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1. JP2014501719 - キラルスピロ-ピリジルアミドフォスフィン配位子化合物、その合成方法及びその利用

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Title of Invention キラルスピロ−ピリジルアミドフォスフィン配位子化合物、その合成方法及びその利用 CN 201010550836.0 20101119 20160524 C07F 9/00− 19/00 C07B 31/00− 63/04 C07C 1/00−409/44 B01J 21/00− 38/74 中国特許出願公開第101671365(CN,A) 国際公開第01/000581(WO,A1) 国際公開第2009/129700(WO,A1) 中国特許出願公開第1439643(CN,A) Jian-Bo Xie et al.,Journal of the American Chemical Society,2010年,Vol.132,p.4538-4539 CN2011082432 20111118 WO2012065571 20120524 2014501719 20140123 20130702 松本 淳

Technical Field

0001  

Background Art

0002   0003   0004   0005  

Summary of Invention

Technical Problem

0006  

Description of Embodiments

0007   0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035  

Examples

0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075  

Claims

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18    

Description

キラルスピロ−ピリジルアミドフォスフィン配位子化合物、その合成方法及びその利用

CN 201010550836.0 20101119 20160524 C07F 9/00− 19/00 C07B 31/00− 63/04 C07C 1/00−409/44 B01J 21/00− 38/74 patcit 1 : 中国特許出願公開第101671365(CN,A)
patcit 2 : 国際公開第01/000581(WO,A1)
patcit 3 : 国際公開第2009/129700(WO,A1)
patcit 4 : 中国特許出願公開第1439643(CN,A)
nplcit 1 : Jian-Bo Xie et al.,Journal of the American Chemical Society,2010年,Vol.132,p.4538-4539
CN2011082432 20111118 WO2012065571 20120524 2014501719 20140123 20130702 松本 淳

Technical Field

[0001]
本発明は、キラルスピロ−ピリジルアミドフォスフィン配位子化合物、その合成方法及びその利用に関する。キラルスピロ−アミドフォスフィン化合物は、キラル配位子として不斉有機反応に使用され得る。本発明はさらに、光学活性を有する化合物を調製するために、カルボニル化合物の不斉水素化反応において使用される新規なスピロ−ピリジルアミドフォスフィン配位子の調製方法を提供する。

Background Art

[0002]
有機合成反応において、アミド配位基を含むキラルフォスフィン−窒素配位子は、最も重要なキラル配位子の1つである。このようなキラルフォスフィン−窒素配位子は、多くの遷移金属に配位でき、不斉触媒反応に大いに役に立つキラル触媒を形成する。現在、アミド配位基を含むキラルフォスフィン−窒素配位子のこのような遷移金属触媒は、多くの不斉触媒反応において優れた反応活性及びエナンチオ選択性を示している(Amoroso, D.; Graham, T. W.; Guo, R.; Tsang, C.-W.; Abdur-Rashid, K. Aldrich. Chimica. Acta. 2008, 41, 15)。
[0003]
さらに最近、Noyoriらによる高効率キラルルテニウム−ジフォスフィン/ジアミン触媒の開発により((a) Ohkuma, T.; Ooka, H.; Hashiguchi, S.; Ikariya, T.; Noyori, R. J. Am. Chem. Soc. 1995, 117, 2675; (b) Ohkuma, T.; Koizumi, M.; Doucet, H.; Pham, T.; Kozawa, M.; Murata, K.; Katayama, E.; Yokozawa, T.; Ikariya, T.; Noyori, R. J. Am. Chem. Soc. 1998, 120, 13529)、過去のものとは全く異なる非官能基化ケトンの不斉水素化反応において、非常に高い触媒活性及びエナンチオ選択性が達成された結果、そのようなキラル触媒に関心が向けられている。このようなキラル触媒による芳香族ケトン、ヘテロ環式芳香族ケトン、α,β−不飽和ケトンの一連の触媒的不斉水素化において、非常に高いエナンチオ選択性(>99%ee)及び反応活性(S/C>100,000)が実現されたが、キラルジフォスフィン配位子及びジアミン配位子のキラル及び立体効果の両方が正確に合う場合にのみ、優れた結果が得られる。従って、ここ数年、簡易合成法、柔軟な配位、及びキラルフォスフィン配位子とアミド配位子の特性を有していること等の利点があるため、アミド基、特に窒素原子に接する水素原子を含むキラルアミドフォスフィン配位子に関する研究が注目されている。
[0004]
2004年頃、カナダのトロント大学のMorrisらにより、NH 2配位基を含む一連のアミドフォスフィン配位子が報告され、ケトン、イミド等の触媒的不斉水素化において、これらのキラル配位子を有するルテニウム錯体を用いることにより、より良い水素化が達成された((a) Abdur-Rashid, K.; Guo, R.; Lough, A. J.; Morris, R. H.; Song, D. Adv. Synth. Catal. 2005, 347, 571; (b) Guo, R.; Lough, A. J.; Morris, R. H.; Song, D. Organometallics, 2004, 23, 5524; (c) Guo, R.; Morris, R. H.; Song, D. J. Am. Chem. Soc. 2005, 127, 516)。イギリスのリバプール大学のChenの研究グループにより、フェロセン骨格を有するキラルアミドフォスフィン配位子を含むルテニウム錯体の触媒作用によって、アリルアルキルケトンの触媒的不斉水素化反応において、中程度のエナンチオ選択性(<79% ee)が達成されたことが報告された(Chen, W.; Mbafor, W.; Roberts, S. M.; Whittall, J. Tetrahedron: Asymmetry, 2006, 17, 1161)。ドイツのエアランゲン−ニュルンベルク大学のDahlenburgの研究グループにより、β−アミドアルコールから得られたキラルアミドフォスフィン配位子を含むイリジウム、ロジウム錯体の触媒作用によって、単純ケトン水素化反応において、中程度のee値が得られたことも報告された((a) Dahlenburg, L.; Gotz, R. Eur. J. Inorg. Chem. 2004, 888; (b) Dahlenburg, L.; Gotz, R. Inorg. Chem. Commun. 2003, 6, 443)。しかし、上記で報告された、単純ケトンの触媒的不斉水素化におけるキラルアミドフォスフィン配位子のキラル触媒のエナンチオ選択性は、Noyoriらにより開発されたキラルルテニウム−ジフォスフィン/ジアミン触媒よりもはるかに劣っている。
[0005]
最近、我々の研究グループは、芳香族アミド基を有する一連の二座キラルスピロ−アミドフォスフィン配位子を設計し、合成した(Jian-Bo Xie, Jian-Hua Xie, Xiao-Yan Liu, Wei-Ling Kong, Shen Li, Qi-Lin Zhou, J. Am. Chem. Soc. 2010, 132, 4538; Qi-Lin Zhou, Jian-Hua Xie, Jian-Bo Xie, Li-Xin Wang, CN 101671365A)。このようなキラルアミドフォスフィン配位子を含むイリジウム触媒による環外二重結合を有するα、β−不飽和ケトンの触媒的不斉水素化では、キラルルテニウム−ジフォスフィン/ジアミン触媒に比べて、より良い反応活性とエナンチオ選択性が得られた。単純アリルアルキルケトンの触媒的不斉水素化においても、素晴らしい結果が得られた。しかし、この触媒は、換算数(触媒に対する基質の比)が依然として相対的に低い。単純ケトンとα、β−不飽和ケトンの触媒水素化反応においては、この換算数は、他のキラル触媒の換算数よりも非常に高いが、最大値は10,000に過ぎず、さらに向上させる必要がある。

