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1. WO2002024547 - SOLID MATTER DELIVERING CONTAINER

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明 細書

固形物繰り出し容器

技術分野

本発明は、容器本体の底部に備えた回動部を回転させて、容器本体内に収容さ れる固形接着剤や固形化粧料などの固形物を出没自在に繰り出す方式の固形物 繰り出し容器、並びに、長期間の経時安定性に優れると共に、塗布性能に優れた 固形接奢剤容器に関する。

背景技術

従来より、固形接着剤などを出没自在に繰り出す方式の固形物繰り出し容器は、 市場において多種多様のものが製造販売されている。

このような繰り出し容器としては、例えば、第 1 1図及び第 1 2図に示すよう に、円筒形状の繰り出し容器 1がほとんどであった。

この円筒形状の繰り出し容器 1は、固形接着剤 2を収容する容器本体 3と、該 容器本体 3の底部に設けられる回動部 4と、該回動部 4に連結されると共に、容 器本体 3内に突設する螺合部 5 aを有する螺合軸体 5と、上記容器本体 3内に遊 嵌されると共に、該螺合軸体 5に螺合する固形接着剤を保持する保持体 6と、容 器本体 3の開口部を嵌合により施蓋するキヤップ体 7とを備え、上記回動部 4を 回転させることにより、螺合軸体 5に螺合された保持体 6を上下にスライドさせ て固形接着剤を出没自在に繰り出すものである。

また、上記回動部 4の上部に設けられる筒状体 4 aの周状嵌合凹部 4 bに、容 器本体 3の底部 3 b内壁に連設して下端に突設する環状体 3 cの嵌合片 3 dを 嵌合せしめることにより、容器本体 3の底部 3 bと回動部 4とがシールされる構 造となっている。

この円筒形状の繰り出し容器 1では、シール性は容器本体 3とキャップ体 7間、 並びに、上記容器本体 3の底部 3 bと回動部 4との嵌合により確保される構造と なっている。

この構造の円筒形状の繰り出し容器 1の場合、溶融された固形接着剤を充填す る場合は、容器本体 3、螺合軸体 5を一体に連結した回動部 4、保持体 6を組み 立ててから充填することとなるが、容器本体 3の底部 3 bと回動部 4とが上記嵌 合によりシールされてしまうため、固形接着剤を充填する際の空気の逃げ道が無 くなつてしまい、空気を取り込んだ部分を含む形で固化することとなる。従って、 該固形接着剤を繰り出し容器 1から繰り出して使用すると、固形接着剤を繰り出 したり、引っ込めたりする際に、固形接着剤が崩れやすくなつたり、固形接着剤 に空気を取り込んだ部分があるため塗布性能が低下するなどの課題がある。

また、このような円筒形状の繰り出し容器 1は、固形接着剤の乾燥を防止する ため、嵌合用突条 3 eなどでシール性を確保するものであつたが、固形接着剤が 突条 3 eなどのシ一ル部周囲に付着してしまう場合があり、この場合には、固形 接着剤の影響でシール性を確保することが困難となる課題を有している。

一方、固形接着剤を収容する容器及び該容器に収容される固形接着剤は、その 形状が円柱状(又は横断面が円形状)のものが殆どである。

これは、固形接着剤の容器が、通常、合成樹脂などによる成形品からなるもの であり、該成形材料の収縮などの歪みに対して、横断面が円形状のものは比較的 に均一に分散してシール性を、キャップと容器本体等で確保できることによるも のである。

これに対して、横断面が円形状以外の四角形などの異形形状の固形接着剤容器 では材料の収縮量が局在化するため歪みによる変形などを生じてしまい、シール 性を確保することが困難となるものである。そのため、横断面が円形状以外の異 形形状の固形接着剤容器、例えば、実開昭 5 6— 2 4 2 9 5号公報や実用新案登 録第 3 0 4 9 9 5 2号公報(意匠登録第 1 0 6 5 6 0 4号公報)に記載されるよ うに、横断面形状が四角形状となる固形接着剤容器では、キャップをしておいて も長時間放置しておくと、固形接着剤の液体成分等が揮発してしまい、塗布がで きなくなる等の課題があるものである。

本発明は、上記従来技術の課題等に鑑み、これを解消しょうとするものであり、 固形接着剤等の固形物を溶融充填する際の空気の逃げ道を確保して、固形接着剤 等の固形物の崩れなどを防止すると共に、優れた塗布性能を実現することができ る固形物繰り出し容器を提供することを第 1の目的とし、また、容器本体とキヤ ップ体とのシール性を確実にして、容器本体に収容される固形接着剤などの固形 物の乾燥防止を図り、良好な塗布性能を発揮することができる固形物繰り出し容 器を提供することを第 2の目的とし、更に、長期間の経時安定性に優れると共に、 塗布性能に優れた固形接着剤容器を提供することを第 3の目的とするものであ る。

発明の開示

本発明者らは、上記従来技術の課題等について鋭意検討を重ねた結果、固形物 繰り出し容器の構造を特定構造とすることにより、上記第 1目的の固形物繰り出 し容器が得られることを見い出し、また、固形物繰り出し容器の容器本体の開口 部周縁及び/又はキヤップ体の下端部周縁等を特定構造とすることにより、上記 第 2目的の固形物繰り出し容器が得られることを見い出し、更に、固形接着剤容 器の横断面形状を円形状以外の形状から構成し、かつ、該固形接着剤容器に収容 される固形接着剤中に特定成分を含有せしめることにより、上記第 3目的の固形 接着剤容器が得られることを見い出し、本発明を完成するに至ったのである。 すなわち、本発明は、次の(1)〜(21)に存する。

(1)固形物を収容する容器本体と、該容器本体の底部に設けられる回動部と、該 回動部に連結されると共に、容器本体内に突設する螺合部を有する螺合軸体と、 上記容器本体内に遊嵌されると共に、該螺合軸体に螺合する固形物を保持する保 持体とを備え、上記回動部を回転させることにより、螺合軸体に螺合された保持 体を上下にスライドさせて固形物を出没自在に繰り出す固形物繰り出し容器で あって、上記回動部の上部には上記容器本体の底部に設けられる嵌合部に嵌合す るための嵌合受部が軸方向に 2段有することを特徴とする固形物繰り出し容器。 (2)軸方向に 2段有する嵌合受部の上段が仮止め用の嵌合受部であり、該嵌合受 部に容器本体底部の嵌合部を嵌合した際に、容器本体の底部と回動部間に空気逃 げ用の隙間部を有する上記 (1)記載の固形物繰り出し容器。

(3)軸方向に 2段有する嵌合受部の下段がシール用の嵌合受部であり、該嵌合受 部に容器本体底部の嵌合部を嵌合させて、容器本体底部と回動部とをシールする 上記 (1)又は (2)記載の固形物繰り出し容器。

(4)容器本体の外側形状が四角柱形状又は円柱形状からなる上記 (1)〜 (3)の何れ か一つに記載の固形物繰り出し容器。

(5)回動部の横断面形状が円形状からなる上記 (1)〜 (4)の何れか一つに記載の固 形物繰り出し容器。

(6) 固形物を収容する容器本体と、該容器本体の底部に設けられる回動部と、該 回動部に連結されると共に、容器本体内に突設する螺合部を有する螺合軸体と、 上記容器本体内に遊嵌されると共に、該螺合軸体に螺合する固形物を保持する保 持体と、上記容器本体の開口部を嵌合により施蓋するキャップ体とを備え、上記 回動部を回転させることにより、螺合軸体に螺合された保持体を上下にスライド させて固形物を出没自在に繰り出す固形物繰り出し容器であって、上記容器本体 の開口部周縁及び/又はキヤップ体の下端部周縁には弾性体からなるシール体 を備えたことを特徴とする固形物繰り出し容器。

(7) シール体がエラストマ一からなる上記 (6)記載の固形物繰り出し容器。

(8)シール体と、容器本体又はキャップ体とを二色成形にて成形してなる上記 (6) 又は (7)記載の固形物繰り出し容器。

(9) シ一ル体がキャップ本体に設定され、キャップ体の施蓋はシール体が容器本 体外側に嵌合してシールする上記 (6)〜(8)の何れか一つに記載の固形物繰り出 し容器。

