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1. (WO2019064425) REMOVER SET
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明 細 書

発明の名称 リムーバーセット

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004  

先行技術文献

特許文献

0005  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0006   0007   0008   0009  

課題を解決するための手段

0010  

発明の効果

0011   0012   0013   0014   0015  

図面の簡単な説明

0016  

発明を実施するための形態

0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034  

実施例

0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18   19   20   21   22   23   24   25   26   27  

明 細 書

発明の名称 : リムーバーセット

技術分野

[0001]
 本発明は、リムーバーセットに関する。

背景技術

[0002]
 美容のために用いられるペースト状の美容剤は、塗布後に時間をおくことで皮膜状になるものと、時間をおいてもペースト状態を維持するものとに大別される。塗布後に皮膜状になる美容剤は、その一部を把持して引き剥がすことにより、容易に肌から分離することができる。一方、塗布後にペースト状態を維持する美容剤を使用後に肌から除去する方法としては、コットン等による拭き取りや、ぬるま湯等により洗い落とす方法が一般的である。
[0003]
 これらの一般的方法よりもより簡便に使用後の美容剤を除去する方法として、肌に塗布した美容剤を磁気吸引力により吸引して肌から除去する方法が提案されている。例えば、特許文献1には、把持部と、把持部に連なり、肌に塗布された美容剤を磁気吸引力により吸引して肌から除去するため吸着ヘッド部とを有するリムーバーが開示されている。
[0004]
 また、特許文献1には、リムーバーの吸着ヘッド部を収容するためのヘッド収容部を有するリムーバー置台が開示されている。このリムーバー置台は、リムーバーの姿勢を保持姿勢、即ち、把持部を上方に、吸着ヘッド部を下方に向けた姿勢にしてヘッド保持部内に吸着ヘッド部を差し込むことにより、リムーバーを保持姿勢で保持することができる。

先行技術文献

特許文献

[0005]
特許文献1 : 国際公開WO2016/084534号

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0006]
 リムーバーをリムーバー置台に差し込む作業においては、リムーバー置台のヘッド保持部内にリムーバーの吸着ヘッド部の先端を挿入した後、吸着ヘッド部の先端がヘッド保持部の底に到達するまでの間に、使用者がリムーバーの把持部から手を放すことがある。このとき、リムーバーの姿勢が前述した保持姿勢、即ち、把持部を上方に、吸着ヘッド部を下方に向けた姿勢となっている場合には、リムーバーが自重によって下方へ落下し、吸着ヘッド部の先端がヘッド保持部の底まで自然に差し込まれる。
[0007]
 しかし、自重によって落下する際のリムーバーの姿勢は、必ずしも前述した保持姿勢になるとは限らず、使用者が把持部から手を放した際のリムーバーの姿勢によっては、保持姿勢から傾いた姿勢をとる場合がある。保持姿勢から傾いた姿勢でリムーバーが落下すると、吸着ヘッド部の先端がヘッド保持部の底に到達する前にヘッド保持部の内壁面に引っ掛かりやすくなる。その結果、ヘッド保持部の底から吸着ヘッド部の先端が離れ、かつ、保持姿勢から傾いた姿勢でリムーバーの落下が停止しやすくなる。
[0008]
 このように、特許文献1のリムーバー置台においては、吸着ヘッド部がヘッド保持部の底まで差し込まれず、かつ、保持姿勢から傾いた不安定な姿勢でリムーバーの落下が停止することがある。前述したように不安定な姿勢でリムーバーの落下が停止した場合、ヘッド保持部の底まで吸着ヘッド部を差し込んでリムーバーの姿勢を安定させるために、使用者は、リムーバーの姿勢を保持姿勢に修正する必要がある。そのため、特許文献1のリムーバー置台は、使い勝手の点で改善の余地がある。
[0009]
 本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、リムーバーの吸着ヘッド部をリムーバー置台の保持凹部の底まで容易に落下させることができ、使い勝手に優れたリムーバーセットを提供しようとするものである。

課題を解決するための手段

[0010]
 本発明の一態様は、磁石を内蔵し、肌に塗布された美容剤を磁気吸引力により吸引して肌から除去するための吸着ヘッド部と、前記吸着ヘッド部に連なる付け根部と、前記付け根部から延設された把持部と、を備えたリムーバーと、
 前記リムーバーを、前記把持部を上方に、前記吸着ヘッド部を下方に向けた保持姿勢で保持するためのリムーバー置台と、を有するリムーバーセットであって、
 前記リムーバーにおける前記付け根部は、その側周面に、周囲よりも内方に陥没した窪み部を有し、
 前記リムーバー置台は、前記リムーバーの前記吸着ヘッド部を収容して保持するための保持凹部を有しており、
 前記保持凹部は、
 前記リムーバー置台の内部に設けられ、前記保持姿勢の前記リムーバーにおける前記吸着ヘッド部の先端の形状に対応した凹状を呈する先端保持部と、
 前記先端保持部の上方に設けられ、前記吸着ヘッド部が挿入される開口端部と、
 前記先端保持部と前記開口端部との間における前記窪み部に対面する部分に配置され、前記先端保持部から上方に向かうにつれて内方に変位するガイド部と、
を有している、リムーバーセットにある。

