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1. WO2019087432 - VEHICLE USE ASSISTANCE SYSTEM AND VEHICLE USE ASSISTANCE METHOD

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明 細 書

発明の名称 車両利用支援システムおよび車両利用支援方法

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004   0005   0006  

発明の開示

発明が解決しようとする課題

0007   0008   0009   0010   0011   0012   0013  

課題を解決するための手段

0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033  

図面の簡単な説明

0034  

発明を実施するための最良の形態

0035  

実施例 1

0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063  

実施例 2

0064   0065  

実施例 3

0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076  

符号の説明

0077  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18   19   20   21  

明 細 書

発明の名称 : 車両利用支援システムおよび車両利用支援方法

技術分野

[0001]
 本発明は、車両の利用を支援する車両利用支援アプリケーションを装備した利用者携帯端末を利用した車両利用支援システムに関する。
 本発明で利用を支援する車両としては、駆動装置の分類において、エンジンを搭載したエンジン自動車、モーターを搭載した電気自動車、エンジンおよびモーターを搭載したハイブリッド車を含み、車両分類において、普通車両、軽車両、普通貨物車両、軽貨物車両、小型貨物車両、貸客車両、特殊車両、バス車両などがあり得る。

背景技術

[0002]
 自動車などの車両はインテリジェント化が進んでいる。
 例えば、自動車などの車両では、鍵穴に鍵を差し込まなくてもドア開閉制御装置によりドアロック、ドアアンロックを操作できるようにした車両用キーレスシステムが普及しつつある。
 このような車両用キーレスシステムでは、ユーザーがドアロックを操作するための無線通信が可能な電子キーを身に着けておくことが必要となる。電子キーと車両に搭載されたドア開閉制御装置との間で無線送受信を行い、両者のコードが一致したときにドアのロック/アンロックを行う。
 この従来のキーレスシステムは、電子キーを所持する運転者が近づいたり遠ざかったりするだけで無線の送受信が行われ、ドアのロック/アンロックが自動で行われる。なお、エンジン始動にも対応し、電子キーを身に着けたままエンジンスイッチを押下するだけでエンジンが起動するものもある。
[0003]
 現在普及している車両キーレスシステムの問題の一つは、車の運転を行う際に電子キーを身に着けておかなればならないという問題である。従来の物理的な鍵のように鍵穴に差し込む必要がないため、運転者は電子キーを衣服のポケットや鞄に入れたままの状態にすることが多い。すると、運転者は、携帯機を所持していることを忘れがちになる。また、携帯機の紛失・盗難に気付きにくくなる。電子キーを紛失すると、ドアのロック/アンロックやエンジンの始動ができなくなってしまい、また、電子キーを紛失すると、その対応に追われることとなり、さらに、車両の盗難につながってしまうおそれもある。
[0004]
 そこで、携帯電話やスマートフォンなどの利用者携帯端末を利用してドアの開閉を行うことを目指した技術も模索されている。しかし、一般に普及している携帯通信端末は、車両用キーレスシステムの電子キーに採用されている通信規格(LF波やUHF波を使った規格など)とは異なり、そのままでは車両に搭載されている従来のドア開閉制御装置とは無線通信できないため、スマートフォンなどの通信規格で通信できる車載装置などが別途必要となっている。
[0005]
 通信規格の問題を解決するため、図20に示すように、携帯電話機12にスマートキーシステムの電子キーのIDコードを持たせ、車両14側に携帯電話機12と通信のできる「DCM(Data Communication Module)」と呼ばれる車載型無線通信装置21を搭載する技術が知られている。
 例えば、スマートフォンが、近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)機能を装備したものであれば、スマートフォンのモードを切り替えて通信を行う「スマートタグ」と呼ばれるNFCタグが商品化されている。このNFCタグには所定のデータの書き込みが可能であり、車両乗車時に、車両内に設置されたNFCタグにスマートフォンをかざすだけで、NFCタグを介してドア開閉制御装置と連動することは可能である。
[0006]
特許文献1 : 特開2001-241229号公報

