Processing

Please wait...

Settings

Settings

Goto Application

1. WO2020137482 - CUFF COVER FOR BLOOD PRESSURE MEASUREMENT DEVICE

Document

明 細 書

発明の名称 血圧測定装置用カフカバー

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004  

先行技術文献

特許文献

0005  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0006   0007   0008  

課題を解決するための手段

0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018  

発明の効果

0019  

図面の簡単な説明

0020  

発明を実施するための形態

0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110   0111   0112   0113   0114   0115   0116   0117   0118   0119   0120   0121   0122   0123   0124   0125   0126   0127   0128   0129   0130   0131   0132   0133   0134   0135   0136   0137   0138   0139   0140   0141   0142   0143   0144   0145   0146   0147   0148   0149   0150   0151   0152   0153   0154   0155   0156   0157   0158   0159   0160   0161   0162   0163   0164   0165   0166   0167  

符号の説明

0168  

請求の範囲

1   2   3   4  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18   19   20   21   22   23   24   25   26   27   28   29   30   31   32  

明 細 書

発明の名称 : 血圧測定装置用カフカバー

技術分野

[0001]
 本発明は、血圧を測定する血圧測定装置に用いられるカフカバーに関する。

背景技術

[0002]
 近年、血圧の測定に用いる血圧測定装置は、医療設備においてのみならず、家庭内においても、健康状態を確認する手段として利用されている。血圧測定装置は、例えば、生体の上腕又は手首等に巻き付けたカフを膨張及び収縮させ、圧力センサによりカフの圧力を検出することで、動脈壁の振動を検出して血圧を測定する。
[0003]
 また、血圧測定装置として、例えば、カフとカフに流体を供給する装置本体とが一体に構成された所謂一体型と呼ばれるものが知られている。このような血圧測定装置は、カフに皺や折れ等が発生すると、測定した血圧測定結果の精度が低下する、という問題がある。また、血圧測定装置は、血管の圧閉方向にカフが膨張し、膨張時にカフが手首に密着することが求められる。そこで、例えば、日本国特開平09-238910号公報に開示されるように、膨張したカフを手首に密着させるために、カーラを用いた血圧測定装置も知られている。また、このような血圧測定装置は、カフ及びカーラを保護布で覆う構成が知られている。
[0004]
 昨今では、手首に装着するウェアラブルデバイスも考えられており、血圧測定装置は、さらなる小型化が求められている。血圧測定装置をウェアラブルデバイスとする場合には、例えば、カフを複数設けたカフ構造体とし、カーラ及びカフ構造体の幅を狭くし、装置本体に設けられたベルトによってカーラを締め付ける構成が考えられる。

先行技術文献

特許文献

[0005]
特許文献1 : 日本国特開平09-238910号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0006]
 上述したウェアラブルデバイスの血圧測定装置は、手首に装着した状態で生活することが想定される。しかしながら、カフ構造体が直接手首に接触すると、カフ構造体が樹脂材料のシート部材により構成されることから、カフ構造体が接触する部位が蒸れるという問題がある。また、手首に装着して生活を行うと、カーラやカフ構造体が汚れる、という問題もある。そこで、カーラ及びカフ構造体をカバーで覆うことが考えられるが、手首に装着する頻度や時間が多いことから、頻繁にカバーを交換する必要が生じるため、容易に交換可能なカバーが求められている。
[0007]
 また、カバーを設けることでカフ構造体の膨張が阻害されると、測定精度が低下する虞がある。特に、血圧測定装置をウェアラブルデバイスとした場合には、カフの幅の狭小化が求められることから、カフの膨張が阻害されることが測定精度に与える影響が、従来の血圧測定装置よりも大きい。
[0008]
 そこで、本願発明は、血圧測定装置の測定精度を低下させず、カフ構造体を容易に覆うことができる血圧測定装置用カフカバーを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0009]
 一態様によれば、手首に取り付けられる血圧測定装置用カフカバーであって、内周面にカフ構造体が設けられ、外周面の一部に装置本体が配置されるとともに、前記外周面の前記装置本体に隣接する位置に給電端子が設けられる、前記手首の形状に倣って湾曲するカーラ及び前記カフ構造体を内部に配置可能な長さを有する一方向に長い、伸縮可能な袋状の袋体と、前記袋体の前記カーラの外周面と対向する部位であって、且つ、前記装置本体が配置される部位に設けられ、前記袋体が伸長することで前記カフ構造体が設けられた前記カーラを挿入可能な、前記袋体の長手方向に延びる第1孔部と、前記袋体の前記カーラの外周面に設けられた前記給電端子と対向する部位に設けられ、前記給電端子を露出させる形状に形成された第2孔部と、を備える血圧測定装置用カフカバーが提供される。
[0010]
 ここで、カフ構造体とは、流体によって膨張可能な袋状構造体を有するものであり、例えば、引張カフ、押圧カフ及びセンシングカフを含む。また、流体とは、液体及び空気を含む。袋状構造体は、流体により膨張するものであり、流体が空気である場合には空気袋である。
[0011]
 この態様によれば、伸縮可能な、カーラを配置できる長さを有する袋体に、カーラを挿入可能な第1孔部を有する構成とすることで、伸長することで、第1孔部からカーラを挿入可能となるとともに、カーラに装着したときに、カーラの外周面を覆うことができる。このため、カバーは、カーラ及びカフ構造体が汚れることを防止できるとともに、手首とカフ構造体の間に介在するため、血圧測定装置の装着性を向上することができる。
[0012]
 また、袋体は、伸縮可能な構成であることから、カフ構造体が膨張したときに追従して伸長することから、カフ構造体の膨張を阻害することがない。これにより、カバーは、血圧測定装置の血圧の測定精度を低下させることなく、カーラ及びカフを覆うことができる。また、第1孔部の周囲を伸長させることで、袋体内にカーラ及びカフ構造体を配置することが可能であることから、カバーは、容易にカーラ及びカフ構造体に装着することが可能となる。
[0013]
 上記一態様の血圧測定装置用カフカバーにおいて、前記袋体は、前記カーラの外周面に対向する部位で積層される一枚の布材、並びに、前記布材の前記積層された部位及び長手方向の両端に設けられ、前記布材を溶着するための溶着シートを有する血圧測定装置用カフカバーが提供される。
[0014]
 この態様によれば、一枚の布材を溶着によって袋状に構成できることから、製造が容易となる。また、袋体としたときにカーラの外周面側に対向する部位に溶着シートを配置することから、カバーは、カーラの外周面に対向する部位がカーラの内周面に対向する部位よりも柔軟性及び伸縮性を有することになる。このため、溶着シートが設けられたカバーのカーラの外周面側の部位は、形状が保持されることから、カーラにカバーを装着したときに、カーラの短手方向に位置ずれすることを防止できる。加えて、布材のみで形成されたカバーのカーラの内周面側の部位はカーラの外周面側の部位よりも柔軟性及び伸縮性が高いことから、カフ構造体の膨張を阻害することがない。このため、カバーは、容易に製造できるとともに、血圧測定装置の血圧測定精度を低下させることがなく、また、カバーの位置ずれを防止できる。
[0015]
 上記一態様の血圧測定装置用カフカバーにおいて、前記第1孔部及び前記第2孔部は、前記布材の積層される部位に設けられる血圧測定装置用カフカバーが提供される。
[0016]
 この態様によれば、カーラ及びカフ構造体を袋体に配置するために、カーラ及びカフ構造体を挿通する第1孔部が溶着シートによって溶着される布材の積層される部位に設けられることになる。このため、第1孔部が設けられる部位は、二層の布材及び溶着シートによって形成されることから、伸縮性を有したまま強度が向上することが可能となる。このため、カーラ及びカフ構造体を挿入する際に繰り返し伸縮されたとしても、破損することが防止できることから、カバーを繰り返し使用することができる。また、同様に、給電端子を露出させる第2孔部は、溶着シートによって溶着される布材の積層される部位に設けられることになる。このため、第2孔部が設けられる部位は、二層の布材及び溶着シートによって形成されることから、伸縮性を有したまま強度が向上することが可能となる。このため、第2孔部が給電端子に接続されるコネクタ等によって繰り返し外力が印加されても、破損することを防止できる。
[0017]
 上記一態様の血圧測定装置用カフカバーにおいて、前記袋体は、短手方向の幅が、前記カーラの短手方向の幅よりも大きく形成される血圧測定装置用カフカバー提供される。
[0018]
 この態様によれば、カーラ及びカフ構造体にカバーを装着したときに、カバーに遊びが生じることから、カフ構造体が膨張したときの袋体の伸び代を確保できる。これにより、袋体が伸長したときにカフ構造体が膨張する方向と相対する方向にカフ構造体を押圧することを抑制できる。結果、カバーは、カフ構造体の膨張を阻害することなく、カーラ及びカフ構造体を覆うことが可能となる。

発明の効果

[0019]
 本願発明によれば、測定精度を低下させず、カーラ及びカフ構造体を容易に覆うことができる血圧測定装置用カフカバーを提供することができる。

図面の簡単な説明

[0020]
[図1] 図1は、本発明の第1の実施形態に係る血圧測定装置の構成を示す斜視図である。
[図2] 図2は、同血圧測定装置の構成を示す斜視図である。
[図3] 図3は、同血圧測定装置の構成を分解して示す斜視図である。
[図4] 図4は、同血圧測定装置の構成を示す側面図である。
[図5] 図5は、同血圧測定装置を手首に装着した状態を示す説明図である。
[図6] 図6は、同血圧測定装置を手首に装着した状態を示す説明図である。
[図7] 図7は、同血圧測定装置の構成を示すブロック図である。
[図8] 図8は、同血圧測定装置の構成を示す斜視図である。
[図9] 図9は、同血圧測定装置の構成を示す斜視図である。
[図10] 図10は、同血圧測定装置のカーラ及びカフ構造体の構成を分解して示す斜視図である。
[図11] 図11は、同血圧測定装置のカーラ及びカフ構造体の構成を示す断面図である。
[図12] 図12は、同血圧測定装置のカーラ及びカフ構造体の構成を示す断面図である。
[図13] 図13は、同血圧測定装置の引張カフの構成を示す断面図である。
[図14] 図14は、同血圧測定装置の引張カフの構成を示す断面図である。
[図15] 図15は、同血圧測定装置のカーラの構成を示す斜視図である。
[図16] 図16は、同血圧測定装置のカフ構造体の構成を示す平面図である。
[図17] 図17は、同カフ構造体の構成を示す平面図である。
[図18] 図18は、同血圧測定装置の押圧カフの構成を示す平面図である。
[図19] 図19は、同押圧カフの構成を示す断面図である。
[図20] 図20は、同血圧測定装置のセンシングカフの構成を示す平面図である。
[図21] 図21は、同センシングカフの構成を示す断面図である。
[図22] 図22は、同血圧測定装置のカバーの構成を示す平面図である。
[図23] 図23は、同カバーを形成する布材及び溶着シートの構成を示す平面図である。
[図24] 図24は、同布材及び溶着シートの構成を示す断面図である。
[図25] 図25は、同カバーの製造方法の一例を示す平面図である。
[図26] 図26は、同カバーの製造方法の一例を示す断面図である。
[図27] 図27は、同カバーの製造方法の一例を示す流れ図である。
[図28] 図28は、同血圧測定装置の使用の一例を示す流れ図である。
[図29] 図29は、同血圧測定装置を手首に装着する一例を示す斜視図である。
[図30] 図30は、同血圧測定装置を手首に装着する一例を示す斜視図である。
[図31] 図31は、同血圧測定装置を手首に装着する一例を示す斜視図である。
[図32] 図32は、同血圧測定装置が手首に取り付けられた状態を模式的に示す断面図である。