Summary of Invention

Technical Problem

[0006]
触媒的不斉水素化反応の研究分野においては、開発されたキラル触媒で十分に高い効率を有するものは数少ない。簡易合成で得られ、柔軟な配位を有する高い効率のキラル配位子及びこの触媒の開発は、不斉触媒の研究分野では依然として難しく、課題である。

Description of Embodiments

[0007]
本発明の目的は、新規キラルスピロ−ピリジルアミドフォスフィン配位子化合物、その合成方法及びその利用方法を提供することであり、このキラルスピロ−ピリジルアミドフォスフィン化合物は、カルボニル化合物のイリジウム触媒的不斉水素化反応において、キラル配位子として用いることができ、例えば、アリルアルキルケトンとケテンとケトエステルとを含むカルボニル化合物のイリジウム触媒的不斉水素化反応において、非常に高い収率(>90%)とエナンチオ選択性(99.9% ee以下)が得られた。この反応は、とても高い活性を有し、使用する触媒の量を0.0001%モルにまで減らすことができる。本発明に係る合成方法は、単純であり、かつ高い収率を有する。そして、この合成方法によって得られたキラルスピロ−ピリジルアミドフォスフィン化合物は、非常に有効なキラル配位子である。
[0008]
本発明に係るキラルスピロ−ピリジルアミドフォスフィン配位子化合物は、構造式(I)を有する化合物、又はそのラセミ化合物、又はその光学異性体、又は触媒的に許容可能なその塩である。
[0009]
[Chem. 1]


[0010]
構造式(I)において、R 1は、炭素数1〜8のヒドロカルビル基又は飽和環状ヒドロカルビル基又はシクロアルケニル基、フェニル基、置換フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、ヘテロアリル基、フリル基又はチエニル基である。前記置換フェニル基が有する置換基は、ハロゲン、炭素数1〜8のアルキル基、アルコキシル基であり、置換基の数は1〜5個である。また、前記ヘテロアリル基はピリジル基である。
[0011]
2、R 3、R 4及びR 5は、H、炭素数1〜8のアルキル基又はアルコキシル基、フェニル基、置換フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、ヘテロアリル基、フリル基又はチエニル基である。前記置換フェニル基が有する置換基は、炭素数1〜8のヒドロカルビル基、アルコキシル基であり、置換基の数は1〜5個である。また、前記ヘテロアリル基はピリジル基である。あるいは、R 2〜R 3、R 4〜R 5は、炭素数3〜7の脂肪環、芳香環に組み込まれていてもよい。また、R 2、R 3、R 4及びR 5は、同じであっても異なっていてもよい。
[0012]
6、R 7は、H、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシル基、炭素数1〜8の脂肪族アミド基から選ばれ、n=0〜3である。また、n≧2の時、2個の隣接したR 6又は2個の隣接したR 7が、炭素数3〜7の脂肪環、芳香環に組み込まれていてもよく、R 6、R 7は、同じであっても異なっていてもよい。
[0013]
8、R 9は、H、ハロゲン、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシル基、フェニル基、置換フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、ヘテロアリル基、フリル基又はチエニル基である。前記置換フェニル基が有する置換基は、ハロゲン、炭素数1〜8のアルキル基、アルコキシル基であり、置換基の数は1〜5個である。また、前記ヘテロアリル基はピリジル基であり、m=0〜3である。また、m≧2の時、隣接したR 9又はR 8及びR 9は、炭素数3〜7の脂肪環、芳香環に組み込まれていてもよく、R 8、R 9は同じであっても異なっていてもよい。
[0014]
10は、H、炭素数1〜8のアルキル基、フェニル基、置換フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、ヘテロアリル基、フリル基又はチエニル基である。前記置換フェニル基が有する置換基は、炭素数1〜8のアルキル基、アルコキシル基であり、置換基の数は1〜5個である。また、前記ヘテロアリル基はピリジル基である。
[0015]
本発明の化合物が有する構造式(I)において、R 2、R 3、R 4、R 5、R 6、R 7、R 8及びR 10は、すべてHであることが好ましく、R 1は、フェニル基又は置換フェニル基であることが好ましい。前記置換フェニル基の有する置換基は、ハロゲン、炭素数1〜8のヒドロカルビル基及びアルコキシル基であり、置換基の数は1〜5個であることが好ましい。R 9は、H、ハロゲン、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシル基、フェニル基、置換フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、ヘテロアリル基、フリル基又はチエニル基であることが好ましい。前記置換フェニル基の有する置換基は、ハロゲン、炭素数1〜8のアルキル基又はアルコキシル基であり、置換基の数は1〜5個であることが好ましい。また、前記ヘテロアリル基はピリジル基であり、m=0〜3であることが好ましい。あるいは、m≧2の時、隣接したR 9は、炭素数3〜7の脂肪環、芳香環に組み込まれていてもよい。
[0016]
本発明は、さらに具体的に、下記の構造を有するキラルスピロ−ピリジルアミドフォスフィン配位子の典型的な化合物、又はそのラセミ化合物、又はその光学異性体、又は触媒的に許容可能なその塩を提供する。
[0017]
[Chem. 2]


[0018]
本発明は、さらに本発明に係るキラルスピロ−ピリジルアミドフォスフィン化合物の合成方法を提供する。この合成方法は、出発物質として、キラルスピロ−ジハイドロ−インデン骨格を有する化学式(II)で示される、ラセミ体又は光学活性を有する化合物である7−ジアリル/アルキルフォスフィノ−7′−アミノ−1,1′−スピロ−ジハイドロ−インデンを用いた下記の反応によって調製される点に特徴がある。
[0019]
[Chem. 3]


