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1. (WO2018003865) SEALING BODY, SOLAR CELL MODULE, AND METHOD FOR PRODUCING SEALING BODY
Document

明 細 書

発明の名称 封止体、太陽電池モジュールおよび封止体の製造方法

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004   0005  

発明の概要

0006   0007   0008   0009  

図面の簡単な説明

0010  

発明を実施するための形態

0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110   0111   0112   0113   0114   0115   0116   0117   0118   0119   0120   0121   0122   0123   0124   0125   0126   0127   0128   0129   0130   0131   0132   0133   0134   0135   0136   0137   0138   0139   0140   0141   0142   0143   0144   0145   0146   0147   0148   0149   0150   0151   0152   0153   0154   0155   0156   0157   0158   0159   0160   0161   0162   0163   0164   0165   0166   0167   0168   0169   0170   0171   0172   0173   0174   0175   0176   0177   0178   0179   0180   0181   0182   0183   0184   0185   0186   0187   0188   0189   0190   0191   0192   0193   0194   0195   0196   0197   0198   0199   0200   0201   0202   0203   0204   0205   0206   0207   0208   0209   0210   0211   0212   0213   0214   0215   0216   0217   0218   0219   0220   0221   0222   0223   0224   0225   0226   0227   0228   0229   0230   0231   0232   0233   0234   0235   0236   0237   0238   0239   0240   0241   0242   0243   0244   0245   0246   0247   0248   0249   0250   0251   0252   0253   0254  

符号の説明

0255  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18   19   20   21   22   23   24   25   26   27   28   29   30   31   32   33   34   35   36   37   38   39   40   41   42   43   44   45   46   47   48   49   50   51   52   53  

明 細 書

発明の名称 : 封止体、太陽電池モジュールおよび封止体の製造方法

技術分野

[0001]
 本開示は、封止体、太陽電池モジュールおよび封止体の製造方法に関する。

背景技術

[0002]
 例えば、太陽電池モジュールは、一般に、光電変換部が封止された構造を有する。
[0003]
 太陽電池モジュールでは、例えば、外部から水分が浸入すると、光電変換部が劣化するおそれがある。光電変換部が劣化すると、太陽電池モジュールの光電変換効率が低下するおそれがある。
[0004]
 このため、例えば、対向する2枚のガラス基板の間において、光電変換部が封止されている光電変換モジュールが提案されている(例えば、特開2015-226429号公報、特開2012-199450号公報および特開2004-292247号公報の記載を参照)。
[0005]
 また、太陽電池素子などの電子素子がガラスおよび樹脂などを用いて封止されているモジュール(電子素子モジュールともいう)が知られている。電子素子モジュールは、例えば、複数の太陽電池素子と、太陽電池素子からの電気出力を外部に取り出すための配線と、複数の太陽電池素子の裏面を支持している支持材とを備えている。この支持体の貫通孔を上記配線が通過しており、上記貫通孔に充填材が位置している構造が提案されている(例えば、特開2011-124435号公報の記載を参照)。

発明の概要

[0006]
 封止体、太陽電池モジュールおよび封止体の製造方法が開示される。
[0007]
 封止体の一態様は、第1板部と、第2板部と、封止対象物と、第1金属部と、第2金属部と、第1カバー部と、を備える。第1板部は、厚さ方向に沿った第1方向に交差する第2方向の1つの端部側に位置している第1端面を有する。第2板部は、第2方向の1つの端部側に位置している第2端面を有するとともに、第1方向おいて第1板部に対向している状態で位置している。封止対象物は、第1板部と第2板部との間に位置している。第1金属部は、第1端面を覆っている。第2金属部は、第2端面を覆っている。第1カバー部は、第1金属部から第2金属部にかけて位置している。
[0008]
 封止体の製造方法の一態様は、積層体を準備することと、はんだ部を形成することと、前記はんだ部上に封止板をはんだ付けによって接合することと、を有する。前記積層体は、第1板部と、該第1板部の厚さ方向に沿った第1方向において該第1板部に対向している状態で位置している第2板部と、前記第1板部と前記第2板部との間に位置している封止対象物とを有する。前記はんだ部を形成することは、前記第1板部のうちの前記第1方向に交差する第2方向における第1端面上、および前記第2板部のうちの前記第2方向における第2端面上のそれぞれに対して、超音波はんだ付けによって前記はんだ部を形成することを含む。前記封止板は、板状の部分と該板状の部分を覆っているはんだ部とを有する。
[0009]
 封止体の製造方法の一態様は、積層体を準備することと、はんだ部を形成することと、を有する。前記積層体は、第1板部と、該第1板部の厚さ方向に沿った第1方向において該第1板部に対向している状態で位置している第2板部と、前記第1板部と前記第2板部との間に位置している封止対象物と、を有する。前記はんだ部を形成することは、前記第1板部のうちの前記第1方向に交差する第2方向における第1端面上、前記第2板部のうちの前記第2方向における第2端面上、および前記第1端面上から前記第2端面上にかけた領域のそれぞれに対して、超音波はんだ付けによって前記はんだ部を形成することを含む。

図面の簡単な説明

[0010]
[図1] 図1は、第1実施形態に係る封止体の一例の第1板部側の外観を示す平面図である。
[図2] 図2は、図1のII-II線に沿った封止体の断面を示す断面図である。
[図3] 図3は、第1実施形態に係る封止対象物の一例の構成の一部における第1素子面側の外観を示す平面図である。
[図4] 図4は、第1実施形態に係る封止対象物の一例の構成の一部における第2素子面側の外観を示す平面図である。
[図5] 図5は、第1実施形態に係る第1カバー部としての封止板の一例の断面を示す断面図である。
[図6] 図6は、第1実施形態に係る封止体を製造する途中の状態の一例を示す断面図である。
[図7] 図7は、第1実施形態に係る封止体を製造する途中の状態の一例を示す断面図である。
[図8] 図8は、第1実施形態に係る封止体を製造する途中の状態の一例を示す断面図である。
[図9] 図9は、第2実施形態に係る封止体の一例のうちの図2の断面に対応する断面を示す断面図である。
[図10] 図10は、第2実施形態に係る封止体を製造する途中の状態の一例を示す断面図である。
[図11] 図11は、第2実施形態に係る封止体を製造する途中の状態の一例を示す断面図である。
[図12] 図12は、第3実施形態に係る封止体の一例の第2板部側の外観を示す平面図である。
[図13] 図13は、図12のXIII-XIII線に沿った封止体の断面を示す断面図である。
[図14] 図14は、第3実施形態に係る第1カバー部の一例の断面を示す断面図である。
[図15] 図15は、第3実施形態に係る第1カバー部の一例の断面を示す断面図である。
[図16] 図16は、第3実施形態に係る第1カバー部の一例の断面を示す断面図である。
[図17] 図17(a)から図17(c)は、それぞれ第3実施形態に係る封止体を製造する際における金属薄膜部の形成途中の状態の一例を示す断面図である。
[図18] 図18(a)から図18(e)は、それぞれ第3実施形態に係る第2板部に金属薄膜部を形成する途中の状態の一例を示す平面図である。
[図19] 図19は、第3実施形態に係る封止体を製造する途中で金属薄膜部が形成された第2板部の一例の外観を示す図である。
[図20] 図20は、第3実施形態に係る封止体を製造する際に形成される積層体の一例のうちの図13の断面に対応する断面を示す断面図である。
[図21] 図21は、第3実施形態に係る封止体を製造する途中に封止板が接合された積層体の一例における第2板部側の外観を示す平面図である。
[図22] 図22は、図21のXXII部の一例の外観を示す拡大平面図である。
[図23] 図23は、図21のXXII部の一例の外観を示す拡大平面図である。
[図24] 図24(a)は、第4実施形態に係る太陽電池モジュールの一例の構成を示す斜視図である。図24(b)は、図24(a)のXXIVb-XXIVb線に沿った太陽電池モジュールの断面を示す断面図である。図24(c)は、図24(a)のXXIVc-XXIVc線に沿った太陽電池モジュールの断面を示す断面図である。
[図25] 図25(a)は、第4実施形態に係る光電変換部の一例の構成を示す平面図である。図25(b)は、図25(a)のXXVb-XXVb線に沿った光電変換部の断面を示す断面図である。
[図26] 図26(a)は、第4実施形態に係る太陽電池素子の一例の構成を示す平面図である。図26(b)は、太陽電池素子の一例の構成を示す裏面図である。
[図27] 図27(a)は、第4実施形態に係る太陽電池モジュールの使用態様の一例を示す断面図である。図27(b)は、太陽電池モジュールの使用態様の一例を示す断面図である。
[図28] 図28(a)は、L字型封止板の一例の構成の断面を示す断面図である。図28(b)は、平板状封止板の一例の構成の断面を示す断面図である。
[図29] 図29(a)から図29(d)は、それぞれ第4実施形態に係る太陽電池モジュールの製造途中の状態を例示する断面図である。
[図30] 図30(a)は、第5実施形態に係る太陽電池モジュールの一例の構成を示す斜視図である。図30(b)は、図30(a)のXXXb-XXXb線に沿った太陽電池モジュールの断面を示す断面図である。図30(c)は、図30(a)のXXXc-XXXc線に沿った太陽電池モジュールの断面を示す断面図である。
[図31] 図31(a)から図31(c)は、それぞれ第5実施形態に係る太陽電池モジュールの製造途中の状態を例示する断面図である。
[図32] 図32(a)は、第6実施形態に係る太陽電池モジュールの一例の構成を示す斜視図である。図32(b)は、図32(a)のXXXIIb-XXXIIb線に沿った太陽電池モジュールの断面を示す断面図である。図32(c)は、図32(a)のXXXIIc-XXXIIc線に沿った太陽電池モジュールの断面を示す断面図である。
[図33] 図33は、第6実施形態に係る太陽電池モジュールの使用態様の一例を示す断面図である。
[図34] 図34(a)は、第7実施形態に係る太陽電池モジュールの一例の構成を示す斜視図である。図34(b)は、図34(a)のXXXIVb-XXXIVb線に沿った太陽電池モジュールの断面を示す断面図である。図34(c)は、図34(a)のXXXIVc-XXXIVc線に沿った太陽電池モジュールの断面を示す断面図である。
[図35] 図35(a)は、複数の太陽電池モジュールが並べられた太陽電池アレイの一例を示す斜視図である。図35(b)は、太陽電池アレイにおける雨水の流れの一例を示す平面図である。
[図36] 図36(a)は、第8実施形態に係る太陽電池モジュールの一例の構成を示す斜視図である。図36(b)は、図36(a)のXXXVIb-XXXVIb線に沿った太陽電池モジュールの断面を示す断面図である。図36(c)は、図36(a)のXXXVIc-XXXVIc線に沿った太陽電池モジュールの断面を示す断面図である。
[図37] 図37(a)は、複数の太陽電池モジュールが並べられた太陽電池アレイの一例を示す斜視図である。図37(b)は、太陽電池アレイにおける雨水の流れの一例を示す平面図である。
[図38] 図38(a)は、第9実施形態に係る太陽電池モジュールの一例の構成を示す斜視図である。図38(b)は、図38(a)のXXXVIIIb-XXXVIIIb線に沿った太陽電池モジュールの断面を示す断面図である。図38(c)は、図38(a)のXXXVIIIc-XXXVIIIc線に沿った太陽電池モジュールの断面を示す断面図である。
[図39] 図39(a)は、複数の太陽電池モジュールが並べられた太陽電池アレイの一例を示す斜視図である。図39(b)は、太陽電池アレイにおける雨水の流れの一例を示す平面図である。
[図40] 図40(a)は、第10実施形態に係る太陽電池モジュールの一例の構成を示す斜視図である。図40(b)は、図40(a)のXXXXb-XXXXb線に沿った太陽電池モジュールの断面を示す断面図である。
[図41] 図41(a)および図41(b)は、それぞれ第10実施形態に係る太陽電池モジュールの製造途中の状態を例示する斜視図である。
[図42] 図42は、第11実施形態に係る電子素子モジュールの一例の裏面側の外観を示す平面図である。
[図43] 図43は、図42のXXXXIII-XXXXIII線に沿った電子素子モジュールの断面を示す断面図である。
[図44] 図44は、図42の電子素子モジュールから端子ボックスを除いた一例の構成を示す平面図である。
[図45] 図45は、図44のXXXXV-XXXXV線に沿った構成の断面を示す断面図である。
[図46] 図46は、図44の部分9P1における構成を示す平面図である。
[図47] 図47は、図46のXXXXVII-XXXXVII線に沿った構成の断面を示す断面図である。
[図48] 図48は、遮水部材の一例の構成を示す断面図である。
[図49] 図49は、遮水部材の一例の構成を示す断面図である。
[図50] 図50は、第11実施形態に係る電子素子モジュールの製造途中の状態を例示する断面図である。
[図51] 図51は、第11実施形態に係る電子素子モジュールの製造途中の状態を例示する平面図である。
[図52] 図52は、第11実施形態に係る電子素子モジュールの製造途中の状態を例示する断面図である。図52では、図51のXXXXXII-XXXXXII線に沿った構成の断面が示されている。
[図53] 図53は、第11実施形態に係る電子素子モジュールの製造途中の状態を例示する断面図である。

