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1. (WO2018179075) PROPELLER FAN
Document

明 細 書

発明の名称 プロペラファン

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005   0006  

課題を解決するための手段

0007  

発明の効果

0008  

図面の簡単な説明

0009  

発明を実施するための形態

0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050  

符号の説明

0051  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8  

明 細 書

発明の名称 : プロペラファン

技術分野

[0001]
 本発明は、例えば空気調和装置、換気装置等の冷凍サイクル装置に用いられるプロペラファンに関するものである。

背景技術

[0002]
 従来から、プロペラファン(軸流送風機)には低騒音化が求められている。そこで、翼の形状によって、より一層の低騒音化を図るようにしたプロペラファンが提案されている。
 例えば、特許文献1には、「羽根後縁の形状を、ノコギリ歯状とした」プロペラファンが開示されている。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 特開平08-189497号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 特許文献1に記載のプロペラファンは、羽根の後縁の形状をノコギリ歯状にすることにより、羽根の負圧面側と圧力面側の流れを少しずつ合流させることを可能にしている。そのため、後縁の付近では速度欠損が小さくなり、その結果、特許文献1に記載のプロペラファンは、従来に比べて速度勾配が減少し、乱れの発生が少なくなることになる。すなわち、特許文献1は、羽根の後縁の形状によって、翼後流の乱れを低減し、騒音低減、ファン効率の向上を図るようにしたものである。
[0005]
 しかしながら、特許文献1に記載のプロペラファンでは、羽根の後縁の形状をノコギリ歯状にしたことにより、音源となる渦の細分化は可能になっているものの、ノコギリ歯状が空気の流れに沿っていない。そのため、特許文献1に記載のプロペラファンには、静圧が低下し、十分な低騒音効果が得られないという課題があった。
[0006]
 本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、静圧化を考慮した翼形状を採用し、低騒音化を図るようにしたプロペラファンを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0007]
 本発明に係るプロペラファンは、軸心を中心に回転するボスと、前記ボスの外周部に配設される複数枚の翼と、を有し、前記翼は、後縁に切欠を有し、前記切欠は、前記翼の内周端から外周端にかけて並べられた3個以上の上面視三角形状の切欠部分を有し、前記切欠部分は、深さ及び幅が前記翼の内周端から外周端にかけて一旦大きくなった後に小さくなるように構成されているものである。

発明の効果

[0008]
 本発明に係るプロペラファンによれば、深さ及び幅が前記翼の内周端から外周端にかけて一旦大きくなった後に小さくなるように構成されている3個以上の切欠部分を有する切欠が翼の後縁に形成されているので、静圧上昇を確保することができ、低騒音化が実現する。

図面の簡単な説明

[0009]
[図1] 本発明の実施の形態1に係るプロペラファンの構成を概略的に示す斜視図である。
[図2] 本発明の実施の形態1に係るプロペラファンの翼の一つを拡大して示す拡大斜視図である。
[図3] 本発明の実施の形態1に係るプロペラファンの一つの翼の後縁部分を拡大して概略的に示す概略図である。
[図4] 本発明の実施の形態1に係るプロペラファンの翼における空気の流れを説明するための模式図である。
[図5] 本発明の実施の形態2に係るプロペラファンの構成を概略的に示す斜視図である。
[図6] 本発明の実施の形態3に係るプロペラファンの翼の一つを拡大して示す拡大斜視図である。
[図7] 本発明の実施の形態3に係るプロペラファンの一つの翼の後縁部分を拡大して概略的に示す概略図である。
[図8] 本発明の実施の形態4に係るプロペラファンの一部を上面視した概略図である。

