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1. WO2020137106 - ELECTROMAGNETIC RELAY

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明 細 書

発明の名称 電磁継電器

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005  

課題を解決するための手段

0006   0007   0008   0009   0010   0011   0012   0013  

図面の簡単な説明

0014  

発明を実施するための形態

0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060  

産業上の利用可能性

0061  

符号の説明

0062  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13  

明 細 書

発明の名称 : 電磁継電器

技術分野

[0001]
 本発明は、電磁継電器に関する。

背景技術

[0002]
 従来、電気回路を開閉する電磁継電器が知られている。例えば、特許文献1の電磁継電器は、固定接点を含む固定端子と、可動接点を含む可動接触片と、を備えている。可動接点は、固定接点に接触可能であり、可動接点が固定接点に接触または固定接点から開離することで、電気回路が開閉される。また、電磁継電器には、可動接点が固定接点から開離するときに発生するアークを伸長させるための永久磁石が設けられている(特許文献1参照)。固定端子には、可動接触片と対向する側の端部に面取り部が形成されており、これによりアークが固定接点から離れる方向に円滑に移動してアークが伸長される。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 特許第6281301号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 特許文献1では、固定端子の可動接触片と対向する側の端部がエッジ形状であるため、この端部にアークが滞留してしまう。このため、固定端子の可動接触片と対向する側と反対側の面にアークを円滑に移動させることが難しい。すなわち、アークの円滑な移動が阻害されてアークを円滑に伸張させることが難しい。同様に、特許文献1では、可動接触片の固定端子と対向する側と反対側の端部がエッジ形状であるため、可動接触片の固定端子と対向する側と反対側の面にアークを円滑に移動させることが難しい。
[0005]
 本発明の課題は、電磁継電器において、アークを円滑に伸長させることにある。

課題を解決するための手段

[0006]
 本発明の一態様に係る電磁継電器は、1対の固定端子と、可動接触片と、磁石部と、を備える。1対の固定端子は、固定接点を含む。可動接触片は、固定接点に対向して配置された可動接点を含む。可動接触片は、可動接点が固定接点に接触する第1方向と、可動接点が固定接点から開離する第2方向とに移動可能である。磁石部は、固定接点と前記可動接点との間で生じるアークを伸長させるための磁界を発生させる。アークが伸長されるアーク伸長方向に位置する固定端子の第1方向側の角部、又は、アーク伸長方向に位置する可動接触片の第2方向側の角部、の少なくとも一方は、アークが通過する範囲において面取り形状を有する。
[0007]
 この電磁継電器では、アークの端部が通過する範囲において、アーク伸長方向に位置する固定端子の第1方向側の角部、又は、アーク伸長方向に位置する可動接触片の第2方向側の角部、の少なくとも一方が面取りされている。このため、アーク伸長方向に位置する固定端子の第1方向側の角部が面取りされている場合は、アークが磁石部によって伸長されるときに、固定端子の第1方向側の表面にアークの端部を円滑に移動させることができる。また、アーク伸長方向に位置する可動接触片の第2方向側の角部が面取りされている場合は、アークが磁石部によって伸長されるときに、可動接触片の第2方向側の表面にアークの端部を円滑に移動させることができる。この結果、アークを円滑に伸張させることができる。
[0008]
 好ましくは、アーク伸長方向に位置する固定端子の第2方向側の角部、又は、アーク伸長方向に位置する可動接触片の第1方向側の角部、の少なくとも一方は、アークが通過する範囲において面取り形状を有する。この場合は、アークが磁石部によって伸長されるときにおいて、固定端子の第1方向側の表面、又は可動接触片の第2方向側の表面にアークの端部を円滑に移動させることができる。この結果、さらにアークを円滑に伸張させることができる。
[0009]
 好ましくは、面取り形状をC面取り形状又はR面取り形状に形成することで、アークを円滑に移動させることができる。
[0010]
 好ましくは、アーク伸長方向に位置する固定端子の表面、又はアーク伸長方向に位置する可動接触片の表面の少なくとも一方は、アークが通過する範囲において全体がR形状を有する。この場合は、さらにアークを円滑に移動させることができる。
[0011]
 好ましくは、固定端子又は可動接触片の少なくとも一方は、アークの端部の移動を停止させる停止部を含む。停止部は、固定端子の第1方向側又は可動接触片の第2方向側に配置されている。この場合は、停止部によってアークの端部の移動を意図的に停止させることができる。また、接点とは反対側に停止部が配置されているので、アークの伸長が大きく阻害されるおそれも少ない。
[0012]
 好ましくは、固定端子は、陰極接点である第1固定接点を含む第1固定端子と、第2固定接点を含む第2固定端子と、を含む。可動接触片は、第1固定接点に対向して配置された陽極接点である第1可動接点と、第2固定接点に対向して配置された第2可動接点と、を含む。第1固定接点に対してアーク伸長方向に位置する第1固定端子の第1方向側の角部及び第2方向側の角部の面取り形状は、第1可動接点に対してアーク伸長方向に位置する可動接触片の第1方向側の角部及び第2方向側の角部の面取り形状よりも大きく形成されている。この場合は、陽極側よりもアークが伸長しにくい陰極側の接点が配置された第1固定端子の角部の面取り形状を大きく形成することで、第1固定端子の第1方向側の表面にアークの端部を円滑に移動させることができる。
[0013]
 本発明によれば、電磁継電器において、アークを円滑に伸長させることができる。
なる。

