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1. JP1997511852 - コンピュータを用いて対称布地パターンとの整列をとる衣服マーカシステム

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[ JA ]
【発明の詳細な説明】
技術分野
本発明は広くは衣服マーカシステム(garment marker system)に係り、特に、ストライブ、プレード、工学的に作り出した(engineered)プリント等の対称的な織物パターンまたはデザインとマーカとを、コンピュータを用いて整列させること(アライメントをとること)ができる衣服マーキング(marking)システムに関する。
関連出願の表示
本願の内容の一部は以下の米国特許または米国特許出願に開示されクレームされている。尚、これら特許及び特許出願の内容は、本願に含まれるものとする。
米国特許第3、495、492号「シート状材料を加工するための装置」
米国特許第3、548、697号「シート状材料をカッティングするための装置」
米国特許第5、333、111号「コンピュータを用いてパターンアライメントをとることができる衣服カッティングシステム」
米国特許出願第525、870号「シート状材料を組み合わせたもの・重ねたもの(layup)を広げてカッティングするための、可動ピンを備える装置」
米国特許出願第08/210、303号「コンピュータを用いて不定(variable)コントラスト布地デザインを整列させることができる衣服マーカシステム」(米国特許第5、487、011号)
発明の背景
コンピュータ化された布地マーカ作成及びカッティングシステムは当該技術分野では周知である。マーカとは一般に、カッティングシーケンス(カッティングの順)で位置された布地セグメントにより形成される場所的な・空間的なアレイ・配列(spatial array)のことである。公知のシステムの幾つかは、本願の出願人により製造販売されている(例えば、ガーバーガーメントテクノロジー(GGT)モデルS−91、S−93及びS−95)。一般に、これら公知のシステムは最適な片パターン(piece pattern)密度を得るようにコンピュータにより作成されたマーカを用い、よって、織物(fabric)の無駄を最小限に抑える。しかしながら、プレードやストライプを有する織物は、衣料デザイナが数個の隣接する片のパターンを整列させようとする場合取扱いにくい(整列させることが難しい)。つまり、マーカを織物の上に置いたとき、衣服セグメントまたは片パターンをマーカ内において最大密度で配置しようとすると、最適なパターンアライメントにならないこともある。
過去においては、コンピュータ化されたマーカシステムは、隣接するパターンとパターンとの間にかなり大きな公差・許し代(tolerance)を有するマーカを作成できるだけであった。カットされるべき布地は熟練作業者に手渡され、この熟練作業者がその手でいくつかのパターンを布地の幾何学的な織物デザインに整列させる。その後、熟練作業者が布地をカットする。その結果、布地から作られた所定の幾何学的デザイン(例えば、ストライプやプレード)を有する衣服は、常に高い衣服コストを必要とする。なぜなら、捨てられる部分が多く、また、カッティング工程で熟練作業者が時間のかかる作業を行うからである。
ストライプやプレードデザインを有する織物に用いることができる公知の衣服カッティングシステムは米国特許出願第07/694、871号に開示されクレームされている。この米国特許出願第07/694、871号のシステムは、コンピュータを用いて以下のようなデザインマッチングを行うことを特徴としている。即ち、このシステムによれば、衣服マーカと織物を重ねたもの(fabric layup)とを手動または自動でマッチングさせること、及び、順番に並べられた衣服セグメントパターン同士を手動または自動でマッチングさせることができる。上記米国特許出願第07/694、871号のシステムは、データ整理(data reduction)技術を採用して処理時間を短縮しており、また、イメージ安定精、フォーカス及びイルミネーションを最適にする装置を備えている。