発明の開示

発明が解決しようとする課題

[0007]
 上記したドアの自動開閉のほか、エンジン自動始動またはモーター自動始動、カーナビゲーション、さらには自動運転システムなど様々なシーンでインテリジェント化が進んでいる。
 しかし、車両はインテリジェント化が進む一方、解決すべき問題もある。
 電子キーを用いた車両用キーレスシステムは、ドアの開閉について従来の鍵穴に鍵を差し込んで回す施錠操作、閉錠操作をアクチュエータによる回旋作動で電子的に代替したものであり、言わば単機能であり、それ以上のインテリジェンスな機能はない。
 車が進化し、キーレスシステム、エンジン自動始動またはモーター自動始動、ナビゲーションシステムの搭載、空調制御システムの自動化、さらには自動走行システムの搭載が進んでいるが、これらは別々に独立していることが多く、今後、システムが統合されてゆくと期待される。
[0008]
 このように、車両のドアロック処理も、自動走行処理も、走行に伴うETCの課金処理も、カーナビゲーションシステムとの連動、車両に搭載された対話型認識インターフェイスを装備した人工知能システムとの連動も、コンピュータ処理の一環と捉えることができ、車両がコンピューターと融合し始めている。
 ここで、それら車両の諸機能をコンピュータ処理の一環として、如何に統合してゆくかが問題となってくる。
[0009]
 次に、車両の諸機能をコンピュータ処理の一環として統合してゆくに際して、セキュリティ対策も重要となってきている。
 例えば、従来技術における車両キーレスシステムは、従来の物理的な鍵と同様、電子キーを所有していることで正当な利用者としてドアの開閉を行うことができるため、電子キーが紛失や盗難により他者にわたってしまうと当該他者が車両を不正に窃取してしまうことが可能となる。これは、車両の所有者が利用者の真の個人情報と結びついていないために起こる問題である。
[0010]
 車のコンピュータとの融合が進むと、一般のコンピュータに求められるセキュリティレベルの対策が必要となってくる。車両の場合、セキュリティレベルによるが、単純に電子キーからID情報を入力させるものでは不十分である。
 従来の車両では、一度、電子キーからID情報を入力してドアを開錠すると、エンジンまたはモーターの始動も電子キーで行えてしまうため、電子キーの紛失や盗難によりドアの開錠を許すと、その後は自由に車両を利用されてしまう。
 つまり、車両へのアクセスに際しては、ドアを開閉しようとする者が正当な使用権限がある者か否かを確認するため、様々なセキュリティレベルに基づく情報の入力を求め得るが、使用開始時に一度、ドアの開閉の権限の認証が成功すれば、その後はその使用者が正しい利用者として車両を利用できることが前提であり、それ以上のセキュリティ設定を行っていない。
[0011]
 図21は、一般的なアプリケーションを立ち上げてアプリケーションファイルを開き、その後、終了して閉じる操作を簡単に説明する図である。
 図21(a)に示すように、利用者がアプリケーション10を使用しようとする際には、アプリケーション10のアイコンを選択し、ダブルクリックなどの操作で起動をかければアプリケーション10が起動する。
 アプリケーション10で編集可能な各々のアプリケーションファイル20a,20b,20cなどもコンピュータシステム上にインストールされており、各々のアイコンがコンピュータシステムのモニタ上に表示されている。利用者が使用しようとするアプリケーションファイル20のアイコンを選択し、ダブルクリックなどの操作で起動をかければ、アプリケーション10が立ち上がるとともにアプリケーションファイル20が読み込まれてアプリケーション10を用いて編集可能な状態となる。
[0012]
 ここで、セキュリティが設定されているアプリケーションファイル20であれば、図21(b)の上段に示すように、アプリケーションファイル20の編集などアプリケーション10の使用を開始する前にはパスワードの入力が求められる運用がある。しかし、図21(b)の下段に示すように、アプリケーションファイル20の所望の編集が終了すれば、モニタ上に表示されているアプリケーション10の入力画面の“終了”や“閉じる”という操作により、アプリケーション10が単純に終了し、アプリケーションファイル20がそのまま単純に閉じられる。
 つまり、アプリケーションファイル20の利用開始時にはパスワードなどによりセキュリティ管理を行うが、一度使用権限の認証が成功すれば、アプリケーションファイル20の編集終了後に閉じる際にはパスワードの入力など特段のセキュリティ設定を行っていない。
 しかし、車両の走行を取り扱うアプリケーション、アプリケーションファイルの場合、走行終了時にも利用に伴う内容の承認、確定、記録というセキュリティ設定が必要な場合がある。
[0013]
 そこで、上記従来の問題に鑑み、本発明は、車両の諸機能をコンピュータ処理として、車両利用支援アプリケーションと車両利用支援アプリケーションファイルという概念を通じて有機的に統合してゆくことを実現することを目的とする。
 また、車両の諸機能をコンピュータ処理として統合するにあたり、車両利用支援システムファイルに対する操作に対するセキュリティ設定を施し、アプリケーション、アプリケーションファイルの終了に伴う内容の承認、確定、記録という操作にもセキュリティ設定を施した車両利用支援システムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0014]
 上記目的を達成するため、本発明の車両利用支援システムは、車両の利用を支援する車両利用支援アプリケーションを利用した車両利用支援システムであって、前記車両利用支援アプリケーションで利用される個々の車両利用支援アプリケーションファイルであって、前記車両利用支援アプリケーションで前記車両利用支援アプリケーションファイルを開くためのオープン暗証コードと、前記車両利用支援アプリケーションで開いた前記車両利用支援アプリケーションファイルを正常終了して閉じるためのクローズ暗証コードが設定された車両利用支援アプリケーションファイルと、コード入力手段と、前記コード入力手段を介した前記オープン暗証コードの入力を受けて前記車両利用支援アプリケーションファイルを開くアプリケーションファイル開錠機能と、前記コード入力手段を介した前記クローズ暗証コードの入力を受けて、開いている状態の前記車両利用支援アプリケーションファイルを正常終了して閉じるアプリケーションファイル閉錠機能を備えたことを特徴とする車両利用支援システムである。
[0015]
 上記構成により、車両の諸機能をコンピュータ処理として、車両利用支援アプリケーションと車両利用支援アプリケーションファイルという概念を通じて有機的に統合することができ、車両利用支援アプリケーションファイルのオープンのみならず、車両利用支援アプリケーションファイルのクローズという操作に対しても暗証コードを設定することにより、ファイル操作に対するセキュリティを確保せしめることができる。
[0016]
 次に、上記構成において、前記車両利用支援アプリケーションが、前記車両利用支援アプリケーションファイルに動的に入力されたデータまたは事前に記録されたデータに従って、前記車両に搭載されている諸機能を実行させるアプリケーションファイルデータ入出力機能、走行中または駐車中に生じる諸データを前記車両利用支援アプリケーションファイルに動的に記録するアプリケーションファイル編集機能、前記車両利用支援アプリケーションファイルに記録された今回の走行または駐車にかかる前記諸データを記録するアプリケーションファイル格納機能を備えた構成とすることが好ましい。
 上記構成により、車両の諸機能をコンピュータ処理として、車両利用支援アプリケーションと車両利用支援アプリケーションファイルという概念を通じて有機的に統合した形で制御することができる。
[0017]
 なお、上記構成において、前記クローズ暗証コードの入力を受けて、前記アプリケーションファイル閉錠機能が、前記車両利用支援アプリケーションファイルに記録された今回の走行または駐車にかかる前記諸データの記録を承認、確定して、前記アプリケーションファイル格納機能を介して記録し、正常終了して閉じる。
 今回の走行または駐車にかかる諸データの記録を承認、確定、記録保持を行うことにより、車両利用支援アプリケーションファイルという概念を通じて車両の諸機能をコンピュータ処理の結果として有機的に統合した形でデータ化することができる。後ほど必要に応じて、データ化された走行または駐車にかかる諸データの記録を利用することで、走行管理、課金処理管理、走行内容の学習ができ、また別の交通系システムで利用したり、車両保険と連動することも可能である。
[0018]
 上記において、車両に搭載されている諸機能としては、ドアロック開閉機能、エンジンまたはモーター制御機能、カーナビゲーションシステム機能、自動運転システム機能、課金処理システム機能、音声応答人工知能システム制御機能、照明・空調システム制御機能、オーディオビジュアル機器制御機能のいずれかまたはそれらの組み合わせなどが含まれる。
[0019]
 ここで、車両利用支援システムの搭載について述べる。
 第1のパターンは、車両利用支援アプリケーション、車両利用支援アプリケーションファイルが車両に設けられており、コード入力手段が車両の一部で外部からアクセス可能な箇所に設けられた構成がある。コード入力手段としては、特に限定されないが、例えば、コード入力手段がドアの側面やフェンダーに設ける構成がある。
また、デバイスとしては、オープン暗証コードがパスワードである場合はキーボードやテンキーがあり得る。オープン暗証コードが生体情報である場合は、生体情報読み取りセンサ(指紋リーダー、静脈パターンリーダー、顔認証用のカメラ、虹彩パターンリーダー、音声入力装置など)があり得る。
 この第1のパターンであれば、利用者が外部からコード入力手段に対してタッチなどでアクセスすることにより、車両利用支援アプリケーションが自動的に起動、または、スリープ状態にある車両利用支援アプリケーションが自動的に再起動され、さらに引き続き、利用者がオープン暗証コードを入力することにより、車両利用支援アプリケーションファイルが開くとともに、車両の諸機能への制御を開始させる運用とすることができる。
 なお、生体情報の場合、入力手段は問わないが、例えば指紋パータンの場合の工夫として、入力データとして、指紋読み取り部を用いて入力した該当する指の指紋パターンの画像データと、指紋読み取り部に対する指のスキャン方向を示すスキャン方向データを含むものとする工夫がある。指のスキャン方向を示すスキャン方向データがあれば、同じ1つの指(例えば右手の親指)を用いて、スキャンの方向を変えることにより複数通りの暗証コードの入力が可能であり、指紋リーダーに対して関節から押し当てて指先までスキャンした場合をオープン暗証コードとし、逆に、指紋リーダーに対して指先から押し当ててそのまま指の関節に向けてスキャンした場合をクローズ暗証コードとすることも可能となる。スキャンは指の上下方向だけではなく、左右方向、斜め方向など多様に考えられ、その分、1つの指で入力可能なコード情報の数が増えてゆく。
[0020]
 第2のパターンは、車両利用支援アプリケーション、車両利用支援アプリケーションファイルが車両に設けられており、コード入力手段が車両の内部に設けられた構成であり、車両のドアロック開閉機能は利用者が保持する電子キーにより操作する構成である。例えば、コード入力手段がカーナビゲーションシステムの筐体やモニタの一部に設けた構成がある。
 この第2のパターンであれば、ドアは電子キーにより開閉し、ドアを開いて車両に乗り込んだ利用者が車両内のコード入力手段に対してアクセスすることにより、車両利用支援アプリケーションが自動的に起動、または、スリープ状態にある車両利用支援アプリケーションが自動的に再起動され、さらに引き続き、利用者がオープン暗証コードを入力することにより、車両利用支援アプリケーションファイルが開くとともに、車両のドアロック開閉機能以外の諸機能への制御を開始させる運用とすることができる。