発明の効果

[0011]
 前記リムーバーセットにおけるリムーバーは、把持部と吸着ヘッド部との間に、周囲よりも内方に陥没した窪み部を有している。また、リムーバー置台は、リムーバーの吸着ヘッド部を収容して保持するための保持凹部を有している。そして、保持凹部は、前記保持姿勢のリムーバーにおける前記吸着ヘッド部の先端の形状に対応した凹状を呈する先端保持部と、先端保持部の上方に設けられた開口端部と、先端保持部と開口端部との間における窪み部に対応する部分に配置され、先端保持部から上方に向かうにつれて内方に変位するガイド部とを有している。
[0012]
 前記リムーバーセットにおいて、リムーバー置台にリムーバーを差し込む作業は、例えば以下のようにして行うことができる。まず、吸着ヘッド部の先端を開口端部から保持凹部内に挿入した後、使用者が把持部から手を放すことにより、リムーバーを自重により落下させる。このとき、リムーバーの姿勢が前記保持姿勢である場合には、吸着ヘッド部の先端を自然に先端保持部の底まで差し込むことができる。
[0013]
 リムーバーの姿勢が、直立状態から傾いた姿勢、例えば、上方へ向かうにつれて把持部が窪み部側に傾いた姿勢である場合、吸着ヘッド部における窪み部側の表面をガイド部に当接させることができる。また、リムーバーが前記の姿勢をとっている場合には、保持姿勢における吸着ヘッド部の先端及び吸着ヘッド部における窪み部と反対側の表面の少なくとも一方を保持凹部に当接させることができる。その後、吸着ヘッド部の表面を先端保持部に沿って滑動させ、吸着ヘッド部の先端を自然に先端保持部の底まで差し込むことができる。
[0014]
 また、リムーバーの姿勢が、前記の姿勢と反対側に傾いた姿勢、つまり、把持部が上方へ向かうにつれて窪み部と反対側に傾いた姿勢である場合には、吸着ヘッド部における窪み部と反対側の表面を保持凹部に当接させることができる。また、リムーバーが前記の姿勢をとっている場合には、保持姿勢における吸着ヘッド部の先端及び吸着ヘッド部における窪み部側の表面の少なくとも一方をガイド部に当接させることができる。その後、保持姿勢におけるリムーバーの先端を先端保持部に沿って滑動させ、保持姿勢における吸着ヘッド部の先端下方の端部を自然に先端保持部の底まで差し込むことができる。
[0015]
 以上のように、前記リムーバーセットは、リムーバーの姿勢が前記保持姿勢から傾いた姿勢である場合にも、リムーバーの吸着ヘッド部をリムーバー置台の保持凹部の底まで容易に差し込むことができる。それ故、リムーバーをリムーバー置台に差し込む際に、使用者がリムーバーの姿勢を修正する作業の頻度を低減することができる。その結果、リムーバーセットの使い勝手を改善することができる。

図面の簡単な説明

[0016]
[図1] 実施例における、リムーバーセットの斜視図である。
[図2] 実施例における、リムーバーの斜視図である。
[図3] 実施例における、リムーバーの正面図である。
[図4] 実施例における、リムーバーの背面図である。
[図5] 実施例における、リムーバーの側面図である。
[図6] 実施例における、リムーバーの上面図である。
[図7] 実施例における、リムーバーの下面図である。
[図8] 図5のVIII-VIII線矢視断面図である。
[図9] 図6のIX-IX線矢視断面図である。
[図10] 図9における吸着ヘッド部の拡大図である。
[図11] 実施例における、リムーバーのケース蓋部の下面図である。
[図12] 実施例における、リムーバーを用いて肌に塗布された美容剤を肌から除去する作業の説明図である。
[図13] 実施例における、リムーバーに付着した使用済みの美容剤を除去する作業を説明する説明図である。
[図14] 実施例における、リムーバー置台の斜視図である。
[図15] 実施例における、リムーバー置台の正面図である。
[図16] 実施例における、リムーバー置台の背面図である。
[図17] 実施例における、リムーバー置台の側面図である。
[図18] 図17における、突起近傍の拡大図である。
[図19] 実施例における、リムーバー置台の上面図である。
[図20] 実施例における、リムーバー置台の下面図である。
[図21] 図17のXXI-XXI線矢視断面図である。
[図22] 図19のXXII-XXII線矢視断面図である。
[図23] 図19のXXIII-XXIII線矢視断面図である。
[図24] 実施例における、リムーバー置台の下部部品の斜視図である。
[図25] 実施例における、リムーバー置台の下部部品の上面図である。
[図26] 実施例における、リムーバーの吸着ヘッド部をリムーバー置台の保持凹部内に差し込む方法の一例を示す説明図(図22に相当する矢視断面図)である。
[図27] 実施例における、リムーバーの吸着ヘッド部をリムーバー置台の保持凹部内に差し込む方法の一例を示す説明図(図22に相当する矢視断面図)である。