布地カッティング工程の前にマーカを調節することができると共に、ストライプやプレードデザインを有する織物に用いることができる他の公知のシステムは、コンピュータを用いて以下のようなデザインマッチングを行うことを特徴としている。即ち、このシステムによれば、自動的にファブリックウェブ(fabric web)をカッティング装置に対して整列させることができ、デザインのコントラストが異なる織物同士をマッチングさせることができる。また、当該システムのカメラにより得られたイメージと実際の織物との間のコーディネイトマッチング(coordinate matching:座標一致)も可能である。
衣服または室内装飾材料をカッティングする場合は、1つの衣服セグメントの1点(基準点)を1つまたは複数の他の衣服セグメントの同様な点(マッチング点)に整列させることが時々必要になる。「対称的な」繰り返し部(繰り返し模様)を有する織物では、基準衣服セグメントとマッチング衣服セグメントの向き・配列(orientation)をマーカにおいてプログラムされた向き・配列とは異なるようにすることにより、織物を効率良く使用することが可能である。一般に、基準点における織物の繰り返し部は、マッチング点における繰り返し部と同じ方向に向いている。従って、単に1つのイメージを上下左右にスライドすることによりアライメント(整列)が得られる。
コンピュータを用いて、マーカパターンと対称的なパターンを有する織物との間の幾何学的織物デザインアライメントを素早く且つ低コストで行うことができるシステムがあれば便利である。このシステムによれば、コンピュータ制御されたカッティングナイフを利用することができる。本発明はこのようなシステムに関する。
図面の簡単な説明
図1は本発明に係るシステムの概略図である。
図2はウェブの概略図であり、これを用いて、図1のシステムにより単軸対称マッチングが実行される。
図3はウェブの概略図であり、これを用いて、図1のシステムにより、図2で用いられた対称軸に直行する第2軸を中心にした対称マッチングが実行される。
図4はウェブの概略図であり、これを用いて、図1のシステムにより、2軸対称マッチングが実行される。
図5は手動でマーカを調節して対称パターンマッチングを行う場合に、図1のシステムにより実行されるアルゴリズムを図式的に示した図である。
図6は自動でマーカを調節して対称パターンマッチングを行う場合に、図1のシステムにより実行されるアルゴリズムを図式的に示した図である。
図7はカメラピクセル(camera pixel)のアレイの概略図であり、図2に示された対称マッチングを行うためにマッチングイメージをコンピュータでスイッチ(置換)する場合を示している。
図8はカメラピクセルのアレイの概略図であり、図3に示された対称マッチングを行うためにマッチングイメージをコンピュータで置換する場合を示している。
図9はカメラピクセルのアレイの概略図であり、図4に示された対称マッチングを行うためにマッチングイメージをコンピュータ置換する場合を示している。
図10は図2に示された対称マッチングを行う場合に、図1のシステムにより実行されるアルゴリズムの詳細を図式的に示した図である。
図11は図3に示された対称マッチングを行う場合に、図1のシステムにより実行されるアルゴリズムの詳細を図式的に示した図である。
図12は図4に示された対称マッチングを行う場合に、図1のシステムにより実行されるアルゴリズムの詳細を図式的に示した図である。
発明の開示
本発明の目的は、ストライプ、プレードその他により形成される対称軸を有する織物パターンに、マーカの衣服セグメントを整列させる場合に用いることができる方法を提供することである。