発明を実施するための形態

[0011]
 例えば、対向する2枚の部材の間に封止の対象物(封止対象物ともいう)が位置している封止体では、水分の侵入によって封止対象物が劣化するおそれがある。ここで、封止体には、例えば、太陽電池モジュールなどが含まれる。この場合、2枚の部材には、例えば、2枚のガラス板などが適用される。封止対象物には、例えば、光電変換部などが適用される。ここで、例えば、封止対象物の劣化を低減するために、2枚の部材の間で、該封止対象物の周囲へのゴムなどのパッキングの配置、あるいは該封止対象物の周囲における2枚の部材の溶融による接合などを行うことが考えられる。
[0012]
 しかしながら、このような封止体では、例えば、2枚の部材の隙間の周囲にシーリング剤を配置しても、光電変換部などの封止対象物へ水分が浸入するおそれがある。また、例えば、2枚の部材の間において、パッキングおよび接合部の少なくとも一方が封止対象物の周囲に位置していると、封止対象物を配置することが可能な領域が減少するおそれがある。この場合、例えば、封止対象物が光電変換部である太陽電池モジュールでは、光電変換効率が低下するおそれがある。したがって、封止体については、封止対象物が占める領域の増大には改善の余地がある。
[0013]
 そこで、本願発明者らは、封止体において封止対象物が占める領域を増大させることができる技術を創出した。これについて、以下、各実施形態を図面に基づいて説明する。
[0014]
 本願明細書では、図面においては同様な構成および機能を有する部分については同じ符号が付されており、下記説明では重複説明が省略される。図面は模式的に示されたものである。図1から図23には、右手系のXYZ座標系が付されている。該XYZ座標系では、封止対象物に含まれる太陽電池素子41の厚さ方向に沿った第1方向が+Z方向とされ、複数の太陽電池ストリング40(図1など)が並ぶ方向が+X方向とされ、太陽電池ストリング40(図1など)において複数の太陽電池素子41が一列に並ぶ方向が+Y方向とされている。
[0015]
 <1.第1実施形態>
  <1-1.封止体>
 第1実施形態に係る封止体1を、図1から図5に基づいて説明する。
[0016]
 図1および図2で示されるように、封止体1は、例えば、第1板部2と、第2板部5と、封止対象物4と、第1金属部21と、第2金属部22と、第1カバー部23と、を備えている。第1実施形態では、封止体1として太陽電池モジュール1Aが採用される。このとき、封止対象物4には、太陽電池素子41が含まれる。
[0017]
 図2で示されるように、封止体1は、第1板部2と、第2板部5と、第1板部2と第2板部5との間に位置している封止対象物4と、を有する積層体10を含む。ここでは、例えば、第1板部2と、封止対象物4と、第2板部5とが、この記載の順に-Z方向に積層されている。第1実施形態に係る積層体10では、例えば、第1板部2と第2板部5との間に、封止対象物4の周囲を埋めるように充填材3が位置している。充填材3には、例えば、太陽電池モジュール1Aの表面側に位置している第1充填材(表面側充填材ともいう)3uと、太陽電池モジュール1Aの裏面側に位置している第2充填材(裏面側充填材ともいう)3bと、が含まれる。
[0018]
   <1-1-1.第1板部>
 第1板部2は、例えば、厚さ方向に沿った第1方向(ここでは、+Z方向)に交差する方向(第2方向ともいう)の1つの端部側に位置している端面(第1端面ともいう)E11を有している。ここで、第2方向には、例えば、+X方向が含まれる。第1実施形態では、第1板部2は、平板状の部材である。図1および図2の例では、+Z側から第1板部2を平面視すると、第1板部2の外形が長方形状である。第1板部2の+Z方向の側の面としては、例えば、一辺が150mmから200mm程度の矩形状の面が採用される。この例では、第1板部2は、厚さ方向に沿った+Z方向に直交する4方向のそれぞれの端側に端面E1を有している。該4方向には、+X方向、-X方向、+Y方向および-Y方向が含まれる。別の観点から言えば、第1板部2は、+Z側の表面S1と、-Z側の裏面と、表面S1と裏面とを接続する4つの端面E1と、を有している。
[0019]
 第1板部2は、封止対象物4を保護する役割と、封止対象物4を封止する役割と、を果たすことができる。例えば、第1板部2が、透光性を有していれば、封止体1において光の入出力の利用が可能となる。例えば、第1板部2を透過する光が、封止対象物4に含まれる太陽電池素子41に入射されれば、該太陽電池素子41において光電変換による発電が実現され得る。第1板部2の素材として、例えば、ガラスあるいはアクリルまたはポリカーボネートなどの樹脂が採用されれば、透光性を有する第1板部2が実現され得る。ここで、ガラスには、例えば、厚さが2mmから5mm程度の白板ガラス、強化ガラスまたは熱線反射ガラスなどの光透過率の高い材料が採用され得る。
[0020]
   <1-1-2.第2板部>
 第2板部5は、例えば、第2方向(例えば、+X方向)の1つの端部側に位置している端面(第2端面ともいう)E21を有している。また、第2板部5は、第1方向(ここでは、+Z方向)において、第1板部2に対向している状態で位置している。第1実施形態では、第2板部5は、第1板部2と同様に、平板状の部材である。第1板部2と第2板部5とは、例えば、ほぼ同様な形状および寸法を有する。ただし、このとき、第1板部2と第2板部5との間では、例えば、+Z側または-Z側から平面視して外形寸法が±8mm程度異なっていてもよい。別の観点から言えば、例えば、+Z側または-Z側から平面視した場合、第1板部2と第2板部5とが、ほぼ重なり合うように位置している。この場合、例えば、第1板部2の端面E1と第2板部5の端面E2とが、例えば、若干(例えば、±4mm程度)ずれていてもよい。具体的には、例えば、第1端面E11と第2端面E12とが、第2方向(+X方向)において、若干(例えば、±4mm程度)ずれていてもよい。図1および図2の例では、-Z側から第2板部5を平面視すると、第2板部5の外形が長方形状である。この例では、第2板部5は、第1板部2と同様に、厚さ方向に沿った+Z方向に直交する4方向のそれぞれの端側に端面E2を有している。該4方向には、+X方向、-X方向、+Y方向および-Y方向が含まれる。別の観点から言えば、第2板部5は、-Z側の表面S2と、+Z側の裏面と、表面S2と裏面とを接続する4つの端面E2と、を有している。
[0021]
 また、第2板部5は、第1板部2と同様に、封止対象物4を保護する役割と、封止対象物4を封止する役割と、を果たすことができる。例えば、第2板部5が、透光性を有していれば、封止体1の裏面側において光の入出力の利用が可能となる。例えば、第2板部5を透過する光が、封止対象物4としての太陽電池素子41に入射されれば、該太陽電池素子41において光電変換による発電が実現され得る。このとき、例えば、封止体1の表裏面における受光に応じた発電が可能な太陽電池素子41が採用されれば、太陽電池素子41における発電量が増加し得る。第2板部5の素材として、第1板部2と同様に、例えば、ガラスまたはアクリルもしくはポリカーボネートなどの樹脂が採用されれば、透光性を有する第2板部5が実現され得る。
[0022]
   <1-1-3.充填材>
 表面側充填材3uおよび裏面側充填材3bは、例えば、封止対象物4を保持する役割と、封止対象物4を封止する封止材としての役割と、を果たすことができる。表面側充填材3uおよび裏面側充填材3bは、例えば、熱硬化性樹脂などによって構成され得る。熱硬化性樹脂としては、例えば、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)あるいはポリビニルブチラール(PVB)を主成分とするものが採用される。熱硬化性樹脂には、架橋剤が含有されてもよい。
[0023]
   <1-1-4.封止対象物>
 封止対象物4は、例えば、複数の太陽電池素子41と、これらの複数の太陽電池素子41を電気的に接続する配線材42とを有している。図1の例では、封止対象物4には、例えば、複数(ここでは、8つ)の太陽電池ストリング40が含まれている。太陽電池ストリング40は、例えば、複数の太陽電池素子41と、該複数の太陽電池素子41を電気的に接続する配線材42と、を含む。図1の例では、各太陽電池ストリング40は、7つの太陽電池素子41と、互いに隣接する太陽電池素子41同士のそれぞれを電気的に接続する複数本の配線材42と、を含んでいる。
[0024]
    <1-1-4-1.太陽電池素子>
 太陽電池素子41は、入射される光エネルギーを電気エネルギーに変換することができる。図3および図4で示されるように、太陽電池素子41は、面(第1素子面ともいう)S11と、該第1素子面S11の裏側に位置している面(第2素子面ともいう)S12と、を有している。ここでは、例えば、太陽電池素子41の第1素子面S11側に主として光が入射される受光面が位置し、太陽電池素子41の第2素子面S12側に主として光が入射されない非受光面が位置している。
[0025]
 図3および図4の例では、各太陽電池素子41は、例えば、半導体基板41sと、表面側バスバー電極EL1と、フィンガー電極EL2と、取出電極(裏面側バスバー電極とも言う)EL3と、集電電極EL4と、を有する。
[0026]
 半導体基板41sには、例えば、結晶シリコンなどの結晶系の半導体、アモルファスシリコンなどの非晶質系の半導体、銅とインジウムとガリウムとセレンの4種類の元素を用いた化合物半導体、カドミウムテルル(CdTe)を用いた化合物半導体などが適用され得る。具体的には、半導体基板41sは、主として一導電型を有する領域と、逆導電型層と、を備えている。逆導電型層は、例えば、半導体基板41sの+Z側の第1素子面S11側に位置しており且つ該半導体基板41sの一導電型とは逆の導電型を有している。例えば、逆導電型層上のうち、表面側バスバー電極EL1およびフィンガー電極EL2が形成されていない領域には、例えば反射防止層としての絶縁層が位置している。
[0027]
 表面側バスバー電極EL1およびフィンガー電極EL2は、例えば、半導体基板41sのうちの第1素子面S11側の上面上に位置している。図1の例では、第1素子面S11側に、略平行な2本の表面側バスバー電極EL1が位置しており、略平行な多数本のフィンガー電極EL2が、2本の表面側バスバー電極EL1に略直交するように位置している。
[0028]
 裏面側バスバー電極EL3および集電電極EL4は、例えば、半導体基板41sのうちの第2素子面S12側の裏面上に位置している。図1の例では、第2素子面S12側に、略平行な2本の仮想線に沿って2列の裏面側バスバー電極EL3が位置している。また、集電電極EL4が、第2素子面S12側において、裏面側バスバー電極EL3と集電電極EL4とが重畳することで接続されている部分を除き、裏面側バスバー電極EL3が形成されていない領域の略全面に位置している。2列の裏面側バスバー電極EL3のそれぞれは、例えば、一列に並ぶ4つの電極によって構成される。
[0029]
    <1-1-4-2.配線材>
 配線材42は、第1の太陽電池素子41の表面側バスバー電極EL1と、該第1の太陽電池素子41と隣接する第2の太陽電池素子41の裏面側バスバー電極EL3とを電気的に接続している状態で位置している。これにより、例えば、各太陽電池ストリング40に含まれる7つの太陽電池素子41が電気的に直列に接続され得る。図3および図4の例では、各太陽電池素子41に対して取り付けられる配線材42の外縁が仮想的に二点鎖線で描かれている。
[0030]
 また、配線材42は、例えば、線状あるいは帯状の導電性金属である。該配線材42としては、例えば、厚さが0.1mmから0.2mm程度であり且つ幅が1mmから2mm程度である銅箔の全面にはんだが被覆されたものが採用され得る。配線材42は、例えば、はんだ付けによって、表面側バスバー電極EL1および裏面側バスバー電極EL3に電気的に接続される。図1の例では、第2方向(ここでは、+X方向)において隣接する太陽電池ストリング40同士は、接続部材6で電気的に接続されている。接続部材6は、例えば、配線材42と同等の材料で形成され得る。
[0031]
   <1-1-5.第1金属部>
 第1金属部21は、第1板部2のうちの第2方向(例えば、+X方向)の1つの端部側に位置している第1端面E11を覆っている。第1金属部21の厚さは、例えば、0.1mmから5mm程度でよく、0.3mmから1mm程度でもよい。第1金属部21は、例えば、膜状あるいは層状に形成され得る。図1の例では、第1板部2の外周部を構成している4つの端面E1が、第1金属部21によって覆われている。第1金属部21の素材としては、例えば、はんだなどの低融点の合金あるいは低融点の単体の金属などの金属が採用される。第1金属部21は、例えば、端面E1に対して、いわゆる超音波はんだ付けなどによって金属が被着されることで形成され得る。超音波はんだ付けは、例えば、温調回路の制御によって昇温される鏝先と、発振回路の出力に応じて超音波を発生させる振動素子とを有する超音波はんだごてが用いられることで実現され得る。
[0032]
 はんだは、例えば、日本工業規格(Japan Industrial Standards)のJIS Z 3282:2006で規定される。はんだには、例えば、一般工業用および電気・電子工業用の、鉛を含むはんだ(鉛含有はんだともいう)および鉛を含まないはんだ(鉛フリーはんだともいう)が含まれる。鉛含有はんだは、例えば、固相線温度が450℃未満の溶加材で、鉛を含む。鉛フリーはんだは、例えば、固相線温度が450℃未満の溶加材で、鉛を含まない。該鉛フリーはんだは、例えば、すず、亜鉛、アンチモン、インジウム、銀、ビスマスおよび銅などのうちの少なくとも1種以上の金属元素を含んでおり、鉛の含有率が0.10質量%以下である。ここで、はんだ以外の低融点の合金には、例えば、金とスズとの合金などが含まれ得る。低融点の単体の金属には、例えば、鉛および鉛の融点以下の融点をもつカドミウム、スズおよびインジウムなどの単体の金属が含まれる。ここで採用されるはんだは、製造の容易さ、製造に要するコストおよび環境への負荷などに応じて適宜選択され得る。ここで、例えば、第1金属部21の素材が鉛フリーはんだであれば、第1金属部21から鉛が溶け出すことによる環境への悪影響が生じにくい。
[0033]
   <1-1-6.第2金属部>
 第2金属部22は、第2板部5のうちの第2方向(例えば、+X方向)の1つの端部側に位置している第2端面E21を覆っている。第2金属部22は、第1金属部21と同様に、例えば、膜状あるいは層状に形成され得る。図1の例では、第2板部5の外周部を構成している4つの端面E2が、第2金属部22によって覆われている。第2金属部22の素材としては、例えば、第1金属部21の素材と同様な金属が採用される。第2金属部22は、例えば、第1金属部21と同様に、端面E2に対して、いわゆる超音波はんだ付けなどによって金属が被着されることで形成され得る。ここで、例えば、第2金属部22の素材が鉛フリーはんだであれば、第2金属部22から鉛が溶け出すことによる環境への悪影響が生じにくい。そして、例えば、第1金属部21および第2金属部22の少なくとも1つの部分の素材が鉛フリーはんだであれば、封止体1から鉛が溶け出すことによる環境への悪影響が生じにくい。
[0034]
   <1-1-7.第1カバー部>
 第1カバー部23は、第1金属部21から第2金属部22にかけて位置している。該第1カバー部23は、第1板部2と第2板部5との間に存在する隙間Ga1を側方から覆っている。これにより、封止対象物4が封止され得る。図2の例では、第1金属部21と第2金属部22とが離れており、第1カバー部23は、第1金属部21と第2金属部22との間に架設された状態にある。このような構成では、例えば、第1板部2と第2板部5との間に存在する隙間Ga1において、封止対象物4を囲む外周部に沿った領域にパッキングが位置していなくても、封止対象物4が封止され得る。その結果、封止体1において封止対象物4が占める領域を増大させることができる。
[0035]
 ここで、例えば、第1カバー部23が板状の部材(封止板ともいう)であれば、例えば、第1金属部21および第2金属部22に対する封止板の取り付けによって、第1カバー部23が容易に形成され得る。これにより、例えば、封止体1における封止の性能が容易に高められ得る。第1金属部21および第2金属部22に対する封止板の取り付け方法としては、例えば、はんだ付けなどによる接合が採用され得る。はんだ付けは、例えば、はんだごてが用いられることで実現され得る。ここで、例えば、はんだごてとして、はんだおよび接合部分を加熱するために用いる工具が採用され得る。このような構成では、例えば、第1金属部21および第2金属部22は、第1板部2の端面E1および第2板部5の端面E2に封止板をはんだ付けするために、超音波はんだ付けによる予備はんだの工程で予め形成されたはんだの層(はんだ層ともいう)となる。そして、はんだ付けによって第1金属部21および第2金属部22上に封止板が接合されるのであれば、例えば、封止板を構成する素材には、耐熱性を有しているものが採用され得る。図2では、第1金属部21と第2金属部22とが離れているが、例えば、第1金属部21と第2金属部22とが接していてもよい。
[0036]
 ここで、図5で示されるように、例えば、第1カバー部23である封止板が、板状の部分23bと該板状の部分23bを覆っているはんだ部23mとを含んでいれば、はんだ付けなどによって封止板が第1金属部21および第2金属部22上に容易に取り付けられ得る。このとき、例えば、封止板が低い透湿性を有するはんだで被覆されていれば第1カバー部23による封止の性能が高められ得る。また、例えば、板状の部分23bが、金属板を含む構造を有していれば、金属板がはんだで被覆されていることで、金属板が錆びにくく、第1カバー部23における耐候性が向上し得る。そして、例えば、金属板を被覆するはんだ部23mの存在によって、第1板部2の端面E1および第2板部5の端面E2に封止板がはんだ付けなどによって容易に取り付けられる。また、例えば、金属板が、銅板を含む構成を有していれば、銅板による封止によって封止対象物4の封止の信頼性が長期的に維持され得る。第1金属部21と第2金属部22との間をはんだ部23mで接続してもよい。また、例えば、板状の部分23bとして、厚さ0.1mmから2mm程度の銅板が採用され得る。このとき、はんだ部23mは、例えば、鍍金またははんだ槽へのディッピングなどによって、10μmから50μm程度の厚さを有するように形成され得る。
[0037]
 板状の部分23bは、例えば、金属以外の耐候性および低い透湿性を有する素材で構成されてもよい。具体的には、板状の部分23bが、ポリプロピレンなどの樹脂などを含む高分子材料またはセラミックスなどの金属以外の素材で構成される場合が考えられる。この場合、例えば、板状の部分23bが、表面に銅泊などの金属箔が接着材などで貼り付けられた構成を有していれば、金属箔上に鍍金などではんだ部23mが被覆されることで、封止板が形成され得る。ここでは、例えば、板状の部分23bが、1mmから2mm程度の厚さを有し、金属箔が、30μmから50μm程度の厚さを有する態様が採用され得る。そして、該封止板が、第1金属部21および第2金属部22上にはんだ付けによって接合されることで、第1カバー部23が形成され得る。
[0038]
 ところで、例えば、板状の部分23bが曲げ加工性に優れていれば、第1板部2と封止対象物4と第2板部5とを有する積層体10のうちの隣り合う2つ以上の端面上に第1カバー部23が連続して形成され得る。積層体10の端面は、例えば、積層体10において、第1板部2と封止対象物4と第2板部5とが積層している第1方向(例えば、+Z方向)に交差する第2方向(例えば、+X方向)に位置している。このため、積層体10において隣り合う2つの端面が成す角部に沿って、板状の部分23bが曲げられながら、封止板が第1金属部21および第2金属部22上に容易に取り付けられ得る。ここで、曲げ加工性に優れた板状の部分23bは、例えば、銅または銅合金などの金属製の薄板、あるいはポリイミドまたはポリエステルに銅泊などの金属箔が接着材で貼り付けられた薄板などによって実現され得る。この場合、板状の部分23bが、例えば、厚さが0.1mmから0.5mm程度の銅板であれば、該板状の部分23bの曲げ加工性は優れたものとなり得る。
[0039]
 図2の例では、第1板部2の端面E1と第2板部5の端面E2の全面が、第1金属部21および第2金属部22を介して第1カバー部23で被覆されていたが、これに限られない。例えば、第1板部2と第2板部5との隙間Ga1が側方から第1カバー部23によって被覆されていれば、第1板部2の端面E1および第2板部5の端面E2の少なくとも一部が第1カバー部23によって被覆されていなくてもよい。このため、例えば、第1金属部21と第2金属部22との間に第1カバー部23が位置している態様が採用されてもよい。但し、例えば、板状の部分23bが耐衝撃性を有していれば、第1板部2の端面E1と第2板部5の端面E2が、第1金属部21および第2金属部22を介して第1カバー部23で被覆されることで、積層体10の端面が保護され、封止体1の信頼性が向上し得る。
[0040]
  <1-2.封止体の製造方法>
 次に、封止体1の製造方法の一例について説明する。
[0041]
 封止体1は、例えば、第1工程、第2工程および第3工程が、順に実行されることで、製造され得る。
[0042]
 例えば、第1工程では、積層体10が準備される。ここで、積層体10は、第1板部2と、第2板部5と、第1板部2と第2板部5との間に位置している封止対象物4と、を有する。第2板部5は、第1板部2の厚さ方向に沿った第1方向(ここでは、+Z方向)において第1板部2に対向している状態で位置している。ここでは、例えば、図6で示されるように、第1板部2、表面側充填材3u、複数の太陽電池ストリング40を含む封止対象物4、裏面側充填材3bおよび第2板部5が、この記載の順に重ねられる。そして、第1板部2、表面側充填材3u、封止対象物4、裏面側充填材3bおよび第2板部5が、ラミネート装置(ラミネータ)によって一体化されることで、図7で示されるように、積層体10が製造され得る。
[0043]
 第2工程では、第1板部2のうちの第2方向(例えば、+X方向)における第1端面E11上に第1金属部21が形成されるとともに、第2板部5のうちの第2方向(例えば、+X方向)における第2端面E21上に第2金属部22が形成される。第1実施形態では、図1および図8で示されるように、第1板部2のうちの4つの端面E1上に第1金属部21が形成され、第2板部5のうちの4つの端面E2上に第2金属部22が形成される。ここで、第1金属部21および第2金属部22がはんだで構成される部分(はんだ部ともいう)であれば、例えば、第1端面E11を含む端面E1および第2端面E21を含む端面E2上に超音波はんだ付けによってはんだ部が形成され得る。
[0044]
 第3工程では、第1金属部21から第2金属部22にかけて位置するように第1カバー部23が設けられる。ここで、例えば、第1金属部21および第2金属部22がはんだ部であれば、該はんだ部上に、板状の部分23bと該板状の部分23bを覆っているはんだ部23mとを有する封止板が、はんだ付けによって接合される。これにより、図1および図2で示された封止体1が製造され得る。
[0045]
 このような封止体1の製造方法によれば、例えば、封止対象物4が占める領域を増大させることが可能な封止体1が実現され得る。また、例えば、超音波はんだ付けおよび通常のはんだ付けなどが用いられることで、第1板部2と第2板部5との間に存在する隙間Ga1が、側方から第1カバー部23によって短時間で効率的に封止され得る。
[0046]
  <1-3.第1実施形態のまとめ>
 第1実施形態に係る封止体1では、例えば、第1板部2と該第1板部2に対向している状態で存在する第2板部5との間に封止対象物4が位置し、第1板部2の端面E1を覆う第1金属部21から第2板部5の端面E2を覆う第2金属部22にかけて第1カバー部23が位置している。これにより、例えば、第1板部2と第2板部5との間に存在する隙間Ga1において封止対象物4を囲む外周部に沿った領域にパッキングが位置していなくても、封止対象物4が封止され得る。その結果、第1板部2と第2板部5との間に存在する隙間Ga1の領域において封止対象物4が占める領域を増大させることができる。したがって、封止体1において封止対象物4が占める領域を増大させることができる。
[0047]
 ここで、例えば、封止対象物4が、太陽電池素子41を含んでいれば、封止体1では、第1板部2と第2板部5との間に存在する隙間Ga1の領域において太陽電池素子41が占める領域を増大させつつ、太陽電池素子41を封止することができる。したがって、例えば、複数の太陽電池素子41が配列している状態で位置している封止体1としての太陽電池モジュール1Aにおいて、受光面としての表面S1の全面積に対する、太陽電池素子41の有効な発電領域の比率を増大させつつ、複数の太陽電池素子41を封止することができる。
[0048]
 <2.第1の他の実施形態>
 本開示は上記の第1実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良などが可能である。
[0049]
  <2-1.第2実施形態>
 上記第1実施形態に係る封止体1において、例えば、図9で示されるように、封止対象物4が、薄膜系の太陽電池などの薄い封止対象物4Bとされ、第1カバー部23が、第1金属部21と第2金属部22とを連結する第3金属部23Bとされてもよい。換言すれば、例えば、第1カバー部23が主として第3金属部23Bを含む構成が採用されてもよい。ここでは、例えば、第3金属部23Bが、第1金属部21と第2金属部22とを連結するように、第1金属部21から第2金属部22にかけて位置している。これにより、例えば、第3金属部23Bによって、第1板部2と第2板部5との間に存在する隙間Ga1Bが側方から封止され得る。
[0050]
 薄膜系の太陽電池としては、例えば、シリコン系の太陽電池、化合物系の太陽電池またはその他のタイプの太陽電池が採用され得る。ここで、シリコン系の太陽電池には、例えば、アモルファスシリコンまたは薄膜多結晶シリコンなどを用いた太陽電池が含まれる。化合物系の太陽電池には、例えば、CIS太陽電池、CIGS太陽電池、CdTe太陽電池またはペロブスカイト太陽電池などが含まれる。CIS太陽電池は、カドミウム(Cd)、インジウム(In)およびセレン(Se)を含む化合物半導体を用いた太陽電池である。CIGS太陽電池は、カドミウム(Cd)、インジウム(In)、ガリウム(Ga)およびセレン(Se)を含む化合物半導体を用いた太陽電池である。CdTe太陽電池は、カドミウム(Cd)およびテルル(Te)を含む化合物半導体を用いた太陽電池である。ペロブスカイト太陽電池は、ペロブスカイト構造を有する化合物半導体を用いた太陽電池である。その他のタイプの太陽電池には、例えば、有機薄膜または量子ドットなどを発電層に用いたタイプの太陽電池が含まれ得る。
[0051]
 ここで、例えば、第1金属部21と第2金属部22と第3金属部23Bとが一体の金属部20Bを構成していれば、第1金属部21と第2金属部22と第3金属部23Bとが一工程で形成され得る。これにより、例えば、第1金属部21と第2金属部22と第3金属部23Bとが容易に形成され得る。その結果、封止対象物4Bの封止が容易に実現され得る。そして、このとき、例えば、金属部20Bによって、第1板部2と第2板部5との間に存在する隙間Ga1Bが側方から封止され得る。
[0052]
 また、ここでは、上記第1実施形態と同様に、例えば、第1板部2と第2板部5との間に存在する隙間Ga1Bの領域において封止対象物4Bが占める領域を増大させることができる。換言すれば、第2実施形態に係る封止体1Bにおいて封止対象物4Bが占める領域を増大させることができる。
[0053]
 ここで、例えば、第3金属部23Bが、主としてはんだを含んでいれば、例えば、超音波はんだ付けなどによって封止対象物4Bを封止する部分としての第3金属部23Bが容易に形成され得る。そして、例えば、第1金属部21および第2金属部22も、主としてはんだを含んでいれば、超音波はんだ付けなどによって封止対象物4Bを封止する部分としての金属部20Bが容易に形成され得る。換言すれば、例えば、第1板部2の第1端面E11上、第2板部5の第2端面E21上、および第1端面E11上から第2端面E21上にかけた領域のそれぞれに対して、超音波はんだ付けによってはんだ部が形成され得る。そして、図9の例では、第1板部2の端面E1上、第2板部5の端面E2上、および端面E1上から端面E2上にかけた領域のそれぞれに対して、超音波はんだ付けによってはんだ部が形成され得る。ここで、例えば、第1金属部21、第2金属部22および第3金属部23Bのうちの少なくとも1つの部分の素材が鉛フリーはんだであれば、金属部20Bから鉛が溶け出すことによる環境への悪影響が生じにくい。ここでは、例えば、はんだによって膜状または層状に形成された第3金属部23Bは、ブチルゴムなどの樹脂よりも低い透湿性を有する。このため、封止対象物4Bを封止する性能が向上され得る。
[0054]
 図9で示されるように、例えば、第2実施形態に係る封止体1Bは、第1実施形態に係る封止体1がベースとされて、積層体10が積層体10Bに変更され、第1金属部21と第2金属部22と第1カバー部23とが、金属部20Bに変更されたものである。ここで、例えば、積層体10Bは、積層体10がベースとされて、封止対象物4が封止対象物4Bに変更されたものである。積層体10Bでは、例えば、第1板部2と第2板部5との間において、薄膜系の太陽電池の上に充填材3に対応する樹脂などで構成された薄くて透明な絶縁材料が位置している。金属部20Bは、例えば、上述したように、第1金属部21と第2金属部22と第3金属部23Bとが一体化されたものである。
[0055]
 次に、第2実施形態に係る封止体1Bの製造方法の一例について説明する。
[0056]
 封止体1Bは、例えば、第1B工程、第2B工程および第3B工程が、順に実行されることで、製造され得る。
[0057]
 例えば、第1B工程では、封止対象物4Bが製作される。ここでは、例えば、図10で示されるように、第2板部5上に封止対象物4Bとしての薄膜系の太陽電池が形成される。
[0058]
 第2B工程では、積層体10Bが準備される。ここで、積層体10Bは、第1板部2と、第2板部5と、第1板部2と第2板部5との間に位置している封止対象物4Bと、を有する。第2板部5は、第1板部2の厚さ方向に沿った第1方向(ここでは、+Z方向)において第1板部2に対向している状態で位置している。ここでは、例えば、図11で示されるように、第2板部5上に位置している封止対象物4Bの上に第1板部2が固定される。例えば、封止対象物4Bと第1板部2との間に透明な樹脂などが位置している状態で、ラミネータによって、第1板部2と封止対象物4Bと第2板部5とが一体化される。
