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1. (WO2018123502) POWER STORAGE MODULE AND MANUFACTURING METHOD FOR POWER STORAGE MODULE
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明 細 書

発明の名称 蓄電モジュール及び蓄電モジュールの製造方法

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005  

課題を解決するための手段

0006   0007   0008   0009   0010   0011  

発明の効果

0012  

図面の簡単な説明

0013  

発明を実施するための形態

0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040  

符号の説明

0041  

請求の範囲

1   2   3   4  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9  

明 細 書

発明の名称 : 蓄電モジュール及び蓄電モジュールの製造方法

技術分野

[0001]
 本発明は、蓄電モジュール及び蓄電モジュールの製造方法に関する。

背景技術

[0002]
 特許文献1に記載されているように、集電体の一方の面に正極が形成され、他方の面に負極が形成されたバイポーラ電極を備えるバイポーラ電池が知られている。このバイポーラ電池では、電解質層を挟んで複数のバイポーラ電極が直列に積層されている。電解質層はセパレータに保持されている。セパレータにおける電解質を保持させた部分の外周部には、シール用の樹脂部材が配置されている。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 特開2011-151016号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 上記のようなバイポーラ電池では、電解液及びガス等が隣接するセルへ流入することを防止するためにシール部材が設けられている。しかしながら、特許文献1に記載のバイポーラ電池では、セパレータの外周部のみにシール部材が設けられているので、シール性が不十分であった。したがって、バイポーラ電池のシール性を向上させることが求められている。
[0005]
 本発明は、シール性の向上を図ることが可能な蓄電モジュール及び蓄電モジュールの製造方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0006]
 本発明の一態様は、電極板と電極板の第1面に設けられた正極と電極板の第2面に設けられた負極とをそれぞれ含む複数のバイポーラ電極がセパレータを介して積層された蓄電モジュールであって、複数のバイポーラ電極の積層方向に交差する方向において、複数のバイポーラ電極の外側に設けられた筒状の第1シール部材と、積層方向に交差する方向において第1シール部材の外側に設けられた第2シール部材と、を備え、第1シール部材は、積層方向において隣り合う電極板同士の間に設けられた複数の枠体を有し、枠体のそれぞれは、積層方向において電極板の周縁部と重なるシール部と、積層方向に交差する方向において電極板から外側へ突出する突出部と、を含み、積層方向において隣り合う突出部同士の間には隙間が形成され、隙間には、第2シール部材の一部が入り込んでいる。
[0007]
 この蓄電モジュールは、複数の枠体を有する第1シール部材と第2シール部材とを備えている。積層方向において隣り合う枠体の突出部同士の間には隙間が形成され、この隙間に第2シール部材の一部が入り込んでいる。これにより、それぞれのバイポーラ電極に対し、第1シール部材と第2シール部材との間において、積層方向に交差する方向にシール部分が形成される。したがって、第1シール部材と第2シール部材との間のシール長を長くすることができるので、蓄電モジュールのシール性を向上させることができる。
[0008]
 電極板の第1面及び第2面に枠体がそれぞれ接合されていてもよい。この場合、電極板の第1面及び第2面が共に第1シール部材によってシールされるので、電極板の周縁部に対するシール性を更に向上させることができる。
[0009]
 積層方向において、シール部の厚み及び電極板の厚みの合計は突出部の厚みより大きく、突出部はシール部に対して積層方向に凹んでいてもよい。この場合、枠体の凹みによって隙間を確実に形成することができる。したがって、第1シール部材と第2シール部材との間のシール長を長くすることができるので、蓄電モジュールのシール性を向上させることができる。
[0010]
 本発明の一態様に係る蓄電モジュールの製造方法は、第1面及び第1面とは反対側の第2面を有する電極板と、第1面に設けられた正極と、第2面に設けられた負極と、を有する複数のバイポーラ電極を準備する準備工程と、電極板の周縁部において、第1面及び第2面の少なくとも一方側にシール部品である枠体を接合する第1シール工程と、枠体が接合された複数のバイポーラ電極をセパレータを介して積層する積層工程と、積層された複数のバイポーラ電極に対して、枠体の外側に第2シール部材を形成する第2シール工程と、を含み、第1シール工程においては、枠体のそれぞれの内周側の部分が、バイポーラ電極の積層方向において電極板の周縁部に重なり、枠体のそれぞれの外周側の部分が積層方向に交差する方向において電極板の周縁部より外側へ突出するように枠体を接合し、積層工程においては、積層方向において隣り合う枠体の外周側の部分同士の間に隙間を形成し、第2シール工程においては、隙間に第2シール部材の一部が入り込むように第2シール部材を形成する。
[0011]
 この蓄電モジュールの製造方法では、積層工程において、積層方向において隣り合う枠体の外周側の部分同士の間に隙間を形成する。そして、第2シール工程において、隙間に第2シール部材の一部が入り込むように第2シール部材を形成する。これにより、それぞれのバイポーラ電極に対し、枠体と第2シール部材との間において、積層方向に交差する方向にシール部分が形成される。したがって、枠体と第2シール部材との間のシール長を長くすることができるので、蓄電モジュールのシール性を向上させることができる。