(10) シ一ル体がキャップ本体に設定され、キャップ体の施蓋はシール体が容器 本体内に嵌合してシールする上記(6)〜(8)の何れか一つに記載の固形物繰り出 し谷

(1 1) 容器本体及びキヤップ体の外側形状が四角柱形状又は円柱形状からなる上 記 (6)〜(10)の何れか一つに記載の固形物繰り出し容器。

(12)容器本体及びキャップ体が透明体又は半透明体からなる上記 (6)〜 α 1)の何 れか一つに記載の固形物繰り出し容器。

(13) 固形物が固形接着剤又は固形化粧料からなる上記 (1)〜(12)の何れか一つに 記載の固形物繰り出し容器。

(14) 少なくとも接着剤成分と、ゲル化剤と、溶剤とを含有してなる固形接着剤 を収容する固形接着剤容器であって、該容器の横断面形状が円形状以外の形状か ら構成され、かつ、該容器に収容される固形接着剤中には、常温で固体であり、 かつ溶剤に対する溶解度が常温で 2 0 %以下となるワックス類から選ばれる少 なくとも 1種を含有してなることを特徴とする固形接着剤容器。

(15) 少なくとも接着剤成分と、ゲル化剤と、,溶剤とを含有してなる固形接着剤 を収容する固形接着剤容器であって、該容器の横断面形状が円形状以外の形状か ら構成され、かつ、該容器に収容される固形接着剤中には、少なくとも大気中及 び/又は固形接着剤中の水分を取り込んで蒸発抑制膜を形成する物質を含有し てなることを特徴とする固形接着剤容器。

(16) 少なくとも接着剤成分と、ゲル化剤と、溶剤とを含有してなる固形接着剤 を収容する固形接着剤容器であって、該容器の横断面形状が円形状以外の形状か ら構成され、かつ、該容器に収容される固形接着剤中には、常温で固体であり、 かつ溶剤に対する溶解度が常温で 2 0 %以下となるワックス類から選ばれる少 なくとも 1種と、少なくとも大気中及び/又は固形接着剤中の水分を取り込んで 蒸発抑制膜を形成する物質とを含有してなることを特徴とする固形接着剤容器。

(17) 常温で固体であり、かつ溶剤に対する溶解度が常温で 2 0 %以下となるヮ ックス類が、パラフィンワックス、ォレフィンワックス、マイクロクリスタリン ワックス、ペトロラクタム、動物ワックス、植物ワックス、鉱物ワックス、ポリ エチレンワックス、フィッシャー · トロプシュワックスよりなる群から選択され る少なくとも 1種である上記(14)又は (16)記載の固形接着剤容器。

(18) 少なくとも大気中及び Z又は固形接着剤剤中の水分を取り込んで蒸発抑制 膜を形成する物質がグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、 アルキルリン酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂 肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ソルビット脂肪酸エステ ル、ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル、高級アルコール脂肪酸ェ ステル、レシチンから選択される少なくとも 1種である上記(15)又は(16)記載の 固形接着剤容器。

(19) ワックス類の含有量が固形接着剤全量に対して、 0 . 1〜1 5重量%でぁ る上記 4)又は 記載の固形接着剤容器。

(20) 少なくとも大気中及び Ζ又は固形接着剤中の水分を取り込んで蒸発抑制膜 を形成する物質の含有量が固形接着剤全量に対して、 0 . 0 1〜1 0重量%であ る上記 (15)記載の固形接着剤容器。

(21) 上記(16)又は(18)記載の固形接着剤容器において、上記ワックス類と上記 少なくとも大気中及び Ζ又は固形接着剤中の水分を取り込んで蒸発抑制膜を形 成する物質の含有比が重量比で 1 Ζ 1〜: 1 0 0 / 1であり、かつ、合計含有量が 固形接着剤全量に対して、 0 . 1〜1 0重量%である固形接着剤容器。

なお、本発明において規定する「四角形状」とは、正方形、長方形などの四角 形状及びその四角形類似形状を含むものである。

また、本発明で規定する横断面形状が「円形状」には、楕円形状を含むもので あり、また、横断面形状が「円形状以外の形状」とは、例えば、長方形や正方形 等の四角形形状、正三角形や二等辺三角形等の三角形状、五角形形状や六角形形 状等の方形状等が挙げられ、円形状以外の形状であれば、特に限定されるもので はない。

図面の簡単な説明

第 1図〜第 4図は、本発明の第 1発明となる固形物繰り出し容器の実施形態の 一例を示すものである。第 1図(a ) はその縦断面図であり、(b) は螺合軸体 と回動部との縦断面図であり、第 2図は、その斜視図である。第 3図(a ) はそ の横断面図、(b ) は保持体を除いた固形繰り出し容器の横断面図である。第 4 図は容器本体を回動部を仮止めした状態の一例を示す従断面図である。

第 5図〜第 7図は、本発明の第 2発明となる固形物繰り出し容器の実施形態の 一例を示すものであり、第 5図はその斜視図である。第 6図(a ) は第 5図の縦 断面図であり、(b ) は容器本体内に備わる回動部と螺合部を有する螺合軸体の 縦断面図である。第 7図(a ) は容器本体内に備わる回動部と螺合部を有する螺 合軸体の横断面図、(b ) は保持体を除いた容器本体内の平面図である。第 8図 は本発明の第 2発明となる固形物繰り出し容器の実施形態の他例を示す斜視図 である。

第 9図は、本発明の第 2発明となる固形物繰り出し容器の外観を説明するため の図面であり、(a ) はキャップ体を施蓋状態を示す固形物繰り出し容器の平面 図と正面図、(b ) は(a ) を 4 5度回転した状態を示す固形物繰り出し容器の 平面図と正面図、(c ) は、(a ) の別の実施形態を示す固形物繰り出し容器の平 面図と正面図である。

第 1 0図は、本発明の第 3発明となる固形接着剤容器の実施形態の一例を示す ものであり、(a ) は、本発明の固形接着剤容器の実施形態の一例を示す斜視図 であり、(b ) は第 1 0図の縦断面図である。

第 1 1図は、従来の固形物繰り出し容器の一例を示す斜視図であり、第 1 2図 はその縦断面図である。

発明を実施するための最良の形態

本発明をより詳細に詳述するため、添付の図面に従ってこれを説明する。 第 1図〜第 4図は、本発明の第 1発明となる固形物繰り出し容器を固形接着剤 用に適用した場合の実施形態の一例である。

本実施形態における固形物繰り出し容器 Aは、第 1図(a ) 及び(b ) に示す ように、固形接着剤を収容する容器本体 1 0と、該容器本体 1 0の底部に設けら れる回動部 2 0と、該回動部 2 0に連結されると共に、容器本体 1 0内に突設す る外周に螺合部 3 0 aを有する螺合軸体 3 0と、上記容器本体 1 0内に遊嵌され ると共に、該螺合軸体 3 0に螺合する固形物 Xを保持する保持体 4 0と、容器本 体 1 0の開口部 1 0 aを嵌合により施蓋するキャップ体 5 0とを備えたもので ある。

この容器本体 1 0は、第 2図に示すように、上端に横断面が略四角形状となる 開口部 1 0 aを有すると共に、上部から下端近傍まで横断面が略四角形状 1 1と なると共に、その下端部分は、外側に張り出して横断面が円形形状 1 2となって いる。すなわち、軸方向の外側形状からみると、上部から下端近傍まで四角柱形 状となっており、その外形の角部(4隅部)は面取りをして角 Rの曲面部 1 3を 付加しており、その下端部分の外形は、円柱形状となっている。

容器本体 1 0内の底部近傍には、第 1図及び第 3図に示すように、回動部 2 0 に連結される外周に螺合部 3 0 aを有する螺合軸体 3 0を容器本体 1 0内中央 部に突設するための開口部 1 4を有すると共に、該開口部 1 4の周状には嵌合片 からなる嵌合部 1 5となっており、容器本体 1 0の内壁に連設して下端に突設す る筒状体 1 6とを有し、かつ、空気逃げ用の窓部 1 8が上記開口部 1 4の外周に 所定間隔毎に 4つ設けられている。

