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1. WO2010008000 - WATERPROOF CONNECTOR

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明 細 書

発明の名称 防水コネクタ

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004   0005   0006   0007   0008   0009   0010  

先行技術文献

特許文献

0011  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0012   0013  

課題を解決するための手段

0014   0015   0016   0017  

発明の効果

0018   0019  

図面の簡単な説明

0020  

発明を実施するための形態

0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036  

産業上の利用可能性

0037  

符号の説明

0038  

請求の範囲

1   2   3   4  

図面

1   2   3   4  

明 細 書

発明の名称 : 防水コネクタ

技術分野

[0001]
 本発明は、端子の逆挿入防止機能を有する防水コネクタに関するものである。

背景技術

[0002]
 従来、端子の逆挿入防止機能を有する防水コネクタとして、図4に示すように、複数の四角型の端子101と、これら端子101を収容するコネクタハウジング110と、コネクタハウジング110の後面に装着されるマットシール120と、マットシール120の後面に配置されるリヤホルダ130と、を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
[0003]
 端子101は、四角筒状のボックス部102の外周部に逆挿入防止用のスタビライザ103を突設したもので、ボックス部102の後部に電線Wが加締められる。
[0004]
 コネクタハウジング110は、各電線Wの先端に取り付けられた端子101を後端より挿入可能な複数の端子収容室111を有すると共に、後面にマットシール120を嵌め込むためのシールセット部112を有している。
[0005]
 マットシール120は、ゴム等の弾性材料製の肉厚板121に、各端子101および電線を圧入可能な複数の貫通孔123を形成したものである。端子101を各端子収容室111に挿入する前に、マットシール120がコネクタハウジング110のシールセット部112に嵌め込まれる。そして、その後部から貫通孔123を通して端子収容室111に端子101が挿入されることで、各端子101の後方に延びる電線Wの外周に密着して、電線Wとコネクタハウジング110との間を止水する機能を果たす。
[0006]
 リヤホルダ130は、このマットシール120の背後からコネクタハウジング110に装着されてロックされることで、マットシール120を脱落しないように止める役目を果たすと共に、端子101の逆挿入防止機能を果たす。
[0007]
 このリヤホルダ130には、マットシール120の背面に当接する板体131に、各端子101および電線が挿通するための複数の角形の貫通孔133が形成される。そして、逆挿入防止機能を果たすために、それら各貫通孔133の周囲に、正規の向きで端子101を挿入するときはスタビライザ103の通過を許し、不正規な向きで端子101を挿入しようとするときはスタビライザ103の通過を阻止して端子101の逆挿入を防止する逆挿入防止部136が設けられている。逆挿入防止部136は、正規の向きで挿入するときに、スタビライザ103を通過させる溝と、不正規の向きで挿入するときに、スタビライザ103が干渉する溝無し部とからなる。
[0008]
 この防水コネクタを組み立てる場合、まず、コネクタハウジング110のシールセット部112にマットシール120を嵌め込む。次いで、リヤホルダ130をマットシール120の背後から、コネクタハウジング110に装着しロックする。これによりマットシール120の脱落を防止することができる。その後、電線の先端に取り付けた端子101を、リヤホルダ130の貫通孔133を通して、コネクタハウジング110の端子収容室111に挿入し、端子収容室111の内部に保持させる。
[0009]
 その際、端子101のスタビライザ103の位置が逆挿入防止部136の溝と合致するときは、正規の向きであるとして、端子101を、リヤホルダ130の貫通孔133を通してコネクタハウジング110の端子収容室111まで完全に挿入できる。一方、スタビライザ103の位置が逆挿入防止部136の溝と合致しない向きで端子101を挿入しようとするときは、スタビライザ103がリヤホルダ130に干渉することで、端子101を挿入できなくなり、端子101の逆挿入が防止される。
[0010]
 そして、端子101を端子収容室111に完全に挿入すると、マットシール120の貫通孔123の内周部が、端子101の後方へ延びる電線の外周に密着し、これにより、マットシール120によって、電線とコネクタハウジング110の間が止水される。

