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1. (WO2004012810) SUBMINIATURE INTEGRATED HEART PACE MAKER AND DISPERSED HEART PACING SYSTEM
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明細 :

超小型一体化心臓ペースメーカ及び分散心臓ぺーシングシステム

技術分野

本発明は超小型一体化心臓ペースメーカ及び分散心臓ぺーシングシス テムに関し、その目的は、従来、電極とペースメーカ本体をつないでい たリード線を必要とせずに心臓をべ一シングすることができ、しかも胸 壁を切開せずにカテーテル操作だけで心臓に植え込むことが可能な、装 着者に余計な負担を強いることがない超小型一体化心臓ペースメーカ及 び分散心臓ぺーシングシステムを提供することにある。

尚、本発明において、「超小型」とは、カテーテルの先端に装着する ことができる程度の大きさのことをいう。

背景技術

心臓ペースメーカは、心臓に電気刺激を与えて心臓のぺーシングを制 御する装置であり、徐脈性不整脈の症状を訴える患者に適用されている。 従来の心臓ペースメーカは、心臓ペースメーカ本体(ジェネレータ) と、リード線と、刺激パルスを心筋に伝えるための電極からなり、心臓 ペースメーカ本体と電極がリード線により接続されている。しかしなが ら、従来の心臓ペースメ一力は以下のような問題が存在した。

心臓ペースメーカ本体と電極がリード線により接続されているために、 リード線の断線が生じることがあった。リード線の断線が生じることに より、ぺーシング不良が生じた。またリード線によって静脈閉塞が生じ ることがあった。

また心臓ペースメーカの植え込み術後の早期には、電極の位置移動に よるべ一シング不良が生じる場合がある。電極位置移動が発生すると、 再手術を行わなければならず、患者に余計な負担が生じる。

さらに心臓ペースメーカ本体とリ一ド線接続部の密閉構造が不良であ ると、ペースメーカの動作不良につながる。また電気的安全性の面でも 問題が生じた。

また特開平 5— 2 4 5 2 1 5号公報には、心臓ペースメーカ本体から 刺激電極に心臓刺激のための信号を無線で送信して心臓ペースメーカ本 体と刺激電極間に設けられるリード線を排除した心臓ペースメーカが記 載されている。

しかしながら、このような心臓ペースメーカにおいても、心臓ペース メ一力本体の埋め込み術を行わなければならず、心臓ペースメーカ本体 を埋め込んだ部分の皮膚壊死が生じることがあった。

尚、前記した心臓ペースメーカでは、ペースメーカ本体と電極間では 無線により通信されているが、各電極間は何ら通信されていなかった。 複数用いられる電極の同期はペースメーカ本体により制御されていた。 本発明は上記従来の問題を解決するためになされたものであり、ぺー スメ一力本体が行っていた電気刺激の発生部を電極と一体化し、従来、 電極とペースメ一力本体をつないでいたリード線を必要とせずに心臓を ぺーシングすることができ、またペースメーカ本体の制御部を電極と一 体化することによりペースメーカ本体の植え込みが不要で、装着者に余 計な負担を強いることがない超小型一体化心臓ペースメーカ及び分散心 臓ぺ一シングシステムを提供することにある。

発明の開示

請求の範囲第 1項に記載の発明は、制御信号を出力する制御部と、該 制御信号に応答して心臓組織を電気刺激する心臓刺激手段と、心電図情 報を検出して該制御部に出力する心電図情報検出手段と、駆動電源を供 給するための電源部とからなり、前記制御部は、心電図情報に基づいて 制御信号を出力することを特徴とする、カテーテルの先端に装着して心 臓に植え込んだのちカテーテルを抜去することで、胸部を切開する必要 のない超小型一体化心臓ペースメーカに関する。

請求の範囲第 2項に記載の発明は、制御信号を出力する制御部と、該 制御信号に応答して心臓組織を電気刺激する心臓刺激手段と、心電図情 報を検出して該制御部に出力する心電図情報検出手段と、心電図情報及 び制御信号を変調して外部に送信する送信手段と、駆動電源を供給する ための電源部とからなり、前記制御部は、心電図情報に基づいて制御信 号を出力することを特徴とする、カテーテルの先端に装着して心臓に植 え込んだのちカテーテルを抜去することで、胸部を切開する必要のない 超小型一体化心臓ペースメーカに関する。

請求の範囲第 3項に記載の発明は、制御信号を出力する制御部と、該 制御信号に応答して心臓組織を電気刺激する心臓刺激手段と、心電図情 報を検出して該制御部に出力する心電図情報検出手段と、外部から送信 された情報を受信し復調する受信手段と、駆動電源を供給するための電 源部とからなり、外部から送信された情報は前記制御部に入力されるよ うに構成され、前記制御部は、外部から送信された情報及び/又は心電 図情報に基づいて制御信号を出力することを特徴とする、カテーテルの 先端に装着して心臓に植え込んだのちカテーテルを抜去することで、胸 部を切開する必要のない超小型一体化心臓ペースメーカに関する。 請求の範囲第 4項に記載の発明は、制御信号を出力する制御部と、該 制御信号に応答して心臓組織を電気刺激する心臓刺激手段と、心電図情 報を検出して該制御部に出力する心電図情報検出手段と、心電図情報及 び制御信号を変調して外部に送信する送信手段と、外部から送信された 情報を受信し復調する受信手段と、駆動電源を供給するための電源部と からなり、外部から送信された情報は前記制御部に入力されるように構 成され、前記制御部は、外部から送信された情報及び Z又は心電図情報 に基づいて制御信号を出力することを特徴とする、カテーテルの先端に 装着して心臓に植え込んだのちカテーテルを抜去することで、胸部を切 閧する必要のない超小型一体化心臓ペースメーカに関する。

