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1. JP1999501677 - 爪コーティング組成物

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【発明の詳細な説明】発明の名称 爪コーティング組成物発明の分野
本発明は、手または足の爪に塗布することができる組成物に関する。発明の背景
ネイルポリッシュは一般に、2枚以上の層として、たとえばベースコート層、1枚以上の着色層およびトップコートの形態で、手または足の爪に塗布される。一般に、塗布された各コートは、次のコートを塗布する前に完全に乾燥させることが望ましい。しかし、そのような順次に達成される乾燥の時間は、多数のコートを塗布するのに要する総時間を実質的に増すため、ベースコートが完全に乾燥する前に二番目のコートをベースコートに塗布できることが好ましい。しかし、二番目のコートを塗布したのち、ベースコートの乾燥が遅すぎるならば、ベースコート溶剤が二番目のコートと先に塗布されたベースコートとの界面に捕らえられ、先に塗布されたベースコートの凝集性および先に塗布されたベースコートに対する二番目のコートの付着性が低下するおそれがある。したがって、ベースコート中の各溶剤が妥当に短い期間にベースコートから蒸発することができ、二番目のコートによって捕らえられることのないようなベースコートを提供することが望ましい。
爪コーティング組成物申の溶剤の一つとして、芳香族溶剤、たとえばトルエンを用いることが一般的であった。しかし、トルエンは、経口摂取、吸入または皮膚吸収によって毒性を示し、軽い大球性貧血を引き起こすおそれがあるため、今やトルエンの使用は望ましくないと考えられている。爪コーティング組成物に用いられる溶剤の多くは、接触が長引くと、ヒトの皮膚および爪に対して乾燥作用を及ぼすと考えられる。したがって、爪コーティング組成物が、トルエンのような芳香族溶剤の使用を回避させ、また、使用される溶剤のそのような乾燥効果に対する防護を提供することが望ましい。
Pappasらの米国特許第5,206,011号は、ネイルエナメルに用いる従来技術の溶剤混合物を論じ、従来技術のネイルエナメル混合物の複雑な特性および揮発性成分と不揮発性成分との多くの可能な組み合わせが、Pappasらによる発見まで、3分未満の乾燥時間と組み合わせた、個々の成分の粘性、可溶性および付着したエナメル(光沢)の受容性の観点から、適切な溶剤平衡を決定することを事実上不可能にしていたと結論づけている。Pappasらは、かれらの発見よりも前には、種々の条件の下での個々の溶剤の蒸発速度の識別が、速乾特性を組み込む適当な溶剤平衡を決定する際に伴う不確かさを排除してはいなかったと述べている。速乾性ネイルエナメルを望む必要性は長く感じられてはいたが、従来技術のネイルエナメルの乾燥速度は、これらの考慮によって制限されてきた。Pappasらはさらに、かれらの発見よりも前には、低沸点溶剤を組み込むだけでは、ネイルエナメルに許容しうる溶剤系を見いだせる可能性や、3分以内に乾燥するネイルエナメル組成物を得る可能性を高めることはなかったと結論づけている。
Pappasらは、かれらの発見を、ネイルエナメル組成物の特定の重量%を占めるアセトンの使用が、許容しうる粘性を提供する多数の溶剤と組み合わさって、好ましい乾燥時間、粘性、光沢、柔軟性および耐久性の特徴を有するネイルエナメルを提供する一貫した速乾溶剤系を創造するというものとして記載している。このように、Pappasらの特許は、適切な溶剤平衡を決定したり、速乾特性を組み込む適当な溶剤平衡を決定するのに伴う不確かさを排除したり、ネイルエナメルに許容しうる溶剤系を見いだす可能性を高めたり、3分以内に乾燥するネイルエナメル組成物を得る可能性を高めたりすることを可能にする唯一の方法が、溶剤系にアセトンを用いることであると教示している。Pappasらの特許はさらに、アセトンの量が約4.5重量%以上、好ましくは13重量%以上であるべきことを述べている。しかし、ネイルエナメル組成物における有意量のアセトンの存在は、ネイルエナメル組成物の粘性を、粒状成分を沈降させて組成における望ましくない変化を生じさせるような程度にまで下げてしまうおそれがある。そのうえ、皮膚とアセトンとの長期的または反復した接触が皮膚を乾燥、脱脂し、皮膚炎を引き起こすこともある。
Pappasらの特許は、アセトンを含まない溶剤系をいくつか開示しているが、Pappasらの特許は、そのような非アセトン溶剤系が規準を満たさないということを示す。たとえば、実施例3で用いた溶剤系#2(イソプロパノール、酢酸エチル、酢酸n−ブチルおよびメチルクロロホルムからなる)は、相対湿度40%を含む指定条件の下で3分17秒の乾燥時間、すなわち、相対湿度50〜55%で約4.5〜5.0分の乾燥時間を示した。同様に、実施例4で用いた溶剤系#3(イソプロパノール、酢酸エチルおよび酢酸n−ブチルからなる)は、相対湿度40%を含む指定条件の下で3分9秒の乾燥時間、すなわち、相対湿度50〜55%で約4.5〜5.0分の乾燥時間を示した。また、実施例10で用いた溶剤系#9(イソプロパノール、酢酸エチル、トルエン、酢酸n−ブチル、塩化メチレンおよびメチルクロロホルムからなる)は、相対湿度37%を含む指定条件の下で3分21秒の乾燥時間、すなわち、相対湿度50〜55%で約4.0〜5.0分の乾燥時間を示した。