発明を実施するための形態

[0017]
 前記リムーバーセットにおいて、前記リムーバーにおける窪み部は、付け根部の側周面の一部に設けられていてもよいし、側周面の全周に亘って設けられていてもよい。
[0018]
 前記リムーバーセットのリムーバー置台において、保持凹部の先端保持部は、保持姿勢、つまり、把持部を上方に、吸着ヘッド部を下方に向けた姿勢のリムーバーにおける吸着ヘッド部の先端に対応する位置に、周囲よりも下方に陥没した先端逃がし部を有していてもよい。この場合には、保持凹部内に挿入されたリムーバーの下方の端部を先端逃がし部から下方に突出させることができる。これにより、保持凹部内での吸着ヘッド部の位置決めをより容易に行うことができ、ひいてはリムーバーの姿勢をより安定させることができる。
[0019]
 前記リムーバーセットにおけるリムーバーは、肌に塗布された美容剤を磁気吸引力により吸引して肌から除去するための吸着ヘッド部と、吸着ヘッド部に連なる付け根部と、付け根部から延設された把持部と、を有している。吸着ヘッド部は、保持姿勢、即ち、把持部を上方に、吸着ヘッド部を下方に向けた姿勢における下方の端部に、周囲よりも弱い磁気吸引力を有し、または磁気吸引力を有しない美容剤拭き取り領域を有していてもよい。
[0020]
 特許文献1に開示されたような従来のリムーバーにおいては、吸着ヘッド部の先端に磁石が配置されている。そのため、吸着ヘッド部の先端全体で肌に塗布された美容剤を磁気吸引力によって吸引し、肌から使用済みの美容剤を除去することができる。しかし、磁気吸引力は吸着ヘッド部の表面に付着した美容剤にも作用するため、例えば吸着ヘッド部の先端に使用済みの美容剤を寄せ集めて拭き取ろうとしても、美容剤が磁気吸引力によって磁石側に引き寄せられ、吸着ヘッド部の表面に残りやすい。
[0021]
 かかる問題を回避し、吸着ヘッド部の表面に付着した美容剤を拭き取るためには、例えば、磁気吸引力の作用しない付け根部や把持部に美容剤を寄せ集めればよい。しかし、この場合には、使用者は、美容剤を付け根部や把持部まで移動させるために、リムーバーを持ち替えて吸着ヘッド部を手で把持する必要がある。
[0022]
 また、吸着ヘッド部の表面に使用済みの美容剤を付着させないようにするために、予め、吸着ヘッド部の表面にコットンシートや樹脂フィルム等のカバーを装着し、カバー越しに使用済みの美容剤を肌から吸引して除去する方法も考えられる。しかし、この場合には、予めカバーを準備し、吸着ヘッド部にカバーを装着する必要がある。
[0023]
 このように、特許文献1のリムーバーにおいては、吸着ヘッド部の表面に付着した使用済みの美容剤を吸着ヘッド部から除去する作業が煩雑になることがある。
[0024]
 かかる問題に対し、保持姿勢をとった場合における吸着ヘッド部の下方の端部、つまり把持部と反対側の端部に美容剤拭き取り領域を設けることにより、リムーバーの表面から美容剤をより簡便かつ容易に除去することができる。即ち、美容剤拭き取り領域は吸着ヘッド部の下方の端部に設けられているため、使用者は、把持部を把持したまま美容剤を美容剤拭き取り領域に寄せ集めることができる。
[0025]
 また、美容剤拭き取り領域は、周囲よりも弱い磁気吸引力を有し、または磁気吸引力を有しない。そのため、美容剤拭き取り領域に寄せ集められた美容剤を容易に拭き取り、リムーバーの表面から除去することができる。
[0026]
 それ故、保持姿勢をとった場合における吸着ヘッド部の下方の端部という特定の位置に美容剤拭き取り領域を設けることにより、リムーバーの表面から美容剤をより簡便かつ容易に除去することができる。
[0027]
 吸着ヘッド部の下方の端部に美容剤拭き取り領域を形成する方法としては、種々の方法を採用することができる。例えば、吸着ヘッド部の内部における磁石と美容剤拭き取り領域の内側面との間に軟磁性体が配置されていてもよい。この場合には、軟磁性体の存在によって、磁石による磁気吸引力を減衰させ、または遮蔽することができる。その結果、吸着ヘッド部の下方の端部に美容剤拭き取り領域を形成することができる。
[0028]
 また、吸着ヘッド部における美容剤拭き取り領域の内側面から離れた位置に磁石を配置してもよい。このように、磁石から美容剤拭き取り領域までの距離を大きくすることによっても、磁石による磁気吸引力を減衰させることができる。その結果、吸着ヘッド部の下方の端部に美容剤拭き取り領域を形成することができる。部品点数の増加を回避するとともに、リムーバーの組み立て作業を簡素化する観点からは、磁石を、吸着ヘッド部における美容剤拭き取り領域の内側面から離れた位置に配置することが好ましい。
[0029]
 前記リムーバーの前記吸着ヘッド部は、
 互いに対向する一対の主壁部と、
 一対の前記主壁部の周縁同士を接続する周壁部と、
 一対の前記主壁部の間において、前記各主壁部の内側面と磁極とが対面するように配置された磁石と、を有していてもよい。
[0030]
 また、前記保持姿勢とした場合における前記リムーバーの下半部分は、
 一方の前記主壁部側から視た平面視における左側に、凸状に湾曲した輪郭を備えた山状曲線部を有し、
 前記平面視における右側に、上方から下方に向かうにつれて内側に後退した後に外側に膨出し、再度内側に後退するS字状の輪郭を備えたS字状曲線部を有し、かつ、
 前記山状曲線部と前記S字状曲線部との間に介在し、前記山状曲線部及び前記S字状曲線部のいずれの部分よりも曲率半径の小さな凸状に湾曲した輪郭を備えた先端部を有していてもよい。
[0031]
 そして、前記リムーバー置台における保持凹部の先端保持部は、前記保持姿勢の前記リムーバーにおける前記先端部を下端として、前記山状曲線部の下半部分と、前記S字状曲線部の下半部分とにそれぞれ連なる形状に対応した凹状を呈しており、
 前記ガイド部は、前記先端保持部における前記S字状曲線部に対応する部分と前記開口端部との間に配置されていてもよい。
[0032]
 前記特定の形状を備えたリムーバーとリムーバー置台とを組み合わせて使用することにより、リムーバーの姿勢が前記保持姿勢から傾いた姿勢である場合にも、リムーバーの吸着ヘッド部をリムーバー置台の保持凹部の底までより容易に差し込むことができる。
[0033]
 リムーバー置台の保持凹部は、先端保持部における山状曲線部に対応する部分と開口端部との間に、上方へ向かうほど拡開した形状を呈する拡開部を有していてもよい。この場合には、保持凹部内に吸着ヘッド部を挿入した後に、山状曲線部と拡開部とを当接させ、山状曲線部を拡開部に沿ってよりスムーズに滑動させることができる。これにより、リムーバーの先端部をより容易に先端保持部の底まで差し込むことができる。
[0034]
 開口端部は、S字状曲線部に対応する側の高さが山状曲線部に対応する側よりも高くなるように傾斜していてもよい。この場合には、ガイド部をより広い範囲に亘って配置することができる。そのため、保持凹部内に吸着ヘッド部2を挿入した後に、周壁部におけるS字状曲線部を構成する部分や先端部を構成する部分をより容易にガイド部に当接させることができる。その結果、リムーバーの先端部をより容易に先端保持部の底まで差し込むことができる。
実施例
[0035]
 前記リムーバーセットの実施例を、図1~図27を用いて説明する。図1に示すように、リムーバーセット100は、リムーバー1と、リムーバー置台4と、を有している。リムーバー1は、図5及び図12に示すように、磁石23を内蔵し、肌に塗布された美容剤Aを磁気吸引力により吸引して肌から除去するための吸着ヘッド部2と、吸着ヘッド部2に連なる付け根部31と、付け根部31から延設された把持部3と、を有している。リムーバー置台4は、図1、図17、図22及び図23に示すように、リムーバー1を保持姿勢、即ち、把持部3を上方に、吸着ヘッド部2を下方に向けた姿勢で保持することができるように構成されている。