本発明によれば、従属衣服セグメントマーカを、システムのテーブルの上面にあるファブリックウェブのパターンのマッチング位置に整列させる方法が提供され、上記システムは可動カメラビデオサブシステムを有し、このサブシステムはファブリックウェブの一部からの光を受光するように設けられたピクセル要素のアレイを有するカメラを備え、これらピクセル要素は上記光と等価な電気信号を生成するものであり、上記方法は、基準位置を有する第1衣服セグメントを示す信号とマッチング位置を有する第2衣服セグメントを示す信号とを含むマーカ信号を受け取るステップと、上記カメラビデオサブシステムから、ファブリックウェブパターンに対応する信号を受け取るステップと、上記ファブリックウェブパターン信号を上記マーカ信号と比較し、上記第1衣服セグメント基準位置に対する初期ファブリックウェブパターン位置を示す信号を生成するステップとからなる。この方法は、さらに、第1衣服セグメント基準位置近傍のカメラビデオサブシステムピクセルの基準イメージを生成するステップと、ファブリックウェブパターンにほぼ平行な対称軸を決定するステップとを有する。基準イメージは、対称軸に平行な複数のNピクセルアレイに分割される。マッチングイメージは、対称軸を中心に、各mピクセルアレイのコピーを対応するN−(m+1)アレイ位置に移動することにより、基準イメージピクセルアレイから形成される。上記方法は、第2衣服セグメントマッチング位置近傍のイメージに対応するカメラビデオサブシステムピクセルをマッチングイメージ信号と比較するステップと、上記第2衣服セグメント基準点イメージとマッチングイメージとの間のピクセル状態の相違を全て除去すべく、前者のイメージに対する後者のイメージのマッチング位置を決定するための信号を生成するステップと、マーカ内における第2衣服セグメント基準点の位置とマッチング位置との間の相違(ずれ)を除去すべく、マーカ内における上記第2衣服セグメント位置を調節する信号を生成するステップとをさらに含む。
本発明の他の態様によれば、上記方法はさらに、上記ウェブの長さ方向に平行な方向に延びる第1対称軸を選定するステップと、上記ウェブの長さ方向に垂直な方向に延びる第2対称軸を選定するステップと、上記第1対称軸に平行に上記基準イメージを第1の複数のNピクセルアレイに分割するステップと、上記第1対称軸を中心に、各mピクセルアレイのコピーを対応するN−(m+1)アレイ位置に移動することによって、基準イメージピクセルアレイから第1マッチングイメージを生成するステップとを含む。上記方法は、その後、上記第2対称軸に平行に第1マッチングイメージを第2の複数のNピクセルアレイに分割するステップと、上記第2対称軸を中心に、各mピクセルアレイのコピーを対応するN−(m+1)アレイ位置に移動することによって、第1マッチングイメージピクセルアレイから第2マッチングイメージを生成するステップとを含む。さらに、本発明の方法は、上記第2衣服セグメントマッチング位置近傍のイメージに対応するカメラビデオサブシステムピクセルを、第2マッチングイメージ信号と比較するステップと、上記第2衣服セグメント基準点イメージと第2マッチングイメージとの間のピクセル状態の相違を全て除去すべく、前者のイメージに対する後者のイメージのマッチング位置を決定するための信号を生成するステップと、マーカ内における第2衣服セグメント基準点の位置とマッチング位置との間の相違を除去すべく、マーカ内における上記第2衣服セグメント位置を調節する信号を生成するステップとを含む。
好適な発明の実施の形態の説明
以下の記載において、本発明の例示的な実施の形態が、米国特許第3、495、492号(発明の名称「シート状材料を加工する装置」)及び米国特許第3、548、697号(発明の名称「シート状材料をカッティングする装置」)に開示された装置を用いて説明されている。上記2つの米国特許は本願の出願人が所有しており、これらの内容は本明細書に記載されたものとする。尚、本発明は上記装置を用いるものに限られない。
図1を参照すると、シート状材料または織物用のカッティングシステム10は、脚14で支えられたテーブル12を有している。テーブル12はコンテナ(容器)状のフレーム形状を呈し、複数のプラスチックブロック16を保持している。プラスチックブロック16は、貫通可能な(penetrable)ベッド18を形成するように並べられたブリストル(bristle)を有している。ベッド18は平らな上面20を有している。ブロック16の上面により形成されるほぼ連続する上面20は、1つまたは複数の層・重(ply)のシート状材料(例えば、織物)の組み合わせ(layup)または広げたもの・展開したもの(spread)22を支持する。上記シート状材料は垂直方向に重ねられ、上面20上の所定の位置に置かれてカッティングされる。図2〜図4に示されるように、シート状の織物には周期的な幾何学的織物デザイン21が編み込まれている。シート状材料22の組み合わせはシート状の薄いプラスチックフィルム24(例えば、ポリエチレン)によりカバーされてもよい。このプラスチックフィルム24はシート状材料22の組み合わせに付与される真空を保持するためのものである。