回動部 2 0は、第 1図(b ) に示すように、上側に容器本体 1 0の周底部 1 0 bと嵌合するための周状の嵌合段部 2 1を有すると共に、該嵌合段部 2 1の上部 には上記容器本体 1 0の筒状体 1 6に嵌合する段部 2 2 aを有する環状体 2 2 を有し、該環状体 2 2の上部の嵌合環状体 2 3には上記容器本体 1 0の嵌合部 1 5に嵌合するための周状の凹部となる嵌合受部 2 3 a、 2 3 bを 2段有している。 この軸方向に 2段有する上段の嵌合受部 2 3 aは仮止め用の嵌合受部であり、下 段の嵌合受部 2 3 bはシール用の嵌合受部となっている。

また、回動部 2 0の頂部 2 4の中央部には、外周に螺合部 3 0 aを有する螺合 軸体 3 0がー体に連結されている。

保持体 4 0は、上記容器本体 1 0内に遊嵌されると共に、螺合軸体 3 0の螺合 部に螺合される構造となっている。この保持体 4 0は、図 1及び図 3に示すよう に、外形が四角柱形状であり、貫通孔 4 1 a , 4 1 a…を有する底部 4 1と四方 に外壁部 4 2 , 4 2…を有すると共に、中央部に筒状体 4 3を有している。この 筒状体 4 3の内周壁には、上記螺合軸体 3 0の螺合部 3 0 aに螺合する螺合部 4 4が形成されている。

また、保持体 4 0の外壁部 4 2の四隅部には、容器本体 1 0の内壁四隅部の軸 方向に形成される誘導突起(誘導リブ) 1 7 , 1 7…に遊嵌する誘導溝 4 5, 4 5…が形成されている。これにより、螺合部を有する螺合軸体 3 0に螺合された 保持体 4 0は、容器本体 1 0の誘導突起 1 7, 1 7 '··により誘導されることとな るので、容器本体 1 0内でがたつくことなく、上下にスライドして固形物を出没 自在に繰り出すことができることとなる。

このように構成される本実施形態の固形物繰り出し容器 Aでは、溶融された固 形接着剤を充填する場合は、容器本体 1 0、螺合軸体 3 0を一体に連結した回動 部 2 0、保持体 4 0を第 4図に示すように、軸方向に 2段有する上段の仮止め用 の嵌合受部 2 3 aに容器本体 1 0底部の嵌合部 1 5を嵌合した状態とする。この 嵌合状態では容器本体 1 0の開口部 1 0 aから保持体 4 0の貫通孔 4 1 a , 4 1 a -, 空気逃げ用の窓部 1 8 , 1 8 ···、段部 2 2 aを有する環状体 2 2の隙間及 び容器本体 1 0最底部外周と該嵌合段部 2 1の隙間を介して空気が流通できる 隙間部(第 4図上では矢印部)を有することとなる。

この仮止めの嵌合状態で固形接着剤を容器本体 1 0の開口部 1 0 aから充填 すると、空気が隙間部(矢印部)により容器本体外に逃げることとなり、空気を 取り込むことなく、固形接着剤は充填されて固化することとなる。固化後、容器 本体 1 0の嵌合部 1 5を下段のシール用の嵌合受部 2 3 bに嵌合させることに より、容器本体 1 0の底部と回動部 2 0とをシールすることができることとなる。 すなわち、容器本体 1 0の底部のシール性は、上記容器本体 1 0の周底部 1 0 b と回動部 2 0の嵌合段部 2 1との密接嵌合、並びに、容器本体 1 0の筒状体 1 6 と回動部 2 0の環状体 2 2との密接嵌合により確保されることとなる。

また、本実施形態の固形物繰り出し容器 Aでは、容器本体 1 0の底部に取り付 けられた回動部 2 0を回転することにより、容器本体 1 0内の中央部に突設する こととなる螺合軸体 3 0の螺合部 3 0 aに螺合された固形接着剤 Xを保持する 保持体 4 0を上下にスライドさせて固形接着剤 Xを出没自在に繰り出すことが でき、容器本体 1 0の開口部分 1 0 aの横断面形状及び固形接着剤 Xの横断面形 状が四角形状からなるので、軽い力又は塗布回数が少なくとも良好な塗布性能を 実現する固形接着剤繰り出し容器とすることができる。すなわち、この繰り出し 容器 Aにより固形接着剤等を被塗布体へ塗布した場合、塗布面の軌跡が同じ長さ となるため、一回の塗布動作において被塗布体へ均一に塗布することができ、そ のため、大きな力を加えて塗布したり、同じ所を何回も塗布動作を繰り返さす必 要がなくなり、しかも、紙などの角部分に塗布する際、角部分に塗布されない個 所が残存することなく、角まで充分に塗布することができることとなる。

更に、この繰り出し容器 Aの全体外形形状が四角柱形状としたが円筒形状であ つてもよく、四角柱状であれば、塗布体へ目視にて位置が合わせ易く、また、机 上等に放置の際の従来の円筒状のものより、回転止めの効果を有することとなる。 また、回動部 2 0の把持部分の横断面形状を四角形状から円形状とすれば、図 1に示すように、全体が四角柱の形状に対して把持部分が円形状であるため、ど の位置で止めても手を傷つけたり、使用上の不具合を生じないこととなる。 更に、容器本体の外形の角部に角 Rを付加すれば、使用上更に安全となる。 本第 1発明の固形物繰り出し容器は、上述のように構成されるものであるが、 上記実施形態に限定されるものでなく、本第 1発明の技術思想の範囲内で、種々 変更等して実施することができるものである。

本第 1発明の固形物繰り出し容器は、容器本体 1 0、回動部 2 0及び螺合部を 有する螺合軸体 3 0、保持体 4 0、キャップ 5 0は各合成樹脂(エラストマ一を 含む)にて一体成型することができると共に、これらのパーツを組み立てること により簡単に固形物繰り出し容器を作製することができることとなる。

特に、容器本体 1 0及びキャップ 5 0を視認性を有する透明体又は半透明体に より構成すれば、固形接着剤などの固形物の消費状態が容易に判ることとなる。 上記実施形態において、容器本体 1 0の嵌合部 1 5を嵌合片から構成し、該嵌 合部 1 5に嵌合せしめる回動部 2 0の嵌合環状体 2 3に形成した 2段となる仮 止め用の嵌合受部 2 3 a及びシール用の嵌合受部 2 3 bを凹状の嵌合部から構 成したが、嵌合部 1 5と嵌合受部 2 3 a、 2 3 bとを嵌合構造により固着できる ものとなるものであれば、その嵌合構造の形態は特に限定されず、容器本体 1 0 の嵌合部 1 5を凹状の嵌合部から構成し、該嵌合部 1 5に嵌合せしめる回動部 2 0の嵌合環状体 2 3に形成した 2段となる仮止め用の嵌合受部 2 3 a及びシー ル用の嵌合受部 2 3 bを嵌合片(嵌合突起)力 ^構成してもよいものである。 また、本第 1発明では、上記回動部 2 0の上部に容器本体 1 0の底部に設けら れる嵌合部 1 5に嵌合するための嵌合受部 2 3 a , 2 3 bを軸方向に 2段有する ことを要旨とするので、上記実施形態において回動部 2 0の上部に設けた嵌合段 部 2 1、及び段部 2 2 aを有する環状体 2 2の構造等は容器本体 1 0と回動部 2 0のシール性に問題を生じない構造であれば、特に限定されるものではない。 更に、本第 1発明に用いる固形物としては、事務用固形接着剤、靴下止め用固 形接着剤の他、固形型口紅等の固形化粧料などが挙げられる。

上記実施形態の固形接着剤の配合組成は、特に限定されるものではなく、従来 における固形接着剤の配合組成から構成することができ、好ましくは、少なくと も接着剤成分と、ゲル化剤と、溶剤及び/又は水とを含有する固形接着剤組成物 から構成されるものが望ましく、更に発色性色素(紙等に当該固形接着剤を塗布 'した時にのり色が青、緑、赤色などであり、塗布後固形接着剤が乾燥した時には 無色となる色素)などを含有せしめることができる。また、上記固形接着剤組成 物中に後述する本第 3発明で開示する各種のワックス類及び Z又は各種の蒸発 抑制膜.を形成する物質を含有したものであってもよい。