発明を実施するための形態

[0021]
 [第1の実施形態]以下、本発明の第1の実施形態に係るカバー9及びカバー9が用いられる血圧測定装置1の一例について、図1乃至図26を用いて以下例示する。
[0022]
 図1は、本発明の第1の実施形態に係る血圧測定装置1の構成を示す斜視図である。図2は、血圧測定装置1の構成を示す斜視図であって、カバー9を取り外した状態を示す。図3は、血圧測定装置1の構成を分解して示す斜視図である。図4は、血圧測定装置1の構成を示す側面図である。図5は、血圧測定装置1を手首200に装着し、手首200を圧迫している状態を示す説明図である。図6は、血圧測定装置1を手首200に装着し、手首200を圧迫している状態を示す説明図であって、カバー9を取り外した状態を示す。図7は、血圧測定装置1の構成を示すブロック図である。図8は、血圧測定装置1の一部の構成を省略して示す斜視図である。図9は、血圧測定装置1の一部の構成を省略して示す斜視図であって、カバー9を取り外した状態を示す。図10は、血圧測定装置1のカーラ5及びカフ構造体6の構成を示す分解して示す斜視図である。図11は、血圧測定装置1のカーラ5及びカフ構造体6の構成を示す断面図である。図12は、血圧測定装置1のカーラ5及びカフ構造体6の構成を示す断面図である。図13は、血圧測定装置1の引張カフ74の構成を示す断面図である。図14は、血圧測定装置1の引張カフ74の構成を示す断面図である。図15は、血圧測定装置1のカーラ5の構成を示す斜視図である。図16は、血圧測定装置1のカフ構造体6の手首200側の構成示す平面図である。図17は、カフ構造体6のカーラ5の内周面側の構成を示す平面図である。
[0023]
 図18は、血圧測定装置1の押圧カフ71の構成を示す平面図である。図19は、押圧カフ71の構成を図18中XIX-XIX線断面で示す断面図である。図20は、血圧測定装置1のセンシングカフ73の構成を示す平面図である。図21は、血圧測定装置1のセンシングカフ73の構成を図20中XXI-XXI線断面で示す断面図である。図22は、血圧測定装置1のカバー9の構成を示す平面図である。図23は、カバー9を形成する布材131及び溶着シート132の構成を示す平面図である。図24は、図23中XXIV-XXIV線断面で布材131及び溶着シート132の構成を示す断面図である。図25は、カバー9の製造方法の一例として、布材131及び溶着シート132を折り曲げた状態を示す平面図である。図26は、カバー9の製造方法の一例として、図25中XXVI-XXVI線断面で布材131及び溶着シート132を折り曲げた状態を示す断面図である。
[0024]
 血圧測定装置1は、生体に装着する電子血圧測定装置である。本実施形態においては、生体の手首200に装着するウェアラブルデバイスの態様をもつ電子血圧測定装置を用いて説明する。
[0025]
 図1乃至図7に示すように、血圧測定装置1は、装置本体3と、手首に装置本体3を固定するベルト4と、ベルト4及び手首の間に配置されるカーラ5と、押圧カフ71、センシングカフ73及び引張カフ74を有するカフ構造体6と、装置本体3及びカフ構造体6を流体的に接続する流体回路7と、カーラ5に設けられた給電部8と、カーラ5及びカフ構造体6を覆うカバー(血圧測定装置用カフカバー)9と、を備えている。
[0026]
 図1乃至図7に示すように、装置本体3は、例えば、ケース11と、表示部12と、操作部13と、ポンプ14と、流路部15と、開閉弁16と、圧力センサ17と、電力供給部18と、振動モータ19と、制御基板20と、を備えている。装置本体3は、ポンプ14、開閉弁16、圧力センサ17及び制御基板20等によって、カフ構造体6に流体を供給する。
[0027]
 図1乃至図3に示すように、ケース11は、外郭ケース31と、外郭ケース31の手首200側とは反対側(外方側)の開口を覆う風防32と、外郭ケース31の内部の手首200側に設けられた基部33と、外郭ケース31の手首200側を覆う裏カバー35と、裏カバー35の下面に設けられるシール部材36と、を備えている。
[0028]
 外郭ケース31は、円筒状に形成される。外郭ケース31は、外周面の周方向で対称位置にそれぞれ設けられた一対のラグ31aと、2つの一対のラグ31a間にそれぞれ設けられるバネ棒31bと、を備えている。風防32は、例えば、円形状のガラス板である。
[0029]
 基部33は、表示部12、操作部13、ポンプ14、開閉弁16、圧力センサ17、電力供給部18、振動モータ19及び制御基板20を保持する。また、基部33は、例えば、ポンプ14及びカフ構造体6を流体的に連続する流路部15の一部を構成する。
[0030]
 裏カバー35は、中央側が開口する環状に構成される。裏カバー35は、外郭ケース31の手首200側の端部の外周縁側を覆う。このような裏カバー35は、カーラ5と一体に組み合わされることで、中央の開口がカーラ5により覆われ、そしてカーラ5とともに外郭ケース31の手首200側の端部を覆う裏蓋を構成する。具体的には、裏カバー35は、4つの第1締結部材35aによってカーラ5に固定されるとともに、4つの第2締結部材35bによって外郭ケース31の手首200側の端部に固定される。裏カバー35は、底部に設けられ、カーラ5に固定される第1締結部材35aを挿通する4つの孔部35cと、外周部の4箇所が径方向に突出し、この突出した部位に設けられた外郭ケース31に固定される第2締結部材35bを挿通する4つの孔部35dと、を有する。
[0031]
 第1締結部材35a及び第2締結部材35bは、螺子、ボルト、ビス、リベット等の二つの部品を機械的に締結する部材である。本実施形態において、第1締結部材35a及び第2締結部材35bは、ネジである。
[0032]
 シール部材36は、裏カバー35のカーラ5と接触する領域の形状に形成された、例えば両面テープである。シール部材36は、カーラ5及び裏カバー35の間に存することで、カーラ5及び裏カバー35間をシールする。
[0033]
 表示部12は、外郭ケース31の基部33上であって、且つ、風防32の直下に配置される。図7に示すように、表示部12は、電気的に制御基板20に接続される。表示部12は、例えば、液晶ディスプレイ又は有機エレクトロルミネッセンスディスプレイである。表示部12は、日時や最高血圧及び最低血圧などの血圧値や心拍数等の測定結果を含む各種情報を表示する。
[0034]
 操作部13は、使用者からの指令を入力可能に構成される。例えば、操作部13は、図1及び図7に示すように、ケース11に設けられた複数の釦41と、釦41の操作を検出するセンサ42と、表示部12又は風防32に設けられたタッチパネル43と、を備える。操作部13は、使用者が操作することで、指令を電気信号に変換する。センサ42及びタッチパネル43は、電気的に制御基板20に接続され、電気信号を制御基板20へ出力する。
[0035]
 複数の釦41は、例えば3つ設けられる。釦41は、基部33に支持されるとともに、外郭ケース31の外周面から突出する。複数の釦41及び複数のセンサ42は、基部33に支持される。タッチパネル43は、例えば、風防32に一体に設けられる。
[0036]
 ポンプ14は、例えば圧電ポンプである。ポンプ14は、空気を圧縮し、流路部15を介して圧縮空気をカフ構造体6に供給する。ポンプ14は、電気的に制御基板20に接続される。
[0037]
 流路部15は、図7に示すように、ポンプ14から押圧カフ71及び引張カフ74へつながる流路、及び、ポンプ14からセンシングカフ73へつながる流路を構成する。また、流路部15は、押圧カフ71及び引張カフ74から大気へつながる流路、及び、センシングカフ73から大気へつながる流路を構成する。流路部15は、基部33等に設けられた中空部、溝、流路タンク及びチューブ等により構成された空気の流路である。
[0038]
 開閉弁16は、流路部15の一部を開閉する。開閉弁16は、複数、具体例として、図7に示すように、4つ設けられ、各開閉弁16の開閉の組み合わせによりポンプ14から押圧カフ71及び引張カフ74へつながる流路、ポンプ14からセンシングカフ73へつながる流路、押圧カフ71及び引張カフ74から大気へつながる流路、及び、センシングカフ73から大気へつながる流路を選択的に開閉する。具体例として、4つの開閉弁16は、第1開閉弁16A、第2開閉弁16B、第3開閉弁16C及び第4開閉弁16Dにより構成される。第1開閉弁16Aは、ポンプ14とセンシングカフ73とを接続する流路を開閉する。第2開閉弁16Bは、ポンプ14と引張カフ74とを接続する流路を開閉する。第2開閉弁16B及び第3開閉弁16Cは、ポンプ14と押圧カフ71とを接続する流路を開閉する。第2開閉弁16B、第3開閉弁16C及び第4開閉弁16Dは、ポンプ14及び大気を接続する流路を開閉する。
[0039]
 圧力センサ17は、少なくともセンシングカフ73の圧力を検出する。圧力センサ17は、例えば、第1圧力センサ17A及び第2圧力センサ17Bを備える。圧力センサ17は、検出した圧力を電気信号に変換し、制御基板20へ出力する。例えば、第1圧力センサ17A及び第2圧力センサ17Bは、流路部15の第1圧力センサ17A及びセンシングカフ73を接続する流路に設けられる。この流路は押圧カフ71、センシングカフ73及び引張カフ74とポンプ14とが、各開閉弁の開閉によって連続することから、これら流路内の圧力がポンプ14のつながる押圧カフ71、センシングカフ73及び引張カフ74の内部空間の圧力となる。
[0040]
 具体例として圧力センサ17は、第1開閉弁16Aが開であり、そして、第2開閉弁16Bを閉であるときにセンシングカフ73の圧力、換言すると、ポンプ14及びセンシングカフ73を接続する流路部15の圧力を検出する。また、圧力センサ17は、第1開閉弁16A及び第2開閉弁16Bが開であり、そして、第3開閉弁16Cが閉であるときに、センシングカフ73及び引張カフ74の圧力、換言すると、ポンプ14、センシングカフ73及び引張カフ74を接続する流路部15の圧力を検出する。さらに、圧力センサ17は、第1開閉弁16A、第2開閉弁16B及び第3開閉弁16Cが開であり、そして、第4開閉弁16Dが開又は閉であるときに、押圧カフ71、センシングカフ73及び引張カフ74の圧力、換言すると、ポンプ14、押圧カフ71、センシングカフ73及び引張カフ74を接続する流路部15の圧力を検出する。
[0041]
 電力供給部18は、例えば、リチウムイオンバッテリ等の二次電池である。電力供給部18は、図7に示すように、制御基板20に電気的に接続される。電力供給部18は、制御基板20に電力を供給する。
[0042]
 図7に示すように、制御基板20は、例えば、基板51と、加速度センサ52と、通信部53と、記憶部54と、制御部55と、を備えている。制御基板20は、加速度センサ52、通信部53、記憶部54及び制御部55が基板51に実装されることで構成される。
[0043]
 基板51は、ケース11の基部33にビス等によって固定される。
[0044]
 加速度センサ52は、例えば、3軸加速度センサである。加速度センサ52は、装置本体3の互いに直交する3方向の加速度を表す加速度信号を制御部55に出力する。例えば、加速度センサ52は、検出された加速度から血圧測定装置1を装着した生体の活動量を測定するために用いられる。
[0045]
 通信部53は、外部の装置と無線又は有線によって情報を送受信可能に構成される。通信部53は、例えば、制御部55によって制御された情報や測定された血圧値及び脈拍等の情報を、ネットワークを介して外部の装置へ送信し、また、外部の装置からネットワークを介してソフトウェア更新用のプログラム等を受信して制御部に送る。