発明の効果

[0012]
 本発明によれば、シール性の向上を図ることが可能な蓄電モジュール及び蓄電モジュールの製造方法が提供される。

図面の簡単な説明

[0013]
[図1] 本発明の第1実施形態に係る蓄電モジュールを備える蓄電装置を概略的に示す断面図である。
[図2] 図1の蓄電装置を構成する蓄電モジュールを概略的に示す断面図である。
[図3] 図2の蓄電モジュールの一部を拡大した断面図である。
[図4] 図2の蓄電モジュールの製造方法を説明するための図である。
[図5] 図2の蓄電モジュールの製造方法を説明するための図である。
[図6] 図2の蓄電モジュールの製造方法を説明するための図である。
[図7] 本発明の第2実施形態に係る蓄電モジュールの一部を拡大した断面図である。
[図8] 本発明の第3実施形態に係る蓄電モジュールの一部を拡大した断面図である。
[図9] 比較例に係る蓄電モジュールの一部を拡大した断面図である。

発明を実施するための形態

[0014]
 以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[0015]
[第1実施形態]
 図1は、本発明の第1実施形態に係る蓄電モジュールを備える蓄電装置を概略的に示す断面図である。図1に示される蓄電装置1は、例えばフォークリフト、ハイブリッド自動車、電気自動車等の各種車両のバッテリとして用いられる。蓄電装置1は、複数(本実施形態では3つ)の蓄電モジュール10を備えるが、単一の蓄電モジュール10を備えてもよい。蓄電モジュール10は、例えばバイポーラ電池である。蓄電モジュール10は、例えばニッケル水素二次電池、リチウムイオン二次電池等の二次電池であるが、電気二重層キャパシタであってもよい。以下の説明では、ニッケル水素二次電池を例示する。
[0016]
 複数の蓄電モジュール10は、例えば金属板等の導電板14を介して積層されている。積層方向から見て、蓄電モジュール10及び導電板14は例えば矩形形状である。各蓄電モジュール10の詳細な構造については後述する。導電板14は、蓄電モジュール10の積層方向(Z軸方向)において両端に位置する蓄電モジュール10の外側にもそれぞれ配置される。導電板14は、隣り合う蓄電モジュール10と電気的に接続されている。これにより、複数の蓄電モジュール10が積層方向に直列に接続される。積層方向において、一端に位置する導電板14には正極端子24が接続されており、他端に位置する導電板14には、負極端子26が接続されている。なお、正極端子24及び負極端子26のそれぞれは、接続される導電板14と一体であってもよい。正極端子24及び負極端子26は、積層方向に交差する方向(X軸方向)に延びている。これらの正極端子24及び負極端子26により、蓄電装置1の充放電を行うことができる。
[0017]
 導電板14は、蓄電モジュール10において発生した熱を放出するための放熱板としても機能し得る。導電板14の内部には複数の空隙14aが設けられている。空気等の冷媒が空隙14aを通過することにより、蓄電モジュール10からの熱を効率的に外部に放出することができる。各空隙14aは例えば積層方向に交差する方向(Y軸方向)に延在する。積層方向から見て、導電板14は、蓄電モジュール10よりも小さいが、蓄電モジュール10と同じかそれより大きくてもよい。
[0018]
 蓄電装置1は、交互に積層された蓄電モジュール10及び導電板14を積層方向に拘束する拘束部材16を備えている。拘束部材16は、一対の拘束プレート16A,16Bと、拘束プレート16A,16B同士を連結する連結部材(ボルト18及びナット20)とを備える。各拘束プレート16A,16Bと導電板14との間には、例えば樹脂フィルム等の絶縁フィルム22が配置されている。各拘束プレート16A,16Bは、例えば鉄等の金属によって構成されている。積層方向から見て、各拘束プレート16A,16B及び絶縁フィルム22は例えば矩形形状である。絶縁フィルム22は導電板14よりも大きくなっており、各拘束プレート16A,16Bは、蓄電モジュール10よりも大きくなっている。積層方向から見て、拘束プレート16Aの縁部には、ボルト18の軸部を挿通させる挿通孔16A1が蓄電モジュール10よりも外側となる位置に設けられている。同様に、積層方向から見て、拘束プレート16Bの縁部には、ボルト18の軸部を挿通させる挿通孔16B1が蓄電モジュール10よりも外側となる位置に設けられている。積層方向から見て各拘束プレート16A,16Bが矩形形状である場合、挿通孔16A1及び挿通孔16B1は、例えば拘束プレート16A,16Bの角部に位置する。