発明を実施するための形態

[0010]
 以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、図1を含め、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。さらに、明細書全文に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、これらの記載に限定されるものではない。
[0011]
実施の形態1.
 図1は、本発明の実施の形態1に係るプロペラファン100Aの構成を概略的に示す斜視図である。図2は、プロペラファン100Aの翼2Aの一つを拡大して示し拡大斜視図である。図3は、プロペラファン100Aの一つの翼2Aの後縁24部分を拡大して概略的に示す概略図である。図4は、プロペラファン100Aの翼2Aにおける空気の流れを説明するための模式図である。図1~図4に基づいて、プロペラファン100Aについて説明する。
[0012]
 なお、図1では、5枚の翼2Aを有するプロペラファン100Aを図示している。ただし、翼2Aの枚数を特に限定するものではない。また、翼2Aの枚数によらず切欠25Aは翼毎に設定され、本発明の実施の形態1に係るプロペラファン100Aを実施することによる効果は翼毎に得られる。また、図3では、切欠25Aの一部を構成する切欠部分30cを代表例として図示している。
[0013]
 プロペラファン100Aは、軸心RCを中心に回転するボス1と、ボス1の外周部に配設される複数枚の翼2Aと、を有している。翼2Aは、内周端21、外周端22、前縁23、後縁24で囲繞されている。また、翼2Aの後縁24には、切欠25Aが設けられている。切欠25Aは、上面視三角形状の切欠部分30が、翼2Aの内周端21から外周端22にかけて複数並べられて形成されている。
[0014]
 図1及び図2では、5つの切欠部分30によって切欠25Aが形成されている状態を例に示しているが、切欠部分30は3個以上であればよく、個数を特に限定するものではない。また、図2では、紙面左側、つまり内周端32側から切欠部分30a、切欠部分30b、切欠部分30c、切欠部分30d、切欠部分30eとして図示している。上面視三角形状とは、プロペラファン100Aを軸心方向(紙面上側)から見た状態で三角形状となっているという意味である。
[0015]
 切欠25Aについて詳しく説明する。
 切欠部分30のそれぞれは、第1端部25a及び第2端部25bを有している。第1端部25aは、切欠部分30の前縁23側に形成されている1つの頂点部分である。つまり、第1端部25aは、切欠部分30のそれぞれが1つ有していることになる。第2端部25bは、切欠部分30の後縁24側に形成されている2つの頂点部分である。つまり、第2端部25bは、切欠部分30のそれぞれが2つずつ有していることになる。
[0016]
 ただし、切欠部分30aの外周端22側の第2端部25bは、隣接する切欠部分30bの内周端21側の第2端部25bに共通している。同様に、切欠部分30bの外周端22側の第2端部25bは、隣接する切欠部分30cの内周端21側の第2端部25bに共通している。同様に、切欠部分30cの外周端22側の第2端部25bは、隣接する切欠部分30dの内周端21側の第2端部25bに共通している。同様に、切欠部分30dの外周端22側の第2端部25bは、隣接する切欠部分30eの内周端21側の第2端部25bに共通している。なお、切欠部分30aの内周端21側の第2端部25bは切欠部分30aが有し、切欠部分30eの外周端22側の第2端部25bは切欠部分30eが有している。
[0017]
 また、切欠部分30のそれぞれは、第1端部25aと第2端部25bとを接続する2つの辺253を有している。2つの辺のうちの1つである内周端21側の辺253を内周辺253iとし、2つの辺のうちの1つである外周端22側の辺253を外周辺253oとする。切欠部分30のそれぞれは、2つの第2端部25bから第1端部25aにかけて空間部となっている。
[0018]
 ここで、隣接する第2端部25bを結ぶ直線をL1とし、L1に対しそれぞれの切欠部分30の第1端部25aを通る垂線をL2とし、L1とL2との交点をPとする。このとき、Pと第1端部25aとの距離を切欠部分30の深さ251と定義し、隣接する第2端部25b間の距離を切欠部分30の幅252と定義する。