[0059]
 第3B工程では、図9および図11で示されるように、第1板部2の4つの端面E1上から第2板部5の4つの端面E2上にかけて金属部20Bが形成される。例えば、金属部20Bがはんだで構成されるのであれば、該金属部20Bは、超音波はんだ付けなどで形成され得る。このとき、金属部20Bは、例えば、第1板部2の4つの端面E1上に位置している第1金属部21と、第2板部5の4つの端面E2上に位置している第2金属部22と、第1金属部21から第2金属部22にかけて位置している第3金属部23Bと、を含む。これにより、図9で示された封止体1Bが製造され得る。
[0060]
  <2-2.第3実施形態>
   <2-2-1.封止体の概略構成>
 上記第1実施形態において、例えば、図12から図14で示されるように、上記封止体1を基本構成として、第1カバー部23が第3金属部23C2を含み、第1金属部21が薄い第1金属部21Cとされ、第2金属部22が薄い第2金属部22Cとされた、封止体1Cに変更されてもよい。第3金属部23C2は、例えば、第1金属部21Cおよび第2金属部22Cに接合されている状態で位置している。第1金属部21Cおよび第2金属部22Cのそれぞれは、例えば、第3金属部23C2とは異なる金属元素を含むとともに第1カバー部23よりも小さな厚さを有している。このような構成が採用されれば、例えば、第1金属部21Cおよび第2金属部22Cは、厚さが薄く、温度変化に応じた膨張および収縮による大きな力を発生しにくい。これにより、例えば、第1板部2と第1金属部21Cとの界面および第2板部5と第2金属部22Cとの界面のそれぞれにおいて剥離が生じにくい。また、例えば、第3金属部23C2と第1金属部21Cおよび第2金属部22Cとの接合により、第1金属部21Cと第1カバー部23との界面および第2金属部22Cと第1カバー部23との界面のそれぞれにおいても剥離が生じにくい。
[0061]
   <2-2-2.第1金属部および第2金属部>
 第1金属部21Cおよび第2金属部22Cのそれぞれには、例えば、0.5μmから1.5μm程度の厚さを有する薄い金属の層(金属薄膜層ともいう)が適用される。このような金属薄膜層は、例えば、各種の薄膜形成技術で形成され得る。薄膜形成技術には、例えば、各種の真空プロセスなどが含まれる。各種の真空プロセスには、例えば、蒸着およびスパッタリングなどが適用される。蒸着には、例えば、抵抗加熱蒸着、電子ビーム蒸着、高周波誘導蒸着およびレーザー蒸着などが含まれる。金属薄膜層の素材には、例えば、クロム(Cr)-ニッケル(Ni)-金(Au)合金、チタン(Ti)-パラジウム(Pd)-Au合金またはTi(Cr)-Ni-Au合金などが適用される。ここで、例えば、第1板部2の端面E1が平坦であれば、第1金属部21Cの厚さがばらつきにくい。例えば、第2板部5の端面E2が平坦であれば、第2金属部22Cの厚さがばらつきにくい。また、ここでは、第3金属部23C2は、例えば、はんだなどの低融点の金属を含む。
[0062]
   <2-2-3.第1カバー部>
 図14の例では、第1カバー部23は、封止板23C1と第3金属部23C2とを有している。封止板23C1は、例えば、0.1mmから0.2mm程度の厚さを有し得る。第3金属部23C2は、例えば、10μmから50μm程度の厚さを有し得る。封止板23C1は、例えば、第3金属部23C2を介して第1金属部21Cおよび第2金属部22Cに取り付けられている。具体的には、例えば、第3金属部23C2は、少なくとも第1金属部21Cおよび第2金属部22Cと封止板23C1との間に位置している部分を有し、第1金属部21Cおよび第2金属部22Cに対して接合されており、封止板23C1に対して接合されている状態で位置している。ここで、封止板23C1は、例えば、第3金属部23C2の元となる低融点の金属を用いたろう接による接合によって、第3金属部23C2を介して第1金属部21Cおよび第2金属部22Cに取り付けられ得る。ろう接は、例えば、はんだごてなどを用いた加熱および加熱後の空冷などで実現され得る。ここで、例えば、第3金属部23C2の素材がはんだであれば、ろう接としてはんだ付けが採用される。ここでは、例えば、封止板23C1には、第1板部2の端面E1および第2板部5の端面E2に対する直接のろう接ではなく、第1板部2の端面E1上に形成された第1金属部21Cおよび第2板部5の端面E2上に形成された第2金属部22Cに対するろう接が施される。これにより、例えば、第1板部2の端面E1および第2板部5の端面E2に、封止板23C1が容易かつ強固に取り付けられ得る。その結果、例えば、複数の太陽電池素子41を含む封止対象物4を容易に封止することができる。
[0063]
 ここで、封止板23C1を構成する素材には、例えば、はんだ付けなどのろう接における加熱に耐え得る耐熱性を有している素材が採用され得る。封止板23C1に、例えば、透湿性が低い銅板などの金属板が適用されれば、銅板などによる封止によって封止対象物4の封止の信頼性が長期的に維持され得る。ここで、例えば、封止板23C1が、透湿性が低く、はんだなどの低融点の金属で被覆されていれば、第1カバー部23による封止の性能が高められ得る。このとき、例えば、封止板23C1が金属板を含む構造を有していれば、金属板がはんだなどの低融点の金属で被覆されていれば、金属板が錆びにくく、第1カバー部23Cにおける耐候性が向上し得る。そして、例えば、金属板を被覆しているはんだは、はんだ付けなどで封止板23C1を第1金属部21Cおよび第2金属部22Cに接合することで、第3金属部23C2とされてもよい。このとき、例えば、第1板部2の端面E1および第2板部5の端面E2に、封止板23C1が容易かつ強固に取り付けられ得る。
[0064]
 ここで、例えば、図15で示されるように、封止板23C1の幅Wd1が、積層体10の厚さWd0よりも小さく、第3金属部23C2が封止板23C1を包み込むように位置していてもよい。このとき、第3金属部23C2には、例えば、第1金属部21Cの封止板23C1で覆われていない+Z方向の側の端部近傍の部分および第2金属部22Cの封止板23C1で覆われていない-Z方向の側の端部近傍の部分の上に位置するフィレットF1Cが含まれ得る。このフィレットF1Cでは、例えば、第3金属部23C2の厚さが大きいため、ろう接の際に第3金属部23Cに欠陥が生じにくい。これにより、例えば、第1カバー部23によって複数の太陽電池素子41をより強固に封止することができる。また、例えば、フィレットF1Cの存在により、第3金属部23C2による封止板23C1の第1金属部21Cおよび第2金属部22Cに対する接着の強度が向上し得る。その結果、例えば、封止対象物4の封止の信頼性が長期的に維持され得る。
[0065]
 ここで、例えば、図16で示されるように、上記第2実施形態と同様に、例えば、第1カバー部23が、第1金属部21Cと第2金属部22Cとを連結する第3金属部23C2とされてもよい。このとき、例えば、第1金属部21Cおよび第2金属部22Cのそれぞれは、第3金属部23C2とは異なる金属を含むとともに第3金属部23C2よりも小さな厚さを有していればよい。
[0066]
   <2-2-4.配線材の引き出し構造>
 例えば、図12および図13で示されるように、積層体10の隙間Ga1から後述する配線材W1Cを積層体10の外部まで引き出すために、第2板部5は、厚さ方向としての+Z方向に貫通する貫通孔H1Cを有していてもよい。この場合、封止体1Cは、例えば、金属層24Cと、遮水部材25Cと、第4金属部26Cと、配線材W1Cと、を有していてもよい。図12および図13の例では、第2板部5に2つの貫通孔H1Cが存在している。2つの貫通孔H1Cの間隔は、例えば、17mm程度とされる。各貫通孔H1Cの径は、例えば、13mm程度とされる。
[0067]
 金属層24Cは、例えば、第2板部5の第1板部2とは逆側の面である表面S2のうちの貫通孔H1Cを囲む環状の領域(環状領域ともいう)Ad1C上に位置している。換言すれば、環状領域Ad1Cは、例えば、第2板部5を+Z方向に平面透視して、貫通孔H1Cを囲む環状の領域であればよい。環状領域Ad1Cの径方向の幅は、例えば、5mm程度とされる。金属層24Cは、例えば、第4金属部26Cとは異なる金属元素を含むとともに遮水部材25Cよりも小さな厚さを有している。このような構成が採用されれば、例えば、金属層24Cは、厚さが薄く、温度変化に応じた膨張および収縮による大きな力を発生しにくい。これにより、例えば、第2板部5と金属層24Cとの界面において剥離が生じにくい。また、例えば、金属層24Cと第4金属部26Cとの接合および第4金属部26Cと遮水部材25Cとの接合により、金属層24と第4金属部26Cとの界面および第4金属部26Cと遮水部材25Cとの界面においても剥離が生じにくい。
[0068]
 ここでは、例えば、金属層24Cには、例えば、上記第1金属部21Cおよび上記第2金属部22Cと同様に、0.5μmから1.5μm程度の厚さを有する薄い金属の層(金属薄膜層)が適用される。また、第4金属部26Cの素材は、例えば、はんだなどの低融点の金属を含む。
[0069]
 遮水部材25Cは、例えば、貫通孔H1Cの少なくとも一部を塞いでいる。遮水部材25Cは、例えば、封止板23C1と同様に、0.1mmから0.2mm程度の厚さを有し得る。第4金属部26Cは、例えば、遮水部材25Cと金属層24Cとの間隙を塞いでいる。第4金属部26Cの厚さは、例えば、10μmから50μm程度に設定される。遮水部材25Cは、第4金属部26Cを介して金属層24Cに取り付けられている。具体的には、例えば、第4金属部26Cは、少なくとも金属層24Cと遮水部材25Cとの間に位置している部分を有し、金属層24Cに対して接合されており、遮水部材25Cに対して接合されている状態で位置している。ここで、遮水部材25Cは、例えば、第4金属部26Cの元となる低融点の金属を用いたろう接による接合によって、第4金属部26Cを介して金属層24Cに取り付けられ得る。ろう接は、例えば、はんだごてなどを用いた加熱および加熱後の空冷などで実現され得る。ここで、例えば、第4金属部26Cの素材がはんだであれば、ろう接としてはんだ付けが採用される。ここでは、例えば、遮水部材25Cには、第2板部5の表面S2に対する直接のろう接ではなく、第2板部5上に形成された金属層24Cに対するろう接が施される。これにより、例えば、第2板部5の表面S2に、遮水部材25Cが容易かつ強固に取り付けられ得る。その結果、例えば、複数の太陽電池素子41を容易に封止することができる。
[0070]
 ここで、遮水部材25Cを構成する素材には、例えば、封止板23C1と同様に、はんだ付けなどのろう接における加熱に耐え得る耐熱性を有している素材が採用され得る。遮水部材25Cに、例えば、透湿性が低い銅板などの金属板または透湿性が低い銅箔などの金属箔が採用されれば、銅板または銅箔などによる封止によって封止対象物4の封止の信頼性が長期的に維持され得る。ここで、例えば、遮水部材25Cが、透湿性が低く、はんだなどの低融点の金属で被覆されていれば、遮水部材25Cによる封止の性能が高められ得る。このとき、例えば、遮水部材25Cが金属板または金属箔を含む構造を有していれば、金属板または金属箔がはんだなどの低融点の金属で被覆されていれば、金属板または金属箔が錆びにくく、遮水部材25Cにおける耐候性が向上し得る。そして、例えば、金属板または金属箔を被覆しているはんだは、はんだ付けなどで遮水部材25Cを金属層24Cに接合することで、第4金属部26Cとされてもよい。このとき、例えば、第2板部5の表面S2に、遮水部材25Cが容易かつ強固に取り付けられ得る。
[0071]
 配線材W1Cは、例えば、太陽電池素子41に電気的に接続されており、貫通孔H1Cを介して、第1板部2と第2板部5との間に位置している隙間Ga1の内部と該隙間Ga1の外部との間における通電を行うものである。図13の例では、配線材W1Cは、接続部材6に電気的に接続されている。この配線材W1Cは、例えば、遮水部材25Cが有するスリットあるいは遮水部材25Cと金属層24Cとの間隙を通るように位置している。配線材W1Cは、例えば、銅泊などの導電性を有する部材で構成されている。
[0072]
   <2-2-5.端子ボックス>
 図12および図13で示されるように、封止体1Cは、例えば、端子ボックス27Cを有していてもよい。端子ボックス27Cは、第2板部5の表面S2上に位置している。端子ボックス27Cは、いわゆるジャンクションボックスと称されるものである。端子ボックス27Cでは、例えば、配線材W1Cが、端子ボックス27Cの内部の端子部品に接続されている。端子ボックス27Cは、例えば、シリコンシーラントなどの樹脂が用いられて、第2板部5の表面S2上に固定されている。図12および図13の例では、遮水部材25Cを覆うように、端子ボックス27Cが位置している。ここで、例えば、端子ボックス27Cが遮水性の高い樹脂の筐体を有し、該筐体と第2板部5の表面S2との間が樹脂などによって塞がれれば、封止体1Cの外部から貫通孔H1Cへ向けて水分などが通過しにくい。
[0073]
   <2-2-6.封止体の製造方法>
 次に、第3実施形態に係る封止体1Cの製造方法の一例について説明する。
[0074]
 封止体1Cは、例えば、第1C工程、第2C工程および第3C工程が、順に実行されることで、製造され得る。
[0075]
 例えば、第1C工程では、第1金属薄膜部としての第1金属部21C、第2金属薄膜部としての第2金属部22C、金属層24Cおよび積層体10が形成される。ここでは、例えば、図17(a)から図17(c)で示されるように、第1金属部21Cは、例えば、第1板部2のうちの厚さ方向に沿った方向(+Z方向)に交差する方向(交差方向ともいう)の側に位置している第1端面E11を含む端面E1上に形成される。第2金属部22Cは、例えば、第2板部5のうちの厚さ方向に沿った方向(+Z方向)に交差する方向(交差方向ともいう)の側に位置している第2端面E21を含む端面E2上に形成される。この第1C工程では、例えば、第1金属部21C、第2金属部22Cおよび金属層24Cが形成された後に、積層体10が形成されてもよいし、積層体10が形成された後に、第1金属部21C、第2金属部22Cおよび金属層24Cが形成されてもよい。
[0076]
 ここでは、例えば、図17(a)から図17(b)で示されるように、蒸着あるいはスパッタリングなどにより、-Z方向の側から第1板部2に対して第1金属部21Cの成膜材料が供給される。このとき、例えば、第1金属部21Cの成膜材料の回り込みにより、端面E1の-Z方向に偏った部分に金属薄膜21cが形成される。また、例えば、図17(a)から図17(b)で示されるように、蒸着あるいはスパッタリングなどにより、-Z方向の側から第2板部5に対して第2金属部22Cの成膜材料が供給される。このとき、例えば、第2金属部22Cの成膜材料の回り込みにより、端面E2の-Z方向に偏った部分に金属薄膜22cが形成される。次に、例えば、第1板部2および第2板部5のそれぞれが上下反転される。そして、例えば、図17(b)から図17(c)で示されるように、蒸着あるいはスパッタリングなどにより、+Z方向の側から第1板部2に対して第1金属部21Cの成膜材料が供給される。このとき、例えば、第1金属部21Cの成膜材料の回り込みにより、端面E1の+Z方向に偏った部分に金属薄膜が形成されることで、第1金属部21Cが形成される。また、例えば、図17(b)から図17(c)で示されるように、蒸着あるいはスパッタリングなどにより、+Z方向の側から第2板部5に対して第2金属部22Cの成膜材料が供給される。このとき、例えば、第2金属部22Cの成膜材料の回り込みにより、端面E2の+Z方向に偏った部分に金属薄膜が形成されることで、第2金属部22Cが形成される。ここで、例えば、蒸着またはスパッタリングなどが行われる際にマスクを用いた選択的な領域に対する金属薄膜の成膜、あるいは金属薄膜の成膜後に所望のパターンのレジスト膜を形成して行う選択的なエッチングなどによって、第1金属部21Cおよび第2金属部22Cが形成されてもよい。
[0077]
 ここで、例えば、図18(a)から図18(e)で示されるように、第2板部5を適宜回転させて、第2板部5の4つの端面のうちの1つの端面を順に第2金属部22Cの成膜材料の供給源に対向させることで、1つの端面ごとに第2金属部22Cを形成してもよい。同様にして、第1板部2を適宜回転させて、第1板部2の4つの端面のうちの1つの端面を、順に第1金属部21Cの成膜材料の供給源に対向させることで、1つの端面ごとに第1金属部21Cを形成してもよい。このとき、例えば、複数枚の第1板部2が重ねられた状態で、第1金属部21Cが形成されれば、複数枚の第1板部2に対して第1金属部21Cが同時に形成され得る。例えば、複数枚の第2板部5が重ねられた状態で、第2金属部22Cが形成されれば、複数枚の第2板部5に対して第2金属部22Cが同時に形成され得る。また、例えば、第2板部5を適宜回転させて、第2板部5の4つの端面のうちの2つの端面が成す角部を第2金属部22Cの成膜材料の供給源に対向させることで、隣り合う2つの端面ごとに第2金属部22Cを形成してもよい。同様にして、例えば、第1板部2を適宜回転させて、第1板部2の4つの端面のうちの2つの端面が成す角部を第1金属部21Cの成膜材料の供給源に対向させることで、隣り合う2つの端面ごとに第1金属部21Cを形成してもよい。これにより、例えば、成膜回数が低減され、第1金属部21Cおよび第2金属部22Cが迅速に形成され得る。
[0078]
 また、ここでは、例えば、図19で示されるように、蒸着あるいはスパッタリングなどにより、第2板部5の-Z方向の側の面のうち、貫通孔H1Cを囲む環状領域Ad1C上に金属膜24Cを形成する。ここで、例えば、蒸着あるいはスパッタリングなどが行われる際にマスクを用いた選択的な領域に対する金属膜の成膜、あるいは金属膜の成膜後に所望のパターンのレジスト膜を形成して行う選択的なエッチングなどによって、金属膜24Cが形成され得る。
[0079]
 また、ここでは、例えば、図20で示されるように、第1板部2と第2板部5との間に封止対象物4が位置している積層体10が形成される。このとき、例えば、図6で示されたように、第1板部2、表面側充填材3u、複数の太陽電池ストリング40を含む封止対象物4、裏面側充填材3bおよび第2板部5が、この記載の順に重ねられる。そして、第1板部2、表面側充填材3u、封止対象物4、裏面側充填材3bおよび第2板部5が、ラミネータによって一体化されることで、図20で示されるように、積層体10が製造され得る。
[0080]
 例えば、第2C工程では、第1金属部21C上および第2金属部22C上のそれぞれに対する封止板23C1のろう接による接合が行われる。ここでは、例えば、図21で示されるように、封止板23C1は、第3金属部23C2の元となる低融点の金属を用いたろう接によって、第3金属部23C2を介して第1金属部21Cに取り付けられるとともに、第3金属部23C2を介して第2金属部22Cに取り付けられる。また、例えば、第2C工程では、金属層24C上に対する遮水部材25Cのろう接が行われる。ここでは、例えば、遮水部材25Cは、第4金属部26Cの元となる低融点の金属を用いたろう接によって、第4金属部26Cを介して金属層24Cに取り付けられる。このとき、例えば、図21および図22で示されるように、遮水部材25Cに貫通するように位置しているスリット25slを挿通するように配線材W1Cが位置していてもよい。この場合には、スリット25slは、例えば、低融点の金属のろう付けあるいは樹脂による接着などによって塞がれてもよい。また、このとき、例えば、図23で示されるように、遮水部材25Cと金属層24Cとの間隙25gaを挿通するように配線材W1Cが位置してもよい。このような構成は、例えば、遮水部材25Cと金属層24Cとの間隙25gaに配線材W1Cが挿通するように位置している状態で、遮水部材25Cが金属層24Cにろう付けされれば実現され得る。
[0081]
 例えば、第3C工程では、積層体10のうちの第2板部5の表面S2上に端子ボックス27Cが取り付けられる。このとき、例えば、配線材W1Cが、端子ボックス27Cの内部の端子部品に接続される。端子ボックス27Cは、例えば、シリコンシーラントなどの樹脂によって第2板部5の表面S2上に接着される。端子ボックス27Cは、例えば、図12および図13で示されるように、遮水部材25Cを覆うように配置される。これにより、図12および図13で示された封止体1Cが製造され得る。
[0082]
 <3.第2の他の実施形態>
 高い変換効率を長期間維持することができる太陽電池モジュールについて、図面に基づいて説明する。図24(a)から図41(b)には、右手系のXYZ座標系が付されている。このXYZ座標系では、第1板部81の第1面81aの長辺に沿った方向が+X方向とされ、第1面81aの短辺に沿った方向が+Y方向とされ、第1板部81の厚さ方向が+Z方向とされている。
[0083]
  <3-1.第4実施形態>
   <3-1-1.太陽電池モジュール>
 第4実施形態に係る太陽電池モジュール8100の構成を、図24(a)から図28(b)に基づいて説明する。
[0084]
 図24(a)から図24(c)で示されるように、太陽電池モジュール8100は、例えば、第1板部81と、第2板部82と、被封止部83と、第1側面封止部84と、第2側面封止部85と、第3側面封止部86と、第4側面封止部87と、を備えている。ここで、例えば、第2板部82の-Z方向の表面が、主として太陽光などの外光が照射される表面(前面ともいう)8100fsとされ、第1板部81の+Z方向の側の表面が、前面8100fsよりも太陽光などの外光が照射されない表面(裏面ともいう)8100bsとされ得る。
[0085]
    <3-1-1-1.第1板部>
 第1板部81は、第1面81aおよび該第1面81aとは逆方向を向いている第2面81bを有している。第1板部81の形状は、例えば、平板状である。図24(a)から図24(c)の例では、第1面81aが+Z方向を向いており、第2面81bが-Z方向を向いている。また、第1板部81は、第1面81aと第2面81bとを接続している外周面(第1外周面ともいう)81cを有している。図24(a)から図24(c)の例では、第1面81aおよび第2面81bの形状は、長方形である。そして、第1外周面81cは、+X方向を向いた側面81caと、-X方向を向いた側面81cbと、-Y方向を向いた側面81ccと、+Y方向を向いた側面81cdと、を含んでいる。
[0086]
 また、第1板部81は、被封止部83の+Z方向の側に位置している。第1板部81は、被封止部83を保護することができる。第1板部81は、例えば、特定範囲の波長の光に対する透光性を有していてもよいし、特定範囲の波長の光に対する透光性を有していなくてもよい。ここで、第1板部81として、例えば、厚さが1mmから5mm程度のガラス、ステンレスもしくはアルミニウムなどの金属板、アルミナなどのセラミック基板、または、アクリルもしくはポリカーボネートなどの樹脂が採用されれば、遮水性を有する第1板部81が実現される。これにより、太陽電池モジュール8100の外部から被封止部83へ水分が浸入しにくい。このとき、例えば、ガラスもしくはアルミナなどを含む透光性セラミックなどの特定範囲の波長の光に対して透光性を有する第1板部81も実現され得る。これにより、例えば、裏面8100bsに照射されて第1板部1を透過した光が、被封止部83に入射され、被封止部83内の光電変換部831における光電変換に利用され得る。その結果、例えば、太陽電池モジュール8100における出力が向上し得る。裏面8100bsに入射される光は、例えば、太陽光の地面などからの反射によって生じ得る。ここで、「特定範囲の波長の光に対する透光性」とは、特定範囲の波長の光が透過し得る性質を示す。特定範囲の波長は、光電変換部831が光電変換し得る光の波長を含む。より具体的には、特定範囲の波長には、例えば、太陽光の分光放射強度が閾値以上である光の波長が含まれる。
[0087]
    <3-1-1-2.第2板部>
 第2板部82は、第1板部81の第2面81bと対向している第3面82aと、該第3面82aとは逆方向を向いている第4面82bと、を有している。第2板部82の形状は、例えば、平板状である。図24(a)から図24(c)の例では、第3面82aが+Z方向を向いており、第4面82bが-Z方向を向いている。また、第2板部82は、第3面82aと第4面82bとを接続している外周面(第2外周面ともいう)82cを有している。図24(a)から図24(c)の例では、第3面82aおよび第4面82bの形状は、長方形である。そして、第2外周面82cは、+X方向を向いた側面82caと、-X方向を向いた側面82cbと、-Y方向を向いた側面82ccと、+Y方向を向いた側面82cdと、を含んでいる。
[0088]
 第1板部81と第2板部82との間の領域(隙間領域ともいう)8Ga1には、被封止部83が位置している。第2板部82は、第1板部81とともに被封止部83を保護することができる。第1板部81と第2板部82とが隙間領域8Ga1を挟んで離れている距離は、例えば、0.5mmから5mm程度とされる。第2板部82は、例えば、特定範囲の波長の光に対する透光性を有している。このため、例えば、前面8100fsに照射されて第2板部82を透過した光が、被封止部83に入射され、被封止部83に含まれる光電変換部831における光電変換に利用され得る。ここで、第2板部82として、例えば、厚さが1mmから5mm程度のガラスもしくはアルミナなどの透光性セラミック、またはアクリルもしくはポリカーボネートなどの樹脂などが採用されれば、遮水性を有する第2板部82が実現される。これにより、太陽電池モジュール8100の外部から被封止部83へ水分が浸入しにくい。このとき、例えば、特定範囲の波長の光に対して透光性を有する第2板部82も実現され得る。
[0089]
 第2板部82は、第1板部81よりも第2面81bに沿った第3方向に突出している部分(第1突出部分ともいう)8PR1を有している。図24(a)から図24(c)の例では、第1板部1の側面81caよりも、第2板部82の側面82caの方が第3方向としての+X方向の側に位置している。一方、第1板部81の側面81cbと第2板部82の側面82cbとが、YZ平面に平行な仮想平面85Vpに沿うように位置している。第1板部81の側面81ccと第2板部82の側面82ccとが、XZ平面に平行な仮想平面86Vpに沿うように位置している。第1板部81の側面81cdと第2板部82の側面82cdとが、XZ平面に平行な仮想平面87Vpに沿うように位置している。ここで、-Z方向に第1板部81と第2板部82とを平面透視する場合を想定する。この場合、-X方向の側で第1板部81の側面81cbと第2板部82の側面82cbとが重なっている。-Y方向の側で第1板部81の側面81ccと第2板部82の側面82ccとが重なっている。+Y方向の側で第1板部81の側面81cdと第2板部82の側面82cdとが重なっている。そして、+X方向の側では、第1板部1の側面1caに対して、第2板部2の側面2caが+X方向にずれている。
[0090]
    <3-1-1-3.被封止部>
 被封止部83は、光電変換部831と、充填材832と、を含んでいる。
[0091]
 光電変換部831は、図25(a)および図25(b)で示されるように、例えば、複数の太陽電池素子8C1と、これらの複数の太陽電池素子8C1を電気的に接続する配線材8Tb1とを有している。図25(a)および図25(b)の例では、光電変換部831には、例えば、複数(ここでは、6つ)の太陽電池ストリング8SS1が含まれている。太陽電池ストリング8SS1は、例えば、複数の太陽電池素子8C1と、該複数の太陽電池素子8C1を電気的に接続する配線材8Tb1と、を有している。図25(a)および図25(b)の例では、各太陽電池ストリング8SS1は7つの太陽電池素子8C1と、互いに隣接している太陽電池素子8C1同士のそれぞれを電気的に接続している複数本の配線材8Tb1と、を含んでいる。
[0092]
 太陽電池素子8C1は、入射される光エネルギーを電気エネルギーに変換することができる。この太陽電池素子8C1は、例えば、上記第1実施形態に係る太陽電池素子41と同様な構成を有している。図26(a)および図26(b)で示されるように、太陽電池素子8C1は、例えば、第1面8C1fと、該第1面8C1fの裏側に位置する第2面8C1bと、を有している。第1面8C1fは、例えば、主として光電変換を行うための光を受光する面である。第2面8C1bは、例えば、第1面8C1fよりも光電変換を行うための光を受光しない面である。図26(a)および図26(b)の例では、各太陽電池素子8C1は、例えば、半導体基板8C1sと、表面側バスバー電極8Ce1と、フィンガー電極8Ce2と、取出電極(裏面側バスバー電極とも言う)8Ce3と、集電電極8Ce4と、を有している。
[0093]
 半導体基板8C1sには、例えば、上記第1実施形態に係る半導体基板41sと同様な半導体基板が適用され得る。半導体基板8C1sでは、逆導電型層が、例えば、半導体基板8C1sの第1面8C1f側に位置し、半導体基板8C1sの一導電型とは逆の導電型を有している。例えば、逆導電型層上のうち、表面側バスバー電極8Ce1およびフィンガー電極8Ce2が形成されていない領域には、絶縁層が位置している。表面側バスバー電極8Ce1およびフィンガー電極8Ce2は、例えば、半導体基板8C1sのうちの第1面8C1f側の表面上に位置している。図26(a)の例では、半導体基板8C1sのうちの第1面8C1f側に、略平行な2本の表面側バスバー電極8Ce1が位置しており、略平行な多数本のフィンガー電極8Ce2が、2本の表面側バスバー電極8Ce1に略直交するように位置している。裏面側バスバー電極Ce3および集電電極8Ce4は、例えば、半導体基板8C1sのうちの第2面8C1b側の裏面上に位置している。図26(b)の例では、集電電極8Ce4は、半導体基板8C1sのうちの第2面8C1b側において、裏面側バスバー電極8Ce3と集電電極8Ce4とが重畳することで接続されている部分を除き、裏面側バスバー電極8Ce3が形成されていない領域の略全面に位置している。2列の裏面側バスバー電極8Ce3のそれぞれは、例えば、一列に並ぶ4つの電極によって構成されている。
[0094]
 配線材8Tb1は、第1の太陽電池素子8C1の表面側バスバー電極8Ce1と、該第1の太陽電池素子8C1と隣接する第2の太陽電池素子8C1の裏面側バスバー電極8Ce3とを電気的に接続している。これにより、例えば、各太陽電池ストリング8SS1に含まれる7つの太陽電池素子8C1が電気的に直列に接続され得る。図26(a)および図26(b)の例では、各太陽電池素子8C1に対して取り付けられる配線材8Tb1の外縁が二点鎖線で描かれている。また、配線材8Tb1は、例えば、上記第1実施形態に係る配線材42と同様な構成を有している。配線材8Tb1は、例えば、はんだ付けによって、表面側バスバー電極Ce1および裏面側バスバー電極8Ce3に電気的に接続される。図26(a)の例では、+Y方向において隣接している太陽電池ストリング8SS1同士は、接続部材8Tb2で電気的に接続されている。接続部材8Tb2は、例えば、配線材8Tb1と同等な構成を有している。