[0019]
 一方の拘束プレート16Aは、負極端子26に接続された導電板14に絶縁フィルム22を介して突き当てられ、他方の拘束プレート16Bは、正極端子24に接続された導電板14に絶縁フィルム22を介して突き当てられている。ボルト18は、例えば一方の拘束プレート16A側から他方の拘束プレート16B側に向かって挿通孔16A1及び挿通孔16B1に通され、他方の拘束プレート16Bから突出するボルト18の先端には、ナット20が螺合されている。これにより、絶縁フィルム22、導電板14及び蓄電モジュール10が挟持されてユニット化されると共に、積層方向に拘束荷重が付加される。
[0020]
 次に、蓄電モジュール10の構造について説明する。図2は、図1の蓄電装置を構成する蓄電モジュールを概略的に示す断面図である。図2に示されるように、蓄電モジュール10は、複数のバイポーラ電極32を備えている。それぞれのバイポーラ電極32は、電極板34と、電極板34の第1面34aに設けられた正極36と、電極板34の第2面34bに設けられた負極38とを含んでいる。複数のバイポーラ電極32は、セパレータ40を介して積層され、積層体30を形成している。バイポーラ電極32の積層方向から見て、積層体30は例えば矩形形状である。積層体30において、一のバイポーラ電極32の正極36は、セパレータ40を挟んで積層方向に隣り合う一方のバイポーラ電極32の負極38と対向し、一のバイポーラ電極32の負極38は、セパレータ40を挟んで積層方向に隣り合う他方のバイポーラ電極32の正極36と対向している。積層方向において、積層体30の一端には、内側面に負極38が配置された電極板34(負極側終端電極)が配置され、他端には、内側面に正極36が配置された電極板34(正極側終端電極)が配置されている。負極側終端電極の負極38は、セパレータ40を介して最上層のバイポーラ電極32の正極36と対向している。正極側終端電極の正極36は、セパレータ40を介して最下層のバイポーラ電極32の負極38と対向している。これら終端電極の電極板34は、それぞれ隣り合う導電板14(図1参照)に接続される。
[0021]
 電極板34は、例えばニッケルからなる矩形の金属箔である。正極36を構成する正極活物質としては、例えば水酸化ニッケルが挙げられる。負極38を構成する負極活物質としては、例えば水素吸蔵合金が挙げられる。電極板34の第2面34bにおける負極38の形成領域は、電極板34の第1面34aにおける正極36の形成領域に対して一回り大きくなっている。電極板34の縁部は、正極活物質及び負極活物質が塗工されていない未塗工領域となっている。
[0022]
 セパレータ40は、例えばシート上に形成されている。セパレータ40を形成する材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、メチレンセルロース等からなる織布又は不織布等が例示される。また、セパレータ40は、フッ化ビニリデン樹脂化合物で補強されたものであってもよい。なお、セパレータ40は、シート上に限られず、例えば袋状のものを用いてもよい。
[0023]
 蓄電モジュール10は、積層方向に交差する方向において複数のバイポーラ電極32(積層体30)の外側に設けられた筒状の第1シール部材50と、積層方向に交差する方向において第1シール部材50の外側に設けられた第2シール部材60とを備えている。第1シール部材50は、積層体30の側面を取り囲むように構成されており、第2シール部材60は第1シール部材50の側面を取り囲むように構成されている。第2シール部材60は、例えば筒状である。電極板34の周縁部34c(電極板34の未塗工領域)は、第1シール部材50に埋没した状態で保持されている。これにより、積層方向に隣り合う電極板34同士の間には、電極板34と第1シール部材50とによって仕切られた内部空間Vが形成されている。内部空間Vには、例えば水酸化カリウム水溶液等のアルカリ溶液からなる電解液(不図示)が収容されている。内部空間Vは、電極板34、第1シール部材50、及び第2シール部材によって気密に保たれている。