[0019]
 そして、切欠部分30の深さ251及び切欠部分30の幅252は、内周端21側から外周端22側にかけて一旦大きくなった後、小さくなるようにそれぞれの切欠部分30が形成されている。すなわち、図2に示すように、切欠部分30aから切欠部分30cにかけては切欠部分30を順次大きくし、切欠部分30cから切欠部分30eにかけては切欠部分30を順次小さくし、切欠部分30cが最大の大きさとなっている。切欠部分30cの深さ251、及び、切欠部分30cの幅252が最大となっている。
[0020]
 切欠部分30の2つ辺253は、それぞれ外周端22側へ凸となる円弧状を成している。そして、内周辺253iの円弧の曲率半径をRiとし、外周辺253oの円弧の曲率半径をRoとする。このとき、内周辺253i及び外周辺253oは、Ri<Roの関係を満たすように構成されている。
[0021]
 次に、図4に基づいて、プロペラファン100Aが奏する効果について、プロペラファン100Aの動作とともに説明する。図4では、翼2Aにおける空気の流れを矢印で表している。
[0022]
 プロペラファン100Aの動作について説明する。
 ボス1に取り付けられているモータ(図示省略)が回転駆動することにより、図1に示す3次元立体形状の翼2Aが、ボス1ともに軸心RCを中心に矢印Aで示す方向に回転する。翼2Aが回転することによって気流(送風流)が発生する。なお、翼2Aの上流側が負圧面となり、下流側が正圧面となる。
[0023]
 プロペラファン100Aの効果について説明する。
 プロペラファン100Aでは、一般的なプロペラファンと同様に、翼2Aの表面における外周端22側の空気の流れは、矢印ST1として示すように、後縁24の付近で遠心力により外周端22側へ偏った流れとなる。
 また、プロペラファン100Aでは、一般的なプロペラファンと同様に、翼2Aの表面における内周端21側の空気の流れは、矢印ST2として示すように、内周端21に沿った流れとなる。
[0024]
 ところで、プロペラファン100Aは、翼2Aの後縁24に切欠25Aが形成されている。そのため、プロペラファン100Aでは、切欠部分30の外周辺253oにおいては矢印ST3に示すように空気が流れることになる。つまり、切欠部分30の外周辺253oでは、空気の流れが元々矢印ST1に略平行であるため、RoをRiよりも大きくすることで、空気の流れが矢印ST3に示すように長く翼面を沿うことになる。
[0025]
 また、プロペラファン100Aでは、切欠部分30の内周辺253iにおいては矢印ST4に示すように空気が流れることになる。つまり、切欠部分30の内周辺253iでは、空気の流れが元々矢印ST1に略直交であるため、RiをRoよりも小さくすることで、空気の流れを矢印ST4に示すように内周辺253iに沿って滑らかに曲げることができる。したがって、RiがRoよりも大きいと空気の流れが急に曲がりきれず翼面に沿いきれないことになってしまうが、プロペラファン100AではRiをRoよりも小さくすることで切欠部分30の内周辺253iにおいても、空気の流れを長く翼面を沿わせることが可能になる。
[0026]
 以上のように、プロペラファン100Aによれば、切欠25Aを翼2Aの後縁24に形成することによって、後縁24の付近での空気の流れを長く翼面に沿わせることが可能になり、静圧上昇を確保できる。
[0027]
 さらに、矢印ST1に示す空気の流れの速度分布は、内周端21側から外周端22側に向かって、遠心力作用が大きくなることにより一旦速度が速くなり、外周端22端では矢印Vで示す漏れ流れが発生する。これにより、翼2Aの仕事が減ることで、速度が減少に転じることになる。速度が速いほど音源となる渦も大きくなる。これを細分化するには、切欠部分30の深さ251及び切欠部分30の幅252も大きくする必要がある。
[0028]
 これらのことから、プロペラファン100Aでは、切欠部分30の深さ251及び切欠部分の幅252を内周端21側から外周端22側にかけて一旦大きくした後、小さくなるように構成している。こうすることにより、翼面の速度分布と切欠部分30の深さ251及び切欠部分の幅252がより適切に組み合わされることになり、静圧上昇を確保する効果が十分に発揮される。