[0020]
ここで、R 1〜R 10と、n及びmの値とは、請求項1に記載の通りである。
[0021]
ここで、ラセミ体又は光学活性を有する化合物である、化学式(II)の7−ジアリル/アルキルフォスフィノ−7′−アミノ−1,1′−スピロ−ジハイドロ−インデンは、参考文献(Jian-Bo Xie, Jian-Hua Xie, Xiao-Yan Liu, Wei-Ling Kong, Shen Li, Qi-Lin Zhou, J. Am. Chem. Soc. 2010, 132, 4538; Qi-Lin Zhou, Jian-Hua Xie, Jian-Bo Xie, Li-Xin Wang, CN 101671365A)に準じて合成される。
[0022]
キラルスピロ−ピリジルアミドフォスフィン化合物Iの具体的な合成方法は、下記に示す。
[0023]
工程1:
合成方法1:ラセミ体又は光学活性を有する化合物である、構造式(II)の7−ジアリル/アルキルフォスフィノ−7′−アミノ−1,1′−スピロ−ジハイドロ−インデンを、有機溶媒及び還元剤の存在下の反応装置で2〜24時間かけて、置換ピリジルアルデヒド又はピリドンと反応させ、窒素原子と隣接して1つの水素原子(R 10=H)を有するスピロ−ピリジルアミドフォスフィン化合物Iを得る。ラセミ体又は光学活性を有する化学式(II)の7−ジアリル/アルキルフォスフィノ−7′−アミノ−1,1′−スピロ−ジハイドロ−インデンII、ピリジルアルデヒド、及び還元剤のモル比は、1:1〜5:1〜10の割合である。また、この反応温度は、0〜120℃である。
[0024]
合成方法2:最初に、ラセミ体又は光学活性を有する、構造式(II)の7−ジアリル/アルキルフォスフィノ−7′−アミノ−1,1′−スピロ−ジハイドロ−インデンを、有機溶媒とアルカリ存在下の反応装置で、ピリジンホルミルクロライドと反応させ、アシル化化合物を得る。次に、還元剤で還元し、窒素原子と隣接して1つの水素原子(R 10=H)を有するスピロ−ピリジルアミドフォスフィン化合物Iを得る。上記のアシル化反応では、上記のラセミ体又は光学活性を有する7−ジアリル/アルキルフォスフィノ−7′−アミノ−1,1′−スピロ−ジハイドロ−インデンII、ピリジンホルミルクロライド、及びアルカリのモル比は、1:1〜5:1〜10の割合である。また、この反応温度は、0〜100℃である。上記の還元反応では、上記アシル化化合物の還元剤に対するモル比は、1:1〜10の割合であり、反応温度は、−20〜100℃である。
[0025]
合成方法3:最初に、ラセミ体又は光学活性を有する化合物である、構造式(II)の7−ジアリル/アルキルフォスフィノ−7′−アミノ−1,1′−スピロ−ジハイドロ−インデンを、有機溶媒、アルカリ及びカルボキシル活性化剤の存在下の反応装置で、ピリジンギ酸と反応させ、アシル化化合物を得る。次に、還元剤で還元し、窒素原子と隣接して1つの水素原子(R 10=H)を有するスピロ−ピリジルアミドフォスフィン化合物Iを得る。上記のアシル化反応では、上記のラセミ体又は光学活性を有する7−ジアリル/アルキルフォスフィノ−7′−アミノ−1,1′−スピロ−ジハイドロ−インデンII、ピリジンギ酸、及び活性化剤のモル比は、1:1〜5:1〜10の割合であり、反応温度は、−30〜100℃である。上記の還元反応では、上記のアシル化化合物の還元剤に対するモル比は、1:1〜10の割合であり、反応温度は、−20〜100℃である。
[0026]
工程2:上記の合成方法又は工程に準じて、上記の窒素原子に隣接して1つの水素原子(R 10=H)を有するスピロ−ピリジルアミドフォスフィン化合物Iを出発物質として用い、上記で述べたピリジルアルデヒド、ピリジンホルミルクロライド、ピリジンギ酸を、脂肪族アルデヒド又は芳香族アルデヒド、塩化アシル及びカルボン酸に置換することによって、窒素原子に水素原子が付随していない(R 10≠H)スピロ−ピリジルアミドフォスフィン化合物Iを合成することができる。
[0027]
上記の合成方法では、上記で述べた置換ピリジルアルデヒド、ピリドン、ピリジンホルミルクロライド、ピリジンギ酸、及び脂肪族アルデヒド又は芳香族アルデヒド、塩化アシル、カルボン酸の分子式は、化学式(I)におけるR 8〜R 10及びmの値で定義される。上記の有機溶媒は、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン、メチルtert-ブチルエーテル、ジエチルエーテル、ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドのいずれか一種、又はそれらいずれかの混合物を用いることができる。上記の還元剤は、水素化アルミニウムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素トリアセチルナトリウム、又はシアノ水素化ホウ素ナトリウムを用いることができる。上記のアルカリは、有機塩基又は無機塩基であり、有機塩基は、ピリジン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N−メチルモルホリン、又はN,N−ジエチルイソプロピルアミンを用いることができ、無機塩基は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、又は炭酸カリウムを用いることができる。上記カルボキシル活性化剤は、クロロギ酸エチル、クロロギ酸イソプロピル、N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド、又はカルボニルジイミダゾールである。
[0028]
本発明に係るキラルスピロ−ピリジルアミドフォスフィン化合物は、キラル配位子として不斉触媒反応で用いることができる。不斉触媒反応において、対応する遷移金属錯体は、ロジウム、ルテニウム、イリジウム、パラジウム、銅、鉄、ニッケル等のような遷移金属の金属前駆体とキラル配位子とからなる化合物によって形成され得る。そして、キラル触媒が形成され、不斉反応、特にアリルアルキルケトン、ケテン、及びケトエステルを含むカルボニル化合物のイリジウム触媒の触媒的不斉水素化反応で用いられる。このキラル触媒により、ほとんど定量的な収率で、高い反応活性とエナンチオ選択性を有するキラル医薬品合成、重要なキラル有機化合物合成、及び生物活性天然物合成で、重要な役割を有するキラルアルコール化合物の生産が可能になる。上記のキラル触媒の調製反応を下記に示す。
[0029]
まず、0.5〜4時間かけて、25〜120℃、有機溶媒下で、キラルスピロ−ピリジルアミドフォスフィン化合物とイリジウム触媒前駆体との錯体形成反応を行い、次に、0.1〜3時間かけて、圧力0.1〜10MPa、水素雰囲気下で、撹拌反応させ、水素化キラル触媒を得る。あるいは、0.5〜4時間、有機溶媒中で、キラルスピロ−ピリジルアミドフォスフィン化合物とイリジウム触媒前駆体との錯体形成反応を行い、そして、脱溶媒により対応する錯体を得る。そして、この錯体を、0.1〜3時間、圧力0.1〜10MPa、水素雰囲気下、有機溶媒中で撹拌反応させ、キラル触媒を得る。
[0030]
上記イリジウム触媒前駆体のキラルスピロ−アミドフォスフィン配位子に対するモル比は、1:1.2〜1:1.5の割合(Ir/L)である。上記イリジウム触媒前駆体は、[Ir(cod)]Cl 2(cod=シクロオクタジエン)、[Ir(cod) 2]BF 4、[Ir(cod) 2]PF 6、[Ir(cod) 2]SbF 6、又は[Ir(cod) 2]OTfである。
[0031]
調製されたキラル触媒は、カルボニル化合物の触媒的不斉水素化反応に用いることができ、その反応を下記に示す。
[0032]
有機溶媒中で、上記で述べた調製された反応液又は固体を触媒として、撹拌しながら0.1〜10MPa、水素雰囲気下で0.1〜24時間かけて、添加したカルボニル化合物及びアルカリと反応させ、キラルアルコール化合物を得る。
[0033]
上記で用いた触媒の量は、0.0001〜5mol%である。その基質の濃度は、0.001〜10.0Mである。上記のアルカリは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、ナトリウムtert-ブトキシド、カリウムtert-ブトキシド、リチウムtert-ブトキシド、トリエチルアミン、トリブチルアミン、又はN−メチルモルホリンである。このアルカリの濃度は、0.005M〜1.0Mであり、反応温度は、0〜80℃である。
[0034]
上記の有機溶媒は、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、テトラヒドロフラン、トルエン、メチルtert−ブチルエーテル、ジオキサン、DMF、DMSOのうちいずれか一種、又はそれらいずれかの混合物である。
[0035]
このようにして得られたキラルスピロピリジルアミドフォスフィン化合物は、構造式(I)を有する化合物、又はそのラセミ体又は光学異性体、又は触媒的に許容可能なその塩であり、その主な構造的特徴は、キラルスピロ−ジハイドロ−インデン骨格である。この化合物は、イリジウム触媒によるカルボニル化合物の触媒的不斉水素化反応において、キラル配位子として用いることができ、アリルアルキルケトン、ケテン、及びケトエステルを含むカルボニル化合物のイリジウム触媒的不斉水素化反応において、非常に高い収率(>90%)とエナンチオ選択性(99.9% ee以下)が得られた。この反応は、とても高い活性を持ち、この反応で用いる触媒の量は、0.0001%モルにまで減らすことができる。本発明における上記の合成工程は、簡易であり、高い収率を有する。そして、得られるキラルスピロ−ピリジルアミドフォスフィン化合物は非常に有効なキラル配位子である。
Examples
[0036]
本発明をさらに理解するために、本発明の好ましい実施形態について、実施例を参照して説明するが、これらの説明は、本発明の特許請求の範囲を限定するというよりは、単に本発明の特徴及び利点をより詳しく説明することを目的としているに過ぎないことを理解されるべきである。
[0037]
本発明の結果は、以下の具体的な実施例で説明するが、本発明の範囲は以下の実施例に限定されない。
[0038]
実施例1:
(R)−N−(ピリジル−2−メチル)−7−ジ−(3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)フォスフィノ−7−アミノ−1,1′−スピロ−ジハイドロ−インデン(Ia)の合成
[0039]
[Chem. 4]