図面の簡単な説明

[0014]
[図1] 電磁継電器の断面模式図である。
[図2] 収容部の内部を上方から見た模式図である。
[図3] 第1固定接点周辺の断面を第1磁石から第2磁石に向かう方向に見た断面模式図である。
[図4] 第1固定端子、第2固定端子、及び可動接触片を後方から前方に向かって見た模式図である。
[図5] 他の実施形態に係る角部の面取り形状を示す模式図である。
[図6] 他の実施形態に係る角部の面取り形状を示す模式図である。
[図7] 他の実施形態に係る角部の面取り形状を示す模式図である。
[図8] 他の実施形態に係る角部の面取り形状を示す模式図である。
[図9] 他の実施形態に係る角部の面取り形状を示す模式図である。
[図10] 他の実施形態に係る角部の面取り形状を示す模式図である。
[図11] 他の実施形態に係る角部の面取り形状を示す模式図である。
[図12] 他の実施形態に係る角部の面取り形状を示す模式図である。
[図13] 他の実施形態に係る角部の面取り形状を示す模式図である。

発明を実施するための形態

[0015]
 以下、本発明の一態様に係る電磁継電器の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は電磁継電器100の断面模式図である。図1に示すように、電磁継電器100は、ハウジング2と、接点装置3と、駆動軸4と、電磁駆動装置5と、磁石部6と、を備えている。
[0016]
 なお、図面を参照するときにおいて、説明を分かり易くするために図1における上側を「上」、下側を「下」、左側を「左」、右側を「右」として説明する。また、図1の紙面と直交する方向を前後方向として説明する。なお、本実施形態では、図1における上方は、接触方向Z1である。また、図1における下方は、開離方向Z2である。接触方向Z1及び開離方向Z2の詳細については後述する。
[0017]
 ハウジング2は、略四角形の箱型であり、絶縁性を有する材料で形成されている。ハウジング2の内部には、接点装置3、駆動軸4、電磁駆動装置5、及び磁石部6が収容されている。
[0018]
 ハウジング2は、収容部11を含む。収容部11は、例えば、ハウジング2内に配置される略直方体形状のケース部材によって構成されている。収容部11は、絶縁性を有する材料で形成されている。
[0019]
 図2は、収容部11の内部を上方から見た模式図である。収容部11は、第1内壁面11aと、第2内壁面11bと、第3内壁面11cと、第4内壁面11dと、を含む。第1~第4内壁面11a~11dのそれぞれは、収容部11の前後左右の内側面である。第1内壁面11a及び第2内壁面11bは、上下方向かつ左右方向に延びている。第1内壁面11a及び第2内壁面11bは、前後方向に互いに対向して配置されている。第3内壁面11c及び第4内壁面11dは、上下方向かつ前後方向に延びている。第3内壁面11c及び第4内壁面11dは、左右方向に互いに対向して配置されている。第1内壁面11a及び第2内壁面11bの左右方向の寸法は、第3内壁面11c及び第4内壁面11dの上下方向の寸法よりも長い。
[0020]
 収容部11は、接点装置3を収容する収容空間12を含む。収容空間12は、本実施形態では、外部から遮断された略直方体形状の空間で構成されている。収容空間12の側方は、第1~第4内壁面11a~11dによって囲まれている。
[0021]
 接点装置3は、第1固定端子14と、第2固定端子15と、可動接触片16と、接触片保持部17と、を含む。第1固定端子14、第2固定端子15、及び可動接触片16は、導電性を有する材料で形成されている。
[0022]
 第1固定端子14及び第2固定端子15は、板状の端子であり、左右方向に延びている。第1固定端子14及び第2固定端子15は、左右方向に互いに間隔を隔てて配置されている。第1固定端子14及び第2固定端子15は、1対の固定端子の一例である。
[0023]
 第1固定端子14は、第1固定接点14aと、第1外部接続部14bと、を含む。第1固定接点14aは、収容空間12内に配置されている。第1外部接続部14bは、ハウジング2から左方に突出して外部に露出している。第2固定端子15は、第2固定接点15aと、第2外部接続部15bと、を含む。第2固定接点15aは、収容空間12内に配置されている。第2外部接続部15bは、ハウジング2から右方に突出して外部に露出している。