更に、固形物の高さ(垂直方向の長さ)、周長も用途に応じて適宜な長さに設 定されるものであるが、好ましくは、高さは3 0〜1 5 0 111111、周長は 1 7〜1 6 O mmに設定されることが望ましく、この固形物に大きさなどに沿って繰り出 し容器の大きさ等を設定することが望ましい。

このように構成される本第 1発明によれば、固形接着剤等の固形物を溶融状態 で充填する際の空気の逃げ道を確保して、固形接着剤等の固形物の崩れなどを防 止すると共に、長期間の使用においても固形物の乾燥を防止して優れた塗布性能 を実現することができる固形物繰り出し容器が提供される。

第 5図〜第 7図は、本発明の第 2発明となる固形物繰り出し容器を固形接着剤 用に適用した場合の実施形態の一例である。なお、第 5〜第 7図において、上記 第 1発明の固形物繰り出し容器と同じ構成のものは同一符号をもつて表示する (第 8図以下の図面も同様)。

本実施形態における固形物繰り出し容器 Bは、第 5図及び第 6図(a ) に示す ように、固形接着剤を収容する容器本体 1 0と、該容器本体 1 0の底部に設けら れる回動部 2 0と、該回動部 2 0に連結されると共に、容器本体 1 0内に突設す る外表面に螺合部 3 0 aを有する螺合軸体 3 0と、上記容器本体 1 0内に遊嵌さ れると共に、該螺合部 3 0 aを有する螺合軸体 3 0に螺合する固形物 Xを保持す る保持体 4 0と、容器本体 1 0の開口部 1 0 aを嵌合により施蓋するキャップ体 5 0とを備えたものである。

この容器本体 1 0は、第 5図及び第 6図(a ) に示すように、上端に横断面が 略四角形状となる開口部 1 0 aを有すると共に、上部から下端近傍まで横断面が 略四角形状 1 1となると共に、その下端部分は、外側に張り出して横断面が円形 形状 1 2となっている。すなわち、軸方向の外側形状からみると、上部から下端 近傍まで四角柱形状となっており、その外形の角部(4隅部)は面取りをして角 Rの曲面部 1 3を付加しており、その下端部分の外形は、円柱形状となっている。 また、開口部 1 0 aの外形が四角形状の外周側壁 1 0 b, 1 0 b…には、嵌合用 突条 1 0 c, 1 0 c…が形成されると共に、上記外周側壁 1 0 b下端部には周状 に嵌合用凹部 1 0 dが形成されている。

容器本体 1 0内の底部近傍には、第 6図(a )及び第 7図(b)に示すように、 回動部 2 0に連結される外表面に螺合部 3 0 aを有する螺合軸体 3 0を容器本 体 1 0内中央部に突設するための開口部 1 4を有すると共に、該開口部 1 4の周 状は係止部 1 5となっており、容器本体 1 0の内壁に連設して下端に突設する筒 状体 1 6とを有している。

回動部 2 0は、第 6図(b) に示すように、上側に容器本体 1 0の周底部 1 0 gと嵌合するための周状の嵌合段部 2 1を有すると共に、該嵌合段部 2 1の上部 には上記容器本体 1 0の筒状体 1 6に嵌合する環状体 2 2を有し、該環状体 2 2 の上部には上記容器本体 1 0の係止部 1 5を係止するための係止凹部 2 3を有 している。また、回動部 2 0の頂部 2 4の中央部には、外表面に螺合部 3 0 aを 有する螺合軸体 3 0がー体に連結されている。

なお、容器本体 1 0の底部のシール性は、上記容器本体 1 0の周底部 1 0 gと 回動部 2 0の嵌合段部 2 1との密接嵌合、並びに、容器本体 1 0の筒状体 1 6と 回動部 2 0の環状体 2 2との密接嵌合により確保されることとなる。

保持体 4 0は、上記容器本体 1 0内に遊嵌されると共に、外表面に螺合部 3 0 aを有する螺合軸体 3 0に螺合される構造となっている。この保持体 4 0は、第 6図 (a ) 及び第 7図(a) に示すように、外形が四角柱形状であり、底部 4 1 と四方に外壁部 4 2 , 4 2…を有すると共に、中央部に筒状体 4 3を有している。 この筒状体 4 3の内周壁には、上記外表面に螺合部 3 0 aを有する螺合軸体 3 0 に螺合する螺合部 4 4が形成されている。

また、保持体 4 0の外壁部 4 2の四隅部には、容器本体 1 0の内壁四隅部の軸 方向に形成される誘導突起(誘導リブ) 1 7, 1 7…に遊嵌する誘導溝 4 5, 4 5…が形成されている。これにより、螺合部を有する螺合軸体 3 0に螺合された 保持体 4 0は、容器本体 1 0の誘導突起 1 7, 1 7…により誘導されることとな るので、容器本体 1 0内でがたつくことなく、上下にスライドして固形物を出没 自在に繰り出すことができることとなる。

キャップ体 5 0は、第 5図及び第 6図(a ) に示すように、外側形状は、四角 柱形状となっており、内壁の四壁部に嵌合用突条 5 1, 5 1…が形成されると共 に、上部四隅部には容器本体 1 0の開口部の上端頂部 1 0 eと密着する密着部 5 2 , 5 2…が形成されている。

キャップ体 5 0の下端部周縁には、優れたシール性能を有する弾性体からなる シール体 5 3がー体に設けられている。該シール体 5 3の下端部は前記容器本体 1 0の嵌合用凹部 1 0 dに密着嵌合できるように嵌合凸部 5 4となっている。 このシール体 5 3としては、優れたシール性能を有する弾性体であれば、特に 限定されず、例えば、ォレフィン系、ポリエステル系、塩化ビニル系、スチレン 系、ポリアミド系、ウレタン系、 1, 2—ポリブタジエン系などの熱可塑性のェ ラストマ一を使用することができ、これらから選ばれる少なくとも 1種以上のい ずれでも良いが、耐蕖品性、耐溶剤性、成形容易性、コストなどを考慮するとォ レフィン系エラストマ一の使用がより好ましい。

また、シール体を除くキャップ体 5 0は、例えば、 P E, P Pなどのォレフィ ン系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビエル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリアミ ド系樹脂、ゥレ夕ン樹脂系などの熱可塑性樹脂で一体成形することができるので、 シール体 5 3に上記熱可塑性のエラストマ一を選択すれば、シール体 5 3を備え たキャップ体 5 0を二色押出機、二色射出成形機などの二色成形機により二色成 形をすれば、シール体 5 3を別個に製造し該シール体 5 3をキヤップ体 5 0の下 端部周縁に固着することなく、一度の成形により効率よくシール体を備えたキヤ ップ体を製造することができるものとなる。

このように構成される本実施形態の固形物繰り出し容器 Bでは、容器本体 1 0 の底部に取り付けられた回動部 2 0を回転することにより、容器本体 1 0内の中 央部に突設することとなる螺合部 3 0 aを有する螺合軸体 3 0に螺合された固 形接着剤 Xを保持する保持体 4 0を上下にスライドさせて固形接着剤 Xを出没 自在に繰り出すことができ、容器本体 1 0の開口部分 1 0 aの横断面形状及び固 形接着剤 Xの横断面形状が四角形状からなるので、一回の塗布動作において被塗 布体へ均一に塗布することができ、紙などの角部分に塗布する際、角部分に塗布 されない個所が残存することなく、角まで充分に塗布することができることとな る。

また、キヤップ体 5 0の下端部周縁には優れたシ一ル機能を有する弾性体から なるシール体 5 3を備えているので、キャップ体 5 0の施蓋がシール体 5 3の嵌 合凸部 5 4が容器本体 1 0内の嵌合用凹部 1 0 dに嵌合してシールすることと なるので、容器本体とキャップ体とのシール性を確実にでき、容器本体 1 0に収 容される固形接着剤 Xの乾燥防止が図られ、良好な塗布性能を発揮することがで きる固形物繰り出し容器 Bが提供されることとなる。

また、キャップ体 5 0の下端部周縁には弾性体からなるシール体 5 3を備えて いるので、シール部の形状の自由度が増し、例えば、 P P等の樹脂同士の部材に てシール性を確保する場合より、シール性能が更に向上することができることと なる。

更に、この繰り出し容器 Bの全体外形形状が四角柱であれば塗布体へ目現にて 位置が合わせ易く、また、机上等に放置の際の従来の円筒状のものより、回転止 めの効果を有することとなる。