Pappasらの特許は、最低量(4.5%)のアセトンが存在するときでさえ、乾燥時間が望むよりも長かったことを示す。たとえば、実施例9で用いた溶剤系#8(アセトン、イソプロパノール、酢酸エチル、トルエン、酢酸n−ブチルおよびメチルクロロホルムからなる)において、組成物は、24%の低い相対湿度を含む指定条件の下で2分の乾燥時間、すなわち、相対湿度50〜55%で約3.0分の乾燥時間を示した。このように、Pappasらの特許は、所望の目的を達成することができる唯一の方法は、ネイルポリッシュ組成物中に少なくとも4.5%のアセトンを用いることであると教示している。
Pappasらの特許の明示的な教示とは対照的に、本出願人は、この目的を、アセトンのようなケトンを使用せずに達成しうることを見いだした。
ニトロセルロース、すなわち硝酸セルロースは、溶剤溶液から流延されると、蒸発によって乾燥して膜を形成する熱可塑性の非酸化性ポリマーである。ニトロセルロースは、良好な硬度、良好な靭性および良好な耐摩耗性を有することにおいて、爪コーティング組成物に共通に用いられる成分である。しかし、ニトロセルロースは比較的脆いため、爪に対する爪コーティングの付着は、爪の成長により、数日のうちに劣化し、爪コーティングが爪から剥離するようになる。したがって、ニトロセルロースは、爪に対する爪コーティングの、望ましい長期間持続する付着を提供しない。爪コーティング組成物中のトルエン−スルホンアミド−ホルムアミド樹脂とニトロセルロースとの組み合わせが、爪コーティング組成物の強度および付着特性を、ニトロセルロースのみによって提供されるものよりも改善すると考えられるが、爪コーティングにおけるホルムアルデヒド含有樹脂の使用は、ホルムアルデヒド含有樹脂が爪を乾燥させ、爪を脆くするため、望ましくない。また、アリールスルホンアミド/ホルムアルデヒド樹脂のような樹脂に関してアレルギーが報告されている。たとえば、ネイルエナメルによる皮膚炎の多くの場合、トルエン−スルホンアミド−ホルムアルデヒド樹脂が病因である。したがって、ホルムアルデヒド含有ポリマーの使用を避けながらも、所望の初期付着および所望の長期的付着の両方を爪コーティング組成物に提供するポリマーの組み合わせの必要性がある。
また、ベースコートが、二番目のコートおよびベースコート中の成分、たとえば、爪および/または皮膚の乾燥を生じさせる成分による損傷から爪を保護することが望ましい。
したがって、芳香族溶剤およびケトンを少なくとも実質的に含まず、ホルムアルデヒド含有樹脂を少なくとも実質的に含まず、しかし、初期的および長期的の両方で所望の水準の付着を提供し、爪コーティング組成物に用いられる溶剤の乾燥効果に対して爪の保護を提供する爪コーティング組成物の必要性がある。発明の概要
本発明の爪コーティング組成物は、芳香族溶剤、ケトンおよびホルムアルデヒド含有樹脂を少なくとも実質的に含まず、ニトロセルロースポリマー、ロジン系樹脂、ポリエステル、ショ糖酢酸イソ酪酸エステル、フタル酸ブチルベンジル、グリセリルトリベンゾエートおよび脂肪族溶剤と脂環式溶剤との混合物を含む。爪コーティング組成物はまた、少なくとも1種のビタミン、少なくとも1種の加湿剤および少なくとも1種のタンパク質を含むことが好ましい。この組成物は、ベースコートを提供するのに特に有用である。
本発明の一つの実施態様では、爪コーティング組成物は、ニトロセルロース、マレイン酸エステル化改質ロジン系の樹脂、ポリエステル樹脂、ショ糖酢酸イソ酪酸エステル、フタル酸ブチルベンジル、グリセリルトリベンゾエート、少なくとも1種のビタミン、少なくとも1種の紫外線遮断剤、少なくとも1種のタンパク質、少なくとも1種の加湿剤、少なくとも1種の平滑化剤、少なくとも1種の付着促進剤および溶剤混合物を含む。爪コーティング組成物中の溶剤のすべては、炭素原子4〜10個を有するアルカン、炭素原子3〜10個を有する脂肪族エステル、炭素原子2〜10個を有するアルカノール、炭素原子4〜10個を有するシクロアルカン、炭素原子4〜10個を有する脂環式エステル、炭素原子4〜10個を有するシクロアルカノールおよびそれらの2種以上の混合物からなる群より選択される。
本発明の好ましい実施態様では、爪コーティング組成物は、ケトンおよび芳香族溶剤ならびにホルムアルデヒド含有樹脂を含まず、ニトロセルロース樹脂、マレイン酸エステル化改質ロジン系の樹脂、ポリエステル樹脂、ショ糖酢酸イソ酪酸エステル、フタル酸ブチルベンジル、グリセリルトリベンゾエート、パントテン酸カルシウム、パンテノール、ベンゾフェノン−1、ラノリン、アミノメトキシシラン、加水分解コラーゲン、ポリエーテル改質ジメチルポリシロキサンコポリマー、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、n−ブタノール、イソプロピルアルコールおよびナフテン系物質を含む。ナフテン系物質は、芳香族炭化水素1%未満を含むパラフィン類とシクロパラフィン類との混合物である。発明の詳細な説明
