測定時のバランスの偏りが小さい場合(ステップS306:偏り小)、制御部118は、測定を実行する(ステップS308)。このとき制御部118は、ステップS304で設定された制御方法(それぞれの移動平均取得時間)により各ロードセル134による移動平均値を複数回測定し、この移動平均値を当該体重測定部130の全てのロードセル134について複数回測定し、この複数回の測定結果を合計して体重を測定し、この測定した体重を出力する。この出力は、表示部115に表示する、記憶部112に記憶する、サーバ150に送信する、またはこれらの複数を実行するといった形で行う。
[0048]
 このようにして各ロードセル134の負荷バランス値がわかると、全てのロードセル134の値について、それぞれの負荷バランス値に対応する移動平均取得時間で移動平均値を多数取得して荷重を算出する。これにより、荷重のかかっているロードセル134の測定値を細かく取得して精度よく荷重を求めることができる。そして、このようにして求めた荷重を全てのロードセル134について合計し、この合計値を体重として出力することができる。
[0049]
 制御部118は、測定が規定回数(例えば10回)以上か否か判定し、規定回数未満であれば(ステップS309:回数未満)、そのまま処理を終了する。 
 回数以上であれば(ステップS309:回数以上)、制御部118は、これまでのバランスゆれを計算する(ステップS310)。この計算で、制御部118は、一番力がかかっていた場所の時間を計測する。
[0050]
 制御部118は、計算した結果をもとに4つのロードセル134の負荷バランス値(例えば1.1倍や0.9倍等)をセットし(ステップS311)、処理を終了する。このセットにより、各ロードセル134の負荷バランス値が記憶部112に記憶され、次回以降の体重測定でこの負荷バランス値が使用される。
[0051]
 図5は、負荷バランス値を計算する処理のフローチャートである。 
 負荷バランス値を計算するとき、制御部118は、体重値がある程度安定するまで待機する(ステップS321)。
[0052]
 ある程度安定すると、制御部118は、4つのロードセル134のひずみ値を取得する(ステップS322)。このとき、現在のひずみ値が取得値となる。 
 制御部118は、4つのロードセル134のうち一番ひずみが大きかった場所(その場所のロードセル134)を記憶する(ステップS323)。これにより、体重がかかった位置を取得できる。
[0053]
 制御部118は、測定回数が所定回数(例えば10回)以上か否か判定し(ステップS324)、所定回数未満であれば(ステップS324:10回未満)、ステップS321に処理を戻してステップS321~S323の処理を繰り返す。
[0054]
 所定回数以上であれば(ステップS324:10回以上)、制御部118は、いままでのひずみ回数をチェックする(ステップS325)。このチェックでは、4つのロードセル134それぞれについて、最もひずみ値が大きかった回数、すなわちもっとも荷重がかかった回数を求める。図示の例では、右上:3回、左上:1回、右下:6回、左下:0回といったようにひずみ回数を取得している。
[0055]
 制御部118は、取得したひずみ回数をもとに、各ロードセル134の負荷バランスを計算する(ステップS326)。この負荷バランスは、荷重がかかっていたロードセル134ほど安定に時間がかかるものとして測定時間(複数の移動平均値を算出し続ける時間)が長くなるように計算する。図示の例では、負荷バランスとして、右上:102%(1.02)、左上:94%(0.94)、右下:114%(1.14)、左下:90%(0.90)を算出している。この計算は、例えば次の負荷バランス計算式により求めることができる。
[0056]
 <負荷バランス計算式>
 負荷バランス=90+(ひずみ回数/トータル測定回数)×40
[0057]
 このように負荷バランスを計算することで、体重測定の精度を向上させることが可能になる。すなわち、図6の説明図の(A)に示すように、ひずみ度合いが大きいところはひずみの変化が激しい。このため、変化が激しい点での移動平均誤差を重点的にとることによって、タイミングタイミングで人が揺れないで測定できていることがよりわかるようになり、精度が向上する。
[0058]
 また、図6(B)に示すように、重心を中心移動させることによってすべてのロードセル134に負荷が満遍なく分散し、人のゆれが少なくなり安定度が増して、精度が向上する。 
 図7は、上述した図3および図5の処理による負荷バランス値を用いた測定動作を説明する機能ブロック図である。 
 ロードセル134で測定されたアナログ出力が二重積分AD部119でデジタル変換され、そのデジタル変換された測定値が制御部118の測定値取得部201で取得され、測定・補正部204に伝達される。
[0059]
 制御部118内の負荷バランス値セット部202は、記憶部112から負荷バランス値を読み出してセットする。このとき、図3のステップS302で説明したように負荷バランス値が記憶されていなければ、負荷バランス値を等倍にセットする。
[0060]
 移動平均取得時間セット部203は、負荷バランス値セット部202でセットされた負荷バランス値に対応する移動平均取得時間をセットする。この移動平均取得時間は、負荷バランス値から適宜の算出方式によって求めるとよい。
[0061]
 測定・補正部204は、測定値取得部201から受け取った連続する複数の測定値について、移動平均取得時間セット部203でセットされた移動平均取得時間毎に移動平均値を求める。そして、測定・補正部204は、ロードセル134別に複数の移動平均値の平均をとって荷重を求める。測定・補正部204は、図3のステップS309~S311に説明したように、規定回数以上の測定値があれば、バランスゆれを計算し、負荷バランス値登録部206により各ロードセル134の負荷バランス値を記憶部112に記憶させて更新する。