[0046]
 本実施形態において、ネットワークは、例えばインターネットであるが、これに限定されず、病院内に設けられたLAN(Local Area Network)等のネットワークであってもよく、また、USB等の所定の規格の端子を有するケーブルなどを用いた外部の装置との直接的な通信であってもよい。このため、通信部53は、無線アンテナ及びマイクロUSBコネクタ等の複数を含む構成であってもよい。
[0047]
 記憶部54は、血圧測定装置1全体及び流体回路7を制御するためのプログラムデータ、血圧測定装置1の各種機能を設定するための設定データ、圧力センサ17で測定された圧力から血圧値や脈拍を算出するための算出データ等を予め記憶する。また、記憶部54は、測定された血圧値や脈拍等の情報を記憶する。
[0048]
 制御部55は、単数又は複数のCPUにより構成され、血圧測定装置1全体の動作、及び、流体回路7の動作を制御する。制御部55は、表示部12、操作部13、ポンプ14、各開閉弁16及び各圧力センサ17に電気的に接続されるとともに、電力を供給する。また、制御部55は、操作部13及び圧力センサ17が出力する電気信号に基づいて、表示部12、ポンプ14及び開閉弁16の動作を制御する。
[0049]
 例えば、制御部55は、図7に示すように、血圧測定装置1全体の動作を制御するメインCPU(Central Processing Unit)56及び流体回路7の動作を制御するサブCPU57を有する。例えば、メインCPU56は、圧力センサ17が出力する電気信号から、最高血圧及び最低血圧などの血圧値や心拍数などの測定結果を求め、この測定結果に対応した画像信号を表示部12へ出力する。
[0050]
 例えば、サブCPU57は、操作部13から血圧を測定する指令が入力されると、ポンプ14及び開閉弁16を駆動して押圧カフ71及びセンシングカフ73に圧縮空気を送る。また、サブCPU57は、圧力センサ17が出力する電気信号に基づいて、ポンプ14の駆動及び停止、並びに、開閉弁16の開閉を制御する。サブCPU57は、ポンプ14及び開閉弁16を制御することで、圧縮空気を押圧カフ71及びセンシングカフ73に選択的に送るとともに、押圧カフ71及びセンシングカフ73を選択的に減圧する。
[0051]
 図1乃至図6に示すように、ベルト4は、一方の一対のラグ31a及びバネ棒31bに設けられた第1ベルト61と、他方の一対のラグ31a及びバネ棒31bに設けられた第2ベルト62と、を備える。ベルト4は、カーラ5を介して手首200に巻き付けられる。
[0052]
 第1ベルト61は、所謂親と呼ばれ、第2ベルト62と連結可能な帯状に構成される。第1ベルト61は、図1乃至図3に示すように、ベルト部61a及び尾錠61bを有する。ベルト部61aは、帯状に構成される。ベルト部61aは、弾性変形可能な樹脂材料で形成される。また、ベルト部61aは、可撓性を有するとともに、ベルト部61aの長手方向の伸縮が抑制されるシート状のインサート部材を内部に有する。ベルト部61aは、一方の端部に形成され、ベルト部61aの長手方向に直交する第1孔部61c及び他方の端部に形成され、第1ベルト61の長手方向に直交する第2孔部61dを有する。
[0053]
 図5、図6及び図8に示すように、第1孔部61cは、ベルト部61aの端部に設けられる。第1孔部61cは、バネ棒31bを挿入可能、且つ、バネ棒31bに関して第1ベルト61が回転可能な内径を有する。即ち、第1ベルト61は、一対のラグ31aの間であって、且つ、バネ棒31bに第1孔部61cが配置されることで、外郭ケース31に回転可能に保持される。
[0054]
 図1及び図3に示すように、第2孔部61dは、ベルト部61aの先端に設けられる。第2孔部61dは、尾錠61bが取り付けられる。
[0055]
 図1及び図3に示すように、尾錠61bは、矩形枠状の枠状体61eと、枠状体61eに回転可能に取り付けられたつく棒61fと、を有する。枠状体61eは、つく棒61fが取り付けられた一辺が第2孔部61dに挿入され、ベルト部61aに関して回転可能に取り付けられる。
[0056]
 第2ベルト62は、所謂剣先と呼ばれ、枠状体61eに挿入可能な幅を有する帯状に構成される。第2ベルト62は、弾性変形可能な樹脂材料で形成される。また、第2ベルト62は、可撓性を有するとともに、第2ベルト62の長手方向の伸縮が抑制されるシート状のインサート部材を内部に有する。
[0057]
 また、第2ベルト62は、図1及び図2に示すように、つく棒61fが挿入される小孔62aを複数有する。また、第2ベルト62は、一方の端部に設けられ、第2ベルト62の長手方向に直交する第3孔部62bを有する。第3孔部62bは、バネ棒31bを挿入可能、且つ、バネ棒31bに関して第2ベルト62が回転可能な内径を有する。即ち、第2ベルト62は、一対のラグ31aの間であって、且つ、バネ棒31bに第3孔部62bが配置されることで、外郭ケース31に回転可能に保持される。
[0058]
 このようなベルト4は、第2ベルト62が枠状体61eに挿入され、小孔62aにつく棒61fが挿入されることで、第1ベルト61及び第2ベルト62が一体に接続され、外郭ケース31とともに、手首200の周方向に倣った環状となる。ベルト4は、手首200の周方向に倣った環状となることで、カーラ5を押圧し、カーラ5を血圧測定装置1の装着者の手首の周方向に倣うように、弾性変形させる。
[0059]
 カーラ5は、図1乃至図3及び図6に示すように、手首200の周方向に倣って湾曲する帯状に構成される。カーラ5は、一端と他端が離間して形成される。カーラ5は、例えば、一端側の外面が装置本体3の裏カバー35に固定される。カーラ5は、一端及び他端が裏カバー35よりも手首200の一方の側方側に突出した位置に配置される。これにより、カーラ5は、血圧測定装置1を手首200に装着したときに、一端及び他端が手首200の側方に配置される。また、カーラ5は、所定の距離だけ離間して一端及び他端が隣接する。カーラ5は、例えば、樹脂材料で形成される。具体例として、カーラ5は、ポリプロピレンによって厚さが1mm程度に形成される。
[0060]
 具体例として、図1乃至図3及び図6に示すように、カーラ5は、手首の周方向に倣って湾曲する帯状に構成される。また、カーラ5は、一端側の手首200の手の甲側に対向する位置に設けられ、裏カバー35とともに裏蓋を構成する円板状のカバー部5a、カバー部5aの周囲に設けられ、及び、外郭ケース31及び裏カバー35を固定する第2締結部材35bを移動可能な逃げ部5bを有する。カーラ5は、例えば、カバー部5a及びその隣接する部位が平板状に形成されるとともに、カバー部5aよりも一端側及び他端側が所定の曲率で湾曲して形成される。そして、カーラ5は、カバー部5aから一端までの長さが、カバー部5aから他端までの長さよりも短く形成される。具体例として、カーラ5は、カバー部5aから一端までの短手側が、手首の手の甲側に配置され、そして、カバー部5aから他端までの長手側が、手首の手の甲側から一方の側方を通って手首200の手の平側まで延びる。
[0061]
 また、図15に示すように、カーラ5は、一端及び他端が近接したときに、一端側の内周面側に他端が位置する形状に形成される。具体例として、カーラ5の手首200の幅方向の幅は、カーラ5の手首200の手の平側よりもカーラ5の手首200の手の甲側が大きく設定される。そして、カーラ5は、手首200の手の甲側の一端の曲率半径が手首200の手の平側の他端の曲率半径よりも大きく設定される。このような構成により、カーラ5は、カーラ5の両端側が当接すると、一端よりも他端がカーラ5の内方に配置される。また、カーラ5は、カバー部5aの一部、及び、カバー部5aから一端側の外面、さらに言えば、カバー部5aから延びる短手側の外面に、カバー部5aに隣接して設けられた窪み5cが設けられる。
[0062]
 カバー部5aは、インサートされた補強用のインサート部材5dを含む。カバー部5aは、固定された裏カバー35を介して外郭ケース31の手首200側に固定される。カバー部5aは、裏カバー35の4つの孔部35cと対向する位置に設けられ、裏カバー35を固定する第1締結部材35aが螺合される螺子孔5e、及び、カフ構造体6を装置本体3に接続するための3つ孔部5fを有する。
[0063]
 逃げ部5bは、裏カバー35側から外郭ケース31に裏カバー35を第2締結部材35bにより固定するときに、第2締結部材35bがカーラ5に干渉せずに第2締結部材35bを裏カバー35に配置するため及び第2締結部材35bを回転させる工具を配置するための逃げである。
[0064]
 3つの孔部5fは、押圧カフ71の後述する接続部84を挿入可能な内径に形成された第1孔部5f1、センシングカフ73の後述する接続部93を挿入可能な内径に形成された第2孔部5f2、及び、引張カフ74の後述する接続部103を挿入可能な内径に形成された第3孔部5f3である。本実施形態において、第2孔部5f2は、第1孔部5f1及び第3孔部5f3よりも、カバー部5a内のカーラ5の手の平側の他端側に配置される。
[0065]
 このようなカーラ5は、一端及び他端がベルト4の第2ベルト62と対向する向きで外郭ケース31に固定される。また、カーラ5は、少なくとも、手首200の手の平側と対向する位置が、手首200の手の平側に沿って周方向に沿って湾曲することで、手首200の手の平側と対向するカフ構造体6を、手首200の手の平側の形状に倣って湾曲させた状態で保持する。
[0066]
 また、カーラ5は、可撓性及び形状保持性を有する硬さを有する。ここで、可撓性とは、カーラ5にベルト4の外力が印加されたときに径方向に形状が変形することをいう。例えば、可撓性とは、ベルト4によってカーラ5が押圧されたときに、手首に近接するか、手首の形状に沿うか、又は、手首の形状に倣うように側面視の形状が変形することをいう。また、形状保持性とは、外力が印加されないときに、カーラ5が予め賦形された形状を維持できることをいう。例えば、形状保持性とは、本実施形態においてはカーラ5の形状が手首の周方向に沿って湾曲する形状を維持できることである。
[0067]
 カーラ5は、内周面にカフ構造体6が配置され、そして、カーラ5の内周面形状に沿ってカフ構造体6を保持する。具体例として、カーラ5は、押圧カフ71及び引張カフ74が内周面に配置され、カーラ5並びに押圧カフ71及び引張カフ74との間に設けられる接合層75により、カフ構造体6が固定されることで、カフ構造体6を保持する。本実施形態においては、接合層75は、接着剤や両面テープである。
[0068]
 図2、図3、図16及び図17に示すように、カフ構造体6は、押圧カフ71と、背板72と、センシングカフ73と、引張カフ74と、を備えている。また、カフ構造体6は、各構成同士、及び、カーラ5とカフ71、74を接合する接合層75を備えている。カフ構造体6は、カーラ5に固定される。カフ構造体6は、押圧カフ71、背板72及びセンシングカフ73が積層してカーラ5に配置され、引張カフ74が押圧カフ71、背板72及びセンシングカフ73と離間してカーラ5に配置される。
[0069]
 具体例として、カフ構造体6は、図6に示すように、カーラ5の手首200の手の平側の内周面に、カーラ5の内周面から手首200側に向かって、押圧カフ71、背板72及びセンシングカフ73の順に積層して固定される。また、カフ構造体6は、カーラ5の手首200の手の甲側の内周面に引張カフ74が配置される。カフ構造体6の各部材は、積層方向に隣接する部材に接合層75によって固定される。