本明細書に使用する「液体溶剤」とは、(a)導入された物質を溶解させることにおいて真の溶剤である液体物質、(b)液体湿潤剤、たとえばアルコールおよび(c)希釈液(ただし、固形物質、たとえば、膜形成性ポリマーに対して何らかの溶解または可塑化効果を及ぼすかもしれない可塑剤および二次的な膜形成性ポリマーを除く)を含む。「液体」および「固体」とは、20℃および760mmHg(1気圧)での物理的状態をいう。湿潤剤は、主たる膜形成性ポリマーとで好ましい相互作用を提供するように選択することができる。希釈液は、膜形成性ポリマーを溶解させるのに適した所望の溶解特性を提供するように選択することができる。
本発明の爪コーティング組成物において主たる膜形成性ポリマーとして使用されるニトロセルロースは、ラッカ等級のニトロセルロース、好ましくは、Hercules社の一部門であるAqualon 社の「RS」または「SS」タイプのニトロセルロース、たとえばニトロセルロースRS 1/2 秒、ニトロセルロースRS 1/4 秒、ニトロセルロースRS 1/8 秒、ニトロセルロースSS1/2 秒などである。RSタイプのニトロセルロースは、窒素を約11.2〜約12.8%含み、SSタイプのニトロセルロースは、窒素を約10.7〜約11.2%含む。RSタイプのニトロセルロースは、18センチポアズから500sec の範囲の多くの粘度等級で利用できる。ニトロセルロースの粘度は、異なる粘度の2種のニトロセルロースを使用し、2種のニトロセルロースの比率を変化させることにより、望みどおりに変化させることができる。好ましいニトロセルロースは、ニトロセルロース70重量%およびイソプロパノール30重量%を含むニトロセルロースultra sen 1/2 秒である。爪コーティング組成物には、いかなる適当な量のニトロセルロースを使用することもできるが、ニトロセルロースの量(湿潤用アルコールを除く)は、爪コーティング組成物の総重量に基づいて、一般に約7〜約20重量%の範囲であり、好ましくは約8〜約16重量%の範囲であり、より好ましくは約10〜約15重量%の範囲である。
爪コーティング組成物に使用されるロジン系樹脂は、いかなる適当なロジン系樹脂であってもよいが、マレイン酸エステル化ロジンポリマーであることが好ましい。適当なマレイン酸エステル化ロジンポリマーは、Union Camp社からUNI-REZ(登録商標)7003マレイン酸エステル化改質樹脂として市販されている、グリセロールとのマレイン酸エステル化ロジンポリマーである。爪コーティング組成物には、いかなる適当な量のロジン系樹脂を使用することもできるが、マレイン酸エステル化ロジンポリマーの量は、爪コーティング組成物の総重量に基づいて、一般に約1〜約8重量%の範囲であり、好ましくは約2〜約6重量%の範囲であり、より好ましくは約2.5〜約4.5重量%の範囲である。マレイン酸エステル化ロジンポリマーは、高いアルコール許容度、淡色を有し、硬度、高い光沢および付着を促進する。
爪コーティング組成物に用いられるポリエステル樹脂は、いかなる適当なポリエステル樹脂、たとえば、多価アルコールを多塩基酸、たとえばフタル酸と反応させることによって形成されるものであってもよい。好ましいポリエステルは、25℃で約3200〜約4500cps の範囲のブルックフィールド粘度を有する、酢酸ブチル溶剤中少なくとも70%の固形ポリエステル樹脂の明澄な溶液としてUnitex Chemical 社から市販され、トルエン、ホルムアルデヒドまたはキシレンを含まないUNIPLEX 670-P ポリエステル樹脂である。ポリエステル樹脂は、光沢、付着、柔軟性、耐摩耗性および耐水性を促進する。爪コーティング組成物には、いかなる適当な量のポリエステルを便用することもできるが、ポリエステルの量(溶剤を除く)は、爪コーティング組成物の総重量に基づいて、一般に約0.3〜約5重量%の範囲であり、好ましくは約0.5〜約4重量%の範囲であり、より好ましくは約1〜約2.5重量%の範囲である。
一般に、爪コーティング組成物は、ショ糖ジ酢酸ヘキサイソ酪酸エステル、フタル酸ブチルベンジルおよびグリセリルトリベンゾエートをはじめとする少なくとも3種の可塑剤を含む。ショ糖ジ酢酸ヘキサイソ酪酸エステルC40H62O19はまた、ショ糖酢酸イソ酪酸エステルとしても知られる。爪コーティングに使用するのに適した他の可塑剤を本発明の爪コーティング組成物に使用することもできる。さらなる可塑剤の例には、有機フタル酸エステル、有機アジピン酸エステルおよび有機リン酸エステル、たとえばフタル酸ブチルベンジル、ショウノウ、フタル酸ジブチル、リン酸トリクレジル、フタル酸ジエチル、リン酸トリブチル、ジブチルグリコレート、フタル酸ジオクチル、ステアリン酸ブチル、リン酸トリフェニル、ジブチルエーテルフタレート、アセチルクエン酸トリブチル、グリセリルトリアセテート、グリセリルトリベンゾエート、フタル酸ジシクロヘキシル、エチレングリコールジベンゾエートおよびそれら2種以上の混合物がある。ショ糖ジ酢酸ヘキサイソ酪酸エステル、フタル酸ブチルベンジルおよびグリセリルトリベンゾエートそれぞれは、いかなる適量でも用いることができるが、いずれも、爪コーティング組成物の総重量に基づいて、一般に約0.5〜約8重量%の範囲の量、好ましくは約1〜約6重量%の範囲の量で用いられる。