[0024]
 第1シール部材50及び第2シール部材60は、例えば絶縁性の樹脂材料によって構成されている。樹脂材料としては、例えばポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、又は変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE)等が挙げられる。
[0025]
 次に、図3を参照して第1シール部材50及び第2シール部材60の構成について詳細に説明する。図3は、図2の蓄電モジュールの一部を拡大した断面図である。なお、図3においては、説明の簡単のために2つのバイポーラ電極32が積層された蓄電モジュールを示しているが、積層されるバイポーラ電極32の数は特に限定されない。第1シール部材50は枠状である。図3に示されるように、第1シール部材50は、積層方向において隣り合う電極板34同士の間に設けられたシール部品である複数の枠体51を有している。枠体51のそれぞれは、積層方向において電極板34の周縁部34cと重なるシール部52と、積層方向に交差する方向において電極板34から外側へ突出する突出部53とを含んでいる。枠体51は、一の電極板34に対して、第1面34a側及び第2面34b側にそれぞれ設けられている。電極板34の第1面34a及び第2面34bの両面において、周縁部34cには枠体51のシール部52がそれぞれ接合されている。また、一の電極板34の第1面34a側に設けられた枠体51と、当該電極板34の第2面34b側に設けられた枠体51とは、それぞれの突出部53において互いに接合されている。これにより、電極板34と枠体51との間におけるシールが形成されている。
[0026]
 枠体51は、シール部52と突出部53との間に段差を有している。シール部52の厚みt52と電極板34の厚みt34との合計は突出部53の厚みt53よりも大きく、突出部53は、シール部52に対して積層方向に凹んでいる。これにより、一の電極板34に接合された枠体51の突出部53と、当該電極板34に隣り合う他の電極板34に接合された枠体51の突出部53との間に隙間Sが形成されている。負極側端電極及び正極側終端電極の電極板34にも枠体51がそれぞれ接合されている。負極側端電極及び正極側終端電極の電極板34に接合された枠体51の突出部53と、バイポーラ電極32の電極板34に接合された枠体51の突出部53との間においても、隙間Sが形成されている。なお、負極側端電極及び正極側終端電極の電極板34に接合された枠体51は、シール部52と突出部53との間に段差を有していてもよく、有していなくてもよい。
[0027]
 隙間Sには、第2シール部材60の一部が入り込んでおり、第2シール部材60と枠体51(第1シール部材50)とは互いに接合されている。これにより、一の電極板34に接合された枠体51と、当該電極板34に隣り合う他の電極板34に接合された枠体51との間に介在するシール部分Cが形成されている。シール部分Cは、積層方向(Z軸方向及びY方向)に延在する側面部と、積層方向に交差する方向(X軸方向及びY軸方向)に延在する介在部とを含む。側面部は枠体51の側面をシールし、介在部は枠体51の凹んだ部分をシールする。
[0028]
 以上説明したように、本実施形態に係る蓄電モジュール10は、複数の枠体51を有する第1シール部材50と第2シール部材60とを備えている。積層方向において隣り合う枠体51の突出部53同士の間には隙間Sが形成され、この隙間Sに第2シール部材60の一部が入り込んでいる。これにより、それぞれのバイポーラ電極32に対し、第1シール部材50と第2シール部材60との間において、積層方向に交差する方向にシール部分Cの介在部が形成される。これに対し、比較例に係る蓄電モジュール10A(図9参照)においては、枠体51Aが突出部を有しておらず、隙間が形成されていない。この構造により、比較例に係る蓄電モジュール10Aにおいては、第1シール部材50Aの側面のみに第1シール部材50Aと第2シール部材60Aとの間のシール部分Cが形成されている。すなわち、比較例に係る蓄電モジュール10Aのシール部分Cは側面部のみを有し、介在部を有していない。したがって、比較例に係る蓄電モジュール10Aに比べ、本実施形態に係る蓄電モジュール10はでは第1シール部材50と第2シール部材60との間のシール長(シール部分Cの長さ)を長くすることができるので、蓄電モジュールのシール性を向上させることができる。