[0095]
 充填材832は、例えば、第1板部81と第2板部82との間の隙間領域8Ga1において、光電変換部831の周囲を埋めるように位置している。充填材832は、例えば、光電変換部831を保持する役割と、光電変換部831を封止する封止材としての役割と、を有している。充填材832は、例えば、上記第1実施形態に係る充填材3と同様に、熱硬化性樹脂などによって構成され得る。
[0096]
 光電変換部831には、例えば、出力を取り出すための配線材8W1,8W2が電気的に接続されている。配線材8W1,8W2は、例えば、配線材8Tb1と同等な構成を有している。配線材8W1,8W2は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)などの、絶縁性を有して且つ耐候性の高いフィルムに接着剤を塗布した被覆材で被覆されたものを用いてもよい。そして、配線材8W1,8W2は、例えば、隙間領域8Ga1から第1突出部8PR1の第3面82a上に導出される。
[0097]
    <3-1-1-4.第1側面封止部>
 第1側面封止部84は、被封止部83の+X方向の側に位置している。該第1側面封止部84は、第1板部81と第2板部82との間の隙間領域8Ga1の+X方向の側に位置している第1開口8Op1を塞いでいる。これにより、被封止部83の+X方向の側が封止され得る。
[0098]
 図24(b)で示されるように、第1側面封止部84は、例えば、第5金属部としての金属部84M1と、第6金属部としての金属部84M2と、第2カバー部としてのカバー部84Lと、を備えている。
[0099]
 金属部84M1は、第1板部81における第3方向としての+X方向の側に位置している第1側面としての側面81caのうちの被覆領域84A1を覆っている。被覆領域84A1は、例えば、側面81caのうちの少なくとも第1突出部分8PR1の第3面82aに沿って位置している領域である。図24(a)および図24(b)の例では、被覆領域84A1は、側面81caのうちの-Z方向の側の部分において第1開口8Op1に沿って位置している。被覆領域84A1は、例えば、側面81caの一部であってもよいし、側面81caの全面であってもよい。
[0100]
 金属部84M1の厚さは、例えば、0.1mmから5mm程度でよく、0.3mmから1mm程度でもよい。金属部84M1は、例えば、膜状あるいは層状に形成され得る。金属部84M1の素材としては、例えば、はんだなどの低融点の合金あるいは低融点の単体の金属などといった低融点の金属が採用される。金属部84M1は、例えば、側面81caに対して超音波はんだ付けなどによって金属が被着されることで形成され得る。ここで、はんだは、例えば、上述したように、日本工業規格(Japan Industrial Standards)のJIS Z 3282:2006で規定される。はんだ以外の低融点の合金には、例えば、金とスズとの合金などが含まれ得る。低融点の単体の金属には、例えば、鉛および鉛の融点以下の融点をもつカドミウム、スズおよびインジウムなどの単体の金属が含まれる。ここで採用されるはんだは、製造の容易さ、製造に要するコストおよび環境への負荷などに応じて適宜選択され得る。ここで、例えば、金属部84M1の素材が鉛フリーはんだであれば、金属部84M1から鉛が溶け出すことによる環境への悪影響が生じにくい。
[0101]
 金属部84M2は、第2板部82における第1突出部分8PR1の第3面82aのうちの被覆領域84A2を覆っている。被覆領域84A2は、第1突出部分8PR1の第3面82aのうちの少なくとも第1板部81の側面81caに沿って位置している領域である。図24(a)および図24(b)の例では、被覆領域84A2は、第1突出部分8PR1の第3面82aのうちの-X方向の側の部分において第1開口8Op1に沿って位置している。被覆領域84A2は、例えば、第1突出部分8PR1における第3面82aの一部であってもよいし、第1突出部分8PR1における第3面82aの全面であってもよい。金属部84M2の寸法、形状、素材および形成方法としては、例えば、上記金属部84M1の寸法、形状、素材および形成方法と同様なものが採用される。ここで、例えば、金属部84M2の素材が鉛フリーはんだであれば、金属部84M2から鉛が溶け出すことによる環境への悪影響が生じにくい。
[0102]
 カバー部84Lは、金属部84M1から金属部84M2にかけて位置している。また、カバー部84Lは、第1板部81と第2板部82との間の隙間領域8Ga1の+X方向の側に位置している第1開口8Op1を側方から塞いでいる。該カバー部84Lは、遮水部分8WS1を含んでいる。遮水部分8WS1は、遮水性を有する部分である。このため、例えば、第2板部82の第1突出部分8PR1と第1板部81との間の第1開口8Op1において、太陽電池モジュール8100の外部から太陽電池モジュール8100の内部の光電変換部831に向けた水分の浸入が生じにくい。したがって、太陽電池モジュール8100における高い変換効率が長期間維持され得る。また、例えば、隙間領域8Ga1のうちの光電変換部831と第1開口8Op1との間にブチルゴムなどのパッキングが位置していなくても、光電変換部831が封止され得る。その結果、例えば、第1板部81と第2板部82との間の隙間領域8Ga1において光電変換部831が占める領域を増大させることで、太陽電池モジュール8100において光電変換部831が占める領域を増大させることができる。
[0103]
 ところで、例えば、図27(a)で示されるように、第2板部82が上方を向いて位置している場合には、第1突出部分8PR1の第3面82a上に端子ボックス8Bx1が位置していても、光電変換部831への光の入射経路が端子ボックス8Bx1によって遮られにくい。このとき、例えば、第1板部81が、特定範囲の波長の光に対して透光性を有していれば、裏面8100bsに照射されて第1板部81を透過する光の量が低下しにくい。したがって、太陽電池モジュール8100における高い変換効率が維持され得る。
[0104]
 また、例えば、図27(b)で示されるように、光電変換部831が、表裏が逆にされた光電変換部831Aに置換され、第1板部81の第1面81aが前面8100fsとされるとともに、第2板部82の第4面82bが裏面8100bsとされた太陽電池モジュール8100Aを想定する。このとき、第1板部81は、特定範囲の波長の光に対して透光性を有している。第2板部82は、特定範囲の波長の光に対して、透光性を有していてもいなくてもよい。ここで、さらに、例えば、図27(b)で示されるように、第2板部82が下方に向き且つ水平から傾斜しているとともに、第1突出部分8PR1を傾斜方向の下方側に位置するように、太陽電池モジュール8100Aを配置する場合を想定する。この場合に、例えば、第2板部82の第1突出部分8PR1に、太陽電池モジュール8100Aを保持するフレーム8FL1が取り付けられれば、第1板部81の側面81caとフレーム8FL1との間に+Y方向に沿って延びるように位置している溝8Rc1が形成される。これにより、例えば、降雨などによって前面8100fsに降りかかる雨水が、太い二点鎖線の矢印で描かれているように、第1板部81の第1面81a上から溝8Rc1を介して排水されやすくなる。このため、第1板部81の第1面81a上で雨水が滞留しにくくなる。その結果、例えば、第1面81a上で水滴が蒸発して第1面81aが汚れる不具合が生じにくく、第1面81aを介して光電変換部831へ入射する光の光量が低下しにくい。したがって、太陽電池モジュール8100Aにおける高い変換効率が長期間維持され得る。
[0105]
 図24(b)の例では、金属部84M1と金属部84M2とが離れており、遮水部分8WS1によって構成されているカバー部84Lが、金属部84M1と金属部84M2との間に架設されている状態にある。ここでは、例えば、遮水部分8WS1が、第1板状部分8PL1および第2板状部分8PL2を有している板状の部材(L字型封止板ともいう)8Lp1である。L字型封止板8Lp1では、第1板状部分8PL1と、第2板状部分8PL2とが、長手方向(ここでは、+Y方向)に垂直な断面がL字状に交差するように位置している。換言すれば、L字型封止板8Lp1は、第1板状部分8PL1と第2板状部分8PL2とがL字型を成すように接続している構成を有している。具体的には、L字型封止板8Lp1は、1枚の板状の部材が、L字型に曲げられた構成を有している。そして、第1板状部分8PL1は、第1板部81に沿って位置し、金属部84M1に取り付けられている。また、第2板状部分8PL2は、第2板部82に沿って位置し、金属部84M2に取り付けられている。このような構成が採用されれば、例えば、第1板部81の側面81caから第2板部82の第3面82aにかけてL字型封止板8Lp1が容易に取り付けられ得る。これにより、例えば、カバー部84Lが容易に形成され得る。具体的には、例えば、金属部84M1および金属部84M2に対するL字型封止板8Lp1の取り付けによって、カバー部84Lが容易に形成され得る。その結果、例えば、太陽電池モジュール8100,8100Aにおける封止の性能が容易に高められ得る。
[0106]
 金属部84M1および金属部84M2に対するL字型封止板8Lp1の取り付け方法としては、例えば、はんだ付けなどによる接合が採用され得る。はんだ付けは、例えば、はんだごてが用いられることで実現され得る。このような構成では、例えば、金属部84M1および金属部84M2は、第1板部81の側面81caおよび第2板部82の第3面82aにL字型封止板8Lp1をはんだ付けする。このため、金属部84M1および金属部84M2は、例えば、超音波はんだ付けによる予備はんだの工程で予め形成されたはんだの層(はんだ層ともいう)となる。そして、例えば、はんだ付けによって金属部84M1および金属部84M2上にL字型封止板8Lp1が接合される場合には、L字型封止板8Lp1を構成する素材は、耐熱性を有しているものが採用され得る。図24(b)の例では、金属部84M1と金属部84M2とが離れているが、金属部84M1と金属部84M2とが接していてもよい。
[0107]
 ここで、図28(a)で示されるように、例えば、カバー部84Lを構成するL字型封止板8Lp1が、L字型に曲がっている構成を有する板状の部分8Bd1と、該板状の部分8Bd1を覆っているはんだ部8Ct1とを含む構成が考えられる。このような構成が採用されれば、例えば、はんだ付けなどによってL字型封止板8Lp1が金属部84M1および金属部84M2上に容易に取り付けられ得る。このため、例えば、はんだ付けなどによって、第1板部81の側面81caから第2板部82の第3面82aにかけてL字型封止板8Lp1が容易に取り付けられ得る。このとき、例えば、L字型封止板8Lp1が低い透湿性を有するはんだで被覆されていればカバー部84Lによる封止の性能が高められ得る。また、例えば、板状の部分8Bd1が、金属板を含む構造を有していれば、金属板がはんだで覆われていることで、金属板が錆びにくく、カバー部84Lにおける耐候性が向上し得る。また、例えば、金属板が、銅板を含む構成を有していれば、銅板による封止によって光電変換部831の封止の信頼性が長期的に維持され得る。ここで、例えば、金属部84M1と金属部84M2との間をはんだ部8Ct1で接続してもよい。このとき、板状の部分8Bd1として、例えば、厚さ0.1mmから2mm程度の銅板が採用され得る。はんだ部8Ct1は、例えば、銅板に対する鍍金またははんだ槽へのディッピングなどによって、10μmから50μm程度の厚みを有するように形成され得る。
[0108]
 ここで、板状の部分8Bd1は、例えば、上記各実施形態に係る板状の部分23bと同様に、金属以外の耐候性と低い透湿性とを有する素材で構成されてもよい。例えば、板状の部分8Bd1が、表面に銅箔などの金属箔が接着材などで貼り付けられた構成を有していれば、金属箔上に鍍金などではんだ部8Ct1が被覆されることで、L字型封止板8Lp1が形成され得る。ここでは、例えば、板状の部分8Bd1が、1mmから2mm程度の厚さを有し、金属箔が、30μmから50μm程度の厚さを有する態様が採用され得る。
[0109]
    <3-1-1-5.第2側面封止部>
 第2側面封止部85は、被封止部83の-X方向の側に位置している。該第2側面封止部85は、隙間領域8Ga1の-X方向の側に位置している第2開口8Op2を塞いでいる。これにより、被封止部83の-X方向の側が封止され得る。
[0110]
 図24(b)で示されるように、太陽電池モジュール8100の-X方向の側では、第1板部81の第1端面の一例としての側面81cbと、第2板部82の第2端面の一例としての側面82cbとが、1つの仮想平面85Vpに沿うように位置している。
[0111]
 図24(b)で示されるように、第2側面封止部85は、例えば、第1端面用金属部の一例としての金属部85M1と、第2端面用金属部の一例としての金属部85M2と、端面用カバー部の一例としてのカバー部85Iとを備えている。ここで、金属部85M1は、例えば、上記各実施形態における第1金属部21,21Cに対応する。金属部85M2は、例えば、上記各実施形態における第2金属部22,22Cに対応する。
[0112]
 金属部85M1は、第1板部81の側面81cbのうちの被覆領域85A1を覆っている。被覆領域85A1は、側面81cbの少なくとも第2板部82に沿って位置している領域である。図24(a)および図24(b)の例では、被覆領域85A1は、側面81cbのうちの-Z方向の側の部分において第2開口8Op2に沿って位置している。被覆領域85A1は、例えば、側面81cbの一部であってもよいし、側面81cbの全面であってもよい。金属部85M1の寸法、形状、素材および形成方法としては、例えば、上記金属部84M1の寸法、形状、素材および形成方法と同様なものが採用される。
[0113]
 金属部85M2は、第2板部82の側面82cbのうちの被覆領域85A2を覆っている。被覆領域85A2は、側面82cbの少なくとも第1板部81に沿って位置している領域である。図24(a)および図24(b)の例では、被覆領域85A2は、側面82cbのうちの+Z方向の側の部分において第2開口8Op2に沿って位置している。被覆領域85A2は、例えば、側面82cbの一部であってもよいし、側面82cbの全面であってもよい。金属部85M2の寸法、形状、素材および形成方法としては、例えば、上記金属部84M1の寸法、形状、素材および形成方法と同様なものが採用される。ここで、例えば、金属部85M1,85M2の素材が鉛フリーはんだであれば、金属部85M1,85M2から鉛が溶け出すことによる環境への悪影響が生じにくい。
[0114]
 カバー部85Iは、金属部85M1から金属部85M2にかけて位置している。また、カバー部85Iは、隙間領域8Ga1の-X方向の側に位置している第2開口8Op2を側方から塞いでいる。該カバー部85Iは、遮水部分8WS2を含んでいる。遮水部分8WS2は、遮水性を有する部分である。このため、例えば、第2開口8Op2が、金属部85M1,85M2と遮水部分8WS2とによって封止されている。これにより、例えば、隙間領域8Ga1のうちの光電変換部831,831Aと第2開口8Op2との間にブチルゴムなどのパッキングが位置していなくても、光電変換部831,831Aが封止され得る。その結果、隙間領域8Ga1において光電変換部831,831Aが占める領域を増大させることができる。換言すれば、太陽電池モジュール8100,8100Aにおいて光電変換部831,831Aが占める領域を増大させることができる。したがって、太陽電池モジュール8100,8100Aにおける高い変換効率が長期間維持され得る。
[0115]
 図24(b)の例では、金属部85M1と金属部85M2とが離れており、遮水部分8WS2によって構成されているカバー部85Iが、金属部85M1と金属部85M2との間に架設されている状態にある。ここでは、例えば、カバー部85Iを構成している遮水部分8WS2が、平板状の部材(平板状封止板ともいう)8Ip1によって構成されている。このような構成が採用されれば、例えば、第1板部81の側面81cbから第2板部82の側面82cbにかけて平板状封止板8Ip1が容易に取り付けられ得る。これにより、例えば、カバー部85Iが容易に形成され得る。具体的には、例えば、金属部85M1および金属部85M2に対する平板状封止板8Ip1の取り付けによって、カバー部85Iが容易に形成され得る。その結果、例えば、太陽電池モジュール8100,8100Aにおける封止の性能が容易に高められ得る。
[0116]
 金属部85M1および金属部85M2に対する平板状封止板8Ip1の取り付け方法としては、例えば、上述した金属部84M1および金属部84M2に対するL字型封止板8Lp1の取り付け方法と同様なものが採用される。平板状封止板8Ip1は、L字型封止板8Lp1とは形状が異なっているものの、素材は同様なもので構成されてよい。図24(b)の例では、金属部85M1と金属部85M2とが離れているが、金属部85M1と金属部85M2とが接していてもよい。
[0117]
 ここで、図28(b)で示されるように、例えば、カバー部85Iを構成する平板状封止板8Ip1が、板状の部分8Bd2と、該板状の部分8Bd2を覆っているはんだ部8Ct2と、を含む構成が考えられる。このような構成が採用されれば、例えば、はんだ付けなどによって平板状封止板8Ip1が金属部85M1および金属部85M2上に容易に取り付けられ得る。このため、例えば、はんだ付けなどによって、第1板部81の側面81cbから第2板部82の側面82cbにかけて平板状封止板Ip1が容易に取り付けられ得る。このとき、例えば、平板状封止板8Ip1が低い透湿性を有するはんだで被覆されていればカバー部85Iによる封止の性能が高められ得る。また、例えば、板状の部分8Bd2が、金属板を含む構造を有していれば、金属板がはんだで覆われていることで、金属板が錆びにくく、カバー部85Iにおける耐候性が向上し得る。また、例えば、金属板が、銅板を含む構成を有していれば、銅板による封止によって光電変換部831の封止の信頼性が長期的に維持され得る。ここで、例えば、金属部85M1と金属部85M2との間をはんだ部8Ct2で接続してもよい。このとき、板状の部分8Bd2として、例えば、厚さ0.1mmから2mm程度の銅板が採用され得る。はんだ部8Ct2は、例えば、銅板に対する鍍金またははんだ槽へのディッピングなどによって、10μmから50μm程度の厚みを有するように形成され得る。
[0118]
 ここで、板状の部分8Bd2は、例えば、板状の部分8Bd1と同様に、金属以外の耐候性と低い透湿性とを有する素材で構成されてもよい。この場合、例えば、板状の部分8Bd2が、表面に銅箔などの金属箔が接着材などで貼り付けられた構成を有していれば、金属箔上に鍍金などではんだ部8Ct2が被覆されることで、平板状封止板8Ip1が形成され得る。ここでは、例えば、板状の部分8Bd2が、1mmから2mm程度の厚さを有し、金属箔が、30μmから50μm程度の厚さを有する態様が採用され得る。
[0119]
    <3-1-1-6.第3側面封止部>
 第3側面封止部86は、被封止部83の-Y方向の側に位置している。該第3側面封止部86は、隙間領域8Ga1の-Y方向の側に位置している第3開口8Op3を塞いでいる。これにより、被封止部83の-Y方向の側が封止され得る。
[0120]
 図24(c)で示されるように、太陽電池モジュール8100の-Y方向の側では、例えば、第1板部81の第1端面の一例としての側面81ccと、第2板部82の第2端面の一例としての側面82ccとが、1つの仮想平面86Vpに沿うように位置している。
[0121]
 第3側面封止部86は、上記第2側面封止部85と同様な構成を有している。具体的には、図24(c)で示されるように、第3側面封止部86は、例えば、第1端面用金属部の一例としての金属部86M1と、第2端面用金属部の一例としての金属部86M2と、端面用カバー部の一例としてのカバー部86Iとを備えている。ここで、金属部86M1は、例えば、上記各実施形態における第1金属部21,21Cに対応する。金属部86M2は、例えば、上記各実施形態における第2金属部22,22Cに対応する。
[0122]
 金属部86M1は、第1板部81における側面81ccのうちの被覆領域86A1を覆っている。被覆領域86A1は、側面81ccの少なくとも第2板部82に沿って位置している領域である。図24(a)および図24(c)の例では、被覆領域86A1は、側面81ccのうちの-Z方向の側の部分において第3開口8Op3に沿って位置している。被覆領域86A1は、例えば、側面81ccの一部であってもよいし、側面81ccの全面であってもよい。金属部86M1の寸法、形状、素材および形成方法としては、例えば、上記金属部84M1の寸法、形状、素材および形成方法と同様なものが採用される。
[0123]
 金属部86M2は、第2板部82における側面82ccのうちの被覆領域86A2を覆っている。被覆領域86A2は、側面82ccの少なくとも第1板部81に沿って位置している領域である。図24(a)および図24(c)の例では、被覆領域86A2は、側面82ccのうちの+Z方向の側の部分において第3開口8Op3に沿って位置している。被覆領域86A2は、例えば、側面82ccの一部であってもよいし、側面82ccの全面であってもよい。金属部86M2の寸法、形状、素材および形成方法としては、例えば、上記金属部84M1の寸法、形状、素材および形成方法と同様なものが採用される。ここで、例えば、金属部86M1,86M2の素材が鉛フリーはんだであれば、金属部86M1,86M2から鉛が溶け出すことによる環境への悪影響が生じにくい。
[0124]
 カバー部86Iは、金属部86M1から金属部86M2にかけて位置している。また、カバー部86Iは、隙間領域8Ga1の-Y方向の側に位置している第3開口8Op3を側方から塞いでいる。該カバー部86Iは、上記カバー部85Iと同様に遮水部分8WS2を含んでいる。これにより、例えば、第3開口8Op3が、金属部86M1,86M2と遮水部分8WS2とによって封止されている。この場合には、例えば、隙間領域8Ga1のうちの光電変換部831,831Aと第3開口8Op3との間にブチルゴムなどのパッキングが位置していなくても、光電変換部831,831Aが封止され得る。その結果、隙間領域8Ga1において光電変換部831,831Aが占める領域を増大させることで、太陽電池モジュール8100,8100Aにおいて光電変換部831,831Aが占める領域を増大させることができる。したがって、太陽電池モジュール8100,8100Aにおける高い変換効率が長期間維持され得る。
[0125]
 図24(c)の例では、金属部86M1と金属部86M2とが離れており、遮水部分8WS2によって構成されているカバー部86Iが、金属部86M1と金属部86M2との間に架設されている状態にある。ここでは、例えば、カバー部86Iを構成している遮水部分8WS2が、上記カバー部85Iと同様に平板状封止板8Ip1によって構成されていれば、第1板部1の側面81ccから第2板部2の側面82ccにかけて平板状封止板8Ip1が容易に取り付けられ得る。これにより、例えば、カバー部86Iが容易に形成され得る。具体的には、例えば、各金属部86M1,86M2に対する平板状封止板8Ip1の取り付けによって、カバー部86Iが容易に形成され得る。その結果、例えば、太陽電池モジュール8100,8100Aにおける封止の性能が容易に高められ得る。
[0126]
 各金属部86M1,86M2に対する平板状封止板8Ip1の取り付け方法としては、例えば、上述した各金属部85M1,85M2に対する平板状封止板8Ip1の取り付け方法と同様な方法が採用される。図24(c)の例では、金属部86M1と金属部86M2とが離れているが、金属部86M1と金属部86M2とが接していてもよい。
[0127]
    <3-1-1-7.第4側面封止部>
 第4側面封止部87は、被封止部83の+Y方向の側に位置している。該第4側面封止部87は、第1板部81と第2板部82との間の隙間領域8Ga1の+Y方向の側に位置している第4開口8Op4を塞いでいる。これにより、被封止部83の+Y方向の側が封止され得る。
[0128]
 図24(c)で示されるように、太陽電池モジュール8100の+Y方向の側では、第1板部81の第1端面の一例としての側面81cdと、第2板部82の第2端面の一例としての側面82cdとが、1つの仮想平面87Vpに沿うように位置している。
[0129]
 第4側面封止部87は、上記第2側面封止部85および上記第3側面封止部86と同様な構成を有している。具体的には、図24(c)で示されるように、第4側面封止部87は、例えば、第1端面用金属部の一例としての金属部87M1と、第2端面用金属部の一例としての金属部87M2と、端面用カバー部の一例としてのカバー部87Iとを備えている。ここで、金属部87M1は、例えば、上記各実施形態における第1金属部21,21Cに対応する。金属部87M2は、例えば、上記各実施形態における第2金属部22,22Cに対応する。
[0130]
 金属部87M1は、第1板部81の側面81cdのうちの被覆領域87A1を覆っている。被覆領域87A1は、側面81cdの少なくとも第2板部82に沿って位置している領域である。図24(a)および図24(c)の例では、被覆領域87A1は、側面81cdのうちの-Z方向の側の部分において第4開口8Op4に沿って位置している。被覆領域87A1は、例えば、側面81cdの一部であってもよいし、側面81cdの全面であってもよい。金属部87M1の寸法、形状、素材および形成方法としては、例えば、上記金属部84M1の寸法、形状、素材および形成方法と同様なものが採用される。
[0131]
 金属部87M2は、第2板部2の側面82cdのうちの被覆領域87A2を覆っている。被覆領域87A2は、側面82cdの少なくとも第1板部81に沿って位置している領域である。図24(a)および図24(c)の例では、被覆領域87A2は、側面82cdのうちの+Z方向の側の部分において第4開口8Op4に沿って位置している。被覆領域87A2は、例えば、側面82cdの一部であってもよいし、側面82cdの全面であってもよい。金属部87M2の寸法、形状、素材および形成方法としては、例えば、上記金属部84M1の寸法、形状、素材および形成方法と同様なものが採用される。ここで、例えば、金属部87M1,87M2の素材が鉛フリーはんだであれば、金属部87M1,87M2から鉛が溶け出すことによる環境への悪影響が生じにくい。
[0132]
 カバー部87Iは、金属部87M1から金属部87M2にかけて位置している。また、カバー部87Iは、隙間領域8Ga1の+Y方向の側に位置している第4開口8Op4を側方から塞いでいる。該カバー部87Iは、上記カバー部85I,86Iと同様に遮水部分8WS2を含んでいる。このため、例えば、第4開口8Op4が、金属部87M1,87M2と遮水部分8WS2とによって封止されている。これにより、例えば、隙間領域8Ga1のうちの光電変換部831,831Aと第4開口8Op4との間にブチルゴムなどのパッキングが位置していなくても、光電変換部831,831Aが封止され得る。その結果、隙間領域8Ga1において光電変換部831,831Aが占める領域を増大させることで、太陽電池モジュール8100,8100Aにおいて光電変換部831,831Aが占める領域を増大させることができる。したがって、太陽電池モジュール8100,8100Aにおける高い変換効率が長期間維持され得る。
[0133]
 図24(c)の例では、金属部87M1と金属部87M2とが離れており、遮水部分8WS2によって構成されているカバー部87Iが、金属部87M1と金属部87M2との間に架設されている状態にある。ここでは、例えば、カバー部87Iを構成している遮水部分8WS2が、上記カバー部85Iと同様に平板状封止板8Ip1によって構成されていれば、第1板部1の側面81cdから第2板部2の側面82cdにかけて平板状封止板8Ip1が容易に取り付けられ得る。これにより、例えば、カバー部87Iが容易に形成され得る。具体的には、例えば、各金属部87M1,87M2に対する平板状封止板8Ip1の取り付けによって、カバー部87Iが容易に形成され得る。その結果、例えば、太陽電池モジュール8100,8100Aにおける封止の性能が容易に高められ得る。
[0134]
 各金属部87M1,87M2に対する平板状封止板8Ip1の取り付け方法としては、例えば、上述した各金属部85M1,85M2に対する平板状封止板Ip1の取り付け方法と同様なものが採用される。図24(c)の例では、金属部87M1と金属部87M2とが離れているが、金属部87M1と金属部87M2とが接していてもよい。
[0135]
   <3-1-2.太陽電池モジュールの製造方法>
 太陽電池モジュール8100の製造方法の一例について、図29(a)から図29(d)に基づいて説明する。ここでは、第1D工程、第2D工程および第3D工程を、順に実施することで、太陽電池モジュール8100を製造することができる。
[0136]
 例えば、第1D工程において、積層体8SK1を準備する。該積層体8SK1は、第1板部81と、第2板部82と、第1板部81と第2板部82との間の隙間領域8Ga1に位置する被封止部83と、を有する。第1板部81は、第1面81aおよび該第1面81aとは逆方向を向いている第2面81bを有している。第2板部82は、第2面81bと対向している第3面82aおよび該第3面82aとは逆方向を向いている第4面82bを有し且つ第1板部81よりも第2面81bに沿った第3方向(図29(b)の例では+X方向)に突出している第1突出部分8PR1を含んでいる。被封止部83は、光電変換部831を有している。ここでは、例えば、図29(a)で示されるように、第1板部81、第1充填材832f、複数の太陽電池ストリング8SS1を含む光電変換部831、第2充填材832bおよび第2板部82が、この記載の順に重ねられる。そして、第1板部81、第1充填材832f、光電変換部831、第2充填材832bおよび第2板部82が、ラミネータによって一体化されることで、図29(b)で示されるように、積層体8SK1が製造され得る。このとき、第1充填材832fと第2充填材832bとが一体化されて、充填材832が形成される。
[0137]