[0036]
 リムーバー1における付け根部31は、図2、図5及び図9に示すように、その側周面に、周囲よりも内方に陥没した窪み部311を有している。
[0037]
 リムーバー置台4は、図14~図15、図19及び図21~図23に示すように、リムーバー1の吸着ヘッド部2を収容して保持するための保持凹部41を有している。保持凹部41は、図22に示すように、先端保持部411と、ガイド部412と、開口端部413と、を有している。
[0038]
 図21~図23に示すように、先端保持部411は、リムーバー置台4の内部における保持凹部41の底部に設けられており、保持姿勢のリムーバー1における下半部分に対応した凹状を呈している。先端保持部411は吸着ヘッド部2の下半部分を保持することができる。
[0039]
 図14~図15、図17、図19及び図22~図23に示すように、開口端部413は、先端保持部411の上方に設けられている。吸着ヘッド部2は、例えば図26~図27に示すように、開口端部413から保持凹部41内に挿入される。図22に示すように、ガイド部412は、先端保持部411と開口端部413との間における窪み部311に対面する部分に配置されており、先端保持部411から上方に向かうにつれて内方に変位している。
[0040]
 以下、リムーバー1及びリムーバー置台4の構成を詳説する。まず、リムーバー1の構成について説明する。
[0041]
 図2及び図5~図7に示すように、リムーバー1は、全体として略棒状を呈しており、その長手方向に吸着ヘッド部2と把持部3とが互いに並んで配置されている。以下において、リムーバー1の長手方向における吸着ヘッド部2側を前方といい、把持部3側を後方ということがある。これらのリムーバー1の前後方向に関する記載は便宜上のものであり、例えば、肌から美容剤Aを除去する作業を行う際のリムーバー1の向きや、保持姿勢におけるリムーバー1の向きとは何ら関係がない。
[0042]
 図5に示すように、リムーバー1の前半部分、即ち、吸着ヘッド部2の前端200から付け根部31までに至る部分は、付け根部31において内方にくびれ、吸着ヘッド部2において外方に膨出した形状を有している。
[0043]
 より具体的には、図5に示すようにリムーバー1を保持姿勢とした場合におけるリムーバー1の下半部分は、一方の主壁部21側から視た平面視における左側に、凸状に湾曲した輪郭を備えた山状曲線部11を有している。また、リムーバー1の下半部分は、前記平面視における右側に、上方から下方に向かうにつれて内側に後退した後に外側に膨出し、再度内側に後退するS字状の輪郭を備えたS字状曲線部12を有している。更に、リムーバー1の下半部分は、山状曲線部11とS字状曲線部12との間に介在し、山状曲線部11及びS字状曲線部12のいずれの部分よりも曲率半径の小さな凸状に湾曲した輪郭を備えた先端部13を有している。そして、保持姿勢におけるS字状曲線部12の上半部分、つまり、上方から下方に向かうにつれて内側に後退した後に外側に膨出している部分が付け根部31の窪み部311を構成している。
[0044]
 図3~図7に示すように、リムーバー1の後半部分、即ち、把持部3における吸着ヘッド部2の付け根部31よりも後方の部分は、吸着ヘッド部2の付け根部31から後方に向かうにつれて徐々に外径が太くなり、吸着ヘッド部2の付け根部31と把持部3の後端との中間部32における外径が最も太くなっている。また、把持部3は、中間部32よりも後方に向かうにつれて徐々に外径が細くなっている。
[0045]
 図2、図5及び図9に示すように、リムーバー1の前方には、吸着ヘッド部2が設けられている。吸着ヘッド部2は、一対の主壁部21と、主壁部21の周縁同士を接続する周壁部22と、一対の主壁部21の間に配置された磁石23とを有している。磁石23は、図9に示すように、厚み方向から視た平面視における吸着ヘッド部2の概ね中央に配置されている。本例の磁石23は、円板状を呈しており、その厚み方向に着磁されている。また、図8に示すように、磁石23における磁極231としての一対の端面232は、それぞれ主壁部21の内側面211に対面している。
[0046]
 図5に示すように、本例の吸着ヘッド部2は、把持部3における吸着ヘッド部2の付け根部31から前方、つまりリムーバー1の先端部13側へ向かうにつれて、厚み方向から見た平面視における幅が徐々に広くなっている。また、吸着ヘッド部2は、把持部3における付け根部31と吸着ヘッド部2の前端200との間に、厚み方向から見た平面視における幅が最も大きい最大幅部24を有している。
[0047]
 吸着ヘッド部2の前半部分、つまり、最大幅部24よりも前方の部分は、前方へ向かうにつれて徐々に幅が狭くなる先細り形状を呈している。また、吸着ヘッド部2は、図3及び図8に示すように、山状曲線部11側において最大の厚みを有しており、S字状曲線部12側に近くなるほど徐々に厚みが薄くなっている。
[0048]
 本例の吸着ヘッド部2は、厚み方向から視た平面視における主壁部21の概ね中央、即ち、磁石23の端面232に対面している部分において最も強い磁気吸引力を有している。それ故、図12に示すように、肌に塗布された美容剤Aに主壁部21を接近させることにより、美容剤Aを磁気吸引力によって吸引し、肌から美容剤Aを除去することができる。なお、本例の磁石23の直径は30mmであり、厚みは8mmである。また、一対の端面232の中心における表面磁束密度の大きさは220mT以上である。
[0049]
 また、図5及び図9に示すように、リムーバー1を、把持部3を上方に、吸着ヘッド部2を下方に向けた保持姿勢とした場合の吸着ヘッド部2の下方の端部(つまり、吸着ヘッド部2の前端200及びその周辺部分)には、周囲よりも弱い磁気吸引力を有する美容剤拭き取り領域25が設けられている。本例のリムーバー1においては、図10に示すように、周壁部22における美容剤拭き取り領域25の内側面251から離れた位置に磁石23を配置し、吸着ヘッド部2の前方の端部における磁気吸引力を周囲よりも減衰させることにより、吸着ヘッド部2の前方の端部に美容剤拭き取り領域25を形成している。
[0050]
 図10に示すように、磁石23の側周面233から吸着ヘッド部2における周壁部22の外表面までの距離は、把持部3における吸着ヘッド部2の付け根部31から前方へ向かうにつれて徐々に短くなっている。そして、前記距離は、吸着ヘッド部2における最大幅部24の近傍において最も短くなった後、吸着ヘッド部2の前端200に近づくにつれて徐々に長くなっている。
[0051]
 例えば、磁石23の側周面233から吸着ヘッド部2の前端200までの長手方向における距離L1は14.3mmである。また、磁石23の中心234を通り長手方向に直交する方向に延設された直線上における、磁石23の側周面233から山状曲線部11までの距離L2は6.1mmである。また、磁石23の中心234を通り長手方向に直交する方向に延設された直線上における、磁石23の側周面233からS字状曲線部12までの距離L3は7.3mmである。
[0052]
 本例のリムーバー1においては、磁石23から周壁部22の外表面までの距離を前述のごとく設定することにより、美容剤拭き取り領域25における磁気吸引力を周囲よりも減衰させている。これにより、美容剤拭き取り領域25に付着した美容剤を容易に拭き取り、吸着ヘッド部2から除去することができる。なお、周壁部22における最大幅部24の近傍は、美容剤拭き取り領域25よりも強い磁気吸引力を有している。そのため、周壁部22における最大幅部24の近傍を肌に塗布された美容剤Aに接近させることにより、美容剤Aを磁気吸引力によって吸引し、肌から美容剤Aを除去することができる。