一般に、爪コーティング組成物は、少なくとも1種の適当なビタミン、好ましくはビタミンB群の1種を含有する。好ましいビタミンは、Roche Vitamins andFine Chemicals 社からdex-Panthenol として市販されている、プロビタミンB5またはd(+)−パントテニルアルコールとしても知られるd−パンテノールC9 H19NO4 である。各ビタミンは、いかなる適量で爪コーティング組成物中に用いることもできるが、いずれも、爪コーティング組成物の総重量に基づいて、一般に約0.001〜約0.02重量%の範囲、好ましくは約0.003〜約0.01重量%の範囲である。
一般に、爪コーティング組成物は、少なくとも1種の紫外線遮断剤を含有し、いかなる適当な紫外線遮断剤を用いることもできる。しかし、紫外線に対する保護を拡大するため、異なる紫外線波長遮断範囲を有する少なくとも2種の紫外線遮断剤を用いることが好ましい。いかなる適量の紫外線遮断剤を用いることもできるが、各紫外線遮断剤の量は、爪コーティング組成物の総重量に基づいて、一般に約0.001〜約0.2重量%の範囲であり、好ましくは約0.01〜約0.05重量%の範囲である。好ましい紫外線遮断剤はベンゾフェノン−1である。
一般に、爪コーティング組成物は、少なくとも1種のタンパク質、たとえばコラーゲンおよび少なくとも1種の加湿剤、たとえばラノリンを含む。好ましいベースコート組成物においては、タンパク質およびラノリンは、Maybrook社から市販されている、プロピレングリコール、ラノリン油および加水分解コラーゲンを含み、毛髪および皮膚の手入れ製品に使用することを推奨される水溶性のコラーゲン/ラノリン油系の皮膚軟化剤であるPROTO-LAN 30の形態で提供されている。この物質は、皮膚を加湿し、ソフトな使用後の感覚を残し、乾燥し、荒れた皮膚に有益である。これはまた、アルコール系の乾燥特性を改善し、アルコールのきつい効果を緩和する。タンパク質および加湿剤それぞれは、爪コーティング組成物中にいかなる適量で用いることもできるが、いずれも、爪コーティング組成物の総重量に基づいて、一般に約0.001〜約0.5重量%の範囲であり、好ましくは約0.01〜約0.1重量%の範囲である。
爪コーティング組成物中の溶剤は、非環式脂肪族溶剤と脂環式溶剤との混合物である。膜形成性ポリマーの溶剤は、非環式脂肪族液体溶剤と脂環式液体溶剤との混合物であることが好ましい。非環式脂肪族液体溶剤は、直鎖状または分岐鎖状の脂肪族化合物であることができ、脂環式液体溶剤は、環上に分岐をもたない単純な脂環式化合物であることもできるし、分岐鎖状の脂環式化合物、たとえばアルキル脂環式化合物、ジアルキル脂環式化合物、トリアルキル脂環式化合物、テトラアルキル脂環式化合物などであることもできる。
適当な脂肪族溶剤には、1分子あたり炭素原子4〜10個を有するアルカン、1分子あたり炭素原子3〜10個を有する脂肪族エステル、1分子あたり炭素原子2〜10個を有するアルカノール、たとえばn−ブタン、イソブタン、n−ペンタン、イソペンタン、ヘキサン、ヘプタン、イソヘプタン、オクタン、3,3−ジメチルヘキサン、3−エチルヘキサン、ノナン、2,2,3−トリメチルヘキサン、2−メチルオクタン、3−エチル−2−メチルヘキサン、2,3−ジメチルオクタン、デカン、プロピオン酸メチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、酢酸sec−ブチル、酢酸tert−ブチル、1,1−ジメチルブチルアセテート、ギ酸n−プロピル、プロピオン酸エチル、酢酸ヘキシル、3−エチル−3−ペンチルアセテート、酢酸オクチル、2−エチルヘキシルアセテート、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、n−ペンタノール、n−ヘキサノール、n−ヘプタノール、3−メチル3−ヘキサノール、2−エチル3−ヘキサノール、n−オクタノール、n−デカノールおよびそれらの2種以上の混合物がある。好ましい脂肪族エステルは、1分子あたり炭素原子3〜6個を有する非環式ヒドロカルビルエステルであり、好ましいアルカノールは、1分子あたり炭素原子3〜6個を有するものである。1分子あたり炭素原子4〜6個を有するアルカンを本発明に用いることができるが、好ましいアルカンは、1分子あたり炭素原子7〜10個を有するものであり、より好ましいものは、1分子あたり炭素原子8〜9個を有するものである。