[0070]
 押圧カフ71は、流路部15を介してポンプ14に流体的に接続される。押圧カフ71は、膨張することで背板72及びセンシングカフ73を手首200側に押圧する。押圧カフ71は、図11、図12、図16乃至図19に示すように、複数の、例えば二層の空気袋81と、カーラ5と対向する空気袋81に設けられた被接合部82と、空気袋81と連通する流路体83と、流路体83の先端に設けられた接続部84と、を含む。このような押圧カフ71は、複数のシート部材86を一体に溶着することで構成される。
[0071]
 ここで、空気袋81とは、袋状構造体であり、本実施形態においては血圧測定装置1がポンプ14により空気を用いる構成であることから、空気袋を用いて説明するが、空気以外の流体を用いる場合には袋状構造体は、当該流体により膨張する流体袋であればよい。複数の空気袋81は、積層され、積層方向に流体的に連通する。
[0072]
 空気袋81は、一方向に長い矩形状の袋形状に形成される。また、空気袋81は、短手方向の幅が、カーラ5の短手方向の幅と同じ幅に設定される。空気袋81は、例えば、二枚のシート部材86を組み合わせ、図11、図12、図16乃至図19に溶着部81aを示すように、一方向に長い矩形枠状に熱により溶着することで構成される。また、二層の空気袋81は、二つの空気袋81を熱により溶着して一体に組み合わせるか、又は、隣り合う空気袋81の対向するシート部材86同士を溶着したあとに空気袋81を溶着して形成することで構成される。具体例として、二層の空気袋81は、互いに対向するシート部材86に設けられた開口によって流体的に連続する。また、二層の空気袋81は、対向するシート部材86同士を外周縁に位置する溶着部81aよりも小さい四辺枠状にブリッジ溶着し、このブリッジ溶着部(接合部)81bで複数の開口を囲うことで、隣り合う空気袋81を一体に形成し、そして、ブリッジ溶着部81bの内側で流体的に連続させる。
[0073]
 被接合部82は、カーラ5と隣接して配置される空気袋81の縁部の少なくとも一部に、単数又は複数設けられる。被接合部82は、空気袋81を構成するシート部材86の一部によって形成される。
[0074]
 本実施形態においては、被接合部82は、図11、図12、図16乃至図19示すように、空気袋81の短手方向の縁部のそれぞれに一つずつ設けられる例を用いて説明する。なお、例えば、被接合部82は、スリットにより空気袋81の長手方向に分割されていてもよく、また、空気袋81の長手方向に複数設けられていてもよい。被接合部82は、押圧カフ71がカーラ5の内周面に配置されたときに、少なくとも、カーラ5の外周面に接合される。また、例えば、二つの被接合部82は、積層され、そして溶着される。
[0075]
 なお、二つの被接合部82は、例えば、空気袋81の短手方向の長さが異なる長さに設定される。この例においては、二つの被接合部82は、カーラ5の短手方向の一端側において積層されて溶着される。なお、二つの被接合部82は、先端がカーラ5の外周面に配置可能であれば、その長さは適宜設定可能であり、積層可能であってもなくてもよいが、積層可能な長さに設定される場合には、先端がカーラ5の外周面の外縁よりも外方に延設されない長さが好ましい。
[0076]
 流路体83は、図10、図16乃至図19に示すように、一つの空気袋81、例えば、カーラ5に隣接する空気袋81の長手方向の一方の縁部の一部に一体に設けられる。具体例として、流路体83は、空気袋81の装置本体3に近い端部に設けられる。また、流路体83は、空気袋81の短手方向の幅よりも小さい幅で一方向に長い形状に形成され、先端が円形状に形成される。流路体83は、先端に接続部84を有する。流路体83は、接続部84を介して流路部15に接続され、装置本体3の流路部15と空気袋81との間の流路を構成する。
[0077]
 流路体83は、二枚のシート部材86に接続部84を配置した状態で、シート部材86の空気袋81を構成する領域に隣接するシート部材86の一部を一方向に長い枠状に熱により溶着することで構成される。このような流路体83は、カーラ5の内周面及び引張カフ74の間に配置され、先端がカーラ5のカバー部5aが設けられた領域の手首200側の主面であって、且つ、第1孔部5f1と対向する位置に配置される。また、流路体83の溶着部83aを除く幅は、例えば、3.8mmに形成される。
[0078]
 なお、流路体83が設けられる空気袋81は、二枚のシート部材86を矩形枠状に溶着する溶着部81aの一部を非溶着とし、流路体83を構成する溶着部83aと連続する構成とすることで、空気袋81が流路体83に流体的に連続する。
[0079]
 接続部84は、例えばニップルである。接続部84は、流路体83の先端に設けられる。接続部84の先端は、流路体83を構成する二枚のシート部材86のうち、カーラ5と対向するシート部材86から露出する。接続部84は、カバー部5aの第1孔部5f1に挿通され、流路部15に接続される。
[0080]
 具体例として、押圧カフ71は、図11、図12及び図32に示すように、手首200側から、第1シート部材86aと、第1シート部材86aと一層目の空気袋81を構成する第2シート部材86bと、第2シート部材86bと一体に接合されるとともに、被接合部82を構成する第3シート部材86cと、第3シート部材86cと二層目の空気袋81及び流路体83を構成する第4シート部材86dと、を備える。なお、押圧カフ71は、隣り合うシート部材86が熱による溶着により接合されることで一体に構成される。
[0081]
 第1シート部材86a及び第2シート部材86bは、空気袋81と同様の矩形状に構成され、四辺の周縁部が溶着されることで空気袋81を構成する。第2シート部材86b及び第3シート部材86cは、対向して配置され、それぞれ、二つの空気袋81を流体的に連続させる複数の開口86b1、86c1を有する。また、第2シート部材86b及び第3シート部材86cは、複数の開口86b1、86c1の周囲を、空気袋81を溶着した四辺よりも小さい四辺枠状に熱により溶着されることで、一体に接合される。
[0082]
 第3シート部材86cは、例えば、空気袋81、被接合部82及び流路体83を構成可能な形状に構成される。第4シート部材86dは、例えば、空気袋81及び流路体83を構成可能な形状に構成される。また、第4シート部材86dは、例えば、接続部84の先端を挿入可能な孔部86d1を有する。
[0083]
 第3シート部材86c及び第4シート部材86dは、対向して配置され、空気袋81及び流路体83が流体的に連続するように、空気袋81及び流路体83の周縁形状に沿って熱により溶着され、所定の形状に裁断されることで空気袋81、被接合部82及び流路体83を構成する。
[0084]
 第4シート部材86dの孔部86d1に接続部84が配置され、孔部86d1の周囲が接続部84と熱により溶着される。さらに、第4シート部材86dはカーラ5の内周面に、第3シート部材86cの被接合部82はカーラ5の外周面に、それぞれ接合層75を介して接合される。
[0085]
 背板72は、図11、図12及び図32に示すように、接合層75により押圧カフ71の第1シート部材86aの外面に貼付される。背板72は、樹脂材料で板状に形成される。背板72は、例えば、ポリプロピレンからなり、厚さが1mm程度の板状に形成される。背板72は、形状追従性を有する。
[0086]
 ここで、形状追従性とは、配置される手首200の被接触箇所の形状を倣うように背板72が変形可能な機能をいい、手首200の被接触箇所とは、背板72が対向する手首200の領域をいう。ここでの接触とは、直接的な接触及びセンシングカフ73を介した間接的な接触の双方を含む。
[0087]
 例えば、図12に示すように、背板72は、両主面に長手方向に対して直交する方向に延びる複数の溝72aを有する。複数の溝72aは、背板72の厚さ方向においてそれぞれ対向する。また、複数の溝72aは、背板72の長手方向に等間隔に配置される。
[0088]
 背板72は、複数の溝72aを有する部位が溝72aを有さない部位に比べて薄肉となることで、複数の溝72aを有する部位が変形しやすいことから、手首200の形状に倣って変形し、手首の周方向に延在する形状追従性を有する。背板72は、手首200の手の平側を覆う長さに形成される。背板72は、手首200の形状に沿った状態で、押圧カフ71からの押圧力をセンシングカフ73の背板72側の主面に伝達する。
[0089]
 センシングカフ73は、流路部15を介してポンプ14に流体的に接続される。センシングカフ73は、背板72の手首200側の主面に固定される。センシングカフ73は、図6及び図32に示すように、手首200の動脈210が存する領域に直接接触する。ここで、動脈210とは、橈骨動脈及び尺骨動脈である。センシングカフ73は、背板72の長手方向及び幅方向で、背板72と同一形状か、又は、背板72よりも小さい形状に形成される。センシングカフ73は、膨張することで手首200の手の平側の動脈210が存する領域を圧迫する。センシングカフ73は、膨張した押圧カフ71により、背板72を介して手首200側に押圧される。
[0090]
 具体例として、センシングカフ73は、図11、図12、図16、図17、図20、図21に示すように、一つの空気袋91と、空気袋91と連通する流路体92と、流路体92の先端に設けられた接続部93と、を含む。センシングカフ73は、空気袋91の一方の主面が背板72に固定される。例えば、センシングカフ73は、背板72の手首200側の主面に接合層75により接合される。このようなセンシングカフ73は、二枚のシート部材96を一体に溶着することで構成される。
[0091]
 ここで、空気袋91とは、袋状構造体であり、本実施形態においては血圧測定装置1がポンプ14により空気を用いる構成であることから、空気袋を用いて説明するが、空気以外の流体を用いる場合には、袋状構造体は液体袋等であってもよい。
[0092]
 空気袋91は、一方向に長い矩形状に構成される。空気袋91は、例えば、一方向に長い二枚のシート部材96を組み合わせ、図11、図12、図16、図17、図20、図21に溶着部91aを示すように、一方向に長い矩形枠状に熱により溶着することで構成される。また、空気袋91は、例えば、空気袋91を背板72に接合層75を用いて接合するための面積を確保するために、接合代91bを有する。接合代91bは、例えば、背板72に対向するシート部材96により形成される。
[0093]
 流路体92は、空気袋91の長手方向の一方の縁部の一部に一体に設けられる。具体例として、流路体92は、空気袋91の装置本体3に近い端部に設けられる。また、流路体92は、空気袋91の短手方向の幅よりも小さい幅で一方向に長い形状に形成され、先端が円形状に形成される。流路体92は、先端に接続部93を有する。流路体92は、先端に、接続部93を有する。流路体92は、接続部93を介して流路部15に接続され、装置本体3の流路部15と空気袋91との間の流路を構成する。
[0094]
 流路体92は、二枚のシート部材96に接続部93を配置した状態で、シート部材96の空気袋91を構成する領域に隣接するシート部材96の一部を一方向に長い枠状に熱により溶着することで構成される。なお、空気袋91は、二枚のシート部材96を矩形枠状に溶着する溶着部91aの一部を非溶着とし、流路体92を構成する溶着部92aと連続する構成とすることで、空気袋91及び流路体92を流体的に連続する。このような流路体92は、カーラ5の内周面及び引張カフ74の間に配置され、先端がカーラ5のカバー部5aが設けられた領域の手首200側の主面であって、且つ、第2孔部5f2と対向する位置に配置される。また、流路体92の溶着部92aを除く幅は、例えば、3.8mmに形成される。
