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1. JP2002502730 - リネナイズドコルクシートの処理方法

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Title of Invention リネナイズドコルクシートの処理方法 IT SS98U000002 19980216 20061129 B27K 7/00 IT1998000133 19980526 WO1999041050 19990819 2002502730 20020129 20040519 郡山 順  

Claims

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18   19   20   21   22   23   24  

Drawings

1   2    

Description

リネナイズドコルクシートの処理方法

IT SS98U000002 19980216 20061129 B27K 7/00 IT1998000133 19980526 WO1999041050 19990819 2002502730 20020129 20040519 郡山 順
[]
【0001】
(説明)
本発明は、リネナイズドコルクシート(linenized cork sheet)の機械的特性および触質特性を改善するためのリネナイズドコルクシートの処理方法に関する。
周知のように、コルクは、数種の樹木、特にコルクガシの樹皮から、それらの根を引き抜くことなく得られる。コルクは、いくつかの興味深い性質を有しており、例えば不透過性、非腐敗性、格別の弾性を有し、また絶縁性を有する。
この理由で、およびその製造が容易であることから、コルクは、数種の分野で使用することができる。最も慣用の用途の一種では、接着性布地に接着する薄いシートに変形させる。これにより例えば壁紙、家具装飾材料またはスーツケースなどに使用することができる、リネナイズドコルクシートを得ることができる。
この種のシートは、数十分の一ミリメーターの厚みを有し、折り畳んだ場合、しわが形成され易く、その美的外観が失われる。さらにまた、コルクは、感触的に幾分、紙様の粗さを有する。
【0002】
これらの欠点は、コルクの特性を織地というよりは、紙に類似するものとし、織地としての使用、またはしわ形成耐性を有し、ベルベット様の感触を有することが要求される、例えば靴、バッグ類または財布類などの皮革分野における動物または模造皮革の代用品としての使用を阻害する。
コルクに皮相施用されたグリセロールを用いることによって、コルクを軟化させ、その表面の粗さを減少させる数種の方法が知られている。しかしながら、このような方法では、布地または皮革に実質的に類似する挙動を示すリネナイズドコルクシートを製造することはできない。
コルクを基材とするコーティング材料は、JP-A-84-272752、US-S-1,608,243およびDE-42 44 250-A1 に記載されている。
本発明が基づく技術的問題は、従来の技術水準で指摘されている欠点を回避する処理方法を提供することにある。
界面活性剤を含有する少なくとも1種の軟化剤を使用して、リネナイズドコルクシートを処理する方法によって、このような問題が解決される。この方法は、下記工程を包含する:
【0003】
*上記軟化剤を、水により稀釈し、稀釈された軟化剤混合物を生成する工程;
*液体を吸取らせるのに適する吸収性シートを形成し、次いでこの層を、上記軟化剤混合物で満たされている(realised)浴中に浸漬することによって、この層への上記軟化剤混合物の吸収を誘発させる工程;および
:この吸取らせた吸収性シート(1)を、リネナイズドコルクシート(2)のリネナイズド表面(3)と表面対表面で接触させ、この接触を吸収性シート(1)からリネナイズドコルクシート(2)への軟化剤移動を可能にするように維持する工程。
本発明による方法の主要利点は、傷または永久的しわを伴うことなく折り畳むことができるしわ形成耐性のリネナイズドコルクシートが得られることにある。さらにまた、これらのシートは、それらのリネナイズド表面が、ベルベット様であり、また心地好い感触を有する
【0004】
このような特徴によって、本発明によって得られるコルクシートは、コルクの品質を一般的に完全に保有しながら、衣料および皮革に使用することができ、また家具装飾および壁コーティングに使用することができる。
以下の記載において、本発明を、非制限的であり、また概略を示す例として、添付図面の数字を引用して、本態様にかかわり説明する。
図1は、本発明による方法の工程における、リネナイズドコルクシートの詳細を示す透視図であり、および
図2は、この方法のもう一つの工程における、リネナイズドコルクシートの全面の示す透視図である。
この処理方法は、上記種類のシートに関連する通常の用途、すなわち家具装飾材料または衣料布地として、もしくは靴、バッグ、スーツケース、手袋などを製造するための皮革代用材料として、また壁紙または類似のコーティング材料として使用されるリネナイズドコルクシートの製造に関連する。
【0005】
コルクを、これらの用途に適するようにする特性は、その特別の細胞構造にあり、コルクは線状に重複し、望ましい平面の薄片を生じる、基本的に六角形のプリズム様細胞を有する。
これらの細胞はそれぞれ、或る量の空気を取り込み、その典型的柔軟性および弾性をコルクに付与する。さらにまた、コルクは、防水性であり、また非腐敗性であり、またこの理由で、例えばビンコルクおよび王冠用に、また家具装飾用および絶縁コーティングに広く使用されている。
当業者によって選択された原料コルクから、ベニア板切り出し機を通して、数十分の一ミリメーターの厚みで、コルクの薄片を得る。この薄片は、格別に減少された有孔度および高度の圧縮度、弾性および引張力に対する耐性を有する。
【0006】
80℃の温度における圧縮により行われる接着処理によって、これらの薄片を、天然糸または合成糸からの布地から形成されている支持材料に結合させる。これにより、上記リネナイズドコルクシートである半合成生成物に、引張力に対する格別の耐性が付与される。
本発明による、このようにして得られるリネナイズドシートの処理方法は、第一工程として、界面活性剤を含有する軟化剤を用意する。