適当な脂環式溶剤には、1分子あたり炭素原子4〜10個を有するシクロアルカン、1分子あたり炭素原子4〜10個を有する脂環式エステル、1分子あたり炭素原子4〜10個を有するシクロアルカノール、たとえばシクロブタン、シクロペンタン、メチルシクロブタン、シクロヘキサン、エチルシクロブタン、メチルシクロペンタン、エチルシクロペンタン、プロピルシクロペンタン、1,1,2−トリメチルシクロペンタン、1,1−ジメチルシクロヘキサン、1,2−ジメチルシクロヘキサン、1,3−ジメチルシクロヘキサン、1,4−ジメチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、プロピルシクロヘキサン、イソプロピルシクロヘキサン、1,1,3−トリメチルシクロヘキサン、1−メチル−4−エチルシクロヘキサン、n−ブチルシクロヘキサン、イソブチルシクロヘキサン、シクロブタノール、シクロブチルカルビノール、シクロペンタノール、ナフテンおよびそれらの2種以上の混合物がある。本発明の好ましいシクロアルカノールは、1分子あたり炭素原子4〜6個を有するものである。同様に、好ましい脂環式エステルは、1分子あたり炭素原子4〜6個を有するものである。しかし、1分子あたり炭素原子4〜6個を有するシクロアルカンを本発明に用いることができるが、好ましいシクロアルカンは、1分子あたり炭素原子7〜10個を有する分岐状または非分岐状のシクロアルカンであり、より好ましいシクロアルカンは、1分子あたり炭素原子8〜9個を有するものである。
溶剤それぞれは、いかなる適量で用いることもできる。一般に、爪コーティング組成物中の溶剤の総量は、爪コーティング組成物の総重量に基づいて、約55〜約85重量%の範囲であり、好ましくは、約62〜約82重量%の範囲であり、より好ましくは、約66〜約80重量%の範囲である。一般に、脂環式溶剤は、爪コーティング組成物の総重量に基づいて、約0.8〜約20重量%を構成し、好ましくは、約1.5〜約15重量%を構成し、より好ましくは、約2〜約10重量%を構成する。好ましい溶剤混合物(ポリマー成分中に存在する溶剤を含む)は、それぞれ爪コーティング組成物の総重量に基づいて、酢酸エチルを、約25〜約45重量%の範囲で、好ましくは約30〜約40重量%の範囲で含み、酢酸n−ブチルを、約15〜約32重量%の範囲で、好ましくは約20〜約28重量%の範囲で含み、n−ブタノールを、約0.5〜約10重量%の範囲で、好ましくは約1〜約5重量%の範囲で含み、イソプロパノールを、約1〜約12重量%の範囲で、好ましくは約3〜約10重量%の範囲で含み、ナフテン系物質を、約1〜約20重量%の範囲で、好ましくは約2〜約10重量%の範囲で含み、ナフテン系物質は、約10〜約90容量%の 囲のアルカン含量を有し、約90〜約10容量%の範囲のシクロアルカン含量を有している。
市販のナフテン系物質の多くは、1分子あたり炭素原子6〜10個を有する非環式アルカンおよびシクロアルカン(ナフテン)からなる石油精製物質流であり、非環式アルカンがナフテン系物質の約10〜約90容量%を構成し、シクロアルカンがナフテン系物質の約90〜約10容量%を構成し、芳香族炭化水素含量は1容量%未満である。ナフテン系物質の少なくとも70容量%、より好ましくは少なくとも80容量%、さらに好ましくは少なくとも90容量%が、1分子あたり炭素原子8〜9個を含む非環式アルカンおよびシクロアルカンであることが好ましく、このとき、アルカン含量は、約25〜約90容量%の範囲であり、より好ましくは、約30〜50容量%の範囲であり、シクロアルカン含量は、約75〜約10容量%の範囲であり、より好ましくは、約70〜約50容量%の範囲であり、芳香族炭化水素含量は、ナフテン系物質の約0.1容量%未満であり、より好ましくは約0.01容量%未満である。ナフテン系物質は、芳香族炭化水素1%未満を含み、パラフィン含量が約37〜約50%の範囲であり、シクロパラフィン含量が約62〜約49%の範囲であり、パラフィンおよびシクロパラフィンの少なくとも約90容量%が1分子あたり炭素原子8〜9個を有するパラフィンおよびシクロパラフィンの混合物としてUnion 76 Chemicals社から市販されているNaphtholite(商標)ナフテン系物質であることができる。ナフテン系物質は、Kerr-McGee Refining 社から軽質脂肪族溶剤ナフサとして市販されている、非環式パラフィンとシクロパラフィンとの混合物および1%未満の芳香族炭化水素を含むKERMAC(商標)VM&P Naphtha、Rule 66 であることができる。ナフテン系物質は、1分子あたり炭素原子8〜9個を含み、高いナフテン含量および0.01容量%未満の芳香族炭化水素を有する、脂肪族炭化水素と脂環式炭化水素との複雑な組み合わせであるShell VM&P Naphtha HT(商標)としてShe1l Chemical社から市販されている軽質脂肪族溶剤ナフサであることができる。