請求の範囲第 5項に記載の発明は、心房筋に配置される超小型一体化 心臓ペースメーカからなる心臓ぺ一シングシステムであって、前記超小 型一体化心臓ペースメーカは、制御信号を出力する制御部と、該制御信 号に応答して心房筋を電気刺激する心臓刺激手段と、少なくとも心内 P 波情報を含む心電図情報を検出するための心電図情報検出手段とを備え ており、前記制御部には、制御信号が生成される刺激タイミングを決定 する刺激タイミング決定手段と、制御信号が生成される刺激タイミング を変更する刺激タイミング変更手段が備えられ、予め設定された時間内 に心内 P波情報が検出された場合、制御信号が生成される刺激タイミン グが変更されることを特徴とする心臓ぺーシングシステムに関する。 請求の範囲第 6項に記載の発明は、心房筋に配置される心電図情報検 出装置と、心室筋に配置される超小型一体化心臓ペースメ一力とからな る分散心臓べ一シングシステムであって、前記心電図情報検出装置は、 少なくとも心内 P波情報を含む心電図情報を検出する心電図情報検出手 段と、検出された心電図情報を変調して前記超小型一体化心臓べ一スメ 一力に送信する送信手段とを備え、前記超小型一体化心臓ペースメーカ は、前記心電図情報検出装置から送信された心電図情報を受信し復調す る受信手段と、制御信号を出力する制御部と、該制御信号に応答して心 室筋を電気刺激する心臓刺激手段とを備えており、前記制御部には、制 御信号が生成される刺激タイミングを決定する刺激タイミング決定手段 と、制御信号が生成される刺激タイミングを変更する刺激タイミング変 更手段が備えられ、心内 P波情報が検出されてから一定時間内に心内 Q R S群情報が検出されない場合、制御信号を生成し、内 P波情報が検 出されてから一定時間内に心内 Q R S群情報が検出された場合、制御信 号の生成を抑制するように構成されていることを特徴とする分散心臓べ —シングシステムに関する。

請求の範囲第 7項に記載の発明は、心房筋に配置される第一の超小型 一体化心臓ペースメーカと、心室筋に配置される第二の超小型一体化心 臓ペースメーカとからなる分散心臓ぺ一シングシステムであって、前記 第一の超小型一体化心臓ペースメーカは、制御信号を出力する制御部と、 該制御信号に応答して心房筋を電気刺激する心臓刺激手段と、少なくと も心内 P波情報を含む心電図情報を検出する心電図情報検出手段と、心 電図情報を変調して前記第二の超小型一体化心臓ペースメーカに送信す る送信手段と、前記第二の超小型一体化心臓ペースメーカから送信され た心電図情報を受信し復調する受信手段とを備えており、前記第二の超 小型一体化心臓ペースメーカから送信された心電図情報は前記制御部に 入力されるように構成され、前記制御部には、制御信号が生成される刺 激夕イミングを決定する刺激タイミング決定手段と、制御信号が生成さ れる刺激タイミングを変更する刺激タイミング変更手段が備えられ、前 記第二の超小型一体化心臓ペースメーカは、制御信号を出力する制御部 と、該制御信号に応答して心室筋を電気刺激する心臓刺激手段と、少な くとも心内 Q R S群情報を含む心電図情報を検出する心電図情報検出手 段と、心電図情報を変調して前記第一の超小型一体化心臓ペースメーカ に送信する送信手段と、前記第一の超小型一体化心臓ペースメーカから 送信された心電図情報を受信し復調する受信手段とを備えており、前記 第一の超小型一体化心臓ペースメーカから送信された心電図情報は前記 制御部に入力されるように構成され、前記制御部には、制御信号が生成 される刺激タイミングを決定する刺激タイミング決定手段と、制御信号 が生成される刺激タイミングを変更する刺激タイミング変更手段が備え られ、前記第一の超小型一体化心臓ペースメーカの制御部は、一定時間 内に心内 P波情報が検出されない場合、制御信号を生成し、一定時間内 に心内 P波情報が検出された場合、制御信号の生成を抑制するように構 成され、前記第二の超小型一体化心臓ペースメーカの制御部は、心内 P 波情報が検出されてから一定時間内に心内 Q R S群情報が検出されない 場合、制御信号を生成し、心内 P波情報が検出されてから一定時間内に 心内 Q R S群情報が検出された場合、制御信号の生成を抑制するように 構成され、前記第二の超小型一体化心臓ペースメーカが心室の自己収縮 による心内 Q R S群情報を検出した場合、前記第一の超小型一体化心臓 ペースメ一力の制御部は一定時間、心内 P波情報の検出を抑制するよう に構成されていることを特徴とする分散心臓べ一シングシステムに関す る。

請求の範囲第 8項に記載の発明は、心房筋に配置される心電図情報検 出装置と、心室筋に配置される複数個の超小型一体化心臓ペースメーカ とからなる分散心臓ぺーシングシステムであって、前記心電図情報検出 装置は、少なくとも心内 P波情報を含む心電図情報を検出する心電図情 報検出手段と、検出された心電図情報を変調して前記超小型一体化心臓 ペースメーカに送信する送信手段とを備え、前記超小型一体化心臓べ一 スメーカは、制御信号を出力する制御部と、該制御信号に応答して心室 筋を電気刺激する心臓刺激手段と、少なくとも心内 Q R S群情報を含む 心電図情報を検出する心電図情報検出手段と、心電図情報を変調して他 の超小型一体化心臓ペースメーカに送信する送信手段と、他の超小型一 体化心臓ペースメーカから送信された心電図情報を受信し復調する受信 手段とを備えており、他の超小型一体化心臓ペースメーカから送信され た心電図情報は前記制御部に入力されるように構成され、前記制御部に は、制御信号が生成される刺激タイミングを決定する刺激タイミング決 定手段と、制御信号が生成される刺激タイミングを変更する刺激夕イミ ング変更手段が備えられ、前記複数個の超小型一体化心臓ペースメーカ の制御部は、心内 P波情報が検出されてから、個々の超小型一体化心臓 ペースメーカ毎に予め定められた一定時間内に心内 Q H S群情報が検出 されない場合、制御信号を生成し、心内 P波情報が検出されてから一定 時間内に心内 Q R S群情報が検出された場合、最も早期に心内 Q R S群 情報が検出されたタイミングに同期して制御信号を生成するように構成 されていることを特徴とする分散心臓ぺ一シングシステムに関する。 請求の範囲第 9項に記載の発明は、心房筋に配置される第一の超小型 一体化心臓ペースメーカと、心室筋に配置される複数個の第二の超小型 一体化心臓ペースメーカとからなる分散心臓ぺーシングシステムであつ て、前記第一の超小型一体化心臓ペースメーカは、制御信号を出力する 制御部と、該制御信号に応答して心房筋を電気刺激する心臓刺激手段と、 少なくとも心内 P波情報を含む心電図情報を検出する心電図情報検出手 段と、心電図情報を変調して前記複数個の第二の超小型一体化心臓ぺー スメーカに送信する送信手段と、前記複数個の第二の超小型一体化心臓 ペースメーカから送信された心電図情報を受信し復調する受信手段とを 備えており、前記複数個の第二の超小型一体化心臓ペースメーカから送 信された心電図情報は前記制御部に入力されるように構成され、前記制 御部には、制御信号が生成される刺激タイミングを決定する刺激タイミ ング決定手段と、制御信号が生成される刺激タイミングを変更する刺激 タイミング変更手段が備えられ、前記複数個の第二の超小型一体化心臓 ペースメーカは、制御信号を出力する制御部と、該制御信号に応答して 心室筋を電気刺激する心臓刺激手段と、少なくとも心内 Q R S群情報を 含む心電図情報を検出する心電図情報検出手段と、心電図情報を変調し て前記第一及び第二の超小型一体化心臓ペースメーカに送信する送信手 段と、前記第一及び第二の超小型一体化心臓ペースメ一力から送信され た心電図情報を受信し復調する受信手段とを備えており、前記第一及び 第二の超小型一体化心臓ペースメーカから送信された心電図情報は前記 制御部に入力されるように構成され、前記制御部には、制御信号が生成 される刺激タイミングを決定する刺激タイミング決定手段と、制御信号 が生成される刺激タイミングを変更する刺激タイミング変更手段が備え られ、前記第一の超小型一体化心臓ペースメーカの制御部は、一定時間 内に心内 P波情報が検出されない場合、制御信号を生成し、一定時間内 に心内 P波情報が検出された場合、制御信号の生成を抑制するように構 成され、前記複数個の第二の超小型一体化心臓ペースメーカの制御部は、 心内 P波情報が検出されてから、個々の超小型一体化心臓ペースメーカ 毎に予め定められた一定時間内に心内 Q R S群情報が検出されない場合、 制御信号を生成し、心内 P波情報が検出されてから一定時間内に心内 Q R S群情報が検出された場合、最も早期に心内 Q R S群情報が検出され たタイミングに同期して制御信号を生成するように構成され、前記複数 個の第二の超小型一体化心臓ペースメーカのいずれかが心室の自己収縮 による心内 Q R S群情報を検出した場合、前記第一の超小型一体化心臓 ペースメ一力の制御部は一定時間、心内 P波情報の検出を抑制するよう に構成されていることを特徴とする分散心臓ぺーシングシステムに関す る。