[0021]
 第3のパターンは、車両利用支援アプリケーション、車両利用支援アプリケーションファイル、コード入力手段が利用者が保持する携帯端末に設けられ、車両に携帯端末から送信された信号を受信する車載器が搭載された構成である。コード入力手段は例えばスマートフォンのデバイスを利用するものとなっている。車載器は携帯端末の通信規格に準じた通信機能を搭載したものとし、携帯端末とのデータのやり取りが可能なものとする。
 この第3のパターンであれば、利用者が携帯端末のコード入力手段に対してアクセスすることにより、携帯端末から車載器に向けて起動信号が送られ、車両利用支援アプリケーションが自動的に起動、または、スリープ状態にある車両利用支援アプリケーションが自動的に再起動され、さらに引き続き、利用者がコード入力手段からオープン暗証コードを入力することにより、携帯端末から車載器に向けてオープン暗証コードが送られ、車両利用支援アプリケーションファイルが開くとともに、車両の諸機能への制御を開始させる運用とすることができる。
[0022]
 次に、車両の利用の開始、つまり、利用者が車両にアクセスするところから利用方法を鳥瞰する。
 上記第1のパターン、第3のパターンであれば、利用者がコード入力手段に対してアクセスし、オープン暗証コードを入力することにより、車両利用支援アプリケーション、車両利用支援アプリケーションファイルが開かれると、車両利用支援アプリケーションファイルには、ドアロック開閉機能に対して車両のドアロックを開錠させる操作が記述されており、ドアロックが解除される。
 上記第2のパターンであれば、まず電子キーを用いてドアロックを解除して車両に乗り込み、カーナビゲーションのモニタや筐体の一部に設けられたコード入力手段に対してアクセスし、オープン暗証コードを入力する。
[0023]
 次に、車両利用支援アプリケーションファイルにおいて、エンジンまたはモーター制御機能に対してエンジン始動またはモーター始動をさせる操作が記述されているものとすれば、車両利用支援アプリケーションがエンジンまたはモーター制御機能に対して車両のエンジン始動またはモーター始動を行うよう指示を与えるものとすることができる。
 さらに、例えば、車両利用支援アプリケーションファイルにおいて、カーナビゲーションシステム機能、自動運転システム機能、課金処理システム機能、音声応答人工知能システム制御機能、照明・空調システム制御機能、オーディオビジュアル機器制御機能について適切に記述されておれば、次々とそれら諸機能がアクティブになり、必要な機能が提供されてゆく。
[0024]
 例えば、車両利用支援アプリケーションが、自動運転システム機能に対して、アプリケーションファイル編集機能によって車両利用支援アプリケーションファイルに入力された自動走行指示データ、または過去に入力済みの自動走行指示データから選択された自動走行指示データを与えるアプリケーションファイルデータ転送機能により、自動運転に必要なデータ、例えば、目的地、選択する走行ルート、所望の到着時間、途中の寄り道先、有料道路の使用の可否などの諸データを、車両利用支援アプリケーションファイルからのファイルデータ転送という形で与えることができる。
 最後に、クローズ暗証コードの入力を受けて、アプリケーションファイル閉錠機能が車両利用支援アプリケーションファイル中の今回の自動走行にかかる自動走行指示データを確定記録して、正常終了して閉じることが好ましい。
[0025]
 課金処理システム機能が連動する外部のシステムとしては、有料道路料金収受システム、駐車場利用料金収受システム、レンタカー利用料金収受システム、カーシェアリング利用料金収受システムのいずれかまたはそれらの組み合わせを含むものである。
 最後に、クローズ暗証コードの入力を受けて、アプリケーションファイル閉錠機能が、車両利用支援アプリケーションファイル中の今回の自動走行にかかる課金データの記録を承認、確定して、正常終了して閉じることが好ましい。
[0026]
 次に、車両の運転を完全に終了するのではなく、移動先で一時的に駐車する場合の運用について述べる。
 走行中に一時的に駐車することはしばしばある。近年は信号停止程度の短い時間であってもエンジンまたはモーターを停止させるいわゆる自動アイドリングストップ機構付きの車両も普及しているが、エンジンまたはモーターが停止するだけであり、車両の機能全体が停止するものではない。ブレーキペダルの踏み込みを外したりアクセルペダルを踏み込むことでエンジンが再起動するが、その間、その他の制御系システムは稼働している。ここで「一時的に駐車する」とは、駐車場に入庫して停止したり、路肩に停止したりし、利用者が一時的に車両から離れる状況の場合の一時的駐車とする。このように一時的に車両から離れる状況は、休憩、食事、買い物、打ち合わせなど目的は多様であり時間も多様である。
[0027]
 そこで、本発明の車両利用支援システムにおいて、車両利用支援アプリケーションファイルに、オープン暗証コードとクローズ暗証コードに加え、開いた状態の車両利用支援アプリケーションファイルを一時スリープ状態にするためのスリープ暗証コードと、一時スリープ状態にある車両利用支援アプリケーションファイルを再開する再開暗証コードが設定されており、車両利用支援アプリケーションにおいて、利用者がコード入力手段を介してスリープ暗証コードを入力することにより、車両利用支援アプリケーションが、車両利用支援アプリケーションファイルおよび自身を自動的に一時スリープ状態に移行させるとともに、利用者がコード入力手段に対してアクセスすることにより、スリープ状態にある車両利用支援アプリケーションが自動的に再起動され、さらに、利用者が再開暗証コードを入力することにより、車両利用支援アプリケーションファイルが再開するアプリケーションファイルスリープ再開機能を備えたものとすることができる。
 上記構成により、車両を一時停止して車両機能も一時停止して車両をしばらく離れても車両利用支援アプリケーションが、車両利用支援アプリケーションファイルに記載されたデータに基づいて車両の諸機能を制御する全体の行程は失われておらず、かつシームレスに再開することができる。
[0028]
 次に、車両に対する不正アクセス防止の工夫について述べる。ここでは利用者が保持する携帯端末を利用する手段について述べる。
 本発明の車両利用支援システムにおいて、利用者が保持する携帯端末に車両利用支援アプリケーションに対する遠隔操作アプリケーションを備え、車両利用支援アプリケーションが、コード入力手段へのアクセスによりスリープ状態にある車両利用支援アプリケーションが自動的に再起動した場合、または、ドア開閉制御装置が作動状態になった場合に、遠隔操作アプリケーションに対して、エンジンまたはモーター制御機能を含むその他の諸機能を実行させても良いか否かの承認情報の送信をリクエストするリクエスト情報を発信するリクエスト情報発信機能と、遠隔操作アプリケーションから送信された承認情報を受けるまでは、エンジンまたはモーター制御機能を含むその他の諸機能の実行をロックする車両諸機能ロック機能と、遠隔操作アプリケーションから送信される承認情報を受けるとエンジンまたはモーター制御機能を含むその他の諸機能の実行をアンロックする車両諸機能アンロック機能を備え、利用者が遠隔操作アプリケーションを介して、車両利用支援アプリケーションのリクエスト情報発信機能の設定および解除を可能としたものである。
 このように、車両へのアクセスがあった場合に利用者の携帯端末に通知が届く仕組みを構築でき、利用者が知らないアクセスの通知があれば不正アクセスとして車両の諸機能の作動を承認せずに防止することができる。
 ここで、利用者携帯端末とは、携帯電話、スマートフォン、タブレット型コンピューター、パーソナルコンピューター、スマートウォッチなど利用者が可搬できるコンピュータリソースなどがあり得る。
[0029]
 次に、家族や知り合いとの車両の共有利用や、カーシェアリング利用、レンタカー利用など複数人により互いに独立して車両を利用する場合の工夫について述べる。
 本発明の車両利用支援システムにおいて、車両利用支援アプリケーションで利用される各々の車両利用支援アプリケーションファイルが利用者別の個人単位に個人フォルダにまとめられており、車両利用支援アプリケーションで利用される各々の個人フォルダに、車両利用支援アプリケーションで個人フォルダを開くための個人フォルダオープン暗証コードと、車両利用支援システムで開いた個人フォルダを閉じるための個人フォルダクローズ暗証コードが設定されたものとする。
 上記構成により、車両利用支援アプリケーションファイルが利用者別の個人単位に個人フォルダにまとめられているので、利用者単位に個別に車両の利用状況などを整理して管理、制御することが可能となる。
[0030]
 次に、本発明の車両利用支援システムにおいて利用可能なオープン暗証コードおよびクローズ暗証コードとして、例えば、数字からなる暗証番号、アルファベットも加えた暗証コード、また、個人データの所有者である個人の生体情報もあり得る。生体情報は、様々なものが想定され、指紋パターンや静脈パターンや虹彩パターンや声紋パターンなどの生体情報がある。
 次に、本発明の車両利用支援システムにおいて制御できる車両としては限定されないが、駆動装置の分類において、エンジンを搭載したエンジン自動車、モーターを搭載した電気自動車、エンジンおよびモーターを搭載したハイブリッド車を含み、車両分類において、普通車両、軽車両、普通貨物車両、軽貨物車両、小型貨物車両、貸客車両、特殊車両、バス車両などがある。
[0031]
 次に、バリエーションとして、車両利用支援アプリケーションファイルの設定されたオープン暗証コードおよびクローズ暗証コードに代えて、車両利用支援アプリケーションに対して、車両利用支援アプリケーションを開くためのオープン暗証コードと、開いている前記車両利用支援アプリケーションを正常終了して閉じるためのクローズ暗証コードを設定することも可能である。この場合、車両利用支援アプリケーションが、コード入力手段を介したオープン暗証コードの入力を受けて車両利用支援アプリケーションを開くためのアプリケーション開錠機能と、コード入力手段を介したクローズ暗証コードの入力を受けて、開いている状態の車両利用支援アプリケーションを正常終了して閉じるアプリケーション閉錠機能を備えた構成とすることも可能である。
[0032]
 次に、本発明にかかる車両の機能の利用を支援する車両利用支援アプリケーションを装備した車両利用支援方法は、車両利用支援アプリケーションで利用される個々の車両利用支援アプリケーションファイルであって、車両利用支援アプリケーションで車両利用支援アプリケーションファイルを開くためのオープン暗証コードと、車両利用支援アプリケーションで開いた車両利用支援アプリケーションファイルを正常終了して閉じるためのクローズ暗証コードが設定された車両利用支援アプリケーションファイルを用い、車両利用支援アプリケーションが、オープン暗証コードの入力を受けて車両利用支援アプリケーションファイルを開くアプリケーションファイル開錠機能と、クローズ暗証コードの入力を受けて、開いている状態の前記車両利用支援アプリケーションファイルを正常終了して閉じるアプリケーションファイル閉錠機能を備えたことを特徴とする車両利用支援方法である。
[0033]
 また、車両利用支援方法として、車両利用支援アプリケーションファイルの設定されたオープン暗証コードおよびクローズ暗証コードに代えて、車両利用支援アプリケーションに対して、車両利用支援アプリケーションを開くためのオープン暗証コードと、開いている車両利用支援アプリケーションを正常終了して閉じるためのクローズ暗証コードが設定されており、コード入力手段を介したオープン暗証コードの入力を受けて車両利用支援アプリケーションを開くためのアプリケーション開錠機能と、コード入力手段を介したクローズ暗証コードの入力を受けて、開いている状態の車両利用支援アプリケーションを正常終了して閉じるアプリケーション閉錠機能を備えたことを特徴とする車両利用支援方法としても良い。