[0029]
 また、本実施形態においては、電極板34の第1面34a及び第2面34bに枠体51がそれぞれ接合されていている。これにより、電極板34の第1面34a及び第2面34bが共に第1シール部材50によってシールされるので、電極板34の周縁部34cに対するシール性を更に向上させることができる。
[0030]
 また、本実施形態においては、積層方向において、シール部52の厚みt52及び電極板34の厚みt34の合計は突出部53の厚みt53より大きく、突出部53はシール部52に対して積層方向に凹んでいる。これにより、枠体51の凹みによって確実に隙間Sを形成することができる。したがって、第1シール部材50と第2シール部材60との間のシール長を長くすることができるので、蓄電モジュール10のシール性を向上させることができる。
[0031]
[蓄電モジュールの製造方法]
 次に、図4~図6を参照して、蓄電モジュール10の製造方法について説明する。図4~図6は、図2の蓄電モジュールの製造方法を説明するための図である。まず、図4(a)に示されるように、第1面34a及び第1面34aとは反対側の第2面34bを有する電極板34と、第1面34aに設けられた正極36と、第2面34bに設けられた負極38とを有する複数のバイポーラ電極32を準備する(準備工程)。また、バイポーラ電極32に接合するための複数の枠体51を準備する。このとき、枠体51はシール部52と突出部53との間に段差を有していない状態である。
[0032]
 次に、図4(b)に示されるように、電極板34の周縁部34cにおいて、第1面34a及び第2面34bに枠体51を接合する(第1シール工程)。電極板34と枠体51との接合は、例えば熱プレスによって行われる。この第1シール工程においては、枠体51のそれぞれの内周側の部分が、バイポーラ電極32の積層方向において電極板34の周縁部34cに重なり、枠体51のそれぞれの外周側の部分が積層方向に交差する方向において電極板34の周縁部34cより外側へ突出するように、枠体51を接合する。これにより、枠体51にシール部52及び突出部53が形成され、電極板34の第1面34a及び第2面34bの周縁部34cに枠体51のシール部52がそれぞれ接合された状態となる。また、この工程により、突出部53がシール部52に対して積層方向に凹んだ状態となる。なお、負極側端電極の電極板34に対しては、第2面34bのみに枠体51を接合し、正極側終端電極の電極板34に対しては、第1面34aのみに枠体51を接合する。
[0033]
 次に、図5に示されるように、枠体51が接合された複数のバイポーラ電極32をセパレータ40を介して積層する(積層工程)。この積層工程により、図6に示されるように、積層体30が形成される。また、積層方向において隣り合う枠体51の突出部53同士の間に隙間Sが形成される。なお、本実施形態では積層工程前に枠体51をバイポーラ電極32に接合しているが、積層工程後に枠体51をバイポーラ電極32に接合してもよい。
[0034]
 最後に、積層された複数のバイポーラ電極32(積層体30)に対して、枠体51(第1シール部材50)の外側に第2シール部材60を形成する(第2シール工程)。第2シール工程においては、積層工程において形成された隙間Sに第2シール部材60の一部が入り込むように第2シール部材60を形成する。第2シール部材60は、例えば射出成形によって形成される。以上の工程により、図3に示される蓄電モジュール10が製造される。
[0035]