図面の簡単な説明

図 1は、第一実施形態に係る超小型一体化心臓ペースメーカの概略を 示すブロック図である。

図 2は、第二実施形態に係る超小型一体化心臓ペースメーカの概略を 示すブロック図である。

図 3は、第三実施形態に係る超小型一体化心臓ペースメーカの概略を 示すブロック図である。

図 4は、第四実施形態に係る超小型一体化心臓ペースメーカの概略を 示すブロック図である。

図 5は、本発明に係る超小型一体化心臓ペースメーカの第一の適用形 態 (第一の分散心臓べ一シングシステム)を示す模式図である。

図 6は、本発明に係る超小型一体化心臓ペースメーカの第二の適用形 態 (第二の分散心臓ぺ一シングシステム)を示す模式図である。

図 7は、心電図情報検出装置の概略を示すプロック図である。

図 8は、本発明に係る超小型一体化心臓ペースメーカの第三の適用形 態 (第 Ξの分散心臓ぺーシングシステム)を示す模式図である。

図 9は、本発明に係る超小型一体化心臓ペースメ一力の第四の適用形 態 (第四の分散心臓べ一シングシステム)を示す模式図である。

発明を実施するための最良の形態

以下、図面を参照しつつ、本発明を詳細に説明する。図 1は本発明の 第一実施形態に係る超小型一体化心臓ペースメーカ( 1 0 0 ) の概略を 示すプロヅク図である。

本発明の第一実施形態に係る超小型一体化心臓ペースメーカ( 1 0 0 ) は、制御信号を出力する制御部( 2 ) と、制御信号に応答して心臓組織 を電気刺激する心臓刺激手段( 3 )と、心電図情報を検出して制御部( 2 ) に出力する心電図情報検出手段( 5 ) と、制御部( 2 ) から出力された 制御信号及び/又は心電図情報検出手段(5) によって検出された心電 図情報を変調して外部に送信する送信手段( 10) と、外部から送信さ れた情報を受信し復調する受信手段(9) と、駆動電源を供給する電源 部 (4) とから構成される。

心臓刺激手段(3) は、制御部(2) から出力された制御信号に応答 して心臓組織を電気刺激する。図示した心臓刺激手段(3) は、制御部 ( 2 ) から出力された制御信号に応答して心臓組織を刺激する心臓刺激 パルスを出力する刺激部(3 1) と、出力パルスに応じて心臓組織を刺 激する二個の心臓刺激電極(32) から構成され、心臓組織を刺激する ことができる。

心電図情報検出手段(5) は、超小型一体化心臓ペースメーカが装着 された装着部位の心電図情報を検出することができる。検出した心電図 情報は、制御部(2) に出力される。心電図情報検出手段(5) により 検出される心電図情報としては、例えば、 P波情報、 QRS群情報、 T 波情報、或いは Q— T時間、 A— H時間、 H— V時間などがある(尚、 Aは心房電位、 Hはヒス束電位、 Vは心室電位である。)。

図示した心電図情報検出手段(5) は、装着部位に装着されて装着部 位の心電図情報を検出する二個の心電図情報記録電極( 53) と、心電 図を増幅する増幅部(5 1) と、検出した心電図情報をデジタル信号に 変換する AZD変換部 (52) とから構成され、変換された心電図情報 は、制御部(2) に出力されるように構成されている。

送信手段( 10) は、制御部(2) から出力された制御信号及び/又 は心電図情報を入力して変調する変調部( 1 1) と、変調された制御信 号を所定の搬送波で送信する送信部( 12) とから構成され、変調され た制御信号は、外部(例えば、他の超小型一体化心臓ペースメーカ(図 示せず。))に送信される。

このように制御信号や心電図情報を他の心臓ペースメーカ等の外部に 搬送波により送信することにより、例えば、二つ以上の心臓ペースメ一 力を同期させて動作させることが可能となる。しかも搬送波により送信 するために、リード電線を必要とせず、装着者に余計な負担をかけるこ とがない。

受信手段( 9 ) は、外部から搬送波により送信された情報を受信する 受信部 ( 9 1 ) と、受信した情報を復調する復調部( 92 ) から構成さ れ、復調された情報は、制御部( 2) に入力されるように構成されてい る。制御部( 2 ) においては、この情報及び/又は心電図情報に基づい て心臓刺激手段( 3 ) に出力する制御信号を生成する。