また、回動部 2 0の把持部分の横断面形状が円形状であるため、どの位置で止 めても手を傷つけたり、使用上の不具合を生じないこととなる。更に、容器本体 の外形の角部に角 Rを付加すれば、使用上更に安全となる。

第 8図は、本第 2発明における固形物繰り出し容器を固形接着剤用に適用した 場合の上記実施形態の他例である。なお、第 8図の本実施形態において、上記第 5図〜第 7図の実施形態と同様の構成は第 5図〜第 7図と同一符号をもって示 し、その説明を省略する。

本実施形態の固形物繰り出し容器 Cは、上記実施形態と同一の形状を有し、容 器本体 1 0の上部の四角状外周側壁に嵌合用段部 1 0 fが形成されている点、キ ヤップ体 5 0の下端部周縁に一体に設けられるシール体 5 3の下端部に前記容 器本体 1 0の嵌合用段部 1 0 f を外側からシール(被覆)するように嵌合片部 5 5が形成されている点で、上記実施形態と異なるものである。

このように構成される本実施形態の固形物繰り出し容器 Cでは、上記実施形態 の固形物繰り出し容器 Bと同様に固形接着剤 Xを出没自在に繰り出すことがで き、容器本体 1 0の開口部分 1 0 aの横断面形状及び固形接着剤 Xの横断面形状 が四角形状からなるので、一回の塗布動作において被塗布体へ均一に塗布するこ とができ、紙などの角部分に塗布する際、角部分に塗布されない個所が残存する ことなく、角まで充分に塗布することができることとなる。

また、キャップ体 5 0の下端部周縁には優れたシール機能を有する弾性体から なるシール体 5 3を備えているので、キャップ体 5 0の施蓋がシール体 5 3の嵌 合片部 5 5が容器本体 1 0外側の嵌合用段部 1 0 f に嵌合してシールすること となるので、容器本体 1 0とキャップ体 5 0とのシール性を確実にでき、容器本 体 1 0に収容される固形接着剤 Xの乾燥防止が図られ、良好な塗布性能を発揮す ることができる固形物繰り出し容器 Bが提供されることとなる。

なお、本実施形態においてもシール体を備えたキャップ体を二色成形により成 形することができる。

本第 2発明の固形物繰り出し容器は、上述のように構成されるものであるが、 上記実施形態に限定されるものでなく、本発明の技術思想の範囲内で、種々変更 等して実施することができるものである。

本第 2発明の固形物繰り出し容器は、容器本体 1 0、回動部 2 0及び螺合部を. 有する螺合軸体 3 0、保持体 4 0、キャップ 5 0は各合成樹脂(エラストマ一を 含む)にて一体成型することができると共に、これらのパーツを組み立てるこに より簡単に固形物繰り出し容器を作製することができることとなる。

特に、容器本体 1 0及びシール体 5 3を含むキャップ体 5 0を視認性を有する 透明体又は半透明体により構成すれば、固形接着剤などの固形物の消費状態が容 易に判ることとなる。

また、上記実施形態では、キャップ体 5 0の下端部周縁には弾性体からなるシ —ル体 5 3を備えたものを詳述したが、キャップ体 5 0の下端部周縁に弾性体か らなるシール体 5 3を備えることなく、または、キヤップ体 5 0の下端部周縁に 弾性体からなるシール体 5 3を備えると共に、上記容器本体 1 0の開口部周縁を、 例えば、容器本体 1 0内の嵌合用凹部 1 0 d又は嵌合用段部 1 0 fから上側部分 又は容器本体 1 0全体を優れたシール性能を有する上述の熱可塑性のエラスト マ一等の弾性体からなるシール体で構成してもよく、この構造により、更に容器 本体 1 0とキャップ体 5 0とのシール性を確実にすることができるものとなる。 更に、上記各実施形態では、第 9図(a ) 及び(b) に示すように、容器本体 1 0とキャップ体 5 0の外側形状を回動部 2 0が円柱形状で容器本体 1 0が四 角柱形状の連続形状としたが、第 9図(c ) に示すように、容器本体 1 0 x、回 動部 2 O x及びキャップ体 5 O xを四角柱形状としてもよく、また、従来の第 1 1図に示される円柱形状の繰り出し容器であってもよいものである。

更にまた、本第 2発明の固形物繰り出し容器の構成と上述の第 1発明の固形物 繰り出し容器の構成(嵌合受部を 2段有する構成)とを組み合わせたものであつ てもよい。

本第 2発明に用いる固形物としては、事務用固形接着剤、靴下止め用固形接着 剤の他、固形型口紅等の固形化粧料などが挙げられる。

上記各実施形態の固形接着剤の配合組成は、特に限定されるものではなく、従 来における固形接着剤の配合組成から構成することができ、好ましくは、少なく とも接着剤成分と、ゲル化剤と、溶剤及び Z又は水とを含有する固形接着剤組成 物から構成されるものが望ましく、更に発色性色素(紙等に当該固形接着剤を塗 布した時にのり色が青、緑、赤色などであり、塗布後固形接着剤が乾燥した時に は無色となる色素)などを含有せしめることができる。また、上記固形接着剤組 成物中に後述する本第 3発明で開示する各種のヮックス類及び Z又は各種の蒸 発抑制膜を形成する物質を含有したものであってもよい。

更に、固形物の高さ(垂直方向の長さ)、周長も用途に応じて適宜な長さに設 定されるものであるが、好ましくは、高さは3 0〜1 5 0111]11、周長は 1 7〜1 6 O mmに設定されることが望ましく、この固形物に大きさなどに沿って繰り出 し容器の大きさ等を設定することが望ましい。

このように構成される本第 2発明によれば、容器本体とキャップ体とのシール 性を確実にして、容器本体に収容される固形接着剤などの固形物の乾燥防止を図 り、良好な塗布性能を発揮することができる固形物繰り出し容器が提供される。 また、シール体をエラストマ一から構成すれば、容器本体とキャップ体とのシ

—ル性を更に確実にすることができる。

更に、シ一ル体を備えたキヤップ体等を二色成形により成形すれば、効率的に、 かつ、容易にシール体を備えたキヤップ体等を製造することができる。

次に、本第 3発明の固形接着剤容器は、少なくとも接着剤成分と、ゲル化剤と、 溶剤とを含有してなる固形接着剤を収容するものであり、該容器の横断面形状が 円形状以外の形状から構成され、かつ、該容器に収容される固形接着剤中には、 下記①〜③のいずれかの成分を含有してなることを特徴とするものである。

① 常温で固体であり、かつ溶剤に対する溶解度が常温で 2 0 %以下となるヮッ クス類から選ばれる少なくとも 1種を含有してなること。

② 少なくとも大気中及び Z又は固形接着剤中の水分を取り込んで蒸発抑制膜 を形成する物質を含有してなること。

③ 常温で固体であり、かつ溶剤に対する溶解度が常温で 2 0 %以下となるヮッ クス類から選ばれる少なくとも 1種と、少なくとも大気中及び Z又は固形接着剤 中の水分を取り込んで蒸発抑制膜を形成する物質とを含有してなること。

本第 3発明における固形接着剤容器は、容器本体の開口部(嵌合部)を含めた 横断面形状を円形状以外の形状から構成し、該容器本体内に固形接着剤が収容さ れ、該固形接着剤を出没自在にできる機構を備えるものであれば、特に限定され るものではない。

容器本体の形状としては、例えば、横断面形状全体が長方形や正方形等の四角 形形状(斜視図態様では第 1 0図に示す四角柱形状)、正三角形や二等辺三^形 等の三角形状(斜視図態様では三角柱形状)、五角形形状(斜視図態様では五角 柱形状)や六角形形状(斜視図態様では六角柱形状)等の方形状等が挙げられる。 本発明に用いる固形接着剤容器としては、例えば、第 1 0図(a) 及び(b ) に示すように、固形接着剤 Xを収容する容器本体 1 0と、該容器本体 1 0の底部 に設けられる回動部 2 0と、該回動部 2 0に連結されると共に、容器本体 1 0内 に突設する外表面に螺合部 3 0 aを有する棒状の螺合軸体 3 0と、上記容器本体