所望の流動特性および均展特性を提供するため、爪コーティング組成物は平滑化剤を含むことができる。平滑化剤は、摩擦を減らし、塗布の間の爪コーティング組成物の流動を改善し、乾燥したとき、爪コーティング組成物の表面の均展および光沢を改善する。適当な平滑化剤には、シリコーンポリマーおよびコポリマー、ポリアミド、ポリアクリルアミドおよびポリカルボン酸ならびにそれらの2種以上の混合物がある。いかなる適量の平滑化剤を用いることもできるが、その量は、爪コーティング組成物の総重量に基づいて、一般に約0.01〜約2重量%の範囲であり、好ましくは約0.1〜約1重量%の範囲である。好ましい平滑化剤はポリシロキサンコポリマーである。
所望の付着特性を提供するため、爪コーティング組成物は付着促進剤を含むことができる。付着促進剤は、爪または以前に塗布されたコートに対する爪コーティングの付着を改善する。いかなる適量の付着促進剤を用いることもできるが、量は、爪コーティング組成物の総重量に基づいて、一般に約0.1〜約5重量%の範囲であり、好ましくは約0.5〜約3重量%の範囲である。用いることができる適当な付着促進剤の例には、ショ糖安息香酸エステル、ショ糖酢酸イソ酪酸エステルおよびアミノアルコキシシランがあり、アミノメトキシシランが好ましい。
爪コーティング組成物への平滑化剤および付着促進剤の導入を促進するため、まず、これらの成分を適当な溶剤、好ましくは、炭素原子2〜6個を有するアルカノールに分散させ、次に、得られた溶液を溶剤のその混合物において膜形成性ポリマーの溶液に加える。平滑化剤および付着促進剤に好ましい溶剤はイソプロピルアルコールである。
爪コーティング組成物は、天然または合成の爪の上にベースコートとして塗布して、着色ネイルポリッシュまたはネイルクリアの下塗り剤として作用させることができる。ベースコートは、2分未満で触れられるほどに乾燥し、そこで、二番目のコートをベースコートに塗布することができる。これにより、ベースコートと二番目のコートとの界面の溶剤の濃度を、ベースコートに対する二番目のコートの十分な付着が達成されるのに十分なほど下げることが可能になる。このベースコートは、優れた柔軟性、裸の爪に対する優れた初期付着ならびに少なくとも7日間の優れた付着、良好な耐水性、優れた硬度、良好な強化、良好な長持ち(コーティングが光沢のある非孔質の表面を提供する能力)、良好な紫外線保護、爪のためのカルシウム栄養分および良好な表皮加湿を提供する。
実施例1.
以下の成分を表示の濃度で用いて、膜形成性ポリマーとしてのニトロセルロース、マレイン酸エステル化改質樹脂、トルエンスルホンアミドおよびホルムアルデヒド含有樹脂ならびに可塑剤としてのフタル酸ブチルベンジルおよびグリセリルトリベンゾエートを含むベース爪コーティング組成物を調製した。
成分 重量%酢酸エチル 34.78酢酸n−ブチル 23.19n−ブタノール 3.52ナフテン系物質 4.45イソプロパノール 2.34ニトロセルロース 16.40マレイン酸エステル化改質樹脂 1.17トルエンスルホンアミド 4.68ホルムアルデヒド樹脂 2.58フタル酸ブチルベンジル 3.51グリセリルトリベンゾエート 1.87dex-Panthenol 0.006D−パントテン酸カルシウム 0.006タンパク質およびラノリン 0.059ベンゾフェノン−1 0.023ポリシロキサンコポリマー 0.234アミノメトキシシラン 1.17
合計 〜100
実施例2.
以下の成分を表示の濃度で用いて、膜形成性ポリマーとしてのニトロセルロースおよびマレイン酸エステル化改質樹脂ならびに可塑剤としてのショ糖酢酸イソ酪酸エステル、フタル酸ブチルベンジルおよびグリセリルトリベンゾエートを含むベース爪コーティング組成物を調製した。
成分 重量%酢酸エチル 35.17酢酸n−ブチル 23.48n−ブタノール 3.02ナフテン系物質 5.03イソプロパノール 2.61ニトロセルロース 15.65マレイン酸エステル化改質樹脂 3.56ショ糖酢酸イソ酪酸エステル 2.37フタル酸ブチルベンジル 3.56グリセリルトリベンゾエート 3.79dex-Panthenol 0.006D−パントテン酸カルシウム 0.006タンパク質およびラノリン 0.059ベンゾフェノン−1 0.024ポリシロキサンコポリマー 0.23アミノメトキシシラン 1.42
合計 〜100
実施例3.
以下の成分を表示の濃度で用いて、膜形成性ポリマーとしてのニトロセルロース、マレイン酸エステル化改質樹脂およびポリエステルならびに可塑剤としてのショ糖酢酸イソ酪酸エステルおよびフタル酸ブチルベンジルを含むベース爪コーティング組成物を調製した。
成分 重量%酢酸エチル 35.73酢酸n−ブチル 23.84n−ブタノール 3.07ナフテン系物質 5.11イソプロパノール 2.65ニトロセルロース 16.13マレイン酸エステル化改質樹脂 3.61ポリエステル 2.05ショ糖酢酸イソ酪酸エステル 2.41フタル酸ブチルベンジル 3.61dex-Panthenol 0.006D−パントテン酸カルシウム 0.006タンパク質およびラノリン 0.059ベンゾフェノン−1 0.025ポリシロキサンコポリマー 0.24アミノメトキシシラン 1.45
合計 〜100
実施例4.