[0040]
窒素雰囲気下で、(R)−7−ジ−(3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)フォスフィノ−7′−アミノ−1,1′−スピロ−ジハイドロ−インデン(966mg、1.5mmol)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(509mg、2.4mmol)、及び6mlの1,2−ジクロロエテンを、50mlの乾燥した二口瓶に量り入れた。室温で撹拌して固体を溶解した後、ピリジルアルデヒドを添加した(161mg、1.5mmol)。室温で6時間撹拌反応すると、出発物質はほとんど残存しなかった(TLCで測定し、石油エーテル:酢酸エチル=7:1)。重炭酸ナトリウムの飽和水溶液を用いてこの反応を停止し、酢酸エチルを用いて抽出し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。脱溶媒の後、得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(石油エーテル:酢酸エチル=10:1、2%トリエチルアミン)で精製し、収率92%で、1.01gの白い固体が得られた。
[0041]
Mp 172−174 ℃; [α] D 20 +172 (c 0.5, CH 2Cl 2); 1H NMR (400 MHz, CDCl 3) δ8.30 (d, J = 4.8 Hz, 1H, Ar−H), 7.44−7.39 (m, 1H, Ar−H), 7.31 (d, J = 7.2 Hz, 1H, Ar−H), 7.26−7.19 (m, 3H, Ar−H), 7.12−7.06 (m, 2H, Ar−H), 7.02−6.99 (m, 1H, Ar−H), 6.88−6.84 (m, 3H, Ar−H), 6.77−6.75 (dd, J = 1.6, 7.6 Hz, 2H, Ar−H), 6.68 (d, J = 9.2 Hz, 1H, Ar−H), 6.10 (d, J = 8.0 Hz, 1H, Ar−H), 4.20 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 3.97 (dd, J = 6, 16.4 Hz, 1H), 3.73 (dd, J = 4.4, 16.4 Hz, 1H), 3.13−2.76 (m, 4H), 2.49−2.40(m, 1H), 2.19−2.09 (m, 3H), 1.09 (s, 18H), 1.16 (s, 18H); 31P NMR (162 MHz, CDCl 3) δ −18.17 (s); 13C NMR (100 MHz, CDCl 3) δ 155.8, 152.5 (d, J = 24.3 Hz), 149.9 (d, J = 6.3 Hz), 148.9, 144.3, 144.2, 144.1, 138.2 (d, J = 11.7 Hz), 136.1, 135.2, 134.9, 133.8, 132.6 (d, J = 3.4 Hz), 128.4, 128.1, 128.0, 127.9, 126. 9, 125.7, 122.2, 121.5, 121.5, 120.7, 113.9, 108.6, 61.7 (d, J = 3.3 Hz), 48.5, 38.6 (d, J = 3.4 Hz), 36.1, 34.7 (d, J = 3.8 Hz), 31.4 (d, J = 2.4 Hz), 30.92, 31.36. HRMS (ESI) calcd for C 51H 63N 2P[M + H] +: 735.4802; Found: 735.4804.
(下記の実施例では、化合物Ib−Ijは、反応物を変更した以外は実施例1と同様の工程で得られた。)

実施例2:
(R)−N−(ピリジル−2−メチル)−7−ジフェニルフォスフィノ−7′−アミノ−1,1′−スピロ−ジハイドロ−インデン(Ib)の合成
[0042]
[Chem. 5]