[0024]
 可動接触片16は、図1及び図2に示すように、一方向に長い板状部材であり、収容空間12内で左右方向に延びている。可動接触片16は、収容空間12内で第1内壁面11a及び第2内壁面11bと前後方向に間隔を隔てて配置されている。可動接触片16と第1内壁面11aとの間、及び可動接触片16と第2内壁面11bとの間には、アークを伸長させるためのアーク伸長空間12a,12bが設けられている。アーク伸長空間12a,12bは、第1固定接点14aと後述する第1可動接点16a、又は第2固定接点15aと後述する第2可動接点16bに近接した位置に配置されている。
[0025]
 可動接触片16は、収容空間12内で第3内壁面11c及び第4内壁面11dと左右方向に間隔を隔てて配置されている。可動接触片16は、第1固定端子14及び第2固定端子15の下方に配置されている。なお、本実施形態において、可動接触片16の長手方向は、左右方向と一致する。また、可動接触片16の短手方向は、前後方向と一致する。
[0026]
 可動接触片16は、第1可動接点16aと、第2可動接点16bと、を含む。第1可動接点16aは、第1固定接点14aに対向して配置され、第1固定接点14aに接触可能である。第2可動接点16bは、第1可動接点16aと左右方向に間隔を隔てて配置されている。第2可動接点16bは、第2固定接点15aに対向して配置され、第2固定接点15aに接触可能である。
[0027]
 可動接触片16は、第1固定接点14a及び第2固定接点15aに接触する接触方向Z1及び第1固定接点14a及び第2固定接点15aから開離する開離方向Z2に移動可能である。接触方向Z1は、第1方向の一例であり、開離方向Z2は、第2方向の一例である。
[0028]
 接触方向Z1は、第1可動接点16a及び第2可動接点16bが第1固定接点14a及び第2固定接点15aに対して接触する方向(図1における上方)である。開離方向Z2は、第1可動接点16a及び第2可動接点16bが第1固定接点14a及び第2固定接点15aから開離する方向(図1における下方)である。
[0029]
 接触片保持部17は、図1に示すように、駆動軸4を介して可動接触片16を保持する。接触片保持部17は、可動接触片16と駆動軸4とを連結する。接触片保持部17は、ホルダ24と、接点バネ25と、を含む。接点バネ25は、駆動軸4及び可動接触片16を接触方向Z1側に向けて付勢する。
[0030]
 駆動軸4は、接触方向Z1及び開離方向Z2に沿って延びている。駆動軸4は、可動接触片16とともに接触方向Z1及び開離方向Z2に移動可能である。
[0031]
 電磁駆動装置5は、接点装置3を駆動する。電磁駆動装置5は、電磁力によって駆動軸4とともに可動接触片16を接触方向Z1及び開離方向Z2に移動させる。電磁駆動装置5は、ハウジング2内において、収容部11の下方に配置されている。
[0032]
 電磁駆動装置5は、可動鉄心31と、固定鉄心32と、ヨーク33と、を含む。また、電磁駆動装置5は、図示しないコイル、スプール、及びコイルバネを含む。なお、電磁駆動装置5は、従来と同様の構成であるため詳細な説明を省略する。
[0033]
 磁石部6は、第1固定接点14a及び第1可動接点16aとの間、及び第2固定接点15aと第2可動接点16bとの間で生じるアークを伸長するための磁界を収容部11内に発生させる。詳細には、図1に示すように、磁石部6は、第1磁石6a、第2磁石6bと、を含む。第1磁石6aと第2磁石6bは、第1磁石6a及び第2磁石6bは、永久磁石である。
[0034]
 第1磁石6a及び第2磁石6bは、前後方向かつ上下方向に延びている。第1磁石6a及び第2磁石6bは、本実施形態では収容部11の外周に固定されている。第1磁石6a及び第2磁石6bは、収容部11の周囲で可動接触片16の長手方向に異極が互いに対向するように配置されている。第1磁石6aは、N極が収容部11に面して配置されている。第2磁石6bは、S極が収容部11に面して配置されている。このように配置された第1磁石6a及び第2磁石6bによって、収容部11内には可動接触片16の短手方向と略平行な方向に磁束が流れる。