1 0内に遊嵌されると共に、該螺合部 3 0 aを有する螺合軸体 3 0に螺合する固 形接着剤 Xを保持する保持体 4 0と、容器本体 1 0の開口部 1 0 aを嵌合により 施蓋するキヤップ体 5 0とを備えたものが挙げられる。

この固形接着剤容器 Dでは、容器本体 1 0の底部に取り付けられた回動部 2 0 を回転することにより、容器本体 1 0内の中央部に突設することとなる螺合部 3 0 aを有する螺合軸体 3 0に螺合された固形接着剤 Xを保持する保持体 4 0を 上下にスライドさせて固形接着剤 Xを出没自在に繰り出すことができるもので ある。

なお、この形態では、固形接着剤容器 D及び固形接着剤 Xを、共に横断面形状 を四角形形状から構成したが、固形接着剤容器 D及び固形接着剤 Xの横断面形状 を三角形形状、五角形形状や六角形形状等の方形状に設計変更等して、この各形 状の固形接着剤を出没自在に繰り出すことができるものである。

本第 3発明における上記固形接着剤容器に収容する固形接着剤は、少なくとも 接着剤成分と、ゲル化剤と、溶剤とを含有し、かつ、該固形接着剤中に、上記① 〜③のいずれかの成分を含有するものである。

接着剤成分としては、従来より固形接着剤に用いられている接着剤成分を用い ることができ、例えば、平均分子量 1万〜 3 0 0万のポリビニルピロリドン、ポ リビニルアルコール、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ポリ酢酸ビ ニル、ポリビエルプチラール等の合成樹脂、メチルセルロース、ェチルセル口一 ス等のセルロース類、デンプン、ゼラチン、コーンスターチ等の天然樹脂等が挙 げられ、これらは単独又は 2種以上混合して使用することが可能であり、その含 有量は、固形接着剤全量に対して、 5〜5 0重量%、好ましくは、 1 0〜4 0重 量%である。

また、ゲル化剤としては、従来より固形接着剤に用いられているゲル化剤を用 いることができ、例えば、ソルビット ·ベンズアルデヒド縮合物、キシリツ卜 -ベンズアルデヒド縮合物等のベンズアルデヒドと 4〜 6価の脂肪族多価アルコ

—ルとの縮合により得られる縮合物、炭素数 8〜3 6の脂肪族カルボン酸のアル カリ金属塩又はアンモニゥム塩、 N—ラウロイル一グルタミン酸一 α, τ—ジー η—ブチルアミド、デキストリン脂肪酸エステル、脂肪酸アマイド、有機ベント ナイト、アルミニウムシリゲート、シリカ等が挙げられ、これらは 1種又は 2種 以上混合して使用することができる。

ゲル化剤の含有量は、固形接着剤全量に対して、 0 . 1〜1 5重量%、好まし くは、 1〜1 0重量%である。

溶剤としては、従来より固形接着剤に用いられている溶剤を用いることができ、 例えば、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の 低級アルコールや、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素や、メチルェチルケ トン、メチルイソプチルケトン等の低級脂肪族ケトンや、酢酸ェチル、酢酸プチ ル等の低級脂肪酸の低級アルコールエステルや、へキサン、ヘプタン等の脂肪酸 炭化水素や、シクロへキサン、ェチルシクロへキサン等の脂環族炭化水素やダリ コ一ルのアルキルアルコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のグ リコ一ルェ一テル等が挙げられ、これらは単独又は 2種以上混合して使用するこ とが可能であり、その含有量は、固形接着剤全量に対して、 3 0〜9 0重量%、 好ましくは、 4 0〜7 0重量%である。

また、上記溶剤は水と溶剤の混合物であってもよい。なお、本発明に用いる固 形接着剤は、長時間、優れた塗布性能を発揮せしめ、かつ、本発明の効果を効果 的に発揮せしめる点から、固形接着剤中の水分量を固形接着剤全量に対して、好 ましくは、 0 . 1〜1 5重量%、更に好ましくは、 1 . 0〜1 0重量%とするこ とが望ましい。

水分量が 0 . 1重量%未満であると、本発明の効果を発揮することができず、 また、 1 5重量%を越えると、乾燥性の低下などの理由により接着性の低下を引 き起こすこととなり、好ましくない。

また、上記①及び③の形態に用いるワックス類は、常温(2 5 °C、以下同様) で固体であり、かつ溶剤に対する溶解度が常温で 2 0 %以下、好ましくは、 1 0 % 以下、更に好ましくは、 5 %以下となるものであり、これらの下限値は 0 %を含 むものであるが、好ましくは、 0 . 1 %以上、更に好ましくは、 1 %以上である ことが望ましい。

この溶解度特性となるワックス類としては、例えば、パラフィンワックス、ォ レフインワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラクタム、動物ヮッ クス、植物ワックス、鉱物ワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャー' ト 口プシュワックスなどのヮックス類が挙げられ、これらは 1種又は 2種以上混合 して使用することができる。

ワックス類が常温で液体のもの、または、溶剤に対する溶解度が常温で 2 0 % を越えるものでは、溶解、拡散作用によって溶剤中に溶出してしまい、長期間の 保存により効果が低下したり、固形接着剤を使用するにしたがつて効果が無くな り、本第 3発明の効果を達成できるものではない。

なお、上記溶剤に対する溶解度が 2 0 %以下とは、ワックス類が本発明に使用 する溶剤に対して、その溶解度が常温で 2 0 %以下であることを意味するもので ある。

上記溶解度となるワックス類は、本第 3発明の更なる効果を達成するために、 融点(mp ) が 3 5〜7 5 °Cであることが望ましい。

上記①の形態におけるワックス類の含有量は、固形接着剤全量に対して、 0 . 1〜1 5重量%、好ましくは、 1 . 0〜1 0重量%でぁる。

ワックス類の含有量が 0 . 1重量%未満であると、本発明の効果を発揮するこ とができず、また、 1 5重量%を越えると、接着性が低下し、凝集破壊が起こり、 好ましくない。

上記②及び③の形態に用いる少なくとも大気中及び/又は固形接着剤中の水 分を取り込んで蒸発抑制膜を形成する物質としては、例えば、ポリオキシェチレ ンステアリルリン酸エステルなどのアルキルリン酸エステル、ポリオキシェチレ ンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタントリステアレー トなどのポリオキシエチレンソルビ夕ン脂肪酸エステル、ポリォキシエチレンソ ルビッ卜へキサステアレートなどのポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エス テル、ペンタエリスリトールモノステアレート、ペン夕エリスリトールジステア レートなどのペン夕エリスリトール誘導体、高級アルコール脂肪酸エステル、レ シチン、ショ糖エステル、ァスコルビン酸ステアレート、ソルビ夕ン酸ステアレ ートなどから選択される 1種又は 2種以上の混合物が挙げられる。

好ましくは、膜の形成のしゃすさ、膜形成時間の速さ等の点から、常温で固体 であり、かつ溶剤に対する溶解度が 1 0 %以下となるものが望ましい。

上記②の形態における蒸発抑制膜を形成する物質の含有量は、固形接着剤全量 に対して、 0 . 0 1〜1 0重量%、好ましくは、 0 . 0 3〜5重量%でぁる。 この蒸発抑制膜を形成する物質の含有量が 0. 0 1重量%未満であると、本発 明の効果を発揮することができず、また、 1 0重量%を越えると、接着性が低下 し、凝集破壊が起こり、好ましくない。

上記③の固形接着剤の形態では、固形接着剤中に常温で固体であり、かつ溶剤 に対する溶解度が常温で 2 0 %以下となるパラフィンワックス、ォレフィンヮッ クスのワックス類から選ばれる少なくとも 1種と、少なくとも大気中及び z又は 固形接着剤中の水分を取り込んで蒸発抑制膜を形成する物質との二成分を併用 することにより、上記①及び②の形態の別々に含有せしめた場合に較べて、更に 長時間、優れた塗布性能を有する固形接着剤とすることができる。

この③の固形接着剤の形態におけるワックス類(A) と少なくとも大気中及び

Z又は固形接着剤中の水分を取り込んで蒸発抑制膜を形成する物質(B ) の含有 比 (:(A) / ( B)〕は、重量比で 1 / 1〜1 0 0ノ1、好ましくは、 2 Z 1〜5 0ノ1であり、かつ、これらの合計含有量が 0. 1〜1 0重量%、好ましくは、 1〜 5重量%とすることが望ましい。