 第2D工程において、図29(c)で示されるように、第1板部81の第3方向(+X方向)の側に位置している第1側面の一例としての側面81caに対して、金属部84M1を形成するとともに、第1突出部分8PR1の第3面82aに対して、金属部84M2を形成する。具体的には、例えば、側面81caの少なくとも第1突出部分8PR1の第3面82aに沿って位置している第1領域としての被覆領域84A1上に対して、金属部84M1を形成する。また、例えば、第1突出部分8PR1の第3面82aの少なくとも側面81caに沿って位置している第2領域としての被覆領域84A2上に対して、金属部84M2を形成する。ここで、各金属部84M1,84M2がはんだで構成される部分(はんだ部ともいう)であれば、例えば、超音波はんだ付けによってはんだ部が形成され得る。
[0138]
 また、このとき、図29(c)で示されるように、第1板部81の側面81cbの少なくとも側面82cbに沿った被覆領域85A1に対して、金属部85M1を形成する。また、第2板部82の側面82cbの少なくとも側面81cbに沿った被覆領域85A2に対して、金属部85M2を形成する。図29(d)で示されるように、第1板部81の側面81ccの少なくとも側面82ccに沿った被覆領域86A1に対して、金属部86M1を形成する。また、第2板部82の側面82ccの少なくとも側面81ccに沿った被覆領域86A2に対して、金属部86M2を形成する。図29(d)で示されるように、第1板部81の側面81cdの少なくとも側面82cdに沿った被覆領域87A1に対して、金属部87M1を形成する。また、第2板部82の側面82cdの少なくとも側面81cdに沿った被覆領域87A2に対して、金属部87M2を形成する。ここで、各金属部85M1,85M2,86M1,86M2,87M1,87M2のそれぞれがはんだ部であれば、例えば、超音波はんだ付けによってはんだ部が形成され得る。
[0139]
 第3D工程において、金属部84M1から金属部84M2にかけて位置するようにカバー部84Lを取り付ける。ここで、各金属部84M1,84M2がはんだ部であれば、該はんだ部上に、例えば、長手方向(+Y方向)に垂直な断面がL字状の板状の部分8Bd1と該板状の部分8Bd1を覆っているはんだ部8Ct1とを有するL字型封止板8Lp1を、はんだ付けによって接合する。また、金属部85M1から金属部85M2にかけて位置するようにカバー部85Iを取り付ける。ここで、各金属部85M1,85M2がはんだ部であれば、例えば、該はんだ部上に、板状の部分8Bd2と該板状の部分8Bd2を覆っているはんだ部8Ct2とを有する平板状封止板8Ip1を、はんだ付けによって接合する。また、金属部86M1から金属部86M2にかけて位置するようにカバー部86Iを取り付ける。ここで、各金属部86M1,86M2がはんだ部であれば、例えば、該はんだ部上に、平板状封止板8Ip1を、はんだ付けによって接合する。また、金属部87M1から金属部87M2にかけて位置するようにカバー部87Iを取り付ける。ここで、各金属部87M1,87M2がはんだ部であれば、例えば、該はんだ部上に、平板状封止板8Ip1を、はんだ付けによって接合する。これにより、図24(a)から図24(c)で示された太陽電池モジュール8100を製造することができる。
[0140]
 このような太陽電池モジュール8100の製造方法によれば、例えば、光電変換部831が占める領域を増大させることが可能な太陽電池モジュール8100が実現され得る。また、例えば、超音波はんだ付けおよび通常のはんだ付けなどが用いられることで、第1板部81と第2板部82の第1突出部分8PR1との段差の部分に存在する第1板部81と第2板部82との間の隙間領域8Ga1の第1開口8Op1が、側方から短時間で効率的に封止され得る。
[0141]
 ところで、第1側面封止部84から第4側面封止部87の4つのカバー部84L,85I,86I,87Iのうち、例えば、各カバー部が個別に構成されていてもよいし、2つ以上のカバー部が一体的に構成されていてもよいし、すべてのカバー部が一体的に構成されていてもよい。例えば、板状の部分8Bd1,8Bd2が曲げ加工性に優れていれば、1本の帯状の部材に加工を施すことで、カバー部84L,85I,86I,87Iのうちの2以上のカバー部を一体的に構成することができる。ここで、例えば、L字型に曲がっているカバー部84Lと平板状のカバー部86I,87Iとが一体的に構成されるものについては、例えば、1本の帯状の部材に対して長手方向に垂直な方向に切り込みを入れ、約90度の折り曲げ加工を行うことで、カバー部84Lの部分が形成され得る。曲げ加工性に優れた板状の部分8Bd1,8Bd2は、例えば、銅または銅合金などの金属製の薄板、あるいはポリイミドまたはポリエステルに銅箔などの金属箔が接着材で貼り付けられた薄板などによって実現され得る。この場合、板状の部分8Bd1,8Bd2が、例えば、厚さが0.1mmから0.5mm程度の銅板であれば、該板状の部分8Bd1,8Bd2の曲げ加工性は優れたものとなり得る。このような構成では、例えば、隙間領域8Ga1の外周に存在している第1開口8Op1、第2開口8Op2、第3開口8Op3および第4開口8Op4を塞ぐように、1枚の帯状の部材が容易に配置され得る。
[0142]
 また、ここで、例えば、板状の部分8Bd1,8Bd2が耐衝撃性を有していてもよい。このとき、金属部84M1,84M2,85M1,85M2,86M1,86M2,87M1,87M2を介したカバー部84L,85I,86I,87Iによる被覆によって、第1板部81の第1外周面81cおよび第2板部82の第2外周面82cが保護される。これにより、太陽電池モジュール8100,8100Aの信頼性が向上し得る。
[0143]
   <3-1-3.第4実施形態のまとめ>
 第4実施形態に係る太陽電池モジュール8100,8100Aでは、例えば、第1板部81と第2板部82の第1突出部分8PR1との段差の部分に存在する隙間領域8Ga1の第1開口8Op1が、第1側面封止部84によって封止されている。該第1側面封止部84では、第1板部81の側面81ca上の金属部84M1から第1突出部分8PR1の第3面82a上の金属部84M2にかけてカバー部84Lが存在している。これにより、例えば、第1開口8Op1において、太陽電池モジュール8100,8100Aの外部から太陽電池モジュール8100,8100Aの内部の光電変換部831,831Aに向けて水分が浸入しにくい。したがって、太陽電池モジュール8100,8100Aにおける高い変換効率が長期間維持され得る。
[0144]
 また、例えば、第2板部82が上方を向くように太陽電池モジュール8100を配置する際に、例えば、第1突出部分PR1の第3面82a上に端子ボックス8Bx1が位置していても、光電変換部831への光の入射経路が端子ボックス8Bx1によって遮られにくい。このとき、例えば、第1板部81が、特定範囲の波長の光に対して透光性を有していれば、裏面8100bsに照射されて第1板部81を透過する光の量が低下しにくい。その結果、太陽電池モジュール8100における高い変換効率が維持され得る。
[0145]
 また、例えば、第2板部2が下方に向き且つ水平から傾斜するように太陽電池モジュール8100Aを配置する際に、傾斜方向の下方側に位置している第1突出部分8PR1にフレーム8FL1を取り付ければ、第1板部81の側面81caとフレーム8FL1との間に溝8Rc1が形成され得る。このとき、例えば、降雨などによって前面8100fsに降りかかる雨水が、第1板部81の第1面81a上から溝8Rc1を介して排水されやすくなる。これにより、例えば、第1板部81の第1面81a上で雨水が滞留しにくく、第1面81a上で水滴が蒸発して第1面81aが汚れる不具合が生じにくい。このため、特定範囲の波長の光に対する透光性を有する第1面81aを介して光電変換部831Aに入射する光の光量が低下しにくくなる。その結果、太陽電池モジュール8100Aにおける高い変換効率が長期間維持され得る。
[0146]
  <3-2.第5実施形態>
   <3-2-1.太陽電池モジュールの構成>
 上記第4実施形態に係る太陽電池モジュール8100において、例えば、図30(a)から図30(c)で示されるように、光電変換部831を、上記第2実施形態に係る薄膜系の太陽電池などの薄い光電変換部831Bとしてもよい。さらに、例えば、遮水部分8WS1を、金属部84M1と金属部84M2とを連結する封止用の金属部(封止用金属部ともいう)84M3Bで構成された遮水部分8WS1Bに変更してもよい。換言すれば、カバー部84Lを、封止用金属部84M3Bを主として含む遮水部分8WS1Bで構成されたカバー部84LBに変更してもよい。
[0147]
 第5実施形態に係る太陽電池モジュール8100Bは、図30(b)および図30(c)で示されるように、被封止部83Bを有している。被封止部83Bは、上記第4実施形態に係る被封止部83のうち、光電変換部831が、相対的に厚さが薄い光電変換部831Bに変更され、充填材832が、相対的に厚さが薄い充填材832Bに変更されたものである。このとき、第5実施形態に係る太陽電池モジュール8100Bでは、第4実施形態に係る太陽電池モジュール8100と比較して、第1板部81と第2板部82との間隔が狭くなっている。これに伴い、太陽電池モジュール8100Bは、第1板部81と第2板部82との間に隙間領域8Ga1Bを有している。
[0148]
 封止用金属部84M3Bは、図30(b)で示されるように、例えば、金属部84M1と金属部84M2とを連結するように、金属部84M1から金属部84M2にかけて位置している。このとき、金属部84M1と封止用金属部84M3Bと金属部84M2とが第1側面封止部84Bを構成している。この場合、例えば、側面81caから第1突出部分8PR1の第3面82aにかけて、金属部84M1と封止用金属部84M3Bと金属部84M2とが一体の金属部を構成していれば、金属部84M1と封止用金属部84M3Bと金属部84M2とが一工程で形成され得る。これにより、例えば、第1板部81と第2板部82の第1突出部分8PR1との段差の部分に存在する隙間領域8Ga1Bの+X方向の側の第1開口8Op1が、側方から容易に封止され得る。このとき、例えば、上記第4実施形態と同様に、隙間領域8Ga1Bにおいて光電変換部831Bが占める領域を増大させることができる。その結果、第5実施形態に係る太陽電池モジュール8100Bにおいて光電変換部831Bが占める領域を増大させることができる。
[0149]
 ここで、例えば、封止用金属部84M3Bが、主としてはんだを含んでいれば、超音波はんだ付けなどによって、光電変換部831Bを封止する部分としての遮水部分8WS1Bが容易に形成され得る。その結果、第1開口8Op1が、容易に封止され得る。そして、例えば、各金属部84M1,84M2も、主としてはんだを含んでいれば、超音波はんだ付けなどによって光電変換部831Bを封止する第1側面封止部84Bが容易に形成され得る。換言すれば、例えば、第1板部1の側面81ca上、第2板部82の第1突出部分8PR1の第3面82a上、および側面81ca上から第1突出部分8PR1の第3面82a上にかけた領域のそれぞれに対して、超音波はんだ付けによってはんだ部が形成され得る。ここで、例えば、金属部84M1、金属部84M2および封止用金属部84M3Bのうちの少なくとも1つの部分の素材が鉛フリーはんだであれば、第1側面封止部84Bから鉛が溶け出すことによる環境への悪影響が生じにくい。ここでは、例えば、はんだによって膜状または層状に形成された封止用金属部84M3Bは、ブチルゴムなどの樹脂よりも低い透湿性を有するため、第1開口8Op1に対する封止性能が向上され得る。
[0150]
 また、図30(a)および図30(b)で示されるように、例えば、第2側面封止部85の遮水部分8WS2を、金属部85M1と金属部85M2とを連結する封止用の金属部(封止用金属部)85M3Bで構成された遮水部分8WS2Bに変更してもよい。換言すれば、カバー部85Iを、封止用金属部85M3Bを主に含んでいる遮水部分8WS2Bで構成されたカバー部85IBに変更してもよい。ここでは、例えば、封止用金属部85M3Bが、金属部85M1と金属部85M2とを連結するように、金属部85M1から金属部85M2にかけて位置している。このとき、金属部85M1と封止用金属部85M3Bと金属部85M2とが第2側面封止部85Bを構成している。この場合、例えば、第1板部81の側面81cbから第2板部82の側面82cbにかけて、金属部85M1と封止用金属部85M3Bと金属部85M2とが一体の金属部を構成していれば、金属部85M1と封止用金属部85M3Bと金属部85M2とが一工程で形成され得る。これにより、例えば、隙間領域8Ga1Bの-X方向の側の第2開口8Op2が、側方から容易に封止され得る。このとき、例えば、上記第4実施形態と同様に、隙間領域8Ga1Bにおいて光電変換部831Bが占める領域を増大させることができる。
[0151]
 また、図30(a)および図30(c)で示されるように、例えば、第3側面封止部86の遮水部分8WS2も、第2側面封止部85と同様に、金属部86M1と金属部86M2とを連結する封止用の金属部(封止用金属部)86M3Bで構成された遮水部分8WS2Bに変更してもよい。換言すれば、例えば、カバー部86Iを、封止用金属部86M3Bを主に含んでいる遮水部分8WS2Bで構成されたカバー部86IBに変更してもよい。ここでは、例えば、封止用金属部86M3Bが、金属部86M1と金属部86M2とを連結するように、金属部86M1から金属部86M2にかけて位置している。このとき、金属部86M1と封止用金属部86M3Bと金属部86M2とが第3側面封止部86Bを構成している。この場合、例えば、第1板部1の側面81ccから第2板部2の側面82ccにかけて、金属部86M1と封止用金属部86M3Bと金属部86M2とが一体の金属部を構成していれば、金属部86M1と封止用金属部86M3Bと金属部86M2とが一工程で形成され得る。これにより、例えば、隙間領域8Ga1Bの-Y方向の側の第3開口8Op3が、側方から容易に封止され得る。このとき、例えば、上記第4実施形態と同様に、隙間領域8Ga1Bにおいて光電変換部831Bが占める領域を増大させることができる。
[0152]
 また、図30(a)および図30(c)で示されるように、例えば、第4側面封止部87の遮水部分8WS2も、第2側面封止部85と同様に、金属部87M1と金属部87M2とを連結する封止用の金属部(封止用金属部)87M3Bで構成された遮水部分8WS2Bに変更してもよい。換言すれば、例えば、カバー部87Iを、封止用金属部87M3Bを主に含んでいる遮水部分8WS2Bで構成されたカバー部87IBに変更してもよい。ここでは、例えば、封止用金属部87M3Bが、金属部87M1と金属部87M2とを連結するように、金属部87M1から金属部87M2にかけて位置している。このとき、金属部87M1と封止用金属部87M3Bと金属部87M2とが第4側面封止部87Bを構成している。この場合、例えば、第1板部1の側面81cdから第2板部2の側面82cdにかけて、金属部87M1と封止用金属部87M3Bと金属部87M2とが一体の金属部を構成していれば、金属部87M1と封止用金属部87M3Bと金属部87M2とが一工程で形成され得る。これにより、例えば、隙間領域8Ga1Bの+Y方向の側の第4開口8Op4が、側方から容易に封止され得る。このとき、例えば、上記第4実施形態と同様に、隙間領域8Ga1Bにおいて光電変換部831Bが占める領域を増大させることができる。
[0153]
 ここで、例えば、封止用金属部85M3B,86M3B,87M3Bが、主としてはんだを含んでいれば、超音波はんだ付けなどによって、光電変換部831Bを封止する部分としての遮水部分8WS2Bが容易に形成され得る。その結果、第2開口8Op2、第3開口8Op3および第4開口8Op4が、容易に封止され得る。そして、例えば、金属部85M1,85M2,86M1,86M2,87M1,87M2も、主としてはんだを含んでいれば、超音波はんだ付けなどによって光電変換部31Bを封止する第2側面封止部85B、第3側面封止部86Bおよび第4側面封止部87Bが容易に形成され得る。また、ここで、例えば、金属部85M1,85M2,86M1,86M2,87M1,87M2および封止用金属部85M3B,86M3B,87M3Bのうちの少なくとも1つの部分の素材が鉛フリーはんだであれば、鉛の溶け出しによる環境への悪影響が生じにくい。ここでは、例えば、はんだによって膜状または層状に形成された封止用金属部85M3B,86M3B,87M3Bは、ブチルゴムなどの樹脂よりも低い透湿性を有する。このため、例えば、第2開口8Op2、第3開口8Op3および第4開口8Op4に対する封止性能が向上され得る。
[0154]
   <3-2-2.太陽電池モジュールの製造方法>
 次に、太陽電池モジュール8100Bの製造方法の一例について、図31(a)から図31(c)に基づいて説明する。ここでは、第1E工程から第3E工程を、順に実施することで、太陽電池モジュール8100Bを製造することができる。
[0155]
 例えば、第1E工程では、光電変換部831Bが製作される。ここでは、例えば、図31(a)で示されるように、第1板部81の第2面81b上に光電変換部831Bとしての薄膜系の太陽電池が形成される。
[0156]
 第2E工程では、積層体8SK1Bを準備する。ここで、積層体8SK1Bは、第1板部81と、第2板部82と、第1板部81と第2板部82との間の隙間領域8Ga1Bに位置する被封止部83Bと、を有する。第1板部81は、第1面81aおよび該第1面81aとは逆方向を向いている第2面81bを有している。第2板部82は、第2面81bと対向している第3面82aおよび該第3面82aとは逆方向を向いている第4面82bを有し且つ第1板部81よりも第2面81bに沿った第3方向(図31(b)の例では+X方向)に突出している第1突出部分8PR1を含んでいる。被封止部83Bは、光電変換部831Bを有している。ここでは、例えば、図31(a)および図31(b)で示されるように、第2板部82上に、充填材832Bと、第2面81bに光電変換部831Bが形成された第1板部81とが、この記載の順に重ねられる。そして、第2板部82、充填材832B、光電変換部831Bが形成された第1板部81が、ラミネータによって一体化されることで、図31(b)および図31(c)で示されるように、積層体8SK1Bが製造され得る。
[0157]
 第3E工程では、図31(b)、図31(c)、図30(b)および図30(c)で示されるように、積層体8SK1Bに対して第1側面封止部84B、第2側面封止部85B、第3側面封止部86Bおよび第4側面封止部87Bを形成することで、太陽電池モジュール8100Bが形成される。
[0158]
 ここでは、第1板部81の第3方向(+X方向)の側に位置している第1側面としての側面81caの少なくとも第1突出部分8PR1の第3面82aに沿って位置している第1領域としての被覆領域84A1上に金属部84M1を形成する。第1突出部分8PR1の第3面82aの少なくとも側面81caに沿って位置している第2領域としての被覆領域84A2上に金属部84M2を形成する。被覆領域84A1上から被覆領域84A2上にかけた領域に対して封止用金属部84M3Bを形成する。ここで、例えば、金属部84M1,84M2および封止用金属部84M3Bがはんだで構成される部分(はんだ部ともいう)であれば、超音波はんだ付けによってはんだ部が形成され得る。
[0159]
 また、ここでは、第1板部81の側面81cbの少なくとも第2板部82の側面82cbに沿った被覆領域85A1上に金属部85M1を形成する。第2板部82の側面82cbの少なくとも第1板部81の側面81cbに沿った被覆領域85A2上に金属部85M2を形成する。被覆領域85A1上から被覆領域85A2上にかけた領域に対して、封止用金属部85M3Bを形成する。第1板部81の側面81ccの少なくとも第2板部82の側面82ccに沿った被覆領域86A1上に金属部86M1を形成する。第2板部82の側面82ccの少なくとも第1板部81の側面81ccに沿った被覆領域86A2上に金属部86M2を形成する。被覆領域86A1上から被覆領域86A2上にかけた領域に対して、封止用金属部86M3Bを形成する。第1板部81の側面81cdの少なくとも第2板部82の側面82cdに沿った被覆領域87A1上に金属部87M1を形成する。第2板部82の側面82cdの少なくとも第1板部81の側面81cdに沿った被覆領域87A2上に金属部87M2を形成する。被覆領域87A1上から被覆領域87A2上にかけた領域に対して、封止用金属部87M3Bを形成する。
[0160]
 このような太陽電池モジュール8100Bの製造方法によれば、例えば、光電変換部831Bが占める領域を増大させることが可能な太陽電池モジュール8100Bが実現され得る。また、例えば、超音波はんだ付けおよび通常のはんだ付けなどが用いられることで、第1板部81と第2板部82の第1突出部分8PR1との段差の部分に存在する隙間領域8Ga1Bの第1開口8Op1が、側方から短時間で効率的に封止され得る。
[0161]
  <3-3.第6実施形態>
 上記第4実施形態において、例えば、図32(a)から図32(c)で示されるように、第1板部1が、第3方向とは異なり且つ第2面81bに沿った第4方向において、第2板部82よりも突出している部分(第2突出部分ともいう)8PR2Cを含んでいる第1板部81Cに変更されてもよい。図32(a)から図32(c)の例では、第3方向は、+X方向とされ、第4方向は、-X方向とされている。この場合、第2板部82において+X方向に突出している第1突出部分8PR1と、第1板部81Cにおいて-X方向に突出している第2突出部分8PR2Cと、が存在している。ここでは、例えば、上記第2側面封止部85が、第1板部81Cの第2突出部分8PR2Cと第2板部82との段差の部分に存在する隙間領域8Ga1の-X方向の側の第2開口8Op2を塞いでいる第2側面封止部85Cに変更されてもよい。第2側面封止部85Cとしては、例えば、上記第1側面封止部84と同様な構成を有するものが採用される。
[0162]
 ここで、第6実施形態に係る太陽電池モジュール8100Cのうち、第4実施形態に係る太陽電池モジュール8100とは異なる第1板部81Cおよび第2側面封止部85Cについて、図32(a)から図32(c)に基づいて説明する。
[0163]
 図32(a)から図32(c)の例では、第2板部82の第4方向(-X方向)の側に位置している第2側面としての側面82cbよりも、第1板部81Cの側面81cbの方が第4方向としての-X方向の側に位置している。このとき、-Z方向に平面透視すれば、第1板部81Cと第2板部82との間では、第2板部82の側面82cbに対して、第1板部81Cの側面81cbが-X方向にずれている。
[0164]
 図32(b)で示されるように、第2側面封止部85Cは、例えば、第7金属部としての金属部85M1Cと、第8金属部としての金属部85M2Cと、第3カバー部としてのカバー部85LCとを備えている。
[0165]
 金属部85M1Cは、第2板部82における第4方向としての-X方向の側に位置している側面82cbのうちの被覆領域85A1Cを覆っている。被覆領域85A1Cは、例えば、側面82cbの少なくとも第2突出部分8PR2Cの第2面81bに沿って位置している領域である。図32(a)および図32(b)の例では、被覆領域85A1Cは、側面82cbのうちの+Z方向の側の部分において第2開口8Op2に沿って位置している。被覆領域85A1Cは、例えば、側面82cbの一部であってもよいし、側面82cbの全面であってもよい。金属部85M1Cの寸法、形状、素材および形成方法としては、例えば、上記第1側面封止部84における金属部84M1の寸法、形状、素材および形成方法と同様なものが採用される。
[0166]
 金属部85M2Cは、第1板部81Cにおける第2突出部分8PR2Cの第2面81bのうちの被覆領域85A2Cを覆っている。被覆領域85A2Cは、第2突出部分8PR2Cの第2面81bの少なくとも第2板部2の側面82cbに沿って位置している領域である。図32(a)および図32(b)の例では、被覆領域85A2Cは、第2突出部分8PR2Cの第2面81bのうちの+X方向の側の部分において第2開口8Op2に沿って位置している。被覆領域85A2Cは、例えば、第2突出部分8PR2Cの第2面81bの一部であってもよいし、第2突出部分8PR2Cの第2面81bの全面であってもよい。金属部85M2Cの寸法、形状、素材および形成方法としては、例えば、上記第1側面封止部84における金属部84M1の寸法、形状、素材および形成方法と同様なものが採用される。ここで、例えば、金属部85M1C,85M2Cの素材が鉛フリーはんだであれば、金属部85M1C,85M2Cから鉛が溶け出すことによる環境への悪影響が生じにくい。
[0167]
 カバー部85LCは、金属部85M1Cから金属部85M2Cにかけて位置している。また、カバー部85LCは、第1板部81Cと第2板部82との間の隙間領域8Ga1の-X方向の側に位置している第2開口8Op2を側方から塞いでいる。該カバー部85LCは、金属部85M1Cから金属部85M2Cにかけて位置している遮水性を有する遮水部分8WS1を含んでいる。このため、例えば、第1板部81Cの第2突出部分8PR2Cと第2板部82との間の第2開口8Op2において、太陽電池モジュール8100Cの外部から太陽電池モジュール8100Cの内部の光電変換部831に向けて水分が浸入しにくい。したがって、太陽電池モジュール8100Cにおける高い変換効率が長期間維持され得る。また、例えば、第1板部81Cと第2板部82との間の隙間領域8Ga1のうちの光電変換部831と第2開口8Op2との間にブチルゴムなどのパッキングが位置していなくても、光電変換部831が封止され得る。その結果、隙間領域8Ga1において光電変換部831が占める領域を増大させることができる。
[0168]
 また、図33の例では、第2板部82が上方を向いて位置しており、例えば、第1突出部分8PR1の第3面82a上に端子ボックス8Bx1が位置している。この場合、光電変換部831への光の入射経路が端子ボックス8Bx1によって遮られにくい。このとき、例えば、第1板部81Cが、特定範囲の波長の光に対して透光性を有していれば、裏面8100bsに照射されて第1板部81を透過する光の量が低下しにくい。したがって、太陽電池モジュール8100Cにおける高い変換効率が維持され得る。
[0169]
 さらに、図33の例では、第1板部81Cが下方に向き且つ水平から傾斜しているとともに、第2突出部分8PR2Cが傾斜方向の下方側に位置するように、太陽電池モジュール8100Cが位置している。この場合に、例えば、第1板部81Cの第2突出部分8PR2Cに、太陽電池モジュール8100Cを保持するフレーム8FL1が取り付けられれば、第2板部82の側面82cbとフレーム8FL1との間に+Y方向に沿って延びるように位置している溝8Rc1Cが形成され得る。これにより、例えば、降雨などによって前面8100fsに降りかかる雨水が、太い二点鎖線の矢印で描かれているように、第2板部82の第4面82b上から溝8Rc1Cを介して排水されやすくなる。このため、第2板部82の第4面82b上で雨水が滞留しにくくなる。その結果、例えば、第4面82b上で水滴が蒸発して第4面82bが汚れる不具合が生じにくく、第4面82bを介して光電変換部831へ入射する光の光量が低下しにくい。したがって、太陽電池モジュール8100Cにおける高い変換効率が長期間維持され得る。
[0170]
 また、図32(b)の例では、金属部85M1Cと金属部85M2Cとが離れており、遮水部分8WS1で構成されているカバー部85LCが、金属部85M1Cと金属部85M2Cとの間に架設されている状態にある。ここでは、例えば、カバー部85LCを構成している遮水部分8WS1が、上記カバー部84LのL字型封止板8Lp1と同様に、L字状に交差するように位置している第1板状部分8PL1Cおよび第2板状部分8PL2Cを有している板状の部材(L字型封止板)8Lp1Cによって構成されている。そして、第1板状部分8PL1Cは、第1板部81Cに沿って位置している。このため、例えば、第1板状部分8PL1Cが、金属部85M2Cに取り付けられている。第2板状部分8PL2Cは、第2板部82に沿って位置している。このため、例えば、第2板状部分8PL2Cが、金属部85M1Cに取り付けられている。これにより、例えば、第2板部82の側面82cbから第1板部81Cの第2面81bにかけてL字型封止板8Lp1Cが容易に取り付けられ得る。このため、カバー部85LCが容易に形成され得る。具体的には、例えば、金属部85M1Cおよび金属部85M2Cに対するL字型封止板8Lp1Cの取り付けによって、カバー部85LCが容易に形成され得る。その結果、例えば、太陽電池モジュール8100Cにおける封止の性能が容易に高められ得る。
[0171]
 金属部85M1C,85M2Cに対するL字型封止板8Lp1Cの取り付け方法としては、例えば、上記第1側面封止部84における金属部84M1,84M2に対するL字型封止板8Lp1の取り付け方法と同様な方法が採用され得る。図32(b)の例では、金属部85M1Cと金属部85M2Cとが離れているが、金属部85M1Cと金属部85M2Cとが接していてもよい。L字型封止板8Lp1Cの構造、寸法、素材および形成方法については、例えば、上記第1側面封止部84のL字型封止板8Lp1と同様な構造、寸法、素材および形成方法が採用される。
[0172]
 第6実施形態に係る太陽電池モジュール8100Cにおいても、例えば、第5実施形態と同様に、光電変換部831を、薄膜系の太陽電池などの薄い光電変換部831Bとしてもよい。さらに、例えば、カバー部85LCの遮水部分8WS1が、金属部85M1Cと金属部85M2Cとを連結する封止用の金属部(封止用金属部)で構成されてもよい。また、第6実施形態に係る太陽電池モジュール8100Cでは、第4方向は、例えば、-X方向、+Y方向および-Y方向のうちの何れの方向であってもよい。
[0173]
  <3-4.第7実施形態>
 上記第4実施形態において、例えば、図34(a)から図34(c)で示されるように、第2板部82が、第3方向とは異なり且つ第2面81bに沿った第4方向において、第1板部81よりも突出している部分(第2突出部分ともいう)8PR2Dをさらに含んでいる第2板部82Dに変更されてもよい。図34(a)から図34(c)の例では、第3方向は、+X方向とされ、第4方向は、-Y方向とされている。この場合、第2板部82Dにおいて、+X方向に突出している第1突出部分8PR1と、-Y方向に突出している第2突出部分8PR2Dと、が存在している。ここでは、例えば、上記第3側面封止部86が、第2板部82Dの第2突出部分8PR2Dと第1板部81との段差の部分に存在する隙間領域8Ga1の第3開口8Op3を塞いでいる、上記第1側面封止部84と同様な構成を有する第3側面封止部86Dに変更されてもよい。
[0174]
 ここで、第7実施形態に係る太陽電池モジュール8100Dのうち、第4実施形態に係る太陽電池モジュール8100とは異なる第2板部82Dおよび第3側面封止部86Dについて、図34(a)から図34(c)に基づいて説明する。
[0175]