[0053]
 図5及び図9に示すように、本例のリムーバー1における吸着ヘッド部2及び把持部3の外壁は、S字状曲線部12を備え長手方向の全体に亘って延設されたケース基部14と、山状曲線部11を備え長手方向の全体に亘って延設されたケース蓋部15とから構成されている。図9に示すように、ケース基部14とケース蓋部15との間には、磁石23を収容する内部空間16が形成されている。
[0054]
 図9に示すように、ケース基部14は、長手方向における各端部に設けられた2か所のボス141と、長手方向における各端部及び把持部3における吸着ヘッド部2の付け根部31に設けられた3か所の爪受け部142とを有している。また、図8及び図9に示すように、ケース基部14の前方の端部には、磁石23を保持するための磁石受け部143が設けられている。
[0055]
 図9及び図11に示すように、ケース蓋部15は、長手方向における各端部に設けられた2か所の位置決め突起151と、長手方向の各端部及び把持部3における吸着ヘッド部2の付け根部31に設けられた3か所の係合爪152とを有している。図9に示すように、位置決め突起151は、ケース基部14に設けられたボス141内に挿入されている。また、係合爪152は、ケース基部14に設けられた爪受け部142に係合されている。これにより、ケース蓋部15とケース基部14とが互いに係合されている。
[0056]
 図11に示すように、ケース蓋部15の外周縁には外周溝153が設けられている。図には示さないが、外周溝153内には、ケース蓋部15とケース基部14とを接着するための接着材が保持されている。ケース蓋部15の外周縁とケース基部14の外周縁とは、接着材を介して互いに接合されている。
[0057]
 外周溝153における内側の壁154には、10か所の切欠き155が設けられている。これにより、ケース蓋部15とケース基部14とを組み合わせた際に接着材を切欠き155からケースの内部空間16へ逃がし、ケースの外部への接着材の漏出を抑制することができる。
[0058]
 また、図8、図9及び図11に示すように、ケース蓋部15の前方の端部には、磁石23をケース基部14の磁石受け部143側へ押圧するための磁石抑え部156が設けられている。図8及び図9に示すように、吸着ヘッド部2内に収容された磁石23は、ケース基部14の磁石受け部143と、ケース蓋部15の磁石抑え部156との間に保持されている。
[0059]
 次に、リムーバー置台4の構成を説明する。
[0060]
 本例のリムーバー置台4は、図14~図17に示すように、底面42から上方に向かうにつれて外寸法が徐々に小さくなる略錐台状を呈している。リムーバー置台4の底面42は、図20に示すように略楕円状を呈している。また、図19に示すように、リムーバー置台4は、上面視における頂部43の概ね中央に、リムーバー1を保持姿勢、つまり、把持部3を上方に、吸着ヘッド部2を下方に向けた姿勢(図1、図22及び図23参照)で保持するための保持凹部41を有している。
[0061]
 図22に示すように、保持凹部41は、その底部に配置された先端保持部411と、上端に配置された開口端部413とを有している。本例の先端保持部411は、保持姿勢、つまり、把持部3を上方に、吸着ヘッド部2を下方に向けた姿勢におけるリムーバー1の先端部13を下端として、山状曲線部11の下半部分と、S字状曲線部12の下半部分とにそれぞれ連なる形状に対応した凹状を呈している。先端保持部411におけるS字状曲線部12に対応する部分411aと開口端部413との間には、ガイド部412が配置されている。また、先端保持部411における山状曲線部11に対応する部分411bと開口端部413との間には、上方へ向かうほど拡開した形状を呈する拡開部416が配置されている。
[0062]
 図21~図23に示すように、先端保持部411は、保持姿勢における吸着ヘッド部2の下半部分に対応した凹状を呈している。図22に示すように、先端保持部411におけるリムーバー1の先端部13に対応する位置には、周囲よりも下方に陥没した先端逃がし部414が設けられている。また、本例の先端保持部411は、先端逃がし部414から下方に延設され、リムーバー置台4の底面42に開口した筒状部415を有している。
[0063]
 先端保持部411は、図22に示すようにリムーバー1の先端部13を先端逃がし部414から下方に突出させ、かつ、図21~図23に示すように吸着ヘッド部2の下半部分との間にほとんどクリアランスがない状態で吸着ヘッド部2を保持することができる。
[0064]
 図22に示すように、先端保持部411におけるS字状曲線部12に対応する部分411aの上方には、ガイド部412が連なっている。本例のガイド部412は、先端保持部411におけるS字状曲線部12に対応する部分411aとの境界を下端412a、リムーバー1における把持部3の付け根部31に対面する位置を上端412bとして、下端412aから上端412bまでの範囲に亘って配置されている。
[0065]
 ガイド部412は、前述した下端412aから上方へ向かうにつれて、内方、即ちリムーバー1が配置される側に徐々に変位している。図22に示す断面、つまり、底面42の中心を通り長手方向に沿って切断したリムーバー置台4の断面におけるガイド部412の輪郭は、内方に凸となる曲率を備えた弧状を呈している。また、ガイド部412の上端412bにおいて、下端412aを基準としたときの内方への変位量が最も大きくなっている。
[0066]
 なお、保持凹部41におけるガイド部412よりも上方の部分417は、ガイド部412の上端412bから上方に向かうにつれて徐々に外方へ変位し、開口端部413に接続されている。図22に示す断面におけるガイド部412よりも上方の部分417の輪郭は、内方に凸となる曲率を備えた弧状を呈している。
[0067]
 本例のリムーバーセット100では、リムーバー1がリムーバー置台4に保持された状態において、S字状曲線部12とガイド部412との間に隙間Sが形成される。
[0068]
 図22に示すように、先端保持部411における山状曲線部11に対応する部分411bの上方には、拡開部416が連なっている。本例の拡開部416は、滑らかな曲面からなり、上方へ向かうにつれて拡開した形状を呈している。図22に示す断面、つまり、底面42の中心を通り長手方向に沿って切断したリムーバー置台4の断面における拡開部416の輪郭は、上方に凸となる曲率を備えた弧状を呈している。
[0069]
 図14~図15、図17及び図22に示すように、保持凹部41の上端には、吸着ヘッド部2を挿入するための開口端部413が設けられている。図22に示すように、開口端部413は、拡開部416、先端保持部411における一対の主壁部21に対応する部分(図示略)及びガイド部412のそれぞれに接続されている。本例の開口端部413は、S字状曲線部12に対応する側413aの高さが山状曲線部11に対応する側413bよりも高くなるように傾斜している。
[0070]
 リムーバー置台4は、リムーバー1を保持した状態において、吸着ヘッド部2内の磁石23からリムーバー置台4の外表面までの距離を十分に大きくし、リムーバー1の磁石23から発生する磁束を減衰させることができるように構成されている。具体的には、本例のリムーバー置台4にリムーバー1を保持した状態において、磁石23の中心234を通り鉛直下方に延びた直線上における磁石23の側周面233からリムーバー置台4の底面42までの距離D1は26.7mm(図17参照)である。本例のリムーバー置台4にリムーバー1が保持された場合、リムーバー置台4の底面42上のいずれの位置においても、磁石23により生じた磁束密度は50mT以下となる。