図面の簡単な説明

[0034]
[図1] 実施例1にかかる車両利用支援システム100の構成を簡単に示した図である。
[図2] コード入力手段110に対してアクセスがあり、車両利用支援アプリケーション120が起動する様子を簡単に示した図である。
[図3] 車両利用支援アプリケーションファイル130の開錠の流れを簡単に示した図である。
[図4] オープン暗証コードの入力、クローズ暗証コードの入力、スリープ暗証コードの入力、再開暗証コードの入力例を簡単に示した図である。
[図5] ドアロック解除までの流れを簡単に示した図である。
[図6] 車両走行前の車両200の諸機能がアクティブ化される流れを簡単に示した図である。
[図7] 車両走行前の走行行程や走行内容の調整、変更の流れを簡単に示した図である。
[図8] 車両走行が開始される流れを簡単に示した図である。
[図9] 一時駐車により車両の諸機能をスリープ状態とする流れを示した図(その1)である。
[図10] 一時駐車により車両の諸機能をスリープ状態とする流れを示した図(その2)である。
[図11] 車両の諸機能を再開する流れを示した図(その1)である。
[図12] 車両の諸機能を再開する流れを示した図(その2)である。
[図13] 運転終了に伴う流れを示した図(その1)である。
[図14] 運転終了に伴う流れを示した図(その2)である。
[図15] 実施例2にかかる車両利用支援システム100aの構成を簡単に示した図である。
[図16] 実施例3にかかる車両利用支援システム100bの構成を簡単に示した図である。
[図17] 携帯端末300の画面を介した操作の流れを簡単に示す図(その1)である。
[図18] 携帯端末300の画面を介した操作の流れを簡単に示す図(その2)である。
[図19] 携帯端末300の画面を介した操作の流れを簡単に示す図(その3)である。
[図20] 特開2001-241229号公報に開示された車両システムの構成を簡単に示した図である。
[図21] 従来術における一般的なアプリケーションを立ち上げてアプリケーションファイルを開き、その後、閉じる操作を簡単に説明する図である。

発明を実施するための最良の形態

[0035]
 以下、本発明の実施例を説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。適用する車両としてはエンジン自動車であっても良く、モーターを搭載した電気自動車、両方を搭載したハイブリッド車であっても良い。