 したがって、プロペラファン100によれば、切欠25Aを翼2Aの後縁24に形成することによって、音源となる渦の細分化の効果を静圧を低下することなく十分に発揮できるため、低騒音化が実現できる。
[0029]
実施の形態2.
 図5は、本発明の実施の形態2に係るプロペラファン100Bの構成を概略的に示す斜視図である。図5に基づいて、プロペラファン100Bについて説明する。
 なお、実施の形態2では実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。また、図5では、5枚の翼2Bを有するプロペラファン100Bを図示している。ただし、翼2Bの枚数を特に限定するものではない。また、翼2Bの枚数によらず切欠25Bは翼毎に設定され、本発明の実施の形態2に係るプロペラファン100Bを実施することによる効果は翼毎に得られる。
[0030]
 プロペラファン100Bは、軸心RCを中心に回転するボス1と、ボス1の外周部に配設される複数枚の翼2Bとを有している。翼2Bは、内周端21、外周端22、前縁23、後縁24で囲繞されている。また、翼2Bの後縁24には、切欠25Bが設けられている。切欠25Bは、実施の形態1で説明した切欠25Aと同様に、上面視三角形状の切欠部分30が、翼2Bの内周端21から外周端22にかけて複数並べられて形成されている。図5では、5つの切欠部分30によって切欠25Bが形成されている状態を例に示しているが、切欠部分30は3つ以上あればよい。なお、切欠部分30の構成については、実施の形態1で説明した通りである。
[0031]
 切欠25Bについて詳しく説明する。
 切欠部分30aの内周端21側に位置する第2端部25bの軸心RCに対する半径位置をRkiとし、切欠部分30eの外周端22側に位置する第2端部25bの軸心RCに対する半径位置をRkoとし、翼2Bの外周端22の軸心RCに対する半径位置をRfとする。そして、切欠25Bは、Rki/Rf>0.65、かつ、Rko/Rf<0.95の関係を満たす位置に形成されている。すなわち、Rki/Rf及びRko/Rfをそれぞれ半径比とするとき、切欠25Bは、半径比0.65~0.95の範囲に設けられている。
[0032]
 更に言えば、切欠25Bを構成している切欠部分30の最も内周端21側に位置する第2端部25bと翼2の最も外側となる外周端22とで定める値を最小値とし、切欠25Bを構成している切欠部分30の最も外周端22側に位置する第2端部25bと翼2の最も外側となる外周端22とで定まる値を最大値として、半径比の範囲が決定される。
[0033]
 プロペラファン100Bの効果について説明する。
 半径比0.65以下の領域に切欠25Bを形成した場合、空気の流れに作用する遠心力が小さく、外周端22側へ偏る空気の流れ(図4で示した矢印ST1参照)の影響は小さいものとなる。
 また、半径比0.95以上の領域に切欠25Bを形成した場合、漏れ流れ(図4で示した矢印V参照)の影響により、内周端21側へ空気の流れを押し戻す作用が働き、外周端22側へ偏る空気の流れ(図4で示した矢印ST1参照)が生じにくいものとなる。
[0034]
 すなわち、プロペラファン100Bは、遠心力により外周端22側へ偏る空気の流れが最も顕著に生じる領域である、半径比0.65~0.95の範囲に切欠25Bを設けるようにしている。そのため、プロペラファン100Bによれば、切欠25Bを翼2Bの後縁24の最適な範囲に形成することによって、後縁24の付近での空気の流れを長く翼面に沿わせることが可能になり、一層効果的に静圧上昇を確保できる。したがって、プロペラファン100Bによれば、音源となる渦の細分化の効果を静圧を低下することなく十分に発揮できるため、低騒音化が実現できる。
[0035]
実施の形態3.
 図6は、本発明の実施の形態3に係るプロペラファン100Cの翼2Cの一つを拡大して示す拡大斜視図である。図7は、プロペラファン100Cの一つの翼2Cの後縁24部分を拡大して概略的に示す概略図である。図6及び図7に基づいて、プロペラファン100Cについて説明する。
[0036]
 なお、実施の形態3では実施の形態1、2との相違点を中心に説明し、実施の形態1、2と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。また、図6では、プロペラファン100Cを構成する翼2Cの一つを図示している。プロペラファン100Cは例えば5枚の翼2Cを有しているが、翼2Cの枚数を特に限定するものではない。また、翼2Cの枚数によらず切欠25Cは翼毎に設定され、本発明の実施の形態3に係るプロペラファン100Cを実施することによる効果は翼毎に得られる。