 以上説明したように、この蓄電モジュールの製造方法では、積層工程において、積層方向において隣り合う枠体51の外周側の突出部53同士の間に隙間Sを形成する。そして、第2シール工程において、隙間Sに第2シール部材60の一部が入り込むように第2シール部材60を形成する。これにより、それぞれのバイポーラ電極32に対し、枠体51(第1シール部材50)と第2シール部材60との間において、積層方向に交差する方向にシールされる部分が形成される。したがって、枠体51(第1シール部材50)と第2シール部材60との間のシール長を長くすることができるので、蓄電モジュールのシール性を向上させることができる。
[0036]
[第2実施形態]
 図7は、本発明の第2実施形態に係る蓄電モジュールの一部を拡大した断面図である。図7に示される蓄電モジュール110が図1に示される蓄電モジュール10と異なる点は、一の電極板134に対して、第1面134a側のみに枠体151が接合されている点である。すなわち、蓄電モジュール10では、隣り合う電極板34同士の間に2つの枠体51が設けられていたのに対し蓄電モジュール110では、隣り合う電極板34同士の間に設けられる枠体151は1つのみである。また、蓄電モジュール110では、正極側終端電極の電極板134の第1面134aのみに枠体151が接合されており、負極側終端電極の電極板134には枠体151が接合されていない。この場合、負極側終端電極の電極板34と枠体151との間のシール性は、負極側終端電極の電極板34及び枠体151の外側に設けられた第2シール部材160によって担保される。なお、枠体151は第2面134b側のみに接合されていてもよく、この場合、負極側終端電極の電極板134の第2面134bのみに枠体151が接合される。
[0037]
 第2実施形態に係る蓄電モジュール110においても、枠体151のそれぞれは、積層方向において電極板134の周縁部134cと重なるシール部152と、積層方向に交差する方向において電極板134から外側へ突出する突出部153とを含んでいる。また、枠体151は、シール部152と突出部153との間に段差を有しており、突出部153はシール部152に対して積層方向に凹んでいる。これにより、隣り合う枠体151の突出部153同士の間に隙間Sが形成され、隙間Sに入り込むシール部分Cが形成される。したがって、蓄電モジュール110においても第1実施形態に係る蓄電モジュール10と同様の作用効果が得られる。また、蓄電モジュール110では、第1面134a及び第2面134bのうち一方のみに枠体151が接合されているので、蓄電モジュール110を容易に製造することが可能である。
[0038]
[第3実施形態]
 図8は、本発明の第3実施形態に係る蓄電モジュールの一部を拡大した断面図である。図8に示される蓄電モジュール210が図1に示される蓄電モジュール10と異なる点は、枠体251の突出部253は、シール部252に対して積層方向に凹んでいない点、及び、一の電極板234の第1面234a側に設けられた枠体251の突出部253と、当該電極板234の第2面234b側に設けられた枠体251の突出部253とは、互いに接合されていない点である。この場合、一の電極板234の第1面234a側に設けられた枠体251の突出部253と、当該電極板234の第2面234b側に設けられた枠体251の突出部253との間に隙間Sが形成され、隙間Sに入り込むシール部分Cが形成される。従って、第3実施形態に係る蓄電モジュール210においても、第1実施形態に係る蓄電モジュール10と同様の作用効果が得られる。
[0039]
 以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく種々の変形態様を採用可能である。例えば、上記の実施形態では、第1シール工程において枠体51加圧されることにより、突出部53がシール部52に対して積層方向に凹んだ状態となっていたが、突出部53は最初からシール部52に対して積層方向に凹んでいてもよい。
[0040]
 また、上記の実施形態では、1つの電極板34に対して枠体51を個別に接合していたが、複数の電極板34に対して一度に枠体51を接合してもよい。この場合、隣り合う枠体51の突出部53同士の間に隙間Sが形成されるように、積層方向において枠体51と電極板34とが重なる部分のみに加圧する。このように電極板34に対して枠体51を接合することにより、蓄電モジュール10を更に容易に製造することが可能である。