先行技術文献

特許文献

[0011]
特許文献1 : 日本国特開2000-82530号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0012]
 従来の防水コネクタでは、リヤホルダ130に逆挿入防止機能を持たせているので、マットシールの他に、逆挿入防止部136を備えたリヤホルダ130が必須であった。この場合、リヤホルダ130に逆挿入防止機能を持たせるには、端子101の数に対応した数の貫通孔133を形成する必要がある。さらに、各貫通孔133に逆挿入防止部136としての溝を形成しなければならない。その結果、防水コネクタの構造が複雑化し、部品コストが嵩むという問題があった。
[0013]
 本発明は、上記事情を考慮し、部品コストを低減し得る簡易な構造の端子の逆挿入防止機能を有した防水コネクタを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0014]
 本発明の態様における防水コネクタは、電線が取り付けられ、外周部に逆挿入防止用のスタビライザが突設された複数の端子と、前記複数の端子を一端よりそれぞれ挿入可能な複数の端子収容室と、前記一端側に設けられたシールセット部と、を有したコネクタハウジングと、前記各端子および電線を圧入可能な複数の貫通孔を有し、前記端子を各端子収容室に挿入する前に前記シールセット部に嵌め込まれ、前記電線の外周に密着して、該電線と前記コネクタハウジングとの間を止水する弾性マットシールと、正規の向きで前記端子を挿入するときは前記スタビライザの通過を許し、不正規な向きで端子を挿入しようとするときは前記スタビライザの通過を阻止することで端子の逆挿入を防止する、前記各貫通孔に設けられた逆挿入防止部と、を具備することを特徴とする。
[0015]
 また、前記貫通孔の内周のうち、前記端子の圧入方向に対して、前記コネクタハウジングの前記端子収容室と面する側に前記電線の外周に密着する電線シール部を設け、前記逆挿入防止部は、前記電線シール部とは前記圧入方向に対して逆の位置に設けられる構成としてもよい。
[0016]
 また、前記逆挿入防止部に、前記貫通孔の内周の周方向の1箇所に、前記スタビライザの通過を許す溝が形成されるようにしてもよい。
[0017]
 また、前記溝の突き当たり壁またはその突き当たり壁に突き当たる前記スタビライザの前端の少なくとも一方に、前記スタビライザの通過を円滑にするための案内面が設けられるようにしてもよい。

発明の効果

[0018]
 上記構成によれば、各電線の外周に密着して止水するマットシール自体に、端子の逆挿入を防止する部分(逆挿入防止部)を設けたので、リヤホルダに端子の逆挿入防止機能を持たせる必要がなくなる。そのため、マットシールを単体でコネクタハウジングに装着してリヤホルダを省略することができる。あるいは、リヤホルダを使用する場合であっても、リヤホルダに逆挿入防止機能を持たせる必要がないので、マットシールの脱落を止めるだけの簡単な構造のリヤホルダとすることができる。従って、部品コストを削減することができる。特にリヤホルダを省略する場合は、部品点数の減少によるコスト削減ばかりでなく、部品組付工数減を図ることができるので、組立作業性の向上も図れる。
[0019]
 また、端子にスタビライザがあっても、正規の向きで端子を挿入する限り、スムーズに端子をコネクタハウジングの端子収容室まで挿入することができ、マットシールをスタビライザで傷つけることがない。

図面の簡単な説明

[0020]
[図1] 本発明の実施形態の防水コネクタの分解斜視図である。
[図2] 実施形態の防水コネクタのマットシールの構成図で、(a)はマットシールの断面図、(b)はマットシールの前面側の斜視図、(c)はマットシールの後面側の斜視図である。
[図3] 実施形態の防水コネクタの組立状態の断面図である。
[図4] 従来の防水コネクタの分解斜視図である。