実施例 1

[0036]
 実施例1にかかる本発明の車両利用支援システムについて説明する。
 実施例1の車両利用支援システムは、第1のパターンであり、車両利用支援アプリケーション、車両利用支援アプリケーションファイルが車両に設けられており、コード入力手段が車両の一部で外部からアクセス可能な箇所に設けられた構成例について説明する。車両利用支援アプリケーション、車両利用支援アプリケーションファイルが搭載される箇所は限定されないが、例えば、カーナビゲーションシステムや自動運転システムや人工知能システムの内部に記憶されたアプリケーションおよびアプリケーションファイルでも良い。利用者に対する情報提示をカーナビゲーションシステムのモニタを通じて行う構成もあり得る。
[0037]
 図1は、実施例1にかかる車両利用支援システム100の構成を簡単に示した図である。適用する車両としては適用する車両としてはエンジン自動車であっても良く、モーターを搭載した電気自動車、両方を搭載したハイブリッド車であっても良い。なお、図1には、車両利用支援システム100のほか、車両200および車両の諸機能210~280も併せて示されている。ここでは、車両の諸機能として、ドアロック開閉機能210、エンジンまたはモーター制御機能220、カーナビゲーションシステム機能240、自動運転システム機能230、人工知能システム制御機能250、課金処理システム機能260、照明・空調システム制御機能270、オーディオビジュアル機器制御機能280が示されているが、そのほかにも車両に搭載された機能があればそれら機能も含めて良い。
[0038]
 車両利用支援システム100は、コード入力手段110、車両利用支援アプリケーション120、車両利用支援アプリケーションファイル130を備えた構成となっている。
 以下、各構成要素を説明する。
[0039]
 コード入力手段110は、オープン暗証コード、クローズ暗証コードを入力するデバイスである。デバイスの構成は入力するオープン暗証コードやクローズ暗証コードによって異なる。例えば、オープン暗証コードやクローズ暗証コードがパスワードである場合はキーボードがあり得る。数字だけであればテンキーもあり得る。オープン暗証コードやクローズ暗証コードが生体情報である場合は、生体情報読み取りセンサ(指紋リーダー、静脈パターンリーダー、顔認証用のカメラ、虹彩パターンリーダー、音声入力装置など)があり得る。
 図1に示したように、コード入力手段110が車両200に搭載される構成例では、車両の外部からアクセスできる箇所に設けられていることが好ましい。設置個所は限定されないが、例えば、車両のドア側面やフェンダー部分などに設置する例があり得る。
 コード入力手段110がスマートフォンなどの携帯端末に搭載される構成例であれば、携帯端末が装備しているデバイスを利用することができる。すでに、指紋リーダー、カメラ、マイクロフォンなどが装備されている例があるが、携帯端末に静脈パターンリーダーや虹彩パターンリーダーを装備させても良い。
[0040]
 車両利用支援アプリケーション120は、車両の機能の利用を支援するアプリケーションであって、アプリケーションファイル開錠機能121、アプリケーションファイルデータ入出力機能123、アプリケーションファイル編集機能123、アプリケーションファイル格納機能124、アプリケーションファイルスリープ/再開機能125、アプリケーションファイル閉錠機能126を備えた構成となっている。
[0041]
 アプリケーションファイル開錠機能121は、利用者からコード入力手段110を介して入力されたオープン暗証コードの入力を受けて認証処理を行い、車両利用支援アプリケーションファイル130を開く機能である。後述するように、車両利用支援アプリケーションファイル130にはオープン暗証コードが設定されており、その一致を確認して認証処理を行い、認証が成立すれば車両利用支援アプリケーションファイル130をオープン状態とする。
[0042]
 アプリケーションファイル編集機能122は、車両利用支援アプリケーションファイル130のファイルデータ部132に動的にデータを入力したり、走行中または駐車中に生じる諸データを車両利用支援アプリケーションファイルに動的に記録するものである。また、新たにデータを入力することばかりではなく、過去に入力されて記録されているデータを選択して指定することも含む。
[0043]
 アプリケーションファイルデータ出力機能123は、アプリケーションファイル編集機能122によってファイルデータ部132に入力されて指定されているデータを、車両200に搭載されている諸機能に対して出力するものである。車両200の諸機能は与えられたデータに基づいて諸機能を実行する。なお、ファイルデータ部132に記録されているデータが車両200の諸機能に対する実行のシーケンス順に記載されている場合、当該シーケンスに従ってデータを該当する諸機能に対して出力する構成も可能である。また、実行予定時間が記載されている場合、実行時間になれば該当する諸機能に対して出力する構成も可能である。
[0044]
 アプリケーションファイル格納機能124は、後述するように、アプリケーションファイル閉錠機能126の閉錠操作において、車両利用支援アプリケーションファイル130のファイルデータ部132に残っている今回の走行または駐車にかかる諸データを確定して記録するものである。このように、ファイルデータ部132に残っている今回の走行または駐車にかかる諸データを確定して記録することにより、後述するような走行記録管理、課金処理管理、走行内容学習機能が可能となる。
[0045]
 アプリケーションファイルスリープ/再開機能125は、走行行程が完了するまでに、一時的に駐車する場合においてアプリケーションファイルや車両の諸機能の制御状態を一時的にスリープとしたり、駐車後に再度走行を開始する際にアプリケーションファイルや車両の諸機能の制御状態を再開するものである。
 アプリケーションファイル130にスリープ暗証コード133と再開暗証コード134が設定されており、利用者がコード入力手段110を介してスリープ暗証コード133を入力することにより、車両利用支援アプリケーション120が、車両利用支援アプリケーションファイルおよび自身を自動的に一時スリープ状態に移行させるとともに、利用者がコード入力手段110に対してアクセスすることにより、スリープ状態にある車両利用支援アプリケーションが自動的に再起動され、さらに、利用者が再開暗証コードを入力することにより、車両利用支援アプリケーションファイルや車両の諸機能を再開させるものである。
[0046]
 アプリケーションファイル閉錠機能126は、利用者からコード入力手段110を介して入力されたクローズ暗証コードの入力を受けて認証処理を行い、開いている状態の車両利用支援アプリケーションファイルを正常終了して閉じる機能である。後述するように、車両利用支援アプリケーションファイル130にはクローズ暗証コードが設定されており、その一致を確認して認証処理を行い、認証が成立すれば、アプリケーションファイル閉錠機能が、アプリケーションファイル格納機能124を介して、車両利用支援アプリケーションファイル130のファイルデータ部133に記録された今回の走行または駐車にかかる諸データの記録を承認、確定して、アプリケーションファイル格納機能を介して記録し、正常終了してクローズ状態とする。
 走行または駐車にかかる諸データの記録を承認、確定、記録保持を行うことにより、車両利用支援アプリケーションファイルという概念を通じて車両の諸機能をコンピュータ処理の結果として有機的に統合した形でデータ化することができ、走行管理、課金処理管理、走行内容学習などが可能となる。
[0047]
 車両利用支援アプリケーションファイル130は、車両利用支援アプリケーション120で利用される個々のアプリケーションファイルである。
 車両利用支援アプリケーションファイル130は、オープン暗証コード131、ファイルデータ部132、スリープ暗証コード133、再開暗証コード134、クローズ暗証コード135を備えた構成となっている。
[0048]
 オープン暗証コード131、車両利用支援アプリケーション120で車両利用支援アプリケーションファイル130を開くための暗証コードであり、アプリケーションファイル開錠機能121によって認証処理が行われる。
[0049]
 ファイルデータ部132は、車両利用支援アプリケーションファイル130に動的に入力されたデータが格納される部分である。アプリケーションファイルデータ編集機能122によりデータが入力・編集され、アプリケーションファイルデータ出力機能123によりデータが出力され、アプリケーションファイルデータ格納機能124によりデータが確定・記録される。
[0050]
 スリープ暗証コード133は、開いた状態にある車両利用支援アプリケーション120や車両利用支援アプリケーションファイル130や車両の諸機能を一時スリープ状態にするための暗証コードである。
[0051]
 再開暗証コード134は、一時スリープ状態にある車両利用支援アプリケーション120や車両利用支援アプリケーションファイル130や車両の諸機能を再開する暗証コードである。
[0052]
 クローズ暗証コード135は、車両利用支援アプリケーション120により開かれている車両利用支援アプリケーションファイル130を正常終了して閉じるための暗証コードであり、アプリケーションファイル閉錠機能126によって認証処理が行われる。
[0053]
 以上が本発明にかかる車両利用支援システム100の各構成例である。
 次に、車両利用支援システム100による車両200の諸機能の制御の例を、運転の流れの例に沿って説明する。
 以下の例では、オープン暗証コード、クローズ暗証コードとも親指の指紋の生体情報とするが、スキャンの方向によって両者を区別する工夫をしている。例えば、図4(a)のように、コード入力手段110である指紋リーダーの読取口に対して親指を関節側から押し当て、そのまま指先側へ向けて親指をスライドさせて(図中親指を左へスライド)スキャンすることでオープン暗証コードが入力されるものとする。逆に、図4(d)のように、コード入力手段110である指紋リーダーの読取口に対して親指の指先を押し当て、そのまま関節側へ向けて親指をスライドさせて(図中親指を右へスライド)スキャンすることでクローズ暗証コードが入力されるものとする。
 コード入力手段110によって、オープン暗証コードとして親指の関節側から指先側までサンプリング順に切り取られて読み込まれた指紋データの切片が得られており、同様に、クローズ暗証コードとして親指の指先側から関節側までサンプリング順に切り取られて読み込まれた指紋データの切片が得られている。両者とも切片を画像として組み立てると同じ親指の指紋画像データとなるが、ここでは、組み立てた親指の指紋データとともにサンプリング順が関節側からなのか指先側からなのかというデータも併せて保持しておけば、同じ親指を用いて区別可能な2つの暗証コードの入力が可能となる。ここでは、図4(a)のパターンで親指をスキャンして得られたデータをオープン暗証コードとし、図4(d)のパターンで親指をスキャンして得られたデータをクローズ暗証コードとした例である。
 次に、この例では、後述するスリープ暗証コード、再開暗証コードについても、ともに人差指の指紋の生体情報とする例となっている。オープン暗証コードとクローズ暗証コードの場合と同様に、スキャンの方向によって両者を区別する工夫をしている。例えば、図4(b)のように、コード入力手段110である指紋リーダーの読取口に対して人差し指を指先側から押し当て、そのまま関節側へ向けて人差し指をスライドさせて(図中人差し指を右へスライド)スキャンすることでスリープ暗証コードが入力されるものとする。逆に、図4(c)のように、コード入力手段110である指紋リーダーの読取口に対して人差し指の関節側を押し当て、そのまま指先へ向けて人差し指をスライドさせて(図中人差し指を左へスライド)スキャンすることで再開暗証コードが入力されるものとする。
 コード入力手段110によって、スリープ暗証コードとして人差し指の指先側の指紋データから関節側の指紋データまでサンプリング順に切り取られた指紋データの切片が得られており、同様に、再開暗証コードとして人差し指の関節側から指先側までサンプリング順に切り取られた指紋データの切片が得られている。両者とも、得られている切片を画像として組み立てると同じ人差し指の指紋画像となるが、ここでは、組み立てた人差し指の指紋データとともにサンプリング順が関節側からなのか指先側からなのかというデータも併せて保持しておけば、同じ人差し指を用いて区別可能な2つの暗証コードの入力が可能となる。ここでは、図4(b)のパターンで人差し指をスキャンして得られたデータをスリープ暗証コードとし、図4(c)のパターンで人差し指をスキャンして得られたデータを再開暗証コードとした例である。
[0054]
 (1)車両利用支援アプリケーション120の起動
 利用者が車両の利用にあたり、コード入力手段110に対してアクセスする。
 図2は、コード入力手段110に対してアクセスがあり、車両利用支援アプリケーション120が起動する様子を簡単に示した図である。
 例えば、車両のドアの側面に設けられているコード入力手段110に対してタッチなどでアクセスする。オープン暗証コードを入力する流れの一環として親指が触れたことをもってアクセスと判断しても良い。コード入力手段がアクセスされたことも検知する機能を備え、電気信号として車両利用支援アプリケーションの起動信号となり、車両利用支援アプリケーション120が起動する。
[0055]
 (2)車両利用支援アプリケーションファイル130の開錠
 引き続き、利用者がコード入力手段110に対してオープン暗証コードを入力する。
 図3は、車両利用支援アプリケーションファイル130の開錠の流れを簡単に示した図である。
 また、図4は、オープン暗証コードの入力、クローズ暗証コードの入力、スリープ暗証コードの入力、再開暗証コードの入力例を簡単に示した図である。
 図4に示した例では、車両の運転席ドアのアウターハンドルの表面に指紋リーダーの読取口が設けられており、指紋リーダーの読取口に対して親指の第1関節側から押し当ててそのまま指先まで擦ってスキャンすることでオープン暗証コードが入力される。車両利用支援アプリケーション120がオープン暗証コードの認証を行い、認証が成功すれば車両利用支援アプリケーションファイル130を開錠する。
[0056]
 (3)ドアロックの解除
 引き続き、車両利用支援アプリケーション120はアプリケーションファイルデータ出力機能123により、車両利用支援アプリケーションファイル130のファイルデータ部132にアクセスし、記載されたデータを読み出して車両200の諸機能に与える。
 図5は、ドアロック解除までの流れを簡単に示した図である。
 ここでは、まず、ドアロック開閉機能210に対するドアロック解除命令を示すデータが記載されているものとする。ドアロック開閉機能210はドアロック解除命令に従い、ドアロックを解除する。
[0057]
 (4)車両走行前の車両の諸機能のアクティブ化
 利用者はドアを開けて車両200に乗り込む。
 図6は、車両走行前の車両200の諸機能がアクティブ化される流れを簡単に示した図である。
 引き続き、車両利用支援アプリケーション120はアプリケーションファイルデータ出力機能123により、車両利用支援アプリケーションファイル130のファイルデータ部132にアクセスし、記載されたデータを読み出して車両200の諸機能に与える。ファイルデータ部132にはすでに車両の諸機能の制御に必要な命令がシーケンスで記載されているものとする。
 ここでは、カーナビゲーションシステム機能240、人工知能システム制御機能250、課金処理システム機能260、照明・空調システム制御機能270、オーディオビジュアル機器制御機能280がアクティブ化されて起動開始するものとする。
 なお、システムによっては、カーナビゲーションシステム機能240と人工知能システム制御機能250が合体したものもあり得る。さらに、自動運転システム機能230と合体したものもあり得る。
 課金処理システム機能260が起動されるタイミングは車両の利用形態や走行行程によってはかならずしもこのタイミングでなくとも良い場合もあるが、例えば、レンタカー利用の場合であれば、利用開始のタイミングをもって課金が始まる場合もあり得るので、ここでは、このタイミングでアクティブ化されている。
 車両の諸機能はそれぞれのモジュールの制御部が制御するものであり、車両利用支援アプリケーション120がその制御の目標値やパラメータを与えたり、その出力値をモニタしたりすることで各モジュールの制御部の処理を支援するものでも良い。
[0058]
 (5)車両走行前の走行行程や走行内容の調整、変更
 車両利用支援アプリケーションファイル130のファイルデータ部132にすでに記載されているデータのままで良い場合はこの手順は不要であるが、今回の走行にあたり、目的地、立ち寄り先、走行ルートなどが異なる場合、チューニングする必要がある。
 図7は、車両走行前の走行行程や走行内容の調整、変更の流れを簡単に示した図である。
 ここでは、アプリケーションファイルデータ編集機能122を介してファイルデータ部132に新たに入力編集、または、一部は過去の入力データを選択して取り込み、一部は追加入力して編集しても良い。なお、アプリケーションファイルデータ編集機能122が、カーナビゲーションシステム機能240、人工知能システム制御機能250と連動してファイルデータ部132に入力編集することも可能である。
 カーナビゲーションシステム機能240や人工知能システム制御機能250が音声入出力機能を搭載したものであれば、音声を介した入出力が可能となる。例えば、音声入力により走行行程や走行内容の概要を入力し、カーナビゲーションシステム機能240や人工知能システム制御機能250が該当する候補を音声で出力し、さらに利用者が音声入力によりそれら候補の中から選択するなど、音声を介した選択手段も可能となる。
 ここでは、決定した走行行程や走行内容として、出発地をA、一般道から有料の高速道路R1を利用したあと一般道に戻り、駐車する立ち寄り先をB、一般道から高速道路R2を利用したあと一般道に戻り、最終目的地をCとするよう設定するものとする。
[0059]
 (6)車両走行
  車両利用支援アプリケーションファイル130のファイルデータ部132に記載されているデータに基づいて、車両200の走行を開始する。ここでは、自動運転システム機能230により自動運転が行われるものとする。
 図8は、車両走行が開始される流れを簡単に示した図である。
 アプリケーションファイルデータ出力機能123によりファイルデータ部132のエンジン始動命令データまたはモーター始動命令データ、自動運転システム起動命令データを読み出して、エンジンまたはモーター制御機能220、自動運転システム機能230に与え、エンジンまたはモーターを始動し、自動走行運転を始める。
 なお、自動運転システム機能230が搭載されている場合、エンジンまたはモーター制御機能220が組み入れられている構成もあり得る。この場合、ファイルデータ部132のエンジン始動命令データまたはモーター始動命令データは自動運転システム機能230に与えられる。
 なお、自動運転システム機能230が搭載されていない車両200であれば、利用者自身がハンドル、アクセル、ブレーキなどのマニュアルで操作を行うこととなる。
[0060]
 (7)一時駐車、スリープ状態
 自動走行運転が進み、出発地Aから一般道から有料の高速道路R1を利用したあと一般道に戻って駐車する立ち寄り先Bに到着したとする。この行程において、有料の高速道路R1の利用料金の課金処理も行われる。また、この例では、立ち寄り先Bにおいて有料駐車場に入庫し、自動運転システム機能230の駐車支援機能で所望の駐車スペースに駐車できたものとする。有料駐車の課金処理が開始するものとする。
 ここで利用者が一時的に車両200から離れるものとする。その際にはやはりドアロックを閉錠する必要があるが、走行行程の途中であるので、再開する予定であるので、ここでは一時的にスリープ状態とする。
 図9および図10は、一時駐車により車両の諸機能をスリープ状態とする流れを示した図である。
 利用者はコード入力手段110を介して、スリープ暗証コードを入力する。ここでは、図4に示した例によりスリープ暗証コードを入力するものとし、人差指の指先を押し当ててそのまま関節側に擦ってスキャンすることでスリープ暗証コードを入力する。
 車両利用支援アプリケーション120のアプリケーションファイルスリープ・再開機能125がスリープ暗証コードを認証し、認証が成立すれば、ファイルデータ部132のデータのシーケンスのうち、スリープ状態に入る時点のデータの箇所にマーキングを付し、車両利用支援アプリケーション120、車両利用支援アプリケーションファイル130をスリープ状態とする。
[0061]
 (8)運転再開
 ここで利用者が所用を終え、車両200に戻り、車両の利用を再開する。
 利用者はコード入力手段110を介して、再開暗証コードを入力する。ここでは、図4に示した例により再開暗証コードを入力するものとし、人差指の関節側から押し当ててそのまま指先まで擦ってスキャンすることでスリープ暗証コードを入力する。
 車両利用支援アプリケーション120のアプリケーションファイルスリープ・再開機能125が再開暗証コードを認証し、認証が成立すれば、ドアロックが開錠され、車両利用支援アプリケーション120、車両利用支援アプリケーションファイル130が再開し、ファイルデータ部132のデータのシーケンスのうちスリープ状態に入った時点のデータから車両の諸機能が再開する。
 図11および図12は、車両の諸機能を再開する流れを示した図である。
 ここでは、まず、有料駐車場から出庫し、有料駐車の課金内容が確定する。
 次に、立ち寄り先Bから一般道を経由して有料の高速道路R2を利用したあと一般道に戻り、最終目的地Cに到達するものとする。有料の高速道路R2の利用料金の課金処理も行われる。
[0062]
 (9)運転終了
 目的地Cに到着し、すべての走行行程が終了して駐車場に入庫して停止する。
 図13および図14は、運転終了に伴う流れを示した図である。
 この例では、レンタカー利用であるので、レンタカー利用の課金料金が確定する。また、利用した有料の高速道路R1、R2、有料駐車場の料金などのも課金料金が確定する。
 また、今回の走行で行った車両の諸機能の制御内容のデータを承認、確定する。
 ここで、カーナビゲーションシステムのモニタや合成音声を通じて、今回の走行にかかる結果、内容、課金状態などをガイダンスする構成でも良い。
 利用者は車両200を降りて、コード入力手段110を介してクローズ暗証コードを入力する。ここでは、図4に示した例によりクローズ暗証コードを入力するものとし、指紋リーダーに親指の指先を押し当ててそのまま関節側まで擦ってスキャンすることによりクローズ暗証コードを入力する。
[0063]
 車両利用支援アプリケーション120のアプリケーションファイル閉錠機能126がクローズ暗証コードを認証し、認証が成立すれば、アプリケーションファイル閉錠機能126が、車両利用支援アプリケーションファイル130のファイルデータ部132に記録された今回の走行または駐車にかかる課金を含む諸データを承認、確定して、アプリケーションファイル格納機能124を介して記録し、正常終了して閉じる。課金決済がクレジットであれば、クレジット利用として正しい内容であったことを確認した上でクレジット決済の実行を認める運用も可能である。また、走行または駐車にかかる諸データを承認、確定して正しい記録を残すことにより、諸データを残しておくことによりデータの様々な活用も可能となり、利用者の諸データの再利用も可能となり、外部システムとの連動でビッグデータとしての利用も可能となる。