このような軟化剤は、例えばヘアコンディショナーと布地柔軟剤とを適当な割合で混合することによって得ることができる。布地柔軟剤は、特に望ましい量の界面活性剤を含有する。好ましくは、これらの界面活性剤は、カチオン性界面活性剤であり、これらのカチオン性界面活性剤は、2%よりも多くない割合で、軟化剤中に存在させる。
この目的に適する割合範囲は、5:1〜1:1であり、好ましくは約3:1に等しい。
【0007】
本発明による方法の軟化剤は、好ましくはコルクに対して化学的親和性を有し、特にグリセロールおよび軟化剤脂質(emollient lipids)である。
好ましくは、この軟化剤脂質は、動物または植物由来の天然脂質であり、有利であるが、これらに制限されないものとして、バイソン(vison) 油、ココア(cocoa)油およびアロエエキスを包含する。
上記界面活性剤は、軟化剤型および/または柔軟剤型であると好ましい(Em型およびSp型)。
上記軟化剤は、水により、好ましくは0.5゜Fよりも大きくない硬度を有する鉱物質を除いた水により稀釈する。
軟化剤混合物を得るための稀釈は、予め定められた割合の水/軟化剤を用いて行う。この稀釈によって、リネナイズドコルクシートに要求される優れた性質が付与される。
【0008】
好ましくは、この割合範囲は、12:1〜8:1であり、特に10:1に相当する。しかしながら、濃縮軟化剤を用いて、この割合を変えることができ、この場合、小売店で入手できる製品のような通常の軟化剤と濃縮軟化剤との量の割合は、4:1であると考えられる。
引続く工程として、本発明による処理方法は、吸収性シート、すなわち液体を吸取らせるのに適しており、そしてまた、処理されるリネナイズドシートと接触させるのに柔軟性を有する層を、提供する工程を包含する。このために、この層は、処理されるシート全体を完全に覆うのに適する大きさを有する。
この目的に適する吸収性膜は、例えば布地シート、好ましくはディシュクロス(ふきん)として慣用の厚い緯糸木綿の織布である。
数種の織地シートの付着および/または積重ねによって、このような層を得ることができることは明白である。
【0009】
この方法において、この吸収性層への軟化剤混合物の吸収は、この混合物で満たされた浴中に浸漬することによって生じさせる。
混合物、特に軟化剤を、この層中に吸取らせる場合、浸漬時間は1時間よりも長く、好ましくは2時間に等しい。
引続いて、軟化剤混合物を吸取らせた吸収性層1(図1)を、リネナイズドコルクシート2と、そのリネナイズド表面3、すなわちシート2を形成しているコルク薄片の、布地が張り付けられている方の表面と、表面対表面で接触させて配置する。
本発明による方法に従い、この層1の自由な方の表面4、すなわちシート2のリネナイズド表面3と接触している表面5の裏側の表面を、少なくとも部分的に分離する。この分離は、その中への大気中空気の循環を制限することによって行う。
【0010】
この分離はまた、少なくとも部分的に空気および水防止性であるもう一つの層により、上記表面4を覆うことによって生じさせることができる。
好ましくは、層1の自由な方の表面4の隔離を完全にする。これにより、層1の表面4全体における空気の循環が制限され、また層1の縁端7のみが大気中空気にさらされているようにされる。
この隔離と平行して、上記と同様に、コルクシート2の非リネナイズド表面8を、稀釈された軟化剤混合物を吸取らせる吸収性層と接触させると有利である。
自由な方の表面4の隔離および同時の、非リネナイズド表面8の処理を、一操作で行う有利な方法では、リネナイズドシート2とこの層とを巻取り、ロール9を形成する(図2)。このロールの巻取り方向は、層1が完全に覆われるとともに、縁端7が、ロールの先端部および底部で、またその螺旋の内側および外側で、露出されているようにする。
【0011】
本発明による方法に従う場合、層1は、24時間よりも長い時間にわたり、リネナイズドコルクシート2と接触させて維持する。
同一方法でまた、同一処理時間で、同一方法に従い、非リネナイズド表面を、吸収性層を用いて処理することができる。
有利には、この処理時間は、稀釈された軟化剤混合物の蒸発による吸収性層の実質的乾燥を可能にするような長さを有する。
この場合、ロール9(図2)を、支持体10の頂上部に垂直に配置し、空気の循環を可能にし、またこの位置で、50%よりも低い相対湿度および18〜23℃の範囲の温度を有する環境に維持する。
乾燥期間中、軟化剤材料の濃度は徐々に高められ、コルクシートのリネナイズド表面および非リネナイズド表面によって皮相吸収される。他方で、界面活性剤の作用は、軟化剤材料の浸透および軟化効果を増大させる。
【0012】
この乾燥の終了時点で、層1を順次、取り離しながら、このロールを解きほぐす。この層1は、次いで引続いて、再使用する。
これにより得られるリネナイズドコルクシートは次いで、布地として、または薄い皮革、例えばアルカンタラ(alcantara) またはチャモイス(chamois) として使用することができる。
これは、非リネナイズド表面上に、柔らかく、ベルベット様感触を有し、分解およびしわ形成を伴うことなく、折り畳むことができる。このようなシートが、あらゆる種類のコルクおよびあらゆる種類の布地または支持布として使用された層から得られる。
状況に応じて、このシートは、コーティング、壁紙、家具装飾などとして、もしくは複雑で、精巧であってさえも、衣料製造用の布地として、皮革用品の製造用皮革として、使用することができる。
【0013】
この材料の固有の耐性によって、このシートは、あらゆる種類の布地に代表的な織物処理を受けることができ、また洗濯機でさえも洗濯するとができる。
上記処理方法は、本発明の範囲内で変更することができる。
特に、追加のカバー系を使用して、当該層の自由な方の表面を分離することができ、このカバー系はまた、リネナイズド表面と接触して配置されている追加の吸収性層を使用して、リネナイズド表面との接触を維持することができる。
この手段は、リネナイズド表面と非リネナイズド表面とを、相違する軟化剤および添加剤により処理することを可能にする。
さらにまた、ロールに対して、例えば扇風機により発生させた空気流によって、軟化剤混合物の蒸発を、自然にまたは強制的に生じさせることができる。さらにまた、処理中のロールを保存する環境の微気候を調節することもできる。
軟化剤の蒸発を遅くするもう一つの手段としては、リネナイズドシートおよび吸収性層を高湿度環境に置く方法がある。
【0014】
本発明による処理方法を、その態様に従い、以下で説明する。これらの記載は、制限するものではなく、概略を例示するものである。