 図34(a)から図34(c)の例では、第1板部81の第4方向(-Y方向)の側に位置している第3側面としての側面81ccよりも、第2板部82Dの側面82ccの方が第4方向としての-Y方向の側に位置している。このとき、-Z方向に平面透視すれば、第1板部81と第2板部82Dとの間では、第1板部1の側面81ccに対して、第2板部82Dの側面82ccが-Y方向にずれている。
[0176]
 図34(c)で示されるように、第3側面封止部86Dは、例えば、第9金属部としての金属部86M1Dと、第10金属部としての金属部86M2Dと、第4カバー部としてのカバー部86LDとを備えている。
[0177]
 金属部86M1Dは、第1板部81における第4方向としての-Y方向の側に位置している第3側面としての側面81ccの少なくとも第2突出部分8PR2Dの第3面82aに沿って位置している被覆領域86A1Dを覆っている。被覆領域86A1Dは、例えば、側面81ccの少なくとも第2突出部分8PR2Dの第3面82aに沿って位置している領域である。図34(a)および図34(c)の例では、被覆領域86A1Dは、側面1ccのうちの-Z方向の側の部分において第3開口8Op3に沿って位置している。被覆領域86A1Dは、例えば、側面81ccの一部であってもよいし、側面81ccの全面であってもよい。金属部86M1Dの寸法、形状、素材および形成方法としては、例えば、上記第1側面封止部84における金属部84M1の寸法、形状、素材および形成方法と同様なものが採用される。
[0178]
 金属部86M2Dは、第2板部82Dにおける第2突出部分8PR2Dの第3面82aのうちの被覆領域86A2Dを覆っている。被覆領域86A2Dは、第2突出部分8PR2Dの第3面82aの少なくとも第1板部81の側面81ccに沿って位置している領域である。図34(a)および図34(c)の例では、被覆領域86A2Dは、第2突出部分8PR2Dの第3面82aのうちの+Y方向の側の部分において第3開口8Op3に沿って位置している。被覆領域86A2Dは、例えば、第2突出部分8PR2Dの第3面82aの一部であってもよいし、第2突出部分8PR2Dの第3面82aの全面であってもよい。金属部86M2Dの寸法、形状、素材および形成方法としては、例えば、上記第1側面封止部84における金属部84M2の寸法、形状、素材および形成方法と同様なものが採用される。ここで、例えば、金属部86M1D,86M2Dの素材が鉛フリーはんだであれば、金属部86M1D,86M2Dから鉛が溶け出すことによる環境への悪影響が生じにくい。
[0179]
 カバー部86LDは、金属部86M1Dから金属部86M2Dにかけて位置している。また、カバー部86LDは、第1板部81と第2板部82Dとの間の隙間領域8Ga1の-Y方向の側に位置している第3開口8Op3を側方から塞いでいる。該カバー部86LDは、金属部86M1Dから金属部86M2Dにかけて位置している遮水性を有する遮水部分8WS1を含んでいる。このため、例えば、第2板部82Dの第2突出部分8PR2Dと第1板部81との間の第3開口8Op3において、太陽電池モジュール8100Dの外部から太陽電池モジュール8100Dの内部の光電変換部831に向けて水分が浸入しにくい。したがって、太陽電池モジュール8100Dにおける高い変換効率が長期間維持され得る。また、例えば、第1板部81と第2板部82Dとの間の隙間領域8Ga1のうちの光電変換部831と第3開口8Op3との間にブチルゴムなどのパッキングが位置していなくても、光電変換部831が封止され得る。その結果、隙間領域8Ga1において光電変換部831が占める領域を増大させることができる。
[0180]
 ところで、例えば、図27(a)で示されるように、第2板部82Dが上方を向いて位置し、第1突出部分8PR1および第2突出部分8PR2Dの少なくとも一方の第3面82a上に端子ボックス8Bx1が位置していれば、光電変換部831への光の入射経路が端子ボックス8Bx1によって遮られにくい。このとき、例えば、第1板部81が、特定範囲の波長の光に対して透光性を有していれば、裏面8100bsに照射されて第1板部81を透過する光の量が低下しにくい。したがって、太陽電池モジュール8100Dにおける高い変換効率が維持され得る。
[0181]
 また、例えば、図27(b)で示されるように、光電変換部831が、表裏が逆にされた光電変換部831Aに置換され、第1板部81の第1面81aが前面8100fsとされて、第2板部82Dの第4面82bが裏面8100bsとされた太陽電池モジュール8100DAを想定する。このとき、第1板部81は、特定範囲の波長の光に対して透光性を有しており、第2板部82Dは、特定範囲の波長の光に対して、透光性を有していても有していなくてもよい。ここで、さらに、例えば、図27(b)で示されるように、第2板部82Dが下方に向き且つ水平から傾斜しているとともに、第1突出部分8PR1または第2突出部分8PR2Dを傾斜方向の下方側に存在させるように太陽電池モジュール8100DAを位置させる場合を想定する。この場合に、例えば、第2板部82Dの第1突出部分8PR1または第2突出部分8PR2Dに、太陽電池モジュール8100DAを保持するフレーム8FL1が取り付けられれば、第1板部81の側面81ca(または側面81cc)とフレーム8FL1との間に+Y方向(または+X方向)に沿って延びるように位置している溝8Rc1が形成される。これにより、例えば、降雨などによって前面8100fsに降りかかる雨水が、太い二点鎖線の矢印で描かれているように、第1板部81の第1面81a上から溝8Rc1を介して排水されやすくなる。このため、第1板部81の第1面81a上で雨水が滞留しにくくなる。その結果、例えば、第1面81a上で水滴が蒸発して第1面81aが汚れる不具合が生じにくく、第1面81aを介して光電変換部831Aへ入射する光の光量が低下しにくい。したがって、太陽電池モジュール8100DAにおける高い変換効率が長期間維持され得る。
[0182]
 また、第7実施形態に係る太陽電池モジュール8100Dでは、例えば、第3方向と第4方向とが交差している。そして、第1突出部分8PR1と第2突出部分8PR2Dとが接続している。図34(a)から図34(c)の例では、第3方向としての+X方向と、第4方向としての-Y方向とが、直交している。そして、第1突出部分8PR1と第2突出部分8PR2DとがL字型を成すように接続している。ここで、例えば、図35(a)および図35(b)で示されるように、複数の太陽電池モジュール8100DAがマトリックス状に並べられた太陽電池アレイ8300DAを想定する。該太陽電池アレイ8300DAでは、複数の第1突出部分8PR1が第4方向(-Y方向)に沿って連結している溝部8TR1を構成している。また、複数の第2突出部分8PR2Dが第3方向(+X方向)に沿って連結している溝部8TR2を構成している。ここで、特定範囲の波長の光に対して透光性を有している第1板部81が上方を向くように太陽電池モジュール8100DAを位置させ、第1板部81が水平から傾斜しているとともに、第1突出部分8PR1が傾斜方向の下方側に位置するように、太陽電池モジュール8100DAを位置させる。このとき、溝部8TR1,8TR2が、第1板部81の第1面81a上に降り注ぐ雨水を誘導する排水用の経路としての機能を果たすことができる。図35(b)では、排水用の経路におけて雨水が流れる方向が太い二点鎖線の矢印で描かれている。これにより、例えば、降雨などによって前面8100fsに降りかかる雨水が、第1板部81の第1面81a上から溝部8TR1,8TR2を介して排水されやすくなる。このため、第1板部81の第1面81a上で雨水が滞留しにくくなる。その結果、例えば、第1面81a上で水滴が乾燥して第1面81aが汚れる不具合が生じにくく、第1面81aを介して光電変換部831Aへ入射する光の光量が低下しにくい。したがって、太陽電池モジュール8100DAにおける高い変換効率が長期間維持され得る。
[0183]
 また、図34(c)の例では、カバー部86LDを構成している遮水部分8WS1が、上記カバー部84Lと同様に、L字状に交差するように位置している第1板状部分8PL1Dおよび第2板状部分8PL2Dを有している板状の部材(L字型封止板)8Lp1Dで構成されている。そして、第1板状部分8PL1Dは、第1板部81に沿って位置している。このため、例えば、第1板状部分8PL1Dが、金属部86M1Dに取り付けられている。第2板状部分8PL2Dは、第2板部82Dに沿って位置している。このため、例えば、第2板状部分8PL2Dが、金属部86M2Dに取り付けられている。これにより、例えば、第1板部81の側面81ccから第2板部82Dの第2突出部分8PR2Dの第3面82aにかけてL字型封止板8Lp1Dが容易に取り付けられ得る。その結果、カバー部86LDが容易に形成され得る。具体的には、例えば、金属部86M1Dおよび金属部86M2Dに対するL字型封止板8Lp1Dの取り付けによって、カバー部86LDが容易に形成され得る。その結果、例えば、太陽電池モジュール8100D,8100DAにおける封止の性能が容易に高められ得る。
[0184]
 金属部86M1D,86M2Dに対するL字型封止板8Lp1Dの取り付け方法としては、例えば、上記第1側面封止部84における金属部84M1,84M2に対するL字型封止板8Lp1の取り付け方法と同様な方法が採用され得る。図34(c)の例では、金属部86M1Dと金属部86M2Dとが離れているが、金属部86M1Dと金属部86M2Dとが接していてもよい。L字型封止板8Lp1Dの構造、寸法、素材および形成方法については、例えば、上記第1側面封止部84のL字型封止板8Lp1と同様な構造、寸法、素材および形成方法が採用される。
[0185]
 第7実施形態に係る太陽電池モジュール8100D,8100DAにおいても、例えば、第5実施形態と同様に、例えば、光電変換部831,831Aを、薄膜系の太陽電池などの薄い光電変換部831Bとしてもよい。さらに、例えば、カバー部86LDの遮水部分8WS1が、金属部86M1Dと金属部86M2Dとを連結する封止用の金属部(封止用金属部)で構成されてもよい。また、第7実施形態に係る太陽電池モジュール8100D,8100DAでは、第4方向は、例えば、-X方向、+Y方向および-Y方向の何れの方向であってもよい。
[0186]
  <3-5.第8実施形態>
 上記第7実施形態に係る太陽電池モジュール8100D,8100DAにおいて、例えば、図36(a)から図36(c)で示されるように、第1板部81が、第3方向および第4方向の双方とは異なり且つ第2面81bに沿った第5方向において、第2板部82Dよりも突出している部分(第3突出部分ともいう)8PR3Eを含んでいる第1板部81Eに変更されてもよい。図36(a)および図36(b)の例では、第3方向は、+X方向とされ、第4方向は、-Y方向とされ、第5方向は、-X方向とされている。この場合、第2板部82Dにおいて、+X方向に突出している第1突出部分8PR1と、-Y方向に突出している第2突出部分8PR2Dと、が存在し、第1板部81Eにおいて、-X方向に突出している第3突出部分8PR3Eが存在している。ここでは、例えば、上記第2側面封止部85の代わりに、第1板部81Eの第3突出部分8PR3Eと第2板部82Dとの段差の部分に存在する隙間領域8Ga1の-X方向の側の第2開口8Op2を塞いでいる第2側面封止部85Eが採用されてもよい。第2側面封止部85Eは、例えば、上記第6実施形態に係る第2側面封止部85Cと同様な構成を有する。
[0187]
 ここで、第8実施形態に係る太陽電池モジュール8100Eのうち、第7実施形態に係る太陽電池モジュール8100D,8100DAとは異なる第1板部81Eおよび第2側面封止部85Eについて、図36(a)から図36(c)に基づいて説明する。
[0188]
 図36(a)から図36(c)の例では、第2板部82Dの第4方向(-X方向)の側に位置している第4側面としての側面82cbよりも、第1板部81Eの側面81cbの方が第5方向としての-X方向の側に位置している。このとき、-Z方向に平面透視すれば、第1板部81Eと第2板部82Dとの間では、第2板部82Dの側面82cbに対して、第1板部81Eの側面81cbが-X方向にずれている。
[0189]
 図36(b)で示されるように、第2側面封止部85Eは、例えば、第11金属部としての金属部85M1Eと、第12金属部としての金属部85M2Eと、第5カバー部としてのカバー部85LEとを備えている。
[0190]
 金属部85M1Eは、第2板部82Dにおける側面82cbの被覆領域85A1Eを覆っている。被覆領域85A1Eは、例えば、側面82cbの少なくとも第3突出部分8PR3Eの第2面81bに沿って位置している領域である。図36(a)および図36(b)の例では、被覆領域85A1Eは、側面82cbのうちの+Z方向の側の部分において第2開口8Op2に沿って位置している。被覆領域85A1Eは、例えば、側面82cbの一部であってもよいし、側面82cbの全面であってもよい。金属部85M1Eの寸法、形状、素材および形成方法としては、例えば、上記第1側面封止部84における金属部84M1の寸法、形状、素材および形成方法と同様なものが採用される。
[0191]
 金属部85M2Eは、第1板部81Eにおける第3突出部分8PR3Eの第2面81bのうちの被覆領域85A2Eを覆っている。被覆領域85A2Eは、第3突出部分8PR3Eの第2面81bの少なくとも第2板部82Dの側面82cbに沿って位置している領域である。図36(a)および図36(b)の例では、被覆領域85A2Eは、第3突出部分8PR3Eの第2面81bのうちの+X方向の側の部分において第2開口8Op2に沿って位置している。被覆領域85A2Eは、例えば、第3突出部分8PR3Eの第2面81bの一部であってもよいし、第3突出部分8PR3Eの第2面81bの全面であってもよい。金属部85M2Eの寸法、形状、素材および形成方法としては、例えば、上記第1側面封止部84における金属部84M2の寸法、形状、素材および形成方法と同様なものが採用される。ここで、例えば、金属部85M1E,85M2Eの素材が鉛フリーはんだであれば、金属部85M1E,85M2Eから鉛が溶け出すことによる環境への悪影響が生じにくい。
[0192]
 カバー部85LEは、金属部85M1Eから金属部85M2Eにかけて位置している。また、カバー部85LEは、第1板部81Eと第2板部82Dとの間の隙間領域8Ga1の-X方向の側に位置している第2開口8Op2を側方から塞いでいる。該カバー部85LEは、金属部85M1Eから金属部85M2Eにかけて位置している遮水性を有する遮水部分8WS1を含んでいる。このため、例えば、第1板部81Eの第3突出部分8PR3Eと第2板部82Dとの間の第2開口8Op2において、太陽電池モジュール8100Eの外部から太陽電池モジュール8100Eの内部の光電変換部831に向けて水分が浸入しにくい。したがって、太陽電池モジュール8100Eにおける高い変換効率が長期間維持され得る。また、例えば、隙間領域8Ga1のうちの光電変換部831と第2開口8Op2との間にブチルゴムなどのパッキングが位置していなくても、光電変換部831が封止され得る。その結果、隙間領域8Ga1において光電変換部831が占める領域を増大させることができる。
[0193]
 ここで、例えば、光電変換部831が、表裏が逆にされた光電変換部831Aに置換され、第1板部81Eの第1面81aが前面8100fsとされ、第2板部82Dの第4面82bが裏面8100bsとされた太陽電池モジュール8100EAを想定する。この場合、例えば、図37(a)および図37(b)で示されるように、複数の太陽電池モジュール8100EAをマトリックス状に並べて太陽電池アレイ8300EAを形成する際に、第1突出部分8PR1の第3面82aの+X方向の側の部分の上に、第3突出部分8PR3Eを位置させることができる。これにより、太陽電池アレイ8300EAの形成が容易に可能となる。太陽電池アレイ8300EAでは、上記第7実施形態に係る太陽電池アレイ8300DAと同様に、複数の第1突出部分8PR1が第4方向(-Y方向)に沿って連結している溝部8TR1と、複数の第2突出部分8PR2Dが第3方向(+X方向)に沿って連結している溝部8TR2とが存在している。このとき、特定範囲の波長の光に対して透光性を有している第1板部81Eが上方を向き、第1突出部分8PR1が斜め下方向を向くように太陽電池モジュール8100EAを位置させれば、溝部8TR1,8TR2が、第1板部81の上に降り注ぐ雨水を誘導する排水経路として働き得る。図37(b)でも、図35(b)と同様に、排水経路で雨水が流れる方向が太い二点鎖線の矢印で描かれている。
[0194]
 また、図36(b)の例では、カバー部85LEを構成している遮水部分8WS1が、上記カバー部84Lと同様に、L字状に交差するように位置している第1板状部分8PL1Eおよび第2板状部分8PL2Eを有している板状の部材(L字型封止板)8Lp1Eによって構成されている。そして、第1板状部分8PL1Eは、第2板部82Dに沿って位置し且つ金属部85M1Eに取り付けられている。第2板状部分8PL2Eは、第1板部81Eに沿って位置し且つ金属部85M2Eに取り付けられている。これにより、例えば、第2板部82Dの側面82cbから第1板部81Eの第3突出部分8PR3Eの第2面81bにかけてL字型封止板8Lp1Eが容易に取り付けられ得る。このため、例えば、カバー部85LEが容易に形成され得る。その結果、例えば、太陽電池モジュール8100E,8100EAにおける封止の性能が容易に高められ得る。
[0195]
 金属部85M1E,85M2Eに対するL字型封止板8Lp1Eの取り付け方法としては、例えば、上記第1側面封止部84における金属部84M1,84M2に対するL字型封止板8Lp1の取り付け方法と同様な方法が採用され得る。図36(b)の例では、金属部85M1Eと金属部85M2Eとが離れているが、金属部85M1Eと金属部85M2Eとが接していてもよい。L字型封止板8Lp1Eの構造、寸法、素材および形成方法については、例えば、上記第1側面封止部84のL字型封止板8Lp1と同様な構造、寸法、素材および形成方法が採用される。
[0196]
 第8実施形態に係る太陽電池モジュール8100E,8100EAにおいても、例えば、第5実施形態と同様に、例えば、光電変換部831,831Aを、薄膜系の太陽電池などの薄い光電変換部831Bとしてもよい。さらに、例えば、カバー部85LEの遮水部分8WS1が、金属部85M1Eと金属部85M2Eとを連結する封止用の金属部(封止用金属部)で構成されてもよい。また、第8実施形態に係る太陽電池モジュール8100E,8100EAでは、第5方向は、例えば、第3方向および第4方向と異なっていれば何れの方向であってもよい。
[0197]
  <3-6.第9実施形態>
 上記第8実施形態に係る太陽電池モジュール8100E,8100EAにおいて、例えば、図38(a)から図38(c)で示されるように、第1板部81Eが、第3方向、第4方向および第5方向の何れとも異なり且つ第2面81bに沿った第6方向において、第2板部82Dよりも突出している部分(第4突出部分ともいう)8PR4Fを含んでいる第1板部81Fに変更されてもよい。図38(a)から図38(c)の例では、第3方向は、+X方向とされ、第4方向は、-Y方向とされ、第5方向は、-X方向とされ、第6方向は、+Y方向とされている。この場合、第2板部82Dにおいて、+X方向に突出している第1突出部分8PR1と、-Y方向に突出している第2突出部分8PR2Dと、が存在し、第1板部81Eにおいて、-X方向に突出している第3突出部分8PR3Eと、+Y方向に突出している第4突出部分8PR4Fと、が存在している。ここでは、例えば、上記第4側面封止部87の代わりに、第1板部1Fの第4突出部分8PR4Fと第2板部82Dとの段差の部分に存在する隙間領域8Ga1の+Y方向の側の第4開口8Op4を塞いでいる第4側面封止部87Fが採用される。第4側面封止部87Fは、例えば、上記第9実施形態に係る第2側面封止部85Eと同様な構成を有する。
[0198]
 このような構成を有する第9実施形態に係る太陽電池モジュール8100Fでは、例えば、第1板部81Fの第4突出部分8PR4Fと第2板部82Dとの間の第4開口8Op4において、太陽電池モジュール8100Fの外部から太陽電池モジュール8100Fの内部の光電変換部831に向けた水分の浸入が生じにくい。したがって、太陽電池モジュール8100Fにおける高い変換効率が長期間維持され得る。
[0199]
 ここで、例えば、光電変換部831が、表裏が逆にされた光電変換部831Aに置換され、第1板部81Fの第1面81aが前面8100fsとされ、第2板部82Dの第4面82bが裏面8100bsとされた太陽電池モジュール8100FAを想定する。この場合、例えば、図39(a)および図39(b)で示されるように、複数の太陽電池モジュール8100FAをマトリックス状に並べて太陽電池アレイ8300FAを形成する際に、第1突出部分8PR1の第3面82aの+X方向の側の部分の上に、第3突出部分8PR3Eを位置させることができる。また、この際に、第2突出部分8PR2Dの第3面82aの-Y方向の側の部分の上に、第4突出部分8PR4Fを位置させることができる。これにより、太陽電池アレイ8300FAの形成が容易に可能となる。太陽電池アレイ8300FAでは、上記第7実施形態に係る太陽電池アレイ8300DAおよび第5実施形態に係る太陽電池アレイ8300EAと同様に、複数の第1突出部分8PR1が連結された溝部8TR1と、複数の第2突出部分8PR2Dが連結された溝部8TR2と、が存在している。このため、特定範囲の波長の光に対して透光性を有する第1板部81Fが上方を向き、第1突出部分8PR1が斜め下方向を向くように太陽電池モジュール8100FAを位置させれば、溝部8TR1,8TR2が、第1板部81Fの第1面81aの上に降り注ぐ雨水を誘導する排水経路として働き得る。図39(b)でも、図35(b)および図37(b)と同様に、排水経路で雨水が流れる方向が太い二点鎖線の矢印で描かれている。
[0200]
  <3-7.第10実施形態>
 上記各実施形態において、例えば、光電変換部831,831A,831Bに電気的に接続されている配線材8W1,8W2が、隙間領域8Ga1の内部から外部へと引き出されている部分が、端子ボックス8Bx1で封止されてもよい。
[0201]
 第10実施形態に係る太陽電池モジュール8100Gについて、図40(a)から図41(b)に基づいて説明する。図40(a)から図41(b)の例では、太陽電池モジュール8100Gは、上記第1実施形態に係る太陽電池モジュール8100において、第1側面封止部84が、第1開口8Op1から配線材8W1,8W2を引き出すための間隙部8Ga2を有する第1側面封止部84Gに変更され、該間隙部8Ga2が端子ボックス8Bx1で封止されたものである。
[0202]
 太陽電池モジュール8100Gは、例えば、次のようにして製造することができる。
[0203]
 図41(a)で示されるように、まず、第1板部81と被封止部83と第2板部82とが積層された積層体8SK1を形成する。このとき、配線材8W1,8W2が第1開口8Op1から第1突出部分8PR1の第3面82a上に引き出された状態とされる。ここでは、第2板部82が、特定範囲の波長の光に対する透光性を有している。
[0204]
 次に、図41(b)で示されるように、第1側面封止部84G、第2側面封止部85、第3側面封止部86および第4側面封止部87が形成される。第1側面封止部84Gは、上記第1実施形態に係る第1側面封止部84において、第1カバー部としてのカバー部84Lが、間隙部8Ga2を有する第1カバー部としてのカバー部84LGに変更されたものである。間隙部8Ga2は、第1側面としての側面81caに沿った第2面81bと第3面82aとの隙間である第1開口8Op1のうちの一部を介して、隙間領域8Ga1の内部と隙間領域8Ga1の外部とをつなぐように位置している部分である。このとき、配線材8W1,8W2が第1開口8Op1から間隙部8Ga2を介して第1突出部分8PR1の第3面82a上に引き出された状態とされる。第1側面封止部84Gでは、金属部84M1,84M2は、間隙部8Ga2に合わせた間隙部を有していてもよいし、該間隙部を有していなくてもよい。
[0205]
 次に、図40(a)および図40(b)で示されるように、第1突出部分PR1の第3面82a上において間隙部8Ga2を覆うように位置するように端子ボックス8Bx1を取り付ける。このとき、例えば、光電変換部831に電気的に接続されている配線材8W1,8W2が、間隙部8Ga2を介して端子ボックス8Bx1に電気的に接続される。これにより、光電変換部831に電気的に接続されている配線材8W1,8W2が、端子ボックス8Bx1の筐体8Bx1bの内部空間に位置している端子部品8Bx1cに電気的に接続されている状態となる。端子部品8Bx1cには、端子ボックス8Bx1の外部に電気を出力するためのケーブル8CB1,8CB2が電気的に接続される。また、例えば、端子ボックス8Bx1は、第1突出部分8PR1の第3面82aおよび側面81caのうちの少なくとも一方の面に対して接着剤で接着される。これにより、第1突出部分8PR1の第3面82aおよび側面1caの少なくとも一方の面に対して、端子ボックス8Bx1を接着させている部分(接着剤部ともいう)8At1,8At2が存在している状態となる。
[0206]
 第10実施形態に係る太陽電池モジュール8100Gでは、例えば、光電変換部831から端子ボックス8Bx1まで配線材8W1,8W2を位置させるための間隙部8Ga2が、端子ボックス8Bx1と該端子ボックス8Bx1を固定するための接着剤とによって塞がれ得る。これにより、例えば、太陽電池モジュール8100Gの外部から太陽電池モジュール8100Gの内部の光電変換部831に向けて水分が浸入しにくい。したがって、太陽電池モジュール8100Gにおける高い変換効率が長期間維持され得る。
[0207]
 <4.第3の他の実施形態>
 上記第3実施形態に係る封止体1Cのように、例えば、電子素子が封止されている電子素子モジュールでは、複数の太陽電池素子41からの電気出力を外部に取り出すための配線材W1Cが、第2板部5の貫通孔H1Cを通過している場合がある。この貫通孔H1Cに、例えば、水蒸気の透過率が低く且つ電気抵抗が高い充填材が存在していれば、外部から電子素子モジュール内へ水分が浸入しにくい。
[0208]
 ここで、さらに、長期間の信頼性を高めることができる電子素子モジュールについて、図面に基づいて説明する。図42から図53には、右手系のXYZ座標系が付されている。該XYZ座標系では、太陽電池モジュール9100の長辺に沿った方向が+X方向とされ、太陽電池モジュール9100の短辺に沿った方向が+Y方向とされ、+X方向と+Y方向との両方に直交する方向が+Z方向とされている。
[0209]
  <4-1.第11実施形態>
   <4-1-1.電子素子モジュールの構成>
 第11実施形態に係る電子素子モジュールの一例としての太陽電池モジュール9100の構成を、図42から図47に基づいて説明する。図42から図47で示されるように、太陽電池モジュール9100は、第1板部91と、第2板部92と、被保護部93と、配線9W1と、遮水部材94と、金属部95と、端子ボックス96と、ケーブル97と、を備えている。図42から図47の例では、第1板部91の+Z方向の表面が、主として太陽光などの外光が照射される表面(前面ともいう)9100fsとされている。また、第2板部92の-Z方向の側の表面が、前面9100fsよりも太陽光などの外光が照射されない表面(裏面ともいう)9100bsとされている。
[0210]
 第1板部91は、例えば、特定範囲の波長の光に対する透光性を有している。このため、例えば、前面9100fsに照射されて第1板部91を透過した光が、被保護部93に入射される。このとき、被保護部93の太陽電池素子931pにおける光電変換に利用され得る。第1板部91は、例えば、第1面91aおよび該第1面91aとは逆方向を向いている第2面91bを有している。図42から図47の例では、第1面91aが+Z方向を向いており、第2面91bが-Z方向を向いている。
[0211]
 第1板部91の形状は、例えば、平板状である。具体的には、例えば、第1板部91として、長方形などの矩形状の第1面91aおよび第2面91bを有する平板が採用される。第1板部91は、被保護部93の+Z方向の側に位置している。これにより、第1板部91は、例えば、被保護部93を保護することができる。
[0212]
 第1板部91として、例えば、厚さが1mm以上で且つ5mm以下程度のガラスあるいはアクリルまたはポリカーボネートなどの樹脂が採用されれば、遮水性を有する第1板部91が実現される。これにより、太陽電池モジュール9100の外部から被保護部93へ水分が浸入しにくい。このとき、例えば、特定範囲の波長の光に対して透光性を有する第1板部91も実現され得る。図42から図47の例では、特定範囲の波長は、太陽電池素子931pが光電変換し得る光の波長を含んでいればよい。特定範囲の波長には、例えば、太陽光の分光放射強度が閾値以上である光の波長が含まれる。
[0213]
 第2板部92は、第1板部91と対向するように位置している。第1板部91と第2板部92との間の領域(間隙領域ともいう)9G1には、被保護部93が位置している。このため、第2板部92は、第1板部91とともに被保護部93を保護することができる。第2板部92は、例えば、第1板部91と同様な形状を有している。第2板部92は、第1面92aおよび該第1面92aとは逆方向を向いている第2面92bを有している。図42から図47の例では、第1面92aが+Z方向を向いており、第2面92bが-Z方向を向いている。第2板部92の第1面92aは、第1板部91の第2面91bと対向するように位置している。第1板部91と第2板部92とが間隙領域9G1を挟んで離れている距離は、例えば、0.5mm以上で且つ5mm以下程度とされている。
[0214]
 第2板部92の形状は、例えば、第1板部91と同様に平板状である。具体的には、例えば、第2板部92として、長方形などの矩形状の第1面92aおよび第2面92bを有する平板が採用される。図42から図47の例では、第1板部91の第1面91aおよび第2面91bが長方形であり、第2板部92の第1面92aおよび第2面92bが長方形である。このとき、太陽電池モジュール9100には、前面9100fsと裏面9100bsとを接続している4つの側面9E1,9E2,9E3,9E4が存在している。ここでは、側面9E1は、-X方向を向いている。側面E92は、+Y方向を向いている。側面9E3は、+X方向を向いている。側面9E4は、-Y方向を向いている。第2板部92は、例えば、特定範囲の波長の光に対する透光性を有していてもよいし、特定範囲の波長の光に対する透光性を有していなくてもよい。
[0215]