[0095]
 接続部93は、例えばニップルである。接続部93は、流路体92の先端に設けられる。また、接続部93の先端は、流路体92を構成する二枚のシート部材96のうち、カーラ5及び背板72と対向するシート部材96から外部に露出する。接続部93は、カバー部5aの第2孔部5f2に挿通され、流路部15に接続される。
[0096]
 具体例として、センシングカフ73は、図11及び図12に示すように、手首200側から第5シート部材96a及び第6シート部材96bを備える。なお、センシングカフ73は、隣り合うシート部材96が熱による溶着により接合されることで構成される。
[0097]
 例えば、第5シート部材96a及び第6シート部材96bは、空気袋91、接合代91b及び流路体92を構成可能な形状に構成される。第5シート部材96a及び第6シート部材96bは対向して配置され、空気袋91及び流路体92が流体的に連続するように、空気袋91及び流路体92の周縁形状に沿って熱により溶着され、所定の形状に裁断されることで空気袋91及び流路体92が構成される。
[0098]
 また、第6シート部材96bは、例えば、接続部93の先端を挿入可能な孔部96b1を有する。孔部96b1に接続部93が配置され、孔部96b1の周囲が接続部93と熱により溶着される。第6シート部材96bは、背板72の内周面に、接合層75を介して接合される。
[0099]
 引張カフ74は、流路部15を介してポンプ14に流体的に接続される。引張カフ74は、膨張することで手首200から離間するようにカーラ5を押圧することで、ベルト4及びカーラ5を手首200の手の甲側に引っ張る。引張カフ74は、複数の、例えば六層の空気袋101と、カーラ5と対向する空気袋101に設けられた被接合部102と、カーラ5と対向する空気袋101に設けられた接続部103と、少なくともカーラ5と対向する空気袋101に設けられた切欠部104と、を含む。このような引張カフ74は、複数のシート部材106を一体に溶着することで構成される。また、引張カフ74は、流路体83、92が設けられた領域、及び、カバー部5aを含むカーラ5の手首200の手の甲側に固定される。即ち、カーラ5の手首200の手の甲側及び引張カフ74の間に、押圧カフ71の流路体83及びセンシングカフ73の流路体92が配置される。
[0100]
 また、引張カフ74は、膨張方向、本実施形態においては、カーラ5及び手首200の対向する方向で、膨張時の厚さが、押圧カフ71の膨張方向における膨張時の厚さ、及び、センシングカフ73の膨張方向における膨張時の厚さよりも厚く構成される。即ち、引張カフ74の空気袋101は、押圧カフ71の空気袋81及びセンシングカフ73の空気袋91よりも多い層構造を有し、カーラ5から手首200に向かって膨張したときの厚さが押圧カフ71及びセンシングカフ73よりも厚い。
[0101]
 本実施形態において、六層の空気袋101を含む引張カフ74は、一つの空気袋101により構成される第1外層111、第1外層111に熱により溶着して一体に組み合わされた二層の空気袋101により構成される第1中間層112、第1中間層112に熱により溶着して一体に組み合わされた二層の空気袋101により構成される第2中間層113、及び、第2中間層113に熱により溶着して一体に組み合わされた一つの空気袋101により構成される第2外層114を備える。
[0102]
 ここで、空気袋101とは、袋状構造体であり、本実施形態においては血圧測定装置1がポンプ14により空気を用いる構成であることから、空気袋を用いて説明するが、空気以外の流体を用いる場合には、袋状構造体は当該流体により膨張する流体袋であればよい。複数の空気袋101は、積層され、積層方向に流体的に連通する。
[0103]
 空気袋101は、一方向に長い矩形状の袋形状に形成される。また、空気袋101は、短手方向の幅が、カーラ5の短手方向の幅と同じ幅に設定される。空気袋101は、例えば、二枚のシート部材106を組み合わせ、図13、図14、図16及び図17に溶着部101aを示すように、一方向に長い矩形枠状に熱により溶着することで構成される。六層の空気袋101は、互いに対向するシート部材106に設けられた開口によって流体的に連続する。
[0104]
 また、六層の空気袋101は、第1外層111及び第1中間層112、第1中間層112及び第2中間層113、並びに、第2中間層113及び第2外層114がそれぞれ対向するシート部材106同士を外周縁に位置する溶着部81aよりも小さい四辺枠状にブリッジ溶着し、このブリッジ溶着部(接合部)101bで複数の開口を囲うことで、隣り合う空気袋101を一体に形成し、そして、溶着部101bの内側で流体的に連続させる。
[0105]
 第1外層111は、手首200側に配置される一つの空気袋101により形成される。第1外層111は、六層の空気袋101のうち、手首200側から第一層の空気袋101を構成する。
[0106]
 第1中間層112は、第1外層111に積層される。第1中間層112は、二層の空気袋101により形成される。第1中間層112は、六層の空気袋101のうち、手首200側から第二層及び第三層の空気袋101を構成する。第1中間層112は、二層の空気袋101が外周縁で一体に溶着されることで構成される。換言すると、第1中間層112は、4枚のシート部材106を空気袋101の外周縁形状で一体に溶着することで形成される。
[0107]
 第2中間層113は、第1中間層112に積層される。第2中間層113は、二層の空気袋101により形成される。第2中間層113は、六層の空気袋101のうち、手首200側から第四層及び第五層の空気袋101を構成する。第2中間層113は、二層の空気袋101が外周縁で一体に溶着されることで構成される。換言すると、第2中間層113は、4枚のシート部材106を空気袋101の外周縁形状で一体に溶着することで形成される。
[0108]
 第2外層114は、カーラ5側に配置される一つの空気袋101により形成される。第2外層114は、六層の空気袋101のうち、手首200側から第六層の空気袋101を構成する。
[0109]
 被接合部102は、カーラ5と隣接して配置される空気袋(第六層の空気袋)101の縁部の少なくとも一部に、単数又は複数設けられる。被接合部102は、空気袋101を構成するシート部材106の一部によって形成される。
[0110]
 本実施形態においては、被接合部102は、空気袋101の短手方向の縁部のそれぞれに、空気袋101の長手方向で二つずつ設けられる例を用いて説明する。なお、例えば、被接合部102は、カーラ5のカバー部5aと対向する位置を避けて空気袋101に設けられる。また、例えば、被接合部102は、カーラ5に設けられた給電部8の後述する給電端子8bと対向する部位に、給電端子8bを外部に露出させるための逃げ部102aを有する。逃げ部102aは、例えば、給電端子8bを外部に露出可能な開口であり、一例として円形状である。
[0111]
 被接合部102は、引張カフ74がカーラ5の内周面に配置されたときに、少なくとも、カーラ5の外周面に接合される。また、空気袋101の短手方向で同じ位置に配置される被接合部102は、積層され、そして溶着される。
[0112]
 なお、二つの被接合部102は、例えば、空気袋101の短手方向の長さが異なる長さに設定される。この例においては、二つの被接合部102は、カーラ5の短手方向の一端側において積層されて溶着される。なお、二つの被接合部102は、先端がカーラ5の外周面に配置可能であれば、その長さは適宜設定可能であり、積層可能であってもなくてもよいが、積層可能な長さに設定される場合には、先端がカーラ5の外周面の外縁よりも外方に延設されない長さが好ましい。
[0113]
 接続部103は、例えばニップルである。接続部103は、カーラ5と隣接して配置される空気袋101の長手方向で中央側であって、且つ、カバー部5aの第3孔部5f3と対向する位置に設けられる。接続部103の先端は、空気袋101を構成する二枚のシート部材106のうち、カーラ5と対向するシート部材106から露出する。接続部103は、カバー部5aの第3孔部5f3に挿通され、流路部15に接続される。
[0114]
 切欠部104は、カーラ5に設けられた逃げ部5bと対向する位置に設けられる。切欠部104は、第2外層114を形成する第六層の空気袋101に設けられる。
[0115]
 具体例として、引張カフ74は、図13及び図14に示すように、手首200側から、第7シート部材106aと、第8シート部材106bと、第9シート部材106cと、第10シート部材106dと、第11シート部材106eと、第12シート部材106fと、第13シート部材106gと、第14シート部材106hと、第15シート部材106iと、第16シート部材106jと、第17シート部材106kと、第18シート部材106lと、を備えている。なお、引張カフ74は、隣り合うシート部材106が熱による溶着により接合されることで一体に構成される。
[0116]
 第7シート部材106a乃至第18シート部材106lは、空気袋101と同様の矩形状に構成される。第7シート部材106a及び第8シート部材106bは、空気袋101の四辺の周縁部形状に沿って熱により溶着されることで、手首200側から一層目(第一層)の空気袋101を構成する。即ち、第7シート部材106a及び第8シート部材106bは、第1外層111を構成する。
[0117]
 第8シート部材106b及び第9シート部材106cは、対向して配置され、それぞれ、二つの空気袋101を流体的に連続させる複数の開口106b1、106c1を有する。また、第8シート部材106b及び第9シート部材106cは、複数の開口106b1、106c1の周囲を、空気袋101を溶着した四辺よりも小さい四辺枠状に熱によりブリッジ溶着されることで、一体に接合される。
[0118]
 第9シート部材106c及び第10シート部材106dは、空気袋101の四辺の周縁部形状に沿って熱により溶着されることで、手首200側から二層目(第二層)の空気袋101を構成する。
[0119]
 第10シート部材106d及び第11シート部材106eは、図13及び図14に示すように、対向して配置され、それぞれ、二つの空気袋101を流体的に連続させる複数の開口106d1、106e1を有する。第11シート部材106e及び第12シート部材106fは、空気袋101の四辺の周縁部形状に沿って熱により溶着されることで、手首200側から三層目(第三層)の空気袋101を構成する。
[0120]
 なお、第9シート部材106e、第10シート部材106d、第11シート部材106e及び第12シート部材106fは、空気袋101の四辺の周縁部形状に沿って熱により一体に溶着されることで、第二層及び第三層の空気袋101が一体に形成された第1中間層112を構成する。
[0121]
 第12シート部材106f及び第13シート部材106gは、図13及び図14に示すように、対向して配置され、それぞれ、二つの空気袋101を流体的に連続させる複数の開口106f1、106g1を有する。また、第12シート部材106f及び第13シート部材106gは、複数の開口106f1、106g1の周囲を、空気袋101を溶着した四辺よりも小さい四辺枠状に熱によりブリッジ溶着されることで、一体に接合される。
[0122]