[0043]
具体的な工程は、実施例1と同様であり、85%の収率で白い固体が得られた。
[0044]
Mp 172−174 ℃; [α] D 20 +265 (c 0.5, CH 2Cl 2), 1H NMR (400 MHz, CDCl 3) δ 8.23 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.38 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 7.26−7.24 (m, 1H), 7.16−7.07 (m, 5H), 7.03−6.83 (m, 10H), 6.61 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.88 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.98 (brs, 1H), 3.82−3.77 (m, 1H), 3.56−3.51 (m, 1H), 3.02−2.92 (m, 4H), 2.42−2.30 (m, 2H), 2.25−2.22 (m, 1H), 2.12−2.08 (m, 1H); 31P NMR (162 MHz, CDCl 3) δ −22.47 (s); 13C NMR (100 MHz, CDCl 3) δ 157.6, 152.2, 151.9, 147.6, 143.4, 143.3, 142.3, 138.5, 138.4, 135.4, 135.3, 135.2, 133.4 (d, J = 2.6 Hz), 133.0, 132.8, 132.2, 132.0, 131.9, 127.2 (d, J = 4 Hz), 127.0 (d, J = 5.7 Hz), 126.9, 126.8, 126.6, 126.3, 125.0. 120.4, 119.6, 112.7, 107.3, 64.8, 60.6 (d, J = 3.2 Hz), 47.1, 38.5 (d, J = 5.1 Hz), 35.0, 30.3, 29.9. HRMS (ESI) calcd for C 35H 31N 2P[M + H] +: 511.2298; Found: 511.2296.

実施例3:
(R)−N−(ピリジル−2−メチル)−7−ジ−(3,5−メチルフェニル)フォスフィノ−7′−アミノ−1,1′−スピロ−ジハイドロ−インデン(Ic)の合成
[0045]
[Chem. 6]


[0046]
具体的な工程は、実施例1と同様であり、82%の収率で白い固体が得られた。
[0047]
Mp 172−174 ℃; [α] D 20 +262 (c 0.5, CH 2Cl 2), 1H NMR (400 MHz, CDCl 3) δ 8.29 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 7.44−7.40 (m, 1H), 7.32−7.30 (m, 1H), 7.22 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 7.12−7.00 (m, 3H), 6.82−6.76 (m, 3H), 6.70 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.60 (d, J = 7.6 Hz, 4H), 5.96 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.00−3.97 (m, 1H), 3.91−3.85 (m, 1H), 3.47 (dd, J = 4, 16.4 Hz, 1H), 3.13−2.99 (m, 4H), 2.53−2.39 (m, 2H), 2.33−2.28 (m, 1H), 2.17 (s, 6H), 2.01 (s, 6H); 31P NMR (162 MHz, CDCl 3) δ −22.32 (s); 13C NMR (100 MHz, CDCl 3) δ 158.6, 153.1, 152.9, 148.7, 144.4, 144.3, 144.2, 143.6, 137.2 (d, J = 6.0 Hz), 137.0 (d, J = 7.8 Hz), 136.2, 134.4, 133.4, 132.2, 132.0, 131.0, 130.8, 130.1, 129.5, 128.0, 127.2, 125.7, 121.4, 120.5, 113.7, 108.4, 61.7, 48.0, 39.4 (d, J = 5.4 Hz), 36.1., 31.4, 31.0, 21.4, 21.1. HRMS (ESI) calcd for C 39H 39N 2P[M + H] +: 567.2924; Found: 567.2916.

実施例4:
(R)−N−(6−メチルピリジン−2−メチル)−7−ジ−(3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)フォスフィノ−7′−アミノ−1,1′−スピロ−ジハイドロ−インデン(Id)の合成
[0048]
[Chem. 7]


[0049]
具体的な工程は、実施例1と同様であり、95%の収率で白い固体が得られた。
[0050]
Mp 153−155 ℃, [α] D 20 +191 (c 1.0, CH 2Cl 2), 1H NMR (400 MHz, CDCl 3) δ 7. 32−7.28 (m, 2H), 7.24−7.17 (m, 3H), 7.14−7.08 (m, 2H), 6.87−6.83 (m, 3H), 6.77−6.75 (m, 2H), 6.68 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.59 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.17 (d, J = 8 Hz, 1H), 4.27 (brs, 1H), 4.03 (dd, J = 6.4, 16 Hz, 1H), 3.67−3.63 (m, 1H), 3.09−2.89 (m, 3H), 2.80−2.74 (m, 1H), 2.51−2.43 (m, 1H), 2.34 (s, 3H), 2.18−2.03 (m, 3H), 1.15 (s, 3H), 1.06 (s, 3H); 31P NMR (162 MHz, CDCl 3) δ −18.20 (s); 13C NMR (100 MHz, CDCl 3) δ 157.7, 157.5, 152.8, 152.6, 144.4, 144.3 (d, J = 3.4 Hz), 144.0, (d, J = 7.3 Hz), 138.2, 138.1, 136.4, 136.3, 136.1, 135.1, 134.8, 133.7, 132.3 (d, J = 3.5 Hz), 128.4, 128.2, 128.1, 127.9, 127.8, 126.9, 125.8, 122.0, 121.5, 121.0, 117.6, 113.7, 108.6, 61.7 (d, J = 3.3 Hz), 48.4, 38.6 (d, J = 3.2 Hz), 35.8, 34.7, 34.6, 31.4, 31.3, 30.8, 24.5. HRMS (ESI) calcd for C 52H 65N 2P[M + H] +: 749.4958; Found: 749.4952

実施例5:
(R)−N−(6−ブロモピリジル−2−メチル)−7−ジ−(3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)フォスフィノ−7′−アミノ−1,1′−スピロ−ジハイドロ−インデン(Ie)の合成
[0051]
[Chem. 8]


[0052]
具体的な工程は、実施例1と同様であり、81%の収率で白い固体が得られた。
[0053]
Mp 84−85 ℃, [α] D 20 +216 (c 1.0, CH 2Cl 2), 1H NMR (400 MHz, CDCl 3) δ 7.33−7.31 (m, 1H), 7.28−7.20 (m, 5H), 7.13−7.05 (m, 2H), 6.88 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 6.82 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.75−6.70 (m, 3H), 6.04 (d, J = 8 Hz, 1H), 3.92−3.82 (m, 2H), 3.71−3.66 (dd, J = 4.4, 16.4 Hz, 1H), 3.10−2.92 (m, 3H), 2.83−2.77 (m, 1H), 2.42 (m, 1H), 2.20−2.11 (m, 3H), 1.15 (s, 18H), 1.13 (s, 18H); 31P NMR (162 MHz, CDCl 3) δ −18.52 (s); 13C NMR (100 MHz, CDCl 3) δ 160.1, 151.4 (d, J = 24.5 Hz), 149.0, 148.9, 148.8, 148.7, 143.4, 142.9 (d, J = 7.4 Hz), 142.5 (d, J = 2.9 Hz), 140.2, 137.7, 137.1, 137.0, 135.0, 134.8, 133.9, 133.7, 132.7, 131.7 (d, J = 3.2 Hz), 127.2, 127.0, 126.8, 126.1, 125.0, 124.8, 121.3, 120.4, 128.3, 113.3, 107.7, 60.6 (d, J = 3.0 Hz), 47.2, 37.6, 34.9, 33.7 (d, J = 2.9 Hz), 30.3, 30.1, 29.8. HRMS (ESI) calcd for C 51H 62BrN 2P[M + H] +: 813.3907; Found: 813.3906