発明を実施するための形態

[0021]
 以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
[0022]
 図1は実施形態の防水コネクタの分解斜視図、図2は実施形態の防水コネクタのマットシールの構成図で、図2(a)はマットシールの断面図、図2(b)はマットシールの前面側の斜視図、(c)はマットシールの後面側の斜視図、図3は同防水コネクタの組立状態の断面図である。
[0023]
 この防水コネクタは、外周部に逆挿入防止用のスタビライザ3が突設された複数の端子1と、各電線Wの先端に取り付けられた端子1を後端より挿入可能な複数の端子収容室11を有すると共に、後部にシールセット部12を有したコネクタハウジング10と、コネクタハウジング10のシールセット部12に嵌め込まれるマットシール20とを具備する。
[0024]
 マットシール20は、各端子1および電線Wを圧入可能な複数の貫通孔23を有する。端子1を各端子収容室11に挿入する前に、マットシール20がコネクタハウジング10のシールセット部12に嵌め込まれる。マットシール20は、その後部から貫通孔23を通して端子収容室11に端子1が挿入されることで、各端子1の後方に延びる電線Wの外周に密着して、電線Wとコネクタハウジング10との間を止水する機能を果たす。
[0025]
 端子1は、四角筒状のボックス部2の外周部に逆挿入防止用のスタビライザ3を突設したものである。また、ボックス部2の後部には、電線Wを加締めるための導体加締部4および被覆加締部5が具備されている。
[0026]
 マットシール20は、ゴム等の弾性材料製の肉厚板21に、各端子1および電線Wを圧入可能な複数の四角い貫通孔23を端子収容室11に対応させて形成したものである。このマットシール20に端子の逆挿入防止機能が付加されることで、リヤホルダが省略されている。
[0027]
 即ち、マットシール20の厚み方向に貫通した各貫通孔23には、その内周のうち、端子1および電線Wの圧入方向の前半部に、電線Wの外周に密着して止水する電線シール部25が設けられると共に、端子1および電線Wの圧入方向の後半部に、正規の向きで端子1を挿入するときはスタビライザ3の通過を許し、不正規な向きで端子1を挿入しようとするときはスタビライザ3の通過を阻止することで端子1の逆挿入を防止する逆挿入防止部24が設けられている。言い換えれば、電線シール部25は、マットシール20の厚み方向で端子収容室11側に設けられ、逆挿入防止部24はその逆側に設けられている。
[0028]
 電線シール部25には、電線Wの被覆外周に密着するための内周リップ25aが設けられる。逆挿入防止部24には、貫通孔23の内周の周方向の1箇所にスタビライザ3の通過を許す溝26が形成されている。すなわち、逆挿入防止部24は、正規の向きで挿入するときにスタビライザ3を通過させるこの溝26と、不正規の向きで挿入するときにスタビライザ3が干渉する溝無し部とからなる。
[0029]
 また、その溝26の内部の突き当たり壁には、スタビライザ3の通過を円滑にするための案内面(傾斜面)26aが設けられている。なお、溝26の内部の突き当たり壁に突き当たるスタビライザ3側の前端に、同様にスタビライザ3の通過を円滑にするための案内面が設けられていてもよい。また、溝26側とスタビライザ3側の両方に案内面が設けられていてもよい。
[0030]
 また、マットシール20の外周には、コネクタハウジング10のシールセット部12にマットシール20を嵌め込んだ際に、コネクタハウジング10側に密着して確実に止水するための外周リップ22が設けられている。
[0031]
 この防水コネクタを組み立てる場合、まず、コネクタハウジング10のシールセット部12にマットシール20を嵌め込む。その後、電線Wの先端に取り付けた端子1を、マットシール20の貫通孔23を通して、コネクタハウジング10の端子収容室11に挿入し、端子収容室11の内部のランス14により抜け止め固定する。
[0032]
 その端子1の挿入の際に、端子1のスタビライザ3の位置がマットシール20の逆挿入防止部24の溝26と合致するときは、正規の向きであるとして、端子1を、マットシール20の貫通孔23を通してコネクタハウジング10の端子収容室11まで完全に挿入できる。一方、スタビライザ3の位置が逆挿入防止部24の溝26と合致しない向きで端子1を挿入しようとするときは、スタビライザ3がマットシール20の壁に突き当たることで、端子1を挿入できなくなり、端子1の逆挿入が防止される。
[0033]
 そして、端子1を端子収容室11に完全に挿入すると、マットシール20の貫通孔23の電線シール部25が、端子1の後方へ延びる電線Wの被覆の外周に密着する。これにより、マットシール20によって、電線Wとコネクタハウジング10の間が止水される。
[0034]
 以上のように、この実施形態の防水コネクタによれば、各電線Wの外周に密着して止水するマットシール20自体に、端子1の逆挿入を防止する部分(逆挿入防止部24)を設けているので、従来のようにリヤホルダに端子1の逆挿入防止機能を持たせる必要がなくなる。そのため、マットシールを単体でコネクタハウジング10に装着してリヤホルダを省略することができる。そのため、部品点数の減少によりコスト削減が図れると共に、部品組付工数が減ることにより、組立作業性の向上も図れる。
[0035]
 また、逆挿入防止部24の溝36の突き当たり壁に案内面26aを設けているので、端子1にスタビライザ3があっても、正規の向きで端子1を挿入する限り、スムーズに端子1をコネクタハウジング10の端子収容室11まで挿入することができ、マットシール20をスタビライザ3で傷つけることもない。
[0036]
 なお、マットシール20の脱落止めやマットシール20に加圧力(密着性増加の目的で)を加えるために、簡単な構造のリヤホルダをコネクタハウジング10の後部に装着してもよい。その場合も、リヤホルダには逆挿入防止機能を持たせる必要がないので、マットシール20の脱落を止めるだけの簡単な枠状の構造のリヤホルダとするだけでよく、部品製作コストはかからない。もちろん、リヤホルダにも逆挿入防止機能を持たせることで、マットシール20の逆挿入防止部24と併せて、二重の逆挿入防止機能を持たせることも可能である。