 第13シート部材106g及び第14シート部材106hは、空気袋101の四辺の周縁部形状に沿って熱により溶着されることで、手首200側から四層目(第四層)の空気袋101を構成する。
[0123]
 第14シート部材106h及び第15シート部材106iは、図13及び図14に示すように、対向して配置され、それぞれ、二つの空気袋101を流体的に連続させる複数の開口106h1、106i1を有する。第15シート部材106i及び第16シート部材106jは、空気袋101の四辺の周縁部形状に沿って熱により溶着されることで、手首200側から五層目(第五層)の空気袋101を構成する。
[0124]
 なお、第13シート部材106e、第14シート部材106d、第15シート部材106e及び第16シート部材106fは、空気袋101の四辺の周縁部形状に沿って熱により一体に溶着されることで、第四層及び第五層の空気袋101が一体に形成された第2中間層113を構成する。
[0125]
 第16シート部材106j及び第17シート部材106kは、図13及び図14に示すように、対向して配置され、それぞれ、二つの空気袋101を流体的に連続させる複数の開口106j1、106k1を有する。また、第17シート部材106kは、例えば、空気袋101及び被接合部102を構成可能な形状に構成される。第16シート部材106j及び第17シート部材106kは、複数の開口106j1、106k1の周囲を、空気袋101を溶着した四辺よりも小さい四辺枠状に熱によりブリッジ溶着されることで、一体に接合される。
[0126]
 第17シート部材106k及び第18シート部材106lは、空気袋101の四辺の周縁部形状に沿って熱により溶着され、所定の形状に裁断されることで、手首200側から六層目(第六層)の切欠部104を有する空気袋101及び被接合部102を構成する。
[0127]
 また、第18シート部材106lは、例えば、接続部103の先端を挿入可能な孔部106l1を有する。第18シート部材106lは、孔部106l1に接続部103が配置され、そして、孔部106l1の周囲が接続部103と熱により溶着される。また、第18シート部材106lは、カーラ5の内周面に、第17シート部材106kの被接合部102はカーラ5の外周面に、それぞれ接合層75を介して接合される。
[0128]
 また、押圧カフ71、センシングカフ73及び引張カフ74を形成する各シート部材86、96、106は、熱可塑性樹脂材料により形成される。熱可塑性樹脂材料は、熱可塑性エラストマーである。シート部材86、96、106を構成する熱可塑性樹脂材料としては、例えば、熱可塑性ポリウレタン系樹脂(Thermoplastic PolyUrethane、以下TPUと表記する)、塩化ビニル樹脂(PolyVinyl Chloride)、エチレン酢酸ビニル樹脂(Ethylene-Vinyl Acetate)、熱可塑性ポリスチレン系樹脂(Thermoplastic PolyStyrene)、熱可塑性ポリオレフィン樹脂(Thermoplastic PolyOlefin)、熱可塑性ポリエステル系樹脂(ThermoPlastic Polyester)及び熱可塑性ポリアミド樹脂(Thermoplastic PolyAmide)を用いることができる。なお、押圧カフ71、センシングカフ73は、少なくとも空気袋81、101を構成する複数のシート部材86、106のうち、少なくともカーラ5と溶着されるシート部材86、106がカーラ5と同種材料で構成される。
[0129]
 例えば、シート部材86、96、106は、Tダイ押し出し成形や射出成形等の成形方式が用いられる。シート部材86、96、106は、各成形方式で成形された後、所定の形状にサイジングされ、そして、サイジングした個片を溶着等により接合することで袋状構造体81、91、101を構成する。溶着の方式としては、高周波ウェルダーやレーザー溶着が用いられる。
[0130]
 流体回路7は、ケース11、ポンプ14、流路部15、開閉弁16、圧力センサ17、押圧カフ71、センシングカフ73、及び、引張カフ74によって構成される。以下、流体回路7の具体例を説明する。
[0131]
 流体回路7は、図7に示すように、例えば、第1開閉弁16Aを介してポンプ14とセンシングカフ73、第1圧力センサ17A及び第2圧力センサ17Bとを連続する第1流路7aと、ポンプ14及び第1開閉弁16Aの間の第1流路7aから分岐されることで構成され、第2開閉弁16B、第3開閉弁16C及び第4開閉弁16Dを順次介してポンプ14と大気とを連続する第2流路7bと、第2流路7bの第2開閉弁16B及び第3開閉弁16C間の中途部が分岐されることで構成され、ポンプ14から引張カフ74を連続する第3流路7cと、第2流路7bの第3開閉弁16C及び第4開閉弁16D間の中途部が分岐されることで構成され、ポンプ14から押圧カフ71を連続する第4流路7dと、を備えている。
[0132]
 このような流体回路7は、第2開閉弁16B及び第3開閉弁16Cが開き、第1開閉弁16A及び第4開閉弁16Dが閉じることで、第2流路7bから分岐する第3流路7c及び第4流路7dがポンプ14と接続し、ポンプ14、押圧カフ71及び引張カフが流体的に接続される。
[0133]
 流体回路7は、第1開閉弁16A、第2開閉弁16B及び第3開閉弁16Cが開き、そして、第4開閉弁16Dが閉じることで、第1流路7a、第2流路7bから分岐する第3流路7c及び第4流路7dがポンプ14と接続され、ポンプ14、押圧カフ71及び引張カフ、並びに、ポンプ14及びセンシングカフ73が流体的に接続される。流体回路7は、第2開閉弁16B、第3開閉弁16C及び第4開閉弁16Dが開き、そして、第1開閉弁16Aが閉じることで、第2流路7b、第3流路7c及び第4流路7dがポンプ14と接続され、ポンプ14、押圧カフ71、引張カフ74及び大気が流体的に接続される。また、流体回路7は、第1開閉弁16A、第2開閉弁16B、第3開閉弁16C及び第4開閉弁16Dが開くことで、第1流路7a、第2流路7b、第3流路7c及び第4流路7dがポンプ14と接続され、ポンプ14、押圧カフ71、センシングカフ73、引張カフ74及び大気が流体的に接続される。
[0134]
 給電部8は、図8乃至図10に示すように、装置本体3から突出するカーラ5の一端側の外面に形成された窪み5cに設けられる。例えば、給電部8は、充電器の充電ケーブルに設けられたコネクタと接続可能に構成される。
[0135]
 図3、図8乃至図10に示すように、給電部8は、配線部8aと、給電端子8bと、カーラ5の窪み5cに配置された配線部8aを覆うカバー8cと、を備えている。配線部8aは、一端が給電端子8bに、他端が制御部55に接続される。給電端子8bは、例えば二つの円形状の端子により構成される。例えば、配線部8a及び給電端子8bは、ポリイミド等のベースフィルムに導電性金属膜等が設けられたFPC(Flexible printed circuits)等により形成される。カバー8cは、窪み5cと同形状に形成され、窪み5cを覆うとともに、窪み5cに設けられたときに、上面が、カーラ5の短手側の外面と面一となる。
[0136]
 カバー9は、図22に示すように、一方向に長い袋体121と、袋体121に設けられた第1孔部122と、袋体121に設けられた第2孔部123と、を備えている。カバー9は、カーラ5及びカフ構造体6を覆うことでカーラ5及びカフ構造体6を保護する。
[0137]
 袋体121は、一方向に長い矩形状の袋状に形成される。袋体121は、カフ構造体6と対向する部位が、カーラ5の外周面と対向する部位よりも高い伸縮性であって、且つ、カフ構造体6の膨張を阻害しない伸縮性を有する。ここで、カフ構造体6の膨張を阻害しない伸縮性とは、血圧測定装置1を用いて血圧を測定したときに、好適な血圧測定ができる伸縮性、換言すると、血圧測定装置1の血圧測定精度が所定の範囲を維持でき、血圧測定に適しない精度まで低下することを防止できる伸縮性である。袋体121の伸縮性は、カフ構造体6の構成や寸法等の設計値、ポンプ14の性能、その他各条件等によって適宜設定される。
[0138]
 袋体121の長手方向の内部の寸法は、カーラ5の周方向(長手方向)の長さ以上に設定される。袋体121の短手方向の内部の寸法は、カーラ5の短手方向の幅以上、好ましくは、カーラ5の短手方向の幅よりも大きく設定される。
[0139]
 袋体121は、図23乃至図26に示すように、矩形状の一枚の布材131と、溶着シート132と、を含む。袋体121は、この一枚の布材131を図23に二点鎖線で示す折り線131aのように、布材131を袋体121の長手方向の縁部に沿って谷折り方向に当該長手方向に対して直交する方向の縁部を折り曲げる。そして、図25及び図26に示すように、間に溶着シート132が配置するように、折り曲げた布材131の部位同士を部分的に重ね、溶着シート132で重ねられた布材131同士を溶着することで構成される。
[0140]
 第1孔部122は、袋体121内にカーラ5及びカフ構造体6を挿入するときに、伸長することでカーラ5及びカフ構造体6を袋体121内に挿入可能な形状に形成される。例えば、第1孔部122は、図22に示すように、袋体121の長手方向に延びる開口か、又は、スリット状の開口である。
[0141]
 第2孔部123は、図8に示すように、袋体121がカーラ5及びカフ構造体6を覆ったときに、カーラ5に設けられた給電部8の給電端子8b及び二つの給電端子8bの周囲の領域を外部に露出可能に形成される。例えば、第2孔部123は、図22に示すように、二つの給電端子8bを配置可能な円形状に形成される。
[0142]
 矩形状の一枚の布材131は、一方向の寸法が、カーラ5の短手方向の幅の2倍の寸法及び第1孔部122の同方向の寸法の和よりも大きく、且つ、カーラ5の短手方向の幅の3倍以下に設定される。また、一枚の布材131の一方向に直交する方向の寸法が、カーラ5の周方向の寸法及び袋体121の長手方向の両端部の溶着代の寸法の和よりも大きく設定される。
[0143]
 溶着シート132は、一枚の布材131を溶着する領域の形状に形成される。溶着シート132は、所謂ホットメルトフィルムであり、加熱されることで、布材131を固定する。
[0144]
 次に図27に示すように、カバー9の製造方法の一例を説明する。
[0145]
 先ず、図27に示すように、布材131上の溶着する部位に、溶着シート132を重ねて配置する(ステップST11)。次に、積層した布材131及び溶着シート132を図25及び図26に示すように、折り畳む(ステップST12)。具体的には、布材131の一方向の両端部を折り返して、当該端部同士重ね合わせる。この重ね合わされた端部がカーラ5の外周面に対向する部位を構成する。また、折り畳まれた布材131の端部が存する2層の布材131間には、溶着シート132が配置される。また、折りたたまれた布材131は、一方向に長い形状となる。
[0146]
 次に、例えば、第1溶着として、溶着シート132が介在した2層の布材131を金型で挟み込み、2層の布材131を溶着シート132により溶着する(ステップST13)。これにより、布材131は、一方向に長く、且つ、長手方向の両端が開口する形状となる。次に、2層の布材131の溶着した部位に第1孔部122及び第2孔部123を裁断する(ステップST14)。具体例として、プレス機によって、第1孔部122及び第2孔部123を打ち抜く。
[0147]
 次に、第2溶着として、布材131の長手方向の両端を金型で挟み込み、溶着シート132により溶着する(ステップST15)。次に、仕上げ裁断として、溶着した両端部を裁断する(ステップST16)。これらの工程によりカバー9が製造される。