外部から送信される情報としては、他の心臓ペースメーカから送信さ れる心電図情報や制御信号などである。

外部、例えば他の心臓ペースメーカからの情報を受信する受信手段 ( 9 ) を備えることにより、 '他の心臓ペースメーカと同期して動作する ことができる。またリード線を使用していないために、装着者に余計な 負担をかけることがない。

送信手段( 1 0) と受信手段( 9 ) とで実現するペースメーカ間通信 の方式としては、電波や超音波を用いた周波数拡散通信や U 1 t r a W i d e B a nd通信を例示することができるが、これに限定されること なく信頼性のあるペースメーカ間通信が可能な方法であればどのような 方式であってもよい。

電源部(4) は、超小型一体化心臓ペースメーカの駆動に必要とされ る電源を供給するために設けられている。電源部(4) としては、リチ ゥム電池、燃料電池などが用いられるが、通常の心臓ペースメーカに用 いられる電源であれば、特に限定されることなく使用することができる。 制御部( 2 ) は、メモリ( 7) に予め蓄えられた制御プログラム及び 心電図情報検出手段( 5) から出力された心電図情報、並びに外部から 送信された情報に基づいて、制御信号を生成して心臓刺激手段(3) に 出力する。

例えば、制御部(2) には制御信号が生成される刺激タイミングを決 定する刺激タイミング決定手段と、制御信号が生成される刺激タイミン グを変更する刺激タイミング変更手段が備えられ、通常は予め定められ た頻度によって決まる刺激タイミングで制御信号が生成されるようにプ ログラミングされ、一定の条件が揃った場合、例えば、一定時間内に心 内 P波情報が検出された場合、刺激タイミングを変更するようにプログ ラミングされている。

さらに本発明では、通信手段(6) を設けることができる。通信手段 (6) は、超小型一体化心臓ペースメ一力の外部に設けられる外部プロ グラマ (8) と通信するために使用され、メモリ(7) に記憶されたべ —シングプログラムを変更する際に使用される。これにより、超小型一 体化心臓ペースメーカを装着者に装着した後であっても、外部プログラ マ (8) によりメモリ(7) に記憶されたぺーシングプログラムを装着 者に適したものに 更することが可能である。

尚、装着者に複数の超小型一体化心臓ペースメーカが装着されている 場合は、外部プログラマ(8) と通信手段(6) との通信を、超小型一 体化心臓ペースメーカ毎に異なる周波数で行うことにより、超小型一体 化心臓ペースメーカ毎にぺ一シングプログラムを変更することができる < この他、周波数拡散通信を行うことにより、或いはペースメーカ毎に I Dを付与することにより、超小型一体化心臓ペースメーカ毎にぺーシン グプログラムを変更することができる。

次に、本発明の第二実施形態に係る超小型一体化心臓ペースメーカ( 1 10) について説明する。本発明の第二実施形態に係る超小型一体化心 臓ペースメーカ( 110) が上述した第一実施形態に係る超小型一体化 心臓ペースメーカ(1 00) と相違する点は、送信手段( 10) 及び受 信手段 (9) が備えられていない点である。

第二実施形態に係る超小型一体化心臓ペースメーカ( 1 10) は、他 の心臓ペースメーカ等と同期動作する必要がない場合に使用することが できる。

制御部(2) は、メモリ(7) に予め蓄えられた制御プログラム及び 心電図情報検出手段( 5) から出力された心電図情報に基づいて、制御 信号を生成して心臓刺激手段(3) に出力する。

その他の構成については、上述した第一実施形態に係る超小型一体化 心臓ペースメ一力( 100) と同様であり、説明を省略する。尚、図 2 において、図 1に示される第一実施形態に係る超小型一体化心臓ペース メ一力 ( 100) と同じ構成については、同じ番号を付した。

次に、本発明の第三実施形態に係る超小型一体化心臓ペースメーカ( 1 20) について説明する。図 3は、本発明の第三実施形態に係る超小型 一体化心臓ペースメーカ( 120) の概略を示すブロック図である。本 発明の第三実施形態に係る超小型一体化心臓ペースメーカ( 120)が、 上述した第一実施形態に係る超小型一体化心臓ペースメーカと相違する 点は、受信手段(9) が備えられていない点である。

第三実施形態に係る超小型一体化心臓ペースメーカ( 120) は、制 御信号を他の心臓ペースメーカ等の外部に搬送波により送信することに より、例えば、二つ以上の心臓ペースメーカを同期させて動作させるこ とが可能となる。

制御部(2) は、メモリ(7) に予め蓄えられた制御プログラム及び 心電図情報検出手段( 5) から出力された心電図情報に基づいて、制御 信号を生成して心臓刺激手段(3) に出力する。

その他の構成については、上述した第一実施形態に係る超小型一体化 心臓ペースメーカと同様であり、説明を省略する。尚、図 3において、 図 1及び図 2に示される第一及び第二実施形態に係る超小型一体化心臓 ペースメーカと同じ構成については、同じ番号を付した。

次に、本発明の第四実施形態に係る超小型一体化心臓ペースメーカ( 1 30) について説明する。本発明の第四実施形態に係る超小型一体化心 臓ペースメーカ( 130) が、上述した第一実施形態に係る超小型一体 化心臓ペースメーカと相違する点は、外部に制御信号及び/又は心電図 情報を送信する送信手段( 10) が備えられていない点である。

第四実施形態に係る超小型一体化心臓ペースメーカ( 120) は、外 部、例えば他の心臓ペースメーカからの情報を受信する受信手段( 9) により、他の心臓ペースメーカと同期して動作することができる。

制御部(2) は、メモリ(7) に予め蓄えられた制御プログラム及び 心電図情報検出手段( 5) から出力された心電図情報、並びに外部から 送信された情報に基づいて、制御信号を生成して心臓刺激手段(3) に 出力する。

その他の構成については、上述した第一実施形態に係る超小型一体化 心臓ペースメーカと同様であり、説明を省略する。尚、図 4において、 図 1乃至図 3に示される第一乃至第三実施形態に係る超小型一体化心臓 ペースメーカと同じ構成については、同じ番号を付した。

尚、以上説明した第一乃至第四実施形態に係る超小型一体化心臓べ一 スメーカにおいて、心電図情報記録電極( 53) と心臓刺激電極(32) は、それそれ別々の構成に示したが、実際には、心電図情報記録電極( 5 3) と心臓刺激電極( 32 ) はそれそれ共用することが可能である。 また受信部( 9 1 ) と送信部( 1 2 ) についても、それそれ別々に示 したが、これについても受信部( 9 1 ) と送信部( 1 2 ) を共用させる ことができる。