なお、ワックス類 (A) と上記蒸発抑制膜を形成する物質(B)の含有比〔(A)

/ (B )〕が、重量比で 1 / 1〜1 0 0 Z 1又はこれらの合計含有量が 0. 1〜 1 0重量%の範囲外となると、二成分併用の更なる効果は発揮できないものとな る。

更に、本第 3発明では、固形接着剤用添加剤として、従来より固形接着剤に用 いられている種々の添加剤、例えば、水、着色剤、香料、防黴剤、滑剤、湿潤剤、 増量剤、防腐剤などを含有せしめることができる。更に発色性 β素(紙等に当該 固形接着剤を塗布した時に塗布色が青、緑、赤色などであり、塗布後固形接着剤 が乾燥した時には無色となる色素)などを含有せしめることができる。

本第 3発明に用いる固形接着剤は、上述の接着剤成分と、ゲル化剤と、溶剤と、 上述の各種のヮックス類及び/又は上述の各種の蒸発抑制膜を形成する物質と を常法により撹拌混合して放冷等し固形化することにより製造することができ る。

また、固形接着剤の形状は、固形接着剤容器の形状に沿って設定されるもので あり、例えば、固形接着剤容器の横断面形状が長方形や正方形等の四角形形状、 正三角形や二等辺三角形等の三角形状、五角形形状や六角形形状等の方形状であ れば、該各容器形状に沿って、各固形接着剤の形状を定めることができる。 本第 3発明の固形接着剤容器では、上述の如く、固形接着剤容器の横断面形状 を円形状以外の形状から構成すると共に、該固形接着剤容器に収容される固形接 着剤を、少なくとも接着剤成分と、ゲル化剤と、溶剤とを含有し、かつ、該固形 接着剤中に、上記①〜③のいずれかの成分を含有せしめることにより、長期間の 経時安定性に優れると共に、塗布性能に優れたものとすることができるものとな る。

すなわち、固形接着剤容器横断面を円形状以外の形状から構成した固形接着剤 容器では、局在ィ匕するため歪みによる変形などを生じやすく、キャップによる施 蓋を施してもシール性を確保することが困難となる場合があるものであるが、本 発明では、容器本体とキヤップなどによるシール性の確保が万一不十分であって も、例えば、長時間、大気中に固形接着剤の塗布部(上面部)等が外気と接触し ていても、固形接着剤中に、上記①〜③のいずれかの成分が含有されることによ り、優れた経時安定性と共に、優れた塗布性能を発揮することとなる。

この作用機構は、上記①〜③の固形接着剤の形態によって、若干その機能が異 なるものである。

すなわち、上記①における、少なくとも接着剤成分と、ゲル化剤と、 .溶剤と を含有すると共に、上記各種の溶解度特性となるワックス類を含有せしめた固形 接着剤を用いた場合では、該固形接着剤の塗布部を万一大気中に放置しても又は 固形接着剤を収容する固形接着剤容器の塗布部個所のシール性が不十分であつ ても、固形接着剤中に含有したワックス類が乾燥して塗布部に非常に脆い被膜 (蒸発抑制膜)が形成されることとなり、この被膜により固形接着剤成分に含ま れる揮発成分となる溶剤などの蒸発が防止され、また、該被膜は塗布時の塗布圧 によって破れ、塗布が可能となるものであり、しかも、該被膜の形成は上記塗布 量により若干相違もあるが、固形接着剤中に含有されるワックス類が再度必要量 だけ塗布部にあるので、次に塗布部が大気中等にさらされたとき、乾燥により塗 布部表面に新たな被膜を形成し、この被膜形成—塗布—被膜形成—塗布……は何 回も繰り返し効果を示すものである。すなわち、塗布部表面に常時再生し、塗布 時には破れる再生被膜が形成されることとなる。これにより、長時間、大気中に 固形接着剤の塗布部を放置しておいても、または、固形接着剤を収容する固形接 着剤容器の塗布部個所のシール性が不十分であつても塗布部表面は乾燥固化し 難くなり、優れた塗布性能を有することとなる。

上記②における、少なくとも接着剤成分と、ゲル化剤と、溶剤とを含有する と共に、蒸発抑制膜を形成する物質を含有せしめた固形接着剤を用いた場合では、 該固形接着剤の塗布部を万一大気中に放置しても又は固形接着剤を収容する固 形接着剤容器の塗布部個所のシール性が不十分であつても、固形接着剤中に含有 した蒸発抑制膜を形成する物質が大気中及び Z又は固形接着剤中の水分を取り 込むことにより、具体的には、固形接着剤表面から溶剤等が蒸発するが、蒸発に 際し、熱が奪われ表面の温度が下がると同時に大気中の水分及び/又は溶剤との 親和性の高い雰囲気中の水分が固形接着剤に溶け込み、表面付近の組成変化に伴 い塗布部(表面)に非常に脆い被膜〔液晶表面膜(蒸発抑制膜)が形成されるこ ととなり、この被膜により固形接着剤成分に含まれる揮発成分となる溶剤などの 蒸発が防止され、また、該被膜は塗布時の塗布圧によって破れ、塗布が可能とな るものであり、しかも、該被膜の形成は上記塗布量により若干相違もあるが、固 形接着剤中に含有される蒸発抑制膜を形成する物質が再度必要量だけ塗布部に あるので、次に塗布部が大気中等にさらされたとき、上記と同様に大気中及ぴン 又は固形接着剤中の水分を取り込んで塗布部表面に新たな被膜を形成し、この被 膜形成—塗布→被膜形成—塗布……は何回も繰り返し効果を示すものである。す なわち、塗布部表面に常時再生し、塗布時には破れる再生被膜が形成されること となる。これにより、長時間、大気中に固形接着剤の塗布部を放置しておいても、 または、固形接着剤を収容する固形接着剤容器の塗布部個所のシール性が不十分 であっても、塗布部表面は乾燥固化し難くなり、優れた塗布性能を有することと なる。

なお、固形接着剤中に水分を含有している場合は、湿度が低い場合にも効果を 示すものであるが、多すぎると乾燥性の低下などの理由により接着性の低下を引 き起こすこととなる。

更に上記③における、少なくとも接着剤成分と、ゲル化剤と、溶剤とを含有す ると共に、上記特性の各種ヮックス類及び上記各種の蒸発抑制膜を形成する物質 を含有せしめた固形接着剤を用いた場合では、該固形接着剤の塗布部を万一大気 中に放置しても又は固形接着剤を収容する固形接着剤容器の塗布部個所のシー ル性が不十分であつても、固形接着剤中に含有したヮックス類が乾燥することに より、かつ、蒸発抑制膜を形成する物質が大気中及び Z又は固形接着剤中の水分 を取り込むことにより、塗布部に非常に脆い複合被膜(蒸発抑制複合膜)が形成 されることとなる。

この複合被膜の形成態様は、 i)ヮックス類単独の膜は若干不完全であり、該 S莫 には微細な孔があるものと考えられ、この微細な孔に蒸発抑制物質が孔を埋める (膜形成する)ことにより形成されるか、または、 i i)ワックス類と類似構造を もつ蒸発抑制物質の配合により(該蒸発抑制物質が流動性降下作用を有する物質 として作用することにより)、膜の結晶構造が微細(緻密)になることにより形 成されるかによるものと推察される。

この複合被膜により固形接着剤成分に含まれる揮発成分となる溶剤などの蒸 発が上記①及び②の形態の固形接着剤に較べて、更に防止され、また、該複合被 膜は塗布時の塗布圧によって破れ、塗布が可能となるものであり、しかも、該複 合被膜の形成は上記塗布量により若干相違もあるが、固形接着剤中に含有される ワックス類及び蒸発抑制膜を形成する物質が再度必要量だけ塗布部にあるので、 次に塗布部が大気中等にさらされたとき、塗布部表面に新たな複合被膜を形成し、 この複合被膜形成→塗布—複合被膜形成—塗布……は何回も繰り返し効果を示 すものである。すなわち、塗布部表面に常時再生し、塗布時には破れる再生複合 被膜が形成されることとなる。これにより、長時間、大気中に固形接着剤の塗布 部を放置しておいても、または、固形接着剤を収容する固形接着剤容器の塗布部 個所のシール性が不十分であっても、塗布部表面は乾燥固化し難くなり、更に優 れた塗布性能を有することとなる。