[0148]
 このようなカバー9のカーラ5及びカフ構造体6への取付け手順の例を説明する。先ず、第1孔部122の周囲を両手の指で摘まみ、第1孔部122を広げる。そして、第1孔部122に、カーラ5の長手側の端部からカーラ5を挿入する。なお、このとき、カーラ5の外周面側が袋体121の第1孔部122側に位置する姿勢で、第1孔部122から袋体121内にカーラ5を挿入する。カーラ5のカバー部5aよりも長手側まで挿入されたら、カーラ5が配置されていない側の袋体121の端部を引っ張り、第1孔部122を伸長させて、第1孔部122からカーラ5の短手側の端部を挿入する。これにより、カバー部5aを除くカーラ5の短手及び長手の部分がカバー9内に配置される。なお、カバー9の第2孔部123は、カバー9をカーラ5に装着することで、カーラ5に設けられた給電端子8の給電端子8bと対向する位置になり、給電端子8bを外部に露出させる。
[0149]
 次に、血圧測定装置1を使用した血圧値の測定の一例について、図28乃至図31を用いて説明する。図28は、血圧測定装置1を用いた血圧測定の一例を示す流れ図であり、ユーザの動作及び制御部55の動作の双方を示す。また、図29乃至図31は、ユーザが手首200に血圧測定装置1を装着する一例を示す。
[0150]
 なお、ユーザは、血圧測定装置1の使用に際し、予め、カバー9をカーラ5及びカフ構造体6に取り付けておく。先ず、ユーザは、手首200に血圧測定装置1を装着する(ステップST21)。具体例として、例えば、ユーザは、図29に示すように、手首200の一方をカーラ5内に挿入する。
[0151]
 このとき、血圧測定装置1は、装置本体3及びセンシングカフ73がカーラ5の相対する位置に配置されることから、センシングカフ73が手首200の手の平側の動脈210が存する領域に配置される。これにより、装置本体3及び引張カフ74は、手首200の手の甲側に配される。次いで図30に示すように、ユーザが血圧測定装置1を配した手とは反対の手によって、第1ベルト61の尾錠61bの枠状体61eに第2ベルト62を通す。次いで、ユーザは、第2ベルト62を引っ張り、カーラ5の内周面側の部材、即ち、カフ構造体6を手首200に密着させ、小孔62aにつく棒61fを挿入する。これにより、図6及び図32に示すように、第1ベルト61及び第2ベルト62が接続され、血圧測定装置1が手首200に装着される。
[0152]
 次に、ユーザは、操作部13を操作して、血圧値の測定開始に対応した指令の入力を行う。指令の入力操作が行われた操作部13は、測定開始に対応した電気信号を制御部55へ出力する(ステップST22)。制御部55は、当該電気信号を受信すると、例えば、第1開閉弁16A、第2開閉弁16B及び第3開閉弁16Cを開くとともに、第4開閉弁16Dを閉じ、ポンプ14を駆動し、第1流路7a、第2流路7b、第3流路7c及び第4流路7dを介して押圧カフ71、センシングカフ73及び引張カフ74へ圧縮空気を供給する(ステップST23)。これにより、押圧カフ71、センシングカフ73及び引張カフ74は膨張を開始する。
[0153]
 第1圧力センサ17A及び第2圧力センサ17Bは、押圧カフ71、センシングカフ73及び引張カフ74の圧力を検出し、この圧力に対応した電気信号を制御部55へ出力する(ステップST24)。制御部55は、受信した電気信号に基づいて、押圧カフ71、センシングカフ73及び引張カフ74の内部空間の圧力が血圧測定のための所定の圧力に達しているか否かを判断する(ステップST25)。例えば、押圧カフ71及び引張カフ74の内圧が所定の圧力に達しておらず、且つ、センシングカフ73の内圧が所定の圧力に達した場合には、制御部55は、第1開閉弁16Aを閉じ、第2流路7b、第3流路7c、第4流路7dを介して圧縮空気を供給する。
[0154]
 押圧カフ71及び引張カフ74の内圧並びにセンシングカフ73の内圧が、全て所定の圧力に達した場合には、制御部55は、ポンプ14の駆動を停止する(ステップST25でYES)。このとき、図6に二点鎖線で示すように、押圧カフ71及び引張カフ74は十分に膨張しており、膨張した押圧カフ71は、背板72を押圧する。また、引張カフ74は、手首200から離間する方向に、カーラ5を押圧することから、ベルト4、カーラ5及び装置本体3は、手首200から離間する方向に移動し、結果、押圧カフ71、背板72、センシングカフ73が手首200側に引っ張られる。加えて、引張カフ74の膨張によってベルト4、カーラ5及び装置本体3が手首200から離間する方向に移動するときに、ベルト4及びカーラ5が、手首200の両側方に向かって移動し、手首200の両側方に密着した状態で、ベルト4、カーラ5及び装置本体3が移動する。このため、手首200の皮膚に密着したベルト4及びカーラ5は、手首200の両側方の皮膚を手の甲側に引っ張る。なお、カーラ5は、手首200の皮膚を引っ張ることができれば、例えば、シート部材86、106を介して間接的に手首200の皮膚に接触する構成であってもよい。
[0155]
 さらに、センシングカフ73は、内圧が血圧を測定するために要する圧力となるように所定の空気量が供給され、膨張しており、そして、押圧カフ71に押圧された背板72によって手首200に向かって押圧される。このため、センシングカフ73は、手首200内の動脈210を押圧し、図32に示すように動脈210を閉塞する。
[0156]
 また、制御部55は、例えば、第3開閉弁16Cを制御し、第3開閉弁16Cの開閉を繰り返すか、又は、第3開閉弁16Cの開度を調整することで、押圧カフ71の内部空間の圧力を加圧させる。この加圧の過程において第2圧力センサ17Bが出力する電気信号に基づいて、制御部55は、最高血圧及び最低血圧等の血圧値や心拍数等の測定結果を求める(ステップST26)。制御部55は、求めた測定結果に対応した画像信号を、表示部12へ出力し、測定結果を表示部12に表示する(ステップST27)。また、制御部55は、血圧測定終了後、第1開閉弁16A、第2開閉弁16B、第3開閉弁16C及び第4開閉弁16Dを開く。
[0157]
 表示部12は、画像信号を受信すると、当該測定結果を画面に表示する。使用者は、表示部12を視認することで、当該測定結果を確認する。なお、使用者は、測定終了後、小孔62aからつく棒61fを外し、枠状体61eから第2ベルト62を外し、カーラ5から手首200を抜くことで、手首200から血圧測定装置1を取り外す。
[0158]
 このように構成された一実施形態に係る血圧測定装置1に装着するカバー9は、伸縮可能、且つ、カーラ5を配置できる長さを有する袋体121に、カーラ5を挿入可能な第1孔部122を有する構成とした。伸長することで、第1孔部122からカーラ5を挿入可能となるとともに、カーラ5に装着したときに、カーラ5のカバー部5aを除く外周面を覆うことができる。このため、カバー9は、カーラ5及びカフ構造体6が汚れることを防止できる。また、カバー9は、手首200とカフ構造体6の間に介在するため、肌触りがよく、また、布材131で形成されるとこから接触部が蒸れることがなく、血圧測定装置の装着性を向上することができる。
[0159]
 また、袋体121は、伸縮可能な構成であることから、カフ構造体6が膨張したときに追従して伸長することから、カフ構造体6の膨張を阻害することがない。これにより、カバー9は、血圧測定装置1の血圧の測定精度を低下させることなく、カーラ5及びカフ構造体6を覆うことができる。また、第1孔部122の周囲を伸長させることで、袋体121内にカーラ5及びカフ構造体を配置することが可能であることから、カバー9は、容易にカーラ5及びカフ構造体6に装着することが可能となる。
[0160]
 また、袋体121は、カーラ5の外周面に対向する部位で折り返された両端部が積層される一枚の布材131、並びに、布材131の積層された部位及び袋体121の長手方向の両端に設けられ、布材131を溶着するための溶着シート132により構成される。このように、一枚の布材131を溶着シート132を用いて袋状に溶着することによって袋体121を構成できることから、製造が容易となる。また、袋体121としたときにカーラ5の外周面に対向する部位に溶着シート132を配置することから、カバー9は、カーラ5の外周面に対向する部位がカーラ5の内周面に対向する部位よりも柔軟性及び伸縮性を有することになる。
[0161]
 このため、溶着シート132が設けられたカバー9のカーラ5の外周面側に対向する部位は、形状が保持されることから、カーラ5にカバー9を装着したときに、カーラ5の短手方向に位置ずれすることを防止できる。加えて、布材131のみにより構成されたカバー9のカーラ5の内周面側に対向する部位はカーラ5の外周面側に対向する部位よりも柔軟性及び伸縮性が高いことから、カフ構造体6の膨張を阻害することがない。このようなことから、カバー9は、容易に製造できるとともに、血圧測定装置1の血圧測定精度を低下させることがなく、また、血圧測定装置1の使用時にカバー9の位置ずれを防止できる。
[0162]
 また、袋体121は、短手方向の内部の幅が、カーラ5の短手方向の幅よりも大きく形成されることから、カーラ5及びカフ構造体6にカバー9を装着したときに、カフ構造体6が膨張したときの袋体121の伸び代を確保できる。これにより、カバー9は、袋体121が伸長したときにカフ構造体6が膨張する方向と相対する方向にカフ構造体6を押圧することを抑制できる。結果、カバー9は、カフ構造体6の膨張を阻害することなく、カーラ5及びカフ構造体6を覆うことが可能となる。
[0163]
 また、カーラ5を挿入する第1孔部122及び給電端子8を露出させる第2孔部123は、布材131の二つの端部及び溶着シート132を積層した部位に設けられる。この部位は、2層の布材131及び溶着シート132によって形成されることから、袋体121のなかで、強度が高い部位となる。
[0164]
 このため、第1孔部122の開口の周囲が、伸縮性を有したまま強度が向上することから、カーラ5及びカフ構造体6を挿入する際に、第1孔部122が繰り返し伸縮されたとしても、破損することを防止できる。結果、カバー9は、繰り返し使用することができる。また、同様に、給電端子8bを露出させる第2孔部123は、袋体121の二層の布材131及び溶着シート132で形成される部位に設けられる。このため第2孔部123の開口の周囲が、伸縮性を有したまま強度が向上することから、給電端子8に接続するコネクタを給電部8の給電端子8bに繰り返し着脱したときに、コネクタにより外力が印加されても、破損することを防止できる。
[0165]
 上述したように本実施形態に係る血圧測定装置1に用いられるカバー9によれば、血圧測定装置1の測定精度を低下させず、カーラ5及びカフ構造体6を容易に覆うことができる。
[0166]
 なお、本発明は上述した実施形態に限定されない。上述にカバー9の製造方法の一例を説明したが、これに限定されない。例えば、上述した例では、矩形状の布材131及び溶着シート132を積層させて第1溶着した後に、第1孔部122及び第2孔部123を裁断する構成を説明したがこれに限定されない。例えば、布材131の積層される両端部のそれぞれ、及び、溶着シート132に、第1孔部122及び第2孔部123を構成する孔を設け、布材131の両端及び溶着シート132を重ねたときに、これら孔を重ねることで、第1孔部122及び第2孔部123を形成してもよい。
[0167]
 即ち、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。