また装着者に体温や血圧を測定するセンサを取り付けて、このセンサ から得られた生体情報を前記した第一乃至第四実施形態に係る超小型一 体化心臓ペースメーカの制御部( 2) に出力して、制御部(2 ) では、 生体情報に基づいて制御信号を生成することもできる。

また、本発明の第一実施形態乃至第四実施形態に係る超小型一体化心 臓ペースメーカを心臓に取り付ける方法は特に限定されず、従来の方法 と同様の方法を採用することができる。例えば、カテーテルの先端に本 発明に係る超小型一体化心臓ペースメーカを装着し、心臓内の所定位置 まで挿入する。心内膜に固定した後、カテーテルのみを抜き取ることに より行われる。そして、本発明に係る超小型一体化心臓べ一スメ一力は、 ジヱネレ一夕本体と電極が一体となり、リード線を必要としないから、 本発明に係る超小型一体化心臓ペースメーカの大きさは直径 2〜 3 mm 程度に構成することができ、ジェネレータ本体を植え込むために胸壁を 大きく切開する必要がない。

次に、上述した本発明の第一乃至第四実施形態に係る超小型一体化心 臓ペースメーカを使用した本発明に係る心臓ぺーシングシステムについ て、図面を参照しつつ説明する。

図 5は本発明の第一実施形態に係る心臓べ一シングシステムの概略を 示す模式図であり、装着者の心房内膜に一個の本発明に係る超小型一体

化心臓ぺ一スメ一力( 1 1 1 ) が装着されている。尚、図 5及び後述す る図 6乃至図 9中、 Hは心臓である。

第一実施形態に係る心臓べ一シングシステムは、心房の電気活動と心 室の電気活動の同期は残っているが、心房自体の歩調取りが失われてい る場合に好適に適用することができる。例えば、洞結節の機能のみが障 害され、心房内伝導や房室伝導の保たれた洞機能不全症候群の患者に適 用することができる。

心房内に配置される本発明に係る超小型一体化心臓ペースメーカ( 1 1 1 ) は、制御信号を出力する制御部と、制御信号に応答して心房筋を 電気刺激する心臓刺激手段と、少なくとも心内 P波情報を含む心電図情 報を検出する心電図情報検出手段とを備えており、検出された心電図情 報は制御部に出力されるように構成されている。つまり、上述した本発 明の第二実施形態に係る超小型一体化心臓ペースメーカが好適に使用さ れるが、前記構成を有していれば第一、第三及び第四実施形態に係る超 小型一体化心臓ペースメーカであっても構わない。

そして、前記制御部には、制御信号が生成される刺激タイミングを決 定する刺激タイミング決定手段と、制御信号が生成される刺激タイミン グを変更する刺激タイミング変更手段が備えられている。

本発明の第一実施形態に係る心臓べ一シングシステムの動作の一例に ついて説明すると、刺激タイミング決定手段により、予め定められた刺 激夕ィミングに従って制御信号が生成されて、心房内膜が電気刺激され る。これにより心房筋を興奮させて収縮させるとともに、この刺激は心 房内伝導路を通じて房室結節に伝達される。そして房室結節からヒス束、 左右の脚、プルキンェ線維を経て心室筋を興奮させ、正常に心拍を行う ことができる。

尚、上述したような洞機能不全症候群の場合でも、自己心拍が出現す ることがある。この場合、即ち、前回の心拍から予め定められた一定時 間内に自己心内 P波情報が心電図情報検出手段により検出された場合、 その自己心内 P波情報は制御部に出力されるとともに、制御部では刺激 タイミング変更手段により制御信号が生成される刺激タイミングが変更 され、心房ぺーシングが抑制される。心内 P波情報が検出されてから一 定時間内に、次の自己心内 P波情報が検出されない場合は、予め定めら れた刺激タイミングに従って、心房筋が電気刺激される。

尚、本発明に係る上記の超小型一体化心臓ペースメーカを装着者の心 室内膜に装着することにより、心室筋を刺激することができる。洞結節 の機能は正常であるが、房室伝導のみが障害されている患者に適用する ことにより、心房、心室の同期性はないものの、心室の最低限の拍動回 数を維持することができる。

次に、本発明の第二実施形態に係る分散心臓べ一シングシステムにつ いて図面を参照しつつ説明する。図 6は本発明の第二実施形態に係る分 散心臓ぺーシングシステムの概略を示す模式図であり、心房内膜に一個 の心電図情報検出装置( 2 0 0 ) 、心室内膜に一個の本発明に係る超小 型一体化心臓ペースメーカ( 1 3 1 ) を適用した状態を示す模式図であ る。図 7は心電図情報検出装置( 2 0 0 ) の概略を示すプロック図であ る。

第二実施形態に係る分散心臓ぺ一シングシステムは、洞結節の機能は 正常であるが、房室伝導のみが障害されている患者に適用することがで きる。即ち、心房内膜に配置された心電図情報検出装置( 2 0 0 ) は、 少なくとも自己心内 P波情報を含む心電図情報の検出を行う。検出され た自己心内 P波情報を含む心電図情報は心室内膜に配置された本発明に 係る超小型一体化心臓ペースメーカ( 1 3 1 ) に送信される。本発明に 係る超小型一体化心臓ペースメーカ( 131) は、心電図情報検出装置 ( 200 ) から自己心内: P波情報が送信されると、一定時間の遅れ(心 電図上の P Q間隔に相当する房室遅延)の後、心臓刺激手段により心室 筋を電気刺激して心室べ一シングを行う。

尚、房室伝導の障害がある患者でも、心室の自 3収縮が生じる場合が ある。この場合、即ち、自己心内 P波情報が検出されてから一定時間(房 室遅延)以内に心室の収縮が発生した場合(自己心内 QR S群情報が検 出された場合)、刺激タイミングが変更され、心室べ一シングは行われ ない。

図 7は、心房内膜に配置される心電図情報装置( 200 ) の概略を示 すブロック図である。心電図情報検出装置( 200 ) は、少なくとも心 内 P波倩報を含む心電図情報を検出して心電図情報を出力するための心 電図情報検出手段(5) と、心電図情報を送信する送信手段( 10) と、 制御部 (2) とから構成されている。