実施例6:
(R)−N−(6−エチルピリジル−2−メチル)−7−ジ−(3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)フォスフィノ−7′−アミノ−1,1′−スピロ−ジハイドロ−インデン(If)の合成
[0054]
[Chem. 9]


[0055]
具体的な工程は、実施例1と同様であり、92%の収率で白い固体が得られた。
[0056]
Mp 79−80 ℃, [α] D 20 +224 (c 1.0, CH 2Cl 2), 1H NMR (400 MHz, CDCl 3) δ 7.35−7.30 (m, 2H), 7.22−7.17 (m, 3H), 7.13−7.07 (m, 2H), 6.88−6.83(m, 3H), 6.74 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 6.68 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.59 (d, J = 8 Hz, 1H), 6.16 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.30−4.28 (m, 1H), 3.99 (dd, J = 6.4, 16 Hz, 1H), 3.65−3.61 (m, 1H), 3.10−2.92 (m, 3H), 2.82−2.80 (m, 1H), 2.59 (q, J = 7.6 Hz, 2H), 2.51−2.43 (m, 1H), 2.16−2.09 (m, 3H), 1.21−1.16 (m, 3H), 1.11 (s, 18H), 1.06 (s, 18H); 31P NMR (162 MHz, CDCl 3) δ −18.34 (s); 13C NMR (100 MHz, CDCl 3) δ 162.7, 157.5, 152.9, 152.6, 149.8 (d, J = 6.2 Hz), 144.3 (d, J = 2.8 Hz), 144.2 (d, J = 3.2 Hz), 143.9, 143.8, 138.3, 138.1, 136.4, 136.2, 136.0, 134.9, 134.7, 133.7, 132.2 (d, J = 3.5 Hz), 128.3, 128.1, 128.0, 127.9, 127.8, 126.9, 125.7, 122.0, 121.3, 119.5, 117.7, 113.6, 108.5, 61.6 (d, J = 3.3 Hz), 48.3, 38.6 (d, J = 3.1 Hz), 35.6, 34.7, 34.6, 31.3, 31.2, 31.1, 30.8, 14.4. HRMS (ESI) calcd for C 53H 67N 2P[M + H] +: 763.5115; Found: 763.5116.

実施例7:
(R)−N−(キノリル−2−メチル)−7−ジ−(3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)フォスフィノ−7′−アミノ−1,1′−スピロ−ジハイドロ−インデン(Ig)の合成
[0057]
[Chem. 10]


[0058]
具体的な工程は、実施例1と同様であり、100%の収率で白い固体が得られた。
[0059]
Mp 97−99 ℃, [α] D 20 +216 (c 1.0, CH 2Cl 2), 1H NMR (400 MHz, CDCl 3) δ 7.92 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.76−7.69 (m, 2H), 7.64−7.60 (m, 1H), 7.46−7.42 (m, 2H), 7.28−7.25 (m, 1H), 7.24−7.22 (m, 1H), 7.17−7.07 (m, 4H), 6.81−6.76 (m, 4H), 6.69 (d, J = 6 Hz, 1H), 6.24 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.84−4.82 (m, 1H), 4.26 (dd, J = 6.0, 16.4 Hz, 1H), 3.92 (dd, J = 3.2, 16.8 Hz, 1H), 3.13−3.04 (m, 2H), 2.97−2.89 (m, 1H), 2.78−2.72 (m, 1H), 2.18−2.02 (m, 3H), 1.16 (s, 18H), 0.96 (s, 18H); 31P NMR (162 MHz, CDCl 3) δ −17.74 (s); 13C NMR (100 MHz, CDCl 3) δ 157.1, 151.8, 151.5, 148.8, 148.7, 148.6, 146.4, 143.4 (d, J = 2.6 Hz), 143.2 (d, J = 3.6 Hz), 143.1, 143.0, 137.0, 136.9, 135.4, 135.3, 134.9, 134.1, 133.8, 132.6, 131.0 (d, J = 3.4 Hz), 128.3, 127.9, 127.3 (d, J = 3.1 Hz), 127.1, 126.9, 126.7, 126.2, 126.1, 126.0, 124.7 (d, J = 3.8 Hz), 120.7, 120.4, 118.4, 112.6, 107.3, 60.7 (d, J = 3.2 Hz), 47.8, 37.5 (d, J = 2.8 Hz), 34.7, 33.7, 33.5, 30.3, 30.1, 29.8. HRMS (ESI) calcd for C 55H 65N 2P[M + H] +: 785.4958; Found: 785.4955.

実施例8:
(R)−N−[6−(4−クロロフェニル)ピリジル−2−メチル]−7−ジ−(3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)フォスフィノ−7′−アミノ−1,1′−スピロ−ジハイドロ−インデン(Ih)の合成
[0060]
[Chem. 11]


[0061]
具体的な工程は、実施例1と同様であり、96%の収率で白い固体が得られた。
[0062]
Mp 96−98 ℃, [α] D 20 +204 (c 1.0, CH 2Cl 2), 1H NMR (400 MHz, CDCl 3) δ 7.84 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.51−7.40 (m, 4H), 7.32 (brs, 1H), 7.26−7.24 (m, 2H), 7.21 (brs, 1H), 7.16−7.06 (m, 3H), 6.93 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.84 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.73−6.70 (m, 3H), 6.09 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.92−3.89 (m, 1H), 3.84−3.71 (m, 2H), 3.14−2.92 (m, 3H), 2.86−2.81 (m, 1H), 2.54−2.43 (m, 1H), 2.24−2.13 (m, 3H), 1.15 (s, 36H); 31P NMR (162 MHz, CDCl 3) δ −19.06 (s); 13C NMR (100 MHz, CDCl 3) δ 158.5, 154.0, 151.7, 151.5, 149.0 (d, J = 6.7 Hz), 148.7 (d, J = 5.8 Hz), 143.3 (d, J = 2.7 Hz), 143.0 (d, J = 3.2 Hz), 142.8 (d, J = 7.4 Hz), 137.3, 137.2, 136.7, 136.1, 134.8, 134.7, 133.9, 133.7, 133.6, 132.9, 131.4 (d, J = 3.5 Hz), 127.6, 127.2, 127.1, 127.0, 126.9 (d, J = 7.6 Hz), 126.7, 125.9, 124.8, 121.4, 120.3, 118.2, 116.8, 113.0, 107.8, 60.6 (d, J = 3.2 Hz), 48.1, 37.7 (d, J = 3.7 Hz), 34.7, 33.7, 33.6, 30.3 (d, J = 6.0 Hz), 30.1, 29.8. HRMS (ESI) calcd for C 57H 66ClN 2P[M + H] +: 845.4725; Found: 845.4729.