実施例 2

[0064]
 実施例2にかかる本発明の車両利用支援システムについて説明する。
 実施例2の車両利用支援システムは、第2のパターンであり、図15に示すとおり車両利用支援アプリケーション120、車両利用支援アプリケーションファイル130が車両に設けられており、コード入力手段110も車両の内部に設けられた構成であり、車両のドアロック開閉機能210は利用者が保持する電子キー290により操作する構成である。コード入力手段110はカーナビゲーションシステムの筐体の一部に設けた構成とする。
[0065]
 図15は、実施例2にかかる車両利用支援システム100aの構成を簡単に示した図である。なお、図15には、車両利用支援システム100aのほか、車両200および車両の諸機能210~280も併せて示されている。ドアロック開閉機能210は、電子キー290により操作される。
 ドアロック開閉機能210は、電子キー290により操作される点以外は、実施例1と同じ構成、同じ運用で良い。
 つまり、車両利用支援システム100による車両200の諸機能の制御の例を、運転の流れの例において、図5で示した(3)ドアロックの解除の流れがなく、電子キー290により操作により代替されて最初にあり、その後、図2に示した(1)車両利用支援アプリケーション120の起動、図3に示した(2)車両利用支援アプリケーションファイル130の開錠、図6に示した(4)車両走行前の車両の諸機能のアクティブ化につながり、その後(6)車両走行~(9)運転終了へとつながる。