図示した心電図情報検出装置( 200 ) において、心電図情報検出手 段( 5 )は、心電図情報を検出するための二個の心電図情報記録電極( 5 3) と、心電図を増幅する増幅部(5 1) と、心電図情報をデジタル情 報に変換する A/D変換部 (52) とから構成される。

また図示した心電図情報検出装置( 200 ) において、送信手段( 1 0 ) は、制御部(2) から出力された心電図情報を入力して変調する変 調部 ( 1 1) と、変調された心電図情報を所定の搬送波で送信する送信 部 ( 12) とから構成され、変調された心電図情報は、心室内膜に配置 された超小型一体化心臓ペースメーカ( 12 1) に送信される。

心室に配置される本発明に係る超小型一体化心臓ペースメーカ( 13 1) は、制御信号を出力する制御部と、制御信号に応答して心室筋を電 気刺激する心臓刺激手段と、少なくとも心内 QR S群情報を含む心電図 情報を検出する心電図情報検出手段と、心房内に配置された心電図情報 検出装置 ( 2 0 0 ) から送信される心電図情報を受信し復調する受信手 段を備えており、心電図情報検出手段により検出された心電図情報及び 送信された心電図情報は、制御部に入力されるように構成されている。 つまり、第二実施形態に係る分散心臓ぺ一シングシステムにおいて、心 室内膜に配置される超小型一体化心臓ペースメーカ( 1 3 1 )としては、 上述した本発明の第四実施形態に係る超小型一体化心臓ペースメーカが 好適に使用されるが、第一実施形態に係る超小型一体化心臓ペースメー 力であっても構わない。

そして、前記制御部には、制御信号が生成される刺激タイミングを決 定する刺激タイミング決定手段と、制御信号が生成される刺激タイミン グを変更する刺激タイミング変更手段が備えられている。

本発明の第二実施形態に係る分散心臓べ一シングシステムの動作の一 例について説明すると、通常は、刺激タイミング決定手段によって、予 め定められた刺激タイミング(心内 P波情報が検出されてから一定時間 (房室遅延)後にぺ一シング)で制御信号が生成されて、心室がぺーシ ングされる。

心内 P波情報が検出されてから一定時間(房室遅延)以内に自己心内 Q R S群情報が検出された場合、刺激タイミング変更手段によって制御 信号が生成される刺激タイミングが変更され、制御信号は生成されない。 尚、超小型一体化心臓ペースメーカ( 1 3 1 ) は、心内 Q R S群情報 が検出されてから(自己の心室収縮によるもの又は心臓ペースメーカの 刺激によるもの)一定時間内に心電図情報検出装置( 2 0 0 ) から心内 P波情報が送信されてこない場合は、一定間隔で心室をべ一シングする ように構成することが好ましい。これにより、万が一、洞停止、洞房ブ 口ックが発生した場合でも、安全性を確保することができる。

次に、本発明の第三実施形態に係る分散心臓べ一シングシステムにつ いて図面を参照しつつ説明する。図 8は本発明の第三実施形態に係る分 散心臓べ一シングシステムの概略を示す模式図であり、心房内膜に一個 の第一の超小型一体化心臓ペースメーカ( 101) が配置され、心室内 膜に一個の第二の超小型一体化心臓ペースメーカ( 102) が配置され た状態を示す模式図である。

第三実施形態に係る分散心臓べ一シングシステムは、洞結節が正常に 機能しておらず、且つ房室伝導が障害されている患者に適用することが できる。つまり、洞機能停止と房室ブロックを伴った洞機能不全症候群 の患者に適用することができる。

本発明の第三実施形態に係る分散心臓ぺーシングシステムの動作の一 例について説明すると、心房内膜に配置された第一の超小型一体化心臓 ペースメーカ( 10 1) は、制御信号を出力して心臓刺激手段により心 房をべ一シングする。この制御信号(又は心房の心電図情報)は搬送波 に変調されて心室内膜に配置された第二の超小型一体化心臓ペースメ一 力 ( 102) に送信される。第二の超小型一体化心臓ペースメ一力( 1 02) は、第一の超小型一体化心臓ペースメーカ( 10 1) から制御信 号 (又は心房の心電図情報)が送信されると、第一の超小型一体化心臓 ペースメーカ( 10 1) が心房ぺーシングを行ってから一定時間の遅れ (心電図上の P Q間隔に相当する房室遅延)の後、心室筋を電気刺激し て心室べ一シングを行うように制御信号を出力する。さらに、この制御 信号 (又は心室の心電図情報)は、搬送波に変調されて第一の超小型一 体化心臓ペースメーカ( 10 1) に送信される。第一の超小型一体化心 臓ペースメーカ( 10 1 )は、第二の超小型一体化心臓ペースメーカ( 1 02) からの制御信号(又は心室の心電図情報)を受信してから一定時 間の間は心内 P波の検出を抑制する。その後、第一の超小型一体化心臓 ペースメーカ( 1 3 1 ) は予め決められたレートに従って刺激タイミン グの制御信号を出力し心房を刺激する。

これを繰り返すことにより、より自然に近い状態で心臓をべ一シング することができる。

尚、洞機能停止と房室プロックを伴った洞機能不全症候群の患者でも、 自己の心房収縮や心室収縮が発生することがある。この場合、即ち、前 回の心拍から一定時間内に自己心内 P波情報が検出された場合は、心房 ベーシングが抑制される。また心内 P波情報(自己によるもの及び第一 の超小型一体化心臓ペースメーカによるもの)が検出されてから一定時 間 (房室遅延)以内に自己心内 Q R S群情報が検出された場合は心室べ —シングが抑制される。

心房内膜に配置される第一の超小型一体化心臓ペースメーカ( 1 0 1 ) は、制御信号を出力する制御部と、制御信号に応答して心房筋を電気刺 激する心臓刺激手段と、少なくとも心内 P波情報を含む心電図情報を検 出する心電図情報検出手段と、心室内に配置された第二の超小型一体化 心臓ペースメーカ( 1 0 2 ) に制御信号又は心電図情報を変調して送信 する送信手段と、心室内に配置された第二の超小型一体化心臓ペースメ 一力 ( 1 0 2 ) から送信された制御信号又は心電図情報を受信し復調す るための受信手段を備えている。そして、第二の超小型一体化心臓べ一 スメーカ ( 1 0 2 ) から送信された制御信号及び心電図情報は、制御部 に入力されるように構成されている。つまり、第三実施形態に係る分散 心臓ぺーシングシステムにおいて、第一の超小型一体化心臓ペースメー 力 ( 1 0 1 ) としては、上述した本発明の第一実施形態に係る超小型一 体化心臓ペースメーカが好適に使用される。