[0062]
 測定・補正部204が算出した各ロードセル134の荷重は、体重算出部205で加算され、体重が算出される。体重算出部205は、この算出した体重を表示部115の画面に表示させる。
[0063]
 以上に説明したように、この実施例の体組成計100は、複数の荷重測定部(ロードセル134)にそれぞれかかる荷重を取得し、この荷重の分散度合いを測定し、次回の体重測定時に該荷重の分散度合いに応じて前記複数の荷重測定部(ロードセル134)による測定中心位置を移動させることができる。 
 これにより、安定した精度の体重測定を行い利用者の満足度を向上させることができる。
[0064]
 また、測定後に各個人の4つのロードセル134にかかる体重値を保存することで、分散度合いを測ってその人のバランス(右足に体重がかかりやすい等)を測定することができる。そして、この測定を継続的に実行してその人のバランスを理解し、次回に計る際に立ち位置の修正(中心に重心が来るように補正)を行うことで、4つのロードセル134に平均的に負荷がかかり、安定した精度の高い体重測定を行うことができる。
[0065]
 また、ステップS307で、理想の中心点である交点353と利用者(被測定者)の重心位置である重心マーク354とを画面350に両方表示するため、利用者は自分の重心を理想の中心点である交点353に近づけるよう重心移動することができる。
[0066]
 また、重心マーク354はリアルタイムに更新されるため、利用者は、どの程度重心を移動させればよいか確認しながら自分の重心を交点353に近づけることができる。従って、短時間で効率よく利用者の重心を体重測定部130の中心に合わせることができる。
[0067]
 また、重心マーク354の表示がリアルタイムに更新されるため、利用者は、自分の重心位置が激しく移動しているような場合にその状況を視認でき、重心位置が交点353に近い位置で安定するように気をつけることができる。これにより、変動が少なくなって体重をより正確に測定することができる。
[0068]
 また、負荷バランス値によって移動平均取得時間を定め、荷重の大きいロードセル134については移動平均取得時間を短くして移動平均値の変化を詳細に取得するため、測定精度を向上させることができる。詳述すると、荷重の大きいロードセル134は、荷重の小さいロードセル134よりも誤差が生じやすい。この誤差の生じやすい状態であるロードセル134について、移動平均値の変化を詳細に取得することで測定精度を向上させることができる。
[0069]
 また、各ロードセル134の移動平均取得時間を異ならせて並列処理するため、ロードセル134毎に独立して移動平均値を複数取得し、この複数の移動平均値の平均から荷重を求めることができる。そして、並列処理により独立して求めた各ロードセル134の荷重を全て加算することで体重を算出できる。複数のロードセル134の干渉を防止し、精度のよい体重測定を実行することができる。
[0070]
 また、連続的に偏値をとることで、その人の体のバランスや立ち位置の癖を知ることができる。そして、このバランスや立ち位置の癖のデータを元に、体重測定に最適な測定位置を提供することや、自動で体重の補正をかけて体重測定の精度向上を図ることができる。
[0071]
 また、次回から4つのロードセル134にかかる重心を理解することで、最も負荷のかかるロードセル134の測定精度をソフトウェアの処理によって向上させることができ、これにより体重測定の精度を向上することができる。
[0072]
 この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の重量測定装置は、実施形態の体組成計100に対応し、
以下同様に、
表示手段は、表示部115に対応し、
重心位置測定手段は、ステップS306を実行する制御部118に対応し、
負荷バランス決定手段は、ステップS321~S326を実行する制御部118に対応し、
荷重測定部は、ロードセル134に対応し、
補正手段、移動平均値取得手段、および荷重算出手段は、測定・補正部204に対応し、
測定中心位置は、交点353に対応し、
重心位置は、重心マーク354に対応し、
負荷バランス値は、負荷バランス値に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
[0073]
 例えば、上述した体組成計100およびサーバ150をインターネットにより接続してもよい。この場合、さらに歩数計、電子体温計、あるいは血圧計といった他の生体情報測定装置もインターネットに接続してもよい。これにより、体組成計100、歩数計、電子体温計、血圧計を適宜連携させることができる。 
 また、体組成計100、歩数計、電子体温計、血圧計は、サーバ150から適宜のパラメータ、閾値、アルゴリズムなどをダウンロードして機能を拡張できるように構成してもよい。この場合、ハードウェアはそのままでソフトウェアをバージョンアップすることや、利用者自身に最適化することを容易に実現できる。
[0074]
 また、体組成計100、歩数計、電子体温計、血圧計の機能拡張は、サーバ150を用いず、体組成計100等に接続した適宜のユーザ端末から実行する構成にしてもよい。この場合、CD-ROMなどの記録媒体からパラメータ、閾値、アルゴリズムなどをダウンロードする構成にしてもよい。
[0075]
 また、体組成計100、歩数計、電子体温計、血圧計は、これらの機器同士を直接無線または有線で通信可能に接続してもよい。この場合も、相互にデータを送受信して個々の精度を向上させることができる。