メインキャリッヂ(main carriage)26はテーブル12を横断するような形状を有しており、テーブル12の両側に取り付けられた一対の長いラック28によりテーブル上方に支持されている。1対のラック28はテーブルの長手方向に延び、メインキャリッヂ26をテーブルの長手方向、即ちX方向に動かすことができる。メインキャリッヂ26は駆動軸(図示せず)を有し、この駆動軸もテーブル12を横断するように延び、その両端にピニオンを備えている。駆動軸(ピニオン)に駆動力を伝達できるように連結されている駆動モータ27を駆動すると、ピニオンは上記ラック28と係合して、メインキャリッヂ26をテーブルの長手方向に移動することができる(テーブルに掛け渡された状態で)。メインキャリッヂ26にはY方向に移動可能なカッタキャリッヂ30が設けられている。カッタキャリッヂ30はガイドバーまたはチューブ34とリードスクリュ(lead screw:親ネジ)36に取り付けられている。リードスクリュ36もテーブル12の幅方向に延びて、カッタキャリッヂ30を支持する。リードスクリュ36に駆動力を伝達できるように連結されている別の駆動モータ37を駆動すると、リードスクリュ36はカッタキャリッヂ30を駆動してテーブルを横断するように(即ち、Y方向に)移動させることができる。
カッタキャリッヂ30はカッタヘッド40を有している。カッタヘッド40はカッタキャリッヂ30に対して垂直方向に上下移動することができる。カッタヘッド40の上下移動により、往復カッティングブレード44とこれに付設された押圧プレートとを上下移動させることができる。この上下移動は、通常のカッティング位置と、往復カッティングブレード44及びこれに付設された押圧プレートが織物の組み合わせ22の上方に移動されて織物の組み合わせ22から完全に離された位置との間で行われる。従って、カッタヘッド40が上昇すると、ブレード42の最下部は織物の組み合わせ22の上方に位置する。よって、ブレードを備えるヘッドは望まれるのであれば、織物の組み合わせ22の上方の任意の所定位置に移動することができる。その後、カッタヘッド40は下降され、織物の組み合わせ22に孔をあける。このようにして、織物の任意の位置からカッティングをスタートすることができる。プレード42はカッタヘッド40内のモータ(図示せず)により垂直方向に往復移動されると共に、カッタヘッド40内の別のモータ(図示せず)によりそれ自身の垂直軸(図1のθ(シータ)軸)回りに回転する。当業者であれば、その他のカッティング装置(例えば、レーザまたは水)を上記ブレードの代わりに用いてもよいことは理解できるであろう。
カッタヘッド40はロケータ(locator)またはポインタ(pointer)48を有している。ポインタ48はカッタヘッド40から突出するピンにピボット(旋回)運動可能に取り付けられている。よって、ポインタは図示されたようなカッタブレード前方の使用位置へと旋回可能である。このことにより、カッタヘッド40とブレードを織物の組み合わせ22上のインデックスマーカまたは所望の位置に対して正確に位置づけることができる。カッタヘッド40の位置決めが終了したならば、ポインタ48は上方に旋回されて邪魔にならない収納位置に移動する。図1に示された以外のポインタ(例えば、レーザ)を用いて、織物の組み合わせ22上の特定の点の上にカッタブレード42を正確に位置させるようにしてもよい。