[0037]
 プロペラファン100Cは、軸心RCを中心に回転するボス1と、ボス1の外周部に配設される複数枚の翼2Cとを有している。翼2Cは、内周端21、外周端22、前縁23、後縁24で囲繞されている。また、翼2Cの後縁24には、切欠25Cが設けられている。切欠25Cは、実施の形態1で説明した切欠25Aと同様に、上面視三角形状の切欠部分30が、翼2Cの内周端21から外周端22にかけて複数並べられて形成されている。図6では、5つの切欠部分30によって切欠25Cが形成されている状態を例に示しているが、切欠部分30は3つ以上あればよい。なお、切欠部分30の構成については、実施の形態1で説明した通りである。
[0038]
 切欠25Cについて詳しく説明する。
 実施の形態1では、切欠部分30の深さ251及び切欠部分30の幅252が、内周端21側から外周端22側にかけて一旦大きくなった後、小さくなるようにそれぞれの切欠部分30が形成されている場合を例に説明したが、それぞれの切欠部分30の内周辺253iの円弧の曲率半径Riについては説明していない。
 そこで、プロペラファン100Cでは、実施の形態1の内容に加え、それぞれの切欠部分30の内周辺253iの円弧の曲率半径Riの大きさを考慮したものとしている。
[0039]
 具体的には、それぞれの切欠部分30の内周辺253iの円弧の曲率半径Riが、切欠部分30の深さ251及び切欠部分30の幅252が基準値よりも大きい領域では小さくなるように、切欠部分30の深さ251及び切欠部分30の幅252が小さい領域では大きくなるようにしている。なお、基準値とは、それぞれの切欠部分30の深さ251及び切欠部分30の幅252の平均値、又は、最大の切欠部分30の深さ251及び切欠部分30の幅252と最小の切欠部分30の深さ251及び切欠部分30の幅252の中間値などとして適宜設定することができる。
[0040]
 ここで、切欠部分30の深さ251のうち、大きなものから順に深さ251a、深さ251b、深さ251cとし、例えば251b=0.9×251a、例えば251c=0.9×251bであるものとする。また、内周辺253iの円弧の曲率半径Riを、深さ251a、深さ251b、深さ251cに対応するものをそれぞれRia、Rib、Ricとする。このとき、Rib=0.95×Ria、Ric=0.95×Ribの関係を満たすように構成されている。
[0041]
 図7では、切欠部分30c、切欠部分30d、切欠部分30eの関係を例に図示している。切欠部分30aは、例えば切欠部分30eと同じ深さ251及び同じ幅252で形成することができる。同様に、切欠部分30bは、例えば切欠部分30dと同じ深さ251及び同じ幅252で形成することができる。ただし、対称位置にある切欠部分30を、同じ深さ251及び同じ幅252で形成することは必須ではない。対称位置とは、切欠部分30の深さ251及び切欠部分30の幅252が内周端21側から外周端22側にかけて一旦大きくなった後、小さくなる位置である。また、全部の切欠部分30の深さ251及び幅252を異なるものとしてもよい。なお、切欠部分30の幅252に対しても同様の構成となっている。
[0042]
 プロペラファン100Cの効果について説明する。
 実施の形態1で説明したように、切欠部分30の内周辺253iを円弧状にすることは、空気の流れを内周辺253iに沿って滑らかに曲げて長く翼面に沿わせることによる静圧上昇の確保が狙いである(図4に示す矢印ST4参照)。
 加えて、プロペラファン100Cでは、空気の流れの速度の速い領域ほど内周辺253iの円弧の曲率半径Riを小さくしている。これにより、プロペラファン100Cによれば、速い空気の流れの慣性に打ち勝って空気の流れを内周辺253iに沿って曲げることができ、より一層静圧上昇が確保できる。したがって、プロペラファン100Cによれば、音源となる渦の細分化の効果を静圧を低下することなく十分に発揮できるため、低騒音化が実現できる。
[0043]
実施の形態4.
 図8は、本発明の実施の形態4に係るプロペラファン100Dの一部を上面視した概略図である。図8に基づいて、プロペラファン100Dについて説明する。