[0071]
 また、磁石23の中心234を通りS字状曲線部12側に延びた水平線上における磁石23の側周面233からリムーバー置台4の側面44までの距離D2(図21参照)は13.4mmである。なお、磁石23の中心234を通り山状曲線部11側に延びた水平線上においては、当該水平線がリムーバー置台4の側面44から上方に外れた位置を通る。そのため、磁石23の側周面233からリムーバー置台4までの距離を正確に規定することができないが、図21に示す、磁石23の側周面233から開口端部413と側面44との境界441までの水平方向における距離D3は13.4mmとなる。
[0072]
 図23に示す、磁石23の下端235から磁石23の厚み方向に延びた直線上における、磁石23の端面232からリムーバー置台4の側面44までの距離D4は、21.8mmである。また、磁石23の上端236から磁石23の厚み方向に延びた直線上における磁石23の端面232からリムーバー置台4の側面44までの距離D5は、12.6mmである。
[0073]
 本例のリムーバー置台4にリムーバー1が保持された場合、リムーバー置台4の側面44上のいずれの位置においても、磁石23により生じた磁束密度は80mT以下となる。
[0074]
 図22及び図23に示すように、リムーバー置台4は、その側面44、頂部43及び保持凹部41を構成する上部部品5と、その底面42を構成する下部部品6とを有している。上部部品5は下方に開口しており、下部部品6は上部部品5の開口端に取り付けられている。
[0075]
 図21に示すように、上部部品5の内部には、保持凹部41から放射状に延設された6か所のリブ51が設けられている。また、図15、図16及び図20に示すように、上部部品5は、その下端縁に、下方に突出した3か所の突起52を有している。リムーバー置台4は、机やテーブル等に載置した際に、これらの突起52によって支持される。そして、リムーバー置台4を机やテーブル等に載置した状態において、突起52の存在により底面42と机等との間に隙間を形成することができる。図18に示す、本例のリムーバー置台4における突起52の高さhは0.8mmである。
[0076]
 下部部品6は、図20に示すように、上部部品5の開口形状に対応した略楕円板状を呈している。図24及び図25に示すように、下部部品6の外周縁部には、上方に向かって立設された環状リブ61と、環状リブ61から放射状に延設された6か所の放射状リブ62とが設けられている。環状リブ61には、上部部品5のリブとの干渉を回避するための切欠き611が設けられている。図23に示すように、環状リブ61の上端612及び放射状リブ62の上端は、上部部品5の内側面の近傍まで延設されており、両者の間にはごくわずかなクリアランスが形成されている。
[0077]
 次に、本例のリムーバーセット100の作用効果を説明する。リムーバーセット100におけるリムーバー1は、図5に示すように、把持部3と吸着ヘッド部2との間に周囲よりも内方に陥没した窪み部311を有している。また、リムーバー置台4は、図22に示すように、リムーバー1の吸着ヘッド部2を収容して保持するための保持凹部41を有している。そして、保持凹部41は、前記保持姿勢における吸着ヘッド部2の先端の形状に対応した凹状を呈する先端保持部411と、先端保持部411の上方に設けられた開口端部413と、先端保持部411と開口端部413との間における窪み部311に対応する部分に配置され、先端保持部411から上方に向かうにつれて内方に変位するガイド部412とを有している。
[0078]
 本例のリムーバーセット100において、リムーバー置台4にリムーバー1を差し込む作業は、例えば以下のようにして行うことができる。まず、リムーバー1の先端部13を開口端部413から保持凹部41内に挿入した後、使用者が把持部から手を放すことにより、リムーバー1を自重により落下させる。このとき、リムーバー1の姿勢が前記保持姿勢である場合には、図22に示すように、リムーバー1の先端部13を自然に先端保持部411の底まで差し込むことができる。
[0079]
 図26に示すように、リムーバー1の姿勢が、上方へ向かうにつれて把持部3が窪み部311側(つまり、S字状曲線部12側)に傾いた姿勢である場合には、以下のようにしてリムーバー1の先端部13が保持凹部41内に差し込まれる。まず、保持姿勢における吸着ヘッド部2の下端(つまり、周壁部22における先端部13を構成する部分22c)と先端保持部411における山状曲線部11に対応する部分411bとが当接する。次いで、両者が摺動する際の摩擦抵抗によってリムーバー1の下方への動きが止まり、リムーバー1のS字状曲線部12側への傾きが大きくなる。そして、図26に示すように周壁部22におけるS字状曲線部12を構成する部分22aがガイド部412に当接する。
[0080]
 このとき、ガイド部412が上端412bから下端412aへ向かうにつれて外方へ後退しているため、吸着ヘッド部2が下方へ移動する余地がある。それ故、保持状態におけるリムーバー1の下方の端部(つまり、先端部13)が先端保持部411における山状曲線部11に対応する部分411bに沿って滑動することができる(矢印130)。以上の結果、リムーバー1の先端部13を自然に先端保持部411の底まで差し込むことができる。
[0081]
 また、図27に示すように、リムーバー1の姿勢が、上方へ向かうにつれて把持部3が窪み部311と反対側(つまり、山状曲線部11側)に傾いた姿勢をとっている場合には、以下のようにしてリムーバー1の先端部13が保持凹部41内に差し込まれる。まず、吸着ヘッド部2における窪み部311と反対側の表面(つまり、周壁部22における山状曲線部11を構成する部分22b)と、保持凹部41における拡開部416とが当接する。その後、山状曲線部11が拡開部416上を滑動することにより、図27に示すように、周壁部22におけるS字状曲線部12を構成する部分22aがガイド部412に当接する。
[0082]
 このとき、ガイド部412が、その下端412aへ向かうにつれて外方へ後退しているため、吸着ヘッド部2が下方へ移動する余地がある。それ故、保持姿勢におけるリムーバー1の下方の端部(つまり、先端部13)が先端保持部411における山状曲線部11に対応する部分411bに当接し、さらには当該部分411bに沿って滑動することができる(矢印131)。以上の結果、リムーバー1の先端部13を自然に先端保持部411の底まで差し込むことができる。
[0083]
 以上のように、リムーバーセット100は、リムーバー1の姿勢が前記保持姿勢からS字状曲線部12側または山状曲線部11側のいずれかに傾いた姿勢である場合にも、リムーバー1の吸着ヘッド部2をリムーバー置台4の保持凹部41の底まで容易に差し込むことができる。それ故、リムーバーセット100によれば、リムーバー1をリムーバー置台4に差し込む際に、使用者がリムーバー1の姿勢を修正する作業の頻度を低減することができる。その結果、リムーバーセット100の使い勝手を改善することができる。
[0084]
 図22に示すように、保持凹部41の先端保持部411は、リムーバー1の先端部13に対応する位置に、周囲よりも下方に陥没した先端逃がし部414を有している。そのため、保持凹部41内に挿入されたリムーバー1の先端部13を先端逃がし部414から下方に突出させることができる。これにより、保持凹部41内での吸着ヘッド部2の位置決めをより容易に行うことができ、ひいてはリムーバー1の姿勢をより安定させることができる。