産業上の利用可能性

[0076]
 この発明は、人間の体重を測定する体重計や動物の体重を測定する動物用体重計など、生体の体重を測定する装置に利用する、あるいは物品の重量を測定する装置に利用するなど、重量測定を行う様々な分野で利用することができる。

符号の説明

[0077]
100…体組成計、115…表示部、118…制御部、134…ロードセル、204…測定・補正部、353…交点、354…重心マーク

請求の範囲

[請求項1]
 複数の荷重測定部を有する重量測定装置であって、
前記複数の荷重測定部にそれぞれかかる荷重を取得し、この荷重の分散度合いを測定し、該荷重の分散度合いに応じて前記複数の荷重測定部による測定中心位置を移動させる
重量測定装置。
[請求項2]
 前記各荷重測定部で測定したそれぞれの荷重の差異に応じて各荷重測定部の負荷バランス値を決定する負荷バランス決定手段と、
該負荷バランス値を用いて前記荷重測定部による荷重の測定方式を補正する補正手段とを備えた
請求項1記載の重量測定装置。
[請求項3]
 所定の移動平均取得時間内に前記荷重測定部により複数測定された測定値の平均である移動平均値を取得する移動平均値取得手段と、
各荷重測定部について前記移動平均値をさらに複数回取得し、該複数回取得した移動平均値の平均を荷重とする荷重算出手段とを備え、
前記補正手段は、前記移動平均値取得手段の移動平均取得時間を前記負荷バランス値に対応して補正する構成である
請求項2記載の重量測定装置。
[請求項4]
 複数の荷重測定部を有する重量測定装置であって、
前記複数の荷重測定部にそれぞれかかる荷重を取得し、取得した各荷重から現在重心位置を測定する重心位置測定手段と、
各荷重測定部に均等に荷重がかかる測定中心位置および前記現在重心位置を表示する表示手段とを備えた
重量測定装置。
[請求項5]
 前記表示手段は、前記重心位置測定手段により測定した現在重心位置をリアルタイムに更新表示する構成である
請求項4記載の重量測定装置。
[請求項6]
 複数の荷重測定部により重量を測定する重量測定方法であって、
前記複数の荷重測定部にそれぞれかかる荷重を取得し、この荷重の分散度合いを測定し、該荷重の分散度合いに応じて前記複数の荷重測定部による測定中心位置を移動させる
重量測定方法。
[請求項7]
 前記各荷重測定部で測定したそれぞれの荷重の差異に応じて負荷バランス決定手段により各荷重測定部の負荷バランス値を決定し、
該負荷バランス値を用いて前記荷重測定部による荷重の測定方式を補正手段により補正する
請求項6記載の重量測定方法。
[請求項8]
 所定の移動平均取得時間内に前記荷重測定部により複数測定された測定値の平均である移動平均値を移動平均値取得手段により取得し、
各荷重測定部について前記移動平均値をさらに複数回取得して荷重算出手段により該複数回取得した移動平均値の平均を荷重として算出し、
前記補正手段により前記移動平均値取得手段の移動平均取得時間を前記負荷バランス値に対応して補正する
請求項7記載の重量測定方法。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]