心室内膜に配置される第二の超小型一体化心臓ペースメーカ( 1 0 2 ) は、制御信号を出力する制御部と、制御信号に応答して心室筋を電気刺 激する心臓刺激手段と、少なくとも心内 QR S群情報を含む心電図情報 を検出する心電図情報検出手段と、心房内に配置された第一の超小型一 体化心臓ペースメーカ( 10 1) に制御信号又は心電図情報を変調して 送信する送信手段と、心房内に配置された第一の超小型一体化心臓ぺ一 スメーカ ( 10 1) から送信された制御信号又は心電図情報を受信し復 調するための受信手段を備えている。そして、第一の超小型一体化心臓 ペースメーカ( 10 1) から送信された制御信号及び心電図情報は、制 御部に入力されるように構成されている。つまり、第三実施形態に係る 分散心臓ぺーシングシステムにおいて、第二の超小型一体化心臓ペース メーカ ( 102) としては、上述した本発明の第一実施形態に係る超小 型一体化心臓ペースメ一力が好適に使用される。

第一の超小型一体化心臓ペースメーカ( 10 1) において、制御部に は、制御信号を生成する刺激タイミングを決定する刺激タイミング決定 手段と、制御信号を生成する刺激タイミングを変更する刺激タイミング 変更手段が備えられている。

通常、刺激タイミング決定手段により、予め定められた刺激タイミン グで制御信号を生成する刺激タイミングを決定し、制御信号が生成され て心房ぺーシングが行われる。

第一の超小型一体化心臓ペースメーカ( 10 1) の動作の一例につい て説明すると、刺激タイミング変更手段は、心電図情報検出手段によつ て前回の心拍から一定時間内に自己心内 P波情報が検出された場合、制 御信号を生成する刺激タイミングを変更することにより、制御信号は生 成されず、心房べ一シングは行われない。前回の心拍から一定時間内に 自己心内 P波情報が検出されない場合、制御信号が生成されて心房べ一 シングが行われる。

また制御部は、制御信号を生成した場合及び自己心内 P波情報が検出 された場合、その情報を送信部から第二の超小型一体化心臓ペースメ一 力 ( 102) に送信する。

第二の超小型一体化心臓べ一スメ一力( 102) において、制御部に は、制御信号を生成する刺激タイミングを決定する刺激タイミング決定 手段と、制御信号を生成する刺激タイミングを変更する刺激タイミング 変更手段が備えられている。

第二の超小型一体化心臓ペースメーカ( 102) の動作の一例につい て説明すると、通常、レート決定手段により、予め定められたレート(第 一の超小型一体化心臓ペースメーカ( 101) より制御信号又は心内 P 波情報が送信されてから一定時間(房室遅延)内に制御信号を生成)で 制御信号が生成されて、心室ぺ一シングが行われる。

一定時間(房室遅延)以内に自 3心内 QR S群情報が検出された場合、 刺激タイミング変更手段により制御信号を生成する刺激タイミングが変 更されて、心室ぺ一シングは行われない。

また制御部は、制御信号を生成した場合及び自己心内 Q R S群情報が 検出された場合、その情報を送信部から第一の超小型一体化心臓ペース メーカ( 10 1 )に送信する。第一の超小型一体化心臓ペースメーカ( 1 01) は、第二の超小型一体化心臓ペースメーカ( 102) からの制御 信号 (又は心室の心電図情報)を受信してから一定時間は心内 P波情報 の検出を抑制する。これは心室の自己収縮による心内 QR S群が心房に 逆行性に伝導し、前記第一の超小型一体化心臓ペースメーカが心内 P波 情報を検出し、それに基づいて第二の超小型一体化心臓ペースメーカが 心室を電気刺激して、心室の電気刺激が繰り返される所謂ペースメーカ 頻脈の合併症を防ぐために必要である。

次に、本発明の第四実施形態に係る分散心臓ぺ一シングシステムにつ いて図面を参照しつつ説明する。図 9は本発明の第四実施形態に係る分 散心臓ぺーシングシステムの概略を示す模式図であり、心房内膜に心電 図情報検出装置( 2 0 0 ) が配置され、心室内膜に複数個(図 9では合 計四個)の超小型一体化心臓ペースメーカ( 1 02 ) が配置された状態 を示す模式図である。

第四実施形態に係る分散心臓ぺーシングシステムは、心室内の心筋収 縮の同期性が低下して心室収縮力が低下している患者や致死性不整脈の 危険のある患者に適用することができる。

第四実施形態に係る分散心臓ぺーシングシステムの動作の一例につい て説明すると、心房内膜に配置された心電図情報検出装置( 20 0 )は、 少なくとも心内 P波情報を含む心電図情報を検出する。検出された心電 図情報は搬送波によって心室内膜に配置された複数の超小型一体化心臓 ペースメーカ ( 10 2 ) に送信される。超小型一体化心臓ペースメーカ ( 1 02 ) は、心電図情報検出装置( 2 00 ) から心電図情報が送信さ れると、心房収縮から個々の超小型一体化心臓ペースメーカ( 1 0 2 ) によって異なる一定時間の遅れの後、心室筋を電気刺激して心室ぺ一シ ングを行うように制御信号を出力する。即ち、超小型一体化心臓ペース メーカ ( 1 0 2 ) は、心電図情報検出装置( 2 0 0 ) から心電図情報が 送信されると、それそれの超小型一体化心臓ペースメーカが配置された 心室の場所に応じて予め定められた時間後に心室ぺ一シングを行う。 尚、自己の心室収縮が発生した場合、即ち、心内 P波情報が検出され てから一定時間 (房室遅延)以内に自己心内 S群情報が検出された 場合は心室べ一シングが抑制される。しかしながら、自己心内 QR S群 が検出されてもこれが心室に配置された複数のペースメーカ( 1 0 2 ) に所定の時間内に伝達しない場合にはその場所でも心室ぺーシングは抑 制されない。このことを実現するために心室各所のペースメーカ( 1 0

2) で記録された自己心内 QR S群を互いに他の心室ペースメーカ( 1 02 ) に送信する。各心室ペースメーカ( 10 2 ) では互いに他の心室 ペースメ一力( 1 0 2 ) からの信号を受信する。