実施例 3

[0066]
 実施例3にかかる本発明の車両利用支援システムについて説明する。
 実施例3の車両利用支援システムは、第3のパターンであり、図16に示すとおり車両利用支援アプリケーション120、車両利用支援アプリケーションファイル130、コード入力手段110が利用者が保持する携帯端末300に設けられ、車両200に携帯端末300から送信された信号を受信する車載器295が搭載された構成である。コード入力手段110は例えばスマートフォンのデバイスを利用するものとなっている。車載器295は携帯端末300の通信規格に準じた通信機能を搭載したものとし、携帯端末300とのデータのやり取りが可能なものとする。
[0067]
 図16は、実施例3にかかる車両利用支援システム100bの構成を簡単に示した図である。なお、図16には、車両利用支援システム100bのほか、車両200および車両の諸機能210~280、さらに、車載器295も併せて示されている。また、車両200のほか、利用者の携帯端末300も図示されている。
 車両利用支援システム100bへの各操作が、利用者の携帯端末300を介して入出力され、車載器295を介して車両の諸機能とやり取りされる点以外は実施例1と同じ構成、同じ運用で良い。
 つまり、図2から図14で示した車両利用支援システム100bによる車両200の諸機能の制御の例は、車載器295を介して携帯端末300と車両の諸機能がデータをやり取りする流れ以外は同じで良い。
 ここで、携帯端末300の操作に注目して説明を追加する。
[0068]
 図17から図19は、携帯端末300の画面を介した操作の流れを簡単に示す図である。例としてスマートフォンとする。
 利用者はスマートフォン300を操作して車両利用支援アプリケーション120のアイコンを選択する(図17(1)-1)。
 さらに、車両利用支援アプリケーションファイル130を選択する(図17(1)-2)。
[0069]
 次に、スマートフォン300の画面にオープン暗証コードの入力ガイダンス画面が提示される(図17(2)-1)。
 利用者は、コード入力手段110に対してオープン暗証コードを入力する。ここでは、スマートフォン300の指紋リーダーに対して親指を関節側から押し当ててそのまま指先まで下側に擦ってスキャンすることにより親指の指紋パターンを入力し、オープン暗証コードの入力とする(図17(2)-2)。
 次に、アプリケーションファイル開錠機能121がオープン暗証コードを認証し、認証に成功すれば、車両利用支援アプリケーションファイル130が開く(図17(2)-3)。
[0070]
 次に、車両利用支援アプリケーション120のアプリケーションファイルデータ出力機能123により、車両利用支援アプリケーションファイル130のファイルデータ部132からデータを読み出して車両の諸機能に対して制御を行う。ドアロックを解除し(図17(3))、その他の車両の諸機能をアクティブ化する(図17(4))。
[0071]
 次に、車両走行前の走行行程や走行内容の調整、変更の画面が表示され、必要に応じて走行行程や走行内容の調整、変更内容を追加する(図17(5))。
 以上、走行前の準備が整ったうえで、エンジンまたはモーターを始動し、走行を開始する(図17(6))。
[0072]
 行程において一時駐車が発生する場合を述べる。
 立ち寄り先Bにおいて車両を一時駐車する駐車場に入庫すればそのまま一時駐車処理を行うか否かの選択画面が表示され、その選択を行う(図18(7)-1)。
 スリープ暗証コードの入力ガイダンス画面が表示され(図18(7)-2)、利用者は車両を降りてドアを閉め、スリープ暗証コードを入力する。ここでは、スマートフォン300の指紋リーダーに対して人差指を関節側から押し当てて指先まで擦ってスキャンすることによりスリープ暗証コードを入力する(図18(7)-3)。
 車両利用支援アプリケーション120が車両の諸機能をスリープ状態に制御する(図18(7)-4)。
 立ち寄り先Bの所用が終わり車両の再運転開始を行う。スマートフォン300の画面には運転再開ボタンが表示されており、運転再開ボタンを押下する(図18(8)-1)
 再開暗証コードの入力ガイダンス画面が表示され(図18(8)-2)、利用者はスマートフォン300のコード暗証コード110から再開暗証コードを入力する。ここでは、スマートフォン300の指紋リーダーに対して人差指を指先側から押し当ててそのまま関節側まで擦ってスキャンすることにより再開暗証コードを入力する(図18(8)-3)。
[0073]
 車両利用支援アプリケーション120が車両の諸機能をスリープ状態から再起動して制御を再開し、運転を再開する(図18(8)-4)。
 運転を再開し、目的地Cへ到達したものとする(図19(8)-5)。
 スマートフォン300に車両利用支援システムの終了画面が表示され、利用者が終了する旨のボタンを押下すると(図19(9)-1)、今回の走行および駐車に関する内容、課金料金などの諸データを表示し、その内容で間違いがないか確認を促すガイダンスが表示され、“承認”を選択した場合(図19(9)-2)、引き続きスマートフォン300にクローズ暗証コードの入力のガイダンス画面が表示され(図19(9)-3)、利用者はスマートフォン300のコード入力手段110からクローズ暗証コードを入力する。ここでは、スマートフォン300の指紋リーダーに対して親指を指先から押し当ててそのまま関節側まで擦ってスキャンすることによりクローズ暗証コードを入力する(図19(9)-4)。
[0074]
 クローズ暗証コードの入力の結果、アプリケーションファイル閉錠機能126がクローズ暗証コードを認証し、認証に成功すれば、アプリケーションファイル閉錠機能126が、車両利用支援アプリケーションファイル130のファイルデータ部132に記録された今回の走行または駐車にかかる諸データを承認、確定して、アプリケーションファイル格納機能124を介して記録し、正常終了して閉じる(図19(9)-5)。
 最後に、車両利用支援システム100bが正常に終了したことを示すガイダンス画面が表示されて終了する(図19(9)-6)。
[0075]
 以上、本発明の車両利用支援システム100の構成例における好ましい実施形態を図示して説明してきたが、処理の流れは前後して入れ替わっても良く、また他の機能が付加されていても良く、本発明の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。

産業上利用可能性

[0076]
 本発明は、車両で利用される車両利用支援システムに広く適用され、自動走行運転システム、カーナビゲーションシステムなどとも融合可能であり、多様な車両用のシステムに適用できる。

符号の説明

[0077]
 100 車両利用支援システム
 110 コード入力手段
 120 車両利用支援アプリケーション
 130 車両利用支援アプリケーションファイル
 200 車両
 210 ドアロック開閉機能
 220 エンジンまたはモーター制御機能
 230 自動運転システム機能
 240 カーナビゲーションシステム機能
 250 音声応答人工知能システム制御機能
 260 課金処理システム機能
 270 照明・空調システム制御機能
 280 オーディオビジュアル機器制御機能
 290 電子キー
 295 車載器
 300 携帯端末