テーブル12はダクト50を備えている。ダクト50は真空ポンプ52に接続されている。織物を展開したものまたは織物を組み合わせたもの22の上のプラスチックの覆いまたはフィルム24は、多孔性を有するまたは垂直方向に通気可能なプラスチックブロック16から構成されるテーブル面またはベッド18を通って付与される真空・負圧を保持するためのものである。このことにより、組み合わされたシート状材料または織物22を圧縮して堅いスタック(stack)にすることができる。また、真空・負圧により、このスタックはカッティングの間シフトしない。図面には理解を容易にするために、1つのテーブルセグメントしか描かれていない。また、真空システムについても簡略化して描いてある。しかし、各テーブルセグメントはそれぞれ真空弁を備えており、メインキャリッヂ26があるテーブルセグメント上に移動してくると、当該テーブルセグメントの真空弁がメインキャリッヂ26により駆動されるようになっている。従って、真空はキャリッヂの下のエリアにのみ付与されて、カッティングされる織物を保持する。このことにより、カットした束を容易に取り外すことができ、また、1つの源(真空ポンプ)から真空を付与するという手法・構造・作業も実用的なものと言える。
デザインを有する織物を2層以上カットすることが望まれる場合、カッティングテーブルにピンからなるシステムを設け、1つの織物層のデザインとこれに隣接する織物層のデザインとを合わせつつ、織物全体を展開することができるようにすることが望ましい。このようなシステムは米国特許出願第525,870号(発明の名称「シート状材料の組み合わせを展開しカッティングするための、可動ピンを有する装置」)に開示されている。また、織物の組み合わせをテーブル上に置く前に、それぞれの層のデザインを対応させて織物を展開することもできる。
当業者であれば、カッティングテーブル上でアライメントが行なわれる場合、アライメント作業の間、プラスチック層は織物の上にはなく、真空も付与されないことが理解できるであろう。同様に、カッタを用いない場合、プラスチック部材は使用されず、また、真空やブリストルベッドも用いない。かかるシステムは、上記の部品に似たビーム(beam)、カメラヘッド、コントローラ及び駆動ラックを備える。
カッティングシステム10はコントローラ51を備える。コントローラ51はライン54を介して信号を送受信すると共に、これら信号を後述するアルゴリズムに基づいて処理する。コントローラ51は公知のビデオディスプレイ56とキーボード58を備える。コントローラ51はPC型のコンピュータからなり、これには十分なコンピュータメモリ及びその他の周辺ハードウエアが含まれており、ここで説明される機能を行うことができるようになっている。コントローラ51はさらに、「ビデオフレームグラバー(video frame grabber)」/画像処理回路(例えば、TrueVision companyから販売されているTarga Plus board)を備えてもよい。
公知のように、マーカは複数の隣接する衣服セグメントまたはパネルからなる。これらセグメントまたはパネルは織物の無駄を最小にするためにできるだけ隙間を開けず並べられる。本発明のシステムは、コントローラに存在するコンピュータ生成データファイルをマーカとして用いる。繰り返し模様(デザイン)を有する織物やプレードの場合、衣服セグメント同士が縫われるときに所望のアライメント(整列)を有するようにするためには、パターンの位置決めの際にかなりの注意が必要である。従って、マーカは衣服セグメントの周部に関する情報のみでなく、織物デザインに関するデータや特定の衣服セグメント間の所望の関係に関するデータを含む。これら相互関連する情報・データは、織物デザインの中に特定の点が存在する場合、典型的にはパターンの内部に位置されたマッチング点及び基準点の形で存在する(与えられる)。
衣服製造におけるパラメータ(例えば、デザインの繰り返し模様中に見られる不正確な寸法による相違・ばらつきや、織物を完成させる(仕上げる)工程の間の制御が悪いために引き起こされる曲げ、歪曲(斜めになること)、弛み等)により、マーカメーカ(marker maker)はマッチングが必要な衣服セグメントの回りに比較的大きなバッファ(buffer)を残してしまう(バッファはしばしば織物デザインの繰り返し模様の半分にも及ぶ)。ここで、「マッチング」とは、衣服の1つのセグメントとこれに対応するセグメントとの間で、織物における織物デザインの繰り返し模様が整列することを意味する。例えば、男性用コートの袖山(top sleeve)が、所定の点でコート前身頃にマッチングすることである。衣服セグメントをその隣のセグメントに整列させるために必要な余分な織物余裕部分またはバッファの量は、使用される織物パターンの繰り返し模様と織物の品質とにより決まるファクタである。