 なお、実施の形態4では実施の形態1~3との相違点を中心に説明し、実施の形態1~3と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。また、図8では、プロペラファン100Dを構成する翼2Dの一つを図示している。プロペラファン100Dは例えば5枚の翼2Dを有しているが、翼2Dの枚数を特に限定するものではない。また、翼2Dの枚数によらず切欠25Dは翼毎に設定され、本発明の実施の形態4に係るプロペラファン100Cを実施することによる効果は翼毎に得られる。
[0044]
 プロペラファン100Dは、軸心RCを中心に回転するボス1と、ボス1の外周部に配設される複数枚の翼2Dとを有している。翼2Dは、内周端21、外周端22、前縁23、後縁24で囲繞されている。また、翼2Dの後縁24には、切欠25Dが設けられている。切欠25Dは、実施の形態1で説明した切欠25Aと同様に、上面視三角形状の切欠部分30が、翼2Dの内周端21から外周端22にかけて複数並べられて形成されている。図8では、5つの切欠部分30によって切欠25Dが形成されている状態を例に示しているが、切欠部分30は3つ以上あればよい。なお、切欠部分30の構成については、実施の形態1で説明した通りである。
[0045]
 切欠25Dについて詳しく説明する。
 図8に示すように、軸心RCを中心として切欠部分30aの第1端部25aを通る円弧を円弧X1とする。また、軸心RCを中心として切欠部分30bの第1端部25aを通る円弧を円弧X2とする。また、軸心RCを中心として切欠部分30cの第1端部25aを通る円弧を円弧X3とする。また、軸心RCを中心として切欠部分30dの第1端部25aを通る円弧を円弧X4とする。また、軸心RCを中心として切欠部分30eの第1端部25aを通る円弧を円弧X5とする。
[0046]
 このとき、切欠部分30aの内周端21側に位置する第2端部25bは、円弧X1よりも外周端22側に位置している。同様に、切欠部分30bの内周端21側に位置する第2端部25bは、円弧X2よりも外周端22側に位置している。同様に、切欠部分30cの内周端21側に位置する第2端部25bは、円弧X3よりも外周端22側に位置している。同様に、切欠部分30dの内周端21側に位置する第2端部25bは、円弧X4よりも外周端22側に位置している。同様に、切欠部分30eの内周端21側に位置する第2端部25bは、円弧X5よりも外周端22側に位置している。
[0047]
 すなわち、プロペラファン100Dでは、複数の切欠部分30のそれぞれの内周辺253i上における第2端部25bの軸心RCに対する半径位置が、この第2端部25bと内周辺253iで接続している第1端部25aの軸心RCに対する半径位置よりも外周側に位置するように切欠25Dが構成されている。
[0048]
 プロペラファン100Dの効果について説明する。
 実施の形態1で説明したように、切欠部分30の内周辺253iを円弧状にすることは、空気の流れを内周辺253iに沿って滑らかに曲げて長く翼面に沿わせることによる静圧上昇の確保が狙いである(図4に示す矢印ST4参照)。
 加えて、プロペラファン100Dでは、内周辺253i上における第1端部25aと第2端部25bを第1端部25aを通る円弧Xとの関係で設定しているので、空気の流れの曲がりすぎによる曲がり損失を発生させることなく、空気の流れを適度に曲げることができる。これにより、プロペラファン100Dによれば、より一層静圧上昇が確保できる。したがって、プロペラファン100Dによれば、音源となる渦の細分化の効果を静圧を低下することなく十分に発揮できるため、低騒音化が実現できる。
[0049]
 以上、本発明に係るプロペラファンを4つの実施の形態に分けて説明したが、これらに限定せず、本発明の範疇及び精神を逸脱することなく、さまざまに変形または変更可能である。また、各実施の形態で説明した内容を適宜組み合わせてプロペラファンを構成してもよい。
[0050]
 なお、各実施の形態で説明したプロペラファンは、例えば空気調和装置(例えば、冷凍装置、ルームエアコン、パッケージエアコン、ビル用マルチエアコン等)、ヒートポンプ給湯機等、ショーケースなどの冷凍サイクル装置の一部を構成する冷却ユニットで使用される。具体的には、冷却ユニットに搭載される熱交換器に空気を供給する送風機として採用することができる。