以下の成分を表示の濃度で用いて、膜形成性ポリマーとしてのニトロセルロース、マレイン酸エステル化改質樹脂およびポリエステルならびに可塑剤としてのショ糖酢酸イソ酪酸エステル、フタル酸ブチルベンジルおよびグリセリルトリベンゾエートを含むベース爪コーティング組成物を調製した。
成分 重量%酢酸エチル 34.40酢酸n−ブチル 22.96n−ブタノール 2.95ナフテン系物質 4.92イソプロパノール 2.55ニトロセルロース 15.53マレイン酸エステル化改質樹脂 3.48ポリエステル 1.98ショ糖酢酸イソ酪酸エステル 2.32フタル酸ブチルベンジル 3.48グリセリルトリベンゾエート 3.71dex-Panthenol 0.006D−パントテン酸カルシウム 0.006タンパク質およびラノリン 0.057ベンゾフェノン−1 0.024ポリシロキサンコポリマー 0.23アミノメトキシシラン 1.39
合計 〜100
溶剤
実施例1.〜4.の組成物において、酢酸エチルおよび酢酸n−ブチルは、Eastman Chemical社から入手可能である。酢酸n−ブチルはまた、Hoechst Celanese社から酢酸n−ブチル、ウレタン等級として市販されている。ナフテン系物質は、1分子あたり炭素原子7〜10個を有する非環式パラフィンとシクロパラフィンとの混合物であり、少なくとも実質的に芳香族炭化水素を含まず、Kerr-McGee Refining 社からKERMAC(商標)VM&P Naphtha、Ru1e 66 軽質脂肪族溶剤ナフサとして市販されている。イソプロパノールは、Exxon Chemical Americas 社から市販されている。
膜形成剤
実施例1.〜4.の組成物において、ニトロセルロースは、Aqualon 社から市販されている、イソプロパノール30重量%で湿潤させたニトロセルロースultra sen 1/2 秒である。
実施例Iのトルエンスルホンアミドは、Unitex Chemical 社からUNIPLEX 171 として市販されている。実施例1.のホルムアルデヒド樹脂は、Unitex Chemical 社からUNIPLEX 600として市販されている。
実施例1.〜4.の組成物において、マレイン酸エステル化改質樹脂は、Union Camp社から市販されている、サンディングシーラ、木用ラッカおよび充填剤ならびにグラビアインキにおいてニトロセルロースとともに使用するのに推奨されるUN1-REZ(登録商標)7003マレイン酸エステル化改質樹脂である。
実施例3.および4.の組成物において、ポリエステルは、酢酸ブチル中のポリエステル樹脂の溶液としてUnitex Chemical 社から市販されているUNIPLEX 670-P ポリエステルであり、優れた付着特性、摩耗特性および耐水特性を付与するためにニトロセルロース系のフィンガネイルエナメルに使用するのに推奨されている。
可塑剤
実施例3.および4.の組成物において、ショ糖酢酸イソ酪酸エステルは、Eastman Chemical社からEASTMAN SAIB、工業等級として市販され、可塑剤として推奨されている。
実施例1.〜4.の組成物において、フタル酸ブチルベンジルは、Monsanto社から市販されているSanticizer(登録商標)160 可塑剤である。
実施例1.、2.および4.の組成物において、グリセリルトリベンゾエートは、Unitex Chemical 社からUNIPLEX 260 グリセリルトリベンゾエートとして市販されている固形ポリオールベンゾエート改質剤であり、それがヒートシール性および付着を促進し、湿気障壁を形成し、油/水抽出に抵抗するところの、ポリ酢酸ビニル系の接着剤、セロファンコーティングおよびニトロセルロースコーティングの可塑剤として推奨されている。
ビタミン、タンパク質およびラノリン
実施例1.〜4.の組成物において、dex-Panthenol およびd−パントテン酸カルシウムはいずれもビタミンB5群の1種であり、いずれも、Roche グループの一員であるRoche Vitamins and Fine Chemicals 社から市販されている。
実施例1.〜4.の組成物において、タンパク質およびラノリンは、Maybrook社から市販されている、プロピレングリコール、ラノリン油および加水分解コラーゲンを含み、毛髪および皮膚の手入れ製品に使用することを推奨されている水溶性のコラーゲン/ラノリン油系の皮膚軟化剤であるPR0T0-LAN 30である。
他の添加物
実施例1.〜4.の組成物において、ベンゾフェノン−1は、Great Lakes Chemical社から市販されているLowilite(登録商標)242,4−ジヒドロキシフェニルであり、紫外線安定剤として推奨されている。
実施例1.〜4.の組成物において、ポリシロキサンコポリマーは、BYK-Chemie USAから市販され、塗料添加物としての使用に推奨されるポリエーテル改質ジメチルポリシロキサンコポリマーである、BYK-301 エチレングリコールモノブチルエーテル溶液である。
実施例1.〜4.の組成物において、アミノメトキシシランは、Dow Corning 社から市販されている、グリシドキシプロピルトリメトキシシラン約99重量%およびメタノール2重量未満を含むDow Corning(登録商標)Z-6040シランである。