十分なバッファを残すことにより、システムまたはオペレータが衣服セグメントを異なる位置に移動できるようにする。異なる位置とは、CADシステム上でマーカメーカが当初選択した位置とは異なる位置である。自動化システムは、マーカを実際の衣服パターンに適切に整列させるのに必要なオフセットの量を計算しなければならない。さらに、マーカまたはその一部をファブリックウェブに整列させることが時々必要となる。なぜなら、ウェブはわずかな角度でカッティングテーブルの上に供給されているから、または、織物が正確でないからである。本システムは、ここで記載されているように、上記目的を達成することができる。
次に図2を参照すると、織物を横切るように延びる繰り返しストライプ62、64により特徴づけられるウェブ60の一部が概略的に示されている。これらストライプは織物の対称軸(例えば、軸66)を形成すると考えられる。同様に、図3に示されたウェブ68の織物パターンはウェブ全体に亘って繰り返されるストライプ74、76により形成される水平対称軸70、72を含む。図4では、ウェブ82の織物パターンにより2つの対称軸78、80が形成される。これら対称軸は後述するように用いられる。
図2−図4に示されるようなタイプの対称パターンを有する織物の場合、パターンに基本的な幾何学的対称性を有さないタイプの織物の場合に比べ、比較的簡単な手法でカッティングの前にマーカを調節することができる。本発明では信号を生成して衣服セグメントを移動する。この信号生成と移動は、織物上のマッチング点の回り(近傍)でスライドする「ミラー(mirror)」イメージを用いることにより、最小量の計算で行う。
基準点84とマッチング点86はそれぞれの垂直対称軸の回り(近傍)に位置する。1つの垂直対称軸はアンカー(anchor)織物セグメント88を通過し、他の垂直対称軸は別の織物セグメント90を通過している。後者の織物セグメント90の位置は、アンカー織物セグメント88の位置に依存・従属している。各衣服セグメントは基準/マッチング点を有し、この点は織物中に存在する対応パターン繰り返し部に対して整列する点である。図2−図4では、マーカ及び織物のための基準点及びマッチング点が、すでに整列した状態で示されている。
図3では、衣服セグメント92は、基準点94を有するアンカーセグメントを構成する。基準点94はウェブ上の対応する繰り返し位置に対応するように設けられている。衣服セグメントマッチング点96に対する織物パターンはマーカ内の隣接衣服セグメント98の上に位置しており、織物上の対応するマッチング位置になけれぱならない。2つの直交する対称軸を使用する場合(例えば、図4に示された織物パターン)、結果的に、マーカ内の衣服セグメント100、101に対して45度の角度で位置する対称軸99が実質上できる。
他のコンピュータ化されたマーカシステムと同様に、織物にマッチングさせる工程は、システムをウェブと共に初期化・初期設定した後に行うことができる。この場合、マーカに含まれるアンカー衣服セグメント(主となる衣服セグメント)は織物に対して(対応して)位置付けられる。このプロセスは上記した米国特許及び米国特許出願に記載されたものと同じである。図2における第2の衣服セグメント(従属衣服セグメント)の位置は、この初期化プロセスの後、アンカー衣服セグメントに対して調整される。その後、カッティングテーブル上の実際の織物の伸び(ストレッチ)、ミスアライメントその他をなくすために、マーカ内の他の衣服セグメントの位置がコントローラにより調節される。