[0085]
 開口端部413は、S字状曲線部12に対応する側413aの高さが山状曲線部11に対応する側413bよりも高くなるように傾斜している。そのため、ガイド部412をより広い範囲に亘って配置し、保持凹部41内に吸着ヘッド部2を挿入した後に、周壁部22におけるS字状曲線部12を構成する部分22aや先端部13を構成する部分22cをより容易にガイド部412に当接させることができる。その結果、リムーバー1の先端部13をより容易に先端保持部411の底まで差し込むことができる。
[0086]
 保持凹部41は、先端保持部411における山状曲線部11に対応する部分411bと開口端部413との間に、上方へ向かうほど拡開した形状を呈する拡開部416を有している。そのため、保持凹部41内に吸着ヘッド部2を挿入した後に、例えば図27に示すように、山状曲線部11と拡開部416とを当接させ、山状曲線部11を拡開部416に沿ってよりスムーズに滑動させることができる。これにより、リムーバー1の先端部13をより容易に先端保持部411の底まで差し込むことができる。
[0087]
 リムーバー1は、一対の主壁部21と、一対の主壁部21の周縁同士を接続する周壁部22と、一対の主壁部21の間に配置された磁石23と、を備えた吸着ヘッド部2を有している。また、図5及び図10に示すように、リムーバー1を保持姿勢、つまり、把持部3を上方に、吸着ヘッド部2を下方に向けた状態における吸着ヘッド部2の下方の端部には、周囲よりも弱い磁気吸引力を有する美容剤拭き取り領域25が設けられている。それ故、図13に示すように、吸着ヘッド部2の表面に付着した美容剤Aを矢印250に示すように美容剤拭き取り領域25に寄せ集めた後、美容剤拭き取り領域25の表面から美容剤Aを容易に拭き取ることができる。それ故、リムーバー1は、吸着ヘッド部2の表面から美容剤Aを容易に除去することができる。
[0088]
 また、美容剤拭き取り領域25の表面は、吸着ヘッド部2の下方の端部という特定の位置に設けられている。そのため、使用者は、把持部3を把持したまま美容剤Aを美容剤拭き取り領域25に寄せ集め、更には吸着ヘッド部2から拭き取る作業を行うことができる。それ故、リムーバー1によれば、従来のリムーバー1よりも簡便に吸着ヘッド部2から使用済みの美容剤Aを除去することができる。
[0089]
 さらに、保持姿勢における本例の吸着ヘッド部2の下半部分の形状は、図10に示すように、最大幅部24よりも前方へ向かうにつれて幅が狭くなる先細り形状を有しており、美容剤拭き取り領域25は、先細り形状を有する部分に設けられている。そのため、美容剤拭き取り領域25に寄せ集めた美容剤Aをより容易に拭き取ることができる。
[0090]
 磁石23は、吸着ヘッド部2内において、周壁部22における美容剤拭き取り領域25の内側面251から離れた位置に配置されている。これにより、リムーバー1の下方の端部に美容剤拭き取り領域25を形成することができる。また、美容剤拭き取り領域25を形成するに当たって軟磁性体等の他の部品を取り付ける必要がないため、部品点数の増加を回避するとともに、リムーバー1の組み立て作業を簡素化することができる。
[0091]
 図5及び図9に示すように、リムーバー1を保持姿勢とした場合のリムーバー1の下半部分は、一方の主壁部21側から視た平面視における左側に、凸状に湾曲した輪郭を備えた山状曲線部11を有している。また、前記平面視における右側に、上方から下方に向かうにつれて内側に後退した後に外側に膨出し、再度内側に後退するS字状の輪郭を備えたS字状曲線部12を有している。そして、山状曲線部11とS字状曲線部12との間に介在し、山状曲線部11及びS字状曲線部12のいずれの部分よりも曲率半径の小さな凸状に湾曲した輪郭を備えた先端部13を有している。
[0092]
 そのため、把持部3が手にフィットしやすい形状となり、使用済みの美容剤Aを肌から除去する作業において、リムーバー1の姿勢を容易に安定させることができる。また、図12に示すように、S字状曲線部12側が美容剤Aにより近くなるようにして吸着ヘッド部2を肌に接近させることにより、把持部3を人体と干渉しにくくすることができる。その結果、使用済みの美容剤Aを吸着して肌から除去する作業を隅々まで容易に行うことができる。これらの結果、使用済みの美容剤Aを肌から除去する作業におけるリムーバー1の使い勝手をより向上させることができる。
[0093]
 また、本例のリムーバー置台4は、上部部品5の下端縁に、リムーバー置台4を支持するための突起52を有している。そのため、リムーバー置台4の底面42と机等との間の隙間に水などの液体が進入した場合に、液体の表面張力によってリムーバー置台4が机等に吸着される現象を容易に回避することができる。
[0094]
 リムーバー置台4の底面42には、筒状部415が開口している。そのため、リムーバー置台4の底面42と机等との間の隙間に水などの液体が進入した場合に、液体の表面張力によって筒状部415内に液体を吸い寄せることができる。その結果、液体の表面張力によってリムーバー置台4が机等に吸着される現象を容易に回避することができる。
[0095]
 図24及び図25に示すように、リムーバー置台4の下部部品6は、上方に立設された環状リブ61と放射状リブ62とを有している。リムーバー置台4は、これらのリブによって剛性を高め、リムーバー1が保持凹部41に当接した際の振動を減衰させることができる。その結果、リムーバー1が保持凹部41に当接した際に発生する音を小さくすることができる。
[0096]
 また、図23に示すように、リムーバー置台4の内部空間45、即ち、上部部品5と下部部品6との間に形成される空間は、環状リブ61と放射状リブ62とによって複数の小空間451に区画されている。これにより、リムーバー1が保持凹部41に当接した際に発生する音の反響を低減し、リムーバー1が保持凹部41に当接した際に発生する音を小さくすることができる。さらに、リムーバー1が保持凹部41に当接した際に発生する音の周波数を調整し、使用者にとって不快な音の発生を抑制することもできる。
[0097]
 本発明に係るリムーバー1及びリムーバーセット100の態様は、上述した実施例の態様に限定されるものではなく、その趣旨を損なわない範囲で適宜変更することができる。例えば、リムーバー1における磁石23の配置は、磁石23の形状や磁束密度の大きさに応じて適宜変更することができる。磁石23の側周面233から美容剤拭き取り領域25までの距離は、美容剤拭き取り領域25における磁束密度を十分に低減でき、または磁束密度をゼロにすることができる範囲であれば、実施例1の距離L1よりも長くしてもよいし、短くしてもよい。
[0098]
 また、リムーバー置台4における、磁石23から底面42までの距離D1及び磁石23から側面44までの距離D2~D5についても、リムーバー置台4の底面42及び側面44における磁束密度を十分に低減できる範囲であれば、実施例2の距離D1~D5よりも長くしてもよいし、短くしてもよい。リムーバー置台4を支持する突起52は、上部部品5に設けてもよいし、下部部品6に設けてもよい。また、突起52は、リムーバー置台4の姿勢を安定させる観点から、少なくとも3か所あればよい。
[0099]
 また、実施例においては、周囲よりも弱い磁気吸引力を備えた美容剤拭き取り領域25を備えたリムーバー1の例を示したが、美容剤拭き取り領域25は、磁気吸引力を有さなくてもよい。