[0035]
 次に電磁継電器100の動作について説明する。なお、電磁継電器100の動作は、従来と同様であるため簡略に説明する。
[0036]
 図1は、コイルに電圧が印加された状態を示している。コイルに電圧が印加されると、可動鉄心31がコイルバネの弾性力に抗して接触方向Z1に移動する。可動鉄心31の接触方向Z1の移動に伴い、駆動軸4及び可動接触片16は接触方向Z1に移動して、第1可動接点16a及び第2可動接点16bが、第1固定接点14a及び第2固定接点15aに接触する。コイルへの電圧の印加が停止されると、可動鉄心31がコイルバネの弾性力によって可動接触片16とともに開離方向Z2に移動する。これにより、第1可動接点16a及び第2可動接点16bは、第1固定接点14a及び第2固定接点15aから開離した状態になる。この第1可動接点16a及び第2可動接点16bが、第1固定接点14a及び第2固定接点15aから開離するときに、第1可動接点16aと第1固定接点14aとの間、及び第2可動接点16bと第2固定接点15aとの間でアークが発生する。
[0037]
 ここで、図2に示すように、例えば第1固定接点14aから第1可動接点16aに向けて電流が流れる場合は、第1固定接点14aと第1可動接点16aとの間で生じるアークに第2内壁面11bに向かう方向にローレンツ力F1が作用する。これにより、アークがアーク伸長空間12aで伸長される。また、第2固定接点15aと第2可動接点16bとの間で生じるアークには、第1内壁面11aに向かう方向にローレンツ力F2が作用する。これにより、アークがアーク伸長空間12bで伸長される。なお、電流が第1可動接点16aから第1固定接点14aに向けて流れる場合は、アークに作用するローレンツ力F1及びローレンツ力F2の方向がそれぞれ前述した方向と逆になる。本実施形態では、特に断りがない限り、電流が流れる方向を第1固定接点14aから第1可動接点16aに向かつ方向として説明する。
[0038]
 図3は、第1固定接点14a周辺の断面を第1磁石6aから第2磁石6bに向かう方向に見た断面模式図である。図3では、アークに作用するローレンツ力F1によってアークが第2内壁面11bに向かって伸長されていく様子を模式的に示している。
[0039]
 第1固定端子14は、第1面20aと、第2面20bと、第3面20cと、第4面20dと、を含む。第1面20aは、第1固定端子14の開離方向Z2側の表面である。第2面20bは、第1面20aの反対側の面であり、第1固定端子14の接触方向Z1側の表面である。第1面20a及び第2面20bは、前後方向及び左右方向に延びている。本実施形態では、第1面20a及び第2面20bは、平坦な形状を有している。第3面20cは、第1固定端子14の後側の表面である。第4面20dは、第3面20cの反対側の面であり、第1固定端子14の前側の表面である。第3面20c及び第4面20dは、上下方向かつ左右方向に延びている。
[0040]
 第1固定端子14は、第1角部C1と、第2角部C2と、第3角部C3と、第4角部C4と、をさらに含む。第1角部C1は、第2面20bと第3面20cの間に位置する。第2角部C2は、第1面20aと第3面20cの間に位置する。第3角部C3は、第1面20aと第4面20dとの間に位置する。第4角部C4は、第2面20bと第4面20dの間に位置する。
[0041]
 第1角部C1は、アーク伸長方向に位置する第1固定端子14の接触方向Z1側の角部の一例である。第2角部C2は、アーク伸長方向に位置する第1固定端子14の開離方向Z2側の角部の一例である。アーク伸長方向とは、アークに作用するローレンツ力F1と同じ方向を意味する。
[0042]
 第1~第4角部C1~C4は、面取り形状を有する。本実施形態では、第1~第4角部C1~C4の各々がR面取りされており、第1面20a及び第2面20bが第3面20c及び第4面20dに滑らかに接続されている。
[0043]