手順
実施例1.〜4.それぞれにおいて、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、n−ブタノールおよびナフテン系材料を第一の容器の中で混合して混合溶剤を形成した。ベンゾフェノン−1およびd−パントテン酸カルシウムを混合溶剤に加え、約5分間撹拌した。その後、撹拌した混合物に膜形成性ポリマー、可塑剤およびdex-Panthenol を加え、撹拌を継続して樹脂/溶剤混合物を得た。別のカバー付き容器の中で、イソプロパノール、ポリシロキサンコポリマー、アミノメトキシシラン、フタル酸ブチルベンジルならびにタンパク質およびラノリンを約10分間混合したのち、得られた混合物を樹脂/溶剤混合物に加え、混合して爪コーティング組成物を形成した。
比較
実施例1.〜4.のベース爪コーティング組成物を長期的付着に関して試験を行い、以下の結果を得た。
ベースコート組成物 付着良好期間
実施例1. 7+日
実施例2. 3〜4日
実施例3. 3〜4日
実施例4. 7+日
このように、膜形成ポリマーとしてのニトロセルロース、マレイン酸エステル化改質樹脂およびポリエステルとの組み合わせならびに可塑剤としてのショ糖酢酸イソ酪酸エステル、フタル酸ブチルベンジルおよびグリセリルトリベンゾエートの組み合わせに基づく実施例4.のベース爪コーティング組成物は、ニトロセルロースおよびホルムアルデヒド含有ポリマーに基づくが、有害なホルムアルデヒド含有ポリマーを含まない、実施例1.のベース爪コーティング組成物と同様に良好である長期持続性の付着を提供した。
他方、実施例4.のベース爪コーティング組成物の3種の可塑剤(ショ糖酢酸イソ酪酸エステル、フタル酸ブチルベンジルおよびグリセリルトリベンゾエート)を組み合わせて含むが、実施例4.のベース爪コーティング組成物の膜形成性ポリマーの2種(ニトロセルロースおよびマレイン酸エステル化改質樹脂)しか含まない実施例2.のベース爪コーティング組成物は、実施例4.の3種の膜形成性ポリマー(ニトロセルロース、マレイン酸エステル化改質樹脂およびポリエステル)を組み合わせて含むが、実施例4.の可塑剤の2種(ショ糖酢酸イソ酪酸エステルおよびフタル酸ブチルベンジル)しか含まない実施例3.のベース爪コーティング組成物と同様に、実質的により短い付着良好期間を示した。したがって、所望の長期的付着は、3種の可塑剤(ショ糖酢酸イソ酪酸エステル、フタル酸ブチルベンジルおよびグリセリルトリベンゾエート)の組み合わせならびに3種の膜形成性ポリマー(ニトロセルロース、マレイン酸エステル化改質樹脂およびポリエステル)の組み合わせを用いた場合にのみ得られた。
実施例V
実施例4.のベース爪コーティング組成物の以下の成分、すなわち酢酸エチル、酢酸n−ブチル、ナフテン系物質、n−ブタノール、イソプロパノール、ニトロセルロース、ベンゾフェノン−1、フタル酸ブチルベンジル、グリセリルトリベンゾエート、d−パントテン酸カルシウム、dex-Panthenol、タンパク質およびラノリン(すなわち、マレイン酸エステル化改質樹脂、ポリエステル、ショ糖酢酸イソ酪酸エステル、ポリシロキサンコポリマーおよびアミノメトキシシランは省く)から調製したベース爪コーティング組成物をベースコートとして塗布した。このベースコートは、実施例4.の組成物によって提供されるベースコートに比べ、耐水性の低下、付着の低下、硬度の低下、強度の低下、長持ち性の低下および柔軟性の低下を示した。これは、実施例4.のベース爪コーティング組成物にマレイン酸エステル化改質樹脂、ポリエステル、ショ糖酢酸イソ酪酸エステル、ポリシロキサンコポリマーおよびアミノメトキシシランを含める利点を示す。
実施例6.
グリセリルトリベンゾエートを使用しなかったこと以外は、実施例5.のベース爪コーティング組成物と同じ成分から調製したベース爪コーティング組成物をベースコートとして塗布した。このベースコートは、実施例5.の組成物によって提供されるベースコートに比べて脆く、実施例4.のベース爪コーティング組成物と比較した場合、実施例5.のベース爪コーティング組成物に関して上述した欠点を示す。
実施例7.
フタル酸ブチルベンジル、dex-Panthenol 、D−パントテン酸カルシウム、タンパク質およびラノリンならびにベンゾフェノン−1を使用しなかったこと以外は、実施例6.のベース爪コーティング組成物と同じ成分から調製したベース爪コーティング組成物をベースコートとして塗布した。このベース爪コーティング組成物は、実施例5.の組成物によって提供されるベースコートに比べて脆く、実施例4.のベース爪コーティング組成物と比較した場合、実施例5.のベース爪コーティング組成物に関して上述した欠点を示すことに加え、実施例4.のベース爪コーティング組成物と比較した場合、紫外線保護の損失、カルシウム栄養分の損失、皮膚栄養素の損失、ラノリン表皮加湿剤の損失、皮膚軟化剤の損失およびタンパク質皮膚栄養分の損失を示した。
前記の説明および添付の請求の範囲で、本発明における妥当な変更および本発明に対する変形が可能である。