符号の説明

[0168]
  1…血圧測定装置
  3…装置本体
  4…ベルト
  5…カーラ
  5a…カバー部
  5b…逃げ部
  5c…窪み
  5d…インサート部材
  5e…螺子孔
  5f…孔部
  5f1…第1孔部
  5f2…第2孔部
  5f3…第3孔部
  6…カフ構造体
  7…流体回路
  7a…第1流路
  7b…第2流路
  7c…第3流路
  7d…第4流路
  8…給電部
  8a…配線部
  8b…給電端子
  8c…カバー
  9…カバー(血圧測定装置用カフカバー)
  11…ケース
  12…表示部
  13…操作部
  14…ポンプ
  15…流路部
  16…開閉弁
  16A…第1開閉弁
  16B…第2開閉弁
  16C…第3開閉弁
  16D…第4開閉弁
  17…圧力センサ
  17A…第1圧力センサ
  17B…第2圧力センサ
  18…電力供給部
  19…振動モータ
  20…制御基板
  31…外郭ケース
  31a…ラグ
  31b…バネ棒
  32…風防
  33…基部
  35…裏カバー
  35a…第1締結部材
  35b…第2締結部材
  35c…孔部
  35d…孔部
  36…シール部材
  41…釦
  42…センサ
  43…タッチパネル
  51…基板
  52…加速度センサ
  53…通信部
  54…記憶部
  55…制御部
  56…メインCPU
  57…サブCPU
  61…第1ベルト
  61a…ベルト部
  61b…尾錠
  61c…第1孔部
  61d…第2孔部
  61e…枠状体
  61f…つく棒
  62…第2ベルト
  62a…小孔
  62b…第3孔部
  71…押圧カフ
  72…背板
  72a…溝
  73…センシングカフ
  74…引張カフ
  75…接合層
  81…空気袋(袋状構造体)
  81a…溶着部
  81b…ブリッジ溶着部
  82…被接合部
  83…流路体
  83a…溶着部
  84…接続部
  86…シート部材
  86a…第1シート部材
  86b…第2シート部材
  86b1…開口
  86c…第3シート部材
  86c1…開口
  86d…第4シート部材
  86d1…孔部
  91…空気袋(袋状構造体)
  91a…溶着部
  91b…接合代
  92…流路体
  92a…溶着部
  93…接続部
  96…シート部材
  96a…第5シート部材
  96b…第6シート部材
  96b1…孔部
  101…空気袋(袋状構造体)
  101a…溶着部
  101b…ブリッジ溶着部
  102…被接合部
  102a…逃げ部
  103…接続部
  104…切欠部
  106…シート部材
  106a…第7シート部材
  106b…第8シート部材
  106b1…開口
  106c…第9シート部材
  106c1…開口
  106d…第10シート部材
  106d1…開口
  106e…第11シート部材
  106e1…開口
  106f…第12シート部材
  106f1…開口
  106g…第13シート部材
  106g1…開口
  106h…第14シート部材
  106h1…開口
  106i…第15シート部材
  106i1…開口
  106j…第16シート部材
  106j1…開口
  106k…第17シート部材
  106k1…開口
  106l…第18シート部材
  106l1…孔部
  111…第1外層
  112…第1中間層
  113…第2中間層
  114…第2外層
  121…袋体
  122…第1孔部
  123…第2孔部
  131…布材
  131a…折り線
  132…溶着シート
  200…手首
  210…動脈

請求の範囲

[請求項1]
 手首に取り付けられる血圧測定装置用カフカバーであって、
 内周面にカフ構造体が設けられ、外周面の一部に装置本体が配置されるとともに、前記外周面の前記装置本体に隣接する位置に給電端子が設けられる、前記手首の形状に倣って湾曲するカーラ及び前記カフ構造体を内部に配置可能な長さを有する一方向に長い、伸縮可能な袋状の袋体と、
 前記袋体の前記カーラの外周面と対向する部位であって、且つ、前記装置本体が配置される部位に設けられ、前記袋体が伸長することで前記カフ構造体が設けられた前記カーラを挿入可能な、前記袋体の長手方向に延びる第1孔部と、
 前記袋体の前記カーラの外周面に設けられた前記給電端子と対向する部位に設けられ、前記給電端子を露出させる形状に形成された第2孔部と、
 を備える血圧測定装置用カフカバー。
[請求項2]
 前記袋体は、前記カーラの外周面に対向する部位で積層される一枚の布材、並びに、前記布材の前記積層される部位及び前記袋体の長手方向の両端に設けられ、前記布材を溶着するための溶着シートを有する、請求項1に記載の血圧測定装置用カフカバー。
[請求項3]
 前記第1孔部及び前記第2孔部は、前記布材の積層される部位に設けられる、請求項2に記載の血圧測定装置用カフカバー。
[請求項4]
 前記袋体は、短手方向の幅が、前記カーラの短手方向の幅よりも大きく形成される、請求項1に記載の血圧測定装置用カフカバー。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]

[ 図 15]

[ 図 16]

[ 図 17]

[ 図 18]

[ 図 19]

[ 図 20]

[ 図 21]

[ 図 22]

[ 図 23]

[ 図 24]

[ 図 25]

[ 図 26]

[ 図 27]

[ 図 28]

[ 図 29]

[ 図 30]

[ 図 31]

[ 図 32]