符号の説明

[0041]
 1  蓄電装置
 10,10A,110,210  蓄電モジュール
 14  導電板
 16  拘束部材
 22  絶縁フィルム
 24  正極端子
 26  負極端子
 30  積層体
 32  バイポーラ電極
 34,134,234  電極板
 34a,134a,234a  第1面
 34b,134b,234b  第2面
 34c,134c  周縁部
 36  正極、
 38  負極
 40  セパレータ
 50,50A  第1シール部材
 51,51A,151,251  枠体
 52,252  シール部(内周側の部分)
 53,153,253  突出部(外周側の部分)
 60,60A,160  第2シール部材
 C  シール部分
 S  隙間
 V  内部空間

請求の範囲

[請求項1]
 電極板と前記電極板の第1面に設けられた正極と前記電極板の第2面に設けられた負極とをそれぞれ含む複数のバイポーラ電極がセパレータを介して積層された蓄電モジュールであって、
 前記複数のバイポーラ電極の積層方向に交差する方向において、前記複数のバイポーラ電極の外側に設けられた筒状の第1シール部材と、
 前記積層方向に交差する方向において前記第1シール部材の外側に設けられた第2シール部材と、を備え、
 前記第1シール部材は、前記積層方向において隣り合う前記電極板同士の間に設けられた複数の枠体を有し、
 前記枠体のそれぞれは、前記積層方向において前記電極板の周縁部と重なるシール部と、前記積層方向に交差する方向において前記電極板から外側へ突出する突出部と、を含み、
 前記積層方向において隣り合う前記突出部同士の間には隙間が形成され、
 前記隙間には、前記第2シール部材の一部が入り込んでいる、蓄電モジュール。
[請求項2]
 前記電極板の前記第1面及び前記第2面に前記枠体がそれぞれ接合されている、請求項1に記載の蓄電モジュール。
[請求項3]
 前記積層方向において、前記シール部の厚み及び前記電極板の厚みの合計は前記突出部の厚みより大きく、
 前記突出部は前記シール部に対して前記積層方向に凹んでいる、請求項1に記載の蓄電モジュール。
[請求項4]
 第1面及び前記第1面とは反対側の第2面を有する電極板と、前記第1面に設けられた正極と、前記第2面に設けられた負極と、を有する複数のバイポーラ電極を準備する準備工程と、
 前記電極板の周縁部において、前記第1面及び前記第2面の少なくとも一方側にシール部品である枠体を接合する第1シール工程と、
 前記枠体が接合された複数の前記バイポーラ電極をセパレータを介して積層する積層工程と、
 積層された複数の前記バイポーラ電極に対して、前記枠体の外側に第2シール部材を形成する第2シール工程と、を含み、
 前記第1シール工程においては、前記枠体のそれぞれの内周側の部分が、前記バイポーラ電極の積層方向において前記電極板の前記周縁部に重なり、前記枠体のそれぞれの外周側の部分が前記積層方向に交差する方向において前記電極板の前記周縁部より外側へ突出するように前記枠体を接合し、
 前記積層工程においては、前記積層方向において隣り合う前記枠体の前記外周側の部分同士の間に隙間を形成し、
 前記第2シール工程においては、前記隙間に前記第2シール部材の一部が入り込むように前記第2シール部材を形成する、蓄電モジュールの製造方法。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]