実施例9:
(R)−N−(3−メチルピリジル−2−メチル)−7−ジ−(3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)フォスフィノ−7′−アミノ−1,1′−スピロ−ジハイドロ−インデン(Ii)の合成
[0063]
[Chem. 12]


[0064]
具体的な工程は、実施例1と同様であり、96%の収率で白い固体が得られた。
[0065]
Mp 160−161 ℃, [α] D 20 +213 (c 0.5, CH 2Cl 2), 1H NMR (400 MHz, CDCl 3) δ 7.85 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.28−7.26 (m, 1H), 7.23−7.12 (m, 4H), 7.06−7.03 (m, 1H), 6.92−6.89 (m, 1H), 6.77 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 6.69−6.66 (m, 3H), 6.27 (d, J = 8 Hz, 1H), 5.48 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.07 (dd, J = 6, 16 Hz, 1H), 3.47 (d, J = 16 Hz, 1H), 3.08−2.93 (m, 3H), 2.81−2.75 (m, 1H), 2.49−2.41 (m, 1H), 2.19−2.06 (m, 6H), 1.15 (s, 18H), 0.95 (s, 18H); 31P NMR (162 MHz, CDCl 3) δ −17.55 (s); 13C NMR (100 MHz, CDCl 3) δ 153.5, 151.4, 151.2, 148.7 (d, J = 6 Hz), 148.4 (d, J = 6.3 Hz), 144.5, 143.3, 143.2, 143.1, 137.4, 137.3, 135.7, 135.5, 133.7, 133.5, 132.5, 131.5 (d, J = 3.5 Hz), 128.7, 127.2, 127.0 (d, J = 5.5 Hz), 126.7, 125.5, 124.3, 120.4, 120.3, 120.1, 111.9, 106.7, 60.6 (d, J = 3.2 Hz), 44.0, 37.7 (d, J = 3.3 Hz), 34.9, 33.6, 33.4, 30.3, 30.1, 29.9, 16.2. HRMS (ESI) calcd for C 52H 65N 2P[M + H] +: 749.4958; Found: 749.4959.

実施例10:
(R)−N−(4−t−ブチルピリジル−2−メチル)−7−ジ−(3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)フォスフィノ−7′−アミノ−1,1′−スピロ−ジハイドロ−インデン(Ij)の合成
[0066]
[Chem. 13]


[0067]
具体的な工程は、実施例1と同様であり、95%の収率で白い固体が得られた。
[0068]
Mp 86−88 ℃, [α] D 20 +204 (c 1.0, CH 2Cl 2), 1H NMR (400 MHz, CDCl 3) δ 8.14 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.22−7.18 (m, 3H), 7.12−7.08 (m, 2H), 6.99 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 6.93 (brs, 1H), 6.82 (d, J = 8 Hz, 2H), 6.73 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 6.69 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.15 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.40−4.39 (m, 1H), 4.03−3.97 (m, 1H), 3.54−3.58 (m, 1H), 3.14−2.91 (m, 3H), 2.86−2.80 (m, 1H), 2.52−2.44 (m, 1H), 2.20−2.09 (m, 3H), 1.19 (s, 9H), 1.15 (s, 18H), 1.05 (s, 18H); 31P NMR (162 MHz, CDCl 3) δ −18.55 (s); 13C NMR (100 MHz, CDCl 3) δ 158.8, 156.9, 151.7, 151.4, 148.7 (d, J = 6.2 Hz), 147.5, 143.1, 143.0, 142.9 (d, J = 11.8 Hz), 134.0 (d, J = 12.4 Hz), 133.7, 133.5, 132.8, 131.8 (d, J = 3.5 Hz), 127.2, 127.0 (d, J = 5.4 Hz), 126.8 (d, J = 4.4 Hz), 125.8, 124.7, 121.0, 120.2, 117.6, 116.6, 127.7, 107.6, 60.6 (d, J = 3.3 Hz), 47.1, 37.7 (d, J = 3.6 Hz), 34.7, 33.7, 33.6, 33.5, 30.3, 30.2, 29.8, 29.4. HRMS (ESI) calcd for C 55H 71N 2P[M + H] +: 791.5428; Found: 791.5430.

実施例11:
カルボニル化合物の触媒的不斉水素化反応における、キラルスピロ−ピリジルアミドフォスフィン配位子(R)−Ii(実施例9で調製された)の応用
[0069]
[Chem. 14]


[0070]
窒素雰囲気下で、0.5mg(0.74μmol)の[Ir(COD)]Cl 2、1.2mg(1.6μmol)の(R)−Iiを、内部水素化管に加えた。次に、1mlの無水エチルアルコールを加え、室温で1時間撹拌した。内部反応管を、水素化反応器に入れた。水素による置換の後、気圧1の水素圧力下で1時間撹拌反応した。反応器を開け、7.5〜150mmolの基質(固体の基質、エタノールに溶解した後加えた)を加え、次に、シリンジで0.05〜25mmolのカリウムtert-ブトキシド溶液をエタノールに加えた(0.5ml(0.1mmol/mL)〜25ml(1mmol/mL))。反応器を密閉し、水素を8〜10atmの圧力で充填し、10分から24時間の範囲で、室温、水素圧力下で撹拌反応した。水素化が終了した後、反応液を短いシリカゲルカラムで濾過して触媒を除き、反応の換算率及び収率をガスクロマトグラフィー又は核磁気共鳴(NMR)で分析した。そして、生成物の光学純度は、ガスクロマトグラフィー又は高速液体クロマトグラフィーで分析した。以上の水素化実験の結果を、表1に示した。
[0071]
[Table 1A]


[0072]
[Table 1B]


[0073]
[Table 1C]


[0074]
注釈: a生成物は水素化後のエステル交換によって形成された、ラクトン構造を有している。 bこの反応は0℃で実施された。
[0075]
得られたキラルスピロ−ピリジルアミドフォスフィン配位子化合物、その合成方法及びその応用は、実施例で示した。本発明を達成するために、上記で示したキラルスピロ−ピリジルアミドフォスフィノ配位子化合物、その合成方法、及びその応用に対する改良、又は適宜の変更、及び組み合わせを、本発明の本質、範囲、及び内容の範囲から離れないで、当業者が作り得ることは明らかである。つまり、全ての類似した代用及び変更は、当業者によって明らかになり、それらは、本発明の本質、範囲、及び内容の範囲内であると見なされる。