 可動接触片16は、第1面30aと、第2面30bと、第3面30cと、第4面30dと、を含む。第1面30aは、可動接触片16の接触方向Z1側の表面であり、第1固定端子14の第1面20aと対向する。第2面3bは、第1面30aの反対側の面であり、可動接触片16の開離方向Z2側の表面である。第1面30a及び第2面30bは、前後方向及び左右方向に延びている。本実施形態では、第1面30a及び第2面30bは、平坦な形状を有している。第3面30cは、可動接触片16の後側の表面である。第4面20dは、第3面30cの反対側の面であり、可動接触片16の前側の表面である。第3面30c及び第4面30dは、上下方向かつ左右方向に延びている。
[0044]
 可動接触片16は、第5角部C5と、第6角部C6と、第7角部C7と、第8角部C8と、をさらに含む。第5角部C1は、第2面30bと第3面30cの間に位置する。第6角部C5は、第1面30aと第3面30cの間に位置する。第7角部C7は、第1面30aと第4面30dとの間に位置する。第8角部C8は、第2面30bと第4面30dの間に位置する。第5角部C5は、アーク伸長方向に位置する可動接触片16の開離方向Z2側の角部の一例である。第6角部C6は、アーク伸長方向に位置する可動接触片16の接触方向Z1側の角部の一例である。
[0045]
 第5~第8角部C5~C8は、面取り形状を有する。本実施形態では、第5~第8角部C5~C8の各々がR面取りされており、第1面30a及び第2面30bが第3面30c及び第4面30dに滑らかに接続されている。
[0046]
 第1固定接点14aから第2角部C2までの距離は、第1可動接点16aから第6角部C6までの距離と同程度である。第1固定接点14aから第3角部C3までの距離は、第1可動接点16aから第7角部C7までの距離と同程度である。
[0047]
 図4は、第1~第8角部C1~C8の面取り形状を有する範囲を説明するための図であり、第1固定端子14、第2固定端子15、及び可動接触片16を後方から前方に向かって見た模式図である。図4に示すように、第1~第8角部C1~C8は、少なくともアークの端部が通過する範囲R1にのみ、或いは範囲R1の周辺付近にのみ面取り形状を有していればよい。アークの端部が通過する範囲R1とは、例えば、アーク伸長方向に位置する第1固定端子14の第1固定接点14aに近接した範囲である。また、アーク伸長方向に位置する可動接触片16の第1可動接点16aに近接した範囲である。なお、第1~第8角部C1~C8は、全範囲R2に亘って面取り形状を有していてもよい。
[0048]
 図3に示すように、第1固定接点14aと第1可動接点16aの間で生じたアークにローレンツ力F1が作用すると、アークが第2内壁面11bに向かう方向に伸長される。このとき、第1固定接点14a側のアークの端部A1は、第1固定接点14aから第1面20a、第2角部C2、第3面20c、及び第1角部C1を通過して第2面20bまで移動する。また、第1可動接点16a側のアークの端部A2は、第1可動接点16aから第1面30a、第6角部C6、第3面30c、及び第5角部C5を通過して第2面部30bまで移動する。
[0049]
 ここでは、第1角部C1及び第5角部C5が面取り形状を有するので、アークがローレンツ力F1によって伸長されるときに、アークの端部A1,A2が第1面20a,30aから第2面20b,30bに円滑に移動する。すなわち、アークの端部A1,A2が第1角部C1及び第5角部C5で滞留して、アークの伸長が妨げられることを抑制できる。これにより、アークを迅速に消弧することができる。また、本実施形態では、第2角部C2及び第6角部C6が面取り形状を有するので、アークの端部A1,A2が第1面20a,30aから第2面20b,30bにさらに円滑に移動して、アークを迅速に消弧することができる。
[0050]
 なお、第2固定端子15は、駆動軸4を挟んで第1固定端子14と左右対称形状であり、可動接触片16は、駆動軸4を挟んで左右対称形状である。このため、第2固定接点15aと第2可動接点16bの間で生じたアークにおいても、アークがローレンツ力F2によって伸張されるときに、上記と同様の効果を得ることができる。
[0051]