産業上の利用可能性

[0037]
 本発明では、マットシールに逆挿入防止部を設けたため、その結果、部品コストを低減し得る構造を備える防水コネクタを提供することができる。

符号の説明

[0038]
 1 端子
 3 スタビライザ
 10 コネクタハウジング
 11 端子収容室
 12 シールセット部
 20 マットシール
 23 貫通孔
 24 逆挿入防止部
 25 電線シール部
 26 溝
 26a 案内面
 W 電線

請求の範囲

[請求項1]
 防水コネクタにおいて、
 電線が取り付けられ、外周部に逆挿入防止用のスタビライザが突設された複数の端子と、
 前記複数の端子を一端よりそれぞれ挿入可能な複数の端子収容室と、前記一端側に設けられたシールセット部と、を有したコネクタハウジングと、
 前記各端子および電線を圧入可能な複数の貫通孔を有し、前記端子を各端子収容室に挿入する前に前記シールセット部に嵌め込まれ、前記電線の外周に密着して、該電線と前記コネクタハウジングとの間を止水する弾性マットシールと、
 正規の向きで前記端子を挿入するときは前記スタビライザの通過を許し、不正規な向きで端子を挿入しようとするときは前記スタビライザの通過を阻止することで端子の逆挿入を防止する、前記各貫通孔に設けられた逆挿入防止部と、
 を具備することを特徴とする防水コネクタ。
[請求項2]
 請求項1に記載の防水コネクタであって、
 前記貫通孔の内周のうち、前記端子の圧入方向に対して、前記コネクタハウジングの前記端子収容室と面する側に前記電線の外周に密着する電線シール部を設け、前記逆挿入防止部は、前記電線シール部とは前記圧入方向に対して逆の位置に設けられることを特徴とする防水コネクタ。
[請求項3]
 請求項1に記載の防水コネクタであって、
 前記逆挿入防止部に、前記貫通孔の内周の周方向の1箇所に、前記スタビライザの通過を許す溝が形成されることを特徴とする防水コネクタ。
[請求項4]
 請求項1に記載の防水コネクタであって、
 前記溝の突き当たり壁またはその突き当たり壁に突き当たる前記スタビライザの前端の少なくとも一方に、前記スタビライザの通過を円滑にするための案内面が設けられていることを特徴とする防水コネクタ。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]