符号の説明

[0051]
 1 ボス、2A 翼、2B 翼、2C 翼、2D 翼、21 内周端、22 外周端、23 前縁、24 後縁、25A 切欠、25B 切欠、25C 切欠、25D 切欠、25a 第1端部、25b 第2端部、30 切欠部分、30a 切欠部分、30b 切欠部分、30c 切欠部分、30d 切欠部分、30e 切欠部分、100A プロペラファン、100B プロペラファン、100C プロペラファン、100D プロペラファン、251 切欠部分の深さ、252 切欠部分の幅、253 辺、253i 内周辺、253o 外周辺。

請求の範囲

[請求項1]
 軸心を中心に回転するボスと、
 前記ボスの外周部に配設される複数枚の翼と、を有し、
 前記翼は、
 後縁に切欠を有し、
 前記切欠は、
 前記翼の内周端から外周端にかけて並べられた3個以上の上面視三角形状の切欠部分を有し、
 前記切欠部分は、
 深さ及び幅が前記翼の内周端から外周端にかけて一旦大きくなった後に小さくなるように構成されている
 プロペラファン。
[請求項2]
 前記切欠部分は、
 前記翼の前縁側に形成される1つの第1端部と、
 前記翼の後縁側に形成される2つの第2端部と、
 前記第1端部と前記第2端部とを接続する2つの辺と、を有しており、
 前記2つの辺がそれぞれ外周端側へ凸となる円弧状となっている
 請求項1に記載のプロペラファン。
[請求項3]
 前記切欠部分は、
 前記2つの辺の1つである内周辺の曲率半径が、前記2つの辺の1つである外周辺の曲率半径よりも小さく構成されている
 請求項2に記載のプロペラファン。
[請求項4]
 最も内周端側に位置する前記第2端部の軸心に対する半径位置をRkiとし、
 最も外周端側に位置する前記第2端部の軸心に対する半径位置をRkoとし、
 前記翼の外周端の軸心に対する半径位置をRfとしたとき、
 前記切欠は、
 Rki/Rf>0.65、かつ、Rko/Rf<0.95の関係を満たす位置に形成されている
 請求項2又は3に記載のプロペラファン。
[請求項5]
 前記切欠は、
 前記切欠部分の内周辺の曲率半径が、前記切欠部分の深さ及び幅が基準値よりも大きい領域では小さくなるように、前記切欠部分の深さ及び幅が基準値よりも小さい領域では大きくなるよう構成されている
 請求項2~4のいずれか一項に記載のプロペラファン。
[請求項6]
 前記切欠は、
 前記切欠部分の内周辺上における前記第2端部の軸心に対する半径位置が、該第2端部と内周辺で接続している前記第1端部の軸心に対する半径位置よりも外周端側に位置している
 請求項2~5のいずれか一項に記載のプロペラファン。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]