請求の範囲

[請求項1]
 車両に搭載された諸機能の利用を支援する車両利用支援アプリケーションと、
 前記車両利用支援アプリケーションで利用される個々の車両利用支援アプリケーションファイルであって、前記車両利用支援アプリケーションで前記車両利用支援アプリケーションファイルを開くためのオープン暗証コードと、前記車両利用支援アプリケーションで開いた前記車両利用支援アプリケーションファイルを正常終了して閉じるためのクローズ暗証コードが設定された車両利用支援アプリケーションファイルと、
 コード入力手段と、
 前記コード入力手段を介した前記オープン暗証コードの入力を受けて前記車両利用支援アプリケーションファイルを開くアプリケーションファイル開錠機能と、
 前記コード入力手段を介した前記クローズ暗証コードの入力を受けて、開いている状態の前記車両利用支援アプリケーションファイルを正常終了して閉じるアプリケーションファイル閉錠機能を備えたことを特徴とする車両利用支援システム。
[請求項2]
 前記車両利用支援アプリケーションが、前記車両利用支援アプリケーションファイルに動的に入力されたデータまたは事前に記録されたデータに従って、前記車両に搭載された諸機能を実行させるアプリケーションファイルデータ出力機能、走行中または駐車中に生じる諸データを前記車両利用支援アプリケーションファイルに動的に記録するアプリケーションファイル編集機能、前記車両利用支援アプリケーションファイルに記録された今回の走行または駐車にかかる前記諸データを記録するアプリケーションファイル格納機能を備えたことを特徴とした請求項1に記載の車両利用支援システム。
[請求項3]
 前記クローズ暗証コードの入力を受けて、前記アプリケーションファイル閉錠機能が、前記車両利用支援アプリケーションファイルに記録された今回の走行または駐車にかかる前記諸データの記録を承認、確定して、前記アプリケーションファイル格納機能を介して記録し、正常終了して閉じることを特徴とする請求項2に記載の車両利用支援システム。
[請求項4]
 前記車両に搭載された諸機能が、ドアロック開閉機能、エンジンまたはモーター制御機能、カーナビゲーションシステム機能、自動運転システム機能、課金処理システム機能、音声応答人工知能システム制御機能、照明空調システム制御機能、オーディオビジュアル機器制御機能のいずれかまたはそれらの組み合わせを含むものである請求項2または3に記載の車両利用支援システム。
[請求項5]
 前記車両利用支援アプリケーション、前記車両利用支援アプリケーションファイルが前記車両に設けられており、前記コード入力手段が前記車両の一部で外部からアクセス可能な箇所に設けられた構成であり、
 利用者が外部から前記コード入力手段に対してアクセスすることにより、前記車両利用支援アプリケーションが自動的に起動、または、スリープ状態にある前記車両利用支援アプリケーションが自動的に再起動され、さらに、前記利用者が前記オープン暗証コードを入力することにより、前記車両利用支援アプリケーションファイルが開くとともに、前記車両の前記諸機能への制御を開始させることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の車両利用支援システム。
[請求項6]
 前記車両利用支援アプリケーション、前記車両利用支援アプリケーションファイルが前記車両に設けられており、前記コード入力手段が前記車両の内部に設けられた構成であり、前記車両の前記ドアロック開閉機能は前記利用者が保持する電子キーにより操作するものであり、
 前記ドアを開いて前記車両に乗り込んだ利用者が前記コード入力手段に対してアクセスすることにより、前記車両利用支援アプリケーションが自動的に起動、または、スリープ状態にある前記車両利用支援アプリケーションが自動的に再起動され、さらに、前記利用者が前記オープン暗証コードを入力することにより、前記車両利用支援アプリケーションファイルが開くとともに、前記車両の前記ドアロック開閉機能以外の前記諸機能への制御を開始させることを特徴とする請求項4に記載の車両利用支援システム。
[請求項7]
 前記車両利用支援アプリケーション、前記車両利用支援アプリケーションファイル、前記コード入力手段が利用者が保持する携帯端末に設けられ、前記車両に前記携帯端末から送信された信号を受信する車載器が搭載された構成であり、
 前記利用者が前記携帯端末の前記コード入力手段に対してアクセスすることにより、前記車両利用支援アプリケーションが自動的に起動、または、スリープ状態にある前記車両利用支援アプリケーションが自動的に再起動され、さらに、前記利用者が前記オープン暗証コードを入力することにより、前記車両利用支援アプリケーションファイルが開くとともに、前記車載器を介した通信により、前記車両の前記諸機能への制御を開始させることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の車両利用支援システム。
[請求項8]
 前記課金処理システム機能が連動する外部のシステムが、有料道路料金収受システム、駐車場利用料金収受システム、レンタカー利用料金収受システム、カーシェアリング利用料金収受システムのいずれかまたはそれらの組み合わせを含むシステムであり、
 前記クローズ暗証コードの入力を受けて、前記アプリケーションファイル閉錠機能が、前記車両利用支援アプリケーションファイル中の今回の自動走行にかかる前記課金データの記録を承認、確定して、正常終了して閉じることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の車両利用支援システム。
[請求項9]
 前記車両利用支援アプリケーションが、前記車両に搭載されている前記自動運転システム機能に対して、前記アプリケーションファイル編集機能によって前記車両利用支援アプリケーションファイルに入力された前記自動走行指示データ、または過去に入力済みの前記自動走行指示データから選択された前記自動走行指示データを与えるアプリケーションファイルデータ転送機能と、
 前記クローズ暗証コードの入力を受けて、前記アプリケーションファイル閉錠機能が前記車両利用支援アプリケーションファイル中の今回の自動走行にかかる前記自動走行指示データを確定記録して、正常終了して閉じることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の車両利用支援システム。
[請求項10]
 前記車両利用支援アプリケーションファイルに、前記オープン暗証コードと前記クローズ暗証コードに加え、開いた状態の前記車両利用支援アプリケーションファイルを一時スリープ状態にするためのスリープ暗証コードと、前記一時スリープ状態にある前記車両利用支援アプリケーションファイルを再開する再開暗証コードが設定されており、
 前記車両利用支援アプリケーションが、
 前記利用者が前記コード入力手段を介して前記スリープ暗証コードを入力することにより、前記車両利用支援アプリケーションが、前記車両利用支援アプリケーションファイルおよび自身を自動的に一時スリープ状態に移行させるとともに、
 前記利用者が前記コード入力手段に対してアクセスすることにより、スリープ状態にある前記車両利用支援アプリケーションが自動的に再起動され、さらに、前記利用者が前記再開暗証コードを入力することにより、前記車両利用支援アプリケーションファイルが再開するアプリケーションファイルスリープ再開機能を備えたことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の車両利用支援システム。
[請求項11]
 前記利用者が保持する携帯端末に、前記車両利用支援アプリケーションに対する遠隔操作アプリケーションを備え、
 前記車両利用支援アプリケーションが、
 前記コード入力手段へのアクセスによりスリープ状態にある前記車両利用支援アプリケーションが自動的に再起動した場合、または、前記ドア開閉制御装置が作動状態になった場合に、前記遠隔操作アプリケーションに対して、前記エンジンまたはモーター制御機能を含むその他の前記諸機能を実行させても良いか否かの承認情報の送信をリクエストするリクエスト情報を発信するリクエスト情報発信機能と、
 前記遠隔操作アプリケーションから送信された前記承認情報を受けるまでは、前記エンジンまたはモーター制御機能を含むその他の前記諸機能の実行をロックする車両諸機能ロック機能と、
 前記遠隔操作アプリケーションから送信される前記承認情報を受けると前記エンジンまたはモーター制御機能を含むその他の前記諸機能の実行をアンロックする車両諸機能アンロック機能を備え、
 前記利用者が前記遠隔操作アプリケーションを介して、前記車両利用支援アプリケーションの前記リクエスト情報発信機能の設定および解除が可能である請求項1から9のいずれかに記載の車両利用支援システム。
[請求項12]
 前記車両利用支援アプリケーションで利用される各々の前記車両利用支援アプリケーションファイルが利用者別の個人単位に個人フォルダにまとめられており、
 前記車両利用支援アプリケーションで利用される各々の個人フォルダに、前記車両利用支援アプリケーションで前記個人フォルダを開くための個人フォルダオープン暗証コードと、前記車両利用支援システムで開いた前記個人フォルダを閉じるための個人フォルダクローズ暗証コードが設定されたものであることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の車両利用支援システム。
[請求項13]
 前記オープン暗証コードおよび前記クローズ暗証コードが、あらかじめ登録された前記利用者の生体情報であることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の車両利用支援システム。
[請求項14]
 前記生体情報が指紋パターンであり、前記指紋パターンの入力データとして、指紋読み取り部を用いて入力した該当する指の指紋パターンの画像データと、前記指紋読み取り部に対する前記指のスキャン方向を示すスキャン方向データが含まれていることを特徴とする請求項13に記載の車両利用支援システム。
[請求項15]
 前記車両が、駆動装置の分類において、エンジンを搭載したエンジン自動車、モーターを搭載した電気自動車、エンジンおよびモーターを搭載したハイブリッド車を含み、車両分類において、普通車両、軽車両、普通貨物車両、軽貨物車両、小型貨物車両、貸客車両、特殊車両、バス車両を含むものである請求項1から14のいずれかに記載の車両利用支援システム。
[請求項16]
 前記車両利用支援アプリケーションファイルに設定された前記オープン暗証コードおよび前記クローズ暗証コードに代えて、前記車両利用支援アプリケーションに対して、前記車両利用支援アプリケーションを開くためのオープン暗証コードと、開いている前記車両利用支援アプリケーションを正常終了して閉じるためのクローズ暗証コードが設定されており、
 前記車両利用支援アプリケーションの前記アプリケーション開錠機能が、前記コード入力手段を介した前記オープン暗証コードの入力を受けて前記車両利用支援アプリケーションを開くものであり、
 前記車両利用支援アプリケーションの前記アプリケーション閉錠機能が、前記コード入力手段を介した前記クローズ暗証コードの入力を受けて、開いている状態の前記車両利用支援アプリケーションを正常終了して閉じるものであることを特徴とする請求項1から15に記載の車両利用支援システム。
[請求項17]
 車両の機能の利用を支援する車両利用支援アプリケーションを装備した利用者携帯端末を利用した車両利用支援方法であって、
 前記車両利用支援アプリケーションで利用される個々の車両利用支援アプリケーションファイルであって、前記車両利用支援アプリケーションで前記車両利用支援アプリケーションファイルを開くためのオープン暗証コードと、前記車両利用支援アプリケーションで開いた前記車両利用支援アプリケーションファイルを正常終了して閉じるためのクローズ暗証コードが設定された車両利用支援アプリケーションファイルを用い、
 前記車両利用支援アプリケーションが、前記オープン暗証コードの入力を受けて前記車両利用支援アプリケーションファイルを開くアプリケーションファイル開錠機能と、前記クローズ暗証コードの入力を受けて、開いている状態の前記車両利用支援アプリケーションファイルを正常終了して閉じるアプリケーションファイル閉錠機能を備えたことを特徴とする車両利用支援方法。
[請求項18]
 前記車両利用支援アプリケーションファイルに設定された前記オープン暗証コードおよび前記クローズ暗証コードに代えて、前記車両利用支援アプリケーションに対して、前記車両利用支援アプリケーションを開くためのオープン暗証コードと、開いている前記車両利用支援アプリケーションを正常終了して閉じるためのクローズ暗証コードが設定されており、
 前記車両利用支援アプリケーションの前記アプリケーション開錠機能が、前記コード入力手段を介した前記オープン暗証コードの入力を受けて前記車両利用支援アプリケーションを開くものであり、
 前記車両利用支援アプリケーションの前記アプリケーション閉錠機能が、前記コード入力手段を介した前記クローズ暗証コードの入力を受けて、開いている状態の前記車両利用支援アプリケーションを正常終了して閉じるものであることを特徴とする請求項17に記載の車両利用支援方法。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]

[ 図 15]

[ 図 16]

[ 図 17]

[ 図 18]

[ 図 19]

[ 図 20]

[ 図 21]