Claims

[1]
構造式(I’)を有するキラルスピロ−ピリジルアミドフォスフィン化合物、又はそのラセミ化合物、又はその光学異性体、又は触媒的に許容可能なその塩、
[Chem. 1]


構造式(I’)において、R は、フェニル基又は置換フェニル基であり、前記置換フェニル基が有する置換基は、ハロゲン、炭素数1〜8のヒドロカルビル基又はアルコキシル基であり、置換基の数は1〜5個であり;
、R 、R およびR は、Hであり;
はHであり;R はハロゲン、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシル基、フェニル基、置換フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基又はピリジル基であり、前記置換フェニル基が有する置換基は、ハロゲン、炭素数1〜8のアルキル基、アルコキシル基であり、置換基の数は1〜5個であり、m=0〜3であり;あるいは、m≧2の時、隣接したR は、炭素数3〜7の脂肪環、芳香環に組み込まれていてもよく;
10は、Hである。
[2]
構造式(I’)が下記の化学式であることを特徴とする請求項1に記載のキラルスピロ−ピリジルアミドフォスフィン化合物、又はそのラセミ化合物、又はその光学異性体、又は触媒的に許容可能なその塩。
[Chem. 2]


[3]
出発物質として、ラセミ体又は光学活性を有する化学式(II’)の化合物を用いた下記の反応によって還元剤の存在下で調製されることを特徴とする請求項1又は2に記載のキラルスピロ−ピリジルアミドフォスフィン化合物の合成方法。
[Chem. 3]


ここで、R 〜R 及びR 〜R 10と、mの値とは、請求項1に記載の通りである。
[4]
下記の工程を有することを特徴とする請求項3に記載の合成方法、
構造式(II’)を有するラセミ体又は光学活性を有する化合物を、有機溶媒及び還元剤の存在下の反応装置で2〜24時間かけて、置換ピリジルアルデヒドと反応させ、窒素原子と隣接して1つの水素原子(R 10=H)を有するスピロ−ピリジルアミドフォスフィン化合物I’を得る;化学式(II’)のラセミ体又は光学活性を有する化合物、ピリジルアルデヒ ド、及び還元剤のモル比は、1:1〜5:1〜10の割合であり;この反応温度は、0〜120℃である。
[5]
上記有機溶媒は、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン、メチルtert−ブチルエーテル、ジエチルエーテル、ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドのいずれか一種、又はそれらいずれかの混合物であることを特徴とする請求項4に記載の合成方法。
[6]
上記還元剤は、水素化アルミニウムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素トリアセチルナトリウム、又はシアノ水素化ホウ素ナトリウムであることを特徴とする請求項4に記載の合成方法。
[7]
有機溶媒中で、請求項1又は2に記載のキラルスピロ−ピリジルアミドフォスフィン化合物とイリジウム触媒前駆体とを錯体形成反応させ;次に、0.1〜3時間かけて、圧力0.1〜10MPa、水素雰囲気下で、撹拌反応させる こと;又は、
錯体を得るための前記錯体形成反応の後に、反応液を脱溶媒し、そして、有機溶媒に再溶解し、0.1〜3時間、圧力0.1〜10MPa、水素雰囲気下で撹拌 することを含むことを特徴とするキラル触媒 の調製方法
[8]
上記イリジウム触媒前駆体は、[Ir(cod)]Cl (cod=シクロオクタジエン)、[Ir(cod) ]BF 、[Ir(cod) ]PF 、[Ir(cod) ]SbF 、又は[Ir(cod) ]OTfであることを特徴とする請求項7に記載の 方法
[9]
上記有機溶媒は、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、テトラヒドロフラン、トルエン、メチルtert−ブチルエーテル、ジオキサン、DMF、DMSOのうちいずれか一種、又はそれらいずれかの混合物であることを特徴とする請求項7又は8に記載の 方法
[10]
有機溶媒中で、請求項7乃至9のいずれか1項に記載のキラル触媒から構成される反応液に、カルボニル化合物及びアルカリを添加し、0.1〜10MPa、水素雰囲気下で0.1〜24時間、撹拌反応させて得られることを特徴とするキラルアルコール化合物の調製方法。
[11]
上記カルボニル化合物が、アリルアルキルケトン、ケテン、又はケトエステルであることを特徴とする請求項10に記載の方法。
[12]
上記有機溶媒は、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、テトラヒドロフラン、トルエン、メチルtert−ブチルエーテル、ジオキサン、DMF、DMSOのうちいずれか一種、又はそれらいずれかの混合物であることを特徴とする請求項10に記載の方法。
[13]
上記アルカリは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド、リチウムtert−ブトキシド、トリエチルアミン、トリブチルアミン、又はN−メチルモルホリンであることを特徴とする請求項10に記載の方法。
[14]
下記の工程を有することを特徴とするキラルアルコール化合物の調製方法、
1)まず、0.5〜4時間かけて、25〜120℃、有機溶媒中で、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のキラルスピロ−ピリジルアミドフォスフィン化合物とイリジウム触媒前駆体とを錯体形成反応させ、次に、0.1〜3時間かけて、圧力0.1〜10MPa、水素雰囲気下で、撹拌反応させ、水素化キラル触媒を得た;又は、
0.5〜4時間、有機溶媒中で、キラルスピロ−ピリジルアミドフォスフィン化合物とイリジウム触媒前駆体との錯体形成反応をし、そして、脱溶媒により対応する錯体を得る。そして、この錯体を、0.1〜3時間、圧力0.1〜10MPa、水素雰囲気下、有機溶媒中で撹拌反応させ、キラル触媒を得る。
2)有機溶媒中で、上記で述べた調製された反応液又は固体を触媒として、0.1〜10MPa、水素雰囲気下で0.1〜24時間かけて撹拌しながら添加したカルボニル化合物及びアルカリと反応させ、キラルアルコール化合物を得る。
[15]
上記イリジウム触媒前駆体は、[Ir(cod)]Cl (cod=シクロオクタジエン)、[Ir(cod) ]BF 、[Ir(cod) ]PF 、[Ir(cod) ]SbF 、又は[Ir(cod) ]OTfであることを特徴とする請求項14に記載の方法。
[16]
上記カルボニル化合物が、アリルアルキルケトン、ケテン、又はケトエステルであることを特徴とする請求項14に記載の方法。
[17]
上記アルカリは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド、リチウムtert−ブトキシド、トリエチルアミン、トリブチルアミン、又はN−メチルモルホリンであることを特徴とする請求項14に記載の方法。
[18]
工程1)及び2)で記載の上記有機溶媒は、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、テトラヒドロフラン、トルエン、メチルtert−ブチルエーテル、ジオキサン、DMF、DMSOのうちいずれか一種、又はそれらいずれかの混合物であることを特徴とする請求項14に記載の方法。