図2を再び参照する。本発明により行われる対称マッチングプロセスは手動または自動で実行することができる。いずれにせよ、基準イメージ102は基準点の回り(近傍)に得られる。その後、これに続くマッチングイメージ103がコンピュータ等による計算によって決定され(ここれについては後述する)、従属衣服セグメントマッチング位置の近傍に位置される。計算したイメージは初期のマッチング位置の近くを移動させられる。手動で行う場合は、オペレータが、計算されたイメージと背景イメージとの間のずれ・相違を全て除去するマッチングイメージの位置を決定する。マッチングイメージ位置では、計算されたイメージと動的な(live)背景イメージとが互いに対して継ぎ目・縫い目無く融合する。このマッチングイメージ位置とマーカ内に含まれているマッチング位置との違いが、マーカを調節する量に相当する。自動モードでは、この違いは計算(機)によって決められる。
図5は、本発明に基づいて対称マッチングを手動で行うためのプロセスを概略的に描いたチャート104である。ブロック106では、上記した基準イメージに対応するビデオイメージを捕らえる。基準点とこれに対応するマーカ内のマッチング点との間の相対的な向き・配置(orientation)はカットファイル(cutfile)から抽出される(ブロック108)。当業者であれば、このファイルにはマーカ及びウェブパターンパラメータに関する情報(例えば、対称マッチングを実行するためにはどの対称軸を使用しなければならないか)が含まれていることが理解できるであろう。ブロック110では、基準イメージがカットファイルから得られる情報に基づいて計算機等により「フリップ(flip:裏返す・反転する)」される。即ち、コントローラは基準イメージのミラーイメージを計算する。このミラーイメージは、イメージ内の所定位置のピクセル(pixel:画素)を、対称軸を中心として等しい距離だけ反対側にあるピクセルに置換することにより作られる。これにより、実質的にはイメージを、対称軸を中心にして裏返す(反転する)ことになる。
反転された基準イメージは、動的な背景画像(live background image)の上の静的な前景目標画像(static foreground target image)としてディスプレイされる(ブロック112)。その後、作業者が手動でカメラを動かし、背景画像の織物の繰り返しが前景画像の織物画像と整列するようにする(ブロック114)。このようにして2つのイメージの間のずれが除去され、これらイメージが互いにブレンド(融合)していく。このイメージの位置は本システムにより記録され、これに続く衣服パターンの位置は訂正された位置に応じて調節される(ブロック116)。
図6は対称マッチングを自動的に行う場合に、本発明により実行されるアルゴリズムを概略的に表したチャート118である。ブロック119では、基準位置のビデオイメージを捕える。その後、基準点とマッチング点との間の相対的な方向・配置がカットファイルから抽出される(ブロック120)。基準イメージは、上述したように、これらパラメータに基づいて自動的に(計算機等により)反転される(ブロック122)。そして、マッチングイメージを捕える(ブロック124)。反転された基準イメージはその後計算機等により(自動的に)マッチングイメージの上で上下左右にスライドされ、織物の繰り返し部と、基準及びマッチングイメージとが整列するようにする(ブロック126)。イメージの自動的な移動は、上記した米国特許出願に記載されたものとほぼ同様な手法で行われる。マッチングに関する基準は同じであり、電気的には図5の手動方法に関して上述したものと等価である。つまり、イメージは、動背景画像のピクセルと反転画像のピクセルとの間のずれを全てなくすように移動される。この位置を書き留めておき(覚えておき)、これに続く衣服セグメントのマーカ位置を調節する(ブロック128)。
図7と図8は、本発明により自動的に「反転(flipping)」を行うときのプロセスを概略的に描いている。この反転により、これに続く衣服セグメントのマッチング点の上に用いるミラーイメージが形成される。図7に示されたプロセスはX対称マッチングと称され、図8に示されたプロセスはY対称マッチングの一例である。図7には、図2の場合に作られる対称マッチングで行われるプロセスが図式的に示されている。捕捉イメージ130からなるピクセルは、対称中心軸132を中心にして一連のアレイに分割される。アレイ134ー140は対称軸132の左側に位置し、アレイ142ー148は対称軸132の右側に位置する。ピクセル反転プロセスは、実際には、アレイをイメージの1つの位置から、対称軸を中心に反対側の対称的な位置に置換することからなる。例えば、最も左のアレイ134は最も右のアレイ148の位置に移される。従って、対称軸の近くのアレイは単に相互交換されるだけである。