このように構成される本第 3発明の固形接着剤容器では、固形接着剤容器の横 断面形状を円形状以外の形状から構成したものであっても、該容器に収容される 固形接着剤中には、上記①〜③のいずれかの成分が含有されることにより、上述 の如く、固形接着剤の塗布部表面は硬くなりにくくなるので、優れた経時安定性 及び塗布' 1生能を実現するものとなる。

本第 3発明の固形接着剤容器は、上述のように構成されるものであるが、上記 実施形態に限定されるものでなく、本発明の技術思想の範囲内で、種々変更等し て実施することができるものである。

例えば、固形接着剤の用途としては、例えば、事務用固形接着剤、靴下止め用 固形接着剤等の用途に応じて前記接着剤成分、ゲル化剤及び溶剤の種類、配合組 成等を適宜変更して使用することができる。

また、第 1 0図に示す固形接着剤容器は、容器本体 1 0、回動部 2 0及び螺合 部 3 0 aを有する螺合軸体 3 0、保持体 4 0、キャップ 5 0は各合成樹脂(エラ ストマーを含む)にて一体成型することができると共に、これらのパーツを組み 立てることにより簡単に固形接着剤容器 Eを作製することができることとなる。 特に、容器本体 10及びキャップ 50を視認性を有する透明体又は半透明体に より構成すれば、固形接着剤の消費状態が容易に判ることとなる。

更に、本第 3発明の固形接着剤容器として、上述した第 1発明の固形物繰り出 し容器の構成、または、上述した第 2発明の固形物繰り出し容器の構成、並びに、 これら第 1発明及び第 2発明の固形物繰り出し容器の構成を組合わせたもので あってもよい。

更にまた、本第 3発明に用いる固形接着剤は、その圧縮強度を 0. 5〜5. 0 Kg iZcm2、好ましくは、 1. 0〜3. OKg f Zcm2とすることが望まし い。

上記固形接着剤の圧縮強度を 0. 5〜5. 0 Kg cm2の範囲とすること により、固形接着剤の崩れ及び折れが少なくなり耐久性に優れた固形接着剤とな る。

上記圧縮強度が 0. 5Kg f Zcm2未満であると、崩れ折れが生じやすくな り、また、 5. OKg f Zcm2を超えていくと、固形接着剤の塗布性能が悪化 していくこととなり、好ましくない。

なお、上記圧縮強度の調製は、固形接着剤の配合成分種及びその量の調整、溶 剤量、水分量及び製造法などの調製により行うことができる。

また、固形接着剤の高さ(垂直方向の長さ)、周長も形状及び用途に応じて適 宜な長さに設定されるものであるが、好ましくは、高さは 30〜15 Omm、周 長は 17〜16 Ommに設定されることが望ましく、この固形接着剤の大きさな どに沿って固形接着剤容器の大きさ等を設定することが望ましい。

次に、本発明を実施例及び比較例に基づき更に詳細に説明するが、本発明は下 記実施例に限定されるものではない。

'〔実施例:!〜 18及び比較例 1〜 7〕

下記表 1に示す組成となる各成分を 1 2 0 °Cで撹拌混合して下記表 2に示す 容器断面形状に沿う各形状の固形接着剤を作製した。

各固形接着剤の圧縮強度は、 2 K g f / c m2とし、その高さを 5 0 mmとし た。

また、パラフィンワックスの溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテル) に対する溶解度は常温で 0. 0 1 %となり、へキサグリセリルトリステアレート は 0. 5 %となるものであった。

得られた各固形接着剤について、下記表 2に示す各容器横断面形状(嵌合部断 面形状)及び各寸法の容器に収容し、下記評価法により、経時安定性について評 価を行った。

評価に使用した各固形接着剤容器は、図 1に準拠したものを用いた。すなわち、 下記表 2に示す開口部(嵌合部)を含めた横断面形状が N o . 4の四角形 1であ れば、第 1 0図の略四角柱形状のものを使用し、開口部を含めた横断面形状が N o . 1の楕円であれば、第 1 0図の容器本体 1 0、保持体 4 0、キャップ 5 0な どを楕円柱形状に試作したものを使用し、同様に、開口部を含めた横断面形状が N o . 3の六角形であれば、第 1 0図の容器本体 1 0、保持体 4 0及びキヤップ 5 0などを六角柱形状に試作したもの等を使用して評価した。

これらの結果を下記表 3に示す。

〔経時安定性の評価法〕

各固形接着剤を収容したキャップを施蓋した各固形接着剤容器を 2 5 °C/湿 度 6 5 %環境下に 9 0日間放置した後の塗布性能及び接着性を下記評価基準に より評価した。

◎:初期状態との差異が認められない。

〇:初期状態との差異が若干認められるが、実用上問題がない

△:初期状態との差異が認られ、塗布性 ·接着力が共に劣る

X:全く塗布できない

【表 1】

固形接着剤組成物組成


*1 :「ゲルオール DJ 新日本理化社製

*2:平均分子量約" 120万、 ΓρνΡ K-90J I. S. P社製 *3:平均分子〜量約 4万、 ΓρνΡ K-30J 〖. S. P社製 *4:触点 52 54°C、「パラフィン」和光純薬社製

容器嵌合部断面形状

1 2 3 4 5 6 7

榷円 凹曲線 六角形 四角形 1 四角形 2 三角形 1 Ξ角形 2

断 面図


I I

長径 20mm 長 正 角形正方形 縦 10mm 正三角形二等辺三角形 寸 法 短径 10麵 50mm 1辺の長さ 1辺の長さ 0mm 1辺の長さ : &辺 20mm

10mm 15mm 18mm 短辺 10隱

【¾】2 【表 3】


上記表 1〜表 3の結果から明らかなように、本第 3発明の範囲となる実施例 1 〜 1 8の固形接着剤容器は、本第 3発明の範囲外となる比較例 1〜 7の固形接着 剤容器に較べ、経時安定性に優れていることが判明した。

具体的に見ると、表 1の固形接着剤組成の N o 1 〜 3は、本第 3発明の範囲内、 具体的には上述の①〜③の固形接着剤組成に夫々対応するものであり、 N o 4は 本第 3発明の範囲外となる組成である。また、表 2の容器横断面形状における N o 1の楕円は本第 3発明で規定する本第 3発明の範囲外となる円形状に含まれ るものであるが、 N o 2に示す半円状のものを更に変形した形状(凹曲泉形状) は、本第 3発明で規定する本第 3発明の範囲となる横断面形状が円形状以外の形 状となるものである。

上記表 3の結果から明らかなように、本第 3発明の範囲となる実施例 1〜1 8 の各固形接着剤組成と各容器形状との組み合わせとなる固形接着剤容器では、塗 布性能及び接着性は初期状態との差異が認められず、優れていることが判明した。 これに対して、本第 3発明の範囲外となる組成(表 1の N o 4 ) の固形接着剤 と、表 2の各容器形状との組み合わせとなる比較例 1〜 7の固形接着剤容器では、 塗布性能及び接着性は初期状態との差異が明らかに認められ、劣ることが判明し た。

本第 3発明によれば、長期間の経時安定性に優れると共に、塗布性能に優れた 固形接着剤容器が提供される。

産業上の利用可能性

以上のように、本第 1発明にかかる固形物繰り出し容器は、固形接着剤等の固 形物を溶融状態で充填する際の空気の逃げ道を確保して、固形接着剤等の固形物 の崩れなどを防止すると共に、長期間の使用においても固形物の乾燥を防止して 優れた塗布性能を実現することができる。

また、本第 2発明にかかる固形物繰り出し容器では、容器本体とキャップ体と のシール性を確実にして、容器本体に収容される固形接着剤などの固形物の乾燥 防止を図り、良好な塗布性能を発揮することができる。

また、シール体をエラストマ一から構成すれば、容器本体とキャップ体とのシ

—ル性を更に確実にすることができる。

更に本第 3発明にかかる固形接着剤容器では、長期間の経時安定性に優れると 共に、塗布性能に優れたものとなる。