高さ(幅)1.5mおよび長さ8mのリネナイズドコルクシートを、本発明による処理方法に付した。
このシートにおいて、コルク薄片と支持布とは、それぞれ0.15mmの厚みを有する。処理前のシートは、リネナイズド紙と類似する物理的性質を有しており、従って折り畳むと、しわが生じる。
両方ともに、すべての小売店から入手することができるヘアコンディショナーと非濃縮布地柔軟剤とを、3:1の割合で混合し、グリセロール、バイソン油、カカオ油、ゼニアオイ(mallow)エキス、アロエエキス、キンセンカ(pot-marigold)エキス、および公認のハーブ類の精油、カチオン性界面活性剤を、2%よりも多くないパーセンテージで含有する軟化剤を得る。
【0015】
この軟化剤を、10:1の割合(軟化剤1リットルに対し水10リットル)で、脱鉱物水により稀釈する。
このようにして得られた軟化剤混合物を浴に入れ、ここに、処理されるコルクシートの大きさに相当する木綿布を浸す。
この木綿布を、2分間、浸漬したままに置き、次いでコルクシートのリネナイズド表面に接着させる。この全体を次いで、巻取り、空気の通過を可能にする支持体上に垂直に配置されている1.5m長さのロールを形成する。
このロールを、50%よりも低い湿度および18℃〜21℃の範囲の温度を有する気象環境に維持する。
3日後、層として使用された織地シートを、完全に乾燥させた。これは、再使用することができる。他方、このコルクシートは、布地様もしくは皮革様であり、そのリネナイズド表面は、ベルベット様であって、数回折り畳んだ場合でも、しわ形成に対してほとんど耐性である。
【0016】
このシートを、数回、洗濯機に入れ、次いで乾燥させたが、その特性を実質的に変えることなく保持していた。
このシートを用いて、また同一方法に従い得られた別のシートを用いて、衣料を、例えば複雑な衣服でさえも、製造することができ、また皮革製品を製造することができる。本発明によるリネナイズドコルクシートは、織地および皮革の大部分の代わりに使用することができた。
特定の要求および状況を満たすために、当業者は、請求の範囲により示されている本発明の保護範囲から逸脱することなく、上記説明の方法に対する多くの種々の修正および変更をなすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による方法における、リネナイズドコルクシートの詳細を示す透視図。
【図2】 本発明によるもう一つの方法における、リネナイズドコルクシートの全面の示す透視図。