 以上、本発明の一態様に係る電磁継電器の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、ハウジング2、接点装置3、駆動軸4、電磁駆動装置5、或いは収容部11の形状、或いは配置が変更されてもよい。
[0052]
 例えば、第1固定端子14及び第2固定端子15は、ハウジング2内で略L字状に折れ曲がる形状であってもよい。また、第1固定端子14及び第2固定端子15を可動接触片16の下方に配置して、電磁駆動装置5によって可動接触片16を第1固定端子14及び第2固定端子15に向けて引き込むように動作させてもよい。
[0053]
 前記実施形態では、ローレンツ力F1,F2が可動接触片16の短手方向と平行な方向に作用するような磁界を磁石部6で発生させていたが、ローレンツ力F1,F2が可動接触片16の長手方向と平行な方向に作用するような磁界を磁石部6で発生させてもよい。この場合は、可動接触片16の長手方向の両端に位置する角部が面取り形状を有してもよい。
[0054]
 第1~第8角部C1~C8の面取り形状は、アークの伸長方向に位置する角部にのみ形成してもよい。また、図5に示すように、第1~第8角部C1~C8の面取り形状は、C面取り形状であってもよい。また、図6に示すように、例えば、第1固定端子14の第2面20b側に樹脂などの他の部材26が配置されており、第2面20b側にアークを移動させたくない場合は、第2角部C2及び第3角部C3のみに面取り形状を形成してもよい。また、図7に示すように、第3面20c及び第4面20dの全体が円弧面で形成されてもよい。同様に、第3面30c及び第4面30dの全体が円弧面で形成されてもよい。
[0055]
 図8に示すように、第1角部C1と第2角部C2の面取り形状が異なっていてもよい。同様に、第5角部C5と第6角部C6の面取り形状が異なっていてもよい。例えば、第1角部C1又は第2角部C2のいずれか一方の面取り形状が、第1角部C1又は第2角部C2のいずれか他方の面取り形状よりも大きく形成してもよい。
[0056]
 図9に示すように、電磁継電器100が極性を有する場合において、アークが伸長しにくい陰極側の接点の面取り形状を陽極側の接点の面取り形状よりも大きく形成してもよい。図9では、例えば、第1固定接点14aが陽極側の接点、第1可動接点16aが陰極側の接点で構成されており、第1角部C1及び第2角部C2よりも第5角部C5及び第6角部C6の面取り形状が大きく形成されている。これにより、陰極側(第1可動接点16a側)におけるアークの端部が第1面30aから第2面30bに円滑に移動する。
[0057]
 図10に示すように、第1固定端子14は、円柱状の端子であってもよい。この場合、第1固定端子14の開離方向Z2側の端面の外周部14cは、面取り形状を有してもよい。なお、第2固定端子15についても、第1固定端子14と同様の構成であってもよい。
[0058]
 図11(A)及び図11(B)に示すように、例えば、第1角部C1の面取り形状と第4角部C4の面取り形状が互いに接続されていてもよい。具体的には、図11(A)に示すように、第1角部C1と第4角部C4が連なるように第1角部C1と第4角部C4が円弧状に接続されてもよい。また、図11(B)に示すように、第1角部C1と第4角部C4がC面取り形状に形成して、第1角部C1の一端と第2角部C4の一端とが互いに接続されてもよい。
[0059]
 図12に示すように、例えば、アークの端部の移動を所定の位置で止めたい場合は、アークの端部の移動を止めるための停止部28を設けてもよい。停止部28は、例えば、第1固定端子14の第2面20bに凹んで形成された凹部29の角部29aによって構成してもよい。また、第2固定端子15又は可動接触片16に停止部28を設けてもよい。
[0060]
 図13(A)に示すように、第1固定接点14aを第1面20aと面一になるように配置してもよい。或いは、図13(B)に示すように、第1固定接点14aは、第1固定端子14と一体であってもよい。この場合、第1固定端子14の第1面20aが第1可動接点16a、或いは可動接触片16に接触する。なお、当該構成を第1固定端子14又は可動接触片16に適用してもよい。