心室内膜に配置される超小型一体化心臓ペースメーカ( 1 0 2 ) は、 制御信号を出力する制御部と、制御信号に応答して心室筋を電気刺激す る心臓刺激手段と、少なくとも心内 QR S群倩報を含む心電図情報を検 出する心電図情報検出手段と、心室内に配置された他の超小型一体化心 臓ペースメーカに制御信号又は心電図情報を変調し送信する送信手段と、 心房内に配置された心電図情報検出装置( 20 0 ) 及び心室内に配置さ れた他の超小型一体化心臓ペースメーカから送信された制御信号又は心 電図情報を復調し受信するための受信手段を備えている。つまり、第四 実施形態に係る分散心臓べ一シングシステムにおいて、超小型一体化心 臓ペースメーカ( 1 0 2 ) としては、上述した本発明の第一実施形態に 係る超小型一体化心臓ペースメーカ( 1 00) が好適に使用される。

また、心室に配置する超小型一体化心臓ペースメーカの配置場所やそ の個数は、患者の病状に応じて、適宜設定される。

超小型一体化心臓ペースメーカ( 1 0 2) において、個々の超小型一 体化心臓ペースメーカの制御部には、制御信号を生成する刺激タイミン グを決定する刺激タイミング決定手段と、制御信号を生成する刺激タイ ミングを変更する刺激タイミング変更手段が備えられている。

超小型一体化心臓ペースメーカの動作の一例について説明すると、刺 激タイミング決定手段は、予め定められた刺激タイミング(心電図情報 検出装置( 20 0 )より自己心内 P波情報が送信されてから一定時間(房 室遅延)後に制御信号を生成)で制御信号が生成されて、心室ぺ一シン グが行われる。

この刺激タイミングは、個々の超小型一体化心臓ペースメーカ毎、つ まり、心室内膜の配置箇所の違いにより異なる。例えば、個々の超小型 一体化心臓ペースメーカ( 1 0 2 ) は、正常の心室拍動において、その 部位が刺激されるような時間差で刺激されるが、心臓の収縮性が最も改 善される時間差の組み合わせであれば上記の組み合わせには限定されな い。

このような同期のとれた心臓収縮は同時に心室の電気的不安定性を低 下させ、致死性不整脈の危険のある患者の不整脈予防に用いられるほか、 ペースメーカによる不整脈停止にも用いられる。

超小型一体化心臓ペースメ一力( 1 0 2 ) によって検出された心内 Q R S群情報は、送信手段によって他の超小型一体化心臓ペースメーカに 送信される。このことにより、ある心室ペースメーカにおいて自己心内 Q R S群が決められた時間内に検出されてもこれが心室に配置された他 のペースメーカに所定の時間内に伝達しない場合にはその場所での心室 ページングが発生する。

尚、前述した第四実施形態に係る分散心臓ぺーシングシステムにおい て、上述した第三実施形態に係る分散心臓べ一シングシステムの心房内 膜に配置した超小型一体化心臓ペースメーカ( 1 0 1 ) を心電図情報検 出装置 ( 2 0 0 ) の代わりに配置することもできる。心房内膜に配置さ れる超小型一体化心臓ペースメーカが、第三実施形態に係る分散心臓べ —シングシステムで述ぺたような刺激タイミング決定手段と刺激タイミ ング変更手段を備えることで、洞機能停止と房室プロックを伴う心室収 縮力が低下している患者や致死性不整脈の危険のある患者に適応するこ とができる。

この実施形態に係る分散心臓べ一シングシステムにおいて、心房内膜 に配置される超小型一体化心臓ペースメーカの具体的な構成としては、 前述した第三実施形態に係る分散心臓ぺ一シングシステムの心房内膜に

配置された超小型一体化心臓ペースメーカ( 1 0 1 ) の構成を採用する ことができる。またこの実施形態に係る分散心臓ぺ一シングシステムに おいて、心室内膜に配置される超小型一体化心臓ペースメーカの具体的 な構成としては、第四実施形態に係る分散心臓べ一シングシステムの心 室内膜に配置された超小型一体化心臓ペースメーカ( 1 0 2 ) の構成を 採用することができる。

以上詳述した如く請求の範囲第 1項に記載の超小型一体化心臓ペース メーカは、制御信号や心電図情報を他の超小型一体化心臓ペースメーカ に送信することができるとともに、他の超小型一体化心臓ペースメーカ からの制御信号や心電図情報を受信することができるので、他の超小型 —体化心臓ペースメーカと同期して心臓をぺーシングすることができる ( 請求の範囲第 2項に記載の超小型一体化心臓ペースメーカは、ペース メーカ本体と刺激電極をつなぐリード線を必要としないので、装着者に 余計な負担をかけることなく心臓をべ一シングすることができる。

請求の範囲第 3項に記載の超小型一体化心臓ペースメーカは、制御信 号や心電図情報を他の超小型一体化心臓ペースメーカに送信することが できるので、他の超小型一体化心臓ぺ一スメ一力と同期して心臓をぺー シングすることができる。

請求の範囲第 4項に記載の超小型一体化心臓ペースメーカは、他の超 小型一体化心臓ペースメーカからの制御信号や心電図情報を受信するこ とができるので、他の超小型一体化心臓ペースメーカと同期して心臓を ベーシングすることができる。

請求の範囲第 5項に記載の分散心臓べ一シングシステムは、心房の電 気活動と心室の電気活動の同期は残っているが、心房自体の歩調取りが 失われている患者のページングに適用することができる。

請求の範囲第 6項に記載の分散心臓べ一シングシステムは、洞結節の 機能は正常であるが、房室伝導のみが障害されている患者に適用するこ とができる。

請求の範囲第 7項に記載の分散心臓べ一シングシステムは、洞結節が 正常に機能しておらず、しかも、房室伝導が障害されている患者に適用 することができる。

請求の範囲第 8項に記載の分散心臓ぺーシングシステムは、心室各所 の収縮の同期性が失われ心室収縮力が低下している患者や不整脈の患者 に適用することができる。

請求の範囲第 9項に記載の分散心臓べ一シングシステムは、洞機能停 止と房室プロックを伴う心室収縮力が低下している患者や致死性不整脈 の危険のある患者に適応することができる。

産業上の利用可能性

従来、電極とペースメーカ本体をつないでいたリ一ド線を必要とせず に心臓をぺ一シングすることができ、しかも胸壁を切開せずに力テ一テ ル操作だけで心臓に植え込むことが可能な、装着者に余計な負担を強い ることがない超小型一体化心臓ペースメーカ及び分散心臓ぺ一シングシ ステムを提供することができる。