請求の範囲

[請求項1]
 磁石を内蔵し、肌に塗布された美容剤を磁気吸引力により吸引して肌から除去するための吸着ヘッド部と、前記吸着ヘッド部に連なる付け根部と、前記付け根部から延設された把持部と、を備えたリムーバーと、
 前記リムーバーを、前記把持部を上方に、前記吸着ヘッド部を下方に向けた保持姿勢で保持するためのリムーバー置台と、を有するリムーバーセットであって、
 前記リムーバーにおける前記付け根部は、その側周面に、周囲よりも内方に陥没した窪み部を有し、
 前記リムーバー置台は、前記リムーバーの前記吸着ヘッド部を収容して保持するための保持凹部を有しており、
 前記保持凹部は、
 前記リムーバー置台の内部に設けられ、前記保持姿勢の前記リムーバーにおける前記吸着ヘッド部の先端の形状に対応した凹状を呈する先端保持部と、
 前記先端保持部の上方に設けられ、前記吸着ヘッド部が挿入される開口端部と、
 前記先端保持部と前記開口端部との間における前記窪み部に対面する部分に配置され、前記先端保持部から上方に向かうにつれて内方に変位するガイド部と、
を有している、リムーバーセット。
[請求項2]
 前記リムーバー置台における前記先端保持部は、前記保持姿勢の前記リムーバーにおける前記吸着ヘッド部の先端に対応する位置に、周囲よりも下方に陥没した先端逃がし部を有している、請求項1に記載のリムーバーセット。
[請求項3]
 前記リムーバーにおける前記吸着ヘッド部は、前記保持姿勢とした場合における下方の端部に、周囲よりも弱い磁気吸引力を有し、または磁気吸引力を有しない美容剤拭き取り領域を有している、請求項1または2に記載のリムーバーセット。
[請求項4]
 前記リムーバーにおける前記吸着ヘッド部は、
 互いに対向する一対の主壁部と、
 一対の前記主壁部の周縁同士を接続する周壁部と、
 一対の前記主壁部の間において、前記各主壁部の内側面と磁極とが対面するように配置された磁石と、を有し、
 前記保持姿勢とした場合における前記リムーバーの下半部分は、
 一方の前記主壁部側から視た平面視における左側に、凸状に湾曲した輪郭を備えた山状曲線部を有し、
 前記平面視における右側に、上方から下方に向かうにつれて内側に後退した後に外側に膨出し、再度内側に後退するS字状の輪郭を備えたS字状曲線部を有し、かつ、
 前記山状曲線部と前記S字状曲線部との間に介在し、前記山状曲線部及び前記S字状曲線部のいずれの部分よりも曲率半径の小さな凸状に湾曲した輪郭を備えた先端部を有し、
 前記リムーバー置台における保持凹部の先端保持部は、前記保持姿勢の前記リムーバーにおける前記先端部を下端として、前記山状曲線部の下半部分と、前記S字状曲線部の下半部分とにそれぞれ連なる形状に対応した凹状を呈しており、
 前記ガイド部は、前記先端保持部における前記S字状曲線部に対応する部分と前記開口端部との間に配置されている、請求項1~3のいずれか1項に記載のリムーバーセット。
[請求項5]
 前記リムーバー置台の前記保持凹部は、前記先端保持部における前記山状曲線部に対応する部分と前記開口端部との間に、上方へ向かうほど拡開した形状を呈する拡開部を有している、請求項4に記載のリムーバーセット。
[請求項6]
 前記リムーバー置台における前記開口端部は、前記S字状曲線部に対応する側の高さが前記山状曲線部に対応する側よりも高くなるように傾斜している、請求項4または5に記載のリムーバーセット。

図面

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[ 図 3]

[ 図 4]

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