 第2板部92として、例えば、厚さが1mm以上で且つ5mm以下程度のガラス、または、透光性アルミナもしくは透光性イットリアなどの透光性セラミックス、または、アクリルもしくはポリカーボネートなどの樹脂が採用されれば、遮水性を有する第2板部92が実現される。これにより、太陽電池モジュール9100の外部から被保護部93へ水分が浸入しにくい。このとき、例えば、特定範囲の波長の光に対して透光性を有する第2板部92も実現され得る。これにより、例えば、裏面9100bsに照射されて第2板部92を透過した光が、被保護部93に入射され、被保護部93内の太陽電池素子931pにおける光電変換に利用され得る。その結果、例えば、太陽電池モジュール9100における出力が向上し得る。裏面9100bsに入射される光は、例えば、太陽光の地面などからの反射によって生じ得る。また、第2板部92の素材として、例えば、特定範囲の波長の光に対する透光性を有していないセラミックスなどが採用されてもよい。
[0216]
 第2板部92には、貫通孔9H1が存在している。該貫通孔9H1は、太陽電池素子931pにおいて光電変換によって得られる電荷を太陽電池モジュール9100の外部に出力するためのものである。貫通孔9H1は、例えば、第2板部92を該第2板部92の厚さ方向に貫通している。貫通孔9H1は、第1板部91と第2板部92との間の間隙領域9G1側の第1開口9Op1と、該第1開口9Op1とは逆側の第2開口9Op2と、を有している。図42から図47の例では、貫通孔9H1は、側面9E1から10mm以上で且つ40mm以下程度離れた位置に存在している。換言すれば、貫通孔9H1は、側面9E1から近い位置に存在している。貫通孔9H1は、例えば、穿孔用のドリルまたはジェット水流などによって第2板部92に形成され得る。
[0217]
 図42から図47の例では、第1電極(例えば、正電極)用の貫通孔9H1と第2電極(例えば、負電極)の貫通孔9H1が存在している。そして、貫通孔9H1における第2板部92を貫通している方向(貫通方向ともいう)としての+Z方向に垂直な断面が略真円である。また、貫通孔9H1の貫通方向に垂直な断面の形状および大きさは、該貫通方向において略一定とされている。貫通孔9H1の径は、例えば、5mm以上でかつ15mm以下程度に設定される。ここで、貫通孔9H1の貫通方向に垂直な断面の形状は、例えば、四角形および六角形などの多角形あるいは楕円形などといった真円以外の形状であってもよい。また、例えば、貫通孔9H1の貫通方向に垂直な断面の形状および大きさのうちの少なくとも一方が、該貫通方向において若干変化していてもよい。
[0218]
 被保護部93は、例えば、封止対象物931と、第1封止材932と、第2封止材933と、を含んでいる。封止対象物931は、例えば、太陽電池素子931pを含んでいる。具体的には、封止対象物931は、入射される太陽光を電気に変換することが可能なN個(Nは1以上の整数)の太陽電池素子931pを有している。このため、第1板部91と第2板部92との間の間隙領域9G1に、太陽電池素子931pが位置している。太陽電池素子931pは、例えば、第2板部92または第1板部91に接するように位置していてもよいし、第1板部91と第2板部92とに挟まれるように位置していてもよい。
[0219]
 太陽電池素子931pとしては、例えば、結晶系の太陽電池素子または薄膜系の太陽電池素子が採用され得る。ここで、例えば、N個の太陽電池素子が電気的に直列に接続される場合には、Nが大きければ大きい程、太陽電池モジュール9100の出力が大きくなり得る。図42および図44の例では、第1板部91上に電気的に直列に接続された6つの薄膜系の太陽電池素子931pが位置している。
[0220]
 第1封止材932は、第1板部91と第2板部92との間の間隙領域9G1のうちの少なくとも封止対象物931を覆う領域に位置している。例えば、第1封止材932は、第1板部91上に位置している封止対象物931の第2板部92側(-Z方向の側)の全面を覆うような領域に位置している。第1封止材932は、封止対象物931を覆うことで、該封止対象物931を封止することができる。また、間隙領域9G1の広範囲にわたって、間隙領域9G1に第1封止材932が充填されることで、封止対象物931に含まれる太陽電池素子931pに対して外部から水分などが浸入しにくくなる。第1封止材932の素材としては、例えば、特定範囲の波長の光に対する透光性が優れたEVA、トリアセチルセルロース(TAC)あるいはポリエチレンナフタレートなどのポリエステル樹脂などが採用され得る。第1封止材932は、例えば、2種類以上の封止材によって構成されていてもよい。第1板部91の第2面91b、第2板部92の第1面92aおよび太陽電池素子31pなどは、それぞれが第1封止材932により接着されることで、一体化されてもよい。
[0221]
 第2封止材933は、第1板部91と第2板部92との間の間隙領域9G1のうちの外周部に位置している。このとき、第2封止材933は、第1封止材932を囲むような環状の領域に位置している。図42から図47の例では、第2封止材933は、第1板部91と第2板部92との間の間隙領域9G1のうちの第1封止材932よりも4つの側面9E1,9E2,9E3,9E4に近い領域に充填されている状態にある。第2封止材933は、例えば、第1封止材932よりも高い遮水性を有している。第2封止材933の素材としては、例えば、ブチル系の樹脂またはポリイソプロピレン系の樹脂などが採用され得る。
[0222]
 遮水部材94は、遮水性を有している部材である。該遮水部材94は、第2板部92の貫通孔9H1を塞ぐように位置している。ここで、遮水性を有している部材とは、単位時間において水分が通り抜ける量がゼロまたは極めて少ない部材である。遮水部材94は、導電性を有していても、絶縁性を有していてもよい。ここで、遮水部材94としては、例えば、金属製の板または箔、ガラス製の板あるいはセラミックス製の板などを採用することができる。金属製の板または箔には、例えば、銅、アルミニウムまたはステンレス鋼などで構成されている、0.1mm以上で且つ2mm以下程度の厚さを有するものが含まれ得る。ガラス製の板には、ソーダガラス、ホウケイ酸ガラスまたは強化ガラスなどで構成されている、0.4mm以上で且つ2mm以下程度の厚さを有するものが含まれ得る。セラミックス製の板には、アルミナまたはジルコニアなどで構成されている、0.3mm以上で且つ2mm以下程度の厚さを有するものが含まれ得る。
[0223]
 ところで、例えば、図48で示されるように、遮水部材94が、銅板または銅箔で構成されている遮水部材94Aであれば、遮水性に優れ且つ加工が容易な銅を用いて遮水部材94Aを容易に製作することができる。このため、遮水部材94Aを容易に取得することができる。また、例えば、図49で示されるように、遮水部材94は、本体部94bdと、該本体部94bdの周囲に被覆された金属層94ctとを有する遮水部材94Bとされてもよい。本体部94bdとしては、例えば、金属製の板または箔、ガラス製の板あるいはセラミックス製の板などを採用することができる。金属層94ctの素材としては、例えば、はんだなどの低融点の合金あるいは低融点の単体の金属などといった低融点の金属を採用することができる。ここでは、例えば、遮水部材94Bでは、銅板または銅箔の少なくとも一部が低融点の金属で覆われていることで、遮水性と耐候性に優れた銅が低融点の金属によってさらに保護される。これにより、例えば、遮水部材94Bの劣化および変質が生じにくい。ここでは、例えば、厚さが0.1mm以上で且つ0.5mm以下程度の銅箔の略全面に、10μm以上で且つ100μm以下程度の厚さではんだが被覆されたものが、遮水部材94Bとして採用され得る。また、例えば、導電性を有する遮水部材94A,94Bの少なくとも一部を樹脂などの絶縁体で被覆することで、配線9W1と遮水部材94A,94Bとの接触箇所を介した漏電の発生が生じにくくされてもよい。
[0224]
 ここで、はんだは、上述したように、例えば、日本工業規格(Japan Industrial Standards)のJIS Z 3282:2006で規定される。はんだ以外の低融点の合金には、例えば、金とスズとの合金などが含まれ得る。低融点の単体の金属には、例えば、鉛および鉛の融点以下の融点をもつカドミウム、スズおよびインジウムなどの単体の金属が含まれる。ここで採用されるはんだは、製造の容易さ、製造に要するコストおよび環境への負荷などに応じて適宜選択され得る。ここでは、例えば、金属層94ctがはんだを含むものであれば、金属層94ctを容易に形成することができる。また、例えば、金属層94ctの素材が鉛フリーはんだであれば、金属層94ctから鉛が溶け出すことによる環境への悪影響が生じにくい。
[0225]
 遮水部材94は、第3面94aおよび第4面94bを有している。図46および図47の例では、第3面94aは、+Z方向を向いている。第4面94bは、第3面94aとは逆方向としての-Z方向を向いている。具体的には、遮水部材94は、長方形などの四角形状の第3面94aおよび第4面94bを有する平板である。ここで、遮水部材94の第3面94aの一辺の長さは、貫通孔9H1の径よりも大きい。遮水部材94の第3面94aのサイズは、例えば、貫通孔9H1の大きさと、貫通孔9H1を介した被保護部93への水分の浸入を長期間低減するために後述する金属部95が必要とするサイズとを考慮して、実験的に決定され得る。例えば、貫通孔9H1の径が5mm以上で且つ15mm以下程度であれば、遮水部材94の第3面94aとして、一辺が20mm以上で且つ100mm以下程度である矩形状のものが採用され得る。そして、遮水部材94の第3面94aは、第2板部92の第2面92bと対向するように位置している。このとき、第2板部92の第2面92bと遮水部材94の第3面94aとの間に、隙間9G2が存在している。該隙間9G2は、例えば、0.1mm以上で且つ1mm以下程度であればよい。換言すれば、遮水部材94の第3面94aは、第2板部92の第2面92bのうちの貫通孔9H1の第2開口9Op2の周りを囲む環状の領域(第1環状領域ともいう)9A1と、隙間9G2を挟むように位置している。このとき、遮水部材94は、貫通孔9H1の第2開口9Op2を-Z方向側から塞ぐような位置に存在している。
[0226]
 金属部95は、遮水部材94と第2板部92との隙間9G2を塞ぐように位置している。該金属部95も遮水部材94と同様に遮水性を有している。このため、例えば、遮水性をそれぞれ有する遮水部材94および金属部95によって貫通孔9H1が塞がれている。その結果、例えば、太陽電池モジュール9100の外部から貫通孔9H1を介した第1板部91と第2板部92との間の間隙領域9G1に至る水分の浸入が生じにくい。これにより、太陽電池モジュール9100における長期間の信頼性が高まり得る。ここでは、金属部95は、例えば、隙間9G2からはみ出している部分を有していてもよい。換言すれば、例えば、金属部95の少なくとも一部が、隙間9G2に位置していれば、第2板部92と遮水部材94との間の狭い隙間9G2が封止されて遮水性を有する状態となる。これにより、例えば、電子素子モジュールとしての太陽電池モジュール9100の外部から貫通孔9H1を介して第1板部91と第2板部92との間の間隙領域9G1まで水分が浸入する不具合が生じにくくなる。図46および図47の例では、第2板部92の第2面92bのうちの第2開口9Op2の周りを囲む環状の第1環状領域9A1と、遮水部材94の第3面94aとの隙間9G2を埋めるように、金属部95が位置している。
[0227]
 金属部95の素材としては、上記金属層94ctと同様に、例えば、はんだなどの低融点の合金あるいは低融点の単体の金属などといった低融点の金属が採用される。金属部95は、例えば、第2板部92の第2面92bおよび遮水部材94の第3面94aに対して、いわゆる超音波はんだ付けなどによって金属が被着されることで形成され得る。例えば、まず、第2板部92の第2面92bの第1環状領域9A1および遮水部材94の第3面94aのそれぞれに対して超音波はんだ付けによる予備はんだ付けを行う。次に、例えば、予備はんだ付けによって第2板部92の第2面92b上に形成された金属部と遮水部材94の表面上に形成された金属部とが接するように、第2板部92の第2面92b上に遮水部材94を載置する。そして、例えば、超音波はんだ付け、通常の熱はんだごてを用いる方法、フロー方式またはリフロー方式のはんだ付けによって、第2板部92の第2面92bの第1環状領域9A1上に遮水部材94が接合される。このとき、第2板部92の第2面92bと遮水部材94との間に金属部95が形成され得る。ここでは、例えば、金属部95がはんだを含むものであれば、第2板部92と遮水部材94との隙間を容易に塞ぐことができる。例えば、金属部95の素材が鉛フリーはんだであれば、金属部95から鉛が溶け出すことによる環境への悪影響が生じにくい。
[0228]
 ここで、例えば、図49で示したような、本体部94bdの周囲に低融点の金属層94ctを有する遮水部材94Bを用いる場合には、予備はんだ付けを行うことなく、超音波はんだ付けによって、第1環状領域9A1に遮水部材94Bを直接はんだ付けしてもよい。このとき、金属部95の厚さは、例えば、金属層94ctの厚さと略同一の10μm以上で且つ100μm以下程度となる。また、本体部94bdの周囲に低融点の金属層94ctを有する遮水部材94Bを用いる場合でも、予備はんだ付けを行えば、金属部95の厚さは、例えば、0.1mm以上で且つ1mm以下程度となる。
[0229]
 配線9W1は、封止対象物931に含まれる太陽電池素子931pに電気的に接続されている。該配線9W1は、第2板部92に存在している貫通孔9H1を介して、第1板部91と第2板部92との間の間隙領域9G1の内部と間隙領域9G1の外部との間における通電を行うことができる。図42および図44には、間隙領域9G1において配線9W1が位置している経路が太い破線で示されている。
[0230]
 図42から図47の例では、太陽電池素子931pの第1電極(正電極)に電気的に接続されている第1電極(正電極)用の配線9W1と、太陽電池素子931pの第2電極(負電極)に電気的に接続されている第2電極(負電極)用の配線9W1と、が存在している。配線9W1としては、例えば、帯状のものが採用され得る。配線9W1の素材としては、例えば、銅またはアルミニウムなどの導電性を有する金属などが採用され得る。ここでは、例えば、配線9W1として、0.1mm以上であり且つ0.5mm以下程度の厚さと2mm以上であり且つ5mm以下程度の幅とを有する帯状のものが採用される。ここで、配線9W1の幅が数mmである場合には、例えば、貫通孔9H1の径が5mm程度であれば、配線9W1を貫通孔9H1に容易に通すことができる。また、例えば、配線9W1の全面に半田が被覆されていれば、配線9W1を太陽電池素子931pに対して容易に接合することができる。配線9W1は、例えば、はんだ付けによる接合によって、太陽電池素子931pに電気的に接続される。
[0231]
 また、図42から図47の例では、配線9W1は、間隙領域9G1の内部から隙間9G2を通過するように位置している。このとき、配線9W1は、例えば、隙間9G2に位置している金属部95を貫通するように位置している。そして、配線9W1は、遮水部材94を基準として貫通孔9H1とは逆方向に位置している外部領域9Os1にかけて存在している。このような構成は、例えば、第2板部92の第2面92b上に遮水部材94がはんだ付けなどによって接合される際に、第2板部92の第2面92bと遮水部材94の第3面94aとの間に配線9W1を位置させておけば実現され得る。このため、例えば、貫通孔9H1を介した配線9W1の配置が容易に実現することができる。
[0232]
 端子ボックス96は、第2板部92の第2面92b上に位置している。端子ボックス96は、いわゆるジャンクションボックスと称されるものである。端子ボックス96では、例えば、配線9W1が、端子ボックス96の内部の端子部品に接続されている。端子ボックス96は、例えば、シリコンシーラントなどの樹脂が用いられて、第2板部92の第2面92bに固定されている。図41および図42の例では、遮水部材94を覆うように、端子ボックス96が位置している。ここで、例えば、端子ボックス96が遮水性の高い樹脂製の筐体を有し、該筐体と第2板部92の第2面92bとの間が樹脂などによって塞がれれば、太陽電池モジュール9100の外部から貫通孔9H1へ向かう水分などの通過が生じにくい。
[0233]
 ケーブル97は、例えば、太陽電池モジュール9100で得られる電気を外部に出力することができる。ここでは、ケーブル97は、端子ボックス96の内部において配線9W1と電気的に接続されている。そして、ケーブル97は、端子ボックス96の内部から端子ボックス96の外部に延びるように存在している。
[0234]
 以上のように、第11実施形態において、金属部95は、通常では貫通孔9H1の外周部の全周に亘り欠損部がない状態で位置している。これにより、遮水部材94と金属部95とによる貫通孔9H1の封止が実現されて、太陽電池モジュール9100の長期間の信頼性がより高まり得る。ただし、例えば、太陽電池モジュール9100を水上に浮かべて使用するなどの理由で、貫通孔9H1から導出した配線9W1を遮水部材94または金属部95から電気的に絶縁しなければならない場合などには、貫通孔9H1の外周部の一部に金属部95の欠損部を存在させて、この金属部95の欠損部から絶縁テープなどで被覆した配線9W1を導出して、欠損部を絶縁性樹脂で封止するようにしてもよい。このような場合でも貫通孔9H1の外周部の全周を絶縁性樹脂で封止した場合に比べ、金属部95が遮水性に優れている。このため、太陽電池モジュール9100の長期間の信頼性を向上し得る。
[0235]
   <4-1-2.太陽電池モジュールの製造方法>
 太陽電池モジュール9100の製造方法の一例を、図50から図53に基づいて説明する。ここでは、第1F工程から第4F工程を、順に実施することで、太陽電池モジュール9100を製造することができる。ここでは、一例として、図49で示された、本体部94bdの周囲に金属層94ctを有する遮水部材94Bが採用され、予備はんだ付けを行う例について説明する。
[0236]
 第1F工程では、積層体9LB1を準備する。図50で示されるように、積層体9LB1は、第1板部91と、第2板部92と、電子素子としての太陽電池素子931p(図44)と、を含んでいる。ここで、第1板部91は、特定範囲の波長の光に対して透光性を有している。第2板部92は、第1板部91の厚さ方向(+Z方向)において第1板部91に対向しており且つ貫通孔9H1を有している。太陽電池素子931pは、第1板部91と第2板部92との間の間隙領域9G1に位置している。太陽電池素子931pには、貫通孔9H1を介した間隙領域9G1の内部と間隙領域9G1の外部との間における通電を行うための配線9W1が電気的に接続されている。
[0237]
 ここでは、例えば、まず、第1板部91の第2面91b上に、複数の太陽電池素子931pを形成し、該複数の太陽電池素子931pの正電極および負電極にそれぞれ配線9W1をはんだ付けで接合する。このとき、例えば、第1板部91の第2面91bの外周に沿った部分に、第2封止材933となる樹脂(ブチル系の樹脂など)を加熱によって溶融させた状態で被着させる。また、例えば、穿孔用のドリルまたはジェット水流などによって貫通孔9H1が形成された第2板部92を準備する。また、例えば、第1封止材932となる樹脂(EVAなど)製のシートを準備する。次に、第1板部91の第2面91b上に、第1封止材932となる樹脂製のシートと、第2板部92とが積み重ねられる。これにより、積層体9SK1が形成される。このとき、各配線9W1の太陽電池素子931pに接合されていない端部(自由端部ともいう)を、貫通孔9H1を介して第2板部92を基準とした第1板部91とは逆側に位置している空間まで引き出した状態とする。次に、例えば、ラミネータを用いたラミネート処理によって、積層体9SK1を一体化して、積層体9LB1を形成する。
[0238]
 第2F工程では、図51および図52で示されるように、第2板部92の第2面92bのうちの第2開口9Op2の周りの第1環状領域9A1に対して超音波はんだ付けによって予備はんだ付けを行うことで、予備的な金属部(予備金属部ともいう)95prを形成する。予備金属部95prは、例えば、はんだなどの低融点の金属で構成される。
[0239]
 第3F工程では、図53で示されるように、第2F工程で形成された予備金属部95pr上に遮水部材94Bを載置する。これにより、貫通孔9H1を塞ぐように、遮水部材94Bが配置される。このとき、配線9W1が、予備金属部95prと遮水部材94Bとに挟まれるように配置される。
[0240]
 第4F工程では、超音波はんだ付けによって、第2板部92に対して遮水部材94Bを取り付ける。このとき、第2板部92から遮水部材94Bにかけた領域に、超音波はんだ付けを用いて、金属部95が形成される。図53の例では、遮水部材94Bの金属層94ctと、予備金属部95prとが接合されることで、金属部95が形成される。これにより、例えば、遮水性をそれぞれ有する遮水部材94Bおよび金属部95によって貫通孔9H1が塞がれ得る。このため、例えば、太陽電池モジュール9100の外部から貫通孔9H1を介した第1板部91と第2板部92との間の間隙領域9G1に至る水分の浸入が生じにくい。その結果、太陽電池モジュール9100における長期間の信頼性が高まり得る。ここで、例えば、金属層94ctが、はんだで構成された層(はんだ層ともいう)であり、予備金属部95prが、はんだで構成されている部分(予備はんだ部ともいう)であれば、金属部95は、はんだで構成された部分(はんだ部ともいう)となる。
[0241]
   <4-1-3.第11実施形態のまとめ>
 第11実施形態に係る太陽電池モジュール9100では、例えば、遮水性をそれぞれ有する遮水部材94,94A,94Bおよび金属部95によって貫通孔9H1が塞がれている。このため、例えば、貫通孔9H1に充填材としての樹脂が位置している場合と比較して、太陽電池モジュール9100の外部から貫通孔9H1を介した第1板部91と第2板部92との間の間隙領域9G1に至る水分の浸入が生じにくい。その結果、太陽電池モジュール9100における長期間の信頼性が高まり得る。
[0242]
  <4-2.第12実施形態>
 上記第11実施形態において、例えば、配線9W1が、導電性を有する遮水部材94A,94Bを経由して間隙領域9G1の内部と間隙領域9G1の外部との間における通電を行うことができるようにしてもよい。このとき、例えば、配線9W1が、遮水部材4Bの貫通孔H1側の部分に接合している第1配線部と、遮水部材94A,94Bの外部領域9Os1側の部分に接合している第2配線部と、に分かれている形態が採用され得る。このような構成では、例えば、第2板部92と遮水部材94との隙間9G2に配線9W1を通さなくても、太陽電池モジュール9100の外部と太陽電池モジュール9100の内部との間における導電性を有する遮水部材94を経由した通電が可能となる。これにより、第2板部92と遮水部材94との隙間9G2における遮水性を容易に高めることができる。
[0243]
  <4-3.第13実施形態>
 上記第12実施形態において、例えば、導電性を有する遮水部材94A,94Bが、貫通孔9H1内に位置している部分を含んでいてもよい。これにより、例えば、貫通孔9H1内において遮水を行うことができる。このため、遮水部材94A,94Bのうちの貫通孔9H1の外側に存在している部分を小さくすることができる。その結果、例えば、太陽電池モジュール9100の厚さが増大しにくい。
[0244]
  <4-4.第14実施形態>
 上記第11実施形態から第13実施形態において、例えば、貫通孔9H1内にガス吸着剤が存在していてもよい。このとき、例えば、第2板部92と遮水部材94との隙間9G2を介して水分が浸入したとしても、水分が第1板部91と第2板部92との間の間隙領域9G1に到達する前に、ガス吸着剤によって吸収され得る。また、例えば、間隙領域9G1内で各種ガスが発生したとしても、ガス吸着剤によって吸収され得る。その結果、太陽電池モジュール9100における長期間の信頼性が高まり得る。
[0245]
 <5.その他>
 例えば、上記第1実施形態から第3実施形態において、封止対象物4,4Bは、太陽電池素子41以外の電子素子を含んでいてもよい。電子素子には、太陽電池素子41以外に、例えば、液晶素子および有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子などが含まれ得る。したがって、封止対象物4,4Bには、各種の電子素子が含まれ得る。これにより、例えば、封止体1,1Bにおいて封止されている電子素子が占める領域が増大し得る。
[0246]
 別の観点から言えば、上記第1実施形態から第3実施形態では、例えば、電子素子として、例えば、第1板部2および第2板部5における光の入射を利用可能な太陽電池素子41の代わりに、第1板部2および第2板部5における光の透過および出射などを利用可能な液晶素子および有機EL素子などが採用されてもよい。そして、例えば、封止対象物4,4Bを構成する物体に応じて、第1板部2および第2板部5のうち、第1板部2が透光性を有していてもよいし、第2板部5が透光性を有していてもよいし、第1板部2および第2板部5の双方が透光性を有していてもよい。封止対象物4,4Bには、例えば、昆虫の標本などの動物あるいはプリザーブドフラワーなどの植物などといった各種の物体が適用されてもよい。
[0247]
 上記第1実施形態から第3実施形態において、例えば、積層体10,10Bの4つの端面のうちの少なくとも1つの端面に、第1カバー部23が位置していれば、第1板部2と第2板部5との間における隙間Ga1,Ga1Bが側方から封止され得る。その結果、例えば、第1板部2と第2板部5との間に存在する隙間Ga1,Ga1Bにおいて、封止対象物4,4Bを囲む外周部に沿った領域に位置する封止材を削減することが可能である。その結果、第1板部2と第2板部5との間に存在する隙間Ga1,Ga1Bの領域において封止対象物4,4Bが占める領域を増大させることができる。したがって、封止体1,1Bにおいて封止対象物4,4Bが占める領域を増大させることができる。
[0248]
 上記第1実施形態から第3実施形態において、例えば、第1板部2と第2板部5との隙間Ga1,Ga1Bにおける外周部の近傍に、パッキングが位置していてもよい。具体的には、例えば、第1板部2と第2板部5との隙間Ga1,Ga1Bにおける環状の外周部の一部あるいは全部に沿ってパッキングが位置していてもよい。これにより、封止対象物4,4Bの強固な封止が実現され得る。
[0249]
 上記第1実施形態から第3実施形態において、例えば、封止体1,1Bの環状の外周部の一部あるいは全部に沿って枠体が位置している構成が採用されてもよい。
[0250]
 上記第4実施形態から第10実施形態において、第1面81a、第2面81b、第3面82aおよび第4面82bの外縁の形状は、例えば、菱形および平行四辺形などの長方形以外の四角形であってもよいし、三角形および六角形などの四角形以外の多角形であってもよいし、円形および楕円形などの曲線であってもよい。ここで、例えば、第1面81a、第2面81b、第3面82aおよび第4面82bの外縁の形状が多角形であれば、第1板部1の外周面81cと第2板部82の外周面82cとが、第1面81a、第2面81b、第3面82aおよび第4面82bにおける複数の辺のうちの1以上の辺に垂直な方向にずれていればよい。このとき、第1板部81と第2板部82とによって1以上の段差が形成され、間隙領域8Ga1の外周に位置している開口が、1以上の段差の部分において、上記第1側面封止部84あるいは上記第1側面封止部84と同様な構成によって封止されればよい。
[0251]
 上記第4実施形態から第10実施形態において、例えば、カバー部84L,84LB,84LG,85I,85IB,85LC,85LE,86I,86IB,86LD,87I,87IBは、遮水性を有していない部分を含んでいてもよい。換言すれば、カバー部84L,84LB,84LG,85I,85IB,85LC,85LE,86I,86IB,86LD,87I,87IBは、遮水性を有する部分(遮水部分)を含んでいればよい。
[0252]
 上記第4実施形態から第10実施形態において、例えば、上記第3実施形態と同様に、カバー部84L,84LB,84LG,85I,85IB,85LC,85LE,86I,86IB,86LD,87I,87IBが第3金属部を含み、金属部84M1,84M2,85M1,85M1C,85M1E,85M2,85M2C,85M2E,86M1,86M1D,86M2,86M2D,87M1,87M2が、薄い金属薄膜層とされてもよい。金属薄膜層は、例えば、各種の薄膜形成技術で形成され得る。薄膜形成技術には、例えば、蒸着およびスパッタリングなどの各種の真空プロセスなどが含まれる。ここで、第3金属部が、例えば、金属部84M1,84M2,85M1,85M1C,85M1E,85M2,85M2C,85M2E,86M1,86M1D,86M2,86M2D,87M1,87M2に接合されている状態で位置している。金属部84M1,84M2,85M1,85M1C,85M1E,85M2,85M2C,85M2E,86M1,86M1D,86M2,86M2D,87M1,87M2のそれぞれは、例えば、第3金属部とは異なる金属元素を含むとともに、カバー部84L,84LB,84LG,85I,85IB,85LC,85LE,86I,86IB,86LD,87I,87IBよりも小さな厚さを有している。このような構成が採用されれば、例えば、薄い金属薄膜層は、厚さが薄く、温度変化に応じた膨張および収縮による大きな力を発生しにくい。これにより、例えば、第1板部81と薄い金属薄膜層との界面および第2板部82と薄い金属薄膜層との界面のそれぞれにおいて剥離が生じにくい。また、例えば、第3金属部と金属部84M1,84M2,85M1,85M1C,85M1E,85M2,85M2C,85M2E,86M1,86M1D,86M2,86M2D,87M1,87M2との接合により、金属部84M1,84M2,85M1,85M1C,85M1E,85M2,85M2C,85M2E,86M1,86M1D,86M2,86M2D,87M1,87M2とカバー部84L,84LB,84LG,85I,85IB,85LC,85LE,86I,86IB,86LD,87I,87IBとの界面において剥離が生じにくい。
[0253]
 上記第11実施形態から第14実施形態において、例えば、上記第3実施形態と同様に、金属部95が、蒸着およびスパッタリングなどの各種の真空プロセスなどを含む各種の薄膜形成技術で形成される、薄い金属薄膜層とされてもよい。そして、この薄い金属薄膜層に、遮水部材94がはんだ付けなどによって接合されてもよい。
[0254]
 上記各実施形態および各種変形例をそれぞれ構成する全部または一部は、適宜、矛盾しない範囲で組み合わせ可能である。