産業上の利用可能性

[0061]
 本発明によれば、電磁継電器において、アークを円滑に伸長させることができる。

符号の説明

[0062]
6   磁石部
C1  第1角部
C2  第2角部
C5  第5角部
C6  第6角部
14  第1固定端子
14a 第1固定接点(固定接点の一例)
15  第2固定端子
15a 第2固定接点(固定接点の一例)
16  可動接触片
16a 第1可動接点(可動接点の一例)
16b 第2可動接点(可動接点の一例)
28  停止部
100 電磁継電器

請求の範囲

[請求項1]
 固定接点を含む1対の固定端子と、
 前記固定接点に対向して配置された可動接点を含み、前記可動接点が前記固定接点に接触する第1方向と、前記可動接点が前記固定接点から開離する第2方向とに移動可能な可動接触片と、
 前記固定接点と前記可動接点との間で生じるアークを伸長させるための磁界を発生させる磁石部と、
を備え、
 前記アークが伸長されるアーク伸長方向に位置する前記固定端子の前記第1方向側の角部、又は、前記アーク伸長方向に位置する前記可動接触片の前記第2方向側の角部、の少なくとも一方は、前記アークが通過する範囲において面取り形状を有する、
電磁継電器。
[請求項2]
 前記アーク伸長方向に位置する前記固定端子の前記第2方向側の角部、又は、前記アーク伸長方向に位置する前記可動接触片の前記第1方向側の角部、の少なくとも一方は、前記アークが通過する範囲において面取り形状を有する、
請求項1に記載の電磁継電器。
[請求項3]
 前記面取り形状は、C面取り形状又はR面取り形状である、
請求項1又は2に記載の電磁継電器。
[請求項4]
 前記アーク伸長方向に位置する前記固定端子の表面、又は、前記アーク伸長方向に位置する前記可動接触片の表面の少なくとも一方は、前記アークが通過する範囲において全体がR形状を有する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の電磁継電器。
[請求項5]
 前記固定端子又は前記可動接触片の少なくとも一方は、前記アークの端部の移動を停止させる停止部を含み、
 前記停止部は、前記固定端子の前記第1方向側又は前記可動接触片の前記第2方向側に配置されている、
請求項1から4のいずれか1項に記載の電磁継電器。
[請求項6]
 前記固定端子は、第1固定接点を含む第1固定端子と、第2固定接点を含む第2固定端子と、を含み、
 前記可動接触片は、前記第1固定接点に対向して配置された第1可動接点と、前記第2固定接点に対向して配置された第2可動接点と、を含み、
 前記第1固定接点は陽極接点であり、
 前記第1可動接点は陰極接点であり、
 前記第1固定接点に対して前記アーク伸長方向に位置する前記第1固定端子の前記第1方向側の角部及び前記第2方向側の角部の面取り形状は、前記第1可動接点に対して前記アーク伸長方向に位置する前記可動接触片の前記第1方向側の角部及び前記第2方向側の角部の面取り形状よりも大きく形成されている、
請求項1から5のいずれか1項に記載の電磁継電器。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]