Claims

[1]
界面活性軟化剤を用いるリネナイズドコルクシート(linenized cork sheet)の処理方法であって、
*上記軟化剤を、水により稀釈し、稀釈された軟化剤混合物を生成する工程;
*液体を吸取らせるのに適する吸収性シートを形成し、次いでこの層を、上記軟化剤混合物で満たされている(realised)浴中に浸漬することによって、この層への上記軟化剤混合物の吸収を誘発させる工程;および
*この吸取らせた吸収性シート(1)を、リネナイズドコルクシート(2)のリネナイズド表面(3)と表面対表面で接触させ、この接触を吸収性シート(1)からリネナイズドコルクシート(2)への軟化剤移動を可能にするように維持する工程;
を包含する方法。
[2]
上記吸収性シート(1)と上記リネナイズドコルクシート(2)とを、24時間よりも長い時間にわたり、表面対表面で接触させる、請求項1に記載の方法。
[3]
使用する水が、0.5゜Fよりも大きくない硬度を有する鉱物質を除いた水である、請求項1に記載の方法。
[4]
上記吸収性シートが、織地シートである、請求項1に記載の方法。
[5]
上記織地シートを、厚い緯織り木綿布から形成する、請求項4に記載の方法。
[6]
上記織地シートを上記軟化剤混合物の浴中に浸漬することによって、上記吸収を誘発させ、ここで上記浸漬期間は、1時間よりも長い時間である、請求項4に記載の方法。
[7]
上記浸漬時間が、2時間の長さである、請求項5に記載の方法。
[8]
稀釈された軟化剤混合物の蒸発による吸収性層の乾燥を可能にするような長さの時間にわたり、上記接触を維持する、請求項1に記載の方法。
[9]
乾燥中、リネナイズドコルクシート(2)のリネナイズド表面(3)と表面対表面で接触している吸取らせた吸収性層(1)の表面(5)の裏側の 表面(4)を、 少なくとも部分的に空気および水防止性であるもう一つの層により覆い、上記 表面(4)上の大気中空気の循環を制限する、請求項 に記載の方法。
[10]
リネナイズドコルクシート(2)のリネナイズド表面(3)の裏側の非リネナイズド表面(8)を、なお上記稀釈された軟化剤混合物を吸取らせた吸収性シート(1)と表面対表面で接触させる、請求項1〜9のいずれか一つに記載の方法。
[11]
リネナイズドコルクシート(2)および吸取らせた吸収性シート(1)を 、上記非リネナイズド表面(8)が、上記表面(4)で、吸取らせた吸収性シート(1)と同時に接触するように巻取り、これによりロール(9)を形成する、請求項10に記載の方法。
[12]
上記吸収性層(1)が完全に乾燥されるまで、上記ロール(9)を実質的に垂直位置に維持する、請求項11に記載の方法。
[13]
上記ロール(9)を、50%よりも低い相対湿度および18〜23℃の温度を有する環境に維持する、請求項11に記載の方法。
[14]
上記軟化剤が、カチオン性界面活性剤を含有する、請求項1〜13のいずれか一つに記載の方法。
[15]
上記カチオン性界面活性剤を、上記軟化剤中に、2%よりも多くない割合で存在させる、請求項14に記載の方法。
[16]
上記軟化剤が、グリセロールを含有する、請求項1〜15のいずれか一つに記載の方法。
[17]
上記軟化剤が、軟化剤脂質を含有する、請求項1〜15のいずれか一つに記載の方法。
[18]
上記軟化剤脂質が、植物および/または動物に由来する天然脂質である、請求項17に記載の方法。
[19]
上記天然脂質が、バイソン(vison)油を包含する、請求項18に記載の方法。
[20]
上記天然脂質が、ココア油(cocoa oil)を包含する、請求項18に記載の方法。
[21]
上記天然脂質が、アロエエキスを包含する、請求項18に記載の方法。
[22]
上記請求項1〜21のいずれか一つに記載の処理方法によって得られるリネナイズドコルクシート。
[23]
上記請求項1〜21のいずれか一つに記載の処理方法によって得られる、1枚または2枚以上のリネナイズドコルクシートの家具装飾材料および/または壁紙としての使用。
[24]
上記請求項1〜21のいずれか一つに記載の処理方法によって得られる、1枚または2枚以上のリネナイズドコルクシートの衣料および/または皮革代替品としての皮革製品の製造における使用。

Drawings

[ Fig. 1]

[ Fig. 2]