符号の説明

[0255]
 1,1B,1C 封止体
 1A,8100,8100A,8100B,8100C,8100D,8100DA,8100E,8100EA,8100F,8100FA,8100G,9100 太陽電池モジュール
 2,81,81C,81E,81F,91 第1板部
 4,4B 封止対象物
 5,82,82D,92 第2板部
 8Bd1,8Bd2 板状の部分
 8Bx1,27C 端子ボックス
 8C1,41,931p 太陽電池素子
 8Ct1,8Ct2,23m はんだ部
 8Ga1,8Ga1B,9G1 隙間領域
 8Ga2 間隙部
 8Ip1 平板状封止板
 8Lp1,8Lp1C,8Lp1D,8Lp1E L字型封止板
 8Op1,9Op1 第1開口
 8Op2,9Op2 第2開口
 8Op3 第3開口
 8Op4 第4開口
 8PL1,8PL1C,8PL1D,8PL1E 第1板状部分
 8PL2,8PL2C,8PL2D,8PL2E 第2板状部分
 8PR1 第1突出部分
 8PR2C,8PR2D 第2突出部分
 8PR3E 第3突出部分
 8PR4F 第4突出部分
 8SK1,8SK1B 積層体
 8Tb1,8W1,8W2,42,W1C 配線材
 8WS1,8WS1B,8WS2,8WS2B 遮水部分
 9Os1 外部領域
 10,10B 積層体
 20B 金属部
 21,21C 第1金属部
 22,22C 第2金属部
 23 第1カバー部
 23B,23C2 第3金属部
 23b 板状の部分
 23C1 封止板 
 24C,94ct 金属層
 25C,94 遮水部材
 25ga 間隙
 25sl スリット
 26C 第4金属部
 40 太陽電池ストリング
 81a,91a,92a 第1面
 81b,91b,92b 第2面
 81c 第1外周面
 81ca,81cb,81cc,81cd,82ca,82cb,82cc,82cd 側面
 82a,94a 第3面
 82b,94b 第4面
 82c 第2外周面
 831,831A,831B 光電変換部
 84,84B,84G 第1側面封止部
 84A1,84A2,85A1,85A1C,85A1E,85A2,85A2C,85A2E,86A1,86A1D,86A2,86A2D,87A1,87A2 被覆領域
 84L,84LB,84LG,85I,85IB,85LC,85LE,86I,86IB,86LD,87I,87IB カバー部
 84M1,84M2,85M1,85M1C,85M1E,85M2,85M2C,85M2E,86M1,86M1D,86M2,86M2D,87M1,87M2,95 金属部
 84M3B,85M3B,86M3B,87M3B 封止用金属部
 85,85B,85C,85E 第2側面封止部
 85Vp,86Vp,87Vp 仮想平面
 86,86B,86D 第3側面封止部
 87,87B,87F 第4側面封止部
 Ad1C 環状領域
 E1,E2 端面
 E11 第1端面
 E21 第2端面
 H1C,9H1 貫通孔

請求の範囲

[請求項1]
 厚さ方向に沿った第1方向に交差する第2方向の1つの端部側に位置している第1端面を有する第1板部と、
 前記第2方向の1つの端部側に位置している第2端面を有するとともに、前記第1方向おいて前記第1板部に対向している状態で位置している第2板部と、
 前記第1板部と前記第2板部との間に位置している封止対象物と、
 前記第1端面を覆っている第1金属部と、
 前記第2端面を覆っている第2金属部と、
 前記第1金属部から前記第2金属部にかけて位置している第1カバー部と、
を備える、封止体。
[請求項2]
 請求項1に記載の封止体であって、
 前記第1カバー部は、封止板を含む、封止体。
[請求項3]
 請求項2に記載の封止体であって、
 前記封止板は、板状の部分と該板状の部分を覆っているはんだ部とを含む、封止体。
[請求項4]
 請求項3に記載の封止体であって、
 前記板状の部分は、金属板を含む、封止体。
[請求項5]
 請求項1から請求項4の何れか1つの請求項に記載の封止体であって、
 前記第1カバー部が、第3金属部を含む、封止体。
[請求項6]
 請求項5に記載の封止体であって、
 前記第3金属部は、はんだを含む、封止体。
[請求項7]
 請求項5または請求項6に記載の封止体であって、
 前記第1金属部および前記第2金属部は、それぞれ前記第3金属部とは異なる金属を含むとともに前記第1カバー部よりも小さな厚さを有し、
 前記第3金属部は、前記第1金属部および前記第2金属部に接合されている状態で位置している、封止体。
[請求項8]
 請求項1から請求項7の何れか1つの請求項に記載の封止体であって、
 前記封止対象物は、電子素子を含む、封止体。
[請求項9]
 請求項8に記載の封止体であって、
 前記電子素子は、太陽電池素子を含む、封止体。
[請求項10]
 請求項9に記載の封止体であって、
 前記第2板部は、厚さ方向に貫通する貫通孔を有し、
 前記封止体は、
 前記太陽電池素子に電気的に接続されており、前記貫通孔を介して、前記第1板部と前記第2板部との間に位置している隙間の内部と該隙間の外部との間における通電を行う配線材と、
 前記第2板部の前記第1板部とは逆側の面のうちの前記貫通孔を囲む環状領域上に位置している金属層と、
 前記貫通孔の少なくとも一部を塞いでいる遮水部材と、
 該遮水部材と前記金属層との間隙を塞いでいる第4金属部と、を備えている、封止体。
[請求項11]
 請求項9に記載の封止体であって、
 前記第1板部は、第1面と、該第1面とは逆方向を向いている第2面と、を有し、
 前記第2板部は、前記第2面と対向している第3面と、該第3面とは逆方向を向いている第4面と、を有し、前記第1板部よりも前記第2面に沿った第3方向に突出している第1突出部分を含み、
 前記封止対象物は、前記第1板部と前記第2板部との間の隙間領域に位置している光電変換部を含み、
 前記封止体は、
 前記第1板部の前記第3方向の側に位置している第1側面のうちの少なくとも前記第1突出部分の前記第3面に沿って位置している領域を覆っている第5金属部と、
 前記第1突出部分の前記第3面のうちの少なくとも前記第1側面に沿って位置している領域を覆っている第6金属部と、
 前記第5金属部から前記第6金属部にかけて位置している遮水部分を含む第2カバー部と、を備え、
 前記第1板部および前記第2板部のうちの少なくとも一方が透光性を有している、太陽電池モジュール。
[請求項12]
 請求項11に記載の太陽電池モジュールであって、
 前記第1板部は、前記第3方向とは異なり且つ前記第2面に沿った第4方向において前記第2板部よりも突出している第2突出部分を含み、
 前記第2板部は、前記第4方向の側に位置している第2側面を有し、
 前記太陽電池モジュールは、
 前記第2側面のうちの少なくとも前記第2突出部分の前記第2面に沿って位置している領域を覆っている第7金属部と、
 前記第2突出部分の前記第2面のうちの少なくとも前記第2側面に沿って位置している領域を覆っている第8金属部と、
 前記第7金属部から前記第8金属部にかけて位置している遮水部分を含む第3カバー部と、を備えている、太陽電池モジュール。
[請求項13]
 請求項11に記載の太陽電池モジュールであって、
 前記第2板部は、前記第3方向とは異なり且つ前記第2面に沿った第4方向において前記第1板部よりも突出している第2突出部分を含み、
 前記第1板部は、前記第4方向の側に位置している第3側面を有し、
 前記太陽電池モジュールは、
 前記第3側面のうちの少なくとも前記第2突出部分の前記第3面に沿って位置している領域を覆っている第9金属部と、
 前記第2突出部分の前記第3面のうちの少なくとも前記第3側面に沿って位置している領域を覆っている第10金属部と、
 前記第9金属部から前記第10金属部にかけて位置している遮水部分を含む第4カバー部と、を備えている、太陽電池モジュール。
[請求項14]
 (a)第1板部と、該第1板部の厚さ方向に沿った第1方向において該第1板部に対向している状態で位置している第2板部と、前記第1板部と前記第2板部との間に位置している封止対象物とを有する積層体を準備することと、
 (b)前記第1板部のうちの前記第1方向に交差する第2方向における第1端面上、および前記第2板部のうちの前記第2方向における第2端面上のそれぞれに対して、超音波はんだ付けによってはんだ部を形成することと、
 (c)前記はんだ部上に、板状の部分と該板状の部分を覆っているはんだ部とを有する封止板を、はんだ付けによって接合することと、
を有する、封止体の製造方法。
[請求項15]
 (a)第1板部と、該第1板部の厚さ方向に沿った第1方向において該第1板部に対向している状態で位置している第2板部と、前記第1板部と前記第2板部との間に位置している封止対象物とを有する積層体を準備することと、
 (b)前記第1板部のうちの前記第1方向に交差する第2方向における第1端面上、前記第2板部のうちの前記第2方向における第2端面上、および前記第1端面上から前記第2端面上にかけた領域のそれぞれに対して、超音波はんだ付けによってはんだ部を形成することと、
を有する、封止体の製造方法。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]

[ 図 15]

[ 図 16]

[ 図 17]

[ 図 18]

[ 図 19]

[ 図 20]

[ 図 21]

[ 図 22]

[ 図 23]

[ 図 24]

[ 図 25]

[ 図 26]

[ 図 27]

[ 図 28]

[ 図 29]

[ 図 30]

[ 図 31]

[ 図 32]

[ 図 33]

[ 図 34]

[ 図 35]

[ 図 36]

[ 図 37]

[ 図 38]

[ 図 39]

[ 図 40]

[ 図 41]

[ 図 42]

[ 図 43]

[ 図 44]

[ 図 45]

[ 図 46]

[ 図 47]

[ 図 48]

[ 図 49]

[ 図 50]

[ 図 51]

[ 図 52]

[ 図 53]