図3の場合に行われる自動マッチングについても同様なプロセスが実行される。図8のイメージ150は、水平対称軸160を中心にして上方アレイ152ー158と下方アレイ162ー168に分割されるピクセルを有している。最上アレイ152は最下アレイ168と置換され、また、水平方向対称軸160の両側に位置するアレイ158と162は単に相互交換される。図9はイメージ169の概略を示しており、ここでは、2つの対称軸を用いて反転イメージを作っている。この場合、左上1/4部分170からのピクセルは右下1/4部分の対応する位置171に移動する。また、左下1/4部分の172のピクセルは右上1/4部分の対応する位置173に移動する。
図10と図11は図7と図8で説明したアレイ置換を詳細に示したフローチャートである。図10には、X対称マッチングを行うために用いられるアルゴリズム174が示されている。ブロック176でアルゴリズムをスタートし、行と列をゼロに設定する(ブロック178及び180)。その後このアルゴリズムでは、各ピクセルについて行番号と列番号を交換する(ブロック182)。X対称交換の場合、イメージはX軸を中心に反転される。1つのイメージの全ての列について、現在の列の全ピクセルは、最後の列番号−(マイナス)現在の列番号の所へ移される。列番号0から511までの列を有するイメージについては、
列0は列511−0にコピーされ、
列1は列511−1にコピーされ、
列510は列511−510にコピーされ、
列511は列511−511にコピーされる。
もし列番号が最大列番号を2で割った値を越えると(ブロック184)、行がインクレメントされる(ブロック186)。もし行番号が最大行番号を2で割った値を越えると(ブロック188)、当該プロセスは停止する(ブロック190)。
同様に、図11に関して説明すると、アルゴリズム191はブロック192からスタートし、行及び列番号は初期設定によりゼロにされる(ブロック194及び196)。その後、ピクセルアドレスが調節される(ブロック198)。Y対称交換の場合、イメージはY軸を中心に反転される。1つのイメージの全ての行について、現在の行の全ピクセルが最終行番号−現在の行番号の所へ移される。行番号0から485までの行を有するイメージについては、
行0は行485−0にコピーされ、
行1は行485−1にコピーされ、
行485は行485−484にコピーされ、
行485−485にコピーされる。
もし列番号は最大列番号を2で割った値を超えると(ブロック200)、現在の行番号が次の行番号に置換される(ブロック202)。もし行番号が最大行番号を2で割った値を越えると(ブロック204)、当該プロセスは停止する(ブロック206)。
2つの対称軸を用いて対称マッチングを行う織物デザインの場合のプロセスは図12に示されている。このアルゴリズム208はブロック210からスタートする。上述したのと同じXイメージ反転がまず行われる(ブロック212)。その後、Yイメージ反転がブロック214で行われる。そして、このアルゴリズム208は停止する(ブロック216)。このプロセスにより、織物パターンで用いられる2つの対称軸に対して45度の軸を中心にしたミラーイメージが形成される。列番号0から511までの列を有するイメージについては、
列0は列511−0にコピーされ、
列1は列511−1にコピーされ、
列510は列511−510にコピーされ、
列511は列511−511にコピーされる。
その後、行番号0から485までの行を有するイメージについては、
行0は行485−0にコピーされ、
行1は行485−1にコピーされ、
行484は行485−484にコピーされ、
行485は行485−485にコピーされる。
上記において本発明は好適な実施の形態を用いて説明及び図示されてきたが、当業者であれば、本発明の技術的範囲内において上記実施の形態に種々の変更・変形・削除・添加を加え得ることは理解できるであろう。